JP2015105475A - 固定補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁に排水管が設置されたトイレルームの床への便器の位置決めを簡単に行うための固定補助具を提案する。
【解決手段】本発明は、便器を固定するための固定孔の形成位置を示すために、壁10に排水管2が設置されたトイレルームの床11に置いて用いられる固定補助具100である。固定補助具100は、床11に置かれるベース部3と、ベース部3から起立して設けられる起立部4と、起立部4から突出して設けられ、排水管2の周面210に当たることで位置決めされるガイド部5と、ベース部3に上方から視認可能に設けられ、前記形成位置を示す目印部6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、床への便器の固定に用いられる固定補助具に関する。
従来から、特許文献1等によって、壁側に移動させることで、壁に設置された排水管に便器排水口が接続され、その後、床に固定される便器が提案されている。
特開2005−105575号公報
特許文献1の便器は、便器排水口から排出される汚水等を排水管内にスムーズに流すために、便器排水口を排水管にまっすぐ接続する必要があり、このとき、便器の向きの微調整が必要となるため、床への位置決めが難しかった。
そこで、本発明は、壁に排水管が設置されたトイレルームの床への便器の位置決めを簡単に行うための固定補助具を提案することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の固定補助具は、便器を固定するための固定孔の形成位置を示すために、壁に排水管が設置されたトイレルームの床に置いて用いられる固定補助具であって、前記床に置かれるベース部と、前記ベース部から起立して設けられる起立部と、前記起立部から突出して設けられ、前記排水管の周面に当たることで位置決めされるガイド部と、前記ベース部に上方から視認可能に設けられ、前記形成位置を示す目印部と、を備えることを特徴とする。
本発明の固定補助具は、ベース部を床に置き、ガイド部を排水管の周面に当てることで、床における便器の固定孔の形成位置を目印部によって示すことができる。つまり、本発明の固定補助具を用いることで、床の決まった位置に便器の固定孔を簡単に形成することができ、この固定孔に便器を固定することで、床への便器の位置決めを簡単に行うことができる。
本発明の第一実施形態の固定補助具を示し、(a)は排水管に接続する前の状態の斜視図であり、(b)は排水管に接続した状態の側面図であり、(c)は排水管に接続した状態の平面図であり、(d)は(b)のA−A´線における断面図である。 (a)〜(d)は便器の設置手順の一例を示す説明図である。 本発明の第二実施形態の固定補助具を示し、(a)は排水管に接続する前の状態の斜視図であり、(b)は排水管に接続した状態の平面図である。 本発明の第三実施形態の固定補助具を示し、(a)は排水管に接続する前の状態の斜視図であり、(b)は排水管に接続した状態の接続部位の断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第一実施形態の固定補助具100が示されている。固定補助具100は、壁10に排水管2が設置されたトイレルームにおいて使用されるものであり、トイレルームの床11に、便器7を固定するための固定孔8の形成位置を示すためのものである。
固定補助具100は、床11に置き、排水管2に接続させて用いられ、この接続状態において床11に便器7の固定孔8の形成位置を示す。以下では、排水管2に対して固定補助具100が配置される側を前方とし、その反対側を後方とし、この前後方向に対して直交する水平方向を左右方向として、各構成について説明する。
排水管2は、上流側の端部が壁10から前方に突出するように壁10に設置されている。排水管2は、上流側の端部が所定の高さに位置するように壁10に設置されている。この所定の高さとは、便器7が有する排水口70の高さと同じである。排水管2は、下流側の端部が下水管に接続されている。
なお、壁10は、トイレルームの後側の壁に限らず、トイレルームの後壁の前に設置された収納箱の前壁も含む。ここでいう収納箱とは、トイレルームの後側の壁ではなく床11を通じてトイレルーム内に配管された排水管2のうち上流側の端部を除く部分を収納する箱である。
排水管2の上流側の端部は、円筒状であり、小径部20とこれに連続する大径部21とを有する。大径部21は、小径部20よりも前側(上流側)に位置し、小径部20よりも外径及び内径が大きい。小径部20は、大径部21に連続する前端部が、前側ほど大径部21の径に近づくよう徐々に径が大きくなるように形成されている。大径部21と小径部20とは同心円状である。排水管2は、大径部21に固定補助具100が接続される。
固定補助具100は、ベース部3、起立部4、ガイド部5、及び目印部6を備える。ベース部3は、シート状であり、床11に置かれる。本実施形態では、ベース部3は平面視矩形状である。なお、ベース部3は、平面視矩形状に限らず、他の平面視形状を有するものであってもよい。ベース部3からは起立部4が略垂直に起立させて設けられている。また、ベース部3には、便器7を固定するための固定孔8の形成位置を示す目印部6が、上方から視認可能に設けられている。
起立部4は、本実施形態では、中空の三角柱状である。なお、起立部4は、中空の四角柱状であってもよい。起立部4は、ベース部3と一体に設けられる。起立部4は、上端が排水管2の大径部21の上端よりも上方に位置する上下長さとなるように形成されている。
本実施形態では、起立部4は、後壁部40と右前壁部41と左前壁部42とで構成される。起立部4は、後壁部40に、後方に向けて突出するガイド部5が設けられている。ガイド部5は、便器7における排水口70と同じ高さに設けられる。
ガイド部5は、排水管2の大径部21の周面210のうち内周面211に当たることで位置決めされるものである。本実施形態では、ガイド部5は、図1(d)に示すように、大径部21の内周面211に嵌まって上下方向及び左右方向の位置が位置決めされるように設けられている。
ガイド部5は、図1(a)乃至図1(d)に示すように、側断面矩形枠状の角筒であり、上片部50、右片部51、左片部52及び下片部53の4枚の矩形板を一体化して構成される。ガイド部5は、上片部50と右片部51とでなされる角部と、上片部50と左片部52とでなされる角部と、下片部53と右片部51とでなされる角部と、下片部53と左片部52とでなされる角部がそれぞれ、大径部21の内周面211に当たるように設けられている。各片部50、51、52、53の前後方向の長さは同じであり、ガイド部5の先端面(後端面)は、後壁部40の後面と平行である。
なお、ガイド部5は、大径部21の内周面211に嵌まることで、上下方向及び左右方向の位置が位置決めされる断面形状のものであればよく、断面三角形状や断面円形状や断面十字形状等の他の断面形状のものであってもよい。
本実施形態では、ガイド部5は、前後長さが、大径部21の前後長さよりも短くなるように形成されている。そのため、本実施形態では、起立部4の後壁部40の後面が、大径部21の前端面に当たることでガイド部5の前後方向の位置決めを行う位置決め面として機能する。なお、このとき、大径部21の前端面は周方向の全長に亘って後壁部40の後面に当たる。
ガイド部5は、前後長さが、大径部21の前後長さよりも長くなるように形成してもよい。その場合、ガイド部5の先端面(後端面)が、小径部20の前端部の内周面に当たることでガイド部5の前後方向の位置決めを行う位置決め面として機能する。なお、このとき、ガイド部5の先端面(後端面)は周方向の全長に亘って小径部20の前端部の内周面に当たる。
また、ガイド部5は、前後長さが、大径部21の前後長さと同じ長さとなるように形成してもよい。その場合、起立部4の後壁部40の後面と、ガイド部5の先端面(後端面)の両方が位置決め面として機能する。
目印部6は、ベース部3の複数箇所(本実施形態では4箇所)に設けられる。複数の目印部6は、ガイド部5に対する配置が、便器7に形成される複数の取付孔710の排水口70に対する配置と同じとなるように形成される。本実施形態では、目印部6は、ベース部3上に印刷された+マークである。なお、目印部6は、ベース部3を上下方向に貫通する孔であってもよい。
本実施形態では、固定補助具100は、平面視において中心線L2を中心とする線対称な構造である。つまり、固定補助具100は、ベース部3、起立部4、及びガイド部5が平面視において、中心線L2を中心とする線対称な構造となっている。
固定補助具100は、シート材で形成される。固定補助具100は、例えば、切り込みと折り目を有する厚紙を組み立てることで形成される。また、固定補助具100は、切り込みと折り目を有する樹脂シートを組み立てることで形成されるものであってもよいし、樹脂を射出成形することで形成されるものであってもよい。また、固定補助具100は、金属シートで形成されるものであってもよい。
以上説明した本実施形態の固定補助具100は、便器7を単純化及び軽量化したモデルである。固定補助具100において、起立部4及びガイド部5は便器7の排水口70及び排水口70の周囲の構成をなし、ベース部3は便器7の底部の構成をなす。
図2(c)には、上述した本実施形態の固定補助具100を用いて床11への固定位置が決められる便器7の一例が示されている。
便器7は、便器本体72と、この便器本体72が載置されて固定される土台部71とを備える。便器7は、便器本体72の後部に後方に向けて開口する円筒状の排水口70を有する。そして、便器7は、図2(b)に示すように、土台部71の複数箇所(図では4箇所)に取付孔710を有する。取付孔710は、土台部71を上下方向に貫通する孔であり、ねじ等の固定具90が挿通される。
便器本体72は、排水口70の他に、ボウルとリムとスカート721とを一体化した前部位720、支持フレーム722(図2(d)参照)、排水トラップ、便器付設装置、装置収納カバー723、側部カバー724、後部カバー、便座、及び便蓋725等を有する。支持フレーム722は、前部位720と便器付設装置を支持し、土台部71上に載置される。支持フレーム722は、底部位が土台部71と同様の略円環状であり、この底部位にはねじ等の取付具91が挿通される取付孔726が設けられている。側部カバー724及び後部カバーは、支持フレーム722に着脱自在に取り付けられる。
土台部71は、略円環状であり、前部にストッパー片712を有し、左右の側部にスライドガイド片711を有する。また、土台部71は、支持フレーム722の底部位の各取付孔726に対応する箇所に、取付具91が打ち込まれる止め孔713を有する。
便器本体72は、左右のスライドガイド片711によってスライド方向が前後方向にガイドされ、ストッパー片712によって後方へのスライド移動が止められる。便器本体72は、ストッパー片712によって後方へのスライド移動が止められた状態で、支持フレーム722の底部位が土台部71上に前後方向に亘って重なる。この状態で、便器本体72は、取付具91を用いて土台部71に固定される。なお、本実施形態では、便器本体72は、支持フレーム722から側部カバー724を外した状態で、取付具91が打ち込まれて土台部71に固定される。
なお、便器7は、上述のように便器本体72と土台部71とに分離可能なものに限らず、便器本体72のみで構成するものであってもよい。その場合、固定補助具100は、便器本体72の支持フレーム722の底部位の取付孔726に対応する位置に目印部6を設けたものが用いられる。また、便器7は、図2(d)に示す便器に限らず、便器の底部に左右方向に突出するフランジを備え、このフランジに床11への取付用の孔が形成された便器であってもよい。
続いて、上述した固定補助具100を用いた便器7の設置方法の一例について説明する。
まず、図1(a)に示すように、排水管2から前方に離れた位置で、固定補助具100のベース部3を床11に載置する。次いで、ガイド部5を排水管2の大径部21の内周面211に当てながら、固定補助具100を排水管2側に移動させる。ここで、固定補助具100は、図1(b)及び図1(c)に示すように、排水管2の大径部21の先端面(前端面)が起立部4の後壁部40の後面に当たる接続位置まで、排水管2側に移動させる。このとき、固定補助具100は、平面視において、中心線L2が排水管2の中心線L1と一直線上に位置するように排水管2に接続される。
固定補助具100が前記接続位置に位置した状態で、ベース部3に設けた複数の目印部6が、便器7を床11に固定するための固定孔8の形成位置上に位置して、床11に固定孔8の形成位置を示す。
次いで、電動ドリル等のドリル装置を用いて、各目印部6を通じて床11に固定孔8を形成する。床11に固定孔8を形成した後、床11の前記接続位置から固定補助具100を取り除く。
以上のように固定補助具100を用いることで、図2(a)に示すように、排水管2の前方の床11に、便器7の固定位置を示す固定孔8が複数形成される。このとき、固定孔8は、固定孔8に固定された便器7の排水口70が排水管2にまっすぐ接続されるように床11に形成される。
次いで、図2(b)に示すように、便器7の土台部71を、各取付孔710の位置が各固定孔8に重なるように、床11に載置する。次いで、固定具90を各取付孔710を通じて各固定孔8まで打ち込んで、土台部71を床11に固定する。
次いで、図2(c)に示すように、土台部71に対して前方にずれた位置で便器本体72を土台部71上に載置する。このとき、土台部71上に載置された便器本体72は、排水口70が排水管2から前方に離れた箇所に位置する。
次いで、便器本体72の支持フレーム722の底部位を、土台部71の左右のスライドガイド片711に当てた状態で、便器本体72を後方にスライド移動させる。このとき、便器本体72の支持フレーム722の底部位とスカート721が土台部71のストッパー片712に当たることで、便器本体72の後方への移動が止められる。
便器本体72は、ストッパー片712によって後方へのスライド移動が止められた位置において、図2(d)に示すように、支持フレーム722の底部位の取付孔726が、土台部71の止め孔713上に重なる。またこのとき、便器本体72は、後部の排水口70が排水管2にまっすぐ接続される。
次いで、便器本体72から側部カバー724を取り外し、取付具91を支持フレーム722の底部位の取付孔726を通じて土台部71の止め孔713に打ち込んで、便器本体72を土台部71に固定する。なお、このとき、取付具91は床11まで打ち込んでもよい。次いで、側部カバー724を便器本体72に取り付ける。なお、側部カバー724は、便器本体72を土台部71に載置する前に、取り外していてもよい。
以上のようにして便器7は、排水口70が排水管2にまっすぐ接続された状態で床11に固定される。
上述のように固定補助具100を用いることで、床11の決まった位置に便器7の固定孔8を簡単に形成することができる。そして、この固定孔8に便器7を固定することで、従来例のように便器7の向きを床11上で微調整する場合に比べて、床11への便器7の位置決めを簡単に行うことができる。
なお、本実施形態の固定補助具100は、上述した便器7のように、土台部71のみ先に床11に固定するタイプの便器7の設置において特に有用に利用できる。土台部71は排水口70を有するものではないため、床11への設置にあたって向き及び位置の調整が難しい。しかし、本実施形態の固定補助具100を用いることで、床11に土台部71の固定位置を示す固定孔8を簡単に形成でき、向き及び位置の微調整をしなくとも、床11への土台部71の位置決めを簡単に行うことができる。
続いて、図3に示す本発明の第二実施形態の固定補助具110について説明する。第一実施形態の固定補助具100と同じ構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
本実施形態の固定補助具110は、第一実施形態の固定補助具100とは、ガイド部5が異なる。本実施形態では、ガイド部5は、排水管2の大径部21の周面210のうち外周面212に当たることで位置決めされるものである。
ガイド部5は、左右一対の挟持片54、55を有する。挟持片54、55は、矩形板状であり、互いに平行である。左右一対の挟持片54、55は、大径部21の外径の長さと同じ距離だけ左右方向に離れて配置されている。つまり、ガイド部5は、左右一対の挟持片54、55によって排水管2の大径部21を左右から挟み込むように設けられている。挟持片54、55は、前後長さが例えば大径部21の前後長さと略同じである。左右一対の挟持片54、55は、起立部4の後壁部40の後面に一体に設けられている。
本実施形態では、起立部4の後壁部40の後面が、大径部21の前端面に当たることでガイド部5の前後方向の位置決めを行う位置決め面として機能する。
以上説明した本実施形態の固定補助具110は、例えば以下のようにして排水管2に接続される。
排水管2から前方に離れた位置で、固定補助具110のベース部3を床11に載置する。次いで、ガイド部5の左右一対の挟持片54、55の両方を排水管2の大径部21の外周面212に当てながら、固定補助具110を排水管2側に移動させる。ここで、固定補助具110は、図3(b)に示すように、排水管2の大径部21の先端面(前端面)が起立部4の後壁部40の後面に当たる接続位置まで、排水管2側に移動させる。
固定補助具110が前記接続位置に位置した状態で、ベース部3に設けた複数の目印部6が、便器7を床11に固定するための固定孔8の形成位置上に位置して、床11に固定孔8の形成位置を示す。床11に固定孔8の形成位置を示した後は、上述した第一実施形態と同様の施工を行って、床11に便器7を設置する。
本実施形態の固定補助具110は、前記接続位置に位置した状態で、左右一対の挟持片54、55の両方が大径部21の外周面212に当たり、且つ排水管2の大径部21の先端面が起立部4の後壁部40の後面に当たる様子を上方から目視にて確認することができる。そのため、本実施形態の固定補助具110は、排水管2に対してまっすぐ接続させやすいものとなっている。
続いて、図4に示す本発明の第三実施形態の固定補助具120について説明する。第一実施形態の固定補助具100と同じ構成については図中に同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
本施形態の固定補助具120は、第一実施形態の固定補助具100とは、ガイド部5が異なる。本実施形態では、ガイド部5は、排水管2の大径部21の周面210のうち外周面212に当たることで位置決めされるものである。
ガイド部5は、図4(b)に示すように、側断面矩形状の角筒であり、上片部56、右片部57、左片部58及び下片部59の4枚の矩形板を一体化して構成される。右片部57と左片部58は、平行であり、大径部21の外径の長さと同じ距離だけ左右方向に離れて配置されている。つまり、ガイド部5は、右片部57と左片部58によって排水管2の大径部21を左右から挟み込むように設けられている。
本実施形態では、右片部57と左片部58は、上下方向の長さが大径部21の外径の長さよりも長い。上片部56と下片部59は、平行であり、右片部57(左片部58)の上下長さと同じ距離だけ上下方向に離れて配置されている。上片部56、右片部57、左片部58及び下片部59は、前後長さが例えば大径部21の前後長さと略同じである。
本実施形態では、起立部4の後壁部40の後面が、大径部21の前端面に当たることでガイド部5の前後方向の位置決めを行う位置決め面として機能する。
以上説明した本実施形態の固定補助具120は、例えば以下のようにして排水管2に接続される。
排水管2から前方に離れた位置で、固定補助具120のベース部3を床11に載置する。次いで、ガイド部5の右片部57と左片部58の両方を排水管2の大径部21の外周面212に当てながら、固定補助具120を排水管2側に移動させる。ここで、固定補助具120は、排水管2の大径部21の先端面(前端面)が起立部4の後壁部40の後面に当たる接続位置まで、排水管2側に移動させる。
固定補助具120が前記接続位置に位置した状態で、ベース部3に設けた複数の目印部6が、便器7を床11に固定するための固定孔8の形成位置上に位置して、床11に固定孔8の形成位置を示す。床11に固定孔8の形成位置を示した後は、上述した第一実施形態と同様の施工を行って、床11に便器7を設置する。
本実施形態の固定補助具120は、前記接続位置に位置した状態で、上片部56と下片部59がそれぞれ大径部21の外周面212から上下方向に離れた箇所に位置するように、ガイド部5が設けられている。本実施形態の固定補助具120は、右片部57と左片部58を上片部56と下片部59とで一体化するように設けることで、右片部57と左片部58の平行な位置関係を保持しやすいものとなっている。つまり、本実施形態の固定補助具120は、排水管2への接続の際に、右片部57と左片部58のうち一方だけが排水管2の大径部21に当たって変形することを抑制でき、排水管2への接続をまっすぐ行いやすいものとなっている。
以上まとめると、本発明の実施形態の固定補助具は、第一乃至第三実施形態の固定補助具100、110、120のように、便器7を固定するための固定孔8の形成位置を示すために、壁10に排水管2が設置されたトイレルームの床11に置いて用いられる。固定補助具は、ベース部3、起立部4、ガイド部5、及び目印部6を備える。ベース部3は、床11に置かれる。起立部4は、ベース部3から起立して設けられる。ガイド部5は、起立部4から突出して設けられ、排水管2の周面210に当たることで位置決めされる。目印部6は、ベース部3に上方から視認可能に設けられ、前記形成位置を示す。
上述した本発明の実施形態の固定補助具は、ベース部3を床11に置き、ガイド部5を排水管2の周面210に当てることで、床11における便器の固定孔の形成位置を目印部6によって示すことができる。このように本発明の実施形態の固定補助具を用いることによって、床11の決まった位置に便器7の固定孔8を簡単に形成することができ、この固定孔8に便器7を固定することで、床11への便器7の位置決めを簡単に行うことができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
2 排水管
3 ベース部
4 起立部
5 ガイド部
6 目印部
10 壁
11 床
100 固定補助具
210 周面

Claims (1)

  1. 便器を固定するための固定孔の形成位置を示すために、壁に排水管が設けられたトイレルームの床に置いて用いられる固定補助具であって、
    前記床に置かれるベース部と、
    前記ベース部から起立して設けられる起立部と、
    前記起立部から突出して設けられ、前記排水管の周面に当たることで位置決めされるガイド部と、
    前記ベース部に上方から視認可能に設けられ、前記形成位置を示す目印部と、
    を備えることを特徴とする固定補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111456186A (zh) * 2020-05-14 2020-07-28 陈文定 一种便于马桶安装的辅助装置及其安装方法

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