JP2015113593A - 床構造 - Google Patents

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JP2015113593A
JP2015113593A JP2013254988A JP2013254988A JP2015113593A JP 2015113593 A JP2015113593 A JP 2015113593A JP 2013254988 A JP2013254988 A JP 2013254988A JP 2013254988 A JP2013254988 A JP 2013254988A JP 2015113593 A JP2015113593 A JP 2015113593A
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大脇 雅直
Masanao Owaki
雅直 大脇
敦子 黒嶋
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敦子 黒嶋
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Abstract

【課題】床板上を歩行する際の床板の浮き沈みを抑制でき、歩行感を向上させた床構造を提供する。【解決手段】本発明に係る床構造は、ゴムを含む材料により形成された複数の床板支持板30が床スラブ2上に敷き詰められて構成されたゴム層3と、ゴム層3の上面3aに複数の床パネル40が敷き詰められて構成された下地層4と、下地層4の上面4aに設けられた床仕上げ材5と、を備えた。また、床板支持板30は、床スラブ2のスラブ面2aと向い合うように位置される一方の板面31aに複数の凸部32を備え、当該凸部32の先端32aが床スラブ2のスラブ面2aに接触するように床スラブ2上に設置された。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行感を良好にすることが可能な床構造に関する。
床スラブのスラブ面に、角棒状に形成された複数のゴム製支持脚が間隔を隔てて設置され、これら複数のゴム製支持脚の上に床パネルを設け、当該床パネルの上に床仕上げ材を設けた構成の床構造が知られている(例えば、特許文献1;2等参照)。即ち、仕上げ材と床パネルとで形成された床板が、複数のゴム製支持脚で弾性的に支持された床構造である。
特開平6−57920号公報 特開平7−217169号公報
従来の床構造の場合、床板が複数のゴム製支持脚によって局所的に支持されており、ゴム製支持脚とゴム製支持脚との間に位置する床板に荷重が加わった場合、ゴム製支持脚とゴム製支持脚との間において床板が撓みやすくなる。よって、人が床板上を歩行する際に、床板の浮き沈みが生じ、歩行感が低下する。
本発明は、床板上を歩行する際の床板の浮き沈みを抑制でき、歩行感を向上させた床構造を提供する。
本発明に係る床構造は、ゴムを含む材料により形成された複数の床板支持板が床スラブ上に敷き詰められて構成されたゴム層と、ゴム層の上面に複数の床パネルが敷き詰められて構成された下地層と、下地層の上面に設けられた床仕上げ材と、を備えたので、床パネル及び床仕上げ材とで形成された床板上を歩行する際の床板の浮き沈みを抑制でき、歩行感を向上させた床構造を提供できる。
また、床板支持板は、床スラブのスラブ面と向い合うように位置される一方の板面に複数の凸部を備え、当該凸部の先端が床スラブのスラブ面に接触するように床スラブ上に設置されたので、床板支持板のばね乗数を小さくでき、歩行時の床面からの反発力を小さく出来るので、歩行感の良い床構造を得ることかできる。
また、凸部の先端部が球面又は円弧面に形成され、当該球面又は円弧面と床スラブのスラブ面とを接触させたので、突出部の先端と床スラブのスラブ面とが点接触状態又は線接触状態となるように床板支持板がスラブ面に設置され、床板支持板とスラブ面との接触面積を小さくできるので、スラブ面の不陸の影響を受けにくくなり、不陸のあるスラブ面をセルフレべリング材等を用いてレベル調整する作業を行うことなく、床面水平度の高い床構造を提供できるようになる。
床構造を示す断面図(実施形態1)。 床構造を示す断面図(実施形態1)。 床構造を示す断面図(実施形態2)。 床板支持板の一例を示す底面図(実施形態2)。 床板支持板の一例を示す斜視図(実施形態2)。 床構造を示す断面図(実施形態3)。 床構造を示す断面図(実施形態4)。
実施形態1
実施形態1の床構造を図1に基づいて説明する。
実施形態による床構造1は、床スラブ2と、ゴム層3と、下地層4、床仕上げ材5とを備えた構成である。
ゴム層3は、ゴムを含む材料により形成された複数の床板支持板(ゴム板)30が床スラブ2のスラブ面2aに敷き詰められて構成される。
下地層4は、ゴム層3の上面3aに複数の床パネル(下地板)40が敷き詰められて構成される。
床仕上げ材5は、下地層4の上面4aに設けられる。
即ち、床構造1の床板が、ゴム層3の上面3aに敷き詰められた複数の床パネル40により形成された下地層4と当該下地層4の上面4aに設けられた床仕上げ材5とによって構成され、当該床板が、床スラブ2のスラブ面2aに敷き詰められた複数の床板支持板30により形成されたゴム層3によって弾性的に支持された構成の床構造1である。
換言すれば、床板支持板30が、床パネル40及び床パネル40上に設けられる床仕上げ材5とで形成された床板を支持した構成の床構造1である。
床板支持板30は、例えば、一方の板面31aが凹凸面により形成され、他方の板面31cが平面に形成された板面四角形状のゴム板により構成される。
凹凸面は、例えば、一方の板面31aの全面が、他方の板面31cに沿った縦横の方向に連続する同じ形状の凹凸部により構成される。例えば、凸部32は、他方の板面31cより離れる方向に突出して先端部が球面に形成された山形の突起部により構成され、凹部33は、他方の板面31cに近づく方向に窪んで底部が球面凹形状に形成された窪み部により構成される。
即ち、床板支持板30は、一方の板面31aの各凸部32の先端32aとなる球面と床スラブ2のスラブ面2aとが点接触状態となるようスラブ面2aに設置され、他方の板面31c上に設けられる床パネル40及び床パネル40上に設けられる床仕上げ材5とで形成された床板を支持する部材である。
床板支持板30は、例えば、全体がゴム材料により形成されたもの、ゴム材料とウレタン材料とが混合されたゴムを含む材料により形成されたもの、あるいは、再生ゴム材料とウレタン材料とが混合されたゴムを含む材料により形成されたもの等を用いればよい。ゴム材料とウレタン材料とが混合されたゴムを含む材料により形成された床板支持板30を用いれば、高価なゴム材料の量を減らせるので、コストダウンが図れる。また、安価な再生ゴム材料とウレタン材料とが混合されて形成されたものを用いれば、よりコストダウンが図れる。
床板支持板30は、例えば、長方形状の他方の板面31cの長辺の長さが1820mm、他方の板面31cの短辺の長さが910mm、一方の板面31aの各凸部32の先端32aと他方の板面31cとの間の長さである板厚が20mm、各凸部32の突出長さが10mmに形成された構成のものを用いる。
そして、平板部31の一方の板面31aと床スラブ2のスラブ面2aとが向い合うようにして、凸部32の先端32aである球面と床スラブ2のスラブ面2aとが点接触状態となるように、複数の床板支持板30を床スラブ2のスラブ面2aに敷き詰めて、ゴム層3を形成する。
ここで、「複数の床板支持板30を敷き詰める」とは、床スラブ2のスラブ面2a上で互いに隣り合う一方の床板支持板30の側面31bと他方の床板支持板30の側面31bとが、互いに接触した状態、あるいは、僅かな間隔(例えば、数mm程度)を隔てて対向する状態となるように、複数の床板支持板30がスラブ面2a上に設置された状態を言う。換言すれば、スラブ面2a全体を覆うように、複数の床板支持板30が床スラブ2のスラブ面2aに敷設された状態を言う。
床板支持板30は、床スラブ2のスラブ面2aに固定せずに、スラブ面2aに置くだけとする。
床パネル40としては、例えば、合板、あるいは、繊維強化石膏ボード、あるいは、木質セメント板等を用いる。
床パネル40は、例えば、四角形平板状のものが用いられ、四角形の板面の長辺の長さが1820mm、四角形状の板面の短辺の長さが910mm、厚さが12mmに形成された構成のものを用いる。
そして、ゴム層3の上面3aに複数の床パネル40を敷き詰めて、下地層4を形成する。
ここで、「複数の床パネル40を敷き詰める」とは、床パネル40の板面をゴム層3の上面3aに重ねてゴム層3の上面3a上で互いに隣り合う一方の床パネル40の側面40bと他方の床パネル40の側面40bとが、所定の間隔(例えば、数mm〜十数mm程度)を隔てて対向する状態となるように、複数の床パネル40がゴム層3の上面3a上に設置された状態を言う。このように、互いに隣り合う床パネル40;40を所定の間隔を隔てて設置することにより、床パネル40として合板等のように膨張する材質のものを使用した場合に、床パネル40の膨張により床パネル40の側面40b同士が衝突して床パネル40が隆起するような事態を防止できる。
床パネル40として膨張しない材質のものを用いる場合には、互いに隣り合う一方の床パネル40の側面40bと他方の床パネル40の側面40bとを互いに接触させた状態としてもよい。
床パネル40は、ゴム層3の上面3aに固定せずにゴム層3の上面3aに置くだけとしてもよいし、ゴム層3の上面3aに接着剤等の固定手段で固定しても良い。例えば、床パネル40の板面をゴム層3の上面3aに重ねて載置するだけとしたり、あるいは、床パネル40の板面とゴム層3の上面3aとを点又は面で接着して床パネル40をゴム層3の上面3aに接着固定しても良い。
また、互いに隣り合う一方の床パネル40の側面40bと他方の床パネル40の側面40bとの境界部分40Xが、互いに隣り合う一方の床板支持板30の側面31bと他方の床板支持板30の側面31bとの境界部分30Xの真上に位置しないように、即ち、境界部分40Xと境界部分30Xとが一致しないように構成される。
床仕上げ材5としては、例えば、フローリング、あるいは、タイル、あるいは、石等を用いる。
床仕上げ材5は、釘、接着剤などの固定手段で下地層4に固定する。尚、床仕上げ材5の種類に応じて、床仕上げ材5を下地層4の上面4a上に置くだけとしてもよい。
また、床仕上げ材5として石材等の重量物を用いる床構造1の場合、石材等の荷重を支持するため、下地層4として、図2に示すように、床パネル40を上下に重ねて構成した二層以上の構造の下地層4;4を形成することが好ましい。
実施形態1の床構造1によれば、床板に加わる荷重を、床スラブ2のスラブ面2aに敷き詰められた複数の床板支持板30の他方の板面31cで形成されたゴム層3の全面で受けて、複数の凸部32を介して床スラブ2に伝達する構造としたので、床板の浮き沈みが抑制されて、歩行感を向上させた歩行感の良い床構造となる。
また、床板支持板30として、床スラブ2のスラブ面2aと向い合うように位置される一方の板面31aが凹凸面により形成され、床スラブ2のスラブ面2aと点接触する複数の凸部32を備えた下凸部付ゴム板状のものを用いたので、床板支持板30のばね乗数を小さくでき、歩行時の床面(床板の上面)からの反発力を小さく出来るので、歩行感の良い床構造を得ることかできる。
また、凸部32の先端部が球面に形成され、当該球面により形成される凸部32の先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとを接触させることで、凸部32の先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとが点接触状態となるように床板支持板30がスラブ面2aに設置され、床板支持板30とスラブ面2aとの接触面積を小さくできるので、スラブ面2aの不陸の影響を受けにくくなり、不陸のあるスラブ面2aをセルフレべリング材等を用いてレベル調整する作業を行うことなく、床面水平度の高い床構造を提供できるようになる。
また、セルフレべリング材等を用いたレベル調整作業を不要とでき、全施工を乾式工法で行えるため、床構造の施工が容易であるとともに施工期間を短くできる。
また、床板支持板30の板厚を薄くできるので、ゴムの使用量を少なくでき、床板支持板30のコストを安くできるので、歩行感を向上させた歩行感の良い床構造を安価に提供できる。
実施形態2
図3乃至図5に示すように、床板支持板30として、例えば、四角形状の平板部31と、床スラブ2のスラブ面2aと向い合うように位置される平板部31の一方の板面33より突出するように設けられた複数の凸部32とを備え、当該凸部32の先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとが接触するようにスラブ面2aに設置され、平板部31の他方の板面34上に設けられる床パネル40及び床パネル40上に設けられる床仕上げ材5とで形成された床板を支持する構成のものを用いてもよい。
尚、凸部32は、平板部31と一緒に成形された構成、あるいは、平板部31の一方の板面33に取付けられた構成であればよい。
凸部32は、例えば、図4に示すように、床スラブ2のスラブ面2aと点接触状態となるように平板部31の一方の板面33に複数点在するように設けられた半球体、あるいは、図5に示すように、床スラブ2のスラブ面2aと線接触状態となるように平板部31の一方の板面33に所定間隔を隔てて複数設けられた断面半円状の棒状体により形成される。
図4に示す半球体により形成された凸部32を備えた床板支持板30を用いる場合、当該凸部32の球面により形成された先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとが点接触状態となるように床板支持板30がスラブ面2aに設置される(図3参照)。
図5に示す断面半円状の棒状体により形成された凸部32を備えた床板支持板30を用いる場合、当該凸部32の円弧面により形成された先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとが線接触状態となるように床板支持板30がスラブ面2aに設置される(図3参照)。
即ち、床板支持板30の凸部32の先端32aが球面又は円弧面に形成され、球面又は円弧面に形成された凸部32の先端32aと床スラブ2のスラブ面2aとが点接触状態又線接触状態となるように、床板支持板30がスラブ面2aに設置される。
実施形態2の床板支持板30を用いても、実施形態1と同じ効果が得られる。
尚、図5では、平板部31の一方の板面33に所定間隔を隔てて複数設けられた断面半円状の棒状体により形成された複数の凸部32を備えた床板支持板30を示したが、平板部31の一方の板面33に断面半円状の棒状体が複数個連続的に隣り合うように設けられることによって構成された複数の凸部32を備えた床板支持板30を用いてもよい。
実施形態3
実施形態1;2の床構造1で説明した複数の凸部32;32…を備えた床板支持板30の代わりに、図6に示すように、平板に形成された床板支持板30Aを用いて、床スラブ2のスラブ面2a上で互いに隣り合う一方の床板支持板30Aの側面31bと他方の床板支持板30Aの側面31bとが、互いに接触した状態、あるいは、僅かな間隔(例えば、数mm程度)を隔てて対向する状態となるように、複数の床板支持板30Aをスラブ面2a上に敷設して、ゴム層3を形成した構成としてもよい。
即ち、実施形態3による床構造1は、床スラブ2と、床スラブ2のスラブ面2aにゴムを含む材料により平板状に形成された複数の床板支持板30Aが敷き詰められて構成されたゴム層3と、ゴム層3の上面3aに複数の床パネル40が敷き詰められて構成された下地層4と、下地層4の上面4aに設けられた床仕上げ材5とを備えた構成である。
実施形態3の床構造1の場合、床板に加わる荷重を、床スラブ2のスラブ面2aに敷き詰められた複数の床板支持板30の平板面により形成されたゴム層3の全面で受ける構造としたので、床板の浮き沈みが抑制されて、歩行感を向上させた歩行感の良い床構造となる。
実施形態4
実施形態3の場合、床板支持板30Aの一方の面とスラブ面2aとを面接触させるので、スラブ面2aの不陸の影響を受け易くなり、床面の水平レベルの精度が悪くなる可能性がある。
そこで、図7に示すように、不陸のあるスラブ面2aの上にセルフレべリング材を例えば5〜20mm程度流してレベル調整を行った後、硬化したセルフレべリング材20の上に、ゴムを含む材料により平板状に形成された複数の床板支持板30Aが敷き詰められて構成されたゴム層3と、ゴム層3の上面3aに複数の床パネル40が敷き詰められて構成された下地層4と、下地層4の上面4aに設けられた床仕上げ材5とを備えた構成の床構造1とすることで、床面水平度が高く、かつ、床板の浮き沈みが抑制されて、歩行感を向上させた歩行感の良い床構造を提供できる。
尚、床板支持板の凸部32の形状は、特に、限定されない。
1 床構造、2 床スラブ、2a スラブ面、3 ゴム層、3a ゴム層の上面、
4 下地層、4a 下地層の上面、5 床仕上げ材、30 床板支持板、
31a 床板支持板の一方の板面、32 凸部、32a 凸部の先端、40 床パネル。

Claims (3)

  1. ゴムを含む材料により形成された複数の床板支持板が床スラブ上に敷き詰められて構成されたゴム層と、
    ゴム層の上面に複数の床パネルが敷き詰められて構成された下地層と、
    下地層の上面に設けられた床仕上げ材と、
    を備えたことを特徴とする床構造。
  2. 床板支持板は、床スラブのスラブ面と向い合うように位置される一方の板面に複数の凸部を備え、当該凸部の先端が床スラブのスラブ面に接触するように床スラブ上に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  3. 凸部の先端部が球面又は円弧面に形成され、当該球面又は円弧面と床スラブのスラブ面とを接触させたことを特徴とする請求項2に記載の床構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61176760A (ja) * 1985-01-31 1986-08-08 日本ゼオン株式会社 床部材
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US20020073640A1 (en) * 2000-11-28 2002-06-20 Thomas Virtanen Parquet underlay material

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