JP2015056052A - 筆記データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の線画のうち、同一のデータに含める線画をユーザに迅速且つ容易に選択させることが可能な筆記データ処理装置を提供する。
【解決手段】スマートフォンのCPUは、ストロークデータとフォーマット情報を読取装置から取得する。CPUは、ストロークデータによって特定される線画を少なくとも含む画像の画像ファイルを作成し、フォーマット情報と関連付けて記憶する。CPUは、記憶された複数の画像ファイルのうち、特定の画像ファイルに関連付けられたフォーマット情報と同一のフォーマット情報が関連付けられた少なくとも1つの画像ファイルを、サムネイルによって通知する(S129)。CPUは、サムネイルの選択操作を受け付ける(S131)。CPUは、受け付けたサムネイルに対応する画像ファイルに含まれる線画と、特定の画像ファイルに含まれる線画とを含む画像ファイルを作成する(S139,S141)。
【選択図】図13

Description

本発明は、紙媒体に筆記する動作に基づき、筆記具の移動の軌跡を電子化する筆記データ処理装置に関する。
台座上に載置された紙媒体に筆記具で筆記する場合の筆記具の動作に基づいて、筆記具の移動の軌跡を筆跡として電子化することが可能な筆記データ処理装置が知られている。特許文献1には、紙媒体に異なるタイミングで複数の文字列が筆記された場合に、先に筆記された文字列のデータに、後で筆記された文字列のデータを追加することによって、複数の文字列を含む一つのデータ(以下、追記データという。)を作成する技術が開示されている。
特開2012−38158号公報
上記技術において、先に筆記された文字列(以下、先文字列という。)のデータが筆記データ処理装置に複数記憶されている場合を例に挙げる。この場合、ユーザは、複数の先文字列の何れかと、後で筆記した文字列とを含む追記データを筆記データ作成装置に作成させる為に、複数の先文字列の何れかを選択する必要がある。ここで、複数の先文字列の数が多い場合、ユーザは、追記データに含める先文字列を複数の先文字列から選択するのに手間を要するという問題点がある。
本発明の目的は、複数の線画のうち、同一のデータに含める線画をユーザに迅速且つ容易に選択させることが可能な筆記データ処理装置を提供することである。
本発明の筆記データ処理装置は、紙媒体に筆記された複数の線画を含む画像の画像ファイルを作成することが可能な筆記データ処理装置であって、線画を特定可能な情報であって前記紙媒体上の複数の位置を示す線画情報と、前記線画情報によって特定される前記線画が筆記された紙媒体の種別を示す種別情報とを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記線画情報によって特定される前記線画を少なくとも含む画像の画像ファイルを、前記取得手段によって前記線画情報が取得される度に作成する第1作成手段と、前記第1作成手段によって作成された前記画像ファイルと、前記取得手段によって取得された前記種別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち、特定の画像ファイルに関連付けられた種別情報と同一の種別情報が関連付けられた少なくとも1つの画像ファイルを通知することが可能な通知情報を、表示部に表示する表示手段と、前記表示手段によって前記表示部に表示された前記通知情報によって通知される前記少なくとも1つの画像ファイルのうち少なくとも1つを選択する操作を、操作部を介して受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた前記操作によって選択された少なくとも1つの画像ファイルの基となる画像に含まれる線画と、前記特定の画像ファイルの基となる画像に含まれる線画とを少なくとも含む画像の画像ファイルを作成する第2作成手段とを備えている。
本発明の筆記データ処理装置は、特定の画像ファイルの基となる画像に含まれる線画と、他の画像ファイルの基となる画像に含まれる他の線画とを含む、新たな画像ファイルを作成する。筆記データ処理装置は、他の画像ファイルの候補を、通知情報を表示部に表示することによってユーザに通知できる。ユーザは、通知情報によって通知される少なくとも1つの画像ファイルの中から、他の画像ファイルを選択できる。通知情報は、記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち、対応する紙媒体が特定の画像ファイルと同一である少なくとも1つの画像ファイルを通知する。このため筆記データ処理装置は、通知情報によってユーザに通知する画像ファイルの数を抑制できる。従ってユーザは、他の線画を含む画像の他の画像ファイルを迅速且つ容易に選択できる。
本発明において、前記画像ファイルは、前記線画が筆記された紙媒体全体を含む画像の画像ファイルである第1ファイル、又は、前記線画の近傍のみを含む画像の画像ファイルである第2ファイルであり、前記第1作成手段は、前記画像ファイルとして前記第1ファイル又は前記第2ファイルを作成し、前記記憶部は、前記第1作成手段によって作成された前記第1ファイル又は前記第2ファイルと前記種別情報とを関連付けて記憶し、前記表示手段は、前記特定の画像ファイルが前記第1ファイルである場合、前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第1ファイルを通知することが可能な通知情報を前記表示部に表示し、前記特定の画像ファイルが前記第2ファイルである場合、前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第2ファイルを通知することが可能な通知情報を前記表示部に表示してもよい。
例えば筆記データ処理装置は、特定の画像ファイルが第1ファイルである場合、通知情報によってユーザに通知する画像ファイルの候補として、記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第1ファイルを選択する。又、例えば筆記データ処理装置は、特定の画像ファイルが第2ファイルである場合、通知情報によってユーザに通知する画像ファイルの候補として、記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第2ファイルを選択する。このように筆記データ処理装置は、特定の画像ファイルと種類(第1ファイル又は第2ファイル)が同一のである少なくとも1つの画像ファイルを、通知情報によってユーザに通知できる。従ってユーザは、画像ファイルとして適切な少なくとも1つの画像ファイルを選択できる。
本発明において、記第1作成手段は、前記取得手段によって取得された前記線画情報によって示される複数の位置のうち、特定方向の最大位置と最小位置との間の長さである第1長さと、前記紙媒体の前記特定方向の長さである第2長さとの関係、又は、前記取得手段によって取得された前記種別情報に基づいて決定される前記第1ファイル又は前記第2ファイルを作成してもよい。この場合、筆記データ処理装置は、作成する画像ファイルの種類(第1ファイル又は第2ファイル)を容易に判断できる。
本発明において、前記線画の近傍は、前記線画を囲む最少の四角形内の領域であってもよい。この場合、筆記データ処理装置は、画像ファイルの容量を最小限に抑制できる。
手書入力システム1の概要を示す図である。 読取装置2及びスマートフォン19の電気的構成を示すブロック図である。 用紙121を示す図である。 用紙122を示す図である。 用紙123を示す図である。 テーブル431を示す図である。 作成される画像ファイルの基となる画像を示す図である。 第1メイン処理のフローチャートである。 第2メイン処理のフローチャートである。 データ取得処理のフローチャートである。 第1作成処理のフローチャートである。 データ選択処理のフローチャートである。 第2作成処理のフローチャートである。 第1画面81を示す図である。 第2画面91を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態に係る手書入力システム1の概要を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、左下側を、各々、読取装置2の左側、右側、前側、後側、上側、下側と定義して説明する。
図1に示すように、手書入力システム1は、読取装置2、電子ペン3、スマートフォン19等を主に備える。読取装置2は、折り畳んで携行可能な、薄型軽量の手書き入力装置である。手書入力システム1では、ユーザは電子ペン3を用いて、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する。線画は、文字、数値、記号、図形等を含む。読取装置2は、筆記の過程で経時的に変化する電子ペン3の複数の位置を特定する。スマートフォン19は、読取装置2で特定された複数の位置を取得する。スマートフォン19は、取得した複数の位置に基づき、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画を特定する。スマートフォン19は、特定された線画を少なくとも含む画像の画像ファイルを作成する。スマートフォン19のユーザは、作成された複数の画像ファイルのうち何れかを選択する操作を、タッチパネル191を介して入力する。スマートフォン19は、選択された画像ファイルに対応する画像を、ディスプレイ192に表示させる。ユーザは、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画と同一形状の線画を含む画像を、ディスプレイ192を介して視認できる。
読取装置2は、左右一対の左読取装置2L,右読取装置2R,及びカバー4を構成の主体とする。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、矩形薄板状である。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、カバー4の前面に左右方向に見開き可能に配置されている。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、フラットケーブル(図示略)によって電気的に接続されている。右読取装置2Rは、3つのLED5を上端に備える。LED5は、読取装置2の状態をユーザに通知可能である。カバー4は、袋状の袋部4Aを左側に備える。左読取装置2Lは、袋部4A内に差し込まれることでカバー4に着脱可能に装着される。右読取装置2Rは、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、カバー4の右前面に貼り付けられる。
読取装置2の前面には紙媒体100が着脱可能に装着される。紙媒体100は、左右方向に見開き可能な冊子状である。紙媒体100では、一対の表紙(表表紙110L及び裏表紙110R)と複数の用紙111が、各々の縁部の一部で綴じられている。一例として、紙媒体100はA5サイズのノートである。用紙111に予め印刷された図柄のレイアウト等を示すフォーマットは、紙媒体100の種別毎に異なる。又、用紙111のフォーマットは、頁毎に異なる場合もある。以下、用紙111に予め印刷された図柄を、印刷図柄という。紙媒体100は、表表紙110Lが左読取装置2Lの前面に載置され、且つ、裏表紙110Rが右読取装置2Rの前面に載置されるように、読取装置2に装着される。本実施形態では、紙媒体100は、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、紙媒体100が読取装置2に位置決めされた状態で装着される。即ち、左読取装置2L及び右読取装置2Rは各々、表表紙110L及び裏表紙110Rと一体的に移動する。ユーザは電子ペン3を用いて紙媒体100の用紙111に線画を筆記できる。
電子ペン3は、公知の電磁誘導式の電子ペンであり、筒体30、芯体31、コイル32、可変容量コンデンサ33、基板34、コンデンサ35、及びインク収納部36を主に備える。筒体30は、円柱状の形状を有し、芯体31の一部、コイル32,可変容量コンデンサ33,基板34,コンデンサ35,及びインク収納部36を内部に収容する。芯体31は、電子ペン3の先端部に設けられている。芯体31は図示外の弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢されている。芯体31の先端部は、筒体30の外部に突出している。芯体31の後端側は、インクが収納されているインク収納部36に接続されている。インク収納部36は、芯体31にインクを供給する。ユーザが電子ペン3を用いて用紙111に筆記すると、インクによって用紙111に線画が形成される。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回された状態で、芯体31と可変容量コンデンサ33との間に保持されている。可変容量コンデンサ33は、基板34によって電子ペン3の内部に固定されている。基板34には、コンデンサ35が搭載されている。コンデンサ35及び可変容量コンデンサ33はコイル32に並列に接続され、周知の共振(同調)回路を構成する。
スマートフォン19は、タッチパネル191及びディスプレイ192を備える。タッチパネル191は、各種指示を入力するために使用される。ディスプレイ192は、画像ファイルに対応する画像を表示可能である。なお、スマートフォン19の代わりに汎用PCやタブレットPCが用いられてもよい。
図2を参照して、手書入力システム1の電気的構成を説明する。まず、読取装置2の電気的構成と、読取装置2が座標データを検出する原理の概要とを説明する。読取装置2は、センサ基板7L,7R,メイン基板20,センサ制御基板28,29、入力部25、及び3つのLED5を備える。センサ基板7L,7Rは、夫々、左読取装置2L,右読取装置2R内に設けられる。入力部5及び3つのLED5は、右読取装置2Rに設けられる。
メイン基板20は、CPU21、RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24を備える。RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、読取装置2の制御を行う。RAM22は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。フラッシュROM23には、CPU21が読取装置2を制御するために実行するプログラムが記憶される。又、フラッシュROM23には、後述するレイアウトデータが、用紙111のフォーマット毎に複数記憶される。又、フラッシュROM23にはストロークデータが記憶される。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。
入力部25及び3つのLED5は、CPU21に電気的に接続されている。入力部25は、読取装置2に対する指示を入力する為のスイッチである。3つのLED5の夫々の色は、黄色、緑色、及び赤色である。
センサ基板7L、7Rには、上下方向及び左右方向の各々に細長いループコイルが多数配列されている。センサ基板7Lは、センサ制御基板28のASIC28Aに電気的に接続されている。ASIC28Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7L上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。センサ基板7Rは、センサ制御基板29のASIC29Aに電気的に接続されている。ASIC29Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7R上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。ASIC28A,29Aのうち、マスター側のASIC28AはCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC29AはASIC28Aを介してCPU21に接続されている。
センサ基板7L,7R上で電子ペン3による筆記動作が行われた場合に座標データが検出される原理を、概略的に説明する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが電子ペン3を用いて、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する動作を行うと、電子ペン3はセンサ基板7L,7Rに近接する。そのため、電子ペン3の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルからの磁界の発生を停止させる。センサ基板7L,7Rの各々のループコイルは、電子ペン3の共振回路から発せられる誘導磁界を受信する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに流れる信号電流(受信電流)を検出させる。ASIC28A,29Aがこの動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行し、受信電流を検出することによって、電子ペン3の位置を示す座標データが検出される。
さらに、電子ペン3を用いて用紙111に線画を筆記する動作が行われている状態では、芯体31に筆圧が付与される。コイル32のインダクタンスは、芯体31に付与される筆圧に応じて変化する。これにより、芯体31に付与される筆圧に応じて、電子ペン3の共振回路の共振周波数が変化する。CPU21は、共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、特定した筆圧によって、紙媒体100の用紙111に線画が筆記されている状態であるか否かを判断できる。
CPU21は、用紙111に線画が筆記されていると判断した場合、ASIC28A,29Aを介して検出された電子ペン3の位置を示す座標データを取得し、RAM22に記憶する。CPU21は、用紙111に線画が筆記されていると判断している間、座標データを一定周期で繰り返し取得する。CPU21は、用紙111に筆記した線画を保存する指示を検出した場合、RAM22に記憶した複数の座標データに基づいてストロークデータを作成する。CPU21が用紙111に筆記した線画を保存する指示を検出する具体的な方法は後述する。ストロークデータは、線画を保存する指示が前に検出されてから、線画を保存する指示が後で検出されるまでに取得された複数の座標データを含む。CPU21は、作成したストロークデータをフラッシュROM23に記憶する。
次に、スマートフォン19の電気的構成と、スマートフォン19が読取装置2からストロークデータを取得した場合の処理の概要とを説明する。スマートフォン19は、CPU41,RAM42,フラッシュROM43,無線通信部44,入力回路45,出力回路46,タッチパネル191,及びディスプレイ192を主に備える。CPU41は、スマートフォン19の制御を行う。CPU41は、RAM42、フラッシュROM43、無線通信部44、入力回路45、及び出力回路46と電気的に接続している。
RAM42は、種々の一時データを記憶する。無線通信部44は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路45は、CPU41へタッチパネル191からの指示を送る制御を行う。出力回路46は、CPU41からの指示に応じてディスプレイ192に画像を表示する制御を行う。
フラッシュROM43には、CPU41が実行するプログラムが記憶される。スマートフォン19は、図示外の媒体読取装置(例えば、メモリカードスロット)を備える。スマートフォン19は、記憶媒体(例えば、メモリカード)に記憶されているプログラムを、媒体読取装置で読み取ってフラッシュROM43にインストールできる。また、スマートフォン19に接続されている外部機器(図示外)またはネットワークからプログラムを受信して、フラッシュROM43にインストールしてもよい。
又、フラッシュROM43には、後述する印刷図柄データが、用紙111のフォーマット毎に複数記憶される。又、フラッシュROM43には、テーブル431(図6参照)が記憶される。
CPU41は、読取装置2からストロークデータを取得する為の操作がタッチパネル191を介して行われた場合、無線通信部44を介して読取装置2との間で近距離無線通信を実行する。読取装置2のフラッシュROM23に記憶されているストロークデータは、読取装置2からスマートフォン19に無線送信される。CPU41は、読取装置2から無線送信されたストロークデータを受信し、RAM42に記憶する。CPU41は、RAM42に記憶したストロークデータに基づいて、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画と同一形状の線画を含む画像ファイルを作成する。なお、読取装置2からスマートフォン19に対してストロークデータが送信される場合の通信は、無線通信に限定されず有線通信であってもよい。
図3〜図5を参照し、紙媒体100の用紙111の具体例である、用紙121(図3参照)、122(図4参照)、123(図5参照)について説明する。図3〜図5の左側、右側、上側、下側を、それぞれ、用紙111の左側、右側、上側、下側と定義して説明する。なお、図3〜図5は、夫々、紙媒体100を見開き状態とした場合に向き合って配置する2頁分の用紙121〜123を示している。
図3に示すように、用紙121は、2013年7月次のスケジュールを書き込む為のスケジュール用紙である。紙媒体100を見開き状態とした場合に向き合って配置する2頁分の用紙121が、1か月分のスケジュール用紙に相当する。2頁分の用紙121は、記入領域121A及びチェックボックス121Bを有する。記入領域121Aは、2頁分の用紙121のうち右側の用紙121全体と、左側の用紙121の一部に配置される。記入領域121Aには、曜日を示す文字、日付を示す数字、及び、日付毎に記入領域121Aを区分する為の線が印刷されている。記入領域121Aは、電子ペン3を用いてユーザが日付毎にスケジュールを筆記する為の領域である。チェックボックス121Bは、左側の用紙121の記入領域121Aの左下側に印刷されている。チェックボックス121Bは、記入領域121Aに筆記された線画を見開き2頁単位で保存する場合にユーザがチェックマークを筆記する為の領域である。なお、図示されていないが、2頁分の用紙121に対応する西暦及び月が図3の場合(2013年7月)と異なる場合、チェックボックス121Bが印刷される位置も、図3の位置と異なる。チェックボックス121Bが印刷される位置は、西暦及び月毎に僅かずつ異なっている。
図4に示すように、用紙122は、ToDoリストを書き込む為の用紙である。用紙122は、記入領域122A及び複数のチェックボックス122Bを有する。記入領域122Aには、左右方向に延びる複数の罫線が上下方向に等間隔に並んで印刷されている。複数の罫線の夫々の右端に、期限(日付及び曜日)を記入する為の領域を区分する為の上下方向の線分が印刷されている。記入領域122Aは、実施予定の項目及び期限をユーザが筆記する為の領域である。複数のチェックボックス122Bの夫々は、複数の罫線の夫々の見開き中央側に印刷されている。複数のチェックボックス122Bの夫々は、記入領域122Aに罫線に沿って筆記された一行分の線画を保存する場合にユーザがチェックマークを筆記する為の領域である。
図5に示すように、用紙123は、メモを筆記する為のメモ用紙である。用紙123は、記入領域123A及びチェックボックス123Bを有する。記入領域123Aには、左右方向に延びる複数の罫線が上下方向に等間隔に並んで印刷されている。上端部の2本の罫線の夫々の左上側に、「Title:」「Tags:」の文字が印刷されている。記入領域123Aは、ユーザがメモを筆記する為の領域である。チェックボックス123Bは、記入領域123Aの右下に印刷されている。チェックボックス123Bは、記入領域123Aに筆記された線画を1頁単位で確定させる為にユーザがチェックマークを筆記する為の領域である。
以下、記入領域121A(図3参照)、122A(図4参照)、123A(図5参照)を総称して記入領域111Aという。チェックボックス121B(図3参照)、122B(図4参照)、123B(図5参照)を総称してチェックボックス111Bという。用紙121(図3参照)、122(図4参照)、123(図5参照)の夫々のフォーマットを、夫々、第1フォーマット、第2フォーマット、第3フォーマットという。なお、本実施形態では、用紙121(図3参照)、用紙122(図4参照)、及び用紙123(図5参照)の何れかを含む紙媒体100が読取装置2に装着されて使用されることを前提とする。
用紙111に筆記された線画に基づいて作成される画像ファイルの概要について説明する。読取装置2のCPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111の記入領域111Aに電子ペン3によって線画が筆記されている間、電子ペン3の位置を示す座標データを繰り返し取得し、RAM22に記憶する。RAM22には、線画を構成する1本分の線分毎に複数の座標データがグループ化された状態で記憶される。CPU21は、チェックボックス111Bにチェックマークがチェックされたと判断した場合、RAM22に記憶された複数の座標データを含むストロークデータを作成する。CPU21は、作成したストロークデータをフラッシュROM23に記憶する。CPU21は、スマートフォン19からの指示に応じ、フラッシュROM23に記憶したストロークデータをスマートフォン19に送信する。スマートフォン19のCPU41は、読取装置2から送信されたストロークデータを受信し、RAM42に記憶する。
CPU41は、受信したストロークデータに含まれる複数の座標データをグループ単位で抽出する。CPU41は、抽出した複数の座標データの夫々によって示される複数の位置の間を、筆記された順番に直線で結ぶ。CPU41は、グループ毎に1本分ずつ得られる線分を結合し、筆記された線画として特定する。CPU41は、特定した線画を少なくとも含む画像の画像ファイルを作成する。画像ファイルは、線画をデシタル画像によって示すデータファイルである。デジタル画像の例として、ベクター画像やラスター画像が挙げられる。画像ファイルとしてJPEGファイル、GIFファイル、PNGファイル、BMPファイルが挙げられる。
用紙121(図3参照)、122(図4参照)、123(図5参照)の夫々に線画が筆記された場合に作成される画像ファイルについて説明する。はじめに、図3に示すように、用紙121に線画が筆記された場合に作成される画像ファイルについて説明する。用紙121の記入領域121Aに線画が筆記され、チェックボックス121Bにチェックマークが筆記された場合、CPU41は、線画が筆記された2頁分の用紙121全体を含む画像の画像ファイルを作成する。その理由は次の通りである。用紙121の記入領域121Aのうち、7月10日に対応する部分に文字列「10:00 打合せ」が筆記され、チェックボックス121Bにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。文字列「10:00 打合せ」は、筆記された部分が示す日付(7月10日)に対応付けられなければ、スケジュールを示す有効な情報とならない。従って例えば、文字列「10:00 打合せ」の近傍の領域である四角形51で囲まれた部分のみを含む画像の画像ファイルが作成されても、ユーザは、筆記された文字列に対応する日付を画像ファイルから特定できない。
従って、2頁分の用紙121の何れかに文字列が筆記された場合、CPU41は、2頁分の用紙121全体を含む画像の画像ファイルを作成する。より具体的には、CPU41は、2頁分の用紙121の夫々に印刷された印刷図柄(記入領域121Aに印刷された曜日を示す文字、日付を示す数字、及び、日付毎に記入領域121Aを区分する為の線、及び、チェックボックス121B)と、筆記された文字列「10:00 打合せ」とを含む画像の画像ファイルを作成する。画像に含まれる領域は、見開き状態とした2頁分の用紙121全体である。以下、線画が筆記された用紙111全体(用紙121の場合、見開き状態とした2頁分の用紙121全体)を含む画像の画像ファイルを、第1ファイルという。
なお、CPU41は、2頁分の用紙121に印刷された印刷図柄を、フラッシュROM23に記憶された印刷図柄データに基づいて特定できる。印刷図柄データは、2頁分の用紙121の左上(左側の頁の用紙121の左上)、左下(左側の頁の用紙121の左下)、右上(右側の頁の用紙121の右上)、及び右下(右側の頁の用紙121の右下)の夫々の位置を示す座標データを含む。又、印刷図柄データは、2頁分の用紙121上において印刷図柄が配置する位置を示す座標データを含む。CPU41は、印刷図柄データに基づいて特定される印刷図柄と、読取装置2から受信したストロークデータに基づいて特定される筆記された線画とを重ね合わせ、画像ファイルの基となる画像を作成できる。CPU41は、印刷図柄データに含まれる座標データと、ストロークデータに含まれる座標データとが一致するように、印刷図柄と筆記された線画との位置関係を調整し、印刷図柄と筆記された線画とを重ね合わせる。これによって、CPU41は、線画が筆記された状態の2頁分の用紙121全体を再現した画像を作成できる。
なお、2頁分の用紙121に対応する印刷図柄データは、西暦及び月毎に異なる複数の印刷図柄データを含む。西暦及び月毎に異なる複数の印刷図柄データの夫々は、西暦及び月毎に異なる印刷図柄を特定できる。又、フラッシュROM43には、2頁分の用紙121に対応する印刷図柄データだけでなく、用紙122、123に対応する印刷図柄データも記憶されている。
なお、CPU41は、記入領域121Aに印刷された印刷図柄のみ画像に含め、チェックボックス121Bを画像に含めなくてもよい。その理由は、チェックボックス121Bが画像に含まれない場合でも、ユーザは、筆記された文字列に対応する日付を画像ファイルに基づいて特定できる為である。
次に、図4に示すように、用紙122に線画が筆記された場合に作成される画像ファイルについて説明する。用紙122の記入領域122Aに線画が筆記され、チェックボックス122Bにチェックマークが筆記された場合、CPU41は、線画の近傍のみを含む画像の画像ファイルを作成する。その理由は次の通りである。用紙122の記入領域122Aに文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」が筆記され、対応するチェックボックス122Bにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。ここで、用紙121の場合と同様の方法で、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」が筆記された用紙122全体を含む画像の画像ファイル(第1ファイル)が作成された場合、筆記された文字列を除く余白部分や、用紙122に印刷された印刷図柄(罫線)が画像に含まれる。余白部分や印刷図柄は、ユーザがToDoリストの確認を行う場合に不要となる場合が多い。更に、余白部分や印刷図柄を含まない画像の画像ファイルの容量は、余白部分や印刷図柄を含む画像の画像ファイルの容量よりも小さくなる。このため、余白部分や印刷図柄は、画像から排除されることが好ましい。
従って、用紙122に文字列が筆記された場合、CPU41は、文字列の近傍の領域のみを含む画像の画像ファイルを作成する。より具体的には次の通りである。CPU41は、筆記された文字列の最も上側、下側、左側、及び右側の夫々の位置を特定する。なお、これらの位置は、夫々、文字列を特定したストロークデータに含まれる複数の座標データのうち、紙媒体100上の最も上側、下側、左側、及び右側の位置を示す座標データによって特定される。CPU41は、最も上側の位置を通って左右方向に延びる直線521、最も下側の位置を通って左右方向に延びる直線522、最も左側の位置を通って上下方向に延びる直線523、及び、最も右側の位置を通って上下方向に延びる直線524で囲まれる四角形52を特定する。四角形52は、筆記された文字列を周囲から囲む最少の四角形である。CPU41は、特定した四角形52で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイルを作成する。上記のように特定された最小の四角形で囲まれた領域は、文字列の近傍の領域に相当する。以下、線画の近傍の領域のみを含む画像の画像ファイルを、第2ファイルという。
次に、図5に示すように、用紙123に線画が筆記された場合に作成される画像ファイルについて説明する。用紙123の記入領域123Aに線画が筆記され、チェックボックス123Bにチェックマークが筆記された場合、CPU41は、第1ファイル及び第2ファイルの何れを作成するかを決定し、決定した第1ファイル又は第2ファイルを作成する。その理由は次の通りである。左側の頁の用紙123の記入領域123Aに、文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」が筆記され、左側の頁の用紙123のチェックボックス123Bにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。この場合、左側の頁の用紙123のうち文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」を除く余白部分や、記入領域123Aに印刷された印刷図柄(罫線)は、ユーザがメモの確認を行う場合に不要である場合が多い。更に、余白部分の面積が大きいので、余白部分を含まない画像の画像ファイルの容量は、余白部分を含む画像の画像ファイルの容量よりも大幅に小さくなる。従って、CPU41は、筆記された文字列の近傍、言い換えれば、四角形53で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル、即ち第2ファイルを作成する。
一方、右側の頁の用紙123の記入領域123Aにフローチャートの図形が筆記され、右側の頁の用紙123のチェックボックス123Bにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。この場合、右側の頁の用紙123のうちフローチャートの図形を除く余白部分の面積は小さいので、余白部分を含まない画像の画像ファイルの容量と、余白部分を含む画像の画像ファイルの容量との差異は小さくなり、容量の抑制効果は限定的である。従って、CPU41は、フローチャートの図形が筆記された右側の頁の用紙123全体を含む画像の画像ファイル、即ち第1ファイルを作成する。
なお、用紙123の記入領域123Aに線画が筆記された場合に、CPU41が第1ファイル及び第2ファイルの何れを作成するか判断する具体的な方法は後述する。なお、CPU41は、第1ファイルを作成すると判断した場合、用紙123に印刷された印刷図柄を除いた第1ファイルを作成してもよい。その理由は、用紙123に印刷された印刷図柄は、ユーザがメモの確認を行う場合に不要である場合が多い為である。
図6は、フラッシュROM43に記憶されたテーブル431を示す。CPU41は、上記の方法で画像ファイルを作成した場合、作成した画像ファイルをテーブル431に記憶する。又、CPU41は、種類情報、ストロークデータ、及びフォーマット情報を、記憶した画像ファイルに対応付ける。種類情報は、作成した画像ファイルが第1ファイルであるか第2データであるかを示す情報である。ストロークデータは、画像ファイルの基となる画像に含まれる線画を特定する時に使用されたストロークデータである。フォーマット情報は、ストロークデータによって特定される線画が筆記された用紙111のフォーマットを示す情報である。なお、フォーマットが第1フォーマットである場合、西暦及び月を示すデータがフォーマット情報に含められる。その理由は、用紙121の場合、西暦及び月によって印刷図柄の態様が異なる為である。
用紙111の記入領域111Aに異なるタイミングで線画が筆記され、夫々を保存する為に夫々のタイミングでチェックボックス111Bにチェックマークが筆記された場合、異なる複数の画像ファイルが作成される。ここでユーザが、複数の画像ファイルに基づき、異なるタイミングで筆記された複数の線画を含む1つの画像ファイルの作成を要求する場合がある。以下、このような場合に作成される画像ファイルについて、具体例を挙げて説明する。
図3、図6を参照し、用紙121に複数の線画が異なるタイミングで筆記されたことに基づいて複数の画像ファイルが作成された後、複数の線画を含む1つの画像ファイルの作成が要求された場合の具体例を示す。ユーザは、用紙121の記入領域121Aのうち、7月10日に対応する部分に文字列「10:00 打合せ」を筆記し、チェックボックス121Bにチェックマークを筆記する。この場合、上記で説明したように、CPU41は、文字列「10:00 打合せ」、及び、2頁分の用紙121の印刷図柄を含む画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は、作成された第1ファイル(ファイル名:PPP.bmp)をテーブル431に記憶する。又、CPU41は、対応する種類情報(第1ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:ppp.file)、及びフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))をテーブル431に記憶する。又、ユーザは、7月18日に対応する部分に文字列「15:00 出張」を筆記し、チェックボックス121Bにチェックマークを筆記する。CPU41は、文字列「15:00 出張」、及び、2頁分の用紙121の印刷図柄を含む画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は、作成された第1ファイル(ファイル名:SSS.bmp)、種類情報(第1ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:sss.file)、及びフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))をテーブル431に記憶する。又、ユーザは、7月23日に対応する部分に文字列「9:00 来客」を筆記し、チェックボックス121Bにチェックマークを筆記する。CPU41は、文字列「9:00 来客」、及び、2頁分の用紙121の印刷図柄を含む画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は、作成された第1ファイル(ファイル名:UUU.bmp)、種類情報(第1ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:uuu.file)、及びフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))をテーブル431に記憶する。
ここでユーザは、文字列「10:00 打合せ」「15:00 出張」「9:00 来客」を含む1つの画像ファイルの作成を所望する場合がある。なお、文字列「10:00 打合せ」「15:00 出張」「9:00 来客」の夫々は、何れも、日付(7月10日、7月18日、7月23日)が対応付けられなければ、ユーザは、筆記された文字列に対応する日付を特定できない。従ってCPU41は、筆記された3つの文字列と、2頁分の用紙121の印刷図柄とを含む2頁分の用紙121全体の画像の画像ファイルである第1ファイルを作成する。
CPU41は、次の処理を行うことで、3つの文字列を含む画像の画像ファイルを作成する。はじめにCPU41は、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち何れかをユーザに選択させる。ユーザが文字列「10:00 打合せ」を含む画像の第1ファイル(ファイル名:PPP.bmp)を選択した場合を例に挙げる。この場合、CPU41は、テーブル431のうち、選択された第1ファイル(ファイル名:PPP.bmp)に対応するフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))と同一のフォーマット情報が対応付けられた複数の画像ファイル(ファイル名:SSS.bmp、UUU.bmp)のサムネイルを、ディスプレイ192に表示させる。ディスプレイ192に表示された複数のサムネイルは、作成する画像ファイルの基となる画像に含める文字列「15:00 出張」「9:00 来客」が含まれる画像の画像ファイルをユーザが選択する場合の候補となる。これによってCPU41は、表示された複数のサムネイルのうち少なくとも何れかをユーザに選択させる。
CPU41は、ディスプレイ192に表示させる複数のサムネイルを、テーブル431に記憶された全ての画像ファイルのうち、ユーザによって選択された画像ファイルに対応するフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))と同一のフォーマット情報が対応付けられた複数の画像ファイルの複数のサムネイル(ファイル名:SSS.bmp、UUU.bmp)に絞り込む。ディスプレイ192に表示される複数のサムネイルの数は、テーブル431に記憶された全ての画像ファイルの数よりも少なくなる。このためユーザは、作成する画像ファイルの基となる画像に、文字列「10:00 打合せ」と共に含める文字列「15:00 出張」「9:00 来客」に対応するサムネイルを選択し易くなる。
なおCPU41は、サムネイルをディスプレイ192に表示する場合、複数の画像ファイル(ファイル名:SSS.bmp、UUU.bmp)のサムネイルに加えて、ユーザが選択した画像ファイル(ファイル名:PPP.bmp)のサムネイルをディスプレイ192に表示させてもよい。
ユーザは、タッチパネル191を介してサムネイルの選択操作を行う。CPU41は、ディスプレイ192に表示させた複数のサムネイルのうち、複数の画像ファイル(ファイル名:SSS.bmp、UUU.bmp)の複数のサムネイルの選択操作を、タッチパネル191を介して検出する。CPU41は、次のようにして画像ファイルを作成する。
CPU41は、テーブル431を参照し、最初にユーザが選択した第1ファイル(ファイル名:PPP.bmp)に対応付けられたストロークデータ(ファイル名:ppp.file)を取得する。CPU41は、選択された複数のサムネイルに対応する複数の画像ファイルに対応付けられた複数のストロークデータ(ファイル名:sss.file、uuu.file)を取得する。CPU41は、取得した3つのストロークデータの夫々に含まれる複数の座標データの夫々によって示される複数の位置の間を、筆記された順番に直線で結び、複数の文字列「10:00 打合せ」「15:00 出張」「9:00 来客」を特定する。CPU41は、第1フォーマット(2013年7月)に対応する印刷図柄と、特定された複数の文字列「10:00 打合せ」「15:00 出張」「9:00 来客」とを含む画像の画像ファイル(第1ファイル)を作成する。
CPU41は、作成した画像ファイルをテーブル431に記憶する。又、CPU41は、対応する種類情報(第1ファイル)、及びフォーマット情報(第1フォーマット(2013年7月))を、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する。又、CPU41は、複数の文字列「10:00 打合せ」「15:00 出張」「9:00 来客」を特定可能なストロークデータを、文字列「10:00 打合せ」を特定可能なストロークデータ(ファイル名:ppp.file)、文字列「15:00 出張」を特定可能なストロークデータ(ファイル名:sss.file)、及び、「9:00 来客」を特定可能なストロークデータ(ファイル名:uuu.file)に基づいて作成する。CPU41は、作成したストロークデータを、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する。
図4、図6、図7を参照し、用紙122に複数の線画が異なるタイミングで筆記されたことに基づいて複数の画像ファイルが作成された後、複数の線画を含む1つの画像ファイルの作成が要求された場合の具体例を示す。ユーザは、用紙122の記入領域122Aに「A社B様に連絡 7/30(火)」の文字列を筆記し、対応するチェックボックス122Bにチェックマークを筆記する。この場合、上記で説明したように、CPU41は、筆記された文字列を周囲から囲む最少の四角形で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は、作成された第2ファイル(ファイル名:QQQ.bmp)をテーブル431に記憶する。又、CPU41は、対応する種類情報(第2ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:qqq.file)、及びフォーマット情報(第2フォーマット)をテーブル431に記憶する。又、ユーザは、用紙122の記入領域122Aに「契約書チェック 8/2(金)」の文字列を筆記し、対応するチェックボックス122Bにチェックマークを筆記する。CPU41は、筆記された文字列を周囲から囲む最少の四角形で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は、作成された第2ファイル(ファイル名:VVV.bmp)、種類情報(第2ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:vvv.file)、及びフォーマット情報(第2フォーマット)をテーブル431に記憶する。
ここでユーザは、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を含む1つの画像ファイルの作成を所望する場合がある。なお、用紙122のうち文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を除く余白部分や印刷図柄は、ユーザにとって不要となる場合が多い。従ってCPU41は、筆記された2つの文字列の近傍の領域のみを含む画像の画像ファイルである第2ファイルを作成する。
CPU41は、次の処理を行うことで、2つの文字列を含む画像の画像ファイルを作成する。はじめにCPU41は、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち何れかをユーザに選択させる。ユーザが文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」を含む画像の第2ファイル(ファイル名:QQQ.bmp)を選択した場合を例に挙げる。この場合、CPU41は、テーブル431のうち、選択された第2ファイル(ファイル名:QQQ.bmp)に対応付けられたフォーマット情報(第2フォーマット)と同一のフォーマット情報が対応付けられた画像ファイル(ファイル名:VVV.bmp)のサムネイルを、ディスプレイ192に表示させる。ディスプレイ192に表示されたサムネイルは、作成される画像ファイルの基となる画像に含める文字列「契約書チェック 8/2(金)」が含まれる画像の画像ファイルをユーザが選択する場合の候補となる。この場合、ユーザによる選択が可能なサムネイルは1つになる。このためユーザは、作成する画像ファイルの基となる画像に、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」と共に含める文字列「契約書チェック 8/2(金)」を含む画像の画像ファイルを容易に選択できる。
CPU41は、表示されたサムネイルをユーザに選択させる。ユーザは、タッチパネル191を介してサムネイルの選択操作を行う。CPU41は、ディスプレイ192に表示させたサムネイルの選択操作を、タッチパネル191を介して検出する。CPU41は、次のようにして画像ファイルを作成する。CPU41は、テーブル431を参照し、最初にユーザが選択した第2ファイル(ファイル名:QQQ.bmp)に対応付けられたストロークデータ(ファイル名:qqq.bmp)を取得する。CPU41は、選択されたサムネイルに対応する画像ファイルに対応付けられたストロークデータ(ファイル名:vvv.file)を取得する。CPU41は、取得した2つのストロークデータの夫々に含まれる複数の座標データに基づいて、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を特定する。
図7に示すように、CPU41は、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を上下方向に並べて配置させる。双方の文字列の間の間隔は所定値とする。CPU41は、並べて配置された2行の文字列の最も上側、下側、左側、及び右側の夫々の位置を特定する。CPU41は、最も上側の位置を通って左右方向に延びる直線541、最も下側の位置を通って左右方向に延びる直線542、最も左側の位置を通って上下方向に延びる直線543、及び、最も右側の位置を通って上下方向に延びる直線544で囲まれる四角形54を特定する。四角形54は、複数の文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を周囲から囲む最少の四角形である。CPU41は、特定した四角形54で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。
CPU41は、作成した画像ファイルをテーブル431に記憶する。又、CPU41は、対応する種類情報(第2ファイル)、及びフォーマット情報(第2フォーマット)を、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する。又、CPU41は、複数の文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」「契約書チェック 8/2(金)」を特定可能なストロークデータを、文字列「A社B様に連絡 7/30(火)」を特定可能なストロークデータ(ファイル名:qqq.bmp)と、文字列「契約書チェック 8/2(金)」を特定可能なストロークデータ(ファイル名:vvv.bmp)とに基づいて作成する。CPU41は、作成したストロークデータを、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する。
図5、図6を参照し、用紙123に複数の線画が異なるタイミングで筆記されたことに基づいて複数の画像ファイルが作成された後、複数の線画を含む1つの画像ファイルの作成が要求された場合の具体例を示す。ユーザは、左側の頁の用紙123の記入領域123Aに文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」の夫々を異なるタイミングで筆記し、夫々の文字列を含む画像ファイルを別々に作成する為に、チェックボックス123Bに異なるタイミングでチェックマークを筆記する。CPU41は、筆記された文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」の夫々について、文字列の近傍のみを含む画像の画像ファイル、即ち第2ファイルを作成すると判断し、第2ファイルを作成する。CPU41は、文字列「ステップS1:比較処理」に対応する第2ファイル(ファイル名:RRR.bmp)、種類情報(第2ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:rrr.file)、及びフォーマット情報(第3フォーマット)をテーブル431に記憶する。CPU41は、文字列「ステップS2:算出処理」に対応する第2ファイル(ファイル名:WWW.bmp)、種類情報(第2ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:www.file)、及びフォーマット情報(第3フォーマット)をテーブル431に記憶する。
又、ユーザは、右側の頁の用紙123の記入領域123Aに、フローチャートの図形に含まれる線画のみ(以下、フロー線画という。)と、フローチャートの図形に含まれる文字列(「メイン処理」「X>Y」「x=1」「終了」)のみ(以下、フロー文字列という。)とを、異なるタイミグで筆記し、夫々を含む画像ファイルを別々に作成する為に、チェックボックス123Bに異なるタイミングでチェックマークを筆記する。CPU41は、筆記されたフロー線画及びフロー文字列の夫々について、用紙123全体を含む画像の画像ファイル、即ち第1ファイルを作成すると判断し、第1ファイルを作成する。CPU41は、フロー線画に対応する第1ファイル(ファイル名:TTT.bmp)、種類情報(第1ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:ttt.file)、及びフォーマット情報(第3フォーマット)をテーブル431に記憶する。CPU41は、フロー文字列に対応する第1ファイル(ファイル名:XXX.bmp)、種類情報(第1ファイル)、ストロークデータ(ファイル名:xxx.file)、及びフォーマット情報(第3フォーマット)をテーブル431に記憶する。
ここでユーザは、文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」の両方を含む1つの画像ファイルの作成を所望する場合がある。ここで上記のように、CPU41は、文字列「ステップS1:比較処理」を含む画像の画像ファイル、及び、文字列「ステップS2:算出処理」を含む画像の画像ファイルとして、何れの場合も第2ファイルを作成している。従ってCPU41は、文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」の両方を含む画像の画像ファイルを作成する場合も、第2ファイルを作成すると判断する。作成される第2ファイルの基となる画像には、2つの文字列の近傍の領域のみが含まれる。
CPU41は、次の処理を行うことで、2つの文字列を含む画像の画像ファイルを作成する。はじめにCPU41は、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち何れかをユーザに選択させる。ユーザが文字列「ステップS1:比較処理」を含む画像の第2ファイル(ファイル名:RRR.bmp)を選択した場合を例に挙げる。この場合、CPU41は、テーブル431のうち、選択された第2ファイル(ファイル名:RRR.bmp)に対応付けられた種類情報(第2ファイル)と同一の種類情報が対応付けられ、且つ、選択された第2ファイル(ファイル名:RRR.bmp)に対応付けられたフォーマット情報(第3フォーマット)と同一のフォーマット情報が対応付けられた画像ファイル(WWW.bmp)のサムネイルを、ディスプレイ192に表示させる。ディスプレイ192に表示された画像ファイルのサムネイルは、作成される画像ファイルの基となる画像に含める文字列「ステップS2:算出処理」が含まれる画像の画像ファイルをユーザが選択する場合の候補となる。この場合、ユーザによる選択が可能なサムネイルは1つになる。このためユーザは、作成される画像ファイルの基となる画像に、文字列「ステップS1:比較処理」と共に含める文字列「ステップS2:算出処理」を含む画像の画像ファイルを容易に選択できる。
CPU41は、表示されたサムネイルをユーザに選択させる。ユーザは、タッチパネル191を介してサムネイルの選択操作を行う。CPU41は、ディスプレイ192に表示させたサムネイルの選択操作を、タッチパネル191を介して検出する。CPU41は、次のようにして画像ファイルを作成する。CPU41は、テーブル431を参照し、最初にユーザが選択した第2ファイル(ファイル名:RRR.bmp)に対応付けられたストロークデータ(ファイル名:rrr.file)を取得する。CPU41は、選択されたサムネイルに対応する画像ファイルに対応付けられたストロークデータ(ファイル名:www.file)を取得する。CPU41は、取得された2つのストロークデータに基づいて、文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」を特定する。CPU41は、第2フォーマットの用紙122に筆記された場合と同様の方法で、文字列「ステップS1:比較処理」「ステップS2:算出処理」を上下に並べて配置させ、周囲を囲む四角形を特定する。CPU41は、特定した四角形で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は、第2フォーマットの用紙122に筆記された場合と同様の方法で、テーブル431にデータを記憶する。
一方、ユーザは、フロー線画とフロー文字列との両方を含む1つの画像ファイルの作成を所望する場合もある。ここで上記のように、CPU41は、フロー線画を含む画像の画像ファイル、及び、フロー文字列を含む画像の画像ファイルとして、何れの場合も第1ファイルを作成している。従ってCPU41は、文字列フロー線画及びフロー文字列の両方を含む画像の画像ファイルを作成する場合も、第1ファイルを作成すると判断する。作成される第1ファイルの基となる画像には、フローチャートの図形が筆記された右側の頁の用紙123全体が含まれる。
CPU41は、次の処理を行うことで、複数の線画を含む画像の画像ファイルを作成する。はじめにCPU41は、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち何れかをユーザに選択させる。ユーザがフロー線画を含む画像の第1ファイル(ファイル名:TTT.bmp)を選択した場合を例に挙げる。この場合、CPU41は、テーブル431のうち、選択された第1ファイル(ファイル名:TTT.bmp)に対応付けられた種類情報(第1ファイル)と同一の種類情報が対応付けられ、且つ、選択された第1ファイル(ファイル名:TTT.bmp)に対応付けられたフォーマット情報(第3フォーマット)と同一のフォーマット情報が対応付けられた画像ファイル(XXX.bmp)のサムネイルを、ディスプレイ192に表示させる。ディスプレイ192に表示された画像ファイルのサムネイルは、作成される画像ファイルの基となる画像に含めるフロー文字列が含まれる画像の画像ファイルをユーザが選択する場合の候補となる。この場合、ユーザによる選択が可能なサムネイルは1つになる。このためユーザは、作成される画像ファイルの基となる画像に含めるフロー文字列を含む画像の画像ファイルを容易に選択できる。
CPU41は、表示されたサムネイルをユーザに選択させる。ユーザは、タッチパネル191を介してサムネイルの選択操作を行う。CPU41は、ディスプレイ192に表示させたサムネイルの選択操作を、タッチパネル191を介して検出する。CPU41は、次のようにして画像ファイルを作成する。CPU41は、テーブル431を参照し、最初にユーザが選択した第1ファイル(ファイル名:TTT.bmp)に対応付けられたストロークデータ(ファイル名:ttt.file)を取得する。CPU41は、選択されたサムネイルに対応する画像ファイルに対応付けられたストロークデータ(ファイル名:xxx.file)を取得する。CPU41は、取得された2つのストロークデータに基づいて、フロー線画及びフロー文字列を特定する。CPU41は、第1フォーマットの用紙121に筆記された場合と同様の方法で、第3フォーマットに対応する印刷図柄と、特定されたフロー線画及びフロー文字列とを含む画像の画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は、第1フォーマットの用紙121に筆記された場合と同様の方法で、テーブル431にデータを記憶する。
図8を参照し、読取装置2のCPU21によって実行される第1メイン処理を説明する。CPU21は、電源がONされた場合に、フラッシュROM23に記憶されたプログラムに基づいて動作することで、メイン処理を開始する。
はじめにCPU21は、次の初期化処理を実行する(S10)。CPU21は、RAM22に記憶されたデータをクリアする。CPUI21は、ASIC28A,29Aの制御を開始する。これによってCPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に電子ペン3を用いて線画が筆記されているか否かを判断できる状態になる。又、CPU21は、電子ペン3を用いて線画が筆記されている状態であると判断した場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを取得できる状態になる。
CPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111のフォーマットを特定する(S11)。具体的には、CPU21は次のようにしてフォーマットを特定する。CPU21は、用紙111のフォーマットが特定されていないことをユーザに通知する為に、赤色のLED5を点灯させる。ユーザは、用紙111の隅に印刷された図示外の複数のキャリブレーションマークの位置に、用紙111のフォーマットに対応する順番で電子ペン3によってチェックマークを筆記する。CPU21は、チェックマークが筆記された位置を示す複数の座標データを順番に取得し、チェックマークが筆記された位置、及び、チェックマークが筆記された順番を特定する。CPU21は、特定した位置及び順番に対応する用紙111のフォーマットを特定する。CPU21は、特定された用紙111のフォーマットを示すフォーマット情報をRAM22に記憶する(S11)。CPU21は、用紙111のフォーマットが特定されたことをユーザに通知する為に、緑色のLED5を点灯させる。
なおCPU21は、上記とは別の方法で、用紙111のフォーマットを特定してもよい。例えばユーザは、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111のフォーマットを入力する為の入力操作を、入力部25を介して行ってもよい。CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出し、入力操作に対応するフォーマットを、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111のフォーマットとして特定してもよい。
CPU21は、特定したフォーマットに対応する情報であって、用紙111の記入領域111A及びチェックボックス111Bの夫々の位置を特定することが可能なデータ(以下、レイアウトデータという。)を、フラッシュROM23から読み出してRAM22に記憶する(S12)。なお、図3を参照して説明したように、第1フォーマットの用紙121の場合、チェックボックス121Bの位置が西暦及び月毎に異なる。このため、第1フォーマットに対応するレイアウトデータには、複数のチェックボックス121Bの夫々の位置を特定することが可能なデータが含まれる。加えて、レイアウトデータには、複数のチェックボックス121Bの夫々の位置を特定することが可能なデータに対応する西暦及び月を示すデータが含まれる。
CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出したか判断する(S13)。CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出したと判断した場合(S13:YES)、検出した入力操作に対応する処理の内容を特定する。処理の内容の具体例は、異常発生時のリスタート処理、用紙111のフォーマットを再度特定する処理等である。CPU21は、特定した処理の内容に基づいて処理を実行する(S15)。CPU21は、処理をS13に戻す。
CPU21は、入力部25に対する入力操作を検出しないと判断した場合(S13:NO)、用紙111に線画が筆記されている状態であるかを判断する(S17)。CPU21は、用紙111に線画が筆記されている状態であると判断した場合(S17:YES)、電子ペン3の位置を示す座標データを取得する(S24)。CPU21は、用紙111のうちチェックボックス111Bが印刷された位置を、S12でRAM22に記憶したレイアウトデータに基づいて特定する。CPU21は、特定したチェックボックス111Bの位置にチェックマークが筆記されたかを、S24で取得した座標データに基づいて判断する(S25)。
CPU21は、チェックボックス111Bの位置にチェックマークが筆記されていないと判断した場合(S25:NO)、用紙111の記入領域111Aに対して線画が筆記されていると判断する。CPU21は、S24で取得された座標データをRAM22に記憶する(S29)。CPU21は処理をS13に戻す。CPU21は、チェックボックス111Bの位置にチェックマークが筆記されたと判断した場合(S25:YES)、S29でRAM22に記憶された複数の座標データを含むストロークデータを作成する(S27)。CPU21は、作成したストロークデータをフラッシュROM23に記憶する(S27)。CPU21はRAM22に記憶された座標データをクリアする(S28)。CPU21は処理をS13に戻す。
なお、第1フォーマットに対応するレイアウトデータには、複数の西暦及び月に対応する複数のチェックボックス121Bの位置を示すデータが含まれる。CPU21は、S11で特定されてRAM22に記憶されたフォーマット情報で示されるフォーマットが第1フォーマット(図3参照)である場合、S25の処理で、複数のチェックボックス121Bの何れかにチェックマークが筆記されたか判断する。CPU21は、複数のチェックボックス121Bの何れかにチェックマークが筆記されたと判断した場合(S25:YES)、チェックマークが筆記されたチェックボックス121Bに対応する西暦及び月を、レイアウトデータに基づいて特定する。CPU21は、特定した西暦及び月を示す情報を、S11でRAM22に記憶されたフォーマット情報に含める。
CPU21は、用紙111に線画が筆記されている状態でないと判断した場合(S17:NO)、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンド(S51、図10参照)を、無線通信部24を介して受信したか判断する(S19)。CPU21は、データ要求コマンドを受信していないと判断した場合(S19:NO)、処理をS13に戻す。CPU21は、データ要求コマンドを受信したと判断した場合(S19:YES)、S27でフラッシュROM23に記憶したストロークデータと、S11でRAM22に記憶されたフォーマット情報とを、無線通信部24を介してスマートフォン19に無線送信する(S21)。CPU21は、フラッシュROM23に記憶されたストロークデータをクリアする(S22)。CPU21は処理をS13に戻す。
図9を参照し、スマートフォン19のCPU41によって実行される第2メイン処理を説明する。CPU41は、読取装置2と無線接続する為のアプリケーションの起動操作が、タッチパネル191を介して行われた場合に、フラッシュROM43に記憶されたプログラムに基づいて動作することでメイン処理を開始する。はじめにCPU41は、次の初期化処理を実行する(S31)。CPU41は、RAM42に記憶されたデータをクリアする。CPU41は、読取装置2との無線通信を開始する為に、読取装置2との間でID等の送受信を行う。
CPU41は、図14に示す表示画面(以下、第1画面81という。)をディスプレイ192に表示させる(S33)。図14を参照し、第1画面81を説明する。第1画面81は、複数のサムネイル811、複数のファイル名812、複数のチェックボックス813、及び、取得要求ボタン815を含む。複数のサムネイル811は、テーブル431(図6参照)に記憶された複数の画像ファイルの夫々に対応する複数のサムネイルである。複数のファイル名812は、複数のサムネイル811の夫々に対応する画像ファイルのファイル名である。複数のチェックボックス813は、対応するファイル名の画像ファイルを選択する場合にチェックされる。取得要求ボタン815は、読取装置2からのストロークデータの取得を要求する為のボタンである。
図9に示すように、CPU41は、S33で第1画面81をディスプレイ192に表示させた後、取得要求ボタン815をタッチする操作を検出したか判断する(S37)。CPU41は、取得要求ボタン815をタッチする操作を検出したと判断した場合(S37:YES)、データ取得処理(図10参照)を実行する(S39)。
図10を参照し、データ取得処理を説明する。CPU41は、無線通信部44を介して、ストロークデータの取得を要求するデータ要求コマンドを読取装置2に対して無線送信する(S51)。CPU41は、送信したデータ要求コマンドに応じて読取装置2から無線送信されるストロークデータ及びフォーマット情報(S21、図8参照)を、無線通信部44を介して受信する(S53)。CPU41は、受信したストロークデータ及びフォーマット情報をRAM22に記憶する。CPU41は、第1作成処理(図11参照)を実行する(S55)。
図11を参照し、第1作成処理を説明する。CPU41は、RAM42に記憶されているフォーマット情報によって示されるフォーマットが第1フォーマットであるか判断する(S61)。第1フォーマットである場合、用紙121(図3参照)を含む紙媒体100が読取装置2に装着されている。RAM42に記憶されたストロークデータは、用紙121に電子ペン3で筆記された線画に対応する。CPU41は、RAM42に記憶されているフォーマット情報によって示されるフォーマットが第1フォーマットであると判断した場合(S61:YES)、第1ファイルを作成する(S69)。詳細には次の通りである。
CPU41は、フラッシュROM43に記憶された印刷図柄データのうち、第1フォーマットに対応する複数の印刷図柄データを抽出する。複数の印刷図柄データは、夫々、異なる西暦及び月に対応する。又、第1フォーマットのフォーマット情報には、西暦及び月を示す情報が含まれる。CPU41は、フォーマット情報に含まれる西暦及び月に対応する印刷図柄データを、第1フォーマットに対応する複数の印刷図柄データから更に抽出する。これによって例えば、西暦2013年7月に対応する第1フォーマットの印刷図柄データとして、図3で示される2頁分の用紙121に印刷された印刷図柄を特定可能なデータが抽出される。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータに含まれる複数の座標データに基づいて、筆記された線画を特定する。CPU41は、抽出された印刷図柄データによって特定される印刷図柄と、特定された線画とが重ね合わされた画像の画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は第1作成処理を終了させ、処理をデータ取得処理(図10参照)に戻す。
CPU41は、RAM42に記憶されているフォーマット情報によって示されるフォーマットが第1フォーマットでないと判断した場合(S61:NO)、第2フォーマットであるか判断する(S63)。第2フォーマットである場合、用紙122(図4参照)を含む紙媒体100が読取装置2に装着されている。RAM42に記憶されたストロークデータは、用紙122に電子ペン3で筆記された線画に対応する。CPU41は、RAM42に記憶されているフォーマット情報によって示されるフォーマットが第2フォーマットであると判断した場合(S63:YES)、第2ファイルを作成する(S71)。詳細には次の通りである。
CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータに含まれる複数の座標データに基づいて、筆記された線画を特定する。CPU41は、特定した線画を周囲から囲む四角形を特定する。特定された線画は、特定された四角形の中にちょうど収まる。CPU41は、特定した四角形の内部の領域のみを示す画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は第1作成処理を終了させ、処理をデータ取得処理(図10参照)に戻す。
CPU41は、RAM42に記憶されているフォーマット情報によって示されるフォーマットが第2フォーマットでないと判断した場合(S63:NO)、第3フォーマットであると判断する。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータに含まれる複数の座標データに基づいて、筆記された線画を特定する。CPU41は、第2ファイルを作成する場合と同様の方法で、特定した線画を周囲から囲む四角形を特定する。CPU41は、特定した四角形の上下方向の長さ(以下、第1長さという。)を、ストロークデータに含まれる座標データに基づいて算出する(S65)。CPU41は、第3フォーマットの用紙123(図5参照)の上下方向の長さ(以下、第2長さという。)を、フラッシュROM43に記憶された複数の印刷図柄データのうち第3フォーマットに対応する印刷図柄データに基づいて算出する。
CPU41は、第1長さと第2長さとを比較し、第2長さに対する第1長さの割合が90%よりも小さいか判断する(S67)。CPU41は、第2長さに対する第1長さの割合が90%よりも小さくないと判断した場合(S67:NO)、第1ファイルを作成する(S69)。具体的には次の通りである。CPU41は、フラッシュROM43に記憶された印刷図柄データのうち、第3フォーマットに対応する印刷図柄データを抽出する。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータに含まれる複数の座標データに基づいて、筆記された線画を特定する。CPU41は、抽出された印刷図柄データによって特定される印刷図柄と、特定された線画とが重ね合わされた画像の画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は第1作成処理を終了させ、処理をデータ取得処理(図10参照)に戻す。
一方、CPU41は、第2長さに対する第1長さの割合が90%よりも小さいと判断した場合(S67:YES)、第2ファイルを作成する(S71)。具体的には次の通りである。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータに含まれる複数の座標データに基づいて、筆記された線画を特定する。CPU41は、特定した線画を周囲から囲む最少の四角形を特定する。CPU41は、特定した四角形の内部の領域のみを示す画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は第1作成処理を終了させ、処理をデータ取得処理(図10参照)に戻す。
図10に示すように、CPU41は、第1作成処理(S55)の終了後、第1作成処理を実行することによって作成された画像ファイルをテーブル431(図6参照)に記憶する(S57)。CPU41は、画像ファイルの種類(第1ファイル又は第2ファイル)を示す種類情報を、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S57)。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータを、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S57)。CPU41は、RAM42に記憶されたフォーマット情報を、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S57)。CPU41は、RAM42に記憶されたストロークデータ及びフォーマット情報をクリアする(S59)。CPU41はデータ取得処理を終了させ、処理を第2メイン処理(図9参照)に戻す。図9に示すように、CPU41は、データ取得処理(S39)の終了後、処理をS37に戻す。
CPU41は、取得要求ボタン815をタッチする操作を検出していないと判断した場合(S37:NO)、ディスプレイ192に表示された第1画面81の複数のチェックボックス813のうち何れかをチェックする操作を検出したか判断する(S41)。CPU41は、複数のチェックボックス813のうち何れかをチェックする操作を検出しないと判断した場合(S41:NO)、処理をS37に戻す。CPU41は、複数のチェックボックス813のうち何れかをチェックする操作を検出したと判断した場合(S41:YES)、データ選択処理(図12参照)を実行する(S43)。
図12を参照し、データ選択処理を説明する。CPU41は、第1画面81の複数のチェックボックス813のうちチェックされたチェックボックス813に対応するファイル名の画像ファイルを、テーブル431から取得する(S80)。CPU41は、図15に示す表示画面(以下、第2画面91という。)をディスプレイ192に表示させる(S81)。図15を参照し、第2画面91を説明する。第2画面91は、画像表示領域911と追記ボタン912とを含む。画像表示領域911は、S80(図12参照)で取得された画像ファイルに基づいて画像が表示される領域である。追記ボタン912は、画像表示領域911に表示された画像に含まれる線画と、別の画像ファイルの基となる画像に含まれる線画とを含む新たな画像ファイルの作成を要求する為のボタンである。
図12に示すように、CPU41は、ディスプレイ192に表示された第2画面91を、ひとつ前の第1画面81に戻す為の操作を検出したか判断する(S87)。CPU41は、ひとつ前の第1画面81に戻す為の操作を検出した場合(S87:YES)、第2画面91の代わりに第1画面81をディスプレイ192に表示させる(S89)。CPU41はデータ選択処理を終了させ、処理を第2メイン処理(図9参照)に戻す。図9に示すように、CPU41は、データ選択処理(S43)の終了後、処理をS37に戻す。
図12に示すように、CPU41は、ディスプレイ192に表示された第2画面91を、ひとつ前の第1画面81に戻す為の操作を検出しない場合(S87:NO)、第2画面91の追記ボタン912をタッチする操作を検出したか判断する(S91)。CPU41は、追記ボタン912をタッチする操作を検出しない場合(S91:NO)、処理をS87に戻す。CPU41は、第2画面91の追記ボタン912をタッチする操作を検出したと判断した場合(S91:YES)、第2作成処理(図13参照)を実行する(S93)。CPU41は、第2作成処理の終了後、処理をS87に戻す。
図13を参照し、第2作成処理を説明する。CPU41は、テーブル431を参照し、第1画面81の複数のチェックボックス813のうち何れかがチェックされることによって選択されたファイル名の画像ファイルに対応付けられたフォーマット情報を特定する(S111)。CPU41は、S111で特定したフォーマット情報によって示されるフォーマットが第1フォーマットであるか判断する(S113)。CPU41は、第1フォーマットであると判断した場合(S113:YES)、フォーマット情報に更に含まれている、西暦及び月を示す情報を更に特定する。CPU41は、テーブル431に記憶された複数の画像ファイルのうち、第1フォーマットを示し且つ特定された西暦及び月を示す情報が含まれたフォーマット情報が対応付けられた少なくとも1つの画像ファイルを抽出する(S115)。CPU41は処理をS129に進める。CPU41は、S111で特定したフォーマット情報によって示されるフォーマットが第1フォーマットでないと判断した場合(S113:NO)、S111で特定したフォーマット情報によって示されるフォーマットが第2フォーマットであるか判断する(S117)。CPU41は、第2フォーマットであると判断した場合(S117:YES)、テーブル431に記憶された複数の画像ファイルのうち、第2フォーマットを示すフォーマット情報が対応付けられた少なくとも1つの画像ファイルを抽出する(S119)。CPU41は処理をS129に進める。
CPU41は、S111で特定したフォーマットが第2フォーマットでないと判断した場合(S117:NO)、第3フォーマットであると判断する。CPU41は、テーブル431を参照し、第1画面81の複数のチェックボックス813のうち何れかがチェックされることによって選択されたファイル名の画像ファイルに対応付けられた種類情報を特定する(S121)。CPU41は、S121で特定した種類情報によって示される種類が第1ファイルを示していると判断した場合(S123:YES)、テーブル431に記憶された複数の画像ファイルのうち、第3フォーマットを示すフォーマット情報が対応付けられ、且つ第1ファイルを示す種類情報が対応付けられた少なくとも1つの画像ファイルを抽出する(S125)。CPU41は処理をS129に進める。CPU41は、S121で特定した種類情報によって示される種類が第2ファイルを示していると判断した場合(S123:NO)、テーブル431に記憶された複数の画像ファイルのうち、第3フォーマットを示すフォーマット情報が対応付けられ、且つ第2ファイルを示す種類情報が対応付けられた少なくとも1つの画像ファイルを抽出する(S127)。CPU41は処理をS129に進める。
CPU41は、S115、S119、S125、及びS127の何れかの処理で抽出した少なくとも1つの画像ファイルのサムネイルを含む表示画面を、ディスプレイ192に一覧表示する(S129)。夫々のサムネイルには、対応する画像ファイルのファイル名が対応付けられる。又、夫々のファイル名にチェックボックスが対応付けられる。チェックボックスは、対応するファイル名の画像ファイルを選択する場合にチェックされる。S129で表示される表示画面の態様は、図14の第1画面81と同一である。
CPU41は、ディスプレイ192に表示された少なくとも1つのチェックボックスのうち少なくとも1つをチェックする操作を検出したか判断する(S131)。CPU41は、少なくとも1つのチェックボックスのうち少なくとも1つをチェックする操作を検出しないと判断した場合(S131:NO)、ディスプレイ192に表示された表示画面を、ひとつ前の第2画面91に戻す為の操作を検出したか判断する(S133)。CPU41は、ひとつ前の第2画面91に戻す為の操作を検出しない場合(S133:NO)、処理をS131に戻す。CPU41は、ひとつ前の第2画面91に戻す為の操作を検出した場合(S133:YES)、第2画面91をディスプレイ192に表示させる(S135)。CPU41は第2作成処理を終了させ、処理をデータ選択処理(図12参照)に戻す。図12に示すように、CPU41は、第2作成処理(S93)の終了後、処理をS87に戻す。
図13に示すように、CPU41は、少なくとも1つのチェックボックスのうち少なくとも1つをチェックする操作を検出したと判断した場合(S131:YES)、チェックされたチェックボックスに対応するファイル名の画像ファイルを、テーブル431に基づいて特定する。CPU41は、S37(図9参照)でチェックボックス813がチェックされることによって選択された画像ファイルと、S131でチェックボックスがチェックされることによって選択された少なくとも1つの画像ファイルとの夫々の基となる画像に含まれる複数の線画を含む画像ファイルとして、第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかを判断する(S137)。具体的には、CUP41は次のように判断する。CPU41は、テーブル431を参照し、S131でチェックボックスがチェックされることによって選択された少なくとも1つの画像ファイルに対応付けられている種類情報を特定する。CPU31は、特定された種類情報が第1ファイルを示している場合、第1ファイルを作成すると判断し、特定された種類情報が第2ファイルを示している場合、第2ファイルを作成すると判断する。
CPU41は、第1ファイルを作成すると判断した場合(S137:YES)、次のようにして第1ファイルを作成する(S139)。CPU41は、CPU41は、テーブル431を参照し、S37(図9参照)でチェックボックス813がチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータ及びフォーマット情報、並びに、S131でチェックボックスがチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータ及びフォーマット情報を取得する。CPU41は、取得された複数のストロークデータの夫々に含まれる複数の座標データに基づいて、複数の線画を特定する。CPU41は、取得された複数のフォーマット情報によって示されるフォーマットに対応する印刷図柄と、特定された複数の線画とを含む画像の画像ファイル(第1ファイル)を作成する。CPU41は処理をS145に進める。
CPU41は、第2ファイルを作成すると判断した場合(S137:NO)、次のようにして第2ファイルを作成する(S141)。CPU41は、テーブル431を参照し、S37(図9参照)でチェックボックス813がチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータ、及び、S131でチェックボックスがチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータを取得する。CPU41は、取得された複数のストロークデータの夫々に含まれる複数の座標データに基づいて、複数の線画を特定する。CPU41は、複数の線画を上下に並べて配置させ、周囲を囲む四角形を特定する。CPU41は、特定した四角形で囲まれた領域のみを含む画像の画像ファイル(第2ファイル)を作成する。CPU41は処理をS145に進める。
CPU41は、S139又はS141で作成された画像ファイルをテーブル431に記憶する(S145)。又、CPU41は、対応する種類情報(第1ファイル又は第2ファイル)を、作成された画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S145)。CPU41は、テーブル431を参照し、S37でチェックボックス813がチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたフォーマット情報を、作成された画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S145)。CPU41は、テーブル431を参照し、S37でチェックボックス813がチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータ、及び、S131でチェックボックスがチェックされることによって選択された画像ファイルに対応付けられたストロークデータを取得する。CPU41は、取得した複数のストロークデータに基づき、複数の線画を特定可能なストロークデータを作成する。CPU41は、作成したストロークデータを、作成した画像ファイルに対応付けてテーブル431に記憶する(S145)。CPU41は、作成した画像ファイルに基づいて、複数の線画を含む画像をディスプレイ192に表示させる(S147)。CPU41は、第2作成処理を終了させ、処理をデータ選択処理(図12参照)に戻す。
以上説明したように、スマートフォン19は、S41でユーザが最初に選択した画像ファイルの基となる画像に含まれる線画(先線画)と、S131でユーザが選択した画像ファイルの基となる画像に含まれる線画(以下、後線画という。)との両方が含まれる画像の画像ファイルを作成する。スマートフォン19は、先線画を含む画像の画像ファイルに基づき、後線画を含む画像の画像ファイルをユーザに選択させるための選択候補を、テーブル431に記憶された複数の画像ファイルの中から選択する。スマートフォン19は、選択した少なくとも1つの画像ファイルのサムネイルをディスプレイ192に表示させることによって、画像ファイルの選択候補をユーザに通知できる。ユーザは、少なくとも1つのサムネイルに対応する少なくとも1つの画像ファイルのうち少なくとも1つを、先線画と共に画像に含める後線画を含む画像の画像ファイルとして選択できる。
上述において、スマートフォン19は、先線画が筆記された用紙111のフォーマットが第1フォーマット又は第2フォーマットの場合、先線画が筆記された用紙111のフォーマットと同一フォーマットの用紙111に筆記された線画を含む画像の画像ファイルのサムネイルを、ディスプレイ192に表示させる。これによってスマートフォン19は、ディスプレイ192に表示させるサムネイルの数を、テーブル431に記憶された画像ファイルの数よりも少なくできる。従ってユーザは、より少ないサムネイルの中から、所望する後線画を含む画像の画像ファイルに対応するサムネイルを選択することになるので、所望する後線画を含む画像の画像ファイルを短時間で容易に選択できる。
スマートフォン19は、先線画が筆記された用紙111のフォーマットが第3フォーマットの場合、先線画を含む画像の画像ファイルの種類(第1ファイル又は第2ファイル)に応じて画像ファイルを決定し、対応するサムネイルをディスプレイ192に表示させる。具体的には、スマートフォン19は、先線画を含む画像の画像ファイルが第1ファイルである場合、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち少なくとも1つの第1ファイルを選択し、対応するサムネイルをディスプレイ192に表示させる。スマートフォン19は、先線画を含む画像の画像ファイルが第2ファイルである場合、テーブル431に記憶された画像ファイルのうち少なくとも1つの第2ファイルを選択し、対応するサムネイルをディスプレイ192に表示させる。
このように、スマートフォン19は、先線画を含む画像の画像ファイルと種類(第1ファイルであるか又は第2ファイルであるか)が共通する少なくとも1つの画像ファイルを、後線画を含む画像の画像ファイルを選択する場合の選択候補としてユーザに通知できる。ユーザは、先線画を含む画像の画像ファイルと種類が共通する少なくとも1つの画像ファイルを、後線画を含む画像の画像ファイルとして容易に選択できる。このようにスマートフォン19は、新たに作成される画像に、種類が共通する複数の画像ファイルの複数の線画が含まれるように、画像ファイルをユーザに選択させることができるので、適切な画像ファイルをユーザに選択させることができる。
スマートフォン19は、先線画が筆記された用紙111のフォーマットが第3フォーマットの場合、筆記された先線画を囲む最少の四角形の上下方向の長さ(第1長さ)と、筆記された用紙111の上下方向の長さ(第2長さ)との関係に応じて、第1ファイルを作成するか、又は第2ファイルを作成するかを判断する。具体的には、スマートフォン19は、第2長さに対する第1長さの割合が90%よりも小さくない場合、第1ファイルを作成し、割合が90%よりも小さい場合、第2ファイルを作成する。これによってスマートフォン19は、第2ファイルを作成した場合の容量の抑制効果が小さい場合に第1ファイルを作成し、抑制効果が大きい場合に第2ファイルを作成することができる。又、スマートフォン19は、作成する画像ファイルの種類(第1ファイル又は第2ファイル)を容易に判断できる。
スマートフォン19は、第2ファイルの基となる画像に、筆記された線画を含む最小限の四角形内の領域を含める。これによってスマートフォン19は、筆記された線画を画像に残しつつ、作成される第2データの容量を最小限に抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態においてスマートフォン19のCPU41が実施した各種処理は、読取装置2のCPU21によって実行されてもよい。上記実施形態における電子ペン3の位置の検出方法は、他の方法に変更できる。例えば読取装置2は、上面にタッチパネルを備えていてもよい。この場合、電子ペン3によって筆記された位置は、タッチパネルが押下された位置に相当する。従って、読取装置2のCPU21は、タッチパネルが押下された位置を示す座標データを、タッチパネルから取得できる。読取装置2のCPU21は、用紙111のチェックボックス111Bにチェックマークが筆記されたと判断した場合に作成したストロークデータを、チェックボックス111Bにチェックマークが筆記されたタイミングでスマートフォン19に送信してもよい。
用紙111のフォーマットは、読取装置2のCPU21によって特定されなくてもよい。用紙111のフォーマットは、スマートフォン19のCPU41によって特定されてもよい。用紙111のフォーマットは、ユーザがタッチパネル191を介して入力してもよい。CPU41は、入力されたフォーマットのフォーマット情報、用紙111のフォーマットとして特定してもよい。
スマートフォン19は、S131でディスプレイ192に表示させる表示画面に、S115、S119、S125、S127のうち何れかで抽出された画像ファイルのサムネイルに加え、S41で第1画面81を介して選択された画像ファイルのサムネイルを含めてもよい。
スマートフォン19は、S115で第1フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられた画像ファイルが抽出できない場合、第1ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルを抽出してもよい。スマートフォン19は、S119で第2フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられた画像ファイルが抽出できない場合、第2ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルを抽出してもよい。スマートフォン19は、S125で、第3フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられ且つ第1ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルが抽出できない場合、第3フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられた画像ファイル、又は、第1ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルを抽出してもよい。スマートフォン19は、S127で、第3フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられ且つ第2ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルが抽出できない場合、第3フォーマットを示すフォーマット情報に対応付けられた画像ファイル、又は、第2ファイルを示す種類情報に対応付けられた画像ファイルを抽出してもよい。
用紙111のフォーマットが第3フォーマットの場合にCPU41が第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかの判断方法は、上記実施形態の方法に限定されない。S67の判断時の割合の閾値(90%)は、他の値であってもよい。例えばCPU41は、特定した四角形の横方向の長さと、線画が筆記された用紙111の横方向の長さとの関係に基づいて、第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかを判断してもよい。又、例えばCPU41は、特定した四角形の面積と、線画が筆記された用紙111の面積との関係に基づいて、第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかを判断してもよい。また、例えば、第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかの指示を、タッチパネル191を介して受け付けてもよい。CPU41は、受け付けた指示に応じて、第1ファイルを作成するか又は第2ファイルを作成するかを判断してもよい。
第2ファイルの基となる画像に含まれる最少の四角形の領域の特定方法は、変更できる。例えばスマートフォン19は、文字のサイズ及び文字数に応じた大きさを有する四角形を特定するための情報を予めフラッシュROM43に記憶してもよい。スマートフォン19は、用紙122に文字列が筆記された場合、筆記された文字列に含まれる文字のサイズ及び文字数を特定してもよい。スマートフォン19は、フラッシュROM43に記憶された情報に基づき、特定したサイズ及び文字数に対応する四角形を特定してもよい。スマートフォン19は、特定した四角形内に筆記された文字列を含めた画像のファイルを第2ファイルとして作成してもよい。
フォーマット情報が本発明の「種別情報」の一例である。ストロークデータが本発明の「線画情報」の一例である。S53の処理を行うCPU41が本発明の「取得手段」の一例である。S55の処理を行うCPU41が本発明の「第1作成手段」の一例である。テーブル431を記憶するフラッシュROM43が本発明の「記憶部」の一例である。S80で取得される画像ファイルが本発明の「特定の画像ファイル」の一例である。S129の処理を行うCPU41が本発明の「表示手段」に相当する。S131の処理を行うCPU41が本発明の「受付手段」の一例である。S139、S141の処理を行うCPU41が本発明の「第2作成手段」の一例である。S61、S63の処理を行うCPU41が本発明の「第1判断手段」の一例である。S69、S71の処理を行うCPU41が本発明の「作成手段」の一例である。S67の処理を行うCPU41が本発明の「第2判断手段」の一例である。
1 手書入力システム
2 読取装置
3 電子ペン
19 スマートフォン
21、41 CPU
51、52、53、54 四角形
81 第1画面
91 第2画面
100 紙媒体
111、121、122、123 用紙
191 タッチパネル
192 ディスプレイ
431 テーブル
811 サムネイル

Claims (4)

  1. 紙媒体に筆記された複数の線画を含む画像の画像ファイルを作成することが可能な筆記データ処理装置であって、
    線画を特定可能な情報であって前記紙媒体上の複数の位置を示す線画情報と、前記線画情報によって特定される前記線画が筆記された紙媒体の種別を示す種別情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記線画情報によって特定される前記線画を少なくとも含む画像の画像ファイルを、前記取得手段によって前記線画情報が取得される度に作成する第1作成手段と、
    前記第1作成手段によって作成された前記画像ファイルと、前記取得手段によって取得された前記種別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち、特定の画像ファイルに関連付けられた種別情報と同一の種別情報が関連付けられた少なくとも1つの画像ファイルを通知することが可能な通知情報を、表示部に表示する表示手段と、
    前記表示手段によって前記表示部に表示された前記通知情報によって通知される前記少なくとも1つの画像ファイルのうち少なくとも1つを選択する操作を、操作部を介して受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた前記操作によって選択された少なくとも1つの画像ファイルの基となる画像に含まれる線画と、前記特定の画像ファイルの基となる画像に含まれる線画とを少なくとも含む画像の画像ファイルを作成する第2作成手段と
    を備えたことを特徴とする筆記データ処理装置。
  2. 前記画像ファイルは、前記線画が筆記された紙媒体全体を含む画像の画像ファイルである第1ファイル、又は、前記線画の近傍のみを含む画像の画像ファイルである第2ファイルであり、
    前記第1作成手段は、前記画像ファイルとして前記第1ファイル又は前記第2ファイルを作成し、
    前記記憶部は、前記第1作成手段によって作成された前記第1ファイル又は前記第2ファイルと前記種別情報とを関連付けて記憶し、
    前記表示手段は、
    前記特定の画像ファイルが前記第1ファイルである場合、前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第1ファイルを通知することが可能な通知情報を前記表示部に表示し、
    前記特定の画像ファイルが前記第2ファイルである場合、前記記憶部に記憶された複数の画像ファイルのうち少なくとも1つの第2ファイルを通知することが可能な通知情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の筆記データ処理装置。
  3. 前記第1作成手段は、前記取得手段によって取得された前記線画情報によって示される複数の位置のうち、特定方向の最大位置と最小位置との間の長さである第1長さと、前記紙媒体の前記特定方向の長さである第2長さとの関係、又は、前記取得手段によって取得された前記種別情報に基づいて決定される前記第1ファイル又は前記第2ファイルを作成することを特徴とする請求項2に記載の筆記データ処理装置。
  4. 前記線画の近傍は、前記線画を囲む最少の四角形内の領域であることを特徴とする請求項2又はに記載の筆記データ処理装置。
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