JP2015118880A - 誘導加熱コイル及び誘導加熱方法 - Google Patents

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Tomokazu Inaba
智一 稲葉
清澤 裕
Yutaka Kiyozawa
裕 清澤
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Abstract

【課題】溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを誘導加熱する誘導加熱コイル及び誘導加熱方法を提供する。
【解決手段】誘導加熱コイル1は、溝部31が長手方向の軸に沿って設けられて成るワーク30を誘導加熱する。ワーク30の軸回りにワークを周回する導体10を備え、この導体10に、ワーク30の溝部31と向かい合うように内側に突出する突出部11を設けることにより、誘導加熱コイル1を構成する。誘導加熱コイル1にワーク30を挿通して、誘導加熱コイル1に高周波電流を流しながら誘導加熱コイル1、ワーク30の何れかを軸方向へ移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを誘導加熱する誘導加熱コイル及び誘導加熱方法に関する。
円柱状のワークの表面焼入れのために、その外周面が誘導加熱コイルで加熱される(例えば特許文献1及び2)。特許文献1及び2では、誘導加熱コイルは、加熱用の固定コイルと加熱範囲調節用の可動コイルとを備え、可動コイルをワークの軸長方向に移動させることにより、ワークの全長に応じてその軸方向の加熱範囲を調整することができる。
特許第2913615号公報 特許第3117008号公報
上述のように、特許文献1及び2に開示された誘導加熱コイルでは、円柱状のワークの表面のうち軸長方向の長さを指定して誘導加熱することができる。しかしながら、誘導加熱する円柱状のワークが、軸方向の断面が軸長方向で異なり、中空管体の一部又は全部を内部に向って陥没することにより溝部が外周側に向って開いて長手方向の軸に沿って設けられて成る場合には、特許文献1及び2に開示された誘導加熱コイルを用いることはできない。
そこで、本発明は、溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを誘導加熱する誘導加熱コイル及び誘導加熱方法を提供することを目的とする。
上記目的を達接するために、本発明の誘導加熱コイルは、
溝部が長手方向に軸に沿って設けられて成るワークを加熱する誘導加熱コイルであって、
ワークの軸回りにワークを周回する導体を備え、この導体に、ワークの溝部と向かい合うように内側に突出する突出部が設けられている。
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱方法は、
溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを誘導加熱するに当たり、本発明の誘導加熱コイルにワークを挿通して、誘導加熱コイル、ワークの何れかをワークの軸方向へ移動する。
本発明の誘導加熱コイルによれば、ワークの軸回りにワークを周回する導体を備え、この導体に、ワークの溝部と向かい合うように内側に突出する突出部が設けられている。よって、溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを溝部を含めて誘導加熱することができる。
本発明の誘導加熱方法によれば、本発明の誘導加熱コイルにワークを挿通して、該ワークの軸方向に誘導加熱コイルとワークとを相対移動させる。これにより、誘導加熱コイルがワークのうち加熱すべき領域と重なり合う際に、誘導加熱コイルに電流を流すことで、ワークの溝部及び背面部に誘導電流を生じさせることができる。
本発明の実施形態に係る誘導加熱コイルの平面図である。 図1に示す誘導加熱コイルの正面図である。 図1に示す誘導加熱コイルにより加熱されるワークを模式的に示し、(a)は斜視図、(b)はX−X線に沿う端面図、(c)は図3(b)に示すX−X線に沿う端面と異なる別の形態を示す端面図である。 図1に示す誘導加熱コイルを用いてワークを誘導加熱する工程を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔誘導加熱コイル〕
図1は本発明の実施形態に係る誘導加熱コイル1の平面図であり、図2は図1に示す誘導加熱コイル1の正面図である。第1実施形態に係る誘導加熱コイル1は、溝部31が長手方向の軸に沿って設けられて成るワーク30を誘導加熱する際に用いられる。
誘導加熱コイル1は、ワーク30の軸回りにワークを周回する導体10を備え、この導体10に、ワーク30の溝部31と向かい合うように内側に突出する突出部11を備えることにより構成されている。これにより、突出部11をワーク30の溝部31に挿入して突出部11が溝部31に対向可能な状態にすることができ、ワーク30の溝部31にも誘導電流を流し易くなる。
誘導加熱コイル1において、図1に二点鎖線で示すように突出部11がワーク30の溝部31に挿入されていない状態においても、導体10はワーク30を周回可能な寸法を有している。よって、ワーク30の軸方向に溝部31の深さが変化している場合であっても、更には部分的に溝部31が形成されていない場合であっても、ワーク30の軸方向全長にわたってワーク30を誘導加熱コイル1に貫通させることができる。例えば図3を参照して後述するように、ワーク30の両端部に溝部31が形成されていないワーク30を誘導加熱する場合であっても、誘導加熱コイル1の導体10がワーク30を周回した状態のまま、突出部11を溝部31に挿入したり突出部11を溝部31から出したりすることができる。
ここで、図1及び図2に示す誘導加熱コイル1を詳細に説明する前に、誘導加熱コイル1により加熱されるワーク30の一例を説明する。図3はワーク30の一例を模式的に示し、(a)は斜視図、(b)はX−X線に沿う端面図、(c)は図3(b)に示すX−X線に沿う端面と異なる別の形態を示す端面図である。
ワーク30は、図3(a)に示すように、例えば、断面が円又は楕円或いは多角形等の中空の管体又は中実の長尺体で成り、軸方向、すなわち長手方向に沿って溝部凹部(本出願では、これらを総称して溝部と称する。)31を有しており、溝部31が形成されている領域の両端を除く部分X1が加熱すべき領域として設定されている。ワーク30の一端部36と他端部37、つまり、X2、X3の部分には溝部31が形成されていない。
ワーク30の溝部31について詳細に説明する。ワーク30は、長手方向に沿う溝部31を有している。一方の内側部32aと他方の内側部32bとが鋭角に曲げられて溝底部33が形成されている。一方の内側部32aに沿って一方の外側部34aが配置され、他方の内側部32bに沿って他方の外側部34bが配置されている。一方の内側部32aと一方の外側部34aとがつながって一方の開口縁部35aが形成され、他方の内側部33bと他方の外側部34bとがつながって他方の開口縁部35bが形成されている。このようなワーク30は、素材となる中空管体の両端部を除いて中空管体の周壁の一部が中空管体の内部に向って陥没するように、中空管体をプレス成形することによって製造することができる。ワーク30の開口縁部35a、35bは図3(b)に示すように、図3(c)と比べて僅かに膨らんでいる点で異なるが、それ以外については図3(b)と図3(c)とのワーク30の形状はほぼ共通している。本発明の実施形態では、開口縁部35a,35bの形状については、図3(b)に示すように膨らみを有していても、図3(c)に示すように膨らみを有さないで湾曲していてもよく、さらには、溝部31が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークであれば本発明の実施形態は適用される。
図1及び図2に示す形態は、図3に示すワーク30を誘導加熱するためのコイルに適用した例であり、具体的な構成としては次の通りである。誘導加熱コイル1は、ワーク30を挿通するように配置される導体10であって、導体10にはリード部21,22が取り付けられている。導体10は、ワーク30の溝部31の開口に向けて配置されワーク30の溝部31の断面形状に沿った形状を有する突出部11と、ワーク30の溝部31の開口していない側に配置されワーク30の横断面の外形寸法よりも大きな湾曲部12の対と、湾曲部12の一端と突出部11の一端とを連結すると共に湾曲部12の他端と突出部11の他端とを連結する連結部13と、を備える。これら突出部11と湾曲部12と連結部13とは別体でそれぞれ接合されていてもよいが、一体として形成されていてもよい。
突出部11は、内側に突出した部分をワーク30の溝部31の開口に向かい合うように配置される部位である。例えば、溝部31が長手方向から見てV字状の断面形状を有している場合、突出部11は長手方向から見てV字状をなしている。湾曲部12は、ワーク30の溝部31の開口していない側、つまり溝部31の開口とは逆側に配置される。各湾曲部12は図1及び図2に示す形態では円弧状をなしており、各湾曲部12a,12bは同一面上にあって鈍角の中心角を有する。連結部13は、湾曲部12a,12bの一端から溝部31の開口の方向に直線状に延び、ワーク30の溝部31の開口側縁部を囲むように二回曲げられ、例えば溝部31の開口が左側を向いている場合にはワーク30の長手方向から見て時計回りに90°順に曲げられて、突出部11の先端に接続している。
導体10は、各周回部10a,10bがワーク30の長手方向、つまり軸方向に、離隔して同軸に配置されて各周回部10a,10bが直列に接続されて構成されていることが好ましい。図示した形態にあっては、一方の周回部10aの一端にリード部21が溝部31の開口と逆側で接続され、一方の周回部10aの他端から連結部15が鉛直方向に延びて他方の周回部10bの一端に接続され、他方の周回部10bの他端に溝部31の開口と逆側でリード部22が接続される。このように、一方の周回部10aと他方の周回部10bとが直列に接続されて順巻で導体10が構成されている。リード部21及び22は、整合器を経由して高周波電源に接続される。
導体10が二段の周回部10a,10bを順巻で直列接続して構成するのが好ましい理由について説明する。一方の周回部10aはその両端が接近しており、他方の周回部10bはその両端が接近している。つまり、各周回部10a,10bは必ずしも環状とはなっていない。一方で、周回部10a,10bに挿通するワーク30を回転させないために、各周回部10a,10bにおいて各端は接近するが隙間を有するわけであり、その隙間には高周波電流が流れないことから、磁場が軸回りに生じない部分が生じる。そのため、周回部10a,10bを一段にせず二段で構成する。その際、順巻の方向に電流が流れるようにする。よって、ワーク30を軸回りに回転しなくても、ワーク30の軸回りに出来るだけ一様に誘導磁場を周回部10a,10bから生じさせることができる。
非導電性の支持部16a,16bが鉛直方向に延びて配置され、各周回部10a,10bに固定されている。これにより、一方の周回部10aと他方の周回部10bとを間隔をあけてその間隔を一定に保ちつつ水平に維持することができる。
導体10は、所定の形状を有する中空導体部材をろう付け等で接続して形成されている。これにより、冷却液を外部から注入し、中空導体部材に流して冷却し、外部に排出することができる。導体10には冷却液注入口、排出口については図示していないが、例えばリード部21,22に設けられている。
図1及び図2に示す形態にあっては、湾曲部12はワーク30の断面半径の寸法よりも大きい半径で湾曲しており、湾曲部12は連結部13を経由して突出部11に接続されている。よって、ワーク30の断面が、図1に二点鎖線で示すように、ワーク30の両端部36,37がやや扁平した円周状をなして、両端部36,37を除く中間部がV字状の溝部31を有していても、ワーク30の一端部36から他端部37までを導体10に挿通することができる。
〔誘導加熱方法〕
本発明の実施形態に係る誘導加熱方法は、図3に示すように、溝部31が長手方向の軸に沿って設けられて成るワーク30を加熱する場合に用いられる。本発明の実施形態に係る誘導加熱コイル1にワーク30を挿通して、誘導加熱コイル1、ワーク30の何れかを軸方向へ移動する。これにより、誘導加熱コイル1がワーク30のうち加熱すべき領域と重なり合う際には誘導加熱コイル1に電流を流すことにより、ワーク30の溝部31及び背面部38に誘導電流を生じさせることができる。
その際、誘導加熱コイル1の突出部11とワーク30の溝部31とのギャップが一定の範囲内に収まるように、誘導加熱コイル1、ワーク30の何れかを相対的に移動することが好ましい。これにより、ワーク30の背面部38のみならず溝部31にも効率的に誘導電流を生じさせることができ、ワーク30を、例えば変態点温度以上で均一に加熱することができる。
具体的に説明すると、誘導加熱コイル1には移動機構(図示せず)が取り付けられており、移動機構が誘導加熱コイル1を水平二軸方向に移動する。よって、突出部11をワーク30の溝部31に出し入れ自在に導体10を水平方向に移動することができる。ワーク30の各端部36,37を導体10に挿通している状態では、溝部31に突出部11を挿入せず、一方、ワーク30の中間部を導体10に挿通している状態では、溝部31に突出部11を挿入するようにすることできる。これにより、ワーク30の溝部31の深さが軸方向に変化していても、ワーク30の溝部31が直線的に延びておらず屈曲していても、ワーク30の溝部31の形状に応じてワーク30の溝部31を誘導加熱することができる。溝部31に突出部11を挿入しないと、突出部11とワーク30の溝部31とのギャップが大きいため、突出部11から溝部31への誘導電流が分散されて流れることになる。すると、ワーク30の溝部31と逆側、つまり、リード部21,22側の背面側に大きな誘導電流が流れるようになり、ワーク30の背面側だけが部分的に加熱される端面加熱の状態となる。そこで、本発明の実施形態のように、溝部31に突出部11を挿入し、好ましくは、溝部31の深さに応じて突出部11と溝部31のギャップを所定の一定範囲内とすることにより、突出部11からワーク30の溝部31に誘導電流が分散せずに流れ、ワーク30の溝部31とワーク30の背面部38とに環状に誘導電流を流すことができ、それにより、ワーク30の断面の周方向に均一に電流が流れ、高周波電流の大きさを調整することによりワーク30を均一に加熱することができる。
以下では、図3に示すように、ワーク30の両端部32,33を除く中間部に長手方向に沿って溝部31が形成されているワークを誘導加熱する場合を例に挙げる。図1及び図2に示す誘導加熱コイル1を用いて、図3に示すワーク30の溝部31の部分X1を誘導加熱する方法について説明する。図4は、図1に示す誘導加熱コイル1を用いてワーク30を誘導加熱する工程を模式的に示す図である。図4(a)〜(d)に順次示すように、ワークの溝部31の加熱処理を行うには、誘導加熱コイル1の突出部11をワーク30の溝部31内の加熱始点Sに挿入し、この溝31内に沿ってワーク30の溝部31内の加熱終点Fまで誘導加熱コイル1の突出部11をスライド移動させる。そしてこの加熱終点Fにおいて突出部11をワークの溝部31から引き出すことで、溝31の所定個所の加熱が終了する。このとき、ワーク30と誘導加熱コイル1とは、何れを移動させてもよい。
具体的に説明すると、先ず、誘導加熱コイル1の中心軸が鉛直方向になるよう誘導加熱コイル1を水平に配置し、導体10にワーク30を挿通する。例えば図4に示すように、導体10の下側に、焼入れ液を噴射するための中空のジャケット40が配置されており、ジャケット40の上方に同軸に二段の周回部10a,10bが配置されている。そのような状態において、二段の周回部10a,10bに、同軸にワーク30の他端部32を挿入する。なお、ワーク30の一端部及び他端部32,33にはチャック機構41,41がそれぞれ取り付けられ、図示しない移動機構によりチャック機構41,41を上下方向に移動する。
次に、図4(a)に示すように、突出部11をワーク30の溝部31に挿入しないで、ワーク30の鉛直下方への移動を開始する。そして、ワーク30の溝部31の一端が下側の周回部10bを通過すると、突出部11をワーク30の溝部31に挿入する。これが溝部31の加熱始点Sとなり、その状態を示したのが図4(b)である。
導体10を図示しない移動機構により相対移動して、突出部11を溝部31に挿入するのと同時に又はその前後において、誘導加熱コイル1に高周波電流を流す。これにより、導体10により、ワーク30のうち、誘導加熱コイル1の周回部10a,10bに挿入されて重なり合う部分が誘導加熱される。
上下のチャック機構41,41が下方に移動することにより、ワーク30が長手方向に沿って下降する。これにより、ワーク30の加熱すべき領域が中間部X1の下端から上端に移動することになる。
さらに、ワーク30の溝部31の上端が上側の周回部10aを通過する前に、すなわち溝部31の加熱終点Fにおいて導体10を移動することにより突出部11をワーク30の溝部31から取り出す。この取り出しと同時又はその前後において、誘導加熱コイル1への通電を停止する。
以上の手順により、ワーク30の溝部31のうち、例えば図3に示すX1の部分だけを焼入れすることができる。さらに突出部11が溝部31に挿入されているような状態のうち或る一定の状態だけ通電時間を調整することにより、ワーク30の溝部31及び背面部38の全長ではなく一部分を熱処理することができる。
なお、チャック機構を下方に移動してワーク30を下降させる場合のみならず、チャック機構を上方に移動してワーク30を上昇させてもよいし、さらには、チャック機構をワーク30の長手方向に沿って移動してもよい。
本発明の実施形態に係る誘導加熱コイルは、図1及び図2に示す形態のみならず、ワーク30の溝部31の形状に応じて適宜変更することができる。以下では便宜上図示した符号を合わせて記載することにする。
ワーク30の溝部31は、その断面がV字状である場合に限らず、略凹字状、略U字状等、窪んでいればよく、誘導加熱コイル1の突出部11の形状はその窪みの形状に沿ったものでとしてもよい。
さらに、ワークの溝部の横断面形状が非対称であれば、突出部11はワーク30の溝部31の形状に対応して非対称でもよく、その場合には溝部31の各面と突出部31の外周面とが一定の距離を保つ形状であることが好ましい。
ワーク30の湾曲部12は円弧状である必要はなく、連結部13及び突出部11とでワーク30を環状に取り巻くものであればよい。
本発明の実施形態に係る誘導加熱方法及び誘導加熱方法は、図3に例示するワーク30に限ることなく、溝部31がワーク30の全長に形成されていてもよく、溝部31の深さが軸方向に沿って変化していてもよい。この場合には誘導加熱コイル1の突出部11がワーク30の溝部31に挿入されている部位を調整すればよい。
さらには、ワーク30の軸方向に沿う形状が直線状である必要はなく、ワーク30の用途に応じて両端部だけが屈曲した形状を有していてもよい。この場合には、軸方向を法線とする面上で少なくとも二方向に誘導加熱コイル1を移動機構により移動させればよい。
1:誘導加熱コイル
10:導体
10a,10b:周回部
11:突出部
12,12a,12b:湾曲部
13:連結部
15:連結部
16a,16b:支持部
21,22:リード部
30:ワーク
31:溝部
32a,32b:内側部
33:溝底部
34a,34b:外側部
35a,35b:開口縁部
36,37:ワークの端部
38:背面部
40:ジャケット
41:チャック機構

Claims (8)

  1. 溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを加熱する誘導加熱コイルであって、
    上記ワークの軸回りに該ワークを周回する導体を備え、この導体に、上記ワークの溝部と向かい合うように内側に突出する突出部を設けた、誘導加熱コイル。
  2. 前記突出部が前記ワークの溝部に挿入されていない状態において、前記導体は前記ワークを周回可能な寸法を有している、請求項1に記載の誘導加熱コイル。
  3. 前記導体は、前記ワークの溝部の開口に向けて配置され該ワークの溝部の断面形状に沿った形状を有する前記突出部と、前記ワークの溝部の開口していない側に配置され該ワークの断面形状よりも大きな湾曲部と、前記湾曲部の各端と前記突出部の各端とを連結する連結部と、を備える、請求項1又は2に記載の誘導加熱コイル。
  4. 前記導体は、前記ワークの軸方向に間隔をあけて対を成して構成されており、
    上記対を成す導体同士が直列に接続されている、請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱コイル。
  5. 溝部が長手方向の軸に沿って設けられて成るワークを加熱するに当たり、
    請求項1乃至4の何れかに記載の誘導加熱コイルに上記ワークを挿通して、上記誘導加熱コイル、上記ワークの何れかをワークの軸方向へ移動する、誘導加熱方法。
  6. 前記誘導加熱コイルの突出部と前記ワークの溝部とのギャップが一定の範囲内に収まるように前記誘導加熱コイル、前記ワークの何れかを移動する、請求項5に記載の誘導加熱方法。
  7. 前記ワークの溝部の深さに応じて前記誘導加熱コイルの突出部と前記ワークの溝部とのギャップを変化させる、請求項5又は6に記載の誘導加熱方法。
  8. 前記第2導体の突出部を前記ワークの溝部の加熱始点に挿入すると共に、前記ワークの溝部の加熱終点まで前記第2導体を相対移動させ、該加熱終点において前記第2導体の突出部を前記ワークの溝部から引き出す、請求項5乃至7の何れかに記載の誘導加熱方法。
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