JP2015110469A - シート搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015110469A
JP2015110469A JP2013253396A JP2013253396A JP2015110469A JP 2015110469 A JP2015110469 A JP 2015110469A JP 2013253396 A JP2013253396 A JP 2013253396A JP 2013253396 A JP2013253396 A JP 2013253396A JP 2015110469 A JP2015110469 A JP 2015110469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
tray
support
recording
bypass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013253396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6136905B2 (ja
Inventor
竜司 山本
Ryuji Yamamoto
竜司 山本
雄太 内野
Yuta Uchino
雄太 内野
亘 杉山
Wataru Sugiyama
亘 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2013253396A priority Critical patent/JP6136905B2/ja
Priority to CN201420555785.4U priority patent/CN204342116U/zh
Priority to US14/501,853 priority patent/US9890000B2/en
Publication of JP2015110469A publication Critical patent/JP2015110469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6136905B2 publication Critical patent/JP6136905B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】シート支持部の支持面を別部材によって延長することができ、かつシートの分離性能への影響を抑制できる手段を提供する。
【解決手段】複合機10は、搬送経路65及びバイパス経路66を有する筐体14と、筐体14が載置される載置面に対して傾斜した支持面90を有するバイパストレイ70と、バイパストレイ70の支持面90より載置面側に配置された分離片72と、支持面90に近い近位端部96が仮想平面6より載置面側に位置しており、かつ支持面90から遠い遠位端部97が仮想平面6上に位置する開放位置に移動可能なトレイカバー94と、トレイカバー94に設けられており、支持面107がトレイカバー94の内面95側へ露出する突出状態に回動可能なサポート部材101と、支持面90及び遠位端部97に支持されたシートを分離片72に対して摺動させつつバイパス経路66へ給送する給送ローラ76と、を具備する。
【選択図】図10

Description

本発明は、シート支持部から搬送経路に沿ってシートが給送されるシート搬送装置、及び当該シート搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
装置筐体内部の搬送経路に沿って搬送されるシートに画像を記録する画像記録装置が知られている。画像記録装置には、複数枚のシートを支持するシート支持部を有するものがある。シート支持部の一例として、支持面が重力方向に対して傾斜しており、重力方向へ向かって斜め下方へシートを案内するものがある(特許文献1)。シート支持部から給送されるシートは、支持面の下方に設けられた分離部によってシートの束から1枚のシートが分離されて搬送経路へ進入する。
画像記録装置に用いられるシートには、例えばJIS規格のA4やA3など、様々な大きさのものがある。最近では、日本の事務用として一般的に使用頻度が高いA4の他、さらに大きなA3サイズの使用頻度も高まっている。そのために、シート支持部の支持面を延長すべく、延長トレイが設けられることがある(特許文献2)。
特開2003−327332号公報 特開平5−278868号公報
シート支持部の支持面を構成する部材とは別の部材である延長トレイの支持面が、シート支持部の支持面と相まってシートを支持する構成では、延長トレイがシート支持部に回動可能に設けられていることがある。例えば、シート支持部が相互に回動可能な複数の部材から構成されていると、回動状態によっては、延長トレイの支持面と、シート支持部の支持面とが同一仮想平面に含まれるように配置されるか、または僅かな段差があっても少なくとも平行になるように配置されることが、構造上難しい場合がある。そのため、このような配置が考慮されることなく簡易な構成によって延長トレイがシート支持部において回動可能に設けられると、シート支持部の支持面と延長トレイの支持面とが同一仮想平面に含まれなかったり、平行とならなかったりする。その結果、シート支持部の支持面と延長トレイの支持面とに支持されるシートが撓んだり湾曲したりする。シートの撓み又は湾曲の向きによっては、分離部による分離性能が低下するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート支持部の支持面を別部材の支持面によって延長することができ、かつシートの分離性能の低下を抑制できる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、内部に搬送経路を有する装置筐体と、上記装置筐体が載置される載置面に対して傾斜しており、複数枚のシートを積層状態で支持する第1面を有するシート支持部と、上記シート支持部の上記載置面側に配置されており、上記第1面に支持されたシートの端に当接する分離部と、上記シート支持部において上記分離部と反対側に配置されており、上記第1面と同じ向きの第2面のうち、上記第1面に近い近位端部が上記第1面を含む仮想平面より上記載置面側に位置し、かつ上記第1面から遠い遠位端部が上記仮想平面上に位置する第1位置、及び上記遠位端部が上記仮想平面とは異なる位置に位置する第2位置に移動可能な第1板材と、上記第1板材に設けられており、上記第1面と同じ向きの第3面が上記第1板材と重畳する第3位置、及び上記第3面が上記第1板材の上記第2面側に露出する第4位置に回動可能な第2板材と、上記第1面及び上記第2面の遠位端部に支持されたシートを上記分離部に対して摺動させつつ上記搬送経路へ給送する給送部と、を具備する。上記第1板材は、上記第3位置における上記第3面が上記第1位置における上記第2面と平行になる姿勢に上記第2板材を支持するとともに、上記第4位置における上記第3面が上記第1位置における上記仮想平面と平行になる姿勢に上記第2板材を支持する回動支持部を有するものである。
シート支持部の第1面と、第1位置の第1板材の第2面の遠位端部とが、同じ仮想平面に含まれるので、第1面及び第2面の遠位端部によって支持されたシートが撓んだり湾曲したりしない。また、第1位置の第1板材において、第4位置の第2板材の第3面が仮想平面と平行なので、第2面の遠位端部と第3面との境界においてシートの支持面が屈曲しない。
(2) 上記回動支持部は、上記第2板材に形成された貫通孔に挿通される軸と、上記軸周りに設けられており、上記第2板材が摺接するカムと、上記カムと対向して設けられており、上記第4位置における上記第2板材を上記カムとの間に挟み込む支持板と、を有するものであってもよい。
これにより、簡易な構成で回動支持部が実現される。
(3) 上記支持板は、上記第2面の遠位端部の一部を構成するものであってもよい。
これにより、遠位端部の面積を大きくすることができる。
(4) 上記シート支持部は、上記装置筐体に設けられた固定部と、当該固定部に回動可能に設けられた可動部と、を有しており、上記第1面は、上記可動部に設けられたものであってもよい。
可動部の回動によって、装置の小型化が実現される。
(5) 上記可動部は、上記第1面が、上記載置面に対して直交した収納状態に状態変化するものであってもよい。
これにより、効率的に装置が小型化される。
(6) 上記第2位置の上記第1板材は、上記収納状態の上記可動部において上記第1面側の空間を覆うものであってもよい。
板材が第2位置にあるときに、シート支持部の第1面側の空間に異物や塵埃などが進入することが防止される。
(7) 上記可動部は、シートの搬送向きに沿う端縁を案内するサイドガイドを有しており、上記第1面は、上記サイドガイドに設けられていてもよい。
シート支持部にシートを補充するときに、シートの端縁の位置合わせが容易となる。
(8) 上記給送部は、上記第1面及び上記第2面の遠位端部が支持する複数枚のシートの束から最上位置のシートに当接して回転する給送ローラを有するものであってもよい。
給送ローラよって、第1面及び第2面の遠位端部に支持された複数枚のシートの束から1枚が分離されて搬送経路へ給送される。
(9) 上記シート支持部は、上記第1面の下方に重畳する第5位置と、上記第1面から上記分離部と反対側へ突出した第6位置に移動する延長部材を更に有しており、上記第1板材は、上記延長部材に設けられたものであってもよい。
延長部材によって、より大きなサイズのシートがシート支持部によって支持可能となる。
(10) 本発明は、上記シート搬送装置と、上記搬送経路においてシートに画像を記録する記録部と、を具備する画像記録装置として捉えられてもよい。
本発明によれば、シート支持部の第1面を第1板材の第2面及び第2板材の第3面によって延長することができ、かつ分離部によるシートの分離性能の低下が抑制できる。
図1は、可動部69が起立状態の複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を示す縦断面図である。 図3は、可動部69が倒伏状態であって、トレイカバー94が封止位置のバイパストレイ70を示す斜視図である。 図4は、図3のIV−IV断面を示す断面図である。 図5は、可動部69が除かれた状態の複合機10の後面側の外観斜視図である。 図6は、可動部69が倒伏状態であって、トレイカバー94が開放位置のバイパストレイ70を示す斜視図である。 図7は、図6のVII−VII断面を示す断面図である。 図8は、可動部69が倒伏状態であって、延長部材89が引き出され、トレイカバー94が開放位置のバイパストレイ70を示す斜視図である。 図9は、図8のIX−IX断面を示す断面図である。 図10は、可動部69が倒伏状態であって、延長部材89が引き出され、トレイカバー94が開放位置であり、サポート部材101が突出状態のバイパストレイ70を示す斜視図である。 図11は、図10のXI−XI断面を示す断面図である。 図12は、収容状態のサポート部材101及び外面材105を示す斜視図である。 図13は、突出状態のサポート部材101及び外面材105を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る複合機10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、複合機10(本発明の画像記録装置の一例)が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11が画像記録装置に相当する。
プリンタ部11は、前面に開口13が形成された筐体14を有している。また、各種サイズの記録用紙を収容可能な給送トレイ20及び排出トレイ21が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。筐体14の底面が、複合機10が設置される載置面に当接する。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20から記録用紙を給送する給送部15、記録用紙に画像を記録する記録部24、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55などを備えている。
図1に示されるように、プリンタ部11の上方には、スキャナ部12が設けられている。スキャナ部12の筐体16の前後方向8及び左右方向9の寸法は、プリンタ部11の筐体14と同じである。したがって、プリンタ部11の筐体14及びスキャナ部12の筐体16が一体となって、複合機10の概ね直方体形状の外形を形成している。スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。なお、フラットベッドスキャナの構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。また、スキャナ部12には、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して搬送する自動原稿搬送装置(ADF)が設けられていてもよい。
[プリンタ部11]
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。プリンタ部11が画像記録装置に相当する。また、プリンタ部11において記録用紙などのシートを搬送する機構がシート搬送装置に相当する。
[給送トレイ20]
給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上面が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の上面前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に着脱自在に装着される。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。
[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、駆動伝達機構27及び分離パッド23を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間が可能である。したがって、記録用紙を収容して給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25は、給送トレイ20に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送トレイ20の支持面に、給送ローラ25が当接する位置には分離パッド23が設けられている。分離パッド23は、記録用紙に対して、給送トレイ20の支持面の摩擦係数より大きな摩擦係数を有する材料で形成されている。
給送ローラ25には、モータ(不図示)の駆動力が駆動伝達機構27を通じて伝達される。駆動伝達機構27は、軸28に伝達された回転を無端ベルトにより給送ローラ25の軸へ伝達する。給送ローラ25が、給送トレイ20の支持面上に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、当該記録用紙が搬送経路65へ給送される。記録用紙が搬送経路65へ給送されるとき、記録用紙の先端が、給送トレイ20の前後方向8の後側に設けられた分離部材35と当接する。その結果、一番上側の記録用紙のみが下側の記録用紙から分離されて搬送される。そして、一番上側の記録用紙よりも下側の記録用紙は、一番上側の記録用紙に引き摺られることなく給送トレイ20内に収容されたままで保持される。
[搬送経路65]
図2に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後ろ側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。
湾曲路65Aは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材18、内側ガイド部材19、及びガイド部材31によって規定されている。直線路65Bは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン42、並びにガイド部材32及びガイド部材33によって規定されている。
給送トレイ20の給送ローラ25によって搬送経路65に沿って給送された記録用紙は、湾曲路65Aに沿って下方から上方へ向かって搬送向きが反転され、直線路65Bに沿って搬送向きが反転することなく後方から前方へ向かって搬送される。
外側ガイド部材18は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、外側の案内面を構成する部材である。内側ガイド部材19は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、内側の案内面を構成する部材である。なお、各案内面は、1つの面で構成されていてもよいし、複数のリブの先端面の群として構成されていてもよい。
ガイド部材31は、第1搬送ローラ対54の直上流(後ろ側)において内側ガイド部材19の上方に配置されている。外側ガイド部材18及びガイド部材31は、後述されるバイパス経路66を規定する部材でもある。
[後面カバー22]
後面カバー22は、外側ガイド部材18を支持して筐体14の後面の一部を構成する部材である。後面カバー22は、下側の左右両端において筐体14に対して回動可能に軸支されている。後面カバー22が、下側の左右方向9に沿った回動軸周りに、上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することにより、搬送経路65の一部及び後述されるバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
外側ガイド部材18も、後面カバー22と同様に、下側の左右両端において筐体14に対して回動可能に軸支されている。後面カバー22が後ろ向きへ倒伏するように回動された状態において、外側ガイド部材18も、下側の左右方向9に沿った回動軸周りに、上側が後ろ向きへ倒伏するようにして回動可能である。外側ガイド部材18が後ろ向きへ倒伏するように回動することにより、湾曲路65Aの少なくとも一部が開放(露出)される。図2に示されるように、後面カバー22が起立状態となるように閉じられると、外側ガイド部材18は、後面カバー22に後方から支持されて起立状態に維持され、内側ガイド部材19と対向して湾曲路65Aを規定する。
[第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55]
図2に示されるように、搬送経路65における記録部24よりも搬送向き(前後方向8の前向き)の上流側には、第1搬送ローラ対54が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送経路65において、記録部24よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ対55が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙を挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙を搬送する。
[記録部24]
図2に示されるように、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間に記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ41と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ41は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43,44によって左右方向9に往復動可能に支持されている。ガイドレール44には、公知のベルト機構が設けられている。キャリッジ41は、ベルト機構の無端ベルトと連結されており、無端ベルトの回動によってガイドレール43,44に沿って左右方向9に往復動する。キャリッジ41と記録ヘッド39とが、プラテン42と空間を隔てて対向しているとき、キャリッジ41、記録ヘッド39、及びプラテン42は、直線路65Bの一部を規定する。
記録ヘッド39は、キャリッジ41に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル(不図示)が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、複数のノズルからインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ41が左右方向9へ移動しているときに、ノズルからプラテン42に支持されている記録用紙に対してインク滴が吐出される。吐出されたインク滴がプラテン42上の記録用紙に付着することにより、記録用紙に画像が記録される。
[バイパス経路66]
筐体14の後面において後面カバー22の上方に開口64が設けられている。筐体14の内部には、開口64から第1搬送ローラ対54へと延びるバイパス経路66が形成されている。バイパス経路66は、筐体14の内部において前後方向8の後方から前方へ斜め下方に向かって延びる経路である。バイパス経路66は、ガイド部材31、外側ガイド部材18及び後面カバー22によって規定されている。ガイド部材31は、バイパス経路
に沿って記録用紙が搬送されるとき、上側の案内面を構成する部材である。外側ガイド部材18及び後面カバー22は、バイパス経路66に沿って記録用紙が搬送されるとき、下側の案内面を構成する部材である。搬送経路65の湾曲路65A及び直線路65Bは、いずれもバイパス経路66より下方に配置されている。外側ガイド部材18及び後面カバー22が、上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することによって、搬送経路65の一部と共にバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
後述されるバイパストレイ70に収容された記録用紙は、バイパス経路66に沿って斜め下方へ案内される。その記録用紙は、搬送経路65の直線路65Bに沿って案内され、第1搬送ローラ対54により搬送される。その記録用紙は、更に記録部24によって画像記録が行われて、排出トレイ21へ排出される。このように、バイパストレイ70に収容された記録用紙は、ほぼ直線形状の経路(記録用紙の表面と裏面とが上下方向7において反転することのない経路)に沿って搬送される。
[バイパストレイ70]
図1及び図3に示されるように、複合機10の後面側には、バイパストレイ70が設けられている。バイパストレイ70は、給送トレイ20とは独立して記録用紙を収容するものである。バイパストレイ70がシート支持部に相当する。
図1及び図5に示されるように、スキャナ部12の筐体16の後面側には、開口64(図2参照)を覆うようにして下方へ延びる固定部68が設けられている。固定部68は、バイパストレイ70の搬送向き下流側の一部を構成している。図3に示されるように、固定部68の上側には、可動部69が固定部68に対して回動可能に設けられている。固定部68及び可動部69によって、バイパストレイ70が構成されている。
図5に示されるように、固定部68の上面には、左右方向9に沿って延びるスリット形状の開口67が形成されている。バイパストレイ70には、この開口67からバイパス経路66(図2参照)へと至る通路が形成されている。図3に示されるように、固定部68には、支持面74を有する支持部材75が設けられている。支持面74は、バイパス経路66(図2参照)まで斜め下方へ延びている。支持部材75の下端は、バイパス経路66に沿って搬送される記録用紙を案内するガイド面の一部を形成している。
図3及び図4に示されるように、固定部68における支持部材75の下方には、分離片72が設けられている。分離片72は、上下方向7において開口64とほぼ同等の高さに位置されている。分離片72の上面は、バイパストレイ70に支持される記録用紙の先端が当接する面である。分離片72の上面には、複数の歯73(図4参照)が前後方向8に沿って並んで、上面から上方へ突出されている。歯73によって、バイパストレイ70に支持される複数枚の記録用紙の先端が捌かれる。分離片72が分離部に相当する。なお、図3においては、歯73が省略されている。
支持部材75の上端側であって支持面74の上方には、図5に示されるように、給送ローラ76の駆動軸(不図示)を回転可能に支持する補強部材84が設けられている。補強部材84に支持された給送ローラ76の駆動軸に、不図示のモータから駆動伝達部79を介して駆動力が伝達されることにより、給送ローラ76が回転する。
図5に示されるように、固定部68における左右方向9の右側には、複数のピニオンギアからなる駆動伝達部79が設けられている。駆動伝達部79には、プリンタ部11の筐体14の内部に設けられたモータ(不図示)から駆動力が伝達される。給送ローラ76の駆動軸は、左右方向9に沿って延出されており、その一端が駆動伝達部79を構成するピニオンギアと噛合している。駆動軸の他端は、固定部68における左右方向9の中央まで延出されている。
給送ローラ76の駆動軸には、アーム78が回動可能に支持されている。すなわち、アーム78は、給送ローラ76の回動軸周りに回動自在である。このアーム78の回動先端側に給送ローラ76が回転可能に支持されている。アーム78は、給送ローラ78の駆動軸から支持部材75の支持面74へ向かって下方へ延出されている。アーム78は、固定部68における左右方向9の中央に配置されている。
給送ローラ76は、駆動軸と不図示の無端ベルトによって連結されている。駆動軸の回転が無端ベルトによって給送ローラ76に伝達され、給送ローラ76が回転する。給送ローラ76が、バイパストレイ70の支持面74に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、この一番上側の記録用紙がバイパス経路66に沿って給送される。この一番上側の記録用紙より下側の記録用紙は、分離片72の歯73によって捌かれて、一番上側の記録用紙に引き摺られることなくバイパストレイ70に保持される。このように、給送ローラ76、駆動軸77、及びアーム78から構成される給送部が、筐体14の外側であって支持面74の上方の空間に配置されている。
図3及び図4に示されるように、可動部69は、固定部68の上側に固定部68に対して回動可能に設けられている。可動部69は、図1に示されるように上下方向7に沿って起立した起立状態と、図3に示されるように上下方向7に対して傾斜した倒伏状態との間で回動可能である。起立状態とは、筐体14の後面側における可動部69のためのスペースを小さくするための状態であり、バイパストレイ70の不使用状態である。起立状態である可動部69の後面は、筐体14の後面と略平行となっている。倒伏状態とは、可動部69を筐体14の外側へ向かって斜め上方へ傾斜させることにより、傾斜した支持面74,90を実質的に1つの平面とした状態であり、バイパストレイ70の使用可能状態である。可動部69を起立状態とするか倒伏状態とするかは、ユーザが任意に操作することにより選択可能である。
図3に示されるように、可動部69の左右方向9の両側には、側壁86,87が設けられている。側壁86,87は、固定部68の左右方向9の両側の一部を覆っている。固定部68の左右方向9の右側に設けられた駆動伝達部79は、可動部69の側壁86によって覆われている。
図3に示されるように、可動部69の側壁86,87の間に渡って、支持部材88が設けられている。倒伏状態において、支持部材88の上面に設けられた支持面90は、支持面74と実質的に同一の平面をなす。つまり、バイパストレイ70において、支持面74及び支持面90によって形成される面が記録用紙を支持する。また、起立状態において、支持面90は、複合機10の載置面に対して直交する、つまり上下方向7及び左右方向9に沿った状態となる。支持面90が第1面に相当する。なお、本実施形態において複合機10が載置される載置面は、左右方向9と前後方向8とに沿って拡がる面である。ここで、「実質的に1つの平面(同一の平面)」とは、2つの面の間に僅かに段差があったとしても、支持された記録用紙が撓んだり湾曲したりしない平面のこと、すなわち、分離片72により安定した分離性能が発揮されるように記録用紙を支持する平面のことをいう。
図3に示されるように、支持部材88には、一対のサイドガイド92が設けられている。一対のサイドガイド92は、左右方向9に離間されて設けられており、支持面90より上方へ突出されている。サイドガイド92は、バイパストレイ70の搬送向きに沿って延出されたガイド面93を有している。支持面90上の記録用紙が搬送されるとき、記録用紙における搬送向きに沿った端縁は、ガイド面93によって案内される。
サイドガイド92は、支持部材88の支持面90に沿った支持面91を有する。つまり、サイドガイド92は、ガイド面93と支持面91とが直交するL字形状をなしている。支持面91は、支持面90とは僅かに段差があるものの、実質的に同一の平面をなしており、支持面74,90とともに記録用紙を支持する。一対のサイドガイド92が左右方向9に沿って離間する距離は可変である。これにより、支持面90,91に支持された様々なサイズの記録用紙の端縁をサイドガイド92のガイド面93によって案内することができる。
図8及び図9に示されるように支持部材88には、延長部材89が設けられている。延長部材89は、平板形状の部材であり、支持部材88の支持面90の下方に形成された内部空間に収容可能である。延長部材89は、図6及び図7に示されるように、支持部材88の内部空間に収容された収容状態と、図8及び図9に示されるように、支持部材88の上方へ引き出された引出状態と、の間でスライド移動可能である。収容状態が第5位置に相当し、引出状態が第6位置に相当する。
延長部材89の上端には、トレイカバー94が設けられている。トレイカバー94は、延長部材89に対して軸82(図4参照)周りに回動可能に設けられている。トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を封止して支持面90側の空間を覆うことが可能な平板形状の部材である。トレイカバー94が第1板材に相当する。
図1に示されるように、可動部69が起立状態で且つ延長部材89が収容状態において、トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を覆う位置に回動可能である。また、図6及び図7に示されるように、可動部69が倒伏状態で且つ延長部材89が収容状態において、トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を開放する位置に回動可能である。トレイカバー94がバイパストレイ70の上側の開口を開放する位置(図6,図7)が第1位置に相当し、封止する位置(図1,図3及び図4)が第2位置に相当する。
トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側を開放する位置(図6及び図7)において、支持面90を延長するように斜め上方へ延びており、支持面90から突出した記録用紙の上端側を支持可能である。
図6から図9に示されるように、開放状態のトレイカバー94において、支持面90と同様に上下方向7の上方を向く内面95は、凹凸や曲面が形成された複数の面からなる。この内面95のうち、トレイカバー94の回動端である下端側、すなわち支持面90に近い近位端部96は、倒伏状態の可動部69における支持面90を含む仮想平面6(図7,図9参照)より複合機10の載置面側、すなわち上下方向7の下方へ位置している。延長部材89が、支持部材88の支持面90より下方の内部空間に収容可能であり、その延長部材89の上端にトレイカバー94が回動可能に連結されているので、トレイカバー94の近位端部96は、仮想平面6より下方に位置することとなる。
トレイカバー94の内面95のうち、回動先端である上端側、すなわち支持面90から遠い遠位端部97は、実質的に仮想平面6上に位置する。遠位端部97は、左右方向9に沿って延びており、左右方向9に渡るすべての遠位端部97が実質的に仮想平面6上に位置する。遠位端部97は、延長部材89のスライド位置に拘わらず実質的に仮想平面6上に位置する。ここで、「実質的に仮想平面6上に位置する」状態とは、複数の部位が厳密的には仮想平面6上になくとも、各部位により記録用紙が撓んだり湾曲したりせずに支持される状態のこと、すなわち、分離片72により安定した分離性能が発揮されるように記録用紙が支持される状態のことをいう。
トレイカバー94の内面95の遠位端部97において、左右方向9の中央には凸部98が設けられている。トレイカバー94が第1位置にあるとき、凸部98は、内面95から上方へ突出している。凸部98の上面99の一部(遠位端部97側)は、実質的に仮想平面6上に位置する。なお、トレイカバー94の左右方向9の両端には凸片100が設けられている。トレイカバー94がバイパストレイ70に対して第2位置にあるとき、トレイカバー94がバイパストレイ70に対して簡単に第1位置へと回動しないように、この凸片100は、バイパストレイ70の所定の部位と軽く係合する突起100Aを備えている。したがって、ユーザがトレイカバー94をバイパストレイ70に対して回動させるとき、ユーザは軽いクリック感を感じることができる。また、バイパストレイ70のsじめん90に記録用紙が正常に支持されるとき、凸片100が記録用紙に接触しないように、凸片100は、トレイカバー94における遠位端部97側で且つ左右方向9の両端部に配置されている。したがって、バイパストレイ70において支持面90に正常に支持される記録用紙が接触可能な内面95において、仮想平面6より上方に突出する部分は存在しない。
図10から図13に示されるように、トレイカバー94には、サポート部材101が設けられている。サポート部材101は、細長な形状を有する平板であり、トレイカバー94内に収容された収容状態と、開放状態のトレイカバー94の遠位端部97から上向きへ突出する突出状態との間で回動可能である。サポート部材101が第2板材に相当する。収容状態が第3位置に相当し、突出状態が第4位置に相当する。
サポート部材101における回動基端側には、貫通孔102が形成されている。貫通孔102がトレイカバー94の軸103に支持されることによって、サポート部材101がトレイカバー94に回動可能に支持されている。回動支持部は、軸103及び後述されるカム106及び内面材104によって構成されている。
サポート部材101の回動基端側は、ほぼ半円形状の曲面に形成されており、その半円形状の曲面の一部に円周方向に沿った切欠き109が形成されている。切欠き109の円周方向の両端には、貫通孔102の径方向へ延びる端面110,111が形成されている。端面110が後述されるカム106と当接することによって、サポート部材101の収容状態の回動位置が規定される。
サポート部材101の半円形状の回動基端のうち、長手方向の最も端には、貫通孔102の軸線方向へ突出するカムフォロワ112が設けられている。サポート部材101は、カムフォロワ112が外面材105へ向かって突出する状態で、貫通孔102が外面材105の軸103に挿通される。
トレイカバー94は、内面95(近位端部96,遠位端部97,凸部98)を構成する内面材104と、内面95とは反対側に位置する外面材105と、を有する。外面材105において、内面材104の凸部98に対応する位置には、円筒形状の軸103が内面材104へ向かって突出されている。軸103は、円筒形状のうち上下方向7の上側及び下側が径方向に内側へ凹んだ平面となっている。これら平面によって、後述されるように、突出状態のサポート部材101が軸103に対して傾くように姿勢変化可能である。内面材104が支持板に相当する。
軸103の周りにはカム106が設けられている。カム106は、軸103の周りに設けられている円弧形状のリブであり、外面材105から内面材104へ向かって突出している。トレイカバー94が第1位置にあるとき、カム106は、軸103に対して左右方向9の左方から上下方向7の下方に渡って設けられている。カム106は、その突出端の位置、すなわち外面材105から突出する長さが、軸103を中心とする位置によって異なる。カム106は、軸103に対して左右方向9の左方の位置が最も突出長さが短く、上下方向7の下方の位置が最も突出長さが長い。このカム106において、軸103に対して左右方向9の左方の位置から上下方向7の上方の位置までの間の突出端は、突出長さが滑らかに変化する傾斜面により連続している。カム106の突出端における上下方向7の下方には外面材105側へ凹んだ凹部113が設けられている。この凹部113には、カムフォロワ112が係合可能である。
外面材105の軸103がサポート部材101の貫通孔102に挿通された状態で、サポート部材101のカムフォロワ112は、カム106の突出端に当接可能である。サポート部材101は、軸103が貫通孔102に挿通された状態において、トレイカバー94へ向かって回動されることによって、内面材104と外面材105との間に収容される。すなわち、サポート部材101がトレイカバー94内に収容される収容状態となる。この収容状態において、サポート部材101の切欠き109の端面110がカム106と当接する。端面110とカム106との当接によって、サポート部材101の収容状態の回動位置が決まる。この収容状態において、内面材104の内面95と、サポート部材101の支持面107とは平行である。
サポート部材101の支持面107は、トレイカバー94の内面95と同じ側を向いており、収容状態においては、トレイカバー94の外部にはほぼ露出されない。内面材104の遠位端部97には、切欠き108が形成されている。サポート部材101の支持面107の一部は、この切欠き108によって外部へ露出されている。支持面107が第3面に相当する。
内面材104の切欠き108によって露出されているサポート部材101の支持面107の一部がユーザによって挟み持たれて引き出されることにより、サポート部材101は軸103周りに回動する。回動されたサポート部材101は、トレイカバー94から最も突出した状態において、カムフォロワ112がカム106の凹部113と係合する。カムフォロワ112とカム106の凹部113との係合によって、サポート部材101の突出状態の回動位置が決まる。
サポート部材101が軸103の周りで回動されることにより、カムフォロワ112がカム106の突出端と摺接しながら移動することで、サポート部材101の姿勢が変化する。サポート部材101が収容状態から突出状態へ回動される過程において、カムフォロワ112がカム106の突出端に沿って摺動し、サポート部材101のカムフォロワ112側が外面材105から最も離れる位置へ移動するとともに、貫通孔102の内周面のうち、カムフォロワ112から最も遠い部位が外面材105へ近づく向きへ移動する。これにより、第1位置にあるトレイカバー94から上方へ突出しているサポート部材101の回動先端側が上下方向7の下方へ移動するように姿勢変化する。
カムフォロワ112がカム106の凹部113に係合することによって、サポート部材101が突出状態に位置決めされる。突出状態のサポート部材101の貫通孔102周りの支持面107は、トレイカバー94の内面材104とカム106との間に挟み込まれて、回動先端側が下方へ移動した姿勢に保持される。その結果、突出状態におけるサポート部材101の支持面107は、仮想平面6と実質的に平行である。
[プリンタ部11の動作]
以下、給送トレイ20又はバイパストレイ70をそれぞれ用いたときのプリンタ部11の動作が説明される。
バイパストレイ70が用いられないときは、図1に示されるように、可動部69が起立状態にされる。これにより、平面視における可動部69の投影面積が小さくなるので、複合機10の後面側のスペースを小さくすることができる。また、トレイカバー94がバイパストレイ70の上端の開口を塞ぐ位置に回動される。なお、複合機10の後面側に十分なスペースがあれば、バイパストレイ70が用いられないときでも可動部69が倒伏状態にされたままであってもよい。
給送トレイ20が用いられるときには、給送トレイ20に所望のサイズの記録用紙がセットされる。具体的には、複数枚の記録用紙が積層された状態で、給送トレイ20に収容される。記録用紙が収容された給送トレイ20は、開口13から筐体14に挿入されて装着状態になる。この状態において、給送トレイ20に収容された複数枚の記録用紙のうち最上位置の記録用紙に給送ローラ25が当接する。プリンタ部11は、ユーザの入力や印刷データなどに基づいて、給送トレイ20から記録用紙を給送することになる。
印刷開始の指示を受け付けると、プリンタ部11は不図示のモータを駆動して、給送ローラ25、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55を所定のタイミングで回転させる。給送ローラ25の回転を受けて、給送トレイ20から最上位置の記録用紙が搬送経路65に沿って給送される。給送された記録用紙は、搬送経路65の湾曲路65Aに沿って第1搬送ローラ対54に到達する。第1搬送ローラ対54に挟持されて記録部24へ搬送された記録用紙に対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出されて所望の画像が記録される。画像記録を終えた記録用紙は、第2搬送ローラ対55に挟持されて直線路65Bに沿って搬送され、排出トレイ21上へ排出される。
バイパストレイ70が用いられるときは、図3に示されるように、可動部69が倒伏状態にされる。これにより、バイパストレイ70において支持面74,90が実質的に1つの平面をなす。また、図6に示されるように、トレイカバー94は、バイパストレイ70の上端側の開口を開放する位置(第1位置)へ回動される。
延長部材89は、図8に示されるように、バイパストレイ70にセットされる記録用紙のサイズに応じて適宜引き出される。また、一対のサイドガイド92がバイパストレイ70にセットされる記録用紙の幅に対応した位置に移動される。トレイカバー94が開放位置へ回動されることによって、トレイカバー94の遠位端部97及び上面99が、支持面74,90を含む仮想平面6上に実質的に位置する。
延長部材89及びトレイカバー94より上方へはみ出す記録用紙がバイパストレイ70にセットされる場合には、開放位置のトレイカバー94からサポート部材101が収容状態から突出状態に回動される。突出状態のサポート部材101の支持面107は、実施的に仮想平面6と平行である。支持面107と仮想平面6との距離(段差)は、トレイカバー94の内面材104の厚み分となる。ここで、「実質的に仮想平面6と平行」とは、ある面が厳密には仮想平面6と平行でなくても、その面により記録用紙が撓んだり湾曲したりせずに支持される程度の平行のこと、すなわち、分離片72により安定した分離性能が発揮されるように記録用紙が支持される程度の平行のことをいう。
バイパストレイ70が用いられるときには、バイパストレイ70に所望のサイズの記録用紙がセットされる。具体的には、複数枚の記録用紙が積層された状態で、バイパストレイ70の支持面74,90に載置される。支持面74,90に載置された記録用紙の上端側は、トレイカバー94の遠位端部97及び上面99の一部によっても支持される。支持面74,90、遠位端部97、及び上面99の一部が実質的に同一の仮想平面6上にあるので、バイパストレイ70にセットされた記録用紙が撓んだり湾曲したりしない。さらに、サポート部材101が用いられるときには、サポート部材101の支持面107が仮想平面6と実質的に平行なので、トレイカバー94の遠位端部97とサポート部材101との境界において、記録用紙が大きく撓んだり湾曲したりしない。
バイパストレイ70に記録用紙がセットされた状態において、バイパストレイ70の給送ローラ76が、複数枚の記録用紙のうち最上位置の記録用紙に当接する。また、分離片72には、複数枚の記録用紙の下端が当接している。プリンタ部11は、ユーザの入力や印刷データなどに基づいて、バイパストレイ70から記録用紙を給送することになる。
印刷開始の指示を受け付けると、プリンタ部11は不図示のモータを駆動して、給送ローラ76、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55を所定のタイミングで回転させる。給送ローラ76の回転を受けて、バイパストレイ70から最上位置の記録用紙がバイパス経路66に沿って給送される。バイパス経路66に沿って給送された記録用紙は、更に搬送経路65の直線路65Bに沿って搬送され第1搬送ローラ対54に到達する。この間、バイパス経路66及び直線路65Bを規定する外側ガイド部材18、後面カバー22及びガイド部材31が記録用紙を第1搬送ローラ対54に向けて案内する。第1搬送ローラ対54に挟持されて記録部24へ搬送された記録用紙に対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出されて所望の画像が記録される。画像記録を終えた記録用紙は、第2搬送ローラ対55によって排出トレイ21へ排出される。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、バイパストレイ70において、支持面74,90、遠位端部97、及び上面99の一部が実質的に同一の仮想平面6上にあるので、バイパストレイ70にセットされた記録用紙が撓んだり湾曲したりしない。また、サポート部材101の支持面107が仮想平面6と実質的に平行なので、トレイカバー94の遠位端部97とサポート部材101との境界において、記録用紙が大きく撓んだり湾曲したりしない。これにより、仮想平面6に沿った姿勢に保持された記録用紙が分離片72に当接するので、分離片72により安定した分離性能が発揮される。
また、サポート部材101は、貫通孔102に挿通される軸103と、軸103の周りに設けられたカム106と、サポート部材101をカム106との間に挟み込む内面材104と、によって回動可能に支持されているので、簡易な構成によってサポート部材101が回動支持される。
また、内面材104は、トレイカバー94の内面95の遠位端部97の一部を構成するので、遠位端部97の面積が大きくなり、記録用紙が安定して支持される。
また、バイパストレイ70は、筐体14に設けられた固定部68と、固定部68に回動可能に設けられた可動部69と、を有するので、可動部69の回動によって、複合機10の設置面積の省スペース化が実現される。
また、可動部69は、支持面90が、複合機10の載置面に対して直交した収納状態に状態変化するので、効率的に複合機10の設置面積が省スペース化される。
また、収納状態の可動部69においてトレイカバー94が支持面90側の空間を覆う位置に回動可能なので、バイパストレイ70の支持面90側の空間に異物や塵埃などが進入することが防止される。
また、バイパストレイ70にサイドガイド92が設けられているので、バイパストレイ70において、記録用紙の端縁の位置合わせが容易である。
また、給送部は、バイパストレイ70の支持面90、遠位端部97及び上面99の一部が支持する複数枚の記録用紙の束から最上位置の記録用紙に当接して回転する給送ローラ76を有するので、給送ローラ76によって給送される過程において、支持面90、遠位端部97及び上面99に支持された複数枚の記録用紙の束から1枚が分離片72によって分離されてバイパス経路66へ給送される。
また、バイパストレイ70に延長部材89が設けられているので、大きなサイズの記録用紙をバイパストレイ70が支持可能となる。
11 プリンタ部(シート搬送装置、画像記録装置)
14 筐体(装置筐体)
24 記録部
65 搬送経路
66 バイパス経路
68 固定部
69 可動部
70 バイパストレイ(シート支持部)
76 給送ローラ(給送部)
72 分離片(分離部)
90 支持面(第1面)
91 支持面(第1面)
92 サイドガイド
94 トレイカバー(板材)
95 内面(第2面)
96 近位端部
97 遠位端部
101 サポート部材(第2板材)
102 貫通孔
103 軸
104 内面材(支持板)
106 カム
107 支持面(第3面)

Claims (10)

  1. 内部に搬送経路を有する装置筐体と、
    上記装置筐体が載置される載置面に対して傾斜しており、複数枚のシートを積層状態で支持する第1面を有するシート支持部と、
    上記シート支持部の上記載置面側に配置されており、上記第1面に支持されたシートの端に当接する分離部と、
    上記シート支持部において上記分離部と反対側に配置されており、上記第1面と同じ向きの第2面のうち、上記第1面に近い近位端部が上記第1面を含む仮想平面より上記載置面側に位置し、かつ上記第1面から遠い遠位端部が上記仮想平面上に位置する第1位置、及び上記遠位端部が上記仮想平面とは異なる位置に位置する第2位置に移動可能な第1板材と、
    上記第1板材に設けられており、上記第1面と同じ向きの第3面が上記第1板材と重畳する第3位置、及び上記第3面が上記第1板材の上記第2面側に露出する第4位置に回動可能な第2板材と、
    上記第1面及び上記第2面の遠位端部に支持されたシートを上記分離部に対して摺動させつつ上記搬送経路へ給送する給送部と、を具備しており、
    上記第1板材は、上記第3位置における上記第3面が上記第1位置における上記第2面と平行になる姿勢に上記第2板材を支持するとともに、上記第4位置における上記第3面が上記第1位置における上記仮想平面と平行になる姿勢に上記第2板材を支持する回動支持部を有するものであるシート搬送装置。
  2. 上記回動支持部は、
    上記第2板材に形成された貫通孔に挿通される軸と、
    上記軸周りに設けられており、上記第2板材が摺接するカムと、
    上記カムと対向して設けられており、上記第4位置における上記第2板材を上記カムとの間に挟み込む支持板と、を有するものである請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記支持板は、上記第2面の遠位端部の一部を構成している請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記シート支持部は、上記装置筐体に設けられた固定部と、当該固定部に回動可能に設けられた可動部と、を有しており、
    上記第1面は、上記可動部に設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 上記可動部は、上記第1面が上記載置面に対して直交した収納状態に状態変化するものである請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 上記第2位置の上記第1板材は、上記収納状態の上記可動部において上記第1面側の空間を覆うものである請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 上記可動部は、シートの搬送向きに沿う端縁を案内するサイドガイドを有しており、
    上記第1面は、上記サイドガイドに設けられている請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 上記給送部は、上記第1面及び上記第2面が支持する複数枚のシートの束から最上位置のシートに当接して回転する給送ローラを有するものである請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. 上記シート支持部は、上記第1面の下方に重畳する第5位置と、上記第1面から上記分離部と反対側へ突出した第6位置に移動する延長部材を更に有しており、
    上記第1板材は、上記延長部材に設けられたものである請求項1から8のいずれかに記載のシート搬送装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のシート搬送装置と、
    上記搬送経路においてシートに画像を記録する記録部と、を具備する画像記録装置。



JP2013253396A 2013-12-06 2013-12-06 シート搬送装置及び画像記録装置 Active JP6136905B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253396A JP6136905B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 シート搬送装置及び画像記録装置
CN201420555785.4U CN204342116U (zh) 2013-12-06 2014-09-25 片材传送装置及图像记录装置
US14/501,853 US9890000B2 (en) 2013-12-06 2014-09-30 Sheet conveyance apparatus and image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253396A JP6136905B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 シート搬送装置及び画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015110469A true JP2015110469A (ja) 2015-06-18
JP6136905B2 JP6136905B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=53525708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013253396A Active JP6136905B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 シート搬送装置及び画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6136905B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0392645U (ja) * 1990-01-09 1991-09-20
JPH10310274A (ja) * 1997-05-15 1998-11-24 Brother Ind Ltd 給紙装置
JP2005060026A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Brother Ind Ltd 記録媒体供給装置
JP2005280920A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Seiko Epson Corp 媒体給送装置及び記録装置
JP2006062763A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2009018918A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Brother Ind Ltd シート支持装置及び画像記録装置
JP2012176853A (ja) * 2012-05-15 2012-09-13 Canon Electronics Inc 給紙装置
JP2013234054A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Konica Minolta Inc 画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0392645U (ja) * 1990-01-09 1991-09-20
JPH10310274A (ja) * 1997-05-15 1998-11-24 Brother Ind Ltd 給紙装置
JP2005060026A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Brother Ind Ltd 記録媒体供給装置
JP2005280920A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Seiko Epson Corp 媒体給送装置及び記録装置
JP2006062763A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2009018918A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Brother Ind Ltd シート支持装置及び画像記録装置
JP2013234054A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2012176853A (ja) * 2012-05-15 2012-09-13 Canon Electronics Inc 給紙装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6136905B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6171904B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP5316404B2 (ja) 画像記録装置
JP5828330B2 (ja) 画像記録装置
JP6136821B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6119587B2 (ja) 画像記録装置
JP6060885B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP6136904B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6136997B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6136905B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6693535B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP2014118247A (ja) 搬送装置
US9890000B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image recording apparatus
JP6179823B2 (ja) 画像記録装置
JP6171791B2 (ja) 画像記録装置
JP2015110460A (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6137022B2 (ja) シートトレイ及びシート搬送装置
JP6291976B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6323596B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP7192316B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6112056B2 (ja) 画像記録装置
JP6380607B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP5316798B2 (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置
JP6079684B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP6488558B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP2018165220A (ja) 給送装置及び画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6136905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150