JP2015109573A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
文字又は図形の画像は、スクリーン処理によって輪郭にジャギーが生じることがあるため、ジャギーを軽減する目的で文字又は図形の輪郭を強調することも行われている。
輪郭強調時、周辺画素との画素値の差が閾値よりも大きい画素を輪郭強調の対象として、画素値の調整が行われる。
例えば、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の4色が用いられる場合、Y色は視認性が低いため、Y色の画素値の差が大きくても、観察者はその差を小さく感じて輪郭であると認識しないことが多い。輪郭と認識されないため、本来なら輪郭強調が不要であるが、各色共通の閾値であると、他の視認性が高い色に合わせて閾値が下げられるため、Y色の画素値の差が輪郭として認識されない差であっても輪郭強調されてしまう。その結果、観察者の比視感度と対応しない、違和感のある画像となってしまう。
例えば、視認性が低いY色の文字が、他の色の背景上に重ねられた画像において、文字の色味はY色と背景の色からなる。そのため、Y色の画素値の差が閾値以上であり、文字の輪郭強調が行われる場合、文字に重なる背景部分の輪郭も強調され、目立ってしまう。背景が中間調である場合、この強調された背景の輪郭と、スクリーン処理によって文字に隣接して形成された背景のスクリーンとが干渉し、モアレが生じる。
この方法によれば、注目画素の画素値から周辺画素の画素値を差し引いた正のエッジ強度と、周辺画素の画素値から注目画素の画素値を差し引いた負のエッジ強度と、を色ごとに求め、各色のエッジ強度を各色の比視感度に応じて重み付けて加算する。重み付けられた正負のエッジ強度の加算値をそれぞれ比較することにより、輪郭強調するか否かを決定している。
各画素の周辺画素との画素値の差を色ごとに算出し、得られた各色の画素値の差を色ごとに決定された閾値と比較した結果に応じて、色ごとにエッジを検出するエッジ検出部と、
前記エッジ検出部により、いずれかの色においてエッジが検出された画素を輪郭として決定する輪郭決定部と、
前記輪郭として決定された画素のすべての色の画素値を、前記輪郭を強調するように調整する輪郭処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置が提供される。
各画素の画素値を、各画素の位置に対応する閾値と比較し、2値化又は多値化された画素値を得るスクリーン処理部を備え、
前記輪郭処理部は、前記輪郭として決定された画素に対しては、前記輪郭を強調するように調整された画素値を出力し、前記輪郭として決定されなかった画素に対しては、前記スクリーン処理部により得られた画素値を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置が提供される。
前記エッジ検出部は、前記画素値の差が前記閾値よりも大きい場合にエッジを検出し、
前記色ごとに決定された閾値は、各色のなかで視認性が最も低い色の閾値が、他の色の閾値よりも大きくなるように決定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置が提供される。
前記視認性が最も低い色の閾値が、前記輪郭に隣接する背景の画素の各色の画素値及び当該背景に形成されるスクリーンの種類に応じて決定されていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置が提供される。
各画素の周辺画素との画素値の差を色ごとに算出し、得られた各色の画素値の差を色ごとに決定された閾値と比較した結果に応じて、色ごとにエッジを検出するエッジ検出工程と、
前記エッジ検出工程により、いずれかの色においてエッジが検出された画素を輪郭として決定する輪郭決定工程と、
前記輪郭として決定された画素のすべての色の画素値を、前記輪郭を強調するように調整する輪郭処理工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法が提供される。
画像形成装置10は、図1に示すように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15、画像読取部16、画像生成部17、画像処理装置G及び画像形成部18を備えている。
例えば、制御部11は、画像処理装置Gによりビットマップ形式の画像データを生成させて、当該画像データに基づいて、画像形成部18によりトナーを用いて用紙上に画像を形成させる。
記憶部12としては、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)等の記憶媒体を用いることができる。
画像生成部17は、PDLデータを解析して、各画素の属性を示す属性データを生成することができる。画像生成部17は、例えば文字のベクトルデータにより描画する領域の画素を文字の属性に、線、四角形等の図形のベクトルデータにより描画する領域の画素を図形の属性に、JPEG等のファイルにより描画する領域の画素を写真の属性に、それぞれ決定することができる。属性は上記文字、図形及び写真に限らず、任意に設定することができる。
画像生成部17は、生成された画像データを解析して各画素の属性を決定してもよい。例えば、テンプレートマッチングにより文字又は図形の画像領域を抽出し、当該画像領域の属性を文字又は図形に決定することができる。
具体的には、画像形成部18は、C、M、Y及びKの色ごとに設けられた露光部、感光体、現像部等の他、転写体、定着装置等を備えている。
画像形成部18は、露光部により、画像データの各画素の画素値に応じて変調されたレーザービームを、帯電する感光体上に照射して静電潜像を形成し、現像部によりトナーを供給して現像する。画像形成部18は、各感光体上に形成された各色の画像を転写体上に重ねて転写し、当該転写体から用紙上に画像を転写する。画像形成部18は、画像が転写された用紙を、定着装置により加熱及び加圧して定着処理する。
画像処理装置Gは、図2に示すように、エッジ検出部1、輪郭決定部2、γ補正部3、スクリーン処理部4、コントーン処理部5及び輪郭処理部6を備えている。
具体的には、エッジ検出部1は、図2に示すように、C、M、Y及びKの色ごとに設けられたエッジ強度算出部101及び比較部102を備えている。
図3は、注目画素A0と、周辺画素A1〜A8とを表している。各画素A0〜A8の各色の画素値をA0[ch]〜A8[ch]と表す。
E1[ch]=A0[ch]−A1[ch]
E2[ch]=A0[ch]−A2[ch]
E3[ch]=A0[ch]−A3[ch]
E4[ch]=A0[ch]−A4[ch]
E5[ch]=A0[ch]−A5[ch]
E6[ch]=A0[ch]−A6[ch]
E7[ch]=A0[ch]−A7[ch]
E8[ch]=A0[ch]−A8[ch]
なかでも、各差E1[ch]〜E8[ch]のうちの最大値が、最も認識されやすいエッジの強さを表すため、エッジ強度算出部101は、当該最大値をエッジ強度PED[ch]として決定することが好ましい。
なお、PED[ch]が、PED[ch]<0を満たす場合、エッジ強度算出部101は、PED[ch]を0に決定する。
比較部102は、エッジ強度PED[ch]が閾値Th[ch]より大きい場合、1のエッジ信号ED[ch]を輪郭決定部2に出力する。1のエッジ信号ED[ch]は、注目画素A0と周辺画素A1〜A8間にエッジが検出されたことを示す。
これにより、比視感度に応じたエッジ検出及び輪郭強調を行うことができ、視覚的に自然な画像を得ることができる。
例えば、画素値が0〜255の範囲内にある場合、比視感度が最も高いK色の閾値Th[K]を51に、次に比視感度が高いM色及びC色の閾値Th[M]及びTh[C]をそれぞれ128に、最も比視感度が低いY色の閾値Th[Y]を200に決定することができる。
これにより、視認性が低く、輪郭として認識される画素値の差が他の色よりも大きいY色については、輪郭と認識される程度のエッジ強度PED[Y]が無ければ、輪郭強調の対象とならないようにエッジ検出を行うことができる。
色味の再現性の低下を防ぐため、輪郭強調時には輪郭強調の対象とされた画素のすべての色の画素値が調整される。この調整によって、例えば文字が背景上に重ねられた画像は、文字だけでなく、文字に重なる背景の輪郭も強調され、この強調された背景の輪郭と、スクリーン処理によって文字に隣接して形成された背景のスクリーンとが干渉し、モアレが生じることがある。この場合、上述のように背景に応じて閾値Th[Y]を決定することにより、強調された背景の輪郭と、当該輪郭に隣接する背景のスクリーンとの接触を減らして、モアレを抑えることができる。
また、スクリーンの種類には、ドットスクリーン、ラインスクリーン等があり、スクリーンの種類によって輪郭との接触頻度が変わる。よって、輪郭との接触が増えるスクリーンの種類であれば、輪郭強調の対象外となるように閾値Th[Y]をより大きく決定することにより、輪郭強調により生じるモアレを抑えることができる。
具体的には、輪郭決定部2は、各色の比較部102から入力されたエッジ信号ED[ch]のいずれかが1である場合、注目画素A0が輪郭を構成する画素であると決定し、1の出力制御信号EDCNを輪郭処理部6に出力する。1の出力制御信号EDCNは、注目画素A0が輪郭であり、輪郭強調の対象であることを示す。
また、輪郭決定部2は、各色の比較部102から入力されたエッジ信号ED[ch]のすべてが0である場合、注目画素A0は輪郭を構成する画素ではないと決定し、0の出力制御信号EDCNを輪郭処理部6に出力する。0の出力制御信号EDCNは、注目画素A0が輪郭ではなく、輪郭強調の対象外であることを示す。
エッジ検出部1に画像データが入力されると、C、M、Y及びKのそれぞれの色に対応するエッジ強度算出部101が、1画素ごとに各色の画素値を入力する。
図4に示すように、各色のエッジ強度算出部101は、入力された各画素のエッジ強度PED[ch]を算出する(ステップS1)。算出されたエッジ強度PED[ch]は、各色に対応する比較部102に出力される。
各色の比較部102は、エッジ強度PED[ch]が閾値Th[ch]より大きい場合(ステップS2;Y、S3;Y、S4;Y、S5;Y)、1のエッジ信号ED[ch]を輪郭決定部2に出力する(ステップS6)。
一方、エッジ強度PED[ch]が閾値Th[ch]以下である場合(ステップS2;N、S3;N、S4;N、S5;N)、各色の比較部102は0のエッジ信号ED[ch]を輪郭決定部2に出力する(ステップS7)。
一方、各色の比較部102から入力されたエッジ信号ED[ch]のすべてが0である場合(ステップS8;Y)、輪郭決定部2は0の出力制御信号EDCNを出力する(ステップS10)。
γ補正部3は、形成される画像の階調特性が、目標とする階調特性と一致するように、各画素の階調値を補正する。具体的には、γ補正部3は、入力された階調値に対して補正された階調値を出力するLUT(Look Up Table)を備え、各画素の階調値に対応する、補正された階調値を当該LUTから取得する。
スクリーン処理部4は、n×m画素のそれぞれに対して閾値が設定されたディザマトリクスを画像データの各画素と照らし合わせ、各画素のディザマトリクスにおける位置に対応する閾値を取得する。スクリーン処理部4は、各画素の画素値が取得した閾値よりも大きければ、スクリーン処理後の画素値を最大値とし、閾値以下であれば最小値として、各画素の画素値を2値化する。
すべての色の画素値を調整することにより、輪郭強調による輪郭の色味の再現性の低下を防ぐことができる。
輪郭処理部6は、1の出力制御信号EDCNが入力された画素に対しては、コントーン処理後の画素値を出力し、0の出力制御信号EDCNが入力された画素に対しては、スクリーン処理後の画素値を出力する。
スクリーン処理後の画素値は、所定間隔でドットが形成されるように決定されているため、輪郭の元の画素値が最小値より大きくても、最小値で出力される場合がある。よって、コントーン処理後の画素値、すなわち元の画素値をそのまま出力することにより、輪郭の画素値が最小値より大きくなるように調整して、輪郭を強調することができる。
例えば、図5(a)は、中間調の画素値を有する元画像を示している。図5(b)は、図5(a)に示す元画像の輪郭と決定された画素に対してコントーン処理後の画素値を出力し、それ以外の画素に対してスクリーン処理後の画素値を出力することにより得られた画像を示している。図5(b)において、スクリーン処理後の画素値は、コントーン処理後の画素値よりも大きい。
一方、図5(c)は、輪郭と決定された画素に対してはスクリーン処理後の画素値とコントーン処理後の画素値のうちの大きい方を出力して得られた画像を示している。いずれか大きい方の画素値を出力しているため、図5(b)に示す画像に比べて、図5(c)に示す画像の方が輪郭をより強く強調できている。
図6は、3の数字と背景とからなる元画像f10を画像処理して得られた画像f11〜f14を示している。
元画像f10は、画素値の取り得る範囲が0〜255であり、数字のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ60、36、153及び0である。また、背景のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ128、0、0及び0である。
画像処理Aは、上記画像処理装置Gにおいて、輪郭処理部6により輪郭処理せずに、すべての画素に対してスクリーン処理後の画素値を出力する画像処理である。
輪郭が強調されていないため、スクリーン処理された数字と背景の境界にジャギーが生じている。
画像処理Bは、上記画像処理装置Gのエッジ検出部1において、色ごとの閾値Th[ch]ではなく、全色共通の1つの閾値を用いてエッジを検出する以外は、上記画像処理装置Gと同様の画像処理である。
画像処理Bにおいて、全色共通の閾値として51が用いられた場合、数字のC色及びY色の画素値は閾値51よりも大きいため、数字の輪郭が強調された画像f12が得られる。
画像処理Cは、上記画像処理装置Gのエッジ検出部1によるエッジの検出方法を、次の検出方法に代えた以外は、上記画像処理装置Gと同様の画像処理である。
+PED[Y]×Wy+PED[K]×Wk・・・(1)
RED[All]=RED[C]×Wc+RED[M]×Wm
+RED[Y]×Wy+RED[K]×Wk・・・(2)
〔上記式(1)及び式(2)において、Wc、Wm、Wy及びWkは、C、M、Y及びKの色ごとに設定された重み付け係数であり、Wc+Wm+Wy+Wk=1を満たす。Wc、Wm、Wy及びWkは、比視感度に応じて決定することができる。〕
PED[All]=(60−128)×2/8+(36−0)×2/8+(153−0)×1/8+(0−0)×3/8≒11
RED[All]=(128−60)×2/8+(0−36)×2/8+(0−153)×1/8+(0−0)×3/8≒−11
PED[All]>RED[All]を満たすため、数字の輪郭が強調された画像f13が得られる。
画像処理Dは、上記画像処理装置Gと同じ画像処理である。画像処理Dにおいて、各色の閾値Th[C]、Th[M]、Th[Y]及びTh[K]として、それぞれ51、51、200及び51を用いると、数字のC色の画素値が閾値を超えるため、数字の輪郭が強調された画像f14が得られる。
元画像f20は、画素値の取り得る範囲が0〜255であり、数字のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ128、0、100及び0である。また、背景のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ228、0、0及び0である。
画像処理Bによれば、数字と背景のY色の画素値の差が閾値より大きいため、数字の輪郭が強調されるが、数字の輪郭だけでなく、数字に重なる背景部分の輪郭も強調された画像f22が得られる。数字に重なる背景部分の強調された輪郭と、スクリーン処理によって数字の輪郭に隣接して形成された背景のスクリーンが周期的に干渉し、輪郭部分にモアレが生じている。
また、画像処理Dによれば、Y色の閾値Th[Y]が大きく、数字と背景のY色の画素値の差が閾値未満であり、エッジが検出されないため、輪郭強調されない画像f24が得られる。
画像処理CはY色の重み付け係数Wcを下げ、画像処理DはY色の閾値Th[Y]を大きくすることにより、Y色の画素値の差が大きくても輪郭として認識される程度の差でなければ、輪郭強調されないように調整しており、比視感度に応じた輪郭強調を行っている。
元画像f30は、画素値の取り得る範囲が0〜255であり、数字のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ0、128、0及び0である。また、背景のC、M、Y及びKの画素値が、それぞれ128、0、0及び0である。数字と背景の色は、それぞれ異なるM色及びC色であるが、各色M及びC色の比視感度及び画素値は同じである。
画像処理Bによれば、数字と背景のM色の画素値の差が閾値を超えるため、数字の輪郭が強調された画像f32が得られる。
画像処理Cによれば、PED[All]=RED[All]=0であり、PED[All]>RED[All]を満たさないため、輪郭が強調されない画像f33が得られる。画像f31と同様に、ジャギーが生じている。
画像処理Dによれば、数字と背景のM色の画素値の差が閾値を超えるため、画像f32と同様に、数字の輪郭が強調された画像f34が得られる。
しかし、異なる色であって、比視感度及び画素値が同じ色が隣り合う場合、画像処理Cのエッジ検出方法によってはエッジが検出されないため、輪郭強調することができない。
一方、画像処理Dによれば、色ごとに独立してエッジを検出するため、輪郭と背景の色の関係によらず、エッジを検出することができ、輪郭強調することができる。
図9において、画像f41〜f45は、4の数字が背景上に重ねられた画像であって、数字のY色の画素値がそれぞれ150、175、200、225及び255である元画像に対し、上記画像処理Dを施して得られた画像である。各元画像の数字のY色以外のC、M及びKの画素値は、それぞれ128、0及び0であり、背景のC、M、Y及びKの画素値は、それぞれ128、0、0及び0である。
図9に示すように、Y色の画素値が大きくなるほど、背景のC色が認識されにくくなるため、数字の輪郭が強調されても、数字とともに強調された背景部分の輪郭と、輪郭に隣接する背景のスクリーンとの干渉が少ないことが分かる。
また、各色の比視感度に応じて、各色の閾値Th[ch]を決定することができ、比視感度に応じた輪郭強調が可能である。
例えば、制御部11がプログラムを読み取ることにより、上記画像処理装置Gの処理内容を制御部11により実行させることもできる。また、画像形成装置10に限らず、汎用のPC等のコンピューターにより当該プログラムを読み取らせて、上記画像処理装置Gの処理内容を実行させることもできる。
プログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、当該プログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
11 制御部
12 記憶部
G 画像処理装置
1 エッジ検出部
2 輪郭決定部
3 γ補正部
4 スクリーン処理部
5 コントーン処理部
6 輪郭処理部
17 画像生成部
18 画像形成部
Claims (5)
- 各画素の周辺画素との画素値の差を色ごとに算出し、得られた各色の画素値の差を色ごとに決定された閾値と比較した結果に応じて、色ごとにエッジを検出するエッジ検出部と、
前記エッジ検出部により、いずれかの色においてエッジが検出された画素を輪郭として決定する輪郭決定部と、
前記輪郭として決定された画素のすべての色の画素値を、前記輪郭を強調するように調整する輪郭処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 各画素の画素値を、各画素の位置に対応する閾値と比較し、2値化又は多値化された画素値を得るスクリーン処理部を備え、
前記輪郭処理部は、前記輪郭として決定された画素に対しては、前記輪郭を強調するように調整された画素値を出力し、前記輪郭として決定されなかった画素に対しては、前記スクリーン処理部により得られた画素値を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記エッジ検出部は、前記画素値の差が前記閾値よりも大きい場合にエッジを検出し、
前記色ごとに決定された閾値は、各色のなかで視認性が最も低い色の閾値が、他の色の閾値よりも大きくなるように決定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記視認性が最も低い色の閾値が、前記輪郭に隣接する背景の画素の各色の画素値及び当該背景に形成されるスクリーンの種類に応じて決定されていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 各画素の周辺画素との画素値の差を色ごとに算出し、得られた各色の画素値の差を色ごとに決定された閾値と比較した結果に応じて、色ごとにエッジを検出するエッジ検出工程と、
前記エッジ検出工程により、いずれかの色においてエッジが検出された画素を輪郭として決定する輪郭決定工程と、
前記輪郭として決定された画素のすべての色の画素値を、前記輪郭を強調するように調整する輪郭処理工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
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