JP2015024798A - 死角補助装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両内の障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置100であって、前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110と、半透過平面ミラー111の前記視認者側に設けられ、前記視認者側から所定の角度で入射する光SLを遮る遮光部140と、を備えてなる。
【選択図】図3
Description
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
前記半透過ミラーの前記視認者側に設けられ、前記視認者側から前記半透過ミラーに所定の角度で入射する光を遮る遮光部と、
を備えてなることを特徴とする。
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
前記半透過ミラーの前記視認者側の面に設けられ、前記視認者側から前記半透過ミラーに入射する光の角度を規制するルーバー部と、
を備えてなることを特徴とする。
死角補助装置100は、図1及び図2に示すように、視認者側から見て右側(運転者側)のフロントピラー50に図示しないホルダ部材を介して配置され、フロントピラー50及び黒セラ部21によって遮られる死角領域の像を映すものである。なお、死角補助装置100は、視認者から見てフロントピラー50及び黒セラ部21と対向するように配置される。
図2において、視認者2の前方視界には、フロントピラー50(図示しないが黒セラ部21も含む)によって遮られる死角領域Dが生じる。したがって、視認者2は死角領域Dに存在する物体Mを直接視認することができない。
一方、物体Mからの光Lは、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返しつつ、一部の光Lは一対の平行平面ミラー110から出射する(半透過平面ミラー111を透過する)。なお、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返すのは一対の平行平面ミラー110の平行な平面に対して傾きを有する光である。一対の平行平面ミラー110から出射する光Lの一部は、視認者2の目に達する。したがって、視認者2は直接視認できる風景と連続して平面ミラー112に映る物体Mの像を半透過平面ミラー111越しに視認することができる。なお、死角領域Dのうちフロントピラー50の背面側の僅かな領域(ハッチングで示す部分)は、この領域からの光が一対の平行平面ミラー110に入射できず、その像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができないが、それ以外の殆どの領域において死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができる。
なお、死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すに当たって、視認者2は、死角補助装置100をフロントピラー50の任意の高さ(視認者2の視線に合った高さ)に配置し、さらに、左右方向回動部130によって、一対の平行平面ミラー110に死角領域Dの像が映るように、すなわち、死角領域Dからの光Lが視認者2の目に達するように一対の平行平面ミラー110の角度を調整する。半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは互いの位置関係が平行に固定されるため、一度の配置作業で一対の平行平面ミラー110を同時に配置することができ、また、一度の調整作業で一対の平行平面ミラー110の角度を同時に調整することができる。
このように、光Lは一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返すので、光Lが半透過平面ミラー111にn回入射した場合、物体Mの像を示す光L1〜Lnが1つの平行平面ミラー110から出射される。すなわち、一対の平行平面ミラー110からは視認者2の目の左右方向に沿って、n個の物体Mの像を示す光Lが出射することとなる。したがって、視認者2は左右方向の広い範囲で物体Mの像を視認することができる。
なお、半透過平面ミラー111における透過光と反射光の光量比は反射回数が増加することに伴う光Lの輝度の低下と光Lの入射初期の輝度との関係を考慮して適宜定められるものであって、透過光と反射光との光量比が例えば1:1や1:4などであってもよい。
一対の平行平面ミラー100には、物体Mからの光L以外に視認者2側からも外光が入射する。視認者2側から一対の平行平面ミラー110に入射する外光のうち、図2に示すように、特に半透過平面ミラー111の平面の垂線Pに対して光Lの入射側(延設部111b側)に傾いて半透過平面ミラー111に入射する光(以下、迷光SLという)は、その一部が半透過平面ミラー111で視認者2に向かって反射され、あるいは一部が半透過平面ミラー111を透過して平面ミラー112で反射されて半透過平面ミラー111から視認者2に向かって出射され、平面ミラー112に映る物体Mの像の視認性を低下させる要因となる。これに対し、死角補助装置100は、半透過平面ミラー111の視認者2側の平面に遮光部140を設けることによって、半透過平面ミラー111に入射する迷光SLを遮って高い視認性を確保することができる。なお、遮光部140の所定角度θは、半透過平面ミラー111によって視認者2に向けて反射されうる迷光SLを遮り、かつ、半透過平面ミラー111から視認者2に向かって出射する物体Mを示す光Lを遮らないように適宜定められる。なお、遮光部140を軸部を介して配置するなどして遮光部140の角度を手動などで調整可能に配設してもよい。また、迷光SLの全てが遮光部140で遮られることが望ましいが、一部が遮られる場合であっても視認性向上の効果を得ることができる。また、遮光部140の長さは遮光部140が視認者2から見て死角領域を除く車両前方の風景を遮らない長さとする。
前記像を表す光Lを入射し、視認者2側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110と、
半透過平面ミラー111の視認者2側に設けられ、視認者2側から半透過平面ミラー111に所定の角度で入射する迷光SLを遮る遮光部140と、
を備えてなる。
これにより、一対の平行平面ミラー110の一方に半透過平面ミラー111を用いたため、視認者2は半透過平面ミラー111越しに平面ミラー111に映る物体Mの像及び風景を視認することができ、一対の平行平面ミラー110の配置位置の自由度が増し、より容易に視認者2が直接視認する像(風景)と連続して死角領域Dの像を映すことが可能となる。また、死角領域を撮像するカメラ及び撮像画像を表示する表示器が不要であるためこれらを使用する場合と比較して安価である。また、遮光部140によって迷光SLが半透過平面ミラー111に入射することを防ぐことができ、視認性を向上させることができる。
これにより、1つの遮光部140を伸長とすることなく迷光SLの入射を防ぐことができ、遮光部140自身が視認者2の死角領域を生じさせることを抑制することができる。なお、遮光部140の個数は半透過平面ミラー111の光Lの入射方向の長さに応じて適宜定められる。
かかるルーバー部150によっても、迷光SLが半透過平面ミラー111に入射することを防ぐことができ、視認性を向上させることができる。また、ルーバー部150は、半透過平面ミラー111に設けられる板状の部材であるため、ルーバー部150自身によって視認者2の死角領域を生じさせることがない。
2 視認者
100、101 死角補助装置
110 一対の平行平面ミラー
111 半透過平面ミラー
111a 基部
111b 延設部
112 平面ミラー
120 充填部材
130 左右方向回動部
140 遮光部
150 ルーバー部
Claims (3)
- 車両内の障害物に配置され、前記障害物よって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
前記半透過ミラーの前記視認者側に設けられ、前記視認者側から前記半透過ミラーに所定の角度で入射する光を遮る遮光部と、
を備えてなることを特徴とする死角補助装置。 - 前記遮光部は、前記半透過ミラーの前記視認者側の面に沿って複数設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
- 車両内の障害物に配置され、前記障害物よって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
前記半透過ミラーの前記視認者側の面に設けられ、前記視認者側から前記半透過ミラーに入射する光の角度を規制するルーバー部と、
を備えてなることを特徴とする死角補助装置。
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---|---|---|---|
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