JP2015121420A - ねじり振動減衰器の計測装置および計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ねじり振動減衰器Dの両端を第1および第2フランジ1、2にそれぞれ保持し、チャック機構4によって第2フランジ2を回転不能に拘束した状態で、モータ3によりねじり振動減衰器Dを捻じる。カメラにより第1および第2フランジ1、2の回転方向の位相を軸F方向から撮影する。画像データから求められる第1および第2フランジ1、2の静ねじれ角度θ1と、モータ3により付与されるトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの剛性kを算出し、続いてチャック機構4を解放して第1フランジ1と第2フランジ2との動ねじれ角度θ2を求め、この動ねじれ角度θ2から求められる角速度dθ2/dtとモータ3により付与されるトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの減衰特性Cを算出する。
【選択図】図1
Description
また、本発明のねじり振動減衰器の計測方法に係る発明は、上記目的を達成するため、前記請求項1に記載の装置を用いて、ねじり振動減衰器を計測する方法であって、前記ねじり振動減衰器の両端部を前記第1フランジと第2フランジとにそれぞれ保持させ、前記チャック機構によって前記第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束するとともに、前記モータにより前記第1フランジと第2フランジの一方に回転力を付与して前記ねじり振動減衰器を捻じり、前記カメラにより前記第1フランジと第2フランジを軸方向から撮影した画像データから第1フランジと第2フランジとの静ねじれ角度を求め、該静ねじれ角度と前記モータのトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の剛性を算出し、続いて、前記チャック機構により第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束した状態から解放して、このときの前記カメラが撮影した撮影データから前記第1フランジと第2フランジとの動ねじれ角度を求め、該動ねじれ角から求められる角速度と前記モータのトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の減衰特性を算出することを特徴とする。
また、請求項2のねじり振動減衰器の計測方法に係る発明では、計測に先立って請求項1のように構成された計測装置を用意する。そして、ねじり振動減衰器の両端部を第1フランジと第2フランジとにそれぞれ保持させ、チャック機構によって第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束するとともに、モータにより第1フランジと第2フランジの一方に回転力を付与してねじり振動減衰器を捻じり、カメラにより第1フランジと第2フランジを軸方向から撮影した画像データから第1フランジと第2フランジの静ねじれ角度を求め、この静ねじれ角度とモータのトルクとに基づいてねじれ振動減衰器の剛性を算出する。続いて、前記チャック機構により第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束した状態から解放して、先にモータによって回転力が付与されて捻じられていたねじり振動減衰器が元に戻るときのカメラが撮影した撮影データから第1フランジと第2フランジとの動ねじれ角度を求め、この動ねじれ角から求められる角速度とモータのトルクとに基づいてねじれ振動減衰器の減衰特性を算出する。なお、カメラによってねじり振動減衰器のラジアル方向のたわみも撮影することができる。そのため、ねじり振動減衰器のラジアル方向のたわみが正常の範囲であるか、異常の範囲であるかを判定することもできる。また、算出されたねじり振動減衰器の剛性、減衰特性等の結果を表示部などにより表示することができる。
請求項2の発明によれば、カメラが軸方向から撮影することにより第1フランジと第2フランジの回転方向の位相を同時に容易にかつ確実に撮影して、その撮影データを解析することによって第1フランジと第2フランジの静ねじれ角度を正確かつ容易に求めることができる。また、カメラにより、ねじり振動減衰器のラジアル方向のたわみも撮影することができることから、このたわみが正常の範囲であるのか、異常の範囲であるのかを容易に且つ確実に判定することが可能なねじり振動減衰器の計測方法を提供することができる。チャック機構を備えていることにより、モータの駆動によってねじり振動減衰器が捻じられたときの第1フランジと第2フランジとの静ねじれ角度を求めることができ、この静ねじれ角度とモータのトルクとからねじれ振動減衰器の剛性を容易に精度よく算出することが可能なねじり振動減衰器の計測方法を提供することができる。また、チャック機構により第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束してねじれ振動減衰器を捻じった状態から解放することにより、このときの、カメラが撮影した撮影データから第1フランジと第2フランジとの動ねじれ角度を求めることができる。そして、動ねじれ角から求められる角速度と前記モータにより付与されるトルクとに基づいてねじれ振動減衰器の減衰特性を、剛性の算出から一連の流れで容易に精度よく算出することが可能なねじり振動減衰器の計測方法を提供することができる。
本発明のねじり減衰器の計測装置は、概略、回転駆動動力源と被回転部材との間に介装されてねじり弾性的に回転駆動動力源と被回転部材とを結合するねじり振動減衰器Dの剛性および減衰特性を計測するためのものであって、ねじり振動減衰器Dの両端を保持する第1フランジ1および第2フランジ2と、第1フランジ1を軸周りに回転駆動するモータ3と、第2フランジ2を回転不能に拘束し解放するチャック機構4と、第1フランジ1と第2フランジ2を軸F方向から撮影するカメラ5と、ねじれ振動減衰器Dの剛性kと減衰特性Cとを求める演算部(後述する)とを備えている。そして、第1フランジ1と第2フランジ2は、それぞれの回転方向の位相をカメラ5が軸F方向から撮影し得るように構成されている。また、演算部は、チャック機構4によって第2フランジ2を回転不能に拘束した状態で、モータ3により第1フランジ1に回転力を付与してねじり振動減衰器Dを捻じり、カメラ5により第1フランジ1と第2フランジ2を軸F方向から撮影した画像データから第1フランジ1と第2フランジ2との静ねじれ角度θ1を求め、この静ねじれ角度θ1とモータ3により付与されるトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの剛性kを算出し、続いて、チャック機構4により第2フランジを回転不能に拘束した状態から解放したときの、カメラ5が撮影した撮影データから第1フランジ1と第2フランジ2との動ねじれ角度θ2を求め、この動ねじれ角度θ2から求められる角速度dθ2/dtとモータ3により付与されるトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの減衰特性Cを算出するものである。
ねじり振動減衰器Dの計測方法は、概略、上述したように構成された計測装置を用いて、回転駆動動力源と被回転部材との間に介装されてねじり弾性的に回転駆動動力源と被回転部材とを結合するねじり振動減衰器Dを計測するためのものであって、ねじり振動減衰器Dの両端部を第1フランジ1と第2フランジ2とにそれぞれ保持させ、チャック機構4により第2フランジ2の軸周りの回転を拘束した状態で、モータ3により第1フランジ1を軸周りに所定角度θ1だけ回転させるよう回転力を付与してねじり振動減衰器Dを捻じり、カメラ5により第1フランジ1と第2フランジ2を軸F方向から撮影した画像データから第1フランジ1と第2フランジ2との静ねじれ角度θ1を求め、この静ねじれ角度θ1とモータ3のトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの剛性kを算出し、続いて、チャック機構4により第2フランジ2を回転不能に拘束した状態から解放して、このときのカメラ5が撮影した撮影データから第1フランジ1と第2フランジ2との動ねじれ角度θ2を求め、この動ねじれ角θ2から求められる角速度dθ2/dtとモータ3のトルクTとに基づいてねじれ振動減衰器Dの減衰特性Cを算出するものである。
k=T/θ1 ・・・関係式1
C=T/(dθ2/dt) ・・・関係式2
Claims (2)
- 回転駆動動力源と被回転部材との間に介装されてねじり弾性的に回転駆動動力源と被回転部材とを結合するねじり振動減衰器の計測装置であって、
前記ねじり振動減衰器の両端をそれぞれ保持する第1フランジおよび第2フランジと、
該第1フランジと第2フランジの一方を軸周りに回転駆動するモータと、
前記第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束し解放するチャック機構と、
前記第1フランジと第2フランジを軸方向から撮影するカメラと、
前記ねじれ振動減衰器の剛性と減衰特性とを求める演算部とを備えており、
前記第1フランジと第2フランジは、それぞれの回転方向の位相を、前記カメラが軸方向から撮影し得るように構成されており、
前記演算部は、前記チャック機構によって前記第1フランジと第2フランジの一方を回転不能に拘束した状態で、前記モータにより前記第1フランジと第2フランジの他方に回転力を付与して前記ねじり振動減衰器を捻じり、前記カメラにより前記第1フランジと第2フランジを軸方向から撮影した画像データから第1フランジと第2フランジとの静ねじれ角度を求め、該静ねじれ角度と前記モータにより付与されるトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の剛性を算出し、続いて、前記チャック機構により第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束した状態から解放したときの、前記カメラが撮影した撮影データから前記第1フランジと第2フランジとの動ねじれ角度を求め、該動ねじれ角から求められる角速度と前記モータにより付与されるトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の減衰特性を算出するものであることを特徴とするねじり振動減衰器の計測装置。 - 前記請求項1に記載の装置を用いて、ねじり振動減衰器を計測する方法であって、
前記ねじり振動減衰器の両端部を前記第1フランジと第2フランジとにそれぞれ保持させ、
前記チャック機構によって前記第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束するとともに、前記モータにより前記第1フランジと第2フランジの一方に回転力を付与して前記ねじり振動減衰器を捻じり、前記カメラにより前記第1フランジと第2フランジを軸方向から撮影した画像データから第1フランジと第2フランジとの静ねじれ角度を求め、該静ねじれ角度と前記モータのトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の剛性を算出し、続いて、前記チャック機構により第1フランジと第2フランジの他方を回転不能に拘束した状態から解放して、このときの前記カメラが撮影した撮影データから前記第1フランジと第2フランジとの動ねじれ角度を求め、該動ねじれ角から求められる角速度と前記モータのトルクとに基づいて前記ねじれ振動減衰器の減衰特性を算出することを特徴とするねじり振動減衰器の計測方法。
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