JP2015113142A - 破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃 - Google Patents

破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、折り曲げ性が良好であるうえ、破断開封が簡単かつ容易に行える破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃の提供を目的とする。【解決手段】破断開封罫線22を、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した波溝形の第1破断開封罫線22Aと、該折り曲げ部Fの下面に付設した波溝形の第2破断開封罫線22Bで構成するとともに、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bが、長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を備え、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける幅方向Wに近接した側面部221の間に、肉厚C2が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部223を形成したことを特徴とする。【選択図】図5

Description

この発明は、例えば、食品、医薬品、化粧品等々において、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を、該内容物が収容された包装体の一部を破断開封して取り出すことができる破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃に関する。
近年、上述の包装体としては、罫線付きプラスチックシートで構成される箱形態の包装体がある。該包装体は、プラスチックシートを、予め付設した罫線に沿って折り曲げることで、箱形態に組み立てることができるが、一般的な罫線付きプラスチックシートは、折り曲げ可能な罫線をプラスチックシートの片面のみに付設しているので、プラスチックシートを罫線が内側となるように折り曲げようとしても、該罫線における幅方向の角部が互いに当接して折り曲げを妨げるため、所定の箱形態に組み立てることが困難である。
そこで、上述の課題を解決するため、折り曲げ可能な罫線を、プラスチックシートにおける折り曲げ部の上下両面に付設した罫線入りプラスチックシートが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、上述の罫線を、罫線付設刃を用いてプラスチックシートの上下両面に対してより深く付設すれば、該上下罫線の間に形成される破断部の肉厚が薄くなり、折り曲げ性がより向上する。ところが、罫線付設刃を肉厚が薄いプラスチックシートの上下両面に打ち込んで付設するので、プラスチックシートに対する罫線付設刃の打ち込み深さ、及び罫線の付設深さを一定に保つことが困難であり、破断部の肉厚が変化しやすいため、プラスチックシートの折り曲げ性が不安定である。
例えば、破断部を破断して開口するような包装構造の場合、罫線の付設深さが深過ぎると、破断部の肉厚が薄くなるので、プラスチックシートを罫線に沿って折り曲げた際、破断部が必要以上に破断し過ぎるおそれがある。一方、罫線の付設深さが浅過ぎると、連結部の肉厚が厚くなるので、プラスチックシートを罫線に沿って強い力で折り曲げなければ、破断部が破断されず、破断ミスが多発しやすくなる。
特開平6−100015号公報
この発明は、折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が安定して行える破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃を提供することを目的とする。
この発明は、罫線付設部に付設された所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部を有する凹状の破断開封罫線であって、前記破断開封罫線を、前記罫線付設部における厚み方向に対峙して付設され、該罫線付設部における一方の面に付設した第1破断開封罫線と、他方の面に付設した第2破断開封罫線とで構成し、前記第1破断開封罫線と前記第2破断開封罫線の対峙部分に、前記罫線付設部の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部を備えた破断開封罫線であることを特徴とする。
ここで、上記罫線付設部は、例えば、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、ポリプロピレン(PP)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリスチレン(PS)、あるいは、アルミニウムなどの金属シート等の単体又は複合したシート、プレートで構成することができる。
また、破断開封罫線を付設した罫線付設部は、例えば、1回の使用に必要な量の内容物を収容した小型の包装体、あるいは、液体洗剤用包装体や洗髪液用包装体などの容量が大きい大型の包装体等における開口部に設けることができる。
また、罫線付設刃は、例えば、波刃全体が、該波刃の長手方向に亘って刃厚方向に波打つ形状の波刃、あるいは、波刃の刃先のみが、該波刃の刃厚内において長手方向に亘って刃厚方向に波打つ形状の波刃等で構成することができる。
この発明によれば、罫線付設部の折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が安定して行える。
詳述すると、第1破断開封罫線と第2破断開封罫線の対峙部分に形成した破断部の肉厚が、破断開封罫線の長手方向に亘って一定しているので、罫線付設部を破断開封罫線に沿って一定の折り曲げ力にて折り曲げることができる。
また、罫線付設部を折曲げ方向へ折り曲げる際に付与される引っ張り力によって、破断部を伸び切るようにして、一定の折り曲げ力にて容易に破断することができる。
この結果、罫線付設部の折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が一定の折り曲げ力にて安定して行える。
この発明の態様として、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線が、該破断開封罫線の長手方向に亘って該長手方向と交差する幅方向、及び前記罫線付設部の厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状を備えることができる。
この発明によれば、良好な破断性が得られるうえ、折り曲げ及び破断を平均的な折り曲げ力にて行うことができる。
詳述すると、罫線付設部の長手方向に亘って幅方向、厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状の第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を付設することにより、罫線付設時において、破断部の肉厚に若干振れが生じても、破断部を折り曲げ及び破断が許容される範囲の肉厚に保つことができる。
しかも、破断部の肉厚を略一定に保つことができるので、破断開封罫線を直線的に付設するよりも、良好な破断性が得られるうえ、折り曲げ及び破断する際に付与する力が平均的となるため、例えば、身障者や老人、子供等の折曲げ力が弱い人であっても、折り曲げ及び破断が安定して行える。
また、この発明の態様として、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線を、前記所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部と、該側面部の一端側を接続する鋭角な底部とで構成し、前記破断部を、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向に近接した底部の間、又は前記長手方向と交差する幅方向にずらして対峙させた側面部の間に設けることができる。
この発明によれば、罫線付設部の折り曲げ性がより良好となるうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
詳述すると、破断部を、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における厚み方向に近接した底部の間に設けることにより、底部が対向する範囲において破断部の肉厚を一定に保つことができる。
また、破断部を、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における幅方向に近接した側面部の間に設けることにより、破断開封罫線の付設深さが深過ぎたり、浅過ぎる等しても、側面部の間に設けた破断部の肉厚は変化することがなく、破断部の肉厚を、側面部が対向する範囲において一定の肉厚に保つことができる。
これにより、罫線付設部を折り曲げる際、及び破断部を破断する際に付与する折り曲げ力を一定に保つことができる。
また、この発明の態様として、前記第2破断開封罫線を、前記第1破断開封罫線における一対の側面部に近接して該第1破断開封罫線の前記幅方向両側部に配置し、前記破断部を、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向、及び幅方向に近接した側面部の間に設けることができる。
この発明によれば、罫線付設部の折り曲げ性がより向上するうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
詳述すると、破断部を、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における厚み方向、及び幅方向に近接した側面部の間に設けることにより、破断開封罫線の付設深さが深過ぎたり、浅過ぎる等しても、側面部の間に設けた破断部の肉厚は変化することがなく、破断部の肉厚を、側面部が対向する範囲において一定の肉厚に保つことができる。
これにより、罫線付設部を折り曲げる際、及び破断部を破断する際に付与する折り曲げ力を一定に保つことができるうえ、破断部を1箇所設けるのに比べて、破断部を複数箇所設ける方が、罫線付設部を折り曲げる際の折曲げ抵抗がより弱くなり、より折り曲げ及び破断し易くすることができる。
また、この発明の態様として、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線を、前記所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部と、該側面部の一端側と連続する幅狭の底面部とで構成し、前記破断部を、前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向に近接した底面部の間に設けることができる。
この発明によれば、罫線付設部の折り曲げ性がより向上するうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
詳述すると、破断部を、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における厚み方向に近接した底面部の間に設けることにより、底面部が対向する範囲において破断部の肉厚を一定に保つことができる。
これにより、罫線付設部を折り曲げる際、及び破断部を破断する際に付与する折り曲げ力を一定に保つことができる。
また、この発明は、凹状の破断開封罫線を罫線付設部に付設する際に用いられ、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部を有する破断開封罫線を付設する罫線付設刃であって、前記罫線付設刃を、前記罫線付設部における厚み方向に対峙して配置され、該罫線付設部における一方の面に第1破断開封罫線を付設する第1罫線付設刃と、他方の面に第2破断開封罫線を付設する第2罫線付設刃とで構成し、前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の対峙する刃先が、前記罫線付設部における前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の刃先が対峙する部分に、前記罫線付設部の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部が形成される形状を備えた破断開封罫線を付設する罫線付設刃であることを特徴とする。
この発明によれば、罫線付設部の折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が安定して行える破断開封罫線を付設することができる。
詳述すると、罫線付設刃の第1罫線付設刃と第2罫線付設刃を、罫線付設部における上下両面に厚み方向に対峙して、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を、罫線付設部における上下両面に付設するとともに、第1罫線付設刃、及び第2罫線付設刃の刃先が対峙する部分に、破断開封罫線の長手方向に亘って肉厚が一定し、罫線付設部の折り曲げにより破断可能な破断部を形成する。
この結果、罫線付設部の折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が一定の折り曲げ力にて安定して行える破断開封罫線を付設することができる。
この発明の態様として、前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の刃先が、該罫線付設刃の長手方向に亘って該長手方向と交差する幅方向、及び前記罫線付設部の厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状を備える。
この発明によれば、折り曲げ及び破断が容易に行える波形の破断開封罫線を付設することができる。
詳述すると、波形の第1罫線付設刃、及び第2罫線付設刃を用いて、罫線付設刃の長手方向に亘って幅方向、厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状の第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を付設することにより、罫線付設時において、破断部の肉厚に若干振れが生じても、折り曲げ及び破断が許容される範囲の肉厚に保つことができる。
しかも、破断部の肉厚を略一定に保つことができるので、破断開封罫線を直線的に付設するよりも、良好な破断性が得られるうえ、折り曲げ及び破断が安定して行える破断開封罫線を付設することができる。
また、この発明の態様として、前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃が、該罫線付設刃における一対の側面部のうち一方の側面部が、前記長手方向と交差する幅方向にずらして前記罫線付設部の厚み方向と平行して略垂直となる刃先形状を備える。
詳述すると、第1罫線付設刃、及び第2罫線付設刃を用いて、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を罫線付設部に付設することにより、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における幅方向に近接した側面部の間に、側面部が対向する範囲において一定の肉厚を有する破断部を形成することができる。
これにより、破断開封罫線の付設深さが深過ぎたり、浅過ぎる等しても、側面部の間に設けた破断部の肉厚は変化することがなく、折り曲げ及び破断がより安定して行える破断開封罫線を付設することができる。
また、この発明の態様として、前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃における一方の罫線付設刃が、他方の罫線付設刃における一対の側面部と対峙する刃先形状を備え、該一方の罫線付設刃における刃先が、該罫線付設刃における幅方向内側の側面部が、他方の罫線付設刃における一対の側面部に対して所定間隔に近接される刃先形状を備える。
詳述すると、第1罫線付設刃、及び第2罫線付設刃を用いて、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を罫線付設部に付設することにより、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線における厚み方向、及び幅方向に近接した側面部の間に、側面部が対向する範囲において一定の肉厚を有する複数の破断部を形成することができる。
これにより、罫線付設部を折り曲げる際、及び破断部を破断する際に付与する折り曲げ力を一定に保つことができるうえ、折り曲げ及び破断が、より小さい折り曲げ力にて行える破断開封罫線を付設することができる。
この発明によれば、罫線付設部を、破断開封罫線に沿って折曲げ方向へ容易に折り曲げることができるうえ、該破断開封罫線の破断開封が容易に行える破断開封罫線、及び破断開封罫線を付設する罫線付設刃を提供することができる。
実施例1の破断開封罫線、及び罫線付設刃の部分拡大斜視図。 プラスチックシートに付設した破断開封罫線の部分拡大平面図。 図2の破断部に沿って分断した破断開封罫線の断面図。 刃先から見た罫線付設刃の部分拡大平面図。 実施例2の破断開封罫線、及び罫線付設刃の部分拡大斜視図。 実施例3の破断開封罫線、及び罫線付設刃の部分拡大斜視図。 実施例4の破断開封罫線、及び罫線付設刃の部分拡大斜視図。 図7の破断開封罫線、及び罫線付設刃の他の例を示す部分拡大斜視図。 実施例5の破断開封罫線、及び罫線付設刃の部分拡大斜視図。 破断開封罫線、及び罫線付設刃の他の波打ち形状の説明図。 直線溝形状の破断開封罫線を付設した他の例の拡大斜視図。 直線溝形状の破断開封罫線を付設したその他の例の拡大斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
実施例1におけるプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した波溝形の破断開封罫線21と、該破断開封罫線21を付設する際に用いられる波刃形の罫線付設刃31について説明する。
図1は実施例1の破断開封罫線21、及び罫線付設刃31の部分拡大斜視図、図2はプラスチックシート10に付設した破断開封罫線21の部分拡大平面図、図3は図2の破断部213に沿って分断した破断開封罫線21の断面図、図4は刃先から見た罫線付設刃31の部分拡大平面図である。
実施例1の破断開封罫線21は、罫線付設部の一例としてプラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した断面略V字形を有する波溝形の第1破断開封罫線21Aと、該折り曲げ部Fの下面に付設した断面略V字形を有する波溝形の第2破断開封罫線21Bで構成している(図1参照)。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bは、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、波溝形を有する罫線の山部と谷部が互いに一致するように付設している(図2参照)。
プラスチックシート10は、折り曲げ可能な硬さ及び厚み(0.25mm〜0.5mmの範囲に含まれる厚み)を有するアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)で構成している。折り曲げ部Fは、プラスチックシート10における幅方向W中央部に設定している。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部211と、該側面部211の一端側を接続する底部212で構成するとともに、長手方向Lの一端側から見て断面略V字形を有する凹状の溝に形成している。
一対の側面部211は、該破断開封罫線21A,21Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底部212は、該破断開封罫線21A,21Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している(図2、図3参照)。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける厚み方向Tに近接した底部212の間には、肉厚C1が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部213を形成している。
破断部213の肉厚C1は、プラスチックシート10の肉厚D以下の厚みとなるように設定している。肉厚C1は、肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる間隔に設定するのが望ましい。
上述の第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃31の第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、波溝形を有する罫線の山部と谷部が互いに一致するように付設する(図3参照)。
つまり、第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bの刃先が対峙する部分に、破断開封罫線21の長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を有し、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部213を形成する。
一方、罫線付設刃31は、第1破断開封罫線21Aの波溝形状と対応して断面略V字形を有する波刃形の第1罫線付設刃31Aと、第2破断開封罫線21Bと対応して断面略V字形を有する波刃形の第2罫線付設刃31Bで構成され、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して配置している(図1参照)。
第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bの刃先は、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bと対応して、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部311と、該側面部31の一端側を接続する底部312で構成している。
一対の側面部311は、該罫線付設刃31A,31Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底部312は、該罫線付設刃31A,31Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している。
第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bにおいて厚み方向Tに近接される底部312間の間隔は、罫線付設時において、プラスチックシート10の肉厚D以下、具体的には肉厚C1と対応する間隔となるように設定している。
上述の第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける底部212の厚み方向Wに重なり合う部分の破断部213の寸法Aは、プラスチックシート10の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの5%〜45%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける厚み方向Tの深さBは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの10%〜90%の範囲に含まれる深さに設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける厚み方向Tの食い込み角度θ1は、5度〜50度の範囲に含まれる角度に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける底部212の長手方向Lの高低差Hは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの5%〜50%の範囲に含まれる高低差Hに設定するのが望ましい(図3参照)。
なお、上述の寸法A、深さB、肉厚C1、角度θ1、高低差Hは、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bと対応して、第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bにも適用している。
第1罫線付設刃31Aの刃幅N1、及び第2罫線付設刃31Bの刃幅N2は、図1の波刃における板厚TDの5%〜100%の範囲に含まれる幅に設定するのが望ましい。ここで、刃幅N2は、刃幅N1と同じである。
また、波刃のピッチPは、前記板厚TDの50%〜300%の範囲に含まれる長さに設定するのが望ましい(図4参照)。
次に、上述した破断開封罫線21の第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設した効果について説明する(図1参照)。
詳述すると、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bの対峙部分に形成した破断部213の肉厚C1を、底部212が対向する範囲において長手方向Lに亘って一定に保つことができる。
これにより、プラスチックシート10を破断開封罫線21に沿って一定の折り曲げ力にて容易に折り曲げることができるとともに、プラスチックシート10を折曲げ方向へ折り曲げる際に付与される引っ張り力によって、破断部213を伸び切るようにして、一定の折り曲げ力にて容易に破断することができる。
この結果、プラスチックシート10の折り曲げ性が良好であるうえ、折り曲げ及び破断が一定の折り曲げ力にて安定して行える。
しかも、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける厚み方向Tに近接した底部212間の破断部213の肉厚C1を薄くすることができるうえ、該破断部213を、長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成することができる。
つまり、罫線付設時において、破断部213の肉厚C1に若干振れが生じても、破断部213を折り曲げ及び破断が許容される範囲の肉厚C1に保つことができる。
破断部213の肉厚C1を略一定に保つことができるので、破断開封罫線21を直線的に付設するよりも、良好な破断性が得られるうえ、折り曲げ及び破断する際に付与する力が平均的となる。
さらに、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bのうちいずれか一方の罫線を、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの片面のみに付設するよりも、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設する方が、折り曲げ部Fの剛性が他の部分に比べて弱くなり、折り曲げ易くすることができる。
プラスチックシート10における折り曲げ部Fの折り曲げを妨げようとする抵抗(剛性)が、他の部分に比べて弱いので、プラスチックシート10を、折り曲げ部Fに付設した第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bに沿って折曲げ方向へ容易に折り曲げることができる。
さらにまた、第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bにおける底部212間を連設する破断部213の肉厚C1が薄いので、プラスチックシート10を、折り曲げ部Fの第1破断開封罫線21A、及び第2破断開封罫線21Bに沿って折曲げ方向へ折り曲げるだけで、底部212間を連設する破断部213を伸び切るようにして簡単に破断することができる。
この結果、例えば、身障者や老人、子供等の折曲げ力が弱い人であっても、プラスチックシート10の折り曲げが容易に行えるうえ、該プラスチックシート10の破断開封罫線21を簡単かつ容易に破断開封することができる。
さらにまた、破断開封罫線21の破断部213を破断するまでは、該破断部213にて隔てられた隣り合う2つの空間部を互いに隔離した状態に保つことができるため、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の等の内容物の漏洩を防止するのに必要なシール性を確保することができる。
本実施例は、第1罫線付設刃31A、及び第2罫線付設刃31Bの刃先が、長手方向Lに波刃で、幅方向W(刃の厚み方向)にも波刃であるから、第1罫線付設刃31Aの谷部に、第2罫線付設刃31Bの山部が交差するので、非常に複雑な凹凸が生まれた破断開封罫線21となり、破断し易い優れた罫線となる。
以下、上述の破断開封罫線、及び罫線付設刃におけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
(実施例2)
次に、実施例2におけるプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した波溝形の破断開封罫線22と、該破断開封罫線22を付設する際に用いられる波刃形の罫線付設刃32について説明する。
図5は実施例2の破断開封罫線22、及び罫線付設刃32の部分拡大斜視図である。
実施例2の破断開封罫線22は、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した断面略V字形を有する波溝形の第1破断開封罫線22Aと、折り曲げ部Fの下面に付設した断面略V字形を有する波溝形の第2破断開封罫線22Bとで構成している。
第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bは、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、該破断開封罫線22A,22Bにおける波溝の山部と谷部が互いに一致するように付設している(図5参照)。
第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部221と、該側面部221の一端側を接続する底部222で構成するとともに、長手方向Lの一端側から見て断面略V字形を有する凹状の溝に形成している。
一対の側面部221は、該破断開封罫線22A,22Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底部222は、該破断開封罫線22A,22Bの長手方向Lに亘って厚み方向Tに波打つ形状に形成している(図5参照)。
一対の側面部221のうち幅方向W内側に位置する一方の側面部221を、プラスチックシート10の厚み方向Tと平行して垂直に形成し、他方の側面部221を厚み方向Tに対して角度θ2に傾斜している。
第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける幅方向Wに近接した側面部221の間には、肉厚C2が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部223を形成している。
破断部223の肉厚C2は、プラスチックシート10の肉厚D以下の厚みとなるように設定している。肉厚C2は、肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる間隔に設定するのが望ましい。
これにより、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bを、長手方向Lの一端側から見て断面略V字形を有する凹状の溝に形成するとともに、上述の肉厚C2と対応する間隔だけ幅方向Wにずらして付設している。
上述の第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃32の第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して付設する。
つまり、第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bの刃先が対峙する部分に、破断開封罫線22の長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を有し、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部223を形成する。
一方、罫線付設刃32は、第1破断開封罫線22Aと対応して断面略V字形を有する波刃形の第1罫線付設刃32Aと、第2破断開封罫線22Bと対応して断面略V字形を有する波刃形の第2罫線付設刃32Bで構成している。
さらに、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して配置するとともに、上述の肉厚C2と対応する間隔だけ幅方向Wにずらして配置している(図5参照)。
第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bの刃先は、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bと対応して、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部321と、該側面部321の一端側を接続する底部322で構成している。
一対の側面部321は、該罫線付設刃32A,32Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底部322は、該罫線付設刃32A,32Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している。
一対の側面部321のうち幅方向W内側に位置する一方の側面部321を、プラスチックシート10の厚み方向Tと平行して略垂直に形成し、他方の側面部321を厚み方向Tに対して角度θ2に傾斜している。
第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bにおいて幅方向Wに近接される側面部321間に間隔は、罫線付設時において、プラスチックシート10の肉厚D以下、具体的には肉厚C2と対応する間隔となるように設定している。
上述の第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける側面部221の幅方向Wに重なり合う部分の破断部223の寸法Aは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの−30%〜60%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける厚み方向Tの深さBは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの10%〜90%の範囲に含まれる深さに設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線22A、及び第2も破断開封罫線22Bにおける厚み方向Tの食い込み角度θ2は、5度〜50度の範囲に含まれる角度に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける底部212の高低差Hは、実施例1と同一であるので、その説明を省略する。
なお、上述の寸法A、深さB、肉厚C2、角度θ2、高低差Hは、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bと対応して、第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bにも適用している。
次に、上述した破断開封罫線22の第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設した効果について説明する(図5参照)。
詳述すると、破断部223を、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける幅方向Wに近接した側面部221の間に設けることにより、破断開封罫線22A,22Bの付設深さが深過ぎたり、浅過ぎる等しても、側面部221の間に設けた破断部223の肉厚C2は変化することがなく、破断部223の肉厚C2を、側面部221が対向する範囲において一定の肉厚C2に保つことができる。
これにより、プラスチックシート10の折り曲げ、及び破断部223の破断が一定の折り曲げ力にて行え、プラスチックシート10の折り曲げ性がより良好となるうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
しかも、第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bにおける幅方向Wに近接した側面部221間の破断部223の肉厚C2を薄くすることができるうえ、該破断部223を、長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成することができる。
この結果、実施例1と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
(実施例3)
次に、実施例3におけるプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した波溝形の破断開封罫線23と、該破断開封罫線23を付設する際に用いられる波刃形の罫線付設刃33について説明する。
図6は実施例3の破断開封罫線23、及び罫線付設刃33の部分拡大斜視図である。
実施例3の破断開封罫線23は、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した断面略V字形を有する波溝形の第1破断開封罫線23Aと、該折り曲げ部Fの下面に付設した断面略M字形を有する波溝形の第2破断開封罫線23Bで構成している。
第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bは、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、波溝形を有する罫線の山部と谷部が互いに一致するように付設している(図6参照)。
第1破断開封罫線23Aは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部231と、該側面部231の一端側を接続する底部232で構成するとともに、長手方向Lの一端側から見て断面略V字形を有する凹状の溝に形成している。
第2破断開封罫線23Bは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部231と、該側面部231の一端側を接続する底部232で構成される断面略V字形の溝部を、第1破断開封罫線23Aの幅方向W両側部に配置して、長手方向Lの一端側から見て断面略M字形を有する凹状の溝に形成している。
第2破断開封罫線23Bにおける幅方向W内側の側面部231は、第1破断開封罫線23Aにおける一対の側面部231に対して所定間隔(具体的には肉厚C3と対応する間隔)に近接している。
一対の側面部231は、該破断開封罫線23A,23Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底面部232は、該破断開封罫線23A,23Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している(図6参照)。
第1破断開封罫線23Aの底部232を、第2破断開封罫線23Bにおける底部232間に対して厚み方向Tに寸法A分だけ入り込ませている。
第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける厚み方向T、及び幅方向Wに近接した側面部231の間には、肉厚C3が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部233を2箇所形成している。
破断部233の肉厚C3は、プラスチックシート10の肉厚D以下の厚みとなるように設定している。肉厚C3は、肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる間隔に設定するのが望ましい。
上述の第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃33の第1罫線付設刃33A、及び第2罫線付設刃33Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して付設する。
つまり、第1罫線付設刃33A、及び第2罫線付設刃33Bの刃先が対峙する部分に、破断開封罫線23の長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を有し、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部233を形成する。
一方、第2罫線付設刃33Bは、第1破断開封罫線23Aにおける一対の側面部331と対峙する刃先形状を備え、該第2罫線付設刃33Bにおける刃先の幅方向W内側の側面部331が、第1罫線付設刃33Aにおける刃先の一対の側面部331に対して所定間隔に近接されるように、該第1罫線付設刃33Aの幅方向W両側部に配置している(図6参照)。
第1罫線付設刃33Aの刃先は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部331と、該側面部331の一端側と連続する幅狭の底面部332とで構成している。第2罫線付設刃33Bの刃先は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部331を2つ組み合わせて構成している。
一対の側面部331は、該罫線付設刃33A,33Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底部332は、該罫線付設刃33A,33Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している。
第1罫線付設刃33A、及び第2罫線付設刃33Bにおける刃先の幅方向Wに近接した側面部331間の間隔は、罫線付設時において、プラスチックシート10の肉厚D以下、具体的には肉厚C3と対応する間隔となるように設定している。
実施例3では、第2罫線付設刃33Bを、断面略V字形の刃先を有する2枚の罫線付設刃を重ね合わせて、1つの罫線付設刃として構成しているが、例えば、1枚の第2罫線付設刃33Bにおける刃先を、断面略上下逆W字形を有する刃先に加工してもよい。
上述の第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける側面部231の幅方向Wに重なり合う部分の破断部233の寸法Aは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける厚み方向Tの深さBは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの10%〜90%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける厚み方向Tの食い込み角度θ3は、5度〜50度の範囲に含まれる角度に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける底部312の高低差Hは、実施例1と同一であるので、その説明を省略する。
なお、上述の寸法A、深さB、肉厚C3、角度θ3、高低差Hは、第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bと対応して、第1罫線付設刃33A、及び第2罫線付設刃33Bにも適用している。
次に、上述した破断開封罫線23の第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設した効果について説明する(図6参照)。
詳述すると、破断部233を、第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける厚み方向T、及び幅方向Wに近接した側面部231の間に設けることにより、破断開封罫線23A,23Bの付設深さが深過ぎたり、浅過ぎる等しても、側面部231の間に設けた破断部233の肉厚C3は変化することがなく、破断部233の肉厚C3を、側面部231が対向する範囲において一定の肉厚C3に保つことができる。
これにより、プラスチックシート10の折り曲げ、及び破断部233の破断が一定の折り曲げ力にて行え、プラスチックシート10の折り曲げ性がより良好となるうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
しかも、プラスチックシート10を折り曲げる際、及び破断部233を破断する際に付与する折り曲げ力を一定に保つことができるうえ、破断部233を1箇所設けるのに比べて、破断部233を2箇所設ける方が、プラスチックシート10を折り曲げる際の折曲げ抵抗がより弱くなり、より折り曲げ及び破断し易くすることができる。
さらに、第1破断開封罫線23A、及び第2破断開封罫線23Bにおける幅方向Wに近接した側面部231間の破断部233の肉厚C3を薄くすることができるうえ、該破断部233を、長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成することができる。
この結果、実施例1,2と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
(実施例4)
次に、実施例4におけるプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した波溝形の破断開封罫線24と、該破断開封罫線24を付設する際に用いられる波刃形の罫線付設刃34について説明する。
図7は実施例4の破断開封罫線24、及び罫線付設刃34の部分拡大斜視図、図8は第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bの底面部242を斜めに形成した他の例を示す部分拡大斜視図である。
実施例4の破断開封罫線24は、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した断面略台形を有する波溝形の第1破断開封罫線24Aと、折り曲げ部Fの下面に付設した断面略台形を有する波溝形の第2破断開封罫線24Bで構成している。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bは、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、該破断開封罫線24A,24Bにおける波溝の山部と谷部が互いに一致するように付設している(図7参照)。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部241と、該側面部241の一端側と連続する底面部242で構成するとともに、長手方向Lの一端側から見て断面略台形を有する凹状の溝に形成している。
一対の側面部241は、該破断開封罫線24A,24Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底面部242は、該破断開封罫線24A,24Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している(図7参照)。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける厚み方向Tに近接した底面部242の間には、肉厚C4が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部243を形成している。
破断部243の肉厚C4は、プラスチックシート10の肉厚D以下の厚みとなるように設定している。肉厚C4は、肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる間隔に設定するのが望ましい。
上述の第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃34の第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して付設する。
つまり、第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bの刃先が対峙する部分に、破断開封罫線24の長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を有し、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部243を形成する。
一方、罫線付設刃34は、第1破断開封罫線24Aと対応して断面略台形を有する波刃形の第1罫線付設刃34Aと、第2破断開封罫線24Bを付設する断面略台形を有する波刃形の第2罫線付設刃34Bとで構成され、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して配置している(図7参照)。
第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bの刃先は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部341と、該側面部341の一端側と連続する幅狭の底面部342とで構成している。
一対の側面部341は、該罫線付設刃34A,34Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底面部342は、該罫線付設刃31A,31Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している。
第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bにおいて厚み方向Tに近接される底面部342間の間隔は、罫線付設時において、プラスチックシート10の肉厚D以下、具体的には肉厚C4と対応する間隔となるように設定している。
上述の第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける底面部242の厚み方向Wに重なり合う部分の破断部243の寸法Aは、プラスチックシート10の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの5%〜45%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
上述の第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける側面部341の波打ち幅Rは、プラスチックシート10における肉厚Dの10%〜300%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける厚み方向Tの深さBは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの30%〜70%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける厚み方向Tの幅方向Wの食い込み角度θ4は、3度〜70度の範囲に含まれる角度に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける底部242の高低差Hは、実施例1と同一であるので、その説明を省略する。
なお、上述の寸法A、深さB、肉厚C4、角度θ4、高低差Hは、第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bと対応して、第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bにも適用している。
上記角度θ4を設定することにより、第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bの深さに振れが生じても、刃先が直角的であるのに比べて肉厚C4の変動が少ないという利点を有している。
次に、上述した破断開封罫線24の第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設した効果について説明する(図7参照)。
詳述すると、破断部243を、第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける厚み方向Tに近接した底面部242の間に設けることにより、底面部242が対向する範囲において破断部243の肉厚C4を一定に保つことができる。
これにより、プラスチックシート10の折り曲げ、及び破断部243の破断が一定の折り曲げ力にて行え、プラスチックシート10の折り曲げ性がより良好となるうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
しかも、第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける厚み方向Tに近接した底面部242間の破断部243の肉厚C4を薄くすることができるうえ、該破断部243を、長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成することができる。
この結果、実施例1,2と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
上述の第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bにおける底面部242を角度θ4に傾斜して付設してもよい。この場合、第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bにおける一対の側面部341の高さを変更する(図8参照)。
つまり、第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bにおける幅方向Wの一端側と対応する一方の側面部341を高く、幅方向Wの他端側と対応する他方の側面部341を低くして、該側面部341と連続する底面部342を角度θ4に傾斜する。
底面部342が傾斜する第1罫線付設刃34A、及び第2罫線付設刃34Bを用いて、第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bをプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設することにより、底面部242が角度θ4に傾斜する第1破断開封罫線24A、及び第2破断開封罫線24Bを付設することができる。
この結果、底面部242間の破断部243が傾斜するも、実施例4と略同等の作用及び効果を奏することができる。
(実施例5)
次に、実施例5におけるプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した波溝形の破断開封罫線25と、該破断開封罫線25を付設する際に用いられる波刃形の罫線付設刃35について説明する。
図9は実施例5の破断開封罫線25、及び罫線付設刃35の部分拡大斜視図である。
実施例5の破断開封罫線25は、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上面に付設した断面略凹形を有する波溝形の第1破断開封罫線25Aと、折り曲げ部Fの下面に付設した断面略凹形を有する波溝形の第2破断開封罫線25Bで構成している。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bは、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して、該破断開封罫線25A,25Bにおける波溝の山部と谷部が互いに一致するように付設している(図9参照)。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bは、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部251と、該側面部251の一端側と連続する上向きに突出した断面略凸形の底面部252で構成するとともに、長手方向Lの一端側から見て断面略凹形を有する凹状の溝に形成している。
一対の側面部251は、該破断開封罫線25A,25Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底面部252は、該破断開封罫線25A,25Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している(図9参照)。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける厚み方向Tに近接した底面部252の間には、肉厚C5が長手方向Lに亘って一定するとともに、プラスチックシート10の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部253を形成している。
破断部253の肉厚C5は、プラスチックシート10の肉厚D以下の厚みとなるように設定している。肉厚C5は、肉厚Dの5%〜60%の範囲に含まれる間隔に設定するのが望ましい。
上述の第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃35の第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して付設する。
上述の第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bは、図示しない罫線付設装置に取り付けた罫線付設刃35の第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bにより、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して付設する。
つまり、第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bの刃先が対峙する部分に、破断開封罫線25の長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状を有し、プラスチックシート10の折り曲げにより破断可能な破断部253を形成する。
一方、罫線付設刃35は、第1破断開封罫線25Aと対応して断面略凸形を有する波刃形の第1罫線付設刃35Aと、第2破断開封罫線25Bを付設する断面略凸形を有する波刃形の第2罫線付設刃35Bで構成され、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に厚み方向Tに対峙して配置している(図9参照)。
第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bの刃先は、第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bと対応して、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部351と、該側面部351の一端側と連続する凹状、及び凸状の底面部352とで構成している。
一対の側面部351は、該罫線付設刃35A,35Bの長手方向Lに亘って該長手方向Lと交差する幅方向Wに波打つ形状に形成している。底面部352は、該罫線付設刃35A,35Bの長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成している。
第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bにおいて厚み方向Tに近接される底面部352間の間隔は、罫線付設時において、プラスチックシート10の肉厚D以下、具体的には肉厚C5と対応する間隔となるように設定している。
上述の第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける底面部252の厚み方向Wに重なり合う部分の破断部253の寸法Aは、プラスチックシート10の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの5%〜45%の範囲に含まれる寸法に設定するのが望ましい(図9参照)。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける厚み方向Tの深さBは、上述の肉厚Dを基準として、該肉厚Dの45%〜90%の範囲に含まれる深さに設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける厚み方向Tの食い込み角度θ5は、5度〜50度の範囲に含まれる角度に設定するのが望ましい。
第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける底部252の高低差Hは、実施例1と同一であるので、その説明を省略する。
なお、上述の寸法A、深さB、肉厚C5、角度θ5、高低差Hは、第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bと、第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bにも適用している。
次に、上述した破断開封罫線25の第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設した効果について説明する(図9参照)。
詳述すると、破断部253を、第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける厚み方向Tに近接した底面部252の間に設けることにより、底面部252が対向する範囲において破断部253の肉厚C5を一定に保つことができる。
これにより、プラスチックシート10の折り曲げ、及び破断部253の破断が一定の折り曲げ力にて行え、プラスチックシート10の折り曲げ性がより良好となるうえ、折り曲げ及び破断がより安定して行える。
しかも、第1破断開封罫線25A、及び第2破断開封罫線25Bにおける厚み方向Tに近接した底面部252間の破断部253の肉厚C5を薄くすることができるうえ、該破断部253を、長手方向Lに亘って幅方向W、及び厚み方向Tに波打つ形状に形成することができる。
この結果、実施例1,2と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
上記角度θ5を設定することにより、第1罫線付設刃35A、及び第2罫線付設刃35Bの深さに振れが生じても、肉厚C5の変動が少ないという利点を有している。
次に、実施例1〜5で説明した破断開封罫線21〜25、及び罫線付設刃31〜35の他の波打ち形状について説明する。
図10は破断開封罫線22における溝部、及び罫線付設刃32における刃部の他の波打ち形状の説明図であり、詳しくは、図10(a)は断面略台形の溝部201又は刃部301を、長手方向Lに所定間隔を隔てて配置した簡略説明図、図10(b)は断面略三角形の溝部202又は刃部302を、長手方向Lに所定間隔を隔てて配置した簡略説明図である。
また、図10(c)は断面略半楕円形の溝部203又は刃部303を、長手方向Lに所定間隔を隔てて配置した簡略説明図、図10(d)は断面略半楕円形の溝部204又は刃部304を2個一組として、長手方向Lに所定間隔を隔てて配置した簡略説明図である。
さらにまた、図10(e)は断面略凹形の溝部205又は刃部305を、長手方向Lに所定間隔を隔てて配置した簡略説明図、図10(f)は断面略三角形の溝部206又は刃部306を、長手方向Lに連続して配置した簡略説明図である。
上述の波打ち形状を有する罫線付設刃32を用いて、これと対応する破断開封罫線22を付設すれば、上述の実施例2と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図10に示す溝部及び刃部の波打ち形状は、破断開封罫線21,23,24,25、及び罫線付設刃31,33,34,35にも適用することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の罫線付設部は、実施形態のプラスチックシート10に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明は、波形や直線形の破断開封罫線のみに限定されるものではなく、例えば、罫線付設刃をU字状に曲げて付設した破断開封罫線や、両側に折り曲げ罫線を付設し、所望する深さの破断開封罫線を折り曲げ罫線の間に付設する等の様々な用途に実施することができる。
上述のプラスチックシート10の折り曲げ部Fに付設した破断開封罫線21〜25を覆うように、例えば、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔、鉄箔、樹脂フィルム等の肉厚が薄い箔体からなる封止材を貼着してもよい。
また、図示しない破断開封罫線をプラスチックシート10の片面のみに付設した直線形罫線の従来構造と比較した場合、推定で、従来構造は約40%〜約50%の折り曲げ力にて破断するが、波形罫線を有する本発明の構造は、約20%〜約60%の広い範囲の折り曲げ力にて破断可能であるため、破断部213〜253の肉厚の振れが大きくても、実施可能である。
さらにまた、実施例1〜5における第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線を長手方向Lに位相をずらして付設するか、ピッチPを異ならせて付設してもよく、第1破断開封罫線、及び第2破断開封罫線が部分的に近接するため、破断部の肉厚を部分的に薄くすることができる。
これにより、肉厚の薄い部分が、破断部における長手方向Lに複数形成されるため、破断部の肉厚を一定に形成するよりも、より破断し易くすることができる。
実施例1〜5では、波刃形の罫線付設刃31〜35を用いて、波溝形の破断開封罫線21〜25を付設した例について説明したが、例えば、図11、図12に示す直刃形状の罫線付設刃を用いて、長手方向Lに真っ直ぐな直線溝形状の破断開封罫線を付設してもよく、実施例1〜5と同等の作用及び効果を奏することができる。
図11は直線溝形状の破断開封罫線22を付設した他の例を示す拡大斜視図であり、長手方向Lに真っ直ぐな直刃形状の第1罫線付設刃32A、及び第2罫線付設刃32Bを用いて、長手方向Lに真っ直ぐで一方の側面部221が垂直な断面略V字形の第1破断開封罫線22A、及び第2破断開封罫線22Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設している。
つまり、破断部223の肉厚C2を、側面部221が対向する範囲において一定の肉厚C2に保つことができるため、実施例2と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
また、図12は直線溝形状の破断開封罫線23を付設した他の例を示す拡大斜視図であり、長手方向Lに真っ直ぐな直刃形状の第1罫線付設刃33A、及び第2罫線付設刃33Bを用いて、長手方向Lに真っ直ぐな断面略V字形の第1破断開封罫線23Aと、断面略M字形の第2破断開封罫線23Bを、プラスチックシート10における折り曲げ部Fの上下両面に付設している(図12参照)。
つまり、破断部233の肉厚C3を、側面部231が対向する範囲において一定の肉厚C3に保つことができるため、実施例3と略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
H…高低差
L…長手方向
W…幅方向
T…厚み方向
10…プラスチックシート
21,22,23,24,25…破断開封罫線
21A,22A,23A,24A,25A…第1破断開封罫線
21B,22B,23B,24B,25B…第2破断開封罫線
211,221,231,241,251…側面部
212,222,232…底部
242,252…底面部
213,223,233,243,253…破断部
31,32,33,34,35…罫線付設刃
31A,32A,33A,34A,35A…第1罫線付設刃
31B,32B,33B,34B,35B…第2罫線付設刃
311,321,331,341,351…側面部
312,322,332…底部
342,352…底面部

Claims (9)

  1. 罫線付設部に付設された所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部を有する凹状の破断開封罫線であって、
    前記破断開封罫線を、
    前記罫線付設部における厚み方向に対峙して付設され、該罫線付設部における一方の面に付設した第1破断開封罫線と、他方の面に付設した第2破断開封罫線とで構成し、
    前記第1破断開封罫線と前記第2破断開封罫線の対峙部分に、
    前記罫線付設部の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部を備えた
    破断開封罫線。
  2. 前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線が、
    該破断開封罫線の長手方向に亘って該長手方向と交差する幅方向、及び前記罫線付設部の厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状を備えた
    請求項1に記載の破断開封罫線。
  3. 前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線を、
    前記所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部と、該側面部の一端側を接続する鋭角な底部とで構成し、
    前記破断部を、
    前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向に近接した底部の間、又は前記長手方向と交差する幅方向にずらして対峙させた側面部の間に設けた
    請求項1又は2に記載の破断開封罫線。
  4. 前記第2破断開封罫線を、
    前記第1破断開封罫線における一対の側面部に近接して該第1破断開封罫線の前記幅方向両側部に配置し、
    前記破断部を、
    前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向、及び幅方向に近接した側面部の間に設けた
    請求項1又は2に記載の破断開封罫線。
  5. 前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線を、
    前記所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部と、該側面部の一端側と連続する幅狭の底面部とで構成し、
    前記破断部を、
    前記第1破断開封罫線、及び前記第2破断開封罫線における前記厚み方向に近接した底面部の間に設けた
    請求項1又は2に記載の破断開封罫線。
  6. 凹状の破断開封罫線を罫線付設部に付設する際に用いられ、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部を有する罫線付設刃であって、
    前記罫線付設刃を、
    前記罫線付設部における厚み方向に対峙して配置され、該罫線付設部における一方の面に第1破断開封罫線を付設する第1罫線付設刃と、他方の面に第2破断開封罫線を付設する第2罫線付設刃とで構成し、
    前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の対峙する刃先が、
    前記罫線付設部における前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の刃先が対峙する部分に、前記罫線付設部の折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な破断部が形成される形状を備えた
    破断開封罫線を付設する罫線付設刃。
  7. 前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃の刃先が、
    該罫線付設刃の長手方向に亘って該長手方向と交差する幅方向、及び前記罫線付設部の厚み方向のうち少なくとも一方に波打つ形状を備えた
    請求項6に記載の罫線付設刃。
  8. 前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃が、
    該罫線付設刃における一対の側面部のうち一方の側面部が、前記長手方向と交差する幅方向にずらして前記罫線付設部の厚み方向と平行して略垂直となる刃先形状を備えた
    請求項6又は7に記載の罫線付設刃。
  9. 前記第1罫線付設刃、及び前記第2罫線付設刃における一方の罫線付設刃が、他方の罫線付設刃における一対の側面部と対峙する刃先形状を備え、
    該一方の罫線付設刃における刃先が、
    該罫線付設刃における幅方向内側の側面部が、他方の罫線付設刃における一対の側面部に対して所定間隔に近接される刃先形状を備えた
    請求項6又は7に記載の罫線付設刃。
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