JP2015117779A - ピンタイプ保持器付き転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】ころの中空孔内部への潤滑剤の補給を容易にして潤滑性を向上させることができるピンタイプ保持器付き転がり軸受を提供する。
【解決手段】内輪2と、外輪3と、内外輪間に複数配置されて中空孔4aを有するころ4と、中空孔4aにピン6を挿通するピンタイプ保持器5とを備え、ピンタイプ保持器5は、ピ6ンの両端に配置される一対の第1リング7,第2リング8を有し、ピン6の一端が、第1リング7に結合し、ピン6の他端6bが、第2リング8に螺合して構成され、ピン6の外周には、軸方向に延びる溝6aが形成され、溝6aは、開口したピン6の他端6bから第1リング7に接する位置6cまで連続して形成される。
【選択図】図1
【解決手段】内輪2と、外輪3と、内外輪間に複数配置されて中空孔4aを有するころ4と、中空孔4aにピン6を挿通するピンタイプ保持器5とを備え、ピンタイプ保持器5は、ピ6ンの両端に配置される一対の第1リング7,第2リング8を有し、ピン6の一端が、第1リング7に結合し、ピン6の他端6bが、第2リング8に螺合して構成され、ピン6の外周には、軸方向に延びる溝6aが形成され、溝6aは、開口したピン6の他端6bから第1リング7に接する位置6cまで連続して形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ピンタイプ保持器付き転がり軸受に関する。
従来、例えば風力発電用主軸に用いられ、比較的大型で重荷重に対応したピンタイプ保持器付き転がり軸受としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
このピンタイプ保持器付き転がり軸受は、内輪と、外輪と、内外輪間に複数配置される中空の円筒状のころと、ころの中空孔に挿通されるピンタイプ保持器とを備える。ピンタイプ保持器は、軸方向に離隔配置される一対のリングと、両リングの周方向の複数箇所に架設される丸棒状のピンとを有する。ピンタイプ保持器ところとの組み立ては、これらが互いに接触する部位に潤滑剤として、例えばグリースを塗布した後に、一方のリング及びころを挿通したピンの一端部を他方のリングに螺合させてから、ピンの他端部を一方のリングに溶接することにより行われる。
ところで、特許文献1に記載されるピンタイプ保持器付き転がり軸受では、保守点検時にグリースが補給され、グリースはころの中空孔の両端部に設けられた周溝から、ころの中空孔内部にも補給される。しかしながら、両端の周溝にグリースを注入しても、半固体のグリースは、ころの中空孔内周面とピンの外周面との間の円筒状の僅かな隙間ではピンの中央付近まで十分に行き渡らせるのが難しく、ころの中空孔内部が潤滑不足となる場合がある。そこで、ピンタイプ保持器付き転がり軸受は、ころの中空孔内部への潤滑剤の補給を容易にして潤滑性を向上させることが課題となっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、ころの中空孔内部への潤滑剤の補給を容易にして潤滑性を向上させることができるピンタイプ保持器付き転がり軸受を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るピンタイプ保持器付き転がり軸受の構成上の特徴は、内輪と、外輪と、内外輪間に複数配置されて中空孔を有するころと、前記中空孔にピンを挿通するピンタイプ保持器と、を備えるピンタイプ保持器付き転がり軸受において、前記ピンタイプ保持器は、前記ピンの両端に配置される一対のリングを有し、前記ピンの一端が、前記一対のリングのうち一方のリングに結合し、前記ピンの他端が、他方のリングに螺合して構成され、前記ピンの外周には、軸方向に延びる溝が形成され、前記溝は、開口した前記ピンの他端側から前記一方のリングに接する位置まで連続して形成されることである。
請求項1のピンタイプ保持器付き転がり軸受によれば、ピンの他端側の開口した溝から、例えば注射針のような溝形状に適合した導管を溝の奥まで差し込み、導管を引き抜きつつ潤滑剤を注入することで、潤滑剤をピンの軸方向に行き渡らせることができる。注入された潤滑剤は、軸受の回転で周方向に拡散される。これにより、このピンタイプ保持器付き転がり軸受は、ころの中空孔内周面とピンの外周面との間の隙間へ潤滑剤を容易に補給でき、潤滑性を向上させることができる。
本発明によれば、ころの中空孔内部への潤滑剤の補給を容易にして潤滑性を向上させることができるピンタイプ保持器付き転がり軸受を提供できる。
以下、本発明のピンタイプ保持器付き転がり軸受を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるピンタイプ保持器付き転がり軸受1の軸方向の部分断面図である。図2は、図1に示すピンタイプ保持器5及びころ4のA矢視図である。
図1は、本発明の一実施形態であるピンタイプ保持器付き転がり軸受1の軸方向の部分断面図である。図2は、図1に示すピンタイプ保持器5及びころ4のA矢視図である。
図1に示すように、ピンタイプ保持器付き転がり軸受1は、内輪2と、外輪3と、内外輪間に複数配置される中空孔4aの円筒状のころ4と、中空孔4aにピン6が挿通されるピンタイプ保持器5とを備える。
ピンタイプ保持器5は、軸方向に離隔配置される一対のリング7,8と、両リング7,8の周方向の複数箇所に架設される丸棒状のピン6とを有する。一対のリング7,8は、一方のリングを第1リング7とし、他方のリングを第2リング8とする。第1リング7の周方向数箇所には、軸方向に貫通する孔7aが設けられている。第2リング8の周方向数箇所には、軸方向に貫通するねじ孔8aが設けられている。第1リング7及び第2リング8の材料としては、例えば、高炭素鋼「S25C」が用いられる。
ピン6の一端が第1リング7の孔7aに係合した係合部9を溶接することにより、ピン6の一端と第1リング7とが結合される。
ピン6の他端6bが第2リング8のねじ孔8aに螺合することにより、ピン6の他端6bと第2リング8とが結合される。ピン6の材料としては、例えば、ニッケルクロムモリブデン鋼「SAE8620」が用いられる。
ピン6の外周には、軸方向に延びる溝6aが周方向の2箇所に形成されている。溝6aは、開口したピン6の他端6bから第1リング7に接する位置6cまで連続して形成される。
このように構成されるピンタイプ保持器付き転がり軸受1において、ピンタイプ保持器5ところ4との組み立ては、これらが互いに接触する部位に潤滑剤として、例えばグリースを塗布する。その後に、第1リング7及びころ4を挿通したピン6の他端6bを第2リング8に螺合させてから、ピン6の一端を第1リング7に溶接することにより行われる。
また、ピンタイプ保持器付き転がり軸受1において、保守点検時のころ4の中空孔4a内部へのグリースの補給は、ピン6の他端6bの開口した溝6aから、例えば注射針のような溝6a形状に適合した導管を矢印Bにて示す方向に差し込んで、グリースを注入して行われる。このように、グリースの補給は、溝6aが開口した他端6bから軸方向に真っ直ぐに延びているので、溝6aの奥の位置6cまで導管を差し込んでグリースを注入することができる。そして、溝6aに注入されたグリースは、軸受の回転で中空孔4a内部の周方向に拡散される。
以上のように、本実施の形態に係るピンタイプ保持器付き転がり軸受1は、ころ4の中空孔4aの内部へのグリースの補給を容易にして潤滑性を向上させることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、ころが円筒状のころ4からなるとしたが、それに限るものではなく、例えば、円錐ころの構成に適用してもよい。
本実施形態では、ころが円筒状のころ4からなるとしたが、それに限るものではなく、例えば、円錐ころの構成に適用してもよい。
また、上記実施形態では、ピン6の外周に設ける溝6aが周方向の2箇所に設けるとしたが、それに限るものではなく、例えば、周方向の1箇所でもよく、又3箇所以上の構成に適用してもよい。
また、上記実施形態では、ピン6の外周に設ける溝6aが、開口したピン6の他端6bから第1リング7に接する位置6cまで軸方向に連続して形成されるとしたが、それに限るものではなく、例えば、ピン6の外周に設ける溝6aが、開口したピン6の他端6bから一端まで、即ち両端間に連続して形成される構成に適用してもよい。この場合、溝6aが両端間に形成されるので、その加工が容易となる。
1:ピンタイプ保持器付き転がり軸受、 2:内輪、 3:外輪、 4:ころ、 4a:中空孔、 5:ピンタイプ保持器、 6:ピン、 6a:溝、 6b:ピンの他端、 6C:位置、 7:第1リング、 7a:孔、 8:第2リング、 8a:ねじ孔、 9:係合部
Claims (1)
- 内輪と、外輪と、内外輪間に複数配置されて中空孔を有するころと、前記中空孔にピンを挿通するピンタイプ保持器と、を備えるピンタイプ保持器付き転がり軸受において、
前記ピンタイプ保持器は、
前記ピンの両端に配置される一対のリングを有し、
前記ピンの一端が、前記一対のリングのうち一方のリングに結合し、
前記ピンの他端が、他方のリングに螺合して構成され、
前記ピンの外周には、軸方向に延びる溝が形成され、
前記溝は、開口した前記ピンの他端側から前記一方のリングに接する位置まで連続して形成されることを特徴とするピンタイプ保持器付き転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013261937A JP2015117779A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | ピンタイプ保持器付き転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013261937A JP2015117779A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | ピンタイプ保持器付き転がり軸受 |
Publications (1)
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JP2015117779A true JP2015117779A (ja) | 2015-06-25 |
Family
ID=53530681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013261937A Pending JP2015117779A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | ピンタイプ保持器付き転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015117779A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108980286A (zh) * | 2018-09-29 | 2018-12-11 | 昆山光腾智能机械有限公司 | 针齿摆线减速器、传动滚柱和轴承 |
WO2020062122A1 (zh) * | 2018-09-29 | 2020-04-02 | 昆山光腾智能机械有限公司 | 针齿摆线减速器、传动滚柱和轴承 |
WO2022095111A1 (zh) * | 2020-11-05 | 2022-05-12 | 三阳纺织有限公司 | 芯轴部件的制作方法、芯轴部件及应用其的纺织机械 |
-
2013
- 2013-12-19 JP JP2013261937A patent/JP2015117779A/ja active Pending
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