JP2015117373A - スラグ排出装置及びスラグ排出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーンの上面に堆積したスラグをスクリーンの開口部からより通過し易くなる、ことを目的とする。
【解決手段】スラグクラッシャ20は、炭素含有燃料をガス化させるガス化炉10のコンバスタに設けられ、コンバスタで生成されて落下したスラグをガス化炉10から排出する。スラグクラッシャ20は、スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部30を有し、開口部30の径より小さなスラグを通過させるスクリーン22と、スクリーン22の上面を移動し、スクリーン22の上面に堆積したスラグを破砕するスプレッダ24と、スクリーン22に堆積したスラグに対して高圧水を噴出するノズル26と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スラグ排出装置及びスラグ排出方法に関するものである。
石炭等の炭素含有燃料をガス化させるガス化炉の下部には、コンバスタで生成されて落下したスラグ(溶融スラグ)を集めるアッシュホッパが備えられている(特許文献1,2)。
アッシュホッパには、スクリーン及びスプレッダを備えるスラグクラッシャが設けられる。コンバスタから落下するスラグは、水で急速に冷却されて固化し、スラグクラッシャが備えるスクリーンの上面に落下する。
このスクリーンは、スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を備えている。これにより、スクリーンは、開口部の径より小さなスラグを通過させ、アッシュホッパの下部へ落下させる。
一方、スクリーンの上面には、開口部の径よりも大きなスラグや、開口部の径よりも小さなスラグの堆積であるスラグ塊が堆積する。スラグ塊は、スラグの粒子層内での摩擦力や粉体圧による架橋により結合している。
そこで、スクリーンの上面に設けられたスプレッダが、例えば油圧シリンダによってスクリーンの上面を移動し、スクリーンの上面に堆積したスラグに力を加えることで破砕し、スクリーンを通過させる。
スクリーンの開口部からアッシュホッパの下部へ落下し堆積したスラグは、ガス化炉からロックホッパを介して系外へ排出される。
特開平7−247484号公報 特開平9−38510号公報
しかしながら、スプレッダを作動させても、堆積したスラグが破砕されず、スラグクラッシャの作動方向に寄せ集められるだけで、スクリーンを通過しないことがある。
そして、スクリーンの上面でのスラグの堆積量が多くなり、ガス化炉からスラグが排出されず、アッシュホッパ内にスラグが充満する場合がある。この場合、ガス化炉の運転継続が困難となり、ガス化炉を停止することとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、スクリーンの上面に堆積したスラグをスクリーンの開口部からより通過し易くできる、スラグ排出装置及びスラグ排出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスラグ排出装置及びスラグ排出方法は以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係るスラグ排出装置は、炭素含有燃料をガス化させるガス化炉のコンバスタに設けられ、前記コンバスタで生成されて落下したスラグを前記ガス化炉から排出するスラグ排出装置あって、前記スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を有し、該開口部の径より小さな前記スラグを通過させるスクリーンと、前記スクリーンの上面を移動し、前記スクリーンの上面に堆積した前記スラグを破砕する破砕手段と、前記スクリーンに堆積した前記スラグに対して液体を流し水流を形成する水流形成手段と、を備える。
本構成に係るスラグ排出装置は、炭素含有燃料をガス化させるガス化炉のコンバスタに設けられ、コンバスタで生成されて落下したスラグをガス化炉から排出する。
そして、スラグ排出装置は、スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を有するスクリーンを備える。スクリーンの開口部の径より小さなスラグが開口部を通過して落下する。一方、開口部を通過せずに、スクリーンの上面に堆積したスラグは、スクリーンの上面を移動する破砕手段によって破砕される。
ここで、スクリーンの上面に堆積するスラグには、開口部の径よりも小さなスラグが摩擦力や粉体圧による架橋により結合したスラグ塊が含まれる。
堆積するスラグを除去するために水流形成手段から、スクリーンの上面に堆積したスラグに対して液体を流し水流が形成される。架橋によって結合したスラグの粒子に加圧された液体が噴出されることで、架橋による結合が切断される。これにより、スラグが静置状態から緩やかに流動化する。なお、スラグに噴出される液体は、例えば水である。
そして、流動し易くなったスラグは、水流形成手段からの液体によって流される。これにより、スラグは、破砕手段を移動させることなく、スクリーンの開口部から液体と共に落下することとなる。また、スラグは、破砕手段を移動させることによっても、簡易に開口部から落下し易くなる。
以上のように、本構成は、スクリーンの上面に堆積したスラグをスクリーンの開口部からより通過し易くできる。
上記第一態様では、前記水流形成手段が、前記破砕手段の作動方向に対して並行に立設された前記スクリーンの側壁に備えられることが好ましい。
本構成によれば、堆積したスラグに対して、加圧された液体を簡易かつ均一に噴出できる。
上記第一態様では、前記水流形成手段が、前記破砕手段に備えられることが好ましい。
本構成によれば、破砕手段によって破砕されるスラグに対して、より確実に加圧された液体が噴出されるので、堆積したスラグの架橋による結合を切断し、スクリーンをスラグが通過し易くする。
上記第一態様では、前記破砕手段が、前記スラグの破砕方向に対して前傾した傾斜面を備えることが好ましい。
本構成によれば、堆積したスラグに対して下向きの力が加わるので、堆積したスラグの架橋による結合を切断し、スクリーンをスラグが通過し易くする。
上記第一態様では、前記水流形成手段が、前記傾斜面に設けられ、前記スクリーンの方向へ液体を噴出することが好ましい。
本構成によれば、破砕手段によって破砕されるスラグに対して、噴出する液体によっても下向きの力が加わるので、堆積したスラグをより確実に破砕できる。
上記第一態様では、前記水流形成手段が、前記スクリーンに備えられることが好ましい。
本構成によれば、スクリーンの上面でのスラグの堆積を抑制でき、かつ堆積したスラグに対して、加圧された液体を簡易かつ均一に噴出できる。
上記第一態様では、前記水流形成手段が、液体の替わりに気体を噴出することが好ましい。
上記第一態様では、前記破砕手段の移動方向を制限するガイドを備えることが好ましい。
本構成によれば、破砕手段が移動する際における浮き上がりを防止する等、破砕手段の移動を安定にすることができる。
上記第一態様では、前記スクリーンの上面に複数の前記破砕手段を隣接して備えると共に、隣接する前記破砕手段の間で前記スクリーンが仕切り手段によって仕切られことで区分けされ、区分けされた領域毎の下方に前記水流形成手段を備えることが好ましい。
本構成によれば、水流形成手段が形成する水流によってスクリーン上のスラグが流されるので、スラグがスクリーンに残留することを防止できる。
上記第一態様では、所定の前記破砕手段を作動させる前に、該所定の前記破砕手段に対応する前記領域の下方に備えられた前記水流形成手段からの水流によって、隣接する他の前記破砕手段に対応する前記領域へ前記スラグを移動させることが好ましい。
本構成によれば、水流形成手段からの水流によって相対的に小さなスラグが他の破砕手段に対応する領域へ流されそこでスクリーンから落下する。そして、作動する破砕手段は、水流によって流されなかった相対的に大きなスラグを破砕するので、大きなスラグがスクリーンに残留することを防止できる。
上記第一態様では、前記破砕手段の下端部が、移動したときに対向する面と幅方向に渡り面接触するように形成されることが好ましい。
本構成によれば、破砕手段の下端部が、移動したときに対向する面と幅方向に渡り面接触するので、破砕手段の下端部とその対向面との間に隙間が無くなる。従って、本構成は、スクリーン上のスラグをより確実に破砕することができるので、大きなスラグがスクリーンに残留することを防止できる。
本構成によれば、スクリーンの上面に水が張られた状態で、スクリーンの上面から気体が噴出することにより、気泡の上昇によってスラグの架橋による結合が切断される。これにより、スラグが流動化するので、スクリーンの上面に堆積したスラグは、スクリーンの開口部をより通過し易くなる。
本発明の第二態様に係るスラグ排出方法は、炭素含有燃料をガス化させるガス化炉のコンバスタに設けられ、前記コンバスタで生成されて落下したスラグを前記ガス化炉から排出するスラグ排出装置を用いたスラグ排出方法あって、前記スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を有するスクリーンの上面に堆積したスラグ対して、水流形成手段から液体を流し水流を形成する第1工程と、前記スクリーンの上面に堆積した前記スラグを破砕する破砕手段が、前記スクリーンの上面を移動する第2工程と、を含む。
本発明によれば、スクリーンの上面に堆積したスラグをスクリーンの開口部からより通過し易くできる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るガス化炉の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスラグクラッシャの縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスプレッダの正面図である。 本発明の第2実施形態に係るスプレッダの側面視の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスプレッダの正面視の縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係るスクリーンの縦断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るスクリーンの縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るスクリーンの縦断面図である。 本発明の第4実施形態の変形例に係るスクリーンの縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係るスラグクラッシャの上面図である。 本発明の第5実施形態に係るスクリーン及び側壁の縦断面図である。 スプレッダの浮き上がりを説明するための縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係るスラグクラッシャの上面図である。 本発明の第6実施形態に係るスラグクラッシャの側面視の縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係るスラグクラッシャの正面視の縦断面図である。 スラグの残留状態を説明するための側面視の縦断面図である。 本発明の第7実施形態に係るスラグクラッシャの側面視の縦断面図である。
以下に、本発明に係るスラグ排出装置及びスラグ排出方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本第1実施形態に係るガス化炉10の縦断面図である。
本第1実施形態に係るガス化炉10に適用される炭素含有燃料は、石炭、石油コーク、石炭コークス、アスファルト、ピッチ、オイルシェール等の重質系燃料の外、廃タイヤ、プラスティックス等の廃棄物が一例として挙げられる。以下の各実施形態では、ガス化させる炭素含有燃料を石炭とする場合について説明する。
ガス化炉10では、灰融点以上の1500〜1800℃程度の高温雰囲気とされるコンバスタ12において、石炭供給設備(不図示)から供給される微粉炭と、脱塵装置(不図示)で回収されて供給されるチャーとが、酸化剤と反応する。これにより、コンバスタ12では、微粉炭が高温燃焼されることによって、可燃性ガスである石炭ガスが生成されると共に、微粉炭中の灰分が溶融したスラグ14が生成される。
そして、コンバスタ12の高温燃焼により得られた高温の石炭ガスが、コンバスタ12の上段に設けられたリダクタ16に流れ込む。このリダクタ16においても、微粉炭とチャーとが供給され、供給された微粉炭及びチャーが更にガス化して、石炭ガスによる可燃性ガスが生成される。なお、本第1実施形態に係るコンバスタ12は、噴流床式であるが、これに限らず、流動床式や固定床式でもよい。
ガス化炉10の下部には、コンバスタ12で生成されて落下したスラグ14を集めるアッシュホッパ18が備えられている。
アッシュホッパ18には、スラグ14を破砕してガス化炉10から排出するスラグクラッシャ20が設けられる。なお、ガス化炉10の下部は、スラグクラッシャ20が備えられる領域まで、水で満たされた状態とされている。
図2は、本第1実施形態に係るスラグクラッシャ20の構成を示す縦断面図である。
スラグクラッシャ20は、スクリーン22(クラッシャメッシュともいう。)、スプレッダ24、及びノズル26を備える。
コンバスタ12から落下するスラグ14は、アッシュホッパ給水管28から噴出する水(以下「アッシュホッパ水」という。)で急速に冷却されて固化し、スラグクラッシャ20が備えるスクリーン22の上面に落下する。
スクリーン22は、スラグ14の落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部30を有し、開口部30の径より小さなスラグ14を通過させる。スクリーン22は、開口部30を有する、例えば板状の部材である。なお、開口部30の形状は特に限定されず、例えば、円形や多角形等である。
開口部30を通過したスラグ14は、アッシュホッパ水と共にアッシュホッパ18の下部へ落下する。アッシュホッパ18の下部には、図1に示されるようにロックホッパ34が接続されており、アッシュホッパ18の下部に落下したスラグ14は、ロックホッパ34を介して系外へ排出される。
なお、図1のガス化炉10は、一例として、スラグ14をロックホッパ34まで落下させることで系外へ排出する重力落下方式を採用しているが、これに限らず、スラグ14をロックホッパ34へ落下させることなく、取り出して再利用する横吸出方式が採用されてもよい。
スプレッダ24は、油圧シリンダ36及びガイドロッド37によってスクリーン22の上面を移動し、スクリーン22の上面に堆積したスラグ14を破砕する。なお、図2に示されるスプレッダ24の位置は、スクリーン22の上面を移動する前の待機位置である。
スプレッダ24の待機位置の反対側には、受板38が備えられる。すなわち、スプレッダ24は、待機位置から受板38まで移動することによって、スクリーン22の上面に堆積したスラグ14をかき集める。そして、スプレッダ24は、受板38とでスラグ14を挟み込むことによって、堆積したスラグ14を破砕する。なお、スプレッダ24の正面には、スラグ14を破砕し易くするために、突起物40が設けられる。なお、図2に示される突起物40は、一例として円錐形状であるが、これに限らず、例えば円錐台形状、多角垂形状、又は多角垂台形状等であってもよい。
また、本第1実施形態に係るスプレッダ24は、スラグ14の破砕方向に対して前傾した傾斜面24Aを備える。傾斜面24Aは、スプレッダ24の下部に設けられている。スプレッダ24は、堆積したスラグ14を主に傾斜面24Aによってかき集めることとなる。傾斜面24Aの上方は、スクリーン22に対して垂直とされた垂直面24Bとなっている。
また、ノズル26は、スクリーン22に堆積したスラグ14に対して流し水流を形成する水流形成手段であり、具体例として加圧された液体を噴出する噴出孔である。本第1実施形態に係るノズル26は、スプレッダ24の傾斜面24Aに備えられる。ノズル26は、図3のスプレッダ24の正面図にも示されるように、一例として、傾斜面24Aに水平に複数設けられる。
ノズル26から噴出される加圧された液体は、一例として水であるが、これに限らず、後述するようにスラグ14の架橋を切断できる液体であればよい。また、加圧された水を以下の説明において高圧水と称呼する。高圧水の圧力は、一例として3〜5MPaである。
アッシュホッパ給水管28へ高圧水を供給する給水管42は、分岐してノズル26へ接続される。より具体的には、分岐した給水管42は、高圧ホース44に接続される。高圧ホース44は、スプレッダ24の移動に対応するために柔軟性を有しており、高圧ホース受け46によって支えられる。
高圧ホース44は、高圧水ヘッダ48に接続される。高圧水ヘッダ48は、複数のノズル26へ高圧水を供給する。
次に本第1実施形態に係るスラグクラッシャ20の作用について説明する。
コンバスタ12で生成されたスラグ14は、スクリーン22の上面に落下する。
スクリーン22の上面に落下したスラグ14のうち、スクリーン22の開口部30の径より小さなスラグ14は、開口部30を通過して、アッシュホッパ18の下部、すなわちガス化炉10の下部へ落下する。
一方、開口部30の径よりも大きなスラグ14や、開口部30の径よりも小さなスラグ14の堆積であるスラグ塊は、開口部30を通過できずにスクリーン22の上面に堆積する。
そこで、スプレッダ24が所定の時間間隔毎にスクリーン22の上面を待機位置から受板38まで移動する。これにより、スプレッダ24が、堆積したスラグ14を破砕し、スラグ14を開口部30から通過し易くする。
また、本第1実施形態に係るスプレッダ24は、傾斜面24Aにより、堆積したスラグ14に対して下向きの力を加えるので、堆積したスラグ14をより確実に破砕できる。
しかし、小さなスラグ14が架橋により結合したようなスラグ塊は、スプレッダ24によっても破砕されず、開口部30を通過せずに、スプレッダ24の移動方向に寄せ集められ場合がある。
そこで、スプレッダ24の傾斜面24Aに備えられるノズル26からスラグ14に向けて高圧水が噴出される。架橋によって結合したスラグ14の粒子に高圧水が噴出されることで、架橋による結合が切断される。これにより、スラグ14が静置状態から緩やかに流動化する。
また、ノズル26が傾斜面24Aに備えられることによって、スプレッダ24によって破砕されるスラグ14に対して、より確実に高圧水が噴出されるので、堆積したスラグ14をより確実に破砕できる。
なお、ノズル26からの高圧水の噴出は、スプレッダ24が移動する時間間隔と同期されてもよいし、スプレッダ24が移動する時間間隔と関係なく、間欠又は連続的に行われてもよい。
そして、流動し易くなったスラグ14は、ノズル26から噴出される高圧水によって流される。これにより、スラグ14は、スプレッダ24を移動させることなく、スクリーン22の開口部30から高圧水と共に落下することとなる。また、スラグ14は、スプレッダ24を移動させることによっても、簡易に開口部30から落下し易くなる。
以上説明したように、本第1実施形態に係るスラグクラッシャ20は、スラグ14の落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部30を有し、開口部30の径より小さなスラグ14を通過させるスクリーン22と、スクリーン22の上面を移動し、スクリーン22の上面に堆積したスラグ14を破砕するスプレッダ24と、スクリーン22に堆積したスラグ14に対して高圧水を噴出するノズル26と、を備える。
従って、スラグクラッシャ20は、スクリーン22の上面に堆積したスラグ14をスクリーン22の開口部30からより通過し易くできる。これにより、スラグ14がスクリーン22の上面に堆積してもスラグクラッシャ20により、より確実にスラグ14の排出が可能となる。その結果、スラグ14の堆積によりガス化炉10の運転が停止されることを抑制でき、ガス化炉10の継続的な運転が可能となる。
なお、本第1実施形態に係るスラグクラッシャ20は、スプレッダ24の傾斜面24Aにノズル26を備えるが、これに限らず、スプレッダ24の垂直面24Bにノズル26を備えてもよい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。
図4は、本第2実施形態に係るスプレッダ24の側面視の縦断面図である。図5は、本第2実施形態に係るスプレッダ24の正面視の縦断面図であり、図4のA−A断面図である。なお、図4,5における図2,3と同一の構成部分については図2,3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係るノズル26は、傾斜面24Aに設けられ、スクリーン22の方向へ高圧水を噴出する。
一例として、スプレッダ24の内部にはヘッダ50が設けられる。ヘッダ50には、下方向を向いた複数のノズル26が接続され、このノズル26から高圧水がスクリーン22の上面に噴出される。なお、ノズル26からの高圧水の噴出は、スプレッダ24が移動する時間間隔と同期されてもよいし、スプレッダ24が移動する時間間隔と関係なく、間欠又は連続的に行われてもよい。なお、スラグクラッシャ20に高圧水ヘッダ48が備えられている場合は、ヘッダ50が備えられなくてもよい。
これにより、本第2実施形態に係るスラグクラッシャ20は、スプレッダ24によって破砕されるスラグ14に対して、高圧水によっても下向きの力が加わるので、堆積したスラグ14をより確実に破砕できる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。
本第3実施形態に係るスラグクラッシャ20は、高圧水を噴出するノズル60がスクリーン22に備えられる。
図6は、本第3実施形態に係るスクリーン22の縦断面図の一例である。
図6の例では、スクリーン22の開口部30の側面に、ヘッダ62を介して高圧水が供給されるノズル60が備えられる。ヘッダ62は、アッシュホッパ給水管28へ高圧水を供給する給水管42が分岐されて接続される。
図7は、本第3実施形態の変形例に係るスクリーン22の縦断面図である。
図7の例では、スクリーン22の上面に、ヘッダ62を介して高圧水が供給されるノズル60が備えられる。
なお、ノズル60からの高圧水の噴出は、スプレッダ24が移動する時間間隔と同期されてもよいし、スプレッダ24が移動する時間間隔と関係なく、間欠又は連続的に行われてもよい。
本第3実施形態に係るスラグクラッシャ20は、架橋によって結合したスラグ14の粒子に高圧水が噴出されることで、架橋による結合が切断される。これにより、堆積したスラグ14が流動化し易くなる。
また、スクリーン22の下方向から上方向へ高圧水が噴出されるので、スクリーン22の上面でのスラグ14の堆積を抑制でき、かつ堆積したスラグ14に対して、加圧された液体を簡易かつ均一に噴出できる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
本第4実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。
図8,9は、本第4実施形態に係るスクリーン22の縦断面図である。なお、図8,9における図6,7と同一の構成部分については図6,7と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第4実施形態に係るスクリーン22は、ノズル60から高圧水の替わりに高圧の気体(以下「高圧気体」という。)を噴出する。このため、ヘッダ62は、高圧気体を供給する高圧気体給水管42に接続される。
なお、ノズル60からの高圧気体の噴出は、スプレッダ24が移動する時間間隔と同期されてもよいし、スプレッダ24が移動する時間間隔と関係なく、間欠又は連続的に行われてもよい。
スクリーン22の上面は、スプレッダ24に備えられたノズル60から噴出する高圧水や、アッシュホッパ給水管28からの水により、水が張られた状態となる。
そして、本第4実施形態に係るスラグクラッシャ20は、スクリーン22の上面に水が張られた状態で、スクリーン22の上面から気体が噴出することにより、高圧気体の気泡がスクリーン22の上面から上昇する。この気泡の上昇によってスラグ14の架橋による結合が切断される。このため、スラグ14が流動化するので、スクリーン22の上面に堆積したスラグ14が、スクリーン22の開口部30をより通過し易くなる。
〔第5実施形態〕
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
本第5実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。
図10は、本第5実施形態に係るスラグクラッシャ20の上面図である。図11は、本第5実施形態に係るスクリーン22及び側壁70の縦断面図であり、図10のA−A断面図である。なお、図10,11における図2,3と同一の構成部分については図2,3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第5実施形態に係るスラグクラッシャ20は、高圧水を噴出するノズル72を、スプレッダ24の作動方向に対して並行に立設されたスクリーン22の側壁70に備える。
図11に示されるように、ノズル72は、一例として、側壁70の下部に備えられる。
本第5実施形態に係るスラグクラッシャ20は、堆積したスラグ14に対して、高圧水を簡易かつ均一に噴出できる。また、ノズル72は、側壁70に備えられるため、簡易にスラグクラッシャ20へ設置可能である。
なお、ノズル72から噴出される高圧水は、アッシュホッパ水と兼用されてもよい。
〔第6実施形態〕
以下、本発明の第6実施形態について説明する。
本第6実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。
ここで、図12に示されるように、スプレッダ24がスラグ14を破砕する際、スプレッダ24の下部でスラグ14を破砕することで、スプレッダ24が前のめりになり、ガイドロッド37等に負荷が生じて破損する可能性がある。
そこで、本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20は、図13〜15に示されるように、スプレッダ24の移動方向を制限するガイド80を備える。すなわち、ガイド80は、スプレッダ24の移動方向に沿って設けられる。
なお、図13,14,15は、各々本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20の上面図、側面視の縦断面図、正面視の縦断面図である。
また、本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20は、対向する2つのスプレッダ24を一対とし、一対のスプレッダ24がスクリーン22の上面を移動することでスラグ14を破砕する形態とする。
そして、本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20は、一例として、スクリーン22の上面に一対のスプレッダ24が2組隣接して備えられると共に、隣接するスプレッダ24の間でスクリーン22が仕切り部81によって仕切られことで区分けされる。そして、区分けされた領域(以下「第1室82_1」、「第2室82_2」ともいう。)毎の下方にパージノズル83が備えられる。図13に示されるように、第1系統と第3系統のスプレッダ24が一対とされ、第2系統と第4系統のスプレッダ24が一対とされる。
なお、スラグクラッシャ20は、一対のスプレッダ24を3組以上備えてもよい。この場合、2つ以上の仕切り部81によって3つ以上の領域に区分けされることとなる。
図14,15に示されるように、ガイド80は、スプレッダ24の両側面に設けられる側板80Aとスプレッダ24の上部に設けられる上板80Bによって形成される。
上板80Bは、スプレッダ24の移動範囲の上部のうち一部を覆うものである。なお、仕切り部81は、スプレッダ24の側面に設けられることとなるため、スクリーン22を仕切ると共に、ガイド80の機能も有する。また、側板80Aは、スクリーン22の側壁70と一体化されてもよい。
ガイド80が設けられることによって、スプレッダ24の移動がより安定になる。特に、上板80Bによってスプレッダ24が浮き上がることが抑制されるので、スプレッダ24が前のめりになることが防がれる。
パージノズル83は、第1室82_1及び第2室82_2の略中央付近においてスクリーン22の下方に備えられ、スクリーン22の下方からスラグ14に対して液体(一例として水、以下「パージ水」という。)を流し水流を形成する。このパージ水によって、スクリーン22上にあるスラグ14のうち、相対的に小さいスラグ14(軽いスラグ14)は、スクリーン22から浮き上がることとなる。
次に、本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20の作動方法について説明する。
本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20は、一対のスプレッダ24を交互に作動させる。すなわち、第1系統と第3系統のスラグクラッシャ20の作動中には、第2系統と第4系統のスラグクラッシャ20は作動しない。一方、第2系統と第4系統のスラグクラッシャ20の作動中には、第1系統と第3系統のスラグクラッシャ20は作動しない。
そして、スラグクラッシャ20は、所定のスプレッダ24を作動させる前に、該所定のスプレッダ24に対応する領域の下方に備えられたパージノズル83からの水流によって、隣接する他のスプレッダ24に対応する領域へスラグ14を移動させる。
図15を参照して具体的に説明する。
第1,3系統のスプレッダ24が作動する前に、第1室82_1の下方に備えられるパージノズル83からパージ水が流される。この水流によって第1室82_1のスクリーン22上のスラグ14は浮き上がり、スラグクラッシャ20の両側はガス化炉10の内壁であるため、浮き上がったスラグ14は第2室82_2に移動する。このとき第2室82_2に移動するスラグ14は、相対的に小さな(軽い)スラグ14であり、相対的に大きな(重い)スラグ14は、第1室82_1に残る。
第2室82_2に移動したスラグ14は、第2室82_2のスクリーン22の開口部30から落下することとなる。
一方、第1室82_1に残ったスラグ14は、第1,3系統のスプレッダ24が作動することによって破砕され、第1室82_1のスクリーン22の開口部30から落下することとなる。
そして、スラグクラッシャ20は、第1,3系統のスプレッダ24の作動後に、第2,4系統のスプレッダ24を作動させる。この場合、第2,4系統のスプレッダ24を作動させる前に、第2室82_2の下方に備えられるパージノズル83からパージ水が流され、第2室82_2のスクリーン22上のスラグ14を第1室82_1に移動させた後、第2,4系統のスプレッダ24を作動させることとなる。
このように、本第6実施形態に係るスラグクラッシャ20は、パージノズル83からの水流によって小さなスラグ14が他のスプレッダ24に対応する領域へ流されそこでスクリーン22から落下する。そして、作動するスプレッダ24は、水流によって流されなかった相対的に大きなスラグ14を破砕するので、大きなスラグ14がスクリーン22に残留することを防止できる。
〔第7実施形態〕
以下、本発明の第7実施形態について説明する。
本第7実施形態に係るガス化炉10の構成は、図1に示す第1実施形態に係るガス化炉10の構成と同様であるので説明を省略する。なお、本第7実施形態に係るスラグクラッシャ20は、対向する2つのスプレッダ24を一対とし、一対のスクリーン22の上面を移動することでスラグ14を破砕する形態とする。
ここで、図16は、スラグ14の残留状態を説明するための縦断面図である。
図16に示されるように、スプレッダ24が移動しても、最下部の突起物40とスクリーン22との間に隙間が生じていると、この隙間にスラグ14が残留する場合があった。
そこで、図17に示されるように、本第7実施形態に係るスプレッダ24の下端部は、移動したときに対向する面と幅方向に渡り面接触するように突出部90が形成されている。突出部90は、一例として、スプレッダ24の幅方向に延在する直方体形状である。
なお、図17は、本第7実施形態に係るスラグクラッシャ20の側面視の縦断面図であり、(A)はスプレッダ24が移動する前の状態、(B)はスプレッダ24が移動した後の状態である。
そして、図17(B)に示されるように、スプレッダ24が移動すると、対向するスプレッダ24の突出部90の面同士が幅方向に渡り面接触するので、対向するスプレッダ24との間に隙間が無くなる。
従って、本第7実施形態に係るスラグクラッシャ20は、スクリーン22上のスラグ14をより確実に破砕することができるので、大きなスラグ14がスクリーン22に残留することを防止できる。
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、複数の上記実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、上記第1〜第5実施形態では、スプレッダ24と受板38とが対向し、スプレッダ24が受板38へ向かって移動する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、受板38の替わりにスプレッダ24が設けられ、一対のスプレッダ24がスクリーン22の上面を移動することでスラグ14を破砕する形態としてもよい。
また、上記第6,第7実施形態では、スプレッダ24が対向し、一対のスプレッダ24がスクリーン22の上面を移動することでスラグ14を破砕する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、スプレッダ24と受板38とが対向し、スプレッダ24が受板38へ向かって移動する形態としてもよい。
また、上記第6,第7実施形態では、スラグクラッシャ20が第1〜第5実施形態で説明したノズル26,60,72を備え、これらノズル26,60,72が高圧水又は高圧気体を適宜噴出する形態としてもよい。例えば、スプレッダ24が作動しない場合に、ノズル26,60,72が高圧水又は高圧気体を噴出する。
また、上記各実施形態では、ノズル26,60,72及びパージノズル83が水又は気体を流す形態について説明したが、水の純度は特に限定されず、スラグ14を排出し易くする等の目的のために、水溶液又は溶液等であってもよい。また、気体は、例えば、空気や不活性ガス(窒素ガスやアルゴンガス等)であるが、特に限定されるものではない。
10 ガス化炉
12 コンバスタ
14 スラグ
20 スラグクラッシャ
22 スクリーン
24 スプレッダ
24A 傾斜面
26 ノズル
30 開口部
60 ノズル
70 側壁
72 ノズル
80 ガイド
81 仕切り部
83 パージノズル

Claims (12)

  1. 炭素含有燃料をガス化させるガス化炉のコンバスタに設けられ、前記コンバスタで生成されて落下したスラグを前記ガス化炉から排出するスラグ排出装置あって、
    前記スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を有し、該開口部の径より小さな前記スラグを通過させるスクリーンと、
    前記スクリーンの上面を移動し、前記スクリーンの上面に堆積した前記スラグを破砕する破砕手段と、
    前記スクリーンに堆積した前記スラグに対して液体を流し水流を形成する水流形成手段と、
    を備えるスラグ排出装置。
  2. 前記水流形成手段は、前記破砕手段の作動方向に対して並行に立設された前記スクリーンの側壁に備えられる請求項1記載のスラグ排出装置。
  3. 前記水流形成手段は、前記破砕手段に備えられる請求項1又は請求項2記載のスラグ排出装置。
  4. 前記破砕手段は、前記スラグの破砕方向に対して前傾した傾斜面を備える請求項1から請求項3の何れか1項記載のスラグ排出装置。
  5. 前記水流形成手段は、前記傾斜面に設けられ、前記スクリーンの方向へ液体を噴出する請求項4記載のスラグ排出装置。
  6. 前記水流形成手段は、前記スクリーンに備えられる請求項1から請求項5の何れか1項記載のスラグ排出装置。
  7. 前記水流形成手段は、液体の替わりに気体を噴出する請求項6記載のスラグ排出装置。
  8. 前記破砕手段の移動方向を制限するガイドを備える請求項1から請求項7の何れか1項記載のスラグ排出装置。
  9. 前記スクリーンの上面に複数の前記破砕手段を隣接して備えると共に、隣接する前記破砕手段の間で前記スクリーンが仕切り手段によって仕切られことで区分けされ、区分けされた領域毎の下方に前記水流形成手段を備える請求項1から請求項8の何れか1項記載のスラグ排出装置。
  10. 所定の前記破砕手段を作動させる前に、該所定の前記破砕手段に対応する前記領域の下方に備えられた前記水流形成手段からの水流によって、隣接する他の前記破砕手段に対応する前記領域へ前記スラグを移動させる請求項9記載のスラグ排出装置。
  11. 前記破砕手段の下端部は、移動したときに対向する面と幅方向に渡り面接触するように形成される請求項1から請求項10の何れか1項記載のスラグ排出装置。
  12. 炭素含有燃料をガス化させるガス化炉のコンバスタに設けられ、前記コンバスタで生成されて落下したスラグを前記ガス化炉から排出するスラグ排出装置を用いたスラグ排出方法あって、
    前記スラグの落下方向に対して交差するように設けられると共に複数の開口部を有するスクリーンの上面に堆積したスラグ対して、水流形成手段から液体を流し水流を形成する第1工程と、
    前記スクリーンの上面に堆積した前記スラグを破砕する破砕手段が、前記スクリーンの上面を移動する第2工程と、
    を含むスラグ排出方法。
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