JP2015114751A - 筆記データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の筆跡を示す画像ファイルが一旦作成された後でも、特定の筆跡と追記された筆記とを含む新たな画像ファイルを容易に作成できる筆記データ処理装置を提供する
【解決手段】読取装置のCPUは、筆記具が近接した位置を特定可能な座標データを取得する(S23)。CPUは、座標データが記入領域の位置を示している場合、座標データをRAMに記憶する(S27)。CPUは、座標データがチェック領域の位置を示している場合(S25:YES)、筆記具が第1状態であるか又は第2状態であるかを判断する(S29)。CPUは、第1状態であると判断した場合(S29:YES)RAMに記憶された座標データに基づいてストロークデータを作成する(S31)。CPUは、第2状態であると判断した場合(S29:NO)、ストロークデータに対応する座標データと、RAMに記憶された座標データとに基づいて、ストロークデータを作成する(S45)。
【選択図】図7

Description

本発明は、紙媒体に筆記する動作に基づき、筆記具の移動の軌跡を電子化する筆記データ処理装置に関する。
台座上に載置された紙媒体に筆記具で筆記する場合の筆記具の動作に基づいて、筆記具の移動の軌跡を筆跡として電子化することが可能な筆記データ処理装置が知られている。例えば特許文献1には、紙媒体のうち自由入力欄に相当する部分にペンで筆記された場合に、ペン先の位置を示す複数の座標データを特定し、特定された複数の座標データに基づいて、筆跡を示すビットマップ形式の画像ファイルを作成する筆記データ処理装置が提案されている。
特開2005−301860号公報
ユーザがペンで紙媒体に1回目の筆記を行うことによって、上記装置において第1の筆跡を示す第1の画像ファイルが作成され、その後、ユーザがペンで紙媒体に2回目の筆記を行い、第1の筆跡に第2の筆跡を追記した場合を例に挙げる。この場合、上記装置では、第1の筆跡とは異なる第2の筆跡を示す第2の画像ファイルが新たに作成される。第2の画像ファイルによって示される筆跡に第1の筆跡は含まれない。このように、上記装置では、画像ファイルが一旦作成された場合、作成された画像ファイルによって示される筆跡に別の筆跡が追記された新たな画像ファイルを容易に作成できないという問題点がある。
本発明の目的は、特定の筆跡を示す画像ファイルが一旦作成された後でも、特定の筆跡と追記された筆記とを含む新たな画像ファイルを容易に作成できる筆記データ処理装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る筆記データ処理装置は、紙媒体が載置される所定領域の何れかの位置に、前記紙媒体への筆記が可能な第1状態と、前記紙媒体への筆記が不可能な第2状態とに切り替え可能な筆記具が近接した場合に、前記筆記具が近接した位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出された位置を特定可能な座標データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記座標データが所定の条件を満たすか判断する第1判断手段と、前記第1判断手段によって、前記座標データが前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記筆記具が前記第1状態であるか又は前記第2状態であるかを判断する第2判断手段と、前記第2判断手段によって前記第1状態であると判断された場合、前記紙媒体に筆記された第1線画の位置を示す複数の前記座標データを含む第1ストロークデータファイルを作成する第1作成手段と、前記第2判断手段によって前記第2状態であると判断された場合、前記第1作成手段によって作成された前記第1ストロークデータファイルに含まれる前記複数の座標データに、前記紙媒体に新たに筆記された第2線画の位置を示す複数の前記座標データを含めたストロークデータファイルであって、前記第1線画に前記第2線画が追記された線画を示す第2ストロークデータファイルを作成する第2作成手段とを備えている。
第1態様によれば、筆記データ処理装置は、所定の条件を満たす座標データが取得された場合、所定領域に近接した筆記具の状態が第1状態であるか又は第2状態であるかを判断する。筆記データ処理装置は、第1状態であると判断した場合、紙媒体に筆記された線画の位置を示す座標データに基づいて第1ストロークデータファイルを作成する。これによって筆記データ処理装置は、筆記具によって紙媒体に筆記された線画のストロークデータファイルを作成できる。一方、筆記データ処理装置は、第2状態であると判断した場合、第1ストロークデータファイルに含まれる座標データと、紙媒体に新たに筆記された線画の位置を示す座標データとに基づいて、第2ストロークデータファイルを作成する。これによって筆記データ処理装置は、筆記具によって先に筆記された線画と後で筆記された線画との両方のストロークデータファイルを作成できる。従ってユーザは、第2状態とした筆記具を所定領域に近接させることによって、紙媒体に先に筆記した線画と後で筆記した線画とのストロークデータファイルを、筆記データ処理装置に作成させることができる。このためユーザは、特定の線画のストロークデータファイルが一旦作成された後でも、特定の線画と追記された線画との両方のストロークデータファイルを、筆記データ処理装置に容易に作成させることができる。
手書入力システム1の概要を示す図である。 共振回路38の回路図である。 読取装置2及びスマートフォン19の電気的構成を示すブロック図である。 用紙123を示す図である。 ファイルリスト231を示す図である。 筆記の手順を示す図である。 メイン処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態に係る手書入力システム1の概要を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、左下側を、各々、読取装置2の左側、右側、前側、後側、上側、下側と定義して説明する。
図1に示すように、手書入力システム1は、読取装置2、電子ペン3、スマートフォン19等を主に備える。読取装置2は、折り畳んで携行可能な、薄型軽量の手書き入力装置である。手書入力システム1では、ユーザは電子ペン3を用いて、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に点や線画を筆記する。以下では、線画が筆記される場合について説明する。線画には、文字、数値、記号、図形等が含まれる。読取装置2は、筆記の過程における電子ペン3の位置を取得する。読取装置2は、取得した位置に基づいてストロークデータを作成する。又、読取装置2は、作成したストロークデータに基づいて、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画を特定する。読取装置2は、特定された線画を含む画像の画像ファイルを作成する。読取装置2は、作成した画像ファイルをスマートフォン19に送信することができる。スマートフォン19は、画像ファイルを受信した場合、受信した画像ファイルに対応する画像を、ディスプレイ192に表示させる。これによってユーザは、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画と同一形状の線画を、ディスプレイ192を介して視認できる。
読取装置2は、左右一対の左読取装置2L,右読取装置2R,及びカバー4を構成の主体とする。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、矩形薄板状である。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、カバー4の前面に左右方向に見開き可能に配置されている。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、フラットケーブル(図示略)によって電気的に接続されている。右読取装置2Rは、3つのLED5を上端に備える。LED5は、読取装置2の状態をユーザに通知可能である。カバー4は、袋状の袋部4Aを左側に備える。左読取装置2Lは、袋部4A内に差し込まれることでカバー4に着脱可能に装着される。右読取装置2Rは、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、カバー4の右前面に貼り付けられる。
なお、読取装置2は、右読取装置2Rのみを備えた構成であってもよい。この場合、読取装置2に装着可能な紙媒体100の一例として、A5サイズのレポート用紙が挙げられる。
読取装置2の前面には紙媒体100が着脱可能に装着される。紙媒体100は、左右方向に見開き可能な冊子状である。紙媒体100では、一対の表紙(表表紙110L及び裏表紙110R)と複数の用紙111が、各々の縁部の一部で綴じられている。一例として、紙媒体100はA5サイズのノートである。用紙111に予め印刷された図柄のレイアウト等を示すフォーマットは、紙媒体100の種別毎に異なる。又、用紙111のフォーマットは、頁毎に異なる場合もある。以下、用紙111に予め印刷された図柄を、印刷図柄という。紙媒体100は、表表紙110Lが左読取装置2Lの前面に載置され、且つ、裏表紙110Rが右読取装置2Rの前面に載置されるように、読取装置2に装着される。本実施形態では、紙媒体100は、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、紙媒体100が読取装置2に位置決めされた状態で装着される。即ち、左読取装置2L及び右読取装置2Rは各々、表表紙110L及び裏表紙110Rと一体的に移動する。ユーザは電子ペン3を用いて紙媒体100の用紙111に線画を筆記できる。
電子ペン3は、電磁誘導式のノック式電子ペンであり、筒体30、芯体31、コイル32、コンデンサ33、35、基板34、インク収納部36、スイッチ37(図2参照)、及び、図示外のノックカムを主に備える。筒体30は、円柱状の形状を有し、芯体31、コイル32,コンデンサ33、35、基板34,インク収納部36、及びスイッチ37を内部に収容する。芯体31は、筒体30の延伸方向に沿って筒体30内を延びる。芯体31の一端部は、電子ペン3の先端側に配置され、芯体31の他端部は、インクが収納されているインク収納部36に接続される。インク収納部36は、芯体31にインクを供給する。芯体31は図示外の弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢されている。
ノックカムは図示外のカム本体、ノック棒39、及び図示外の回転子を有する。カム本体は、筒体30のうち電子ペン3の先端側と反対側の内壁に設けられている。ノック棒39は、筒体30の反対側の端部から外側に突出する。回転子は芯体31に接続する。ノック棒39が筒体30の内部に押し込まれた場合、回転子は回転し、カム本体のうち電子ペン3の先端側に引っ掛かる。芯体31は、弾性部材の付勢力に逆らって電子ペン3の先端側に移動し、芯体31の一端部が筒体30から外部に突出した状態でカム本体に保持される。芯体31の一端側が筒体30から外部に突出した状態で、ユーザが電子ペン3を用いて用紙111に筆記すると、インクによって用紙111に線画が形成される。ノック棒39が筒体30の内部に再度押し込まれた場合、回転子は更に回転し、カム本体から外れる。芯体31は弾性部材の付勢力によって電子ペン3の反対側に移動し、芯体31の一端部は筒体30内部に収容される。この状態で、ユーザは電子ペン3によって用紙111に線画を筆記することができない。以下、芯体31の一端部が筒体30から外部に突出した状態を第1状態といい、芯体31の一端部が筒体30内部に収容された状態を第2状態という。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回されている。コンデンサ33、35は、基板34によって電子ペン3の内部に固定されている。スイッチ37は、電子ペン3の状態(第1状態又は第2状態)に応じてON/OFFする。コイル32、及び、コンデンサ33、35は、スイッチ37を介して周知の共振回路38を構成する。
図2を参照し、共振回路38を説明する。共振回路38は、第1共振回路38A及び第2共振回路38Bを備える。第1共振回路38Aは、コイル32及びコンデンサ33を有する。第2共振回路38Bは、コイル32及びコンデンサ35を有する。コイル32の一端部と、コンデンサ33、35の夫々の一端部とは接続する。コイル32の他端部と、コンデンサ33、35の夫々の他端部との間に、スイッチ37が介在する。スイッチ37は、1回路2接点式のスイッチである。スイッチ37は、電子ペン3が第1状態のとき、即ち、ノックカムが押し込まれて芯体31の一端側が筒体30から外部に突出した状態で、コイル32とコンデンサ33との夫々の他端部同士を導通状態とし、コイル32とコンデンサ35との夫々の他端部同士を非導通状態とする。これによって、第1共振回路38Aは、第1周波数で共振することが可能な状態になる。一方、スイッチ37は、電子ペン3が第2状態のとき、即ち、ノックカムが再度押し込まれて芯体31の一端側が筒体30内部に収容された状態で、コイル32とコンデンサ33との夫々の他端部同士を非導通状態とし、コイル32とコンデンサ35との夫々の他端部同士を導通状態とする。これによって、第2共振回路38Bは、第2周波数で共振することが可能な状態になる。
図1に示すように、スマートフォン19は、タッチパネル191及びディスプレイ192を備える。タッチパネル191は、各種指示を入力するために使用される。ディスプレイ192は、画像ファイルに対応する画像を表示可能である。なお、スマートフォン19の代わりに汎用PCやタブレットPCが用いられてもよい。
図3を参照して、手書入力システム1の電気的構成を説明する。まず、読取装置2の電気的構成と、読取装置2が座標データを検出する原理の概要とを説明する。読取装置2は、センサ基板7L,7R,メイン基板20,センサ制御基板28,29、入力部25、及び3つのLED5を備える。センサ基板7L,7Rは、夫々、左読取装置2L,右読取装置2R内に設けられる。入力部25及び3つのLED5は、右読取装置2Rに設けられる。
メイン基板20は、CPU21、RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24を備える。RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、読取装置2の制御を行う。RAM22は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。フラッシュROM23には、CPU21が読取装置2を制御するために実行するプログラムが記憶される。又、フラッシュROM23には、後述するファイルリスト231(図5参照)が記憶される。又、フラッシュROM23には、用紙111のフォーマット毎にレイアウトデータが複数記憶される。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力部25及び3つのLED5は、CPU21に電気的に接続されている。入力部25は、読取装置2に対する指示を入力するためのスイッチである。3つのLED5の夫々の色は、黄色、緑色、及び赤色である。
センサ基板7L、7Rには、上下方向及び左右方向の各々に細長いループコイルが多数配列されている。センサ基板7Lは、センサ制御基板28のASIC28Aに電気的に接続されている。ASIC28Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7L上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。センサ基板7Rは、センサ制御基板29のASIC29Aに電気的に接続されている。ASIC29Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7R上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。ASIC28A,29Aのうち、マスター側のASIC28AはCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC29AはASIC28Aを介してCPU21に接続されている。
センサ基板7L,7R上で電子ペン3による筆記動作が行われた場合に座標データが検出される原理を、概略的に説明する。CPU21は、ASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに、一本ずつ第1周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが、電子ペン3を第1状態とし、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する動作を行うと、電子ペン3はセンサ基板7L,7Rに近接する。そのため、電子ペン3の第1共振回路38A(図2参照)は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルからの磁界の発生を停止させる。センサ基板7L,7Rの各々のループコイルは、電子ペン3の第1共振回路38Aから発せられる誘導磁界を受信する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに流れる信号電流(誘導電流)を検出させる。ASIC28A,29Aがこの動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行し、誘導電流を検出することによって、第1状態の電子ペン3の位置に対応するループコイルが検出される。CPU21は、検出されたループコイルの位置を示す座標データを検出する。又、同時にCPU21は、第1周波数の電流をループコイルに流した後で誘導電流を検出しているので、電子ペン3が第1状態であると判断できる。
又、CPU21は、上記と同様の処理を、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに流す電流の周波数を第2周波数に切り替えて実行する。この場合、電子ペン3の第2共振回路38B(図11参照)が電磁誘導によって共振するので、第2状態の電子ペン3の位置を示す座標データが検出される。又、同時にCPU21は、第2周波数の電流をループコイルに流した後で誘導電流を検出しているので、電子ペン3が第2状態であると判断できる。
更に、第1状態の電子ペン3を用いて用紙111に線画を筆記する動作が行われている状態では、芯体31の一端側が用紙111に接触するので、芯体31に筆圧が付与される。又、第2状態の電子ペン3を用いて用紙111に線画を筆記する動作が行われている状態では、筒体30が用紙111に接触するので、筒体30に筆圧が付与される。コイル32のインダクタンスは、芯体31又は筒体30に付与される筆圧に応じて変化する。このため、第1共振回路38A及び第2共振回路38Bの夫々の共振周波数(第1周波数、第2周波数)は、筆圧に応じて変化する。CPU21は、共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、特定した筆圧によって、電子ペン3を用いて筆記の動作が行われたか否かを判断できる。
なお、CPU21は、筆圧を特定する代わりに、ループコイルに流れる誘導電流の強さを特定してもよい。CPU21は、誘導電流の強さが所定以上の場合、紙媒体100の用紙111に電子ペン3で筆記が行われている状態であると判断し、誘導電流の強さが所定未満の場合、電子ペン3による筆記が行われていないと判断してもよい。
次に、スマートフォン19の電気的構成を説明する。スマートフォン19は、CPU41,RAM42,フラッシュROM43,無線通信部44,入力回路45,出力回路46,タッチパネル191,及びディスプレイ192を主に備える。CPU41は、スマートフォン19の制御を行う。CPU41は、RAM42、フラッシュROM43、無線通信部44、入力回路45、及び出力回路46と電気的に接続している。
RAM42は、種々の一時データを記憶する。無線通信部44は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路45は、CPU41へタッチパネル191からの指示を送る制御を行う。出力回路46は、CPU41からの指示に応じてディスプレイ192に画像を表示する制御を行う。
フラッシュROM43には、CPU41が実行するプログラム、及び、読取装置2から受信した画像ファイルが記憶される。スマートフォン19は、図示外の媒体読取装置(例えば、メモリカードスロット)を備える。スマートフォン19は、記憶媒体(例えば、メモリカード)に記憶されているプログラムを、媒体読取装置で読み取ってフラッシュROM43にインストールできる。又、スマートフォン19に接続されている外部機器(図示外)、又はネットワークからプログラムを受信して、フラッシュROM43にインストールしてもよい。
図4を参照し、紙媒体100の用紙111の一例である用紙123について説明する。図4の左側、右側、上側、下側を、夫々、用紙111の左側、右側、上側、下側と定義して説明する。なお、図4は、紙媒体100を見開き状態とした場合に向き合って配置する2頁分の用紙123を示している。
図4に示すように、用紙123は、メモを筆記するためのメモ用紙である。用紙123は、記入領域123A、及び、チェックボックス123Bを有する。記入領域123Aには、左右方向に延びる複数の罫線が上下方向に等間隔に並んで印刷されている。上端部の2本の罫線の夫々の左上側に、「Title:」「Tags:」の文字が印刷されている。記入領域123Aは、ユーザがメモを筆記するための領域である。チェックボックス123Bは、記入領域123Aの右下に印刷されている。チェックボックス123Bの形状は、矩形状の1重線である。チェックボックス123Bは、記入領域123Aに筆記された線画を確定させるためにユーザが線画を筆記する領域を示す。
なお、読取装置2において使用可能な用紙111は、図4の用紙123に限定されず、他のフォーマットの用紙111であってもよい。又、チェックボックス123Bの形状及び位置は変更できる。例えばチェックボックス123Bは円形であってもよい。チェックボックス123Bは、記入領域123Aの左上、左下、及び右上の何れかの位置に設けられていてもよい。
用紙123に筆記された線画に基づいてストロークデータ及び画像ファイルが作成される場合のCPU21の処理の概要について、図4〜図6を参照して説明する。読取装置2のCPU21は、第1状態又は第2状態の電子ペン3に対して筆圧が付与されている間、ASIC28A,29Aを介して電子ペン3の位置を示す座標データを一定周期で繰り返し取得する。CPU21は、取得した複数の座標データの夫々に、座標データが取得された時刻を示す時間データを関連付けて、RAM22の第1領域に記憶する。電子ペン3に対する筆圧の付与が終了した時点でRAM22の第1領域に記憶されている複数の座標データ及び複数の時間データは、1つの線分を筆記するときの電子ペン3の動きを示す。以下、1つの線分の位置を示す複数の座標データ、及び、複数の座標データの夫々に関連付けられた複数の時間データを、総称して線分データという。
又、RAM22の第1領域には、電子ペン3の状態(第1状態又は第2状態)を示す状態データが、線分データに関連付けて記憶される。なお、第1状態の電子ペン3によって筆記する動作が行われた場合、芯体31の一端側は筒体30から突出しているので、筆記動作に対応する線画が用紙123に筆記される。一方、第2状態の電子ペン3によって筆記する動作が行われた場合、芯体31の一端側は筒体30内に収容されているので、用紙123に線画は筆記されない。
なお本実施形態では、電子ペン3によって線分を筆記する動作が行われる場合について説明しているが、電子ペン3によって点を筆記する動作、即ち、電子ペン3を用紙123に一瞬載置させる動作が行われる場合もある。このような場合、RAM22の第1領域には、筆記された点に対応する1つの座標データ及び1つの時間データが線分データとして記憶される場合もある。
CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された線分データ及び状態データに基づいて、用紙123の記入領域123A、及び、チェックボックス123Bの何れかに、第1状態の電子ペン3によって線画が筆記されたかを判断する。CPU21は、第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに線画が筆記されたと判断した場合、RAM22の第1領域に記憶された線分データを、RAM22の第2領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。第1状態の電子ペン3を用いてユーザが記入領域123Aに線分を1つずつ筆記する毎に、RAM22の第2領域に線分データが順に記憶される。
CPU21は、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画が筆記されたと判断した場合、RAM22の第2領域に記憶された少なくとも1つの線分データを含むストロークデータファイルを作成する。以下、ストロークデータファイルを、単にストロークデータという。ストロークデータには、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画が筆記されてから、第1状態の電子ペン3によって次にチェックボックス123Bに線画が筆記されるまでに取得された少なくとも1つの線分データが含まれる。次に、CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データを1つずつ抽出する。CPU21は、抽出した線分データに対応する複数の座標データによって示される複数の位置の間を、関連付けられた複数の時間データによって示される時刻の順番に直線で結ぶ。CPU21は、線分データ毎に1つずつ得られる線分を結合し、線画として特定する。CPU21は、特定した線画の近傍のみを含む画像の画像ファイルを作成する。画像ファイルは、線画をデシタル画像によって示すデータファイルである。デジタル画像の例として、ベクター画像やラスター画像が挙げられる。画像ファイルとしてJPEGファイル、GIFファイル、PNGファイル、BMPファイルが挙げられる。
具体例を挙げて説明する。図4に示すように、第1状態の電子ペン3によって、用紙123の記入領域123Aに文字列「ABCDE」(四角形53内)が筆記され、チェックボックス123Bに線画が筆記された場合を例に挙げる。この場合、CPU21は、筆記された文字列「ABCDE」の最も上側、下側、左側、及び右側の夫々の位置を特定する。CPU21は、最も上側の位置を通って左右方向に延びる直線531、最も下側の位置を通って左右方向に延びる直線532、最も左側の位置を通って上下方向に延びる直線533、及び、最も右側の位置を通って上下方向に延びる直線534で囲まれる四角形53を特定する。CPU21は、特定した四角形53で囲まれた領域を示す画像の画像ファイルを作成する。
CPU21は、作成したストロークデータを、図5に示すファイルリスト231に格納する。又、CPU21は、格納したストロークデータに、画像ファイル、及び、ストロークデータ及び画像ファイルを作成した作成日時を対応付けて、ファイルリスト231に格納する。
図6(A)を参照し、具体例を挙げて説明する。第1状態の電子ペン3によって、用紙123の記入領域123Aに「文字列ABCDE」が筆記される(図4、四角形541内参照)。この場合、CPU21は、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データを、RAM22の第2領域に記憶する。次いで、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画が筆記される。この場合、CPU21は、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データを含むストロークデータを作成する。CPU21は、作成したストロークデータに基づいて、文字列「ABCDE」を含む四角形541で囲まれた領域を示す画像の画像ファイルを作成する。CPU21は、画像ファイル、ストロークデータ、及び作成日時を対応付け、ファイルリスト231(図5参照)に格納する。以下、ファイルリスト231に対応付けて記憶された画像ファイル、ストロークデータ、及び作成日時の単位を、登録ファイルという。CPU21は、文字列「ABCDE」に対応する登録ファイルをファイルリスト231に記憶した後、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データを、RAM22の第2領域から削除する。
更に、用紙123の記入領域123Aのうち、文字列「ABCDE」が筆記された部分の下側に、第1状態の電子ペン3によって文字列「FGHIJ」が筆記される(図4、四角形542内参照)。この場合、CPU21は、文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データを、RAM22の第2領域に記憶する。なお、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データは、RAM22の第2領域から削除されている。従って、文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データのみがRAM22の第2領域に記憶された状態になる。次いで、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画が筆記される。この場合、CPU21は、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データを含むストロークデータを作成する。CPU21は、作成したストロークデータに基づいて、文字列「FGHIJ」を含む四角形542で囲まれた領域を示す画像の画像ファイルを作成する。CPU21は、画像ファイル、ストロークデータ、及び作成日時を対応付け、ファイルリスト231(図5参照)に格納する。
更に、CPU21は、上記の処理に加え、RAM22の第1領域に記憶された線分データ及び状態データに基づいて、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたか判断する。CPU21は、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断した場合、以下の処理を行う。
図6(B)を参照して説明する。第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに「文字列ABCDE」が筆記されてから(図4、四角形551内参照)、第1状態の電子ペン3によって文字列「FGHIJ」が筆記される(図4、四角形552内参照)までのCPU21の処理は、図6(A)の場合と同一であるので、説明を省略する。
次いで、第2状態の電子ペン3によって、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われる。なお、電子ペン3の芯体31は筒体30内に収容されているので、チェックボックス123Bに線画は筆記されない。この場合、CPU21は、ファイルリスト231のうち作成日時の最も新しい登録ファイルのストロークデータに含まれる複数の線分データを、RAM22の第2領域に記憶する。図6(B)の場合、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われる直前に、第1状態の電子ペン3によって文字列「ABCDE」が筆記されている。従って、文字列「ABCDE」に対応する登録ファイルのストロークデータに含まれる複数の線分データが、RAM22の第2領域に記憶される。第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われることによって、文字列「ABCDE」に対応する線分データは、RAM22の第2領域から一旦削除された後、再度、RAM22の第2領域に記憶されることになる。なお、RAM22の第2領域には、文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データが記憶されている。従って、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたことによって、文字列「ABCDE」「FGHIJ」に対応する複数の線分データがRAM22の第2領域に記憶された状態になる。
次いで、CPU21は、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データを含むストロークデータを作成する。CPU21は、作成したストロークデータに基づいて、文字列「ABCDE」「FGHIJ」を含む四角形552で囲まれた領域を示す画像の画像ファイルを作成する。CPU21は、作成した画像ファイルに、文字列「ABCDE」「FGHIJ」に対応するストロークデータ及び作成日時を対応付け、文字列「ABCDE」に対応する登録ファイルに上書きしてファイルリスト231に格納する。CPU21は、画像ファイル、ストロークデータ、及び作成日時をファイルリスト231に記憶した後、文字列「ABCDE」「FGHIJ」に対応する複数の線分データを、RAM22の第2領域から削除する。
以上のように、CPU21は、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたことに応じて、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データを、RAM22の第2領域に記憶する。CPU21は、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データに基づいて、ストロークデータ及び画像ファイルを再度作成する。従って、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたときに、RAM22の第2領域に別の文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データが記憶されている場合、CPU21は、文字列「ABCDE」と文字列「FGHIJ」とのストロークデータ及び画像ファイルを新たに作成できる。これによってファイルリスト231には、文字列「ABCDE」「FGHIJ」のストロークデータ及び画像ファイルが、文字列「ABCDE」のストロークデータ及び画像ファイルに代わって格納される。第2状態の電子ペン3を使用してチェックボックス123Bに線画を筆記する動作を行うことは、一旦作成されたストロークデータ及び画像ファイルに対応する文字列に、別の文字列を追記させ、ストロークデータ画像ファイルを新たに作成させるためにユーザが読取装置2に対して行う指示に相当する。
なお上記において、CPU21は、文字列「ABCDE」「FGHIJ」を含む画像の画像ファイルを別の方法で作成してもよい。例えばCPU21は、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データに基づいて、文字列「ABCDE」を示す線画と、文字列「FGHIJ」を示す線画を別々に作成してもよい。次にCPU21は、別々に作成した線画を上下方向に並べて配置させ、周囲を囲む四角形を特定してもよい。CPU21は、特定した四角形で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイルを作成してもよい。
図7を参照し、読取装置2のCPU21によって実行されるメイン処理を説明する。CPU21は、電源がONされた場合に、フラッシュROM23に記憶されたプログラムに基づいて動作することで、メイン処理を開始する。
はじめにCPU21は、次の初期化処理を実行する(S10)。CPU21は、RAM22に記憶されたデータをクリアする。CPU21は、ASIC28A,29Aの制御を開始する。これによってCPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に電子ペン3を用いて線画が筆記されているか否かを判断できる状態になる。又、CPU21は、電子ペン3を用いて線画が筆記されている状態であると判断した場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを取得できる状態になる。更に、CPU21は、電子ペン3の状態を判断できる状態になる。
CPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111のフォーマットを特定する(S11)。具体的には、CPU21は次のようにしてフォーマットを特定する。CPU21は、用紙111のフォーマットが特定されていないことをユーザに通知するために、赤色のLED5を点灯させる。ユーザは、用紙111の隅に印刷された図示外の複数のキャリブレーションマークの位置に、用紙111のフォーマットに対応する順番で電子ペン3によって線画を筆記する。CPU21は、線画を筆記する動作が行われた位置を示す複数の座標データを順番に取得し、線画が筆記された位置、及び、線画が筆記された順番を特定する。CPU21は、特定した位置及び順番に対応する用紙111のフォーマットを特定する。なお、キャリブレーションマークの位置に筆記する動作が行われる場合の電子ペン3の状態は、第1状態であってもよいし、第2状態であってもよい。
CPU21は、特定された用紙111のフォーマットを示すフォーマット情報をRAM22に記憶する(S11)。CPU21は、用紙111のフォーマットが特定されたことをユーザに通知するために、緑色のLED5を点灯させる。以下、用紙123(図4参照)が読取装置2に装着され、用紙123のフォーマットが特定された場合を例に挙げて具体的に説明する。
CPU21は、特定したフォーマットに対応する情報であって、用紙123の記入領域123A及びチェックボックス123Bの夫々の位置を特定することが可能なデータ(以下、レイアウトデータという。)を、フラッシュROM23から読み出してRAM22に記憶する(S12)。CPU21は、用紙123が装着される領域、即ち読取装置2の前面のうち、チェックボックス123Bに対応する領域を、S12でRAM22に記憶したレイアウトデータに基づいて特定する。以下、チェックボックス123Bを構成する矩形状の領域に対応する読取装置2の前面の領域を、チェック領域という。
CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出したか判断する(S13)。CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出したと判断した場合(S13:YES)、検出した入力操作に対応する処理の内容を特定する。処理の内容の具体例は、異常発生時のリスタート処理、用紙111のフォーマットを再度特定する処理等である。CPU21は、特定した処理の内容に基づいて処理を実行する(S15)。CPU21は、処理をS13に戻す。
CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出しないと判断した場合(S13:NO)、電子ペン3に付与された筆圧を特定し、第1状態又は第2状態の電子ペン3によって用紙123に線画を筆記する動作が行われているかを判断する(S17)。CPU21は、用紙123に線画を筆記する動作が行われていると判断した場合(S17:YES)、座標データを取得する。CPU21は、更に、取得された座標データが検出された時刻を示す時間データを取得する。CPU21は、取得した座標データ及び時間データを関連付け、RAM22の第1領域に記憶する。CPU21は、電子ペン3による1つの線分の筆記が終了するまで、取得した座標データ及び時間データをRAM22の第1領域に記憶する処理を繰り返す。電子ペン3による線分の筆記が終了した場合、1つの線分に対応する複数の座標データ及び複数の時間データが線分データとしてRAM22の第1領域に記憶された状態になる(S23)。更に、CPU21は、電子ペン3の状態(第1状態又は第2状態)を特定し、RAM22の第1領域に状態データを記憶する。
CPU21は、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたかを、S23で取得した線分データに基づいて判断する(S25)。具体的には、CPU21は、取得した線分データの複数の座標データの少なくとも1つが、チェック領域内の位置を示している場合、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断する(S25:YES)。一方、CPU21は、複数の座標データの全てが、チェック領域外の位置を示している場合、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われていないと判断する(S25:NO)。
CPU21は、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われていないと判断した場合(S25:NO)、記入領域123Aに線画を筆記する動作が行われたと判断する。CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された状態データに基づいて、電子ペン3の状態が第1状態であるかを判断する(S26)。電子ペン3の状態が第1状態である場合、芯体31は筒体30から突出しているので、記入領域123Aに電子ペン3で線画が筆記されている。CPU21は、電子ペン3の状態が第1状態であると判断した場合(S26:YES)、RAM22の第1領域に記憶された線分データ及び状態データを、RAM22の第2領域に記憶する(S27)。CPU21は、RAM22の第1領域をクリアし、処理をS13に戻す。一方、電子ペン3の状態が第2状態である場合、芯体31は筒体30内に収容されているので、記入領域123Aに線画は筆記されていない。CPU21は、電子ペン3の状態が第2状態であると判断した場合(S26:NO)、処理をS13に戻す。
CPU21は、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断した場合(S25:YES)、少なくとも1つの線分データがRAM22の第2領域に記憶されているかを判断する(S28)。CPU21は、RAM22の第2領域に線分データが記憶されていないと判断した場合(S28:NO)、処理をS13に戻す。一方、CPU21は、少なくとも1つの線分データがRAM22の第2領域に記憶されていると判断した場合(S28:YES)、RAM22の第2領域に記憶された状態データに基づいて、電子ペン3の状態が第1状態であるかを判断する(S29)。CPU21は、電子ペン3の状態が第1状態であると判断した場合(S29:YES)、RAM22の第2領域に記憶された少なくとも1つの線分データを含むストロークデータを作成する(S31)。CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データによって示される線画を示す画像の画像ファイルを作成する(S31)。CPU21は、ストロークデータ及び画像ファイルを作成した日時を特定する。CPU21は、画像ファイル、画像ファイルを作成するときに使用したストロークデータ、及び、特定した作成日時を対応付けて、ファイルリスト231に記憶する(S33)。CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データを、RAM22の第2領域から削除する(S35)。CPU21は処理をS13に戻す。
例えば、図6(A)に示すように、第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに文字列「ABCDE」が筆記された場合(S25:NO)、RAM22の第2領域に、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データが記憶される(S27)。次いで、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われた場合(S25:YES、S28:YES、S29:YES)、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データを含む文字列「ABCDE」のストロークデータが作成される(S31)。又、作成されたストロークデータに基づいて、文字列「ABCDE」を示す画像の画像ファイルが作成される(S31)。作成されたストロークデータ及び画像ファイルを含む登録ファイルは、ファイルリスト231に記憶される(S33)。登録ファイルがファイルリスト231に記憶された後、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データは、RAM22の第2領域から削除される(S35)。
一方、図7に示すように、電子ペン3の状態が第2状態であると判断した場合(S29:NO)、CPU21は、少なくとも1つの登録ファイルがファイルリスト231に記憶されているかを判断する(S39)。CPU21は、登録ファイルがファイルリスト231に記憶されていないと判断した場合(S39:NO)、処理をS13に戻す。CUP21は、少なくとも1つの登録ファイルがファイルリスト231に記憶されていると判断した場合(S39:YES)、作成日時の最も新しい登録ファイルをファイルリスト231から取得する(S41)。CPU21は、取得した登録ファイルのストロークデータに含まれている少なくとも1つの線分データを取得し、RAM22の第2領域に記憶する(S43)。なお、RAM22の第2領域に線分データが既に記憶されている場合には、S41の処理によって、登録ファイルのストロークデータに含まれている少なくとも1つの線分データに、RAM22の第2領域に記憶されていた線分データが追加され、RAM22の第2領域に記憶されることになる。
CPU21は、RAM22の第2領域に記憶された少なくとも1つの線分データを含むストロークデータを作成する(S45)。CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データによって示される線画を示す画像の画像ファイルを作成する(S45)。CPU21は、作成した画像ファイルを作成した日時を特定する。CPU21は、作成した画像ファイル、画像ファイルを作成するときに使用したストロークデータ、及び、特定した作成日時を対応付け、S41の処理によって取得された登録ファイルに上書きして記憶する(S47)。これによって、S41の処理によって取得された登録ファイルは、ファイルリスト231から削除される。CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データを、RAM22の第2領域から削除する(S49)。
例えば、図6(B)に示すように、第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに文字列「ABCDE」が筆記された後、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われた場合、文字列「ABCDE」のストロークデータ及び画像ファイルが作成され、ファイルリスト231に記憶される。文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データは、RAM22の第2領域から削除される。次いで、第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに文字列「FGHIJ」が筆記された場合、文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データが取得され、RAM22の第2領域に記憶される(S23)。なお、文字列「ABCDE」に対応する複数の線分データはRAM22の第2領域から削除されているので、文字列「FGHIJ」に対応する複数の線分データのみがRAM22の第2領域に記憶された状態になる。
次いで、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われた場合(S25:YES、S28:YES、S29:NO)、文字列「ABCDE」に対応する登録ファイルが取得される(S41)。取得された登録ファイルのストロークデータに含まれる複数の線分データは、RAM22の第2領域に記憶される(S43)。RAM22の第2領域は、文字列「ABCDE」「FGHIJ」に対応する複数の線分データが記憶された状態になる。従って、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データに基づいてストロークデータが作成され(S45)、画像ファイルが作成された場合(S45)、作成された画像ファイルの画像には、文字列「ABCDE」「FGHIJ」が含まれる。
CPU21は、S17の処理において、用紙123に線画が筆記されていない状態であると判断した場合(S17:NO)、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンドを、無線通信部24を介して受信したか判断する(S19)。CPU21は、データ要求コマンドを受信していないと判断した場合(S19:NO)、処理をS13に戻す。CPU21は、データ要求コマンドを受信したと判断した場合(S19:YES)、S33でファイルリスト231に記憶した画像ファイルを、無線通信部24を介してスマートフォン19に無線送信する(S21)。CPU21は処理をS13に戻す。
なお、スマートフォン19のCPU41は、読取装置2から画像ファイルを取得するための操作がタッチパネル191を介して行われた場合、無線通信部44を介して読取装置2との間で近距離無線通信を実行し、読取装置2に対してデータ要求コマンドを送信する。読取装置2のフラッシュROM23のファイルリスト231に格納された画像ファイルは、読取装置2からスマートフォン19に無線送信される。CPU41は、読取装置2から無線送信された画像ファイルを受信し、フラッシュROM43に記憶する。CPU41は、フラッシュROM43に記憶した画像ファイルに基づいて、電子ペン3によって用紙123に筆記された線画と同一形状の線画を含む画像をディスプレイ192に表示させる。なお、読取装置2からスマートフォン19に対して画像ファイルが送信される場合の通信は、無線通信に限定されず有線通信であってもよい。
以上説明したように、読取装置2のCPU21は、第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断した場合(S29:YES)、RAM22の第2領域に記憶された少なくとも1つの線分データに対応する線画のストロークデータ及び画像ファイルを作成し(S31)、ファイルリスト231に格納する(S33)。これによってCPU21は、第1状態の電子ペン3によって用紙123に筆記された線画のストロークデータ及び画像ファイルをファイルリスト231に格納できる。
一方、CPU21は、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断した場合(S29:NO)、ファイルリスト231に格納されたストロークデータ及び画像ファイルに対応する線画と、RAM22の第2領域に記憶された線分データに対応する線画との両方のストロークデータ、及び画像ファイルを作成し(S31)、ファイルリスト231に格納する(S33)。これによってCPU21は、電子ペン3によって先に筆記された線画と後で筆記された線画との両方のストロークデータ、及び画像ファイルを作成できる。従ってユーザは、第2状態とした電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作を行うことによって、記入領域123Aに先に筆記した線画と後で筆記した線画との両方のストロークデータ、及び画像ファイルを、読取装置2に作成させることができる。このためユーザは、図6(B)に示すように、文字列「ABCDE」のストロークデータ及び画像ファイルが一旦作成された後でも、文字列「ABCDE」と、追記された文字列「FGHIJ」との両方のストロークデータ及び画像ファイルを、読取装置2に容易に作成させることができる。
第1状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに筆記する動作が行われた場合、電子ペン3は筆記可能な状態であるので、チェックボックス123Bに線画が筆記される。一方、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに筆記する動作が行われた場合、電子ペン3は筆記不可能な状態であるので、チェックボックス123Bに線画は筆記されない。チェックボックス123Bに筆記が頻繁に行われた場合、直近に筆記した線画を認識し難くなるので、第1状態の電子ペン3で筆記したか、第2状態の電子ペン3で筆記したかを区別し難くなる。これに対し、読取装置2では、チェックボックス123Bに対する筆記が頻繁に行われることを抑制できる。従ってユーザは、直近に筆記した線画を認識し易くなるので、第1状態の電子ペン3で筆記したか、第2状態の電子ペン3で筆記したかを区別し易くなる。
なお、ストロークデータ及び画像ファイルの作成を指示するために第1状態の電子ペン3で筆記する領域と、線画が追加されたストロークデータ及び画像ファイルの作成を指示するために第2状態の電子ペン3で筆記する領域とは、何れもチェックボックス123Bである。このため、用紙123にチェックボックス123Bを複数設ける必要がない。従って読取装置2は、複数のチェックボックスが設けられることによって記入領域123Aが狭くなることを軽減できる。又、ユーザは、電子ペン3の状態を切り替え、共通のチェックボックス123Bに線画を筆記する動作を行うことによって、読取装置2に異なる動作を指示できる。従ってユーザは、複数のチェックボックスを使い分ける必要がないので、読取装置2に対して異なる動作を容易に指示できる。
電子ペン3は、共振周波数の異なる第1共振回路38A(共振周波数:第1周波数)及び第2共振回路38B(共振周波数:第2周波数)を有する。電子ペン3は、用紙111に対する筆記が可能な状態(第1状態)で第1共振回路38Aを有効とし、用紙111に対する筆記が不可能な状態(第2状態)で第2共振回路38Bを有効とすることができる。従ってCPU21は、第1周波数の電流をループコイルに流したことに応じて誘導電流を検出した場合、電子ペン3が第1状態であると判断し、第2周波数の電流をループコイルに流したことに応じて誘導電流を検出した場合、電子ペン3が第2状態であると判断できる。このように、CPU21は、検出される誘導電流に応じて、電子ペン3の状態を容易に判断できる。
CPU21は、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに筆記する動作を行った場合、最も新しい作成日時の登録ファイルをファイルリスト231から取得し(S41)、ストロークデータに含まれる線分データをRAM22の第2領域に記憶する(S43)。ここで、RAM22の第2領域に別の線分データが追加して記憶されている場合、S43で記憶された線分データに対応する線画と、RAM22の第2領域に追加して記憶された線分データに対応する線画とのストロークデータ及び画像ファイルが作成される(S31)。このように、RAM22の第2領域に追加して記憶された線分データに対応する線画と共に画像に含められる線画は、常に、最も新しい作成日時の登録ファイルのストロークデータに含まれる線分データに対応する線画になる。ユーザは、追記の対象とする線画のストロークデータ及び画像ファイルを、複数のストロークデータ及び複数の画像ファイルから選択する必要がない。このため、ユーザは、先に筆記された線画と後で筆記された線画のストロークデータ及び画像ファイルを読取装置2に作成させる場合の操作を容易に行うことができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記のメイン処理の一部は、スマートフォン19のCPU41によって実行されてもよい。例えば、上記実施形態では、読取装置2のCPU21によって画像ファイルが作成され、スマートフォン19からの要求に応じて、作成された画像ファイルがスマートフォン19に送信された。これに対し、画像ファイルは、スマートフォン19のCPU41によって作成されてもよい。例えばCPU21は、第1状態の電子ペン3によって、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われた場合(S25:YES、S29:YES)、S31の処理において、画像ファイルを作成せずストロークデータのみ作成し、ファイルリスト231に記憶してもよい(S33)。CPU21は、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンドを受信した場合(S19:YES)、S21の処理において、ファイルリスト231に記憶したストロークデータをスマートフォン19に送信してもよい。スマートフォン19のCPU41は、読取装置2からストロークデータを受信した場合、受信したストロークデータに基づいて画像ファイルを作成してもよい。CPU41は、作成した画像ファイルに基づいて、電子ペン3によって用紙123に筆記された線画と同一形状の線画を含む画像をディスプレイ192に表示させてもよい。
チェックボックス123Bは用紙123に設けられていなくてもよい。CPU21は、S23で取得した線分データに対応する複数の座標データによって示される位置が所定の条件を満たす場合(例えば、用紙123の四隅の何れかの位置に筆記する動作が行われた場合)、ストロークデータ及び画像ファイルの作成処理(S31)を実行してもよい。又、CPU21は、S23で取得した線分データに対応する線分の形状が所定の条件を満たす場合に、ストロークデータ及び画像ファイルの作成処理(S31)を実行してもよい。又、CPU21は、電子ペン3が用紙123の特定の位置に押し付けられた状態の継続時間が所定時間よりも長い場合に、ストロークデータ及び画像ファイルの作成処理(S31)を実行してもよい。
CPU21は、S23の処理を行う場合と、S27の処理を行う場合とで、異なる記憶装置に線分データを記憶してもよい。例えばCPU21は、S27の処理を行う場合、少なくとも1つの線分データをフラッシュROM23に記憶してもよい。又、例えばCPU21は、S23の処理を行う場合、RAM22とは異なるRAM(例えば、CPU21に内蔵されたRAM)に線分データを記憶してもよい。又、CPU21は、RAM22の第3領域にファイルリスト231を記憶してもよい。
CPU21は、S25の処理において、線分データの複数の座標データの少なくとも1つがチェック領域内の位置を示している場合、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断した。これに対して、CPU21は、線分データの複数の座標データの全てが、チェック領域内の位置を示している場合、チェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われたと判断してもよい。
上記実施形態において、電子ペン3の状態は、ノック棒39を押し込む操作に連動して切り替えられた。これに対して電子ペン3は、スイッチ37を手動で切り替えられるようにしてもよい。又、CPU21が電子ペン3の状態を判断する方法は変更できる。例えばユーザは、入力部25を介して、電子ペン3の状態を読取装置2に入力してもよい。CPU21は、入力部25を介して電子ペン3の状態を判断してもよい。
上記実施形態において、CPU21は、第1状態の電子ペン3によって記入領域123Aに対する筆記動作が行われた場合、取得された線分データを、RAM22の第2領域に記憶した。これに対して、CPU21は、第2状態の電子ペン3によって記入領域123Aに対する筆記動作が行われた場合も、取得された線分データを、RAM22の第2領域に記憶してもよい。上記実施形態において、CPU21は、第2状態の電子ペン3によってチェックボックス123Bに線画を筆記する動作が行われた場合、最も新しい登録ファイルを取得し、新たなストロークデータファイル及び画像ファイルを含む登録ファイルによって上書きした(S45)。CPU21は、最も新しい登録ファイルのストロークデータに含まれる複数の線分データをRAM22の第2領域に記憶した(S43)後、登録ファイルは上書きされなくてもよく、そのままファイルリスト213に格納されてもよい。又、CPU21は、S41の処理において取得される登録ファイルを、ユーザに選択させてもよい。
なお、電子ペン3は本発明の「筆記具」の一例である。センサ基板7L、7R、ASIC28A、29Aは本発明の「検出部」の一例である。S23の処理を行うCPU21は本発明の「取得手段」の一例である。S25の処理を行うCPU21は本発明の「第1判断手段」の一例である。RAM22は本発明の「第1記憶部」の一例である。S27の処理を行うCPU21は本発明の「第1記憶手段」の一例である。S29の処理を行うCPU21は本発明の「第2判断手段」の一例である。S31の処理を行うCPU21は本発明の「第1作成手段」「第1画像作成手段」の一例である。S45の処理を行うCPU21は本発明の「第2作成手段」「第2画像作成手段」の一例である。S33の処理を行うCPU21は本発明の「第2記憶手段」の一例である。S47の処理を行うCPU21は本発明の「第3記憶手段」の一例である。S21の処理を行うCPU21は本発明の「送信手段」の一例である。
1 手書入力システム
2 読取装置
2L 左読取装置
2R 右読取装置
19 スマートフォン
21 CPU
22 RAM
23 フラッシュROM
28A ASIC
29A ASIC
32 コイル
33 コンデンサ
35 コンデンサ
37 スイッチ
38 共振回路
38A 第1共振回路
38B 第2共振回路
41 CPU
123 用紙
123A 記入領域
123B チェックボックス

Claims (6)

  1. 紙媒体が載置される所定領域の何れかの位置に、前記紙媒体への筆記が可能な第1状態と、前記紙媒体への筆記が不可能な第2状態とに切り替え可能な筆記具が近接した場合に、前記筆記具が近接した位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された位置を特定可能な座標データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記座標データが所定の条件を満たすか判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段によって、前記座標データが前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記筆記具が前記第1状態であるか又は前記第2状態であるかを判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段によって前記第1状態であると判断された場合、前記紙媒体に筆記された第1線画の位置を示す複数の前記座標データを含む第1ストロークデータファイルを作成する第1作成手段と、
    前記第2判断手段によって前記第2状態であると判断された場合、前記第1作成手段によって作成された前記第1ストロークデータファイルに含まれる前記複数の座標データに、前記紙媒体に新たに筆記された第2線画の位置を示す複数の前記座標データを含めたストロークデータファイルであって、前記第1線画に前記第2線画が追記された線画を示す第2ストロークデータファイルを作成する第2作成手段と
    を備えたことを特徴とする筆記データ処理装置。
  2. 前記第1判断手段によって、前記座標データが前記所定の条件を満たさないと判断された場合、前記座標データを第1記憶部に記憶する第1記憶手段を備え、
    前記第2判断手段は、
    前記第1判断手段によって、前記座標データが前記所定の条件を満たすと判断された場合であり、且つ、前記第1記憶部に複数の前記座標データが記憶されている場合、前記筆記具が前記第1状態であるか又は前記第2状態であるかを判断し、
    前記第1作成手段は、
    前記第2判断手段によって前記第1状態であると判断された場合、前記第1記憶部に記憶された前記複数の座標データを含む前記第1ストロークデータファイルを作成し、
    前記第1作成手段によって作成された前記第1ストロークデータファイルを、第2記憶部に記憶する第2記憶手段を更に備え、
    前記第2作成手段は、
    前記第2判断手段によって前記第2状態であると判断された場合であり、且つ、前記第2記憶部に前記第1ストロークデータファイルが記憶されている場合、前記第2記憶部に記憶された前記第1ストロークデータファイルに含まれる前記複数の座標データに、前記第1記憶部に記憶された前記複数の座標データを含めた前記第2ストロークデータファイルを作成することを特徴とする請求項1に記載の筆記データ処理装置。
  3. 前記第1作成手段によって作成された前記第1ストロークデータファイルに基づいて、第1画像ファイルを作成する第1画像作成手段と、
    前記第2作成手段によって作成された前記第2ストロークデータファイルに基づいて、第2画像ファイルを作成する第2画像作成手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記データ処理装置。
  4. 前記第1判断手段は、
    前記所定領域のうち前記紙媒体の種別に応じて決定される特定の領域であるチェック領域の中の何れかの位置と、前記取得手段によって取得された前記座標データによって特定される位置とが一致する場合、前記所定の条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の筆記データ処理装置。
  5. 前記検出部は、前記筆記具が前記第1状態であるか又は前記第2状態であるかによって異なる誘導電流を検出し、
    前記第2判断手段は、
    前記誘導電流に基づいて、前記第1状態であるか又は前記第2状態であると判断することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の筆記データ処理装置。
  6. 前記第2作成手段は、
    前記第2記憶部に複数の前記第1ストロークデータファイルが記憶されている場合であって、前記第2判断手段によって前記第2状態であると判断された場合、前記複数の第1ストロークデータファイルのうち前記第2記憶部に記憶された日時が最も新しい前記第1ストロークデータファイルに含まれる前記複数の座標データに、前記第1記憶部に記憶された前記複数の座標データを含めた前記第2ストロークデータファイルを作成することを特徴とする請求項2に記載の筆記データ処理装置。
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