JP6887732B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置、及び制御装置に関する。
車両の運転者等の運転を支援する情報をウィンドウシールドの反射部材に投影して運転者の前方に虚像を結像させるヘッドアップディスプレイ(HUD)装置が知られている。虚像はウィンドウシールドよりも車両の前方に結像するので、通常、遠方を見ている運転者は車内のディスプレイを見る場合よりも少ない視線移動で運転を支援する情報を視認できる。
このようなヘッドアップディスプレイ装置において、虚像の結像位置を近方と遠方に異ならせた2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。図1は、2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置により結像される遠方虚像11と近方虚像12を模式的に示す。なお、図1では説明のため遠方虚像11と近方虚像12が図示されているが、実際には遠方虚像11と近方虚像12は目に映るだけである。図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置は遠方と近方にそれぞれ適切な情報を表示するため、ユーザは遠方虚像11に表示された情報と近方虚像12に表示された情報を把握しやすくなる。
実開平7−5886号公報
しかしながら、従来の2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置ではデッドゾーンが有効に活用されていないという問題がある。図2を用いて説明する。
図2は、2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置の課題を説明する図の一例である。図2(a)は2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置の概略的な構造を示し、図2(b)は運転者9から見える虚像を模式的に示す。2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置は1つの映像投影装置21で2つの虚像を投影する。映像投影装置21は近方用と遠方用の2レイヤに分かれた映像をディフューザ22に投影する。ディフューザ22が拡大した映像の一部はニアミラー23とファーミラー24によりそれぞれ反射され反射ミラー25で折り返され、凹面ミラー26で拡大され、ウィンドウシールド13に向かって照射される。ウィンドウシールド13ーにはコンバイナー17が形成されており、映像は運転者9に向かって反射する。ニアミラー23で反射される光の光路長はファーミラー24で反射される光の光路長よりも短いため、運転者から見ると近方と遠方に別々に虚像が結像する。
しかしながら、図2(a)(b)に示すように、このような構造の2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置では近方虚像12と遠方虚像11の上下方向の間にデッドゾーン15が形成される。デッドゾーン15とは映像投影装置21からの光が通過しない領域である。デッドゾーン15は、ニアミラー23により反射される映像とファーミラー24により反射される映像との間に形成される。図2(b)に示すように、運転者9から見た場合は隙間7(ギャップ)となる。
図3は、デッドゾーン15が生じる理由を説明する図の一例である。図3はニアミラー23を拡大して示す。デッドゾーン15はニアミラー23のエッジ部分8、つまりニアミラー表面の縁の一部のミラーコーティングが施されていない部分とミラー側面を光が通過(反射)しないために生じる。ただし、仮に、ニアミラー23の表面の縁まで完全にミラーコーティングが施されている場合はミラー側面だけを光が通過(反射)しないことになる。光が通過しないとコンバイナー17にも映像が届かないため、虚像を結像することが困難になる。このため運転者9には何も表示されない隙間7があるように見える。一方、隙間7がないと、運転者9の視点によって近方虚像12が遠方虚像11と重なってしまうため、デッドゾーン15は2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置を実現するうえで必要な領域となる。
本発明は、上記課題に鑑み、デッドゾーンの活用が可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は、映像投影装置が投影した映像の虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、前記映像投影装置から投影される前記映像の経路上に配置された第一のミラーと、前記映像投影装置から第一のミラーに到達する経路とは異なる前記映像の経路に配置された、前記第一のミラーとは別体の第二のミラーと、前記第一のミラーが配置されることによって生じるデッドゾーンであって、前記第一のミラーと第二のミラーのいずれにも前記映像が反射されないために、前記映像投影装置からの光が通過しないデッドゾーンに配置された光源と、を有し、前記光源は前記映像の虚像とは別に虚像を表示することを特徴とする。

デッドゾーンの活用が可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置により結像される遠方虚像と近方虚像を模式的に示す図である。 2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置の課題を説明する図の一例である。 デッドゾーンが生じる理由を説明する図の一例である。 車載されたヘッドアップディスプレイ装置の概略的な構成図である。 凸レンズによる虚像の結像を説明する図の一例である。 ヘッドアップディスプレイの基本的な光学系を説明する図の一例である。 ヘッドアップディスプレイ装置の構造例を示す図である。 ニアミラーに配置された光源について説明する図の一例である。 運転者から見た遠方虚像、近方虚像及び光源虚像を示す図の一例である。 ヘッドアップディスプレイ装置に運転を支援する情報を提供する車両側ユニットの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 ナビゲーション装置が進路変更の案内情報を生成した場合に、ヘッドアップディスプレイ装置が表示する映像と光源の点灯例を示す図の一例である。 ナビゲーション装置が進路変更の案内情報を生成した場合に、ヘッドアップディスプレイ装置が表示する映像と光源の点灯例を示す図の一例である。 ヘッドアップディスプレイ装置が映像を表示できない故障をした場合に、ヘッドアップディスプレイ装置が表示する光源の点灯例を示す図の一例である。 アイボックスを説明する図の一例である。 ARイメージについて説明する図の一例である。 路面にペイントされた投影画像の投影面への透視投影変換を説明する図の一例である。 ヘッドアップディスプレイ装置の動作手順を示すフローチャート図の一例である。 ニアミラーのディフューザ側の内側面に配置された光源を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<ヘッドアップディスプレイ装置の概略構造>
図4は、車載されたヘッドアップディスプレイ装置の概略的な構成図を示す。図4は説明の便宜上、1レイヤのヘッドアップディスプレイ装置を示す。本実施形態では一例として車両に搭載されたヘッドアップディスプレイ装置を例にして説明する。ヘッドアップディスプレイ装置の表示ユニット20はダッシュボードの内部に埋め込まれており、表示ユニット20の上面に設けられ射出窓18からウィンドウシールド13に向けて映像が投影される。運転者9から見ると投影された映像はウィンドウシールド13よりも前方に虚像10として表示される。したがって、ヘッドアップディスプレイ装置100は表示装置の一態様である。運転者9は視線を前方の車両や路面に保ったまま(少ない視線移動で)運転を支援する情報を目視できる。運転を支援する情報については後述する。
<ヘッドアップディスプレイの光学系>
図5、図6を用いてヘッドアップディスプレイの光学系について説明する。図5は凸レンズによる虚像の結像を説明する図の一例であり、図6はヘッドアップディスプレイの基本的な光学系を説明する図の一例である。
図5に示すように、レンズ51の焦点距離fよりもレンズ51に対し手前に物体52がある場合、レンズ越しの視点から虚像10が見える。虚像10は実際にはそこに存在せず、スクリーンを置いても物体52の像は映らない。レンズ51から物体52までの距離をa、虚像10までの距離b、焦点距離をfとすると、これらにはよく知られているように以下の関係がある。
(1/a)−(1/b)=1/f
距離bについて解くと分かるように、レンズ51から虚像10までの距離bは距離aが大きく焦点距離fが小さいほど大きくなる。焦点距離fが一定であれば、距離aが大きいほど距離bが大きくなり、運転者9から見て遠方に虚像を結像させることができる(ただし、虚像が得られるのはa<f)。虚像10が遠方にあるほど、通常、遠方を見ている運転者9にとっては少ない視線移動で運転を支援する情報を視認できる。
次に、図6を用いて凹面ミラー26による虚像について説明する。映像投影装置21がディフューザ22に照射した映像は凹面ミラー26で反射され拡大された後にウィンドウシールド13のコンバイナー17で運転者9の視線方向に反射される。この時、運転者9からはコンバイナー17を通して画像が遠方に拡大して表示されているように見える。これは、凹面ミラー26が図5で説明したレンズ51と同様の働きをするためである。凹面ミラー26の焦点距離fとディフューザ22との距離L1の関係により(L1<f)、車両の前方の画像は虚像10になり、実際にはコンバイナー17の前方には存在しない。
ディフューザ22と凹面ミラー26との距離をL1、凹面ミラー26とコンバイナー17との距離L2、凹面ミラー26が凸レンズであった場合の仮想的な虚像10´と凹面ミラー26までの距離をL3、コンバイナー17から虚像10までの距離L4とする。図5との対応では、距離L1が距離aに相当し、距離L3が距離bに相当する。したがって、コンバイナー17からは距離L4=L2+L3に虚像が結像するように見える。
運転者9の視線移動を少なくするにはL2又はL3を大きくすればよい。距離L2は車両の構造などで決まる場合が多く距離L2を大きくすることは困難な場合が多い。距離L3を大きくするには図5で説明したように凹面ミラー26の焦点距離fを小さくするか又は距離L1を大きくする必要がある。距離L1を大きくする方法として、ヘッドアップディスプレイ装置100ではいくつかのミラーで映像を折り返して距離を稼ぐ方法が採用される。
<本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置の構造例>
図7は、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置100の構造例を示す図である。ヘッドアップディスプレイ装置100は、表示ユニット20とウィンドウシールド13に形成されたコンバイナー17を有する。表示ユニット20は、更に映像投影装置21、ディフューザ22、ニアミラー23(第一のミラーの一例)、ファーミラー24(第二のミラーの一例)、反射ミラー25、凹面ミラー26、及び、射出窓18を有する。
映像投影装置21は、車両に搭載された車両側ユニットから取得した運転を支援する情報に基づいて虚像として投影される映像を生成する。具体的には例えば路面に進行方向を表すマークが描画されているかのように見えるARイメージを生成する。ARとは「Augmented Reality」の略であり拡張現実と呼ばれる。この場合、映像投影装置21は三次元座標系に何らかの投影画像(オブジェクトと呼ばれる)を配置して運転者の視界に相当する投影面に投影画像を透視投影変換することで、ARイメージを生成する。あるいは、AR表示することなく、単に車速などの情報を生成してもよい。
また、映像投影装置21は映像を投影する機能を有する。投影の方式としてはLCD(液晶ディスプレイ)、DLP(Digital Light Processing)、レーザプロジェクタなどがある。本実施形態では投影の方式は制限されない。
ディフューザ22は映像投影装置21が投影した映像(光)を拡大する役割を有する。ディフューザ22の映像投影装置21側の面には隙間なくマイクロレンズが形成されている。マイクロレンズは通常のレンズと比較して物像間距離を小さくできるため、距離L1を稼ぎやすい。なお、映像が広がる角度は,マイクロレンズのサイズ、各レンズの焦点距離などから決定される。
映像投影装置21から見てディフューザ22の背面(映像の投影方向)にはニアミラー23とファーミラー24が配置されている。ニアミラー23とファーミラー24はディフューザ22が照射する映像(光)の経路上に配置される。ニアミラー23はファーミラー24よりも鉛直方向上側に配置される。これは、ニアミラー23で反射された光のコンバイナー17までの距離を、ファーミラー24で反射された光よりも短くするためである。ニアミラー23は、ディフューザ22の上側の一部とのみ重畳している。ニアミラー23は映像投影装置21が投影する近方虚像用の映像を反射ミラー25に向けて反射する。ファーミラー24は、ディフューザ22の下側の一部とのみ重畳している。ファーミラー24は映像投影装置21が投影する遠方虚像用の映像を反射ミラー25に向けて反射する。
ニアミラー23がどのくらいディフューザ22と重畳し、ファーミラー24がどのくらいディフューザ22と重畳するかは、映像の設計方針によって調整される。すなわち、近方虚像12として表示する運転を支援する情報を多くしたければ、ニアミラー23とディフューザ22の重畳面積を大きくする。遠方虚像11として表示する運転を支援する情報を多くしたければ、ファーミラー24とディフューザ22の重畳面積を大きくする。なお、ニアミラー23により映像が遮られるため、ファーミラー24はディフューザ22の全体と重畳していてもよい。
ニアミラー23とファーミラー24は互いに平行に配置されており、それぞれ平行に映像を反射する。したがって、反射ミラー25の上方に近方虚像用の映像が到達し、反射ミラー25の下方に遠方虚像用の映像が到達する。
一方、ニアミラー23のエッジ部分8(反射ミラー側の側面及び表面の縁のミラーコーティングが施されていない部分)では光が反射されないため、ニアミラー23が反射する近方虚像用の映像とファーミラー24が反射する遠方虚像用の映像の間にはデッドゾーン15が生じる。図3にて説明したように、ニアミラー23の形成方法によってデッドゾーン15の大きさや場所は変わり得るが、本実施形態ではどのような方法でニアミラー23が形成されてもよい。ニアミラー23の形成方法に関わらずデッドゾーン15が生じればよい。本実施形態では、このデッドゾーン15を活用するため、ニアミラー23の反射ミラー25側の側面に光源27が配置される。詳細は後述する。
反射ミラー25はニアミラー23及びファーミラー24のそれぞれが反射した映像を凹面ミラー26に向けて反射する。反射ミラー25はニアミラー23用とファーミラー24用に分かれていてもよい。ニアミラー23用の反射ミラー25と、ファーミラー24用の反射ミラー25の配置を異ならせることで、近方虚像12をより手前に、遠方虚像11をより遠方に投影することが可能になる。反射ミラー25は近方虚像用の映像と遠方虚像用の映像を凹面ミラー26に向けて並行に反射する。
凹面ミラー26は上記のように、映像を拡大してコンバイナー17に向けて反射すると共に虚像を結像させるためのレンズの役割を果たす。凹面ミラー26の上方には近方虚像用の映像が到達し、下方には遠方虚像用の映像が到達する。凹面ミラー26が反射した映像は表示ユニット20の射出窓18を通過してコンバイナー17に到達する。凹面ミラー26は映像の全体がコンバイナー17に到達するように大きさ、角度、及び、位置が設計される。
コンバイナー17は2つの機能を有する。1つは凹面ミラー26で反射された映像を運転者側に反射させる機能である(反射部材の機能)。もう1つはコンバイナー17を介して運転者9が得る視界を確保する機能(透過機能)である。コンバイナー17の運転者側の面にはビームスプリッターが形成されているため、入射する映像の少なくとも一部を運転者9に向けて反射する。また、外光の少なくとも一部が透過して運転者9の目に到達する。これにより、運転者9は虚像と前方背景の両方を同時に見ることができる。
なお、コンバイナー17の車外側の面は車内側の面とほぼ同じ曲率を有しているため、コンバイナー17を透過する光に対してレンズ効果を持たず、背景が歪むことはない。
図7から明らかなように、ディフューザ22からニアミラー23、反射ミラー25、及び、凹面ミラー26を経る光路長と、ディフューザ22からファーミラー24、反射ミラー25、及び、凹面ミラー26を経る光路長とでは、後者の方が長い。したがって、近方虚像12は遠方虚像11よりも運転者9から見て手前に結像し、遠方虚像11は近方虚像12よりも運転者9から見て遠方に結像する。
<ニアミラーの反射ミラー側の側面に配置された光源>
図8は、ニアミラー23に配置された光源27について説明する図の一例である。ニアミラー23の反射ミラー25側の側面には1つ以上の光源27が配置される。ニアミラー23の反射ミラー25側のエッジ部分8が近方虚像用の映像を反射しないため、デッドゾーン15が生じることを図2、図3にて説明した。本実施形態では、エッジ部分8の一部をなす側面に光源27が配置されることが特徴の1つになっている。デッドゾーン15が生じる原因であるニアミラー23のエッジ部分8に光源27が配置されることで、近方虚像12と遠方虚像11の間に生じる隙間7に光源27の光を表示できる。
ニアミラー23の反射ミラー25側の側面から反射ミラー25、及び、反射ミラー25から凹面ミラー26を経る光路長は、ディフューザ22からニアミラー23、反射ミラー25、及び、凹面ミラー26を経る光路長よりも短いので、光源27の虚像である光源虚像16は運転者9から見て最も手前に結像する。
なお、光源27は、光を発する発光部材であればよい。好ましくは小型で所定以上の光量が低消費電力で得られる発光部材が採用される。具体的には、LED、又は、EL(Electronic Luminescent)素子が挙げられる。この他、電球、レーザーダイオード (半導体レーザー) などでもよい。
図9は、運転者9から見た遠方虚像11、近方虚像12及び光源虚像16を示す図の一例である。図9(a)は光源27が点灯した状態を、図9(b)は光源27が消灯した状態をそれぞれ示す。鉛直方向上側に遠方虚像11が結像し、鉛直方向下側に近方虚像12が結像する。そして、デッドゾーン15により生じる遠方虚像11と近方虚像12の間の隙間7に、光源虚像16が結像する。図9(a)と図9(b)を比較すると明らかなように、ニアミラー23の反射ミラー25側の側面に光源27が配置されることで、光源虚像16が得られ、光源虚像16による運転を支援する情報の提供が可能になる。
<デッドゾーンを活用した運転支援>
以下では、デッドゾーン15を活用した運転支援の一例を説明する。
図10(a)は、ヘッドアップディスプレイ装置100に運転を支援する情報を提供する車両側ユニットの機能を説明する機能ブロック図の一例である。車両側ユニット200は車両から収集された各種の運転を支援する情報をヘッドアップディスプレイ装置100に提供する制御装置である。具体的にはECU(Electronic Control Unit)であるが、1台のECUである必要はなく、例えばCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークに接続された複数のECUであることが想定される。なお、ヘッドアップディスプレイ装置100もCANに接続してよい。
車両側ユニット200は、前方レーダ31、後方レーダ32、ナビゲーション装置33、光源制御部34、HUD監視部36、及び、支援情報生成部35を有している。前方レーダ31は、車両の前方にレーダを照射してその反射波から対象物(障害物)を検出する。対象物までの距離と方位を検出できる。前方レーダ31はステレオカメラでもよい。後方レーダ32は、運転者9の死角となる後方(例えば後側方)の対象物を検出する。この場合、少なくとも左後側方又は右後側方などの方位が検出され、好ましくは距離も検出される。
ナビゲーション装置33は、GNSS(Global Navigation Satellite System)などで自車位置を検出すると共に道路地図に自車位置を表示する。また、道路地図に目的地までの経路を表示したり、進路変更の手前で進行方向を案内したりすることで目的地まで運転者9を誘導する。片道に複数のレーン(車線)がある道路では、右折専用又は左折専用のレーンなど適切なレーンを運転者9に案内する。
HUD監視部36はヘッドアップディスプレイ装置100を監視して故障の有無及び故障がある場合には内容を検出する。HUD監視部36は定期的に表示ユニット20と通信して、通信の可否を判断する。通信できる場合は、表示ユニット20のステータスを取得して異常がないか、異常がある場合にはどのような異常かを判断する。これにより、例えばヘッドアップディスプレイ装置100が映像を表示できない等の故障があるかどうかを検出できる。
支援情報生成部35は、前方レーダ31及び後方レーダ32の検出結果、並びに、ナビゲーション装置33が提供する案内情報に基づいて運転を支援する情報の表示をヘッドアップディスプレイ装置100及び光源制御部34に要求する。また、HUD監視部36が検出する監視結果に応じて光源制御部34に光源27の制御を要求する。
光源制御部34は、ニアミラー23の反射ミラー25側の側面に配置された光源27の点灯を制御する。光源制御部34は、主に、運転支援のために光源27を制御する場合と、ヘッドアップディスプレイ装置100の状態を運転者9に知らせるために光源27を制御する場合がある。
なお、ヘッドアップディスプレイ装置100の構成は上記の通りである。補足すると映像投影装置21は、支援情報生成部35から取得した運転を支援する情報から投影する投影画像を決定し、この投影画像をAR表示するために投影画像を透視投影変換する。投影画像には種々のものがあるが、例えば、レーン移動誘導のための投影画像、後方接近車両警告の投影画像等がある。AR表示により、これらの投影画像が例えば路面にペイントされているかのような虚像が運転者9の前方に結像する。
図10(a)の構成では、光源制御部34が車両側ユニットに配置されるため、表示ユニット20の監視の信頼性が高く、表示ユニット20の故障時にも独立して光源制御部34が光源27の点灯を制御できるという利点がある。しかし、光源制御部34が表示ユニット20の光源27を制御するインタフェースが必要であり、表示ユニット20を監視するHUD監視部36が車両側ユニット200に必要になるという不都合がある。
そこで、図10(b)に示すように、光源制御部34がヘッドアップディスプレイ装置100側に配置されることが有効である。図10(b)は、ヘッドアップディスプレイ装置100に運転を支援する情報を提供する車両側ユニット200の機能を説明する機能ブロック図の変形例である。図10(b)では表示ユニット20が光源制御部34を有している。このような構成では、光源制御部34が映像投影装置21を監視するのでHUD監視部36は不要になる。また、表示ユニット20と車両側ユニットのインタフェースは支援情報生成部35と映像投影装置21が通信できるだけでよくなる。したがって、車両側ユニット200の変更箇所の増大を抑制でき、通信負荷を低減できるので、運転支援に関するコストを低減できる。以下では、特に説明しない場合、図10(a)の構成を念頭にして説明する。
<支援情報生成部による制御の例>
支援情報生成部35は、例えば以下のような運転を支援する情報を生成する。
(1)ナビゲーション装置33が進路変更の案内情報を生成した場合
・支援情報生成部35はレーン移動誘導のARイメージの表示を表示ユニット20に要求する。
・支援情報生成部35はレーン移動誘導の光源制御を光源制御部34に要求する。
(2)後方レーダ32が車両後側方の対象物を検出した場合
・支援情報生成部35は後方接近車両警告のARイメージの表示を表示ユニット20に要求する。
・支援情報生成部35は後方接近車両警告の光源制御を光源制御部34に要求する。
(3)ヘッドアップディスプレイ装置100が映像を表示できない故障をした場合
・支援情報生成部35はヘッドアップディスプレイの故障警告の光源制御を光源制御部34に要求する。
<<表示例1>>
図11は、ナビゲーション装置33が進路変更の案内情報を生成した場合に、ヘッドアップディスプレイ装置100が表示する映像と光源27の点灯例を示す図の一例である。図11(a)は運転者9から見た虚像を模式的に示し、図11(b)は近方虚像12、光源虚像16、及び遠方虚像11を模式的に示す。図11(a)の虚像と図11(b)の虚像は同じものである。
遠方虚像11としてレーン移動誘導のARイメージ41が表示されている。レーン移動誘導の投影画像の形状は、底辺が白線に平行で頂点が右側にある三角形である。これが透視投影変換によりARイメージ41に変換されることで、路面に直接、ペイントされているように変形された遠方虚像11が投影されている。したがって、運転者9は路面の白線などと比較して少ない違和感でARイメージ41を視認することができる。
なお、近方虚像12には何もARイメージ41が表示されていないが、近方虚像12に右方向への移動を誘導するARイメージ41が表示されてもよい。
一方、光源虚像16は、5つの光が右方向に移動しながら点滅する。すなわち、5つの光が左から右に順番に点灯及び消灯する。光源虚像16の光に左から1〜5の符号を付した場合、光1が点灯及び消灯し、次に光2が点灯及び消灯し、次に光3が点灯及び消灯し、次に光4が点灯及び消灯し、次に光5が点灯及び消灯する。こうすることで光が徐々に右方向に移動するように見えるため、レーン移動誘導のARイメージ41と同様に右方向への移動を効果的に誘導できる。また、光源虚像16は運転者9から見て最も手前に結像するので、より訴求効果が高いものとなる。
<<表示例2>>
図12は、ナビゲーション装置33が進路変更の案内情報を生成した場合に、ヘッドアップディスプレイ装置100が表示する映像と光源27の点灯例を示す図の一例である。図12(a)は運転者9から見た虚像を模式的に示し、図12(b)は近方虚像12、光源虚像16、及び遠方虚像11を模式的に示す。図12(a)の虚像と図12(b)の虚像は同じものである。
遠方虚像11として後方接近車両警告のARイメージ41が表示されている。後方接近車両警告の投影画像の形状は、底辺が車軸に平行で頂点が前方側にある三角形である。これが透視投影変換によりARイメージ41に変換されることで、路面に直接、ペイントされているように変形された遠方虚像11が投影されている。したがって、運転者9は路面の白線などと比較して少ない違和感でARイメージ41を視認することができる。
なお、近方虚像12には何もARイメージ41が表示されていないが、近方虚像12に後方接近車両警告のARイメージ41が表示されてもよい。
一方、光源虚像16は、5つの光のうち左端の光が点滅する。光源虚像16の光に左から1〜5の符号を付した場合、光1だけが点滅する。左側の光1が点滅することで、レーン移動誘導のARイメージ41と同様に左後側方からの障害物の接近を効果的に注意喚起できる。また、光源虚像16は運転者9から見て最も手前に結像するので、より訴求効果が高いものとなる。
<<表示例3>>
図13は、ヘッドアップディスプレイ装置100が映像を表示できない故障をした場合に、ヘッドアップディスプレイ装置100が表示する光源27の点灯例を示す図の一例である。ヘッドアップディスプレイ装置100は故障しているため近方虚像12及び遠方虚像11は表示されない。これに対し、光源制御部34は光源27の全てを点滅させることでヘッドアップディスプレイ装置100の故障を運転者9に報知する。
一定時間、点滅させた後、光源制御部34は点滅を終了させ、表示例1、2に示したように光源27の点灯制御による運転の支援を継続する。このように、ニアミラー23に光源27が配置されることで、ヘッドアップディスプレイ装置100が故障した際に、デッドゾーン15を利用して運転の支援を継続できる。
<アイボックスについて>
図14はアイボックスを説明する図の一例である。なお、図14では説明の便宜上、1レイヤのヘッドアップディスプレイ装置を示す。運転者9の体格や運転席に着座した際の姿勢等は運転者9によって同じとは限らないので、運転者9の目の位置も変化する。このため、ヘッドアップディスプレイ装置では代表的な運転者9の目の位置を中心とする一定領域が想定されている。運転者9の目がこの領域内にある限りは虚像を視認できるように、ヘッドアップディスプレイの光学系が設計されている。そして、このように設定された一定領域(視認領域)をアイボックス19と称する。
図14では、コンバイナー17が凹面ミラー26で反射した光を、アイボックス19をカバーして反射できるように、凹面ミラー26の角度(コンバイナー17による映像の反射方向)、及び、反射ミラー25の角度等が設計されている。
図14は1レイヤのヘッドアップディスプレイ装置が例示されているが、2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置の場合も同様であり、ニアミラー23及びファーミラー24のそれぞれで反射された光が、運転者9の目に向けてコンバイナー17で反射されることでアイボックス19が形成される。
<ARイメージの作成について>
図15はARイメージ41について説明する図の一例である。図15(a)は投影画像53が仮に車両6の前方の路面にペイントされている場合の想定図である。このような投影画像53が路面に実際にペイントされていると仮定すると、運転者9からは遠方ほど小さい右向きの三角形(レーン移動誘導の投影画像)が見える。一例として、車両の車幅方向をx軸、鉛直方向をy軸、進行方向をz軸とする。三角形の頂点の1つの座標を(x,y,z)とする。
図15(b)は同様に路面にペイントされたレーン移動誘導と車両6の側面図である。車両6と共に移動する所定の原点(例えば車両の中心)をとると、路面までの高さyは既知になる。また、車両6のどのくらい前方にレーン移動誘導の投影画像53が表示されることが運転を支援する上で効果的かは実験的に定められている。したがって、前方までの距離zは設定値となる。車両6の中心から車幅方向のどのくらいの距離にレーン移動誘導の投影画像53が表示されることが運転を支援する上で効果的かは実験的に定められている。したがって、車幅方向の距離xは設定値となる。以上から(x,y,z)は既知である。
図16は、路面にペイントされた投影画像53の投影面54への透視投影変換を説明する図の一例である。映像投影装置21は投影画像の透視投影変換を行うが、透視投影変換には投影面54の設定が必要になる。投影面54とは投影画像53が投影される2次元平面である。投影面54は運転者9の視界を表す。ヘッドアップディスプレイ装置100がARイメージ41を表示する場合、運転者はコンバイナー越しに前方を見るため、コンバイナー17の付近のほぼ垂直な平面が投影面54として設定される。投影面54の位置はアイボックス19の位置等に応じて実験的に決定されてよい。したがって、投影面54の中心座標(x,y,z)は投影面54がどこに設定されるかにより上記のx、y、z座標系で算出される。投影面54の大きさもアイボックス19及びコンバイナー17の大きさから適宜、決定されている。
映像投影装置21はこの投影面54に対し透視投影変換を行う。投影面54に投影された投影画像53の座標をx,y,zとすると、同次座標系の射影変換は以下で表すことができる。
Figure 0006887732
この変換を投影画像の各画素ごとに行うことで、映像投影装置21はARイメージ41を作成できる。左辺の第4成分でx,yを割ることで投影面54の座標が得られる。
<動作手順>
図17(a)は、ヘッドアップディスプレイ装置100の動作手順を示すフローチャート図の一例である。図17(a)の処理は、例えばヘッドアップディスプレイ装置100の起動中、繰り返し実行される。
前方レーダ31及び後方レーダ32が障害物を検出したり、ナビゲーション装置33が案内情報を生成したりする(S10)。
支援情報生成部35は検出結果又は案内情報から運転を支援する情報を生成し、表示ユニット20に送出する(S20)。例えば、レーン移動誘導又は後方接近車両警告に関する情報を生成する。
表示ユニット20の映像投影装置21は運転を支援する情報に基づいて、ARイメージ41を作成する(S30)。すなわち、レーン移動誘導又は後方接近車両警告に応じて決まっている投影画像53を透視投影変換してARイメージ41を作成する。
映像投影装置21は作成したARイメージ41をディフューザ22に向けて投影する(S40)。これにより、ARイメージ41を含む近方虚像12又は遠方虚像11が結像する。
ステップS30と並行して、表示ユニット20の映像投影装置21は運転を支援する情報に基づいて点灯方法を光源制御部34に指示する(S50)。これにより、光源制御部34は光源27を点灯させる(S60)。
HUD監視部36はヘッドアップディスプレイ装置100のステータスを随時、周期的、又は、定期的に確認しており、ヘッドアップディスプレイ装置100が故障したか否かを判断する(S70)。
ステップS70の判断がYesの場合、HUD監視部36は支援情報生成部35にその旨を通知するので、支援情報生成部35が光源制御部34に光源27を点滅させる(S80)。
図17(b)は、ヘッドアップディスプレイが故障した後のヘッドアップディスプレイ装置100の動作手順を示すフローチャート図の一例である。図17(b)のステップS10、S50,S60は図17(a)の同一ステップと同様になる。したがって、ヘッドアップディスプレイ装置100が故障した後も、ヘッドアップディスプレイ装置100は引き続き光源虚像16で運転支援を継続できる。なお、図17(b)の制御を行うには、表示ユニット20の特に映像投影装置21が故障しても運転を支援する情報に基づいて光源制御部34が光源27を制御できる図10(a)の構成が好ましい。
<光源の別の配置例>
光源27はディフューザ22から凹面ミラー26までの間のデッドゾーン15に配置されていればよく、配置場所はニアミラー23の反射ミラー25側の側面には限られない。
図18は、ニアミラー23のディフューザ22側の内側面に配置された光源27を示す。図18のニアミラー23は中空になっており内側に空間がある。したがって、ディフューザ22側の内側面に配置された光源27が点灯すると、反射ミラー25側の側面から反射ミラー25に向かって光が照射される。したがってこの場合も、デッドゾーン15に光源虚像16を結像させることができる。また、光源27から凹面ミラー26までの距離が長くなるので、反射ミラー25側の側面に配置される場合よりも遠方に光源虚像16を結像でき、運転者9が少ない視線移動で光源虚像16を確認できる。
また、図18(b)に示すように光ファイバを光源27とすることもできる。図18(a)と同様にニアミラー23のディフューザ22側の内側面に光源27が配置され、この光源27にファイバ28が接続されている。したがって、ニアミラー23の反射ミラー25側の側面から光が照射される。
図18(a)及び図18(b)において光源27はニアミラー23内のどこに配置されてもよく、ディフューザ22側の内側面には限られない。
また、ニアミラー23の他、反射ミラー25のデッドゾーン15に対応する位置に光源27が埋め込まれていてもよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置100は2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置100において、ニアミラー23に光源27を配置することで虚像の表示による表現の自由度を高める効果がある。また、従来、2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置100で課題となっている描画不可領域(デッドゾーン15又は隙間7)を活用することができる。光源虚像16は、運転者9の視点に対して近方虚像12よりも近い正面に配置されるので、運転者9は光源虚像16に気づきやすい。また、従来の2レイヤのヘッドアップディスプレイ装置100の機構を大きく変更することなく光源27の配置だけで実現可能である。これによりコストパフォーマンスのよいヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では鉛直方向上側に遠方虚像11が配置され、下側に近方虚像12が配置されたが、この関係は逆でもよい。この場合、ニアミラー23をファーミラー24よりもディフューザに対し遠方に配置して、ニアミラー23から凹面ミラー26までの距離と、ファーミラー24から凹面ミラー26までの距離の大小関係を逆にする。
また、本実施形態では遠方虚像11と近方虚像12が上下に分割されているが、左右に分割されてもよい。
また、ディフューザが2つの構成の場合に生じるデッドゾーンに対しても、光源を適切に配置することで、デッドゾーンを有効に活用できる。
また、本実施形態では遠方虚像11と近方虚像12に運転を支援する情報が表示され、光源虚像16により運転を支援する情報が表示されると説明したが、光源虚像16は各種の情報を表示できる。例えば、電話・メールの着信、サーバなどからのお知らせ(ニュース等)の受信等を点灯や点滅により表示できる。
また、光源27はニアミラー23の側面に配置されると説明したが、図3で説明したエッジ部分8であれば光源27を配置してよい。したがって、ニアミラー23が映像を反射する反射面のうち反射ミラー25に近い方の端部に光源27が配置されてもよい。
また、本実施形態ではヘッドアップディスプレイ装置100が車両6に搭載された例を説明したが、車両6以外の移動体に搭載されてもよい。例えば、飛行機、電車、船舶、自動二輪車、又は、車椅子などに搭載できる。
11 :遠方虚像
12 :近方虚像
15 :デッドゾーン
16 :光源虚像
21 :映像投影装置
22 :ディフューザ
23 :ニアミラー
24 :ファーミラー
25 :反射ミラー
26 :凹面ミラー
27 :光源
100 :ヘッドアップディスプレイ装置

Claims (7)

  1. 映像投影装置が投影した映像の虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記映像投影装置から投影される前記映像の経路上に配置された第一のミラーと、
    前記映像投影装置から第一のミラーに到達する経路とは異なる前記映像の経路に配置された、前記第一のミラーとは別体の第二のミラーと、
    前記第一のミラーが配置されることによって生じるデッドゾーンであって、前記第一のミラーと第二のミラーのいずれにも前記映像が反射されないために、前記映像投影装置からの光が通過しないデッドゾーンに配置された光源と、を有し、
    前記光源は前記映像の虚像とは別に虚像を表示することを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記デッドゾーンは、前記第一のミラーにより反射される前記映像と前記第二のミラーにより反射される前記映像との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 更に、前記映像投影装置が投影した映像を拡大するディフューザと、
    前記第一のミラー及び前記第二のミラーで反射された前記映像を凹面ミラーに向けて反射する反射ミラーと、
    前記反射ミラーで反射された前記映像をウィンドウシールドに向けて反射する前記凹面ミラーと、を有し、
    前記光源は、前記デッドゾーンの内、前記ディフューザから前記凹面ミラーまでの間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記光源は、前記第一のミラーの、前記映像投影装置から遠い方の側面に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記光源は、中空の構造の前記第一のミラーの内部に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記映像投影装置が移動体に搭載されている場合、
    前記映像投影装置は移動体から運転を支援する情報を取得し、前記第一のミラーにより反射される映像と前記第二のミラーにより反射される映像を生成し、
    運転を支援する情報に応じて前記光源の点灯を制御する光源制御部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記ヘッドアップディスプレイ装置の故障が検出された場合、前記光源制御部は、運転を支援する情報に応じて前記光源の点灯を制御することを特徴とする請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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