JP2015110410A - 自走式洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の走行ルート及び被洗浄物の周囲を自力走行し得る走行フレームにトップブラシ及びサイドブラシを搭載して自走式洗浄機の小型化とコスト節減を図りながら、サイドブラシで被洗浄物の側面や前後端面を、またトップブラシで被洗浄物の上面をそれぞれ的確に洗浄可能とする。
【解決手段】走行フレームFにトップブラシT及びサイドブラシSを搭載した自走式洗浄機Aにおいて、走行フレームFに昇降可能に支持されてトップブラシTを略水平な張出位置Thと略鉛直な起立位置Tvとの間で揺動し得るように軸支した昇降体と、その昇降体を昇降駆動し得る昇降駆動手段KSと、トップブラシTを揺動駆動し得る揺動駆動手段KYと、昇降駆動手段KS及び揺動駆動手段KYを制御し得る制御手段Cとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自走可能な走行フレーム上に回転ブラシを搭載して被洗浄物の外面を洗浄できるようにした自走式洗浄機に関する。
従来の自走式洗浄機、例えば自走式洗車機としては、回転ブラシとしてのトップブラシやサイドブラシを有する門型走行フレームを自動車に対し往復走行させる間に、それらブラシにより車体表面を洗浄可能とした門型洗車機が広く知られている(下記特許文献1を参照)。
また、バス等の大型車両の周囲を走行可能な走行フレームに単一のサイドブラシを搭載し、このサイドブラシのみで車体側面及び前後端面を洗浄するようにした自走式洗車機も知られている(下記特許文献2を参照)
特開平3−7643号公報 特開2003−127843号公報
特許文献1の門型洗車機では、自動車を跨いて案内レール上を往復走行する門型走行フレームにトップブラシ及び左右一対のサイドブラシを搭載しているため、車体側面や前後端面のみならず、車体上面をも的確に洗浄できる利点があるが、その反面、地面に案内レールを設置する工事が必要であるばかりか洗車場所が固定されてしまい、その場所を他の用途に使用できなくなることから、設置場所の有効活用ができなくなる問題がある。また門型の走行フレーム自体も自動車を跨ぎ得るよう大型化される上、これにトップブラシを両持ちで支持し且つサイドブラシも門型走行フレームの左右にそれぞれ設ける必要があって、全体として洗車機の大型化とコスト増を招く虞れもある。
一方、特許文献2の自走式洗車機では、回転ブラシとしてサイドブラシだけを備える比較的小型の(即ち門型でない)走行フレームが自動車の周囲を自力走行するため、走行フレーム案内用レールの設置が不要となる上、洗車機自体のコンパクト化が図られる利点があるが、その反面、サイドブラシだけでは車体側面及び前後端面だけしか洗浄できず、車体上面(即ちボンネット面や天井面等)の洗浄は困難であり、更に車体後端面の傾斜勾配が緩い場合には、サイドブラシだけで後端面を的確にフィットさせて洗浄することができない等の問題がある。
また以上のような問題は、自動車を洗浄する場合に限らず、地面に設置される種々の被洗浄物(例えば箱型の発電機やコンテナ、物置、背の低い陸屋根の構造物等)を従来の自走式洗浄機で洗浄する場合も同様に発生するものである。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、従来の上記2タイプの洗浄機の利点を生かしつつ、その課題を解決できるようにした新規有用な自走式洗浄機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、走行駆動手段を有して任意の走行ルート及び被洗浄物の周囲を自力走行し得る走行フレームに、被洗浄物の少なくとも上面を洗浄し得るトップブラシと、被洗浄物の左右側面及び前後端面を洗浄し得るサイドブラシとを搭載した自走式洗浄機であって、前記走行フレームに昇降可能に支持されてトップブラシを略水平な張出位置と略鉛直な起立位置との間で揺動し得るよう軸支した昇降体と、その昇降体を昇降駆動し得る昇降駆動手段と、トップブラシを揺動駆動し得る揺動駆動手段と、前記走行駆動手段、前記昇降駆動手段及び前記揺動駆動手段を制御し得る制御手段とを備えたことを特徴とする。
また請求項2の発明は、請求項1の発明の前記特徴に加えて、前記制御手段は、洗浄機の待機時、並びに前記走行フレームが非洗浄状態で任意の走行ルートを走行する時は前記昇降体を上限位置よりも低い位置に保持し且つトップブラシを前記起立位置に保持するように前記昇降駆動手段及び前記揺動駆動手段を制御可能であることを特徴とする。
尚、請求項2の発明において、「洗浄機の待機時」とは、洗浄機を、洗浄場所から離れた任意の待機場所で休止させている時をいう。また、請求項2の発明において、「任意の走行ルート」とは、洗浄機を洗浄動作させないで走行フレームを走行させるとき(例えば洗浄機の洗浄場所とそこから離れた待機場所との間で移動走行させるとき)に洗浄機の運転者が随時自由に選定する走行フレームの走行ルートをいう。
また請求項3の発明は、請求項1の発明の前記特徴に加えて、前記制御手段は、洗浄機が被洗浄物を洗浄する途中で前記走行フレームが非洗浄状態で方向転換する時は前記昇降体を上限位置よりも低い位置に保持し且つトップブラシを前記起立位置に保持するように前記昇降駆動手段及び前記揺動駆動手段を制御可能であることを特徴とする。尚、請求項3の発明において、「非洗浄状態」とは、洗浄機による被洗浄物に対する一連の洗浄プロセスの中でトップブラシ又はサイドブラシが一時的に休止して被洗浄物を洗浄していない状態をいう。
また請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの発明の前記特徴に加えて、前記制御手段は、前記走行フレームが前記側面に沿って走行するときには、トップブラシを前記張出位置又は張出位置寄りの中間揺動位置に保持して前記上面を洗浄すると共にサイドブラシで前記側面を洗浄し、また前記走行フレームが被洗浄物の前後少なくとも一方の端面に沿って走行するときには、トップブラシを前記起立位置に保持してサイドブラシのみで前記前後少なくとも一方の端面を洗浄する第1の洗浄態様と、前記起立位置寄りの中間揺動位置に保持したトップブラシ、並びにサイドブラシで前記前後少なくとも一方の端面を洗浄する第2の洗浄態様とを実行可能であることを特徴とする。
また請求項5の発明は、請求項4の発明の前記特徴に加えて、前記走行フレームには、前記前後少なくとも一方の端面の傾斜度合を検出する傾斜度検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記第2の洗浄態様を実行する場合において前記走行フレームが前記前後少なくとも一方の端面に沿って走行するときには、前記傾斜度検出手段の検出した前記前後少なくとも一方の端面の傾斜度合に応じてトップブラシの前記起立位置寄りの中間揺動位置を可変制御することを特徴とする。
また請求項6の発明は、請求項1〜5の各発明の前記特徴に加えて、前記被洗浄物の前後端を検知し得る前後端検知手段が前記走行フレームに設けられ、前記制御手段が前記前後端検知手段の検知結果に基づいて前記走行駆動手段を制御することで、前記走行フレームが被洗浄物の周囲を一周するよう走行可能であることを特徴とする。
また請求項7の発明は、請求項1〜6の各発明の前記特徴に加えて、前記被洗浄物が自動車であって、その自動車の車体の上面及び前後少なくとも一方の端面をトップブラシが洗浄可能であり、またその自動車の車体の左右側面及び前後端面をサイドブラシが洗浄可能であることを特徴とする。
本発明によれば、走行駆動手段を有して任意の走行ルート及び被洗浄物の周囲を自力走行し得る走行フレームにトップブラシ及びサイドブラシを搭載したので、走行フレームの走行案内用レールの設置が不要となるばかりか、走行フレームを、被洗浄物を跨ぎ得る大型の門型に形成する必要がなく、洗浄機のコンパクト化とコスト節減に寄与することができ、しかも洗浄機が任意の走行ルートで自力走行可能であることから、洗浄場所が固定されず、設置スペースの有効活用を図ることができる。また、このように走行フレームが小型化されても、サイドブラシとトップブラシを両方具備することから、そのサイドブラシで被洗浄物の側面や前後端面を、またトップブラシで被洗浄物の上面をそれぞれ的確に洗浄可能である。
その上、走行フレームに昇降可能に支持されてトップブラシを略水平な張出位置と略鉛直な起立位置との間で揺動し得るよう軸支した昇降体と、その昇降体を昇降駆動し得る昇降駆動手段と、トップブラシを揺動駆動し得る揺動駆動手段と、それら昇降駆動手段及び揺動駆動手段を制御し得る制御手段とを備えるので、トップブラシで被洗浄物の上面を洗浄する場合に、その上面の高さに対応してトップブラシを無理なく昇降制御でき、また被洗浄物の上面が多少傾斜している場合には、トップブラシを適宜揺動させることで、該上面にトップブラシを的確にフィットさせて洗浄効果を高めることができる。更に昇降体を上限位置よりも低い位置とし且つトップブラシを起立位置に保持すれば、待機時等において洗浄機のコンパクト化が図られる上、洗浄機の重心高さを効果的に下げられて洗浄機の安定性を高めることができる。
また特に請求項2の発明によれば、洗浄機の待機時や非洗浄状態での走行フレームの走行時には、洗浄機を自動的にコンパクト化できる上、その重心高さを自動的に下げることができて、利便性が高められる。
また特に請求項3の発明によれば、洗浄機が被洗浄物を洗浄する途中で走行フレームが非洗浄状態で方向転換する時には、昇降体を上限位置よりも低い位置に保持し且つトップブラシを起立位置に保持するので、洗浄機による被洗浄物に対する一連の洗浄プロセスの中でトップブラシ又はサイドブラシが一時的に休止して被洗浄物を洗浄していない状態において走行フレームを方向転換させる際には、洗浄機を極力小型化し且つ低重心として、走行フレームの方向転換動作を安定させると共に、方向転換時の他物との干渉を効果的に防止することができる。
また特に請求項4の発明によれば、制御手段は、走行フレームが被洗浄物の側面に沿って走行するときには、トップブラシを張出位置又は張出位置寄りの中間揺動位置に保持して被洗浄物の上面を洗浄すると共にサイドブラシで被洗浄物の側面を洗浄し、また走行フレームが被洗浄物の前後少なくとも一方の端面に沿って走行するときには、トップブラシを起立位置に保持してサイドブラシのみで前後少なくとも一方の端面を洗浄する第1の洗浄態様と、起立位置寄りの中間揺動位置に保持したトップブラシ、並びにサイドブラシで前後少なくとも一方の端面を洗浄する第2の洗浄態様とを実行可能であるので、被洗浄物の前後少なくとも一方の端面を洗浄する場合に、サイドブラシのみで行う第1の洗浄態様と、サイドブラシとトップブラシを併用する第2の洗浄態様とを適宜使い分けることができ、特に第2の洗浄態様を実行する場合には、トップブラシの併用効果で前後少なくとも一方の端面の上部に対する洗浄効果を高めることができる。
また特に請求項5の発明によれば、前記第2の洗浄態様を実行する場合には、傾斜度検出手段で検出した被洗浄物の端面の傾斜度合に応じてトップブラシの起立位置寄りの中間揺動位置(即ちトップブラシの傾きの程度)を自動的に調整できるため、トップブラシによる被洗浄物の端面上部に対する洗浄効果を一層高めることができる。
また特に請求項6の発明によれば、被洗浄物の前後端を検知し得る前後端検知手段が走行フレームに設けられ、制御手段が前後端検知手段の検知結果に基づいて走行駆動手段を制御することで、走行フレームが被洗浄物の周囲を一周するよう走行可能であるので、洗浄時には、走行フレームを、前後端検知手段の検知結果に基づき被洗浄物の周囲を一周するよう的確に自動走行させることができる。
また特に請求項7の発明によれば、被洗浄物である自動車の車体の上面及び前後少なくとも一方の端面をトップブラシで洗浄可能であり、またその自動車の車体の左右側面及び前後端面をサイドブラシで洗浄可能である。
本発明に係る洗浄機の一実施形態である洗車機の一例を示す正面図(走行方向後側より見た全体図) 前記洗車機の側面図(図1の2矢視図) 前記洗車機の平面図(図1の3矢視図) 前記洗車機におけるトップブラシの昇降及び揺動のための機構部分だけを取り出して示す要部説明図 前記洗車機におけるサイドブラシの揺動のための機構部分だけを取り出して示す要部説明図であって、(A)はサイドブラシが鉛直の格納位置にある状態を、また(B)はサイドブラシが格納位置から傾動した張出位置にある状態をそれぞれ示す図4の5−5線断面図 前記洗車機の制御ブロック図 セダンタイプの自動車を第1の洗浄態様で洗浄する場合の洗浄工程での洗車機ならびにサイドブラシ及びトップブラシの移動軌跡の概略を示す工程説明図 前記洗浄工程のより具体的な工程説明図であって、(A)は車体左側面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示し、また(B)は車体後端面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示す 前記洗浄工程のより具体的な工程説明図であって、(C)は車体右側面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示し、また(D)は車体前端面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示す ミニバンタイプの自動車を第2の洗浄態様で洗浄する場合の洗浄工程の工程説明図(図8対応図) 本発明の他の実施形態に係る洗車機の制御ブロック図 被洗浄物としての発電機を洗浄機としての前記洗車機で洗浄する場合の洗浄工程前半の一例を示す具体的な工程説明図(図8対応図)であって、(A)は発電機の左右一側面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示し、また(B)は発電機の前後一端面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示す 前記発電機の洗浄工程後半の一例を示す具体的な工程説明図(図9対応図)であって、(C)は発電機の左右他側面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示し、また(D)は発電機の前後他端面に沿って走行する過程での洗車機各部の状態を示す
本発明の実施形態を、添付図面により以下に具体的に説明する。
先ず、図1〜図5において、本発明に係る自走式洗浄機の一実施形態である自走式洗車機Aは、被洗浄物としての自動車Vを洗浄し得るものであって、電動式の走行駆動手段Dを有して任意の走行ルート及び被洗浄自動車Vの周囲を自力走行し得る走行フレームFを備える。この走行フレームFには、自動車Vの車体上面Vt及び後端面Vrをブラシング洗浄し得る単一のトップブラシTと、自動車Vの車体側面Vs及び前後端面Vf,Vrをブラシング洗浄し得る単一のサイドブラシSと、サイドブラシS及びトップブラシTによる車体洗浄の際に自動車Vに対し洗浄水を噴射し得る洗浄水噴射手段としての第1,第2洗浄水噴射手段WS,WTと、洗浄後の自動車Vに対しリンス水を噴射し得るリンス水噴射手段WRと、洗車機Aに設置された電動式の各作動機器へ電力を供給する電力供給源としてのバッテリBと、自動車Vの前後端を検知し得る前後端検知手段としての上部超音波センサSN1と、自動車V及び走行フレームF間の水平距離を検知し得る前後一対の側部超音波センサSN2,SN3と、洗車機Aの各作動機器を作動制御するための制御手段としての電子制御ユニットCとが搭載される。
走行フレームFには、洗車機Aにおける洗車のための各作動機器をそれらの洗車機能を損なわない範囲で体裁よく被覆、保護するカバー板FC(図1鎖線参照)が固定されており、このカバー板FCにより、各作動機器に雨水等が直接、掛からないようになっている。また、前記電力供給源としては、外部電源等から充電可能なバッテリBに代えて(或いは加えて)発電機を使用してもよい。
前記走行駆動手段Dは、走行フレームFの底部を構成する基台フレームFbの前後左右の四隅に転向自在に取付けられて各々回転自在な4個のキャスタ1…と、基台フレームFbの前後方向中央部に取付けられた左右一対の駆動輪2,2と、その各駆動輪2,2を個別に回転駆動可能として基台フレームFbに搭載された左右の走行モータ3,3とを備える。それら走行モータ3,3は、電子制御ユニットCを介してバッテリBに接続されており、その電子制御ユニットCによりバッテリBから左右の走行モータ3,3への通電が個別に制御される。そして、例えば、左右の駆動輪2,2を同速度で正転又は逆転させることで走行フレームFを真っ直ぐに前進又は後進させることができ、またその左右の駆動輪2,2を回転速度差を付けて回転させることで、走行フレームFを所望の方向に方向転換させつつ前進又は後進させたり或いは自転させたりすることができる。
尚、本明細書においては、洗車機A(走行フレーム1)の前・後とは、洗車時に走行フレーム1が自動車Vに対し走行する方向での前・後をそれぞれ指すものとし、自動車Vの洗車開始位置によっては、その自動車Vの前・後と必ずしも一致しない。また、本明細書において、洗車機A(走行フレーム1)の左右方向とは、洗車時に走行フレーム1が自動車Vに対し走行する方向と直交する水平方向(即ち自動車Vの車幅方向と一致する方向)を指すものとする。
前記サイドブラシSは、サイドブラシ本体4と、これを一体的に回転するよう支持して上下方向に延びるサイドブラシ軸5とを備えており、サイドブラシ本体4は、従来周知の門型洗車機のサイドブラシと同様、布又は多数のブラシ毛より構成される。サイドブラシ軸5の下端は、走行フレームFの下部、即ち基台フレームFbに回転自在に且つ左右方向に揺動可能に支持されており、一方、そのサイドブラシ軸5の上端は、走行フレームFの上部(図示例では基台フレームFb上に一体的に枠組みしたフレーム本体枠Fmの上部)にガイドリンク機構Lを介して連結、支持される。そして、このガイドリンク機構Lは、サイドブラシ軸5、従ってサイドブラシSを、それが略鉛直の格納位置S1と、それから所定角度傾倒した張出位置S2との間での所定揺動範囲内で揺動し得るように案内、支持する。
そのガイドリンク機構Lは、サイドブラシ軸5の上端を一端部で回転自在に支持して左右方向に延びる先部腕6と、この先部腕6の他端部に一端が枢支連結された中間リンク7と、その中間リンク7の他端に一端部が枢支連結されると共に他端部がフレーム本体枠Fmの上部に枢支連結された基部腕8とで構成される。前記先部腕6には、サイドブラシ軸5を回転駆動し得るサイドブラシ駆動装置DSが設けられており、このサイドブラシ駆動装置DSは、先部腕6に固定した電動モータ9と、そのモータ9のモータ軸及びサイドブラシ軸5間を連動連結すべく先部腕6内に配設されたチェーン伝動機構10とを備える。
前記基部腕8とフレーム本体枠Fmとの間には、サイドブラシ軸5を内方側(即ち図1で左方)に常時付勢する内方ばね11と、サイドブラシ軸5を外方側(即ち図1で右方)に付勢する外方ばね12とが並列に介装される。その外方ばね12と基部腕8との間には、サイドブラシSが前記格納位置S1にあるときに遊びが設定されていて、該外方ばね12の付勢力が無効となるように構成されている。従って、サイドブラシSは、それが前記格納位置S1にあるときには内方ばね11の付勢力で内方側に付勢されるようになっている。
そして、外方ばね12は、サイドブラシSの格納位置S1からの傾動途中で前記遊びが無くなって、サイドブラシ軸5を外方側(即ち自動車V側から離れる側)に付勢する付勢力を発揮できるように構成される。このため、サイドブラシSによる車体洗浄中に前記接触面圧が増大すると、サイドブラシSは、外方ばね12に助勢されて車体側面Vsから離れる方向に無理なく揺動可能であるため、接触面圧の過度の増大が抑えられる。
また、フレーム本体枠Fmの上部には、基部腕8に係合して基部腕8の揺動範囲を機械的に規制するストッパ手段(図示せず)が設けられており、その規制作用により、サイドブラシSの揺動が所定範囲、即ち前記格納位置S1と張出位置S2との間での所定揺動範囲に制限される。
更にその基部腕8とフレーム本体枠Fmとの間には、サイドブラシSの自重による傾動モーメント及び内方ばね11の付勢力に抗して基部腕8を強制的に格納位置に傾動、保持し得るシリンダ装置13が介装される。従って、サイドブラシSは、待機状態(非洗車時)には、図5(A)に示すように収縮状態のシリンダ装置13により格納位置に保持される。またシリンダ装置13を不作動(フリー)にした場合には、図5(B)に示すようにサイドブラシSは、内方ばね11の付勢力及び重力により自動車Vに接触するまで傾動して、自動車Vの側面Vs及び前後端面Vf,Vrに対し適度の接触面圧で接触することができる。尚、前記シリンダ装置13は、エアシリンダ又は油圧シリンダの何れであってもよく、そのシリンダ装置13に対する作動流体の給排制御を行う図示しない電磁切換弁が電子制御ユニットCで作動制御される。
また、トップブラシTは、トップブラシ本体20と、これを一体的に回転するよう支持するトップブラシ軸21とを備えており、トップブラシ本体20は、従来周知の門型洗車機のトップブラシと同様、布又は多数のブラシ毛より構成される。このトップブラシ軸21の基端は、走行フレームFに昇降案内手段22を介して昇降可能に案内、支持した昇降体23に支持される。その昇降体23は、矩形状の剛体枠より構成されており、その昇降体23には、トップブラシT側に張り出すブラシ支持枠23aが一体に突設され、そのブラシ支持枠23aにトップブラシ軸21の基端側が、後述するように揺動可能に支持される。
前記昇降案内手段22は、走行フレームFの基台フレームFb上に立設されて上下方向に延びる一対の案内レール22rで構成されており、その両案内レール22rには、昇降体23の四隅に回転自在に軸支した複数の転動輪25…がそれぞれ転動自在に係合、保持される。従って、それら転動輪25…が案内レール22rに係合、保持されつつ同レール22r内を転動することにより、昇降体23が所定の上限位置と下限位置との間で昇降案内される。そして、走行フレームFと昇降体23間には、昇降体23をその上限位置と下限位置との間で昇降駆動し得る昇降駆動手段KSが設けられる。
その昇降駆動手段KSは、走行フレームFの基台フレームFbに取付けた電動式の昇降モータ26と、その昇降モータ26にチェーン伝動機構27を介して回転駆動されると共に基台フレームFbに回転自在に軸支される下部スプロケット28と、前記案内レール22rの上部に回転自在に軸支された上部スプロケット29と、一端が昇降体23に結合され且つ他端側が下部スプロケット28及び上部スプロケット29を経て昇降体23に結合されるチェーン30とを備える。そして、昇降モータ26の出力が、チェーン伝動機構27を介して下部スプロケット28を回転駆動し、更にチェーン30を介して昇降体23を昇降駆動できるようになっている。
尚、昇降体23をどの昇降位置でも静止、固定できるように、昇降モータ26には、ブレーキ機構が内蔵されているが、そのようなモータ内蔵ブレーキに代えて、昇降モータ26と昇降体23間の伝動系を拘束する、昇降モータ26とは別個独立のブレーキ機構(図示せず)を付設してもよい。
前記トップブラシ軸21の基端部は、電動式のトップブラシ回転モータ31を固定、支持するモータホルダ32の内部に軸受を介して回転自在に支持され、且つそのモータホルダ32内で回転モータ31のモータ軸に同軸で直結される。従って、トップブラシ回転モータ31によりトップブラシ軸21(従ってトップブラシT)を回転駆動することができる。
また前記モータホルダ32は、これがトップブラシ軸21(従ってトップブラシT)と共に上下揺動し得るよう、昇降体23のブラシ支持枠23aに水平な揺動支軸33を介して揺動自在に軸支される。その昇降体23とモータホルダ32間には、それら間の相対揺動範囲を機械的に規制してモータホルダ32の下方揺動限界及び上方揺動限界を各々規制するストッパ手段(図示せず)が設けられ、これにより、トップブラシ軸21、従ってトップブラシTは、水平な張出位置Thと鉛直な起立位置Tvとの間の制限された揺動範囲内で揺動可能である。
更に昇降体23とモータホルダ32間には、モータホルダ32(従ってトップブラシT)を揺動駆動し得ると共に何れの揺動位置にも保持し得る揺動駆動手段KYが設けられる。この揺動駆動手段KYは、昇降体23のブラシ支持枠23aに固定のトップブラシ揺動モータ35と、このモータ35に連係するチェーン伝動機構36とを備えており、そのチェーン伝動機構36は、モータ35のモータ軸と、モータホルダ32に固定の前記揺動支軸33との間を連動連結する。従って、そのトップブラシ揺動モータ35を作動させると、チェーン伝動機構36及び揺動支軸33を介してモータホルダ32、延いてはトップブラシTを揺動駆動することができる。
尚、トップブラシ軸21をどの揺動位置でも静止、固定できるように、トップブラシ揺動モータ35にはブレーキ機構が内蔵されているが、そのようなモータ内蔵ブレーキに代えて、該モータ35とモータホルダ32間の伝動系を拘束する、トップブラシ揺動モータ35とは別個独立のブレーキ機構(図示せず)を付設してもよい。
ところで走行フレーム1において、サイドブラシSの近傍で車体面に洗浄水を噴射する第1洗浄水噴射手段WSの配管部分と、サイドブラシSと、トップブラシTの近傍で車体面に洗浄水を噴射する第2洗浄水噴射手段WTの配管部分と、トップブラシTと、洗浄後の車体面に対しリンス水を噴射し得るリンス水噴射手段WRとが、この順序で走行フレームFの前端から後端に向かって順次配置される。
前記第1洗浄水噴射手段WSは、サイドブラシSの近傍で走行フレームFのフレーム本体枠Fmの前端部に固定、支持されて上下方向に延びるサイド用配管40を有する。そのサイド用配管40の上端部、下端部及び中間部には、洗浄水の噴射ノズル40n…がそれぞれ設けられる。そのサイド用配管40の基端部には可撓性の接続管41が接続され、その接続管41には、走行フレームFの基台フレームFm上に搭載された洗剤タンク42及び清水タンク43が切換弁装置(図示せず)を介して並列に接続される。また洗剤タンク42及び清水タンク43には、その内部の洗剤及び清水を吸い込んでサイド用配管40側に圧送し得る洗剤ポンプ42P及び清水ポンプ43Pがそれぞれ配設される。従って、それら洗剤ポンプ42P及び清水ポンプ43P及び前記切換弁装置を電子制御ユニットCにより作動制御することで、サイド用配管40には、洗浄水としての清水、又は洗剤及び清水の混合液を選択的に圧送して、噴射ノズル40n…から自動車Vに噴射可能である。
また前記第2洗浄水噴射手段WTは、トップブラシ軸21と共に揺動するモータホルダ32に固定、支持されるL字状のトップ用配管44を有しており、そのトップ用配管44は、トップブラシTの揺動に追従して一体的に揺動する。そのトップ用配管44の上端部には、自動車V側(即ち内方上向き)に傾斜した清水用噴射ノズル44nが設けられる。そのトップ用配管44の基端部には可撓性の接続管45が接続され、その接続管45もまた、洗剤タンク42及び清水タンク43に切換弁装置(図示せず)を介して並列に接続される。従って、それら洗剤ポンプ42P及び清水ポンプ43P及び前記切換弁装置を電子制御ユニットCにより作動制御することで、トップ用配管44にはサイド用配管40と同様、洗浄水としての清水、又は洗剤及び清水の混合液を選択的に圧送して、噴射ノズル44nから自動車Vに噴射可能である。
また前記リンス水噴射手段WRは、走行フレームFのフレーム本体枠Fmの後端部に固定、支持されて上下方向に延びるリンス用配管46を有する。そのリンス用配管46の上端部、下端部及び中間部には、清水の噴射ノズル46n…がそれぞれ設けられる。そのリンス用配管46の基端部には可撓性の接続管47が接続され、その接続管47は、清水タンク43に前記切換弁装置を介して接続される。従って、その清水タンク43内の清水ポンプ43P及び前記切換弁装置を電子制御ユニットCにより作動制御することで、リンス用配管46にはリンス水としての清水を圧送して、噴射ノズル46nから自動車Vに噴射可能である。
更に走行フレームFのフレーム本体枠Fm上部の最前端には、自動車Vの前後端を検知し得る前後端検知手段としての上部超音波センサSN1が配設される。この上部超音波センサSN1は、左右方向に直線状に延びるセンサ支持部材50の先端部に装着されており、そのセンサ支持部材50の基端部は、前記フレーム本体枠Fmに平行リンク機構51を介して水平面内で旋回可能に支持される。この平行リンク機構51は、その基端側とフレーム本体枠Fmとの間に介設したリンク駆動装置52により、走行フレームFの左右方向に延びる作動位置と、前後方向に延びる待機位置との間を水平面内で旋回揺動駆動可能である。
前記リンク駆動装置52は、図示例では平行リンク機構51の1つの構成リンク51aの基端に固着した回動支軸53と、その回動支軸53及びプレート本体枠Fm間に設けられて回動支軸53を回動駆動するシリンダ装置54とで構成される。尚、前記シリンダ装置54は、エアシリンダ又は油圧シリンダの何れであってもよく、そのシリンダ装置54に対する作動流体の給排制御を行う図示しない電磁切換弁が電子制御ユニットCで制御される。
そして、センサ支持部材50(従って先端の上部超音波センサSN1)は、平行リンク機構51が前記作動位置にあるときには自動車V側に大きく張り出した張出位置(図1,3実線参照)となり、また平行リンク機構51が前記待機位置にあるときには走行フレームF側に後退した格納位置(図1,3鎖線参照)となる。従って、センサ支持部材50及び上部超音波センサSN1は、その格納位置では、走行フレームFの近くに在って、他物との衝突から有効に保護可能となる。
更にまた走行フレームFのフレーム本体枠Fmの下部には、自動車V及び走行フレームF間の水平距離を検知し得る前後一対の第1,第2側部超音波センサSN2,SN3が配設される。その前側の第1側部超音波センサSN2は、走行フレームFと自動車Vとの水平方向距離を検知可能であると共に、走行フレームFが自動車Vに対し適正な洗車開始位置の範囲にあるかを検知するためのものである。
また後側の第2側部超音波センサSN3は、走行フレームFと自動車Vとの水平方向距離を検知可能であると共に、第1側部超音波センサSN2と共同して走行フレームFが適正な洗車開始位置の範囲にあるかを検知可能である。更にその第1,第2側部超音波センサSN2,SN3の検知結果に基づいて走行フレームFと、自動車Vの側面Vs又は前後端面Vf,Vrとの平行度が適正か否かのチェックも可能である。
前記電子制御ユニットCは、走行フレームFの正面(走行方向後面)側に固定した制御盤60内に設置されており、その制御盤60の外面には、従来周知の門型洗車機と同様、作業員により任意に操作入力可能な各種の操作キーが設けられる。それら操作キーとしては、例えば、洗車機Aの洗車コース(例えば水洗い洗車コースや洗剤を用いた通常洗車コース等)を選択するためのコース選択キー61、洗車機Aの洗車開始や停止を指示する操作キー62、自動車Vの車形や各種オプション部品の有無を指定入力する操作キー63等が設けられる。
ところで本実施形態の洗車機Aにおいては、走行フレームFが自動車Vの車体後端面Vrに沿って走行するときには、後述するようにトップブラシTを起立位置Tvに保持してサイドブラシSのみで車体後端面Vrを洗浄する第1の洗浄態様と、サイドブラシSに加えて、起立位置Tv寄りの中間揺動位置Tv′に保持したトップブラシでも車体後端面Vrを洗浄する第2の洗浄態様とを任意に選択できるようなっており、その選択操作のための後面洗浄選択キー64が前記制御盤60の外面に設けられる。
また電子制御ユニットCには、図6に示すように、洗車機Aにおける洗車のための各種作動機器を駆動する駆動機器(例えば、走行モータ3、サイドブラシ駆動装置DSのモータ9、シリンダ装置13,54の制御用切換弁(図示せず)、昇降駆動手段KSの昇降モータ26、トップブラシ回転モータ31、揺動駆動手段KYのトップブラシ揺動モータ35、洗剤用ポンプ42P、清水用ポンプ43P、第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT及びリンス水噴射手段WR用の切換弁装置(図示せず))が接続される。更に電子制御ユニットCには、各種のセンサ(例えば上部超音波センサSN1、前後一対の第1,第2側部超音波センサSN2,SN3等)や、各種の操作キー群61〜64も接続され、更にまたバッテリBも接続される。
更にまた電子制御ユニットCには、走行フレームFの走行をコントロールするためのリモコンR(図6の制御ブロック図にのみ図示)が着脱可能に接続される。このリモコンRには、走行駆動手段Dを作動制御することで走行フレームFの前後進や方向転換をコントロール操作するための操作入力部が設けられており、作業者は、走行フレームFの傍を歩行しながらリモコンRを操作して走行フレームF(従って洗車機A)を任意の場所まで走行させることができる。
尚、本発明では、前記した有線式のリモコンRに代えて、無線式リモコンを使用可能であり、その場合には、無線式リモコンに対する信号受信部(図示せず)が電子制御ユニットCに内蔵又は接続される。
次に前記実施形態の洗車機Aを用いて、被洗浄物としての自動車Vの車体洗浄を行う手順について、図7〜図9を併せて参照して説明する。
洗車機Aは、洗車に使用されない場合には任意の待機場所で待機状態に置かれる。尚、この待機場所は、洗車作業場所の近くでも遠くでもよく任意に選定可能である。待機状態の洗車機Aにおいては、前回の洗浄工程の終了時点で電子制御ユニットCにより制御された昇降駆動手段KS及び揺動駆動手段KY並びにシリンダ装置13によって、トップブラシTを支持する昇降体23が上限位置よりも低い所定待機位置(図示例では下限位置)に、またトップブラシTが起立位置Tvに、さらにサイドブラシSが格納位置S1にそれぞれ保持される。尚、洗車機Aの走行フレームFが非洗車時に自動車Vから離れた任意の走行ルートを走行する場合もトップブラシT及び昇降体23並びにサイドブラシSは、上記と同様の状態に置かれる。
この洗車機Aを用いて洗車を行う場合には、先ず、作業員がリモコンRの操作で洗車機Aの走行駆動手段D(即ち左右の走行モータ3,3、以下同様)を制御して走行フレームFを待機位置から、洗車すべき場所に停車中の自動車Vに対する所定の洗車開始位置A1まで走行させ、そこに一旦停止させる。尚、本実施形態においては、図7及び図8(A)に示すように洗車機AのサイドブラシSが自動車Vの前端左コーナに対向、近接し且つ走行フレームFの前後方向が自動車Vの左側面Vsに沿うような洗車機Aの自動車Vに対する相対位置を洗車開始位置A1とする。
次いで、作業員は制御盤60のコース選択キー61を操作入力して洗車コースを選択し、また後面洗浄選択キー64を操作して、例えば自動車Vの後端面VrをサイドブラシSのみで洗浄する第1の洗浄態様を選択する。しかる後、作業員は洗車開始のための操作キー62を操作して洗車機Aの洗車動作を開始させる。
このとき、走行フレームFの下部に設けられて自動車V及び走行フレームF間の水平距離を検知し得る前後一対の第1,第2側部超音波センサSN2,SN3のうち、前側の第1側部超音波センサSN2が自動車Vの前端部を検知し且つ後側の第2側部超音波センサSN3が自動車Vの車体面を検知しない場合には、走行フレームFが適正な洗車開始位置A1の範囲にあると電子制御ユニットCが判断して以後の洗車動作が開始するが、そうでない場合には、走行フレームFが適正な洗車開始位置A1の範囲にないと判断されて洗車動作は開始されないので、作業員がリモコンRの操作により走行フレームFの停止位置を修正した後、洗車開始操作を再度行う。
かくして、洗車動作が正常に開始されると、電子制御ユニットCは、前後端検知手段としての上部超音波センサSN1を格納位置から張出位置(図1,図3実線参照)まで旋回揺動させ、その張出位置では上部超音波センサSN1は、自動車Vの車体前部(ボンネット面)を検知する。また、洗車動作中は、第1,第2側部超音波センサSN2,SN3の検知結果に基づいて、走行フレームFと自動車Vの側面Vs又は前後端面Vf,Vrとの平行度及び水平距離が適正か否かが電子制御ユニットCで判断され、もし平行度又は水平距離が適正でないと判断された場合は、電子制御ユニットCが走行駆動手段Dを制御して平行度又は水平距離が適正になるよう走行フレームFの走行位置を自動修正する。
しかも電子制御ユニットCは、洗車機Aが前記洗車開始位置A1にある状態で洗車が開始されると、昇降体23を下限位置に保持したまま、シリンダ装置13を不作動(フリー)としてサイドブラシSを格納位置S1から張出位置S2まで傾動させると共に、揺動駆動手段KYを作動させてトップブラシTを起立位置Tvから張出位置Th手前の所定の中間揺動位置Th′まで揺動させる。次いで、サイドブラシS及びトップブラシTを回転駆動するが、このとき洗車機Aが適正な洗車開始位置A1に在れば、トップブラシTは自動車Vの車体前部に対し非接触状態であってトップブラシTの回転モータ31が無負荷運転となり、この無負荷運転時のモータ電流値を基準値として、後述する負荷電流の上限設定値及び下限設定値が電子制御ユニットCに読み込まれる。
また、それと同時に、サイドブラシS近傍の第1洗浄水噴射手段WSおよびトップブラシT近傍の第2洗浄水噴射手段WTの各噴射ノズル40n,44nから洗浄水(洗剤混合水、又は清水)が噴射されると共に、リンス水噴射手段WRの噴射ノズル46nから清水が噴射される。
それと共に、電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを作動させて走行フレームFを前進開始させる。この前進に伴い、図7及び図8(A)に示すようにサイドブラシSは自動車Vの左側面Vsをその前端から後端に至るまで適度な接触面圧でブラシング洗浄する一方、トップブラシTは自動車Vの車体上面Vt(即ちボンネット面、フロントガラス、天井面、リヤガラス、トランク面)の左半分を順次、ブラシング洗浄する。
この場合、前記中間揺動位置Th′に保持されたトップブラシTの接触面圧が車体上面Vtの起伏や突起物に応じて増大して回転モータ31の負荷電流が上限設定値を超えると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が上限設定値又はそれ未満の所定限界値以下となるまで昇降駆動手段KSを作動させて昇降体23(従ってトップブラシT)を上昇駆動するので、トップブラシTの接触面圧の過度の上昇が抑えられる。尚、上記とは逆に、トップブラシTの接触面圧が減少して回転モータ31の負荷電流が下限設定値より下がると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が下限設定値又はそれを超える所定限界値以上となるまで昇降駆動手段KSを作動させて昇降体23(従ってトップブラシT)を下降させるので、トップブラシTの接触面圧の過度の減少が抑えられる。これにより、昇降体23、従ってトップブラシTは、車体上面Vtの起伏や突起物に応じて昇降して車体上面Vtとの適正な接触面圧が維持される。
このようにして走行フレームFが自動車Vの後部左コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図8(A)のA2位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを起立位置Tvまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図7及び図8(B)においてA2′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシSを回転駆動し且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させることで自動車Vの車体後端面Vrに沿って走行させて、サイドブラシSにより車体後端面Vrをその左端から右端に至るまでブラシング洗浄する。尚、この間、トップブラシTは起立位置Tvで休止状態に置かれる。
このようにして走行フレームFが自動車Vの後部右コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)走行だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図8(B)のA3位置)において、サイドブラシSを回転停止させ且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを起立位置Tvから張出位置Th手前の所定の中間揺動位置Th′まで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図7及び図9(C)においてA3′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシS及びトップブラシTを回転駆動し且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させる。そして、この前進に伴い、サイドブラシSは自動車Vの車体右側面Vsをその後端から前端に至るまで適度な接触面圧でブラシング洗浄する一方、トップブラシTは自動車Vの車体上面Vt(即ちトランク面、リヤガラス、天井面、フロントガラス、ボンネット面)の右半分を順次、ブラシング洗浄する。
このようにして走行フレームFが自動車Vの前部右コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体前部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)走行だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図9(C)のA4位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを起立位置Tvまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図7及び図9(D)においてA4′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシSを回転駆動し且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させて自動車Vの車体前端面Vfに沿って走行させて、サイドブラシSにより車体前端面をその右端から左端に至るまでブラシング洗浄する。尚、この間、トップブラシTは起立位置Tvで休止状態に置かれる。
このようにして走行フレームFが自動車Vの前部左コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体前部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させてから停止させる。それと同時にサイドブラシSを回転停止させると共に格納位置S1まで揺動させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまた昇降体23が下限位置になければ下限位置まで下降させる。
かくして、洗車機Aの走行フレームFが自動車Vを一周する間に一連の洗浄プロセスが実行されて洗浄工程が完了するので、その後、作業員はリモコンRを操作して洗車機Aを待機場所まで走行させ、そこに待機させる。
ところで洗車開始前の制御盤60のキー操作において、後面洗浄選択キー64で、ミニバン又はワゴンタイプの自動車Vの車体後端面VrをサイドブラシS及びトップブラシTの両方で洗浄する第2の洗浄態様が選択された場合は、前記したような第1の洗浄態様が選択された場合とは車体後端面Vrの洗浄態様が異なるので、その異なる洗浄態様部分だけを、図10を併せて参照して次に説明する。
即ち、前述したように走行フレームFが自動車Vが車体左側面Vsに沿ってその前端から後端に至るまでサイドブラシS及びトップブラシTでブラシング洗浄した後、走行フレームFが自動車Vの後部左コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図10(A)のA2位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを起立位置Tv手前の中間揺動位置Tv′まで揺動させ且つまた昇降体23を下限位置又はその手前の中間昇降位置まで下降させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を図10(B)のA2′で示す。
この場合、トップブラシTの前記中間揺動位置Tv′は、電子制御ユニットCにより車体後端面Vrの傾斜度合に応じて段階的(例えば3段階)又は連続的に設定される。その傾斜度合は、例えば上部超音波センサSN1が車体後端を検知した時点と車体後端面Vrの所定高さ(例えば1.5m)を検知した時点との間で走行フレームFが走行した距離の長短に応じて電子制御ユニットCが判定する。尚、その傾斜度判定手法は、本実施形態に限定されず、例えば、イメージセンサ(カメラ)で撮像した車体後端面Vrの車形からその傾斜度を読み取るようにしてもよい。
そして、走行フレームFの上記方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシS及びトップブラシTを回転駆動し且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させて自動車Vの車体後端面Vrに沿って走行させて、サイドブラシS及びトップブラシTにより車体後端面Vrをその左端から右端に至るまでブラシング洗浄する。
この場合、前記中間揺動位置Tv′に保持されたトップブラシTの接触面圧が車体後端面Vrの起伏や突起物に応じて増加してトップブラシTの回転モータ31の負荷電流が上限設定値を超えると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が上限設定値又はそれ未満の所定限界値以下となるまで揺動駆動手段KYを作動させてトップブラシTを起立位置Tv側に上方揺動させるので、トップブラシTの接触面圧の過度の上昇が抑えられる。尚、上記とは逆に、トップブラシTの接触面圧が減少して回転モータ31の負荷電流が下限設定値より下がると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が下限設定値又はそれを超える所定限界値以上となるまで揺動駆動手段KYを作動させてトップブラシTを下方揺動させるので、トップブラシTの接触面圧の過度の減少が抑えられる。これにより、トップブラシTは、車体後端面Vrの起伏や突起物に応じて昇降して車体後端面Vrとの適正な接触面圧が維持される。
このようにして走行フレームFが自動車Vの後部右コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図10(B)のA3位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ、さらに走行フレームFを90度、方向転換させた後、トップブラシTを前記中間揺動位置Tv′から張出位置Th手前の所定の中間揺動位置Th′まで揺動させる。その方向転換後の洗車機Aの作動は、前記した第1の洗浄態様が選択された場合と同様である。
而して、前記した本実施形態の洗車機Aの構造によれば、走行駆動手段Dを有して任意の走行ルート及び自動車Vの周囲を自力走行し得る走行フレームFに、各単一のトップブラシT及びサイドブラシsと、第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRと、走行フレームFに搭載した各洗車機器への電力を供給する電力供給源としてのバッテリBとが搭載されるので、走行フレームFの走行案内用レールの設置が不要となるばかりか、走行フレームFを、自動車Vを跨ぎ得る大型の門型に形成する必要がなくなり、サイドブラシSも1本だけで足りて、洗車機自体の小型化とコスト節減が図られる。しかも洗車場所が固定されないことから、設置スペースの有効活用が図られる。また、このように走行フレームFが小型化されても、サイドブラシSとトップブラシTの両方を具備することから、そのサイドブラシSで車体側面Vsや前後端面Vf,Vrを、またトップブラシTで車体上面Vtを(必要に応じて車体後端面Vrをも)それぞれ的確に洗浄することができる。
その上、本実施形態の洗車機Aは、走行フレームFに上限位置と下限位置との間で昇降可能に支持されてトップブラシTを略水平な張出位置Thと略鉛直な起立位置Tvとの間で揺動し得るよう軸支した昇降体23と、その昇降体23を昇降駆動し得ると共に何れの昇降位置にも保持し得る昇降駆動手段KSと、トップブラシTを揺動駆動し得ると共に何れの揺動位置にも保持し得る揺動駆動手段KYと、それら昇降駆動手段KS及び揺動駆動手段KYを制御し得る制御手段としての電子制御ユニットCとを備えている。このため、トップブラシTで車体上面Vtを洗浄する場合に、その車体上面Vtの高さに対応してトップブラシT(昇降体23)を無理なく昇降制御できるばかりか、そのトップブラシTを張出位置Th寄りの中間揺動位置Th′に保持することで、中高に緩やかに傾斜した車体上面Vtに対してもトップブラシTを的確にフィットさせることができて洗浄効果を高めることができる。また車体後端面VrをサイドブラシSのみならず、起立位置Tv寄りの中間揺動位置Tv′に保持したトップブラシTでも洗浄可能となるため、車体後端面Vrを必要に応じてトップブラシTでも洗浄して、その洗浄効果を高めることができる。
更に洗車機Aの待機時や非洗車状態での走行フレームFの走行時には、トップブラシTを軸支する昇降体23が上限位置よりも低い所定待機位置(図示例では下限位置)に、またトップブラシTが起立位置Tvにそれぞれ自動的に移動、保持されるため、洗車機Aを自動的にコンパクト化できる上、その重心高さを自動的に下げることができて、利便性が高められる。
また特に電子制御ユニットCは、走行フレームFが自動車Vの車体側面Vsに沿って走行するときには、トップブラシTを張出位置Th寄りの中間揺動位置Th′に保持して車体上面Vtを洗浄すると共にサイドブラシSで車体側面Vsを洗浄し、また走行フレームFが車体後端面Vrに沿って走行するときには、トップブラシTを起立位置Tvに保持し且つ回転停止してサイドブラシSのみで車体後端面Vrを洗浄する第1の洗浄態様と、起立位置Tv寄りの中間揺動位置Tv′に保持したトップブラシT、並びにサイドブラシSで車体後端面Vrを洗浄する第2の洗浄態様とを、後面選択キー64への操作入力により任意に選択可能である。このため、車体後端面Vrを洗浄する場合に、サイドブラシSのみで行う第1の洗浄態様と、サイドブラシSとトップブラシTを併用する第2の洗浄態様とを適宜使い分けることができ、特に第2の洗浄態様が選択された場合には、車体後端面Vrの上部に対する洗浄効果を高めることができる。その上、この第2の洗浄態様が選択された場合には、車体後端面Vrの傾斜度合に応じてトップブラシTの起立位置Tv寄りの中間揺動位置Tv′が自動的に可変設定されるため、トップブラシTを車体後端面Vrの傾斜面に極力沿わせる傾斜姿勢とすることができるため、トップブラシTによる車体後端面Vrの上部に対する洗浄効果が一層高められ。
尚、本実施形態では、車体後端面Vrを洗浄する場合に、後面選択キー64への操作入力に基づいてサイドブラシSのみで行う第1の洗浄態様とサイドブラシSとトップブラシTを併用する第2の洗浄態様とを操作者に任意に選択させるようにしているが、このような機能に加えて、又は代えて、電子制御ユニットCが、従来公知の車形検出手段、例えばイメージセンサ(カメラ)で撮像した車体後端面Vrの車形に基づいて、前記第1,第2の洗浄態様の何れを実行するかを自動選択できるようにしてもよい。
さらに自動車Vの前後端を検知し得る前後端検知手段としての上部超音波センサSN1が走行フレームFの前端部に設けられており、電子制御ユニットCが上部超音波センサSN1の検知結果に基づいて走行駆動手段Dを制御することで、走行フレームFが自動車Vの周囲を一周するよう自動走行可能である。このため、洗浄時には、走行フレームFを、上部超音波センサSN1の検知結果に基づき自動車Vの周囲を一周するよう的確に自動走行させることができる。
次に本発明の他の実施形態を図11〜図13を参照して説明する。この実施形態では、先の実施形態の洗車機Aと基本構造を同じくする洗車機A′(基本構造が洗車機Aと同じため図示は省略)が用いられるが、特にこの洗車機A′においては、その制御盤60に、前述の種々の操作キー61〜64に加えて、洗浄対象を任意に選択させる対象選択キー65が追加される。即ちこの対象選択キー65により、自動車Vを洗浄するか或いは自動車以外の箱形の被洗浄物(例えば地面に設置された概ね直方体状の発電機V′)を洗浄するかが選択可能となっている。尚、対象選択キー65も他の操作キー61〜64と同様、電子制御ユニットCに接続されており、その対象選択キー65で「自動車以外の被洗浄物」が選択された場合には、電子制御ユニットCは、後述するような制御態様でその被洗浄物たる発電機V′を洗浄すべく洗車機A′の作動を制御する。
而して、この洗車機A′を用いて自動車Vを洗浄する場合には、洗車開始前に前記対象選択キー65で「自動車」を選択する操作を行う他は、先の実施形態の洗車機Aで自動車Vを洗浄する場合と、同様である。
次に本実施形態の洗車機A′で自動車V以外の被洗浄物、例えば発電機V′を洗浄する手法を説明する。尚、本明細書では、発電機V′の長手方向に沿う一対の側面を左右側面Vs,Vsとし、長手方向一端側と他端側の一対の側面を前後端面Vf,Vrとする。
この洗車機A′を用いて発電機V′の洗浄を行う場合には、自動車Vを洗浄する場合と同様、先ず、作業員がリモコンRの操作で洗車機A′の走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを待機位置から、洗浄すべき場所に設置された発電機V′に対する所定の洗浄開始位置A1まで走行させ、そこに一旦停止させる。尚、本実施形態においては、図12(A)に示すように洗車機A′のサイドブラシSが発電機V′の前端左コーナに対向、近接し且つ走行フレームFの前後方向が発電機V′の左側面Vsに沿うような洗車機A′の発電機V′に対する相対位置を洗浄開始位置A1とする。
次いで、作業員は、制御盤60の対象選択キー65で「自動車以外の被洗浄物」を選択操作し且つコース選択キー61で洗浄コースを選択操作する。しかる後、作業員は洗浄開始のための操作キー62を操作して洗車機A′の洗浄動作を開始させる。尚、走行フレームFが適正な洗浄開始位置A1の範囲にあるか否かの判断は、先の実施形態の洗車機Aと同様の手法で、走行フレームFの下部に設けた前後一対の第1,第2側部超音波センサSN2,SN3の検出信号に基づいて電子制御ユニットCで行われる。
かくして、洗浄動作が正常に開始されると、電子制御ユニットCは、前後端検知手段としての上部超音波センサSN1を格納位置から張出位置まで旋回揺動させ、その張出位置では上部超音波センサSN1は、発電機V′の上面Vt前部を検知する。また、洗浄動作中は、第1,第2側部超音波センサSN2,SN3の検知結果に基づいて、走行フレームFと発電機V′の側面Vs又は前後端面Vf,Vrとの平行度及び水平距離が適正か否かが電子制御ユニットCで判断され、もし平行度又は水平距離が適正でないと判断された場合は、電子制御ユニットCが走行駆動手段Dを制御して平行度又は水平距離が適正になるよう走行フレームFの走行位置を自動修正する。
そして、電子制御ユニットCは、洗車機A′が前記洗浄開始位置A1にある状態で洗浄工程が開始されると、昇降体23を上限位置よりも低い所定待機位置(図示例では下限位置)に保持したまま、シリンダ装置13を不作動(フリー)としてサイドブラシSを格納位置S1から張出位置S2まで傾動させると共に、揺動駆動手段KYを作動させてトップブラシTを起立位置Tvから張出位置Thまで揺動させる。次いで、サイドブラシS及びトップブラシTを回転駆動するが、このとき洗車機A′が適正な洗浄開始位置A1に在れば、トップブラシTは発電機V′の前端面Vfに対し非接触状態であってトップブラシTの回転モータ31が無負荷運転となり、この無負荷運転時のモータ電流値を基準値として、後述する負荷電流の上限設定値及び下限設定値が電子制御ユニットCに読み込まれる。
また、それと同時に、サイドブラシS近傍の第1洗浄水噴射手段WSおよびトップブラシT近傍の第2洗浄水噴射手段WTの各噴射ノズル40n,44nから洗浄水(洗剤混合水、又は清水)が噴射されると共に、リンス水噴射手段WRの噴射ノズル46nから清水が噴射される。それと共に、電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを作動させて走行フレームFを前進開始させる。
この走行フレームFの前進に伴い、図12(A)に示すようにサイドブラシSは発電機V′の左側面Vsをその前端から後端に至るまで適度な接触面圧でブラシング洗浄する一方、トップブラシtは、発電機V′の前端面Vfの一部と上面Vtの左半分を順次、ブラシング洗浄する。この場合、走行フレームFの前進開始に伴い、トップブラシTが発電機V′の前端面Vfと接触すると、トップブラシTの回転モータ31の負荷が上昇して、昇降体23が上昇を開始するが、その上昇速度は回転モータ31の負荷の増大に応じて高速となるため、トップブラシTは、発電機V′の前端面Vfを無理なく迅速に上昇して発電機Vの上面Vtに到達し、その上面Vtの洗浄にスムーズに移行する。尚、その場合に、トップブラシTが発電機V′の前端面Vfから上面Vtへスムーズに移動できるように回転モータ31の負荷増大に応じて、昇降体23の上昇速度を高速化する制御に加えて(又は代えて)、走行フレームFの走行を一時的に停止又は減速する制御を行うようにしてもよい。
また、このトップブラシTによる発電機上面Vtの洗浄中において、トップブラシTの接触面圧が上面Vtの起伏や突起物に応じて増大して回転モータ31の負荷電流が上限設定値を超えると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が上限設定値又はそれ未満の所定限界値以下となるまで昇降駆動手段KSを作動させて昇降体23(従ってトップブラシT)を上昇駆動するので、トップブラシTの接触面圧の過度の上昇が抑えられる。尚、上記とは逆に、トップブラシTの接触面圧が減少して回転モータ31の負荷電流が下限設定値より下がると、電子制御ユニットCは、前記負荷電流が下限設定値又はそれを超える所定限界値以上となるまで昇降駆動手段KSを作動させて昇降体23(従ってトップブラシT)を下降させるので、トップブラシTの接触面圧の過度の減少が抑えられる。これにより、昇降体23、従ってトップブラシTは、発電機上面Vtの起伏や突起物に応じて昇降して上面Vtとの適正な接触面圧が維持される。
このようにして走行フレームFが発電機V′の後部左コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図12(A)のA2位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまた昇降体23を下限位置まで下降させると共にトップブラシTを起立位置Tvまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図12(B)においてA2′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシSを回転駆動し且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させることで発電機V′の後端面Vrに沿って走行させて、サイドブラシSにより車体後端面Vrをその左端から右端に至るまでブラシング洗浄する。尚、この間、トップブラシTは起立位置Tvで休止状態に置かれる。
このようにして走行フレームFが発電機V′の後部右コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体後部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)走行だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図12(B)のA3位置)において、サイドブラシSを回転停止させ且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまた昇降体23を所定上昇位置(この所定上昇位置は、先刻のトップブラシTによる発電機上面Vt後部に対する洗浄過程で昇降体23の高さ位置として電子制御ユニットCが記憶済み)まで上昇させると共にトップブラシTを起立位置Tvから張出位置Thまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図13(C)においてA3′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシS及びトップブラシTを回転駆動し且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させる。そして、この前進に伴い、サイドブラシSは発電機V′の右側面Vsをその後端から前端に至るまで適度な接触面圧でブラシング洗浄する一方、トップブラシTは発電機V′の上面Vtの右半分を順次、ブラシング洗浄する。
このようにして走行フレームFが発電機V′の前部右コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体前部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)走行だけ走行させ、その走行停止位置(即ち図13(C)のA4位置)において、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまた昇降体23を下限位置まで下降させると共にトップブラシTを起立位置Tvまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させる。その方向転換後の走行フレームFの位置を、図13(D)においてA4′で示す。
その方向転換後、電子制御ユニットCは、サイドブラシSを回転駆動し且つ第1洗浄水噴射手段WS並びにリンス水噴射手段WRの作動を再開させ且つまた走行フレームFを再び前進させて発電機V′の前端面Vfに沿って走行させて、サイドブラシSにより発電機V′の前端面Vfをその右端から左端に至るまでブラシング洗浄する。尚、この間、トップブラシTは起立位置Tvで休止状態に置かれる。
このようにして走行フレームFが発電機V′の前部左コーナ付近に達すると、上部超音波センサSN1が車体前部を検知しなくなり、その非検知に基づき電子制御ユニットCは、走行駆動手段Dを制御して走行フレームFを前記非検知から所定距離(又は所定時間)だけ走行させてから停止させる。それと同時にサイドブラシSを回転停止させると共に格納位置S1まで揺動させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させる。
かくして、洗車機A′の走行フレームFが発電機V′を一周する間に一連の洗浄プロセスが実行されて洗浄工程が完了するので、その後、作業員はリモコンRを操作して洗車機A′を待機場所まで走行させ、そこに待機させる。
而して、前記他の実施形態の洗車機A′においても、先の実施形態の洗車機Aと基本的に同様の作用効果が達成可能となる。更に、その洗車機A′では、被洗浄物として自動車Vのみならず、自動車以外の発電機V′のような箱形の各種の被洗浄物も的確に洗浄することができる。
尚、後の実施形態では、洗浄対象選択キー65で洗浄対象を自動車か自動車以外かを選択させるようにしたものを示したが、このような洗浄対象選択キー65を設けずとも、即ち、先の実施形態の洗車機Aをそのまま使用しても、自動車V以外の被洗浄物(発電機V′)の洗浄は一応可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はその実施の形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施の形態が可能である。
たとえば、前記実施形態では、被洗浄物として自動車V及び箱形の発電機V′を例示したが、本発明では、自走式洗浄機としての洗車機A,A′が周囲を一周することにより、左右側面・前後端面・上面を洗浄可能な概ね直方体状をなす種々の形態の被洗浄物(例えばコンテナ、物置、背の低い陸屋根の構造物等)を洗浄対象とすることが可能である。
また前記実施形態では、被洗浄物としての自動車V・発電機V′に対する洗浄を該被洗浄物V,V′の左前端から開始して走行フレームFが被洗浄物V,V′の周囲を反時計方向に一周するようにしたものを示したが、本発明では、その洗浄開始位置は実施形態に限定されず、任意に選定可能である。また、本発明では、走行フレームFが被洗浄物V,V′の周囲を時計方向に一周するようにして洗浄を行うようにしてもよく、その場合は、洗浄のための各作動機器の、走行フレームFにおける前後配列位置を前後逆に配置する必要が有る。
また前記実施形態では、洗浄機としての洗車機A,A′の走行フレームFが被洗浄物V,V′の周囲を一周する間に洗浄を完了するようにしたものを示したが、走行フレームFが被洗浄物V,V′の周囲を複数周(例えば二周)走行するようにしてもよく、その場合、例えば各々の周回で同じ洗浄工程を繰り返すようにしてもよいし、或いは、最初の周回でブラシング洗浄工程のみを行った後、次の周回でリンス工程を行うようにしてもよい。
また前記実施形態では、走行フレームFに洗浄水噴射手段WS,WT及びリンス水噴射手段WRを搭載したものを示したが、本発明では、これら噴射手段WS,WT,WRの少なくとも1つを省略してもよい。尚、これら噴射手段WS,WT,WRを全部省略した場合には、作業員が手作業で又は噴射手段を使用して洗浄水又は清水を車体面に掛けるようにしてもよい。
また前記実施形態では、洗浄水噴射手段としての第1及び第2洗浄水噴射手段WT,WSが洗浄水を被洗浄物V,V′の表面に向けて噴射するものを示したが、本発明では、洗浄水をトップブラシT及びサイドブラシSに向けて各々噴射するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第1,第2洗浄水噴射手段WS,WTで噴射される洗浄水として、水洗い洗浄の場合は清水を使用し、また通常洗浄の場合には、洗剤、又は洗剤及び清水の混合液を使用したものを示したが、ワックス洗浄を行う場合には、ワックス液、又はワックス液及び洗剤の混合液を洗浄水として使用してもよい。
また、前記実施形態では、走行駆動手段Dを電動式としたが、本発明では、その他の駆動方式(例えば、エンジン駆動式、油圧作動式、空気圧作動式等)の走行駆動手段を用いてもよい。
また、前記実施形態では、走行フレームFが被洗浄物としての自動車Vのコーナに達して走行停止位置A2,A4で走行停止したときに、昇降体23を下降させることなく、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを起立位置Tvまで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させるようにしたものを示したが、本発明では、走行フレームFが走行停止位置A2,A4で走行停止して方向転換する前に、昇降体23を上限位置よりも低い所定位置(例えば下限位置)まで下降させてもよく、その場合には、洗浄機Aを極力小型化し且つ低重心として、走行フレームFの方向転換動作を安定させると共に、方向転換時の他物との干渉を効果的に防止することができる。
また、前記実施形態では、走行フレームFが被洗浄物としての自動車Vのコーナに達して走行停止位置A3で走行停止したときに、昇降体23を下降させることなく、サイドブラシS及びトップブラシTを回転停止させ且つ第1,第2洗浄水噴射手段WS,WT並びにリンス水噴射手段WRの作動を停止させ且つまたトップブラシTを中間揺動位置Th′まで揺動させた後、走行フレームFを90度、方向転換させるようにしたものを示したが、本発明では、走行フレームFが走行停止位置A3で走行停止して方向転換する前に、昇降体23を上限位置よりも低い所定位置(例えば下限位置)まで下降させ、またトップブラシTを中間揺動位置Th′まで揺動させないで起立位置Tvに保持したままでもよく、その場合には、洗車機Aを極力小型化し且つ低重心として、走行フレームFの方向転換動作を安定させると共に、方向転換時の他物との干渉を効果的に防止することができる。
A,A′・・自走式洗浄機としての自走式洗車機
C・・・・制御手段、傾斜度検出手段としての電子制御ユニット
D・・・・走行駆動手段
F・・・・走行フレーム
23・・・昇降体
KS・・・昇降駆動手段
KY・・・揺動駆動手段
T・・・・トップブラシ
Th・・・張出位置
Th′・・張出位置寄りの中間揺動位置
Tv・・・起立位置
Tv′・・起立位置寄りの中間揺動位置
S・・・・サイドブラシ
SN1・・前後端検知手段、傾斜度検出手段としての上部超音波センサ
V・・・・被洗浄物としての自動車
V′・・・被洗浄物としての発電機
Vf・・・被洗浄物としての自動車・発電機の前端面
Vr・・・被洗浄物としての自動車・発電機の後端面
Vs・・・被洗浄物としての自動車・発電機の左右側面
Vt・・・被洗浄物としての自動車・発電機の上面

Claims (7)

  1. 走行駆動手段(D)を有して任意の走行ルート及び被洗浄物(V,V′)の周囲を自力走行し得る走行フレーム(F)に、被洗浄物(V,V′)の少なくとも上面(Vt)を洗浄し得るトップブラシ(T)と、被洗浄物(V,V′)の左右側面(Vs)及び前後端面(Vf,Vr)を洗浄し得るサイドブラシ(S)とを搭載した自走式洗浄機であって、
    前記走行フレーム(F)に昇降可能に支持されてトップブラシ(T)を略水平な張出位置(Th)と略鉛直な起立位置(Tv)との間で揺動し得るよう軸支した昇降体(23)と、その昇降体(23)を昇降駆動し得る昇降駆動手段(KS)と、トップブラシ(T)を揺動駆動し得る揺動駆動手段(KY)と、前記走行駆動手段(D)、前記昇降駆動手段(KS)及び前記揺動駆動手段(KY)を制御し得る制御手段(C)とを備えたことを特徴とする、自走式洗浄機。
  2. 前記制御手段(C)は、洗浄機の待機時、並びに前記走行フレーム(F)が非洗浄状態で任意の走行ルートを走行する時は前記昇降体(23)を上限位置よりも低い位置に保持し且つトップブラシ(T)を前記起立位置(Tv)に保持するように前記昇降駆動手段(KS)及び前記揺動駆動手段(KY)を制御可能であることを特徴とする、請求項1に記載の自走式洗浄機。
  3. 前記制御手段(C)は、洗浄機が被洗浄物(V,V′)を洗浄する途中で前記走行フレーム(F)が非洗浄状態で方向転換する時は前記昇降体(23)を上限位置よりも低い位置に保持し且つトップブラシ(T)を前記起立位置(Tv)に保持するように前記昇降駆動手段(KS)及び前記揺動駆動手段(KY)を制御可能であることを特徴とする、請求項1に記載の自走式洗浄機。
  4. 前記制御手段(C)は、前記走行フレーム(F)が前記側面(Vs)に沿って走行するときには、トップブラシ(T)を前記張出位置(Th)又は張出位置(Th)寄りの中間揺動位置(Th′)に保持して前記上面(Vt)を洗浄すると共にサイドブラシ(S)で前記側面(Vs)を洗浄し、また前記走行フレーム(F)が被洗浄物(V,V′)の前後少なくとも一方の端面(Vr)に沿って走行するときには、トップブラシ(T)を前記起立位置(Tv)に保持してサイドブラシ(S)のみで前記前後少なくとも一方の端面(Vr)を洗浄する第1の洗浄態様と、前記起立位置(Tv)寄りの中間揺動位置(Tv′)に保持したトップブラシ(T)、並びにサイドブラシ(S)で前記前後少なくとも一方の端面(Vr)を洗浄する第2の洗浄態様とを実行可能であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の自走式洗浄機。
  5. 前記走行フレーム(F)には、前記前後少なくとも一方の端面(Vr)の傾斜度合を検出する傾斜度検出手段(SN1,C)が設けられ、前記制御手段(C)は、前記第2の洗浄態様を実行する場合において前記走行フレーム(F)が前記前後少なくとも一方の端面(Vr)に沿って走行するときには、前記傾斜度検出手段(SN1,C)の検出した前記前後少なくとも一方の端面(Vr)の傾斜度合に応じてトップブラシ(T)の前記起立位置(Tv)寄りの中間揺動位置(Tv′)を可変制御することを特徴とする、請求項4に記載の自走式洗浄機。
  6. 前記被洗浄物(V,V′)の前後端を検知し得る前後端検知手段(SN1)が前記走行フレーム(F)に設けられ、前記制御手段(C)が前記前後端検知手段(SN1)の検知結果に基づいて前記走行駆動手段(D)を制御することで、前記走行フレーム(F)が被洗浄物(V,V′)の周囲を一周するよう走行可能であることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の自走式洗浄機。
  7. 前記被洗浄物が自動車(V)であって、その自動車(V)の車体の上面(Vt)及び前後少なくとも一方の端面(Vr)をトップブラシ(T)が洗浄可能であり、またその自動車(V)の車体の左右側面(Vs)及び前後端面(Vf,Vr)をサイドブラシ(S)が洗浄可能であることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の自走式洗浄機。
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