JP2015107775A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースの小型化を図りつつ、限られた空間で空調風の通路の流路面積を確保できる車両用空気調和装置の提供。【解決手段】空調風が流通する開口部2jを有するケース2と、開口部2jを開閉するロータリードア6と、を有する車両用空気調和装置1であって、ロータリードア6は、回転軸10と、回転軸10に対し径方向に離間した遮蔽壁11と、回転軸10と遮蔽壁11とを接続する側壁12と、遮蔽壁11に対し径方向に突出した第1シール部13と、を有し、ケース2は、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、第1シール部13と径方向において第1の位置で当接する第1当接部15と、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに、第1シール部13と径方向において第1の位置よりも内側の第2の位置で当接する第2当接部16と、を有する、という構成を採用する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用空気調和装置に関するものである。
車両用空気調和装置は、ケース内に取り込んだ空気をエバポレータによって冷却し、これをヒーターコアによって加熱調節することによって空調風を生成している。ケースには、空調風が流通する開口部が形成されており、空調風は開口部を介して車室内に供給されるようになっている。
ところで車両用空気調和装置には、複数の吹出口(例えば、デフロスタ吹出口、ベント吹出口、ヒート吹出口等)が設けられており、複数の吹出口への配分割合を調節するために、複数の吹出口のそれぞれに連通する複数の開口部のうち少なくとも一つを開閉するものとしてロータリードアを設けるものがある。
下記特許文献1には、ヒート吹出口(特許文献1ではヒート開口)に連通する開口部を開閉するロータリードア(特許文献1ではロータリダンパ)を備える車両用空気調和装置が開示されている。このロータリードアは、回転軸周りに回転する扇形に形状設定された中空部材であって、ケースと当接することによって空気流をシールするシール部を有している。
特開2012−121383号公報
ところで、車両用空気調和装置は、車両の限られたスペースに設置する必要があることから大型化することが難しく、極力小型化することが求められている。
しかしながら、従来のロータリードアでは、シール部の外方に形成する通路の流路面積を確保するためにケースを拡大する必要があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ケースの小型化を図りつつ、限られた空間で空調風の通路の流路面積を確保できる車両用空気調和装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、空調風が流通する開口部を有するケースと、前記開口部を開閉するロータリードアと、を有する車両用空気調和装置であって、前記ロータリードアは、回転軸と、前記回転軸に対し径方向に離間した遮蔽壁と、前記回転軸と前記遮蔽壁とを接続する側壁と、前記遮蔽壁に対し径方向に突出したシール部と、を有し、前記ケースは、前記ロータリードアが前記開口部を開放したときに、前記シール部と径方向において第1の位置で当接する第1当接部と、前記ロータリードアが前記開口部を閉塞したときに、前記シール部と径方向において前記第1の位置よりも内側の第2の位置で当接する第2当接部と、を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記シール部は、前記遮蔽壁に対し径方向に突出するフランジと、前記フランジの前記第1当接部と対向する面に設けられた第1シール部材と、前記フランジの前記第2当接部と対向する面に設けられた第2シール部材と、を有しており、前記第1シール部材の前記第1の位置に対応する部分と、前記第2シール部材の前記第2の位置に対応する部分とは、径方向において互いに異なる位置に設けられている、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記シール部は、前記回転軸を中心とした前記遮蔽壁の移動方向の一端部側に設けられており、前記遮蔽壁は、前記回転軸から前記移動方向の一端部までの距離が、前記回転軸から前記移動方向の他端部までの距離よりも短く形成されている、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記ロータリードアは、前記遮蔽壁の前記移動方向の他端部側に設けられて前記遮蔽壁に対し径方向に突出した第2シール部を有し、前記第2シール部は、前記ロータリードアが前記開口部を閉塞したときに、前記第1当接部と径方向において前記第1の位置で当接し、前記ケースは、前記ロータリードアが前記開口部を開放したときに、前記第2シール部と径方向において前記第1の位置で当接する第3当接部を有する、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記第2当接部は、前記開口部の少なくとも一部を形成している、という構成を採用する。
本発明では、ロータリードアが開口部を開放したときは、シール部が径方向において第1の位置に設けられたケースの第1当接部と当接し、また、ロータリードアが開口部を閉塞したときは、シール部が径方向において第1の位置よりも内側の第2の位置に設けられたケースの第2当接部と当接する。このように、本発明では、ロータリードアが開口部を閉塞したときにシール部が当接する第2当接部が第1当接部よりも径方向内側に設けられているため、ケースを拡大することなく径方向外側に形成された空調風の通路の流路面積を確保することができる。
したがって、本発明によれば、ケースの小型化を図りつつ、限られた空間で空調風の通路の流路面積を確保できる車両用空気調和装置が得られる。
本発明の実施形態における車両用空気調和装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるケース及びロータリードアの構成を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態におけるロータリードアの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における車両用空気調和装置と、従来の車両用空気調和装置とを比較した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用空気調和装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態における車両用空気調和装置1の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用空気調和装置1は、ケース2と、エバポレータ3と、ヒーターコア4と、エアミックスドア5と、ロータリードア6と、板ドア7と、を有する。
ケース2は、車両用空気調和装置1の外形を形作り、エバポレータ3が設置される冷却流路2aと、ヒーターコア4が設置される加熱流路2bと、冷風と暖風とが混合されて空調風とされる混合部2cとを内部に有する。また、ケース2には、外部に露出されると共に混合部2cと通じる複数の吹出口(デフロスタ吹出口2d、ベント吹出口2e及びヒート吹出口2f)が設けられている。
デフロスタ吹出口2dは、ウィンドウに対して空調風を供給するための開口である。また、ベント吹出口2eは、乗員の顔に対して空調風を供給するための開口である。また、ヒート吹出口2fは、乗員の足元に対して空調風を供給するための開口である。また、ケース2の内部には、ヒーターコア4が設置される加熱流路2bから混合部2cに暖風を供給する暖風用開口2gと、エバポレータ3が設置される冷却流路2aから混合部2cに冷風を供給する冷風用開口2hと、冷却流路2aから加熱流路2bに冷風を供給する加熱用開口2iとが設けられている。
エバポレータ3は、車両に搭載される冷凍サイクルの一部であり、冷却流路2aの内部に配置されている。このエバポレータ3は、不図示のブロワにより冷却流路2a内に供給された空気を冷却して冷風を生成するものである。
ヒーターコア4は、加熱流路2bの内部に配置されており、加熱用開口2iを介して供給される冷風を加熱することによって暖風を生成するものである。
エアミックスドア5は、エバポレータ3の下流側に配置されており、エバポレータ3にて生成された冷風の加熱流路2bへの供給量を調節するものである。より詳細には、エアミックスドア5は、不図示のラックを備え、ピニオン5aが回転することによって、冷風用開口2hと加熱用開口2iとの間でスライドし、冷風用開口2hと加熱用開口2iとの開口割合を調節することにより加熱流路2bへの冷風の供給量を調節している。この結果、混合部2cにおける冷風と暖風との混合割合が調節されて空調風の温度が調節される。
ロータリードア6は、混合部2cにて回転可能とされ、回転角度に応じてベント吹出口2eに向けての配風割合と、ヒート吹出口2fに向けての配風割合とを調節するものである。
板ドア7は、ロータリードア6よりもベント吹出口2e側下流の流路の途中にて回転可能とされ、回転角度に応じてデフロスタ吹出口2dに向けての配風割合と、ベント吹出口2eに向けての配風割合とを調節するものである。
なお、エアミックスドア5、ロータリードア6、板ドア7は、不図示のモータによって駆動される。また、エアミックスドア5、ロータリードア6、板ドア7は、ケース2と当接する部分に、シール部材8を有し、空調風の風漏れを防止するようになっている。
次に、車両用空気調和装置1のケース2及びロータリードア6の詳細な構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、本発明の実施形態におけるケース2及びロータリードア6の構成を示す拡大断面図である。図3は、本発明の実施形態におけるロータリードア6の構成を示す斜視図である。
図2に示すように、ケース2は、空調風が流通する開口部2j,2kを有する。開口部2jは、ヒート吹出口2fに連通する通風路2lの入口である。また、開口部2kは、デフロスタ吹出口2d若しくはベント吹出口2eに連通する通風路2mの入口である。ロータリードア6は、開口部2jを開放したときに開口部2kを閉塞し(図2において二点鎖線で示す)、また、開口部2jを閉塞したときに開口部2kを開放する(図2において実線で示す)構成となっている。
ロータリードア6は、図2に示すように、回転軸10と、遮蔽壁11と、側壁12と、第1シール部13(シール部)と、第2シール部14と、を有する。
回転軸10は、ケース2に対して回転自在に支持されたものである。回転軸10は、図2において手前側と奥側に一対で設けられており、側壁12から外側に突出している(図3参照)。この回転軸10は、不図示のモータと機械的に接続され、トルクの伝達を受ける構成となっている。
遮蔽壁11は、図2に示すように、回転軸10に対し径方向に離間した略円弧状の壁である。遮蔽壁11は、開口部2j(開口部2k)を閉塞可能な大きさを有する。遮蔽壁11は、回転軸10を中心として一端部11a側に移動したときは開口部2jを閉塞し、回転軸10を中心として他端部11b側に移動したときは開口部2kを閉塞するようになっている。なお、遮蔽壁11は、開口部2kを閉塞したとき、その内面11cによって空調風の向きを変更し開口部2jに導くように構成されている。
遮蔽壁11は、回転軸10から一端部11aまでの距離L1が、回転軸10から他端部11bまでの距離L2よりも短く形成されている。具体的に、遮蔽壁11は、湾曲形状の扇部11dと、直線形状のストレート部11eとからなる。扇部11dは、遮蔽壁11の他端部11bとストレート部11eとの間を形成しており、その曲率中心は、回転軸10と一致していない。また、ストレート部11eは、扇部11dと一端部11aとの間を形成している。
側壁12は、回転軸10と遮蔽壁11とを接続するものである。側壁12は、図2において手前側と奥側に一対で設けられており、略扇形に形状設定されている。このため、側壁12によって回転軸10と遮蔽壁11とが接続されたロータリードア6は、回転軸10が延在する方向からみて、略扇形に形状設定された中空構造体とされている。
第1シール部13は、図2に示すように、一端部11a側に設けられており、遮蔽壁11に対し径方向に突出するものである。第1シール部13は、フランジ13aと、シール部材8(第1シール部材8a(後述),第2シール部材8b(後述))と、を有する。フランジ13aは、図3に示すように、遮蔽壁11に対し径方向に突出すると共に、側壁12に対し回転軸10の軸方向にも突出する鍔形状を有する。シール部材8は、ゴムやウレタン等からなり、フランジ13aの表裏に貼り付けられている。
第2シール部14は、図2に示すように、他端部11b側に設けられており、遮蔽壁11に対し径方向に突出するものである。第2シール部14は、フランジ14aと、シール部材8と、を有する。フランジ14aは、図3に示すように、遮蔽壁11に対し径方向に突出すると共に、側壁12に対し回転軸10の軸方向にも突出する鍔形状を有する。シール部材8は、ゴムやウレタン等からなり、フランジ14aの表裏に貼り付けられている。
図2に戻り、ケース2は、第1当接部15と、第2当接部16と、第3当接部17と、を有する。第1当接部15は、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、第1シール部13と当接するものである。また、第1当接部15は、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに、第2シール部14と当接するものである。この第1当接部15は、開口部2jと開口部2kの間に設けられており、両者の少なくとも一部を形成している。
第2当接部16は、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに、第1シール部13と当接するものである。第2当接部16は、第1当接部15が第1シール部13と当接する径方向における位置(第1の位置)よりも内側の位置(第2の位置)で第1シール部13と当接するようになっている。すなわち、第1当接部15と第2当接部16とは、回転軸10を中心とした同一半径上に配置されておらず、第1当接部15よりも径方向内側に第2当接部16が配置されている。この第2当接部16は、開口部2jの少なくとも一部を形成している。なお、符号18は、加熱流路2bを流通する暖風を混合部2cに導くガイドである。
第3当接部17は、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、第2シール部14と当接するものである。第3当接部17は、第1当接部15が第2シール部14と当接する径方向における位置(第1の位置)と同じ位置(第1の位置)で第2シール部14と当接するようになっている。すなわち、第1当接部15と第3当接部17とは、回転軸10を中心とした同一半径上に配置されている。この第3当接部17は、開口部2kの少なくとも一部を形成している。
第1シール部13においては、第1当接部15と第2当接部16とで径方向における当接位置が異なることから、フランジ13aに設けられた第1シール部材8aと第2シール部材8bとが径方向にずれて設けられている。第1シール部材8aは、フランジ13aの第1当接部15と対向する面に設けられたシール部材8である。また、第2シール部材8bは、フランジ13aの第2当接部16と対向する面に設けられたシール部材8である。
第1シール部材8aと第2シール部材8bは、図3に示すように、コの字状に設けられている。第1シール部材8aの軸方向に延びるバー部分8a1が、第1当接部15と当接する径方向における第1の位置に対応する部分である。また、第2シール部材8bの軸方向に延びるバー部分8b1が、第2当接部16と当接する径方向における第2の位置に対応する部分である。バー部分8a1とバー部分8b1とは、径方向において互いに異なる位置に設けられており、バー部分8b1の方が径方向内側に配置されている。
続いて、上記構成の車両用空気調和装置1の作用について、図4を参照して説明する。
図4は、本発明の実施形態における車両用空気調和装置1と、従来の車両用空気調和装置1aとを比較した図である。図4(a)は、本実施形態の車両用空気調和装置1を示し、図4(b)は、従来の車両用空気調和装置1aを示している。なお、図4(b)においては、本実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付している。
図4(b)に示すように、従来の車両用空気調和装置1aは、開口部2jを開閉するロータリードア6を有する。このロータリードア6は、回転軸10が延在する方向からみて、扇形に形状設定されている。また、このロータリードア6の第1シール部13と当接する第1当接部15と第2当接部16は、回転軸10を中心とした同一半径上に配置されている。
上記構成の車両用空気調和装置1aでは、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに第1シール部13が当接する第2当接部16が、第1当接部15と径方向において同じ位置にあるため、図4(b)に示すように、ロータリードア6の径方向外方に形成された通風路2lの流路面積が小さくなる。このため、従来構造では、通風路2lにおいて十分な流路面積を確保し、通気抵抗を低減させるには、ケース2を径方向外側(図4(b)において紙面右側)に拡大しなければならない。
一方、図4(a)に示すように、本実施形態の車両用空気調和装置1では、第1当接部15と第2当接部16は、回転軸10を中心とした同一半径上に配置されておらず、第1当接部15よりも径方向内側に第2当接部16が配置されている。この構成によれば、ロータリードア6が開口部2jを開放したときは、第1シール部13が径方向において第1の位置に設けられたケース2の第1当接部15と当接し、また、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときは、第1シール部13が径方向において第1の位置よりも内側の第2の位置に設けられたケース2の第2当接部16と当接する。
第2当接部16は、開口部2jの少なくとも一部を形成しており、この第2当接部16が、第1当接部15よりも径方向において内側に位置するため、図4(a)に示すように、ケース2を拡大することなくロータリードア6の径方向外方に形成された通風路2lの流路面積を大きく確保することができる。このように、本実施形態によれば、ケース2の小型化を図りつつ、限られた空間で空調風の通風路2lの流路面積を確保できる車両用空気調和装置1が得られる。
また、本実施形態では、第1シール部13は、遮蔽壁11に対し径方向に突出するフランジ13aと、フランジ13aの第1当接部15と対向する面に設けられた第1シール部材8aと、フランジ13aの第2当接部16と対向する面に設けられた第2シール部材8bと、を有しており、図3に示すように、第1シール部材8aの第1の位置に対応するバー部分8a1と、第2シール部材8bの第2の位置に対応するバー部分8b1とは、径方向において互いに異なる位置に設けられている。このように、第1シール部材8aと第2シール部材8bとをずらして貼り付けることで、最小限のシール幅で、空調風の風漏れを防止できる。したがって、フランジ13aの全体にシール部材8を貼り付ける形態よりもコスト安且つ軽量となり、ロータリードア6の動作性も向上する。
また、本実施形態では、図2に示すように、第1シール部13は、回転軸10を中心とした遮蔽壁11の移動方向の一端部11a側に設けられており、遮蔽壁11は、回転軸10から移動方向の一端部11aまでの距離L1が、回転軸10から移動方向の他端部11bまでの距離L2よりも短く形成されている。この構成によれば、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、空調風を遮蔽壁11の内面11cに沿って円滑に開口部2jに導くことができる。例えば、距離L1と距離L2が同じ場合、遮蔽壁11の一端部11aにおいては、遮蔽壁11の内面11cよりも第1シール部13を径方向内側に突出させなければ、第2当接部16と当接できなくなる。したがって、距離L1を短くすれば、この突起形状を設ける必要がなく、内面11cに沿った空調風の流れを阻害することはなくなる。
また、本実施形態では、図2に示すように、ロータリードア6は、遮蔽壁11の移動方向の他端部11b側に設けられて遮蔽壁11に対し径方向に突出した第2シール部14を有し、第2シール部14は、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに、第1当接部15と径方向において第1の位置で当接し、ケース2は、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、第2シール部14と径方向において第1の位置で当接する第3当接部17を有する。この構成によれば、ケース2を拡大することなく通風路2lの流路面積を大きく確保しつつ、通風路2lに隣接する通風路2mの開口部2kも、一つのロータリードア6で開閉することができるようになる。
このように、上述の本実施形態によれば、空調風が流通する開口部2jを有するケース2と、開口部2jを開閉するロータリードア6と、を有する車両用空気調和装置1であって、ロータリードア6は、回転軸10と、回転軸10に対し径方向に離間した遮蔽壁11と、回転軸10と遮蔽壁11とを接続する側壁12と、遮蔽壁11に対し径方向に突出した第1シール部13と、を有し、ケース2は、ロータリードア6が開口部2jを開放したときに、第1シール部13と径方向において第1の位置で当接する第1当接部15と、ロータリードア6が開口部2jを閉塞したときに、第1シール部13と径方向において第1の位置よりも内側の第2の位置で当接する第2当接部16と、を有する、という構成を採用することによって、ケース2の小型化を図りつつ、限られた空間で空調風の通風路2lの流路面積を確保できる車両用空気調和装置1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ヒート吹出口2fに連通する開口部2jにおいて本発明を適用した例について説明したが、この構成に限定されることなく、ケース2に設けられた他の開口部(例えば開口部2k)において本発明を適用してもよい。
1…車両用空気調和装置、2…ケース、2j…開口部、6…ロータリードア、8a…第1シール部材、8a1…バー部分、8b…第2シール部材、8b1…バー部分、10…回転軸、11…遮蔽壁、11a…一端部、11b…他端部、12…側壁、13…第1シール部(シール部)、13a…フランジ、14…第2シール部、14a…フランジ、15…第1当接部、16…第2当接部、17…第3当接部、L1…距離、L2…距離

Claims (5)

  1. 空調風が流通する開口部を有するケースと、前記開口部を開閉するロータリードアと、を有する車両用空気調和装置であって、
    前記ロータリードアは、回転軸と、前記回転軸に対し径方向に離間した遮蔽壁と、前記回転軸と前記遮蔽壁とを接続する側壁と、前記遮蔽壁に対し径方向に突出したシール部と、を有し、
    前記ケースは、前記ロータリードアが前記開口部を開放したときに、前記シール部と径方向において第1の位置で当接する第1当接部と、前記ロータリードアが前記開口部を閉塞したときに、前記シール部と径方向において前記第1の位置よりも内側の第2の位置で当接する第2当接部と、を有する、ことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記シール部は、前記遮蔽壁に対し径方向に突出するフランジと、前記フランジの前記第1当接部と対向する面に設けられた第1シール部材と、前記フランジの前記第2当接部と対向する面に設けられた第2シール部材と、を有しており、
    前記第1シール部材の前記第1の位置に対応する部分と、前記第2シール部材の前記第2の位置に対応する部分とは、径方向において互いに異なる位置に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記シール部は、前記回転軸を中心とした前記遮蔽壁の移動方向の一端部側に設けられており、
    前記遮蔽壁は、前記回転軸から前記移動方向の一端部までの距離が、前記回転軸から前記移動方向の他端部までの距離よりも短く形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記ロータリードアは、前記遮蔽壁の前記移動方向の他端部側に設けられて前記遮蔽壁に対し径方向に突出した第2シール部を有し、
    前記第2シール部は、前記ロータリードアが前記開口部を閉塞したときに、前記第1当接部と径方向において前記第1の位置で当接し、
    前記ケースは、前記ロータリードアが前記開口部を開放したときに、前記第2シール部と径方向において前記第1の位置で当接する第3当接部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記第2当接部は、前記開口部の少なくとも一部を形成している、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
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