JP2015119530A - プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電線群を通す空間の上面部が電線群を通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に設置され場合に好適であるプロテクタを提供すること。
【解決手段】傾斜状態とされた上面より電線群Wを収容するプロテクタ本体31と、プロテクタ本体31の上面を閉じる蓋体41と、を備え、プロテクタ本体31は、底面部32と、底面部32の一側より高く立ち上がる高丈側面部33と、底面部32の他側より低く立ち上がる低丈側面部34と、底面部の中程で立ち上がり、内部を第1の電線群収容空間36と第2の電線群収容空間37とに仕切る仕切り壁部35と、を有し、該仕切り壁部35の頂部には、第1および第2の電線群収容空間36、37にそれぞれ電線群Wを案内する案内面を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線群を収容し保護するプロテクタに関する。
従来、プロテクタ本体内で複数本の電線群を軸線方向と直交する幅方向に区分けして収容し保護することができるプロテクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8および図9を参照して、上記した特許文献1に記載された従来のプロテクタについて簡単に説明する。従来のプロテクタ13は、プロテクタ本体2と、このプロテクタ本体2の開口部12を閉鎖するカバー14と、電線群収容空間7内の複数本の電線群Wを幅方向に均等に区分けする複数の区分け部材16と、を備えている。
この従来のプロテクタ13は、配索ピン11をプロテクタ本体2の底面部に有したピン通し孔に下方から挿入し、プロテクタ本体2内を配索ピン11によって電線群Wを区分けできる状態とし、電線群Wを区分けした状態に収容してからカバー14でプロテクタ本体2の開口部12を閉鎖する構成である。そして、プロテクタ13は、カバー14の上面に設けられたピン通し孔15から区分け部材16を差し込み、区分け部材16によっても電線群Wを区分けした状態にしてから、配索ピン11を下方へ引き抜く構成である。この構成により、プロテクタ13は、電線群Wをプロテクタ本体2の両側の側面部の上端とカバー14とに挟まないような構成とされている。
特開平6−178425号公報
しかしながら、上記した従来のプロテクタ13は、電線群を通す空間形状の上面部が傾斜面となっていて電線群を通す方向に直交する水平方向の幅が狭い電線群配索空間への取り付けには不向きであるという問題があった。
すなわち、車輌のエンジンルームのような限られた電線群配索空間であって、特に電線群を通す空間形状の上面部が傾斜面となっていて、電線群を通す方向に直交する水平方向の幅が狭い電線群配索空間へプロテクタを取り付けることが余儀なくされる場合において、従来のプロテクタ13を取り付けると、カバー14が水平面となり、カバー14の上側空間がデッドスペースになり、空間の有効利用ができない。さらに、電線群を通す方向に直交する水平方向の幅がすこぶる狭く、電線群Wの電線の本数が多い場合には、従来のプロテクタ13では十分に広い配索空間を確保できず、複数本の電線群Wを狭小な電線群収容空間7内に隙間なく詰め込むことになるという問題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、電線群を通す空間の上面部が電線群を通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に設置された場合に好適なプロテクタを提供することを目的とする。
本発明に係るプロテクタは、上記目的を達成するため、上面が傾斜状態に開いており、当該上面より電線群を通すように収容するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の上面を閉じて前記プロテクタ本体と係合する蓋体と、を備え、前記プロテクタ本体は、底面部と、前記底面部の一側より立ち上がる高丈側面部と、前記底面部の他側より前記高丈側面部よりも所要寸法が低く立ち上がる低丈側面部と、前記底面部の中程で、前記プロテクタ本体の上面を閉じる前記蓋体に近接する高さに立ち上がり、前記プロテクタ本体内を前記高丈側面部寄りの溝状の第1の電線群収容空間と前記低丈側面部寄りの溝状の第2の電線群収容空間とに仕切る仕切り壁部と、を有し、前記仕切り壁部は、その頂部に、前記第1および第2の電線群収容空間にそれぞれ前記電線群を案内する案内面を有する構成である。
この構成により、本発明に係るプロテクタは、プロテクタ本体が、底面部と高丈側面部と低丈側面部と仕切り壁部とからなり、上面が傾斜状態に開らかれていて、蓋体を被せると、蓋体の上面が傾斜面となる。このため、本発明に係るプロテクタは、電線群を通す空間の上面部が電線群を通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に適用し設置する場合、蓋体の上面の傾斜角度を電線群配索空間の上面部の傾斜角度に合わせることにより、デッドスペースがなくなり、空間の有効利用ができる。
そして、プロテクタ本体内の空間は、仕切り壁部により溝状の第1の電線群収容空間と第2の電線群収容空間とに区画されるので、第1の電線群収容空間内には多い本数の電線群を、また第2の電線群収容空間内には少ない本数の電線群をそれぞれ収容することができるとともに、仕切り壁部の頂部に案内面を備えているから、第1の電線群収容空間と第2の電線群収容空間とにそれぞれ電線群をより確実に案内でき、プロテクタ本体と蓋体との間に電線が挟まれた状態で収容される、いわゆる噛み込みを回避できる。
また、本発明に係るプロテクタにおいて、前記仕切り壁部は、前記第1の電線群収容空間が前記第2の電線群収容空間よりも幅広となるように区画する構成である。
この構成により、本発明に係るプロテクタは、第1の電線群収容空間を第2の電線群収容空間に比べて深くかつ幅広とすることができるので、プロテクタで電線群を保護する作業において、作業者が、第1の電線群収容空間内には多い本数の電線群を、また第2の電線群収容空間内には少ない本数の電線群をそれぞれ収容することができることを容易に認識でき、その結果、プロテクタ本体と蓋体との間に電線が挟まれた状態で収容される、いわゆる噛み込みを一層回避できる。
また、本発明に係るプロテクタにおいて、前記蓋体は、その内面部に、前記第1の電線群収容空間および前記第2の電線群収容空間のそれぞれに収容される電線群を平坦な積層状態となるように押圧する押圧部が設けられている構成である。
この構成により、本発明に係るプロテクタは、第1の電線群収容空間および第2の電線群収容空間に収容された電線群を内方へ押し込むようにして蓋体がプロテクタ本体に被さるので、プロテクタ本体と蓋体との間に電線が挟まれた状態で収容されるのを回避できる。
また、本発明に係るプロテクタにおいて、前記プロテクタ本体には、前記底面部の前記高丈側面部および前記低丈側面部のそれぞれの際に沿って複数の棒状治具を立ち上げる複数の棒状治具立上用孔を有し、前記蓋体には、当該蓋体を前記プロテクタ本体に被せるときに、前記底面部より立ち上げた棒状治具を通し、当該蓋体を前記プロテクタ本体に被せた後に、前記複数の棒状治具を上方へ引き抜ける棒状治具引抜用孔を有する構成である。
この構成により、本発明に係るプロテクタは、プロテクタ本体の底面部の複数の棒状治具立上用孔に棒状治具を差し込むことで、該棒状治具を立ち上げることができ、棒状治具を立ち上げた状態で第1の電線群収容空間内には多い本数の電線群を、また第2の電線群収容空間内には少ない本数の電線群を区分けした状態に収容することができる。そして、棒状治具を立ち上げた状態で蓋体をプロテクタ本体に被せることができるので、プロテクタ本体と蓋体との間に電線が挟まれた状態で収容されるのを回避でき、その後に、棒状治具を上方へ引き抜くことができる。
また、本発明に係るプロテクタにおいて、前記棒状治具立上用孔および前記棒状治具引抜用孔は、前記棒状治具の立ち上がり状態での水平断面形状が前記仕切り壁部側に向かって平面部となっている半円形状の前記棒状治具に対応している孔形状である。
この構成により、本発明に係るプロテクタは、棒状治具と電線群との接触面をより大きくできるため、電線と棒状治具との接触圧を小さくすることができるので、棒状治具の抜き取り時に電線の絶縁塗料が擦られて破られるという恐れを低減できる。
本発明によれば、電線群を通す空間の上面部が電線群を通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に設置された場合に好適なプロテクタを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るプロテクタの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの装着方法について説明するために示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの装着方法について説明するために示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの装着方法について説明するために示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの装着方法について説明するために示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロテクタの仕切り壁部の他の構成例を示す概略図である。 従来のプロテクタを示す分解斜視図である。 従来のプロテクタを示す断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。ここでは、自動車等の車輌のエンジンルーム内等の天井面が傾斜している狭小な空間に配索されるワイヤーハーネスを例に説明する。
まず、構成について説明する。
図1および図2に示すように、プロテクタ21は、複数本の電線の束である電線群Wを収容するプロテクタ本体31と、該プロテクタ本体31の上面を閉鎖する蓋体41と、を備えて構成されている。
プロテクタ本体31は、上面が傾斜状態に開いた開口部31aを有し、当該開口部31aよりプロテクタ本体31の内部に電線群Wが収容されるように構成されている。
プロテクタ本体31は、底面部32と、底面部32の一側より立ち上がる高丈側面部33と、底面部32の他側より高丈側面部33よりも所要寸法が低く立ち上がる低丈側面部34と、を有している。また、プロテクタ本体31には、底面部32の幅方向に対応する短手方向の中程に、高丈側面部33の丈と低丈側面部34の丈との中間の高さで立ち上がる仕切り壁部35が設けられている。高丈側面部33および低丈側面部34と仕切り壁部35とは、それぞれ、底面部32の長手方向に沿って配設されるとともに、略同様の長さを有している。
底面部32には、その長手方向の両端に、それぞれ固定部32a、32aを有している。各固定部32a、32aには、それぞれ、プロテクタ本体31内に収容される電線群Wの両端が外装用粘着テープTにより固定されるようになっている。
また、底面部32には、高丈側面部33および低丈側面部34のそれぞれの際に沿って、少なくとも4個の棒状治具立上用孔32bが開孔されている。棒状治具立上用孔32bは、プロテクタ21の装着時に後述する棒状治具が抜き差しされるためのものであって、例えば、仕切り壁部35側が平坦面とされた半円形状を有している。
高丈側面部33および低丈側面部34は、それぞれの丈に応じて、開口部31aの傾斜角を規定するとともに、外面部に蓋体41を保持するための保持爪33aおよび34aを有している。
仕切り壁部35は、プロテクタ本体31内の中程で長手方向に沿って立ち上げられていて、高丈側面部寄りの第1の電線群収容空間36と低丈側面部寄りの第2の電線群収容空間37とを区画している。本実施の形態において、第1の電線群収容空間36は、第2の電線群収容空間37よりも幅広に設けられている。これにより、第1および第2の電線群収容空間36、37は、仕切り壁部35と高丈側面部33とで構成される第1の電線群収容空間36の方が、仕切り壁部35と低丈側面部34とで構成される第2の電線群収容空間37よりも幅広に構成されている。
また、仕切り壁部35は、その頂部に、第1および第2の電線群収容空間36、37のそれぞれに向かって傾斜下降し、電線群Wをそれぞれ案内する案内面としての傾斜面を備える、爪部35aを有する構成とされている。
なお、仕切り壁部35としては、高丈側面部33および低丈側面部34と同様の長さを有して連続的に形成する場合に限らず、例えば、複数に分割して非連続的に形成するようにしてもよい。
一方、蓋体41は、プロテクタ本体31の上面の開口部31aを閉じ、第1および第2の電線群収容空間36、37に収容された電線群Wの脱出を阻止する。蓋体41は、閉鎖時にプロテクタ本体31と係合するために、上面部42の短手方向の両端に、それぞれ、長手方向に沿って側面部43、44が設けられている。また、蓋体41の一方の側面部43には、高丈側面部33の保持爪33aに係止される係止孔43aが、他方の側面部44には、低丈側面部34の保持爪34aに係止される係止孔44aが、それぞれ開孔されている。
さらに、蓋体41には、その内面部に、第1の電線群収容空間36および第2の電線群収容空間37のそれぞれに収容された電線群Wを平坦な堆積状態となるように押圧する押圧部45、46が、長手方向に沿って設けられている。
また、蓋体41の上面部42には、プロテクタ本体31の底面部32に設けられた棒状治具立上用孔32bに対応する、少なくとも4個の棒状治具引抜用孔42aが開孔されている。すなわち、棒状治具引抜用孔42aは、高丈側面部33および低丈側面部34のそれぞれの際に沿って開孔されている。棒状治具引抜用孔42aは、プロテクタ21の装着時に後述する棒状治具が抜き差しされるためのものであって、棒状治具立上用孔32bと同様に、仕切り壁部35側が平坦面とされた半円形状を有している。
本実施の形態においては、高丈側面部33の丈と低丈側面部34の丈との差分に応じ、従来よりも、プロテクタ本体31における第1および第2の電線群収容空間36、37をより大型化できるようになる。これにより、底面部32のサイズを大きくせずとも、または、より小面積化した場合にも、複数本の電線群Wを余裕で収納することが可能となる。したがって、車輌のエンジンルームのような限られたスペース内に配設する場合において、特に傾斜面への配設を要求されるような場合にも、十分に対応することができる。
特に、プロテクタ本体31の上面の傾斜状態を、配設する傾斜面に合致させるようにすることで、余裕をもって複数本の電線群Wを収容することができるとともに、いかなる傾斜面に対しても容易に配設することが可能となり、作業性を格段に向上できるようになる。
次に、プロテクタ21の装着方法について説明する。
図3(a)に示すように、まず、プロテクタ本体31には、底面部32の各棒状治具立上用孔32bに対して下方向より規制用の棒状治具51が挿入される。
ここで、棒状治具51は、例えば、図示せぬ固定台に起立した状態で着脱自在に設けられており、装着時にプロテクタ本体31が固定台上に載置されることにより、各棒状治具立上用孔32bに挿入される。
図3(b)および図3(c)に示すように、棒状治具51は、図3(a)のIIIB−IIIB線に沿うIIIB−IIIB断面およびIIIC−IIIC線に沿うIIIC−IIIC断面が、それぞれ、仕切り壁部35側が平坦面とされた半円形状を有する柱体によって構成されている。
なお、棒状治具51としては、半円形状の断面を有する柱体に限らず、例えば、三角形状の断面を有する柱体等であってもよい。すなわち、棒状治具51は、少なくとも仕切り壁部35と対向する面が平面であればよい。
そして、プロテクタ本体31には、仕切り壁部35によって2つの溝に分けられた第1の電線群収容空間36と第2の電線群収容空間37とに、それぞれ、仕切り壁部35および棒状治具51をガイドに、複数本の電線群Wが所定本ずつ不均等に区分けされて収納される。この場合、丈が低い低丈側面部34側の、第2の電線群収容空間37内に収容される電線群Wの本数を減らすことによって、後述する蓋体41の閉鎖時に第2の電線群収容空間37内に多くの電線群Wが詰め込まれることにより、蓋体41の閉鎖が不完全になるのを回避できる。
なお、仕切り壁部35は、その高さが、高丈側面部33の上部と低丈側面部34の上部とを結ぶ傾斜面Sと同程度以下となるように形成されるのが望ましい。
図4に示すように、例えば、より幅広な第1の電線群収容空間36には、120本の電線群Wのうちの80本の電線群Wが、より幅狭な第2の電線群収容空間37には、残りの40本の電線群Wが、それぞれ収容される。
その際、電線群Wは、仕切り壁部35の爪部35aの傾斜に沿って案内され、第1の電線群収容空間36内および第2の電線群収容空間37内に容易に収容される。
また、第1の電線群収容空間36内および第2の電線群収容空間37内において、高丈側面部33および低丈側面部34に近接する際側の電線群Wは、それぞれ棒状治具51との接触により短手方向への拡がりが規制され、第1の電線群収容空間36内および第2の電線群収容空間37内からのはみ出しが抑制される。これにより、閉鎖時に、プロテクタ本体31と蓋体41との間に電線が挟まれた状態で収容される、いわゆる噛み込みを回避できる。
本実施の形態においては、棒状治具51の仕切り壁部35側を平坦面とする半円形状の断面としたことにより、円形状の断面にした場合に比べ、電線群Wが収容される第1の電線群収容空間36および第2の電線群収容空間37の幅をより拡張できる。
図5に示すように、電線群Wが収容されたプロテクタ本体31は、その上方より、蓋体41が被せられる。蓋体41は、棒状治具51が棒状治具引抜用孔42aに挿入されることにより下方に移動され、プロテクタ本体31の開口部31aを閉鎖する。
蓋体41は、係止孔43aが高丈側面部33の保持爪33aに係止されるとともに、係止孔44aが低丈側面部34の保持爪34aに係止されることにより、プロテクタ本体31によって保持される。
その際、第1の電線群収容空間36内に収容された電線群Wは、蓋体41の押圧部45によって押圧されて平坦化され、第2の電線群収容空間37内に収容された電線群Wは、押圧部46によって押圧されて平坦化される。これにより、収容された電線群Wは、底面部32側に押し込まれ、閉鎖時に浮き上がるのを抑制できるようになるので、プロテクタ本体31と蓋体41との間に電線が挟まれた状態で収容されるのを回避できる。
図6に示すように、収容された電線群Wは、図示矢印の方向に棒状治具51が引き抜かれることにより、当該棒状治具51により規制されていた第1および第2の電線群収容空間36、37の際にまで良好に分布される。その後、収容された電線群Wの両端が底面部32の各固定部32a、32aに外装用粘着テープTによって固定されることにより、図1および図2に示したような、プロテクタ21が装着されてなる電線群Wが完成する。
本実施の形態において、棒状治具51は、半円形状の断面を有しており、その平坦面が電線群Wと接触する。そのため、電線群Wは、棒状治具51との大きな面積で接触するので丸棒である棒状治具に比べ棒状治具51との接触圧が小さくなる。したがって、棒状治具51の抜き取り時に電線群Wの絶縁被膜が破られるといった不安を解消できる。
このように、本実施の形態のプロテクタ21は、プロテクタ本体31が、底面部32と高丈側面部33と低丈側面部34と仕切り壁部35とからなり、上面が傾斜状態に開らかれていて、蓋体41を被せると、蓋体41の上面が傾斜面となる。このため、本実施の形態のプロテクタ21は、電線群Wを通す空間の上面部が電線群Wを通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に適用し設置する場合、蓋体41の上面の傾斜角度を電線群配索空間の上面部の傾斜角度に合わせることにより、デッドスペースがなくなり、空間の有効利用ができる。
そして、プロテクタ本体31内の空間は、仕切り壁部35により第1および第2の電線群収容空間36、37に区画されるので、高丈側面部33寄りの溝内には多い本数の電線群Wを、また、低丈側面部34寄りの溝内には少ない本数の電線群をそれぞれ収容することができるとともに、仕切り壁部35の頂部に傾斜面を有する爪部35aを備えているから、第1の電線群収容空間と第2の電線群収容空間とにそれぞれ電線群をより確実に案内でき、プロテクタ本体と蓋体との間に電線が挟まれた状態で収容される、いわゆる噛み込みを回避できる。
本実施の形態に係るプロテクタ21は、電線群Wを収容するプロテクタ本体31の上面を傾斜状態としたことにより、高丈側面部33の丈と低丈側面部34の丈との差分の三角空間だけ第1および第2の電線群収容空間36、37を大型化できる。これにより、プロテクタ本体31の底面部32を幅方向に広げて大面積化せずとも、保護すべき電線群Wを余裕で収納できるようになる。したがって、小型のプロテクタ21であっても、より複数本の電線群Wを収容することが可能となり、狭小な傾斜面に対しても容易に配設することができる。
また、プロテクタ21は、丈が低い低丈側面部34側での電線群Wの収容本数をより少なくしたことによって、閉鎖時に蓋体41による閉鎖が不完全になるのを回避できる。
また、プロテクタ21は、押圧部45、46により電線群Wが浮き上がるのを抑制できるようになるので、閉鎖時にプロテクタ本体31と蓋体41との間に電線が挟まれた状態で収容されるのを回避できる。
また、プロテクタ21は、棒状治具51により高丈側面部33および低丈側面部34のそれぞれの際にまで電線群Wが収容されるのを規制できるので、閉鎖時にプロテクタ本体31と蓋体41との間に電線が挟まれた状態で収容されるのを回避できる。
また、プロテクタ21は、棒状治具51の断面を半円形状とし、その平坦面側が電線群Wと接触するようにしたので、高丈側面部33および低丈側面部34の際での電線群Wの挙動を規制できるとともに、棒状治具51の引き抜き時に電線群Wが損傷するのを軽減できる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
図7(a)〜(c)は、上述した本発明の実施の形態に係るプロテクタ21の仕切り壁部35の他の構成例を示す概略図である。
仕切り壁部35としては、図7(a)に示すように、その頂部に、第1および第2の電線群収容空間36、37のそれぞれに向かって傾斜下降し、電線群Wをそれぞれ案内する案内面としての湾曲面を備える、爪部35Aを有する構成としてもよい。
また、仕切り壁部35としては、図7(b)に示すように、その頂部に、第1および第2の電線群収容空間36、37のそれぞれに向かって傾斜下降し、電線群Wをそれぞれ案内する案内面としての一対の傾斜面35Bを有する構成としてもよい。
または、仕切り壁部35としては、図7(c)に示すように、その頂部に、第1および第2の電線群収容空間36、37のそれぞれに向かって傾斜下降し、電線群Wをそれぞれ案内する案内面としての湾曲部35Cを有する構成としてもよい。
以上説明したように、本発明に係るプロテクタは、電線群を通す空間の上面部が電線群を通す方向に直交する水平方向に傾斜面となっていて、かつ、幅が狭い電線群配索空間に設置された場合に好適であるという効果を有し、電線群のプロテクタ全般に有用である。
21 プロテクタ
31 プロテクタ本体
31a 開口部
32 底面部
32b 棒状治具立上用孔
33 高丈側面部
34 低丈側面部
35 仕切り壁部
35a 爪部
36 第1の電線群収容空間
37 第2の電線群収容空間
41 蓋体
42 上面部
42a 棒状治具引抜用孔
45、46 押圧部
51 棒状治具
W 電線群

Claims (5)

  1. 上面が傾斜状態に開いており、当該上面より電線群を通すように収容するプロテクタ本体と、
    前記プロテクタ本体の上面を閉じて前記プロテクタ本体と係合する蓋体と、を備え、
    前記プロテクタ本体は、
    底面部と、
    前記底面部の一側より立ち上がる高丈側面部と、
    前記底面部の他側より前記高丈側面部よりも所要寸法が低く立ち上がる低丈側面部と、
    前記底面部の中程で、前記プロテクタ本体の上面を閉じる前記蓋体に近接する高さに立ち上がり、前記プロテクタ本体内を前記高丈側面部寄りの溝状の第1の電線群収容空間と前記低丈側面部寄りの溝状の第2の電線群収容空間とに仕切る仕切り壁部と、を有し、
    前記仕切り壁部は、その頂部に、前記第1および第2の電線群収容空間にそれぞれ前記電線群を案内する案内面を有することを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記仕切り壁部は、前記第1の電線群収容空間が前記第2の電線群収容空間よりも幅広となるように区画することを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記蓋体は、その内面部に、前記第1の電線群収容空間および前記第2の電線群収容空間のそれぞれに収容される電線群を平坦な積層状態となるように押圧する押圧部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプロテクタ。
  4. 前記プロテクタ本体には、前記底面部の前記高丈側面部および前記低丈側面部のそれぞれの際に沿って複数の棒状治具を立ち上げる複数の棒状治具立上用孔を有し、前記蓋体には、当該蓋体を前記プロテクタ本体に被せるときに、前記底面部より立ち上げた棒状治具を通し、当該蓋体を前記プロテクタ本体に被せた後に、前記複数の棒状治具を上方へ引き抜ける棒状治具引抜用孔を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロテクタ。
  5. 前記棒状治具立上用孔および前記棒状治具引抜用孔は、前記棒状治具の立ち上がり状態での水平断面形状が前記仕切り壁部側に向かって平面部となっている半円形状の前記棒状治具に対応している孔形状であることを特徴とする請求項4に記載のプロテクタ。
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