JP6372318B2 - 死角補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両内のフロントピラーなどの障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に関する。
従来、車両内のフロントピラーなどの障害物によって生じる死角を映す視認装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この視認装置は、車両前方を映す第1ミラーと、この第1ミラーに入射した光を運転者側に反射させる第2ミラーを備え、車両のフロントピラーを挟む直接視認エリアを通して運転者が見える像と前記第2ミラーに映る像が連続するように、前記第1ミラー及び/または前記第2ミラーを調整可能に構成したものである。
特開2006−231998号公報
しかしながら、特許文献1に係る視認装置では、運転者から見て第2ミラー及び風景を遮らないように第1,第2ミラーの互いの位置関係を調整する必要があり、設置作業や調整作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能な死角補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る死角補助装置は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する凹曲面状の半透過反射面を有する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射する凸曲面状の反射面を有するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーを備えてなることを特徴とする。
本発明によれば、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能となる。
本発明の実施形態に係る死角補助装置が配置される車両の運転席付近の概観を示す図である。 同上死角補助装置の概観を示す平面図である。 同上死角補助装置を示す平面図である。 比較例である死角補助装置を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る死角補助装置の別例を示す平面図である。
本発明の一実施形態に係る死角補助装置を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る死角補助装置100が配置される車両1の運転席付近の概観を示す図である。車両1は、図1に示すように、ステアリング10と、ウインドシールドガラス20と、サイドガラス30,40と、フロントピラー50,60と、を備える。また、21,22は、ウインドシールドガラス20の周辺部に印刷形成される遮光性の黒セラ(黒セラミック)部である。
車両1において、視認者(主に運転者)は、ウインドシールドガラス20(黒セラ部21の部分を除く)とサイドガラス30,40が配置される領域では風景を直接視認する一方、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22が配置される領域ではフロントピラー50,60と黒セラ部21,22とによって視認者の視界が遮られ、風景を直接視認することができない死角領域が生じる。すなわち、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22とは、本発明における障害物に該当する。
次に、図1及び図2に基づいて本実施形態に係る死角補助装置100の構成について説明する。図2は、死角補助装置100の概観を示す平面図である。なお、図2は、視認者が運転席に着座した状態を示しており、視点2は視認者の視点(アイポイント)を示している。
死角補助装置100は、図1及び図2に示すように、視認者側から見て右側(運転者側)のフロントピラー50に配置され、フロントピラー50及び黒セラ部21によって遮られる死角領域Aの像を映すものである。なお、死角補助装置100は、視認者から見てフロントピラー50及び黒セラ部21と対向するように配置される。
死角補助装置100は、図2に示すように、一対のミラー110を備える。
一対のミラー110は、入射した光Lの一部を反射し一部を透過する半透過ミラー111と、ミラー112とが互いに対向するように配置されることによって構成される。なお、半透過ミラー111とミラー112とは図示しないケース体に配置されることで、半透過ミラー111及びミラー112が、視点2(視認者)側に凸となるように曲がった状態で固定される。すなわち、一対のミラー110は曲面ミラーである。
半透過ミラー111は、視認者側に配置され、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリル等の透光性の樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させることにより、所望の反射率を有する半透過反射層を形成してなる樹脂ミラーである。なお、半透過ミラー111は、基材の表面に誘電体多層膜をコーティングして形成してもよい。半透過ミラー111は、ミラー112と対向する基部111aと基部111aから延設される延設部111bとを有し、半透過ミラー111とミラー112とが水平方向に段違い状となるように配置される。また、半透過ミラー111は、前述のように視点2側に凸となるように曲がった状態で固定されることで、入射した光Lの一部を反射し一部を透過する半透過反射面111cが凹曲面状となっている。なお、半透過反射面111cの曲面形状は円筒面(完全な円筒面のほか、円筒面に近似した曲面を含む)であることが望ましい。
ミラー112は、反射面112aが半透過ミラー111の半透過反射面111cと対向するように配置されるものであり、例えば上述の透光性樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させてなるアルミ蒸着樹脂ミラーである。ミラー112は、前述のように視点2側に凸となるように曲がった状態で固定されることで、光Lを半透過ミラー111へ反射する反射面112aが凸曲面状となっている。なお、反射面112aの曲面形状は円筒面(完全な円筒面のほか、円筒面に近似した曲面を含む)であることが望ましい。半透過ミラー111の半透過反射面111cとミラー112の反射面112aを上記のような曲面形状とした理由についてはあとで詳述する。
次に、図2を用いて、一対のミラー110の作用について説明する。
図2において、視認者(視点2)の前方視界には、フロントピラー50(図示しないが黒セラ部21も含む)によって遮られる死角領域Aが生じる。したがって、視点2からは死角領域Aに存在する像Mを直接視認することができない。
一方、像Mからの光Lは、一対のミラー110に入射し、一対のミラー110の間で反射を繰り返しつつ、一部の光Lは一対のミラー110から出射する(半透過ミラー111を透過する)。一対のミラー110から出射する光Lの一部は、視点2に達する。したがって、視点2からは直接視認できる風景と連続してミラー112に映る像Mを半透過ミラー111越しに視認することができる。なお、死角領域Aのうちミラー112の背面側の僅かな領域(ハッチングで示す部分)は、この領域からの光が一対のミラー110に入射できず、その像を一対のミラー110によって映すことができないが、それ以外の殆どの領域において死角領域Aの像を一対のミラー110によって映すことができる。
なお、死角領域Aの像を一対のミラー110によって映すにあたって、視認者は、死角補助装置100をフロントピラー50の任意の高さ(視点2に合った高さ)に、一対のミラー110に死角領域Aの像が映るように、すなわち、死角領域Aからの光Lが視点2に達するように一対のミラー110の角度を調整して配置する。半透過ミラー111とミラー112とは互いの位置関係が固定されるため、一度の配置作業で一対のミラー110を同時に配置することができ、また、一度の調整作業で一対のミラー110の角度を同時に調整することができる。
次に、半透過ミラー111とミラー112とを曲面ミラーとした作用及び効果について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態である死角補助装置100を示す平面図であり、図4は、比較例としての死角補助装置101を示す平面図である。
死角補助装置101は、半透過平面ミラー111と平面ミラー112とを平面ミラーとし、かつ、半透過ミラー111とミラー112とが互いに平行となるように配置したものであり、それ以外は死角補助装置100と同様の構成を備える。図4において、視点2からミラー112の出射側端部(出射側の側辺)E1を見たとき、出射側端部E1を境界としてミラー112に映る死角領域Aの像と出射側端部E1より右側で直接視認される前方風景との間には厳密にはズレが生じる。これは、互いに平行な半透過ミラー111とミラー112との間で光Lの反射を繰り返しても光Lの角度に変化が起こらず、視点2から出射側端部E1を通過する光路C1上の像M1(障害物であるフロントピラー50及び黒セラ部21がなければ出射側端部E1の位置で視認される像M1)と、視点2から一対のミラー110を経由して死角領域Aに至る光路C2上の像M2(ミラー112の出射側端部E1に映る像M2)との間に光路C1と一対のミラー110から出射された後の光路C2との間隔W分のズレが生じるためである。光路C1と光路C2との間隔Wは像M1,M2までの距離に係わらず一定であるので、視点2から像M1,M2までの距離が小さいほど(視認する像が大きいほど)相対的にズレが大きく感じられ、距離が大きいほど(視認する像が小さいほど)ズレを感じにくくなる(理論的には無限遠方の像を視認した場合にはズレがないと感じる)。しかし、例えば車両1が右折する場合、車両1の走路上にあるなど死角領域Aで視認者が注意するべき像は車両1から10m前後であり、死角領域Aの像を映すことはできるものの安全性の更なる向上の観点から平面ミラー122に映る像と直接視認する前方風景とのズレは無視できない。
上述の課題に対して、本願発明者は、前述したように死角補助装置100において半透過ミラー111の半透過反射面111cを凹曲面状とし、かつ、ミラー112の反射面112aを凸曲面状とすることに思い至った。
図3に示すように、半透過反射面111cと反射面112aとを円筒面とした場合、視点2から一対のミラー110を経由して死角領域Aに至る光路C3は、半透過反射面11cを反射する度に反射面112aに対する入射角度が最初の入射角度(最初にミラー112の出射側端部E1に入射したときの角度)よりも徐々に深くなるように変化し、半透過反射面111c上の任意の点(ここでは入射側端部E2とした)から半透過反射面111cと反射面112aとが平面かつ互いに平行である場合の光路C2に対して角度θだけ手前側に傾いて出射する。したがって、光路C3が、視点2から出射側端部E1を通過する光路C1と任意の像M1(例えば、車両1から10m程度前方の位置)で交わるように半透過ミラー111の半透過反射面111c及びミラー112の反射面112aの曲率半径を設定すれば、視認者が像M1を視認する際にミラー112に映る像と直接視認する前方風景との間のズレをなくすことができる。
理論的には、半透過反射面111cの曲率半径と反射面112の曲率半径とを同じ曲率半径Rとした場合、光路C2の反射面112aに対する入射角度は半透過ミラー111で反射する度に最初の入射角度から2Δθずつ変化する。ここで、Δθは、以下の式1で表される。
(式1)Δθ=θ−sin−1{Rsinθ/(R+T)}
なお、θは反射面112aの出射側端部E1における法線nと光路C3(視点2と出射側端部E1とを結ぶ直線)とのなす角度である。Tは半透過反射ミラー111と反射ミラー112との間隔である。
そして、光路C3が半透過反射面111cで反射される回数をN(N>0)とすると、半透過ミラー111から死角領域Aに出射される際の光路C2に対する光路C3の角度θは、以下の式2で表される。
(式2)θ=2NΔθ
そして、光路C3が光路C1と像M1の位置で交わる場合、光路C1と光路C3とのなす角度θは、角度θと錯角の関係にあるため、以下の式3で表される。
(式3)θ=θ
そして、角度θは、光路C3が出射される半透過ミラー111の出射側端部E2を通る光路C1の垂線pと光路C1との交点をHとし、出射側端部E1と交点Hとの間隔(すなわち垂線pの長さ)をWとし、交点Hから像M1の位置までの距離をDとするとき、以下の式4で表される。
(式4)θ=tan−1(W/D)
したがって、Δθが以下の式5を満たすように曲率半径Rを設定すればよい。
(式5)Δθ=tan−1(W/D)/2N
なお、光路C3の半透過ミラー111での反射回数Nが数回程度であり、距離Dが10m前後である場合には、半透過反射面111c及び反射面112aの曲率半径Rは実際には概ね5〜10m程度の大きな値となるが、この曲率半径Rは半透過ミラー111及びミラー112を保持する前記ケース体の保持部の寸法設定によって管理することが可能である。上述のように曲率半径Rを設定した場合、ミラー112に映る像と直接視認される前方風景とのズレは、ミラー112に映る像の位置が死角補助装置100から遠くなる(前方に位置する)ほど徐々に小さくなり、像M1の位置でズレがなくなる。そして、像M1の位置よりもさらに遠くなるほど徐々にズレが大きくなる。したがって、像M1付近の位置であれば、ズレを低減する効果を十分に得ることができる。また、理論上は半透過反射面111c及び反射面112aは完全な円筒面であることが望ましいが、円筒面に近似した曲面であれば、ズレの低減効果を得ることができる。また、上記の計算に限定されずに、単に半透過ミラー111及びミラー112を視点2側に凸となるように僅かに曲げた状態で配置する簡易な設定によってもズレの低減効果をある程度得ることができる。
以上の構成からなる死角補助装置100は、障害物(フロントピラー50及び黒セラ部21)によって遮られる死角領域Aの像を映す死角補助装置100であって、前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する凹曲面状の半透過反射面111cを有する半透過ミラー111と、光Lを半透過ミラー111へ反射する凸曲面状の反射面112aを有するミラー112とが互いに対向するように配置される一対のミラー110を備える。
これにより、一対のミラー110の一方に半透過ミラー111を用いたため、視認者は半透過ミラー111越しにミラー112に映る像Mの像及び風景を視認することができ、一対のミラー110の配置位置の自由度が増し、より容易に視認者が直接視認する像(風景)と連続して死角領域Aの像を映すことが可能となる。また、死角領域Aを撮像するカメラ及び撮像画像を表示する表示器が不要であるためこれらを使用する場合と比較して安価である。また、半透過ミラー111及びミラー112を視認者側に凸である曲面ミラーとすることで、ミラー112に映る像と直接視認する前方風景とのズレを低減することができる。また、半透過ミラー111及びミラー112を曲面ミラーとすることで、平面ミラーとする場合よりも剛性が増し、半透過反射面111c及び反射面112aの変形による像の歪みを抑制することができる。特に半透過ミラー111及びミラー112が樹脂ミラーである場合には、平面ミラーとすると変形が生じやすい。
また、半透過反射面111c及び反射面112aは、所定の曲率半径Rの円筒面状である。
これにより、曲率半径Rを設定することで、理論上ミラー112に映る像と直接視認する前方風景とのズレをなくすことができる。
次に、図5を用いて本実施形態の死角補助装置100の別例について説明する。なお、前述の実施形態と同一あるいは相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
別例における死角補助装置100が前述の実施形態と異なる点は、半透過ミラー111の半透過反射面111c及びミラー112の反射面112aの曲率半径Rを調整する曲率調整機構120を備える点である。
角度調整機構120は、半透過ミラー111及びミラー112の出射側側面と当接し、半透過ミラー111及びミラー112の長手方向(水平方向)に移動可能な可動部121と、可動部121と当接する曲率調整ボルト122と、を備える。なお、半透過ミラー111及びミラー112の可動部121との当接部は、死角領域Aの像を視認するのに影響のない部分(例えば下端部)に設けられる。曲率調整ボルト122は、前記ケース体に形成される雌ネジ孔(図示しない)に挿通され、可動部121と当接するものである。
(曲率調整方法)
半透過ミラー111及びミラー112は、入射側が前記ケース体に長手方向に対して固定されているものとする。視認者は、曲率調整ボルト122を手動で時計回りに回転させて内側に押し込むことで可動部121を入射側に移動させ、可動部121によって半透過ミラー111及びミラー112を入射側に押圧して視点2側に凸となるように曲がり具合を強め、半透過反射面111c及び反射面112aの曲率半径Rを小さく(曲率を大きく)することができる。また、視認者は、曲率調整ボルト122を手動で反時計回りに回転させて外側に抜き出すことで可動部121を出射側に移動させ、半透過ミラー111及び反射ミラー112aを自身の弾性力によって可動部121と当接する状態まで戻し(曲がり具合を弱め)、半透過反射面111c及び反射面112aの曲率半径Rを大きく(曲率を小さく)することができる。これによって、視認者は、半透過反射面111c及び反射面112aの曲率半径Rを所定の範囲で調整し、ミラー112に映る像と直接視認される前方風景とのズレがなくなる像M1の位置を調整することができる。
なお、本発明は上記実施形態及び図面によって限定されるものではない。上記実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。
本実施形態の死角補助装置100は、車両1の運転席側から見て右側のフロントピラー50に配置されるものであったが、左側のフロントピラー60にも同様の死角補助装置が配置されてもよい。また、車両内の障害物として、フロントピラーの他にもセンターピラーやリアピラーなどに配置され、これらによって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であってもよい。
また、本発明は、車両以外の分野にも障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置として広く適用することができる。例えば、本発明の死角補助装置を住宅に用いる場合、大面積の死角補助装置を天井に取り付けて入射部分のみを壁などから屋外に出すことで屋内に居ながら天井の死角補助装置で空の様子を見ることができ、また、天井から屋内に太陽光を導くことができる。住宅密集地や通常の窓を付けられない事情のある住宅には特に好適である。
また、例えば観光施設等の高層建築物で、高層階の床下に大面積の死角補助装置を埋め込み、光入射部分のみを屋外に出すことで、床下の死角補助装置で眼下の風景を直接足下に感じることが可能となり、建築物の高さを強調することができる。同様の効果を得るために、従来は床下に空間を設ける必要があったが、本発明の死角補助装置によれば既存の建築物にも容易に配置することができ好適である。
このほか、壁面に用いる例としては、道路に近接して塀が立っている見通しの悪い交差点などにおいて、塀の角に本発明の死角補助装置を配置することで、死角領域の歩行者や車両の存在をいち早く認識することができ、出会い頭の事故の防止に貢献することができる。
以上のように、本発明の死角補助装置は、電力などのエネルギーを必要とすることなく、これまで視認することができなかった障害物に遮られた死角領域を、光入射部分のスペースを確保するのみで広範囲に亘って障害物を透けたように視認させることができるものであり、その用途は室内外を問わず広く適用でき、健康、安全あるいは感動など多岐に亘る効果を得ることができる。なお、半透過ミラーの半透過反射面及びミラーの反射面の曲率(半径)についても、死角補助装置の用途において最も重視される距離に応じて適宜設定される。
本発明は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に好適である。
1 車両
2 視点
100 死角補助装置
110 一対のミラー
111 半透過ミラー
111a 基部
111b 延設部
111c 半透過反射面
112 ミラー
112a 反射面
120 曲率調整機構
121 可動部
122 曲率調整ボルト

Claims (3)

  1. 障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
    前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する凹曲面状の半透過反射面を有する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射する凸曲面状の反射面を有するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーを備えてなることを特徴とする死角補助装置。
  2. 前記半透過反射面及び前記反射面は、所定の曲率半径の円筒面状であることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
  3. 前記半透過反射面及び前記反射面の曲率を調整する曲率調整機構を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
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