JP2015120238A - 運搬支援装置 - Google Patents

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大介 山本
貞本 敦史
Atsushi Sadamoto
敦史 貞本
秀一 中本
Shuichi Nakamoto
秀一 中本
淳也 田中
Junya Tanaka
淳也 田中
春菜 衛藤
Haruna Eto
春菜 衛藤
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Abstract

【課題】小型化かつ利用者の負担を軽減することができる。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る運搬支援装置は、バックパックと、直動支持部と、駆動部とを含む。バックパックは、利用者が背負うことにより支持される。直動支持部は、前記バックパックに接続され、一端が床面に接地するように駆動可能な支持部材を含む。駆動部は、前記バックパックおよび前記直動支持部に接続され、前記利用者による対象者または対象物の上げ下ろしに応じて、前記一端が前記床面に近づく方向または前記床面から離れる方向に前記支持部材を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、運搬支援装置に関する。
介護や物流現場では、重量物の運搬を支援するというニーズがある。しかし、従来のリフター等は、単体で自立するように全荷重を支える構造であるため、大がかりで、使う場所を選ぶ、使うまでの段取り作業が要るという課題がある。そのため、狭い病室やリフト作業以外の様々な作業が混在する現場では、リフターを利用しにくい現状がある。
一方、省スペースなアシスト装置として、利用者の各関節に装着するウェアラブル型のパワーアシスト装置や、一組の水平方向部材および垂直方向部材と左右をつなぐメインフレームから出るアームを利用者が操作するアシスト機構がある。
特開平10−295744号公報 特許第4107595号公報 特開2013−233184号公報
しかし、上述したウェアラブル型パワーアシスト装置は、簡単に装着できずに手間がかかり、さらに、人の関節をある程度拘束することになるため、動きにくい、休息をとりにくいという問題がある。また、メインフレームから出るアームを利用者が操作するアシスト機構では、使用する際に利用者の姿勢が不自然となることが多く、利用者の疲労が大きくなったり、または不自然な姿勢のため力を出しにくいという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、小型化かつ利用者の負担を軽減することができる運搬支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る運搬支援装置は、バックパックと、直動支持部と、駆動部とを含む。バックパックは、利用者が背負うことにより支持される。直動支持部は、前記バックパックに接続され、一端が床面に接地するように駆動可能な支持部材を含む。駆動部は、前記バックパックおよび前記直動支持部に接続され、前記利用者による対象者または対象物の上げ下ろしに応じて、前記一端が前記床面に近づく方向または前記床面から離れる方向に前記支持部材を駆動する。
第1の実施形態に係る運搬支援装置を示す図。 第1の実施形態に係る運搬支援装置の利用状態の一例を示す図。 第1の実施形態に係る駆動部の詳細を示すブロック図。 第1の実施形態に係る運搬支援装置の具体的な動作例を示す図。 第1の実施形態に係る運搬支援装置の収納動作の一例を示す図。 第1の実施形態に係る運搬支援装置の収納状態からの展開動作および持ち上げ動作までの一連の流れを示す図。 第1の実施形態に係る運搬支援装置の移乗動作の一例を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の第1状態を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の第2状態を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の第3状態を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の持ち上げ動作の具体例の初期状態を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の持ち上げ動作の具体例のしゃがみ込み状態を示す図。 第2の実施形態に係る運搬支援装置の持ち上げ動作の具体例の、持ち上げ状態を示す図。 第2の実施形態の変形例に係る運搬支援装置の第1状態を示す図。 第2の実施形態の変形例に係る運搬支援装置の第2状態を示す図。
以下、図面を参照しながら本開示の一実施形態に係る運搬支援装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行なうものとして、重ねての説明を省略する。
本実施形態では、ベッドなどに寝ている状態の対象者を持ち上げたり、持ち上げた対象者を下ろしたりする対象者の上げ下ろしに利用する場合を例に説明するが、これに限らず、荷物などの対象物の上げ下ろしといった場合でも同様に適用できる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る運搬支援装置について図1を参照して説明する。
第1の実施形態に係る運搬支援装置100は、バックパック101、直動支持部102、回動支持部103、腕支持部104、駆動部105および座面106を含む。また、駆動部105は、回動軸108を含む。
バックパック101は、利用者150が背負えるように肩ひも107を両側に有し、バックパック101の一部、例えば利用者150の腰部に接する底面部分が駆動部105に接続される。また、バックパック101は、直動支持部102に対して相対的に回動可能とする。なお、バックパック101には、利用者150にさらに固定されるように、利用者150の腰部付近で固定するベルト(図示せず)を有してもよい。
また、バックパック101は、駆動部105を電気的に駆動させる電源(二次電池など)を収納可能としてもよい。また、バックパック101は、直動支持部102、回動支持部103および腕支持部104を収納可能なスペースを有する。直動支持部102、回動支持部103および腕支持部104の収納方法については、図5を参照して後述する。
直動支持部102は、使用状態において、一端が床面に接地し、駆動部105によって他端から一端に沿って鉛直方向に駆動可能に駆動部105およびバックパック101に接続される。なお、直動支持部102は、2本の鉛直方向部材(支持部材ともいう)を平行に配設し、鉛直方向部材の両端に、それぞれ水平方向部材を接続して形成されてもよいし、1つの鉛直方向部材で形成されてもよい。さらに、直動支持部102の床面と接する部分にz軸を中心に自由に回動可能なピボットを設けてもよい。
回動支持部103は、棒状の部材で形成され、一端は、y軸を中心に回動可能となるように駆動部105に接続される。他端は、寝ている状態の対象者や比較的重量が重い対象物を一度しゃがみ込んでから持ち上げるといった使用状態において、利用者150がしゃがみ込んだ場合は、床面に接地しながら利用者150の股下より利用者150の前方(展開方向ともいう)に向かうように駆動部105の回動軸108を中心として回動する。また、利用者150がしゃがみ込んだ状態から立ち上がる場合は、回動支持部103は、利用者150の後方(収納方向ともいう)に向かうように駆動部105の回動軸108を中心として回動する。
回動支持部103の床面と接地する他端には、自由に回動可能な機構を有する車輪を設けてもよいし、展開方向にはストッパーの役割を果たし、かつ収納方向には自由に回動可能な機構を有するワンウェイ車輪を設けてもよい。また、車輪に限らず、前後方向だけではなく左右方向にも移動可能なボールキャスター、偏心キャスターなどを設けてもよいし、単に半球形状としてもよい。また、回動支持部103は、伸縮可能な構造としてもよい。伸縮構造は、一般的な構造を用いればよいのでここでの説明を省略する。
腕支持部104は、一端が前記駆動部105に接続され、他端が利用者150の前方に延在し、利用者150の前腕部を支持するように形成される。図1の例では、腕支持部104の形状は棒状であるが、コの字状、円筒状など、前腕部を支持できる形状であれば何でもよい。また、本実施形態では、両腕の前腕部を支持するように、2つの腕支持部104が駆動部105にそれぞれ接続される。なお、腕支持部104は、直動支持部102に対して一定の角度(例えば、略90度)以上は回動できないように制限機構(ハードウェアリミット)を設けてもよい。また、腕支持部104は、伸縮して長さが変わる形状であってもよいし、長さが一定であってもよい。また、長さは一定のまま、利用者150の前方または後方に動くようにしてもよい。腕支持部104の伸縮構造および可動構造は、一般的な伸縮構造および可動構造を用いればよいため、ここでの説明を省略する。
駆動部105は、バックパック101、直動支持部102、回動支持部103および腕支持部104のそれぞれが接続され、バックパック101の一部、ここではバックパック101の底面部分に水平方向に設けられる。また、駆動部105は、駆動モータ、ピニオンギア、ラックギアを含み、駆動モータ、ピニオンギアおよびラックギアを用いて直動支持部102を伸縮駆動させ、駆動モータおよびピニオンギアを用いて回動支持部103を回動軸108を中心に回動駆動させる。
具体的には、利用者150が対象者または対象物を上げ下ろす際に、利用者150にかかる重量を支持するように、駆動モータおよびピニオンギアを介して、ラックギアで直動支持部102を鉛直方向に伸縮駆動する。また、駆動部105は、利用者の150の対象者または対象物の上げ下ろしに応じて、駆動モータおよびピニオンギアを介して、回動支持部103を展開方向または収納方向に回動軸108を中心に回動させる。ここで、「重量を支持する」とは、利用者150自身の自重を含んでもよく、利用者150の対象者または対象物を持ち上げる力を補助するように動作してもよいし、対象者または対象物の荷重すべてを支持できるように動作してもよい。
利用者150が対象者または対象物を上げ下ろす際に駆動部105が動作するタイミングとしては、利用者150の指示によるタイミングでもよいし、別途センサを配置し、センサの値が閾値以上である場合を、駆動部105が動作するタイミングとすればよい。なお、本実施形態では、駆動部105の形状として円筒形状を想定しているが、これに限らず、球状、角柱状でもよいし、その他の形状であってもよい。
座面106は、回動支持部103の一部に配置される。具体的には、使用状態において、利用者150がしゃがみ込んで中腰の状態であるときに着座できるような位置で回動支持部103に配置される。座面106は、棒状の凸部を設けて少し腰かけられる程度でもよいし、自転車のサドルのように利用者150の自重の大半を支持できるものでもよい。なお、座面106は回動支持部103に配置されず、駆動部105に展開方向に回動可能に懸架し、回動支持部103が展開方向に回動した際に押し出されることにより利用者150が着座できるような構造としてもよい。
次に、運搬支援装置100の利用状態の一例について図2を参照して説明する。
図2(a)は利用者150が起立している場合の運搬支援装置100の状態であり、図2(b)は利用者150がしゃがみ込んだ場合の運搬支援装置100の状態である。
図2(a)に示すように利用者150が起立している場合は、利用者150がバックパック101を背負い、腕支持部104が利用者150の前方に水平方向に延在し、直動支持部102および回動支持部103は鉛直方向に延在する。
次に、図2(b)に示すように利用者150がしゃがみ込んだ状態では、直動支持部102が利用者150および運搬支援装置100の鉛直方向の動作を支持し、回動支持部103は利用者150のしゃがみ込みが深くなるにつれて床面に接地しながら利用者150の股下から駆動部105の回動軸108を中心に前方に向かうように回動する。このように回動支持部103が動作することで、直動支持部102により利用者150の動作を支えるよりも、さらに安定度を増加させることができる。また、利用者150がしゃがみ込んだ状態において、バックパック101は直動支持部102と固定されずに、駆動部105を回動軸108として自由に回動可能とすることで、直動支持部102が床面に対して鉛直である場合に、利用者150が屈んだ姿勢をとることができ、利用者150の姿勢の自由度を保つことができ、持ち上げ動作の際に不自然な姿勢により力が入らないといったことを防ぐことができる。
次に、駆動部105を制御する制御装置について図3のブロック図を参照して説明する。なお、制御装置300は、運搬支援装置100と一体となっていてもよいし、運搬支援装置100とは離れた場所で遠隔に操作できるように設置されてもよい。
制御装置300は、センサ301、判定部302および制御部303を含む。
センサ301は、例えば、駆動部105の鉛直方向の加速度を計測する加速度センサ、駆動モータにかかる負荷を計測する力覚センサ、利用者150の筋電位を計測する筋電位センサの少なくとも1つであり、これらのセンサからセンサ値を取得する。
判定部302は、センサ301からセンサ値を受け取り、センサ値が閾値以上であるかどうかを判定し、センサ値が閾値以上であれば駆動信号を生成する。なお、センサを複数用いる場合は、複数のセンサ値のうちのいずれか1つのセンサ値が閾値以上であれば駆動信号を生成するようにする。
制御部303は、判定部302から駆動信号を受け取り、駆動信号に応じて駆動部105に含まれる駆動モータのトルクの大きさおよび動作速度を制御する。具体的には例えば、駆動信号に応じて、しゃがみ込み動作のタイミングを検出し、予め設定された高さまで駆動部105の駆動モータを制御することにより直動支持部102の高さを低くするといった制御がある。また、利用者150が対象者または対象物を持ち上げる際に対象者の荷重と対象物の荷重との少なくともどちらか1つまたは利用者の指示に応じて、持ち上げ動作を補助する出力となるように駆動モータのトルクの大きさおよび動作速度を制御するといったことが考えられる。
なお、センサ301を用いずに、利用者150からの指示により予め定められたトルクの大きさ、動作速度および位置となるように駆動部105を駆動させる(ユーザによるスイッチ制御など)場合は、制御装置300を用いずに制御してもよい。
次に、運搬支援装置100の具体的な動作例について図4を参照して説明する。
図4の例では、対象者410がベッド411に寝ており、利用者150が運搬支援装置100を用いてベッド411に寝ている対象者410を持ち上げるまでの一連の動作を示す。
初期状態として、利用者150がバックパック101を背負った状態でベッド411脇に起立し、直動支持部102および回動支持部103を鉛直下方向に伸びるように展開し、直動支持部102の一端を床面に接地させる。また、腕支持部104を利用者150の前方に伸ばした状態とする。
ステップS401では、回動支持部103が、展開方向に回動し、直動支持部102よりも回動支持部103が前方に位置するように展開する。この際、回動支持部103の他端(接地部)は、床面と接地していてもよいし、床面と接地せず宙に浮いている状態でもよい。
ステップS402では、利用者150がしゃがみ込み動作を行う。しゃがみ込み動作に応じて、直動支持部102を支柱として駆動部105が鉛直下方向に下がる、言い換えると駆動部105が直動支持部102の接地を維持しつつ、直動支持部102を鉛直上方向に駆動させる。しゃがみ込み動作は、運搬支援装置100に取り付けたスイッチ、運搬支援装置100から延長したスイッチ、または無線を介して運搬支援装置100と接続されたスイッチにより利用者150が手動で操作してもよい。また、利用者150が音声をマイクロフォンに入力し、マイクロフォンを介して取得された音声信号を音声認識処理することで、所定の単語により動作させてもよい。
さらに、運搬支援装置100に取り付けた加速度センサの変化量をトリガとしてもよい。例えば、鉛直下方向に運搬支援装置100が動いていることを検出し、加速度センサのセンサ値が閾値以上である場合、駆動部105が直動支持部102を鉛直上方向に駆動させればよい。また、利用者150に筋電位センサを取り付け、筋電位センサの変化量をトリガとしてもよい。例えば、筋電位センサの変化量から利用者150の膝が屈む動きを検出し、筋電位センサのセンサ値が閾値以上である場合、駆動部105が直動支持部102を鉛直上方向に駆動させればよい。さらに、駆動モータの負荷量の変化量をトリガとしてもよい。例えば、利用者150が駆動部105を鉛直下方向に動かすように外力を加えた場合、力覚センサにより検出される駆動モータの負荷量が閾値以上であれば、駆動部105が直動支持部102を鉛直上方向に駆動させればよい。
駆動部105が鉛直下方向に下がる動作に応じて、回動支持部103は、展開方向に回動する。この回動量は、直動支持部102が鉛直を保つように幾何的に基づき回動量を設定してもよいし、下向きにある一定のトルクとなるように制御をして回動してもよい。または、自由に回動させてもよい。このとき、座面106は、回動支持部103の動作に応じて利用者150が着座可能な位置に移動するので、利用者150はその上に腰掛けることができる。
ステップS403では、利用者150が対象者410を積載するのに適切な高さになった場合に、駆動部105が鉛直下方向の移動を停止する。停止するトリガとしては、上述したような力覚センサの値の変化量、加速度センサの値の変化量、筋電位センサの値の変化量などを検出して停止してもよい。または、予め定められた高さで停止するように設定してもよいし、利用者150からの指示により停止してもよい。
また、対象者410を積載する場合は、腕支持部104を前方に伸ばして対象者410を積載する。図4の例では、利用者150の腕の上に対象者410を積載するが、腕支持部104上に対象者410を積載し、利用者150が上から抱え込むように対象者410を支える方法でもよい。
ステップS404では、利用者150の持ち上げ動作に応じて、直動支持部102を支柱として、駆動部105が鉛直上方向に上がるような動作、すなわち、駆動部105が直動支持部102を鉛直下方向に駆動する。立ち上がり動作のトリガは、検出方向および動作方向が逆である以外は、しゃがみ込み動作と同様のトリガを用いればよい。また、駆動部105が鉛直上方向に駆動するに従い、回動支持部103は収納方向に回動する。この回動量は、直動支持部102が鉛直を保つように幾何的に基づき回動してもよいし、自由に回動してもよい。
持ち上げ動作における直動支持部102および回動支持部103にかかる駆動モータのトルクおよび動作速度は、予め決められたトルクを発生させてもよいし、持ち上げる重量に応じたトルクを発生させてもよい。また、筋電位センサや力覚センサにより利用者150がかけた力を推定して、それに応じて補助するようにトルクを発生させてもよいし、予め決められた速度で動作するようにトルクを発生させてもよい。さらには、加速度センサにより人が持ち上げようとする速度を推定し、その速度で動作するようにトルクを発生させてもよい。なお、駆動モータの加速および減速についても同様の方法で制御すればよい。
持ち上げ動作の停止は、利用者150が起立した状態における初期位置になったら停止すればよい。なお、初期位置ではなく、利用者150の指示またはセンサの変化量を検出して停止してもよい。以上で、運搬支援装置100の動作を終了する。
なお、ステップS401およびステップS402における利用者150のしゃがみ込み動作において、駆動モータを駆動させてしゃがみ込みを行なっているが、対象者410を積載する前は、駆動モータを駆動させずに利用者150自身のしゃがみ込みに沿って駆動部を鉛直下方向に下げ、回動支持部103を展開方向に回動させるようにしてもよい。このようにすることで素早くしゃがみ込み、対象者410を持ち上げる姿勢に移行することができる。
また、利用者150の体勢によっては、鉛直方向に立ち上がるよりも前傾または後傾している方が楽な姿勢であり、力が入りやすいといった場合も想定される。よって、直動支持部102の駆動方向は必ずしも鉛直方向に限らず、直動支持部102の一端が床面に近づく方向または一端が床面から離れる方向に駆動可能であればよい。
次に、運搬支援装置100の収納動作について図5を参照して説明する。
ステップS501では、腕支持部104を手動または自動で縮め、腕支持部104の先端が鉛直上方向を向くように回動させ、バックパック101と略平行となる状態でバックパック101に収納する。本実施形態では、腕支持部104をバックパック101の側方に収納する場合を想定するが、バックパック101の中心側にさらに折り曲げて収納できる構造としてもよい。腕支持部104を縮めた状態または上に上げた状態に保持するために、ラッチ機構を用いてもよいし、摺動面の摩擦により保持してもよいし、ねじなどで固定してもよい。
ステップS502では、回動支持部103を収納方向に回動し、バックパック101に収納するようにする。例えば図2に示すように、直動支持部102が2本の鉛直方向部材の端部に水平方向部材が接続されるような構造の場合は、回動支持部103がぶつかって干渉する場合も想定されるので、回動支持部103を伸縮可能な部材で構成し、収納時は直動支持部102と干渉しないように回動支持部103を縮めればよい。また、座面106が駆動部105から懸架される場合は、バックパック101に収納してもよいし、バックパック101または駆動部105の底面に固定してもよい。
ステップS503では、駆動部105が直動支持部102を鉛直上方向に駆動し、バックパック101内に収納する。なお、直動支持部102が回動支持部103と同様に回動することにより収納される構造でもよい。
このように、腕支持部104、回動支持部103および直動支持部102をバックパック101に収納することで、省スペース化を図ることができ、持ち運びが容易となる。なお、収納方法はこれに限らずどのような順序で行なってもよい。
次に、運搬支援装置100の収納状態から展開動作および持ち上げ動作までの一連の流れについて図6を参照して説明する。
開始状態は、図5のステップS503に示したような収納状態とする。
ステップS601では、運搬支援装置100の収納状態から直動支持部102を展開する。直動支持部102の展開動作のトリガとしては、上述のように運搬支援装置100に取り付けたスイッチ、運搬支援装置100から延長したスイッチ、または無線を介して運搬支援装置100と接続されたスイッチにより利用者150が手動で操作してもよいし、音声認識処理により、直動支持部102を展開するように指示すればよい。
また、運搬支援装置100に取り付けた加速度センサの変化量をトリガとしてもよい。例えば、鉛直下方向に運搬支援装置100が動いていることを検出した場合、駆動部105が直動支持部102を鉛直下方向に駆動させればよい。さらに、利用者150に筋電位センサを取り付け、筋電位センサの変化量をトリガとしてもよい。例えば、筋電位センサの変化量から利用者150の膝が屈む動きを検出した場合、駆動部105が直動支持部102を鉛直下方向に駆動させればよい。さらに、モータの負荷量の変化量をトリガとしてもよい。例えば、利用者150が直動支持部102を鉛直下方向に動かすように外力を加えた場合、直動支持部102を鉛直下方向に駆動させればよい。
さらに、直動支持部102は、床面に接した場合に停止する。床面への接地の検出は、直動支持部102の接地面にスイッチを配置し、利用者150がスイッチを押下することにより動作を停止してもよい。また、直動支持部102から下方に距離センサを向けて床面との距離を測定し、距離がゼロと測定された場合に接地と判定してもよい。また、力覚センサを設置し負荷を検出してもよいし、モータの負荷により接地を検出してもよい。また、予め入力された距離の分だけ動作して停止してもよい。また明確な人の操作(装置に取り付けられたスイッチや音声指示および音声認識など)により直動支持部102の動作を停止してもよい。
ステップS602では、ステップS502と逆の制御を行ない、回動支持部103が鉛直下方向に向くように展開方向に回動支持部103を回動させる。
ステップS603では、ステップS501と逆の制御を行ない、腕支持部104が水平方向を向くように展開方向に腕支持部104を回動させる。
ステップS604では、座位姿勢として、座面106に利用者150が着座した状態を示す。このように、利用者150が休息をとることもできるし、座位姿勢からさらにしゃがみ込み動作を行ない、対象者410を積載する動作に移行することもできる。
ステップS605からステップS607までは、図4に示すステップS402からステップS404までの動作と同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、運搬支援装置100による移乗動作の一例について図7を参照して説明する。
図7の例では、対象者410を運搬支援装置100に積載し持ち上げた状態から対象者410を椅子710へ下ろして移乗させる例を示すが、これに限らず、対象者410を積載したまましゃがみ込みが必要な移乗も可能である。
ステップS701では、ステップS607のような、対象者410を持ち上げた状態から、直動支持部102を回動軸として水平方向に回動する。このとき、回動支持部103の接地部は、自由に回動可能なキャスターであればよいが、水平方向に回動する際に床面から宙に浮くように離れ、回動が停止したときに再び接地するような構造でもよい。
ステップS702では、対象者410を椅子710に座らせることが可能な位置に達した時に、回動を停止する。なお、回動の開始および停止、回動速度は、利用者150が自由に制御できるようにすればよい。
ステップS703では、対象者410を椅子710に着座させる。このとき、対象者410を椅子710に着座させるために、必要であれば利用者150のしゃがみ込み動作に応じて、駆動部105が鉛直下方向に下がる、すなわち直動支持部102の一端が接地したまま鉛直上方向に駆動するように制御する。このとき、利用者150にかかる荷重の負担を軽減するため、荷重を補助するようにモータのトルクの大きさを制御する。
ステップS704では、対象者410を椅子710に着座させた後、初期位置となるように駆動部105を制御する。初期位置に戻る制御はステップS404で説明した手法を用いればよい。以上で、運搬支援装置100の移乗動作を終了する。
以上に示した第1の実施形態によれば、バックパックを背負い、バックパックに接続された駆動部が直動支持部を駆動させることで、利用者と運搬支援装置とが一体となり、荷重支持は装置で行い、姿勢保持は利用者が行うことができ、利用者がしゃがみ込んだ状態から対象者または対象物を持ち上げる場合、持ち上げた状態から対象者または対象物を下ろす場合に、中腰など不自然な姿勢において利用者にかかる荷重を支持しながら利用者の力を利用できる姿勢を確保することができ、対象者または対象物の上げ下ろし時に利用者にかかる荷重の負担を軽減することができる。また、バックパックに直動支持部、回動支持部および腕支持部を収納可能とすることで、装置を小型化することでき、持ち運びも容易となる。さらに、バックパックに駆動部の駆動モータを稼働させる二次電池などのバッテリーを収納することで、より小型化しさらに携帯性を向上させることができる。さらに、直動支持部と回転支持部とを駆動に関し、駆動部の一部の構成を共通に用いることができるので、装置をコンパクト化することができる。また、股下より回動支持部を利用者の前方に回動させることで、足の可動域を確保することができ、運搬支援装置のバランスを安定させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態における運搬支援装置を背負った利用者のしゃがみ込み動作および立ち上がり動作の際、運搬支援装置の駆動速度が遅いと、利用者が不自然な体勢となる状態が長く続くため、利用者が疲れるまたは力を発揮しにくい状態となる。また、一般的にモータなどのアクチュエータでは、トルクと速度とは相反するため、利用者と同様の動作速度で利用者と同等の力を出力するような高速かつ高トルク動作を実現するには、高出力のアクチュエータが必要となる。しかし、高出力のアクチュエータは、アクチュエータ自体またはアクチュエータの動力源(バッテリーなど)の大きさおよび重さが増大してしまうため、利用者に負担がかかるという問題がある。
そこで第2の実施形態では、力蓄積部を用いて立ち上がり動作における運搬支援装置の駆動速度を向上させることで、利用者と同様の動作速度で運搬支援装置が駆動することができ、利用者の負担を低減することができる。
第2の実施形態に係る運搬支援装置について図8Aから図8Cまでを参照して説明する。
第2の実施形態に係る運搬支援装置800は、バックパック101、直動支持部102、腕支持部104、駆動部105、力蓄積部801およびラックギア802を含む。
バックパック101、腕支持部104および駆動部105は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明を省略する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態で駆動部105に含むとしたラックギア802を図示する。
図8Aは、運搬支援装置800の初期状態を示す(第1状態)。第2の実施形態では、力蓄積部801としてガススプリングで形成される想定するが、これに限らず、コイルバネまたは低荷重バネなどで形成されてもよい。
力蓄積部801は、バックパック101と駆動部105の一部が嵌合するラックギア802とに接続され、直動支持部102の接地側の一端ではない他端が挿入可能である。なお、力蓄積部801は、バックパック101側に接続されずに接地側に存在する、すなわち力蓄積部801の端部が地面と接地するような構成でもよい。
図8Bは、力蓄積部801に床面から離れる方向への力が蓄積される場合を示す(第2状態)。例えば、バックパック101を背負う利用者が鉛直下方向にしゃがみ込む場合、力蓄積部801は、直動支持部102が力蓄積部801に挿入されることにより力を蓄積する。ここでは、直動支持部102がガススプリングのロッドの役割をし、直動支持部102が力蓄積部801内に押し込まれることによりガスが圧縮され、床面から離れる方向への力が蓄積される。
なお、力蓄積部801は、蓄積された力を任意の位置で解放または停止できるように、ロック機構を備えるものとする。
図8Cは、図8Bに示す状態から力が解放される状態を示す(第3状態)。例えば、バックパック101を背負う利用者が鉛直上方向に立ち上がる場合、力蓄積部801は、ロック機構を解除し、蓄積された力を解放する。これによって、鉛直上方向の力を発生させることができるので、利用者の持ち上げの際の力を補助し、かつ立ち上がりの速度を補助させることができる。
次に、第2の実施形態に係る運搬支援装置のしゃがみ込み動作および持ち上げ動作の具体例について、図9から図11までを参照して説明する。
図9の例では、図4と同様に、対象者410がベッド411に寝ており、利用者150が運搬支援装置800を用いてベッド411に寝ている対象者410を持ち上げるまでの一連の動作を示す。
はじめに、利用者150がしゃがみ込み動作を行なう場合には、力蓄積部801のロック機構を解放しておく。ロック機構は、利用者が直接操作して、ロック機構をロック、またはロックの解除をできるようにしてもよいし、図4のステップS402で説明したような、しゃがみ込み動作を開始するトリガと連動して制御されてもよい。
直動支持部102が支柱となり、利用者150の重量に応じて、直動支持部102が力蓄積部801に押し込まれ、力蓄積部801に力が蓄積される。なお、力蓄積部801のロック機構を解放した場合、しゃがみ込みの際の利用者の重量による鉛直下方向の力が、力蓄積部801に蓄積される鉛直上方向の力よりも大きくなるように、力蓄積部801の力を設定する。
次に、しゃがみ込み動作を停止する場合について図10を参照して説明する。
しゃがみ込み動作を停止するトリガとしては、図4に示すステップS403に示すトリガにより停止すればよいので、ここでの説明は省略する。なお、しゃがみ込み動作を停止したのち、ベッド脇の高さに腕支持部104を合わせるといった位置決めの微調整を行う場合は、力蓄積部801のロック機構をロックしたまま、駆動部105を駆動させることにより上下の高さを調整するのが望ましい。駆動部105のギア比の構成に応じて微調整が可能となる。
次に、持ち上げ動作について図11を参照して説明する。
利用者150は、対象者410を、腕支持部104または自身の腕に積載したまま立ち上がることで持ち上げ動作を行う。持ち上げ動作を開始するトリガは、第1の実施形態と同様である。
持ち上げ動作を行う場合には、力蓄積部801のロック機構を解放し、図4に示すステップS404の立ち上がり動作のトリガを用いて、運搬支援装置800を動作させる。持ち上げ動作の際には、直動支持部102が支柱となり、利用者150の立ち上がりの筋力と力蓄積部801に蓄積された力と駆動部105の駆動量とにより、対象者410を鉛直上方向に持ち上げることができる。なお、力蓄積部801に蓄積された力の解放による直動支持部102の押し上げ速度は、予め利用者の立ち上がりの動作速度と等しくなるように設定する。また、駆動部105は、持ち上げの際の利用者の動作速度と等しくなるように駆動させる。利用者150が所望の高さに達したと知覚した場合、駆動部105を停止し、力蓄積部801をロック機構によりロックする。
次に、持ち下げ動作について説明する。
利用者150のしゃがみ込み動作に応じて、直動支持部102が支柱となり、駆動部105が鉛直下方向に駆動する。しゃがみ込み動作を開始するトリガとしては、第1の実施形態と同様に、スイッチ、マイクロフォンによる音声認識処理、加速度センサによる変化量(例えば、利用者がしゃがむ方向に動こうとしていることを検出する)、筋電位センサの変化量(例えば、膝が屈む動きを検出する)、駆動モータの負荷量の変化量(例えば、駆動部105が下に下がるような外力が加わったことを検出する)、力覚センサの負荷量(例えば、力覚センサに加わる力が増大したことを検出する)などに基づいて、上述した方法で駆動を開始すればよい。なお、持ち下げ動作の停止のトリガについては、しゃがみ込み動作を停止するトリガと同様の方法を用いればよい。
また、運搬支援装置800の収納動作については、第1の実施形態と同様に収納することができる。
上述した第2の実施形態では、力蓄積部801がガススプリングであり、直動支持部102がロッドとして力蓄積部801内部に挿入されることにより力が蓄積されるとしたが、これに限られない。例えば、力蓄積部801を第1の実施形態に係る運搬支援装置100の直動支持部102に対して平行に配置し、利用者のしゃがみ込みに応じて力蓄積部801に力が蓄積される構成でもよい。
また、力蓄積部801が低荷重バネであれば、直動支持部102の接地側ではない一端に力蓄積部801を接続し、利用者がしゃがみ込み動作を行うことで床面から離れる方向への力が蓄積し(低荷重バネが引き延ばされ)、持ち上げの際に力蓄積部801が解放される(低荷重バネが元に戻る)構成でもよい。
すなわち、利用者のしゃがみ込みに応じて力蓄積部801に力が蓄積され、利用者の立ち上がりに応じて力蓄積部801に蓄積された力が解放される構成であれば、力蓄積部801がどのように配置および接続されていてもよい。
以上に示した第2の実施形態によれば、利用者のしゃがみ込み動作により力蓄積部に蓄積された力を、持ち上げ動作時に解放することで、利用者の持ち上げ動作および持ち下げ動作の速度を速めることができ、利用者の運搬動作を支援することができる。
(第2の実施形態の変形例)
第2の実施形態の変形例では、直動支持部102とラックギア802の一端とが接続される点が第2の実施形態と異なる。
第2の実施形態の変形例に係る運搬支援装置について図12Aおよび図12Bを参照して説明する。図12Aは、第2の実施形態の変形例に係る運搬支援装置の初期状態(第1状態)を示し、図12Bは、第2の実施形態の変形例に係る運搬支援装置に力が蓄積される場合を示す(第2状態)を示す。
第2の実施形態に係る運搬支援装置1200は、バックパック101、直動支持部102、腕支持部104、駆動部105、力蓄積部801、ラックギア802および接続部材1201を含む。
バックパック101、直動支持部102、腕支持部104および力蓄積部801は、第2の実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。
ラックギア802は、接地側方向の一端が直動支持部102の接地側の部分に接続部材1201を介して接続される。接続部材1201の接続位置は、運搬支援装置1200を背負う利用者のしゃがみ込み量に応じて適宜決定されればよい。すなわち、利用者が一番下までしゃがみ込む前に、接続部材1201が力蓄積部801に衝突しない位置であればよい。
ラックギア802と直動支持部102とは、接地側方向の一端が接続されているため、駆動部105が鉛直下方向に駆動するのに応じて、力蓄積部801が鉛直下方向に下がる。これによって、力蓄積部801に直動支持部102が押し込まれることになり、力が蓄積される。
駆動部105は、駆動部105内に含まれるモータとピニオンギアとの間に伝達機構としてラチェット(図示せず)を含み、一方向の動力のみを伝達する。動作方向に応じて、ラチェットの回転方向を切り替えることで、駆動部105を上下動作、力蓄積部801の力の蓄積に利用する。例えば、利用者が鉛直上方向に持ち上げを行う場合は、駆動部105の鉛直上方向に上がる回転(時計回り方向)は、ラチェットによって回転フリーとすることで、力蓄積部801に蓄積された力を解放することができる。なお、ラチェットは、入力軸から出力軸にのみ伝達するトルクリミッタを用いてもよい。
なお、立ち上がり動作の速度は遅くなるが、駆動部105のモータのギアを高減速比のギアに切り替えて、低速高トルクで駆動させてもよい。駆動部105を駆動させることにより、利用者の持ち上げ時の筋力に加えて、駆動部105の駆動量と力蓄積部801の力との和により、持ち上げを行うことができるので、利用者の負担を軽減することができる。また、持ち下げ動作時も同様に、駆動部105のモータのギアを高減速比のギアに切り替えて、低速高トルクで駆動させてもよい。
以上に示した第2の実施形態の変形例によれば、第2の実施形態と同様に、利用者の持ち上げ動作および持ち下げ動作を支援することができる。
上述の実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した運搬支援装置による効果と同様な効果を得ることも可能である。上述の実施形態で記述された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW、Blu−ray(登録商標)Discなど)、半導体メモリ、又はこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータまたは組み込みシステムが読み取り可能な記録媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態の運搬支援装置と同様な動作を実現することができる。もちろん、コンピュータがプログラムを取得する場合又は読み込む場合はネットワークを通じて取得又は読み込んでもよい。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本実施形態における記録媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、本実施形態におけるコンピュータまたは組み込みシステムは、記録媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100,800,1200・・・運搬支援装置、101・・・バックパック、102・・・直動支持部、103・・・回動支持部、104・・・腕支持部、105・・・駆動部、106・・・座面、107・・・肩ひも、108・・・回動軸、150・・・利用者、300・・・制御装置、301・・・センサ、302・・・判定部、303・・・制御部、410・・・対象者、411・・・ベッド、710・・・椅子,801・・・力蓄積部、802・・・ラックギア、1201・・・接続部材。

Claims (12)

  1. 利用者が背負うことにより支持されるバックパックと、
    前記バックパックに接続され、一端が床面に接地するように駆動可能な支持部材を含む直動支持部と、
    前記バックパックおよび前記直動支持部に接続され、前記利用者による対象者または対象物の上げ下ろしに応じて、前記一端が前記床面に近づく方向または前記床面から離れる方向に前記支持部材を駆動する駆動部と、を具備することを特徴とする運搬支援装置。
  2. 前記駆動部は、前記利用者の前方または後方に対して回動可能な回動軸を有し、
    一端は前記駆動部に接続され、他端は前記床面に接地しながら該利用者の前方に向かうように、または前記床面に接地しながら該利用者の後方に向かうように、前記回動軸を中心に回動する回動支持部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の運搬支援装置。
  3. 前記回動支持部は、伸縮可能であることを特徴とする請求項2に記載の運搬支援装置。
  4. 前記回動支持部の一部に、前記対象者または前記対象物の上げ下ろしの際に前記利用者が着座する座面をさらに具備することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の運搬支援装置。
  5. 一端は前記駆動部に接続され、他端は前記利用者の前方に延在する腕支持部をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の運搬支援装置。
  6. 前記バックパックは、前記直動支持部、前記回動支持部および前記腕支持部を収納可能であることを特徴とする請求項5に記載の運搬支援装置。
  7. 前記利用者の筋電位を計測する筋電位センサ、前記駆動部の加速度を計測する加速度センサ、および該駆動部にかかる負荷を計測する力覚センサの少なくとも1つと、
    前記筋電位センサ、前記加速度センサおよび前記力覚センサのうちの少なくとも1つの値が、閾値以上であるかどうかを判定する判定部と、
    前記少なくとも1つの値が前記閾値以上であると判定された場合に、前記直動支持部の動作を制御する制御部とをさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の運搬支援装置。
  8. 前記制御部は、前記対象者の荷重と前記対象物の荷重との少なくともどちらか1つまたは前記利用者の指示に応じて、前記利用者の上げ下ろしを補助するため前記駆動部のトルクの大きさおよび動作速度を制御することを特徴とする請求項7に記載の運搬支援装置。
  9. 前記バックパック、前記直動支持部および前記駆動部の少なくともいずれか1つに接続され、前記床面から離れる方向への力を蓄積する力蓄積部をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の運搬支援装置。
  10. 利用者が背負うことにより支持されるバックパックと、
    一端が床面に接するように駆動可能な直動支持部と、
    前記バックパックに接続され、前記直動支持部の他端が挿入されることにより前記床面から離れる方向への力を蓄積する力蓄積部と、
    前記力蓄積部に接続され、前記利用者による対象者または対象物の上げ下ろしに応じて、前記一端が前記床面に近づく方向または前記床面から離れる方向に前記力蓄積部を駆動する駆動部と、を具備することを特徴とする運搬支援装置。
  11. 前記力蓄積部は、前記利用者のしゃがみ込みに応じて、前記力を蓄積し、該利用者による前記対象者または前記対象物の持ち上げに応じて、蓄積された前記力を解放することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の運搬支援装置。
  12. 前記駆動部の一部と嵌合するラックギアと、
    該ラックギアと前記直動支持部とを接続する接続部材と、をさらに具備し、
    前記駆動部は、一方向に動力を伝達する伝達機構を含み、
    前記力蓄積部は、前記駆動部の駆動に応じて前記直動支持部が挿入され、前記力が蓄積されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の運搬支援装置。
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