JP2015104481A - 針状体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
針状体の製造方法及び製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015104481A JP2015104481A JP2013247421A JP2013247421A JP2015104481A JP 2015104481 A JP2015104481 A JP 2015104481A JP 2013247421 A JP2013247421 A JP 2013247421A JP 2013247421 A JP2013247421 A JP 2013247421A JP 2015104481 A JP2015104481 A JP 2015104481A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- intaglio
- resin layer
- peeling
- shaped body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
Description
更に、針状体の生産性を向上させる方法として、金属製の凹版を用いて作製する方法が提案されている(特許文献4参照)。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、金属製の凹版から針状体の剥離性を改善し、針状体の生産性を向上する製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
まず、金属製の凹部と樹脂層とを備える凹版を成形する。凹版の成形方法としては、適宜公知の微細加工技術を用いた凹版製造方法を用いて行って良い。また、公知の方法によって針状体原版を成形した後、針状体原版に充填材料を充填し、充填材料を針状体原版から剥離する事で、凹版を成形することも可能である。
針状体原版への充填材料は特に限定されないが、版として機能するだけの形状追従性、後述する転写加工成形における転写性、版耐久性及び剥離性を考慮した材料を選択することができる。特に版耐久性を考慮した場合は、ニッケル、銅といった金属材質を選択することができる。金属材料を充填する際には、針状体原版との形状追従性の観点から、電鋳法を選択することが望ましい。
次に、凹版に対して針状体成形材料を供給し固化して針状体を成形する。ここでは、針状体成形材料として、凹版に高分子材料の充填を行う。高分子材料は特に限定されないが、生体適合性材料である医療用シリコーン樹脂や、マルトース、ポリ乳酸、デキストラン、糖質等を用いることで、生体に適用可能な針状体を成形できる。生体適合性材料を用いれば、針状体が折れて体内に取り残された場合も、無害であるという効果を奏する。また、針状体の成形を目的とした場合には、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂等の熱可塑性高分子材料を用いても良い。また、高分子材料の充填方法は限定されないが、インプリント法、ホットエンボス法、射出成形法、押し出し成形法及びキャスティング法を好適に用いることができる。
次に、凹版から針状体を剥離し、成形された針状体を得る。剥離方法としては、物理的な剥離方法が考えられる。具体的には、SUS304やSUS440C相当のステンレス鋼、若しくはSKD11相当のダイス鋼、SKH51相当のハイス鋼等を加工して作製した剥離爪を、針状体に引っ掛けて剥離する方向に引っ張ることが考えられる。また、剥離爪が針状体に接触する箇所は、特に限定されず、針状体基板の側面であっても、基板表面、若しくは裏面であっても良い。
なお、必須ではないが、凹版の剥離性を向上させるため、凹版の成形後、針状体成形材料である高分子材料の充填前に、凹版の表面上に剥離効果を増す為の剥離層を成形しても良い。すなわち、凹版成形工程の終了後、針状体成形工程の開始前に、剥離層成形工程を実施する。但し、実際には、凹版成形工程又は針状体成形工程の一部として剥離層成形工程を実施しても良い。
以上が、本実施形態に係る針状体の製造方法の概略であるが、上記記載の例に限定されず、各工程において適用可能な他の方法であっても構わない。
まず、一辺が50mmの正方形で、厚さ2mm、シリコーン製の基板101を準備し、研削刃を回転させながら、基板101の表面深さ300μmとなるように研削加工し、図1に示す通り、長さ50mmの溝102を成形した。溝102の開口上部の幅は約418μm、深さは300μmとなった。本実施例では基板101の表面と溝102の側壁面との成す角度は110°となった。
次に、版型である針状体原版103に、25%KOH(水酸化カリウム)溶液を用いて80℃で4時間溶解処理を施し、図4に示す通り、金属版105を作製した。金属版105の表面には凹部が成形されている。金属版105の凹部の形状は、針状体原版103の凸部の形状に対応している。
なお、実際には、針状体成形材料108が樹脂層106の表面の少なくとも一部を被覆していなくても、熱プレス後に、針状体109が樹脂層106の表面の少なくとも一部を被覆している状態になれば良い。
102…溝
103…針状体原版
104…充填層
105…金属版
106…樹脂層
107…凹版
108…針状体成形材料
109…針状体
110…剥離爪
Claims (6)
- 基板の一方の面に針状部を備える針状体の製造方法であって、
前記針状部に対応した金属製の凹部と、前記凹部の外周部に樹脂材料からなる樹脂層とを備える凹版を成形する凹版成形工程と、
前記凹版の凹部に対して針状体成形材料を供給し、前記針状体成形材料が前記樹脂層の表面の少なくとも一部を被覆した状態で固化して針状体を成形する針状体成形工程と、
剥離治具で前記樹脂層の露出部分を加圧して変形させ、前記樹脂層と前記針状体との間に前記剥離治具を差し込むことにより、前記凹版から前記針状体を剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とする針状体の製造方法。 - 針状体材料として生体適合性材料を用いることを特徴とする請求項1に記載の針状体の製造方法。
- 前記針状体成形工程において、前記凹版に対して前記針状体成形材料を供給し、熱プレス法を用いて、前記針状体成形材料が前記樹脂層の表面の少なくとも一部を被覆した状態にすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の針状体の製造方法。
- 前記剥離治具は、ステンレス鋼、ダイス鋼、又はハイス鋼のいずれかを加工して作製した剥離爪を備え、
前記剥離工程において、前記樹脂層と前記針状体との間に前記剥離爪を差し込んで前記針状体に引っ掛け、前記剥離爪で前記針状体を剥離する方向に引っ張ることにより、前記凹版から前記針状体を剥離することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の針状体の製造方法。 - 前記凹版の成形後、前記凹版の凹部に対して前記針状体成形材料を供給する前に、気相処理でフッ素樹脂コーティング、又は液相処理でPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を含有する無電解めっきを行い、前記凹版の表面上に剥離層を成形する剥離層成形工程を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の針状体の製造方法。
- 基板の一方の面に針状部を備える針状体の製造装置であって、
前記針状部に対応した金属製の凹部と、前記凹部の外周部に樹脂材料からなる樹脂層とを備える凹版を成形する凹版成形装置と、
前記凹版の凹部に対して針状体成形材料を供給し、前記針状体成形材料が前記樹脂層の表面の少なくとも一部を被覆した状態で固化して針状体を成形する針状体成形装置と、
剥離治具で前記樹脂層の露出部分を加圧して変形させ、前記樹脂層と前記針状体との間に前記剥離治具を差し込むことにより、前記凹版から前記針状体を剥離する剥離装置と、を備えることを特徴とする針状体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013247421A JP6232978B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 針状体の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013247421A JP6232978B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 針状体の製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015104481A true JP2015104481A (ja) | 2015-06-08 |
JP6232978B2 JP6232978B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=53434989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013247421A Active JP6232978B2 (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | 針状体の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6232978B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3153290A1 (en) * | 2015-10-06 | 2017-04-12 | FUJIFILM Corporation | Method of manufacturing mold and method of manufacturing pattern sheet |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04216914A (ja) * | 1990-12-18 | 1992-08-07 | Canon Inc | レプリカおよびスタンパの製造方法 |
JPH0671764A (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-15 | Sekisui Chem Co Ltd | フィラメントワインディング成形用マンドレル及びフィラメントワインディング法による繊維強化樹脂成形品の製造方法 |
JP2007044893A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Dainippon Printing Co Ltd | Icカードの製造方法と仮接着用治具 |
JP2007307769A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Kitagawa Ind Co Ltd | 合成樹脂成形品のパッケージ製造方法及び合成樹脂成形品のパッケージ |
JP2010247535A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-11-04 | Kagawa Univ | マイクロニードルおよびその製造方法と金型 |
JP2012015166A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Denso Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2012153350A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置のケース体及びその製造方法 |
-
2013
- 2013-11-29 JP JP2013247421A patent/JP6232978B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04216914A (ja) * | 1990-12-18 | 1992-08-07 | Canon Inc | レプリカおよびスタンパの製造方法 |
JPH0671764A (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-15 | Sekisui Chem Co Ltd | フィラメントワインディング成形用マンドレル及びフィラメントワインディング法による繊維強化樹脂成形品の製造方法 |
JP2007044893A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Dainippon Printing Co Ltd | Icカードの製造方法と仮接着用治具 |
JP2007307769A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Kitagawa Ind Co Ltd | 合成樹脂成形品のパッケージ製造方法及び合成樹脂成形品のパッケージ |
JP2010247535A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-11-04 | Kagawa Univ | マイクロニードルおよびその製造方法と金型 |
JP2012015166A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Denso Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2012153350A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置のケース体及びその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3153290A1 (en) * | 2015-10-06 | 2017-04-12 | FUJIFILM Corporation | Method of manufacturing mold and method of manufacturing pattern sheet |
US10195768B2 (en) | 2015-10-06 | 2019-02-05 | Fujifilm Corporation | Method of manufacturing mold and method of manufacturing pattern sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6232978B2 (ja) | 2017-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5558772B2 (ja) | マイクロニードルシートのスタンパー及びその製造方法とそれを用いたマイクロニードルの製造方法 | |
CN107735143B (zh) | 微细突起器具及其制造方法 | |
JP5542404B2 (ja) | マイクロニードルスタンパーの製造方法 | |
JP5845808B2 (ja) | マイクロニードルデバイスおよびその製造方法 | |
JP2007190112A (ja) | マイクロニードル | |
CN101124072B (zh) | 形成微结构的方法和装置 | |
JP6662296B2 (ja) | 経皮投薬用針集成体及びその製造方法 | |
JP2008237673A (ja) | 針状体およびその製造方法 | |
JP5227558B2 (ja) | 針状体 | |
JP2010068840A (ja) | 針状体および針状体製造方法 | |
JP5173331B2 (ja) | 針状体チップおよびその製造方法 | |
JP6232978B2 (ja) | 針状体の製造方法及び製造装置 | |
JP5412045B2 (ja) | 針状体アレイおよびそのアレイ製造方法 | |
JP5173332B2 (ja) | マイクロニードルおよびマイクロニードル製造方法 | |
JP2009225987A (ja) | 針状体 | |
JP2015231476A (ja) | 針状体パッド | |
JP5223278B2 (ja) | マイクロニードル製造方法 | |
JP5216312B2 (ja) | 医薬物運搬用器具の製造方法 | |
JP5931130B2 (ja) | マイクロニードルアレイの製造方法及びこれに用いる射出成形用金型 | |
JP5205016B2 (ja) | 針状体、針状体製造方法 | |
JP2015100401A (ja) | 薄膜付針状体パッド、針状体パッドの製造方法 | |
JP5593355B2 (ja) | 針状体および針状体製造方法 | |
JP2009078071A (ja) | 針状体機器 | |
JP6268733B2 (ja) | 針状体の製造方法 | |
JP2009190213A (ja) | 針状体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6232978 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |