JP2015108043A - エポキシ樹脂系塗料組成物 - Google Patents

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昇 溝部
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Abstract

【課題】第三級アミン、イミダゾール誘導体などの硬化促進剤を使用することなく、その硬化速度を高めると共に硬化温度を約150℃に下げても十分な硬化反応が起こり、硬化させたエポキシ樹脂の塗膜が無色透明であって、金属に対する密着力に優れた硬化物を得ることができるエポキシ樹脂系塗料組成物の提供。
【解決手段】一分子内に平均して2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、硬化剤として化学式(I)で示される1,3,4,6−テトラキス(カルボキシアルキル)グリコールウリル化合物と、有機溶剤を含有するエポキシ樹脂系塗料組成物。
Figure 2015108043

【選択図】なし

Description

本発明は、エポキシ樹脂系塗料組成物に関するものである。
エポキシ樹脂組成物は、種々のエポキシ樹脂と硬化剤を組み合わせることにより優れた電気特性、機械特性、熱特性を有する硬化物を容易に得ることができるため、多くの分野で使用されている。また、通常エポキシ樹脂組成物は、分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂モノマーやエポキシ樹脂プレポリマーと、各種の硬化剤および硬化促進剤が触媒として用いられている。
しかしながら、従来から知られているエポキシ樹脂系塗料組成物を高温(例えば180℃)にて短時間で硬化させる場合、硬化速度を速めるために硬化促進剤として、第三級アミン、イミダゾール誘導体などを加えて、硬化性を向上させる必要があった。
このようなエポキシ樹脂系塗料組成物を高温領域で硬化させた場合、硬化促進剤を用いているため硬化時に大きな発熱が起こり、その結果、硬化塗膜が着色し、無色透明の塗膜を必要とする分野には使用できなかった。また、この種のエポキシ樹脂組成物は、室温における保存安定性が悪く、冷蔵庫を用いて保管ことを余儀なくされていた。
これらの問題を解決するために、特許文献1には、1,3,5−トリス(2−カルボキシエチル)イソシアヌレートを硬化剤とすることで、硬化性に優れ且つ硬化後の塗膜が無色透明である樹脂組成物を用いた塗料が提案されている。しかし、この塗料では塗膜は無色透明ではあるが、硬化性および硬度は十分なものではなかった。
特開平11−293187号公報
この発明は、エポキシ樹脂系塗料組成物に、第三級アミン、イミダゾール誘導体などの硬化促進剤を使用することなく、その硬化速度を高めると共に硬化温度を約150℃に下げても十分な硬化反応が起こり、硬化させたエポキシ樹脂の塗膜が無色透明であって、金属に対する密着力に優れた硬化物を得ることができるエポキシ樹脂系塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決するために数多くの試験を重ねた結果、一分子内に平均して2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂の硬化剤として、化学式(I)で示される1,3,4,6−テトラキス(カルボキシアルキル)グリコールウリルを使用することにより、所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
即ち、第1の発明は、一分子内に平均して2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、硬化剤として化学式(I)で示される1,3,4,6−テトラキス(カルボキシアルキル)グリコールウリル化合物と、有機溶剤を含有することを特徴とするエポキシ樹脂系塗料組成物である。
第2の発明は、エポキシ樹脂と硬化剤の配合比を、エポキシ基/カルボキシル基の当量比で0.5〜4.0の範囲とし、有機溶剤の配合比を、エポキシ樹脂と硬化剤の和に対して10〜500重量%の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のエポキシ樹脂系塗料組成物である。
Figure 2015108043
(式中、nは0または1を表し、RおよびRは同一または異なって、水素原子もしくは低級アルキル基を表す。)
本発明のエポキシ樹脂系塗料組成物は、低温領域での硬化性に優れ、また硬化後の塗膜が無色透明であり、且つ金属に対する密着力が優れているので、塗料、電気絶縁材料等の分野での実施上の効果は極めて大きい。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の実施において使用するエポキシ樹脂に、特に制限はないが、平均して一分子当たり2個以上のエポキシ基を有するものであればよい。
このようなエポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ヒダントイン型を有するエポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、カテコール、レゾルシノール等の多価フェノール又はグリセリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールとエピクロルヒドリンを反応させて得られるポリグリシジルエーテルあるいはpーヒドロキシカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応させて得られるグリシジルエーテルエステル、フタル酸、テレフタル酸の様なポリカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応させて得られるポリグリシジルエステル、更にはエポキシ化フェノールノボラック樹脂、エポキシ化ポリオレフィン、水溶性エポキシ樹脂、その他ウレタン変性エポキシ樹脂等の他、化学式(II)で示されるグリシジルグリコールウリル化合物を挙げることができる。
Figure 2015108043
(但し、式中RおよびRは、同一または異なって、水素原子、低級アルキル基またはフェニル基を表し、R、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、グリシジル基を表す。)
このグリシジルグリコールウリル化合物の例としては、
1−グリシジルグリコールウリル、
1,3−ジグリシジルグリコールウリル、
1,4−ジグリシジルグリコールウリル、
1,6−ジグリシジルグリコールウリル、
1,3,4−トリグリシジルグリコールウリル、
1,3,4,6−テトラグリシジルグリコールウリル、
1−グリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1,3−ジグリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1,4−ジグリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1,6−ジグリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1,3,4−トリグリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1,3,4,6−テトラグリシジル−3a−メチル−グリコールウリル、
1−グリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1,3−ジグリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1,4−ジグリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1,6−ジグリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1,3,4−トリグリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1,3,4,6−テトラグリシジル−3a,6a−ジメチル−グリコールウリル、
1−グリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル、
1,3−ジグリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル、
1,4−ジグリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル、
1,6−ジグリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル、
1,3,4−トリグリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル、
1,3,4,6−テトラグリシジル−3a,6a−ジフェニル−グリコールウリル
等を挙げることができる。
本発明の実施においては、これらの例示物も含めて、1種のエポキシ樹脂または2種以上のエポキシ樹脂を組み合わせて使用することができる。
本発明の実施において使用する有機溶剤は、公知の有機溶剤が使用できるが、溶解度パラメーターの範囲が8.0〜13.0の物質であることが好ましい。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドンやメチルエチルケトン(MEK)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明のエポキシ樹脂系塗料組成物は、主剤であるエポキシ樹脂と硬化剤である1,3,4,6−テトラキス(カルボキシアルキル)グリコールウリル化合物を予め配合しておき、最後に有機溶剤を加える方法により、調製されることが望ましい。
本発明のエポキシ樹脂系塗料組成物には、必要に応じて希釈剤、可撓性付与剤、シラン系カップリング剤、消泡剤、レベリング剤、充填材、顔料、染料等の各種添加剤を配合することができる。
以下、本発明を実施例および比較例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例において採用した評価試験は、次のとおリである。
[評価試験]
・ゲル化時間:JIS C−2105[熱板法(150℃)]
・ポットライフ:JIS K−6838[初期粘度の2倍値に到達する時間]
・硬化物の外観:目視
・エリクセン値:JIS K−5400[測定温度25℃]、単位 mm
・耐屈曲性:JIS K−5400[測定温度25℃]
・デュポン式衝撃値:JIS K−5400[測定温度25℃、荷重500g、高さ40cm]
・鉛筆引っかき値:JIS K−5400[測定温度25℃]
・碁盤目試験:JIS K−5400[測定温度25℃]
〔実施例1〕
エポキシ樹脂として、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学株式会社製、商品名:TEPIC−S、エポキシ当量99)100重量部、硬化剤として、1,3,4,6−テトラキス(2−カルボキシエチル)グリコールウリル(四国化成工業株式会社製、カルボキシル基当量107)93重量部をそれぞれ乳鉢に計量し、次にこの乳鉢を用いて10μm以下に粉砕した。
この粉砕した混合物を300mlのガラス製ビーカーに移し、有機溶剤として、N,N−ジメチルホルムアミド200重量部を加え、パラフィンフィルムを用いて容器をシールしたのち、超音波洗浄機を用いて15分間超音波を照射し、エポキシ樹脂系塗料組成物を調製した。
〔比較例1〕
硬化剤として、1,3,5−トリス(2−カルボキシエチル)イソシアヌレート(四国化成工業株式会社製、商品名:CIC酸、カルボキシル基当量115)90重量部を用いた以外は、実施例と同様にしてエポキシ樹脂系塗料組成物を調製した。
〔比較例2〕
エポキシ樹脂として、トリグリシジルイソシアヌレート(実施例と同じ)100重量部を乳鉢に計量し、この乳鉢を用いて10μm以下に粉砕した。この粉砕したトリグリシジルイソシアヌレートを300mlのガラス製ビーカーに移し、次いで、有機溶剤としてN,N−ジメチルホルムアミド200重量部を加えた後、パラフィンフィルムを用いて容器をシールし、続いて、超音波洗浄機を用いて15分間超音波を照射し均一な溶液になったことを確認して、硬化剤として2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製)5.0重量部を添加し、再びパラフィンフィルムを用いて容器をシールし、超音波洗浄機を用いて15分間超音波を照射して、エポキシ樹脂系塗料組成物を調製した。
実施例1および比較例1〜2において調製したエポキシ樹脂系塗料組成物について、150℃におけるエポキシ樹脂の硬化性(ゲル化時間)と25℃における保存安定性(ポットライフ)を測定したところ、得られた結果は表1に示したとおりであった。
Figure 2015108043
実施例1および比較例1〜2において調製したエポキシ樹脂系塗料組成物を、鋼板に刷毛で均一に塗り、150℃のオーブンを用いて4時間加熱硬化した後、所定の寸法に切り出し、硬化した樹脂の塗膜性能を評価した。
得られた結果は表2に示したとおりであり、実施例に示したものは比較例に比べて、硬化物の外観、エリクセン値、耐屈曲性及び耐衝撃性などの物性において明らかに優れているものと認められた。
Figure 2015108043

Claims (2)

  1. 一分子内に平均して2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、硬化剤として化学式(I)で示される1,3,4,6−テトラキス(カルボキシアルキル)グリコールウリル化合物と、有機溶剤を含有することを特徴とするエポキシ樹脂系塗料組成物。
    Figure 2015108043
    (式中、nは0または1を表し、RおよびRは同一または異なって、水素原子もしくは低級アルキル基を表す。)
  2. エポキシ樹脂と硬化剤の配合比を、エポキシ基/カルボキシル基の当量比で0.5〜4.0の範囲とし、有機溶剤の配合比を、エポキシ樹脂と硬化剤の和に対して10〜500重量%の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のエポキシ樹脂系塗料組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105085532A (zh) * 2015-09-07 2015-11-25 山西医科大学 一种四甲氧甲基甘脲衍生物及其制备方法

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