JP2015121723A - 光端末装置 - Google Patents

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大輔 森澤
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大輔 森澤
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Abstract

【課題】押さえ爪の長さを長くして光ファイバーの飛び出しを防止するようにしても、光ファイバーのガイド壁内への収納作業を容易に行えるようにすることができる光端末装置を提供する。【解決手段】光ファイバーの余長を巻回して収納する複数のガイド部が余長収納トレイの底面部から立設されて形成されている。これらの複数のガイド部に、高さの異なる上段押さえ爪42aおよび下段押さえ爪42bを所定間隔で形成する。この上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bとに対面するガイド部に、上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bの下面より低くなる凹部48a,48bが形成されている。凹部48a,48bが形成されていることから、光ファイバーの余長を上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bの下に容易に入れることができるようになる。【選択図】図9

Description

本発明は、光ファイバーから入力された光信号を電気信号に変換して出力する機能を有し、筐体内に導入された光ファイバーの余長を収納する余長収納部を備える光端末装置に関するものである。
近年、高速広帯域通信サービスの普及に伴い、家庭と送信局との間を光ケーブルで接続する通信サービス、例えば、光ケーブルテレビジョン(CATV)が実施されている。この通信サービスの実現には、光ファイバーを伝送されてきた光信号を光−電気信号変換して復調し、復調されたCATV信号をセットトップボックスや同軸のCATV線路に供給するための光端末装置が必要となる。一般的な光端末装置の筐体内には、導入される光ファイバーの余長を収納する余長収納部と、導入された光ファイバーからの光信号を電気信号に変換して出力する光受信部が内蔵されている。そして、この光受信部に電源を供給する電源部が光端末装置の筐体に内蔵されている。
特許文献1記載の光端末装置と同様の構成とされた従来の光端末装置の構成の一例を示す斜視図を図17に示し、その一部を拡大して図18に示す。従来の光端末装置100は、本体部102と、本体部102に嵌合される蓋部103とからなる筐体を備えているが、図17においては蓋部103を省略して示している。
本体部102は、上面が開口された矩形の箱状とされている。本体部102の内部には、図示しない電源部と電子回路ユニットとが収納されており、電源部から引き出された電源ケーブル161が前面の右側に形成されているケーブル挿入孔160から導出されている。なお、図17では電源ケーブル161を省略して示している。また、電子回路ユニットの前面に設けられている複数の同軸端子151が、本体部102の前面に形成された円筒状の端子孔から外部に突出している。さらに、本体部102の前面下端の左右両側から取付片102dが突出するよう形成されており、取付片102dに形成されている挿通孔にネジを挿通して建物の壁等に螺着することにより、建物の壁等に光端末装置100を設置することができる。
ここで、本体部102の両側面の後部にそれぞれ形成された枢軸102dを回転軸として、蓋部103は本体部102に対して開閉自在に枢着されている。蓋部103を開ける場合は、蓋部103の上面の板から前方へ延伸するよう形成された延伸部103bに下から指をかけて上方へ向かう力を印加する。これにより、延伸部103bの前縁から下方へ向かって形成された一対の係合片103cが、本体部102の前面の上部の両側にそれぞれ形成された係合突起102cから外れて、蓋部103は枢軸102dを回転軸として回転して本体部102から蓋部103を開けることができる。
本体部102に内蔵された電源部と電子回路ユニットの上には、図17に示すように樹脂成形された余長収納トレイ104が載置されて、光端末装置100の筐体内に電源部と電子回路ユニットおよび余長収納トレイ104が内蔵されるようになる。余長収納トレイ104は矩形状の底面と、底面の4辺からそれぞれ立設する側壁104aを有しており、本体部102の内側の形状とほぼ同じ大きさとされている。余長収納トレイ104には、底面から立設して形成された円弧状のガイド壁141や楕円形状のガイド壁141が複数形成されており、これらのガイド壁141の上縁には先端に行くほど幅が狭くなりひさし状に張り出すように形成された押さえ爪142が所定間隔で複数形成されている。また、余長収納トレイ104の前側の両側に挟着部145がそれぞれ形成されており、本体部102の前面の上部の両側に形成された細長い矩形状の溝とされる光ファイバー導入孔102aから導入された光ファイバーが挟着部145において固着される。挟着部145には、鋸歯状の突起が相対向して形成されており、この間に光ファイバーを挟み込むことにより固着することができる。
図示していないが、光端末装置100内に導入された光ファイバーの先端には光コネクタが設けられており、この光コネクタが電子回路ユニットの光コネクタに装着されることにより、電子回路ユニットに光信号が入力されるようになる。この場合、光ファイバーの長さは余裕を持って敷線されていることから、光端末装置100に導入される光ファイバーには余長が生じることが一般的とされる。この光ファイバーの余長を、光端末装置100に内蔵された余長収納トレイ104により収納することができる。上記した余長収納トレイ104における複数のガイド壁141には、光端末装置100に導入された光ファイバーの余長を巻回して収納することができる。この場合、光ファイバーは弾性を有していることから巻回された際に、巻き径が拡がる方向に付勢される。このように、巻き径が拡がる方向に光ファイバーが付勢されても、ガイド壁141を乗り越えないように複数の押さえ爪142がガイド壁141の上縁に形成されている。
従来の光端末装置100においては、特許文献2に記載された光端末装置のように、電源部が光端末装置100に対して着脱自在とされて、電源部を光端末装置100から取り出して外部に設けることができるようにされている。この場合、図示していないが電源部には同軸端子が設けられており、この同軸端子に接続された同軸ケーブルを光端末装置100の同軸端子151に接続することにより、外部に設けた電源部から光端末装置100に内蔵された電子回路ユニットに電源が供給されるようになる。電源部を光端末装置100から取り出すと、電源部から引き出されている電源ケーブル161も取り外されることになるから、図19(a)に示すように電源ケーブル161が引き出されている本体部102の前面のケーブル挿入孔160が空くようになる。すると、この空いたケーブル挿入孔160から雨水等が光端末装置100に浸入して支障を来すおそれがあることから、ケーブル挿入孔160に防水キャップ121を嵌合して塞ぐようにしている。防水キャップ121は、矩形状の頭部121aと、頭部121aの下面の両側から互いに平行に延伸する2本の足部121bとから構成されている。足部121bの先端にはクサビ状の係合部が形成されており、ケーブル挿入孔160に防水キャップ121を嵌合した際に、ケーブル挿入孔160に2本の足部121bが弾性的に係合するようになる。
ケーブル挿入孔160に防水キャップ121を嵌合した状態が図19(b)に示されている。この防水キャップ121は、光端末装置100内に電源部を収納した際には不要となって紛失するおそれがあることから、不要となった防水キャップ121を光端末装置100内に収納して紛失を防止するようにしている。具体的には、図20に示すように楕円状のガイド壁141の内部に2枚の平面状の板を対面させた挟持部147が形成されており、この挟持部147の間に防水キャップ121の2本の足部121bを弾性的に挟持できるようにされている。
ところで、光端末装置100の筐体内において光ファイバー同士の接続を行う場合がある。この光ファイバー同士の接続が光ファイバーの端面同士を融着して行われる場合は、融着部を保護するスリーブが融着部に装着される。また、光ファイバーの端面を位置合わせして固定するメカニカルスプライスにより光ファイバーを接続することも行われている。このようなスリーブやメカニカルスプライスは、光ファイバーの余長と共に筐体内に収納される。すると、スリーブやメカニカルスプライスは、光ファイバーより径が太く光ファイバーに比較して重いと共に曲げることができないため、筐体内で動かないように保持しておかないと動いた際に光ファイバーが屈曲されて傷むおそれが生じる。そこで、引用文献3に記載されている光端末装置のように、従来の光端末装置100においては、余長収納トレイ104のほぼ中央の両側にスリーブやメカニカルスプライスを保持するスリーブ保持部144を設けている。スリーブやメカニカルスプライスを保持するスリーブ保持部144は、壁部と壁部に対面する保持片とから構成され、壁部と保持片の間にスリーブやメカニカルスプライスが弾性的に保持するようにしている。
特開2005−191211号公報 特開2005−276937号公報 特開2005−189438号公報
従来の光端末装置100においては、光ファイバーは強い弾性を有していることから、ガイド壁141に巻回された際に、巻き径が拡がる方向に付勢されている。このため、余長収納トレイ104において光ファイバー飛び出し対策が十分になされていないと、少しの衝撃で収納した光ファイバーがガイド壁141を越えて余長収納トレイ104から飛び出してしまうおそれがある。このような光ファイバーの飛び出しを防止するには、押さえ爪142の長さを長くしてガイド壁141と押さえ爪142の先端との間隙を狭くすることが考えられる。しかしながら、ガイド壁141と押さえ爪142の先端との間隙を狭くし過ぎると今度は光ファイバーを、その間隙からガイド壁141内に収納する作業が困難になるという問題点があった。
そこで、本発明は、押さえ爪の長さを長くして光ファイバーの飛び出しを防止するようにしても、光ファイバーのガイド壁内への収納作業を容易に行うことができる余長収納トレイを備える光端末装置を提供することを目的としている。
本発明の光端末装置は、光ファイバーにより伝達された光信号を電気信号に変換して出力する電子回路ユニットと、該電子回路ユニットに電源を供給する電源ユニットと、前記電子回路ユニットおよび前記電源ユニットの上に配置されると共に、導入された前記光ファイバーの余長を収納する余長収納トレイと、前記電子回路ユニットと前記電源ユニットと前記余長収納トレイとを収納する本体部と、該本体部に対して開閉自在に固着される蓋部とからなる筐体とを備え、前記光ファイバーの余長を巻回することにより収納することができる複数のガイド部が前記余長収納トレイの底面部から立設されて形成され、該ガイド部に収納された前記光ファイバーの飛び出しを防止する押さえ爪が、前記底面部にほぼ平行にひさし状に張り出して前記ガイド部に形成されており、前記押さえ爪の先端部に対面する前記ガイド部に、前記押さえ爪の下面より低くなる凹部が形成されていることを最も主要な特徴としている。
本発明の光端末装置は、押さえ爪の先端部に対面するガイド部に、押さえ爪の下面より低くなる凹部が形成されていることから、光ファイバーの余長を押さえ爪の下に収納する際に、光ファイバーを斜め上から押さえ爪の下に入れることができるようになり、作業性を向上することができる。また、凹部を形成することにより、指や工具が凹部から入れられるようになるため、より作業性を向上することができる。
本発明の実施例にかかる光端末装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる光端末装置において蓋部を開けた時の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる光端末装置において蓋部を開けた時の他の構成を示す斜視図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイの構成を示す斜視図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイの構成を示す上面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイに光ファイバーを巻回する第1,2の態様を示す上面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイに光ファイバーを巻回する第3,4の態様を示す上面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイに光ファイバーを巻回する第5の態様を示す上面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイの一部の構成を拡大して示す斜視図、A−A線断面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイの構成を対比するための一部の構成を拡大して示す斜視図、B−B線断面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイにシートを装着した状態の構成を示す斜視図、上面図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイの他の一部を拡大して示す斜視図、シートを装着した状態の構成の一部を示す斜視図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイに装着されるシートの構成を示す上面図、斜視図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイにおけるスリーブ保持部の構成を示す前方斜視図、後方斜視図である。 本発明にかかる光端末装置の余長収納トレイにおける他のスリーブ保持部の構成を示す斜視図、正面図である。 本発明にかかる光端末装置の前面の一部の構成を拡大して示す斜視図である。 従来の光端末装置において、蓋部を取り去った時の構成を示す斜視図である。 従来の光端末装置の前面の一部の構成を拡大して示す斜視図である。 従来の光端末装置の前面の一部の他の構成を拡大して示す斜視図である。 従来の光端末装置の余長収納トレイの一部の構成を拡大して示す斜視図である。
本発明の実施例にかかる光端末装置の構成を図1ないし図3に示す。図1は本発明にかかる光端末装置1の構成を示す斜視図であり、図2は蓋部3を開いた時の本発明にかかる光端末装置1の構成を示す斜視図であり、図3は蓋部3を開いて余長収納トレイ4を取り去った時の本発明にかかる光端末装置1の構成を示す斜視図である。
これらの図に示すように、光端末装置1は、本体部2と、本体部2に開閉自在に枢支される蓋部3とからなる筐体を備えている。本体部2は樹脂成形により作成されて、上面が開口された矩形の箱状の形状とされている。本体部2は、底面の4辺の縁部のそれぞれからほぼ直角に起立する4枚の板を備え、これにより、箱状とされている。図1〜図3においては、4枚の板の内の前面板2aと第1側面板2bとが図示されている。前面板2aの高さは、第1側面板2bを含む他の3枚の板の高さより高く形成されている。前面板2aの下半分に3つの突出する円筒状部2eが形成されており、この円筒状部2eのそれぞれに同軸端子51が挿通されて突出されている。前面板2aの上半分の左右両側には、細い幅の溝とされる光ファイバー導入孔2fがそれぞれ形成されており、2つの光ファイバー導入孔2fの間に一対の係合突部2cが形成されている。係合突部2cは、断面が横長の平面状の突起とされており、先端部に下辺より上辺が短くなる斜面が形成されている。また、前面板2aの一側の近傍に横方向にスライド可能なスライド片を有するスライド部21が設けられており、スライド部21に設けられたケーブル挿入口から電源ケーブル61が導出されている。さらに、前面板2aの下端の左右両側から取付片2dが突出するよう形成されており、取付片2dに形成されている挿通孔にネジを挿通して建物の壁等に螺着することにより、建物の壁等に光端末装置1を設置することができるようにされている。
蓋部3は樹脂成形により作成されて、矩形状の上面板3aと、上面板3aの両側から起立して形成された第1側面板3bと第2側面板3cとにより構成されている。上面板3aの前側からは前方へ延伸する延伸部3dが形成されており、延伸部3dの先端には1対の係合片3eが起立して形成されている。係合片3eの先端の内側にはクサビ状の突起が形成されている。また、第1側面板3bと第2側面板3cの下縁の後部から延伸するほぼ矩形状の保持片3fが形成されており、保持片3fには円形の穴が形成されている。そして、本体部2の第1側面板2bを含む両側の板には、蓋部3における保持片3fに形成された円形の穴に対応する位置に断面円形の突起とされる枢軸が形成されており、この枢軸に保持片3fに形成された円形の穴が嵌挿されることにより、蓋部3は本体部2に対して開閉自在に回転できるようになる。本体部2に蓋部3を閉めた際には、1対の係合片3eが1対の係合突部2cにそれぞれ係合するようになる。また、蓋部3を本体部2に閉めた状態において、延伸部3dに指をかけて上方へ向かう力を印加すると、係合突部2cから係合片3eの係合が外れて蓋部3が開くようになり、図2に示す状態とすることができる。
本体部2と蓋部3とからなる筐体には、電子回路ユニット5と電源ユニット6および余長収納トレイ4とが内蔵されている。電子回路ユニット5は本体部2の前側の底面上に収納され、電源ユニット6は本体部2の後側の底面上に収納される。電子回路ユニット5が本体部2に収納されると、電子回路ユニット5に設けられている複数の同軸端子51が、前面板2aの円筒状部2eにそれぞれ挿通されて突出するようになる。また、電源ユニット6が本体部2に収納されると、電源ユニット6から引き出されている電源ケーブル61が前面板2aのスライド部21から導出されるようになる。なお、電子回路ユニット5は光コネクタ5aを有しており、光端末装置1内に導入された光ファイバーの先端に設けられた光コネクタが光コネクタ5aに装着され、これにより、光信号が電子回路ユニット5に供給されるようになる。電子回路ユニット5では、入力された光信号を電気信号に変換して同軸端子51から出力する。電源ユニット6は、この電子回路ユニット5に動作用の電源を供給している。
本体部2に収納された電子回路ユニット5と電源ユニット6の上に重ねるように余長収納トレイ4が収納されている。余長収納トレイ4の前側の側壁から後述する係止部49aが前方へ突出して形成され、後側の側壁には矩形状とされた係止凹部49bが形成されている。余長収納トレイ4を電子回路ユニット5と電源ユニット6の上に載置する際に、係止部49aの本体部2の前面板2aの内面に形成された図示しない係止突部に係止させて載置する。これにより、本体部2の後面板から上方へ突出して形成されている支持片2gが係止凹部49bに係止されて、本体部2の電子回路ユニット5と電源ユニット6の上に余長収納トレイ4が取り付けられる。
余長収納トレイ4の構成を図4および図5に示す。図4は余長収納トレイ4の構成を示す斜視図であり、図5は余長収納トレイ4の構成を示す上面図である。
余長収納トレイ4は樹脂成形により作成されて、これらの図に示すように、上面が開口された矩形の箱状の形状とされている。余長収納トレイ4は、矩形状の底面部4aの4辺の縁部のそれぞれからほぼ直角に起立する第1側壁4b、第2側壁4c、第3側壁4d、第4側壁4eの4枚の壁部を備え、これにより、上面が開口された箱状とされている。余長収納トレイ4は、本発明にかかる光端末装置1に導入された光ファイバーの余長を収納するために設けられており、余長収納トレイ4の内部には光ファイバーを巻回して収納するための複数のガイド部が底面部4aから壁状に立設されて形成されている。
余長収納トレイ4の前面となる第2側壁4cの両側には光ファイバーが導入される細い幅の溝とされた導入溝45cがそれぞれ形成されている。この導入溝45cは、光端末装置1の前面板2aに形成されている光ファイバー導入孔2fに重なっており、光ファイバー導入孔2fから光端末装置1に導入された光ファイバーは、導入溝45cを介して余長収納トレイ4内に導入されるようになる。導入された光ファイバーは、導入孔45cの後に形成されている挟着部45で挟持されて保持されるようになる。挟着部45は、先端がテーパ状とされた複数列の突起が相対向して形成されている挟着溝45eと、この挟着溝45eに被せられる挟着片45aを有し、挟着片45aはヒンジ部45dにより挟着溝45e上に開閉自在にされていると共に、挟着片45aの外側には係止片45bが形成されている。係止片45bはV字状に形成されて弾性を有しており、挟着片45aをヒンジ部45dで曲げて挟着溝45e上に被せた際に、挟着溝45eに挿着された光ファイバーが挟着部45から抜け出ないように挟持される。この際に、矩形状の孔である係止孔45fに係止片45bが弾性的に係止されて、挟着片45aは閉じた状態を維持するようになる。
余長収納トレイ4内に導入された光ファイバーの先端には光コネクタが設けられており、この光コネクタは電子回路ユニット5における光コネクタ5aに装着される。この際の光ファイバーの余長は底面部4aから壁状に立設されて形成されているガイド部に巻回されて収納される。このガイド部においては、一面が凸状で他面が凹状とされた三日月状の形状とされた第1ガイド部41aが底面部4aの奥に形成されており、第1ガイド部41aの前側に隣接して両面が凸状とされた楕円形状の第2ガイド部41bが形成されている。また、第2ガイド部41bの前側に隣接して第2ガイド部41bとほぼ同形状の楕円形状とされた第3ガイド部41cが形成されており、第3ガイド部41cの前側に隣接して第1ガイド部41aと同形状で上下反転された三日月状の形状とされた第4ガイド部41dが形成されている。
第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dは、底面部4aの奥から中心軸が重なるように並んで形成されており、第1ガイド部41aの凹状の部分に第2ガイド部41bの凸状の部分が対面して、この凸状と凹状の曲率がほぼ等しくされていることから、両者の間に円弧状のほぼ一定幅とされた溝が形成されている。また、第3ガイド部41cの凸状の曲面の部分に第4ガイド部41dの凹状の曲面の部分が対面して、この凸状と凹状の曲率がほぼ等しくされていることから、両者の間に円弧状のほぼ一定幅とされた溝が形成されている。さらに、第1ガイド部41aの凸状の部分の外側に円弧状の外側ガイド部46aと外側ガイド部46bとが対面して形成されており、この凸状の部分と外側ガイド部46a,46bの曲率がほぼ等しいことから、両者の間に円弧状のほぼ一定幅とされた溝が形成されている。さらにまた、第3ガイド部41cの左側から第4ガイド部41dの凸状の曲面の部分の外側にかけて、直線状の先端に円弧状が追加された形状の外側ガイド部46cが対面して形成されており、この凸状の部分と外側ガイド部46cの曲率がほぼ等しいことから、両者の間に円弧状のほぼ一定幅とされた溝が形成されている。なお、外側ガイド部46bは第1側壁4bと第4側壁4eと第3側壁4dと、その角部を除いて重なって形成されており、重ならない角部においては小さな曲率の円弧で第1側壁4b、第4側壁4e、第3側壁4dの内側に外側ガイド部46bが形成されている。また、外側ガイド部46aの外側に円弧状の外側ガイド部46dが形成されており、外側ガイド部46aと外側ガイド部46cとの間に短い外側ガイド部46eが形成されている。この外側ガイド部46eは、外側ガイド部46aと外側ガイド部46cとを結ぶ線上より若干内側である第3側壁4d側に形成されている。
上記したほぼ一定幅の溝内に光端末装置1に導入された光ファイバーの余長が巻回されて収納されるが、光ファイバーは弾性を有していることから巻回された際に、巻き径が拡がる方向に付勢される。このように、巻き径が拡がる方向に光ファイバーが付勢されると、第1ガイド部41aないし第4ガイド部41dおよび外側ガイド部46a〜46dを乗り越えて光ファイバーが乱雑になるおそれがあり、メンテナンス等の作業性が劣化したり、見栄えが悪くなり、最悪の場合伝送特性の劣化を招く恐れがある。これを防止するために、それぞれのガイド部の上縁および中間位置には、先端に行くほど幅が狭くなりひさし状に張り出すように形成された複数の押さえ爪が所定間隔毎に形成されている。上記ガイド部に形成される押さえ爪は、上記ガイド部の上縁に形成された上段押さえ爪42aと、上記ガイド部のほぼ中間位置の高さに形成された下段押さえ爪42bとの高さの異なる2段に形成されている。上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bとは底面部4aの面にほぼ平行に、先端が対面するガイド部に接近する長さで所定間隔毎に上記ガイド部に形成され、丸みを帯びた先端に行くほど両側の幅が狭くなりひさし状に張り出すように形成されている。図5においては、下段押さえ爪42bだけにハッチングを施して示しているが、上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bとはほぼ交互に上記ガイド部に形成されている。
このように、第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dと外部ガイド部46a〜46dに上段押さえ爪42aおよび下段押さえ爪42bを設けるようにしたため、光端末装置1に導入された光ファイバーの余長を下段押さえ爪42bと底面部4aとの間、上段押さえ爪42aと下段押さえ爪42bとの間に2段に収納することができるようになる。このため、例えば光ファイバーを接続する融着部を保護するスリーブ(またはメカニカルスプライス)の前後を上下段で分けて収納したり、または、映像系と通信系といった信号系統が2つある場合は、その2つを上下段で分けて収納することも可能となり、整理しながら光ファイバーの余長を収納することができるようになる。
なお、光ファイバーの余長を分けて収納する必要がない場合は上下段を意識する必要はないが、より収納作業性をよくしたい場合は収納し易い上段を使い、収納した光ファイバーの余長の飛び出しを確実に防止したい場合は深い位置にある下段を使うといったように使い分けることも可能である。
第1ガイド部41aに対面する外側ガイド部46bの上縁に形成された上段押さえ爪42aの構成を拡大して図9(a)に示し、図9(a)のA−A線で切断した断面図を図9(b)に示す。これらの図に示すように、外側ガイド部46bの上縁からほぼ直角に折曲されてひさし状に張り出すように形成された上段押さえ爪42aの丸みを帯びた先端は、対面する第1ガイド部41aに間隔d1で近接しており、上段押さえ爪42aの先端に対面する第1ガイド部41aには凹部48aが形成されている。凹部48aの深さはd2とされ、凹部48aの幅は上段押さえ爪42aの丸みを帯びる寸前の先端部の幅の2〜4倍の幅とされる。また、外側ガイド部46bの中途にほぼ直交して形成された下段押さえ爪42bが図9(a)に示されているが、下段押さえ爪42bの先端は、対面する第1ガイド部41aに間隔d1で近接しており、下段押さえ爪42bの先端に対面する第1ガイド部41aには凹部48bが形成されている。凹部48bの深さは凹部48aより深くてd3とされ、凹部48bの幅は下段押さえ爪42bの丸みを帯びる寸前の先端部の幅の2〜4倍の幅とされる。寸法の一例を示すと、間隔d1は約2mmとされ、深さd2は上段押さえ爪42aの下面から約0.5mmくらい下になる深さとされ、深さd3は下段押さえ爪42bの下面から約0.5mmくらい下になる深さとされる。
ここで、凹部48aおよび凹部48bの作用について説明するために、凹部48aおよび凹部48bを設けない場合の余長収納トレイ4の構成を対比して図10(a)(b)に示す。図10(a)に凹部48aおよび凹部48bを設けない場合の第1ガイド部41aに対面する外側ガイド部46bの上縁に形成された上段押さえ爪42aの構成を拡大して示し、図10(b)に図10(a)のB−B線で切断した断面図を示す。これらの図に示すように、外側ガイド部46bの上縁からほぼ直角に折曲されてひさし状に張り出すように形成された上段押さえ爪42aの丸みを帯びた先端は、対面する第1ガイド部41aに間隔d1で近接している。また、外側ガイド部46bの中途にほぼ直交して形成された下段押さえ爪42bが図10(a)に示されているが、下段押さえ爪42bの先端は、対面する第1ガイド部41aに間隔d1で近接している。間隔d1は、上記したように例えば約2mmとされる。
このように、上段押さえ爪42aおよび下段押さえ爪42bの長さを長くして対面する第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dに接近させると両者の間の通路が狭まることから、より光ファイバーの飛び出しを防止する作用を奏することができる。しかし、通路が狭いことから光ファイバーを上段押さえ爪42aあるいは下段押さえ爪42bの内部に収納する作業が困難になってしまう。そこで、本発明の光端末装置1における余長収納トレイ4においては、図9に示すように、上段押さえ爪42aの先端に対面する第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dに上段押さえ爪42aの下面より低くなる凹部48aを形成すると共に、下段押さえ爪42bの先端に対面する第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dに下段押さえ爪42bの下面より低くなる凹部48bを形成している。
すなわち、上段押さえ爪42aおよび下段押さえ爪42bの長さを長くして、光ファイバーを収納する際の通路を狭めても、上段押さえ爪42aあるいは下段押さえ爪42bに対面する第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dに、上段押さえ爪42aあるいは下段押さえ爪42bの下面より低くなる凹部48aあるいは凹部48bが形成されていることから、光ファイバーを斜め上方向からから上段押さえ爪42aあるいは下段押さえ爪42bの内部に入れることができるようになり作業性が向上する。また、凹部48aあるいは凹部48bが形成されていることから、凹部48aあるいは凹部48bに指や工具が入るようになるため、より光ファイバーを収納する作業性が向上する。
上記した図4,図5に示すように余長収納トレイ4に第1ガイド部41a〜第4ガイド部41dと外側ガイド部46a〜46dが形成されることにより、2つの互いに交わらない円筒状の巻部と、その2つの巻部共に交わる円筒状の巻部とが構成される。この態様を図6に示すが、図6に示すように第1ガイド部41aと第2ガイド部41bとを合わせた外周により形成される円筒状の第1巻部8aと、第3ガイド部41cと第4ガイド部41dとを合わせた外周により形成される第1巻部8aと交わらない円筒状の第3巻部8cと、第2ガイド部41bと第3ガイド部41cとを合わせた外周により形成される第1巻部8aおよび第2巻部8bと交わる円筒状の第2巻部8bとが構成される。この場合、第1巻部8a、第2巻部8bおよび第3巻部8cの半径は、光ファイバーが使用できる最小曲げ半径以上となっている。
これにより、図6(b)に示すように第1巻部8aと第3巻部8cとの2つに分けて光ファイバーを巻回して収納することができる。例えば、光ファイバーの接続部の前後で分けて収納したり、映像系と通信系といった信号系統が2つある場合は、信号系統別に分けて収納することができるようになる。また、光ファイバーの余長が長くない場合は第1巻部8aのみあるいは第3巻部8cのみに巻回して収納するようにしても良い。さらに、光ファイバーの余長が長くないが短くもない場合は、図7(a)に示すように第1巻部8aと第2巻部8bとを合わせたトラック状の第4巻部8d、あるいは、第2巻部8aと第3巻部8cとを合わせたトラック状の第5巻部8eに巻回して収納するようにしても良い。さらにまた、光ファイバーの余長が長い場合は、図7(b)に示すように第1巻部8a、第2巻部8bおよび第3巻部8cを合わせた長いトラック状の第6巻部8fに巻回して収納するようにしても良い。さらにまた、余長収納トレイ4に収納する光ファイバーの巻方向を変更したい場合があるが、この場合は、図8に示すように、第1巻部8aあるいは第3巻部8cに巻回した光ファイバーを、第2巻部8bの中央を通して第3巻部8cあるいは第1巻部8aに巻回する第7巻部8gにより、巻方向を変更することができる。このように、余長収納トレイ4において第7巻部8gのように8の字状に光ファイバーを巻回することにより、巻方向の変更を行うことができる。なお、以上説明した光ファイバーの巻回の態様においては、いずれの態様でも巻部の半径が光ファイバーの最小曲げ半径以上になり、光ファイバーの最小曲げ半径を確保することができるようにされている。
次に、余長収納トレイ4にシート47を装着した構成を図11(a)(b)に示す。図11(a)は余長収納トレイにシートを装着した状態の構成を示す斜視図、図11(b)はその上面図である。また、余長収納トレイ4の一部を拡大してシート押さえ爪42cの構成を図12(a)に示し、このシート押さえ爪42cにシート47を装着した状態を拡大して図12(b)に示す。
図12(a)に示すように、上段押さえ爪42aの上にシート押さえ爪42cがわずかな隙間である空隙42dを空けて形成されている。このシート押さえ爪42cは、外側ガイド部46a,46b,46cに形成されている6カ所の上段押さえ爪42aの上にそれぞれ形成される。また、中央シート押さえ爪42eは第3ガイド部41cに形成されている図示されていない上段押さえ爪42aの上に空隙42dをもって形成されている。中央シート押さえ爪42eは、余長収納トレイ4における光ファイバーを収納できる部位のほぼ中央に位置して形成されている。シート押さえ爪42cおよび中央シート押さえ爪42eは、上段押さえ爪42aよりかなり小さい形状とされて、先端にいくほど両側の幅が狭く形成されている。このシート押さえ爪42cおよび中央シート押さえ爪42eと上段押さえ爪42aとの空隙42dに樹脂製のシート47の縁部等が嵌挿されて、図11(a)(b)および図12(b)に示すようにシート47が余長収納トレイ4の光ファイバーが収納される各ガイド部の上面を覆うように装着される。空隙42dの寸法は、シート47の厚みとほぼ同様とされる。
シート47の構成を示す上面図を図13(a)に、その斜視図を図13(b)に示す。シート47は厚みの薄い樹脂製のシートとされ、これらの図に示すように、上部47bと下部47cとは丸みを帯びて形成されており、上部47bと下部47cとの間の中央部47aの両側には切欠47dが形成されて幅がやや狭くされている。また、中央部47aの中央よりやや下に矩形状の切り抜き部47eが、中央シート押さえ爪42eの位置に対応して形成されている。
このシート47の切り抜き部47e内に中央シート押さえ爪42eを挿入して、シート47を第2側壁4c方向へやや移動させると、中央シート押さえ爪42eと上段押さえ爪42aとの空隙42dに切り抜き部47eの縁部が挟持される。次いで、シート47の周縁を6カ所のシート押さえ爪42cと上段押さえ爪42aとの空隙42dに嵌挿する。これにより、余長収納トレイ4の上部を覆うと共にシート47の浮きや脱落を防止するようにシート47を装着することができる。
これにより、余長収納トレイ4に収納した光ファイバーが外に飛び出さないようにする機能をより確実なものにすることができる。また、シート47を押さえるシート押さえ爪42cおよび中央シート押さえ爪42eを光ファイバーを押さえる上段押さえ爪42aの上に設置することにより、省スペース化が図れると共にシート47を装着する構造が簡素化され、金型のコスト上昇を抑えることができる。
なお、シート47の中央部47aの両側に形成した切欠47dは、余長収納トレイ4に設けられている光ファイバー同士の接続部であるスリーブやメカニカルスプライスとされる筒状接続部を保持するスリーブ保持部43とスリーブ保持部44とが形成されている位置に対応している。
スリーブは、光ファイバー同士の接続が光ファイバーの端面同士を融着して行われる場合に、融着部を保護するように融着部に装着される。また、メカニカルスプライスは、光ファイバーの端面同士を位置合わせして固定することにより光ファイバーを接続している。このようなスリーブやメカニカルスプライスとされる筒状接続部は、光ファイバーの余長と共に余長収納トレイ4に収納されるが、この筒状接続部は、光ファイバーより径が太く細長い筒状の形状とされて光ファイバーに比較して重いと共に曲げることができないため、動かないように保持しておかないと動いた際に光ファイバーが屈曲されて傷むおそれが生じる。このため、余長収納トレイ4内で動かないように保持される。本発明にかかる光端末装置1においては、スリーブやメカニカルスプライスとされる筒状接続部を保持するスリーブ保持部43とスリーブ保持部44とが設けられている。
スリーブ保持部44は図5に示すように、外側ガイド部46eの第3側壁4dに対面する面に形成されており、スリーブ保持部44の構成を拡大して図14(a)(b)に示す。図14(a)はスリーブ保持部44の構成を示す後方斜視図であり、図14(b)はスリーブ保持部44の構成を示す前方斜視図である。これらの図に示すように、スリーブ保持部44は外側ガイド部46eの一面に形成されており、板状のスリーブ保持片44aと支持部44bと係合爪44cとから構成されている。スリーブ保持片44aは中央部が平面板状とされ、中央部の両側が先端に行くほど外側ガイド部46eとの間隔が狭まるよう斜めに折曲された平面板状に形成されている。支持部44bは、スリーブ保持片44aの中央部の下縁から延伸されて外側ガイド部46eの一面に接続されており、スリーブ保持片44aを底面部4aから浮かせるように形成されている。係合爪44cは、スリーブ保持片44aの中央部の上縁とほぼ同じ高さに位置して外側ガイド部46eの一面の上部から突出して形成されている。外側ガイド部46eの他面の上縁であって、係合爪44cと相対するように底面部4aにほぼ平行にひさし状に張り出した上段押さえ爪42aが形成されている。なお、スリーブ保持部44に保持されるスリーブあるいはメカニカルスプライスが外側ガイド部46eの上部に位置するように、スリーブ保持片44aが底面部4aから浮かせて形成されており、支持部44bと底面部4aとの間に生じた空隙に複数本の光ファイバーを収納することができるようになる。スリーブあるいはメカニカルスプライスをスリーブ保持部43に保持する場合は、スリーブあるいはメカニカルスプライスをスリーブ保持片43aと外側ガイド部46eとの間に挿入する。これにより、スリーブあるいはメカニカルスプライスがスリーブ保持片44aの両側の折曲部の作用により、外側ガイド部46eの一面に弾性的に圧着されて保持される。
ここで、図6(a)および図7(a)に示すように第2巻部8bに光ファイバーの余長を巻回する場合、および、トラック状の第4巻部8dあるいは第5巻部8eに光ファイバーの余長を巻回する場合は、外側ガイド部46eの内側に光ファイバーを巻回する。この場合は、スリーブ保持部44の支持部44bと底面部4aとの空隙に光ファイバーが収納され、支持部44bにより光ファイバーが外側ガイド部46eを乗り越えないようになる。また、図7(b)に示すように大きなトラック状の第6巻部8fに光ファイバーの余長を巻回する場合は、外側ガイド部46eの内側あるいは外側に巻回できる。外側ガイド部46eの内側に巻回した場合は、上記したように支持部44bにより光ファイバーが外側ガイド部46eを乗り越えないようになり、外側ガイド部46eの外側に巻回した場合は、外側ガイド部46eに形成された上段押さえ爪42aにより光ファイバーが外側ガイド部46eを乗り越えないようになる。
次に、スリーブ保持部43の構成を拡大して図15(a)(b)に示す。図15(a)はスリーブ保持部43の構成を示す前方斜視図であり、図15(b)はスリーブ保持部43の構成を示す正面図である。これらの図に示すように、スリーブ保持部43は外側ガイド部46bとして機能している第3側壁4dの内面に対面して2段に形成されており、支持部43cと、支持部43cに段差をもって前後2段に形成された第1スリーブ保持片43aおよび第2スリーブ保持片43bと、第1係合爪43dおよび第2係合爪43eとから構成されている。支持部43cは底面部4aから所定の高さに位置しており、第1スリーブ保持片43aおよび第2スリーブ保持片43bの中央部の下縁から延伸されて第3側壁4d(外側ガイド部46b)の内面に接続されている。第1スリーブ保持片43aおよび第2スリーブ保持片43bは中央部が平面板状とされ、中央部の両側が先端に行くほど第3側壁4d(外側ガイド部46b)との間隔が狭まるよう斜めに折曲された平面板状に形成されている。第2スリーブ保持片43bは第1スリーブ保持片43aより低い位置であって、第3側壁4d(外側ガイド部46b)に遠い側に配置されている。第1係合爪43dは、第1スリーブ保持片43aの中央部の上縁とほぼ同じ高さに位置して、外側ガイド部46eの内面の上部から突出して形成され、第2係合爪43eは、第2スリーブ保持片43bの中央部の上縁とほぼ同じ高さに位置しており、対面する第1スリーブ保持片43aの中央部の面に突出して形成されている。
図15(a)(b)には光ファイバー71aの端面同士の融着部を保護するスリーブ72aと、光ファイバー71bの端面同士の融着部を保護するスリーブ72bとがスリーブ保持部43にそれぞれ装着されている。この場合、第1スリーブ保持片43aの両側の折曲部の作用により、スリーブ72aが第3側壁4d(外側ガイド部46b)の上部の内面に弾性的に圧着されて保持されるようになる。また、第2スリーブ保持片43bの両側の折曲部の作用により、スリーブ72bが第1スリーブ保持片43aの中央部の外面に弾性的に圧着されて保持される。この場合、スリーブ72aが第3側壁4d(外側ガイド部46b)の上部に位置して保持されるように第1スリーブ保持片43aは底面部4aから浮かされて形成されており、スリーブ72bがスリーブ72aより若干低い位置に保持されるように第2スリーブ保持片43bは底面部4aから浮かされて形成されている。この場合においても、支持部43cと底面部4aとの間に生じた空隙に複数本の光ファイバーを収納できるようになる。なお、図15(a)(b)ではスリーブ72a,72bをスリーブ保持部43に保持するようにしたが、光ファイバー同士がメカニカルスプライスで接続されている場合も、スリーブ72a,72bと同様にしてメカニカルスプライスをスリーブ保持部43に保持することができる。また、スリーブあるいはメカニカルスプライスをスリーブ保持部43に保持する構成と同様にして、スリーブあるいはメカニカルスプライスをスリーブ保持部44に保持することができる。
上記したように、スリーブ保持部43とスリーブ保持部44とが構成されていることから、映像系と通信系といった信号系統が2つある場合、光ファイバー同士の接続部であるスリーブやメカニカルスプライスとされる筒状接続部の保持位置の高さを変えることにより、一方を余長収納トレイ4の底面部4a側に収納し、他方を余長収納トレイ4の上面側に収納するといったことが容易になり、光ファイバーの余長を整理して収納することができるようになる。また、スリーブ72a,72bまたはメカニカルスプライスの保持位置が高い位置にあることから、光ファイバーの余長を収納する際に、スリーブ72a,72bまたはメカニカルスプライスが邪魔になるといった事が回避されるようになる。
ところで、本発明にかかる光端末装置1においては、本体部2と蓋部3とからなる筐体に電源ユニット6が内蔵されており、電源ユニット6は本体部2に対して着脱自在に収納されている。電源ユニット6に電源を供給するコンセントが、光端末装置1が設置される場所の近傍にある場合は、電源ユニット6が光端末装置1の筐体内に収納されるが、コンセントが光端末装置1の設置場所の近傍にない場合は、電源ユニット6が光端末装置1から取り出されてコンセントの近傍に設置される。この場合、電源ユニット6には同軸端子が設けられており、この同軸端子と光端末装置1の同軸端子51とを同軸ケーブルで接続することにより、同軸ケーブルを介して電源ユニット6から光端末装置1に電源が供給されて電子回路ユニット5が動作可能となる。なお、この同軸ケーブルを介して光端末装置1から光信号を変換した電気信号が送られるが、この電気信号は電源ユニット6に設けられた他の同軸端子から出力されて所定の電子機器へ供給できるようになる。
ここで、光端末装置1の筐体内に電源ユニット6を収納した場合に、電源ユニット6から引き出されている電源ケーブル61が本体部2の前面板2aから引き出される構成を拡大して図16(a)に示す。この図には示されていないが、電源ケーブル61はスライド部21のケーブル挿入口21aから引き出されている。次に、光端末装置1の筐体内から電源ユニット6を取り出した場合に、電源ユニット6から引き出されている電源ケーブル61を筐体から取り外した構成を拡大して図16(b)に示す。この図に示すように、電源ケーブル61を導出していた本体部2の前面板2aに設けられた電源ケーブル61の通路であるケーブル挿入口21aが空くようになる。すると、このケーブル挿入口21aから雨水等が光端末装置1に浸入して支障を来すおそれがあることから、スライド部21においてスライド片21bを横にスライドしてケーブル挿入口21aを図16(c)に示すように塞ぐようにする。
このように、電源ケーブル61の通路であるケーブル挿入口21aの防水をスライド片21bをスライドして行うことにより、防水のための作業が楽になる。従って、従来のように防水キャップを取り外して嵌合するといった作業を行う必要がないので、防水キャップを紛失する恐れがなくすことができ、また、防水キャップが不要となることからコストダウンを図ることができる。なお、ケーブル挿入口21aは溝とされて一面が開口されており、この開口から先端にプラグが装着された電源ケーブル61が挿入される。この開口は、蓋部3を本体部2に閉じた際に蓋部3の第2側面板3cにより閉じられる。
本発明にかかる光端末装置には、光ファイバーを伝送されてきた光信号を光−電気信号変換して復調し、復調されたCATV信号をセットトップボックスや同軸のCATV線路に供給する装置に限ることはなく、光ファイバーが導入される電子機器の全般が含まれる。
上記説明した本発明にかかる光端末装置においては、光ファイバーを導入する光ファイバー導入孔を左右に1つずつ設けるようにしたが、これに限ることはなく2つ以上の光ファイバー導入孔を左右に設けて複数本の光ファイバーを左右の光ファイバー導入孔から光端末装置内に導入するようにしても良い。また、光端末装置に導入された光ファイバーの余長を余長収納トレイにより収納して、その光ファイバーを他の光ファイバー導入孔から導出するようにしても良い。この場合は、光端末装置は光ファイバーの余長を収納する余長収納装置としても機能するようになる。
また、上記説明した本発明の光端末装置にかかる余長収納トレイにおいて、光ファイバーの余長を巻回する複数のガイド部に異なる高さの押さえ爪を2段に形成するようにしたが、これに限ることはなく複数のガイド部に異なる高さの押さえ爪を3段以上形成するようにしてもよい。
さらに、上記説明した本発明の光端末装置にかかるスリーブ保持部の一方はスリーブ保持片の高さを異ならせて2段に形成することにより、スリーブやメカニカルスプライスとされる筒状接続部を上下段に保持できるようにしたが、これに限ることはなくスリーブ保持片の高さを異ならせて3段以上形成して、筒状接続部を3段以上保持できるようにしてもよい。また、余長収納トレイに2つのスリーブ保持部を設けることに替えて、高さの異なるスリーブ保持片を有するスリーブ保持部を1つだけ設けるようにしてもよい。
さらにまた、上記説明した本発明の光端末装置にかかる本体部の前面板には同軸端子、光ファイバーの導入孔、電源ユニットの電源ケーブルが引き出されるスライド部が設けられており、本体部の前面板に光ファイバーなどのラインやケーブルの導入および導出が集中するようにされている。しかし、これに限ることはなく本体部の後面板や側面板に、同軸端子、光ファイバーの導入孔、電源ケーブルが引き出されるスライド部を設けるようにしてもよい。
1 光端末装置、2 本体部、2a 前面板、2b 側面板、2c 係合突部、2d 取付片、2e 円筒状部、2f 光ファイバー導入孔、2g 支持片、3 蓋部、3a 上面板、3b 第1側面板、3c 第2側面板、3d 延伸部、3e 係合片、3f 保持片、4 余長収納トレイ、4a 底面部、4b 第1側壁、4c 第2側壁、4d 第3側壁、4e 第4側壁、5 電子回路ユニット、5a 光コネクタ、6 電源ユニット、8a 第1巻部、8b 第2巻部、8c 第3巻部、8d 第4巻部、8e 第5巻部、8f 第6巻部、21 スライド部、21a ケーブル挿入口、21b スライド片、41a 第1ガイド部、41b 第2ガイド部、41c 第3ガイド部、41d 第4ガイド部、42a 上段押さえ爪、42b 下段押さえ爪、42c シート押さえ爪、42d 空隙、42e 中央シート押さえ爪、43 スリーブ保持部、43a 第1スリーブ保持片、43b 第2スリーブ保持片、43c 支持部、43d 第1係合爪、43e 第2係合爪、44 スリーブ保持部、44a スリーブ保持片、44b 支持部、44c 係合爪、45 挟着部、45a 挟着片、45b 係止片、45c 導入溝、45d ヒンジ部、45e 挟着溝、46a 外側ガイド部、46b 外側ガイド部、46c 外側ガイド部、46d 外側ガイド部、46e 外側ガイド部、47 シート、47a 中央部、47b 上部、47c 下部、47d 切欠、47e 切り抜き部、48a 凹部、48b 凹部、49a 係止部、49b 係止凹部、51 同軸端子、61 電源ケーブル、71a 光ファイバー、71b 光ファイバー、72a スリーブ、72b スリーブ、100 光端末装置、102 本体部、102a 光ファイバー導入孔、102b 取付片、102c 係合突起、102d 枢軸、103 蓋部、103b 延伸部、103c 係合片、104 余長収納トレイ、104a 側壁、121 防水キャップ、121a 頭部、121b 足部、141 ガイド壁、142 押さえ爪、144 スリーブ保持部、145 挟着部、147 挟持部、151 同軸端子、160 ケーブル挿入孔、161 電源ケーブル

Claims (3)

  1. 光ファイバーにより伝達された光信号を電気信号に変換して出力する電子回路ユニットと、
    該電子回路ユニットに電源を供給する電源ユニットと、
    前記電子回路ユニットおよび前記電源ユニットの上に配置されると共に、導入された前記光ファイバーの余長を収納する余長収納トレイと、
    前記電子回路ユニットと前記電源ユニットと前記余長収納トレイとを収納する本体部と、該本体部に対して開閉自在に固着される蓋部とからなる筐体とを備え、
    前記光ファイバーの余長を巻回することにより収納することができる複数のガイド部が前記余長収納トレイの底面部から立設されて形成され、該ガイド部に収納された前記光ファイバーの飛び出しを防止する押さえ爪が、前記底面部にほぼ平行にひさし状に張り出して前記ガイド部に形成されており、前記押さえ爪の先端部に対面する前記ガイド部に、前記押さえ爪の下面より低くなる凹部が形成されていることを特徴とする光端末装置。
  2. 前記押さえ爪が、前記ガイド部の上端に形成された上段押さえ爪と、前記ガイド部のほぼ中間位置の高さに形成された下段押さえ爪との2段に形成されており、前記上段押さえ爪の先端部に対面する前記ガイド部に、前記上段押さえ爪の下面より低くなる前記凹部が形成されていると共に、前記下段押さえ爪の先端部に対面する前記ガイド部に、前記下段押さえ爪の下面より低くなる前記凹部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の光端末装置。
  3. 前記複数のガイド部が、一面が凸状で他面が凹状とされた三日月状の形状とされた第1のガイド部と、該第1のガイド部に隣接して両面が凸状とされた楕円形状の第2のガイド部との組合せと、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との外側に形成された外側ガイド部とにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光端末装置。
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