JP2015113763A - カム角センサ取付具及び内燃機関 - Google Patents

カム角センサ取付具及び内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2015113763A
JP2015113763A JP2013256144A JP2013256144A JP2015113763A JP 2015113763 A JP2015113763 A JP 2015113763A JP 2013256144 A JP2013256144 A JP 2013256144A JP 2013256144 A JP2013256144 A JP 2013256144A JP 2015113763 A JP2015113763 A JP 2015113763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle sensor
cam angle
head cover
flange
protruding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013256144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6134640B2 (ja
Inventor
隆 佐竹
Takashi Satake
隆 佐竹
大地 阿部
Daichi Abe
大地 阿部
光一 戸倉
Koichi Tokura
光一 戸倉
信夫 岩室
Nobuo Iwamuro
信夫 岩室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP2013256144A priority Critical patent/JP6134640B2/ja
Publication of JP2015113763A publication Critical patent/JP2015113763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6134640B2 publication Critical patent/JP6134640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関におけるカム角センサを、カム角センサ取付具を用いて取り付ける場合、カム角センサ取付具とヘッドカバーとの間に塵やゴムが溜まり難くし、あるいは、これに加えて、カム角センサの読み取りの精度を低下させず、シリンダヘッド内部のシール性を確保する。【解決手段】カム角センサ取付具は、ヘッドカバーとの間にシール部材が設けられるフランジ面を備えるフランジ部と、カム角センサを固定するカム角センサ固定部と、カム角センサをガイドするガイド孔を備えたカム角センサ取付部と、前記カム角センサ取付具を前記ヘッドカバーに取り付けるヘッドカバー取付部と、前記フランジ面から突出した突出部と、を備える。前記カム角センサ固定部と、前記カム角センサ取付部と、前記ヘッドカバー取付部は、前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設している。前記ヘッドカバー取付部は、2方向から前記突出部の2つの壁と接続される。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに回転可能に支持されるカムシャフトの回転角を検出するカム角センサを取り付けるカム角センサ取付具、及びこのカム角センサ取付具を用いた内燃機関に関する。
内燃機関には、シリンダヘッドに回転可能に支持されるカムシャフトの回転角を検出するカム角センサが設けられる。カム角センサは、カムシャフトの一端に被検出対象物として設けられた突起や溝の径方向外側に設けられ、この突起や溝が磁気センサ近傍を通過する毎にカム角センサが突起や溝の通過を検知することで、カムシャフトの回転角を検出することができる。このカム角センサは、シリンダヘッド、シリンダヘッドの上面を覆うヘッドカバー、あるいはシリンダヘッドに取り付けたカム角センサ取付具(カム角センサブラケット)等に取り付けられる。例えば、カム角センサは、カム角センサが挿入されるセンサ挿入孔を備える樹脂製のシリンダヘッドカバーに取り付けられ、更に、カム角センサのフランジ部は、シリンダヘッドカバーとともに、カムキャップの締結固定部に締結ボルトを用いて共締めされて固定される方式が知られている(特許文献1)。
特開2010−261361号公報
カム角センサをヘッドカバーに取り付ける場合、カム角センサを非検出対象物の突起や溝の上方に配置することができ、作業性やメンテナンス性に優れるとともに、カム角センサの先端の検知面が下向きとなるため、上記のように感知部に粉塵やオイル等の異物が溜まることがない。また、合成樹脂製のヘッドカバーは、重量やコストや形状自由度の点で金属製のヘッドカバーに対して有利であるが、カム角センサを保持するための構造として剛性を確保する点で、金属製のヘッドカバーに対して不利である。さらに、ヘッドカバーをシリンダヘッドに取り付けるときカム角センサが非検出対象物に対して位置ずれしないように、あるいは内燃機関の振動等によりカム角センサの読取精度の低下が生じないように、カム角センサの取り付け部分の構造は、剛性が高くなるように設計されていることが好ましい。
カム角センサ取付具にカム角センサを取り付ける場合においても、カム角センサを保持するための構造において剛性を確保することが好ましい。例えば、カム角センサ取付具はカムシャフトやフロントカバー等から比較的大きな力を受け易いため、その変形によりカム角センサの読み取り精度の低下を招くおそれがある。
また、カム角センサ取付具を用いた場合、カム角センサ取付具とその上方から覆うヘッドカバーとの間の隙間に塵やゴムが溜まる場合もあった。
そこで、本発明は、カム角センサ取付具を用いてカム角センサを取り付ける場合、カム角センサ取付具とヘッドカバーとの間に塵やゴムが溜まり難いカム角センサ取付具、あるいは、これに加えて、カム角センサの読み取りの精度が低下せず、さらに、シリンダヘッド内部のシール性を確保することができるカム角センサ取付具及びカム角センサ取付具を用いた内燃機関を提供する。
本発明の一態様は、内燃機関のシリンダヘッドとヘッドカバーの間に設けられ、前記シリンダヘッドに回転可能に支持されるカムシャフトの回転角を検出するカム角センサを取り付けるカム角センサ取付具である。このカム角センサ取付具は、
前記シリンダヘッドのアッパデッキと前記ヘッドカバーとの間の空間を外部に対してシールするためのシール部材が、前記ヘッドカバーとの間に設けられるフランジ面を備えるフランジ部と、
前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサを固定するカム角センサ固定部と、
前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサを前記回転角の測定位置にガイドするガイド孔を備えたカム角センサ取付部と、
前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサ取付具を前記ヘッドカバーに取り付けるヘッドカバー取付部と、
前記フランジ部に囲まれた領域内に、前記フランジ面から突出し、この突出側である外側と反対側の内側の面が凹むように設けられた突出部と、を備える。
このとき、前記ヘッドカバー取付部は、異なる2方向から前記突出部の2つの壁と接続されている、ことが好ましい。
また、前記突出部の前記突出側である外側と反対側の内側の面の天井には、前記ヘッドカバー取付部から延び、前記2つの壁の間につくられる内側空間に向かって突出したリブが設けられている、ことが好ましい。
また、前記カム角センサ取付部及び前記カム角センサ固定部の突出高さは、前記突出部の突出高さと同じかそれより高い、ことが好ましい。
前記カム角センサ取付具は、前記フランジ面から、前記突出部の突出方向と反対側に延びて、前記シリンダヘッドに固定する固定部を備えた取付具基部を、さらに備える、ことが好ましい。
なお、前記カム角センサ取付具は、アルミニウム合金を用いた鋳造品である、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、前記カム角センサ取付具と、前記シリンダヘッドと、前記ヘッドカバーを含み、前記ヘッドカバーは、合成樹脂製である、内燃機関である。
上述したカム角センサ取付具及び内燃機関によれば、カム角センサ取付具とヘッドカバーとの間に塵やゴムが溜まり難く、万一塵やゴムが溜まった場合でも見え難くすることができる。また、カム角センサ取付具が外部から大きな力を受けても、カム角センサの読み取りの精度が低下せず、さらに、シリンダヘッド内部のシール性を確保することができる。
本実施形態のカム角センサ取付具を用いた内燃機関のシリンダヘッド及びヘッドカバーの概略の構成を説明する分解斜視図である。 図1中の矢印A方向から見たシリンダヘッド及びヘッドカバーの構成を説明する分解斜視図である。 本実施形態のカム角センサ取付具を説明する図である。 (a)〜(d)は、本実施形態のカム角センサ取付具の上面図、底面図、正面図、及び、側面図である。 本実施形態のカム角センサ取付具に設けられたリブを説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態のカム角センサ取付具及び内燃機関を説明する。
図1は、本実施形態のカム角センサ取付具を用いた内燃機関のシリンダヘッド及びヘッドカバーの概略の構成を説明する分解斜視図である。図2は、図1中の矢印A方向から見たシリンダヘッド及びヘッドカバーの構成を説明する分解斜視図である。
内燃機関10は、図示されないシリンダブロック、シリンダヘッド12、ヘッドカバー14、カム角センサ16を、含む。
シリンダヘッド12は、アルミニウム合金により鋳造されている。シリンダヘッド12の上面には、吸気弁を所定のタイミングで開閉する複数の吸気カムを備えた吸気用カムシャフト18と、排気弁を所定のタイミングで開閉する複数の排気カムを備えた排気用カムシャフト20とが、シリンダヘッド12に回転可能に支持されている。
吸気用カムシャフト18及び排気用カムシャフト20は、互いに平行にシリンダの配列方向Xに延びるように設けられている。吸気用カムシャフト18及び排気用カムシャフト20のそれぞれの一端には図示されないスプロケットが設けられ、このスプロケットは、図示されないタイミングチェーンを介して図示されないクランクシャフトのスプロケットと接続される。吸気用カムシャフト18及び排気用カムシャフト20はクランクシャフトの回転に応じて回転する。内燃機関10には、クランクシャフトの回転角と吸気用カムシャフト18及び排気用カムシャフト20の回転角との間の位相を変更して、吸気弁及び排気弁の開閉のタイミングを変更できる機構設けることもできる。
ヘッドカバー14は、合成樹脂により一体的に型成形され、図示されないガスケットを挟んで複数の固定ボルトによりシリンダヘッド12に固定される。ヘッドカバー14には、ブローバイコントロールバルブや新気導入口が設けられ、またオイルミストセパレータ等が内蔵される。このヘッドカバー14の取付構造は、振動、騒音を抑制するためにセミフローティング構造等のソフトマウント構造とすることもできる。なお、ガスケットは、後述するカム角センサ取付具との間にも設けられ、外部からの塵を遮断するとともに、シリンダヘッド12のアッパデッキ13とヘッドカバー14との間の空間の油等を外部へ漏出することを抑制する。ヘッドカバー14のX方向の端部付近には、後述するカム角センサ取付具が露出するように貫通孔26,28が設けられている。
シリンダヘッド12に回転可能に軸支される吸気用カムシャフト18及び排気用カムシャフト20の端に設けられたシグナルプレート22,24の上方(ヘッドカバー14が設けられる側)には、図2に示すように、カム角センサ取付具30が設けられている。図3は、カム角センサ取付具30を説明する図である。カム角センサ取付具30は、シリンダヘッド12に固定ボルト32(図3参照)により固定される。カム角センサ取付具30は、アルミニウム合金で構成された鋳造品である。カム角センサ取付具30は、ヘッドカバー14の貫通孔26,28から一部が露出しており、ヘッドカバー14をシリンダヘッド12に取り付けた後、カム角センサ取付具30に、カム角センサ16が取り付けられる。したがって、ヘッドカバー14とカム角センサ取付具30との間に隙間が生じないように、ガスケット46(図2参照)によりシールされる。ガスケット46は、シリンダヘッド12のアッパデッキ13とヘッドカバー14との間の空間を外部に対してシールするためのシール部材である。
すなわち、カム角センサ取付具30は、内燃機関のシリンダヘッド12とヘッドカバー14の間に設けられ、シリンダヘッド12に回転可能に支持されるカムシャフトの回転角を検出するカム角センサ16を取り付けるためのブラケットである。
図4(a)〜(d)は順番に、カム角センサ取付具30の上面図、底面図、正面図、及び、側面図である。
カム角センサ取付具30は、吸気カムシャフト18及び排気カムシャフト20に設けられたシグナルプレート22,24の突起あるいは溝を感知する2つのカム角センサ16を固定する2つのカム角センサ固定部36a,36bを有する。
具体的には、カム角センサ取付具30は、2つのフランジ部34a,34bと、カム角センサ固定部36a,36bと、ヘッドカバー取付部38a,38bと、カム角センサ取付部40a,40bと、突出部42a,42bと、取付具基部44a,44b,44cと、を有する。
以降、フランジ部34a,34b、カム角センサ固定部36a,36b、ヘッドカバー取付部38a,38b、カム角センサ取付部40a,40b、突出部42a,42b、及び取付具基部44a,44b,44cを纏めて説明するとき、それぞれフランジ部34、カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38、カム角センサ取付部40、突出部42、及び取付具基部44と称する。
フランジ部34は、シリンダヘッド12のアッパデッキ13とヘッドカバー14との間の空間を外部から密閉しシールするためのシール部材、すなわちガスケット46(図2参照)が、ヘッドカバー14との間に設けられるフランジ面48を備える。
カム角センサ固定部36は、フランジ部34に囲まれた領域内でフランジ面48から立設し、カム角センサ16を固定する部分である。具体的には、カム角センサ固定部36には、カム角センサ16をカム角センサ取付部40に固定するためのボルト16aと螺合する雌ねじが設けられた固定孔50が設けられている。
ヘッドカバー取付部38は、フランジ部34に囲まれた領域内でフランジ面48から立設し、カム角センサ取付具30にヘッドカバー14を取り付ける部分である。具体的には、ヘッドカバー取付部38には、雌ねじが設けられた取付孔52が設けられており、ヘッドカバー14に設けられた貫通孔54(図1参照)を通してボルトにより取付孔52に螺合して、ヘッドカバー14がカム角センサ取付具30に固定される。
カム角センサ取付部40は、フランジ部34に囲まれた領域内でフランジ面48から立設し、カム角センサ16を回転角の測定位置にガイドするガイド孔56を備えた部分である。カム角センサ16は、Oリング16bによりガイド孔56との間でシールされて取り付けられる。カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38及びカム角センサ取付部40は、フランジ面48から同じ側に立設する。
突出部42は、フランジ部34に囲まれた領域内に、フランジ面48から突出し、この突出側である外側と反対側の内側の面が凹むように箱状に設けられた部分である。カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38、及びカム角センサ取付部40は、フランジ部34に囲まれた領域内に設けられ、突出部42の一部を成すように構成されており、全て同じ側に突出している。図4(d)に示すように、カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38、及びカム角センサ取付部40のフランジ面48からの突出高さは、突出部42の他の部分のフランジ面48からの突出高さに比べて高く構成されている。このように構成することで、カム角センサ16及びヘッドカバー14はカム角センサ取付具30に容易に取り付け易くなる。ヘッドカバー取付部38のフランジ面48からの突出高さは、カム角センサ16の取り付けの点を考慮して、突出部42の他の部分のフランジ面48からの突出高さと同じか、それ以上の高さであればよい。カム角センサ固定部36及びカム角センサ取付部40のフランジ面48からの突出高さも、突出部42の他の部分のフランジ面48からの突出高さと同じか、それ以上の高さであることが、カム角センサ16の取り付けの点で好ましい。
取付具基部44a,44bは、フランジ部34の両側に設けられ、取付具基部44cは、両側のフランジ部34aとフランジ部34bとの間に設けられている。取付具基部44a,44b,44cは、いずれもフランジ面48から、突出部42の突出方向と反対側に延びて、シリンダヘッド12に固定する固定部64を備える。固定部64には、貫通孔が設けられ、図示されないボルトによりシリンダヘッド12に固定される。
このようなカム角センサ取付具30において、ヘッドカバー取付部38は、異なる2方向から突出部42の2つの壁と接続されている。すなわち、ヘッドカバー取付部38は、突出部42の2つの壁により支持されている。このため、フランジ部34のフランジ面48から突出する(立設する)ヘッドカバー取付部38が外部から力を受けても変形を抑制することができる。このため、カム角センサ16の読み取りの精度は低下しない。具体的に説明すると、ヘッドカバー取付部38は、上述したようにヘッドカバー14と当接してボルトにより固定されるので、フランジ面48から立設するヘッドカバー取付部38はヘッドカバー14から力を受けやすい。このため、ヘッドカバー14がフランジ部34に対して傾斜するような変形をし、この力がヘッドカバー取付部38に伝わったときにカム角センサ取付部40が変形すると、カム角センサ16の読み取りの精度が低下する。しかも、このとき、フランジ面48まで撓むと、フランジ面48に設けられるガスケット46(図2参照)によるシール性は低下する不都合が生じる。したがって、本実施形態では、ヘッドカバー取付部38は、異なる2方向から突出部42の2つの壁と接続される。この2つの壁により、ヘッドカバー取付部38は、フランジ面48に対して傾斜しないように、2方向から補強支持され、一方向がカム角センサ固定部36に接続され、もう一方がカム角センサ取付部40の外側を囲んで、カム角センサ固定部36に接続される。これにより、カム角センサ16の読み取りの精度の低下は抑えられる。また、ヘッドカバー取付部38から延びる突出部42の2つの壁が補強リブとしての機能をするので、フランジ面48もガスケット46によるシール性を阻害するような撓みは生じ難い。
図4(b)は、カム角センサ取付具30を、取付具基部44a,44b,44cの側である底面側から見た底面図である。図5(a),(b)は、本実施形態のカム角センサ取付具30に設けられたリブを説明する図である。図5(b)は、図5(a)に示すA−A’線に沿った矢視断面図である。
フランジ部34に囲まれるように突出部42の壁60が設けられ、壁60は、カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38、及びカム角センサ取付部40に接続されている。すなわち、カム角センサ固定部36、ヘッドカバー取付部38、及びカム角センサ取付部40はフランジ面48から支柱のように立設し、これらのヘッドカバー取付部38、及びカム角センサ固定部36と接続し、カム角センサ取付部40の外側を囲むように壁60がフランジ面48から立設して延在している。さらに、突出部42の突出側である外側と反対側の凹部の内側の面の天井には、ヘッドカバー取付部38から延びたリブであって、2つの壁60の間に作られる内側空間に向かって突出したリブ62が設けられている。このようなリブ62を設けることにより、ヘッドカバー取付部38を補強支持するとともに、鋳造品としてカム角センサ取付具30を鋳造するとき、湯流れの停滞を抑制することができる。例えば、型内において、ヘッドカバー取付部38に対応する空間部分からカム角センサ固定部36及びカム角センサ取付部40に対応する空間部分の方向に向かって湯が流れる場合、リブ62を設けることにより、カム角センサ固定部36及びカム角センサ取付部40に対応する空間部分に湯を停滞することなく流すことができ、巣穴の発生を防止することができる。この点からも、ヘッドカバー取付部38から延びるリブ62が設けられていることが好ましい。
なお、カム角センサ取付具30は、アルミニウム合金を用いた鋳造品であることが、軽量化と機械的強度を確保する点で好ましいが、機械的強度が確保できれば、鉄の鋳造品や鍛造品であっても構わない。
以上のように、本実施形態におけるカム角センサ取付具30は、突出側である外側と反対側の内側の面が凹むように設けられた突出部42を備えるので、突出部42の壁60を、上方に被るヘッドカバー14の内側の形状に沿わせた形状とすることができる。これにより、ヘッドカバー14とカム角センサ取付具30との間の隙間に塵やゴミ等が溜まりにくく、また、溜まった塵やゴミ等も見えにくいので、見栄え向上に寄与することができる。また、カム角センサ取付具30のヘッドカバー取付部38は、異なる2方向から突出部42の2つの壁60と接続されている。したがって、ヘッドカバー取付部38は、2つの壁60により補強支持されている。このため、フランジ面48から立設したヘッドカバー取付部38は、ヘッドカバー14の取り付けの際に、外部から力を受けても変形し難く、また、カム角センサ取付具30が外部から大きな力を受けても、カム角センサ16の読み取りの精度が低下しない。しかも、壁60はフランジ面48から立設して2方向に延びているので、フランジ部34を補強するリブとしても機能する。このため、ヘッドカバー取付部38は、外部から力を受けても、フランジ面48に対して傾斜し、あるいは変形することは抑制される。フランジ面48も撓みにくくなる。したがって、カム角センサ取付具30とヘッドカバー14との間に設けられるガスケット46によるシール性が低下することはなく、シリンダヘッド12内部のシール性を確保することができる。
以上、本発明のカム角センサ取付具及び内燃機関について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
12 シリンダヘッド
13 アッパデッキ
14 ヘッドカバー
16 カム角センサ
16a ボルト
16b Oリング
18 吸気用カムシャフト
20 排気用カムシャフト
22,24 シグナルプレート
26,28 貫通孔
30 カム角センサ取付具
32 固定ボルト
34a,34b,34 フランジ部
36a,36b,36 カム角センサ固定部
38a,38b,38 ヘッドカバー取付部
40a,40b,40 カム角センサ取付部
42a,42b,42 突出部
44a,44b,44c 取付具基部
46 ガスケット
48 フランジ面
50 固定孔
52 取付孔
54 貫通孔
56 ガイド孔
58 シール材
60 壁
62 リブ
64 固定部

Claims (7)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドとヘッドカバーの間に設けられ、前記シリンダヘッドに回転可能に支持されるカムシャフトの回転角を検出するカム角センサを取り付けるカム角センサ取付具であって、
    前記シリンダヘッドのアッパデッキと前記ヘッドカバーとの間の空間を外部に対してシールするためのシール部材が、前記ヘッドカバーとの間に設けられるフランジ面を備えるフランジ部と、
    前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサを固定するカム角センサ固定部と、
    前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサを前記回転角の測定位置にガイドするガイド孔を備えたカム角センサ取付部と、
    前記フランジ部に囲まれた領域内で前記フランジ面から立設し、前記カム角センサ取付具を前記ヘッドカバーに取り付けるヘッドカバー取付部と、
    前記フランジ部に囲まれた領域内に、前記フランジ面から突出し、この突出側である外側と反対側の内側の面が凹むように設けられた突出部と、を備える、ことを特徴とするカム角センサ取付具。
  2. 前記ヘッドカバー取付部は、異なる2方向から前記突出部の2つの壁と接続されている、請求項1に記載のカム角センサ取付具。
  3. 前記突出部の前記突出側である外側と反対側の内側の面の天井には、前記ヘッドカバー取付部から延び、前記2つの壁の間につくられる内側空間に向かって突出したリブが設けられている、請求項1または2に記載のカム角センサ取付具。
  4. 前記カム角センサ取付部及び前記カム角センサ固定部の突出高さは、前記突出部の突出高さと同じかそれより高い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカム角センサ取付具。
  5. 前記フランジ面から、前記突出部の突出方向と反対側に延びて、前記シリンダヘッドに固定する固定部を備えた取付具基部を、さらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカム角センサ取付具。
  6. 前記カム角センサ取付具は、アルミニウム合金を用いた鋳造品である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカム角センサ取付具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のカム角センサ取付具と、前記シリンダヘッドと、前記ヘッドカバーを含み、前記ヘッドカバーは、合成樹脂製である、内燃機関。
JP2013256144A 2013-12-11 2013-12-11 カム角センサ取付具及び内燃機関 Active JP6134640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013256144A JP6134640B2 (ja) 2013-12-11 2013-12-11 カム角センサ取付具及び内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013256144A JP6134640B2 (ja) 2013-12-11 2013-12-11 カム角センサ取付具及び内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015113763A true JP2015113763A (ja) 2015-06-22
JP6134640B2 JP6134640B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=53527805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013256144A Active JP6134640B2 (ja) 2013-12-11 2013-12-11 カム角センサ取付具及び内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6134640B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020045881A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社豊田自動織機 シリンダヘッドカバー及びシリンダヘッドカバーの製造方法
DE102018116664B4 (de) 2017-07-14 2021-09-23 Mazda Motor Corporation Zylinderkopfdeckelstruktur für einen Motor

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349335U (ja) * 1989-09-22 1991-05-14
JP2005113850A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のカム角センサ取付構造
JP2007032309A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のカム角センサ取付構造
JP2010261361A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Toyota Motor Corp シリンダヘッドカバー
JP2013024096A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Daikyonishikawa Corp 車両用オイルストレーナ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349335U (ja) * 1989-09-22 1991-05-14
JP2005113850A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のカム角センサ取付構造
JP2007032309A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のカム角センサ取付構造
JP2010261361A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Toyota Motor Corp シリンダヘッドカバー
JP2013024096A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Daikyonishikawa Corp 車両用オイルストレーナ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018116664B4 (de) 2017-07-14 2021-09-23 Mazda Motor Corporation Zylinderkopfdeckelstruktur für einen Motor
JP2020045881A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社豊田自動織機 シリンダヘッドカバー及びシリンダヘッドカバーの製造方法
JP6996463B2 (ja) 2018-09-21 2022-01-17 株式会社豊田自動織機 シリンダヘッドカバー及びシリンダヘッドカバーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6134640B2 (ja) 2017-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4321504B2 (ja) 内燃機関のカム角センサ取付構造
CN102066726B (zh) 内燃机的凸轮角度传感器的安装方法及装置
JP3767595B2 (ja) 内燃機関のカム角センサ取付構造
CA2317159C (en) Construction for a cam rotation sensor attaching portion
JP6134640B2 (ja) カム角センサ取付具及び内燃機関
JP6101070B2 (ja) ヘッドカバーの注油構造
RU2009107270A (ru) Головка блока цилиндров
JP6237175B2 (ja) エンジン
JP2007107387A (ja) 内燃機関のカム角センサ取付構造
JP2012036802A (ja) オイルセパレータの配設構造
US8166949B2 (en) Cylinder head dry valley drain
JP3777344B2 (ja) 内燃機関におけるケース部材の取付構造
JP2000073813A (ja) クランク角センサの取付構造
JP5881354B2 (ja) 内燃機関の構造
JP3745980B2 (ja) エンジンにおけるハーネス或いはセンサの取り付け構造
JP2020101171A (ja) 内燃機関
JP2021063495A (ja) エンジンの補機取付構造
JP2013174226A (ja) 内燃機関の構造
JPH0560014A (ja) 内燃機関のシリンダヘツドカバー構造
JP2005090322A (ja) エンジンのブリーザ装置
TH61106B (th) โครงสร้างติดตั้งตัวตรวจรู้สำหรับเครื่องยนต์
TH74170A (th) โครงสร้างติดตั้งตัวตรวจรู้สำหรับเครื่องยนต์
TH99252A (th) ฝาครอบฝาสูบสำหรับเครื่องยนต์เผาไหม้ภายใน
TH46098B (th) ฝาครอบฝาสูบสำหรับเครื่องยนต์เผาไหม้ภายใน
JPH03281944A (ja) V型エンジン構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6134640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350