JP2015112674A - 昇降ガイド、昇降装置、これを備えた搬送装置 - Google Patents

昇降ガイド、昇降装置、これを備えた搬送装置 Download PDF

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洋昭 濱田
Hiroaki Hamada
洋昭 濱田
俊光 酒井
Toshimitsu Sakai
俊光 酒井
功 鷹取
Isao Takatori
功 鷹取
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Abstract

【課題】ロック機構を備えた昇降ガイドの構成を得る。
【解決手段】昇降ガイド20は、溝210aを有する概略円筒形状の第1ポスト21と、溝210aに嵌合するピン221を有し、第1ポスト21と中心軸が一致するように配置され、第1ポスト21と径の異なる概略円筒形状の第2ポスト22とを備える。溝210aは、第1ポスト21の軸方向に沿って形成される軸部と、軸方向の一端において軸部に連続し、第1ポスト21の周方向に沿って形成される突出部とを含む。
【選択図】図13

Description

本発明は、昇降ガイド、昇降装置、およびこれを備えた搬送装置に関する。
従来、自動車の組立ライン等において、作業者が被搬送物である仕掛品に対して部品の組み付け等を行えるように構成された搬送装置が知られている。また、作業者の作業を容易にするために、被搬送物の支持高さを変更できる昇降装置を備えた搬送装置が知られている。
このような昇降装置は、被搬送物を支持中に停電等が起こっても、被搬送物が落下しないように電気回路が構成されている。しかしながら、より安全を確保するためには、電気的な面だけではなく、機械的な面からもロック機構を設けて被搬送物の落下を防止することが好ましい。
特開2007−153178号公報には、一定経路に沿って移動し、作業者が移動している自動車の車体に対して作業可能とされる搬送台車本体と、搬送台車本体に設けられて自動車の車体を支持し昇降する昇降部とを備える搬送台車が記載されている。この搬送台車の昇降部は、垂直方向に伸縮自在に連結された複数段のリフトフレームを備え、各リフトフレーム間に、伸長されたリフトフレーム位置を維持するロック機構が設けられている。このロック機構は、リフトフレームの外側面上部に設けられてこのリフトフレームの側面が外方位置と内方位置との間で移動されるストッパと、リフトフレームより一つ上段のリフトフレームの外側面下部に設けられて内方位置に移動したストッパに上方から係合する係合部材とから構成される。
特許3875445号公報には、それぞれ径の異なる複数の中空ポールを互いに相対移動可能に嵌め合わせ、最大径または最小径の単位ポールの一方が固定されて、他方が先端となるように駆動装置により伸長および短縮自在とされた伸縮ポールが記載されている。この伸縮ポールでは、駆動装置により駆動されて単位ポール内に進退可能なチャックチェーンの一端を先端となる単位ポールの内に取り付けるとともに、固定された単位ポールの固定端側になる各単位ポールの端部近傍のみに、チェックチェーンが摺動した状態で挿通されることでチャックチェーンの外周を位置決めする開口を有する位置決め具を設ける。この位置決め具により単位ポール内のチャックチェーンをほぼ直線上に維持可能とする。
特開2007−153178号公報 特許3875445号公報
特開2007−153178号公報に記載されたロック機構は、ストッパを移動させるためのアクチュエータが必要である。現実的には複数のストッパを設ける必要があり、それぞれのストッパにアクチュエータが必要である。そのため、構造が複雑になる。
本発明の目的は、ロック機構を備えた昇降ガイド、昇降装置、およびこれを備えた搬送装置の構成を得ることである。
ここに開示する昇降ガイドは、溝を有する概略円筒形状の第1ポストと、前記溝に嵌合するピンを有し、前記第1ポストと中心軸が一致するように配置され、前記第1ポストと径の異なる概略円筒形状の第2ポストとを備える。前記溝は、前記第1ポストの軸方向に沿って形成される軸部と、前記軸方向の一端において前記軸部に連続し、前記第1ポストの周方向に沿って形成される突出部とを含む。
ここに開示する昇降装置は、上記の昇降ガイドと、前記第1ポストおよび前記第2ポストの一方を前記軸方向に沿って昇降させる昇降手段と、前記第1ポストおよび前記第2ポストの他方を当該ポストの中心軸を回転軸として回転させる回転手段とを備える。
ここに開示する搬送装置は、上記の昇降装置を備える。
本発明によれば、ロック機構を備えた昇降ガイド、昇降装置、およびこれを備えた搬送装置の構成が得られる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる搬送装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、搬送装置の平面図である。 図3、昇降装置の概略構成を示す斜視図であって、昇降ガイドの上端を最も上昇させたときの状態を示す図である。 図4、昇降装置の概略構成を示す斜視図であって、昇降ガイドの上端を最も下降させたときの状態を示す図である。 図5は、噛合チェーンアクチュエータの内部構成を模式的に示す図である。 図6は、噛合チェーンの概略構成を示す分解斜視図である。 図7は、昇降ガイドの下段ポストの側面図である。 図8は、下段ポストの平面図である。 図9は、昇降ガイドの中段ポストの側面図である。 図10は、中段ポストの平面図である。 図11は、昇降ガイドの上段ポストの側面図である。 図12は、上段ポストの平面図である。 図13は、昇降装置の構成から、昇降ガイドの下段ポストの周辺を抜き出して示す図である。 図14は、図13におけるXIV−XIV線に沿った断面図である。 図15は、昇降装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。 図16Aは、上昇動作中の昇降ガイドを示す図である。 図16Bは、昇降ガイドをポスト5段分だけ上昇させた状態を示す図である。 図16Cは、ロック動作中の昇降ガイドを示す図である。 図16Dは、上段ポストのピン、および4つの中段ポストのピンがそれぞれ、各ピンの下部のポストの溝の突出部に入り込んだ状態を示す図である。 図16Eは、昇降装置の各部材に加わる力を矢印で模式的に示す図である。 図16Fは、ロック解除動作中の昇降ガイドを示す図である。 図16Gは、溝の周りを拡大して示す図である。 図16Hは、下降動作中の昇降ガイドを示す図である。 図16Iは、上段ポストを最も下降させた状態を示す図である。 図17は、変形例にかかる昇降ガイドの概略構成を示す側面図である。
本発明の一実施形態にかかる昇降ガイドは、溝を有する概略円筒形状の第1ポストと、溝に嵌合するピンを有し、第1ポストと中心軸が一致するように配置され、第1ポストと径の異なる概略円筒形状の第2ポストとを備える。溝は、第1ポストの軸方向(以下、単に軸方向と呼ぶ)に沿って形成される軸部と、軸方向の一端において軸部に連続し、第1ポストの周方向に沿って形成される突出部とを含む(昇降ガイドの第1の構成)。
上記の構成によれば、第1ポストと第2ポストとはともに概略円筒形状である。第1ポストと第2ポストとは径が異なり、互いの中心軸が一致するように配置されている。そのため、第1ポストと第2ポストとは、軸方向に相対的に移動することができる。また、第1ポストと第2ポストとは、中心軸を回転軸として、相対的に回転することができる。
第1ポストと第2ポストとの軸方向の相対的な位置関係を変えることで、昇降ガイドを軸方向に伸縮させることができる。このとき、第2ポストのピンは、第1ポストの溝の軸部に沿って移動する。ピンを溝の軸部の端部(突出部が形成されている側の端部)まで移動させた状態で、第1ポストと第2ポストとを相対的に回転させることで、ピンが溝の突出部に位置するようすることできる。この状態では、ピンと溝とが干渉するため、第1ポストと第2ポストとの軸方向に沿った相対的な位置関係を変えることができない。すなわち、昇降ガイドの伸縮状態が保持される。
上記昇降ガイドの第1の構成において、突出部の上記一端側の端辺は、軸部に近づくにつれて上記一端側へ向かうように傾斜することが好ましい(昇降ガイドの第2の構成)。
被搬送物を支持しているとき、昇降ガイドは被搬送物から圧縮荷重を受ける。この際、ピンは、突出部の端辺に押し付けられる。そのため、ピンを突出部から軸部に移動させる際、ピンが突出部に噛みこんで動かなくことが考えられる。上記の構成によれば、突出部の端辺のうち、ピンが押し付けられる端辺と対向する端辺が、軸部に近づくにつれて、ピンが押し付けられる方向と反対側に向かって傾斜している。そのため、ピンをこの傾斜した端辺の側に移動させながら周方向に移動させれば、ピンを突出部から軸部に移動させることができる。すなわち、昇降ガイドに引張荷重を加えながら第1ポストと第2ポストとを相対的に回転させれば、ピンを突出部から軸部に移動させることができる。
本発明の一実施形態にかかる昇降装置は、上記の第1または第2の構成にかかる昇降ガイドと、第1ポストおよび第2ポストの一方を軸方向に沿って昇降させる昇降手段と、第1ポストおよび第2ポストの他方を当該ポストの中心軸を回転軸として回転させる回転手段とを備える(昇降装置の第1の構成)。
上記昇降装置の第1の構成において、昇降手段は、相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニットと、噛合チェーンユニットの剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータとを含むことが好ましい(昇降装置の第2の構成)。
上記の構成によれば、昇降ガイドの下部にストローク分のスペースを設ける必要がなくなる。そのため、昇降装置をコンパクトにできる。
上記昇降装置の第1または第2の構成において、昇降手段および回転手段を制御する制御装置をさらに備え、制御装置は、昇降手段によって、ピンが溝の軸部の端部に位置するように上記一方のポストを上昇させる上昇動作と、上昇動作後に、回転手段によって、ピンが溝の突出部に位置するように上記他方のポストを回転させるロック動作とを実行することが好ましい(昇降装置の第3の構成)。
上記昇降装置の第3の構成において、制御装置は、ロック動作後に、昇降手段によって、昇降ガイドに圧縮荷重を加える保持動作をさらに実行することが好ましい(昇降装置の第4の構成)。
上記の構成によれば、制御装置は、昇降ガイドに圧縮荷重を加える。これによって、被搬送物の偏荷重によって生じる引張荷重に対抗することができる。そのため、昇降ガイドの剛性が向上し、振れやガタツキを低減することができる。
上記昇降装置の第1〜第4のいずれかの構成において、昇降ガイドを支持するフレームと、昇降手段を支持する支持部材と、フレームと支持部材との間隔を規制する弾性部材とをさらに備えることが好ましい(昇降装置の第5の構成)。
昇降ガイドがロックされているとき、すなわち第1ポストと第2ポストとの軸方向に沿った位置関係が固定されているときに、昇降手段によって昇降ガイドを伸縮させようとすると、昇降手段からの力は、昇降ガイド全体を移動させる力として作用する。上記の構成によれば、昇降ガイドを支持するフレームと昇降手段を支持する支持部材との間隔を弾性部材によって規制する。この構成によれば、弾性部材の弾性定数を調整することによって、昇降ガイドに加わる荷重の大きさを調整することができる。
本発明の一実施形態にかかる搬送装置は、上記第1〜第5のいずれかの構成の昇降装置を備える(搬送装置の第1の構成)。
[実施の形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[全体の構成]
図1は、本発明の一実施形態にかかる搬送装置1の概略構成を示す斜視図である。図2は、搬送装置1の平面図である。搬送装置1は、フレーム11および12、車輪13、ならびに昇降装置L(図2)を備えている。
フレーム11および12は、搬送装置1の車体を構成する。作業者が搬送装置1の上に乗って作業できるように、フレーム11および12の上に板等が配置されていても良い。
搬送装置1は、車輪13によって走行することができる。搬送装置1は、車輪13を駆動する駆動装置を搭載しておらず、例えばフリクションドライブ等の外部駆動装置によって駆動される。
搬送装置1は、昇降装置Lを2基備えている。昇降装置Lのそれぞれは、昇降ガイド20と、昇降ガイド20を昇降する噛合チェーンアクチュエータ15(図2)と、噛合チェーンアクチュエータ15を駆動するモータM1とを備えている。2台のモータM1の出力軸は、軸継手14(図2)によって連結されている。これによって、2基の昇降装置Lが互いに同期して動作するように構成されている。
図3および図4は、昇降装置Lの概略構成を示す斜視図である。図3は昇降ガイド20の上端を最も上昇させたときの状態を示し、図4は昇降ガイド20の上端を最も下降させたときの状態を示している。
昇降ガイド20は、下段ポスト21と、中段ポスト22〜27と、上段ポスト28とを備えている。下段ポスト21、中段ポスト22〜27、および上段ポスト28は、それぞれ概略円筒形状であり、互いに中心軸が一致するように配置されている。中段ポスト22の外径は下段ポスト21の内径よりも小さく、中段ポスト22は下段ポスト21の内側を鉛直方向に沿って移動することができる。同様に、中段ポスト23〜27および上段ポスト28はそれぞれ、中段ポスト22〜27の内側を鉛直方向に沿って移動することができる。この構成によって、昇降ガイド20は、鉛直方向に伸縮することができる。
昇降ガイド20は、サブフレーム41、およびベースプレート42を介してフレーム11に固定されている。より詳しくは、一対のサブフレーム41が、フレーム11の長軸方向に間隔をおいて固定されている。サブフレーム41のそれぞれは、正面視(yz平面視)概略U字状の形状を有し、2本のフレーム11に固定されている。ベースプレート42は、一対のサブフレーム41の底面に固定されている。昇降ポスト20は、ベースプレート42の上に設置されている。
噛合チェーンアクチュエータ15は、サブフレーム41、プレート51、および支持部材52等を介してフレーム11に固定されている。詳しい構成は後述するが、噛合チェーンアクチュエータ15は、昇降ガイド20を支持するベースプレート42とは独立してフレーム11に固定されている。
図5は、噛合チェーンアクチュエータ15の内部構成を模式的に示す図である。噛合チェーンアクチュエータ15は、噛合チェーンユニット30と、スプロケット151および152と、チェーンガイド153とを備えている。
スプロケット151は、モータM1の出力軸と同軸に形成されている。スプロケット152は、図示しない同期歯車によって、スプロケット151と反対方向に同じ速度で回転するように構成されている。
図5において、スプロケット151を反時計回りに回転させると、スプロケット152は時計回りに回転し、噛合チェーンユニット30は鉛直方向上側に移動する。このとき、噛合チェーン30Aと噛合チェーン30Bとが相互に噛み合って、剛直化部30aを形成する。一方、スプロケット151を時計回りに回転させると、スプロケット152は反時計回りに回転し、噛合チェーンユニット30は鉛直方向下側に移動する。このとき、噛合チェーン30Aと噛合チェーン30Bとは、チェーンガイド153の作用によって相互に噛み外れて、水平方向に分離する。
図6は、噛合チェーン30Aの概略構成を示す分解斜視図である。噛合チェーン30Aは、複数の外プレート31、複数のピン32、複数の内リンクユニットLU、および複数の中間プレート36を備えている。なお、噛合チェーン30Bの構成は噛合チェーン30Aと同様であるため、図示および詳しい説明は省略する。
複数の内リンクユニットLUのそれぞれは、一対の内プレート33と、一対のブシュ34と、一対のローラ35とを備えている。一対の内プレート33は、ブシュ34を間に挟んで、互いに対向するように配置されている。ブシュ34は内プレート33に圧入されており、内プレート33とブシュ34とは一体になっている。一方、ローラ35は、ブシュ34を回転軸として回転できるように取り付けられている。
ピン32は、内リンクユニットLUのブシュ34の内側に挿入される。内リンクユニットLUは、ブシュ34を軸受、ピン32を回転軸として回転できるように取り付けられている。
ピン32の両端には、外プレート31が配置されている。隣接する内リンクユニットLU同士の間には、中間プレート36が配置されている。ピン32は外プレート31および中間プレート36に圧入されており、ピン32、外プレート31、および中間プレート36は一体になっている。外プレート31および中間プレート36によって、内リンクユニットLUの位置が規制される。
噛合チェーン30Aは、3つの内リンクユニットLUを備えた、3列構造のチェーンである。この構成は例示であって、噛合チェーン30Aは、内リンクユニットLUが1つで中間プレート36を備えないシングルチェーンであっても良いし、2列構造のチェーンであっても良いし、4列構造以上のチェーンであっても良い。また、噛合チェーン30Aは、ローラ35を備えない、いわゆるブシュチェーンであっても良い。
剛直化部30a以外の部分では、内リンクユニットLUは、外プレート31および中間プレート36に対して、ピン32を回転軸として回転することができる。そのため、噛合チェーン30Aおよび噛合チェーン30Bは、剛直化部30a以外の部分では、ピン32を軸として折り曲がることができる。
一方、剛直化部30aでは、噛合チェーン30Aの外プレート31、内プレート33、および中間プレート36と、噛合チェーン30Bの外プレート31、内プレート33、および中間プレート36とが相互に噛み合っている。そのため、剛直化部30aでは、内リンクユニットLUは、外プレート31および中間プレート36に対して回転することができない。これによって、噛合チェーンユニット30は、剛直化部30aでは、1本の柱状の構造体となる。
図5に示すように、噛合チェーンユニット30の剛直化部30aの上端は、上段ポスト28に固定されている。噛合チェーンユニット30を鉛直方向に沿って移動させることによって、上段ポスト28を昇降することができる。また、上段ポスト28が所定の高さ以上に持ち上げられると、後述する機構によって、中段ポスト27が連動して持ち上げられる。同様に、中段ポスト27〜23がそれぞれ所定の高さ以上に持ち上げられると、中段ポスト26〜22が連動して持ち上げられる。
既述のように、噛合チェーンアクチュエータ15は、サブフレーム41、プレート51、および支持部材52等を介してフレーム11(図1)に固定されている。より詳しくは、一対のサブフレーム41のぞれぞれの上面に、プレート51が固定されている。一対のプレート51のそれぞれは、サブフレーム41の上面から昇降ガイド20と反対側にせり出している。支持部材52は、プレート51のせり出した部分から、複数のボルト53によって吊るされている。複数のボルト53のそれぞれには、筒状の弾性体54が挿入されている。弾性体54は例えば、ウレタンスプリングである。噛合チェーンアクチュエータ15は、支持部材52によって支持されている。
ベースプレート42の下面と支持部材52の上面との間には、クリアランスΔが設けられている。そのため、支持部材52およびこれに支持されている噛合チェーンアクチュエータ15は、弾性体52を圧縮変形させて鉛直方向上側に移動することができる。詳細は後述するが、この機構によって、弾性体52の弾性定数を調整してモータM1のトルク制御を行うことができる。
[昇降ガイド20の構成]
以下、昇降ガイド20の構成を詳しく説明する。
図7は、昇降ガイド20の下段ポスト21の側面図である。図8は、下段ポスト21の平面図である。下段ポスト21は、円筒部210と、円筒部210の下端に形成されたフランジ部211と、円筒部210の外周に固定されたピンホイール212と、円筒部210の内周面の一部に固定されたベアリング213とを備えている。
円筒部210は、完全な円筒でなくても良く、例えば上端部と下端部とで径が若干異なっていても良い。円筒部210およびベアリング213には、円筒部210およびベアリング213を貫通する溝210aが形成されている。図8では、図を分かり易くするために溝210aの部分にハッチングを付して示している。溝210aは、円筒部210の周上に3箇所、等間隔に配置されている。換言すれば、3つの溝210aは、隣接する2つの溝210aの中心角が120°になるように配置されている。
溝210aのそれぞれは、鉛直方向に沿って形成された軸部210a1と、軸部210a1の上端部に連続して、周方向に沿って形成された突出部210a2とを含んでいる。突出部210a1の鉛直方向上側の端辺は、水平面から角度θだけ傾いている。より詳しくは、この端辺は、軸部210a1から離れるにしたがって鉛直方向下側へ向かうように傾斜している。角度θは、好ましくは15°以下であり、より好ましくは10°未満である。
図9は、昇降ガイド20の中段ポスト22の側面図である。図10は、中段ポスト22の平面図である。中段ポスト22は、円筒部220と、円筒部220の外周面に固定されたピン221と、円筒部220の内周面の一部に固定されたベアリング222とを備えている。
ピン221は、円筒部220の周上に3箇所、等間隔に配置されている。換言すれば、3つのピン221は、隣接する2つのピンaの中心角が120°になるように配置されている。ピン221のそれぞれは、下段ポスト21の溝210aに嵌合するように形成されている。すなわち、ピン221の外径は、下段ポスト21の溝210aの幅よりも小さい。
円筒部220は、完全な円筒でなくても良く、例えば、上端部と下端部とで径が若干異なっていても良い。円筒部220には、円筒部220を貫通する溝220aが形成されている。溝220aは、下段ポストの溝210aと同様に、円筒部220の周上に3箇所、等間隔に配置されている。
溝220aのそれぞれは、溝210aと同様に、鉛直方向に沿って形成された軸部220a1と、軸部220a1に連続して、軸部220a1の上端から周方向に沿って形成された突出部220a2とを含んでいる。突出部220a1の鉛直方向上側の端辺は、水平面から傾いている。
中段ポスト23〜27の構成は、中段ポスト22と概略同じである。すなわち、中段ポスト23〜27のそれぞれは、円筒部と、円筒部の外周面に固定されたピンと、円筒部の内周面の一部に固定されたベアリングとを備えている。ピンは、円筒部の周上に3箇所、等間隔に配置されている。ピンのそれぞれは、そのピンが配置されている中段ポストの一段下の中段ポストの溝に嵌合するように形成されている。
中段ポスト23〜27も、円筒部には、円筒部を貫通する溝が形成されている。これら溝のそれぞれは、鉛直方向に沿って形成された軸部と、軸部に連続して、軸部の上端から周方向に沿って形成された突出部とを含んでいる。突出部の鉛直方向上側の端辺は、水平面から傾いている。
図11は、昇降ガイド20の上段ポスト28の側面図である。図12は、上段ポスト28の平面図である。上段ポスト28は、円筒部280と、円筒部280の外周面に固定されたピン281と、円筒部280の上端部に固定されたプレート282とを備えている。
ピン281は、円筒部280の周上に3箇所、等間隔に配置されている。ピン281のそれぞれは、中段ポスト28の円筒部の溝に嵌合するように形成されている。
プレート282の底面には、噛合チェーンユニット30(図5)の先端が固定される。
図13は、昇降装置Lの構成から、昇降ガイド20の下段ポスト21の周辺を抜き出して示す図である。ベースプレート42には、昇降ガイド20に加えて、ピンホイール212を回転させるためのピニオン43と、ピニオン43を駆動させるためのモータM2と、抜け防止金具44とが設置されている。
図14は、図13におけるXIV−XIV線に沿った断面図である。図14に示すように、フランジ部211の下面とベースプレート42の上面との間には、スラストベアリング45が配置されている。抜け防止金具44は、昇降ガイド20がベースプレート42から浮き上がらないように、フランジ部211を規制している。
下段ポスト21は、スラストベアリング45によって、円筒部210の中心軸を回転軸として回転することができる。すなわち、昇降装置Lは、ピニオン43を回転させることによって、下段ポスト21を回転させることができる。
中段ポスト22は、下段ポスト21の円筒部210の内周面と中段ポスト22の円筒部220の外周面との間に配置されたベアリング213によって、下段ポスト21に対して相対的に回転することができる。同様に、中段ポスト23〜27はそれぞれ、中段ポスト22〜26に対して相対的に回転することができる。また、上段ポスト28は、中段ポスト27に対して相対的に回転することができる。
[昇降装置Lの動作]
次に、図15および図16A〜図16Iを用いて、昇降装置Lの動作について説明する。以下の説明では、中段ポスト23のピンをピン231、中段ポスト24のピンをピン241、・・・、中段ポスト27のピンをピン271と呼んで参照する。同様に、中段ポスト23の円筒部に形成された溝を溝230a、中段ポスト24の円筒部に形成された溝を溝240a、・・・、中段ポスト27の円筒部に形成された溝を溝270aと呼んで参照する。
図15は、昇降装置Lの機能的構成を示す機能ブロック図である。昇降装置Lは、制御装置CTRLを備えている。制御装置CTRLは、モータM1(噛合チェーン駆動モータ)を通じて噛合チェーンアクチュエータ15の動作を制御し、モータM2(ピニオン駆動モータ)を通じてピニオン43の動作を制御する。制御装置CTRLは例えば、搬送装置1(図1)に搭載されていても良い。制御装置CTRLは、あるいは、搬送装置1の外部に設置され、ケーブルまたは無線によってモータM1およびモータM2に信号を供給するように構成されたものであっても良い。
制御装置CTRLは、モータM1およびモータM2を制御して、上昇動作、ロック動作、保持動作、ロック解除動作、および下降動作を行う。
(上昇動作)
図16Aは、上昇動作中の昇降ガイド20を示す図である。制御装置CTRLは、モータM1を駆動して、噛合チェーンユニット30(図5)の先端部を上昇させる。これによって、上段ポスト28が上昇する。このとき、上段ポスト28のピン281は、中段ポスト27の溝270aの軸部に沿って移動する。上段ポスト28が所定の高さまで持ち上げられると、ピン281が溝270aの鉛直方向上側の内壁に接触する。上段ポスト28がさらに持ち上げられると、ピン281を介して中段ポスト27が連動して持ち上げられる。同様に、中段ポスト27〜23がそれぞれ所定の高さ以上に持ち上げられると、中段ポスト26〜22が連動して持ち上げられる。
制御装置CTRLは、モータM1を所定の回転数だけ回転させて、噛合チェーンユニット30の先端部を所定の距離だけ上昇させる。制御装置CTRLは、これによって、昇降ガイド20を所定の距離だけ上昇させる。図16Bは、昇降ガイド20をポスト5段分だけ上昇させた状態を示す図である。このとき、ピン281は、溝270aの上端部にある。同様に、ピン271、261、251はそれぞれ、溝260a、250a、240aの上端部にある。
上記の動作において、ポスト間の摩擦等によって、2つ以上の中段ポストが同時に持ち上げられることも起こり得る。そのため昇降装置Lは、上昇させないポスト(図17の例では中段ポスト22および中段ポスト23)を固定しておく機構を備えていることが好ましい。この機構は例えば、各ポストの円筒部に貫通孔を設けておき、この貫通孔に電動シリンダ等によってピンを抜き差しすることによって実現することができる。すなわち、外側の幾つかのポストにピンを差して、これらを固定しておくことができる。
(ロック動作)
図16Cは、ロック動作中の昇降ガイド20を示す図である。制御装置CTRLは、モータM2を駆動して、下段ポスト21を矢印CCWの方向に回転させる。このとき、中段ポスト22のピン221は、下段ポスト21の溝210aの軸部の内壁に接触している。そのため、下段ポスト21が回転することによって、中段ポスト22も連動して回転する。中段ポスト23も同様に、下段ポスト21および中段ポスト22と連動して回転する。
中段ポスト23が回転することによって、溝230aが移動する。このとき、中段ポスト24のピン241は、溝230aの突出部に入り込む。さらに中段ポスト23が回転すると、ピン241が溝230aの内壁に押されることによって、中段ポスト24が中段ポスト23と連動して回転する。同様に、中段ポスト24、25、26がそれぞれ所定の角度以上回転すると、中段ポスト25、26、27が連動して回転する。
制御装置CTRLは、モータM2を所定の回転数だけ回転させて、下段ポスト21を所定の角度だけ回転させる。制御装置CTRLは、上段ポスト28のピン281、および、下段ポスト21から突出している全ての中段ポストのピンが、それぞれの直下のポストの溝の突出部に入り込むように下段ポスト21を回転させる。図16Dは、上段ポスト28のピン281、および中段ポスト27〜24のピン271〜241がそれぞれ、溝270a〜230aの突出部に入り込んだ状態を示す図である。
例えば、各溝の軸部と突出部との間の中心角を10°とする。この場合、下段ポスト21を10°回転させることで、中段ポスト24のピン241が中段ポスト23の溝230aの突出部に入り込む。さらに10°回転させると、中段ポスト25のピン251が中段ポスト24の溝240aの突出部に入り込む。以下同様にして、下段ポスト21を合計50°回転させることで、図16Dに示す状態を実現することができる。
上記の例では、下側のポストから順番に回転する場合を説明したが、ポスト間の摩擦等によって、2つ以上のポストが同時に回転することも起こり得る。しかし、ポストがどのような順番で回転したとしても、下段ポスト21を所定の角度だけ回転させれば、最終的には図16Dに示す状態を実現することができる。
図16Dに示す状態においては、上段ポスト28は、ピン281が溝270aの内壁と干渉するため、鉛直方向下側に移動することができない。同様に、中段ポスト27、26、25、24もそれぞれ、ピン271、261、251、241が溝260a、250a、240a、230aの内壁と干渉するため、鉛直方向下側に移動することができない。
この構成によれば、噛合チェーンアクチュエータ15(図5)が誤動作したり、噛合チェーンユニット30(図5)が損傷したりした場合でも、昇降ガイド20を下降させないようにすることができる。すなわち、この構成によれば、昇降ガイド20が不意に下降することを機械的に防止することができる。
(保持動作)
制御装置CTRLは、図16Dに示す状態から、モータM1を駆動して、噛合チェーンユニット30(図5)を鉛直方向下側に引っ張る。噛合いチェーンユニット30に引っ張られて、上段ポスト28にも、鉛直方向下側へ引っ張られる。このとき、上段ポスト28のピン281を介して、中段ポスト27に鉛直方向下側へ力が加わる。以下同様に、中段ポスト26〜23にも鉛直方向下側へ力が加わる。図16Eは、昇降装置Lの各部材に加わる力を矢印で模式的に示す図である。
既述のように、下段ポスト21、中段ポスト22〜27、および上段ポスト28は、互いに中心軸が一致するように配置されている。上段ポスト28のピン281は、円筒部280の周上に3箇所、等間隔に配置されている。すなわち、上段ポスト28のピン281は中段ポスト27の中心軸から等距離の位置にある。さらに、3つのピン281が等間隔に配置されていることから、中段ポスト27が3つのピン281から受けるモーメントがつり合う。以下同様に、中段ポスト26〜23が受けるモーメントがつり合う。
この保持動作によって、昇降ガイド20の剛性を高めることができる。すなわち、昇降ガイド20に偏荷重が加わると、昇降ガイド20の中心軸の一方側には圧縮荷重が、他方側には引張荷重がかかる。上記の構成によれば、昇降ガイド20に中心軸に対称な圧縮荷重を付与しておくことで、引張荷重に対抗することができる。これによって、昇降ガイド20の振れやガタツキを低減することができる。
このとき、昇降ガイド20はロックされているため、噛合チェーンユニット30に引っ張られても下降しない。そのため、噛合チェーンアクチュエータ15および支持部材52には、昇降ガイド20に加わっている外力と同じ大きさの外力が加わる。この力は、弾性部材54の復元力とつりあっている。すなわち、昇降ガイド20に加わる力の大きさは、弾性部材54の復元力の大きさと等しい。したがって、昇降ガイド20に加える力の大きさは、弾性部材54の弾性定数によって調整することができる。
(ガイド解除動作)
制御装置CTRLは、保持動作が終了すると、モータM1を駆動して、噛合チェーンユニット30によって上部ガイド28を鉛直方向上側に押し上げる。これによって、ピン281、271、・・・、241が、溝270a、260a、・・・230aの上端面と接触する。
図16Fは、ロック解除動作中の昇降ガイド20を示す図である。制御装置CTRLは、上部ガイド28を鉛直方向上側に押し上げながら、モータM2を駆動して、下段ポスト21を、ロック動作時と反対方向の矢印CWの方向に回転させる。このとき、中段ポスト22のピン221は、下段ポスト21の溝210aの軸部の内壁に接触している。そのため、下段ポスト21が回転することによって、中段ポスト22も連動して回転する。中段ポスト23も同様に、下段ポスト21および中段ポスト22と連動して回転する。
中段ポスト23が回転することによって、溝230aが移動する。このとき、中段ポスト24のピン241が、溝230aの突出部から軸部に戻る。さらに中段ポスト23が回転すると、ピン241が溝230aの内壁に押されることによって、中段ポスト24が中段ポスト23と連動して回転する。同様に、中段ポスト24、25、26がそれぞれ所定の角度以上回転すると、中段ポスト25、26、27が連動して回転する。
制御装置CTRLは、モータM2を所定の回転数だけ回転させて、下段ポスト21を所定の角度だけ回転させる。制御装置CTRLは、上段ポスト28のピン281、および、下段ポスト21から突出している全ての中段ポストのピンが、それぞれの直下のポストの溝の軸部に戻るように下段ポスト21を回転させる。これによって、昇降ガイド20は、図16Cに示す状態に戻る。すなわち、ロック解除動作では、ロック動作と反対の動作を行うことで、昇降ガイド20のロックを解除する。
ロック動作時と同様に、ポスト間の摩擦等によって、2つ以上のポストが同時に回転することも起こり得る。しかし、ポストがどのような順番で回転したとしても、下段ポスト21を所定の角度だけ回転させれば、最終的には図16Cに示す状態を実現することができる。
このとき、ピンが溝の内壁に噛みこんで、ピンが溝の軸部に戻らないことが考えられる。
図16Gは、溝270aの周りを拡大して示す図である。既述のように、溝270aの突出部の鉛直方向上側の端辺は、水平面から角度θだけ傾いている。この構成によれば、解除動作時に、この傾きによってピン281を逃がすことができる。溝260a、250a、・・・、210aについても同様である。
(下降動作)
図16Hは、下降動作中の昇降ガイド20を示す図である。制御装置CTRLは、モータM1を駆動して、噛合チェーンユニット30の先端部を下降させる。これによって、上段ポスト28が下降する。このとき、上段ポスト28のピン281は、中段ポスト27の溝270aの軸部に沿って移動する。上段ポスト28が所定の位置まで下降すると、ピン281が溝270aの鉛直方向下側の内壁に接触する。上段ポスト28がさらに下降すると、ピン281を介して中段ポスト27が押し下げられる。同様に、中段ポスト27〜23がそれぞれ所定の位置まで下降すると、中段ポスト26〜22が連動して下降する。
制御装置CTRLは、モータM1を所定の回転数だけ回転させて、噛合チェーンユニット30の先端部を所定の距離だけ下降させる。制御装置CTRLは、これによって、昇降ガイド20を所定の距離だけ下降させる。図16Iは、上段ポスト28を最も下降させた状態を示す図である。
上記の動作においても、ポスト間の摩擦等によって、2つ以上の中段ポストが同時に下降することも起こり得る。この場合も、上昇動作と同様に、昇降装置Lは、下降させないポストを固定しておく機構を備えていることが好ましい。
以上、昇降装置Lの動作について説明した。上記では、昇降ガイド20を、ポスト5段分だけ上昇させる例を説明した。すなわち、中段ポスト24〜27および上段ポスト28を下段ポスト21から突出させる場合を説明した。しかし、昇降ガイド20は、その構成から明らかなように、支持高さを8段階に設定することができる。
以上の通り、本実施形態にかかる昇降ガイド20および昇降装置Lの構成によれば、昇降ガイド20が不意に下降することを機械的に防止することができる。
昇降ガイド20は、パンタグラフ型の昇降ガイド等と比較して、接地面積を小さくすることができる。また、昇降ガイド20による下降防止機構は、ラチェット機構等の他の下降防止機構と比較してシンプルであり、保守が容易で信頼性が高い。また、下降防止機構が外観から直感的に理解しやすいため、作業者等が感じる安心感が高いという効果もある。
[昇降ガイドの変形例]
図17は、本実施形態の変形例にかかる昇降ガイド60の概略構成を示す側面図である。昇降ガイド60は、下段ポスト61と、中段ポスト62〜67と、上段ポスト68とを備えている。
下段ポスト61は、下段ポスト21と比較して、円筒部に溝210aが形成されていない代わりに、円筒部の内周面に固定されたピン611を備えている。
中段ポスト62〜67の円筒部にはそれぞれ、溝620a〜670aが形成されている。溝620a〜670aのそれぞれは、溝220a〜270aを反転させた形状を有している。すなわち、溝620a〜670aのそれぞれは、溝220a〜270aと同様に軸部と突出部を有している。ただし、溝620a〜670aの突出部は、軸部の下端に連続して形成されている。
中段ポスト62〜67はそれぞれ、ピン621〜671を備えている。ピン621〜671は、ピン221〜271と異なり、それぞれのポストの円筒部の内周面に固定されている。
上段ポスト68は、上段ポスト28と比較して、ピン281を備えていないかわりに、円筒部に溝680aが形成されている。溝680aも、溝620a〜670aと同様に軸部と突出部を有している。
図17に示すように、ピン611〜671はそれぞれ溝620a〜680aに嵌合する。
この変形例によっても、本実施形態と同じ効果が得られる。
[その他の実施形態]
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、昇降ガイド20が、6つの中段ポスト22〜27を備えている場合を説明した。上述の通り、この構成によれば、昇降ガイド20の高さを8段階に設定することができる。中段ポストの数は任意である。中段ポストの数を増やすことで、昇降ガイド20の高さをよりきめ細かく設定することができる。また、中段ポストの数を0として、昇降ガイド20が下段ポスト21と上段ポスト28とからなる構成としても良い。
上記の実施形態では、各ポストに溝およびピンが3箇所ずつ形成されている場合を説明した。各ポストの溝およびピンの数は任意である。ただし、各ポストの溝およびピンの数は、2以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましい。そして、これらは、等間隔に配置されることが好ましい。上記の実施形態において説明したように、昇降ガイド20に加わる力を昇降ガイド20の中心軸に対して均等にすることができるからである。
上記の実施形態では、溝がポストを貫通している場合を説明した。しかし、溝は、ピンが嵌合することができれば良く、ポストを貫通していなくても良い。
上記の実施形態では、昇降ポスト20を昇降する昇降手段として、噛合チェーンアクチュエータ15を用いた場合を説明した。この構成によれば、図5に示すように、噛合チェーン30Aおよび30Bを水平方向に分離させることができる。これによって、昇降装置Lをコンパクトにすることができる。しかし、昇降ポスト20を昇降する昇降手段は、これに限定されない。昇降手段としては、例えば油圧シリンダ、電動シリンダ等、任意の手段を用いることができる。また、昇降ガイド20の外側から上段ポスト26を吊り上げる構成としても良い。
上記の実施形態では、下段ポスト21を回転させる回転手段として、ピンホイール212とピニオン23とを用いた場合を説明した。しかし、下段ポスト21を回転させる回転手段は、これに限定されない。回転手段としては、例えばチェーンとスプロケット、ベルトとプーリ、あるいはダイレクトドライブ等、任意の手段を用いることができる。
上記の実施形態では、搬送装置1は、車輪13を駆動する駆動装置を備えていない場合を説明した。しかし、搬送装置1は、車輪13を駆動する駆動装置、例えばモータやエンジン等を備えていても良い。
本発明は、昇降ガイド、昇降装置、これを備えた搬送装置として産業上の利用が可能である。
1 搬送装置
11,12 フレーム
13 車輪
14 軸継手
L 昇降装置
15 噛合チェーンアクチュエータ
M1 モータ
20 昇降ガイド
21 下段ポスト
22〜27 中段ポスト
28 上段ポスト
30 噛合チェーンユニット
30A,30B 噛合チェーン

Claims (8)

  1. 溝を有する概略円筒形状の第1ポストと、
    前記溝に嵌合するピンを有し、前記第1ポストと中心軸が一致するように配置され、前記第1ポストと径の異なる概略円筒形状の第2ポストとを備え、
    前記溝は、前記第1ポストの軸方向に沿って形成される軸部と、前記軸方向の一端において前記軸部に連続し、前記第1ポストの周方向に沿って形成される突出部とを含む、昇降ガイド。
  2. 前記突出部の前記一端側の端辺は、前記軸部に近づくにつれて前記一端側へ向かうように傾斜する、請求項1に記載の昇降ガイド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の昇降ガイドと、
    前記第1ポストおよび前記第2ポストの一方を前記軸方向に沿って昇降させる昇降手段と、
    前記第1ポストおよび前記第2ポストの他方を当該ポストの中心軸を回転軸として回転させる回転手段とを備える、昇降装置。
  4. 前記昇降手段は、相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニットと、前記噛合チェーンユニットの剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータとを含む、請求項3に記載の昇降装置。
  5. 前記昇降手段および前記回転手段を制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記昇降手段によって、前記ピンが前記溝の前記軸部の端部に位置するように前記一方のポストを上昇させる上昇動作と、
    前記上昇動作後に、前記回転手段によって、前記ピンが前記溝の前記突出部に位置するように前記他方のポストを回転させるロック動作とを実行する、請求項3または4に記載の昇降装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記ロック動作後に、前記昇降手段によって、前記昇降ガイドに圧縮荷重を加える保持動作をさらに実行する、請求項5に記載の昇降装置。
  7. 前記昇降ガイドを支持するフレームと、
    前記昇降手段を支持する支持部材と、
    前記フレームと前記支持部材との間隔を規制する弾性部材とをさらに備える、請求項3〜6のいずれか一項に記載の昇降装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の昇降装置を備える、搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017218757A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 株式会社ツバキE&M 昇降装置
CN108406283A (zh) * 2018-04-05 2018-08-17 桐乡市洲泉佳力塑料制品厂 一种工件和套筒的卡接装置

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