JP2015104220A - 電力変換装置 - Google Patents

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【課題】スイッチング素子の長寿命化を図ることのできる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1は、上段IGBT22hu,22hv,22hwと下段IGBT22lu,22lv,22lwとからなるインバータ回路11と、ゲート信号S_gを出力するマイコン12と、電源線Lpu,Lplの途中に設けられた平滑コンデンサ25とを備える。マイコン12は、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luをともにオン状態とすることにより平滑コンデンサ25に蓄積された電荷を放電する。そして、マイコン12は、平滑コンデンサ25を放電する際に、接続点電圧V_mがコンデンサ電圧V_cの1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるとともに、貫通電流が所定電流範囲の値になるように、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印可する各ゲート電圧を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、IGBT等の複数のスイッチング素子を有するインバータ回路と、インバータ回路の作動を制御する制御回路とを備えた電力変換装置がある。詳しくは、インバータ回路は、高電位側に接続される上段スイッチング素子及び低電位側に接続される下段スイッチング素子の直列回路からなるアームを基本単位とし、複数のアームを並列に接続することにより構成されている。そして、制御回路は、各スイッチング素子に印加するゲート電圧を制御するゲート信号を出力し、各スイッチング素子がゲート信号に応じてオンオフすることで、駆動電源から供給される電力を変換してモータ等の負荷に供給する。
また、こうした電力変換装置には、駆動電源とインバータ回路とを接続する電源線(電力供給経路)の途中に平滑コンデンサが設けられるとともに、平滑コンデンサよりも駆動電源側にはリレー等の開閉器が設けられている。
ここで、安全性等の観点から、例えば運転者によりイグニッションスイッチがオフ状態とされた後には、開閉器をオフ状態とするとともに、平滑コンデンサに電荷が略蓄えられていない状態とする必要がある。例えば特許文献1には、各アームのいずれか1つを構成する両スイッチング素子(上段スイッチング素子及び下段スイッチング素子の双方)をともにオン状態とすることで、平滑コンデンサに蓄積された電荷を該アームに貫通電流として流して放電する技術が開示されている。
特開2013−110807号公報
ところで、製造上のばらつき等に起因して、スイッチング素子に印加されるゲート電圧が同じ場合であっても、スイッチング素子毎にそのオン抵抗がばらつくことがある。その結果、平滑コンデンサを放電する際において、上段スイッチング素子で生じる電圧降下の大きさと下段スイッチング素子で生じる電圧降下の大きさとが異なる。つまり、平滑コンデンサの放電に伴う上段スイッチング素子での発熱量と下段スイッチング素子での発熱量とが異なる。そのため、オン抵抗の大きな方のスイッチング素子での発熱量が多くなり、該スイッチング素子が過熱し易くなって寿命の低下等を招く虞がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、スイッチング素子の長寿命化を図ることのできる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決する電力変換装置は、高電位側に接続される上段スイッチング素子及び低電位側に接続される下段スイッチング素子の直列回路からなる複数のアームを並列に接続してなるインバータ回路と、前記各スイッチング素子に印加するゲート電圧を制御する制御回路と、前記インバータ回路と駆動電源とを接続する電力供給経路の途中に設けられた平滑コンデンサとを備え、前記制御回路は、前記各アームのいずれか1つを構成する前記上段及び下段スイッチング素子をともにオン状態とすることにより前記平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電するものであって、前記平滑コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出器と、前記上段スイッチング素子と前記下段スイッチング素子との間の接続点の電圧を検出する接続点電圧検出器とを備え、前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記接続点電圧検出器により検出される接続点電圧が前記コンデンサ電圧検出器により検出されるコンデンサ電圧の1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように、前記上段及び下段スイッチング素子に印可する各ゲート電圧を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、接続点電圧がコンデンサ電圧の1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように上段及び下段スイッチング素子に印加する各ゲート電圧が制御されるため、上段スイッチング素子で生じる電圧降下の大きさと下段スイッチング素子で生じる電圧降下の大きさとを近づけることができる。つまり、平滑コンデンサを放電する際において、上段スイッチング素子での発熱量と下段スイッチング素子での発熱量とを近づけることができる。これにより、平滑コンデンサの放電に伴う発熱がアームを構成するいずれか一方のスイッチング素子に偏ることを抑制でき、スイッチング素子の長寿命化を図ることができる。
上記電力変換装置において、前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記接続点電圧が前記所定電圧範囲の下限電圧よりも低い場合には、前記下段スイッチング素子に印加するゲート電圧を下げ、前記接続点電圧が前記所定電圧範囲の上限電圧よりも高い場合には、前記上段スイッチング素子に印加するゲート電圧を下げることが好ましい。
上記構成によれば、接続点電圧を所定電圧範囲内の値にしようとする際に、貫通電流が小さくなるように上段及び下段スイッチング素子に印加する各ゲート電圧が制御されるため、過大な貫通電流がアームに流れることを抑制できる。
上記電力変換装置において、前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記上段及び下段スイッチング素子がともにオン状態とされたアームに流れる貫通電流を前記コンデンサ電圧の時間変化に基づいて推定し、前記貫通電流に基づいて前記上段及び下段スイッチング素子に印可する各ゲート電圧を制御することが好ましい。
ここで、平滑コンデンサを放電する際に、上段及び下段スイッチング素子に印加する各ゲート電圧を高めに設定すると、過大な貫通電流がアームに流れて各スイッチング素子が過熱し易くなる。そこで、平滑コンデンサを放電する際に上段及び下段スイッチング素子に印加するゲート電圧を低めに設定することが考えられるが、上記のようにスイッチング素子毎にオン抵抗がばらつくことがあるため、各ゲート電圧を低めに設定して平滑コンデンサを放電する場合には、放電完了までに長時間を要する虞がある。
この点、上記構成によれば、貫通電流に基づいてゲート電圧を制御するため、スイッチング素子の過熱を抑制しつつ、速やかに平滑コンデンサを放電することが可能になる。また、上記構成では、コンデンサ電圧の時間変化に基づいて貫通電流を推定するため、例えばスイッチング素子として貫通電流を検出するためのセンス素子を有するものを用いなくてもよくなり、コストの低減等を図ることができる。
本発明によれば、スイッチング素子の長寿命化を図ることができる。
電力変換装置及びその周辺構成を示すブロック図。 マイコンによる放電制御の処理手順を示すフローチャート。
以下、電力変換装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載され、駆動電源(バッテリ)3から供給される直流電力を交流電力に変換して走行駆動源となる負荷としてのモータ4に供給するものである。なお、本実施形態の駆動電源3には、例えば定格電圧が200Vのものが用いられている。また、本実施形態のモータ4には、三相(U,V,W)の交流電力の供給により作動するブラシレスモータが採用されている。
同図に示すように、電力変換装置1は、駆動電源3から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路11と、インバータ回路11の作動を制御する制御回路としてのマイコン12とを備えている。
詳しくは、インバータ回路11は、アーム(スイッチングアーム)21u,21v,21wを各相に対応して並列に接続してなる三相インバータとして構成されている。アーム21uは、上段IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ)22huと下段IGBT22luとを直列に接続してなる。アーム21vは、上段IGBT22hvと下段IGBT22lvとを直列に接続してなる。アーム21wは、上段IGBT22hwと下段IGBT22lwとを直列に接続してなる。そして、上段IGBT22huと下段IGBT22lu、上段IGBT22hvと下段IGBT22lv、上段IGBT22hwと下段IGBT22lwの各接続点23u,23v,23wはそれぞれモータ4の各相のモータコイル24u,24v,24wに接続されている。
上段IGBT22hu,22hv,22hwの各コレクタ端子は、電源線Lpuを介して駆動電源3の高電位側に接続されるとともに、下段IGBT22lu,22lv,22lwのエミッタ端子は、電源線Lplを介して駆動電源3の低電位側に接続されている。つまり、本実施形態では、上段IGBT22hu,22hv,22hwが上段スイッチング素子に相当し、下段IGBT22lu,22lv,22lwが下段スイッチング素子に相当する。電源線Lpu,Lplの途中には、電流の平滑化を目的とした平滑コンデンサ25が駆動電源3と並列に接続されている。また、電源線Lpuの途中における平滑コンデンサ25よりも駆動電源3側には、機械式リレーやFET(電界効果型トランジスタ)等からなる開閉器としての駆動リレー26が設けられている。そして、インバータ回路11は、駆動リレー26がオン状態となって電源線Lpuが導通することにより、駆動電源3の電源電圧に基づく交流電力をモータ4に供給することが可能となる。
マイコン12は、電源線Lcを介して制御電源(バッテリ)31に接続されている。なお、本実施形態の制御電源31には、例えば定格電圧が12Vのものが用いられている。電源線Lcの途中には、機械式リレーやFET等からなる制御リレー32が設けられている。制御リレー32は、車両のイグニッションスイッチ(IG)がオン状態である旨のIG信号S_igが入力された場合にオン状態となり、IGがオフ状態である旨のIG信号S_igが入力された場合にオフ状態となる。そして、マイコン12は、制御リレー32がオン状態となって電源線Lcが導通することにより作動する。
マイコン12には、アクセルペダル(図示略)の踏み込み量を示すアクセル開度や車速等の車両信号S_carが所定のサンプリング周期毎に入力される。また、マイコン12には、モータ4に設けられた回転角センサ33から該モータ4の回転角θmが所定のサンプリング周期毎に入力される。さらに、マイコン12には、インバータ回路11の接続点23u,23v,23wとモータ4との間の給電線に設けられた相電流センサ34u,34v,34wからモータ4の各相電流値Iu,Iv,Iwが所定のサンプリング周期毎に入力される。そして、マイコン12は、入力される各状態量に基づいてモータ4に供給する電流の目標値を演算し、該目標電流がモータ4に供給されるように上段IGBT22hu,22hv,22hw及び下段IGBT22lu,22lv,22lwのゲート電圧(ゲート−エミッタ間の電圧)を制御するゲート信号(制御信号)S_gを出力する。
本実施形態のゲート信号S_gは、マイコン12は、上段IGBT22hu,22hv,22hw及び下段IGBT22lu,22lv,22lwのそれぞれに対応したゲート信号S_ghu,S_glu,S_ghv,S_glv,S_ghw,S_glwからなり、それぞれPWM(パルス幅変調)制御された電圧信号となっている。そして、各ゲート信号S_ghu,S_glu,S_ghv,S_glv,S_ghw,S_glwは、プリドライバ(図示略)によってゲート閾値電圧に応じた電圧に増幅されてから対応する上段IGBT22hu,22hv,22hw及び下段IGBT22lu,22lv,22lwの各ゲート端子に印加される。なお、ゲート閾値電圧は、IGBT(のコレクタ−エミッタ間)に電流が流れ始めるゲート電圧である。これにより、ゲート信号S_gに応答して上段IGBT22hu,22hv,22hw及び下段IGBT22lu,22lv,22lwがオンオフし、各相のモータコイル24u,24v,24wへの通電パターンが切り替わることにより、駆動電源3の直流電力が三相の交流電力に変換され、モータ4へと出力される。
また、マイコン12にはIG信号S_igが入力される。そして、マイコン12は、IGがオン状態である旨のIG信号S_igが入力された場合には、駆動リレー26がオン状態となるようなリレー信号S_rlを出力し、IGがオフ状態である旨のIG信号S_igが入力された場合には、駆動リレー26がオフ状態となるようなリレー信号S_rlを出力する。
(放電制御)
マイコン12は、例えば運転者等によりIGがオフ状態にされると、駆動リレー26をオフ状態にしてから、アーム21u,21v,21wのいずれか1つ(本実施形態では、U相のアーム21u)を構成する両IGBTをともにオン状態とすることで、平滑コンデンサ25の放電を行う。具体的には、マイコン12は、アーム21uを構成する上段IGBT22hu及び下段IGBT22luをともにオフ状態とすることで、平滑コンデンサ25に蓄積された電荷をアーム21uに貫通電流I_shとして流して該平滑コンデンサ25の放電を行う。このとき、マイコン12は、上段IGBT22huに生じる電圧降下(コレクタ−エミッタ間の電圧)と、下段IGBT22luに生じる電圧降下(コレクタ−エミッタ間の電圧)とが互いに近い値になるとともに、貫通電流I_shが所定電流範囲の値になるように、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luの各ゲート電圧を制御する。
詳しくは、電源線Lpuには、該電源線Lpuの電圧、すなわち駆動リレー26をオフ状態とした後における平滑コンデンサ25の電圧(コンデンサ電圧V_c)を検出するコンデンサ電圧検出器としての電圧センサ35が設けられている。また、上段IGBT22huと下段IGBT22luとの間には、接続点23uの電圧(接続点電圧V_m)を検出する接続点電圧検出器としての電圧センサ36が設けられている。なお、本実施形態の電圧センサ35,36には、複数の分圧抵抗を直列に接続してなる周知の構成がそれぞれ採用されており、電源線Lplの電圧を参照電圧としている。
マイコン12には、電圧センサ35,36からそれぞれコンデンサ電圧V_c及び接続点電圧V_mが所定のサンプリング周期毎に入力される。そして、マイコン12は、接続点電圧V_mがコンデンサ電圧V_cの1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに出力するゲート信号S_ghu,S_gluに示される電圧(上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加されるゲート電圧)を制御する。なお、本実施形態の所定電圧範囲の上限電圧V_thhは、コンデンサ電圧V_cの1/2に所定の上限係数(例えば、1.2程度)を乗算した値であり、下限電圧V_thlは、コンデンサ電圧V_cの1/2に所定の下限係数(例えば、0.8程度)を乗算した値である。
より詳しくは、マイコン12は、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも低い場合には、下段IGBT22luに印加するゲート電圧を下げることにより、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも低くなるようにする。一方、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも高い場合には、上段IGBT22huに印加するゲート電圧を下げることにより、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも低くなるようにする。なお、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加するゲート電圧を下げることにより、一時的に貫通電流I_shが所定電流範囲から外れる場合であっても、接続点電圧V_mが所定電圧範囲内の値になることを優先する。
また、マイコン12は、コンデンサ電圧V_cの時間変化に基づいて貫通電流I_shを推定(演算)し、推定した貫通電流I_shが所定電流範囲の値になるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに出力するゲート信号S_ghu,S_gluに示される電圧を制御する。
より詳しくは、コンデンサ電圧V_cの今回値(最新値)と前回値との差分(ΔVc)に対して、予めメモリ(図示略)に記憶された平滑コンデンサ25の静電容量(C)を乗算することで、平滑コンデンサ25から放電された電荷(ΔQ=C×ΔVc)を演算する。そして、演算された電荷をサンプリング周期(ΔT)で除算することにより、貫通電流I_sh(=ΔQ/ΔT)を推定する。なお、本実施形態のマイコン12は、放電開始時において、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのゲート端子に対して、ゲート閾値電圧よりもやや小さな初期電圧を印可する。そして、マイコン12は、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに初期電圧を印加した状態から徐々に印加するゲート電圧を同じ割合で上げていき、推定される貫通電流I_shが所定電流範囲の下限電流I_thlを超えた場合に、貫通電流I_shが上限電流I_thhを未だ超えておらず、所定電流範囲の値となった判定する。なお、所定電流範囲の上限電流は、IGBTの定格電流よりも小さな値に設定され、所定電流範囲の下限電流は、平滑コンデンサ25の放電にかかる時間等を考慮して設定されている。
そして、マイコン12は、コンデンサ電圧V_cが予め設定された規定電圧V_th0以下になると、放電制御を終了し、シャットダウンする。
次に、本実施形態のマイコンによる放電制御の処理手順を説明する。
図2のフローチャートに示すように、マイコン12は、IGがオフ状態である旨のIG信号S_igが入力されると(ステップ101:YES)、駆動リレー26をオフ状態とするリレー信号S_rlを出力する(ステップ102)。続いて、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに初期電圧が印加されるようにゲート信号S_ghu,S_gluを出力する(ステップ103)。続いて、アーム21uに流れる貫通電流I_shを推定し(ステップ104)、推定した貫通電流I_shが所定電流範囲の下限電流I_thlよりも大きいか否かを判定する(ステップ105)。そして、マイコン12は、貫通電流I_shが下限電流I_thl以下の場合には(ステップ105:NO)、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加するゲート電圧をそれぞれ所定値だけ高くなるようにゲート信号S_ghu,S_gluを出力する(ステップ106)。これにより、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのオン抵抗がそれぞれ小さくなり、貫通電流I_shが大きくなる。その後、ステップ104に移行して貫通電流I_shを再び推定してからステップ105に移行して該貫通電流I_shの大きさを判定する。
マイコン12は、貫通電流I_shが下限電流I_thlよりも大きい場合には(ステップ105:YES)、電圧センサ35により検出される最新のコンデンサ電圧V_cに基づいて所定電圧範囲の下限電圧V_thlを演算し(ステップ107)、電圧センサ36により検出される最新の接続点電圧V_mを取得する(ステップ108)。そして、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも大きいか否かを判定し(ステップ109)、接続点電圧V_mが下限電圧V_thl以下の場合には(ステップ109:NO)、下段IGBT22luに印加するゲート電圧を所定値だけ低くなるようにゲート信号S_gを出力する(ステップ110)。これにより、下段IGBT22luのオン抵抗が大きくなり、該下段IGBT22luに加わる電圧が上段IGBT22huに加わる電圧よりも相対的に高くなることで、接続点電圧V_mが高くなる。その後、ステップ107,108の処理を再び実行してからステップ109に移行して最新の接続点電圧V_mの大きさを判定する。
マイコン12は、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも大きい場合には(ステップ109:YES)、電圧センサ35により検出される最新のコンデンサ電圧V_cに基づいて所定電圧範囲の上限電圧V_thhを演算し(ステップ111)、電圧センサ36により検出される最新の接続点電圧V_mを取得する(ステップ112)。そして、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも小さいか否かを判定し(ステップ113)、接続点電圧V_mが上限電圧V_thh以上の場合には(ステップ113:NO)、上段IGBT22huに印加するゲート電圧を所定値だけ低下するようにゲート信号S_gを出力する(ステップ114)。これにより、上段IGBT22huのオン抵抗が大きくなり、該上段IGBT22huに加わる電圧が下段IGBT22luに加わる電圧よりも相対的に高くなることで高くなることで、接続点電圧V_mが低くなる。その後、ステップ111,112の処理を再び実行してからステップ113に移行して最新の接続点電圧V_mの大きさを判定する。
マイコン12は、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも小さい場合には(ステップ113:YES)、コンデンサ電圧V_cが規定電圧V_th0以下であるか否かを判定する(ステップ115)。そして、コンデンサ電圧V_cが規定電圧V_th0以下である場合には(ステップ115:YES)、平滑コンデンサ25の放電が完了したと判定して放電を終了する。これに対し、コンデンサ電圧V_cが規定電圧V_th0よりも大きい場合には(ステップ115:NO)、ステップ104に移行して平滑コンデンサ25の放電を継続する。なお、IGがオン状態である旨のIG信号S_igが入力された場合には(ステップ101:NO)、上記ステップ102〜114の処理を実行しない。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)マイコン12は、平滑コンデンサ25を放電する際に、接続点電圧V_mがコンデンサ電圧V_cの1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのゲート電圧を制御するゲート信号S_ghu,S_gluを出力する。そのため、上段IGBT22huで生じる電圧降下の大きさと下段IGBT22luで生じる電圧降下の大きさとを近づけることができる。つまり、平滑コンデンサ25を放電する際において、上段IGBT22huでの発熱量と下段IGBT22luでの発熱量とを近づけることができる。これにより、平滑コンデンサ25の放電に伴う発熱が、上段IGBT22hu又は下段IGBT22luに偏ることを抑制でき、その長寿命化を図ることができる。
(2)マイコン12は、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも低い場合には、下段IGBT22luに印加するゲート電圧を下げ、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも高い場合には、上段IGBT22huに印加するゲート電圧を下げることで、接続点電圧V_mを所定電圧範囲内の値とするようにした。つまり、接続点電圧V_mを所定電圧範囲内の値にしようとする際に、貫通電流I_shが小さくなるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのゲート電圧が制御されるため、過大な貫通電流I_shがアーム21uに流れることを抑制できる。
(3)マイコン12は、平滑コンデンサ25を放電する際に、貫通電流I_shをコンデンサ電圧V_cの時間変化に基づいて推定し、貫通電流I_shが所定電流範囲の値になるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印可される各ゲート電圧を制御するようにした。そのため、上段IGBT22hu及び下段IGBT22luの過熱を抑制しつつ、速やかに平滑コンデンサ25を放電できる。また、コンデンサ電圧V_cの時間変化に基づいて貫通電流I_shを推定するため、例えばインバータ回路11を構成するスイッチング素子として貫通電流I_shを検出するためのセンス素子を有するものを用いなくてもよくなり、コストの低減等を図ることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、IGがオフ状態である旨のIG信号が入力された場合に、平滑コンデンサ25の放電制御を行うようにした。しかし、これに限らず、例えば車両が衝突したことを示す衝突信号や車両が衝突する可能性の高い状態にあることを示す衝突予知信号等、他の信号が入力された場合に放電制御を行うようにしてもよく、放電制御の開始トリガとなる放電開始信号には各種信号を設定可能である。
・上記実施形態において、貫通電流I_shが下限電流I_thlよりも大きいか否かだけでなく、上限電流I_thhよりも小さいか否かを判定してもよい。
・上記実施形態では、放電開始時に上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加する圧として、ゲート閾値電圧よりもやや小さな初期電圧を印可したが、これに限らず、ゲート閾値電圧よりも大きな電圧を印加してもよい。なお、この場合には、貫通電流I_shが下限電流I_thlよりも大きいか否かだけでなく、上限電流I_thhよりも小さいか否かも判定することが好ましい。
・上記実施形態では、貫通電流I_shの大きさを判定した後に、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも大きいか否か及び上限電圧V_thhよりも小さいか否かを判定し、各判定結果に応じて上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加するゲート電圧を制御した。しかし、これに限らず、各判定の順番は適宜変更可能であり、例えば接続点電圧V_mが所定電圧範囲の値になるように上段IGBT22huに印加するゲート電圧を変更する度、又は下段IGBT22luに印加するゲート電圧を変更する度に、貫通電流I_shの大きさを判定してもよい。
・上記実施形態では、接続点電圧V_mが下限電圧V_thlよりも低い場合には、下段IGBT22luに印加するゲート電圧を下げたが、これに限らず、例えば上段IGBT22huに印加するゲート電圧を上げることで接続点電圧V_mを所定電圧範囲内の値にするようにしてもよい。同様に、接続点電圧V_mが上限電圧V_thhよりも高い場合において、下段IGBT22luに印加するゲート電圧を上げることで、接続点電圧V_mを所定電圧範囲内の値にするようにしてもよい。
・上記実施形態では、コンデンサ電圧V_cの時間変化に基づいて貫通電流I_shを推定したが、これに限らず、例えばインバータ回路11を構成するスイッチング素子としてセンス素子を有するものを用い、該センス素子に流れる電流に基づいて貫通電流I_shを推定してもよい。
・上記実施形態では、貫通電流I_shに基づいて上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加するゲート電圧を制御した。しかし、これに限らず、接続点電圧V_mがコンデンサ電圧V_cの1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのゲート電圧を制御すれば、平滑コンデンサ25を放電する際に、貫通電流I_shが所定電流範囲の値とならなくてもよい。このように構成しても、上記実施形態の(1)、(2)と同様の作用効果を奏することができる。
・上記実施形態では、IGBTによりインバータ回路11を構成したが、これに限らず、例えばFET等の他のスイッチング素子によりインバータ回路11を構成してもよい。
・上記実施形態において、インバータ回路11を2つのアームを並列に接続した単相インバータ(Hブリッジ)として構成してもよい。なお、この場合には、モータ4として、例えばブラシ付き直流モータを用いることができる。
・上記実施形態では、電力変換装置1を用いて車両に搭載された走行駆動用のモータ4に交流電力を供給したが、他の用途に用いられるモータやモータ以外の負荷に交流電力を供給してもよい。
・上記実施形態では、接続点電圧V_mが所定電圧範囲の値になるように上段IGBT22hu及び下段IGBT22luのゲート電圧を制御した。しかし、これに限らず、コンデンサ電圧V_cの時間変化から推定した貫通電流I_shに基づいて上段IGBT22hu及び下段IGBT22luに印加するゲート電圧を制御すれば、平滑コンデンサ25を放電する際に、接続点電圧V_mが所定電圧範囲の値とならなくてもよい。このように構成しても、上記実施形態の(3)と同様の作用効果を奏することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)高電位側に接続される上段スイッチング素子及び低電位側に接続される下段スイッチング素子の直列回路からなる複数のアームを並列に接続してなるインバータ回路と、前記各スイッチング素子に印加するゲート電圧を制御する制御回路と、前記インバータ回路と駆動電源とを接続する電力供給経路の途中に設けられた平滑コンデンサとを備え、前記制御回路は、前記各アームのいずれか1つを構成する前記上段及び下段スイッチング素子をともにオン状態とすることにより前記平滑コンデンサを放電する電力変換装置であって、前記平滑コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出器を備え、前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記上段及び下段スイッチング素子がともにオン状態とされたアームに流れる貫通電流を前記コンデンサ電圧検出器により検出されるコンデンサ電圧の時間変化に基づいて推定し、前記貫通電流に基づいて前記上段及び下段スイッチング素子に印可する各ゲート電圧を制御することを特徴とする電力変換装置。上記構成によれば、貫通電流に基づいてゲート電圧を制御するため、スイッチング素子の過熱を抑制しつつ、速やかに平滑コンデンサを放電することが可能になる。また、上記構成では、コンデンサ電圧の時間変化に基づいて貫通電流を推定するため、例えばスイッチング素子として貫通電流を検出するためのセンス素子を有するもの(例えば、特許文献1)を用いなくてもよくなり、コストの低減等を図ることができる。
1…電力変換装置、3…駆動電源、11…インバータ回路、12…マイコン(制御回路)、21u,21v,21w…アーム、22hu,22hv,22hw…上段IGBT(上段スイッチング素子)、22lu,22lv,22lw…下段IGBT(下段スイッチング素子)、23u,23v,23w…接続点、25…平滑コンデンサ、26…駆動リレー、35…電圧センサ(コンデンサ電圧検出器)、36…電圧センサ(接続点電圧検出器)、Lpl,Lpu…電源線(電力供給経路)、I_thh…上限電流、I_thl…下限電流、V_c…コンデンサ電圧、V_m…接続点電圧、I_sh…貫通電流、V_thh…上限電圧、V_thl…下限電圧、V_th0…規定電圧。

Claims (3)

  1. 高電位側に接続される上段スイッチング素子及び低電位側に接続される下段スイッチング素子の直列回路からなる複数のアームを並列に接続してなるインバータ回路と、
    前記各スイッチング素子に印加するゲート電圧を制御する制御回路と、
    前記インバータ回路と駆動電源とを接続する電力供給経路の途中に設けられた平滑コンデンサとを備え、
    前記制御回路は、前記各アームのいずれか1つを構成する前記上段及び下段スイッチング素子をともにオン状態とすることにより前記平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する電力変換装置であって、
    前記平滑コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出器と、
    前記上段スイッチング素子と前記下段スイッチング素子との間の接続点の電圧を検出する接続点電圧検出器とを備え、
    前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記接続点電圧検出器により検出される接続点電圧が前記コンデンサ電圧検出器により検出されるコンデンサ電圧の1/2の電圧を含む所定電圧範囲の値になるように、前記上段及び下段スイッチング素子に印可する各ゲート電圧を制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、
    前記接続点電圧が前記所定電圧範囲の下限電圧よりも低い場合には、前記下段スイッチング素子に印加するゲート電圧を下げ、
    前記接続点電圧が前記所定電圧範囲の上限電圧よりも高い場合には、前記上段スイッチング素子に印加するゲート電圧を下げることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電力変換装置において、
    前記制御回路は、前記平滑コンデンサを放電する際において、前記上段及び下段スイッチング素子がともにオン状態とされたアームに流れる貫通電流を前記コンデンサ電圧の時間変化に基づいて推定し、前記貫通電流に基づいて前記上段及び下段スイッチング素子に印可する各ゲート電圧を制御することを特徴とする電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019140790A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 トヨタ自動車株式会社 スイッチング回路
US10778040B2 (en) 2016-08-29 2020-09-15 Ihi Corporation Power transmitter
WO2023063253A1 (ja) * 2021-10-11 2023-04-20 株式会社デンソー 負荷駆動装置

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