JP2007044893A - Icカードの製造方法と仮接着用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ICモジュールをICモジュール装着用凹部内に強固に固定するICカードの製造方法等を提供する。
【解決手段】 本製造方法は、(1)ICモジュール装着用凹部と同一形状を有する仮接着用治具100を準備し、該治具の凹部の第1凹部面に、所定形状に裁断した剥離紙付き接着シート4を剥離紙が第2凹部底面側に面するようにして敷きつめる工程、(2)接着シートにICモジュール2を接触させながら、ICモジュールを該治具の装着用凹部内に装填し、熱圧を加えて、ICモジュールのプリント基板面と樹脂モールド面に接着シートを仮接着する工程、(3)ICカード基体にICモジュール装着用凹部を掘削する工程、(4)接着シートを仮接着したICモジュールを、剥離紙4hを除去してから、ICモジュール装着用凹部に装填し、熱圧を加えて、ICモジュール装着用凹部内にICモジュールを本接着する工程、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はICカードの製造方法と当該製造方法に使用する仮接着用治具に関する。詳しくは、接触型ICカードの製造工程において、ICモジュールのカード基体への装着方法の改善を図った新規なICカードの製造方法とそれに使用する仮接着用治具に関する。
このような製造方法で製造されたICカードは、通常の接触型ICカードとして使用して従来品にない耐久性や優れた外観性を備える特徴がある。
したがって、本発明の技術分野は、ICカードの製造や利用に関する。
接触型ICカードの製造方法は、集積回路をICモジュール化したCOB(Chip On Board)やCOT(Chip On Tape)を、カード基体に掘削したICモジュール装着用凹部に固定することにより製造する。
このうち、COBのカード基体への装着には、従来から、液状接着剤を使用する方法と、接着シートを使用する方法と、の2種の方法により行われている。以下、その内容を概説する。
図4は、従来の液状接着剤を使用する方法を示す図である。この場合まず、図4(A)のように、カード基体10にICモジュール装着用凹部20を掘削(ミリング)する。
ICモジュール装着用凹部20は、COB2のプリント基板8部分を載置する第1凹部21と、樹脂モールド部7を納める深さ部分の第2凹部22とからなるように掘削する。エンドミルで数値制御して掘削するのが通常である。第1凹部21の開口形状は、COB2の端子板形状と同一か多少大き目(各辺とも0.1mm程度)のサイズにする。深さは、端子基板(プリント基板)の厚みに硬化後の接着剤の厚みを加えた程度の深さとする。
通常、端子基板はコーナー部が円形にされているので、第1凹部21も当該形状を有するように掘削する。第2凹部22の開口深さと大きさは、COB2の樹脂モールド部7の高さと断面形状に接着剤の厚みを加味して設定する。
次いで、図4(B)のように、この第1凹部21面と第2凹部22の底面に液状接着剤6を塗布する。液状接着剤6は過不足にならないよう予め設定した適量を塗布する。
液状接着剤6を塗布したICモジュール装着用凹部20内に、COB2を装填し(図4(C))、熱圧をかけてカード基体10に本接着する(図4(D))。
図5は、従来の接着シートを使用する方法を示す図である。まず、図5(A)のように、カード基体10にICモジュール装着用凹部20を掘削(ミリング)する。これは、上記の場合と同様である。次いで、図5(B)のように、この第1凹部21面と平行平面になるように接着シート4を挿入し、ヒーターブロック9で熱圧して第1凹部21面に仮接着する。ヒーターブロック9はヒーター9hを内蔵し平坦な接触底面を有するので、接着シート4を第1凹部21面に強固に接着させる。この際、接着シート4のヒーターブロック9側には剥離紙4hが付いている状態にする。次に、一旦、ヒーターブロック9を上昇して、この剥離紙4hだけを除去し、接着シート4が仮接着しているICモジュール装着用凹部20内に、COB2を装填する(図5(C))。COB2表面から再びヒーターブロック9により熱圧をかけて、COB2をカード基体10に本接着する(図5(D))。
しかし、前者の液状接着剤6を使用する方法では、液状接着剤6の硬化が速いため、作業上問題が生じる場合があった。また、後者の接着シート4を使用する方法では、作業上の問題はないが、ICモジュール装着用凹部20を掘削したカード基体10に、仮接着、本接着の2回にわたって、カード基体に熱圧をかけることになる。したがって、十分な接着強度を得るために本接着条件を強く(温度を高く、圧力を強く、時間を長く)すると、カード基体の軟化点が低いため、ICカードの裏面Y部分(図5(D))が変形したり、凹凸形状(いわゆる「ナメ」という状態)になったりし見た目の外観性が低下する問題があった。単に外観に限らず熱履歴によりカード基体が劣化することも考えられる。
そのため、本接着条件を弱くすると、COB2と接着シート4との接着力が十分に得られない問題が生じる。また他方、COB2はプリント基板が厚くて硬いため、ICカードに曲げ応力がかかるとCOB2が剥離してしまう問題点も従前から指摘されている。
COB2の剥離を防止するため、ICモジュール装着用凹部の周囲に、応力緩和溝18を設け、曲げ負荷が加わってもCOBに直接応力が及ばないようにする対策を講じることもできる。しかし、そのようにすると、COB2と第1凹部21面との接着面積が減少するため、その効果にも限界があるという問題があった。
図6は、応力緩和溝を有するICモジュール装着用凹部を示す平面図である。図6のように、ICモジュール装着用凹部20の第1凹部21の縁辺に沿って、応力緩和溝18を掘削する場合は、ICカードに曲げ応力が加わった場合でも、曲げ応力による変形を応力緩和溝18が吸収するので、結果的に曲げ応力はICモジュールに及ばず、剥離防止効果に寄与できる。しかし、この場合は応力緩和溝18の溝幅に相当する分だけ、COBのプリント基板8との接着面積が減少するので、接着強度が低下することになる。
したがって、本発明は、上記従来方法によらないICモジュール装着方法により、ICモジュール剥離強度の高いICカードを提供しようとするものである。
本願のように仮接着用治具を使用するICモジュールの装着方法や仮接着用治具に関して先行特許文献等を見出すことはできないが、接着剤を使用するICモジュールの装着方法に関しては、特許文献1がある。また、接着テープを使用する例には、特許文献2がある。なお、ICモジュール装着用凹部の周囲に応力緩和用の溝を設ける先行技術には、特許文献3、特許文献4、特許文献5等がある。
特開2002−133385号公報 特開2004−13649号公報 特開平9−30170号公報 特開平11−34554号公報 特開平11−34555号公報
ICカード用ICモジュールをICカードに装着するためには、前記のように液状接着剤を使用する場合や接着シートを使用する場合等があるが、いずれも十分な接着強度が得られない問題がある。また、応力緩和溝を設けてICモジュールに外力が及ばないようにする方法も行われるが、応力緩和溝を掘削すると、ICモジュールとの接着面積が狭小になり、十分な接着強度が得られなくなる問題がある。
そこで、本発明は、従来技術の種々の問題点を解消すべく研究して、高度のICモジュール接着強度が得られる新規なICカード製造方法にかかる発明を完成するに至ったものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、以下の(1)〜(4)の工程を有するICカードの製造方法、にある。
(1)ICカードのICモジュール装着用凹部と同一深さと開口形状の凹部を有するICモジュールへの接着シート仮接着用治具を準備し、当該仮接着用治具の凹部の第1凹部面に、所定形状に裁断した剥離紙付き接着シートを当該剥離紙が第2凹部底面側に面するようにして敷きつめる工程、(2)仮接着用治具の凹部内の上記剥離紙付き接着シートにICモジュールの樹脂モールド面を接触させながら、ICモジュールを該凹部内に装填し、その後、熱圧を加えて、ICモジュールのプリント基板面と樹脂モールド面に接着シートを仮接着する工程、(3)ICカードのカード基体にICモジュール装着用凹部を掘削する工程、(4)接着シートを仮接着した上記ICモジュールを、接着シートの剥離紙を剥離してから、前記(3)の工程で掘削したICカードのICモジュール装着用凹部に装填し、その後、熱圧を加えて、ICモジュール装着用凹部内にICモジュールを本接着する工程、
上記課題を解決する本発明の要旨の第2は、ICカード用のICモジュールをカード基体のICモジュール装着用凹部に装着する際に、ICモジュールのプリント基板面と樹脂モールド面に接着シートを仮接着するための治具であって、ICカードのICモジュール装着用凹部と同一深さと開口形状を有する金属型からなることを特徴とする接着シートの仮接着用治具、にある。
上記において、接着シートの仮接着用治具は材質がステンレスからなる、ようにすれば、耐久性の高いものとすることができる。
本発明によるICカードの製造方法では、ICモジュールのプリント基板に対する接着シートの仮接着を仮接着用治具を用いて行うので、従来の製造方法のように、ICカード基体が仮接着と本接着の2回にわたる熱処理を受けることがなくなる。そのため、熱処理が複数回行われることに基づく、ICモジュール装着部裏面のICカード基体の変形を防止でき、ICカードの外観性を向上させることができる。
本発明の接着シートの仮接着用治具は、ICカード基体のICモジュール装着用凹部と同一深さと開口形状を有する金属型からなるので、繰り返し使用が可能であり、接着シートをICモジュールに対して強固に接着させることができる。
図1は、本発明のICカードの製造方法の仮接着工程を示す図、図2は、同ICモジュールの装着工程を示す図、図3は、本発明の仮接着用治具を示す図、である。
まず、仮接着用治具から説明することとする。なお、以下は、COBをICカード用ICモジュールの例として説明する。
図3は、本発明の仮接着用治具を示す図であって、図3(A)は平面図、図3(B)は断面図、である。仮接着用治具100は、COB2を装着するICカードのICモジュール装着用凹部20と同一深さと開口形状を有している。同一深さと開口形状とは、ICモジュール装着用凹部の第1凹部、第2凹部のそれぞれの開口の大きさと深さが、実質的に同一であることを意味する。ただし、前記した応力緩和溝18や製造するICカードが非接触通信機能を有する複合カードである場合に、カード基体内のアンテナコイルと接続するための接続用凹孔までの再現を必要としない。接着シート4とCOB2間の接着のみを目的とする治具だからであり、寧ろCOBのプリント基板と接触する平行平面よりも深くなる第1凹部の詳細構造は再現しない方が、仮接着強度を高めることができる。
仮接着用治具100は、図3(A)のような平面外観を有する。単一のICモジュール接着用凹部の形状を有する仮接着用治具100を示しているが、量産性を考慮して複数の凹部120の形状が配列しているものを使用するのが通常である。ICモジュール装着用凹部の形状は、COB2の形状やICカードの機能等により変化するので、それらの状況により異なる仮接着用治具100を準備することが必要となる。
仮接着用治具100の第1凹部121の開口寸法は、COBの端子板(プリント基板)サイズと同等にする。ただし、0.1mm〜0.2mm程度は縦横寸法ともCOB寸法よりも大きくするのが好ましい。仮接着であり、COBの着脱を容易にするためである。
第2凹部122の開口寸法は、接着シートの剥離紙の厚み(65μm程度)を考慮して、ICカード基体の開口よりも僅か(65μm程度)に大きくしてもよい。
図3(B)は断面図であるが、仮接着用治具100の凹部の掘削深さは、第1凹部121、第2凹部122共に、ICカード基体のICモジュール装着用凹部と同一深さにしてよい。仮接着の場合、剥離紙が付いている状態であるが、剥離紙の厚み分はヒーターブロックの圧着の度合いで調整できるからである。
仮接着用治具100の材質は、耐久性と耐熱性が必要とされることから、ステンレスや真鍮等の金属材料を使用する。射出成型等の金型用金属材料であってもよい。金属材料の厚みは、ICモジュールの厚みが600μm程度であるから最低限1mmは必要であるが、数mmもあれば十分である。
仮接着用治具100の製造は、エンドミルを使用して、ICカードのICモジュール装着用凹部と同様にして掘削(ミリング)して製造できる。金属材料110を使用することにより、ICカード基体に対するよりも高い温度を適用することができ、COBに対する接着シートの仮接着強度を高めることができる。
次に、図1、図2を参照して本発明のICカードの製造方法について説明する。
最初に仮接着用治具100を利用して、COBに対して接着シートの仮接着を行う。 まず、図1(A)のように、接着シートの仮接着用治具100を準備し、所定サイズに打ち抜き等して切断した接着シート4を仮接着用治具100の第1凹部121面に載置する(図1(B))。接着シート4の大きさは、第1凹部121の略矩形状サイズと同一にすればよい。図1では、厚み方向の寸法が拡大図示されているが、実際のCOB2は、端子基板の10mm〜15mm程度の幅または長さに対して、厚みは最大600μm程度であるから、凹部120内に押し込んでも接着シート4に皺が生じるようなことはない。
図1(B)の右側の円内に拡大して図示するように、この状態では接着シート4の剥離紙4hは第2凹部122の底面側に向くようにされている。
次に、図1(C)のように、接着シート4面にCOB2をあてがい、さらにCOB2の上面にヒーターブロック9をあてがって、COB2の樹脂モールド部7の接着シート4が第2凹部122の底面に接触するまで押圧する。そして、その後、ヒーターブロック9を加熱し(110°C程度)、軽い圧も加えて、接着シート4と樹脂モールド部7の底面、および接着シート4とCOB2のプリント基板8面間を仮接着する(図1(D))。
仮接着が終了した段階で、COB2を仮接着用治具100から抜き取りすれば、接着シート4はCOB2に密着した状態になっている(図1(E))。
別途の工程で、ICカード基体10に対してICモジュール装着用凹部20の掘削を行う(図2(A))。ICモジュール装着用凹部20は、COB2のプリント基板8を載置する第1凹部21とその第1凹部21内をさらに深く掘削した第2凹部22とから構成されている。ICカード基体10は、コアシート101,102とオーバーシート103,104を積層し、熱プレスして一体にした構成のもの等が使用される。
図2(A)において、破線で示す応力緩和溝18を設ける場合は、第1凹部21の縁辺に形成する。応力緩和溝18は0.3mm〜1.2mm程度の幅とする。応力緩和溝18は、前述した先行特許文献にも記載されているが、ICカード基体に加わる曲げ応力を吸収して、ICモジュールの剥離や変形を防止しようとするものである。したがって、必須の構成ではない。
次に、図2(B)のように、ICモジュール装着用凹部20に接着シート4を仮接着したCOB2を装填して本接着を行う。この段階では、接着シート4の剥離紙4hは全て除去する。図示していないが、本接着の際にもヒーターブロック9を使用する。図2(C)は、ICモジュール装着用凹部20にCOB2を装着した後の状態である。
以上のような工程でCOB2をカード基体10に装着する場合は、カード基体が、熱圧工程を2回受けることがないので、ICカード1のCOB裏面(図2(C)において、Y部分)が変形したり凹凸形状(「ナメ」状態)が生じることはない。
なお、COB2の場合は、樹脂モールド部7を矩形状の枠で囲ってから樹脂を流し込むトランスファーモールド方式で行うので、COB2の樹脂モールド部7は薄い立方体形状をしている。したがって、COB2も立方体形状に切削(ミリング)したICモジュール装着用凹部20内に正しく納まる状態になる。
一方、COTの場合は、樹脂モールド部がなだらかに盛り上がった偏平形状をしている。以上のような状況から、本発明のICカードの製造方法は、COB2を装着するICカードに適した製造方法と考えられるが、特許請求の範囲ではICモジュールと表現するように、COTを使う場合を特に除外するものでもない。
なお、ICカード基体10の製造は前記のように、2枚の白色のコアシート101,102と透明オーバーシート103,104を積層して熱圧をかけて一体にする。接触と非接触を兼ねる複合カードの場合は、コアシート101にアンテナコイルとアンテナ接続用端子を形成し、このコアシート(アンテナシート)101とコアシート102、オーバーシート103,104を積層して熱圧をかけて一体にする。カード基材が塩化ビニルと違って熱融着性でない材料の場合は、接着剤や接着シートを併用して接着する場合もある。これらの工程は多面付けの大判工程で行い、ICモジュールの装着は、個々のカードサイズに打ち抜いた後に行う。以下、具体的な実施例に基づいて説明する。
<接着シートの仮接着用治具の製造>
材料として、厚み5mmのステンレス板(SUS304)を使用し、仮接着用の凹部120を数値制御したエンドミルにより掘削し、仮接着用治具100を製造した。
仮接着用治具100の凹部120の第1凹部121が、大きさ13.1mm×11.9mm、深さ230μmとなるように掘削し、その中心部分に第2凹部122を、大きさ 8.1mm×8.1mmで、深さ(ステンレス板表面からの全体深さ)が620μmになるように掘削した。
<COBに対する接着シートの仮接着>
一方、COB2として、プリント基板8が厚み110μmのガラスエポキシ材料であり、厚み35μmの表面側銅箔と背面側銅箔を積層したものを使用した。プリント基板全体の大きさは、13.0mm×11.8mmのものである。樹脂モールド部7は薄い矩形状立方体になっており、断面サイズが8.0mm×8.0mm、プリント基板8の厚みを含めない樹脂モールド部7の高さが、600μmのものを使用した。なお、樹脂モールド部7は、ICチップ3やワイヤボンディング部を黒色エポキシ樹脂でトランスファーモールドしたものである。
接着シート4として、ホットメルト性ポリエステル系樹脂からなり、接着剤層4nの厚みが50μmの接着シートを使用した。なお、接着剤層4nの片面は、厚み65μmの剥離紙4hで保護されているものである。
先に製造した仮接着用治具100の第1凹部121面に、上記接着シート4を前記プリント基板8の全体の大きさと同一形状に打ち抜きして載置した。なお、接着シート4には剥離紙4hが付いた状態とし第1凹部121面に接するようにした。
この接着シート4面を載置した状態の凹部120内に前記COB2を装填し、さらに、COB2のプリント基板サイズと略同一底面形状のヒーターブロック9を端子板面にあてがい、COB2の端子板表面が仮接着用治具100の表面と略均一平面になるまで押圧した。その後、ヒーターブロック9により軽い熱圧を加えて(110°C、8×105 Pa、時間1.0秒)、COB2に対する接着シート4の仮接着を行った。なお、ヒーター9hはさらに加熱できるが、接着シート4の溶融温度を考慮すると、110°C以上とする必要は特にはない。仮接着後、COB2を仮接着用治具100の凹部120から抜き取りした。
<カード基体の準備>
カード基体10として、厚み360μmの2枚の白色硬質塩化ビニールからなるコアシート101,102を密着し、その両側に厚み50μmの透明塩化ビニールシートをオーバーシート103,104として積層し、熱圧をかけて一体にしたものを使用した。
プレス後は多少圧縮されるので、カード基体10の全体厚みは、800μm〜810μm程度となった。
<ICモジュールの装着>
ICモジュール装着用凹部20の第1凹部21を、大きさ13.0mm×11.8mm、深さ(カード基体表面からの深さ)230μmとなるように掘削し、その中心部分に第2凹部22を、大きさ8.1mm×8.1mmで、深さ(カード基体表面からの全体深さ)が620μmになるように掘削した。
上記のICモジュール装着用凹部20内に、先に接着シート4を仮接着したCOB2を装填した。この際、接着シート4の剥離紙4hは全て剥離した。ヒーターブロック9により軽い熱圧を加えて(160°C、8×105 Pa、時間1.0秒)、COB2をICモジュール装着用凹部20内に装着した。
上記により製造したICカードは、COB2装着部の裏面にカード基体の変形や凹凸が生じることはなかった。また、接触型ICカードの耐久性試験を、ISO7816−1に基づく「曲げ試験(合計1000回の動的曲げ試験)」により行った。
その結果、10枚の試験品において全数剥離を生じることは無かった。
上記の実施例においては、COBを使用する接触型ICカードについて記載しているが、本発明はCOBの使用に限定されないこと、また、接触型非接触型両用ICカード(複合ICカード)にも適用できることは、当業者には自明のことである。
本発明のICカードの製造方法の仮接着工程を示す図である。 同ICモジュールの装着工程を示す図である。 本発明の仮接着用治具を示す図である。 従来の液状接着剤を使用する方法を示す図である。 従来の接着シートを使用する方法を示す図である。 応力緩和溝を有するICモジュール装着用凹部を示す平面図である。
符号の説明
1 ICカード
2 COB、ICモジュール
3 ICチップ
4 接着シート
6 液状接着剤
7 樹脂モールド部
8 プリント基板
9 ヒーターブロック
10 カード基体
18 応力緩和溝
20 ICモジュール装着用凹部
21 第1凹部
22 第2凹部
100 接着シートの仮接着治具

Claims (3)

  1. 以下の(1)〜(4)の工程を有するICカードの製造方法。
    (1)ICカードのICモジュール装着用凹部と同一深さと開口形状の凹部を有するICモジュールへの接着シート仮接着用治具を準備し、当該仮接着用治具の凹部の第1凹部面に、所定形状に裁断した剥離紙付き接着シートを当該剥離紙が第2凹部底面側に面するようにして敷きつめる工程、
    (2)仮接着用治具の凹部内の上記剥離紙付き接着シートにICモジュールの樹脂モールド面を接触させながら、ICモジュールを該凹部内に装填し、その後、熱圧を加えて、ICモジュールのプリント基板面と樹脂モールド面に接着シートを仮接着する工程、
    (3)ICカードのカード基体にICモジュール装着用凹部を掘削する工程、
    (4)接着シートを仮接着した上記ICモジュールを、接着シートの剥離紙を剥離してから、前記(3)の工程で掘削したICカードのICモジュール装着用凹部に装填し、その後、熱圧を加えて、ICモジュール装着用凹部内にICモジュールを本接着する工程、
  2. ICカード用のICモジュールをカード基体のICモジュール装着用凹部に装着する際に、ICモジュールのプリント基板面と樹脂モールド面に接着シートを仮接着するための治具であって、ICカードのICモジュール装着用凹部と同一深さと開口形状を有する金属型からなることを特徴とする仮接着用治具。
  3. 材質がステンレスからなることを特徴とする請求項2記載の仮接着用治具。
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