JP2015102603A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】虚像を視認し易い車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両2において、インストルメントパネル4内に搭載される車両用表示装置100は、第1表示エリア12bと、第2表示エリア12cとに区画される表示面12aを有する表示器10と、車両2内に配置されたコンバイナ20と、第1表示エリア12bに表示される第1表示像14をコンバイナ20に投射することにより、第1虚像7を車両2内から視認可能に表示する第1光学系30と、第2表示エリア12cに表示される第2表示像16をフロントウインドシールド3に投射することにより、第2虚像8を車両2内から視認可能に表示する第2光学系40と、第2表示エリアにおける第2表示像16の上方向U2と、第1表示エリアにおける第1表示像14の上方向U1とが異なるように表示器を制御する制御回路50と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロントウインドシールド及びインストルメントパネルを有する車両において、インストルメントパネル内に搭載される車両用表示装置に関する。
従来、第1表示エリアと、第2表示エリアとを有する表示器と備える車両用表示装置が知られている。例えば特許文献1に記載の車両用表示装置では、2つの表示面に表示される表示像の一方を車両のフロントウインドシールドに投射し、他方をインストルメントパネル内のディスプレイであるハーフミラーに投射する。このハーフミラーは、背景としてのメータ表示板からの透過光と重ね合わせて表示するものであるが、変形例として両面透過しない単なるミラー、すなわち背景の透過を規制するミラーが開示されている。
特開2006−103589号公報
さて、本発明者らは、2つの表示面のうち、第2表示エリアに表示される第2表示像を車両のフロントウインドシールドに投射して、第1虚像を車両内から視認可能に表示すると共に、第1表示エリアに表示される第1表示像をコンバイナに投射し、第1虚像を車両内から視認可能に表示する技術に想到した。
ところが、限られたスペースしかないインストルメントパネル内に搭載される車両用表示装置により、各虚像を車両内から視認可能とする。そのためには、視認領域とフロントウインドシールド又はコンバイナとの位置関係により、表示器側からフロントウインドシールド又はコンバイナに投影すべき角度が決まるため、2つの光学系が干渉しないようレイアウトすることが難しい。そして、かかるレイアウトにおいて、表示面上における第1表示像と第2表示像とについて、特許文献1に矢印で示されるように上方向が同じであると、車両乗員から視認可能な各虚像は、上方向が異なる蓋然性が高い。その結果、虚像を視認し難いばかりか、違和感も覚えることとなる。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、虚像を視認し易い車両用表示装置を提供することにある。
開示される発明のひとつは、フロントウインドシールド及びインストルメントパネルを有する車両において、インストルメントパネル内に搭載される車両用表示装置であって、第1表示エリアと、第2表示エリアとに区画される表示面を有する表示器と、車両内に配置されるコンバイナと、第1表示エリアに表示される第1表示像を前記コンバイナに投射することにより、第1虚像を車両内から視認可能に表示する第1光学系と、第2表示エリアに表示される第2表示像をフロントウインドシールドに投射することにより、第2虚像を車両内から視認可能に表示する第2光学系と、第2表示エリアにおける第2表示像の上方向と、第1表示エリアにおける第1表示像の上方向とが異なるように表示器を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によると、車両内から視認可能に表示される第2虚像が投射されるフロントウインドシールドと、車両内から視認可能に表示される第1虚像が投射されるコンバイナとの少なくとも一方に、2種類の虚像を表示できる。これによれば、フロントウインドシールドとコンバイナとのそれぞれの特徴を活用した表示状態を制御することにより、様々な状況で、視認し易い虚像を表示できる。また、第1表示エリアにおける第1表示像と第2表示エリアにおける第2表示像とについて、上方向が異なる。これによれば、インストルメントパネル内に搭載される車両用表示装置であっても、車両乗員から視認される2種類の虚像の上方向を合わせることが可能となる。以上より、虚像を視認し易い車両用表示装置を提供することができる。
加えて、開示される発明の他のひとつでは、コンバイナは、車両内から視認可能な背景の透過を規制する。
このような発明によると、コンバイナによる車両内から視認可能な背景の透過の規制のため、第1虚像を高コントラストで表示できる。一方、第2虚像は、背景と重ねて表示できる。以上より、フロントウインドシールドとコンバイナとのそれぞれの特徴を活用し、様々な状況で、視認し易い虚像を表示できる。
加えて、開示される発明の他のひとつでは、制御手段は、第1表示像の上方向を、表示面の長手方向又は短手方向と一致し、第2表示像の上方向を、表示面の長手方向に対して斜め方向に制御することを可能とする。
このような発明によると、表示面において、上方向が画素の配列方向である長手方向又は短手方向と一致する第1表示像は、高画質でコンバイナに投射される。したがって、背景の透過を規制することによってコントラストが高いために、画質の良し悪しが目立つコンバイナにおいて、車両乗員は高画質の第1虚像を視認可能となる。一方、表示面において、上方向が長手方向の向きに対して斜め方向である第2表示像は、フロントウインドシールドに投射される。したがって、背景と重なることでコントラストが低くなるために、画質の良し悪しが目立ち難いフロントウインドシールドにおいて、車両乗員は、第1虚像よりも低画質であるものの、第1虚像と上方向を合わせた第2虚像を視認可能となる。以上より、虚像を視認し易い車両用表示装置を提供することができる。
第1実施形態における車両用表示装置の車両への搭載状態を示す模式図である。 第1実施形態における車両用表示装置の一部及びフロントウインドシールドを示す側面図である。 第1実施形態における車両用表示装置の一部を示す斜視図である。 第1実施形態における車両用表示装置の一部を示す上面図である。 第1実施形態における第1表示像及び第2表示像等を説明するための、表示面を示す正面図である。 第1実施形態における表示器、及びフード等を示す斜視図である。 第1実施形態におけるコンバイナを示す斜視図である。 第1実施形態におけるコンバイナの回動を説明するための斜視図である。 第1実施形態において表示される第1虚像及び第2虚像の例を示す図である。 第1実施形態における制御回路を説明するためのブロック図である。 第1実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態において表示される第1虚像及び第2虚像の例を示す図である。 第3実施形態における第1表示像及び第2表示像等を説明するための、表示面を示す正面図である。 第3実施形態において表示される第1虚像及び第2虚像の例を示す図である。 第4実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態において表示される第1虚像及び第2虚像の例を示す図である。 第5実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。 第5実施形態において表示される虚像の例を示す図であって、(a)第1虚像が表示される場合、(b)第2虚像が表示される場合である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による車両用表示装置100は、フロントウインドシールド3及びインストルメントパネル4を有する車両2において、当該インストルメントパネル4内に搭載されている。車両用表示装置100は、視認領域5内にアイポイント6がある車両乗員に、虚像7,8を車両2内から視認させることで、車両乗員は、車速、燃料残量等の車両状態値、若しくは道路情報、安全情報、又は視界補助情報等の車両情報画像を、認識することができる。
車両2のフロントウインドシールド3は、透光性のガラス基材等からなる板状に形成されており、車両2と一体に保持されている。フロントウインドシールド3の車両後方側の面は、車両用表示装置100から投射される表示像14,16が光として投影される投影面3aを、湾曲する凹面状又は平坦な平面状等に形成している。なお、フロントウインドシールド3は、車両後方側の投影面3aと車両前方側の面とで、光路差を抑制するための角度差を有するものであってもよいし、あるいは蒸着膜ないしはフィルム等を投影面3aに設けたものであってもよい。また、車両2のインストルメントパネル4は、車両2内において、フロントウインドシールド3に対して車両下方に取り付けられており、合成樹脂等の遮光性の部材により外装が形成されている。
車両用表示装置100では、第1虚像7と第2虚像8との2種類の虚像が、車両2内から視認可能に表示される。第1虚像7は、表示器10の第1表示エリア12bに表示される第1表示像14が、第1光学系30によって車両用表示装置100のコンバイナ20に投射されることで、車両2内から視認される虚像である。補足すれば、コンバイナ20に対して車両前方に結像される第1虚像7が、コンバイナ20に対して車両後方の視認領域5から視認可能に表示される。第2虚像8は、表示器10の第2表示エリア12cに表示される第2表示像16が、第2光学系40によってフロントウインドシールド3に投射されることで、車両2内から視認される虚像である。補足すれば、フロントウインドシールド3に対して車両前方に結像される第2虚像8が、フロントウインドシールド3に対して車両後方の視認領域5から視認可能に表示される。なお、図1において、第1虚像7の上方向、及び第2虚像8の上方向を、矢印(ベクトル)として示した。
視認領域5は、車両2内において、各虚像7,8を視認可能とする領域である。座席9に着席した車両乗員のアイポイント6が存在可能な空間領域であるアイリプスを考慮して、視認領域5が設計されている。
ここで、本実施形態における車両前方とは、座席9に着席した車両乗員が向く方向を示す。車両後方とは、車両前方の反対方向を示す。車両下方とは、車両2が平地にあるときに重力の生ずる方向を示す。車両上方とは、車両下方の反対方向を示す。車両左方とは、車両前方を向く車両乗員から見た左の方向を示し、車両右側とは、車両前方を向く車両乗員から見た右の方向を示す。
また、本実施形態における像の上方向とは、当該像の視認者が、当該視認者の頭側を当該像の上方向に合わせた場合に最も違和感少なく視認できる方向を示す。
以下、車両用表示装置100の具体的構成を、詳細に説明する。車両用表示装置100は、表示器10、コンバイナ20、第1光学系30、第2光学系40、及び制御回路50等を備えている。
表示器10は、図2〜6に示すように、内部の光源(図示しない)からの光源光を、表示器表面に設けられた液晶パネル12に向けて投射する。図5に示すように、液晶パネル12は、2次元方向に液晶画素(詳細は図示しない)が配列されて長方形の表示面12aを形成している。そして、液晶パネル12は、後述する制御回路50と電気的に接続されて、各液晶画素をコントロールすることにより、表示像14,16を形成可能となっている。表示面12aは、第1表示エリア12bと、第2表示エリア12cとに区画されている。すなわち、表示面12aの面積を長手方向に仮想的に分割することで、第1表示エリア12b及び第2表示エリア12cが設定されており、第1表示エリア12bは第1表示像14を表示し、第2表示エリア12cは第2表示像16を表示する。このように、1つの表示器10の同一表示面12a上に、2つの表示像14,16が表示される。ここで、本実施形態における液晶パネル12の表示面12aのサイズは、例えば92.16mm×34.56mm(3.9インチ)であり、液晶画素数は、例えば1280ドット×480ドットである。
表示面12aのうち、長手方向の一端を含む、例えば46.08mm×34.56mmが第1表示エリア12bに設定されている。例えば、長手方向の一端から他端に向かう10.00mmの位置P1が、後に詳述するコンバイナの反射面の中心部に対応している。第1表示像14は、例えば、位置P1を像の中央として、像の上方向U1を、長手方向の一端に向かって表示される。さらに、第1表示像14は、図5のように表示器10の外側から表示面12aを見ると、像の左右方向を反転して表示されている。
他方、表示面12aにおいて第1表示エリア12bを除く部分である、長手方向の他端を含む、例えば46.08mm×34.56mmが、第2表示エリア12cに設定されている。例えば、長手方向の他端から一端に向かう27.04mmの位置P2が、フロントウインドシールド3における投影箇所の中央に対応した位置となる。第2表示像16は、例えば、位置P2を像の中央として表示される。制御回路50の制御により、第2表示像16の上方向U2は、第1表示像14の上方向U1と異なっている。U1とU2のなす角は、例えば94.95°となっている。なお、図5において、各表示像14,16の上方向U1,U2を矢印(ベクトル)として仮想的に示した。
そして、表示器10は、表示面12aの長手方向を車両前方及び車両後方に合わせて、かつ車両上方へ傾斜を設けて配置されている。また、第1表示エリア12bが含まれる長手方向の一端が車両後方側に位置し、第2表示エリア12cが含まれる他端が車両前方側に位置する。
このように表示器10により表示される第1表示像14は、光として第1光学系30に向けて投射され、第2表示像16は、光として第2光学系40に向けて投射されるようになっている。
第1光学系30は、図2〜4,6に示すように、第1表示エリア12bに表示される第1表示像14をコンバイナ20に投射することにより、第1虚像7を車両2内から視認可能に表示するための光学系である。第1光学系30は、1枚のミラー32、及びフード34を有している。
ミラー32は、合成樹脂ないしはガラス等からなる基材の表面に、反射面32aとしてアルミニウムを蒸着させること等により、形成されている。反射面32aは、滑らかな平面状に形成されている。かかる形状により、ミラー32は、第1表示エリア12bからの第1表示像14を光として、コンバイナ20の反射面22aに向けて反射する。
フード34は、図6に示すように、第1表示エリア12bとミラー32の間に配置されており、合成樹脂等により形成されている。フード34は、ミラー32を表示器10に固定すると共に、第1表示エリア12bからの光がミラー32以外の方向へ行かないよう、換言すれば第2光学系40との干渉を避けるため、光を遮光・吸収可能となっている。
コンバイナ20は、図2〜4,7,8に示すように、インストルメントパネル4上に配置され、車両2内から視認可能な背景の透過を規制する。特に第1実施形態のコンバイナ20は、図7に示すように、第1光学系30からの光を反射する反射面22aを有する透光部22と、透光部22において反射面22aの反対側に形成され、車両2内から視認可能な背景を遮光する暗色部とを有している。
具体的に、透光部22は、透光性の合成樹脂ないしはガラス等により板状に形成される透光性の部材であって、ミラー32及び視認領域5と対向する側に、反射面22aが形成されている。反射面22aは、透光部22の中心部が凹む凹面として、滑らかな曲面状に形成されている。かかる形状により、透光部22は、第1光学系30からの光を、視認領域5に向けて反射する。なお、反射面22aには、光の反射率を調整する誘電体多層膜等のコーティングが施されていてもよい。
暗色部24は、暗色の合成樹脂等により板状に形成される遮光性の部材であって、透光部22において反射面22aの反対側に、透光部22の全面に密着するように一体的に形成されている。暗色部24は、車両前方の車外からフロントウインドシールド3を通してコンバイナ20に入射する背景の光が、車両後方に向かうことを遮光することで、車両乗員から見てコンバイナ20の車両前方に表示される第1虚像7のコントラストを高める。また、暗色部24は、反射面22aを反射せず透過する光を吸収する。特に、第1実施形態の暗色部は、例えば、インストルメントパネル4と同色の黒色に形成されている。
車両2のインストルメントパネル4は、インストルメントパネル4内のミラー32又は42とインストルメントパネル4上のコンバイナ20との間に、光を通すための通し穴4aを有している。そして、コンバイナ20は、その根元側に制御回路50と電気的に接続された回動機構26を有しており、インストルメントパネル4側に回動可能となっている。例えば、車両2のエンジンスイッチ61がオフ時に、図8に示すように、かかる回動により、コンバイナ20がインストルメントパネル4の通し穴をふさぐと、暗色部24がカバーとして機能する。また、エンジンスイッチ61のオン時には、エンジンスイッチ61のオフ時にインストルメントパネル4の穴を塞いでいたコンバイナ20が、回動機構26によりフロントウインドシールド3側に回動して、立ち上がる。
第2光学系40は、図2〜4,6に示すように、第2表示エリア12cに表示される第2表示像16をフロントウインドシールド3に投射することにより、第2虚像8を車両2内から視認可能に表示するための光学系である。第2光学系40は、複数のミラー42,44,46、及びフード48を有している。
ミラー42は、合成樹脂ないしはガラス等からなる基材の表面に、反射面42aとしてアルミニウムを蒸着させること等により、形成されている。反射面42aは、滑らかな平面状に形成されている。かかる形状により、ミラー42は、第2表示エリア12cからの第2表示像16を光として、ミラー44に向けて反射する。ここで、ミラー42は、車両左方かつ車両下方かつ車両後方に向いて配置されている。そして、ミラー42の反射方向は、第1光学系30のミラー32からコンバイナ20までの光の経路を遮ることを避けるため、車両左方であって斜め方向となっている。
フード48は、図6に示すように、第2表示エリア12cとミラー42の間に配置されており、合成樹脂等により形成されている。フード48は、ミラー42を表示器に固定すると共に、第2表示エリア12cからの光がミラー42以外の方向へ行かないよう、換言すれば第1光学系30との干渉を避けるため、光を遮光・吸収可能となっている。
ミラー44は、合成樹脂ないしはガラス等からなる基材の表面に、反射面44aとしてアルミニウムを蒸着させること等により、形成されている。反射面44aは、滑らかな平面状に形成されている。かかる形状により、ミラー44は、ミラー42からの光を、ミラー46に向けて反射する。ここで、ミラー44は、車両右方かつ車両下方かつ車両前方に向いて配置されている。そして、ミラー44の反射方向は、車両右方であって斜め方向となっている。
ミラー46は、合成樹脂ないしはガラス等からなる基材の表面に、反射面46aとしてアルミニウムを蒸着させること等により、形成されている。反射面46aは、ミラー46の中心部が凹む凹面として、滑らかな曲面状に形成されている。かかる形状により、ミラー46は、ミラー44からの光を、フロントウインドシールド3におけるコンバイナ20よりも上方箇所に向けて反射すると共に、第2虚像8の結像状態を調整する。ここで、ミラー46は、車両左方かつ車両上方かつ車両後方に向いて配置されている。また、ミラー46の中心部は、コンバイナ20の中心部に対して車両右方にずれている。
このように、第1光学系30と第2光学系40とは、互いの干渉を避けるようにして、インストルメントパネル4内に配置されている。そして、複数のミラー42,44,46よって、車両2の左右方向(すなわち、車両左方及び車両右方)へ光の経路が形成される第2光学系40では、斜め方向を向く各ミラー42,44,46での斜め方向への反射によって虚像の上方向が回転する。しかしながら、第2表示像16の上方向U2を、車両前方に対して斜め方向に制御することで、各ミラー42,44,46での反射による回転分を相殺し、第2虚像8の上方向U2が車両左方及び車両右方に傾かないようにしている。
なお、図2では、表示面12aから第1光学系30を経由しコンバイナ20に反射される光の経路、及び表示面12aから第2光学系40を経由しフロントウインドシールド3に反射される光の経路が、破線にて示されている。また、図3では、表示面12aから第1光学系30を経由しコンバイナ20に至るまでの光の経路が、破線にて示されている。さらに、図4では、表示面12aから第2光学系40のミラー46に至るまでの光の経路が、破線にて示されている。
また、視認領域5から第1虚像7までの距離と、視認領域5から第2虚像までの距離とが異なっている。例えば、図1に示す車両乗員の場合では、視認領域5内のアイポイント6から第1虚像7までの距離L1が170cm、第2虚像8までの距離L2が230cmとなっている。これら虚像7,8までの距離は、各光学系30,40の光路長、あるいは反射面22a,32a,42a,44a,46aの形状を適宜設計することにより設定可能である。
第1実施形態では、例えば図9に示すように、第1虚像7は文字であり、車両状態値としての車速がリアルタイムに表示される。また、第2虚像8は図形であり、車両情報としてのカーナビの矢印が、フロントウインドシールドを通して視認される背景と重なって表示される。
ここで、第1実施形態において、第1虚像7の輝度は、第2虚像8の輝度よりも高くなっている。
制御回路50は、例えば制御部であるマイクロコンピュータ(図示しない)を主体として形成される電子回路である。図10に示すように、制御回路50は、表示器10、及び回動機構26等に電気的に接続されている。また、制御回路は、車両状態値又は車両情報を検出取得する各種センサ60、及びエンジンスイッチ61に電気的に接続されている。そして、制御回路は、各種センサ60、及びエンジンスイッチ61から入力される電気信号に基づいて、表示器10における表示状態、及び回動機構26等を制御する。
以下、第1実施形態における制御回路50がコンピュータプログラムの実行により実施するフローチャートを、図11に基づいて詳細に説明する。
まず、ステップS10では、車両2のエンジンスイッチ61がオンされたか否かを判定する。具体的には、エンジンスイッチ61がオンされると、制御回路50に電気信号が入力され、この信号の取得により判定を行なう。ステップS10において肯定判定を下すと、ステップS20に移る。
ステップS20では、コンバイナ20の回動を行なう。具体的には、回動機構26に電気信号を出力し、エンジンスイッチ61のオフ時にインストルメントパネル4の通し穴4aを塞いでいたコンバイナ20が、回動機構26によりフロントウインドシールド3側に回動して、立ち上がる。ステップS20の処理後、ステップS30に移る。
ステップS30では、第1表示像14の投射と第2表示像16の投射との少なくとも一方を選択する。ここでは、第1表示像14の投射と第2表示像16の投射との両方を選択する。ステップS30の処理後、ステップS40に移る。
ステップS40では、ステップS30にて選択した表示像の投射を開始する。かかる投射により、図9に示すような第1虚像7と第2虚像8との2種類の虚像が、車両2内から視認可能に表示される。ステップS40の処理後、ステップS50に移る。
ステップS50では、エンジンスイッチ61がオフされたか否かを判定する。具体的には、エンジンスイッチ61がオフされると、制御回路50に電気信号が入力され、この信号の取得により判定を行なう。ステップS50において肯定判定を下すと、ステップS60に移る。ステップS50において否定判定を下すと、所定時間後に再度ステップS50の判定を行なう。
ステップS60では、ステップS40にて開始した表示像の投射を停止する。ここでは、第1表示像14の投射と第2表示像16の投射との両方を停止する。かかる停止により、第1虚像7及び第2虚像8が視認不能となる。ステップS60の処理後、ステップS70に移る。
ステップS70では、コンバイナ20の回動を行なう。具体的には、回動機構26に電気信号を出力し、エンジンスイッチ61のオン時に回動機構26によりフロントウインドシールド3側に回動して立ち上がっていたコンバイナ20が、回動機構26によりインストルメントパネル4側に回動して、再び通し穴を塞ぐ。ステップS70を以って制御回路の一連の動作説明を終了する。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を説明する。
第1実施形態によると、車両2内から視認可能に表示される第2虚像8が投射されるフロントウインドシールド3と、車両2内から視認可能に表示される第1虚像7が投射されるコンバイナ20との少なくとも一方に、2種類の虚像7,8を表示できる。これによれば、フロントウインドシールド3とコンバイナ20とのそれぞれの特徴を活用した表示状態を制御することにより、様々な状況で、視認し易い虚像を表示できる。また、第1表示エリア12bにおける第1表示像14と第2表示エリア12cにおける第2表示像16とについて、上方向が異なる。これによれば、インストルメントパネル4内に搭載される車両用表示装置100であっても、車両乗員から視認される2種類の虚像7,8の上方向を合わせることが可能となる。以上より、虚像を視認し易い車両用表示装置100を提供することができる。
また、第1実施形態によると、コンバイナ20による車両2内から視認可能な背景の透過の規制のため、第1虚像7を高コントラストで表示できる。一方、第2虚像8は、背景と重ねて表示できる。以上より、フロントウインドシールド3とコンバイナ20とのそれぞれの特徴を活用し、様々な状況で、視認し易い虚像を表示できる。
また、第1実施形態によると、表示器10において、長手方向に分割される第1表示エリア12bと第2表示エリア12cとを有する長方形の表示面12aにより、表示像14,16が大きく、虚像を視認し易い車両用表示装置を提供することができる。
また、第1実施形態によると、表示面12aにおいて、上方向U1が画素の配列方向である長手方向と一致する第1表示像14は、高画質でコンバイナ20に投射される。したがって、背景の透過を規制することによってコントラストが高いために、画質の良し悪しが目立つコンバイナ20において、車両乗員は高画質の第1虚像7を視認可能となる。一方、表示面12aにおいて、上方向U2が長手方向の向きに対して斜め方向である第2表示像16は、フロントウインドシールド3に投射される。したがって、背景と重なることでコントラストが低くなるために、画質の良し悪しが目立ち難いフロントウインドシールド3において、車両乗員は、第1虚像7よりも低画質であるものの、第1虚像7と上方向を合わせた第2虚像8を視認可能となる。以上より、虚像を視認し易い車両用表示装置100を提供することができる。
また、第1実施形態によると、複数のミラー42,44,46によって、車両2の左右方向へ光の経路が形成される第2光学系40では、ミラー配置の自由度が向上するので、容易に第1光学系30との干渉を避けることができる。以上より、虚像を視認し易い車両用表示装置100を提供することができる。
また、先行文献1に記載の車両用表示装置の変形例では、両面透過しない単なるミラーであるため、第1虚像を表示しない場合に、車両乗員は、表示パネル及びその周辺部材をミラーを通して覗くことができてしまう。しかしながら、第1実施形態のコンバイナ20は、第1光学系30からの光を反射する反射面22aを形成する透光部22と、透光部22において反射面22aの反対側に形成されて背景を遮光する暗色部24を有する。これによれば、コンバイナ20に入射する光のうち、反射面22aを反射しない光が透光部22を透過して、さらに暗色部24に吸収される。このため、発光していない表示器10及びその周辺部材が視認されることが抑制される。
また、第1実施形態によると、コンバイナ20がエンジンスイッチ61のオフ時に、通し穴4aを有するインストルメントパネル4側に回動することにより、通し穴4aを塞ぐと、暗色部24がカバーとして機能する。これによれば、車両乗員が車両用表示装置100内を視認することを防止すると共に、未使用時の外光の侵入を抑制することができる。また、未使用時に暗色部24がインストルメントパネル4と一体化するので、見栄えが向上する。
また、第1実施形態によると、インストルメントパネル4上に配置されるコンバイナ20と、フロントウインドシールド3におけるコンバイナ20よりも上方箇所に投射される第2表示像16となっているので、視線移動がし易い。
また、第1実施形態によると、車両乗員が注視しなければ視認し難い文字を、背景の透過を規制するコンバイナ20の第1虚像7とし、背景を重ねることで理解がし易い矢印等の図形を、フロントウインドシールド3の第2虚像8とする。したがって、虚像を視認し易い車両用表示装置100を提供することができる。
また、第1実施形態によると、視認領域5から第1虚像7までの距離が、当該視認領域5から第2虚像8までの距離と異なることにより、2種類の虚像7,8が前後して立体感を演出することができる。
(第2実施形態)
図12に示すように、本発明の第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第1表示像214及び第2表示像216の投射により、第1虚像207と第2虚像208との2種類の虚像が、車両2内から視認可能に表示される。第2実施形態では、例えば図12に示すように、第1虚像207及び第2虚像208は文字であり、車両状態値としての車速がリアルタイムに表示される。そして、第2虚像208のフォントサイズは、第1虚像207のフォントサイズよりも大きくなっている。
なお、図12では、表示像214,216と虚像207,208の対応関係を示すために対応するものを模式的に破線の矢印で示したが、この破線は光の経路を示すものではない。
このような第2実施形態によると、第2虚像208は、第1虚像207よりも大きいフォントサイズなので、背景の透過によりコントラストが小さい第2虚像208も視認し易い。
(第3実施形態)
図13〜14に示すように、本発明の第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第3実施形態では、図13に示すように、第1表示像314として共通指標362の一部362aを第1表示エリア12bに表示させ、第2表示像316として当該共通指標362の残部362bを第2表示エリア12cに表示させる。これにより、第1虚像307と第2虚像308との共同として、共通指標362が表示される。図14の例では、共通指標362として、レーンを誘導するための図形が表示されている。
また、第3実施形態において、第2虚像308の輝度は、第1虚像307の輝度よりも高くなっている。
このような第3実施形態によると、第1表示像314に、共通指標362の一部362aを表示し、第2表示像316に共通指標362の残部362bを表示して、第1虚像307と第2虚像308とが共同で、共通指標362を表示する。これによれば、表示面12aが区画されていても、大きく共通指標362を表示できる。以上により、車両乗員の注意を引くことができる。
また、第3実施形態によると、背景の透過を規制するコンバイナ20の第1虚像307の輝度よりも、大きい第2虚像308の輝度により、第2虚像308と背景とが重なっても、第1虚像307と第2虚像308との両方を高いコントラストで視認することができる。
(第4実施形態)
図15〜16に示すように、本発明の第4実施形態は第1実施形態の変形例である。第4実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第4実施形態におけるフローチャートを、図15に基づいて詳細に説明する。
ステップS410〜S430は、第1実施形態のステップS10〜S30と同様の制御を行なう。ステップS430の処理後、ステップS440に移る。
ステップS440では、車間距離が所定値以上か否かを判定する。具体的には、各種センサ60から電気信号として入力された車両情報としての車間距離が、所定値以上か否かを判定する。車間距離の所定値は、例えば追突防止の観点から、設定される。ステップS440にて肯定判定を下すと、ステップS450に移る。一方、ステップS440にて否定判定を下すと、ステップS451に移る。
ステップS450では、選択した表示像414,416の投射を開始又は継続する。ここでは、第1表示像414の投射と第2表示像416の投射との両方を開始する。そして、図9に示すような第1実施形態と同様の第1虚像7と第2虚像8との2種類の虚像を、車両内から視認可能に表示する。ステップS450の処理後、ステップS460に移る。
ステップS451では、選択した表示像414,416の投射を開始又は継続する。ここでは、第1表示像414の投射と第2表示像416の投射との両方を開始する。具体的には、第1表示像414として共通指標462の一部462aを表示器に表示させ、第2表示像416として当該共通指標462の残部462bを表示器に表示させる。これにより、第1虚像407と第2虚像408との共同として、共通指標462が表示される。さらには、第1表示像414として表示された共通指標462の一部462aを、時間と共に増減させる。換言すれば、第2表示像416として表示された共通指標462の残部462bは、第1表示像414における一部462aが増加するときその分減少し、第1表示像414における一部462aが減少するときその分増加する。これにより、車両乗員は、共通指標462が第1虚像407と前記第2虚像408との間を時間と共に移動しているように視認する。例えば、図16に示すように、車両2の停車を促す共通指標462が、第1虚像407と前記第2虚像408との間を時間と共に移動しながら表示される。ステップS451の処理後、ステップS460に移る。
ステップS460では、ステップS450又はS451にて切替えた表示の更新を継続させたまま、エンジンスイッチ61がオフされたか否かを判定する。ステップS460において肯定判定を下すと、ステップS470に移る。一方、ステップS460において否定判定を下すと、ステップS450又はS451にて切替えた表示の更新を継続させたまま、所定時間後に再度ステップS440の判定を行なう。
ステップS470〜S480は、第1実施形態のステップS60〜S70と同様の制御を行なう。
このような第4実施形態によると、第1表示像414として表示される共通指標462の一部462aを、時間と共に増減させる。そして、第2表示像416として表示される共通指標462の残部462bは、第1表示像414における一部462aが増加するときその分減少し、第1表示像414における一部462aが減少するときその分増加する。これによれば、車両乗員は、共通指標462が第1虚像407と第2虚像408との間を時間と共に移動しているように視認するので、車両乗員の注意を引くことができる。
(第5実施形態)
図17〜18に示すように、本発明の第5実施形態は第1実施形態の変形例である。第5実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第5実施形態におけるフローチャートを、図17に基づいて詳細に説明する。
ステップS510〜S520は、第1実施形態のステップS510〜S520と同様の制御を行なう。ステップS520の処理後、ステップS530に移る。
ステップS530では、車両2外の明るさが所定値以上か否かを判定する。具体的には、各種センサ60が視認可能な背景の明るさを検出し、車両情報としての照度の電気信号が入力され、当該照度が所定値以上か否かを判定する。ステップS530にて肯定判定を下すと、ステップS540に移る。一方、ステップS530にて否定判定を下すと、ステップS541に移る。
ステップS540では、第1表示像514の投射を選択する。換言すれば、第2表示像516の投射は選択されない。そして、第1表示像514の投射を開始又は継続又は切替する。かかる投射により、第1虚像507が、車両2内から視認可能に表示される。例えば図18(a)に示すように、第1虚像507は文字であり、車両状態値としての車速がリアルタイムに表示される。ステップS540の処理後、ステップS550に移る。
ステップS541では、第2表示像516の投射を選択する。換言すれば、第1表示像514の投射は選択されない。そして、第2表示像516の投射を開始又は継続又は切替する。かかる投射により、第2虚像508が、車両2内から視認可能に表示される。例えば図18(b)に示すように、第2虚像508は文字であり、車両状態値としての車速がリアルタイムに表示される。ステップS540の処理後、ステップS550に移る。
ステップS550では、ステップS540又はS541にて選択した投射を継続させたまま、エンジンスイッチ61がオフされたか否かを判定する。ステップS550において肯定判定を下すと、ステップS560に移る。一方、ステップS550において否定判定を下すと、ステップS540又はS541にて選択した投射を継続させたまま、所定時間後に再度ステップS530の判定を行なう。
ステップS560〜S570は、第1実施形態のステップS60〜S70と同様の制御を行なう。
なお、図18(a)及び(b)では、表示像514,516と虚像507,508の対応関係を示すために対応するものを模式的に破線の矢印で示したが、この破線は光の経路を示すものではない。
このような第5実施形態によると、背景の明るさの検出結果に基づいて、第1表示像514の投射と第2表示像516の投射との一方を選択することにより、フロントウインドシールド3とコンバイナ20とのそれぞれの特徴を活用し、様々な状況で、視認し易い虚像を表示できる。例えば、適切なコントラストで虚像507,508を視認し易くできる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第1〜第5実施形態に関する変形例1としては、表示面12aは、長手方向を車両左方及び車両右方に合わせてもよく、第1表示エリア12bと第2表示エリア12cの分割方向も長手方向に限定されない。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例2としては、上方向U1と上方向U2とを異なるように制御可能であれば、上方向U1と上方向U2との両方が、表示面12aの長手方向に対して斜め方向に制御されていてもよい。もしくは、上方向U1が表示面12aの短手方向と一致し、上方向U2が表示面12aの短手方向に対して斜め方向に制御されていてもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例3としては、例えば第2光学系40の代わりに、第1光学系30が、複数のミラーで構成され、複数のミラーよって、車両の左右方向へ光の経路が形成されていてもよい。その他、第1光学系30及び第2光学系40は、追加のミラー、レンズ、プリズム等を含んでいてもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例4としては、コンバイナ20は、背景の透過を規制するものであればよい。すなわち、第1光学系30からの光を反射する反射面を形成する透光部22と、透光部22において反射面22aの反対側に形成されて背景を遮光する暗色部24とを有するものでなくてもよい。この例として、例えば灰色に着色された半透光性のコンバイナによっても、背景の透過を規制することができる。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例5としては、インストルメントパネル4は、通し穴4aを有していなくてもよい。また、コンバイナ20は回動機構26を有していなくてもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例6としては、第2光学系40は、第2表示像16を、フロントウインドシールド3において、コンバイナ20よりも上方箇所以外の箇所に投射してもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例7としては、各実施形態における表示対象を車両乗員の操作や各種センサ60に基づいて組み合わせることが可能である。また、文字としての表示は車速に限られず、オド値、燃料残量等の車両状態値であってもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例8としては、視認領域5から第1虚像7までの距離と、視認領域5から第2虚像8までの距離とは、同じであってもよい。これによれば、第1虚像7と第2虚像8との間を視線移動する場合に、眼のピントを都度調節しなくてもよい。もしくは、第1実施形態では、視認領域5から第1虚像7までの距離が、視認虚像から第2虚像8までの距離よりも小さいものとしたが、大きいものとしてもよい。
また、第1〜第5実施形態に関する変形例9としては、表示面12aのバックライトを、第1表示エリア12bと第2表示エリア12cで分割し、独立に投射するようにしてもよい。
また、第5実施形態に関する変形例10としては、車両2外の明るさが所定値以下である場合、第1表示像514の投射と第2表示像516の投射との両方を選択するように制御してもよい。
100 車両用表示装置、2 車両、3 フロントウインドシールド、4 インストルメントパネル、4a 通し穴、5 視認領域、7,207,307,407,507 第1虚像、8,208,308,408,508 第2虚像、10 表示器、12a 表示面、12b 第1表示エリア、12c 第2表示エリア、14,214,314,414,514 第1表示像、16,216,316,416,516 第2表示像、20 コンバイナ、22 透光部、22a 反射面、24 暗色部、26 回動機構、30 第1光学系、40 第2光学系、42,44,46 ミラー、50 制御回路、60 各種センサ、61 エンジンスイッチ、362,462 共通指標、362a,362b 一部、362b,462b 残部、U1,U2 像の上方向、L1,L2 距離

Claims (15)

  1. フロントウインドシールド(3)及びインストルメントパネル(4)を有する車両(2)において、前記インストルメントパネル内に搭載される車両用表示装置であって、
    第1表示エリア(12b)と、第2表示エリア(12c)とに区画される表示面(12a)を有する表示器(10)と、
    前記車両内に配置されたコンバイナ(20)と、
    前記第1表示エリアに表示される第1表示像(14,214,314,414,514)を前記コンバイナに投射することにより、第1虚像(7,207,307,407,507)を前記車両内から視認可能に表示する第1光学系(30)と、
    前記第2表示エリアに表示される第2表示像(16,216,316,416,516)を前記フロントウインドシールドに投射することにより、第2虚像(8,208,308,408,508)を前記車両内から視認可能に表示する第2光学系(40)と、
    前記第2表示エリアにおける前記第2表示像の上方向(U2)と、前記第1表示エリアにおける前記第1表示像の上方向(U1)とが異なるように前記表示器を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記コンバイナは、前記車両内から視認可能な背景の透過を規制することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示面は、長方形であり、
    前記制御手段は、前記第1表示像の上方向を、前記表示面の長手方向又は短手方向と一致し、前記第2表示像の上方向を、前記表示面の長手方向に対して斜め方向に制御することを可能とすることを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記コンバイナは、前記第1光学系からの光を反射する反射面(22a)を形成する透光部(22)と、前記透光部において前記反射面の反対側に形成されて前記背景を遮光する暗色部(24)とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記インストルメントパネルは、通し穴(4a)を有し、
    前記コンバイナは、前記車両のエンジンスイッチ(61)のオフ時に、前記インストルメントパネル側に回動することにより、前記通し穴を塞ぐことを特徴とする請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記第2虚像(308)の輝度は、前記第1虚像(307)の輝度よりも高いことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記第1虚像(7)は、文字であり、
    前記第2虚像(8)は、図形であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記第1虚像(207)及び前記第2虚像(208)は、文字であり、
    前記第2虚像のフォントサイズは、前記第1虚像のフォントサイズよりも大きいことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1表示像(314,414)として共通指標(362,462)の一部(362a,462a)を前記第1表示エリアに表示させ、前記第2表示像(316,416)として前記共通指標の残部(362b,462b)を前記第2表示エリアに表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  10. 前記共通指標(462)の前記一部(462a)を時間と共に増減させることを特徴とする請求項9に記載の車両用表示装置。
  11. 前記表示面は、長方形であり、
    前記第1表示エリアと前記第2表示エリアとは、長手方向に分割されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  12. 前記第2光学系は、複数のミラー(42,44,46)で構成され、
    前記複数のミラーよって、前記車両の左右方向へ光の経路が形成されることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  13. 前記コンバイナは、前記インストルメントパネル上に配置され、
    前記第2光学系は、前記第2表示像を、前記フロントウインドシールドにおける前記コンバイナよりも上方箇所に投射することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  14. 前記車両内から視認可能な背景の明るさを検出する検出手段(60)を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段の結果に基づいて、前記第1表示像(514)の投射と前記第2表示像(516)の投射との少なくとも一方を選択することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  15. 前記車両内において、前記各虚像を視認可能とする領域である視認領域(5)から前記第1虚像までの距離(L1)と、前記視認領域から前記第2虚像までの距離(L2)とが異なることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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