JP2015099064A - 透過式内部検査装置の被検査物搬送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、被検査物が錠剤の大きさの場合、検査対象のサイズが小さいものでは数ミリメートルしかないような被検査物もあり、検出精度を高めるためには被検査物との透過距離を短くする必要性が出てくる場合がある。
ここで、図9の形状の被検査物の内部構造を検査する場合、図のように例えば被検査物内部に薄板上の物質が2枚所定の間隔離れて垂直に配置されていて、その薄板の形状や枚数を検査する場合、図9(a)の場合では薄板の形状や枚数が高精度に検査することができるが、図9(b)の場合では垂直な薄板に対して透過線が傾斜して照射されることとなるため、検査画像としては薄板の形状や間隔等のさまざまな要因によって重なって見えてしまったり画像がぼやけてしまうことがあり、場合によっては1枚の薄板しか配置されていないように誤検出されてしまうような欠点がある。
そのため、特許文献1などのベルトが水平に駆動して搬送されるような透過式内部検査装置では線源の直下部分の被検査物の検査方向と透過線とが平行となる範囲でしか検出精度の高い装置が作ることができず、透過線の照射範囲に対して検出範囲が著しく狭くなり、例えば、錠剤のような被検査物を主走査方向へ複数並列して検査するような多列搬送には並列する数に限界があった。さらに、透過式内部検査装置では検出精度を高めるためには被検査物の搬送速度を遅くせざるを得ないという欠点もある。
これらの理由により被検査物の搬送効率を高めることができず、その結果検査効率も高めることができなかった。
透過式内部検査装置10は被検査物Tを供給するホッパー11と、フィーダ12と、整列供給部13と、ベルトコンベア20と、検査部30と、選別部40を有した構成となっている。本実施例では、被検査物Tとなる錠剤の側面方向を検査方向としてベルトコンベア20の姿勢制御を行う場合の構成としている。
ベルト21は図3および図4の第1の実施例のように、所定の位置に吸引孔21aが設けられ、ベルト21の吸引孔21aの対応する位置に吸引用スリット22aが設けられたベルトガイド22がベルト21の下面に密着するように支持している。吸引用スリット22a内が図示しないポンプによって負圧になることによって図3(d)のように吸引孔21aを通じて空気を吸引して、吸引孔21a上部に当接して存在する被検査物Tをベルト21に吸着させている。
ベルト21は図2及び図4のように、検査範囲Bにおいて線源31からの透過線Aと被検査物Tの検査方向とが平行となるようにベルトガイド22がねじるように傾斜していて、そのベルトガイド22にベルト21が下面より支持されて沿うことによりベルト21もねじれるように傾斜して制御されている。
ここで、ベルト21のねじれの中心軸がベルト21の搬送方向の中心軸と同軸となるように構成されているため、ベルト21にねじれによる負荷がかかりにくい構成となっている。これによってベルトの長寿命化に寄与することができる。またさらに、被検査物Tをベルト21の中心で搬送すると、被検査物Tが傾斜することによって受ける外力を小さくすることができるので搬送時の姿勢の安定化に繋がる利点がある。
また、壁21bの構造は図5の例に限らず被検査物Tを確実に搬送できればよいので、ねじられた部分(検査範囲)で下側となる壁が被検査物Tを振り落とさずに保持できる形状となっていればよく、例えば下側となる壁だけがコ字形状になっていたり、また、ベルト21がねじられる部分のみトンネル形状のガイドを新たに配置してもよい。
B 検査範囲
T 被検査物
10 透過式内部検査装置
11 ホッパー
12 フィーダ
13 整列供給部
20 ベルトコンベア
21 ベルト
21a 吸引孔
22 ベルトガイド
22a 吸引用スリット
22b 吸引用スリット
30 検査部
31 線源
32 透過線検出器
40 選別部
41 良品シュート
42 不良品シュート
Claims (8)
- 被検査物をベルトによって搬送するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアによって搬送される前記被検査物に透過線を放射状に照射する線源と、前記線源の対向位置に設けられて、前記線源から照射されて前記被検査物を透過した透過線を所定の検出範囲で検出する透過線検出器とを有する透過式内部検査装置の被検査物搬送方法であって、
前記透過線検出器によって検出される検出範囲において、前記ベルトが所定の角度傾斜され、前記ベルトコンベアによって搬送される前記被検査物の検査方向と前記透過線とが平行となるように前記ベルトコンベアの姿勢を制御することを特徴とする透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。 - 前記透過式内部検査装置に前記ベルトを沿わせて支持するベルトガイドが設けられ、
前記検出範囲において、前記ベルトガイドが所定の角度傾斜し、前記ベルトガイドに沿って支持されている前記ベルトが所定の角度傾斜され、前記ベルトコンベアによって搬送される前記被検査物の検査方向と前記透過線とが平行となるように前記ベルトコンベアの姿勢を制御することを特徴とする請求項1に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。 - 前記ベルトコンベアが前記透過線検出器の主走査方向に複数並列に配列され、前記各ベルトコンベアの各ベルトを沿わせて支持する各ベルトガイドがそれぞれ所定の角度傾斜し、前記各ベルトガイドに沿って支持されている前記各ベルトがそれぞれ所定の角度傾斜され、前記各ベルトコンベアによって搬送される前記被検査物の検査方向と前記透過線とが平行となるように前記各ベルトコンベアの姿勢を制御することを特徴とする請求項2に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
- 前記ベルトを支持する前記ベルトガイドによって前記ベルトが搬送方向の中心軸を中心にねじられることによって前記ベルトが所定の角度傾斜し、前記ベルトコンベアによって搬送される前記被検査物の検査方向と前記透過線とが平行となるように前記ベルトコンベアの姿勢を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
- 前記ベルトの所定の位置に空気を吸引することにより前記被検査物を吸着するための吸引孔が設けられ、前記ベルトガイドには前記ベルトの前記吸引孔に対応する位置に前記被検査物を吸着するための吸引スリットが設けられ、前記吸引スリットが空気を吸引することにより前記ベルトの前記吸引孔を介して前記ベルトに載置された前記被検査物を前記ベルトに吸着させて搬送することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
- 前記ベルトガイドに前記ベルト自体を吸着するためのベルト吸引用スリットが設けられ、前記ベルトガイドが吸引することにより前記ベルトを前記ベルトガイドに吸着させて前記ベルトガイドの形状に沿わせることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
- 前記ベルトの所定の位置に前記被検査物を載置するためのポケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
- 前記透過線検出器の検出方向と前記被検査物の検査方向と前記透過線とが平行となるように前記透過線検出器の姿勢を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の透過式内部検査装置の被検査物搬送方法。
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