JP2015105291A - ゴム用離型剤、ゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法 - Google Patents

ゴム用離型剤、ゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 使い勝手および離型性の双方に優れたゴム用離型剤を提供する。
【解決手段】 本発明の第1のゴム用離型剤は、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、水100gに前記ゴム用離型剤2.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることを特徴とする。本発明の第2のゴム用離型剤は、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、さらに、鉱物油を含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム用離型剤、ゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法に関する。
ゴムの生産加工の現場においては、ゴム(例えば、未加硫ゴム)の密着防止目的で、ゴムの表面に離型剤(密着防止剤)を付着させることが行われる。
ゴム用離型剤としては、無機粉末を主成分とするゴム用離型剤が広く用いられている。これらは、一般に、水分散液の形態にしてからゴム表面に付着させて用いることができる(特許文献1〜7等)。
ゴム用離型剤が良好な離型性を発揮するためには、ゴム表面への付着性が高いことが必要である。このため、ゴム用離型剤の付着性を高めるための種々の工夫がなされている。例えば、特許文献1〜3では、ベントナイト等の無機粉末を、離型(防着)効果向上のために、界面活性剤、金属石鹸等と組み合わせて用いている。また、ゴム表面への付着性向上のために、無機粉末にラテックス、水溶性高分子等を併用した防着剤(離型剤)も、種々提案されている。例えば、特許文献4〜7では、膨潤性の無機粉末に、水溶性高分子(アルギン酸ナトリウム、CMC、ポリアクリル酸ナトリウム、PVA等)、水溶性多糖類(キサンタンガム)等を配合して防着剤水分散液の粘度を上昇させ、ゴム表面への防着剤の付着性を向上させている。
特開昭50−149770 特開昭59−19134 特開2011−144221 特開昭53−061639 特開昭62−032127 特開2009−161667 特開2009−249533
ゴム用離型剤を水に分散させて使用する場合、ゴム(例えば、未加硫ゴムシート等)に配合されている薬剤等によりpHが低下する場合がある。このpHの変化により、前記離型剤中の成分の凝集等が起こり、前記ゴム表面への付着状態が悪化し、離型性(防着性)等の性能が発揮できなくなるおそれがある。
また、特許文献4〜7では、前述のとおり、離型剤水分散液の粘度を上昇させることで、ゴム表面への付着性を向上させている。しかし、離型剤水分散液の粘度が高すぎると、乾燥に時間がかかり、未乾燥部分でゴムが密着する(離型性を発揮できない)おそれがある。また、この問題があるために、離型剤水分散液の濃度コントロールによって、前記水分散液の粘度を厳しくコントロールする必要がある。このために、使用可能な前記水分散液の濃度範囲が狭くなるとともに、離型剤使用現場における前記濃度コントロールの難度が高くなる。すなわち、ゴム用離型剤の使い勝手が悪くなる。
そこで、本発明は、使い勝手および離型性の双方に優れたゴム用離型剤、ならびにそれを用いたゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1のゴム用離型剤は、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、水100gに前記ゴム用離型剤2.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることを特徴とする。
また、本発明の第2のゴム用離型剤は、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、さらに、鉱物油を含むことを特徴とする。
本発明のゴム用離型剤水分散液は、前記本発明の第1または第2のゴム用離型剤を水に分散させた、ゴム用離型剤水分散液である。
本発明のゴムは、ゴムの表面に、前記本発明の第1または第2のゴム用離型剤が付着されて離型処理されていることを特徴とする。
本発明によるゴムの製造方法は、前記本発明のゴム用離型剤水分散液を、離型処理されていないゴムの表面に付着させ、さらに水を揮発させることにより離型処理する離型処理工程を含む、前記本発明のゴムの製造方法である。
本発明によれば、使い勝手および離型性の双方に優れたゴム用離型剤、ならびにそれを用いたゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法を提供することができる。
以下、本発明について、例を挙げて説明する。ただし、本発明は、以下の説明により限定されない。
前記本発明の第1のゴム用離型剤において、水100gに前記ゴム用離型剤1.5〜4.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることが好ましく、水100gに前記ゴム用離型剤0.5〜10.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることがより好ましい。前記本発明の第1のゴム用離型剤において、前記水分散液の前記pHが9.0以上であることが好ましい。また、前記本発明の第1のゴム用離型剤において、前記水分散液の前記pHが11.0以下であることが好ましく、10.0以下であることがより好ましい。
前記本発明の第1のゴム用離型剤は、さらに、pH緩衝剤を含むことが好ましい。前記pH緩衝剤は、特に限定されないが、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩および二塩基酸塩からなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。また、前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前記無機粉末100重量部に対し、前記pH緩衝剤を1〜30重量部含むことがより好ましい。
前記本発明の第1のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、微粉無機粉末を含むことが好ましい。また、前記本発明の第1のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、水膨潤性無機粉末を含むことが好ましい。
前記本発明の第1のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、ベントナイトを含むことが好ましい。前記ベントナイトは、水膨潤性ベントナイトであることがより好ましい。前記本発明の第1のゴム用離型剤がベントナイトを含む場合において、前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率は、より好ましくは5〜100重量%、さらに好ましくは30〜100重量%、さらに好ましくは50〜100重量%である。また、この場合において、前記無機粉末が、さらに、クレー、タルク、マイカ、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1種類の無機粉末を含むことがより好ましい。前記アルカリ土類金属炭酸塩としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
前記本発明の第1のゴム用離型剤は、さらに、界面活性剤を含むことが好ましい。この場合において、前記界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、前記無機粉末100重量部に対して、より好ましくは1〜50重量部、さらに好ましくは2〜30重量部、特に好ましくは5〜20重量部である。
また、前記本発明の第1のゴム用離型剤は、さらに、鉱物油を含んでいても良い。前記鉱物油は、特に限定されないが、パラフィン系オイルおよびナフテン系オイルの少なくとも一方を含むことが好ましい。また、前記本発明の第1のゴム用離型剤が鉱物油を含む場合において、前記鉱物油の含有量は、特に限定されないが、前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5重量部以上含むことが好ましく、前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5〜30重量部含むことがより好ましい。
前記本発明の第1のゴム用離型剤は、どのようなゴムに用いても良いが、未加硫ゴム用離型剤であることが好ましい。
また、前記本発明の第1のゴム用離型剤を水に分散させた、前記本発明のゴム用離型剤水分散液において、前記本発明の第1のゴム用離型剤の含有率は、特に限定されないが、水100gに対し、例えば0.5〜10.0g、好ましくは1.5〜4.0g、特に好ましくは2.0gである。また、前記本発明の第1のゴム用離型剤を水に分散させた、前記本発明のゴム用離型剤水分散液のpHは、好ましくは8.0を超える値であり、より好ましくは9.0以上である。また、前記pHの上限値は、特に限定されないが、前記本発明のゴム用離型剤水分散液の取扱いやすさの観点から、好ましくは11.0以下、より好ましくは10.0以下である。
つぎに、前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記鉱物油が、パラフィン系オイルおよびナフテン系オイルの少なくとも一方を含むことが好ましい。
前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、微粉無機粉末を含むことが好ましい。また、前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、水膨潤性無機粉末を含むことが好ましい。
前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、ベントナイトを含むことが好ましい。前記ベントナイトは、水膨潤性ベントナイトであることがより好ましい。前記本発明の第2のゴム用離型剤がベントナイトを含む場合において、前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率は、より好ましくは5〜100重量%、さらに好ましくは30〜100重量%、さらに好ましくは50〜100重量%である。また、前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末が、さらに、クレー、タルク、マイカ、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1種類の無機粉末を含むことがより好ましい。前記アルカリ土類金属炭酸塩としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
前記本発明の第2のゴム用離型剤は、前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5重量部以上含むことが好ましく、前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5〜30重量部含むことがより好ましい。
前記本発明の第2のゴム用離型剤は、さらに、界面活性剤を含むことが好ましい。この場合において、前記界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、前記無機粉末100重量部に対して、より好ましくは1〜50重量部、さらに好ましくは2〜30重量部、特に好ましくは5〜20重量部である。
前記本発明の第2のゴム用離型剤は、どのようなゴムに用いても良いが、未加硫ゴム用離型剤であることが好ましい。
前記本発明のゴムも特に限定されないが、例えば、未加硫ゴムであっても良い。
前記本発明の第1のゴム用離型剤、ならびにそれを用いた前記本発明のゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法は、例えば、下記(1)〜(38)のようにも記載しうるが、これには限定されない。

(1) 無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、水100gに前記ゴム用離型剤2.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることを特徴とするゴム用離型剤。

(2) 水100gに前記ゴム用離型剤1.5〜4.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超える、(1)に記載のゴム用離型剤。

(3) 水100gに前記ゴム用離型剤0.5〜10.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超える、(1)に記載のゴム用離型剤。

(4) 前記水分散液の前記pHが9.0以上である、(1)〜(3)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(5) 前記水分散液の前記pHが11.0以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(6) 前記水分散液の前記pHが10.0以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(7) さらに、pH緩衝剤を含む、(1)〜(6)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(8) 前記pH緩衝剤が、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩および二塩基酸塩からなる群から選択される少なくとも一つである、(7)に記載のゴム用離型剤。

(9) 前記無機粉末100重量部に対し、前記pH緩衝剤を1〜30重量部含む、(7)または(8)に記載のゴム用離型剤。

(10) 前記無機粉末が、微粉無機粉末を含む、(1)〜(9)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(11) 前記無機粉末が、水膨潤性無機粉末を含む、(1)〜(10)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(12) 前記無機粉末が、ベントナイトを含む、(1)〜(11)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(13) 前記ベントナイトが、水膨潤性ベントナイトである、(12)に記載のゴム用離型剤。

(14) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、5〜100重量%である、(12)または(13)に記載のゴム用離型剤。

(15) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、30〜100重量%である、(12)または(13)に記載のゴム用離型剤。

(16) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、50〜100重量%である、(12)または(13)に記載のゴム用離型剤。

(17) 前記無機粉末が、さらに、クレー、タルク、マイカ、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1種類の無機粉末を含む、(12)〜(16)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(18) 前記アルカリ土類金属炭酸塩が、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムの少なくとも一方を含む、(17)に記載のゴム用離型剤。

(19) さらに、界面活性剤を含む、(1)〜(18)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(20) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、1〜50重量部である、(19)に記載のゴム用離型剤。

(21) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、2〜30重量部である、(19)に記載のゴム用離型剤。

(22) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、5〜20重量部である、(19)に記載のゴム用離型剤。

(23) さらに、鉱物油を含む、(1)〜(22)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(24) 前記鉱物油が、パラフィン系オイルおよびナフテン系オイルの少なくとも一方を含む、(23)に記載のゴム用離型剤。

(25) 前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5重量部以上含む、(23)または(24)に記載のゴム用離型剤。

(26) 前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5〜30重量部含む、(23)または(24)に記載のゴム用離型剤。

(27) 未加硫ゴム用離型剤である、(1)〜(26)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(28) (1)〜(27)のいずれかに記載のゴム用離型剤を水に分散させた、ゴム用離型剤水分散液。

(29) 前記ゴム用離型剤の含有率が、水100gに対し、0.5〜10.0gである、(28)に記載のゴム用離型剤水分散液。

(30) 前記ゴム用離型剤の含有率が、水100gに対し、1.5〜4.0gである、(28)に記載のゴム用離型剤水分散液。

(31) 前記ゴム用離型剤の含有率が、水100gに対し、2.0gである、(28)に記載のゴム用離型剤水分散液。

(32) pHが8.0を超える、(28)〜(31)のいずれかに記載のゴム用離型剤水分散液。

(33) pHが9.0以上である、(28)〜(31)のいずれかに記載のゴム用離型剤水分散液。

(34) pHが11.0以下である、(28)〜(33)のいずれかに記載のゴム用離型剤水分散液。

(35) pHが10.0以下である、(28)〜(33)のいずれかに記載のゴム用離型剤水分散液。

(36) ゴムの表面に、(1)〜(27)のいずれかに記載のゴム用離型剤が付着されて離型処理されていることを特徴とするゴム。

(37) 未加硫ゴムである、(36)に記載のゴム。

(38) (28)〜(35)のいずれかに記載のゴム用離型剤水分散液を、離型処理されていないゴムの表面に付着させ、さらに水を揮発させることにより離型処理する離型処理工程を含む、(36)または(37)に記載のゴムの製造方法。
前記本発明の第2のゴム用離型剤、ならびにそれを用いた前記本発明のゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法は、例えば、下記(39)〜(60)のようにも記載しうるが、これには限定されない。

(39) 無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、さらに、鉱物油を含むことを特徴とするゴム用離型剤。

(40) 前記鉱物油が、パラフィン系オイルおよびナフテン系オイルの少なくとも一方を含む、(39)に記載のゴム用離型剤。

(41) 前記無機粉末が、微粉無機粉末を含む、(39)または(40)に記載のゴム用離型剤。

(42) 前記無機粉末が、水膨潤性無機粉末を含む、(39)〜(41)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(43) 前記無機粉末が、ベントナイトを含む、(39)〜(42)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(44) 前記ベントナイトが、水膨潤性ベントナイトである、(43)に記載のゴム用離型剤。

(45) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、5〜100重量%である、(43)または(44)に記載のゴム用離型剤。

(46) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、30〜100重量%である、(43)または(44)に記載のゴム用離型剤。

(47) 前記無機粉末に対する前記ベントナイトの含有率が、50〜100重量%である、(43)または(44)に記載のゴム用離型剤。

(48) 前記無機粉末が、さらに、クレー、タルク、マイカ、およびアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1種類の無機粉末を含む、(43)〜(47)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(49) 前記アルカリ土類金属炭酸塩が、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムの少なくとも一方を含む、(48)に記載のゴム用離型剤。

(50) 前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5重量部以上含む、(39)〜(49)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(51) 前記無機粉末100重量部に対して、前記鉱物油を0.5〜30重量部含む、(39)〜(49)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(52) さらに、界面活性剤を含む、(39)〜(51)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(53) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、1〜50重量部である、(52)に記載のゴム用離型剤。

(54) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、2〜30重量部である、(52)に記載のゴム用離型剤。

(55) 前記界面活性剤の含有量が、前記無機粉末100重量部に対して、5〜20重量部である、(52)に記載のゴム用離型剤。

(56) 未加硫ゴム用離型剤である、(39)〜(55)のいずれかに記載のゴム用離型剤。

(57) (39)〜(56)のいずれかに記載のゴム用離型剤を水に分散させた、ゴム用離型剤水分散液。

(58) ゴムの表面に、(39)〜(56)のいずれかに記載のゴム用離型剤が付着されて離型処理されていることを特徴とするゴム。

(59) 未加硫ゴムである、(58)に記載のゴム。

(60) (57)に記載のゴム用離型剤水分散液を、離型処理されていないゴムの表面に付着させ、さらに水を揮発させることにより離型処理する離型処理工程を含む、(58)または(59)に記載のゴムの製造方法。
以下、本発明の実施形態について、さらに具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
[1.第1のゴム用離型剤]
前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前述のとおり、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、水100gに前記ゴム用離型剤2.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることを特徴とする。前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前記水分散液のpHが、前記数値範囲であることにより、ゴム表面への付着性が高く、離型性(防着性)等が良好である。この理由は、必ずしも明らかでないが、例えば、前記pHが前述の数値範囲であることにより、ゴム用離型剤水分散液の粘度等が適切な範囲となり、前記水分散液のゴム表面への濡れ性が高まるとともに、無機粉末の凝集等が防止できると推測される。ただし、この推測は、本発明を何ら限定しない。前記pHは、8.0を超え11.0以下の範囲であることが好ましく、9.0〜10.0の範囲であることが特に好ましい。
また、前記本発明の第1のゴム用離型剤は、増粘剤等により水分散液の粘度を高くしなくても、ゴム表面への付着性が良好である。このため、本発明の第1のゴム用離型剤は、前記水分散液の粘度が高すぎることによる乾燥性の悪さ、水分散液の濃度コントロールの困難さ等がないので、使い勝手が良い。後述するように、前記本発明の第2のゴム用離型剤も同様である。
前記無機粉末は、前述のとおり、例えば、ベントナイト、クレー、タルク、マイカ、アルカリ土類金属炭酸塩等が挙げられる。前記アルカリ土類金属炭酸塩としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
また、前記無機粉末は、特に限定されないが、前述のとおり、水膨潤性無機粉末を含むことが好ましい。前記水膨潤性無機粉末により、例えば、ゴム用離型剤に付着量の向上と分散安定性を付与することができる。前記水膨潤性無機粉末は、水を吸って体積が増大する性質を持つ無機粉末をいい、特に限定されないが、例えば、三層構造を有するコロイド含有ケイ酸アルミニウムの一種であっても良い。前記水膨潤性無機粉末としては、例えば、前述の水膨潤性ベントナイトがあるが、これには限定されない。前記水膨潤性無機粉末は、より具体的には、例えば、ベントナイト、パイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸が挙げられ、これらは天然物でも良いし合成物でも良い。前記水膨潤性無機粉末は、1種類のみ用いても、複数種類併用しても良い。また、前記水膨潤性無機粉末は、付着量の向上と分散安定性の観点から、ベントナイトが特に好ましい。前記ベントナイトは、前記ベントナイト中のモンモリロナイト含有率が40重量%以上であることが好ましい。前記モンモリロナイト含有率は、日本ベントナイト工業会標準試験法(JBAS−107−91)に準拠して測定することができる。また、前記ベントナイトは、人体への影響の観点から、結晶質シリカ含有量がなるべく少ないことが好ましい。前記ベントナイトは、ベントナイト5重量%水分散液の粘度が50mPa・s(25℃)以上であるベントナイトが特に好ましい。なお、本発明において、ベントナイト水分散液の粘度は、例えば、以下の方法で測定できる。すなわち、まず、ガラス容器内に水を入れ、撹拌しながらベントナイトを任意の比で加え、水中に分散させる。前記分散機は特に限定されず、一般的な分散機でも良く、例えば、ホモミキサー、ホモディスパー等が挙げられる。この分散液を、30分静置後にB型粘度計で6rpm、1分後の粘度を測定する。なお、この測定方法は、例示であり、本発明を限定しない。
本発明の第1のゴム用離型剤中における前記水膨潤性無機粉末の含有率は、特に限定されないが、本発明のゴム用離型剤の総重量に対し、例えば10〜90重量%、好ましくは30〜80重量%、より好ましくは50〜80重量%である。本発明のゴム用離型剤に付着量の向上や高い分散安定性を付与し水中での分離を防止する観点からは、前記水膨潤性無機粉末の含有率が低すぎないことが好ましい。また、本発明のゴム用離型剤の分散性低下、乾燥性低下を防止する観点からは、前記水膨潤性無機粉末の含有率が高すぎないことが好ましい。
本発明の第1のゴム用離型剤中において、前述のとおり、前記無機粉末が、微粉無機粉末を含むことが好ましい。前記微粉無機粉末は、特に限定されないが、ベントナイト、クレー、タルク、マイカ等が挙げられる。また、前記微粉無機粉末の平均粒子径は、特に限定されないが、例えば0.1〜50μm、好ましくは0.1〜30μm、より好ましくは0.1〜10μmである。前記本発明の第1のゴム用離型剤が微粉無機粉末を含む場合において、前記無機粉末に対する前記微粉無機粉末の含有率は、好ましくは30〜100重量%、より好ましくは50〜100重量%、さらに好ましくは70〜100重量%である。なお、本発明の第1のゴム用離型剤において、前記微粉無機粉末の「平均粒子径」は、特に断らない限り、レーザー回折散乱法を用いて測定した重量平均粒子径をいう。前記微粉無機粉末の平均粒子径は、例えば、粒度分布測定装置により測定可能であり、より具体的には、例えば、JIS Z 8825−1(粒子径解折−レーザー回折法−)により測定することができる。ただし、この測定方法は例示であり、本発明がこの測定方法により限定されるものではない。
前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前記無機粉末以外の他の成分を含んでいても良いし、含んでいなくても良い。例えば、前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前述のとおり、さらに、pH緩衝剤を含むことが好ましい。ゴム用離型剤がpH緩衝剤を含むことで、pH低下要因(例えば、ゴム中に配合されている薬剤等)が存在する場合でも、前記pH緩衝剤がpHを緩衝(コントロール)し、適切なpH領域を維持することができる。前記pH緩衝剤は、特に限定されないが、例えば、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、有機酸塩等が挙げられる。前記炭酸塩としては、特に限定されないが、例えば、炭酸ナトリウム、二炭酸水素三ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、等が挙げられる。前記リン酸塩としては、特に限定されないが、例えば、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、等。ケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、セスキケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、等があげられる。前記有機酸塩としては、特に限定されないが、例えば、テレフタル酸、アジピン酸等の二塩基酸塩、ポリカルボン酸塩が挙げられる。これらの中でも、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、二塩基酸塩が好ましい。また、これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等の無機金属塩およびジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機塩が挙げられるが、中でもナトリウム塩およびカリウム塩が、汎用性があり好ましい。
また、前記本発明の第1のゴム用離型剤は、前述のとおり、さらに、界面活性剤を含むことが好ましい。前記界面活性剤は、特に限定されず、カチオン性界面活性剤でも、非イオン性界面活性剤でも、アニオン性界面活性剤でも良いが、非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の少なくとも一方が好ましい。非イオン性界面活性剤としては、例えば、[1]ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、[2]ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、[3]ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、[4]ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、[5]ポリオキシアルキレン硬化ひまし油、[6]ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、[7]ポリグリセリン脂肪酸エステル、[8]アルキルグリセリンエーテル、[9]ポリオキシアルキレンコレステリルエーテル、[10]アルキルポリグルコシド、[11]ショ糖脂肪酸エステル、[12]ポリオキシアルキレンアルキルアミン、[13]オキシエチレンーオキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、[1]オレイン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、オレイン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸塩、[2]ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、[3]ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、[4]ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、[5]ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、[6]ステアロイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ミリストイルメチルタウリンNa、パルミトイルメチルタウリンNa等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、[7]ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩、[8]モノステアリルリン酸ナトリウム等のアルキルリン酸塩、[9]ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、[10]ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の長鎖スルホコハク酸塩、[11]N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムモノナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ジナトリウム等の長鎖N−アシルグルタミン酸塩、等が挙げられる。前記界面活性剤の含有率の合計は、特に限定されないが、本発明のゴム用離型剤の総重量に対し、例えば0〜15重量%、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは1〜7重量%である。
前記他の成分としては、例えば水に難溶性の脂肪酸塩、例えば脂肪酸カルシウム、脂肪酸亜鉛、脂肪酸アルミニウム、脂肪酸マグネシウム等を滑性付与剤として使用してもよい。前記脂肪酸塩は粉末状で添加することが好ましい。本発明のゴム用離型剤が、前記脂肪酸塩を含む場合、その含有率の合計は、特に限定されないが、本発明のゴム用離型剤の総重量に対し、例えば0〜40重量%、好ましくは0〜30重量%、より好ましくは5〜15重量%である。
また、前記他の成分としては、例えば、多価アルコールが挙げられる。前記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、[1]エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール等のポリエチレングリコール類、[2]ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ペンタプロピレングリコール、ヘキサプロピレングリコール等のポリプロピレングリコール類、[3]ジブチレングリコール、トリブチレングリコール、テトラブチレングリコール、ペンタブチレングリコール、ヘキサブチレングリコール等のポリブチレングリコール類、[4]エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、1,2−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ジメチルペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ジメチロールオクタン、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘプタンジオール、トリシクロデカンジメタノール、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、ヒドロキシメチルヘキサンジオール、トリメチロールオクタン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールポリピロピレングリコールおよびそれらの共重合物、等が挙げられる。本発明のゴム用離型剤が、前記多価アルコールを含む場合、その含有率は、特に限定されないが、本発明のゴム用離型剤の総重量に対し、例えば0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜7重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。
さらに、前記他の成分としては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の糊剤、水、各種消泡剤、および、各種防腐剤等が挙げられる。
[2.第2のゴム用離型剤]
前記本発明の第2のゴム用離型剤は、前述のとおり、無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、さらに、鉱物油を含むことを特徴とする。本発明の第2のゴム用離型剤は、前記鉱物油を含むことで、ゴム表面への付着性が高く、離型性(防着性)等が良好である。この理由は、必ずしも明らかでないが、例えば、親水性の無機粉末に疎水性の鉱物油を混合することで、ゴム用離型剤の水分散液において、ゴム表面(疎水性表面)への濡れ性が向上するためと推測される。すなわち、前記濡れ性の向上により、ゴム用離型剤の、ゴム表面への付着性(吸着性)が高まり、ひいては離型性(防着性)等の各種性能が向上すると推測される。ただし、これらの推測は、本発明を何ら限定しない。
前記本発明の第2のゴム用離型剤は、鉱物油を含むことにより、増粘剤等により水分散液の粘度を高くしなくても、ゴム表面への付着性が良好である。このため、前記本発明の第2のゴム用離型剤は、前記水分散液の粘度が高すぎることによる乾燥性の悪さ、水分散液の濃度コントロールの困難さ等がないので、使い勝手が良い。
前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末は、前述のとおり、例えば、ベントナイト、クレー、タルク、マイカ、アルカリ土類金属炭酸塩等が挙げられる。前記アルカリ土類金属炭酸塩としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
前記本発明の第2のゴム用離型剤において、前記無機粉末は、特に限定されないが、前述のとおり、水膨潤性無機粉末を含むことが好ましい。前記水膨潤性無機粉末により、例えば、ゴム用離型剤に付着量の向上と分散安定性を付与することができる。前記水膨潤性無機粉末の種類、本発明の第2のゴム用離型剤中における前記水膨潤性無機粉末の含有率等は、特に限定されないが、例えば、前記本発明の第1のゴム用離型剤と同様である。
本発明の第2のゴム用離型剤中において、前述のとおり、前記無機粉末が、微粉無機粉末を含むことが好ましい。前記微粉無機粉末は、特に限定されないが、ベントナイト、クレー、タルク、マイカ等が挙げられる。また、前記微粉無機粉末の平均粒子径は、特に限定されないが、例えば0.1〜100μm、好ましくは0.1〜50μm、より好ましくは0.1〜10μm以下である。前記本発明の第1のゴム用離型剤が微粉無機粉末を含む場合において、前記無機粉末に対する前記微粉無機粉末の含有率は、好ましくは30〜100重量%、より好ましくは50〜100重量%、さらに好ましくは70〜100重量%である。なお、本発明の第2のゴム用離型剤において、前記微粉無機粉末の「平均粒子径」は、前記本発明の第1のゴム用離型剤と同様、特に断らない限り、レーザー回折散乱法を用いて測定した重量平均粒子径をいう。前記微粉無機粉末の平均粒子径は、前記本発明の第1のゴム用離型剤と同様、例えば、粒度分布測定装置により測定可能であり、より具体的には、例えば、JIS Z 8825−1(粒子径解折−レーザー回折法−)により測定することができる。ただし、この測定方法は例示であり、本発明がこの測定方法により限定されるものではない。
また、前記本発明の第2のゴム用離型剤は、前記無機粉末および前記鉱物油以外の他の成分を含んでいても良いし、含んでいなくても良い。前記他の成分としては、特に限定されないが、例えば、前記界面活性剤、前記脂肪酸塩、前記多価アルコールが挙げられる。それらの種類および含有率は、特に限定されないが、例えば、前記本発明の第1のゴム用離型剤と同様である。また、前記他の成分としては、前記本発明の第1のゴム用離型剤と同様に、水、各種消泡剤、糊剤および、各種防腐剤等も挙げられる。
本発明のゴム用離型剤の製造方法も特に限定されないが、例えば、一般的なゴム用離型剤と同様でも良い。具体的には、例えば、本発明のゴム用離型剤の製造方法は、本発明のゴム用離型剤を構成する各成分を混合するのみでも良い。混合方法も特に限定されないが、例えば、機械等を用いて、必要に応じて粉砕しながら混合しても良い。混合に用いる機械も特に限定されない。本発明のゴム用離型剤の製造方法は、より具体的には、例えば、後述の実施例に準じて行っても良い。
また、本発明のゴム用離型剤の使用方法も特に限定されないが、使い勝手の観点から、水に分散させ、前記本発明のゴム用離型剤水分散液としてから使用することが好ましい。
[3.ゴム用離型剤水分散液]
つぎに、本発明のゴム用離型剤水分散液について説明する。
本発明のゴム用離型剤水分散液は、前述のとおり、前記本発明のゴム用離型剤を水に分散させた、ゴム用離型剤水分散液である。
本発明のゴム用離型剤水分散液の製造(調製)方法は特に限定されず、例えば、水に前記本発明のゴム用離型剤を混合して分散させるのみで良い。本発明のゴム用離型剤水分散液において、前記本発明のゴム用離型剤の濃度は、特に限定されないが、例えば、0.5〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。本発明のゴム用離型剤水分散液の使用方法も特に限定されず、例えば、一般的なゴム用離型剤の水分散液と同様で良い。具体的には、例えば、未加硫ゴムへ本発明のゴム用離型剤水分散液を、浸漬やシャワー、スプレー等を用いてゴム表面等に塗布して用いれば良い。
[4.ゴムおよびゴムの製造方法]
本発明のゴムおよびゴムの製造方法については、前述のとおりである。これらについても特に限定はなく、例えば、一般的なゴム用離型剤または一般的なゴム用離型剤水分散液に代えて、前記本発明のゴム用離型剤または前記本発明のゴム用離型剤水分散液を用いること以外は、一般的なゴムまたはゴムの製造方法と同様でも良い。なお、前述のとおり、本発明のゴムおよびゴムの製造方法において、前記ゴムは、特に限定されず、どのようなゴムでも良いが、未加硫ゴムが好ましい。または、本発明のゴムは、例えば、未加硫ゴム表面に(例えば、浸漬、塗布等により)本発明のゴム用離型剤を付着させて離型処理し、さらに前記未加硫ゴムを加硫する方法(加硫ゴムの製造方法)により製造されるゴムであることも好ましい。前記離型処理は、例えば、前記本発明のゴム用離型剤水分散液を前記未加硫ゴム表面に付着させ、さらに水を揮発させることにより行っても良い。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例において、ゴム用離型剤の各成分は、特に断らない限り、下記表1に記載の成分を用いた。以下の実施例で用いたベントナイト(下記表1中の「サンベントナイトKA−1」は、水膨潤性ベントナイトである。以下の実施例において、無機粉末の平均粒子径は、レーザー回折散乱法を用いて測定した重量平均粒子径であり、JIS Z 8825−1(粒子径解折−レーザー回折法−)により測定した。また、以下の実施例において、単に「界面活性剤」と記載した場合は、特に断らない限り、下記表1に記載の界面活性剤Aおよび界面活性剤Bを、界面活性剤A:界面活性剤B=3:1の質量比で混合して用いた。
Figure 2015105291
また、以下の実施例において、ゴムシートの離型処理およびゴム用離型剤の各種特性評価は、特に断らない限り、下記の方法に従って行った。
〔ゴムシートの離型処理方法〕
未加硫ゴムシート(長さ15cm、幅6cm、厚み5mm)を100℃に加熱し、ゴム用離型剤を水に配合して得られる水分散液(45℃)に浸漬し、すぐに引き上げた。
〔乾燥性〕
前記未加硫ゴムシートの離型処理の際に、前記未加硫ゴムシートを引き上げてから、下部(下端から幅0.5cmまでの部分)以外の部分が乾燥するまでの時間を目視により測定した。なお、前記未加硫ゴムシートの下部(下端から幅0.5cmまでの部分)は、液溜まりができて乾燥しにくいため、無視した。
前記離型処理した未加硫ゴムシートにおいて、下部(下端から幅0.5cmまでの部分)以外の部分における濡れ面積(%)を目視により確認した。濡れ面積(%)が大きいほど濡れ性が良好であり、理想的には濡れ面積100%である。なお、前記未加硫ゴムシートの下部(下端から幅0.5cmまでの部分)は、液溜まりができるため、無視した。
〔ゴムへの付着性〕
あらかじめ初期重量を測定した前記未加硫ゴムシート(長さ15cm、幅6cm、厚み5mm)に、前記離型処理を行い、完全に乾燥させた。乾燥後の前記未加硫ゴムシートの重量を測定し、乾燥後重量から初期重量を引いた差分の重量を、面積100cm当たりに換算した数値を、付着量(mg/100cm)とした。なお、前記未加硫ゴムシートの表面積=201cmであるため、付着量(mg/100cm)は、下記数式(A)で表される。

(付着量(mg/100cm))={(処理後重量(mg))−(初期重量(mg))}/201×100 ・・・・・(A)

前記付着量は、30〜50mg/100cmを最適(後述の表2および3中における付着性評価「○」)として評価した。前記付着量が多ければ、ゴムの防着性が良好になる傾向があるが、前記付着量が多すぎても、ゴムの防着性はほとんど向上せず、乾燥性が悪くなるためである。
〔ゴムの防着性〕
前記のとおり離型処理し、乾燥した未加硫ゴムシート2枚を重ね合わせ、1t/mの荷重をかけ60℃の恒温槽中で24時間圧着させた。その後、室温まで空冷し、30cm/min.の速度で引っ張り、剥離抗力(N/cm)を測定した。前記剥離抗力が小さいほど、防着性に優れることを示す。
[実施例1:本発明の第1のゴム用離型剤]
〔実施例1−1〕
ベントナイトを90部、ゴムへの濡れ剤として界面活性剤を4部、pH緩衝剤として炭酸ナトリウムを2部配合した。更に処理液に混入が想定される酸としてステアリン酸を処理液中に0.05%添加した。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−2〕
実施例1−1の混入想定ステアリン酸を0.1%に変更し添加した。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−3〕
実施例1−1のベントナイト90部をベントナイト70部とクレー20部に変更し配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−4〕
実施例1−3の炭酸ナトリウムを全量アジピン酸二カリウムに変更し4部配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−5〕
実施例1−3のクレーを全量タルクに変更し配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−6〕
実施例1−2の配合成分に、さらに、鉱物油(パラフィン系)5部を加えて配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例1−7〕
実施例1−2の配合成分に、さらに、鉱物油(ナフテン系)5部を加えて配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔比較例1−1〕
実施例1−1の炭酸ナトリウムを全量削除して配合をした。
〔比較例1−2〕
実施例1−2の炭酸ナトリウムを全量削除して配合をした。
〔比較例1−3〕
実施例1−3の炭酸ナトリウムを全量削除して配合をした。
〔比較例1−4〕
実施例1−5の炭酸ナトリウムを全量削除して配合をした。
〔ゴムシートの離型処理およびゴム用離型剤の特性評価〕
実施例1−1〜1−7、および比較例1−1〜1−4のゴム用離型剤(防着剤)について、それぞれ2重量%水分散液(処理液)を調整した。この水分散液(処理液)を用いて、前記方法により未加硫ゴムシートを離型処理した。そして、乾燥性、ゴムへの濡れ性、ゴムへの付着性、およびゴムの離型性(防着性)を、前記方法により評価した。下記表2に、その結果を示す。なお、ゴムの離型性(防着性)において、数値(N/cm)は、ゴムどうしを引き剥がすために必要な力の大きさの指標である。すなわち、この数値が小さいほど、ゴムどうしを引き剥がしやすく、離型性(防着性)が高いことを示す。表2に示すとおり、実施例のゴム用離型剤は、いずれも、ゴムへの付着性(ゴム表面への付着量)が高く、その結果、ゴムの離型性(防着性)が高かった。これに対し、比較例では、実施例に対し、ゴムへの付着性(ゴム表面への付着量)が低く、その結果、ゴムの離型性(防着性)が低かった。
Figure 2015105291
[実施例2:本発明の第2のゴム用離型剤]
〔実施例2−1〕
ベントナイトを90部、ゴムへの濡れ剤として界面活性剤を4部、付着コントロール剤として鉱物油(パラフィン系)を5部配合した。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−2〕
実施例2−1の鉱物油をパラフィン系からナフテン系に変更し配合した。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−3〕
実施例2−1のベントナイト90部をベントナイト70部とクレー20部に変更し配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−4〕
実施例2−3のクレーを全量タルクに変更し配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−5〕
実施例2−3のクレーを全量炭酸カルシウムに変更し配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−6〕
実施例2−1の鉱物油(パラフィン系)の配合量を5部から1部に変更し、配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔実施例2−7〕
実施例2−1の鉱物油(パラフィン系)の配合量を5部から20部に変更し、かつ、界面活性剤の配合量を4部から16部に変更して配合をした。このようにして、本実施例のゴム用離型剤を得た。
〔比較例2−1〕
実施例2−1の鉱物油を全量削除して配合をした。
〔比較例2−2〕
実施例2−1の鉱物油を全量削除し、CMC(増粘剤)を2部配合した。
〔比較例2−3〕
比較例2−2のベントナイト90部をベントナイト70部とクレー20部に変更し配合をした。
〔比較例2−4〕
比較例2−3のクレーを全量タルクに変更し配合をした。
〔比較例2−5〕
比較例2−3のクレーを全量炭酸カルシウムに変更し配合をした。
〔比較例2−6〕
比較例2−5のCMCを全量ポリアクリル酸ナトリウムに変更し配合をした。
実施例2−1〜2−7、および比較例2−1〜2−6のゴム用離型剤(防着剤)について、それぞれ2重量%水分散液(処理液)を調整した。この水分散液(処理液)を用いて、前記方法により未加硫ゴムシートを離型処理した。そして、乾燥性、ゴムへの濡れ性、ゴムへの付着性、およびゴムの離型性(防着性)を、前記方法により評価した。下記表3に、その結果を示す。表3に示すとおり、実施例のゴム用離型剤は、いずれも、乾燥性、ゴムへの付着性(ゴム表面への付着量)、およびゴムの離型性(防着性)の全てに優れていた。これに対し、比較例2−1では、ゴムへの付着性(ゴム表面への付着量)が低く、その結果、ゴムの離型性(防着性)が低かった。一方、比較例2−2〜2−6では、ゴムへの付着性(ゴム表面への付着量)およびゴムの離型性(防着性)は高いものの、乾燥性が悪く(乾燥時間が長く)、作業効率が著しく劣っていた。
Figure 2015105291
以上、説明したとおり、本発明によれば、使い勝手および離型性の双方に優れたゴム用離型剤、ならびにそれを用いたゴム用離型剤水分散液、ゴム、およびゴムの製造方法を提供することができる。本発明のゴム用離型剤およびそれを用いた本発明のゴム用離型剤水分散液は、特に、未加硫ゴムに対する密着防止剤として適するが、この用途に限定されず、どのようなゴムの離型用に用いても良い。

Claims (13)

  1. 無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、
    水100gに前記ゴム用離型剤2.0gを分散させた場合の分散液のpHが8.0を超えることを特徴とするゴム用離型剤。
  2. 前記水分散液の前記pHが9.0以上である請求項1記載のゴム用離型剤。
  3. さらに、pH緩衝剤を含む請求項1または2記載のゴム用離型剤。
  4. さらに、鉱物油を含む請求項1から3のいずれか一項に記載のゴム用離型剤。
  5. 無機粉末を含み、ゴム表面に付着させて用いるゴム用離型剤であって、
    さらに、鉱物油を含むことを特徴とするゴム用離型剤。
  6. 前記鉱物油が、パラフィン系オイルおよびナフテン系オイルの少なくとも一方を含む請求項4または5記載のゴム用離型剤。
  7. 前記無機粉末が、水膨潤性無機粉末を含む請求項1から6のいずれか一項に記載のゴム用離型剤。
  8. 前記無機粉末が、ベントナイトを含む請求項1から7のいずれか一項に記載のゴム用離型剤。
  9. 前記無機粉末が、さらに、クレー、タルク、マイカ、アルカリ土類金属炭酸塩、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種類の無機粉末を含む請求項8記載のゴム用離型剤。
  10. さらに、界面活性剤を含む請求項1から9のいずれか一項に記載のゴム用離型剤。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のゴム用離型剤を水に分散させた、ゴム用離型剤水分散液。
  12. 離型処理されたゴムであって、
    ゴムの表面に、請求項1から10のいずれか一項に記載のゴム用離型剤が付着されて離型処理されていることを特徴とするゴム。
  13. 請求項11記載のゴム用離型剤水分散液を、離型処理されていないゴムの表面に付着させ、さらに水を揮発させることにより離型処理する離型処理工程を含む、請求項12記載のゴムの製造方法。
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