JP2015105112A - 収容体 - Google Patents

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【課題】内容物注出時に外気などが入り込むことを確実に防止して再封止することが可能であるとともに、収容部内の内容物を正確に計量しつつ注出できる収容体を提供する。【解決手段】本発明の収容体は、収容部4Aに対する外圧に伴う内容物の押圧力によって注出流路を確保する栓体21,31を注出部10に有し、各栓体21,31は、対向する栓体と密着する圧接面を有する本体部22と、外方に移行するに従って薄肉厚化する薄膜部23とを備える。本体部22には、薄膜部23よりも収容部側に、内容物を貯留するための貯留部25が設けられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、シート状部材を重ねて溶着することにより内容物を収容するための収容部を形成して成る収容体に関する。
従来、例えば合成樹脂製のシート(プラスチックフイルムなど)を重ねて溶着(熱溶着)すると共に、これにスパウトと称される注出口を溶着(熱溶着)したスパウト付き収容体が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなスパウト付き収容体は、内部(収容部)に液体や半流動体などの内容物を充填し、スパウトを介して内容物が注出されるようになっており、医療分野、食品分野、日用品分野等、様々な分野で使用されている。
また、上記したスパウト付きの収容体では、内容物を取り出した後、再封止できるように、キャップのような栓体を設けることが行われている。この場合、特定の分野では、スパウトを介して内容物を取り出す際に、収容部内に外気などが入り込むのを防止したいことがある。これは、外気が入り込むことで内容物と反応し、内容物の性質が変化してしまう可能性があるためである。
そこで、例えば、特許文献2には、シート状部材の間に溶着によって互いに対向して圧接される一対の栓体からなる割り栓が開示されている。この割り栓は、収容部に対して外圧を付与すると、内容物の押圧力によって栓体同士が離間するように押し広げられ、内容物の注出流路が確保される。そして、外圧を解除すると、栓体同士が再び圧接され、注出流路を閉塞し、外気が入り込まないように構成されている。
特開平10−291549号 特開2011−73682号
上記した構成によれば、収容部に対する外圧を解除すると、前記一対の栓体の圧接面同士が密着するため、外気の流入を効果的に防止することが可能となる。
しかし、割り栓を構成する栓体は、一般的に合成樹脂によって一体形成することから、成形時における圧接面の反り、歪み、及び割り栓をシート状部材に溶着するときの反り等の影響によって圧接面同士の密着効果を維持することが難しく、外気が流入する可能性がある。
また、化粧品、薬品、食品などの内容物においては、これらの内容物を計量して注出したい場合がある。しかしながら、前述した従来のスパウト付き収容体においては、一定量の内容物を正確に計量しつつ注出するこが難しい。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、内容物注出時に外気などが入り込むことを確実に防止して再封止することが可能であるとともに、収容部内の内容物を正確に計量しつつ注出できる収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、前記注出部には、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって注出流路を確保する栓体が前記シート状部材の外面に接着され、前記栓体は、前記注出部の一方のシート状部材の表面に密着する圧接面を有する本体部と、前記本体部の縁部に一体形成され、外方に移行するに従って薄肉厚化するとともに前記一方のシート状部材の表面に密着する薄膜部と、を備えており、前記薄膜部は、前記シート状部材と弾性的に密着するように、前記本体部に対して所定角度曲がった状態で一体形成され、前記本体部には、前記薄膜部よりも収容部側に、内容物を貯留するための貯留部が形成されており、前記薄膜部は、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって前記貯留部に内容物が貯留される際に、前記シート状部材の表面との弾性的な密着状態を維持することを特徴とする。
上記した構造の収容体によれば、収容部に対して押圧力を作用させると、貯留部に内容物が所定量、貯留される。この貯留時、本体部に一体形成される薄膜部は、所定角度曲がった状態で形成されているため、シート状部材に密着した状態を維持し、貯留部内に貯留される内容物が外部へ漏れ出ることが防止される。そして、この状態で、貯留部に圧力を作用させると、貯留部内の内容物は、薄膜部を弾性力に抗して押し広げ、注出することが可能となり、貯留部に貯留された所定量の内容物が注出部から注出される。その後、貯留部に対する圧力を解除すると、薄膜部の弾性力によって密着状態となり、外気などが収容部内に流入することが防止され、内容物はシールされる。すなわち、本体部に一体形成されている薄膜部が弾性変形するため、圧接面部分に歪等が生じていても注出流路を確実に封止することが可能となる。
なお、上記した栓体は、対を成して割り栓として構成され、夫々の栓体が各シート状部材の外面に接着される構成であっても良い。また、上記した栓体については、重ねた状態のシート状部材間に介在されて溶着されていても良いし、割り栓となって、シート状部材間に介在されて溶着されていても良い。
本発明によれば、内容物注出時に外気などが入り込むことを確実に防止して再封止することが可能であるとともに、収容部内の内容物を正確に計量しつつ注出できる収容体が得られる。
本発明の一実施形態に係る収容体の全体構成を示す図。 (a)は収容体の注出部に溶着される栓体の斜視図、(b)は(a)の栓体を対にして割り栓とし、それぞれをシート状部材の外面に接着した状態の要部断面図。 (a)は割り栓を構成する栓体を表面側から見た平面図、(b)は側断面図。 割り栓を構成する栓体を裏面側から見た平面図。 割り栓を構成する栓体をシート状部材の外面に接着する場合の栓体の接着面を斜線で示す図4に対応する平面図。 割り栓が接着される前の収容体の注出部の概略平面図。 図6の注出部のシート状部材の未溶着部に割り栓の栓体を載せて栓体をシート状部材に接着した状態を示す概略平面図。 収容体の収容部に圧力を付与して内容物を注出する際の動作を説明する平面図。 栓体の天面の押圧部を指で押圧する状態を示す概略斜視図。 (a)は内容物注出前の状態を示す収容体の要部側断面図、(b)は収容体の収容部に圧力を付与して内容物を割り栓の貯留部へ移動させた状態を示す収容体の要部側断面図、(c)は栓体の天面の押圧部を指で押圧して貯留部内の内容物を外部へ押し出し注出した状態を示す収容体の要部側断面図。 (a)は本発明の第2の実施形態を示す図であり、一対のシート状部材の一方の外面に単一の栓体を接着した構造を示す要部側断面図、(b)は本発明の第3の実施形態を示す図であり、割り栓(一対の栓体)をシート状部材の内面に溶着した構造を示す要部側断面図、(c)は第4の実施形態を示す図であり、一対のシート状部材の一方の内面に単一の栓体を溶着した構造を示す要部側断面図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、割り栓の栓体をシート状部材の内面に溶着する場合の栓体の溶着面を斜線で示す平面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1から図7は本発明の第1の実施形態に係る収容体を示す図であり、図1は全体構成を示す図、図2(a)は収容体の注出部に溶着される栓体の斜視図、図2(b)は(a)の栓体を対にして割り栓とし、それぞれをシート状部材の外面に接着した状態の要部断面図、図3(a)は割り栓を構成する栓体を表面側から見た平面図、図3(b)は側断面図、図4は割り栓を構成する栓体を裏面側から見た平面図、図5は割り栓を構成する栓体をシート状部材の外面に接着する場合の栓体の接着面を斜線で示す図4に対応する平面図、図6は割り栓が接着される前の収容体の注出部の概略平面図、そして、図7は図6の注出部のシート状部材の未溶着部に割り栓の栓体を載せて栓体をシート状部材に接着した状態を示す概略平面図である。
本実施形態に係る収容体1は、例えば、図1に示すような形態で構成することができ、シート状部材3a,3bを重ね合わせ、斜線で示す部分をヒートバー等によって熱溶着することによって、その収容体本体が形成される。
シート状部材3a,3bは、柔軟性を有する合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)、例えば、溶着し易いように、ポリエチレンやポリプロピレンなどによって構成されており、公知のように、その表面側に、収容物に対するバリア性(ガスバリア性および遮光性)を高めるように、ナイロン、アルミホイルなどを積層した、いわゆる複合層で構成されることが好ましい。
上記したように、シート状部材3a,3bは、図に示す斜線領域(側縁部5,6、及び下縁部7)をヒートバーによって熱溶着することにより、液体や半流動体のような内容物が収容される収容部4Aを有する収容体本体4を形成する。この場合、本実施形態では、下縁部7に底壁8が溶着されており、自立体として構成されている。
重ね合わせたシート状部材3a,3bの一部には、収容部4Aに収容される内容物を注出するための注出部10が形成される。本実施形態の注出部10は収容体本体4の上端角部に形成されており、この部分に一対の栓体21,31で構成される割り栓20が、シート状部材3a,3bを介在した状態で配設される(各栓体は、各シート状部材の表面に接着される)。また、注出部10は、カットすることで開口する注出口10aを有している(カットラインを符号Cで示しており、注出口10aはシート状部材が未溶着となる)。すなわち、カットラインCを開口することで、注出口10aが開口し、この部分から、割り栓20を介して内容物が注出される。
なお、内容物は、収容体本体4の周囲の溶着部の一部、例えば、上縁部9の一部を未溶着にして開口9aを形成しておき、この部分から充填した後、開口9aを溶着することで収容部4Aに収容することが可能である。すなわち、シート状部材3a,3bの周囲を溶着すると共に、上端角部に割り栓20を接着し、開口9aを介して内容物を充填した後、開口9aを溶着することによって内容物入りの収容体1を製造することが可能である。また、収容部4A内に収容できる内容物としては、例えば、化粧品、薬品、あるいは、食品(特に、ケチャップやマヨネーズなどの比較的粘性がある食品)を挙げることができる。
本実施形態の収容体1は、図示のように、自立体として構成されているが、単にシート状部材3a,3bの外周縁部を溶着しただけの非自立体として構成されていても良い。また、シート状部材3a,3bの溶着する部分や、収容体本体4を構成するシート状部材3a,3bの形状、配置、注出部の位置等については、使用用途などに応じて適宜変形することができ、特に限定されることはない。
上記したように、収容体1の注出部10には、内容物を注出するための栓体(本実施形態では、一対で割り栓20を構成している)が配設される。具体的に、割り栓20は、図2〜図4に示されるように、シート状部材3a,3bの注出部の外面に、互いに対向するように接着される一対の栓体21,31によって構成されている。なお、各栓体21,31は同一形状に構成されるため、以下の説明では、おもに一方の栓体21について説明する(栓体31については、栓体21と同一の構成要素については同一の参照符号を付してある)。
栓体21は、例えば、合成樹脂によって一体形成されており、相手の栓体31側の本体部の圧接面に対し、シート状部材3a,3bを介在して対向する平坦状に形成された圧接面22aを備えた本体部22を有している。本体部22の形状は特に限定されることはないが、本実施形態では、略直方体形状(平面視した際、略矩形形状)に形成される基部22Aと、基部22Aから略半円板形状に延びる半円延在部22Bとを備えており、これらに圧接面22aが形成されている。
本体部22の縁部、より具体的には、本体部22を形成する半円延在部22Bの半円状の外周縁部には、図3(b)に示されるように、外方に移行するに従って薄肉厚化する薄膜部23が形成されている。この薄膜部23は、本体部22の肉厚に対して次第に薄肉厚化するよう形成されており、本体部22に対して所定角度だけ内側に曲がった状態で縁部の周囲に一体形成されている。このため、同一形状の栓体21,31の圧接面22a同士を、シート状部材3a,3bを介して対向(密着)させると、それぞれの薄膜部23は、互いに接近する方向に曲がっていることから、それぞれ弾性力に抗して互いが、シート状部材3a,3bを介在して密着するような状態となり、図2(b)に示されるように、圧接面22a部分のみならず、薄膜部23においても、シート状部材を介在して密着したような状態が得られる(薄膜部23は、内側に曲げられた形状となっており、接着されたシート状部材の表面に弾性的に密着することから、薄膜部23同士は、シート状部材を介在して密着したような状態が得られ、対応する部分のシート状部材同士が密着してシール効果が得られる)。
薄膜部23は、略半円形状(略円弧形状)の半円延在部22Bの縁部に沿って一体形成されることから、略180°に亘ってこのような縁部による密着領域(略円弧形状の密着領域)が得られるようになり、その頂部領域に、内容物を注出するための注出口10aが形成されるようにしている。すなわち、このような形状により、効率的に内容物の注出、及びシールが行えるように構成されている。
また、栓体21の本体部22には、薄膜部23よりも収容部側、特に本実施形態では半円延在部22Bの中央部に、収容部4Aから注出される内容物を貯留するための貯留部25が設けられる。この貯留部25は、略ドーム形状を成して所定容積(例えば、最大深さ(高さ)2.5mm)の貯留空間25aを内側に形成しており、栓体21,31同士がシート状部材を介在して対向配置される本実施形態では、栓体21,31の貯留空間25a同士が互いに対向する(図2(b)参照)ことにより、シート状部材が膨らんだ際、全体として各貯留空間25aの容積の2倍の体積(例えば、重量換算で2.5g〜3g、好ましくは5g)の内容物を計量して貯留できるようになっている。なお、貯留部25の形状および寸法を変えることにより、計量されるべき内容物の注出量(貯留量)を変えることができる。
また、本実施形態の貯留部25は、該貯留部25の容易な変形を可能にするとともに所定の曲率を有する湾曲面として形成される周辺の薄肉部27(例えば、厚さが0.4mm)と、貯留部25を押圧操作するための中央の厚肉押圧部(平面状の天面部)28とを備えており、貯留空間25aを容易に押圧変形させて、そこに貯留されている内容物に対して押圧力を作用させることが可能となっている。
前記貯留部25には、収容部4Aを押圧した際、その押圧力に伴って内容物が貯留される。この場合、前記栓体21の薄膜部23は、収容部4Aに対する外圧に伴う内容物の押圧力によって貯留部25に内容物が貯留される際、相手側の栓体31の薄膜部23との弾性的な密着状態(シート状部材を介在させた状態での密着する状態)が維持されるように、その寸法、形状等が設定されている。
さらに、本実施形態では、収容部4Aに外力が加わった際に、圧接面22a同士の密着した状態(シート状部材を介在して密着した状態)を容易に解除して注出流路が確保され易いようにするため、栓体21の圧接面22aには、収容部4A内の圧力を受けるように、基部22Aの下端で開口する凹陥状の受圧部26が形成されている。すなわち、このような受圧部26を形成しておくことで、収容部4Aに外圧(押圧力)を作用させると、受圧部26部分の開口26aを通じて、シート状部材同士が拡がり易くなり、これにより、栓体21と栓体31が離間するような作用力へと効率的且つ効果的に変換することができる。すなわち、両栓体に凹陥状の受圧部を形成しておくことで、栓体21,31の開栓応答性を高めることができると共に、貯留部への注出流路が確保され易くなる。
また、本実施形態において、本体部22には、その圧接面22aに、貯留部25に貯留された内容物が収容部4Aへ逆流するのを防止する逆流防止壁29が設けられている。特に、本実施形態において、この逆流防止壁29は、貯留部25と受圧部26とを区画する隔壁として形成されており、収容部4Aに対する外圧に伴う内容物の押圧力によって、貯留部25に内容物が貯留される際には前記押圧力によって貯留部25と受圧部26とを連通させるが、その押圧力を解除すると、貯留部25と受圧部26とを区画して、貯留部25から収容部4Aへの内容物の逆流を防止するようにしている。
以上のように構成される割り栓20の栓体21,31はそれぞれ、対応するシート状部材3a,3bの外面に、接着によって固定される。具体的には、栓体21の本体部22は、その圧接面22aの側(内面側)が、シート状部材3a,3bの一方の外面に接着される。また、シート状部材3a,3bの他方の外面には、栓体31の本体部22(圧接面22a)が、栓体21の圧接面22aと対向するように、シート状部材3a,3bを介在して接着される(図2(b)参照)。
この場合、各栓体21,31は、図5に斜線で示される接着面W(本体部22(圧接面22a)の内面の全体と一致する)が対応するシート状部材3a,3bの外面(図6の白抜きで示す部分)に接着される。この接着状態で、各栓体21,31の薄膜部23同士は、シート状部材3a,3bに接着されることなく、シート状部材3a,3bを介在して互いに弾性的に密着した状態となる(図2(b)参照)。
なお、上記のような接着は、各栓体21,31の密着状態を維持し、かつ、内容物を注出する際に、各栓体21,31が互いに離反して注出流路が生じる程度に成されていれば良い。このような接着に際しては、予め重ね合わされて互いに溶着されたシート状部材3a,3bの注出部10の部位に、栓体21,31の形状及び注出口10aの形状に対応する形状を成す未溶着部分50(図6参照)を設けておき、注出口10aを除く未溶着部分50の部位に、シート状部材の3a,3bの外側から、それぞれ各栓体21,31を載置して接着することで成される(図7参照)。
このようにすると、栓体21,31同士の位置決めも可能となり、接着作業が容易になる。また、このような接着状態では、各栓体21,31の薄膜部23の頂部領域に注出口10aを位置付けることが容易に行えるようになる。
次に、上記したように構成される収容体1の作用について、図8〜図10を参照しながら説明する。
内容物100が収容された収容体1の収容部4Aから内容物100を注出する際には、図8に示されるようにカットラインCに沿って開封する。これにより、カットラインCの部分をカットすることで、注出口10aが開口状態となる。
カットラインCに沿ってカットしたら、今度は、手で収容体1を挟圧するなどして収容部4Aに対して外圧を加えると、その外圧に伴って内容物100が押し出され、その際の押圧力により、受圧部26の開口部分のシート状部材が拡がって栓体21,31同士が離間するように押し広げられ、圧接面22a同士が対向する部分に注出流路が確保される(割り栓20が開栓する)。具体的には、外圧に伴う内容物の押圧力(収容部4A内の圧力)は、各栓体21,31の開口26aを通じて凹陥状の受圧部26に作用するため、栓体21,31が互いに拡がる方向に拡がり、圧接面22a同士を離間させて注出流路が確保される。
このようにして注出流路が確保されると、収容部4A内の内容物Cは、開放した逆流防止壁29間の隙間を通過して、貯留部25内へと流れ込む。このとき、各栓体21,31の薄膜部23は密着状態を維持しているため、貯留部25内に貯留される内容物100が注出口10aを通じて外部へ漏れ出ることが防止されるとともに、外気が収容体内に侵入することも防止される。
そして、貯留部25の内容積に対応する量の(計量された)内容物100が貯留部25内に貯留されたら、収容部4Aに対する押圧力の印加を解除する。これにより、逆流防止壁29同士が密着し、貯留部25から収容部4Aへの内容物100の逆流が防止され、貯留部25内に内容物100が保持される。その状態が図10(b)に示されている。なお、貯留部25内に内容物100が完全に充填された状態から更に収容部4Aを押圧し続けることで、薄膜部23の密着状態を解除して、収容部4Aから貯留部25を経由して内容物100を連続的に注出することも可能である。
続いて、図10(b)の貯留状態から、図9に示されるように、親指200または人差し指220などによって、貯留部25の中央の厚肉押圧部(平面状の天面部)28を押圧操作すると、互いに対向した状態(シート状部材を介在して密着した状態)にある薄膜部23(薄膜部23側の圧接面22aも)は、その押圧力によって押し広げられ、その部分にも注出流路が確保されるようになる。これにより、貯留部25により計量された所定量の内容物100が注出口10aを通じて注出することが可能となる。その状態が図8(注出経路が破線の矢印により示される)および図10(c)に示されている。
一方、貯留部25に対して加えていた外圧を解除すると、注出口10a側の圧接面22a同士が再び接近してシート状部材を介して密着した状態となり、同様に、離反していた薄膜部23同士もその弾性力によって密着するようになる。すなわち、圧接面22a同士、特に、弾性力によって、薄膜部23同士が互いに密着するような力が作用することで、外気が収容部内に入り込むことが防止される。
その後、再び注出作業を行なう場合には、前述したように収容部4Aに押圧力を印加すればよい。これにより、前回の注出作業によって収縮された状態の貯留部25は、その周辺の薄肉部27の存在に起因して容易に変形し、収容部4Aからの内容物100を容易に受け入れる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧接部22a(本体部22)の縁部に弾性的に変形可能な薄膜部23を形成しているため、各栓体21,31の成形時における圧接面の反り、歪み、及び割り栓をシート状部材に溶着するときの反り等の影響によって圧接面22a同士の密着効果が十分に維持できなくても、薄膜部23同士が、シート状部材を介在して弾性的に密着することから、シール性を確実に維持することが可能となる。
また、本実施形態では、薄膜部23よりも収容部側の本体部22に、内容物を貯留するための貯留部25が設けられるため、収容部4A内の内容物を正確に計量しつつ注出することができる。
なお、上述した実施形態では、注出部10に一対の栓体21,31から成る割り栓20がシート状部材3a,3bの外面に接着して設けられているが、栓体は、それ単体として注出部10に設けることが可能である。
図11(a)は、一方のシート状部材3aの外面に、上記した栓体21を接着した実施形態を示している。この場合、栓体21の本体部22は、その圧接面22aが、一方のシート状部材3aの外面に接着された状態で、この一方のシート状部材3aを介して他方のシート状部材3bに対して弾性的に当て付いた状態を維持しており、栓体21の薄膜部23は、この部分で、シート状部材3a,3b同士を弾性的に密着させた状態を維持している。このような構成は、特に、収容体に用いられるシート状部材3a,3bの厚さが厚い(150μm程度)とき、圧接面22aおよび薄膜部23との密着性が確保されやすくなるため適用することが可能である。
図11(b)は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、割り栓(一対の栓体)をシート状部材の内面に溶着した構造を示す要部側断面図である。この実施形態では、一方の栓体21の本体部22は、その圧接面22aと反対側の表面が一方のシート状部材3aの内面に溶着されており、かつ、他方の栓体31の本体部22についても、その圧接面22aと反対側の表面が他方のシート状部材3bの内面に溶着されている。そして、各栓体21,31の圧接面22a同士は、互いに密着した状態となっている(薄膜部23同士も、その変形した構成により、互いに弾性的に密着した状態となる)。
上記したように、栓体21,31を割り栓構造として、各栓体をシート状部材3a,3bの内面に溶着する場合、図12の斜線で示す領域W´が溶着される。この溶着領域W´は、各栓体21,31の外面(圧接面22aと反対側の表面)であり、薄膜部23の表面部分と、受圧部26に対応する表面部分については溶着しないようにし、その部分で変形し易い(栓体同士が離反し易い)ようにしている。また、溶着領域W’は、本体部22の基部22Aの部位で、本体部22からはみ出すように溶着しており、それにより、薄膜部23の端縁との間に、全周に亘って逃げ代Tを確保し、薄膜部23の変形を阻害しないようにしている。すなわち、上記したような溶着を施すことにより、受圧部26部分、及び、薄膜部23部分での変形がし易くなり、上述した収容物の押圧操作をすることで、同様な作用効果を得ることが可能となる。特に、本実施形態では、受圧部26を形成しておくことで(一方の栓体のみに形成されていても良い)、直ちに栓体同士が離間して開栓速度を高めることが可能となる。
図11(c)は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、一対のシート状部材の一方の内面に単一の栓体を溶着した構造を示す要部側断面図である。この実施形態では、栓体21の本体部22は、その圧接面22aと反対側の表面が一方のシート状部材3aの内面に溶着された状態(溶着部分は図12と同じである)で、その圧接面22aが他方のシート状部材3bと直接に密着しており、栓体21の薄膜部23は、他方のシート状部材3bの内面に弾性的に直接に密着するようになっている。このような構成によっても、図11(b)に示す割り栓構造と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態の構成に限定されることはなく、種々変形して実施することが可能である。
例えば、栓体21,31の形状については特に限定されることはなく、注出流路が効果的に生じるように、部分的に薄肉厚部を形成したり、圧接面に溝や凹部等が形成されていても良い。また、割り栓や栓体を取着する位置については、収容体の側部、上縁中央部に配設する等、適宜変形することが可能であり、これにより注出時にカットする部分についても適宜変形することが可能である。また、貯留部の大きさ、形状等についても、適宜変形することが可能であり、第1実施形態及び第3実施形態のように、割り栓構造の場合、一方の栓体のみに貯留部を形成しておいても良い。さらに、本発明の収容体は、上述した割り栓や栓体に加え、注出口10の部分に従来のような開閉可能な蓋体(開閉キャップなど)を有する各種形態のスパウトを溶着した構成でも良い。
1 収容体
3a,3b シート状部材
4A 収容部
10 注出部
20 割り栓
21,31 栓体
22 本体部
22a 圧接面
23 薄膜部
25 貯留部
26 受圧部
27 薄肉部
28 厚肉押圧部
29 逆流防止壁
100 内容物

Claims (12)

  1. シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、
    前記注出部には、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって注出流路を確保する栓体が前記シート状部材の外面に接着され、
    前記栓体は、前記注出部の一方のシート状部材の表面に密着する圧接面を有する本体部と、前記本体部の縁部に一体形成され、外方に移行するに従って薄肉厚化するとともに前記一方のシート状部材の表面に密着する薄膜部と、を備えており、
    前記薄膜部は、前記シート状部材と弾性的に密着するように、前記本体部に対して所定角度曲がった状態で一体形成され、
    前記本体部には、前記薄膜部よりも収容部側に、内容物を貯留するための貯留部が形成されており、
    前記薄膜部は、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって前記貯留部に内容物が貯留される際に、前記シート状部材の表面との弾性的な密着状態を維持することを特徴とする収容体。
  2. 前記本体部には、前記圧接面に、前記貯留部に貯留された内容物が前記収容部へ逆流するのを防止する逆流防止壁が設けられることを特徴とする請求項1に記載の収容体。
  3. 前記貯留部は、該貯留部の変形を許容する周辺の薄肉部と、前記貯留部を押圧操作するための中央の厚肉押圧部を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の収容体。
  4. 前記薄膜部は略円弧形状を成し、この略円弧形状の頂部領域に内容物を注出するための注出口が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の収容体。
  5. 前記栓体の前記圧接面には、前記収容部内の圧力を受ける凹陥状の受圧部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の収容体。
  6. 前記注出部の他方のシート状部材の表面には、前記栓体と同一構造の栓体が接着されており、
    前記それぞれのシート状部材の表面に接着される各栓体は、それぞれの圧接面及び薄膜部が、前記重ねたシート状部材を介在した状態で、互いに対向してシート状部材の表面と密着して割り栓構造となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の収容体。
  7. シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、
    前記注出部には、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって注出流路を確保する栓体が前記シート状部材間に介在され、
    前記栓体は、前記注出部の一方のシート状部材の内面と密着する圧接面を備えると共に、圧接面の反対側の面が他方のシート状部材の内面に溶着される本体部と、前記本体部の縁部に一体形成され、外方に移行するに従って薄肉厚化する薄膜部と、を有しており、
    前記薄膜部は、前記一方のシート状部材の内面と弾性的に密着するように、前記本体部に対して所定角度曲がった状態で一体形成され、
    前記本体部には、前記薄膜部よりも収容部側に、内容物を貯留するための貯留部が形成されており、
    前記薄膜部は、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって前記貯留部に内容物が貯留される際に、前記シート状部材の表面との弾性的な密着状態を維持することを特徴とする収容体。
  8. シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、
    前記注出部には、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって注出流路を確保する一対で同一構造の栓体から構成される割り栓が前記シート状部材間に介在され、
    前記割り栓を構成する各栓体は、相手方の栓体と互いに密着する圧接面を備えると共に、圧接面の反対側の面がシート状部材の内面に溶着される本体部と、前記本体部の縁部に一体形成され、外方に移行するに従って薄肉厚化する薄膜部と、を有しており、
    前記薄膜部は、他方の栓体の薄膜部と弾性的に密着するように、前記本体部に対して所定角度曲がった状態で一体形成され、
    前記本体部には、前記薄膜部よりも収容部側に、内容物を貯留するための貯留部が形成されており、
    前記各栓体の薄膜部は、前記収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって前記貯留部に内容物が貯留される際に、相手側の薄膜部との間で弾性的な密着状態を維持することを特徴とする収容体。
  9. 前記本体部には、前記圧接面に、前記貯留部に貯留された内容物が前記収容部へ逆流するのを防止する逆流防止壁が設けられることを特徴とする請求項7又は8に記載の収容体。
  10. 前記貯留部は、該貯留部の変形を許容する周辺の薄肉部と、前記貯留部を押圧操作するための中央の厚肉押圧部を具備することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の収容体。
  11. 前記薄膜部は略円弧形状を成し、この略円弧形状の頂部領域に内容物を注出するための注出口が形成されることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の収容体。
  12. 前記栓体の前記圧接面には、前記収容部内の圧力を受ける凹陥状の受圧部が形成されていることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか1項に記載の収容体。
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