JP2015107711A - ハイブリッド式作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アイドルストップ制御状態にある電動機を速やかに駆動させることが可能なハイブリッド式作業車両を提供する。【解決手段】 エンジン31、モータジェネレータ36、リアモータ43およびフロントモータ46は、アイドルストップ制御装置60を備えたHCU50によって制御される。アイドルストップ制御装置60は、通常制御状態であってモータ43,46が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、エンジン31を停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。また、アイドルストップ制御装置60は、アイドルストップ制御状態であってモータ43,46を駆動するときに、エンジン31を再始動させてモータジェネレータ36による発電を行い通常制御状態に切換えると共に、キャパシタ40の電力によってモータ43,46の駆動を行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばエンジン、発電機および電動機を備えたハイブリッド式作業車両に関する。
ハイブリッド式作業車両として、所定条件でエンジンのアイドリングを停止するアイドルストップ機能を有するものが知られている(特許文献1参照)。例えば特許文献1に開示された作業車両は、エンジンと、エンジンの出力で駆動する油圧ポンプと、エンジンの出力で発電を行う発電機と、発電機による電力を蓄える蓄電装置と、発電機による電力または蓄電装置による電力によって駆動する走行電動機とを備えている。
この作業車両は、アクセルペダルが無操作の状態で一定時間が経過すると、エンジンを停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。このようなアイドルストップ制御状態では、蓄電装置の電力を発電機に供給し、発電機を電動機として機能させて油圧ポンプを駆動する。これにより、油圧ポンプからの圧油をフロント(作業装置)の油圧アクチュエータに供給し、フロントを動作される。また、アクセルペダルが踏込まれた場合、またはフロント動作によって蓄電装置の蓄電量が少なくなった場合には、エンジンを再始動させてアイドルストップ制御状態を解除する。
特開2005−133319号公報
ところで、特許文献1に記載された作業車両では、アイドルストップ制御状態におけるエンジンの駆動摩擦による動力損失を考慮して、エンジンの停止時には電磁クラッチによってエンジンと発電機とを切り離している。このため、アイドルストップ制御状態でアクセルペダルが踏込まれたときには、エンジンの再始動を行うものの、電磁クラッチによってエンジンと発電機が接続されるまでの間は、発電機によって発電を行うことができない。この結果、アクセルペダルの踏込み操作に応じて走行電動機を動作させるときに、電力不足が生じ、アイドルストップ制御状態では車両の走行開始時に走行電動機の駆動が不安定になる可能性がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、アイドルストップ制御状態にある電動機を速やかに駆動させることができるハイブリッド式作業車両を提供することにある。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明によるハイブリッド式作業車両は、自走可能な車体に搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動され電力を発生する発電機と、該発電機により発電された電力によって駆動される電動機と、前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置と、前記エンジンが駆動した通常制御状態と、前記エンジンが停止したアイドルストップ制御状態とを切換えるアイドルストップ制御装置とを備え、前記アイドルストップ制御装置は、前記通常制御状態であって前記電動機が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、前記エンジンを停止させて前記アイドルストップ制御状態に切換え、前記アイドルストップ制御状態であって前記電動機を駆動するときに、前記エンジンを再始動させて前記発電機による発電を行い前記通常制御状態に切換えると共に、前記蓄電装置の電力によって前記電動機の駆動を行う構成としている。
請求項2の発明では、前記電動機は、走行操作装置の操作に応じて回転トルクを発生させて前記車体の車輪を駆動する走行電動機であり、前記アイドルストップ制御装置は、前記走行電動機が停止した状態で前記通常制御状態から前記アイドルストップ制御状態に切換え、前記走行操作装置を予め決められた所定の走行開始手順で操作したときに、前記アイドルストップ制御状態から前記通常制御状態に切換える構成としている。
請求項3の発明では、前記アイドルストップ制御装置は、前記アイドルストップ制御状態から前記通常制御状態に切換えて前記走行電動機の再始動を行うときに、前記蓄電装置の出力に応じて前記走行電動機の要求出力を制限する走行出力制限部を有している。
請求項4の発明では、前記走行操作装置は、前記車体の前進、後進、中立のいずれかに切り換える前後進切換え操作装置と、前記車体の制動操作を行うブレーキ操作装置とを含み、前記アイドルストップ制御装置は、前記前後進切換え操作装置が前進または後進に切換えられ、かつ前記ブレーキ操作装置によって制動操作が行われたときに、前記所定の走行開始手順で操作されたものと判定している。
請求項5の発明では、前記エンジンによって駆動され油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプをさらに備え、前記アイドルストップ制御装置は、前記通常制御状態であって前記電動機と前記油圧アクチュエータの両方が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、前記エンジンを停止させて前記アイドルストップ制御状態に切換え、前記アイドルストップ制御状態であって前記油圧アクチュエータを駆動するときに、前記エンジンを再始動させて前記通常制御状態に切換える構成としている。
請求項1の発明によれば、アイドルストップ制御装置は、通常制御状態であって電動機が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、エンジンを停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。このため、不要なエンジンの駆動を抑制して、燃費を向上させることができる。また、アイドルストップ制御装置は、アイドルストップ制御状態であって電動機を駆動するときに、エンジンを再始動させて発電機による発電を行い通常制御状態に切換えると共に、蓄電装置の電力によって電動機の駆動を行う。このため、蓄電装置からの電力によって電動機を速やかに駆動することができる。これに加えて、電動機の駆動と一緒にエンジンを再始動し、発電機からの電力を電動機に供給することができる。この結果、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換わるときには、蓄電装置による電力に加えて、発電機による電力を電動機に供給することができ、電力不足を抑制しつつ電動機を速やかに駆動することができる。
請求項2の発明によれば、アイドルストップ制御装置は、走行操作装置を予め決められた所定の走行開始手順で操作したときに、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換える。このため、アイドルストップ制御装置は、アイドルストップ制御状態で走行操作装置を操作したときでも、所定の走行開始手順と異なるときには、アイドルストップ制御状態を解除しない。従って、オペレータが明確な意思をもって走行操作装置を操作したときに限ってアイドルストップ制御状態を解除して走行電動機を駆動することができ、走行電動機の誤作動を防止することができる。
請求項3の発明によれば、アイドルストップ制御装置は走行出力制限部を有する。アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換えるときには、走行電動機の再始動とエンジンの再始動を一緒に行う。このとき、エンジンの起動が完了するまでの間は、発電機から供給される電力が変動し、走行電動機の駆動状態が不安定になる虞れがある。これに対し、走行出力制限部は、走行電動機の再始動時には、蓄電装置の出力に応じて走行電動機の要求出力を制限するから、蓄電装置からの電力によって走行電動機を安定して再始動させることができる。
請求項4の発明によれば、アイドルストップ制御装置は、前後進切換え操作装置が前進または後進に切換えられ、かつブレーキ操作装置によって制動操作が行われたときに、所定の走行開始手順で操作されたものと判定する。即ち、アイドルストップ制御装置は、前後進切換え操作装置の切換え操作とブレーキ操作装置の制動操作との2つの操作が行われたときに、アイドルストップ制御状態を解除する。このため、オペレータが明確な意思をもって走行開始の操作を行ったときに、走行電動機を再始動することができる。
請求項5の発明によれば、アイドルストップ制御装置は、通常制御状態であって電動機と油圧アクチュエータの両方が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、アイドルストップ制御状態に切換える。このため、電動機と油圧アクチュエータの両方が停止状態となったときに、エンジンを停止させることができる。また、アイドルストップ制御装置は、アイドルストップ制御状態であって油圧アクチュエータを駆動するときに、エンジンを再始動させて通常制御状態に切換える。このため、アイドルストップ制御状態で油圧アクチュエータを駆動するときには、エンジンを再始動させて油圧ポンプを駆動することができ、油圧ポンプからの圧油を油圧アクチュエータに供給することができる。
本発明の第1の実施の形態に適用されるホイールローダを示す正面図である。 第1の実施の形態によるホイールローダに搭載される油圧システムと電動システムを示すブロック図である。 第1の実施の形態によるハイブリッドコントロールユニットを示すブロック図である。 図3中の踏込み量制限部を示すブロック図である。 図4中の上限値出力部から出力される踏込み量上限値の時間変化を示す特性線図である。 図3中のアイドルストップ制御装置による通常制御処理を示す流れ図である。 図3中のアイドルストップ制御装置によるアイドルストップ制御処理を示す流れ図である。 車体速度の時間変化を示す特性線図である。 第2の実施の形態によるハイブリッドコントロールユニットを示すブロック図である。 図9中のアイドルストップ制御装置による通常制御処理を示す流れ図である。 図9中のアイドルストップ制御装置によるアイドルストップ制御処理を示す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態に係るハイブリッド式作業車両としてハイブリッド式のホイールローダを例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図8は、本発明の第1の実施の形態を示している。図において、1はハイブリッド式のホイールローダを示している。このホイールローダ1は、左,右の前車輪2が設けられた前部車体3と、左,右の後車輪4が設けられた後部車体5とを有する。このとき、前車輪2と後車輪4が、本発明の車輪を構成し、前部車体3と後部車体5が、本発明の車体を構成している。前部車体3と後部車体5とは、連結機構6を介して左,右方向に屈曲可能に連結されている。
前部車体3と後部車体5との間にはステアリングシリンダ7が設けられている。このステアリングシリンダ7を伸長または縮小させることにより、前部車体3と後部車体5とが連結機構6を中心として屈曲する。ホイールローダ1は、前部車体3と後部車体5とが連結機構6を中心として左,右方向に屈曲することにより、走行時の舵取りを行うアーティキュレート式の作業車両として構成されている。
前部車体3には、左,右方向に延びる前車軸8が設けられ、前車軸8の両端側には前車輪2が取付けられている。前車軸8の中間部にはデファレンシャル機構8Aが設けられ、このデファレンシャル機構8Aは、プロペラシャフト9を介して後述のリアモータ43およびフロントモータ46に接続されている。
一方、後部車体5には、左,右方向に延びる後車軸10が設けられ、後車軸10の両端側には後車輪4が取付けられている。後車軸10の中間部にはデファレンシャル機構10Aが設けられ、このデファレンシャル機構10Aは、プロペラシャフト9を介してリアモータ43およびフロントモータ46に接続されている。
従って、モータ43,46によってプロペラシャフト9が回転すると、プロペラシャフト9の回転が、デファレンシャル機構8Aを介して前車軸8に伝達されると共に、デファレンシャル機構10Aを介して後車軸10に伝達される。これにより、左,右の前車輪2と左,右の後車輪4とが同時に回転駆動され、ホイールローダ1は4輪駆動の状態で走行動作を行う。
11は前部車体3に設けられた作業装置(フロント)を示し、この作業装置11は、前部車体3に俯仰動可能に取付けられた左,右のアーム12と、各アーム12の先端側に回動可能に取付けられたローダバケット13と、前部車体3に対してアーム12を俯仰動させるアームシリンダ14と、アーム12に対してローダバケット13を回動させるバケットシリンダ15とにより大略構成されている。作業装置11は、アームシリンダ14によってアーム12を俯仰動させると共に、バケットシリンダ15によってローダバケット13を回動させることにより、ローダバケット13によって掬った土砂等をダンプトラックの荷台等に排出する土木作業を行う。
16は後部車体5に設けられたキャブを示し、このキャブ16は、ホイールローダ1を運転するオペレータの運転室を画成する。キャブ16内には、オペレータが着席する運転席(図示せず)に加えて、例えばオペレータによって操作されるステアリングホイール(図示せず)、前後進切換えレバー17、アクセルペダル18およびブレーキペダル19が設けられている。前後進切換えレバー17、アクセルペダル18およびブレーキペダル19は、車両の走行を操作する走行操作装置20を構成している。また、キャブ16内には、作業装置11を操作するための作業用の操作レバー21,22が設けられている。
前後進切換えレバー17は、車両の前進と後進を切換える前後進切換え操作装置を構成し、車両を前進させる前進位置と、車両を後進させる後進位置と、前進と後輪のいずれも行わない中立位置とに切換わる。前後進切換えレバー17には、前進位置、後進位置、中立位置のいずれの位置にあるかを検出する前後進切換えレバーセンサ17Aが設けられている。前後進切換えレバーセンサ17Aは、前後進切換えレバー17の操作位置S1を検出し、その検出結果をハイブリッドコントロールユニット50(以下、HCU50という)に出力する。なお、前後進切換え操作装置は、前後進切換えレバー17に限らず、例えば切換えペダル、切換えスイッチ等によって構成してもよい。
アクセルペダル18は、車両の加速を操作するアクセル操作装置を構成する。このため、ホイールローダ1は、アクセルペダル18の踏込み量に応じて、走行トルクを発生させる。アクセルペダル18には、その踏込み量を検出するアクセルペダル踏込み量センサ18Aが設けられている。アクセルペダル踏込み量センサ18Aは、アクセルペダル踏込み量S2を検出して、その検出結果をHCU50に出力する。なお、アクセル操作装置は、足踏み操作を行うアクセルペダル18に限らず、例えば手動操作を行うアクセルレバー等によって構成してもよい。
ブレーキペダル19は、車両の制動を操作するブレーキ操作装置を構成する。このため、ホイールローダ1は、ブレーキペダル19の踏込み量に応じて、制動力を発生させる。ブレーキペダル19には、その踏込み量を検出するブレーキペダル踏込み量センサ19Aが設けられている。ブレーキペダル踏込み量センサ19Aは、ブレーキペダル踏込み量S3を検出して、その検出結果をHCU50に出力する。なお、ブレーキ操作装置は、足踏み操作を行うブレーキペダル19に限らず、例えば手動操作を行うブレーキレバー等によって構成してもよい。
操作レバー21,22は、作業装置11が回動動作する操作位置と、作業装置11を停止させる停止位置とに切換わる。操作レバー21は、アーム12の俯仰動を操作するものである。操作レバー22は、ローダバケット13の回動を操作するものである。操作レバー21,22には、操作位置と停止位置のいずれの位置にあるかを検出する操作レバーセンサ21A,22Aがそれぞれ設けられている。操作レバーセンサ21A,22Aは、操作レバー21,22の操作量S4,S5を検出し、その検出結果をHCU50に出力する。
ここで、ハイブリッド式のホイールローダ1は、前部車体3および後部車体5の走行動作を制御する電動システムと、作業装置11の動作を制御する油圧システムとを搭載している。以下、ホイールローダ1のシステム構成について図2ないし図7を参照して説明する。
31は後部車体5に搭載されたエンジンを示し、このエンジン31は、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関によって構成される。エンジン31の出力側には、後述の油圧ポンプ33とモータジェネレータ36とが機械的に直列接続して取付けられ、これら油圧ポンプ33とモータジェネレータ36とは、エンジン31によって駆動される。ここで、エンジン31の作動はエンジンコントロールユニット32(以下、ECU32という)によって制御され、ECU32は、HCU50からの指令信号Seに基づいて、エンジン31の回転速度(エンジン回転数)を制御する。また、エンジン31には、エンジン回転数ωe0を検出するエンジン回転数センサ31Aが取付けられている。エンジン回転数センサ31Aは、エンジン回転数ωe0を検出して、その検出結果をHCU50に出力する。
33はエンジン31によって駆動される油圧ポンプを示し、この油圧ポンプ33は、タンク34内に貯溜された作動油を加圧し、ステアリングシリンダ7、作業装置11のアームシリンダ14、バケットシリンダ15等に圧油として吐出する。
油圧ポンプ33およびタンク34と各シリンダ7,14,15との間を接続する主管路の途中には、コントロールバルブ35が設けられている。コントロールバルブ35は、キャブ16内に配置されたステアリングホイールや作業用の操作レバー21,22に対する操作に応じて、油圧ポンプ33から吐出した圧油を各シリンダ7,14,15に選択的に供給または排出する。
36はエンジン31によって駆動されるモータジェネレータ(MG)を示し、このモータジェネレータ36は、例えば同期電動機等によって構成される。このモータジェネレータ36は、エンジン31を動力源に発電機として働きキャパシタ40やモータ43,46への電力供給を行う回生と、キャパシタ40の電力を動力源にモータとして働きエンジン31の駆動をアシストする力行との2通りの役割を果たす。従って、作業装置11の動作は、エンジン31のトルクと、状況に応じてモータジェネレータ36のアシストトルクによる油圧ポンプ33の駆動によって行われる。また、車両の走行は、モータジェネレータ36の発電電力とキャパシタ40の電力を用いたモータ43,46のトルクによって行われる。
図2に示すように、モータジェネレータ36は、モータジェネレータ用インバータ37(以下、MG−INV37という)を介して一対の直流母線38A,38Bに接続されている。モータジェネレータ36は、エンジン31によって駆動されることにより発電し、発電した電力を直流母線38A,38Bに供給する。
MG−INV37は、例えばトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等からなる複数のスイッチング素子を用いて構成され、モータジェネレータコントロールユニット39(以下、MGCU39という)によって各スイッチング素子のオン/オフが制御される。直流母線38A,38Bは、正極側と負極側とで対をなし、例えば数百V程度の直流電圧が印加されている。
モータジェネレータ36の発電時には、MG−INV37は、モータジェネレータ36からの交流電力を直流電力に変換してモータ43,46に供給する。そして、MGCU39は、HCU50からのMGトルク指令値Tmgに基づいて、MG−INV37の各スイッチング素子のオン/オフを制御する。これにより、MGCU39は、モータジェネレータ36の出力を制御する。
40はモータジェネレータ36によって発電された電力を蓄える蓄電装置としてのキャパシタを示している。このキャパシタ40は、例えば電気二重層のキャパシタによって構成され、チョッパ41を介して直流母線38A,38Bに接続されている。また、キャパシタ40の出力端子には、電圧センサ40Aが接続して設けられる。電圧センサ40Aは、キャパシタ40の端子電圧(キャパシタ電圧Vc)を検出し、検出結果をHCU50に出力する。
ここで、キャパシタ40は、モータジェネレータ36の回生時(発電時)にはモータジェネレータ36から供給される電力を充電し、モータジェネレータ36の力行時(アシスト駆動時)にはモータジェネレータ36に向けて駆動電力を供給する。また、キャパシタ40は、モータ43,46の回生時にはモータ43,46から供給される回生電力を充電し、モータ43,46の力行時にはモータ43,46に向けて駆動電力を供給する。このように、キャパシタ40は、モータジェネレータ36によって発電された電力を蓄電することに加え、ホイールローダ1の制動時にモータ43,46が発生した回生電力を吸収し、直流母線38A,38Bの電圧を一定に保つ。
チョッパ41は、IGBT等からなる複数のスイッチング素子とリアクトルを用いたチョッパ回路によって構成され、各スイッチング素子のオン/オフは、キャパシタコントロールユニット42(以下、CCU42という)によって制御される。CCU42は、HCU50から指令信号に応じて、チョッパ41を降圧回路または昇圧回路として機能させる。これにより、チョッパ41の充電または放電を行うことができる。
なお、蓄電装置は、キャパシタ40に限らず、例えばリチウムイオン電池等の充電池(二次電池)によって構成してもよい。この場合、チョッパ41は、必ずしも蓄電装置に接続する必要はなく、省いてもよい。
43はモータジェネレータ36またはキャパシタ40からの電力によって駆動される走行電動機としてのリアモータ(RM)を示し、このリアモータ43は、例えば三相誘導電動機によって構成され、後部車体5に設けられている。リアモータ43には、その回転速度(モータ回転数ωm0)を検出するモータ回転数センサ43Aが取付けられている。モータ回転数センサ43Aは、リアモータ43のモータ回転数ωm0を検出し、その検出結果をHCU50に出力する。
図2に示すように、リアモータ43は、リアモータ用インバータ44(以下、RM−INV44という)を介して直流母線38A,38Bに接続されている。リアモータ43は、キャパシタ40やモータジェネレータ36からの電力を受けて加速する力行と、制動時の余分なトルクで発電してキャパシタ40を蓄電する回生との2通りの役割を果たす。このため、力行時のリアモータ43には、モータジェネレータ36等からの電力が直流母線38A,38Bを介して供給される。これにより、リアモータ43は、走行操作装置20の操作に応じて回転トルクを発生させて、前車輪2および後車輪4を駆動し、ホイールローダ1を走行させる。
RM−INV44は、MG−INV37と同様に、複数のスイッチング素子を用いて構成される。RM−INV44は、リアモータコントロールユニット45(以下、RMCU45という)によって各スイッチング素子のオン/オフが制御されることにより、直流母線38A,38Bの直流電力から三相交流電力を生成し、この三相交流電力をリアモータ43に供給する。
RMCU45は、HCU50からのトルク指令値Trmに基づいて、RM−INV44の各スイッチング素子のオン/オフを制御する。これにより、RMCU45は、リアモータ43の出力トルクを制御する。
46はモータジェネレータ36またはキャパシタ40からの電力によって駆動される走行電動機としてのフロントモータ(FM)を示し、このフロントモータ46は、例えば三相誘導電動機によって構成され、前部車体3に設けられている。フロントモータ46も、リアモータ43と同様に、走行操作装置20の操作に応じて回転トルクを発生させて、前車輪2および後車輪4を駆動し、ホイールローダ1を走行させる。
フロントモータ46とリアモータ43は、いずれもプロペラシャフト9を回転させるものであり、両者の回転速度(モータ回転数)はほぼ同じ値になる。このため、フロントモータ46の回転速度は、リアモータ43のモータ回転数センサ43Aによって検出することができる。なお、フロントモータ46の回転速度は、リアモータ43の回転速度とは別個に検出してもよい。
フロントモータ46は、フロントモータ用インバータ47(以下、FM−INV47という)を介して直流母線38A,38Bに接続されている。フロントモータ46は、リアモータ43と同様に、力行と回生との2通りの役割を果たす。フロントモータ46の回転軸は、プロペラシャフト9の回転軸と同軸である。このため、フロントモータ46は、例えばリアモータ43の牽引力が不足した場合に、キャパシタ40やモータジェネレータ36からの電力により作動し、リアモータ43をアシストする。
FM−INV47は、RM−INV44とほぼ同様に構成される。FM−INV47は、フロントモータコントロールユニット48(以下、FMCU48という)によって各スイッチング素子のオン/オフが制御されることにより、直流母線38A,38Bの直流電力から三相交流電力を生成し、この三相交流電力をフロントモータ46に供給する。
FMCU48は、HCU50からのトルク指令値Tfmに基づいて、FM−INV47の各スイッチング素子のオン/オフを制御する。これにより、FMCU48は、フロントモータ46の出力トルクを制御する。
50はハイブリッドコントロールユニット(HCU)を示し、このHCU50は、例えばマイクロコンピュータによって構成されると共に、CAN(Controller Area Network)等を用いてECU32、CCU42、MGCU39、RMCU45、FMCU48に電気的に接続されている。また、HCU50には、前後進切換えレバーセンサ17A、アクセルペダル踏込み量センサ18A、ブレーキペダル踏込み量センサ19A、操作レバーセンサ21A,22A、エンジン回転数センサ31A、電圧センサ40A、モータ回転数センサ43Aが接続されると共に、ホイールローダ1の車体速度vを検出する車体速度センサ49に接続されている。これにより、HCU50には、前後進切換えレバー17の操作位置S1、アクセルペダル踏込み量S2、ブレーキペダル踏込み量S3、操作レバー21,22の操作量S4,S5、エンジン回転数ωe0、キャパシタ電圧Vc、リアモータ43のモータ回転数ωm0、車体速度vが入力される。なお、車体速度vは、モータ回転数センサ43Aによって検出されたモータ回転数に基づいて算出してもよい。
図3に示すように、HCU50は、走行出力演算部51、ポンプ出力演算部52、キャパシタ要求出力演算部53、MG要求発電電力演算部54、エンジン回転数指令演算部55、MGトルク指令演算部56、走行トルク演算部57、トルク分配演算部58を備える。これらの演算部51〜58は、エンジン31が駆動した通常状態での制御を行う通常制御部59を構成している。
走行出力演算部51は、現在の車体速度vとアクセルペダル踏込み量S2に基づいて走行要求出力Ptを演算する。ポンプ出力演算部52は、エンジン回転数ωe0に基づいてエンジン31によって現在出力可能な出力を演算する。その上で、ポンプ出力演算部52は、その出力値を、操作レバー21,22の操作量S4,S5によって決まるポンプ要求出力と走行要求出力Ptに基づいて、油圧ポンプ33の駆動用と走行用とに分配し、ポンプ出力指令P1と走行出力指令P2を出力する。
キャパシタ要求出力演算部53は、走行要求出力Ptと現在のキャパシタ電圧Vcに基づいて走行要求出力Ptのうちキャパシタ40の担当分をキャパシタ要求出力Pcとして演算する。MG要求発電電力演算部54は、走行出力指令P2とキャパシタ要求出力Pcとの差分を演算し、その演算結果をMG要求発電電力Pmgとして出力する。このとき、MG要求発電電力Pmgはモータジェネレータ36に要求される発電電力に相当する。
エンジン回転数指令演算部55は、ポンプ出力指令P1とMG要求発電電力Pmgの合計値をエンジン31の必要出力として、その値に基づいてエンジン回転数指令ωeを演算し、ECU32に出力する。MGトルク指令演算部56は、MG要求発電電力Pmgとエンジン回転数指令ωeとに基づいて、モータジェネレータ36に要求されるMGトルク指令値Tmgを演算し、この演算結果をMGCU39に出力する。
走行トルク演算部57は、走行要求出力Ptに基づいてリアモータ43およびフロントモータ46に要求される走行要求トルクTtを演算する。トルク分配演算部58は、現在のモータ回転数ωm0に基づいて、走行要求トルクTtをリアモータ43とフロントモータ46に分配し、リアモータ43側のトルク指令値TrmをRMCU45に出力し、フロントモータ46側のトルク指令値TfmをFMCU48に出力する。
HCU50は、エンジン31が駆動した通常制御状態と、エンジン31が停止したアイドルストップ制御状態とを切換えるアイドルストップ制御装置60を備える。
アイドルストップ制御装置60は、通常制御状態であってリアモータ43およびフロントモータ46が停止状態で予め決められた所定条件(アイドルストップ開始条件)を満たすときに、エンジン31を停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。
一方、アイドルストップ制御装置60は、アイドルストップ制御状態であってリアモータ43およびフロントモータ46を駆動するときに、エンジン31を再始動させて通常制御状態に切換えると共に、キャパシタ40の電力によってモータ43,46の駆動を行う。
具体的には、アイドルストップ制御装置60は、通常制御状態では、図6に示す通常制御処理を行い、アイドルストップ制御状態では、図7に示すアイドルストップ制御処理を行う。
また、アイドルストップ制御装置60は、モータ43,46の要求出力を制限するために、アクセルペダル踏込み量S2を制限する踏込み量制限部61を有する。この踏込み量制限部61は、走行出力制限部を構成し、走行出力演算部51の前段に設けられている。踏込み量制限部61は、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換えてリアモータ43またはフロントモータ46の再始動を行うときに、キャパシタ40の出力に応じてモータ43,46に供給する電力を制限する。
踏込み量制限部61は、踏込み量上限値Slimを出力する上限値出力部61Aと、踏込み量上限値Slimと実際のアクセルペダル踏込み量S2とのうち小さい方の値を選択して選択値S21として出力する比較器61Bとを備える。ここで、踏込み量上限値Slimは、アクセルペダル踏込み量S2の上限値を制限するものであり、時間経過やエンジン31の始動状況に応じて徐々に制限が緩くなる。例えば図5に示すように、アイドルストップ解除のタイミング、即ちエンジン31の再始動のタイミングからの時間経過に比例して、踏込み量上限値Slimは、アクセルペダル踏込み量S2の上限値の0%から徐々に増加する。そして、踏込み量制限部61は、アイドルストップ解除のタイミングから所定時間が経過すると、エンジン31が完全に立ち上がった状態になったものと判断し、踏込み量上限値Slimは、アクセルペダル踏込み量S2の上限値の100%になり、制限を解除する。
なお、踏込み量上限値Slimがアクセルペダル踏込み量S2の上限値の100%に到達する前に、エンジン31の立ち上がりが完了することがある。この場合でも、アクセルペダル踏込み量S2の制限を急に解除すると、急加速が生じて、車両が不安定になる可能性がある。このため、踏込み量制限部61は、アクセルペダル18の踏込みを継続している間は、アクセルペダル踏込み量S2の制限を継続し、踏込み量上限値Slimを徐々に増加させる。
但し、オペレータがアクセルペダル18の踏込みを解除した後にアクセルペダル18を再度踏込んだときには、車両が急加速する可能性は低くなる。このため、図5中の破線で示すように、アクセルペダル18の踏込みを解除してアクセルペダル踏込み量S2がゼロになったときに、エンジン31の立ち上がりが完了していれば、所定時間の経過前であっても、踏込み量制限部61は、アクセルペダル踏込み量S2の制限を解除する。
次に、アイドルストップ制御装置60による通常制御処理について、図6を参照しつつ説明する。
ステップ1では、アイドルストップ開始条件を満たすか否かを判定する。具体的には、前後進切換えレバー17が中立位置にあり、かつ操作レバー21,22とアクセルペダル18の操作がないときに、アイドルストップ制御装置60は、予め決められた所定のアイドルストップ開始条件を満たすものとして、「YES」と判定する。逆に、前後進切換えレバー17が前進位置または後進位置にあるとき、または操作レバー21,22とアクセルペダル18のうち少なくともいずれか1つが操作されているときには、アイドルストップ開始条件を満たさないものとして、「NO」と判定する。
ステップ1で「YES」と判定したときには、ステップ2に移行してアイドルストップ開始条件を満たしている間の時間を計測するためにタイムカウントを行い、ステップ5に移行する。
一方、ステップ1で「NO」と判定したときには、ステップ3に移行してタイムカウントをリセットする。その後、ステップ4で通常時の走行トルク制御処理を行い、ステップ1に戻る。この通常時の走行トルク制御処理では、通常制御部59は、エンジン31が駆動した状態で、走行操作装置20の操作に応じて、エンジン31、モータジェネレータ36、リアモータ43およびフロントモータ46を制御する。
ステップ5では、タイムカウントの値が予め決められた一定値(閾値)を超えたか否かを判定する。このとき、アイドルストップを行うか否かを決める一定値は、車両の使用状況等を考慮して適宜設定されるものであり、例えば数秒程度でもよく、完全な休止状態を検出する場合には数十秒程度でもよい。
ステップ5で「NO」と判定したときには、タイムカウントの値がアイドルストップを行うために必要な一定値に到達しておらず、車両の停止状態の継続が不十分だから、ステップ1に戻る。
一方、ステップ5で「YES」と判定したときには、タイムカウントの値がアイドルストップを行うために必要な一定値を超えており、車両の停止状態が十分に継続していると考えられる。このため、ステップ6に移行してアイドルストップを実行する。具体的には、アイドルストップ制御装置60は、ECU32に向けてアイドルストップを行うための信号Sirを出力し、ECU32はエンジン31に対する燃料噴射を停止する。その後、ステップ7では、アクセルペダル踏込み量S2に拘らず、RMCU45およびFMCU48に向けてゼロトルク指令(ゼロとなったトルク指令Trm,Tfm)を出力し、ステップ8に移行して、後述するアイドルストップ制御処理を実行する。
次に、アイドルストップ制御装置60によるアイドルストップ制御処理について、図7を参照しつつ説明する。
ステップ11では、所定の走行操作手順を満たすか否かを判定する。具体的には、前後進切換えレバー17の操作位置S1が前進位置または後進位置にあり、かつブレーキペダル踏込み量S2が一定値を超えて制動操作が行われているときに、アイドルストップ制御装置60は、所定の走行操作手順を満たすものとして、「YES」と判定する。逆に、前後進切換えレバー17が中立位置にあるとき、またはブレーキペダル踏込み量S3が一定値に到達していないとき、所定の走行操作手順を満たさないものとして、「NO」と判定する。
ステップ11で「NO」と判定したときには、車両の停止状態を維持し、ステップ11を繰り返す。一方、ステップ11で「YES」と判定したときには、ステップ12に移行する。このステップ12では、モータジェネレータ36を用いてエンジン31を再始動するために、MGCU39にトルク指令を出力すると共に、ECU32に再始動用の信号Srsを出力して、エンジン31に対する燃料噴射を再開する。その後のステップ13では、RMCU45およびFMCU48に対するゼロトルク指令を解除する。
続くステップ14では、走行トルク制限が解除可能か否かを判定する。具体的には、アクセルペダル踏込み量S2がゼロであり、かつエンジン31の立ち上がりが完了してエンジン回転数ωe0が一定値を超えているときに、アイドルストップ制御装置60は、走行トルク制限の解除条件を満たすものとして、「YES」と判定する。逆に、アクセルペダル踏込み量S2がゼロよりも大きいとき、またはエンジン回転数ωe0が一定値を超えていないときには、走行トルク制限の解除条件を満たさないものとして、「NO」と判定する。
ステップ14で「NO」と判定したときには、ステップ15に移行して、踏込み量制限部61によってアクセルペダル踏込み量ωe0の上限値を制限し、ステップ14に戻る。
一方、ステップ14で「YES」と判定したときには、ステップ16に移行して、通常制御処理に復帰する。
本実施の形態によるハイブリッド式のホイールローダ1は、上述の如き構成を有するもので、以下、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ16に搭乗して運転席に着席し、イグニッションキー(図示せず)を操作することによって、エンジン31の駆動を開始する。このとき、アイドルストップ制御装置60は通常制御処理を実行する。このため、オペレータが前後進切換えレバー17、アクセルペダル18等を操作することにより、エンジン31によって油圧ポンプ33から圧油が吐出されると共に、モータジェネレータ36は発電駆動する。
これにより、モータジェネレータ36からの電力が直流母線38A,38Bを介してリアモータ43およびフロントモータ46に供給され、モータ43,46はプロペラシャフト9を回転駆動する。プロペラシャフト9の回転は、デファレンシャル機構8Aを介して前車軸8に伝達されると共に、デファレンシャル機構10Aを介して後車軸10に伝達される。これにより、ホイールローダ1は、左,右の前車輪2と左,右の後車輪4とが同時に回転する4輪駆動の状態で走行動作を行う。
この状態で、オペレータがステアリングホイール(図示せず)を操舵することにより、油圧ポンプ33から吐出された圧油が、コントロールバルブ35を介してステアリングシリンダ7に供給される。これにより、ホイールローダ1は、前部車体3と後部車体5とが連結機構6を中心として左,右方向に屈曲し、旋回走行を行うことができる。
一方、オペレータがホイールローダ1の走行操作および作業装置11の駆動操作を一定時間に亘って行わないときには、アイドルストップ制御装置60は、通常制御状態からアイドルストップ制御状態に切換える。このとき、HCU50は、ECU32を通じてエンジン31を停止させると共に、リアモータ43のRMCU45およびフロントモータ46のFMCU48にゼロトルク指令を出力する。これにより、ホイールローダ1は、次なる走行操作が行われるまで、エンジン31が停止した状態で待機する。
この状態で、オペレータが予め決められた走行操作装置20の手順として、ブレーキペダル19を踏み込んだ状態で前後進切換えレバー17を中立位置から前進位置または後進位置に切り換えると、この操作をトリガーとして、アイドルストップ制御装置60は、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換える。このとき、HCU50は、エンジン31が再始動させると共に、RMCU45およびFMCU48に対するゼロトルク指令の出力を停止する。これにより、オペレータがアクセルペダル18を踏込むと、アクセルペダル踏込み量S2に応じてキャパシタ40およびモータジェネレータ36からの電力がモータ43,46に供給され、ホイールローダ1は走行駆動する。
かくして、第1の実施の形態では、アイドルストップ制御装置60は、通常制御状態であってリアモータ43およびフロントモータ46が停止状態で予め決められたアイドルストップ開始条件を満たすときに、エンジン31を停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。このため、不要なエンジン31の駆動を抑制して、燃費を向上させることができる。また、アイドルストップ制御装置60は、アイドルストップ制御状態であってリアモータ43およびフロントモータ46を駆動するときに、エンジン31を再始動させてモータジェネレータ36による発電を行い通常制御状態に切換えると共に、キャパシタ40の電力によってモータ43,46の駆動を行う。このため、キャパシタ40からの電力によってモータ43,46を速やかに駆動することができる。これに加えて、モータ43,46の駆動と一緒にエンジン31を再始動し、モータジェネレータ36からの電力をモータ43,46に供給することができる。この結果、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換わるときには、キャパシタ40による電力に加えて、モータジェネレータ36による電力をモータ43,46に供給することができ、電力不足を抑制しつつモータ43,46を速やかに駆動することができる。
また、アイドルストップ制御装置60は、走行操作装置20を予め決められた所定の走行開始手順で操作したときに、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換える。具体的には、アイドルストップ制御装置60は、前後進切換えレバー17が前進位置または後進位置に切換えられ、かつブレーキペダル19によって制動操作が行われたときに、所定の走行開始手順で操作されたものと判定する。即ち、アイドルストップ制御装置60は、前後進切換えレバー17の切換え操作とブレーキペダル19の制動操作との2つの操作が行われたときに、アイドルストップ制御状態を解除する。
このため、アイドルストップ制御装置60は、アイドルストップ制御状態で走行操作装置20を操作したときでも、所定の走行開始手順と異なるときには、アイドルストップ制御状態を解除せずに、そのままの状態を維持する。従って、オペレータが明確な意思をもって走行操作装置20を操作したときに限って、アイドルストップ制御状態を解除して走行用のリアモータ43およびフロントモータ46を再始動することができ、モータ43,46の誤作動を防止することができる。
また、エンジン31の再始動時には、走行要求出力Ptのほぼ全てをキャパシタ40の電力で負担するが、アクセルペダル踏込み量S2が大きいときには、キャパシタ40単独の出力では不十分である。例えばアクセルペダル踏込み量S2が最大の状態で車両を始動する場合、エンジン31が駆動した通常制御状態では、図8中に一点鎖線で示すように、車体速度vは滑らかに増加する。一方、アイドルストップ制御状態では、エンジン31の始動とモータ43,46の駆動を一緒に行うから、アクセルペダル踏込み量S2に比べて、モータジェネレータ36からの電力供給が不足して、車体速度vは、図8中に破線で示すように、不安定になることがある。
これに対し、踏込み量制限部61は、モータ43,46の再始動時に、アクセルペダル踏込み量S2の上限値を制限して、走行要求出力Ptを制限する。このため、アイドルストップ制御状態から通常制御状態に切換えるときに、モータ43,46の再始動とエンジン31の再始動を一緒に行っても、キャパシタ40からの電力によってモータ43,46を安定して再始動させることができる。この結果、走行再始動時の加速の不安定さを解消することができ、図8中に実線で示すように、車体速度vを滑らかに増加させることができる。
次に、図9ないし図11は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、アイドルストップ制御装置は、アイドルストップ制御状態であって油圧駆動の作業装置を駆動するときに、エンジンを再始動させて通常制御状態に切換える構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
71は第2の実施の形態によるハイブリッドコントロールユニット(HCU)を示し、このハイブリッドコントロールユニット71(以下、HCU71という)は、第1の実施の形態によるHCU50とほぼ同様に構成される。このため、HCU71は、ECU32、CCU42、MGCU39、RMCU45、FMCU48に電気的に接続されている。また、HCU71には、前後進切換えレバーセンサ17A、アクセルペダル踏込み量センサ18A、ブレーキペダル踏込み量センサ19A、操作レバーセンサ21A,22A、エンジン回転数センサ31A、電圧センサ40A、モータ回転数センサ43A、車体速度センサ49に加えて、フロントロックスイッチ72に接続されている。
このフロントロックスイッチ72は、例えばキャブ16内に設けられ、オペレータの手動操作によって、作業装置11を駆動不能なロック状態と駆動可能なロック解除状態とに切換わる。フロントロックスイッチ72は、外部からの信号(指令)によって操作が可能な例えば電気制御式のものが適用される。このため、フロントロックスイッチ72は、オペレータの手動操作に加えて、HCU71からの指令によってロック解除状態からロック状態に切換わる。
また、HCU71は、通常制御部59を備えると共に、エンジン31が駆動した通常制御状態と、エンジン31が停止したアイドルストップ制御状態とを切換えるアイドルストップ制御装置73を備える。
アイドルストップ制御装置73は、通常制御状態であってリアモータ43およびフロントモータ46が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、エンジン31を停止させてアイドルストップ制御状態に切換える。
一方、アイドルストップ制御装置73は、アイドルストップ制御状態であって作業装置11を駆動するときに、エンジン31を再始動させて通常制御状態に切換える。具体的には、アイドルストップ制御装置73は、通常制御状態では、図10に示す通常制御処理を行い、アイドルストップ制御状態では、図11に示すアイドルストップ制御処理を行う。
次に、アイドルストップ制御装置73による通常制御処理について、図10を参照しつつ説明する。
アイドルストップ制御装置73による通常制御処理は、第1の実施の形態とほぼ同様である。但し、ステップ1でアイドルストップ解除条件を満たさないときに、ステップ4に示す通常時の走行トルク制御処理に加えて、ステップ21に示す通常時の作業装置制御処理を行う点で、第1の実施の形態とは異なる。この通常時の作業装置制御処理では、通常制御部59は、エンジン31が駆動した状態で、操作レバー21,22の操作量S4,S5に応じて、エンジン31およびモータジェネレータ36を制御する。そして、ステップ21が終了すると、ステップ1に戻る。
また、ステップ5で「YES」と判定し、アイドルストップ制御状態に移行するときには、ステップ6でアイドルストップを実行し、ステップ7でゼロトルク指令を出力するのに加えて、ステップ22でフロントロックスイッチ72をロック状態に切換える。その後、ステップ8に移行して、アイドルストップ制御処理を実行する。
次に、アイドルストップ制御装置73によるアイドルストップ制御処理について、図11を参照しつつ説明する。
アイドルストップ制御装置73によるアイドルストップ制御処理は、第1の実施の形態によるアイドルストップ制御処理を含む。即ち、ステップ11〜15の処理を行い、走行操作装置20の操作に応じてアイドルストップ制御状態を解除し、ステップ35に移行して通常制御状態に切り換わる。但し、作業装置11の操作に応じて、アイドルストップ制御状態を解除する点が、第1の実施の形態とは異なる。
即ち、ステップ11で「NO」と判定したときに、ステップ31に移行して、所定のフロント操作手順を満たすか否かとして、フロントロックスイッチ72がロック解除状態か否かを判定する。ステップ31で「NO」と判定したときには、フロントロックスイッチ72がロック状態を保持しているので、ステップ11に戻る。
一方、ステップ31で「YES」と判定したときには、ステップ32に移行して、モータジェネレータ36を用いてエンジン31を再始動するために、MGCU39にトルク指令を出力すると共に、ECU32に再始動用の信号Srsを出力して、エンジン31に対する燃料噴射を再開する。
続くステップ33では、ポンプトルク制限を解除するか否かを判定する。具体的には、操作レバー21,22の操作量S4,S5がゼロであり、かつエンジン31の立ち上がりが完了してエンジン回転数ωe0が一定値を超えているときに、アイドルストップ制御装置73は、ポンプトルク制限の解除条件を満たすものとして、「YES」と判定する。逆に、操作レバー21,22の操作量S4,S5がゼロよりも大きいとき、またはエンジン回転数ωe0が一定値を超えていないときには、ポンプトルク制限の解除条件を満たさないものとして、「NO」と判定する。
ステップ33で「NO」と判定したときには、ステップ34に移行して、ポンプトルクを制限する。具体的には、HCU71は、エンジン回転数ωe0に応じて制限されたポンプ要求出力P1をポンプ出力演算部52が出力すると共に、モータジェネレータ36をキャパシタ40からの電力によって力行させることによって、エンジン31によって不足する出力を補う。例えばエンジン31の再始動中に操作レバー21,22が操作されたときには、操作量S4,S5に応じてキャパシタ40からの電力によってモータジェネレータ36に力行させて、エンジン31の駆動をアシストする。これにより、エンジン31の再始動時でも、操作レバー21,22の操作量S4,S5に応じて作業装置11を動作させることができる。ステップ34の処理が終了すると、ステップ33に戻り、エンジン回転数ωe0が一定値に達するまで、ポンプトルク制限を継続する。
一方、ステップ33で「YES」と判定したときには、エンジン31の立ち上りが完了しているから、ステップ35に移行して、通常制御処理に復帰する。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。第2の実施の形態では、アイドルストップ制御装置73は、通常制御状態であってモータ43,46と作業装置11(シリンダ14,15)の両方が停止状態で予め決められたアイドルストップ開始条件を満たすときに、アイドルストップ制御状態に切換える。このため、モータ43,46と作業装置11の両方が停止状態となったときに、エンジン31を停止させることができる。また、アイドルストップ制御装置73は、アイドルストップ制御状態であって作業装置11を駆動するときに、エンジン31を再始動させて通常制御状態に切換える。このため、作業装置11の駆動時には、エンジン31によって油圧ポンプ33を駆動して、油圧ポンプ33からの圧油を作業装置11のシリンダ14,15に供給することができる。
さらに、エンジン31の再始動中に操作レバー21,22が操作されたときには、操作量S4,S5に応じてキャパシタ40からの電力によってモータジェネレータ36に力行させて、エンジン31の駆動をアシストする。これにより、エンジン31の再始動中であっても、油圧ポンプ33を駆動して、作業装置11を動作させることができる。
また、アイドルストップ制御装置73は、フロントロックスイッチ72がロック解除状態に切換わったときに、エンジン31を再始動させる。このため、オペレータが明確な意思をもって作業装置11の操作を行ったときに、作業装置11を駆動させることができ、作業装置11の誤作動を防止することができる。
なお、前記各実施の形態では、前後進切換えレバー17が中立位置にあり、かつ操作レバー21,22とアクセルペダル18の操作がないときに、通常制御状態からアイドル制御状態に切換えるときの所定条件(アイドルストップ開始条件)を満たすものとした。しかし、本発明はこれに限らず、車両の走行動作と油圧アクチュエータの駆動が両方とも停止している状態であれば、所定条件を満たすものとしてよい。また、油圧アクチュエータを省いた作業車両では、車両の走行動作が停止している状態であれば、所定条件を満たすものとしてよい。
前記各実施の形態では、前後進切換えレバー17の操作位置S1が前進位置または後進位置にあり、かつブレーキペダル踏込み量S2が一定値を超えて制動操作が行われているときに、所定の走行操作手順を満たすものとした。しかし、本発明はこれに限らず、オペレータによる明確な走行開始の意思が確認できる手順であればよく、例えば走行ロックスイッチを設け、この走行ロックスイッチをオペレータがロック解除状態に切換えたときに、所定の走行操作手順を満たすものとしてよい。
前記各実施の形態では、アクセルペダル踏込み量S2の上限値を制限する踏込み量制限部61によって走行出力制限部を構成するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば走行出力制限部は、キャパシタ40の出力に応じて走行要求出力Ptを制限する構成としてもよい。
前記各実施の形態では、アイドルストップ制御状態でのエンジン31の再始動にはモータジェネレータ36を用いるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばモータジェネレータとは別個に設けたスタータモータを用いてエンジンを再始動してもよい。
前記各実施の形態では、産業車両としてホイールローダ1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば走行電動機を用いてホイールを走行駆動するホイール式油圧ショベル、ダンプトラック、フォークリフト、テレハンドラー、リフトトラック等のような他の作業車両に適用してもよい。
前記各実施の形態では、発電機からの電力によって駆動される電動機として、ホイールローダ1の前車輪2と後車輪4とを駆動するための走行電動機としてのモータ43,46を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の旋回式作業機械に搭載され、下部走行体に対して上部旋回体を旋回させるための旋回モータとして、電動機を用いる構成としてもよい。
前記各実施の形態では、左,右の前車輪2と左,右の後車輪4に動力を伝達するプロペラシャフト9を駆動するため、2個のモータ43,46を備えた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば1個の走行電動機によって、4輪全てを駆動する構成としてもよい。さらに、左,右の前車輪をそれぞれ独立に駆動する2個の走行電動機と、左,右の後車輪をそれぞれ独立に駆動する他の2個との合計4個の走行電動機を備える構成としてもよい。
1 ホイールローダ
2 前車輪(車輪)
3 前部車体(車体)
4 後車輪(車輪)
5 後部車体(車体)
11 作業装置
14 アームシリンダ(油圧アクチュエータ)
15 バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
17 前後進切換えレバー(前後進切換え操作装置)
18 アクセルペダル(アクセル操作装置)
19 ブレーキペダル(ブレーキ操作装置)
20 走行操作装置
21,22 操作レバー
31 エンジン
33 油圧ポンプ
36 モータジェネレータ(発電機)
40 キャパシタ(蓄電装置)
43 リアモータ(走行電動機)
46 フロントモータ(走行電動機)
50,71 ハイブリッドコントロールユニット(HCU)
60,73 アイドルストップ制御装置
61 踏込み量制限部(走行出力制限部)
72 フロントロックスイッチ

Claims (5)

  1. 自走可能な車体に搭載されたエンジンと、
    該エンジンによって駆動され電力を発生する発電機と、
    該発電機により発電された電力によって駆動される電動機と、
    前記発電機により発電された電力を蓄える蓄電装置と、
    前記エンジンが駆動した通常制御状態と、前記エンジンが停止したアイドルストップ制御状態とを切換えるアイドルストップ制御装置とを備え、
    前記アイドルストップ制御装置は、前記通常制御状態であって前記電動機が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、前記エンジンを停止させて前記アイドルストップ制御状態に切換え、
    前記アイドルストップ制御状態であって前記電動機を駆動するときに、前記エンジンを再始動させて前記発電機による発電を行い前記通常制御状態に切換えると共に、前記蓄電装置の電力によって前記電動機の駆動を行う構成としてなるハイブリッド式作業車両。
  2. 前記電動機は、走行操作装置の操作に応じて回転トルクを発生させて前記車体の車輪を駆動する走行電動機であり、
    前記アイドルストップ制御装置は、前記走行電動機が停止した状態で前記通常制御状態から前記アイドルストップ制御状態に切換え、
    前記走行操作装置を予め決められた所定の走行開始手順で操作したときに、前記アイドルストップ制御状態から前記通常制御状態に切換える構成としてなる請求項1に記載のハイブリッド式作業車両。
  3. 前記アイドルストップ制御装置は、前記アイドルストップ制御状態から前記通常制御状態に切換えて前記走行電動機の再始動を行うときに、前記蓄電装置の出力に応じて前記走行電動機の要求出力を制限する走行出力制限部を有してなる請求項2に記載のハイブリッド式作業車両。
  4. 前記走行操作装置は、前記車体の前進、後進、中立のいずれかに切り換える前後進切換え操作装置と、前記車体の制動操作を行うブレーキ操作装置とを含み、
    前記アイドルストップ制御装置は、前記前後進切換え操作装置が前進または後進に切換えられ、かつ前記ブレーキ操作装置によって制動操作が行われたときに、前記所定の走行開始手順で操作されたものと判定してなる請求項2または3に記載のハイブリッド式作業車両。
  5. 前記エンジンによって駆動され油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプをさらに備え、
    前記アイドルストップ制御装置は、前記通常制御状態であって前記電動機と前記油圧アクチュエータの両方が停止状態で予め決められた所定条件を満たすときに、前記エンジンを停止させて前記アイドルストップ制御状態に切換え、
    前記アイドルストップ制御状態であって前記油圧アクチュエータを駆動するときに、前記エンジンを再始動させて前記通常制御状態に切換える構成としてなる請求項1ないし4のいずれかに記載のハイブリッド式作業車両。
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