JP2015112974A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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真也 大村
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真也 大村
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Abstract

【課題】視認性を改善することができるヘッドアップディスプレイを提供する。
【解決手段】表示光を観察者へ向かうように反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイ(1)であって、表示情報を表示光として発生する発光部(11)と、車速を検知する車速検知部(12)と、車速が所定速度よりも速い場合、虚像の表示範囲を所定速度時よりも小さくし、かつ表示情報を所定速度時よりも簡易な表示態様にする表示情報制御部(13)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイに関する。
従来、車速に応じて表示虚像の結像距離及び見下し角を変化させるヘッドアップディスプレイが提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1のヘッドアップディスプレイは、低速走行時には表示虚像の結像距離を小さくし、運転者にはより近くに虚像が見えるようにしていた。また高速走行時には表示虚像の結像距離を大きくし、運転者にはより遠くに虚像が見えるようにすることで、運転者が運転のために見ている前方視界により適した表示をしていた。
特開2009−80178号公報
ここで従来の技術では、高速走行時において結像距離が大きくなり、表示虚像の表示範囲が小さくなる。具体的には図11に示すように、ヘッドアップディスプレイで表示する表示虚像は、低速走行時から中速、高速走行時と速度が上がるに従って表示虚像の大きさが小さくなる。走行速度が高速になるに従い運転者の有効視野が狭くなるため、表示虚像が小さくなることで有効視野内に収まる点は好ましい。しかしながら表示虚像が小さく表示されることで、例えば表示虚像に含まれる文字等が縮小されて表示されてしまい、運転者にとって視認性が低下し、情報が読み取り難くなってしまうといった課題があった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、視認性を改善することができるヘッドアップディスプレイを提供することにある。
上記課題を解決するために第1の発明に係るヘッドアップディスプレイは、
表示光を観察者へ向かうように反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであって、
表示情報を前記表示光として発生する発光部と、
車速を検知する車速検知部と、
前記車速が所定速度よりも速い場合、前記虚像の表示範囲を前記所定速度時よりも小さくし、かつ前記表示情報を前記所定速度時よりも簡易な表示態様にする表示情報制御部と、
を有することを特徴とする。
また、第2の発明に係るヘッドアップディスプレイは、
前記表示情報制御部が、前記表示情報のドット数を少なくすることにより前記表示情報を前記簡易な表示態様にすることを特徴とする。
また、第3の発明に係るヘッドアップディスプレイは、
前記表示情報制御部が、前記表示情報の情報量を少なくすることにより前記表示情報を前記簡易な表示態様にすることを特徴とする。
また、第4の発明に係るヘッドアップディスプレイは、
車両の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
前記表示情報制御部は、前記位置情報に基づき前記車両が一般道に存在すると判定した場合、前記表示情報を前記一般道でない場合よりも詳細な表示態様にすることを特徴とする。
第1の発明に係るヘッドアップディスプレイによれば、表示情報制御部が所定速度よりも速い場合、表示情報を当該所定速度時よりも簡易な表示態様にするため視認性を改善することができる。
また、第2の発明に係るヘッドアップディスプレイによれば、表示情報のドット数を少なくすることにより表示情報を簡易な表示態様にする。そのため観察者の視認性を改善することができる。
また、第3の発明に係るヘッドアップディスプレイによれば、表示情報の情報量を少なくすることにより表示情報を簡易な表示態様にする。そのため観察者の視認性を改善することができる。
また、第4の発明に係るヘッドアップディスプレイによれば、一般道であるか否かに応じて表示態様を詳細にし、観察者の利便性を向上させることができる。
実施形態1に係るヘッドアップディスプレイを示すブロック図である。 記憶部に記憶されている各表示態様に対応する情報を示す図である。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの配置を示す図である。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの斜視図である。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの側断面図である。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの透過部分の位置切替を示す図である。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの動作を示すフローチャートである。 実施形態1に係るヘッドアップディスプレイによる虚像表示を示す図である。 実施形態2に係るヘッドアップディスプレイを示すブロック図である。 実施形態2に係るヘッドアップディスプレイの動作を示すフローチャートである。 従来技術に係るヘッドアップディスプレイによる虚像表示を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ1のブロック図である。本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ1は、発光部11と、車速検知部12と、表示情報制御部13と、記憶部14とを備える。ヘッドアップディスプレイ1は概略として、表示光を運転者等の観察者へ向かうように反射させて虚像を表示する。なお観察者は運転者に限らず助手席に座っている者等でもよいが、以下観察者は運転者であるものとして説明する。
発光部11は、表示情報を表示光として発生する。表示情報は観察者に視覚を通じて読み取らせる情報であり、文字(文字列を含む)、図形、記号等、またはこれらの組み合わせである。例えば表示情報は、歩行者の飛び出し警告情報、車速、交差点の右左折に係る情報等である。
車速検知部12は、ヘッドアップディスプレイ1が備えられた車両の速度(以下、車速(v)という。)を検知する。例えば車速検知部12は、図示しないECU(エンジン コントロール ユニット)から車速を取得することにより、車速を検知する。
表示情報制御部13は、表示情報に係る各種制御を行う。表示情報制御部13は、結像距離変更部131と、表示情報変更部132とを備える。結像距離変更部131は、表示情報を表示する虚像の結像距離を変更する。ここで車速が上がると、運転者の有効視野は狭くなる。同様に車速が上がると、運転者の焦点距離が大きくなる。そこで結像距離変更部131は、車速が所定速度よりも速い場合、虚像の結像距離を所定速度時よりも大きくする。具体的には例えば結像距離変更部131は、車速v>40km/hの場合、結像距離変更部131はv≦40km/hの場合の結像距離(以下近距離ともいう。)よりも結像距離を大きくした距離(以下、中距離ともいう。)とする。またさらに車速が高速になった場合、例えばv>80km/hの場合、結像距離変更部131は中距離よりも結像距離を大きくした距離(以下、遠距離ともいう。)とする。
ここで結像距離を変更することにより、虚像の大きさ(表示範囲)が変わる。例えば結像距離が大きくなると、虚像の大きさは小さくなる。言い換えると結像距離変更部131は、虚像の表示範囲を車速が所定速度よりも速い場合、虚像の表示範囲を所定速度時よりも小さくする。反対に結像距離が小さくなると、虚像の大きさは大きくなる。言い換えると結像距離変更部131は、虚像の表示範囲を車速が所定速度よりも遅い場合、虚像の表示範囲を所定速度時よりも大きくする。
しかし小さい表示範囲内において、大きい表示範囲において表示していた表示情報(例えば文字情報等)を縮小して表示すると、運転者にとって読み取り難くなってしまう。そこで表示情報変更部132は、表示情報の表示態様(以下、表示モードともいう。)を車速に応じて変更する。具体的には表示情報変更部132は、車速が所定速度よりも速い場合表示情報を当該所定速度時よりも簡易な表示モードにする。例えばv>40km/hの場合、表示情報変更部132は、v=40km/hの場合よりも表示情報を簡易な表示モードにする。またさらに車速が高速になり、例えばv>80km/hの場合、表示情報変更部132は、v=80km/hの場合よりも表示情報を簡易な表示モードにする。
ここで簡易な表示モード(以下、簡易表示モードともいう。)とは、運転者がより短い時間で情報を読み取れる可能性の高い表示の態様を表す。あるいは簡易表示モードとは、運転者がより容易に情報を読み取れる可能性の高い表示の態様を表す。
例えば表示情報が文字から構成される情報(以下、文字情報という。)である場合、簡易表示モードでは、文字情報に相当する図形の情報(以下、図形情報という。)とする。図形情報は例えばアイコン、インジケータ、ゲージ等である。一般に図形情報の方が、文字情報よりも、より短時間で、又はより容易に運転者が情報を読み取ることができる可能性が高い。
また表示情報が文字情報である場合、簡易表示モードでは、当該文字情報の情報量を減らした、要約情報としてもよい。例えば文字情報が「300m先、交差点あり」である場合、要約情報は、「交差点あり」等である。要約情報にすることで、より短時間で運転者が情報を読み取れる可能性が高い。
また例えば表示情報が図形情報である場合、簡易表示モードでは、図形情報のドット数を減らした情報であってもよい。あるいは図形の詳細部分を省略した情報、図形の色彩数を減らした情報等であってもよい。ドット数を減らした図形等の方がより短時間で、又はより容易に運転者が情報を読み取ることができる可能性が高い。
また例えば表示情報が数値から構成される情報(以下、数値情報という。)である場合、簡易表示モードでは、数値情報の有効桁数を減らした情報、数字情報を四捨五入した数値情報等としてもよい。このような数値情報とすることで、より短時間で運転者が情報を読み取れる可能性が高い。
好適には表示情報変更部132は、記憶部14から各表示モードに対応する情報を取得する。そして表示情報変更部132は、当該取得した情報を、発光部11により表示光として発生させる。
図2は、記憶部14に記憶されている、表示情報に対応する情報を示す。ここでは、各表示情報に対して低速走行時(車速≦40km/h)、中速走行時(40km/h<車速≦80km/h)、高速走行時(80km/h<車速)の3パターンの表示情報を記憶している。
図2に示されるように、例えば表示情報が歩行者飛出警告の場合、低速走行時の表示情報の表示モード(以下、詳細表示モードという。)では、表示情報を、車幅を表す線分と、歩行者を表すアイコンと、歩行者が左から飛び出してくる恐れがあることを示す文字情報「左からの飛び出し注意」との組み合わせにより構成する。一方、中速走行時の表示情報の表示モード(以下、通常表示モードという。)では、表示情報を、車幅を表す線分と、歩行者を表すアイコンとの結合により構成する。すなわち、通常表示モードの方が、文字情報が削減されている分、詳細表示モードよりも簡易な表示態様となっている。
さらに高速走行時の簡易表示モードでは、表示情報を、車幅を表す線分と、歩行者を表すアイコンとの組み合わせにより構成する。ここで簡易表示モードにおける歩行者を表すアイコンの形状は、円形のアイコンとなっている。すなわち簡易表示モードの方が、歩行者を表すアイコンの形状が簡略化されている分、通常表示モード、及び詳細表示モードよりも簡易な表示態様となっている。なお円形のアイコンを目立たせるために、人を表すアイコンはより目立つように色彩等を付してもよく、例えば人を表すアイコンを赤色の円形のアイコンにより表示してもよい。
また例えば表示情報が車速の場合、詳細表示モードでは、表示情報を、現在の車速を示す文字情報により構成する。また通常表示モードでも同様に、表示情報を、現在の車速を示す文字情報により構成する。一方簡易表示モードでは、表示情報を、車速に応じて増減するインジケータ表示(バー表示)により構成する。
また例えば表示情報が交差点右左折情報の場合、詳細表示モードでは、左折、右折を表す矢印のアイコンと、交差点までの距離を示す文字情報により構成する。通常表示モードでは、矢印のアイコンのみとし、また矢印のアイコンの形状も、ドット数の少ない形状とする。さらに簡易表示モードでは表示情報を、円形のアイコンにより構成し、円形のアイコンの有無により右折又は左折が可能であることを運転者に表示する。
なお上記では表示モードが3パターンの場合を示したがこれに限られない。表示モードは低速走行用又は高速走行用の2パターンでもよく、または速度のカテゴリを4以上とした場合、4パターン以上であってもよい。また低速走行、中速走行、高速走行の定義は上述のものに限られず、例えば20km/h以下を低速走行、100km/h以上を高速走行と定義してもよい。
次に図3から図6を用いて実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ1の構造の一例を示す。図3は、実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ1の配置を示す図である。図1に示すように、実施形態1のヘッドアップディスプレイ1は、その下部が車室内のインストパネル2の内部に位置し、その上部がフロントウィンドウシールド3の運転者側(車両後方側)に位置する状態で設けられている。
図4及び5に示すように、ヘッドアップディスプレイ1は、装置本体4と、基板回路部5と、発光部11と、反射部7と、電磁シャッタ8等から構成されている。
装置本体4は、内部空間9を有して略長方体形状に形成され、その上部が運転者側に近づくように傾斜した状態で設けられている。基板回路部5は、装置本体4内の内部下面に設けられる。基板回路部5は、図1の車速検知部12及び表示情報制御部13に相当する。すなわち、発光部11や電磁シャッタ8の駆動制御に必要な制御回路が実装される他、図外のECUから少なくとも車速を取得できるようになっている。
発光部11は電磁シャッタ8へ向けて表示光を発する。基板回路部5に近接した車両前方側に設けられる。実施形態1では発光部11は、バックライトを備えたLCDのユニットが採用されている。なお、発光部11は、基板回路部5により制御される光源により発光部11の背後から光を投光させる構成にしてもよいし、発光部11が光源を備えたユニット型としてもよい。
反射部7は、装置本体4内の車両前方側の壁面に沿ってその略全長に亘って設けられ、全反射を行う反射ミラーが採用されている。
電磁シャッタ8は、装置本体4の車両後方側の壁面に沿って内外に面した状態で反射部7と並行に対向配置される他、その内側の下部には薄肉の反射部材10が貼着されている。
また、実施形態1の電磁シャッタ8は、素子に通電させると透過(無色透明)、通電を停止すると不透過(黒色)となる所謂液晶シャッタが採用される他、後述の切換制御により、図6に示すように、透過部分81と不透過部分82を変更して透過部分81を上段位置(図6(a))、中段位置(図6(b))、下段位置(図6(c))の3段階に上下に切り換え可能となっている。なお、電磁シャッタ8において、透過部分81は適度な透過率と反射率を有し、不透過部分82は、透過率0%で、本来有する反射率でもって反射する。
次に、電磁シャッタ8による透過部分の切換作用について説明する。図5に示すように、実施形態1のヘッドアップディスプレイ1では、電磁シャッタ8の透過部分81を上段位置とした場合には、発光部11から発する表示光は、先ず、電磁シャッタ8の不透過部分82で反射する(光路101)。
次に、表示光は、反射部7と電磁シャッタ8の不透過部分82との間で複数回(実施例では合計5回)交互に反射しつつ反射位置を上方へ移動する(光路102〜光路106)。
この際、電磁シャッタ8に当たる光路101と光路103の表示光は反射部材10の反射率で反射し、光路105の表示光は電磁シャッタ8の不透過部分82が有する反射率で反射する。
その後、表示光は、反射部7の上端部で、電磁シャッタ8の透過部分81を通して運転者へ向かって反射することにより、透過部分81から運転者のアイポイント108(図3参照)まで光路107が形成される。
これにより、ヘッドアップディスプレイ1を設置したインストパネル2の位置より車両前方側、つまり運転者が運転のために見る前方の遠方視界側に虚像109として表示を行う(図6(a)参照)。
このように、実施形態1のヘッドアップディスプレイ1では、反射部7が透過部分81を通して運転者へ表示光を送る光路107と、発光部11までの間に、表示光を電磁シャッタ8の不透過部分82と反射部7により複数回反射させることにより、透過部分81を通して運転者へ表示光を送るよう反射している反射部7の反射位置から発光部11までの光路長を長くすることができる。
この結果、透過部分81を通して運転者へ表示光を送るよう反射している反射部7の反射位置から、車両前方の虚像109までの結像距離は長くなることになり、結果的に運転者からより遠方の前方位置に虚像109を表示する。また、運転者は運転のために見ている前方視界により近い表示としてヘッドアップディスプレイ1の表示(虚像109)を見ることになる。
一方、前述と同様に、図6(b)に示すように、電磁シャッタ8の透過部分81を中段位置にした場合には、透過部分81を上段位置にした場合に比べて、透過部分81を通して運転者へ表示光を送るよう反射している反射部7の反射位置から発光部11までの光路長が短くなる。そして車両前方の虚像109までの結像距離は短くなる。そのため運転者には虚像109が上段位置の虚像109よりも低い位置で、且つ、より近くに見えることとなる。
さらに、前述と同様に、図6(c)に示すように、電磁シャッタ8の透過部分81を下段位置とした場合には、透過部分81を中段位置にした場合に比べて、透過部分81を通して運転者へ表示光を送るよう反射している反射部7の反射位置から発光部11までの光路長が短くなる。そして車両前方の虚像109までの結像距離は短くなる。この結果、運転者には虚像109が中段位置の虚像109よりも低い位置で、且つ、より近くに見えることとなる。
従って、実施形態1のヘッドアップディスプレイ1では、電磁シャッタ8の透過部分81を上段位置、中段位置、下段位置に切り換えることによって、運転者に虚像109の奥行きと高さを3パターンに切り換えて表示させることができる。
次に、実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ1について、図7に示すフローチャートによりその動作を説明する。なお、以下に説明する制御は、エンジンの始動から停止までの間に繰り返し行われる処理である。
はじめにヘッドアップディスプレイ1の車速検知部12は車速vを検知する(ステップS1)。低速走行(例えばv≦40)の場合にはステップS2に移行し、中速走行(例えば40<v≦80)の場合にはステップS3に移行し、高速走行(例えばv>80)の場合にはステップS4に移行する。
ステップS1において低速走行と判定した場合、結像距離変更部131は、結像距離を近距離にする(ステップS2)。言い換えると結像距離変更部131は、虚像の表示範囲を大きくする。具体的には、例えば透過部分81を下段位置にして虚像109の表示を行う。これにより運転者には虚像109が近くに見える。続いて表示情報変更部132は、記憶部14を参照し、詳細表示モードに対応する情報を取得する。そして表示情報変更部132は当該取得した情報を、発光部11により表示光として発生させる(ステップS5)。図8に虚像表示の概要図を示す。低速走行時には有効視野範囲801A〜801C内における表示範囲804A〜804Cに、詳細表示モードに対応する情報を表示する。なお図8においては、歩行者飛出警告と、車速と、交差点右左折情報とをそれぞれ分けて表示しているが、これらのうち2つ以上を組み合わせて表示してもよい。
ステップS1において中速走行と判定した場合、結像距離変更部131は、結像距離を中距離にする(ステップS3)。言い換えると結像距離変更部131は、虚像の表示範囲を中程度にする。具体的には、例えば透過部分81を中段位置にして虚像109の表示を行う。これにより運転者には虚像109が低速走行時よりも遠くに見える。続いて表示情報変更部132は、記憶部14を参照し、通常表示モードに対応する情報を取得する。そして表示情報変更部132は当該取得した情報を、発光部11により表示光として発生させる(ステップS6)。図8に虚像表示の概要図を示す。中速走行時には有効視野範囲802A〜802C内における表示範囲805A〜805Cに、通常表示モードに対応する情報を表示する。なお図8においては、歩行者飛出警告と、車速と、交差点右左折情報とをそれぞれ分けて表示しているが、これらのうち2つ以上を組み合わせて表示してもよい。
ステップS1において高速走行と判定した場合、結像距離変更部131は、結像距離を遠距離にする(ステップS4)。言い換えると結像距離変更部131は、虚像の表示範囲を小さくする。具体的には、例えば透過部分81を上段位置にして虚像109の表示を行う。これにより運転者には虚像109が中速走行時よりも遠くに見える。続いて表示情報変更部132は、記憶部14を参照し、簡易表示モードに対応する情報を取得する。そして表示情報変更部132は当該取得した情報を、発光部11により表示光として発生させる(ステップS7)。図8に虚像表示の概要図を示す。高速走行時には有効視野範囲803A〜803C内における表示範囲806A〜806Cに、簡易表示モードに対応する情報を表示する。なお図8においては、歩行者飛出警告と、車速と、交差点右左折情報とをそれぞれ分けて表示しているが、これらのうち2つ以上を組み合わせて表示してもよい。
このように本実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ1によれば、車速が低速から高速になるに伴って虚像の結像距離が遠方に移動し、かつ表示情報がより簡易な表示態様になるため、視認性を改善し、運転者にとって情報を読み取り易くすることができる。
なお、本実施形態1においては、反射部7及び電磁シャッタ8を用い、透過部分81を変化させることにより光路を変え、結像距離を変更している。そのため、運転者が見る表示情報は、低速である程低い位置に表示され、また高速である程高い位置に表示される。車両の高速走行時には、有効視野が狭くなるため、虚像は高い位置が望ましい。一方低速走行時は有効視野が広く、様々な車外の情報を認識するため虚像は低い位置にある方が、煩わしさが小さくなることから走行速度に応じて最適な高さに虚像を表示することができている。ただし本発明に係る結像距離の変更方法は当該構成に限られることない。例えば虚像の表示する高さを変えない構成(例えば特開平7−290994に開示されている結像距離を変更する構成)を採用してもよい。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について説明をする。図9は本発明の実施形態2のヘッドアップディスプレイ1bの構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ1bは、実施形態1にかかる構成と比較して、位置情報検知部15を備える点が相違する。
位置情報検知部15は、GPS(Global Positioning System)等により構成し、車両の現在の位置情報を取得する。そして表示情報制御部13(の表示情報変更部132)は、当該位置情報に応じて、表示情報の表示態様を変更する。具体的には表示情報変更部132は、位置情報に応じて、車両が走行している道路が一般道路であるか高速道路であるかを判断する。そして一般道であると判断した場合、表示情報変更部132は、表示情報をより詳細な表示態様にする。一般道を走行している場合、高速道路を走行している場合よりも、運転者がより詳細な情報を求める可能性が高いためである。
実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ1bについて、図10に示すフローチャートによりその動作を説明する。なお、以下に説明する制御は、エンジンの始動から停止までの間に繰り返し行われる処理である。実施形態1と同一の動作については同一の符号を付し、説明は省略する。
実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ1bは、ステップS3に続いて、位置情報検知部15の検知した位置情報に応じて、表示情報変更部132が、位置情報に応じて、車両が走行している道路が一般道路であるか高速道路であるかを判定する(ステップS3b)。そして一般道であると判定した場合、ステップS5に移行する。一方、高速道路であると判定した場合、ステップS6に進む。
同様にステップS4に続いて、位置情報検知部15の検知した位置情報に応じて、表示情報変更部132が、位置情報に応じて、車両が走行している道路が一般道路であるか高速道路であるかを判定する(ステップS4b)。そして一般道であると判定した場合、ステップS6に移行する。一方、高速道路であると判定した場合、ステップS7に進む。
このように実施の形態2にかかるヘッドアップディスプレイ1bによれば、車速が低速から高速になるに伴って虚像の結像距離が遠方に移動し、かつ表示情報がより簡易な表示態様になるため、視認性を改善し、運転者にとって情報を読み取り易くすることができるとともに、位置情報も考慮して表示態様を変更することにより一般道においては、運転者がより詳細な情報を取得することができる。
なお、図10においては、ステップS3bにおいて高速道路であると判断した場合にステップS6に進むとしたがこれに限られず、ステップS7に進んで、さらに簡易な表示を行ってもよい。またステップS4bにおいて一般道であると判断した場合にステップS6に進むとしたがこれに限られず、ステップS5に進んで、より詳細な表示をするようにしてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1、1b ヘッドアップディスプレイ
11 発光部
12 車速検知部
13 表示情報制御部
131 結像距離変更部
132 表示情報変更部
14 記憶部
15 位置情報検知部
2 インストパネル
3 フロントウィンドウシールド
4 装置本体
5 基板回路部
7 反射部
10 反射部材
8 電磁シャッタ
82 不透過部分
9 内部空間
81 透過部分
82 不透過部分
101〜107 光路
108 アイポイント
109 虚像
801A〜801C、802A〜802C、803A〜803C 有効視野範囲
804A〜804C、805A〜805C、806A〜806C 表示範囲

Claims (4)

  1. 表示光を観察者へ向かうように反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであって、
    表示情報を前記表示光として発生する発光部と、
    車速を検知する車速検知部と、
    前記車速が所定速度よりも速い場合、前記虚像の表示範囲を前記所定速度時よりも小さくし、かつ前記表示情報を前記所定速度時よりも簡易な表示態様にする表示情報制御部と、
    を有するヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記表示情報制御部は、前記表示情報のドット数を少なくすることにより前記表示情報を前記簡易な表示態様にすることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記表示情報制御部は、前記表示情報の情報量を少なくすることにより前記表示情報を前記簡易な表示態様にすることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. 前記ヘッドアップディスプレイはさらに、
    車両の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
    前記表示情報制御部は、前記位置情報に基づき前記車両が一般道に存在すると判定した場合、前記表示情報を前記一般道でない場合よりも詳細な表示態様にする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ。
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