JP2019028328A - 光提示装置 - Google Patents

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朋宏 宮澤
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【課題】視認性を向上することができる光提示装置を提供することを目的とする。【解決手段】光提示装置1は、車両Vに設けられる透明部材WSに光を出射し当該透明部材WSで目視位置EP側に反射した光による像6を当該透明部材WSに表示する表示部3を備え、像6は、透明部材WSの目視位置EP側の表面である手前側反射面WSaで反射した光による像6である手前側反射像61と、透明部材WSの目視位置EPとは反対側の表面である奥手側反射面WSbで反射した光による像6である奥手側反射像62とを含み、表示部3は、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿った当該手前側反射像61、及び、当該奥手側反射像62のそれぞれの長さα1が、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿ったズレ距離α2より長くなるように光を出射することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、光提示装置に関する。
車両に適用される従来の光提示装置として、例えば、特許文献1には、ウインドシールドガラスの少なくとも一辺に設けられ一辺に沿って光を発する発光装置と、発光装置の第1の方向端と第1の方向と反対の第2の方向端との間で連続的に発光の状態を変化するように発光装置を発光制御する発光制御回路とを備える車両用表示装置が開示されている。
特開2003−054334号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の車両用表示装置は、例えば、視認性の向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、視認性を向上することができる光提示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光提示装置は、車両に設けられる透明部材に光を出射し当該透明部材で目視位置側に反射した光による像を当該透明部材に表示する表示部を備え、前記像は、前記透明部材の前記目視位置側の表面である手前側反射面で反射した光による前記像である手前側反射像と、前記透明部材の前記目視位置とは反対側の表面である奥手側反射面で反射した光による前記像である奥手側反射像とを含み、前記表示部は、前記目視位置を基準とした前記手前側反射像と前記奥手側反射像とのズレ方向に沿った当該手前側反射像、及び、当該奥手側反射像のそれぞれの長さが、前記目視位置を基準とした前記手前側反射像と前記奥手側反射像との前記ズレ方向に沿ったズレ距離より長くなるように前記光を出射することを特徴とする。
また、上記光提示装置では、前記表示部は、前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれが前記ズレ方向に沿って中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するように前記光を出射するものとすることができる。
また、上記光提示装置では、前記表示部は、前記ズレ方向に沿った前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれの長さが、前記ズレ距離の2倍より長くなるように前記光を出射するものとすることができる。
また、上記光提示装置では、前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれは、前記ズレ方向と交差する方向に沿って延在し当該交差する方向に沿った長さが前記ズレ方向に沿った長さより長いモチーフであるものとすることができる。
本発明に係る光提示装置は、表示部が透明部材に光を出射し当該透明部材で目視位置側に反射した光による像を当該透明部材に表示することで、当該像に基づいた情報を提示することができる。この場合、光提示装置は、透明部材の手前側反射面で反射した光による手前側反射像と透明部材の奥手側反射面で反射した光による奥手側反射像とのズレ方向に沿った当該像のそれぞれの長さが、手前側反射像と奥手側反射像とのズレ距離より長いことから、当該手前側反射像と当該奥手側反射像とを一部重畳させて表示することができる。これにより、光提示装置は、手前側反射像と奥手側反射像とを1つのまとまった像として表示することができるので、視認性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る光提示装置の概略構成を表すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る光提示装置による報知図形の提示例を表す車両室内の模式図である。 図3は、実施形態1に係る光提示装置の概略構成を表す模式的な断面図である。 図4は、実施形態1に係る光提示装置の作用を説明する模式図である。 図5は、実施形態2に係る光提示装置を説明する模式図である。 図6は、実施形態2に係る光提示装置における像のグラデーション例について説明する線図である。 図7は、実施形態2に係る光提示装置における像のグラデーション例について説明する線図である。 図8は、実施形態2に係る光提示装置における像のグラデーション例について説明する線図である。 図9は、実施形態2に係る光提示装置における像のグラデーション例について説明する線図である。 図10は、実施形態2に係る光提示装置における像のグラデーション例について説明する線図である。 図11は、実施形態2に係る光提示装置における輝度分布の一例について説明する線図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1、図2、図3に示す本実施形態に係る光提示装置1は、車両Vに適用され、光を用いて種々の情報を表示し提供するものである。光提示装置1は、例えば、車両VのインストルメントパネルIPに搭載され、ウインドシールドWS(車両Vの前部に設けられたいわゆるフロントガラス)に向けて表示光を出射し当該ウインドシールドWSで反射する像によって運転者等に種々の情報を提示する。以下、各図を参照して光提示装置1の構成について詳細に説明する。
具体的には、光提示装置1は、取得部2と、表示部3と、制御部4とを備える。
取得部2は、車両Vに関する種々の情報を取得するものである。取得部2は、検出装置5に電気的に接続され、当該検出装置5から検出結果に対応した電気信号が入力される。検出装置5は、光提示装置1が搭載される車両Vの状態を検出する種々のセンサ、検出器類を含んで構成される。検出装置5は、当該種々のセンサ、検出器類として、例えば、車両Vの周辺の外部物体の有無を監視する各種レーダやソナー、車両Vの前方視野や車両Vが走行する車線の白線等を連続的に撮像するCCDカメラ等の撮像装置、車両Vの車速を検出する車速センサ、車両Vの車体に生じる各方向に作用する加速度を検出する加速度センサ、車両Vの現在位置情報(GPS情報)を受信するGPS受信機、車両Vの周辺の他車両との間で通信を行う車車間通信機器、車両Vと走行経路に沿って配置された路上機との間で通信を行う路車間通信機器、車両Vと歩行者が所持する端末との間で通信を行う歩車間通信機器等のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。取得部2は、上記検出装置5によって検出された車両Vの状態を表す情報(車両Vの周辺の外部物体の有無情報、車両Vの前方視野の画像、車両Vが走行する車線の白線情報、車両Vの車速、車両Vに生じる加速度、車両Vの現在位置情報(GPS情報)、他車両情報、路上機情報、歩行者情報等)を取得する。また、検出装置5は、車両Vにおいて各部を制御するECU(Electronic Control Unit)等の処理部自体を含んでいてもよく、取得部2は、当該ECU等の処理部からの各種情報を取得することもできる。また、取得部2は、後述する制御部4の記憶部(ROM、RAM)とも電気的に接続されており、取得した各種情報を当該記憶部に格納することもできる。なお、図1では、検出装置5は、光提示装置1とは別に構成されるものとして図示しているがこれに限らず、光提示装置1の一部として構成されてもよく、すなわち、光提示装置1は、検出装置5を備える構成であってもよい。
表示部3は、運転者が車両Vの走行方向前方側を視ている状態で視認し得る位置に車両Vに関する種々の可視情報を表示するものである。表示部3は、例えば、運転者が車両Vの走行方向前方側をまっすぐ見ている状態で運転者の周辺視野で視認し得る位置に可視情報を表示することで直感的で煩わしさを感じさせない情報提示を行うものであるがこれに限らず、中心視野で視認し得る位置に可視情報を表示するものであってもよい。本実施形態の表示部3は、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)型の光提示部である。すなわち、本実施形態の表示部3は、車両Vに設けられる光を透過する透明部材、ここでは、車両Vの前部に設けられるウインドシールドWSの鉛直方向下側のインストルメントパネルIP上に配置され、ウインドシールドWSに向けて光を出射し当該ウインドシールドWSに当該光による像(反射像)6を映すことで種々の情報を提示するものである。ここでは、表示部3は、ウインドシールドWSに向けて鉛直方向上側に光を出射する。表示部3から照射される表示光によってウインドシールドWSに映る当該像6は、目視位置EPから視認可能ないわゆる虚像である。より詳細には、表示部3は、ウインドシールドWSに光を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6を当該ウインドシールドWSに表示する。ここでは、表示部3は、ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6によって、当該ウインドシールドWSに、例えば、比較的に簡便な形体の図形としてモチーフ7を表示し提示する。ここでは、当該モチーフ7は、車両Vの車幅方向(車両Vの幅に沿った方向であり典型的には車両Vの直進方向と直交する方向)に沿って延在する図形である。モチーフ7は、車両Vの運転者等に対して、例えば、車両Vの運転状況に応じて注意を促すべき種々の事象(例えば、歩行者、周辺車両、障害物等の接近等)が発生した際に当該事象の発生を報知するための報知図形を構成する。モチーフ7は、運転者等に直感的に認識させ易い比較的に簡便な形体の図形であることが好ましく、図2等の例では、車幅方向に沿って延在する矩形状の図形であるが、車幅方向に沿って延在する図形であれば、例えば、略楕円形状、略長円形状、略波線形状等であってもよい。表示部3は、例えば、ウインドシールドWSに向けて表示光を照射する光源を備える装置として、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やバルブ電球等の複数の発光素子が車幅方向に沿って配列されて構成される光インジケータ、レーザ光を照射するレーザ照射装置、画像を表示する液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置等を含んで構成される。なおここでは、ウインドシールドWSは、厚みがほぼ均一であるものとする。
制御部4は、表示部3を制御し当該表示部3に種々の情報を表示させるものである。制御部4は、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。制御部4は、取得部2に電気的に接続され、当該取得部2が取得した情報に対応した電気信号が入力される。また、制御部4は、表示部3に電気的に接続され、当該表示部3に駆動信号を出力する。制御部4は、取得部2等から入力された各種入力信号等に基づいて、格納されている制御プログラムを実行することにより、表示部3に駆動信号を出力し当該表示部3の駆動を制御する。
制御部4は、典型的には、取得部2が取得する種々の情報に基づいて表示部3を制御し当該表示部3による表示を制御する。例えば、制御部4は、取得部2が取得する種々の情報に基づいて、歩行者、周辺車両、障害物等の接近等、注意を促すべき事象が発生したと判定される場合、表示部3を制御しウインドシールドWSに向けて表示光を出射し当該ウインドシールドWSに当該光による像6を表示しモチーフ7を提示する。これにより、光提示装置1は、運転者等に対して当該事象の発生を報知することができる。また、制御部4は、注意を促すべき事象の変化に応じて表示部3を制御し、ウインドシールドWSに映る像6を変化させモチーフ7を変化させることもできる。例えば、制御部4は、歩行者、周辺車両、障害物等が車両Vに接近してきた際には、表示部3を制御し運転者等が当該接近の方向を直感的に認識できるように接近の方向に向かってモチーフ7が流れるような表示を行う等、当該像6を変化させモチーフ7を変化させる。なお、制御部4は、注意を促すべき事象が発生したか否かの判定自体を行わず、ECU等の処理部が判定した判定結果に基づいて生成される指令信号を、取得部2を介して取得し、当該指令信号に基づいて表示部3を制御し当該表示部3による表示を制御するようにしてもよい。
ところで、本実施形態の光提示装置1は、上述したように、表示部3からウインドシールドWSに光を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6を当該ウインドシールドWSに表示する場合、図3に示すように、ウインドシールドWSの厚みに起因していわゆる二重像が発生するおそれがある。より詳細には、表示部3から照射される表示光によってウインドシールドWSに映る当該像6は、手前側反射像61と、奥手側反射像62とを含む。手前側反射像61は、ウインドシールドWSの目視位置EP側の表面である手前側反射面WSaで反射した光による像6である。一方、奥手側反射像62は、ウインドシールドWSの目視位置EPとは反対側の表面である奥手側反射面WSbで反射した光による像6である。光提示装置1は、表示部3から照射される表示光によってウインドシールドWSに当該手前側反射像61と当該奥手側反射像62とが映り、これにより、二重像が発生するおそれがある。この場合、手前側反射像61と奥手側反射像62とは、目視位置EPを基準として、表示部3からウインドシールドWSへの表示光の照射方向、及び、ウインドシールドWSの厚み方向に応じたズレ方向にズレて表示される。ここでは、手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向は、略鉛直方向に沿った方向であり、手前側反射像61が鉛直方向下側、奥手側反射像62が鉛直方向上側となるようにズレて表示される。像6のそれぞれ、すなわち、手前側反射像61、奥手側反射像62のそれぞれは、双方ともにズレ方向と交差する車幅方向に沿って延在し当該車幅方向に沿った長さがズレ方向に沿った長さより長いモチーフ7を構成する。光提示装置1は、これらモチーフ7を構成する手前側反射像61と奥手側反射像62とがズレて二重像が発生すると当該像6の視認性の低下を招くおそれがある。
そこで、本実施形態の表示部3は、図3に示すように、目視位置EPを基準としたズレ方向(ここでは略鉛直方向)に沿った手前側反射像61、及び、奥手側反射像62のそれぞれの長さα1が、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿ったズレ距離α2より長くなるように光をウインドシールドWSに出射することで、視認性の向上を図っている。
ここで、長さα1、ズレ距離α2の基準となる目視位置EPは、典型的には、光提示装置1が適用される車両VにおけるいわゆるアイレンジER内に位置するものとして予め想定される。アイレンジERとは、「自動車の運転者アイレンジ」であり、車両Vに応じて予め定まる運転者の視点が位置する領域に相当する。アイレンジERは、典型的には、車両Vにおいて運転者の目の位置の分布を統計的に表したものであり、例えば、運転者が運転席に座った状態で所定割合(例えば、95%)の運転者の目の位置が含まれる領域に相当する。
そして、目視位置EPを基準とした手前側反射像61、奥手側反射像62のズレ方向の長さα1は、当該目視位置EPで視認できる手前側反射像61、奥手側反射像62のズレ方向に沿った長さであり、目視位置EPとウインドシールドWSと表示部3との幾何学的な位置関係、ウインドシールドWSの厚み等に応じて定まる。手前側反射像61のズレ方向の長さα1と奥手側反射像62のズレ方向の長さα1とは、基本的にはほぼ同じ長さである。同様に、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿ったズレ距離α2は、当該目視位置EPで視認できる手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿ったズレ距離であり、目視位置EPとウインドシールドWSと表示部3との幾何学的な位置関係、ウインドシールドWSの厚み等に応じて定まる。表示部3は、各像6におけるズレ方向の長さα1とズレ距離α2とが下記の数式(1)を満たすように光をウインドシールドWSに出射する。

α1>α2 ・・・ (1)

表示部3は、アイレンジER内の目視位置EPにおいて、最も厳しい条件下、典型的には、ズレ距離α2が最大となる目視位置EPで、上記の数式(1)を満たすように光を出射する。表示部3は、手前側反射像61、奥手側反射像62のズレ方向の長さα1がズレ距離α2より長くなるように、ズレ方向に沿った表示光の照射範囲が調整される。表示部3は、光インジケータ、レーザ照射装置等によって構成される場合には光出射部にマスク等が設けられることでズレ方向に沿った表示光の照射範囲が調整されてもよいし、画像表示装置等によって構成される場合には当該画像表示装置に表示される画像が調整されることで表示光の照射範囲が調整されてもよい。表示部3による表示光の照射範囲の調整は、例えば、光提示装置1が適用される車両Vの車種ごとに適宜実車試験等に基づいて行われればよい。
以上で説明した光提示装置1によれば、車両Vに設けられるウインドシールドWSに光を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6を当該ウインドシールドWSに表示する表示部3を備え、像6は、ウインドシールドWSの目視位置EP側の表面である手前側反射面WSaで反射した光による像6である手前側反射像61と、ウインドシールドWSの目視位置EPとは反対側の表面である奥手側反射面WSbで反射した光による像6である奥手側反射像62とを含み、表示部3は、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿った当該手前側反射像61、及び、当該奥手側反射像62のそれぞれの長さα1が、目視位置EPを基準とした手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ方向に沿ったズレ距離α2より長くなるように光を出射する。
したがって、光提示装置1は、表示部3がウインドシールドWSに光を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6を当該ウインドシールドWSに表示することで、当該像6に基づいた情報を提示することができる。この場合、光提示装置1は、ウインドシールドWSの手前側反射面WSaで反射した光による手前側反射像61とウインドシールドWSの奥手側反射面WSbで反射した光による奥手側反射像62とのズレ方向に沿った当該手前側反射像61、奥手側反射像62のそれぞれの長さα1が、手前側反射像61と奥手側反射像62とのズレ距離α2より長いことから、図4に示すように、当該手前側反射像61と当該奥手側反射像62とを一部重畳させて表示させることができる。これにより、光提示装置1は、手前側反射像61と奥手側反射像62とを1つのまとまった像6として表示させることができるので、当該像6の視認性を向上することができる。また、光提示装置1は、例えば、いわゆる二重像が運転者等に与える不快感を抑制することができる。
さらに、以上で説明した光提示装置1によれば、手前側反射像61、及び、奥手側反射像62のそれぞれは、ズレ方向と交差する車幅方向に沿って延在し当該車幅方向に沿った長さがズレ方向に沿った長さより長いモチーフ7である。したがって、光提示装置1は、手前側反射像61、奥手側反射像62が比較的に簡便な形体の図形であり二重像として識別されやすいモチーフ7を構成する場合に当該手前側反射像61と当該奥手側反射像62とを一部重畳させて表示させることで、視認性の向上効果をより顕著に奏することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る光提示装置は、表示部が表示する像がグラデーションを有する点で実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下、同様。)。また、光提示装置の基本構成については、適宜図1、図2、図3を参照する。
本実施形態に係る光提示装置201(図1参照)は、図5に示すように、上述した像6にかえてグラデーションを有する像206をウインドシールドWSに表示する点で上述の光提示装置1と異なる。本実施形態に係る光提示装置201の像206以外の構成は、上述した光提示装置1とほぼ同様の構成である。
本実施形態に係る表示部3は、像206を構成する手前側反射像261、及び、奥手側反射像262のそれぞれがズレ方向に沿って中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するようにグラデーションを付した光を出射する。ここでは、手前側反射像261、奥手側反射像262は、共にズレ方向と直交する車幅方向に対しても中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するようにグラデーションが付されている。つまり、手前側反射像261、奥手側反射像262は、各方向に対して中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するようにグラデーションが付されている。例えば、手前側反射像261、奥手側反射像262それぞれにおいて、ズレ方向における位置を「X」、ズレ方向における中心位置を「X=0」、位置Xにおける光の透過率を「Y」、ズレ方向に沿ったぼかし幅(輝度が徐々に低下する幅)を「L」とした場合、像206に付されるグラデーションは、例えば、下記の数式(2)、(3)、(4)等で表すことができる。

Y=1−X/L ・・・ (2)

Y=1−(X/L)2 ・・・ (3)

Y=cos(90・X/L) ・・・ (4)

数式(2)は、図6の線L1で示すような直線的なグラデーションを表している。数式(3)は、図6の線L2で示すような二次曲線的なグラデーションを表している。数式(4)は、図6の線L3で示すような余弦的なグラデーションを表している。
また、図7、図8、図9、図10は、像206(手前側反射像261、奥手側反射像262)に付されるグラデーションの一例を輝度分布で表した図であり、グラデーションのバリエーションを示している。図7、図8、図9、図10において、横軸は像206の車幅方向の位置を表し、縦軸は像206の輝度分布をそれぞれ表している。また、図7、図8、図9、図10には、輝度分布の上段に当該輝度分布に応じた像206の具体的な形状例が示されている。ここでは、像206は、略楕円形状である場合を表している。図7、図8、図9、図10は、当該像206の中心を通り車幅方向に延伸する直線L4上の輝度分布を表している。なお、図7、図8、図9、図10は、グラデーションについての説明をわかり易くするため、像206を構成する手前側反射像261、奥手側反射像262のうちの一方の輝度分布のみを取り出して図示している。
図7に示す像206は、車幅方向の中央から両端に曲線状に低下する輝度分布を有し、車幅方向の両端部では輝度が0になっている。図8に示す像206は、車幅方向の中央から両端に曲線状に低下する輝度分布を有し、幅方向の両端部では所定の輝度を有している。図9に示す像206は、車幅方向の中央から両端に直線状に低下する輝度分布を有し、車幅方向の両端部では輝度が0になっている。図10に示す像206は、車幅方向の中央から両端に直線状に低下する輝度分布を有し、幅方向の両端部では所定の輝度を有している。このように、像206におけるグラデーションは、図7、図8、図9、図10に示すように種々のバリエーションが許容される。表示部3は、例えば、光インジケータ、レーザ照射装置等によって構成される場合には光出射部にレンズ拡散板、導光部材、あるいはグラデーションマスク等の光学部品が設けられることで像206に上記のようなグラデーションが付されてもよいし、画像表示装置等によって構成される場合には当該画像表示装置に表示される画像にグラデーションが付されることで像206に上記のようなグラデーションが付されてもよい。
以上で説明した光提示装置201は、手前側反射像261と奥手側反射像262とを一部重畳させて表示することができ、手前側反射像261と奥手側反射像262とを1つのまとまった像206として表示することができるので、当該像206の視認性を向上することができる。
さらに、以上で説明した光提示装置201によれば、表示部3は、手前側反射像261、及び、奥手側反射像262のそれぞれがズレ方向に沿って中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するように光を出射する。したがって、光提示装置201は、図5に示すように、手前側反射像261、奥手側反射像262の輪郭をぼかすことで手前側反射像261と奥手側反射像262とが重畳する重畳部分263の輝度変化を緩やかにすることができ、当該重畳部分263の輝度が高くなりすぎることを抑制することができる。これにより、光提示装置201は、手前側反射像261、奥手側反射像262における重畳部分263とそれ以外の部分との輝度差を抑制することができ、当該重畳部分263を目立たなくすることができる。この結果、光提示装置201は、手前側反射像261と奥手側反射像262とをより違和感なく1つのまとまった像206として表示することができ、当該重畳部分263が目立ってしまい運転者等に対して煩わしさを感じさせることを抑制することができるので、この点でも像206の視認性を向上することができる。
なおこの場合、光提示装置201において、表示部3は、ズレ方向に沿った手前側反射像261、及び、奥手側反射像262のそれぞれの長さα1が、ズレ距離α2の2倍より長くなるように光を出射することが好ましい。すなわち、表示部3は、各像6におけるズレ方向の長さα1とズレ距離α2とが下記の数式(5)を満たすように光をウインドシールドWSに出射することが好ましい。

α1>2・α2 ・・・ (5)

これにより、光提示装置201は、図11に示すように、手前側反射像261と奥手側反射像262とが各像206の2分の1よりも大きい範囲で重畳するようにすることができ、すなわち、重畳部分263を各像206の2分の1よりも大きい範囲とすることができる。この結果、光提示装置201は、像206において輝度が相対的に低い低輝度部が発生することを抑制することができるので、手前側反射像261と奥手側反射像262とをさらに違和感なく1つのまとまった像206として表示することができ、この点でも像206の視認性を向上することができる。
なお、図11において、横軸は像206のズレ方向の位置を表し、縦軸は像206の輝度分布を表しており、線L5は、手前側反射像261の輝度分布を表しており、線L6は、奥手側反射像262の輝度分布を表している。また、手前側反射像261の輝度分布(線L5)と奥手側反射像262の輝度分布(線L6)とは、ほぼ同等の分布であるものとして図示しているが、厳密には奥手側反射像262の輝度分布が手前側反射像261の輝度分布より全体的にわずかに低輝度となる傾向にある。これは、ウインドシールドWS内を光が伝播し奥手側反射面WSbに至る際に当該光に減衰が生じるためである。また、手前側反射像261と奥手側反射像262との重畳部分263は、より大きい方が好ましく、例えば、表示部3は、ズレ方向に沿った手前側反射像261、及び、奥手側反射像262のそれぞれの長さα1が、ズレ距離α2の4倍より長くなるように光を出射することがより好ましい。すなわち、表示部3は、各像6におけるズレ方向の長さα1とズレ距離α2とが下記の数式(6)を満たすように光をウインドシールドWSに出射することで、手前側反射像261と奥手側反射像262とをさらに違和感なく1つのまとまった像206として表示することができる。

α1>4・α2 ・・・ (6)
なお、上述した本発明の実施形態に係る光提示装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る光提示装置は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、透明部材は、ウインドシールドWSであるものとして説明したがこれに限らず、ウインドシールドWSとは別体に形成されるいわゆるコンバイナ等であってもよい。
以上の説明では、表示部3は、ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した光による像6、206によって、当該ウインドシールドWSに、例えば、比較的に簡便な形体の図形として、車両Vの車幅方向に沿って延在するモチーフ7を表示し提示するものとして説明したがこれに限らず、さらに複雑な形体の図形であってもよいし文字情報等でもよい。
以上の説明では、表示部3は、インストルメントパネルIP上に配置されるものとして説明したがこれ限らず、ドア、ダッシュボード、ルーフ、フロア等に配置されてもよい。
以上の説明では、手前側反射像261、奥手側反射像262は、各方向に対して中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するようにグラデーションが付されているものとして説明したがこれに限らず少なくともズレ方向に沿ってグラデーションが付されていればよい。
1、201 光提示装置
3 表示部
6、206 像
7 モチーフ
61、261 手前側反射像
62、262 奥手側反射像
EP 目視位置
V 車両
WS ウインドシールド(透明部材)
WSa 手前側反射面
WSb 奥手側反射面
α1 長さ
α2 ズレ距離

Claims (4)

  1. 車両に設けられる透明部材に光を出射し当該透明部材で目視位置側に反射した光による像を当該透明部材に表示する表示部を備え、
    前記像は、前記透明部材の前記目視位置側の表面である手前側反射面で反射した光による前記像である手前側反射像と、前記透明部材の前記目視位置とは反対側の表面である奥手側反射面で反射した光による前記像である奥手側反射像とを含み、
    前記表示部は、前記目視位置を基準とした前記手前側反射像と前記奥手側反射像とのズレ方向に沿った当該手前側反射像、及び、当該奥手側反射像のそれぞれの長さが、前記目視位置を基準とした前記手前側反射像と前記奥手側反射像との前記ズレ方向に沿ったズレ距離より長くなるように前記光を出射することを特徴とする、
    光提示装置。
  2. 前記表示部は、前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれが前記ズレ方向に沿って中央側から端側に向かって徐々に輝度が低下するように前記光を出射する、
    請求項1に記載の光提示装置。
  3. 前記表示部は、前記ズレ方向に沿った前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれの長さが、前記ズレ距離の2倍より長くなるように前記光を出射する、
    請求項1又は請求項2に記載の光提示装置。
  4. 前記手前側反射像、及び、前記奥手側反射像のそれぞれは、前記ズレ方向と交差する方向に沿って延在し当該交差する方向に沿った長さが前記ズレ方向に沿った長さより長いモチーフである、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光提示装置。
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