JP2015117736A - 負荷駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導性負荷に実電流を流さなくとも、電流検出用抵抗の異常を検出することができる負荷駆動制御装置を提供する。【解決手段】通常制御期間(T2)において誘導性負荷(100)に流れる実電流をフィードバック制御する負荷駆動制御装置(10)は、電流検出用抵抗の抵抗値情報が予め記憶された記憶手段(16)と、通常制御期間とは別の期間であり、誘導性負荷に電流を流さない異常検出期間(T1)において、電流検出用抵抗の抵抗値を測定する抵抗値測定手段(S20)と、抵抗値情報と抵抗値測定手段にて測定された抵抗値とに基づいて、電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定する判定手段(S30〜S70)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導性負荷に流れる実電流を検出するために、誘導性負荷に直列に接続された電流検出用抵抗を備え、誘導性負荷に流れる実電流をフィードバック制御する負荷駆動制御装置に関するものである。
従来、誘導性負荷に流れる実電流を検出するために、誘導性負荷に直列に接続された電流検出用抵抗を備え、誘導性負荷に流れる実電流をフィードバック制御する負荷駆動制御装置が知られている。
この負荷駆動制御装置では、電流検出用抵抗が故障、劣化して、抵抗値が変動すると、正しく制御できないという問題が生じる。例えば、油圧によりクラッチの係合・開放を制御し、車両のオートマチックトランスミッションを目標ギア段とするためのリニアソレノイドが誘導性負荷の場合、以下の問題が生じる。電流検出用抵抗が故障して例えば抵抗値が大きく増加し、オープン状態となると、検出される実電流が過小となり、負荷駆動制御装置は実電流が増加するようにフィードバック制御する。実電流が増加すると、リニアソレノイドがオン固着もしくはオフ固着状態となる。オン固着となると油圧が過大状態となり、オフ固着状態となると油圧が過小状態となる。
これに対し、特許文献1に記載の異常判定装置によれば、電流検出用抵抗の故障や劣化による異常を検出することも可能である。
特開2007−162846号公報
特許文献1に記載の異常判定装置では、自動変速機の入力軸回転数と出力軸回転数を用いて、異常を判定する。すなわち、誘導性負荷に実電流を流さないと、異常を検出することができない。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、誘導性負荷に実電流を流さなくとも、電流検出用抵抗の異常を検出することができる負荷駆動制御装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、誘導性負荷に流れる実電流を制御するために、通常制御期間(T2)において所定のデューティ比で駆動されるスイッチング手段(12)と、誘導性負荷に対して直列に接続された電流検出用抵抗(20)を有し、誘導性負荷に流れる実電流を検出する実電流検出手段(18)と、を備え、検出した実電流に基づいてデューティ比を設定することで、通常制御期間において誘導性負荷に流れる実電流をフィードバック制御する負荷駆動制御装置であって、電流検出用抵抗の抵抗値情報が予め記憶された記憶手段(16)と、通常制御期間とは別の期間であり、誘導性負荷に電流を流さない異常検出期間(T1)において、電流検出用抵抗の抵抗値を測定する抵抗値測定手段(S20)と、抵抗値情報と抵抗値測定手段にて測定された抵抗値とに基づいて、電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定する判定手段(S30〜S70)と、を備えることを特徴とする。
このように、判定手段は、記憶手段に記憶された電流検出用抵抗の抵抗値情報と、異常検出期間に測定された抵抗値とに基づいて、電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定することができる。したがって、誘導性負荷に電流を流さなくとも、電流検出用抵抗の異常を検出することができる。
第1実施形態に係る負荷駆動制御装置の概略構成を示す図である。 電流フィードバック制御処理を示すフローチャートである。 負荷駆動制御装置の動作状態を示すタイムチャートである。 異常検出処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る負荷駆動制御装置の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る負荷駆動制御装置の概略構成を示す図である。 第4実施形態に係る負荷駆動制御装置において、異常検出処理を示すフローチャートである。 第5実施形態に係る負荷駆動制御装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
(第1実施形態)
先ず、本実施形態に係る負荷駆動制御装置により、駆動が制御される誘導性負荷について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、誘導性負荷として、油圧バルブのリニアソレノイド100を採用している。一例として、リニアソレノイド100は、油圧によりクラッチの係合・開放を制御し、ひいては、車両のオートマチックトランスミッションを目標ギア段に制御するために用いられる。
リニアソレノイド100はコイルとプランジャを有しており、コイルへの通電を制御することで、プランジャ、ひいてはプランジャに連結されたスプールの作動が制御されるようになっている。
次に、図1に基づき、負荷駆動制御装置の概略構成を説明する。
図1に示すように、負荷駆動制御装置10は、スイッチ12と、マイコン14と、外部メモリ16と、電流検出部18と、を備えている。
スイッチ12は、リニアソレノイド100の通電経路上に設けられており、マイコン14から供給されるパルス信号S1によって、オン・オフが制御される。スイッチ12がオンすると、リニアソレノイド100に電流が供給され、オフすると、電流の供給が遮断される。
本実施形態では、スイッチ12としてMOSFETを採用しており、このスイッチ12が、バッテリ電源VBとリニアソレノイド100との間に設けられている。そして、MOSFETのゲート信号としてパルス信号S1を入力することで、パルス信号S1に応じた、スイッチ12のオン・オフの切替を実施することができる。なお、スイッチ12は、特許請求の範囲に記載のスイッチング手段に相当する。
マイコン14は、CPU、ROM、RAM、レジスタなどを備えて構成されている。マイコン14において、CPUは、入力信号、ROM、外部メモリ16などに記憶されたプログラムに基づいて、RAM及びレジスタを一時的に記憶領域として用いつつ各種演算処理を実行する。本実施形態では、外部メモリ16として、EEPROMを採用している。
電流検出部18は、リニアソレノイド100に流れる電流(以下、実電流と示す)を検出する部分であり、電流検出用抵抗20と、オペアンプ22と、を有している。この電流検出部18は、特許請求の範囲に記載の実電流検出手段に相当する。
電流検出用抵抗20は、リニアソレノイド100に対して、直列に接続されている。詳しくは、一端が、リニアソレノイド100の下流側の端子に接続されており、他端が、接地されている。このように、電流検出用抵抗20は、両端に生じる電圧が、リニアソレノイド100に流れる実電流の値に応じた電圧となるよう設けられている。なお、電流検出用抵抗20の抵抗値情報、例えば基準となる抵抗値が、上記した外部メモリ16に予め記憶されている。
オペアンプ22は、正極入力端子が電流検出用抵抗20の上流側の端子に電気的に接続されており、負極入力端子が電流検出用抵抗20の下流側の端子に電気的に接続されている。オペアンプ22の出力端子は、マイコン14に電気的に接続されている。このように、オペアンプ22は、電流検出用抵抗20の両端間で発生する電圧を増幅し、出力信号S3としてマイコン14に出力するよう設けられている。
負荷駆動制御装置10は、さらに、後述する異常検出処理に用いられる定電流源24及びスイッチ26を有している。定電流源24は、電流検出用抵抗20に対して一定の電流を流すべく、電流検出用抵抗20に対して直列に配置されている。スイッチ26は、マイコン14からの指示信号S2によってオン・オフが制御される。スイッチ26がオンすると、定電流源24による電流が電流検出用抵抗20に供給され、オフすると電流の供給が遮断される。
次に、図2に基づき、後述する通常制御期間T2に実施される通常制御処理、すなわち電流フィードバック制御処理について説明する。マイコン14による電流フィードバック制御処理については周知であるため、簡単に説明する。マイコン14は、後述するステップS50を受けて、電流フィードバック制御処理を実行する。また、通常制御期間T2において以下に示す一連の処理を繰り返し実行する。
先ず、マイコン14は、目標電流値を取得する(S10)。目標電流値は、マイコン14内において算出されたものでも良いし、マイコン14外で算出されたものでも良い。この目標電流値は、制御対象であるリニアソレノイド100を目標状態にするため、リニアソレノイド100に流すべき電流値である。目標電流値は、例えばオートマチックトランスミッションの入力側回転数と出力側回転数に基づいて算出される。
次に、マイコン14は、実電流値を取得する(S11)。ここで取得する実電流値とは、電流検出部18のオペアンプ22から出力された出力信号S3のA/D変換値である。
次に、マイコン14は、S10で取得した目標電流値とS11で取得した実電流値の偏差を算出する(S12)。そして、算出した偏差に基づいて、偏差に比例したデューティ比の算出(S13)、及び、偏差の積分値に比例したデューティ比の算出(S14)を行う。すなわち、マイコン14は、PI制御を行う。なお、PI制御に限らず、P制御やPID制御を行なうこともできる。
次に、マイコン14は、S13で算出した結果にS14で算出した結果を加算して、F/B用デューティ比を算出する(S15)。そして、算出したF/B用デューティ比を、マイコン14内の出力部におけるレジスタに保存する(S16)。以上により、一連の処理を終了する。出力部は、レジスタに記憶されたデューティ比にしたがって、パルス信号S1を生成するとともに、スイッチ12に対してパルス信号S1を出力する。
次に、図3及び図4に基づき、異常検出処理について説明する。
図3に示すように、本実施形態では、負荷駆動制御装置10の初期化期間T0と、上記した電流フィードバック制御処理がなされる通常制御期間T2との間の異常検出期間T1において、電流検出用抵抗20の異常を検出する異常検出処理を実行する。図3では、時刻t1〜t2が初期化期間T0、時刻t2〜t4が異常検出期間T1、時刻t4以降が通常制御期間T2となっている。
初期化期間T0の開始時刻t1以前において、負荷駆動制御装置10の電源は投入されておらず、負荷駆動制御装置10の動作状態はオフ状態となっている。時刻t1において電源が投入されると、負荷駆動制御装置10は初期化(イニシャル)状態となる。この初期化状態において、マイコン14がリセットされる。
時刻t2において、クロック信号が安定し、リセット状態が解除されると、負荷駆動制御装置10は、異常検出処理を開始する。図4に示すように、負荷駆動制御装置10は、先ず、電流検出用抵抗20の抵抗値を測定する(S20)。このステップS20が、特許請求の範囲に記載の抵抗値測定手段に相当する。
本実施形態では、マイコン14がスイッチ26に対して指示信号S2を出力し、これによりスイッチ26がオフ状態からオン状態になる。すると、定電流源24と電流検出用抵抗20とが電気的に接続され、電流検出用抵抗20に一定の電流(例えば1A)が供給される。これにともなって、オペアンプ22の出力信号S3が立上り、この出力信号S3に基づいてマイコン14は抵抗値(以下、測定値と示す)を算出する。異常検出期間T1のうち、図3に示す時刻t2〜t3において、ステップS20の抵抗値測定がなされる。
次に、マイコン14は、外部メモリ16から、予め記憶された抵抗値情報(以下、メモリ値と示す)を取得する(S30)。なお、ステップS30とステップS20の順序を入れ替えても良い。そして、マイコン14は、取得した測定値とメモリ値とに基づいて、抵抗値変動率を算出する(S40)。抵抗値変動率は、測定値とメモリ値との差分の絶対値をメモリ値で除算した値である。
次に、マイコン14は、抵抗値変動率が予め定められた基準値以上であるかをもって、電流検出用抵抗20に異常があるか否かを判定する(S50)。基準値は、使用環境温度での電流検出用抵抗20の抵抗値の変動率と、経年劣化による抵抗値の変動率と、オペアンプ22の出力誤差と、を加味して決定されている。
S50での判定の結果、抵抗値変動率が基準値以上である場合、マイコン14は、電流検出用抵抗20に異常が生じていると判定し、異常時処理の実行を指示する(S60)。一方、抵抗値変動率が基準値未満の場合、マイコン14は、電流検出用抵抗20が正常であると判定し、通常制御処理の実行を指示する(S70)。以上のステップS30〜S70が、特許請求の範囲に記載の判定手段に相当する。そして、一連の処理を終了する。なお、異常検出期間T1のうち、図3に示す時刻t3〜t4において、ステップS30〜S70の処理が実行される。
電流検出用抵抗20に異常なしと判定された場合、通常制御処理実行の指示を受けて、時刻t4から、通常制御処理である電流フィードバック制御処理が実行される。一方、異常ありと判定された場合、通常制御処理は実行されず、異常時処理実行の指示を受けて、時刻t4から、異常時処理が実行される。異常時処理としては、例えば異常であることをユーザなどに示す報知処理、異常を示すデータの保存処理などが実行される。
次に、本実施形態に係る負荷駆動制御装置10の効果について説明する。
本実施形態では、負荷駆動制御装置10の外部メモリ16に、電流検出用抵抗20の抵抗値に関する値(メモリ値)が予め記憶されている。また、負荷駆動制御装置10が、定電流源24やスイッチ26を備えており、通常制御期間T2とは別の期間である異常検出期間T1において、電流検出用抵抗20の抵抗値を測定することができる。また、メモリ値と測定値とに基づいて、電流検出用抵抗20に異常が生じているか否かを判定することができる。
したがって、リニアソレノイド100に電流を流さなくとも、電流検出用抵抗20の異常を検出することができる。
また、本実施形態では、負荷駆動制御装置10の電源投入直後の初期化期間T0と、リニアソレノイド100に流れる実電流がフィードバック制御される通常制御期間T2との間に、異常検出期間T1が設定されている。したがって、電源投入後、通常制御を行う前に、電流検出用抵抗20の異常を検出することができる。これによれば、電流フィードバック制御後に実行されるダイアグ等各種データの保存期間に異常検出を行う場合に較べて、電流検出用抵抗20の異常を、リニアソレノイド100に電流を流す前においてより確実に検出することができる。
また、本実施形態では、負荷駆動制御装置10が、定電流源24やスイッチ26を備えており、異常検出期間T1において、スイッチ26がオンされて、定電流源24から電流検出用抵抗20に一定の電流(例えば1A)が供給される。また、このとき、オペアンプ22の出力信号S3がマイコン14に入力され、抵抗値が算出される。このように、電流検出用抵抗20に一定の電流を流すことにより、抵抗値を測定する構成を採用すると、電流検出部18を兼用することができるため、構成を簡素化することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した負荷駆動制御装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、抵抗分圧による電位をモニタすることにより、電流検出用抵抗20の抵抗値を測定することを特徴とする。負荷駆動制御装置10は、図5に示すように、所定の電圧(例えば5V)を供給する電源Vccと、電源Vccと電流検出用抵抗20との間に設けられた抵抗28と、電源Vccと電流検出用抵抗20との電気的な接続を制御するスイッチ30と、を有している。なお、抵抗28としては、抵抗器でも良いし、単に配線抵抗でも良い。
第1実施形態に示したステップS20において、マイコン14はスイッチ30に対して指示信号S2を出力し、これによりスイッチ30がオフ状態からオン状態になる。すると、電源Vcc、抵抗28、電流検出用抵抗20が電気的に接続される。マイコン14は、接続点の電位を信号S4によってモニタしている。上記したスイッチ30のオンにより、抵抗28と電流検出用抵抗20との接続点の電位、すなわち抵抗分圧による電位が、信号S4としてマイコン14に入力される。マイコン14は、入力された抵抗分圧の電位に基づいて、抵抗値を算出する。
このように、抵抗分圧による電位をモニタし、電流検出用抵抗20の抵抗値を測定することによっても、第1実施形態と同等の効果を奏することができる。
しかしながら、第1実施形態に示した構成のほうが、電流検出部18を兼用できる分、マイコン14の入力ポートを少なくすることができる。これにより、マイコン14の体格を小型化することもできる。
(第3実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した負荷駆動制御装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、負荷駆動制御装置10が、第1実施形態に示した構成に加えて、図6に示すように、電流検出用抵抗20の温度を検出するための温度センサ32を備えている。この温度センサ32は、特許請求の範囲に記載の温度検出手段に相当する。
温度センサ32の検出信号S5は、マイコン14に出力される。また、外部メモリ16には、抵抗値情報として、温度と関連付けられた抵抗値情報が記憶されている。すなわち、温度と抵抗値との関係を示すマップが記憶されている。
マイコン14は、第1実施形態に示したステップS30の前に、温度センサ32から温度情報を取得した後、ステップS30において、取得した温度に対応するメモリ値を外部メモリ16から取得する。そして、このメモリ値と測定値とに基づいて、電流検出用抵抗20に異常があるか否かを判定する。
電流検出用抵抗20の抵抗値は温度特性を有している。したがって、上記したように、電流検出用抵抗20の温度に対応する抵抗値情報を選択すると、電流検出用抵抗20の異常をより精度良く検出することができる。
なお、図6では、第1実施形態の構成に適用する例を示したが、第2実施形態の構成に適用することもできる。
(第4実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した負荷駆動制御装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
第1実施形態では、抵抗値の測定ごとに、判定を行う例を示した。これに対し、本実施形態では、複数回分の抵抗値の平均を算出して、この平均値を判定に用いる点を特徴とする。
異常検出処理開始により、図7に示すように、S20において、電流検出用抵抗20の抵抗値を測定する。次いで、マイコン14は、測定回数をカウントする(S21)。そして、測定回数が、予め決定された基準回数以上となったか否かを判定する(S22)。
ステップS22において、測定回数が基準回数に達していないと判定された場合、マイコン14は、測定値をRAMに保存する(S23)。そして、S20に戻る。
一方、ステップS22において、測定回数が基準回数に達したと判定された場合、マイコン14は、基準回数分の測定値の平均を算出する(S24)。このステップS24が、特許請求の範囲に記載の算出手段に相当する。また、マイコン14は、カウンタのカウント数をクリアする(S25)。
次いで、マイコン14は、第1実施形態に示したステップS30を実施する。図7において、ステップS30以降は、第1実施形態(図4参照)と同じであるので、ステップS40以降の記載を省略する。なお、ステップS40では、S24で算出された平均値とメモリ値から、抵抗値変動率を算出する。
このように、複数回分の測定値の平均を算出して、この平均値を判定に用いると、例えば信号S3に外部ノイズが重畳して、マイコン14が誤判定する、すなわち電流検出用抵抗20の異常を誤検出するのを抑制することができる。
なお、第1実施形態の構成に適用する例を示したが、それ以外の実施形態の構成に適用することもできる。
(第5実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した負荷駆動制御装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、図8に示すように、負荷駆動制御装置10が、リニアソレノイド100として複数のリニアソレノイド100a〜100cの駆動を制御する。これらリニアソレノイド100a〜100cに流れる実電流が適宜制御されることで、車両のオートマチックトランスミッションが目標ギア段となる。
負荷駆動制御装置10は、リニアソレノイド100aに対応するスイッチ12a及び電流検出部18aを有している。すなわち、リニアソレノイド100aに対応する電流検出用抵抗20a及びオペアンプ22aを有している。同様に、負荷駆動制御装置10は、リニアソレノイド100bに対応するスイッチ12b及び電流検出部18bを有している。また、リニアソレノイド100cに対応するスイッチ12c及び電流検出部18cを有している。
各電流検出部18a〜18cのオペアンプ22a〜22cの出力信号S3a〜S3cは、マイコン14に入力される。また、マイコン14から、各スイッチ12a〜12cを駆動させるためのパルス信号S1a〜S1cが、各スイッチ12a〜12cに対して出力される。
また、負荷駆動制御装置10は、異常検出期間T1において、電流検出用抵抗20a〜20cの抵抗をそれぞれ検出するために、定電流源24と、各電流検出用抵抗20a〜20cに対応して設けられたスイッチ26a〜26cと、を有している。そして、異常検出期間T1において、マイコン14からスイッチ26a〜26cに対し、指示信号S2a〜S2cが出力される。この指示信号S2a〜S2cは、スイッチ26a〜26cを順にオンさせるように、出力される。これにより、定電流源24により、所定の電流を電流検出用抵抗20a〜20cに順次流すことができる。すなわち、1つの定電流源24で、複数の電流検出用抵抗20a〜20cの異常を検出することができる。
なお、信号S1a,S2a,S3aが、リニアソレノイド100aに対応し、信号S1b,S2b,S3bが、リニアソレノイド100bに対応し、信号S1c,S2c,S3cが、リニアソレノイド100cに対応している。
このように、本実施形態では、複数の電流検出用抵抗20a〜20cに対して、定電流源24が共通となっている。したがって、負荷駆動制御装置10の構成を簡素化することができる。
なお、第2実施形態の構成において、電源Vccや抵抗28を、複数の電流検出用抵抗20a〜20cに対して共通としても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、誘導性負荷として、オートマチックトランスミッションの油圧を制御する油圧バルブのリニアソレノイド100を例示した。しかしながら、誘導性負荷としては上記例に限定されるものではない。
本実施形態では、外部メモリ16に、電流検出用抵抗20の抵抗値情報が記憶される例を示したが、マイコン14のROMに記憶されても良い。
本実施形態では、抵抗値変動率を算出することで、電流検出用抵抗20に異常が生じているか否かを判定する例を示した。しかしながら、測定値とメモリ値とに基づく異常有無の判定手法は上記例に限定されるものではない。例えば、測定値とメモリ値の差分の絶対値を算出し、この値と基準値と比較することで、電流検出用抵抗20に異常が生じているか否かを判定するようにしても良い。
10・・・負荷駆動制御装置、12,12a,12b,12c・・・スイッチ、14・・・マイコン、16・・・外部メモリ、18,18a,18b,18c・・・電流検出部、20,20a,20b,20c・・・抵抗、22,22a,22b,22c・・・オペアンプ、24・・・定電流源、26,26a,26b,26c・・・スイッチ、28・・・抵抗、30・・・スイッチ、32・・・温度センサ、100,100a,100b,100c・・・リニアソレノイド

Claims (7)

  1. 誘導性負荷に流れる実電流を制御するために、通常制御期間(T2)において所定のデューティ比で駆動されるスイッチング手段(12)と、
    前記誘導性負荷に対して直列に接続された電流検出用抵抗(20)を有し、前記誘導性負荷に流れる実電流を検出する実電流検出手段(18)と、を備え、
    検出した前記実電流に基づいて前記デューティ比を設定することで、前記通常制御期間において前記誘導性負荷に流れる実電流をフィードバック制御する負荷駆動制御装置であって、
    前記電流検出用抵抗の抵抗値情報が予め記憶された記憶手段(16)と、
    前記通常制御期間とは別の期間であり、前記誘導性負荷に電流を流さない異常検出期間(T1)において、前記電流検出用抵抗の抵抗値を測定する抵抗値測定手段(S20)と、
    前記抵抗値情報と測定された前記抵抗値とに基づいて、前記電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定する判定手段(S30〜S70)と、
    を備えることを特徴とする負荷駆動制御装置。
  2. 前記異常検出期間は、電源が投入された後の初期化期間(T0)と前記通常制御期間との間に設定されることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動制御装置。
  3. 前記抵抗値測定手段は、前記電流検出用抵抗に所定の電流を流すことにより、前記抵抗値を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動制御装置。
  4. 前記抵抗値測定手段は、抵抗分圧による電位をモニタすることにより、前記抵抗値を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動制御装置。
  5. 複数の前記誘導性負荷(100a〜100c)の駆動を制御するものであり、
    各誘導性負荷に対して、前記電流検出用抵抗(20a〜20c)が直列に接続され、
    前記抵抗値測定手段の少なくとも一部が、複数の前記電流検出用抵抗に対して共通とされていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の負荷駆動制御装置。
  6. 前記電流検出用抵抗の温度を検出する温度検出手段(32)を備え、
    前記記憶手段には、温度と関連付けられて前記抵抗値情報が記憶されており、
    前記判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度に対応する前記抵抗値情報と前記抵抗値とに基づいて、前記電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の負荷駆動制御装置。
  7. 所定の複数回分の前記抵抗値の平均を算出する算出手段(S24)を備え、
    前記判定手段は、前記抵抗値として前記算出手段により算出された平均値と、前記抵抗値情報とに基づいて、前記電流検出用抵抗に異常が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の負荷駆動制御装置。
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