JP2002354241A - 画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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- JP2002354241A JP2002354241A JP2001157306A JP2001157306A JP2002354241A JP 2002354241 A JP2002354241 A JP 2002354241A JP 2001157306 A JP2001157306 A JP 2001157306A JP 2001157306 A JP2001157306 A JP 2001157306A JP 2002354241 A JP2002354241 A JP 2002354241A
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Abstract
を向上させることのできる画像処理方法、画像処理装置
および画像形成装置ならびにコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供する。 【解決手段】 領域分離処理部24の有彩/無彩判定部
241において、入力画像データの各画素が有彩色であ
るか無彩色であるかの判定が行われ、有彩無彩信号が出
力される。各画素の有彩/無彩判定部241の判定結果
に応じて文字エッジ判定部243で用いる閾値を切換え
るために、有彩無彩信号が閾値設定部242に渡され、
その信号を基に最適な閾値が選択される。閾値は文字エ
ッジ判定部243に引渡され、エッジを検出する際に使
用される。文字エッジ判定部243においては、選択さ
れた閾値を用いて各画素が文字のエッジ領域であるかど
うかの判定が行われる。
Description
文字領域および写真領域を含む複数の領域に分離する領
域分離処理を行う画像処理方法および画像処理装置に関
し、特に色文字を精度良く分離する画像処理方法、画像
処理装置および画像形成装置ならびにコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に関する。
置において、文字や写真などが混在した原稿から読み取
った入力画像データを再生する場合、いわゆる領域分離
処理と呼ばれる処理によって文字領域や写真領域などの
領域を識別し、各種領域に適した処理を施すことで画質
の向上が図られている。
別する場合、一般に、急峻な濃度変化を示す部分を文字
のエッジ領域として検出する方法がよく用いられてい
る。たとえば、注目画素とその周辺画素との濃度差を求
め、その濃度差の値が所定の閾値より大きければ文字エ
ッジ領域であると判定する方法や、注目画素に対しエッ
ジ検出フィルタをたたみ込み、その結果を閾値処理する
ことで文字エッジ領域を検出する方法、さらに局所領域
における最大濃度差を閾値処理することにより、文字エ
ッジ領域を検出する方法などが挙げられる。
有彩色であるか無彩色であるかの判定を行い、有彩色の
場合は色文字領域として、一方、無彩色の場合は黒文字
領域として、それぞれに適した処理を施すことで文字領
域の画質向上が図られている。たとえば、色文字領域に
対しては、強調フィルタ処理を施した後、解像力重視の
中間調処理を行い、黒文字領域に対しては、墨量を高め
てさらに強調フィルタ処理を施した後、解像力重視の中
間調処理を行うという処理が、一般的に行われている。
4263号公報記載の画像処理装置は、文字エッジ判定
結果と色判定結果に従って、色補正・黒生成、空間フィ
ルタ、中間調などの処理の内容を切換える画像処理装置
を提示している。また、文字エッジを検出する方法とし
て、入力画像のRGB信号のうちG信号のみを参照して
注目画素近傍の濃度変化を求め、その値を閾値処理する
ことで文字エッジ画素を検出するという方法が示されて
いる。
号公報記載の画像処理装置のような方法を用いると、文
字エッジを検出する際、色文字に対しても黒文字に対し
ても同じ閾値を用いてエッジ検出を行うことになる。
る場合、下地の色と文字の色の組合せによっては、その
濃度差が非常に低い値しか得られない場合が多い。
稿100の例を、図8は、原稿100の下地101およ
び文字102の濃度を示す図である。また、図9は、破
線部分103におけるx方向の画素毎の濃度変化を示す
図である。このような下地101と文字102との色の
組合せの場合、CMY3色混ぜ合わせて見たときの色の
差は大きくても、各色成分信号に分解してみると、それ
ほど急峻な濃度変化は現れない。
多いので、精度良くエッジを検出しようとすると、閾値
を大幅に緩める必要が生じる。ところが、文字や写真な
どが混在した原稿から文字領域を識別する場合、エッジ
検出の閾値を緩めてしまうと、それに応じて、文字領域
のエッジだけでなく、比較的なめらかな濃度変化を持つ
写真領域においてもエッジとして誤検出されてしまうこ
とになる。
ジ強調処理を施すと、写真領域も不本意に強調され、大
きな画質劣化を招くことになる。特に、無彩色のエッジ
については、黒生成処理によって墨量を極端に高める処
理を行うため、写真領域の一部にそのような画素が現れ
ると、かなり際立ったギャップが発生し、大きく画質を
損ねる原因になる。
ッジとではエッジ強調処理の内容が異なるため、同じ閾
値でエッジを検出してしまうと画質劣化を招くことにな
る。
かつ写真領域の画質を向上させることのできる画像処理
方法、画像処理装置および画像形成装置ならびにコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
タを文字領域および写真領域を含む複数の領域に分離す
る領域分離処理を行う画像処理方法において、前記領域
分離処理は、入力画像データが有彩色であるか無彩色で
あるかを判定する第1のステップと、予め定める複数の
閾値のうち、第1のステップの判定結果に基づいて選択
した閾値を用いて、入力画像データが文字のエッジ領域
であるかどうかを判定する第2のステップとを有するこ
とを特徴とする画像処理方法である。
であるか無彩色であるかを判定し、予め定める複数の閾
値のうち、前記判定結果に基づいて選択した閾値を用い
て、入力画像データが文字のエッジ領域であるかどうか
を判定するので、色文字のエッジ領域を精度良く検出
し、写真領域の無彩色のエッジ領域の誤検出を防ぐこと
ができる。これにより、色文字の再現性を高め、かつ写
真領域の画質を向上させることができる。
能とすることを特徴とする。本発明に従えば、閾値をユ
ーザが変更することが可能であるので、ユーザの好みに
応じた処理を行うことが出来る。
および写真領域を含む複数の領域に分離する領域分離処
理部を有する画像処理装置において、前記領域分離処理
部は、入力画像データが有彩色であるか無彩色であるか
を判定する色判定部と、予め定める複数の閾値のうち、
前記色判定部の判定結果に基づいて閾値を選択する閾値
設定部と、前記閾値設定部が選択した閾値を用いて、入
力画像データが文字のエッジ領域であるかどうかを判定
する文字エッジ判定部とを有することを特徴とする画像
処理装置である。
タが有彩色であるか無彩色であるかを判定し、予め定め
る複数の閾値のうち、前記判定結果に基づいて閾値設定
部が選択した閾値を用いて、文字エッジ判定部が入力画
像データが文字のエッジ領域であるかどうかを判定する
ので、色文字のエッジ領域を精度良く検出し、写真領域
の無彩色のエッジ領域の誤検出を防ぐことができる。こ
れにより、色文字の再現性を高め、かつ写真領域の画質
を向上させることができる。
色のときに選択される閾値は、前記入力画像データが有
彩色のときに選択される閾値より大きいことを特徴とす
る。
のときに選択される閾値は、前記入力画像データが有彩
色のときに選択される閾値より大きいので、色文字のエ
ッジ領域を精度よく検出し、写真領域の無彩色のエッジ
領域の誤検出を抑えることができる。これにより、色文
字の再現性を高め、かつ写真領域の画質を向上させるこ
とができる。
力画像データの色成分毎に設定されていることを特徴と
する。
画像データの色成分毎に設定されているので、それぞれ
の色成分信号の特性を考慮したい場合や、目的に応じて
意図的に検出レベルを変えたい場合など、所望のエッジ
検出結果を得ることができる。
タを得る画像入力装置と、上記の画像処理装置と、処理
が施された画像データを出力する画像出力装置とを備え
ることを特徴とする画像形成装置である。
ータを得る画像入力装置と、上記の画像処理装置と、処
理が施された画像データを出力する画像出力装置とを備
えるので、写真領域の無彩色のエッジ領域を誤検出する
ことなく色文字のエッジ領域を精度よく検出し、色文字
の再現性を高めることができるので、高品質の画像を形
成、出力することができる。
および写真領域を含む複数の領域に分離する領域分離処
理を行う画像処理方法をコンピュータに実行させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体において、入力画像データが有彩色であるか無彩
色であるかを判定する第1のステップと、予め定める複
数の閾値のうち、第1のステップの判定結果に基づいて
選択した閾値を用いて、入力画像データが文字のエッジ
領域であるかどうかを判定する第2のステップとを有す
る画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
である。
であるか無彩色であるかを判定し、予め定める複数の閾
値のうち、前記判定結果に基づいて選択した閾値を用い
て、入力画像データが文字のエッジ領域であるかどうか
を判定するプログラムを記憶する記憶媒体であるので、
パーソナルコンピュータおよびワークステーションなど
の汎用のコンピュータにCD−ROM(Compact Disc-R
ead Only Memory)などの記録媒体を介して、あるい
は、ネットワークからのダウンロードによりプログラム
を読み込ませて実行し、画像に対して精度良く領域分離
処理を行うことができる。また、DSP(Digital Sign
al Processor)などで、ソフト処理を行うプリンタおよ
びデジタルコピー機などに対しても同様に、フラッシュ
メモリや、書換え可能な記録媒体にプログラムを読み込
ませて、画像に対して精度良く領域分離処理を行うこと
ができる。
られる閾値をユーザが変更可能とすることを特徴とす
る。
ことが可能であるので、ユーザの好みに応じた処理を行
うプログラムを提供することが出来る。
ある画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画
像形成装置1は、画像入力装置10、画像処理装置20
および画像出力装置30から構成される。画像入力装置
10は、CCD(Charge CoupledDevice)ラインセンサ
から成り、原稿から反射してきた光をR,G,B(R:
赤・G:緑・B:青)に色分解された電気信号に変換す
る。画像処理装置20は、A/D(アナログ・デジタ
ル)変換部21、シェーディング補正部22、入力処理
部23、領域分離処理部24、色補正部25、黒生成・
下色除去部26、空間フィルタ部27および中間調生成
部28から構成される。
データであるカラー画像信号(RGBアナログ信号)
は、A/D変換部21にてデジタル信号に変換され、シ
ェーディング補正部22にて画像入力装置の照明系、結
像系および撮像系で生じる各種の歪みが取除かれる。そ
の後、入力処理部23において反射率信号が画像処理に
適した濃度信号に変換され、RGB信号の補色であるC
MY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)信号
が生成される。次に、色補正部25にて色再現性を高め
る処理が施され、黒生成・下色除去部26にてCMYK
(K:黒)4色信号に変換される。
信号に対してフィルタを畳み込むことでエッジ強調処理
および平滑化処理などが成され、中間調生成部28では
画像を出力するための階調再現処理が成される。そし
て、電子写真方式およびインクジェット方式のプリンタ
などの画像出力装置30にて出力画像が形成される。こ
の画像出力装置30は、液晶ディスプレイなどの画像表
示装置であっても構わない。この場合、入力処理部23
においてRGB信号の補色反転は行われない。また、黒
生成・下色除去部26は不要となる。
241、閾値設定部242および文字エッジ判定部24
3を含んで構成される。文字領域と写真領域とが少なく
とも混在した原稿における黒文字/色文字の再現性を高
めるために、色判定部である有彩/無彩判定部241に
おいて、入力画像データの各画素が有彩色であるか無彩
色であるかの判定が行われ、文字エッジ判定部243に
おいて、各画素が文字のエッジ領域であるかどうかの判
定が行われる。また、各画素の有彩/無彩判定部241
の判定結果に応じて文字エッジ判定部243で用いる閾
値を切換えるために、有彩無彩信号が閾値設定部242
に渡され、その信号を基に最適な閾値が選択される。閾
値は文字エッジ判定部243に引渡され、エッジを検出
する際に使用される。これによって、色文字のエッジ領
域を精度良く検出し、写真領域の無彩色のエッジ領域の
誤検出を防ぐことができるので、色文字の再現性を高
め、かつ写真領域の画質を向上させることができる。
判定部241からの文字エッジ信号および有彩無彩信号
を含む出力信号は、黒生成・下色除去部26、空間フィ
ルタ部27および中間調生成部28にそれぞれ引渡さ
れ、その各部において各種領域に適した処理が施され
る。なお、上記の処理は、図示しないCPU(CentralP
rocessing Unit)によって制御される。
説明する。 (1)有彩/無彩判定部241について 図2は、有彩/無彩判定部241の構成を示すブロック
図である。有彩/無彩判定部241は、最大値算出部2
41a、最小値算出部241b、差分器241cおよび
比較器241dから構成されており、注目画素が有彩色
であるか無彩色であるかの判定を行い、その判定結果を
有彩無彩信号として出力する。
算出部241bにおいて、注目画素のC・M・Y信号の
最大値と最小値が検出される。次に、差分器241cに
よって最大値と最小値との差分値が求められる。そし
て、比較器241dにおいてその差分値と閾値THとが
比較され、差分値が閾値TH以下の場合は、有彩無彩信
号として‘ON’が出力され、閾値より大きい場合は
‘OFF’が出力される。
の最大値と最小値との差が小さい場合は無彩色であると
判定され、有彩無彩信号が‘ON’になる。逆に、差が
大きい場合は有彩色であると判定され、有彩無彩信号が
‘OFF’になる。
る。閾値設定部242は、選択器242aを備え、注目
画素が有彩色であるか無彩色であるかを示す有彩無彩信
号に応じて、文字エッジを検出するための閾値を選択し
て出力する処理を行う。閾値設定部242では、予め設
定された2つの閾値群A(THc_mono,THm_m
ono,THy_mono)と閾値群B(THc_col
or,THm_color,THy_color)を保持
しており、閾値群Aは無彩色の場合に選択される閾値、
閾値群Bは有彩色の場合に選択される閾値からなる。有
彩/無彩判定部241の判定結果に応じてどちらか一方
の閾値群が選択され、各色成分にそれぞれ対応した3つ
の閾値(THc,THm,THy)が文字エッジ判定部
243に出力される。すなわち、有彩無彩信号が‘O
N’の場合は閾値群Aが選択され、‘OFF’の場合は
閾値群Bが選択される。そして、出力された3つの閾値
(THc,THm,THy)は、文字エッジ判定部24
3のC・M・Y各色成分毎に設けられたエッジ検出部2
43aに、それぞれ個別に引渡される。
M・Y各色成分に対して、全て異なる値であってもよい
し、同じ値であってもよい。たとえば、CCDの読み取
り感度が色成分によって大きく異なる場合は、それを考
慮して異なる値を設けておくことができる。また、特定
の色成分におけるエッジは、検出したくないというよう
な場合(たとえば、濃度の低いイエローに対してはエッ
ジを検出しない場合)は、その色成分に対して厳しい閾
値(大きい値)を定めておくことも可能である。このよ
うに、ユーザがC・M・Yそれぞれの閾値を変更可能と
することで、さまざまな用途に合わせてエッジ検出の度
合いを変更することができる。
閾値を設定しておくとより効果的である。これによっ
て、有彩色のエッジ領域に対しては緩い閾値(小さい
値)が用いられるため、色文字領域を精度よく検出する
ことができ、かつ無彩色のエッジ領域に対しては厳しい
閾値(大きい値)が用いられるため、写真領域の黒エッ
ジが不本意に検出されるのを防ぐことができる。このよ
うに閾値を切換えてエッジ領域を検出すれば、エッジ強
調処理を施したときに、色文字エッジは強調されても写
真領域の黒エッジが強調されることはない。つまり、色
文字の再現性を高めながら、同時に写真領域の画質劣化
を防ぐことができるのである。
図である。文字エッジ判定部243は、C・M・Y各色
成分に対して処理を行うエッジ検出部243aと、それ
らの出力信号の論理和をとるOR回路243bとから構
成される。
ンメモリ243cを用いて注目画素を中心とする3×3
画素ブロックを形成する。次に濃度差判定部243dに
おいて、注目画素とその隣接画素との濃度差がそれぞれ
求められ、そのいずれか1つが閾値THc(またはTH
mまたはTHy)より大きければ出力信号‘ON’が出
力され、そうでなければ‘OFF’が出力される。な
お、このとき用いられる3つの閾値THc,THm,T
Hyは、閾値設定部242から引渡される値である。
は、OR回路243bに入力され、そこで論理和がとら
れた結果が、最終的に文字エッジ信号として出力され
る。つまり、C・M・Yのうちいずれか1つの色成分で
エッジが検出されれば、注目画素は文字エッジであると
判定され、文字エッジ信号は‘ON’になり、そうでな
ければ‘OFF’になる。
れるものではなく、ゾーベルフィルタ等のエッジ検出フ
ィルタを用いて検出しても構わない。
ャートである。まずステップs1で、領域分離処理部2
4の有彩/無彩判定部241によって入力画像データで
ある注目画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定す
る。ステップs2では閾値設定部242によって有彩無
彩信号が‘ON’であるかどうか判断する。ONであれ
ばステップs3で無彩色用の閾値群Aを選択し、OFF
であればステップs4で有彩色用の閾値群Bを選択す
る。ステップs5で文字エッジ判定部243において、
選択された閾値群を用いて文字のエッジ領域であるかど
うかを判定し、文字エッジ信号を出力する。以上のよう
にして得られた文字エッジ信号と有彩無彩信号は、黒生
成・下色除去部26、空間フィルタ部27および中間調
生成部28に引渡され、それらの信号を基に、各部にお
いて各領域に応じた最適な処理が施される。
6によって各領域に応じて黒生成量や下色除去量を切換
えることにより、写真領域の階調性を保ちつつ、黒文字
領域の墨量を大きくする。たとえば、文字エッジ信号=
‘ON’かつ有彩無彩信号=‘ON’の場合に黒生成量
を大きくすれば、黒文字領域の画質が向上される。
よって文字領域に対してエッジ強調処理を施すことによ
り、文字の再現性が高められる。たとえば、文字エッジ
信号=‘ON’かつ有彩無彩信号‘ON’の場合は、強
い度合いの強調フィルタをかけ、文字エッジ信号=‘O
N’かつ有彩無彩信号=‘OFF’の場合は、弱い度合
いの強調フィルタをかける。これにより、黒文字エッジ
を強く強調し、かつ色文字エッジも色味が変わらない程
度に強調することができる。
って各領域に応じてディザ処理のサイズを切換えること
により、出力画質の向上が図られる。たとえば、文字エ
ッジ信号=‘ON’のときは1×1サイズのディザ処理
を行い、文字エッジ信号=‘OFF’のときは3×3サ
イズのディザ処理を行えば、文字の解像度を高めながら
写真領域の階調性を保つことができる。
彩/無彩判定部241、閾値設定部242および文字エ
ッジ判定部243から成る構成を示したが、本発明は少
なくとも上記の各処理部が備えられていればよく、網点
検出部が文字エッジ判定部243、有彩/無彩判定部2
41の前段、あるいはこれらの処理部と並列して備えら
れていてもよい。網点の検出方法としては、「画像電子
学会研究会予稿90−06−04」に記載されている方
法を用いることができる。以下に詳細を説明する。注目
画素を中心としたM×N(M,Nは自然数)画素のブロ
ック内で以下のような判定を行い、それを注目画素の領
域識別信号とする。
号レベルの平均値(Dave)を求め、その平均値を用い
てブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信
号レベル(Dmax)、最小画素信号レベル(Dmin)も同
時に求める。
号の変動が大きいことや、背景に比べて濃度が高いこと
を利用し、網点領域を識別する。2値化されたデータに
対して主走査、副走査方向でそれぞれ0から1への変化
点数、1から0への変化点数を求めて、それぞれKH,
KVとし、閾値TH,TYと比較して両者がともに閾値を
上回ったら網点領域とする。また、背景との誤判定を防
ぐために、Dmax,Dmin,Daveを閾値B1,B2と比較
する。
ピュータに画像処理方法を実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とする
こともできる。これによって、領域分離処理を行うプロ
グラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供するこ
とができる。
て、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示
していないメモリ、たとえばROMがプログラムメディ
ア(記録媒体)であってもよいし、また、図示していな
いが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設け
られ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能な
プログラムメディアであってもよい。
プログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行さ
せる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプ
ログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイ
クロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エ
リアにダウンロードされて、そのプログラムが実行され
る方式であってもよい。このダウンロード用のプログラ
ムは予め本体装置に格納されているものとする。
と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープや
カセットテープなどのテープ系、フロッピー(登録商
標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスクおよ
びCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクの
ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カ
ードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPRO
M(Erasable Programmable ReadOnly Memory)、EE
PROM(Electrically Erasable Programmable ReadO
nly Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモ
リを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であって
もよい。
ットを含む通信ネットワークを接続可能な通信手段を用
いることで、通信ネットワークからプログラムをダウン
ロードするようにプログラムを担持する媒体であっても
よい。なお、このように通信ネットワークからプログラ
ムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用の
プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは
別な記録媒体からインストールされるものであってもよ
い。
装置およびコンピュータシステムに備えられるプログラ
ム読み取り装置により読み取られることで上述の画像処
理方法(領域分離方法)が実行される。特に後者の場
合、本発明の画像処理方法をユーザの好みに応じて設定
値の変更などが行いやすい。
ピュータシステム2による画像形成装置を示す図であ
る。コンピュータシステム2は、フラットベッドスキャ
ナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力
装置40、所定のプログラムがロードされることにより
画像処理などさまざまな処理が行われるコンピュータ5
0、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプ
レイ、液晶ディスプレイなどの画像表示装置60、コン
ピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタ70お
よびプログラムの操作、設定値の入力などを行うための
キーボード81、マウス82から構成される。さらに
は、ネットワークを介してサーバなどに接続するための
通信手段としてのモデムなどが備えられる。コンピュー
タ50が前記の記録媒体に記録されているプログラムを
実行することで、図1に示した画像処理装置20と同様
の処理を行うことができる。
システム2で実行する場合、前述したように閾値の設定
を任意に変更することが容易になり、また画像表示装置
に示される結果に応じて改めて設定し直すなどユーザの
好みに応じた処理が可能となる。閾値の変更を行うに
は、キーボード81やマウス82を用いて直接数値を入
力したり、閾値を表すシンボルをクリックすることなど
により設定される。
エッジ領域を精度良く検出し、写真領域の無彩色のエッ
ジ領域の誤検出を防ぐことができるので、色文字の再現
性を高め、かつ写真領域の画質を向上させることができ
る。
することが可能であるので、ユーザの好みに応じた処理
を行うことが出来る。
号の特性を考慮したい場合や、目的に応じて意図的に検
出レベルを変えたい場合など、所望のエッジ検出結果を
得ることができる。
エッジ領域を誤検出することなく色文字のエッジ領域を
精度よく検出し、色文字の再現性を高めることができる
ので、高品質の画像を形成、出力することができる。
ータおよびワークステーションなどの汎用のコンピュー
タにCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)
などの記録媒体を介して、あるいは、ネットワークから
のダウンロードによりプログラムを読み込ませて実行
し、画像に対して精度良く領域分離処理を行うことがで
きる。また、DSP(Digital Signal Processor)など
で、ソフト処理を行うプリンタおよびデジタルコピー機
などに対しても同様に、フラッシュメモリや、書換え可
能な記録媒体にプログラムを読み込ませて、画像に対し
て精度良く領域分離処理を行うことができる。
構成を示すブロック図である。
図である。
る。
図である。
る。
テム2による画像形成装置を示す図である。
を示す図である。
度を示す図である。
変化を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 入力画像データを文字領域および写真領
域を含む複数の領域に分離する領域分離処理を行う画像
処理方法において、 前記領域分離処理は、入力画像データが有彩色であるか
無彩色であるかを判定する第1のステップと、 予め定める複数の閾値のうち、第1のステップの判定結
果に基づいて選択した閾値を用いて、入力画像データが
文字のエッジ領域であるかどうかを判定する第2のステ
ップとを有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 前記閾値をユーザが変更可能とすること
を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項3】 入力画像データを文字領域および写真領
域を含む複数の領域に分離する領域分離処理部を有する
画像処理装置において、 前記領域分離処理部は、入力画像データが有彩色である
か無彩色であるかを判定する色判定部と、 予め定める複数の閾値のうち、前記色判定部の判定結果
に基づいて閾値を選択する閾値設定部と、 前記閾値設定部が選択した閾値を用いて、入力画像デー
タが文字のエッジ領域であるかどうかを判定する文字エ
ッジ判定部とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 前記入力画像データが無彩色のときに選
択される閾値は、前記入力画像データが有彩色のときに
選択される閾値より大きいことを特徴とする請求項3記
載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記予め定める閾値は、入力画像データ
の色成分毎に設定されていることを特徴とする請求項3
または4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 原稿を読み取って画像データを得る画像
入力装置と、 請求項3〜5のいずれか1つに記載の画像処理装置と、 処理が施された画像データを出力する画像出力装置とを
備えることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 入力画像データを文字領域および写真領
域を含む複数の領域に分離する領域分離処理を行う画像
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、 入力画像データが有彩色であるか無彩色であるかを判定
する第1のステップと、 予め定める複数の閾値のうち、第1のステップの判定結
果に基づいて選択した閾値を用いて、入力画像データが
文字のエッジ領域であるかどうかを判定する第2のステ
ップとを有する画像処理方法をコンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体。 - 【請求項8】 前記第2のステップで用いられる閾値を
ユーザが変更可能とすることを特徴とする請求項7記載
のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2006311381A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Sharp Corp | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
JP2015109573A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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