JP2015107864A - エレベータの乗場ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗場ドアを開放状態に固定する際の保守点検員の安全性を従来よりも向上させることができ、かつ、エレベータの保守点検員以外の者により乗場ドアが開放状態に固定されることを防止できるエレベータの乗場ドア装置を提供すること。【解決手段】ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックの解除がロック解除検知装置60により検知された後、乗場ドア3A,3Bが全開状態であることが開放状態検知装置70により検知されたことを契機に、ドアストッパ40A,40Bを、乗場ドア3A,3Bの軌道外に退避した退避姿勢から、乗場ドア3A,3Bを全開状態に固定する固定姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行う。【選択図】図2
Description
本発明は、左右方向に移動して開閉する乗場ドアを備えるエレベータの乗場ドア装置に関する。
エレベータの乗場(ホール)には、昇降路に通じる出入口が設けられている。この出入口の下端部は左右方向に延びた乗場シルで形成されている。出入口には乗場ドアが設けられ、乗場シルに沿って左右方向に移動することで開閉する。
エレベータの保守点検作業の際、保守点検員は乗場ドアを開放状態に固定しておき、乗場から出入口を通って昇降路内に入ったり、昇降路から出入口を通って乗場に出たりする。
乗場ドアを開放状態に固定する技術としては、特許文献1に開示されたエレベータのホールドア開放固定装置がある。このエレベータのホールドア開放固定装置は、ホールドア(乗場ドア)の開閉を案内するホールシル(乗場シル)の表面のうちホールドアを開放したときに乗場ホールに露出する位置に凹設された収納凹部と、この収納凹部内に収納されたときにホールドアの開閉方向に延在する係合部材と、ホールドアを閉じる方向側の端部において係合部材をホールシルに揺動自在に軸支する、ホールドアの開閉方向に対して垂直な方向に延在する揺動軸と、を備える。係合部材は、手で操作されるものであり、収納凹部内に収納された収納位置と、収納凹部から突出してホールシルに係合しホールドアを開放状態に固定可能な固定位置との間で揺動自在である。
特許文献1に開示されたエレベータのホールドア開放固定装置において、係合部材の操作者は、ホール(乗場)から昇降路に向かって前屈みで係合部材を操作することになるので、ホールから昇降路内に転落することがないよう注意しなければならない。また、係合部材は手で操作されるものであるので、保守点検員以外の者でも操作可能である。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、乗場ドアを開放状態に固定する際の保守点検員の安全性を従来よりも向上させることができ、かつ、エレベータの保守点検員以外の者により乗場ドアが開放状態に固定されることを防止できるエレベータの乗場ドア装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために本発明に係るエレベータの乗場ドア装置は、エレベータの乗場から昇降路に通じる出入口に設けられた乗場ドアと、前記出入口の下端部を成し、前記乗場ドアの開閉動作を案内する乗場シルと、前記出入口の上方に設けられ、前記乗場ドアを閉じた状態にロックするロック装置とを備えるエレベータの乗場ドア装置において、前記乗場ドアを所定位置まで開いた状態に固定する固定姿勢と、前記乗場ドアの軌道外に退避した退避姿勢とに変化可能に前記乗場シルに設けられたドアストッパと、前記乗場シルに設けられ、前記ドアストッパを駆動するドアストッパ駆動装置と、前記ロック装置による前記乗場ドアのロックが解除されたことを検知するロック解除検知装置と、前記乗場ドアが前記所定位置まで開放された状態であることを検知する開放状態検知装置と、前記ドアストッパ駆動装置を制御するドアストッパ制御部とを備え、前記ドアストッパ制御部は、前記ロック装置による前記乗場ドアのロックが解除されたことが前記ロック解除検知装置により検知された後、前記乗場ドアが前記所定位置まで開放された状態であることが前記開放状態検知装置により検知されたことを契機に、前記ドアストッパを前記退避姿勢から前記固定姿勢に変化させる制御を前記ドアストッパ駆動装置に対して行うことを特徴とする。
本発明に係るエレベータの乗場ドア装置によって乗場ドアを開放状態に固定する際、はじめに、エレベータの保守点検員は、出入口の上方に位置するロック装置を操作して乗場ドアのロックを解除する。このことはロック解除検知装置により検知される。その後、保守点検員は、乗場ドアを閉じた位置から所定位置まで開放する。このことは開放状態検知装置により検知される。そして、ドアストッパ制御部は、ロック装置による乗場ドアのロックが解除されたことがロック解除検知装置により検知された後、乗場ドアが所定位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置により検知されたことを契機に、ドアストッパを退避姿勢から固定姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置に対して行う。つまり、保守点検員がロック装置による乗場ドアのロックを解除し、乗場ドアを所定位置まで開放した後は、ドアストッパは保守点検員によらずに退避姿勢から固定姿勢に自動的に変化して、乗場ドアを開放状態に固定する。ロック装置による乗場ドアのロックを解除する作業、および、乗場ドアを所定位置まで開放する作業は、保守点検員が立ったまま行うことができる作業であり、これらの作業が行われた後に自動的にドアストッパにより乗場ドアが開放状態に固定されるので、本発明に係るエレベータの乗場ドア装置は、乗場ドアを開放状態に固定する際に保守点検員を乗場から昇降路に向かって前屈みにさせることを要さず、したがって、保守点検員の安全性を従来よりも向上させることができる。また、ロック装置による乗場ドアのロックを解除する作業は、専門的な知識と専用用具を要することであり、この作業は乗場ドアを開放状態に固定する際に必要なことであるので、本発明に係るエレベータの乗場ドア装置は、エレベータの保守点検員以外の者により乗場ドアが開放状態に固定されることを防止できる。
本発明の一実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置について、図1〜図11を用いて説明する。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、エレベータの乗場1(図1に示す)から昇降路(図示省略)に通じる出入口2(図1,図2に示す)に設けられた左右1対の乗場ドア3A,3B(図1,図2に示す)と、出入口2の上方に左右方向に延びて設けられたドアレール4(図2に示す)と、このドアレール4に左右方向に移動自在に設けられ、乗場ドア3Aを吊り下げたドアハンガー5A(図2に示す)と、ドアレール4に左右方向に移動自在に設けられ、乗場ドア3Bを吊り下げたドアハンガー5B(図2に示す)と、出入口2の下端部を成し、乗場ドア3A,3Bの開閉動作を案内する乗場シル6(図1,図2に示す)と、出入口2の上方に設けられ、乗場ドア3A,3Bを閉じた状態にロックするロック装置10(図2,図9,図10に示す)とを備える。
乗場シル6には、図3に示すように、左右方向に延びたシル溝6aが設けられている。乗場ドア3Aの下端部からは、シル溝6aに挿入されて位置することで乗場ドア3Aの前後方向(出入口2の貫通方向)の移動を規制する規制部3Aa(図2,図4に示す)が突出して設けられている。乗場ドア3Aは、規制部3Aaがシル溝6aに挿入された状態において、シル溝6aに沿って移動することによって開閉する。乗場ドア3Bの下端部にも乗場ドア3Aの場合と同様に規制部3Baが設けられていて、乗場ドア3Bはシル溝6aに沿って乗場ドア3Aと反対方向に移動することによって開閉する。出入口2は、乗場ドア3A,3Bが突き合わされた状態となることによって閉鎖される。
乗場ドア3A,3Bは、リンク機構(図示省略)によって同期して開閉するよう結合している。図9に示すように、ロック装置10は出入口2の上方に設けられていて、ドアハンガー5Aに上下方向に回動自在に設けられたフック11と、出入口2の上部に固定して設けられ、乗場ドア3A,3Bが閉じた状態においてフック11が上方から引っ掛けられるフック受部12と、フック11をフック受部12に引っ掛る方向(下方向)に付勢する付勢部材13と、この付勢部材13による付勢に抗してフック11をフック受部12を押し上げる際に操作される操作部11aとを備える。操作部11aは、フック11と平行して延びたレバーから成り、保守点検員により扱われる専用用具100(図9に示す)によって押上操作される。操作部11aを押上操作する際、保守作業員は乗場ドア3A,3B間に隙間101をつくり、この隙間101から操作部11aに向かって専用用具100を挿入する。ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除された状態において、乗場ドア3A,3Bは手動で開閉可能である。
図1に示すように、乗場1から見て出入口2右側方に位置する壁面には、乗場操作盤20が設けられている。この乗場操作盤20は、押圧操作されることで上りの乗場呼び信号を出力する上り乗場呼びボタンスイッチ21と、押圧操作されることで下りの乗場呼び信号を出力する下り乗場呼びボタンスイッチ22とを備える。
また、本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、乗場ドア3Aが所定位置(例えば、全開した位置)まで開いた状態に固定する固定姿勢と、乗場ドア3Aの軌道外に退避した退避姿勢とに変化可能に乗場シル6に設けられた棒状のドアストッパ40A(図2,図4,図11に示す)と、乗場シル6に設けられ、ドアストッパ40Aを電動モータにより駆動するドアストッパ駆動装置41A(図5,図11に示す)と、乗場シル6のシル溝6aの底部に設けられ、退避姿勢を成したドアストッパ40Aを格納するドアストッパ格納部42A(図3,図4に示す)とを備える。
ドアストッパ40Aの一端部は、ドアストッパ格納部42A内において乗場シル6に対して回動自在に支持されている。ドアストッパ40Aは図4に両矢印M1で示しように回動することによって、退避姿勢(2点鎖線で示す姿勢)から固定姿勢(実線と破線で示す姿勢)に、または、固定姿勢から退避姿勢に変化する。ドアストッパ40Aは、固定姿勢において乗場ドア3Aの閉じる方向の軌道上に突出し、乗場ドア3Aの側面に接触して位置することによって、乗場ドア3Aの閉じる方向への移動を阻止する。
ドアストッパ40A、ドアストッパ駆動装置41Aおよびドアストッパ格納部42Aは、1対の乗場ドア3A,3Bのうちの乗場ドア3Aを開放状態に固定するためのものである。本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、乗場ドア3Bを開放状態に固定するための手段として、ドアストッパ40A、ドアストッパ駆動装置41Aおよびドアストッパ格納部42Aと同様の、ドアストッパ40B、ドアストッパ駆動装置41B(図11に示す)およびドアストッパ格納部(図示省略)を備える。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、乗場シル6から出入口2に突出して起立する起立姿勢と、出入口2外に倒れる倒伏姿勢とに変化可能に乗場シル6に設けられた棒状の把持部材50B(図2,図7,図11に示す)と、乗場シル6に設けられ、把持部材50Bを電動モータにより駆動する把持部材駆動装置51B(図7,図11に示す)と、乗場シル6のシル溝6aの底部に設けられ、倒伏姿勢を成した把持部材50Bを乗場ドア3Bの軌道外に格納する凹部から成る把持部材格納部52Bとを備える。
把持部材50Bの一端部は、把持部材格納部52B内において乗場シル6に対して回動自在に支持されている。把持部材50Bは図7に両矢印M2で示すように回動することによって、倒伏姿勢(2点鎖線で示す姿勢)から起立姿勢(実線と破線で示す姿勢)に、または、起立姿勢から倒伏姿勢に変化する。把持部材50Bは、保守点検員が乗場1から出入口2を通じて昇降路内に移動したり、昇降路から出入口2と通じて乗場1に移動したりする際に、その保守点検員が体を支えるために把持するものである。
把持部材50B、把持部材駆動装置51Bおよび把持部材格納部52Bは、出入口2の中央よりも乗場ドア3B寄りに設けられている。本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、出入口2の中央よりも乗場ドア3A寄りにも、それら把持部材50B、把持部材駆動装置51Bおよび把持部材格納部52Bと同様の、把持部材50A、把持部材駆動装置51A(図11に示す)および把持部材格納部(図示省略)を備える。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、ドアストッパ40A,40Bおよび把持部材50A,50Bを制御する構成として、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことを検知するロック解除検知装置60(図9,図11に示す)と、乗場ドア3A,3Bが所定位置(全開した位置)まで開放された状態であることを検知する開放状態検知装置70(図10,図11に示す)と、ロック解除検知装置60による検知の結果、開放状態検知装置70による検知の結果、および、前述の乗場操作盤20の状態に基づき、ドアストッパ駆動装置41A,41Bおよび把持部材駆動装置51A,51Bを制御する制御装置90を備える。
ロック解除検知装置60は、より詳細には、ヒンジレバー61を押圧操作されることによりオンしてオン信号を出力し、そのヒンジレバー61が自己復帰することによりオフしてオン信号を出力しなくなる検知スイッチから成る。ヒンジレバー61は、保守点検員によって乗場ドア3A,3B間につくられた隙間101から操作部11aに向かって挿入される専用用具100の軌道上に位置し、その専用用具100により押圧操作される。つまり、ロック解除検知装置60は専用用具100によるヒンジレバー61の押圧操作を、ロック装置10の操作部11aが押上操作されたこと、すなわち、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたこととして検知するものである。
開放状態検知装置70は、より詳細には、ヒンジレバー72を押圧操作されることによりオンしてオン信号を出力し、そのヒンジレバー72が自己復帰することによりオフしてオン信号を出力しなくなる検知スイッチ71と、乗場ドア3Bの上端部に設けられ、乗場ドア3A,3Bが全開した状態においてヒンジレバー72を押圧操作する被検知部73とを備える。つまり、開放状態検知装置70は、被検知部73によるヒンジレバー72の押圧操作を、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放されたこととして検知するものである。
ロック解除検知装置60から出力されるオン信号、開放状態検知装置70の検知スイッチ71から出力されるオン信号、乗場操作盤20(上り乗場呼びボタンスイッチ21、下り乗場呼びボタンスイッチ22)から出力される乗場呼び信号(上りの乗場呼び信号、下りの乗場呼び信号)は、制御装置90に入力される。
制御装置90は、CPU、ROM、RAMを備える装置であり、コンピュータプログラムにより設定された機能部として、操作検知部91と、ロック解除判定部92、開放状態判定部93、ドアストッパ制御部94と、把持部材制御部95とを備える。これらの機能部について説明していく。
開放状態判定部93は、ロック解除検知装置60からのオン信号が制御装置90に入力されたことを、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知されたと判定するものである。
開放状態判定部93は、開放状態検知装置70からのオン信号が制御装置90に入力されたことを、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたと判定するものである。
ドアストッパ制御部94は、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知された後、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたことを契機に、ドアストッパ40A,40Bを退避姿勢から固定姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行うものである。
また、ドアストッパ制御部94は、乗場操作盤20に対して上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作が行われたこと、言い換えると、上りの乗場呼び信号と下りの乗場呼び信号とが制御装置90に予め設定された時間入力され続けたことが操作検知部91により検知されたことを契機に、ドアストッパ40A,40Bを固定姿勢から退避姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行うものである。なお、乗場操作盤20に対して上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作は、平常時には行われない操作であり、請求項3に記載の所定操作に相当する。
把持部材制御部95は、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知された後、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたことを契機に、把持部材50A,50Bを倒伏姿勢から起立姿勢に変化させる制御を把持部材駆動装置51A,51Bに対して行うものである。
また、把持部材制御部95は、乗場操作盤20に対して上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作が行われたこと、言い換えると、上りの乗場呼び信号と下りの乗場呼び信号とが制御装置90に予め設定された時間入力され続けたことが操作検知部91により検知されたことを契機に、把持部材50A,50Bを起立姿勢から倒伏姿勢に変化させる制御を把持部材駆動装置51A,51Bに対して行うものである。
このように構成された本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置により乗場ドア3A,3Bを開放状態に固定する際、はじめに、エレベータの保守点検員は、出入口2の上方に位置するロック装置10を操作して乗場ドア3A,3Bのロックを解除する。このことはロック解除検知装置60により検知され、このロック解除検知装置60はオン信号を出力する。このオン信号は制御装置90に入力され、このことに基づき、制御装置90においてロック解除判定部92が、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知されたと判定する。
次に、保守点検員は、乗場ドア3A,3Bを全開した位置まで移動させる。このことは開放状態検知装置70により検知され、この開放状態検知装置70(検知スイッチ71)は、オン信号を出力する。このオン信号は制御装置90に入力され、このことに基づき、制御装置90において開放状態判定部93は、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたと判定する。
そして、ドアストッパ制御部94は、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知された後、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたことを契機に、ドアストッパ40A,40Bを退避姿勢から固定姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行う。つまり、保守点検員がロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックを解除し、乗場ドア3A,3Bを全開した位置まで開放した後は、ドアストッパ40A,40Bは保守点検員によらずに退避姿勢から固定姿勢に自動的に変化して、乗場ドア3A,3Bを開放状態に固定する。
また、把持部材制御部95は、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックが解除されたことがロック解除検知装置60により検知された後、乗場ドア3A,3Bが全開した位置まで開放された状態であることが開放状態検知装置70により検知されたことを契機に、把持部材50A,50Bを倒伏姿勢から起立姿勢に変化させる制御を把持部材駆動装置51A,51Bに対して行う。つまり、保守点検員がロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックを解除し、乗場ドア3A,3Bを全開した位置まで開放した後は、把持部材50A,50Bは保守点検員によらずに倒伏姿勢から起立姿勢に自動的に変化し、出入口2に突出する。
前述のようにして乗場ドア3A,3Bがドアストッパ40A,40Bにより開放状態に固定され、把持部材50A,50Bが出入口2に突出した状態となった後、保守点検員は乗かごに乗り込む。そして、保守点検員は、かご内操作盤のスイッチボックス内の保守スイッチ(図示してない)をオン状態に切り替え、乗客を輸送する場合よりも遅い速度で乗かごを走行させることを含む保守点検作業を行う。
保守点検作業の終了時、保守点検員は、乗場ドア3A,3Bがドアストッパ40A,40Bにより開放状態に固定されている階の乗場操作盤20に対して、平常時には行われない所定操作として、上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作を行なう。この操作は操作検知部91により検知され、これを契機に、ドアストッパ制御部94は、ドアストッパ40A,40Bを固定姿勢から退避姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行い、これと並行して、把持部材制御部95は、把持部材50A,50Bを起立姿勢から倒伏姿勢に変化させる制御を把持部材駆動装置51A,51Bに対して行う。つまり、保守点検作業の終了時に、保守点検員によって、乗場ドア3A,3Bが開放されている階の乗場操作盤20の上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作が行なわれると、ドアストッパ40A,40Bは保守作業員によらずに固定姿勢から退避姿勢に自動的に変化し、把持部材50A,50Bも保守作業員によらずに起立姿勢から倒伏姿勢に自動的に変化する。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は次の効果を奏する。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置を用いて乗場ドア3A,3Bを開放状態に固定する場合、保守作業員は、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックを解除する作業、および、乗場ドア3A,3Bを全開した位置まで移動させる作業を行う。これらの作業は、保守点検員が立ったまま行う作業であり、これらの作業の終了後、本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、自動的にドアストッパ40A,40Bを駆動して乗場ドア3A,3Bが開放状態に固定する。したがって、本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、乗場ドア3A,3Bを開放状態に固定する際に保守点検員を乗場1から昇降路に向かって前屈みにさせることを要さず、したがって、保守点検員の安全性を従来よりも向上させることができる。
また、ロック装置10による乗場ドア3A,3Bのロックを解除する作業は、専門的な知識と工具を要することであり、この作業は乗場ドア3A,3Bを開放状態に固定する際に必要なことであるので、本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、エレベータの保守点検員以外の者により乗場ドア3A,3Bが開放状態に固定されることを防止できる。
また、本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、把持部材50A,50Bを出入口2に突出させるので、出入口2を通過する際の保守点検員の安全性を向上させることができる。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置は、ドアストッパ40A,40Bを固定姿勢から退避姿勢に変化させる制御をドアストッパ駆動装置41A,41Bに対して行う契機、および、把持部材50A,50Bを起立姿勢から倒伏姿勢に変化させる制御を把持部材駆動装置51A,51Bに対して行う契機を、エレベータに予め備えられる乗場操作盤20の上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを利用してつくるものであるので、それらの契機をつくるために専用のスイッチを備えるものよりも、製作コストを削減できる。
本実施形態に係るエレベータの乗場ドア装置において、乗場操作盤20に対する所定操作は上り乗場呼びボタンスイッチ21と下り乗場呼びボタンスイッチ22とを同時に長押しする操作であるが、本発明における所定操作は、その操作以外の操作であってもよい。ただし、所定操作は、平常時に行われない操作であることが好ましい。
1 乗場
2 出入口
3A,3B 乗場ドア
6 乗場シル
10 ロック装置
20 乗場操作盤
21 上り乗場呼びボタンスイッチ
22 下り乗場呼びボタンスイッチ
40A,40B ドアストッパ
41A,41B ドアストッパ駆動装置
50A,50B 把持部材
51A,51B 把持部材駆動装置
60 ロック解除検知装置
70 開放状態検知装置
91 操作検知部
94 ドアストッパ制御部
95 把持部材制御部
2 出入口
3A,3B 乗場ドア
6 乗場シル
10 ロック装置
20 乗場操作盤
21 上り乗場呼びボタンスイッチ
22 下り乗場呼びボタンスイッチ
40A,40B ドアストッパ
41A,41B ドアストッパ駆動装置
50A,50B 把持部材
51A,51B 把持部材駆動装置
60 ロック解除検知装置
70 開放状態検知装置
91 操作検知部
94 ドアストッパ制御部
95 把持部材制御部
Claims (3)
- エレベータの乗場から昇降路に通じる出入口に設けられた乗場ドアと、前記出入口の下端部を成し、前記乗場ドアの開閉動作を案内する乗場シルと、前記出入口の上方に設けられ、前記乗場ドアを閉じた状態にロックするロック装置とを備えるエレベータの乗場ドア装置において、
前記乗場ドアを所定位置まで開いた状態に固定する固定姿勢と、前記乗場ドアの軌道外に退避した退避姿勢とに変化可能に前記乗場シルに設けられたドアストッパと、前記乗場シルに設けられ、前記ドアストッパを駆動するドアストッパ駆動装置と、前記ロック装置による前記乗場ドアのロックが解除されたことを検知するロック解除検知装置と、前記乗場ドアが前記所定位置まで開放された状態であることを検知する開放状態検知装置と、前記ドアストッパ駆動装置を制御するドアストッパ制御部とを備え、
前記ドアストッパ制御部は、前記ロック装置による前記乗場ドアのロックが解除されたことが前記ロック解除検知装置により検知された後、前記乗場ドアが前記所定位置まで開放された状態であることが前記開放状態検知装置により検知されたことを契機に、前記ドアストッパを前記退避姿勢から前記固定姿勢に変化させる制御を前記ドアストッパ駆動装置に対して行う
ことを特徴とするエレベータの乗場ドア装置。 - 請求項1に記載のエレベータの乗場ドア装置において、
前記乗場シルから前記出入口に突出して起立する起立姿勢と、前記出入口外に倒れる倒伏姿勢とに変化可能に前記乗場シルに設けられた把持部材と、前記乗場シルに設けられ、前記把持部材を駆動する把持部材駆動装置と、前記把持部材駆動装置を制御する把持部材制御部とを備え、
前記把持部材制御部は、前記ロック装置による前記乗場ドアのロックが解除されたことが前記ロック解除検知装置により検知された後、前記乗場ドアが前記所定位置まで開放された状態であることが前記開放状態検知装置により検知されたことを契機に、前記把持部材を前記退避姿勢から前記固定姿勢に変化させる制御を前記把持部材駆動装置に対して行う
ことを特徴とするエレベータの乗場ドア装置。 - 請求項1または請求項2に記載のエレベータの乗場ドア装置において、
乗場に設けられた乗場操作盤に対して所定操作が行われたことを検知する操作検知部を備え、
前記ドアストッパ制御部は、前記乗場操作盤に対して所定操作が行われたことが前記操作検知部により検知されたことを契機に、前記ドアストッパを前記固定姿勢から前記退避姿勢に変化させる制御を前記ドアストッパ駆動装置に対して行う
ことを特徴とするエレベータの乗場ドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013251438A JP2015107864A (ja) | 2013-12-04 | 2013-12-04 | エレベータの乗場ドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013251438A JP2015107864A (ja) | 2013-12-04 | 2013-12-04 | エレベータの乗場ドア装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015107864A true JP2015107864A (ja) | 2015-06-11 |
Family
ID=53438566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013251438A Pending JP2015107864A (ja) | 2013-12-04 | 2013-12-04 | エレベータの乗場ドア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015107864A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024042565A1 (ja) * | 2022-08-22 | 2024-02-29 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | エレベーターの乗場ドア装置 |
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2013
- 2013-12-04 JP JP2013251438A patent/JP2015107864A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024042565A1 (ja) * | 2022-08-22 | 2024-02-29 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | エレベーターの乗場ドア装置 |
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