JP2015109120A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルから読み出したデータの誤判定を防止する半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセルと、第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセルと、第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路と、を備え、読出回路35は、第1入力端、第2データ線に接続される第2入力端、第1出力端、を含む第1アンプ回路40aと、第1回路ノードと、第2入力端と第1回路ノードの間に接続される第1スイッチ回路SW01と、第1入力端と第1出力端の間に接続される第2スイッチ回路SW02と、第1回路ノードと第1データ線の間に接続される第3スイッチ回路SW03と、第1入力端と第1回路ノードの間に接続される第1キャパシタ素子C01と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、半導体装置に関する。特に、抵抗変化型のメモリセルを備える半導体装置に関する。
近年、半導体メモリとして、スピン注入磁化反転型の磁気ランダムアクセスメモリ(STT−RAM;Spin Torque Transfer-Random Access Memory)が用いられている。磁気ランダムアクセスメモリは、記憶素子として磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction;MTJ)素子を用いる。
非特許文献1において、STT−RAMに使用するセンシング回路が開示されている(Fig.2)。また、非特許文献2においても、STT−RAMに使用するセンシング回路が開示されている(Fig.12.4.1)。非特許文献1及び2が開示するセンシング回路はいずれも、リファレンスセル(参照セル)から得られる信号と、データ読み出し対象となるメモリセルから得られる信号と、の大小関係を比較することで、読み出しデータの判定を行っている。より具体的には、リファレンスセルから得られるリファレンス電流と、メモリセルに流れるメモリセル電流と、の大小を比較することで、メモリセルから読み出したデータの判定を行う。
Jisu Kim, etc. "A Novel Sensing Circuit for Deep Submicron Spin Transfer Torque MRAM (STT-MRAM)" IEEE TRANSACTIONS ON VERY LARGE SCALE INTEGRATION (VLSI) SYSTEMS, VOL.20, NO.1, Jan.2012 Mihail Jefremow, etc. "Time-Differential Sense Amplifier for Sub-80mV Bitline Voltage Embedded STT-MRAM in 40nm CMOS" ISSCC Dig. Tech. Papers, Feb.2013
なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
半導体メモリには、大容量化に対する要求が恒常的に存在する。MTJ素子の高集積化のため年々プロセスが微細化され、MTJ素子の抵抗状態を変化させる反転しきい電流の電流値が低下する傾向にある。詳細は後述するが、反転しきい電流の電流値が低下すると、MTJ素子からデータを読み出す際の電流により、メモリセルの抵抗状態が変化してしまうリードディスターブ(Read disturb)現象が生じる可能性がある。
リードディスターブ現象の防止として、メモリセルに流す電流の電流値を低下させる対策、即ち、メモリセルからデータを読み出す際の電流を小さくする対策が考えられる。
しかし、このような対策は、メモリセルからデータを読み出す際の電流が小さくなることから信号量の低下を引き起こす。信号量が低下すると、センスアンプ回路等に含まれるトランジスタの特性値(例えば、閾値電圧)のばらつきにより、メモリセルから読み出したデータの誤判定が生じる可能性がある。
上述した非特許文献1及び非特許文献2に開示される技術を用いても、リードディスターブ(Read disturb)現象が生じる虞、また、読み出しデータの誤判定が生じる虞がある。
本発明の第1の視点によれば、第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセルと、第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセルと、前記第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路と、を備え、前記読出回路は、前記第1データ線に接続される第1入力端、第2入力端、第1出力端、を含む第1アンプ回路と、第1回路ノードと、前記第2入力端と前記第1回路ノードの間に接続される第1スイッチ回路と、前記第1入力端と前記第1出力端の間に接続される第2スイッチ回路と、前記第1回路ノードと前記第1データ線の間に接続される第3スイッチ回路と、前記第1入力端と前記第1回路ノードの間に接続される第1キャパシタ素子と、を備える半導体装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセルと、第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセルと、前記第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路と、前記第1データ線と前記読出回路の間に接続される第1トランジスタと、前記第2データ線と前記読出回路の間に接続される第2トランジスタと、第1電圧を供給する第1電圧供給線と、第1及び第2ゲート制御回路と、を備え、前記第1ゲート制御回路は、前記第1データ線に接続される第1入力端、第2入力端、前記第1トランジスタのゲートに接続される第1出力端、を含む第1アンプ回路と、第1回路ノードと、前記第1電圧供給線と前記第2入力端の間に接続される第1スイッチ回路と、前記第1電圧供給線と前記第1回路ノードの間に接続される第2スイッチ回路と、前記第1回路ノードと前記第1入力端の間に接続される第3スイッチ回路と、前記第1回路ノードと前記第2入力端の間に接続される第1キャパシタ素子と、を備え、前記第2ゲート制御回路は、前記第2データ線に接続される第3入力端、第4入力端、前記第2トランジスタのゲートに接続される第2出力端、を含む第2アンプ回路と、第2回路ノードと、前記第1電圧供給線と前記第4入力端の間に接続される第4スイッチ回路と、前記第1電圧供給線と前記第2回路ノードの間に接続される第5スイッチ回路と、前記第2回路ノードと前記第3入力端の間に接続される第6スイッチ回路と、前記第2回路ノードと前記第4入力端の間に接続される第2キャパシタ素子と、を備える半導体装置が提供される。
本発明の各視点によれば、メモリセルから読み出したデータの誤判定を防止することに寄与する半導体装置が、提供される。
第1の実施形態に係るメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る半導体装置1の全体構成を示すブロック図である。 半導体装置1において使用するメモリセル100の一例を示す図である。 MTJ素子101に流れる電流に対する抵抗値のヒステリシスループ特性の一例である。 MTJ素子における反転書き込み時間と反転しきい電流の関係を表す特性の一例である。 メモリセルアレイ2の内部構成の一例を示す図である。 読出回路35の内部構成の一例を示す図である。 ゲート制御回路34の内部構成の一例を示す図である。 ゲート制御回路34等に使用可能な差動アンプ40の回路構成の一例である。 半導体装置1のデータ書き込み動作の一例を示すタイミングチャートである。 半導体装置1のデータ読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の比較例に係る半導体装置1aに含まれるメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。 第2の比較例に係る半導体装置1bに含まれるメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るVBL_REF電圧発生回路50の回路構成の一例である。 ビット線電圧の温度依存性の一例を示す図である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。詳しくは、後述するが、オフセット機能を備えた読出回路及びゲート制御回路を含む構成が開示される。
第1又は第2の各実施形態に係る半導体装置は、第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセル(例えば、図1のメモリセル100a)と、第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセル(例えば、図1のメモリセル100b、100c)と、第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路(例えば、図1の読出回路35)と、を備える。さらに、読出回路は、第1入力端、第2データ線に接続される第2入力端、第1出力端、を含む第1アンプ回路(例えば、図7の差動アンプ40a)と、第1回路ノードと、第2入力端と第1回路ノードの間に接続される第1スイッチ回路(例えば、図7のスイッチSW01)と、第1入力端と第1出力端の間に接続される第2スイッチ回路(例えば、図7のスイッチSW02)と、第1回路ノードと第1データ線の間に接続される第3スイッチ回路(例えば、図7のスイッチSW03)と、第1入力端と第1回路ノードの間に接続される第1キャパシタ素子(例えば、図7の容量C01)と、を備える。
第1又は第2の実施形態の半導体装置によれば、読出回路は、メモリセルやトランジスタの特性差により生じるオフセット電圧をキャンセルする機能を備える。
3つのスイッチ回路を適宜切り替えることにより、オフセット電圧がキャパシタ素子に記憶される。キャパシタ素子に記憶されたオフセット電圧を、メモリセルからデータを読み出す際のセンシング動作に反映させることができる。
読出回路のオフセットを行うことにより、トランジスタの特性差を吸収できる。これにより、小信号を正しく増幅することが実現される。ひいては、オフセット成分等に起因したデータの誤判定が防止される。
第1又は第2の各実施形態に係る半導体装置は、第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセル(例えば、図1のメモリセル100a)と、第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセル(例えば、図1のメモリセル100b、100c)と、第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路(例えば、図1の読出回路35)と、第1データ線と読出回路の間に接続される第1トランジスタ(例えば、図1のクランプトランジスタMCL1)と、第2データ線と読出回路の間に接続される第2トランジスタ(例えば、図1のクランプトランジスタMDCL1)と、第1電圧を供給する第1電圧供給線(例えば、図1の参照電圧VBL_REFを供給する電源線)と、第1トランジスタのゲートを制御する第1ゲート制御回路(例えば、図1のゲート制御回路34)と、第2トランジスタのゲートを制御する第2ゲート制御回路(例えば、図1のゲート制御回路36)と、を備える。さらに、第1ゲート制御回路は、第1データ線に接続される第1入力端、第2入力端、第1トランジスタのゲートに接続される第1出力端、を含む第1アンプ回路(例えば、図8の差動アンプ40b)と、第1回路ノードと、第1電圧供給線と第2入力端の間に接続される第1スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW04)と、第1電圧供給線と第1回路ノードの間に接続される第2スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW05)と、第1回路ノードと第1入力端の間に接続される第3スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW06)と、第1回路ノードと第2入力端の間に接続される第1キャパシタ素子(例えば、図8の容量C02)と、を備える。また、第2ゲート制御回路は、第2データ線に接続される第3入力端、第4入力端、第2トランジスタのゲートに接続される第2出力端、を含む第2アンプ回路(例えば、図8の差動アンプ40b)と、第2回路ノードと、第1電圧供給線と第4入力端の間に接続される第4スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW04)と、第1電圧供給線と第2回路ノードの間に接続される第5スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW05)と、第2回路ノードと第3入力端の間に接続される第6スイッチ回路(例えば、図8のスイッチSW06)と、第2回路ノードと第4入力端の間に接続される第2キャパシタ素子(例えば、図8の容量C02)と、を備える。
第1又は第2の実施形態に係る半導体装置によれば、ゲート制御回路は、メモリセルやトランジスタの特性差により生じるオフセット電圧をキャンセルする機能を備える。上述と同様に、オフセット成分等に起因したデータの誤判定が防止できる。
図2は、第1の実施形態に係る半導体装置1の全体構成を示すブロック図である。
図2に示す半導体装置1は、メモリセルアレイを備える。このメモリセルアレイは、抵抗変化型メモリセルとしてスピン注入磁化反転書き込みを行う磁気ランダムアクセスメモリ(STT−RAM)を使用したメモリセルアレイ2a〜2hを備える。メモリセルアレイは、複数のバンク、例えば、バンク0から7、で構成される。なお、以降の説明において、メモリセルアレイ2a〜2hを区別する特段の理由がない場合には、単に「メモリセルアレイ2」と表記する。
半導体装置1は、外部端子として外部クロック端子CK、/CK、クロックイネーブル端子CKE、コマンド端子/CS、/RAS、/CAS、/WE、データ入出力端子DQを備える。なお、本明細書において信号名の先頭に「/」が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はロウアクティブな信号であることを意味している。従って、例えば、CK、/CKは互いに相補の信号である。
クロック発生回路11は、外部クロック信号CK、/CKとクロックイネーブル信号CKEを入力する。クロック発生回路11は、半導体装置1内部で必要とされる内部クロック信号を発生し、各部に供給する。
コマンド端子/CS、/RAS、/CAS、/WEには、それぞれチップセレクト信号/CS、ロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WEが供給される。これらのコマンド信号は、コマンドデコーダ12に供給される。コマンドデコーダ12は、入力したコマンド信号をデコードし、チップ制御回路13に供給する。
モードレジスタ14には、半導体装置1の動作モードが設定される。チップ制御回路13は、コマンドデコーダ12の出力及びモードレジスタ14に設定された動作モードを入力し、それらに基づいて各種制御信号を生成する。
具体的には、チップ制御回路13は、ラッチ信号LT、読み出し許可信号RE、REB、書き込み許可信号WEN、参照セル書き込み許可信号WED、データ出力許可信号DOE、ゲート制御回路起動信号VGGON、VGGONB(VGGONの反転信号)、読出回路起動信号SAON、SAONB、制御信号VGPを生成する。これらの制御信号の詳細は後述する。
チップ制御回路13は、生成した各種制御信号を、アレイ制御回路15、リードライトアンプ(RWアンプ)16、ラッチ回路17、データ入出力バッファ18、カラムアドレスバッファ19、バンク及びロウアドレスバッファ20に供給する。
アドレス信号ADDは、バンクを特定するバンクアドレスと、ワード線WLを特定するロウアドレスと、ビット線(グローバルビット線GBL、ローカルビット線LBLにより構成される)を特定するカラムアドレスと、を含む。アドレス信号ADDのうち、バンク及びロウアドレスは、バンク及びロウアドレスバッファ20に供給され、カラムアドレスはカラムアドレスバッファ19に供給される。
バンク及びロウアドレスバッファ20は、バンク0〜7のいずれかを特定してロウアドレスを出力する。また、バンク及びロウアドレスバッファ20が出力するロウアドレスは、ロウデコーダ21によりデコードされ、このデコードに応じて、いずれかのワード線WLが選択される。
カラムアドレスバッファ19が出力するカラムアドレスは、カラムデコーダ22によりデコードされ、このデコードに応じて、複数のビット線のうち、カラムアドレスに対応するビット線が選択される。具体的には、カラムデコーダ22は、ブロックカラムアドレス選択信号YS、ビットカラムアドレス選択信号YSEL、参照セルカラムアドレス選択信号YSELD1、YSELD0、を生成する。これらの選択信号の詳細は後述する。選択されたビット線に対応するメモリセルアレイ内のラッチ回路(図示せず)は、データ入出力線であるI/O線89を介してリードライトアンプ16に接続される。
リードライトアンプ16は、ラッチ回路17及びデータ入出力バッファ18を介して、外部端子であるデータ入出力端子DQと接続されているリードアンプ回路及びライトアンプ回路である。ラッチ回路17及びデータ入出力バッファ18には、クロック発生回路11から内部クロック信号が供給されメモリセルアレイとデータ入出力端子DQの間のデータの入出力のタイミングが制御される。
図3は、半導体装置1において使用するメモリセル100の一例を示す図である。
メモリセル100は、図2に示されるメモリセルアレイ2に含まれるメモリセルであり、MTJ素子101と選択トランジスタ102から構成される。なお、図3には、MTJ素子101の断面を示す。例えば、メモリセル100は、スピン注入磁化反転型の磁気ランダムアクセスメモリ(STT−RAM;Spin Torque Transfer-Random Access Memory)のセルで良い。
MTJ素子101は、2つの強磁性膜103及び104と、これらの強磁性膜に挟まれたトンネル膜105と、からなる。MTJ素子101の一端(強磁性膜103)はビット線BLに接続され、他の一端(強磁性膜104)は選択トランジスタ102に接続される。選択トランジスタ102の他の一端は、ソース線SLに接続され、ゲートがワード線WLに接続される。
MTJ素子101における強磁性膜103は、磁化方向が可変であり、強磁性膜104は、磁化方向が固定である。つまり、上部膜である強磁性膜103の磁化方向は流れる電流の方向に応じて変わり、下部膜である強磁性膜104の磁化方向と同じ方向又は逆の方向となる。MTJ素子101は、強磁性膜103及び104の磁化の向きが同じであれば、低抵抗状態となる。MTJ素子101は、強磁性膜103及び104の磁化の向きが逆であれば、高抵抗状態となる。このように、メモリセル100は、可変抵抗素子であるMTJ素子101と、可変抵抗素子を挟み、可変抵抗素子に印加する電圧を受ける第1電極及び第2電極を備える。MTJ素子101は、抵抗状態の違いにより、情報(データ)を記憶する。
図4は、MTJ素子101に流れる電流に対する抵抗値のヒステリシスループ特性の一例である。
図4に示される実線は、MTJ素子101の温度が常温である場合の特性を示す。なお、常温は、高温より低い温度とする。図4の実線において、当初のMTJ素子101の抵抗状態を、状態Aとする。
状態Aでは、MTJ素子101は低抵抗状態であり、流れる電流値は0である。状態AにあるMTJ素子101に対して、電流をソース線SLからビット線BLの方向に、電流値Iw(ap)の大きさで流すと、ヒステリシスループを点線矢印のように移動する。MTJ素子101は、状態Aから状態Bに遷移する。
状態Bでは、MTJ素子101は高抵抗状態とする。状態BにあるMTJ素子101に対して、流す電流を0にすると、MTJ素子101は高抵抗状態を維持しつつ、状態Bから状態B1に移動する。
状態B1では、MTJ素子101は、高抵抗状態であり、流れる電流値は0である。状態B1にあるMTJ素子101に対して、電流をビット線BLからソース線SLの方向に、電流値Iw(p)の大きさで流すと、ヒステリシスループを点線矢印のように移動する。MTJ素子101は、状態B1から状態Cに遷移する。
状態Cでは、MTJ素子101は低抵抗状態である。状態CにおけるMTJ素子101に対して、流す電流を0にすると、MTJ素子101は低抵抗状態を維持しつつ、状態Cから状態A(状態A’)に移動する。
このように、MTJ素子101は、第1電極と第2電極の間の印加電圧(及びそれによって生じる電流がMTJ素子101を流れること)に応じて、電気抵抗が可逆的に変化する。また、MTJ素子101に流す電流が0であっても(半導体装置1への電源供給がなくても)、MTJ素子101はデータを記憶できる。
図4では、Ic(ap)は、常温時に、MTJ素子101を低抵抗状態から高抵抗状態へ遷移させるために必要な電流量を示す。同様に、Ic(p)は、常温時に、MTJ素子101を高抵抗状態から低抵抗状態へ遷移させるために必要な電流量を示す。電流Ic(Ic(ap)、Ic(p))は、反転しきい電流と呼ばれる。通常のMTJ素子では、Ic(ap)の方が、Ic(p)よりも大きな値となる。また、図4では、Ic(ap)’、Ic(p)’は、高温時の各電流量を示す。
図4に示される一点鎖線は、MTJ素子101の温度を実線時の温度(常温)よりも高温にした場合の特性を示す。
MTJ素子は、反転しきい電流と抵抗値に比較的大きな温度依存性を持つ。高温となった場合、MTJ素子は、図4の一点鎖線に示すようなヒステリシスループ特性を有する。MTJ素子は、上述した常温時と同様に、メモリセルへのデータ書き込みの際の印加電流に応じて、低抵抗状態から高抵抗状態の遷移、及び高抵抗状態から低抵抗状態の遷移が生じる。
実線(常温)と一点鎖線(高温)との対比により、次が理解される。
高抵抗状態(状態Bや状態B1)において、高温ほど、MTJ素子101の抵抗値は小さい。低抵抗状態(状態Cや状態A’)において、高温ほど、MTJ素子101の抵抗値は大きい。
抵抗状態のいずれの遷移(低抵抗状態から高抵抗状態の遷移、及び高抵抗状態から低抵抗状態の遷移)においても、必要な電流量(つまり、電流の絶対値)は、高温になるほど、小さい(|Ic(ap)’|<Ic(ap)、|Ic(p)’|<|Ic(p)|)。
高温の場合に書き込み反転が発生する電流量が小さい為、常温時の読み出し電流量をそのまま使うと、リードディスターブ(読み出し電流に起因したデータ反転)が発生する虞がある。そのため、読み出し電流量は、高温時により小さくすることが考慮される。電流量がより小さい場合、読み出し時のデータの信号量も、より小さくなる。各実施形態では、小信号量のデータにおいても読み出し誤動作が発生しない回路が提供される。高温となった場合であっても、読み出しは、誤動作無く実行される。
図5は、MTJ素子における反転書き込み時間と反転しきい電流の関係を表す特性の一例である。
図5の縦軸は、書き込み電流であり、横軸は、反転書き込み時間である。反転書き込み時間とは、抵抗状態が遷移するのに必要な書き込み電流の印加時間である。Spin-injection領域は、スピン偏極電子が断熱的にトンネル膜を介して磁気記録層(図3の参照符号103)に注入される現象が優勢な領域を意味する。Thermal assist領域は、磁気記録層において熱励起によるスピンの反転が優勢な領域を意味する。ここで電子スピンの向きは電流の向きによって変化する。
図5に示される実線は、MTJ素子101の温度を常温にした場合の特性を示す。図5に示される一点鎖線は、MTJ素子101の温度を実線時の温度よりも高温にした場合の特性を示す。
実線(常温)と一点鎖線(高温)との対比により、次が理解される。
いずれの特性においても、電流量(電流の絶対値)が小さいほど、反転書き込み時間は、長くなる。
MTJ素子101は、その温度(又はその周辺温度)が高くなると、反転しきい電流の電流値の絶対値が小さくなる特性がある(|Ic(ap)’|<Ic(ap)、|Ic(p)’|<|Ic(p)|)。即ち、高温になるほど、MTJ素子101の抵抗状態は反転し易くなる。
MTJ素子101は、低抵抗状態にある場合(図5の下に示される線)に比べ、高抵抗状態にある場合(図5の上で示される線)の方が、温度依存性がより高い(特性値の変化率がより大きい)という性質がある。
ここで、図4に示したIc(ap)及びIc(p)は、図5におけるThermal assist領域の接線が、反転時間1nsと交わる点として定義される。これは、この領域の反転時間τpが以下の式(1)で表されるためである(参考文献:青木他、Journal of the Magnetics Society of Japan Vol. 32, No. 3, 2008)。

Figure 2015109120

ここで、IC0, kB, T, E, τ0はそれぞれ、1ns相当のIC、ボルツマン定数、温度、活性化エネルギー、attempt time(試行時間:一方のある状態から他方のある状態への遷移のための時定数)である。
上記式において、反転電流は、Icで示され、反転時間は、τpで示される。2重の波線は、nearly equalを意味する。
MTJ素子101の抵抗状態を読み出す際に、MTJ素子101の両端に一定の電圧を印加し、MTJ素子101に流れる電流の大小に応じて、データ「1」とデータ「0」を判定する必要がある。その際、MTJ素子101に流れる電流により、MTJ素子の状態が変化する事は許容されない。そのため、MTJ素子101の抵抗状態を読み出す電流(以下、読み出し電流Irと表記する)の電流値は、反転しきい電流(Ic(p)、Ic(ap))の電流値の半値以下とする必要があり、発明者の知見によると、理想的には、1/4以下とする必要がある。
「Thermal assist効果」とは、熱によるスピン反転を補助する効果を意味する。Thermal assist効果により、反転しきい電流Icよりも電流量の小さい電流であっても、長時間、MTJ素子101に流せば、MTJ素子101の抵抗状態が反転し得る。
一般的に、STT−RAMにおいて、読み出し電流は、書き込み電流(Ic(ap)、Ic(p))より小さい。そのため、読み出し電流を長時間流すことによって、MTJ素子からデータを読み出す際に、メモリセルの情報が反転する現象(リードディスターブ現象)が発生する。
近年、MTJ素子の高集積化のため、プロセスが微細化され、反転しきい電流Icの電流値が低下する傾向にある。反転しきい電流Icの電流値が低下するに伴い、反転しきい電流Icと読み出し電流Irの電流値の差が小さくなり、リードディスターブ現象が生じやすくなるという問題がある。即ち、反転しきい電流Icの電流値の低下に起因し、MTJ素子101からデータを読み出す際の動作マージンが低下する。このような問題を考慮すると、読み出し電流Irを以前よりさらに小さくすることが、特性上、要求される。詳しくは後述するが、各実施形態では、このような極めて小さい読み出し電流であっても、誤動作が発生しない回路が提供されるため、この要求を満たす。
図6は、図2に示されるメモリセルアレイ2の内部構成の一例を示す図である。
メモリセルアレイ2は、1024Row×2048Columnのメモリセルから構成され、通常メモリセルアレイと参照メモリセルアレイを含む。
通常メモリセルアレイは、1024Row×2048Columnの通常メモリセルから構成され、複数のワード線WL0〜WL1023、複数のビット線BL0〜BL2047、及び複数のソース線SL0〜SL2047を含む。
参照メモリセルアレイは、1024Row×64Columnの参照メモリセルから構成され、複数のワード線WL0〜WL1023、複数のビット線BLD0−1〜32、複数のソース線SLD0−1〜32、複数のビット線BLD1−1〜32、及び複数のソース線SLD1−1〜32、を含む。参照セル用のビット線及びソース線は、データ「1」を記憶するメモリセルに接続されるビット線BLD1及びソース線SLD1の対と、データ「0」を記憶するメモリセルに接続されるビット線BLD0及びソース線SLD0の対とからなり、読み出し時の参照(リファレンス)電圧の生成に使われる。
センスアンプ部31−1〜32は、ビット線BLとソース線SLを1組とする64対のビット線BL及びソース線SLごとに、1つ設けられる。具体的には、1つのセンスアンプ部31−1は、ビット線BL0〜BL63とソース線SL0〜SL63とからなる64対に対して、割り当てられる。図6に示される2048Columnの通常メモリアレイ構成では、32個のセンスアンプ部が構成される(2048Column=64対×32個)。
センスアンプ部31は、リードドライバ33と、ゲート制御回路34と、読出回路35と、を含む。センスアンプ部31は、ビット線BL及びソース線SLに接続されたメモリセル100(図6にて図示せず)から読み出したデータをセンス増幅した後に、I/O線89に出力する機能と、I/O線89を介して外部から供給されたデータをメモリセル100a(図6にて図示せず)に書き込む機能と、を備える。
参照電圧発生部32−1〜32は、ビット線BLDとソース線SLDを1組とする2対のビット線及びソース線ごとに、1つ設けられる。具体的には、1つの参照電圧発生部32−1は、ビット線BLD0−1とソース線SLD0−1とからなる1対、及びビット線BLD1−1とソース線SLD1−1とからなる1対からなる計2対に対して、割り当てられる。図6に示される64Columnの参照メモリアレイの構成では、32個の参照電圧発生部が構成される(64Column=2対×32個)。
参照電圧発生部32は、ゲート制御回路36と、参照電圧VRを生成するためのデータを記憶するメモリセル100b及び100c(図6にて図示せず)に接続されるビット線BLD及びソース線SLDと、を含む。参照電圧発生部32は、センスアンプ部31における読み出し動作時に必要となる参照電圧VRを生成する機能を備える。
32個の参照電圧発生部32は、通常メモリセル100aからデータを読み出す際に、同時(並列)に動作し、それぞれの出力を全て並列接続する。メモリセル100aに含まれるMTJ素子101の抵抗値のばらつきや、後述するカレントミラー回路に含まれるMOSトランジスタの閾値電圧のばらつきに起因して生じる参照電圧VRのばらつきを低減するためである。一般的に、参照電圧VRのばらつきは、並列度の平方根に反比例する。本発明者の知見によると、上記のように32個の参照電圧発生部32を並列動作させることで、1個の参照電圧発生部32を動作させた場合と比較して、ばらつきが1/5.6程度に低減できる。但し、参照電圧発生部32の動作を限定する趣旨ではなく、参照電圧VRのばらつきが許容できる範囲であれば、複数の参照電圧発生部32を並列動作させる必要はない。なお、センスアンプ部31に関しては、複数のセンスアンプ部31を同時に動作させてもよいし、1個のセンスアンプ部31に限り動作させてもよい。
なお、上述した構成において、例えば、ビット線BLとソース線SLとからなる対の数を64に限定する趣旨ではなく、8対、16対、32対、128対等に対して、各1のセンスアンプ部を備える構成としても良く、図6に開示される各構成は、発明を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
なお、説明において、センスアンプ部31−1〜31−32を区別する特段の理由がない場合には、単に「センスアンプ部31」と表記する。同様に、参照電圧発生部32−1〜32−32を区別する特段の理由がない場合には、単に「参照電圧発生部32」と表記する。また、上記のように各構成要素に「−」を用いて参照符号を与えている場合に、各構成要素を区別する特段の必要がなければ、「−」の左側の参照符号により、当該構成要素の表記を代表する。
なお、説明において、センスアンプ部31と接続されるメモリセル100を総称して、通常セルと表記する。また、参照電圧発生部32に含まれるメモリセル100を総称して、参照セルと表記する。また、センスアンプ部31に含まれるメモリセルと参照電圧発生部32に含まれるメモリセルを区別するため、センスアンプ部31に含まれるメモリセルをメモリセル100a、データ「1」を記憶するメモリセルをメモリセル100b、データ「0」を記憶するメモリセルをメモリセル100c、とそれぞれ表記する。
図1に戻り、図6に示されるメモリセルアレイ2の一部10を詳述する。
図1は、メモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。
メモリセルアレイ2の一部10は、通常セル100a、通常セル用の64対のビット線BLとソース線SL、通常セル用のスイッチトランジスタMS1及びMS2、参照セル100b及び100c、参照セル用の2対の参照ビット線BLDと参照ソース線SLD、参照セル用のスイッチトランジスタMSD0〜3、ワード線WL0〜1023を含む。また、メモリセルアレイ2の一部10は、センスアンプ部31、及び参照セル等を含む参照電圧発生部32を備える。
通常セルアレイ内のスイッチトランジスタMS1、MS2は、ビットカラムアドレス選択信号YSEL0〜63に応じて、64対のビット線BL、ソース線SLのうちから1対を選択する。ビットカラムアドレス選択信号YSEL0〜63は、アドレス信号であり、マルチプレクサ信号である。選択された1対のスイッチトランジスタMS1、MS2が導通することによって、アクセス対象となるメモリセルに接続されるビット線BLとソース線SLは、選択的にセンスアンプ部31に接続される。例えば、ビット線BL0とソース線SL0の対を選択する場合には、ビットカラムアドレス選択信号YSEL0が活性化(ハイレベル)され、残余のビットカラムアドレス選択信号YSEL1〜63は非活性状態(ロウレベル)が維持される。なお、ロウアクセス対象は、ワード線によって、選択される。具体的には、選択ワード線が活性化(ハイレベル)となり、非選択ワード線が非活性化(ロウレベル)となる。
センスアンプ部31は、リードドライバ33と、ゲート制御回路34と、読出回路35と、ライトドライバ37と、ラッチ38と、複数のMOSトランジスタと、を含んで構成される。
参照電圧発生部32は、センスアンプ部31に供給する参照電圧VRを生成する手段である。参照電圧発生部32は、ゲート制御回路36と、ライトドライバ39と、複数のMOSトランジスタと、を含んで構成される。また、参照電圧発生部32は、上述のように、データ「1」を記憶するメモリセル100bにアクセスするためのビット線BLD1及びソース線SLD1と、データ「0」を記憶するメモリセル100cにアクセスするためのビット線BLD0及びソース線SLD0と、を含む。
読出回路35は、クランプトランジスタMCL1を介して、ビット線BLと接続され、また、参照電圧発生部32が生成する参照電圧VRを送る配線に接続される。また、読出回路は、REB、SAON、SAONBの各信号を送る配線に接続される。
ラッチ38は、読出回路35の出力端に接続される。読出回路35は、参照電圧VRを用いて、メモリセル100から読み出したデータを判定し、判定結果を増幅した後にラッチ38に出力する。ラッチ38の動作は、ラッチ信号LTにより制御される。
リードドライバ33は、ラッチ38の出力をI/O線89を介して、外部に出力する。つまり、リードドライバ33は、メモリセル100aから読み出したデータに基づいて、I/O線89を駆動するドライバ回路である。リードドライバ33の動作は、ブロックカラムアドレス選択信号YSと、データ出力許可信号DOEと、により制御される。
ライトドライバ37は、I/O線89を介して受け付けたデータを、メモリセル100aに書き込む手段である。ライトドライバ37は、I/O線89を介して受け付けたデータに基づいて、ビット線BL及びソース線SLを駆動するドライバ回路である。ライトドライバ37の動作は、ブロックカラムアドレス選択信号YS及び書き込み許可信号WENにより制御される。
MPCDトランジスタ及びMPCDDトランジスタは、それぞれ、プリチャージ回路を構成する。例えば、プリチャージトランジスタMPCDは、読出回路35のビット線BL側の入力端におけるノード(以下、ノードGG_OUTと表記する)に接続され、ゲート供給されるプリチャージ信号PCDに応じて、ノードGG_OUTの電位を制御する。具体的には、ノードGG_OUTは、電圧VARYにプリチャージされる。
ソース線スイッチトランジスタMR1及びMDR1は、それぞれ、ソース線SL及びSLDに接続され、ゲートに供給される読み出し許可信号REに応じて、ソース線SL及びSLDの電位を制御する。具体的には、ソース線SL及びSLDは、接地される。
センスアンプ部31内のクランプトランジスタMCL1は、通常セル用のビット線と読出回路35の一方の入力端に接続される。
参照電圧発生部32内のクランプトランジスタMDCL1は、参照セル用の読出回路35の他方の入力端に接続される。
クランプトランジスタMCL1は、ソース入力のゲート接地アンプとして機能する。即ち、メモリセル100aからデータを読み出す際、メモリセル電流が流れることによりクランプトランジスタMCL1のソース電位が低下し、ゲート・ソース間電圧が変動する。クランプトランジスタMCL1に流れる電流が変化するので、高抵抗の電流源(図1では、電流源トランジスタML1)と接続することで、クランプトランジスタMCL1のドレイン・ソース間電圧の変動幅を大きくできる。さらに、クランプトランジスタMCL1を設けることで、クランプトランジスタMCL1のドレイン端からみたソース側(メモリセル側)の容量を隠蔽できる効果を奏する。そのため、ドレイン側の電圧変化が高速となる。
ゲート制御回路34は、クランプトランジスタMCL1のゲートを制御する回路であり、そのゲートに供給する電圧VGGを生成する手段である。ゲート制御回路34は、ビット線BLの電位を、参照電圧VBL_REFと実質的に同一とするための手段である。なお、参照電圧VBL_REFは、電圧発生回路(図示せず)により生成される電圧である。
ゲート制御回路36は、クランプトランジスタMDCL1のゲートを制御する回路であり、そのゲートに供給する電圧VGGDを生成する手段である。ゲート制御回路36は、センスアンプ部31に含まれるゲート制御回路34と同様の構成である。
ライトドライバ39は、I/O線89を介して受け付けたデータを、メモリセル100b又は100cに書き込む手段である。ライトドライバ39の動作は、ブロックカラムアドレス選択信号YS及び参照セル書き込み許可信号WEDにより制御される。
センスアンプ部31内の電流源トランジスタML1トランジスタ及び参照電圧発生部32内の電流源トランジスタMDL1は、カレントミラー回路を構成する。参照電圧発生部32は、メモリセル100bに流れる電流と、メモリセル100cに流れる電流と、を加算する。参照電圧発生部32は、加算した電流を、センスアンプ部31に複製する。カレントミラー回路における接続ノード(電流源トランジスタML1、MDL1の接続ノード;以下、参照電位ノードA01と表記する)の電位が、参照電圧VRとなる。
センスアンプ部31の電流源トランジスタML1を流れる電流は、電流源トランジスタMDL1のチャネル幅を、電流源トランジスタML1のチャネル幅の2倍(それぞれのチャネル幅の比を2:1)とすると、(電流IH+電流IL)/2の大きさとなる。電流IHは、メモリセル100を構成するMTJ素子101が高抵抗状態の場合に、MTJ素子101に流れる電流を表記し、電流ILは、低抵抗状態の場合にMTJ素子101に流れる電流を表記する。なお、半導体装置1では、MTJ素子101が高抵抗状態の場合には、MTJ素子101がデータ「0」を保持するものとし、低抵抗状態の場合にはデータ「1」を保持するものとする。
参照電位ノードA01の電位は、プリチャージトランジスタMPCDDを制御することで、電圧VARYにプリチャージされる。プリチャージトランジスタMPCDDは、ゲートにて、プリチャージ信号PCDDを受け付ける。なお、参照電圧発生部32に供給される参照セルカラムアドレス選択信号YSELD1、YSELD0は、メモリセル100bと、メモリセル100cと、のいずれかにアクセスするかを定める信号である。参照セルカラムアドレス選択信号YSELD1は、スイッチトランジスタMSD3、MSD2に供給され、参照セルカラムアドレス選択信号YSELD0は、スイッチトランジスタMSD1、MSD0に供給される。
図7は、読出回路35の内部構成の一例を示す図である。
読出回路35は、差動アンプ40aと、3つのスイッチSW01〜SW03と、容量C01と、を含んで構成される。
読出回路35は、読出回路起動信号SAONと、読出回路起動信号SAONに相補な読出回路起動信号SAONBと、読み出し許可信号REBと、を受ける。スイッチSW03は、読出回路起動信号SAONを受ける。スイッチSW01及びSW02は、読出回路起動信号SAONBを受ける。スイッチSW01〜SW03は、供給される制御信号(SAON、SAONB)に応じて、導通・非導通が定まる。
読出回路35の入力端IN+は、参照ビット線に接続され、読出回路35の入力端IN−は、ビット線に接続される。読出回路35の出力端OUTは、ラッチ回路及びリードドライバを介して、I/O線89に接続される。
読出回路35は、オフセット検出モード、オフセットキャンセルモードの2つの動作モードを有する。
図7(a)は、オフセット検出モード時のスイッチSW01〜SW03の接続状態を示す。オフセット検出モードでは、スイッチSW01及びSW02は、導通であり、スイッチSW03は、非導通である。
図7(b)は、オフセットキャンセルモード時のスイッチSW01〜SW03の接続状態を示す。オフセットキャンセルモードでは、スイッチSW01及びSW02は、非導通であり、スイッチSW03は、導通である。
<読出回路のオフセット動作>
まず、読出回路35はオフセット検出モードに制御される。
オフセット検出モードにおいて、参照セル用のプリチャージ信号PCDDをハイレベルに制御しプリチャージを解除し、アクセス対象の参照セルに対応するワード線WLやYSEL線をハイレベルに制御し、参照電圧VBL_REFを印加し、読み出し許可信号REBがロウレベル(読み出し許可信号REがハイレベル)に遷移することで、電源VARYから参照セルの接地に至る電流経路が形成される。これにより、読出回路35の入力端IN+は、参照電圧VRを受ける。
この状態において、差動アンプ40aは、参照電圧VRを入力するボルテージフォロワとして動作する。ボルテージフォロワ回路の出力端OUTには、VR+VOF1なる電圧が現れる。
電圧VOF1は、差動アンプ40a等の特性差により生じるオフセット電圧である。容量C01の両端の電位は、それぞれ、参照電圧VRと、電圧(VR+VOF1)となる。この容量C01の両端の電位差は、容量C01に充電される。
続いて、読出回路35は、オフセットキャンセルモードに制御される。
スイッチSW01及びSW02が非導通、スイッチSW03が導通に制御される。すると、差動アンプ40aの反転入力端子(マイナス側入力端子)には、ゲート接地アンプの出力であるノードGG_OUTの電位にオフセット電圧VOF1を加算した電圧(GG_OUT+VOF1)が印加される。
従って、読出回路35の出力端OUTには、以下の式(2)に示す電圧が現れる。

G×{(VR+VOF1)-(GG_OUT+VOF1)}=G×(VR-GG_OUT) ・・・(2)

なお、式(2)におけるGは、差動アンプ40のゲインを示す。
式(2)を参照すると、出力端OUTの電圧は、オフセット成分(VOF1)を含まずに、メモリセル100aからの読み出し信号と参照電圧VRの差分がゲインGにより増幅された値で決まることが理解される。
これにより、差動アンプ40aが有する温度依存等の特性ノイズが補償される。読み出しデータの信号量に読出回路の特性ノイズがのることが回避される。読出回路35は、より小さな信号を正確に増幅できる。
上述したオフセット動作は、データをメモリセル100aから読み出す度に行うと良い。
図8は、ゲート制御回路34の内部構成の一例を示す図である。なお、ゲート制御回路36は、ゲート制御回路34と同一の構成とすることができるので、説明を省略する。
ゲート制御回路34は、差動アンプ40bと、3つのスイッチSW04〜SW06と、容量(キャパシタ素子)C02と、を含んで構成される。ゲート制御回路34は、ゲート制御回路起動信号VGGONと、ゲート制御回路起動信号VGGONに相補なゲート制御回路起動信号VGGONBと、読み出し許可信号REに相補な読み出し許可信号REBと、を受ける。差動アンプ40bは、読み出し許可信号REBを受ける。スイッチSW05は、ゲート制御回路起動信号VGGONを受ける。スイッチSW04及びSW06は、ゲート制御回路起動信号VGGONBを受ける。ゲート制御回路34の入力端IN+は、参照電圧VBL_REFを受ける。スイッチSW04〜SW06の導通・非導通は、供給される制御信号(VGGON、VGGONB)に応じて、制御される。
ゲート制御回路34は、スイッチSW04〜SW06の導通・非導通に応じ、オフセット検出モード及びオフセットキャンセルモードの2つの動作モードを有する。
図8(a)は、オフセット検出モード時のスイッチSW04〜SW06の接続状態を示している。オフセット検出モード時では、スイッチSW04及びSW06は、導通であり、スイッチSW05は、非導通である。
図8(b)は、オフセットキャンセルモード時のスイッチSW04〜SW06の接続状態を示している。オフセットキャンセルモード時では、スイッチSW04及びSW06が非導通であり、スイッチSW05が導通する。
<ゲート制御回路のオフセット動作>
まず、ゲート制御回路34は、オフセット検出モードに設定される。
オフセット検出モードにおいて、プリチャージ信号PCDをハイレベルに制御しプリチャージを解除し、アクセス対象のメモリセル100aに対応するワード線WLやYSEL線をハイレベルに制御し、参照電圧VBL_REFを印加し、読み出し許可信号REBがロウレベル(読み出し許可信号REがハイレベル)に遷移することで、プリチャージ回路の電源VARYからメモリセルの接地に至る電流経路が形成される。スイッチトランジスタMR1は、この電流経路上に位置する。スイッチトランジスタMR1は、導通し、ノード81からビット線に電流を流す。
この状態において、差動アンプ40bとクランプトランジスタMCL1は、参照電圧VBL_REFを入力とするボルテージフォロワとして動作する。ボルテージフォロワ回路の出力端であるビット線BLには、VBL_REF+VOF2なる電圧が現れる。
電圧VOF2は、差動アンプ40b及びクランプトランジスタMCL1等の特性差により生じるオフセット電圧である。容量C02の両端の電位は、それぞれ、参照電圧VBL_REFと、電圧(VBL_REF+VOF2)となる。この容量C02の両端の電位差は、容量C02に充電される。
続いて、ゲート制御回路34は、オフセットキャンセルモードに設定される。
スイッチSW04及びSW06が非導通、スイッチSW05が導通に制御される。すると、差動アンプ40bの非反転入力端子(プラス側入力端子)には、電圧(VBL_REF−VOF2)が印加される。
従って、ゲート制御回路34の出力端であるビット線BLには、参照電圧VBL_REF(=(VBL_REF−VOF2)+VOF2)が現れる。即ち、ビット線電圧は、参照電圧VBV_REFと実質的に同じとなる。
これにより、差動アンプ40bが有する温度依存等の特性ノイズが補償され、読み出しデータの信号量にゲート制御回路の特性ノイズがのることが回避される。ビット線電圧を高精度に制御できるので、ビット線BLの電位が低下することによる相対的な電圧変動率の増加を防止できる。
上述したオフセット動作は、データをメモリセル100aから読み出す度に行うと良い。
次に、図9を参照し、ゲート制御回路34、ゲート制御回路36、読出回路35に含まれるアンプ回路を説明する。
図9は、ゲート制御回路34等に使用可能な差動アンプ40の回路構成の一例である。
差動アンプ40は、pMOS入力型の差動アンプである。差動アンプ40は、Pチャネル型MOSトランジスタP01〜P04と、Nチャネル型MOSトランジスタN01〜N03と、により構成可能である。Pチャネル型MOSトランジスタP04は、制御信号VGPをゲートにて受け付ける電流源である。
差動アンプ40が信号増幅の対象とするのは、ビット線BLの電位(以下、ビット線電圧と表記する)であって、ビット線電圧は差動アンプ40の動作電圧である電圧VARYの半分よりも低い電圧(例えば、0.1V以下の電圧)である。そのため、差動アンプ40は、入力段のトランジスタとしてpMOS対を用いるのが望ましい。また、本発明者の知見によると、差動アンプ40の利得は、20〜30dB程度であればよく、40dB以上の高い利得は不要である。そのため、折り返し型カスコードアンプのような高利得アンプを、差動アンプ40に使用する必要はない。但し、差動アンプ40の構成をpMOS入力型に限定する趣旨ではなく、十分な帯域幅、動作速度又は実装領域が確保できるのであれば、位相補償容量を必要とするような高利得のアンプを使用してもよい。
なお、ゲート制御回路34、ゲート制御回路36、読出回路35それぞれに含まれるアンプ回路は、同一の構成とすることができる。そのため、図7及び図8では、読出回路35に含まれるアンプ回路を差動アンプ40a、ゲート制御回路34に含まれるアンプ回路を差動アンプ40bと表記した。また、ゲート制御回路36に含まれるアンプ回路を差動アンプ40cとする。なお、差動アンプ40a〜40bを図示する際の記号は、図9(b)のとおりとする。
ゲート制御回路34及び36、読出回路35のオフセット検出動作は、外部から供給される読み出しコマンド(リードコマンド)の受信ごとに実行される処理である。即ち、半導体装置1の読み出し動作ごとに、ゲート制御回路34等におけるオフセット検出動作が実行される。
なお、ゲート制御回路34及び読出回路35に含まれる容量C02、C01の容量値が、差動アンプ40b、40aの入力MOSトランジスタのゲート容量の1/10程度であれば、オフセット量も1/10にできる。なお、差動アンプ40b、40cを構成するMOSトランジスタのサイズを大きくすることでもオフセットを低減できる。しかし、このような対策では、オフセットの減少量は、ゲート面積の平方根に反比例するので、例えば、オフセットを1/10にするためには、100倍のゲート面積が必要となり適切ではない。従って、アンプ回路が複雑になるほど、本実施形態にて説明したオフセットキャンセル手法が有利となる。
なお、容量を用いるオフセットキャンセル手法は、利得を持つアンプを含む回路にて実現可能である。従って、内部にアンプを備えていない、カレントミラー回路(電流源トランジスタML1、MLD1)におけるオフセット対策は、ゲート面積を大きくすることで行う必要がある。但し、ゲート面積を大きくするトランジスタの数は1個と少ないため、ゲート面積の増大によるオフセット対策を実装したとしても、半導体装置1の全体におけるレイアウトサイズの増加は限定的である。
図10は、半導体装置1のデータ書き込み動作の一例を示すタイミングチャートである。
<参照セルの書き込み動作>
参照セル(メモリセル100b、100c)の書き込み動作において、アクセス対象となるメモリセル100aに接続されたワード線WLi(iは正の整数、以下同じ)がハイレベルに制御された後に、I/O線89に、データ「1」をセットする。その後、参照セル書き込み許可信号WED、参照セルカラムアドレス選択信号YSELD1、ブロックカラムアドレス選択信号YSi、がそれぞれハイレベルに制御される。その結果、参照電圧発生部32内のライトドライバ39が、I/O線89のデータを電流増幅し、メモリセル100bにデータ「1」を書き込む。
メモリセル100cにデータ「0」を書き込む際も同様に、I/O線89に、データ「0」をセットした後、参照セルカラムアドレス選択信号YSELD0がハイレベルに制御される。その後、ライトドライバ39が電流増幅し、メモリセル100cにデータ「0」を書き込む。
参照セルにデータ「1」及び「0」の書き込みが終了すると、参照電圧発生部32での準備が完了する。
参照セルは、通常セルの読み出しに使われるため、参照セルの書き込み動作は、通常セルの読み出し動作の前に完了させておくと良い。参照セルの書込み動作は、例えば、メモリデバイスの製造工程や試験工程で行うと良い。
<通常セルの書き込み動作>
通常セル(メモリセル100a)の書き込み動作において、アクセス対象となるメモリセル100aに接続されたワード線WLiがハイレベルに制御された後に、I/O線89に、書き込みデータ(データ「1」又はデータ「0」)をセットする。その後、書き込み許可信号WEN、ビットカラムアドレス選択信号YSELi、ブロックカラムアドレス選択信号YSi、がそれぞれハイレベルに制御される。その結果、センスアンプ部31内のライトドライバ37が、I/O線89のデータを電流増幅し、メモリセル100aにデータを書き込む。
図11は、半導体装置1のデータ読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。図中に示す信号において、例えば、WLi、VGG、VGGD、PCD、PCDD、VGGON、SAON、LTは、ロウ系コマンドに応じて生成される信号で良く、RE、YSELi、YSELDi、YSi、DOEは、カラム系コマンドに応じて生成される信号で良い。
<通常セルのデータ「1」の読み出し動作>
半導体装置1は、データ読み出し動作の実行に先立ち、読出回路35の入力端であるノードGG_OUTの電位を、プリチャージトランジスタMPCDをオンすることで、電圧VARYにプリチャージする。また、参照電位ノードA01に関しても、同様に、プリチャージトランジスタMPCDDをオンすることで、電圧VARYにプリチャージする。
なお、図11においては、時刻T01以前から、プリチャージ信号PCD及びPCDDがロウレベルであるので、ノードGG_OUT及び参照電位ノードA01の電位は、それぞれ、電圧VARYにプリチャージされている。
時刻T01において、外部から供給されるアドレス信号に従い、アクセス対象のメモリセル100aに応じたワード線WLiがハイレベルに制御される。
時刻T02において、参照セルカラムアドレス選択信号YSELD1、YSELD0、ビットカラムアドレス選択信号YSEL、読み出し許可信号REがハイレベルに制御される。また、読み出し許可信号REBがロウレベルに制御される。
読み出し許可信号REBがロウレベルに制御されることに応じて、ゲート制御回路34、36及び読出回路35に含まれる差動アンプ40a〜40cが起動する。ゲート制御回路34に含まれる差動アンプ40b、ゲート制御回路36に含まれる差動アンプ40cが起動することで、クランプトランジスタMCL1、MDCL1のゲート電圧である電圧VGG、VGGDがそれぞれ立ち上がる。
また、読み出し許可信号REがハイレベルに制御されることで、ソース線スイッチトランジスタMR1がオンする。
時刻T02では、差動アンプ40a〜cが起動した状態にて、起動信号(VGGON、SAON)はロウレベルに制御されているので、ゲート制御回路34、36及び読出回路35は、オフセット検出モードの動作を開始する(図7(a)、図8(a)参照)。
時刻T03において、ブロックカラムアドレス選択信号YSがハイレベルに制御される。また、プリチャージ信号PCDDがハイレベルに制御されることで、プリチャージトランジスタMPCDDがオフに制御される。その結果、参照電位ノードA01が、電圧VARYから切り離されることで、参照電位ノードA01の電位(参照電圧VR)は、所定の時間経過後、一定レベルとなる。
時刻T04において、時刻T03から参照電圧VRが安定するのに十分な時間が経過した後、プリチャージ信号PCDがハイレベルに制御されることで、プリチャージトランジスタMPCDがオフに制御される。なお、センスアンプ部31側のプリチャージ解除を、参照電圧発生部32側のプリチャージ解除よりも遅らせる理由は、参照電圧VRが安定する前に(定常状態となる前に)、センス動作を開始すると、電流源トランジスタML1の電流供給能力不足が要因となり、ノードGG_OUTの電位が低下し、その回復に時間を要するためである。
読出回路35におけるオフセットを正しく検出するためには、参照電圧VRが安定している必要がある。従って、参照電圧VRが安定する期間である時刻T03〜T04が、読出回路35における実質的なオフセット検出期間である。そのため、プリチャージ信号PCDDの立ち上がり(時刻T03)からプリチャージ信号PCDの立ち上がり(時刻T04)までの期間にはある程度余裕を持たせる必要がある。なお、ゲート制御回路34、36のオフセット検出期間は、時刻T02〜T05の期間である。
時刻T05において、ゲート制御回路起動信号VGGONがハイレベルに制御される。ゲート制御回路起動信号VGGONがハイレベルに制御されることに応じて、スイッチSW04〜SW06の導通状態が切り替わり、ゲート制御回路34、36はオフセットキャンセルモードにて動作する(図8(b)参照)。即ち、時刻T05以降、ゲート制御回路34、36は、高精度なビット線電圧を出力する。
ゲート制御回路34、36の出力が安定することで、高精度な信号がノードGG_OUTに現れるまで待機した後、時刻T06において、読出回路起動信号SAONがハイレベルに制御される。
読出回路起動信号SAONがハイレベルに制御されることに応じて、読出回路35はオフセットキャンセルモードにて動作する(図7(b)参照)。
電流源トランジスタML1には、上述のとおり、(電流IH+電流IL)/2が流れるので、アクセス対象のメモリセル100aが高抵抗状態にあれば、ノードGG_OUTの電位(電流源トランジスタML1のドレイン電位)は、読出回路35に入力される参照電圧VR(論理しきい値)よりも高電位となる。一方、メモリセル100aが低抵抗状態にあれば、ノードGG_OUTの電位は、読出回路35に入力される参照電圧VR(論理しきい値)よりも低電位となる。従って、通常セルにデータ「1」が書き込まれている場合には、ノードGG_OUTの電位は、参照電圧VRよりも低電位となる。
読出回路35は、反転入力端子と非反転入力端子間の電位差を、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)レベル近くまで増幅する。
時刻T07において、ラッチ信号LTがロウレベルに制御されることで、読出回路35の出力電圧はラッチ38に取り込まれる。
時刻T08において、データ出力許可信号DOEがハイレベルに制御されることに応じて、ラッチ38の出力が、I/O線89に出力され、データ「1」が読み出される。なお、時刻T06〜T08が、読出回路35によるオフセットをキャンセルした増幅が行われる期間である。
<通常セルのデータ「0」の読み出し動作>
通常セルからデータ「0」を読み出す場合の制御も、通常セルからデータ「1」を読み出す場合の制御と同様である。具体的には、読出回路起動信号SAONがハイレベルに制御された際に、ノードGG_OUTの電位は参照電圧VRよりも高電位となる。読出回路35は、反転入力端子と非反転入力端子間の電位差を増幅し、ラッチ信号LTがロウレベルに制御されることに応じて、ラッチ38に取り込まれる。その後、データ出力許可信号DOEがハイレベルに制御されることに応じて、ラッチ38の出力が、I/O線89に出力され、データ「0」が読み出される。
次に、第1の実施形態に係る半導体装置1との比較例について説明する。
[第1の比較例]
図12は、第1の比較例に係る半導体装置1aに含まれるメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。
図12において図1と同一構成要素には、同一の符号を表し、その説明を省略する。図12に示すメモリセルアレイの一部10と図1に示すメモリセルアレイの一部10の相違点は、クランプトランジスタMCL1、MDCL1それぞれのゲートに、ゲート制御回路34を使用せずに電圧VGGを与えている点と、オフセットキャンセル機能を備える読出回路35に代えて差動アンプ40を用いている点である。
半導体装置1aのような構成では、MTJ素子101の高集積化を行うと、反転しきい電流Icが低下し、リードディスターブ現象が生じやすくなるという問題がある。リードディスターブ現象の防止には、電圧VGGを下げ、メモリセルからの読み出し電圧を下げることが有効であるが、このような対策ではデータ「1」、「0」に対応する電流値も低下し、信号量が低下するのは上述のとおりである。
また、半導体装置1aでは、クランプトランジスタMCL1、MDCL1のゲートに一定電圧の電圧VGGを与えるだけであるので、これらのトランジスタの閾値電圧のばらつき(トランジスタ個々の絶対的なばらつきと、トランジスタ間の相対的なばらつきと、を含む)により、信号量がさらに低下する可能性がある。即ち、半導体装置1aでは、メモリセルからデータを読み出した際に、データの誤判定が生じる可能性がある。
[第2の比較例]
図13は、第2の比較例に係る半導体装置1bに含まれるメモリセルアレイ2の一部10の内部構成の一例を示す図である。
図13において図1と同一構成要素には、同一の符号を表し、その説明を省略する。図13に示すメモリセルアレイの一部10と図12に示すメモリセルアレイの一部10の相違点は、クランプトランジスタMCL1、MDCL1それぞれのゲートに、差動アンプ40を接続し、ビット線電圧が、参照電圧VBL_REFと同一となるように制御する点である。
図13に示す構成を採用すれば、電圧VGGの駆動線における寄生容量が小さくできると共に、差動アンプ40の負帰還作用により、クランプトランジスタMCL1、MDCL1自体の閾値電圧の絶対的なばらつきを抑制できる。しかし、半導体装置1bでは、クランプトランジスタMCL1、MDCL1に接続される差動アンプ40を構成する入力トランジスタ対の閾値電圧のばらつきに起因し、ビット線電圧にばらつきが生じる。ビット線電圧にばらつきが生じれば、正しいデータ判定が阻害される可能性がある。
以上のように、第1及び第2の比較例に係る半導体装置1a、1bでは、クランプトランジスタMCL1、MDCL1や、差動アンプ40を構成するMOSトランジスタの特性値(例えば、閾値電圧)のばらつきに起因したデータの誤判定が生じる可能性がある。
第1の実施形態に係る半導体装置1では、ビット線電圧を一定にするためにクランプトランジスタMCL1、MDCL1を介して負帰還を行うゲート制御回路34、36を接続する。その結果、ビット線BLに現れる信号量が微少であっても正確なセンス動作を実現できる。例えば、第1の比較例に係る半導体装置1aのように、クランプトランジスタMCL1のゲートに外部から電圧を与える構成では、メモリセル100aに電流が流れると、クランプトランジスタMCL1のソース電位が低下し、メモリセル電流が減少する。しかし、第1の実施形態にて説明したように、アンプ回路を用いた負帰還を行うことで、メモリセル100aに電流が流れたとしても、ソース電位の低下は生じず、より大きなメモリセル電流を流すことができる。このことは、ドレイン端(読出回路35側)に大きな信号が現れることを意味する。さらに、半導体装置1では、ゲート制御回路34、36に含まれるアンプ回路にオフセットキャンセル機能を付加している。そのため、半導体装置1のビット線電圧のばらつきを抑制できる。
また、クランプトランジスタMCL1に接続された次段の読出回路35に対してもオフセットキャンセル機能を付加している。このようなオフセットキャンセル機能により、クランプトランジスタMCL1と電流源トランジスタML1により構成されるゲート接地アンプの出力信号が、上記トランジスタに残留するオフセット成分や、MTJ素子101の抵抗値のばらつきにより小レベルとなっても誤動作することがない。即ち、クランプトランジスタMCL1や、電流源トランジスタML1等の特性値のばらつきにより生じるオフセット成分や、MTJ素子101の抵抗値のばらつきが吸収され、小信号の正しい増幅が実現できる。その結果、オフセット成分等に起因したデータの誤判定を防止できる。
本実施形態に係るセンスアンプ部31、参照電圧発生部32により、STT−RAMでの使用に好適な高感度センス回路を提供できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について図面を参照して説明する。
第2の実施形態に係る半導体装置1cの全体構成等は、半導体装置1と相違する点は存在しないので、半導体装置1cに関する図1〜図9に相当する説明は省略する。
半導体装置1と半導体装置1cの相違点は、ビット線電圧の温度依存性を補償する回路を備える点である。図4及び図5を参照して説明したように、MTJ素子101の抵抗値は高温で低下する。また、MTJ素子101が高抵抗状態にある場合の方が、温度依存性が強い(変化量が大きい)。従って、MTJ素子101が低抵抗状態にある場合と、高抵抗状態にある場合とで、抵抗比が小さくなり、信号量が低下する。
図14は、VBL_REF電圧発生回路50の回路構成の一例である。
ビット線電圧は、参照電圧VBL_REFと実質的に一致するので、参照電圧VBL_REFに温度依存性を持たせることで、ビット線電圧の温度依存を補償する。図14に示すVBL_REF電圧発生回路50は、温度特性が補償された参照電圧VBL_REFを生成する電圧発生回路である。
VBL_REF電圧発生回路50は、第1の電流発生回路51と、第2の電流発生回路52と、Nチャネル型MOSトランジスタN04、N05、抵抗R01と、を含んで構成される。
第1の電流発生回路51は、温度に比例する電流を発生するための回路である。対して、第2の電流発生回路52は、温度に反比例する電流を発生するための回路である。Nチャネル型MOSトランジスタN04、N05及び抵抗R01からなる回路は、2つの電流発生回路が生成した電流を合成する回路である。
第1の電流発生回路51は、オペアンプ61と、Nチャネル型MOSトランジスタN06、N07と、ダイオードD01、D02と、抵抗R02と、を含んで構成される。なお、ダイオードD02は、N個のダイオードD02を並列接続した構成を有する。
第1の電流発生回路51が生成する電流I1の電流値は、以下の式(3)のとおりとなる。

Figure 2015109120


なお、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは素電荷、R2は抵抗R02の抵抗値、NはダイオードD02に含まれるダイオードの数、をそれぞれ示す。
第2の電流発生回路52は、オペアンプ62と、Nチャネル型MOSトランジスタN08、N09と、ダイオードD03と、抵抗R03と、を含んで構成される。
第2の電流発生回路52が生成する電流I2の電流値は、以下の式(4)のとおりとなる。

Figure 2015109120


なお、VBEはダイオードのベース・エミッタ間電圧、R3は抵抗R03の抵抗値をそれぞれ示す。
上記の式(3)及び(4)から、参照電圧VBL_REFの電圧は、以下の式(5)のとおりとなる。

Figure 2015109120


なお、R1は抵抗R01の抵抗値を示す。
上記の式(5)において、抵抗R01の抵抗値を変化させることで参照電圧VBL_REFの電圧が制御でき、抵抗R02、R03の抵抗値を変化させることで温度依存性が制御可能であることがわかる。
なお、図14に示すVBL_REF電圧発生回路50の回路構成は例示であって、回路構成を限定する趣旨ではない。VBL_REF電圧発生回路50は、ビット線電圧の温度特性を補償できる回路であればどのような構成であってもよい。
STT−RAMでは、リードディスターブ現象の防止を目的とし、できるだけ低いビット線電圧にて、データの読み出し動作をするためには、ビット線電圧の温度依存を補償することが望ましい。具体的には、図15に示すように、高温側にて、ビット線電圧を上昇させるのが望ましい。高温側にてビット線電圧を上昇させる最適値は、MTJ素子101の抵抗値、反転しきい電流、温度依存性、ビット線電圧等多くの要因により定まる。しかし、高温側にて、過剰にビット線電圧を上昇させると、かえってリードディスターブ現象が生じやすくなることに留意する必要がある。温度依存性の改善の一例としては、ビット線電圧が0.15Vとして、0〜0.5mV/℃の範囲とする。
第2の実施形態に係る半導体装置1cでは、VBL_REF電圧発生回路50を用いることで、ビット線電圧に、図15に示すような適切な正の温度依存性を与えることができる。その結果、より低いビット線電圧を用いつつ、広い温度範囲に亘り安定動作する半導体装置1cが提供される。
なお、各実施形態で開示した半導体装置において、抵抗変化型素子としてスピン注入磁化反転書き込みを行うSTT−RAMを使用する場合について説明したが、それに限定されず、発明を逸脱しない範囲において、例えば、金属酸化物等を用いるRe−RAM(Resistive Random Access Memory)や、相変化メモリ(PCM;Phase Change Memory)を使用した半導体装置に対しても、各実施形態の開示内容を適用することが可能である。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
1、1a〜1c 半導体装置
2、2a〜2h、42 メモリセルアレイ
10 メモリセルアレイの一部
11 クロック発生回路
12 コマンドデコーダ
13 チップ制御回路
14 モードレジスタ
15 アレイ制御回路
16 リードライトアンプ
17 ラッチ回路
18 データ入出力バッファ
19 カラムアドレスバッファ
20 バンク及びロウアドレスバッファ
21 ロウデコーダ
22 カラムデコーダ
31、31−1〜31−32 センスアンプ部
32、32−1〜32−32 参照電圧発生部
33、33−1〜33−32 リードドライバ
34、34−1〜34−32、36、36−1〜36−32 ゲート制御回路
35、35−1〜35−32 読出回路
37、39 ライトドライバ
38 ラッチ
40、40a〜40c 差動アンプ
50 VBL_REF電圧発生回路
51 第1の電流発生回路
52 第2の電流発生回路
61、62 オペアンプ
81 ノード
89 I/O線
100、100a〜100c メモリセル
101 MTJ素子
102 選択トランジスタ
103、104 強磁性膜
105 トンネル膜
C01、C02 容量
D01〜D03 ダイオード
MCL1、MDCL1 クランプトランジスタ
ML1、MDL1 電流源トランジスタ
MPCD、MPCDD プリチャージトランジスタ
MR1、MDR1 ソース線スイッチトランジスタ
MS1、MS2、MSD0〜MSD3 スイッチトランジスタ
N01〜N09 Nチャネル型MOSトランジスタ
P01〜P04 Pチャネル型MOSトランジスタ
R01〜R03 抵抗
SW01〜SW06 スイッチ

Claims (17)

  1. 第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセルと、
    第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセルと、
    前記第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路と、を備え、
    前記読出回路は、
    第1入力端、前記第2データ線に接続される第2入力端、第1出力端、を含む第1アンプ回路と、
    第1回路ノードと、
    前記第2入力端と前記第1回路ノードの間に接続される第1スイッチ回路と、
    前記第1入力端と前記第1出力端の間に接続される第2スイッチ回路と、
    前記第1回路ノードと前記第1データ線の間に接続される第3スイッチ回路と、
    前記第1入力端と前記第1回路ノードの間に接続される第1キャパシタ素子と、
    を備える半導体装置。
  2. 第1期間に、前記第1スイッチ回路及び前記第2スイッチ回路は導通すると共に、前記第3スイッチ回路は非導通となり、
    前記第1期間と異なる第2期間に、前記第1スイッチ回路及び前記第2スイッチ回路は非導通となると共に、前記第3スイッチ回路は導通する、請求項1の半導体装置。
  3. 前記第1データ線と前記読出回路の間に接続される第1トランジスタと、
    前記第2データ線と前記読出回路の間に接続される第2トランジスタと、
    第1電圧を供給する第1電圧供給線と、
    前記第1トランジスタのゲートを制御する第1ゲート制御回路と、
    前記第2トランジスタのゲートを制御する第2ゲート制御回路と、をさらに備え、
    前記第1ゲート制御回路は、
    前記第1データ線に接続される第3入力端、第4入力端、前記第1トランジスタのゲートに接続される第2出力端、を含む第2アンプ回路と、
    前記第1電圧供給線と前記第4入力端の間に接続される第4スイッチ回路と、
    第2回路ノードと、
    前記第1電圧供給線と前記第2回路ノードの間に接続される第5スイッチ回路と、
    前記第2回路ノードと前記第3入力端の間に接続される第6スイッチ回路と、
    前記第2回路ノードと前記第4入力端の間に接続される第2キャパシタ素子と、を備え、
    前記第2ゲート制御回路は、
    前記第2データ線に接続される第5入力端、第6入力端、前記第2トランジスタのゲートに接続される第3出力端、を含む第3アンプ回路と、
    前記第1電圧供給線と前記第6入力端の間に接続される第7スイッチ回路と、
    第3回路ノードと、
    前記第1電圧供給線と前記第3回路ノードの間に接続される第8スイッチ回路と、
    前記第3回路ノードと前記第5入力端の間に接続される第9スイッチ回路と、
    前記第3回路ノードと前記第6入力端の間に接続される第3キャパシタ素子と、を備える請求項1又は2の半導体装置。
  4. 第1プリチャージ信号に応じて、前記第1データ線に第2電圧を供給する第1プリチャージ回路と、
    第2プリチャージ信号に応じて、前記第2データ線に前記第2電圧を供給する第2プリチャージ回路と、をさらに備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 第2電圧を供給する第2電圧供給線と、
    前記第2電圧供給線と前記第1データ線の間に接続される第1ミラートランジスタ、及び前記第2電圧供給線と前記第2データ線の間に接続される第2ミラートランジスタからなるカレントミラー回路と、をさらに備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2ミラートランジスタのチャネル長は、前記第1ミラートランジスタのチャネル長の2倍である請求項5の半導体装置。
  7. 温度特性が補償された前記第1電圧を生成する電圧発生回路をさらに備える請求項3乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記読出回路の出力端に接続され、前記第1メモリセルから読み出したデータをラッチするラッチ回路と、
    前記ラッチ回路がラッチするデータに基づいて、データ入出力線を駆動するリードドライバと、をさらに備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記データ入出力線から受けたデータに基づいて、前記第1データ線を駆動するライトドライバをさらに備える請求項8の半導体装置。
  10. 前記第1メモリセル及び第2メモリセルのそれぞれは、
    可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子を挟む第1電極及び第2電極と、を備え、
    前記可変抵抗素子は、前記第1電極と第2電極の間の印加電圧に応じて、前記可変抵抗素子の電気抵抗が可逆的に変化する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1メモリセル及び第2メモリセルのそれぞれは、STT−RAM(Spin Transfer Torque−Random Access Memory)のセル、又はReRAM(Resistive Random Memory)のセルである請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第3メモリセルをさらに備え、
    前記読出回路が前記第1メモリセルからデータを読み出す際に、前記第2メモリセル及び前記第3メモリセルは共に、前記第2データ線に接続される請求項1乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記第1及び/又は第2アンプ回路は、Pチャネル型MOSトランジスタにより入力段が構成されたアンプである請求項3乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 第1データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第1メモリセルと、
    第2データ線に接続されるように構成された抵抗変化型の第2メモリセルと、
    前記第1メモリセルが記憶するデータを読み出す読出回路と、
    前記第1データ線と前記読出回路の間に接続される第1トランジスタと、
    前記第2データ線と前記読出回路の間に接続される第2トランジスタと、
    第1電圧を供給する第1電圧供給線と、
    前記第1トランジスタのゲートを制御する第1ゲート制御回路と、
    前記第2トランジスタのゲートを制御する第2ゲート制御回路と、を備え、
    前記第1ゲート制御回路は、
    前記第1データ線に接続される第1入力端、第2入力端、前記第1トランジスタのゲートに接続される第1出力端、を含む第1アンプ回路と、
    前記第1電圧供給線と前記第2入力端の間に接続される第1スイッチ回路と、
    第1回路ノードと、
    前記第1電圧供給線と前記第1回路ノードの間に接続される第2スイッチ回路と、
    前記第1回路ノードと前記第1入力端の間に接続される第3スイッチ回路と、
    前記第1回路ノードと前記第2入力端の間に接続される第1キャパシタ素子と、を備え、
    前記第2ゲート制御回路は、
    前記第2データ線に接続される第3入力端、第4入力端、前記第2トランジスタのゲートに接続される第2出力端、を含む第2アンプ回路と、
    前記第1電圧供給線と前記第4入力端の間に接続される第4スイッチ回路と、
    第2回路ノードと、
    前記第1電圧供給線と前記第2回路ノードの間に接続される第5スイッチ回路と、
    前記第2回路ノードと前記第3入力端の間に接続される第6スイッチ回路と、
    前記第2回路ノードと前記第4入力端の間に接続される第2キャパシタ素子と、を備える半導体装置。
  15. 第1期間に、前記第1及び第2スイッチ回路は導通、前第3スイッチ回路は非道通、前記第4及び前記第5スイッチ回路は導通、前第6スイッチ回路は非道通となり、
    前記第1期間と異なる第2期間に、前記第1及び第2スイッチ回路は非導通、前第3スイッチ回路は道通、前記第4及び前記第5スイッチ回路は非導通、前第6スイッチ回路は道通となる、請求項14の半導体装置。
  16. 前記第1メモリセル及び第2メモリセルのそれぞれは、
    可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子を挟む第1電極及び第2電極と、を備え、
    前記可変抵抗素子は、前記第1電極と第2電極の間の印加電圧に応じて、前記可変抵抗素子の電気抵抗が可逆的に変化する請求項14又は15の半導体装置。
  17. 前記第1メモリセル及び第2メモリセルのそれぞれは、STT−RAM(Spin Transfer Torque−Random Access Memory)のセル、又はReRAM(Resistive Random Memory)のセルである請求項14乃至16のいずれか一項に記載の半導体装置。
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