JP2015115489A - 多数個取り配線基板および配線基板 - Google Patents

多数個取り配線基板および配線基板 Download PDF

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武士 吉元
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聖 森重
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Abstract

【課題】配線基板領域の境界において、配線導体同士を接続する接続導体と配線導体との露出部間の電気絶縁性が高い多数個取り配線基板を提供すること。
【解決手段】複数の絶縁層3が積層されてなり、複数の配線基板領域2が配列されている母基板1と、絶縁層3の第1層間3aに、配線基板領域2の境界に沿って配列されているとともに、隣り合う配線基板領域2の間でそれぞれに配線基板領域2の境界を越えて設けられており、境界においてめっき層が被着される露出部を有する複数の配線導体4と、第1層間3aとは異なる第2層間3bに、隣り合う配線基板領域2の間でそれぞれに該配線基板領域の境界を越えて設けられており、前記配線導体の配列方向において互いに隣り合う前記配線導体と、互いに隣り合う配線基板領域の一方の配線基板領域と他方の配線基板領域とで交互に接続された複数の接続導体とを備える多数個取り配線基板である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品を搭載するための配線基板となる複数の配線基板領域が母基板に配列されてなり、配線基板領域に設けられた配線導体にめっき層が被着される多数個取り配線基板、および個片の配線基板に関するものである。
従来、半導体素子等の電子部品搭載用等の配線基板は、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミック焼結体からなり、上面に電子部品を搭載するための搭載部を有する四角形板状の絶縁基板と、絶縁基板の側面等の外表面に設けられた外部接続用等の複数の配線導体とを含んでいる。
このような配線基板は、一般に、1枚の広面積の母基板から複数個の配線基板を同時集約的に得るようにした、いわゆる多数個取り配線基板の形態で製作されている。多数個取り配線基板において、例えば、平板状の母基板に配線基板となる複数の配線基板領域が縦横の並びに配列形成されている。配線基板領域の境界に沿って母基板が分割されることによって、個片の配線基板が製作される。多数個取り配線基板において、それぞれの配線基板領域の配線導体は、隣り合う配線基板領域同士の間で境界に跨るように配線導体が設けられている。この境界に、例えば母基板の厚み方向の少なくとも一部を貫通する貫通孔が設けられ、貫通孔内において配線導体の一部が露出している。この配線導体の露出した部分が、分割後の個片の配線基板における側面導体になる。
配線導体の露出表面には、実装時のはんだ濡れ性等の特性向上のために、ニッケルおよび金等のめっき層が電解めっき法等によって被着される。この場合、隣り合う配線導体同士は、その隣り合う配線導体導体同士の間で、配線導体と同じ層間において配線基板領域の境界を越えて延びるめっき用の接続導体を介して互いに電気的に接続されている。この場合、隣り合う配線導体のうち一方の配線導体と接続導体との接続が隣り合う配線基板領域のうち一方で行なわれ、他方の配線導体と接続導体との接続が他方の配線基板領域で行なわれる。個片に分割された後には、隣り合う配線導体同士は互いに電気的に独立する。
特開2005−243961号公報 特開2009−194000号公報
しかしながら、上記従来技術の多数個取り配線基板においては、個片に分割された後、隣り合う配線導体同士の間で配線導体および接続導体のそれぞれの一部が露出する。そのため、例えば配線導体が外部電気回路にはんだ等の導電性接続材を介して接続されるときに、その導電性接続材を介して配線導体と接続導体との露出部分同士が電気的に短絡して、隣り合う配線導体同士が電気的に短絡する可能性があるという問題点があった。
特に、近年、配線基板の小型化および高密度化に伴い、複数の配線導体の隣接間隔が例えば数十μm程度と非常に小さくなってきている(配線導体の接続導体の隣接間隔はさらにその1/2程度になる)ため、上記のような電気的な短絡が発生する可能性が大きくなてきている。
本発明の一つの態様の多数個取り配線基板は、複数の絶縁層が積層されてなり、複数の配線基板領域が配列されている母基板と、前記複数の絶縁層の第1層間に、前記配線基板領域の境界に沿って配列されているとともに、前記複数の配線基板領域のうち隣り合う配線基板領域の間でそれぞれに該配線基板領域の境界を越えて設けられており、前記境界においてめっき層が被着される露出部を有する複数の配線導体と、前記複数の絶縁層の前記第1層間とは異なる第2層間に、前記複数の配線基板領域のうち隣り合う配線基板領域の間でそれぞれに前記複数の配線導体と対応して前記配線基板領域の境界を越えて設けられており、前記配線導体の配列方向に沿って互いに隣り合う前記配線導体と、互いに隣り合う前記配線基板領域の一方の配線基板領域と他方の配線基板領域とで交互に接続された複数の接続導体とを備えている。
本発明の一つの態様の配線基板は、上記構成の多数個取り配線基板が前記境界において分割されて形成されている。
本発明の一つの態様の多数個取り配線基板によれば、上記構成を有し、第1層間に設けられた互いに隣り合う配線導体同士は、第1層間とは異なる第2層間に設けられた接続導体を介して互いに接続されている。そのため、例えば個片に分割されたときに、配線導体の露出部分と接続導体の露出部分との間隔を少なくとも絶縁層の厚み(例えば約数十μm)程度は容易に確保することができる。したがって、配線導体と接続導体との電気的な短絡が発生する可能性が効果的に低減された配線基板の製作が容易な多数個取り配線基板を提供することができる。
本発明の一つの態様の配線基板によれば、上記構成の多数個取り配線基板が分割溝において分割されてなることから、側面に露出した配線導体と接続導体との電気的な短絡の可能性が効果的に低減された配線基板を提供することができる。
(a)は本発明の実施形態の多数個取り配線基板における要部を示す上面図であり、(b)は(a)のA−A線における縦断面図である。 図1に示す多数個取り配線基板の第1層間における横断面図である。 図1に示す多数個取り配線基板の第2層間における横断面図である。 図1に示す多数個取り配線基板の第3層間における横断面図である。 図1に示す多数個取り配線基板の要部を拡大して示す分解斜視図である。 図5の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の配線基板を示す分解斜視図である。
本発明の多数個取り配線基板について、添付の図面を参照して説明する。
図1(a)は本発明の実施形態の多数個取り配線基板における要部を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における縦断面図である。また、図2は、図1に示す多数個取り配線基板の第1層間における横断面図であり、図3は、図1に示す多数個取り配線基板の第2層間における横断面図であり、図4は図1に示す多数個取り配線基板の第3層間における横断面図である。また、図5は、図1に示す多数個取り配線基板の要部を拡大して示す分解斜視図である。図1〜図5において同様の部位には同様の符号を付している。
多数個取り配線基板10は、四角板状等の母基板1に、それぞれが個片の配線基板になる
領域である複数の配線基板領域2が配列されて、基本的に形成されている。母基板1は、セラミック焼結体等からなる複数の絶縁層3が積層されて形成されている。また、それぞれの配線基板領域2には、複数の配線導体4と接続導体5とが設けられている。また、母基板1には、配線基板領域2の境界に沿って貫通孔6が設けられている。
母基板1は、複数の個片の配線基板の絶縁基板となる部分が配列されている部分であり、それぞれの配線基板領域2において上面等の外表面に電子部品の搭載部2aを有している。配線基板領域2は、例えば平面視において長方形状等の四角形状である。本実施形態では、各配線基板領域2の中央部において、母基板1の上面に凹部(符号なし)が設けられている。凹部は、電子部品を収容するための収容部である。
母基板1に含まれている複数の絶縁層3は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体またはムライト質焼結体等のセラミック焼結体によって形成されている。
母基板1は、複数の絶縁層3からなる積層体以外に、積層体の上面等の主面に、配線基板領域2の境界に沿って設けられた分割溝11等を含んでいてもよい。
母基板1は、例えば各絶縁層が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作することができる。まず、酸化アルミニウムを主成分とし、酸化ケイ素や酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の粉末を添加した原料粉末を、有機溶剤、バインダと混練するとともに、ドクターブレード法やリップコータ法等の成形方法でシート状に成形してセラミックグリーンシートを作製する。次に、複数のセラミックグリーンシートを積層した後、約1300〜1500℃程度の焼成温度で焼成することによって母基板1を製作することができる。
複数の配線導体4は、複数の絶縁層3の一つの層間である第1層間3aに、配線基板領域2の境界に沿って配列されて設けられている。第1層間3aは配線導体4の配置の都合等に応じて適宜設定されて構わない。図1の例では下から二つめの層間が第1層間に設定されている。配線導体4は、例えば、搭載部2aに設けられた接続端子9等の導体と電気的に接続されている。配線導体4は、搭載部2aに搭載される電子部品を外部電気回路に電気的に接続するための導電路の一部になっている。
配線導体4と接続端子9との電気的な接続は、例えば絶縁層3を厚み方向に貫通する貫通導体を介して行なわれる。なお、貫通導体は、図5において配線導体4と接続端子9と上下につなぐ破線部分である。図5において、見やすくするために各絶縁層3は、その主面(上面)の一部のみを示している。
それぞれの配線導体4は、隣り合う配線基板領域2の間で配線基板領域2の境界を越えている。つまり配線導体4は、隣り合う配線基板領域2にまたがっている。複数の配線導体4のうち配線基板領域2の境界を越える部分(露出部を含む)が、その境界に沿って配列されているとみなすこともできる。配線導体4が配線基板領域2の境界を越えている部分において、母基板1を厚み方向に貫通する貫通孔6が設けられている。貫通孔6の内側面において、配線導体4は、その一部が露出してなる露出部(符号なし)を有している。なお図1〜図5の例における貫通孔6は母基板1を厚み方向に、その上面から下面にかけて貫通しているが、母基板1の厚み方向の一部を貫通しているものでも構わない。母基板1を部分的に貫通する貫通孔(図示せず)は、例えばだい少なくとも配線導体4の一部が露出できるような位置に設けられていればよい。 また、この配線導体4の露出部と接続するように、貫通孔6の内側面に第1側面導体7が設けられている。第1側面導体7は、外部電気回路(図示せず)に個片の配線基板が接続される際の接続用の導体として機能す
る。第1側面導体7と外部電気回路とがはんだ等によって接続されれば、外部電気回路と電子部品とが、第1側面導体7、配線導体4および接続端子5等を介して互いに電気的に接続される。
第1側面導体7が設けられている場合には、はんだ等の第1側面導体7に対する接続面積が比較的広いため、配線導体4の外部電気回路に対する電気的な接続がより容易に、かつ確実に行なわれる。なお、母基板1の下面に、配線基板領域2の外周部に下面パッド(図示せず)が設けられ、この下面パッドが第1側面導体7の下端部と接続されていてもよい。この場合には、外部電気回路に対する配線導体4等の電気的な接続がさらに容易かつ確実なものにすることができる。
配線導体4の露出部および第1側面導体7は、その酸化の抑制、およびはんだ濡れ性等の特性向上のために、ニッケルおよび金等の金属材料からなるめっき層(図示せず)が被着される。めっき層は、特性の安定性、作業性、生産性および経済性等を考慮して電解めっき法により配線導体4等に被着される。電解めっきに際しては、複数の配線基板領域2に設けられた複数の配線導体4のそれぞれにめっき用の電流を供給する必要がある。
この電解めっき法によるめっき層被着のため、複数の配線導体4は、めっき用の複数の接続導体5によって互いに電気的に接続されている。配線導体4と接続導体5との電気的な接続も、例えば前述したような貫通導体を介して行なわれる。配線導4と接続導体5とを電気的に接続する貫通導体についても、配線導体4と接続導体5とを上下につなぐ破線部分で示している。これらの貫通導体も、配線導体4と接続端子9とを接続している貫通導体と同様の材料を用い、同様の方法で形成することができる。
接続導体5は、複数の絶縁層の第1層間3aとは異なる第2層間3bに設けられている。それぞれの接続導体5は、配線導体4と対応して、例えば平面透視で互いに同様の位置になるように設けられている。接続導体5は、平面透視で配線導体4と重なるものでもよい。これらの接続導体5も、配線導体4と同様に隣り合う配線基板領域2の間でそれぞれに配線基板領域2の境界を越えて設けられている。また、接続導体5は、配線導体4の配列方向に沿って互いに隣り合う配線導体4と、互いに隣り合う配線基板領域2のうち一方の配線基板領域2と他方の配線基板領域2とで交互に接続されている。
例えば図5に示されているように、一つの接続導体5(5A)について、その一方の端部が一つの配線基板領域2において一つの配線導体4(4A)と接続された場合、その接続導体5(5A)の他方の端部は、一つの配線基板領域2と隣り合う他の一つの配線基板領域2において、一つの配線導体4(4A)に隣り合う他の配線導体4(4B)と接続されている。一つの配線導体4(4A)と反対側において他の配線導体4(4B)と隣り合うさらに他の配線導体4(4C)についても同様に、他の配線導体4(4B)と接続導体5(5B)とが接続されている配線基板領域2に隣り合う配線基板領域2において接続導体5(5C)と接続されている。そのため、配線基板領域2の境界において分割が行なわ
れた場合、互いに隣り合う二つの配線導体4同士は、互いに電気的に独立したものになる。
なお、これらの複数の接続導体5は、全体として一つの折れ線状のパターンであり、配線基板領域2の境界に沿って(境界を跨いで)延びているものであるとみなすこともできる。
また、一つの配線基板領域2内においては、隣り合う配線導体4同士は、接続導体5を介して互いに電気的に接続されているが、直接には接続されていない。すなわち、一つの配線基板領域2内においては、配列された複数の配線導体4同士は、接続導体5による電
気的な接続が切れたときには、互いに電気的に接続されていないもの同士になる。
上記の構成については、接続導体5を介して互いに接続された隣り合う二つの配線導体4は、その一方が一つの配線基板領域2においてさらに隣り合う他の配線導体4と接続され、他方が、他の配線基板領域においてさらに隣り合う他の配線導体4と接続されているとみなすこともできる。このような接続の組み合わせが繰り返されて、複数の配線導体4が複数の接続導体5を介して順次互いに電気的に接続されている。また、個片の配線基板に分割された後には、複数の配線導体4同士が互いに電気的に独立する。
なお、これらの配線導体4および接続導体5は、上下方向および横方向において折れ線状(ジグザグ状)に延びる一つの導体パターン(符号なし)とみなすこともできる。隣り合う配線基板領域2のそれぞれの導体パターン同士がさらに互いに接続されて、複数の配線基板領域2の複数の配線導体4が互いに電気的に接続される。そのため、多数個取り配線基板10の複数の配線導体4にまとめて、電解めっき用の電流を通電してめっき層を被着させることができる。
この場合、例えば母基板の外周部に上記折れ線状の導体パターンの端部と電気的に接続された端子が設けられていてもよい。この端子にめっき用のジグを押し当てて、めっき液中で電源からジグに電流を供給すれば、端子から接続導体5を経て配線導体4に電流が供給される。
上記のように、多数個取り配線基板10において、第1層間3aに設けられた互いに隣り合う配線導体4同士は、第1層間3aとは異なる第2層間3bに設けられた接続導体5を介して互いに接続されている。そのため、配線導体4の露出部分と接続導体5との隣接間隔を少なくとも絶縁層2の厚み程度(例えば数十μm程度)は容易に確保することができる。そのため、配線導体4と接続導体5との電気的な短絡が発生する可能性が効果的に低減されている。したがって、互いに隣り合う配線導体4(露出部分)同士の電気的な短絡が抑制された配線基板の製作が容易な多数個取り配線基板10を提供することができる。
なお、第2層間3bについても、第1層間3aの位置および配線導体4の配置の都合等に応じて適宜設定されて構わない。図1の例では下から四つ目(上から二つ目)の層間が第2層間3bに設定されている。
配線導体4、接続導体5、接続端子9および貫通導体等の導体部分は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金または白金等の金属材料、もしくはこれらの金属材料を主成分とする合金材料または混合材料等によって形成されている。
配線導体4および接続導体5等は、例えば、タングステン等の金属材料の粉末を有機溶剤およびバインダとともに混練して、金属ペーストを作製し、この金属ペーストを母基板1の絶縁層3となる複数のセラミックグリーンシートに所定パターンで印刷し、焼成することによって形成することができる。また、セラミックグリーンシートに機械的な打ち抜き加工等の方法で貫通孔を設けておいて、この貫通孔内に上記の金属ペーストを充填して焼成すれば、貫通導体を形成することができる。
上記の多数個取り配線基板10において、接続導体5が貫通孔6の内側面において露出部(符号なし)を有していてもよい。この場合、貫通孔6の内側面に、接続導体5の露出部と接続された第2側面導体8が設けられていてもよい。第2側面導体8によって、例えば第2層間3bにも貫通孔6が延びているような場合でも、隣り合う配線基板領域2の間で接続導体5が互いにより確実に電気的に接続される。
また、例えば図5に示されているように、多数個取り配線基板10は、複数の絶縁層3の第1層間3aおよび第2層間3bと異なる第3層間3cに、配線導体4と電気的に接続された接続端子9が設けられていてもよい。図4は、図1に示された多数個取り配線基板10の第3層間における横断面図である。図4において図1〜図3と同様の部位には同様の符号を付している。接続端子9は、例えば搭載部2aに設けられて電子部品が電気的に接続される部分である。第3層間3cとしての層間の位置については、接続端子9が設けられる位置であれば、適宜設定されていて構わない。
この場合には、接続端子9を介して、搭載部2aに搭載される電子部品と配線導体4との電気的な接続がより容易になる。接続端子9は、配線導体4および接続導体5等と同様の材料を用い、同様の方法で形成することができる。
配線導体4が設けられた第1層間3aと、接続導体5が設けられた第2層間3bとの間に、接続端子3cが設けられた第3層間3cが位置している場合には、配線導体4と接続導体5とを電気的に接続する貫通導体について、配線導体4と接続端子9とを電気的に接続する貫通導体と兼用させることができる。そのため、多数個取り配線基板10における貫通導体以外の導体の配置のスペースの確保、および設計の自由度の向上等において有利である。
なお、例えば図6に示すように、第1層間3aと第2層間3bとの間に、接続端子9が設けられている第3層間3cが配置されていなくても構わない。図6は、図5の変形例を示す分解斜視図である。
図6に示す例においても、互いに隣り合う複数の配線導体4(4A〜4C)が、互いに隣り合う二つの配線基板領域2の間で交互に、接続導体5(5A〜5C)と接続されている。
この場合には、例えば第2層間3bよりも上に、接続端子9が設けられている第3層間3cが位置していてもよく、または接続端子9が設けられていなくてもよい。接続端子9が設けられていない場合には、例えば配線導体4に電子部品が直接に電気的に接続されてもよい。 以上のような多数個取り配線基板10が配線基板領域2毎に分割されて、例えば図7に示すような個片の配線基板21が作製される。多数個取り配線基板10の分割は、例えば、配線基板領域2の境界に沿って母基板1(複数の絶縁層3の積層体)の主面に分割溝11を設け、この分割溝11に沿って母基板1を厚み方向に破断させることによって行なうことができる。
分割溝11は、例えば、母基板1となる複数のセラミックグリーシートの積層体の上面および下面に、金型等を用いた機械的な加工、またはレーザ光による加工等による溝加工を施すことによって形成されている。分割溝11の深さは、母基板1の厚み、機械的な強度、配線基板領域2の平面視における大きさ、および接続導体5等の導体の位置等の条件に応じて適宜設定されていて構わない。この場合、分割溝11によって配線導体4および接続導体5が断線することがないような深さとする必要はある。
個片の配線基板21は、母基板1と同様の(平面方向に分割された)複数の絶縁層3が積層されてなり、上面に搭載部2aを有する絶縁基板20と、絶縁基板20に設けられた導体部分とを含んでいる。導体部分は、配線導体4、接続導体5、接続端子9、第1側面導体7および第2側面導体8を含んでいる。搭載部2aに搭載される電子部品(図示せず)が接続端子9とボンディングワイヤ等の導電性接続材(図示せず)によって電気的に接続され、第1側面導体7が外部電気回路とはんだ等によって電気的に接続される。これにより、
電子部品と外部電気回路とが互いに電気的に接続される。
このような配線基板21によれば、上記構成の多数個取り配線基板10が分割溝において分割されてなることから、側面に露出した配線導体4と接続導体5との電気的な短絡の可能性が効果的に低減された配線基板21を提供することができる。
なお、個片の配線基板21において、接続導体5および第2側面導体等(多数個取り配線基板10において配線導体4間を電気的に接続していた導体部分)は、電子部品と外部電気回路との電気的な接続には必要ではない。そのため、接続導体5等は、極力小さいパターンであることが望ましい。
図7の例では、絶縁基板20は、平板状の基板部分(符号なし)と、基板部分上に設けられた枠部分(符号なし)とを含んでいる。この枠部分に接続導体5が設けられている。枠部分については、電子部品を収容するための凹部(いわゆるキャビティ)の形成が主な機能であるため、その内部に配線導体4等の他の導体が設けられる可能性が比較的小さい。つまり、接続導体5を設けるためのスペースの確保がより容易である。
したがって、接続導体5は、枠部分を有する絶縁基板を含む配線基板21においては、枠部分に設けられていることが、接続導体5以外の導体(配線導体4等)の配置の自由度等の点で好ましい。これを上記多数個取り配線基板10に当てはめれば、各配線基板領域2のうち凹部を囲む枠状の部分に接続導体5が設けられていることが好ましいということもできる。
なお、本発明は以上の実施形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、配線基板領域2の境界における配線導体4等の露出部は、例えば絶縁層3の一部を境界において切欠いた切欠き部等の、貫通孔6以外の部位に設けられていてもよい。
1・・・母基板
2・・・配線基板領域
2a・・・搭載部
3・・・絶縁層
3a・・・第1層間
3b・・・第2層間
3c・・・第3層間
4・・・配線導体
5・・・接続導体
6・・・貫通孔
7・・・第1側面導体
8・・・第2側面導体
9・・・接続端子
10・・・多数個取り配線基板
11・・・分割溝
20・・・絶縁基板
21・・・配線基板

Claims (5)

  1. 複数の絶縁層が積層されてなり、複数の配線基板領域が配列されている母基板と、
    前記複数の絶縁層の第1層間に、前記配線基板領域の境界に沿って配列されているとともに前記複数の配線基板領域のうち隣り合う配線基板領域の間でそれぞれに該配線基板領域の境界を越えて設けられており、前記境界においてめっき層が被着される露出部を有する複数の配線導体と、
    前記複数の絶縁層の前記第1層間とは異なる第2層間に、前記複数の配線基板領域のうち隣り合う配線基板領域の間でそれぞれに前記複数の配線導体と対応して前記配線基板領域の境界を越えて設けられており、前記配線導体の配列方向において互いに隣り合う前記配線導体と、互いに隣り合う前記配線基板領域の一方の配線基板領域と他方の配線基板領域とで交互に接続された複数の接続導体とを備えていることを特徴とする多数個取り配線基板。
  2. 前記配線基板領域の境界に沿って、前記母基板の厚み方向の少なくとも一部を貫通する貫通孔が設けられているとともに、該貫通孔の内側面に前記配線導体の前記露出部が位置しており、
    該露出部から下方に向かって前記貫通孔の前記内側面に設けられた第1側面導体をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の多数個取り配線基板。
  3. 前記接続導体が、前記貫通孔の前記内側面において露出部を有しており、
    前記貫通孔の前記内側面に、前記接続導体の前記露出部と接続されて設けられた第2側面導体をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の多数個取り配線基板。
  4. 前記複数の絶縁層の前記第1層間および前記第2層間と異なる第3層間に設けられており、前記配線導体と電気的に接続された接続端子をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の多数個取り配線基板。
  5. 請求項1記載の多数個取り配線基板が前記配線基板領域の前記境界において分割されてなることを特徴とする配線基板。
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