JP2015105454A - 無縫製衣服及び無縫製衣服の製造方法 - Google Patents

無縫製衣服及び無縫製衣服の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用者の肌に直接触れる衣服を、簡易で安価に製造でき供給しやすい無縫製衣服及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】 衣服生地の縁部の相互を熱で接合してなる無縫製衣服である。その無縫製衣服の衣服生地は、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートからなり、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートの端面が溶融固化した接合している。不織布は、ポリウレタン系やポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリブタジエン系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらのモノマーと他のα−オレフィンとの共重合体などの樹脂からなる。【選択図】 図1

Description

本発明は、糸や針を用いず、無縫製で製造される伸縮性の不織布を用いた無縫製衣服に関する。また、その無縫製衣服の製造方法に関する。
ビニール系や、ポリエステル、ナイロンなどの有機素材を使った簡易レインコートやポンチョがある。このような簡易レインコートやポンチョを低コストで製造する製造方法が、特許文献1に開示されている。特許文献1の製造方法は、2層に重ねられて延在する生地を有する帯状基材を、重層した生地間が熱融着されて衣類の輪郭を全体的又は部分的に形成し且つ当該輪郭に応じて切り取りしている。そして、連続的に簡易レインコートやポンチョが製造されている。
特開2001−115310号公報
特許文献1に開示される簡易レインコート又はポンチョなどの無縫製衣服は、使用者のカラダを最後に覆うような衣服であり、使用者のカラダのサイズを特に注意する必要がない。また、レインコート又はポンチョは雨の日のみを考慮された衣服であり、レインコート又はポンチョの通気性は考慮されていない。またレインコート又はポンチョは、使用者の肌に直接触れる衣服でないため肌触りを考慮する必要がない。
本発明の目的は、使用者の肌に直接触れる衣服を、簡易で安価に製造でき供給しやすい無縫製衣服及びその製造方法を提供することを目的とする。
第1の観点の無縫製衣服は、衣服生地の縁部の相互を熱で接合してなる無縫製衣服である。その無縫製衣服の衣服生地は、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートからなり、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートの端面が溶融固化した接合している。不織布は、ポリウレタン系やポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリブタジエン系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらのモノマーと他のα−オレフィンとの共重合体などの樹脂からなる。
第2の観点の無縫製衣服において、後身頃透湿性シート及び後身頃不織布の伸縮回復率は、前身頃透湿性シート及び前身頃不織布の伸縮回復率よりも大きい。
第3の観点の無縫製衣服において、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートの伸縮回復率が80%以上である。
第4の観点の無縫製衣服において、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートを貫通する通風用の貫通孔が形成されている。
第5の観点の無縫製衣服の製造方法は、衣服生地の縁部を接合する無縫製衣服の製造方法である。そして、衣服生地の長尺シートとして、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートを順に重ねて搬送する工程と、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートを衣服の外形形状にカットする工程と、衣服の外形形状の一部を熱溶着する工程と、を備える。
その搬送する工程において、前身頃不織布と後身頃不織布との間に熱可塑性溶着シートが挟まれていることがある。
本発明の目的は、2枚の不織布を用いて、その不織布の一部を熱融着接合させることにより、簡易で安価に製造でき供給しやすい衣類を提供することを目的とする。
第1実施例の長ズボン20の平面図である。 図1に示された長ズボン20のA−A断面の拡大図である。 図3は、パンツ型の長ズボン20の製造ラインの概念図である。 図4は、長袖シャツ40の平面図である。 図5は、Tシャツ型の長袖シャツ40の製造ラインの概念図である。 長袖シャツ40の袖部56を熱溶着した直後を描いた部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、長ズボン20の平面図であり、図2は、図1のA−A断面の拡大図である。長ズボン20の平面形状は、2本に分かれた筒に片脚ずつを入れるパンツ型である。使用者の腰用の開口部27及び一対の脚部の開口部29が形成されている。また長ズボン20の股下部38及び両側部39が熱溶着されている。つまり、衣服生地の縁部の一部を熱で相互に接合している。
長ズボン20は、図1及び図2に示されるように、前身頃不織布22A及び後身頃不織布22Bからなる2層構造の不織布シートを有する。前身頃不織布22Aと後身頃不織布22Bとは、コア/シース構造の繊維から形成される不織布からなる。このコア/シース構造の繊維は、コアを形成する弾性伸縮性に優れた樹脂により伸縮性能を発現し、シースを構成するポリオレフィン系樹脂により柔らかい肌触感の性能を発現している。例えば、弾性伸縮性に優れた樹脂としては、ポリウレタン系やポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリブタジエン系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらのモノマーと他のα−オレフィンとの共重合体などの樹脂が挙げられる。長ズボン20に使用される不織布シートの厚さは、0.3mm〜2mmぐらいである。
前身頃不織布22Aと後身頃不織布22Bとは、伸張回復率が80%であることが好ましい。長ズボン20の伸縮性が良くなり、使用者はフィット感を得られる。特に人間の臀部側である後身頃不織布22Bは、前身頃不織布22Aよりも伸張回復率が大きい方が、使用者にフィット感を与えることができる。このため、後身頃不織布22Bは、伸張回復率が90%以上であることが好ましい。
ここで、伸張回復率(%)は、引張試験機で、つかみ間隔”K”cmで100%伸張し、100%伸張下で1分放置した後、試料をゼロ点まで戻す。そして再度伸張し、伸張応力がゼロのままである距離を測定し下記式から伸張回復率を算出する。
伸張回復率(%)=[K(cm)−伸張応力がゼロのままである距離(cm)]/K(cm)×100
前身頃不織布22A及び後身頃不織布22Bの外側(非肌当接面側)には、透湿性シート30(30A,30B)が前身頃不織布22Aと後身頃不織布22Bを覆うように配置される。前身頃透湿性シート30A及び後身頃透湿性シート30Bは、多孔質ポリオレフィン系(又は多孔質ポリエチレン系)のシートであり、撥水性、防風性又は防汚性にすぐれている。長ズボン20に使用される透湿性シート30の厚さは、0.1mm〜0.3mmぐらいである。
防風性を高める際には、貫通孔を設ける必要はないが、防風性よりも通気性を重要視する際には、透湿性シート30に、通風用の貫通孔32が設けられても良い。通風用の貫通孔32は、例えば溶着部の両側部39の周辺(図1のA1領域)に形成することが好ましい。溶着部の両側部39は、溶着により他の部分より硬くなるため、通風用の貫通孔32の機能だけでなく両側部39の伸縮性を上げるためでもある。また、ムレが発生しやすい股部の周辺(図1のA2領域)に貫通孔32が形成されてもよい。これら貫通孔32は、後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布22B、前身頃不織布22A及び前身頃透湿性シート30Aを貫通している。また貫通孔32の直径は、1mm〜5mm程度である。両側部39の周辺又は股部38の周辺など、それぞれの領域により、貫通孔32の直径を変更してもよい。
前身頃透湿性シート30A及び後身頃透湿性シート30Bも、不織布22に合わせるように伸張回復率が80%であることが好ましい。また、臀部側である後身頃透湿性シート30Bの伸張回復率は、前身頃透湿性シート30Aの伸縮回復率よりも大きい、例えば90%以上であることがさらに好ましい。
前身頃不織布22A、後身頃不織布22B及び透湿性シート30(30A,30B)は、部分熱溶着法、熱風法、溶融成分での接合(ホットメルト剤)法などで溶着される。特に、強度の観点から、部分熱溶着法が好ましい。部分熱溶着処理は、超音波法により又は加熱エンボスロール法により、股下部38及び両側部39が熱溶着される。この熱溶着された熱溶着領域HAが、前身頃不織布22A、後身頃不織布22B及び2枚の透湿性シート30A,30Bを一体化にする。例えば、不織布22と透湿性シート30とがともに熱可塑性樹脂からなる場合、接着剤を用いることなく熱溶着できる。部分熱溶着における熱溶着領域HAの幅は、強度保持及び柔軟性の点から、3mmから10mm幅であることが好ましい。このように衣服生地の端部である股下部38及び両側部39が、熱溶着され、室温まで冷やされることで、パンツ型の長ズボン20が完成する。
本実施形態のパンツ型の長ズボン20は、腰回り(開口部27の回り)には、紐状又は糸状の弾性伸縮部材であるゴム部材は配置されていない。伸張回復率が80%の不織布22及び透湿性シート30により、長ズボンが身体に密着する。仮に、パンツ型の長ズボン紐状又は糸状のゴム部材等を配置していると、使用者の胴部又は腰部に湿疹が発生してしまうことがある。また、このようにゴム部材を配置していないため、長ズボン20の製品コストを下げることができる。
(長ズボンの製造)
図3(a)及び(b)は、パンツ型の長ズボン20の製造ラインの概念図である。図3(a)は上から見た平面図で、(b)は横から見た側面図である。図3(c)は、衣服生地である長尺シートの断面拡大図である。
図3において、長ズボンとなる長尺シートは、左側から右側にローラRRによって搬送される。その長尺シートは、図3(c)に示されるように、例えば、下から後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布22B、前身頃不織布22A及び前身頃透湿性シート30Aの順番で重ね合わせてある。例えば長尺シートは、1mの幅で100mの長さでありロール状にして繊維供給工場から供給される。
図3(a)及び(b)に示されるように、重ねられた長尺シートは、高圧水切断装置92で、パンツ型にカットされる。つまり長尺シートは、衣服の外形形状にカットされる。た、図で示したように通風用の貫通孔32が同時にカットされる。高圧水切断装置92ではなく、プレス型のカッタ等でカットしてもよい。
次に、カットされた重ねられた長尺シートは、エンボスロール94とアンビルロール96とからなる熱溶着装置にローラRRで送られていく。カットされた長尺シートは、その外形の端部の一部が、ロール表面に凹凸模様が加工されたエンボスロール94により熱溶着される。熱溶着された領域は、熱溶着領域HAとして形成される。図1で示したように、長ズボン20では、股下部38及び両側部39が熱溶着される。具体的には、例えば、積層された後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布22B、前身頃不織布22A及び前身頃透湿性シート30Aが、エンボスロール94とアンビルロール96との間を通過することによって加熱、加圧され、いわゆるエンボス処理によってこれらシート間に熱溶着領域HAが形成される。エンボスロール94とアンビルロール96は、例えば、約100〜130℃に加熱し、圧力を適宜変更することによって、これら不織布及びシートに孔が開かない程度の加熱、加圧を実現する。
後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布22B、前身頃不織布22A及び前身頃透湿性シート30Aは、これらの熱可塑性成分が互いに溶融することで確実に接合され、これらが剥離しない。特に説明しないが、熱可塑性樹脂を微細な超音波振動と加圧力によって瞬時にこれらシートを溶融し接合する超音波溶着を使って一体化してもよい。
このように、2つの工程を経ることで長ズボン20が完成する。比較的簡単な設備で、パンツ形状にカットができ、また、必要に応じて高圧水切断装置92は、通風用の貫通孔32も同時に形成できる。そして、そのまま連続して後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布22B、前身頃不織布22A及び前身頃透湿性シート30Aは熱溶着される。このため、高速で製造が可能であり、パンツ型の長ズボン20の製造費は、大幅なコストダウンができる。
上記製造方法では、不織布及びシートをカット後に熱溶着する例を示したが、その逆に不織布及びシートを衣服の外形形状の必要な領域のみ(長ズボン20であれば股下部38及び両側部39のみ)熱溶着した後に、外形形状をカットしてもよい。また、パンツ形状にカットするプレス型のカッタが、熱溶着するエンボスロール等と一体化した装置にすることもできる。この場合には、同時に、不織布及びシートをカットと熱溶着とを行うことができる、一工程のみで長ズボン20を製造することができる。したがって、衣服の製造コストを大幅に削減することができる。
また、パンツ形状にカットするプレス型のカッタが、熱溶着するエンボスロール等と一体化した装置にすることもできる。この場合には、同時に、不織布及びシートをカットと熱溶着とを行うことができる、一工程のみで長ズボン20を製造することができるため、さらに、衣服の製造コストを大幅に削減することができる。
(第2実施形態)
図4は、長袖シャツ40の平面図である。長袖シャツ40の平面形状は、丸首から使用者の頭を出し、2本に分かれた筒に片腕ずつを入れるTシャツ型である。本明細書では、Tシャツ型とは、長袖シャツ40の襟又は袖等にボタンがなく、さらに胸ポケットなどがないシャツをいう。使用者の頭を出す首開口部45、腰用の開口部47及び一対の袖部の開口部49が形成されている。また長袖シャツ40の袖部56及び体幹の両側部57が熱溶着されている。つまり、衣服生地の縁部の一部を熱で相互に接合している。
長袖シャツ40は、前身頃不織布42A及び後身頃不織布42Bからなる2層構造の不織布シートを有する。前身頃不織布42Aと後身頃不織布42Bとは、第1実施形態と同様に、弾性伸縮性に優れたコアと、柔らかい肌触感の性能を発現するシースとからなる。第2実施形態の不織布42は、天然素材等を使い熱可塑性樹脂が含まれていない不織布である。
長袖シャツ40の伸縮性が良くなり、使用者はフィット感を得られる。特に人間の背中側である後身頃不織布42Bは、前身頃不織布42Aよりも伸張回復率が大きい方が、使用者にフィット感を与えることができる。
前身頃不織布42A及び後身頃不織布42Bの外側(非肌当接面側)には、第1実施形態と同様に、透湿性シート30(30A,30B)が前身頃不織布42Aと後身頃不織布42Bを覆うように配置される。前身頃透湿性シート30A及び後身頃透湿性シート30Bは、第1実施形態と同じ材料であってもよい。前身頃透湿性シート30A及び後身頃透湿性シート30Bは、不織布42に合わせた伸張回復率であることが好ましい。
防風性を高める際には、貫通孔を設ける必要はないが、防風性よりも通気性を重要視する際には、透湿性シート30に、通風用の貫通孔52が設けられても良い。これら貫通孔52は、後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布42B、前身頃不織布42A及び前身頃透湿性シート30Aを貫通している。
(長袖シャツの製造)
図5(a)及び(b)は、Tシャツ型の長袖シャツ40の製造ラインの概念図である。図5(a)は上から見た平面図で、(b)は横から見た側面図である。図5(c)は、衣服生地である長尺シートの断面拡大図である。
図5において、長袖シャツとなる長尺シートは、左側から右側にローラRRによって搬送される。その長尺シートは、図5(c)に示されるように、例えば、下から後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布42B、熱可塑性溶着シート70、前身頃不織布42A及び前身頃透湿性シート30Aの順番で重ね合わせてある。つまり、第1実施形態と異なり、前身頃不織布42Aと後身頃不織布42Bとの間に、熱可塑性溶着シート70が挟まれている。前身頃不織布42A及び後身頃不織布42Bには、熱可塑性の樹脂成分が含まれていないため、接合するために熱可塑性溶着シート70が用意されている。
図5(a)及び(b)に示されるように、重ねられた長尺シートは、高圧水切断装置92で、Tシャツ型にカットされる。長袖シャツの大きさと長尺シートの幅とが勘案されて、カットされる複数の長袖シャツの配置が決定されている。また、図5で示したように通風用の貫通孔52が同時にカットされる。次に、カットされた重ねられた長尺シートは、エンボスロール94とアンビルロール96とからなる熱溶着装置にローラRRで送られていく。カットされた長尺シートは、その外形の端部の一部が熱溶着される。熱可塑性樹脂を含まない前身頃不織布42A及び後身頃不織布42B自体は溶融しないが、後身頃透湿性シート30B、前身頃透湿性シート30A及び熱可塑性溶着シート70が熱で溶融する。熱溶着された領域は、熱溶着領域HAとして形成される。長袖シャツ40では、袖部56及び体幹の両側部57が熱溶着される。
図6は、長袖シャツ40の一対の袖部56を熱溶着した直後を描いた部分断面図である。特に、熱溶着領域熱と貫通孔32との部分が拡大されている。可塑性溶着シート70の一部は、溶融して熱溶着の材料として溶着して溶けて、前身頃不織布42Aと後身頃不織布42Bとに染み込んで固化している。熱溶着されなかった熱可塑性溶着シート70は、前身頃不織布42Aと後身頃不織布42Bとの間に残っている。このため、自動又は手作業で熱可塑性溶着シート70を図6の矢印方向に引っ張り出す等して取り除く。また図6から、貫通孔52は、後身頃透湿性シート30B、後身頃不織布42B、前身頃不織布42A及び前身頃透湿性シート30Aを貫通していることが理解される。
第1実施形態及び第2実施形態の製造方法では、不織布及びシートをカット後に熱溶着する例を示したが、その逆に不織布及びシートを衣服の外形形状の必要な領域のみ熱溶着した後に、外形形状をカットしてもよい。
第1実施形態では長ズボン、第2実施形態では長袖シャツの実施形態を挙げたが、これに限られるものではない。図示しないが、半ズボン、半袖シャツであってもよく、また腕、腰脚をサポートするサポータや、足に履く靴下などであってもよい。
20 … 長ズボン
22,42 … 不織布 (22A,42A … 前身頃不織布、22B,42B … 後身頃不織布)
27 … 腰用の開口部
29 … 一対の脚部の開口部
30 … 透湿性シート(30A … 前身頃透湿性シート、30B … 後身頃透湿性シート)
32 … 通風用の貫通孔
38 … 股下部
39 … 両側部
45 … 首開口部
47 … 腰用の開口部
49 … 一対の袖部の開口部
56 … 袖部
57 … 体幹の両側部
70 … 熱可塑性溶着シート
92 … 高圧水切断装置
94 … エンボスロール
96 … アンビルロール
HA … 熱溶着領域

Claims (6)

  1. 衣服生地の縁部を相互を熱で接合してなる無縫製衣服であって、
    前記衣服生地は、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートからなり、
    前記前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートの端面が溶融固化した接合した無縫製衣服。
  2. 前記後身頃透湿性シート及び前記後身頃不織布の伸縮回復率は、前記前身頃透湿性シート及び前記前身頃不織布の伸縮回復率よりも大きい請求項1に記載の無縫製衣服。
  3. 前記前身頃透湿性シート、前記前身頃不織布、前記後身頃不織布、及び前記後身頃透湿性シートは、それらの伸縮回復率が80%以上である請求項1又は請求項2に記載の無縫製衣服。
  4. 前記前身頃透湿性シート、前記前身頃不織布、前記後身頃不織布、及び前記後身頃透湿性シートを貫通する通風用の貫通孔が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無縫製衣服。
  5. 衣服生地の縁部を接合する無縫製衣服の製造方法において、
    前記衣服生地の長尺シートとして、前身頃透湿性シート、前身頃不織布、後身頃不織布、及び後身頃透湿性シートを順に重ねて搬送する工程と、
    前記前身頃透湿性シート、前記前身頃不織布、前記後身頃不織布、及び前記後身頃透湿性シートを衣服の外形形状にカットする工程と、
    前記衣服の外形形状の一部を熱溶着する工程と、
    を備える無縫製衣服の製造方法。
  6. 前記搬送する工程において、前記前身頃不織布と前記後身頃不織布との間に熱可塑性溶着シートが挟まれている請求項5に記載の無縫製衣服の製造方法。
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