JP2015122337A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】誤った接続端子にバスバーが取り付けられることを抑止することができる。
【解決手段】電池モジュール10は、第1の電池ホルダ31に保持された第1の電池セルとしての第1の角型電池11と、第2の電池ホルダ51に保持された第2の電池セルとしての第2の角型電池12とが交互に並設されている。第1の電池ホルダ31と第2の電池ホルダ51は、交互に配設されるための位置決め部を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電池セルを直列接続した電池モジュールに関する。
複数の電池セルを直列接続した電子モジュールとしては、例えば、特許文献1に記載の電池モジュールが知られている。
特許文献1に記載の電池モジュールは、電池セルが交互に逆向きにされて配列されている。電池セルの電池蓋には、それぞれ、正・負極の外部端子が取り付けられている。隣り合う電池セルの正極外部端子と負極外部端子とは、バスバーによって接続されている。
特開2012−230775号公報
ところで、正極外部端子と負極外部端子をバスバーで接続するときに、誤った位置の正極外部端子と負極外部端子とを接続してしまうと、短絡が起こり、電池セルの故障の原因となる。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤った接続端子にバスバーが取り付けられることを抑止することができる電池モジュールを提供することにある。
上記課題を解決する電池モジュールは、電池ホルダと、該電池ホルダに保持される電池セルとからなる電池体を複数有する電池モジュールであって、前記複数の電池体は、並設され、隣り合う電池体の接続端子同士がバスバーで接続されて前記複数の電池体が直列接続され、前記電池ホルダは、第1の電池ホルダと第2の電池ホルダとを有し、前記電池セルは、前記第1の電池ホルダに保持される第1の電池セルと前記第2の電池ホルダに保持される第2の電池セルとを有し、前記第1の電池ホルダと前記第1の電池セルとからなる第1の電池体と、前記第2の電池ホルダと前記第2の電池セルとからなる第2の電池体とが、前記第1の電池ホルダに対する前記第1の電池セルの挿入方向と前記第2の電池ホルダに対する前記第2の電池セルの挿入方向とが同じ向きとなるように交互に配設され、前記第1の電池ホルダと前記第2の電池ホルダは、前記第1の電池体と前記第2の電池体とが交互に配設されるための位置決め部を有し、前記複数の電池体の並設方向に隣り合うバスバーの間に位置する部分にバスバーの接続を抑止するための指標を有することを要旨とする。
これによれば、隣り合う電池体の接続端子をバスバーで接続するときには、隣り合う接続端子のうち、間に指標が設けられている接続端子同士のバスバーによる接続を回避することができる。この結果、間に指標が設けられていない接続端子同士がバスバーによって接続されるため、バスバーが誤った接続端子同士を接続し、短絡が発生することが抑制される。
上記電池モジュールについて、前記位置決め部は、前記第1の電池ホルダと前記第2の電池ホルダに設けられた凸部及び凹部であることが好ましい。
上記電池モジュールについて、前記指標は、視覚で認識可能なことが好ましい。
これによれば、バスバーの正しい取付位置を容易に判断することができる。
上記電池モジュールについて、前記指標は、前記電池セルの並設方向に隣り合うバスバーの間に設けられた壁部材であることが好ましい。
これによれば、間に指標が設けられた接続端子同士をバスバーによって接続しようとしても、壁部材によってバスバーの接続が阻害される。このため、バスバーが誤った接続端子同士を接続することが更に好適に抑制される。
上記電池モジュールについて、前記複数の電池体は、異なる極性の接続端子が隣り合うように並設され、前記電池ホルダは、第1の電池ホルダと第2の電池ホルダとを有し、前記電池セルは、第1の電池ホルダに保持される第1の電池セルと前記第2の電池ホルダに保持される第2の電池セルとを有し、前記第1の電池ホルダと前記第1の電池セルとからなる第1の電池体と、前記第2の電池ホルダと前記第2の電池セルとからなる第2の電池体とが交互に配設され、前記第1の電池セルは、前記接続端子が設けられる端子面に第1の凸部を有し、前記第2の電池セルは、前記接続端子が設けられる端子面に前記第1の凸部と前記電池セルの並設方向に対向しない第2の凸部を有し、前記第1の電池ホルダは、前記第1の電池セルが設けられる側に向かって突出し、かつ、前記第2の電池セルを保持させようとした場合に前記第2の凸部と当接する位置に突出する第1の突起部を有し、前記第2の電池ホルダは、前記第2の電池セルが設けられる側に向かって突出し、かつ、前記第1の電池セルを保持させようとした場合に前記第1の凸部と当接する位置に突出する第2の突起部を有することが好ましい。
これによれば、第1の電池ホルダに第2の電池セルを保持させようとすると、第2の電池セルの第2の凸部と第1の電池ホルダの第1の突起部が当接する。このため、第1の電池ホルダは、第2の電池セルを保持することができず、第1の電池セルのみを保持することができる。同様に、第2の電池ホルダに、第1の電池セルを保持させようとすると、第1の電池セルの第1の凸部と第2の電池ホルダの第2の突起部が当接する。このため、第1の電池セルと第2の電池セルを組み付けるときに、第1の電池セルの接続端子と、第1の電池セルの接続端子と隣り合う第2の電池セルの接続端子とが同一極性になることが抑制される。このため、短絡が発生することが抑制される。
上記課題を解決する電池モジュールは、第1の電池ホルダと該第1の電池ホルダに保持された第1の電池セルとからなる第1の電池体と、第2の電池ホルダと該第2の電池ホルダに保持された第2の電池セルとからなる第2の電池体とが異なる極性の接続端子が隣り合うように交互に配設された電池モジュールであって、前記第1の電池セルは、前記接続端子が設けられる端子面に第1の凸部を有し、前記第2の電池セルは、前記接続端子が設けられる端子面に前記第1の凸部と前記電池セルの並設方向に対向しない第2の凸部を有し、前記第1の電池ホルダは、前記第2の電池セルを保持させようとした場合に前記第2の凸部と当接する位置に第1の突起部を有し、前記第2の電池ホルダは、前記第1の電池セルを保持させようとした場合に前記第1の凸部と当接する位置に第2の突起部を有することを要旨とする。
これによれば、第1の電池ホルダに第2の電池セルを保持させようとすると、第2の電池セルの第2の凸部と第1の電池ホルダの第1の突起部が当接する。このため、第1の電池ホルダは、第2の電池セルを保持することができず、第1の電池セルのみを保持することができる。同様に、第2の電池ホルダに、第1の電池セルを保持させようとすると、第1の電池セルの第1の凸部と第2の電池ホルダの第2の突起部が当接する。このため、第1の電池セルと第2の電池セルを組み付けるときに、第1の電池セルの接続端子と、第1の電池セルの接続端子と隣り合う第2の電池セルの接続端子とが同一極性になることが抑制される。同一極性の接続端子同士をバスバーで接続すると、短絡の原因となる。すなわち、同一極性の接続端子同士が電池セルの並設方向に隣り合っている場合、電池セルの並設方向に隣り合う接続端子同士を接続すると、バスバーが誤った位置に取り付けられることになる。同一極性の接続端子が電池セルの並設方向に隣り合うことを抑制することで、バスバーが誤った接続端子に取り付けられることが抑制される。
上記電池モジュールについて前記第1の凸部及び前記第2の凸部は、前記第1の電池セル及び前記第2の電池セルの注液口に設けられることが好ましい。
これによれば、注液口に設けられる部材を第1の凸部及び第2の凸部として兼用することができる。このため、第1の電池セル及び第2の電池セルに別途第1の凸部及び第2の凸部を設ける必要がない。
本発明によれば、誤った接続端子にバスバーが取り付けられることを抑止することができる。
実施形態の電池モジュールを示す斜視図。 実施形態の電池モジュールを示す平面図。 実施形態の角型電池を示す斜視図。 実施形態の角型電池及び電池ホルダを示す斜視図。 (a)及び(b)は実施形態の第1の電池ホルダを示す斜視図。 (a)及び(b)は実施形態の第2の電池ホルダを示す斜視図。 実施形態の壁部材と接続端子との関係を示す図。 電池モジュールの一部を拡大して示す平面図。 (a)は別例の第1の電池ホルダを示す斜視図、(b)は別例の電池モジュールを示す平面図。
以下、電池モジュールの一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、電池モジュール10は、第1の電池体1と第2の電池体2とが交互に並設されている。第1の電池体1は、第1の電池ホルダ31と、第1の電池ホルダ31に保持された第1の電池セルとしての第1の角型電池11とからなる。第2の電池体2は、第2の電池ホルダ51と、第2の電池ホルダ51に保持された第2の電池セルとしての第2の角型電池12とからなる。第1の角型電池11と第2の角型電池12は、同一の角型電池であるが、配置向きが逆向きとなっている。すなわち、第1の角型電池11と第2の角型電池12を交互に配設したときに、第1の角型電池11の正極端子13と第2の角型電池12の正極端子13が異なる方向に位置し、第1の角型電池11の負極端子14と第2の角型電池12の負極端子14が異なる方向に位置する。これにより、第1の角型電池11(第1の電池体1)の正極端子13と第2の角型電池12(第2の電池体2)の負極端子14は、角型電池11,12の並設方向に隣り合う。また、第1の角型電池11の負極端子14と第2の角型電池12の正極端子13が角型電池11,12の並設方向に隣り合う。隣り合う角型電池11,12の正極端子13と負極端子14は、板状のバスバーBによって接続され、これにより角型電池11,12は直列接続されている。
電池モジュール10において、角型電池11,12の並設方向の両端には、板状のエンドプレート71,72が設けられている。角型電池11,12は、エンドプレート71,72によって挟持されている。
図3に示すように、角型電池11,12は、ケース15の内部に電極19が収容されている。ケース15は、電極19を収容する有底四角箱状のケース本体16と、ケース本体16の開口部を閉塞する矩形平板状の蓋部材17とを有している。蓋部材17の長手方向第1端部17aには、接続端子としての正極端子13が設けられている。蓋部材17の長手方向第2端部17bには、接続端子としての負極端子14が設けられている。正極端子13及び負極端子14は、ケース15の外部に向けて突出している。本実施形態では、蓋部材17の厚み方向の面(接続端子が突出している面)が端子面となる。蓋部材17の長手方向中央には、破断式の開放弁18が設けられている。蓋部材17の長手方向において、開放弁18よりも若干正極端子13寄りには、ケース15の内部に電解液を注入するための注液部21が設けられている。注液部21は、ケース15の内部とケース15の外部とを連通させる注液口22を有する注液口部23と、注液口部23の注液口22を閉塞する封止栓24とを有している。注液部21は、蓋部材17から蓋部材17の厚み方向にケース15外に向けて突出している。
図5(a)及び(b)に示すように、第1の電池ホルダ31は矩形平板状の第1の被覆部33を有している。第1の被覆部33の長手方向両端には、第1の被覆部33の厚み方向に延びる矩形平板状の第2の被覆部34及び第3の被覆部35が設けられている。被覆部33,34,35に囲まれる領域は、第1の角型電池11が収容される収容部S1となる。第2の被覆部34の長手方向第1端部34a(第1の被覆部33が設けられる端部とは反対側の端部)と、第3の被覆部35の長手方向第1端部35a(第1の被覆部33が設けられる端部とは反対側の端部)には、各被覆部34,35の短手方向第1端部34b、35bの間で延びる矩形平板状の第4の被覆部36が設けられている。第4の被覆部36は、厚み方向が被覆部34,35の短手方向と一致し、長手方向が第2の被覆部34と第3の被覆部35の対向方向に一致する。そして、第4の被覆部36の厚み方向及び長手方向に直交する方向が、第4の被覆部36の短手方向となる。
また、第4の被覆部36の長手方向両端における第4の被覆部36の短手方向の一端面上には、U字状をなすとともに、第4の被覆部36の厚み方向に開口する端子収容部38,42がそれぞれ設けられており、各端子収容部38,42は各被覆部34,35に連設されている。各端子収容部38,42において、第4の被覆部36に接合される面と反対側の面からは、壁部材39,43が突設されている。壁部材43には、切欠44が設けられている。一方、壁部材39には、切欠が設けられていない。
第4の被覆部36の短手方向の一端面上には、端子収容部38と隣り合って四角柱状の位置決め部40が位置決め部40の軸が被覆部34,35の短手方向に延びるように設けられている。位置決め部40は、第4の被覆部36から収容部S1側に延設されており、軸方向の一方の端面(収容部S1側の端面)が平坦面をなしている。また、位置決め部40は、軸方向の他方の端面に凹部40aを有する。第4の被覆部36の短手方向の一端面上には、位置決め部40と隣り合って矩形平板状の第1の突起部41が設けられている。第1の突起部41は、収容部S1側に突出している。収容部S1には、第1の角型電池11が収容されるため、第1の突起部41は、第1の角型電池11が設けられる側に向かって突出している。
第4の被覆部36の短手方向の一端面上には、端子収容部42と隣り合って四角柱状の位置決め部45が位置決め部45の軸が被覆部34,35の短手方向に延びるように設けられている。位置決め部45は、第4の被覆部36から収容部S1側に延設されており、軸方向の一方の端面(収容部S1側の端面)に凸部45aが設けられている。また、位置決め部45は、軸方向の他方の端面が平坦面をなしている。
第2の被覆部34と第3の被覆部35の長手方向第1端部34a,35aには、各被覆部34,35の延びる方向に矩形平板状の突出部37が連設されている。第2の被覆部34と第3の被覆部35の長手方向第2端部34c,35cには、四角柱状の脚部32が設けられている。脚部32の軸は、被覆部34,35の短手方向に延びている。脚部32には、軸方向の一方の端面(位置決め部40,45の軸方向の一方の端面と同一方向の面)に凸部32aが設けられ、軸方向の他方の端面に凹部32bが設けられている。
図6(a)及び(b)に示すように、第2の電池ホルダ51は、矩形平板状の第1の被覆部53を有している。第1の被覆部53の長手方向両端には、第1の被覆部53の厚み方向に延びる矩形平板状の第2の被覆部54及び第3の被覆部55が設けられている。被覆部53,54,55に囲まれる領域は、第2の角型電池12が収容される収容部S2となる。第2の被覆部54の長手方向第1端部54a(第1の被覆部53が設けられる端部とは反対側の端部)と、第3の被覆部55の長手方向第1端部55a(第1の被覆部53が設けられる端部とは反対側の端部)には、各被覆部54,55の短手方向第1端部54b、55bの間で延びる矩形平板状の第4の被覆部56が設けられている。第4の被覆部56は、厚み方向が被覆部54,55の短手方向と一致し、長手方向が第2の被覆部54と第3の被覆部55の対向方向に一致する。そして、第4の被覆部56の厚み方向及び長手方向に直交する方向が、第4の被覆部56の短手方向となる。
また、第4の被覆部56の長手方向両端における第4の被覆部56の短手方向の一端面上には、U字状をなすとともに、第4の被覆部56の厚み方向に開口する端子収容部58,62がそれぞれ設けられており、各端子収容部58,62は各被覆部54,55に連設されている。各端子収容部58,62において、第4の被覆部56に接合される面と反対側の面からは、壁部材59,63が突設されている。壁部材59には切欠60が設けられている。一方、壁部材63には切欠が設けられていない。切欠44,60は、同一極性の接続端子(本実施形態では負極端子14)を収容する端子収容部42,58に設けられている。
第4の被覆部56の短手方向の一端面上には、端子収容部58と隣り合って四角柱状の位置決め部61が位置決め部61の軸が被覆部54,55の短手方向に延びるように設けられている。位置決め部61は、第4の被覆部56から収容部S2側に延設されており、軸方向の一方の端面(収容部S2側の端面)に凸部61aが設けられている。また、位置決め部61は、軸方向の他方の端面が平坦面をなしている。
第4の被覆部56の短手方向の一端面上には、端子収容部62と隣り合って四角柱状の位置決め部64が位置決め部64の軸が被覆部54,55の短手方向に延びるように設けられている。位置決め部64は、第4の被覆部56から収容部S2側に延設されており、軸方向の一方の端面(収容部S2側の端面)が平坦面をなしている。また、位置決め部64は、軸方向の他方の端面に凹部64aが設けられている。第4の被覆部56の短手方向の一端面上には、位置決め部64と隣り合って矩形平板状の第2の突起部65が設けられている。第2の突起部65は、収容部S2側に突出している。収容部S2には、第2の角型電池12が収容されるため、第2の突起部65は、第2の角型電池12が設けられる側に突出している。
第2の被覆部54と第3の被覆部55の長手方向第1端部54a,55aには、各被覆部54,55の延びる方向に矩形平板状の突出部57が連設されている。第2の被覆部54と第3の被覆部55の長手方向第2端部54c,55cには、四角柱状の脚部52が設けられている。脚部52の軸は、被覆部54,55の短手方向に延びている。脚部52には、軸方向の一方の端面(位置決め部61,64の軸方向の一方の端面と同一方向の面)に凸部52aが設けられ、軸方向の他方の端面に凹部52bが設けられている。
第1の電池ホルダ31の収容部S1には、第1の角型電池11が収容される。具体的にいえば、第1の被覆部33が第1の角型電池11の高さ方向の一面(正極端子13及び負極端子14が設けられる面とは反対側の面)を覆い、第2の被覆部34及び第3の被覆部35は、それぞれ、第1の角型電池11の幅方向の面を覆う。また、第1の角型電池11の正極端子13は、端子収容部38に収容され、負極端子14は端子収容部42に収容される。これにより、第1の電池ホルダ31及び第1の電池ホルダ31に保持された第1の角型電池11によって第1の電池体1が構成される。
また、第2の電池ホルダ51の収容部S2には、第2の角型電池12が収容される。具体的にいえば、第1の被覆部53が第2の角型電池12の高さ方向の一面(正極端子13及び負極端子14が設けられる面とは反対側の面)を覆い、第2の被覆部54及び第3の被覆部55は、それぞれ、第2の角型電池12の幅方向の面を覆う。また、第2の角型電池12の正極端子13は、端子収容部62に収容され、負極端子14は、端子収容部58に収容される。これにより、第2の電池ホルダ51及び第2の電池ホルダ51に保持された第2の角型電池12によって第2の電池体2が構成される。
図2に示すように、並設された第1の電池体1と第2の電池体2は、バスバーBによって直列接続される。バスバーBは、矩形平板状の板部材の短手方向の両端部に、切欠部B1を有する。バスバーBは、バスバーBを貫通したボルト81が正極端子13及び負極端子14に螺合されることで角型電池11,12に固定されている。バスバーBは、切欠44,60を介して隣り合う端子収容部38,42,58,62の間で延びている。バスバーBの切欠部B1には、端子収容部42,58から突設された壁部材43,59が入り込んでいる。
第1の電池体1における第1の電池ホルダ31の位置決め部45に設けられた凸部45aは、第2の電池体2における第2の電池ホルダ51の位置決め部64に設けられた凹部64aに挿入されている。第1の電池体1における第1の電池ホルダ31に設けられた凸部32aは、第2の電池体2における第2の電池ホルダ51の凹部52bに挿入されている。
また、第2の電池体2における第2の電池ホルダ51の位置決め部61に設けられた凸部61aは、第1の電池体1における第1の電池ホルダ31の位置決め部40に設けられた凹部40aに挿入されている。第2の電池体2における第2の電池ホルダ51に設けられた各凸部52aは、第1の電池体1における第1の電池ホルダ31に設けられた各凹部32bに挿入されている。
次に、壁部材39,43,59,63について図7にしたがって説明する。図7は、並設された第1の電池体1と第2の電池体2における各角型電池11,12の高さ方向一方(正極端子13及び負極端子14が設けられる側)を拡大して示す断面図である。
図7に示すように、第1の電池ホルダ31及び第2の電池ホルダ51に角型電池11,12が保持された状態で、壁部材39,63は、各角型電池11,12の正極端子13及び負極端子14よりも角型電池11,12の高さ方向に突出している。
次に、第1の突起部41及び第2の突起部65について、図8にしたがって説明する。図8は、並設された第1の電池体1と第2の電池体2を拡大して示す平面図である。
図8に示すように、第1の突起部41の長手方向の長さd1(突出量)は、第2の角型電池12における角型電池12の厚み方向の縁部から注液部21までの最短距離d2よりも長い。また、第2の突起部65の長手方向の長さd3(突出量)は、第1の角型電池11における角型電池11の厚み方向の縁部から注液部21までの最短距離d4よりも長い。
図2に示すように、第1の電池ホルダ31の壁部材39及び第2の電池ホルダ51の壁部材63は、角型電池11,12の並設方向に隣り合うバスバーBの間に設けられる。また、バスバーBは、壁部材43,59に設けられた切欠44,60を介して隣り合う正極端子13と負極端子14を接続している。
また、第1の電池ホルダ31の第1の突起部41は、第2の角型電池12の注液部21と角型電池11,12の並設方向に対向する。また、第2の電池ホルダ51の第2の突起部65は、第1の角型電池11の注液部21と角型電池11,12の並設方向に対向する。すなわち、各第1の突起部41を結ぶ直線L1上に、第2の角型電池12の注液部21が位置し、各第2の突起部65を結ぶ直線L2上に第1の角型電池11の注液部21が位置する。したがって、第1の突起部41は、第1の電池ホルダ31に第2の角型電池12を保持させようとした場合に第2の角型電池12の注液部21と当接する位置に突出している。また、第2の突起部65は、第2の電池ホルダ51に第1の角型電池11を保持させようとした場合に第1の角型電池11の注液部21と当接する位置に突出している。第1の角型電池11の注液口22に設けられる封止栓24が第1の凸部となり、第2の角型電池12の注液口22に設けられる封止栓24が第2の凸部となる。
次に、本実施形態の電池モジュール10の作用について説明する。
角型電池11,12の並設方向に隣り合うバスバーBの間には、指標となる壁部材39,63(切欠44,60が設けられない壁部材)が設けられている。
バスバーBは、端子収容部42,62に設けられた切欠44,60を介して隣り合う正極端子13と負極端子14を接続している。すなわち、切欠44,60が設けられた部分がバスバーBの接続を許容する指標として機能していると捉えることもできる。
バスバーBを取り付けるときには、切欠44,60が目印となって、バスバーBの正しい取り付け位置を判断することができる。また、壁部材39,63を挟んで配置される端子同士をバスバーBで接続しようとしても、壁部材39,63によってバスバーBが取り付けられることが阻害されるため、バスバーBが誤った位置に取り付けられることが抑制される。
また、図4に示すように、第1の電池ホルダ31に第2の角型電池12、すなわち、接続端子の配置が逆向きの角型電池を収容しようとすると、注液部21と第1の突起部41が当接して、第1の電池ホルダ31に第2の角型電池12が収容されることが抑制されている。同様に、第2の電池ホルダ51に第1の角型電池11が収容されることも抑制されている。なお、ここでいう「当接」とは、第2の角型電池12が第1の電池ホルダ31に保持されていない状態で注液部21と第1の突起部41が当接していることを示す。
また、電池モジュール10の組み付けの際には、第1の角型電池11を保持した第1の電池ホルダ31(第1の電池体1)と第2の角型電池12を保持した第2の電池ホルダ51(第2の電池体2)を重ね合わせていく。このとき、第1の電池ホルダ31同士、あるいは、第2の電池ホルダ51同士を連続して重ね合わせると、同一極性の接続端子が角型電池11,12の並設方向に隣り合い、短絡の原因となる。以下、詳細に説明する。
一般に、電池セルを直列接続して電池モジュールを構成する場合、配線抵抗を小さくするために、異なる極性の接続端子同士が電池セルの並設方向に隣り合うように電池セルを並設する。このとき、誤って同一極性の接続端子同士が電池セルの並設方向に隣り合って配置されると、隣り合う接続端子同士を接続したときに、短絡が生じ、電池セルの故障の原因となる。このため、電池セルを並設するときに、異なる極性の接続端子が電池セルの並設方向に隣り合うことが望まれている。
本実施形態では、第1の電池ホルダ31に第2の角型電池12が収容されることが抑制され、第2の電池ホルダ51に第1の角型電池11が収容されることが抑制されている。このため、第1の電池体1と第2の電池体2を交互に並設したときに、同一極性の接続端子が角型電池11,12の並設方向に隣り合い、異なる極性の接続端子が隣り合うことが抑制されている。
また、本実施形態では、第1の電池ホルダ31と第2の電池ホルダ51に設けられた位置決め部40,45,61,64によって、第1の電池ホルダ31同士、あるいは、第2の電池ホルダ51同士が連続して重ね合わされることが抑制されている。具体的にいえば、第1の電池ホルダ31同士を重ねあわせようとすると、第1の電池ホルダ31の位置決め部45の長手方向の一方に設けられた凸部45aが第1の電池ホルダ31の位置決め部45の長手方向の他方の平坦面に当接して、第1の電池ホルダ31同士が重ね合わされることが抑制されている。また、第2の電池ホルダ51同士を重ね合わせようとすると、第2の電池ホルダ51の位置決め部61の長手方向の一方に設けられた凸部61aが、第2の電池ホルダ51の位置決め部61の長手方向の他方に設けられた平坦面に当接して、第2の電池ホルダ51同士が重ね合わされることが抑制されている。
したがって、上記実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)角型電池11,12の並設方向に隣り合うバスバーBの間には、壁部材39,63が設けられている。このため、バスバーBを取り付けるときには、この壁部材39,63を視覚で認識可能な指標としてバスバーBを取り付けることができ、バスバーBが誤った位置に取り付けられることが抑制されている。
(2)指標として壁部材39,63を設けているため、バスバーBを誤った位置に取り付けようとした場合にも、この壁部材39,63によってバスバーBの取り付けが抑制される。
(3)第1の電池ホルダ31には、第2の角型電池12の注液部21に当接する第1の突起部41が設けられている。第2の電池ホルダ51には、第1の角型電池11の注液部21に当接する第2の突起部65が設けられている。このため、角型電池11,12が誤った電池ホルダに保持されることが抑制される。したがって、同一極性の接続端子同士が接続されにくく、短絡が抑制されている。
(4)注液部21の封止栓24を第1の凸部及び第2の凸部として兼用している。このため、第1の角型電池11及び第2の角型電池12に第1の凸部及び第2の凸部を別途設ける必要がない。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図9(a)に示すように、第1の突起部91は、第1の電池ホルダ31の位置決め部40に設けられていてもよい。第1の突起部91は、位置決め部40から位置決め部45に向けて延びている(位置決め部位40から第1の角型電池11の高さ方向の面に沿って第1の角型電池11の幅方向に延びている)。第1の突起部91は、細長板状をなしている。第1の突起部91は、位置決め部40の軸方向の端面のうち、平坦面をなす端面93(凹部40aが設けられない側の端面)と連設されている。
図9(b)に示すように、第2の電池ホルダ51の位置決め部64にも第1の電池ホルダ31と同様に、第2の突起部92が設けられている。第2の突起部92は、位置決め部64から位置決め部61に向けて延びている。第2の突起部92は細長板状をなしている。
例えば、実施形態に記載の第1の電池ホルダ31や第2の電池ホルダ51のように、第4の被覆部36,56に第1の突起部41や第2の突起部65を設ける場合、第4の被覆部36,56から注液部21(凸部)に向けて突起部41,65を延設する必要がある。このとき、突起部41,65が開放弁18を覆う場合があり、開放弁18の開放を阻害するおそれがある。
図9に記載の電池ホルダ31,51のように、突起部91,92を、収容部S1,S2に角型電池11,12を挿入するときの入口側(第2の被覆部34,54及び第3の被覆部35,55の短手方向において第4の被覆部36,56が設けられない側)に設けることで、突起部91,92を注液部21に向けて(角型電池11,12の厚み方向に向けて)延設する必要がない。したがって、突起部が開放弁に干渉することを抑制することができる。
なお、突起部91,92は、位置決め部40,64以外に設けられていてもよい。例えば、位置決め部40,64が設けられない場合には、端子収容部38,58に設けられていてもよいし、第2の被覆部34,54に設けられていてもよい。
○ 実施形態において、壁部材39,63、すなわち、指標が設けられていなくてもよい。この場合であっても、突起部41,65によって角型電池11,12の並設方向に隣り合う接続端子の極性が同一極性になることを抑制することで、誤った接続端子にバスバーBが取り付けられることが抑制される。
○ 実施形態において、指標として壁部材を用いたが、これに限られない。例えば、角型電池の並設方向に隣り合うバスバーBの間に、色の異なる部分や、目印などを指標として設けて、誤った位置にバスバーBが取り付けられることを抑制してもよい。
○ 実施形態において、第1の電池ホルダ31及び第2の電池ホルダ51の第1の突起部41及び第2の突起部65は設けられていなくてもよい。この場合、突起部以外の方法で誤った角型電池が保持されることを抑制することが好ましい。
○ 実施形態において、注液部21を第1の凸部及び第2の凸部として用いず、蓋部材17から突出する突起を別途設けてもよい。
○ 実施形態において、第1の電池セル及び第2の電池セルとして、円筒形電池や、ラミネート型の電池を用いてもよい。この場合、電池ホルダの形状は電池セルの形状に合わせて変更する。
○ 実施形態において、位置決め部40,45,61,64に設けられた凸部及び凹部の組み合わせは、第1の電池ホルダ31同士の重なり合い、あるいは、第2の電池ホルダ51同士の重なり合いを抑制できれば適宜変更してもよい。
○ 実施形態において、第1の電池ホルダ31と第2の電池ホルダ51の色を変更することで、第1の電池ホルダ31、あるいは、第2の電池ホルダ51が連続して設けられることを抑止してもよい。
○ 実施形態において、角型電池11,12の正極端子13と負極端子14の形状を変更するとともに、電池ホルダ31,51の端子収容部38,42,58,62の形状を変更してもよい。第1の電池ホルダ31の端子収容部38,42に第2の角型電池12を保持させようとすると、正極端子13と負極端子14が端子収容部38,42に収容できないように形状を定めることで、第1の電池ホルダ31に第2の角型電池12が保持されることが抑制される。同様に、第2の電池ホルダ51に第1の角型電池11が保持されることが抑制される。
○ 実施形態において、板状以外のバスバーを用いてもよい。この場合、誤った位置にバスバーを取り付けようとすると、壁部材39,63にバスバーが当接するように壁部材39,63を設けることが好ましい。
○ 実施形態において、第1の電池ホルダ31及び第2の電池ホルダ51は、角型電池11,12の五つの面を被覆する形状としているが、これに限られない。例えば、角型電池11,12の厚み方向の面のみが被覆されていてもよく、角型電池11,12を厚み方向から挟み込む板状の部材であってもよい。
○ 実施形態において、同一極性の接続端子が隣り合うように角型電池11,12が並設されていてもよい。この場合、隣り合う角型電池11,12の正極端子13と負極端子14(異なる極性の接続端子)がバスバーBで接続される。また、この場合には、電池ホルダ31,51にバスバーBをガイドする壁部材を設けてもよい。壁部材は、各バスバーの間に設けられ、角型電池11の正極端子13(あるいは負極端子14)から、隣り合う角型電池12の負極端子14(あるいは正極端子13)に向けて延びる。バスバーを取り付けるときには、この壁部材に沿うようにバスバーBを設けることで、壁部材が指標となって、バスバーBが誤った位置に配置されることが抑制される。
○ 実施形態において、指標として、視覚で認識可能ではないものを用いてもよい。例えば、電池ホルダ31,51における電池体1,2の並設方向に隣り合うバスバーBの間に位置する部分に、視覚で認識できない程度の起伏などを設けてもよい。そして、触れたときに起伏が設けられていることを判断できれば、起伏が指標として機能し、バスバーBの正しい取付位置を判断することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記電池体は、同一の極性の接続端子が隣り合うように並設され、隣り合う前記電池体の異なる極性の接続端子同士が前記バスバーによって接続されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電池モジュール。
(ロ)前記指標は、隣り合う前記電池体の異なる接続端子を接続するバスバーをガイドする壁部材であり、前記壁部材に沿って前記バスバーが設けられることを特徴とする技術的思想(イ)に記載の電池モジュール。
B…バスバー、1,2…電池体、10…電池モジュール、11,12…角型電池、13…正極端子、14…負極端子、21…注液部、31,51…電池ホルダ、39,63…壁部材、41,91…第1の突起部、65,92…第2の突起部。

Claims (2)

  1. 電池ホルダと、該電池ホルダに保持される電池セルとからなる電池体を複数有する電池モジュールであって、
    前記複数の電池体は、並設され、隣り合う電池体の接続端子同士がバスバーで接続されて前記複数の電池体が直列接続され、
    前記電池ホルダは、第1の電池ホルダと第2の電池ホルダとを有し、
    前記電池セルは、前記第1の電池ホルダに保持される第1の電池セルと前記第2の電池ホルダに保持される第2の電池セルとを有し、
    前記第1の電池ホルダと前記第1の電池セルとからなる第1の電池体と、前記第2の電池ホルダと前記第2の電池セルとからなる第2の電池体とが、前記第1の電池ホルダに対する前記第1の電池セルの挿入方向と前記第2の電池ホルダに対する前記第2の電池セルの挿入方向とが同じ向きとなるように交互に配設され、
    前記第1の電池ホルダと前記第2の電池ホルダは、前記第1の電池体と前記第2の電池体とが交互に配設されるための位置決め部を有し、前記複数の電池体の並設方向に隣り合うバスバーの間に位置する部分にバスバーの接続を抑止するための指標を有することを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記位置決め部は、前記第1の電池ホルダと前記第2の電池ホルダに設けられた凸部及び凹部であることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
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