JP2015101866A - 橋梁の制振補強構造 - Google Patents

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啓介 塩田
Keisuke Shioda
啓介 塩田
和明 宮川
Kazuaki Miyagawa
和明 宮川
宏之 今塩
Hiroyuki Imashio
宏之 今塩
恭太郎 神田
Kyotaro Kanda
恭太郎 神田
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Abstract

【課題】任意の方向に作用する地震力に対しても、地震エネルギーを吸収することができる橋梁の制振補強構造を提供する。
【解決手段】橋梁の制振補強構造100は、橋梁1を形成する橋脚2と上部工4との間に第1制振ダンパー10aおよび第2制振ダンパー10bが設置され、第1制振ダンパー10aの一方の端部は橋幅中央寄りの位置で橋脚2に回転自在に設置され、第1制振ダンパー10aの他方端部は上部工4の一方の側面4a寄りの位置で上部工4に回転自在に設置され、第2制振ダンパー10bの一方の端部は橋幅中央寄りの位置で橋脚2に回転自在に設置され、第2制振ダンパー10bの他方端部は上部工4の他方の側面4b寄りの位置で上部工4に回転自在に設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁の制振補強構造、特に、制振ダンパーを用いて耐震性を向上させた、新設あるいは既存の道路や鉄道等の橋梁の制振補強構造に関する。
道路や鉄道等の橋梁は、地震時の耐震性を確保するために、地震エネルギーを吸収する制振部材(以下「ダンパー」と称す)が設置され、橋梁の上部工や橋脚に作用する荷重が低減されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−332478号公報(第6−8頁、図1) 特開2012−255330号公報(第6−8頁、図11)
特許文献1に記載された橋梁では、橋梁下部構造(橋梁に同じ)と橋梁上構造(上部工に同じ)との間に、弾性支障と制振ダンパーとが並列状態に配置されたり、2つの隣合う橋梁上構造の間に制振ダンパーが配置されたりしている。
特許文献2に記載されたダム水門柱の耐震性向上工法では、地震時に橋軸方向の変位と橋直角方向軸回りの回転との双方を拘束あるいは抑制する地震時ラーメン化ダンパー(制振ダンパーに同じ)によって、ダム水門柱同士を連結している。
すなわち、特許文献1、2に記載された制振ダンパーは、何れもダンパー軸の方向に伸縮するものであって、ダンパー軸を橋梁の橋軸方向に対して平行に設置することによって、橋梁の橋軸方向に作用する地震力を低減させている。
しかしながら、一般に地震力は橋軸方向に作用するものだけではなく、任意の方向に作用するため、橋軸直角方向に作用する地震力についても制振効果を発揮するものでなければならない。そのため、前記制振ダンパーを橋軸直角方向に追加して設置したり、上部工や橋梁の構造をより耐震性の高いものにしたりする必要があるという問題があった。
本発明は上記問題を解決するものであって、任意の方向に作用する地震力に対しても、地震エネルギーを吸収することができる橋梁の制振補強構造を提供することにある。
(1)本発明に係る橋梁の制振補強構造は、橋梁を形成する橋脚と上部工との間に一対の制振ダンパーが設置されている橋梁の制振補強構造であって、
前記橋脚には、前記上部工の幅方向の中央寄りの位置に橋脚側取付部材が固定され、
前記上部工には、一方の側面寄りの位置に第1上部工側取付部材と、他方の側面寄りの位置に第2上部工側取付部材とがそれぞれ固定され、
前記一対の制振ダンパーのうちの一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第1上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置され、
前記一対の制振ダンパーのうちの他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第2上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置されていることを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第1上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置され、
前記他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第2上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置されていることを特徴とする。
(3)橋梁を形成する橋脚と上部工との間に一対の制振ダンパーが設置されている橋梁の制振補強構造であって、
前記橋脚には、前記上部工の一方の側面寄りに相当する位置に橋脚側第1取付部材と、前記上部工の他方の側面寄りに相当する位置に橋脚側第2取付部材とがそれぞれ固定され、
前記上部工には、幅方向の中央に上部工側取付部材が固定され、
前記一対の制振ダンパーのうちの一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第1取付部材および前記上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置され、
前記一対の制振ダンパーのうちの他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第2取付部材および前記上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置されていることを特徴とする。
(4)前記(3)において、前記一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第1取付部材および前記上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置され、
前記他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第2取付部材および前記上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置されていることを特徴とする。
(i)本発明に係る橋梁の制振補強構造は、前記構造であって、一対の制振ダンパーがハ字状に配置されているから、任意の方向に作用する地震力に対しても、地震エネルギーが確実に吸収され、上部工および橋脚に作用する荷重を低減することが可能になる。よって、制振ダンパーを橋軸直角方向に追加して設置したり、上部工や橋梁の構造をより耐震性の高いものにしたりすることなく、耐震性の高い橋梁を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、(a)は側面図、(b)は一部(上部工)を透視した平面図。 図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパー(軸力材)の特性を示す荷重−伸び線図。 図1に示す橋梁の制振補強構造において、橋脚と上部工との間に橋軸方向(X方向)の相対的な変位が発生した場合の軸力材11の挙動を説明するものであって、(a)は全体を示す平面図、(b)は一部を抜き出して模式的に示す平面図。 図1に示す橋梁の制振補強構造において、橋脚と上部工との間に橋幅方向の(Y方向)の相対的な変位が発生した場合の軸力材11の挙動を説明するものであって、(a)は全体を示す平面図、(b)は一部を抜き出して模式的に示す平面図。 図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパーの橋脚側の設置構造における変形例を示すものであって、(a)は一部を断面にした部分側面図、(b)は部分平面図。 図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパーの橋脚側の設置構造における変形例を示すものであって、制振ダンパー(軸力材)の特性を示す荷重−伸び線図。 図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパーの橋脚側の設置構造における変形例を示す部分側面図。 本発明の実施の形態2に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、一部(上部工)を透視した平面図。 本発明の実施の形態3に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、一部(上部工)を透視した平面図。
[実施の形態1]
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、図1の(a)は側面図、図1の(b)は一部(上部工)を透視した平面図、図2は橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパー(軸力材)の特性を示す荷重−伸び線図である。なお、図1および後記する各図は何れも各部を模式的に示すものであって、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
図1の(a)および(b)において、橋梁の制振補強構造(以下「制振補強構造」と称す)100は、橋梁1を形成する橋脚2と上部工4との間で、鉛直方向(Z方向)に第1支承20aおよび第2支承20bが設置され、橋脚2に形成された橋軸方向(X方向)に突出した張り出し部3との間で、水平方向(Z方向に垂直の方向)に第1制振ダンパー10aおよび第2制振ダンパー10bが設置されたものである。以下、それぞれについて説明する。
なお、第1支承20aおよび第2支承20b、第1制振ダンパー10aおよび第2制振ダンパー10bの説明において、共通する内容については、名称を形容する「第1、第2」および符号の添え字「a、b」の記載を省略して、「支承20」および「制振ダンパー10」と称す。
(支承)
第1支承20aおよび第2支承20bは、上部工4の幅方向(Y方向)の中心を挟んで間隔を空けて配置され、第1支承20aは一方の側面4a寄りに、第2支承20bは他方の側面4b寄りに配置されている。
そして、支承20は、橋脚2の上面に固定された橋脚側支承板21と、上部工4の下面に固定された上部工側支承板23と、橋脚側支承板21と上部工側支承板23とによって回転自在に挟まれた支承球体22とを具備している。
すなわち、支承球体22は上部工4に作用する荷重(自重や、例えば、走行車両等の動荷重)を、橋脚2に伝えると共に、上部工4と橋脚2との間における相対的な移動を容易にしている。なお、本発明は、支承20の設置台数を2台に限定するものではない。
(橋脚側取付部材)
第1制振ダンパー10aおよび第2制振ダンパー10bの一方側の端部は、橋脚側取付部材30によって橋脚2に設置されている。橋脚側取付部材30は、張り出し部3に固定された橋脚側取付ブロック31と、橋脚側取付ブロック31に固定され、橋軸方向(X方向)に突出した橋脚側取付プレート32と、を具備している。
このとき、橋脚側取付ブロック31は、上部工4の幅方向(Y方向)の中央(中央寄りの位置に同じ)に配置されている。また、橋脚側取付プレート32には2箇所に鉛直方向(Z方向)の貫通孔(図示しない)が形成されている。
なお、以上は、1枚の橋脚側取付プレート32には2個の貫通孔が形成されているが、本発明はこれに限定するものではなく、橋脚側取付ブロック31自体を2個に分割し、それぞれに1個の貫通孔が形成されている橋脚側取付プレート32を固定してもよい。このとき、2個の橋脚側取付ブロック31は離してもよい。
(上部工側取付部材)
第1制振ダンパー10aの他方側の端部は第1上部工側取付部材40aによって上部工4に設置され、第2制振ダンパー10bの他方側の端部は第2上部工側取付部材40bによって上部工4に設置されている。
第1上部工側取付部材40aは、上部工4の下面に固定された第1上部工側取付ブロック41aと、第1上部工側取付ブロック41aに固定され、橋軸方向(−X方向)に突出した第1上部工側取付プレート42aと、を具備している。同様に、第2上部工側取付部材40bは、上部工4の下面に固定された第2上部工側取付ブロック41bと、第2上部工側取付ブロック41bに固定され、橋軸方向(−X方向)に突出した第2上部工側取付プレート42bと、を具備している。
このとき、第1上部工側取付ブロック41aは、上部工4の一方の側面4a寄りに配置され、第2上部工側取付ブロック41bは、上部工4の他方の側面4b寄りに配置されている。また、第1上部工側取付プレート42aおよび第2上部工側取付プレート42bには、それぞれ1箇所に鉛直方向(Z方向)の貫通孔(図示しない)が形成されている。
(制振ダンパー)
制振ダンパー10は、塑性変形可能な軸力材11と、軸力材11を包囲して、軸力材11に圧縮力が作用した際、座屈の発生を困難にする補剛管12と、軸力材の端部にそれぞれ固定され、補剛管12から突出している連結板13および連結板15とを具備している。なお、連結板13および連結板15には、それぞれ1箇所に鉛直方向(Z方向)の貫通孔(図示しない)が形成されている。
そして、第1制振ダンパー10aの橋脚側の第1連結板13aは第1連結ピン14aによって水平面内で回動自在に橋脚側取付部材30に設置されている。すなわち、第1連結ピン14aは、第1連結板13aに形成された貫通孔および橋脚側取付プレート32に形成された一方の貫通孔を貫通している。
また、第1制振ダンパー10aの上部工脚側の第1連結板15aは第1連結ピン16aによって水平面内で回動自在に第1上部工側取付部材40aに設置されている。すなわち、第1連結ピン16aは、第1連結板15aに形成された貫通孔および第1上部工側取付プレート42aに形成された他方の貫通孔を貫通している。
さらに、同様に、第2制振ダンパー10bの橋脚側の第2連結板13bは第2連結ピン14bによって水平面内で回動自在に橋脚側取付部材30に設置され、第2制振ダンパー10bの上部工脚側の第2連結板15bは第2連結ピン16bによって水平面内で回動自在に第2上部工側取付部材40bに設置されている。
(軸力材)
図2に示すように、軸力材11を引っ張る(一方側に相対的に変位する)と、まず、弾性的に伸び、やがて、弾性限δeに到達する。このとき、引張り荷重は引張り荷重Fdになっている。さらに、引張りを継続すると、加工硬化することなく引張り荷重Fdのままで、引張り塑性変形量を増加する。
そして、引張り塑性変形量δp(相対変形量=δe+δp)まで引っ張った後、圧縮を開始する(他方側に相対的に変位する)と、弾性復元した後、引張り塑性変形量δpは減少し、やがて、圧縮塑性変形量−δpに到達する。このとき、圧縮荷重は圧縮荷重−Fdになっている。
そして、圧縮塑性変形量−δp(相対変形量=−(δe+δp))まで圧縮した後、引張りを開始する(一方側に相対的に変位する)と、弾性復元した後、圧縮塑性変形量−δpは減少し、やがて、引張り塑性変形量−δpに到達する。このとき、引張り荷重は引張り荷重Fdになっている。
したがって、地震発生時等のように繰り返し相対的な変位が生じると、軸力材11は、図示したようなヒステリシスを描き、斜線にて示す範囲に相当するエネルギーを吸収することになる。
なお、以上は、軸力材11を理想的な弾塑性体としているが、本発明はこれに限定するものではなく、加工硬化等を有する材料によって形成されてもよい。
なお、以上は、制振ダンパー10として、座屈拘束型ダンパーを示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、シリンダー・ピストン型ダンパー、摩擦型ダンパー、粘弾性型ダンパー、メカニカル型ダンパーの何れであってもよい。
(橋軸方向の相対的な変位)
図3は、図1に示す橋梁の制振補強構造において、橋脚と上部工との間に橋軸方向(X方向)の相対的な変位が発生した場合の軸力材11の挙動を説明するものであって、(a)は全体を示す平面図、(b)は一部を抜き出して模式的に示す平面図である。
図3の(a)において、当初、第1制振ダンパー10aの橋脚側は、位置Aにおいて橋脚側取付部材30に設置され(橋脚側の第1連結板13aは、第1連結ピン14aによって水平面内で回動自在に橋脚側取付プレート32に設置されている(図1参照))、第1制振ダンパー10aの上部工側は、位置Cにおいて第1上部工側取付部材40aに設置されている(橋脚側の第1連結板13aは、第1連結ピン16aによって水平面内で回動自在に第1上部工側取付プレート42aに設置されている(図1参照))。
また、同様に、第2制振ダンパー10bの橋脚側は位置Bにおいて橋脚側取付部材30に設置され、第2制振ダンパー10bの上部工側は、位置Dにおいて第2上部工側取付部材40bに設置されている。
そして、橋脚2と上部工4との間に橋軸方向(X方向)で、相互の間隔を広げる方向の相対的な変位が発生した場合、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置は、位置Cから位置Eに移動し、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置は、位置Dから位置Fに移動する。このとき、相対変位量を「+δx」とする。
一方、橋脚2と上部工4との間に橋軸方向で、相互の間隔を狭める方向(−X方向)の相対的な変位が発生した場合、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置は、位置Cから位置Gに移動し、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置は、位置Dから位置Hに移動する。このとき、相対変位量を「−δx」とする。
図3の(b)において、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置が位置Dから位置Fに、相対変位量δxだけ相対移動した際、第2制振ダンパー10b(第2軸力材11bに同じ)の長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度を「θ」とすると、第2制振ダンパー10b(第2軸力材11bに同じ)の伸び量である「ダンパーの伸び量dx」は「dx=δx・cos(θ)」となる。
同様に、図示しない、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置が位置Cから位置Eに、相対変位量δxだけ相対移動した際、第1制振ダンパー10a(第1軸力材11aに同じ)の長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度を「θ」とすると、第1制振ダンパー10a(第1軸力材11aに同じ)の伸び量である「ダンパーの伸び量dx」は「dx=δx・cos(θ)」となる。
なお、以上は、第1制振ダンパー10aの長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度と、第2制振ダンパー10bの長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度とを同じ値にしているが、本発明はこれに限定するものではなく、相違してもよい。また、第1制振ダンパー10aについても同様であり、橋脚2と上部工4との間に橋軸方向(X方向)で、相互の間隔を縮める方向(−X方向)の相対的な変位が発生した場合は、前記に準じるから(プラス/マイナスが逆になる)、説明を省略する。
(橋幅方向の相対的な変位)
図4は、図1に示す橋梁の制振補強構造において、橋脚と上部工との間に橋幅方向(橋軸方向に対して垂直の方向、Y方向)の相対的な変位が発生した場合の軸力材11の挙動を説明するものであって、(a)は全体を示す平面図、(b)は一部を抜き出して模式的に示す平面図である。
図4の(a)において、当初、第1制振ダンパー10aの橋脚側は、位置Aにおいて橋脚側取付部材30に設置され、第1制振ダンパー10aの上部工側は、位置Cにおいて第1上部工側取付部材40aに設置されている。
また、同様に、第2制振ダンパー10bの橋脚側は位置Bにおいて橋脚側取付部材30に設置され、第2制振ダンパー10bの上部工側は、位置Dにおいて第2上部工側取付部材40bに設置されている。
そして、橋脚2と上部工4との間に橋幅方向で、上部工4の一方の側面4a(−Y方向)に向かって相対的な変位が発生した場合、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置は、位置Cから位置Kに移動し、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置は、位置Dから位置Lに移動する。このとき、相対変位量を「−δy」とする。
一方、橋脚2と上部工4との間に橋軸方向で、橋脚2と上部工4との間に橋幅方向で、上部工4の他方の側面4b(Y方向)に向かって相対的な変位が発生した場合、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置は、位置Cから位置Iに移動し、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置は、位置Dから位置Jに移動する。このとき、相対変位量を「δy」とする。
図4の(b)において、第2制振ダンパー10bの上部工側の設置位置が位置Dから位置Jに、相対変位量δyだけ相対移動した際、第2制振ダンパー10b(第2軸力材11bに同じ)の長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度を「θ」とすると、第2制振ダンパー10b(第2軸力材11bに同じ)の伸び量である「ダンパーの伸び量dy」は「dy=δy・sin(θ)」となる。
同様に、図示しない、第1制振ダンパー10aの上部工側の設置位置が位置Cから位置Iに、相対変位量δyだけ相対移動した際、第1制振ダンパー10a(第1軸力材11aに同じ)の長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度を「θ」とすると、第1制振ダンパー10a(第1軸力材11aに同じ)の伸び量である「ダンパーの伸び量dy」は「dx=δy・sin(θ)」となる。
なお、以上は、第1制振ダンパー10aの長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度と、第2制振ダンパー10bの長手方向が橋軸方向(X方向)となす角度とを同じ値にしているが、本発明はこれに限定するものではなく、相違してもよい。また、第1制振ダンパー10aについても同様であり、また、一方の側面4aに(−Y方向)の相対的な変位が発生した場合は、前記に準じるから(プラス/マイナスが逆になる)、説明を省略する。
(任意の方向の相対的な変位)
橋脚2と上部工4との間に任意の方向で相対的な変位が発生した場合、当該変位は、橋軸方向(X方向)の変位と幅方向(Y方向)の変位とが合わさったものであるから、第2制振ダンパー10b(第2軸力材11b)は、「ダンパーの伸び量dx」と「ダンパーの伸び量dy」とを合計した値だけ、伸びる(あるいは、縮まる)ことになる。
よって、一対の制振ダンパー10を設置するだけで、地震による相対変位が、任意の方向であっても、地震エネルギーが確実に吸収されることになる。
[変形例]
図5および図6は、図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパーの橋脚側の設置構造における変形例を示すものであって、図5の(a)は一部を断面にした部分側面図、図5の(b)は部分平面図、図6は制振ダンパー(軸力材)の特性を示す荷重−伸び線図である。
図5の(a)および(b)において、橋脚側取付部材50は、橋脚側取付部材30における、橋脚側取付ブロック31に固定された橋脚側取付プレート32を、橋軸方向(X方向)および橋幅方向(Y方向)に移動自在にしたものである。
すなわち、橋脚側取付部材50は、橋脚2または張り出し部3の少なくとも一方に固定された断面コ字状の橋脚側取付ブロック34を具備し、橋脚側取付プレート32には、橋軸方向(X方向)に長い長尺貫通孔33が形成されている。
橋脚側取付ブロック34は下取付板35と上取付板36と、両者を連結する上下取付板連結部37とを有し、下取付板35および上取付板36にはそれぞれ鉛直方向(Z方向)の貫通孔が形成され、該貫通孔に、長尺貫通孔33を貫通した橋脚側取付ピン38が設置されている。また、橋脚側取付ピン38は橋脚側抜け止め防止手段39に、抜け出し不能になっている。
なお、橋脚側抜け止め防止手段39は雌ネジを具備するものであって、橋脚側取付ピン38の上範囲に形成されて雄ネジに螺合しているが、本発明は橋脚側抜け止め防止手段39をこれに限定するものではなく、接着剤や溶接による固定、あるいは、勘合やカシメ等の機械的な結合であってもよい。
そして、橋脚側取付ピン38は、長尺貫通孔33の中を、上部工4側には隙間Δ4だけ橋軸方向に移動可能で、橋脚2側には隙間Δ2だけ橋軸方向に移動可能で、さらに、上部工4の一方の側面4a側には隙間Δ7だけ橋幅方向に移動可能で、上部工4の他方の側面4b側には隙間Δ9だけ橋幅方向に移動可能である。
なお、以上は、橋脚側取付部材30において、橋軸方向の自由移動を可能にしているが、本発明はこれに限定するものではなく、同様に、上部工側取付部材40おいて、橋軸方向の自由移動を可能にしてもよい。また、橋脚側取付部材30および上部工側取付部材40の両方において、橋軸方向の自由移動を可能にしてもよい。また、以上は、橋軸方向と橋幅方向との両方向(結果として全方向)に自由移動自在にしているが、本発明はこれに限定するものではなく、何れか一方のみに自由移動自在にしてもよい。
図6において、軸力材11を引っ張る(一方側に相対的に変位する)と、橋脚側取付ピン38が長尺貫通孔33内を自由移動している間は、変位は増加するものの、軸力材11は変形しない。そして、隙間Δ2だけ相対的に変位したところで、軸力材11は引張りの弾性変形を開始し、弾性的に伸び、やがて、弾性限δeに到達する。このとき、引張り荷重は引張り荷重Fdになっている。さらに、引張りを継続すると、加工硬化することなく引張り荷重Fdのままで、引張り塑性変形量が増加する。
そして、引張り塑性変形量δp(相対変形量=Δ2+δe+δp)まで引っ張った後、圧縮を開始する(他方側に相対的に変位する)と、弾性復元した後、橋脚側取付ピン38が長尺貫通孔33内を自由移動している間は、変位は減少(他方側に増加)するものの、軸力材11は変形しない。やがて、橋脚側取付ピン38が長尺貫通孔33内を自由移動しなくなると、軸力材11は圧縮の弾性変形を開始する(このときの相対変形量=δp−Δ4)。以降、前記「引張り」を「圧縮」に読み替えた挙動を示す。
また、以上は橋軸方向の相対的な移動について説明しているが、橋幅方向の相対的な移動は、軸方向の相対的な移動におけるものと同様であるから、説明を省略する。
したがって、地震発生時等のように繰り返し相対的な変位が生じると、軸力材11は、図示したようなヒステリシスを描き、斜線にて示す範囲に相当するエネルギーを吸収することになる。このとき、橋脚側取付部材50は、小さな地震が発生した場合の小さな相対的な変位によって、また、季節間あるいは昼夜間等の温度変化による上部工4の伸縮によって、制振ダンパー10が伸縮しないから、制振ダンパー10は、荷重の付加が抑えられ、寿命が延長すると同時に、小地震や温度変化時には、橋脚2や上部工4に余計な荷重の増大が起こらない。
なお、以上は、軸力材11を理想的な弾塑性体としているが、本発明はこれに限定するものではなく、加工硬化等を有する材料によって形成されてもよい。
[変形例]
図7は、図1に示す橋梁の制振補強構造を形成する制振ダンパーの橋脚側の設置構造における変形例を示す部分側面図である。
図7において、橋脚側取付部材60は、橋脚側取付部材30における、張り出し部3に固定された橋脚側取付ブロック31を、低剛性支承61を介して張り出し部3に設置したものである。なお、低剛性支承61は、例えば、ゴム系や剛性樹脂系の直方体状であるが、複数の板状体を積層してもよい。
したがって、橋脚側取付部材60は、地震が発生した場合、水平方向の何れの方向の相対変位に対しても、変形するから、制振ダンパー10と協働して、地震エネルギーを吸収する。
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、一部(上部工)を透視した平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、各部は模式的に示すものであって、本発明は図示された形態(形状や数量等)に限定されるものではない。
図8において、橋梁の制振補強構造(以下「制振補強構造」と称す)200は、橋梁1を形成する橋脚2と上部工4との間で、鉛直方向(Z方向)に第1支承20aおよび第2支承20bが設置され、橋脚2に形成された橋軸方向(X方向)に突出した張り出し部3との間で、水平方向(Z方向に垂直の方向)に第1制振ダンパー10cおよび第2制振ダンパー10dが設置されたものである。以下、それぞれについて説明する。
(橋脚側取付部材)
第1制振ダンパー10cおよび第2制振ダンパー10dの一方側の端部はそれぞれ、第1橋脚側取付部材30cおよび第2橋脚側取付部材30dによって橋脚2に設置されている。第1橋脚側取付部材30cは、上部工4の一方の側面4a寄りに設置され、第2橋脚側取付部材30dは、上部工4の他方の側面4b寄りに設置されている。このとき、第1橋脚側取付部材30cおよび第2橋脚側取付部材30dの構成は、実施の形態1で説明した橋脚側取付部材30の貫通孔の数量を1個にしたものに同じであるから、説明を省略する。
(上部工側取付部材)
第1制振ダンパー10cの他方側の端部および第2制振ダンパー10dの他方側の端部はそれぞれ、上部工4の幅方向の中央に固定された上部工側取付部材40によって上部工4に設置されている。このとき、上部工側取付部材40の構成は、実施の形態1で説明した上部工側取付部材40の貫通孔の数量を2個にしたものに同じであるから、説明を省略する。なお、以上は、1枚の上部工側取付プレート42には2個の貫通孔が形成されているが、本発明はこれに限定するものではなく、上部工側取付ブロック41自体を2個に分割し、それぞれに1個の貫通孔を形成して、上部工側取付プレート42を固定してもよい。このとき、2個の上部工側取付ブロック41は離してもよい。
(制振ダンパー)
第1制振ダンパー10cおよび第2制振ダンパー10dは、実施の形態1と同様に挙動するから、実施の形態1で説明したものと同様の作用効果を奏する。すなわち、一対の制振ダンパー10を設置するだけで、地震による相対変位が、任意の方向であっても、地震エネルギーが確実に吸収されることになる。
[実施の形態3]
図9は本発明の実施の形態3に係る橋梁の制振補強構造を説明するものであって、一部(上部工)を透視した平面図である。なお、実施の形態1および実施の形態2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、各部は模式的に示すものであって、本発明は図示された形態(形状や数量等)に限定されるものではない。
図9において、橋梁の制振補強構造(以下「制振補強構造」と称す)300は、実施の形態1で説明した制振補強構造100に実施の形態2で説明した制振補強構造200を追加したものに相当している。
すなわち、制振補強構造100における橋脚側取付部材30を分割して、第1橋脚側取付部材30aと第2橋脚側取付部材30bとに分割している。そして、第1橋脚側取付部材30aを上部工4の幅方向(Y方向)中心と一方の側面4aとの略中央に配置し、第2橋脚側取付部材30bを上部工4の幅方向(Y方向)中心と他方の側面4bとの略中央に配置している。そして、第1橋脚側取付プレート32aおよび第2橋脚側取付プレート32bのそれぞれには、2箇所に貫通孔(図示しない)が形成されている。
また、制振補強構造200における上部工側取付部材40を分割して、第1中央上部工側取付部材40cと第2中央上部工側取付部材40dとに分割している。そして、それぞれ、上部工4の幅方向の中心を跨いで、所定の間隔を空けて配置されている。なお、上部工側取付部材40を分割しないで、上部工側取付プレート42に、2個の貫通孔を形成してもよい。
したがって、橋脚2と上部工4との間に、任意の方向で相対的な変位が生じた場合は、第1制振ダンパー10aおよび第2制振ダンパー10bは、制振補強構造100におけるものと同じ作用効果を奏すると共に、第1制振ダンパー10cおよび第2制振ダンパー10dは、制振補強構造200におけるものと同じ作用効果を奏する。よって、制振補強構造300によると、地震による相対変位が、任意の方向であっても、地震エネルギーがさらに確実に吸収されることになる。
なお、以上は、制振補強構造300を制振補強構造100と制振補強構造200とをそれぞれ1台ずつ組み合わせたものとしているが、本発明はこれに限定するものではなく、一方または両方を複数台にしてもよい。さらに、制振補強構造100のみを複数台設置したり、制振補強構造200のみを複数台設置したりしてもよい(図示しない)。
本発明によれば、任意の方向に作用する地震力に対しても、地震エネルギーを吸収することができるから、各種形態の橋梁および各種構造物「制振補強構造」として広く使用することができる。
1 :橋梁
2 :橋脚
3 :張り出し部
4 :上部工
4a :一方の側面
4b :他方の側面
10 :制振ダンパー
10a :第1制振ダンパー
10b :第2制振ダンパー
10c :第1制振ダンパー
10d :第2制振ダンパー
11 :軸力材
11a :第1軸力材
11b :第2軸力材
12 :補剛管
13 :連結板
13a :第1連結板
13b :第2連結板
14a :第1連結ピン
14b :第2連結ピン
15 :連結板
15a :第1連結板
15b :第2連結板
16a :第1連結ピン
16b :第2連結ピン
20 :支承
20a :第1支承
20b :第2支承
21 :橋脚側支承板
22 :支承球体
23 :上部工側支承板
30 :橋脚側取付部材
30a :第1橋脚側取付部材
30b :第2橋脚側取付部材
30c :第1橋脚側取付部材
30d :第2橋脚側取付部材
31 :橋脚側取付ブロック
32 :橋脚側取付プレート
32a :第1橋脚側取付プレート
32b :第2橋脚側取付プレート
33 :長尺貫通孔
34 :橋脚側取付ブロック
35 :下取付板
36 :上取付板
37 :上下取付板連結部
38 :橋脚側取付ピン
39 :橋脚側抜け止め防止手段
40 :上部工側取付部材
40a :第1上部工側取付部材
40b :第2上部工側取付部材
40c :第1中央上部工側取付部材
40d :第2中央上部工側取付部材
41 :上部工側取付ブロック
41a :第1上部工側取付ブロック
41b :第2上部工側取付ブロック
42 :上部工側取付プレート
42a :第1上部工側取付プレート
42b :第2上部工側取付プレート
50 :橋脚側取付部材
60 :橋脚側取付部材
61 :低剛性支承
100 :橋梁の制振補強構造(実施の形態1)
200 :橋梁の制振補強構造(実施の形態2)
300 :橋梁の制振補強構造(実施の形態3)
Fd :引張り荷重
dx :相対変位量
dy :相対変位量
Δ2 :橋軸方向の隙間
Δ4 :橋軸方向の隙間
Δ7 :橋幅方向の隙間
Δ9 :橋幅方向の隙間
δe :弾性限
δp :引張り塑性変形量
δx :相対変位量
δy :相対変位量

Claims (4)

  1. 橋梁を形成する橋脚と上部工との間に一対の制振ダンパーが設置されている橋梁の制振補強構造であって、
    前記橋脚には、前記上部工の幅方向の中央寄りの位置に橋脚側取付部材が固定され、
    前記上部工には、一方の側面寄りの位置に第1上部工側取付部材と、他方の側面寄りの位置に第2上部工側取付部材とがそれぞれ固定され、
    前記一対の制振ダンパーのうちの一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第1上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置され、
    前記一対の制振ダンパーのうちの他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第2上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置されていることを特徴とする橋梁の制振補強構造。
  2. 前記一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第1上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置され、
    前記他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側取付部材および前記第2上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置されていることを特徴とする請求項1記載の橋梁の制振補強構造。
  3. 橋梁を形成する橋脚と上部工との間に一対の制振ダンパーが設置されている橋梁の制振補強構造であって、
    前記橋脚には、前記上部工の一方の側面寄りに相当する位置に橋脚側第1取付部材と、前記上部工の他方の側面寄りに相当する位置に橋脚側第2取付部材とがそれぞれ固定され、
    前記上部工には、幅方向の中央に上部工側取付部材が固定され、
    前記一対の制振ダンパーのうちの一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第1取付部材および前記上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置され、
    前記一対の制振ダンパーのうちの他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第2取付部材および前記上部工側取付部材にそれぞれ回動自在に設置されていることを特徴とする橋梁の制振補強構造。
  4. 前記一方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第1取付部材および前記上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置され、
    前記他方の制振ダンパーの端部は、前記橋脚側第2取付部材および前記上部工側取付部材の少なくとも一方に対して、橋軸方向および橋幅方向の少なくとも一方に移動自在に設置されていることを特徴とする請求項3記載の橋梁の制振補強構造。
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