JP2015097968A - 回胴式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダルセレクタなどのセンサを誤検出させることにより行なわれる不正行為を防止する。【解決手段】発光素子を備えたゴト器具をメダル投入口18から挿入しても、スイッチ10c、10dがメダル投入口18からかなり離れた箇所にあるため、ゴト器具を作成すること自体が困難である。しかもメダル通路がキャンセルゲート61付近で1回、ホッパー56の直前で1回の少なくとも2回曲がっており、その上、その曲がりの方向が互いに異なっている。従って、ゴト器具は柔軟性を持った回路基板である必要があり、発光素子を正確にスイッチ10c、10dに位置させるのが非常に難しい。【選択図】 図13

Description

本発明は、回胴式遊技機に関するものである。
回胴式遊技機(いわゆるパチスロ機。以下、単に遊技機とも言う)は、遊技者がメダルを投入して、スタートレバーを叩いてリールを回転させ、停止ボタンを押すことによりゲームが進行していく。投入されたメダルはメダルセレクタにより有効・無効が選別され、有効とされたメダルはベットされたりクレジットに入ったりする。クレジットに入ったメダルは、清算ボタンを押すことにより、遊技者に返却される。
これを悪用して、メダル投入口に、発光素子のついた基板をメダルの代わりに挿入し、この発光素子をメダルセレクタが備える光センサの前で点滅させ、「メダルが入ってきた」と光センサに誤認識させることにより、クレジットをカウントアップさせ、清算ボタンを押すことにより、投入してもいないメダルを獲得するといった不正行為が行なわれることがある。
こうした不正行為を防止するために特許文献1では、メダルセレクタ内をメダルが通過する速度を検出して、これを基準となる通過速度と比較することにより不正行為(ゴト行為、また単にゴトともいう)の有無を判定している。
特開2008−272519
しかしながら、近年の不正行為は巧妙化の一途をたどっており、前記特許文献1の技術も、メダルの通過速度を発光素子の点滅により再現することにより誤検出させることが可能である。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、メダルセレクタなどのセンサを誤検出させることにより行なわれる不正行為を防止することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1記載の回胴式遊技機は、当該回胴式遊技機に投入されたメダルを、遊技に有効なメダルと無効なメダルとに選別するものであって、前記有効とされたメダルを検出する第1検出手段を備えたメダルセレクタと、少なくとも、該メダルセレクタにより遊技に有効なメダルとして選別されたメダルを蓄えるホッパーと、前記メダルセレクタにより有効とされたメダルを、前記メダルセレクタから前記ホッパーへと誘導するための誘導部と、該誘導部に設けられ、該誘導部により誘導されるメダルを検出する第2検出手段と、前記第1検出手段により検出されたメダルの枚数と前記第2検出手段により検出されたメダルの枚数とに基づき、不正行為が当該回胴式遊技機に対して行なわれたか否かを判定する第1不正行為検出手段と、前記不正行為が行なわれたと前記第1不正行為検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第1報知手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、当該回胴式遊技機に投入されたメダルを、遊技に有効なメダルと無効なメダルとに選別するものであって、前記有効とされたメダルを検出する第1検出手段を備えたメダルセレクタと、少なくとも、該メダルセレクタにより遊技に有効なメダルとして選別されたメダルを蓄えるホッパーと、前記メダルセレクタにより有効とされたメダルを、前記メダルセレクタから前記ホッパーへと誘導するための誘導部と、該誘導部に設けられ、該誘導部により誘導されるメダルを検出する第2検出手段と、前記第1検出手段によりメダルが検出されてから前記第2検出手段によりメダルが検出されるまでの所要時間に基づき、不正行為が当該回胴式遊技機に対して行なわれたか否かを判定する第2不正行為検出手段と、前記不正行為が行なわれたと前記第2不正行為検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第1報知手段とを備えたことを特徴とする回胴式遊技機をその要旨とする。
請求項3に記載の本発明は、回胴式遊技機において、請求項1または2に記載の回胴式遊技機において、前記第2検出手段は、前記誘導部において前記メダルセレクタよりも前記ホッパー寄りの位置におけるメダルの通過を検出するものであることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の回胴式遊技機において、前記第1検出手段は、メダルを検出するための少なくとも2個のセンサを備えたものであり、該2個の前記センサがメダルを検出した時間差に基づいて、異常が発生したか否かを判定する異常検出手段と、前記異常が発生したと前記異常検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第2報知手段とを備え、該第2報知手段による報知動作は、前記第1報知手段による報知動作と異なることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれかに記載の回胴式遊技機において、前記メダルセレクタに投入されたメダルを、前記第1検出手段に検出させることなく当該回胴式遊技機の外部へ排出する排出手段を備え、前記第1報知手段により報知動作が行なわれる場合には、前記排出手段を稼動させることを特徴とする。
請求項1に記載の回胴式遊技機によれば、メダルセレクタに投入されたメダルを検出するために従来よりある第1検出手段だけでなく、第2検出手段による検出結果に基づいて、不正行為が行なわれたか否かを判定する。ここでは特に第1検出手段、および第2検出手段は、それぞれメダルの枚数を検出する。そして第2検出手段は、メダルセレクタの外部にある誘導部に設けられている。このため、不正行為を行なうには、第1検出手段だけでなく第2検出手段に対しても誤検出を行なわせる必要がある。従って、不正行為を行なうのが困難となるので不正行為を防止することができる。
なお、第1検出手段および第2検出手段により検出されたメダルの枚数は通常一致するはずなので、これらが一致しなかった場合に「不正行為が行なわれた」と判定しても良いが、ある程度の誤差(例えば±1枚)を許容し、この許容範囲を超える誤差が発生した場合に「不正行為が行なわれた」と判定しても良い。また、この枚数は、当該回胴式遊技機の電源が投入されてから電源が遮断されるまでカウントし続けてもいいが、何らかのタイミング(例えばリールの停止)で0に戻しても良い。
請求項2に記載の回胴式遊技機は、請求項1に記載の回胴式遊技機と共通点が多いが、第1検出手段がメダルを検出してから、第2検出手段がメダルを検出するまでの時間に基づいて不正行為が行なわれたか否かを判定する点が異なる。第2検出手段は、メダルセレクタの外部にあるため、不正行為により、これら両検出手段に「メダルが通過した」と誤検出させるのは困難である。従って、不正行為を防止することができる。
なお、請求項1に記載の本発明に請求項2に記載の本発明を適用しても構わない。この場合、第1報知手段は、第1検出手段および第2検出手段の検出結果に基づくメダルの枚数か、第1検出手段および第2検出手段の検出結果に基づくメダルの通過所要時間が不適切な場合に報知動作を行なうことになる。
請求項3に記載の回胴式遊技機は、第2検出手段は、誘導部においてメダルセレクタよりもホッパー寄りの位置におけるメダルの通過を検出する。つまり、第1検出手段から第2検出手段は、かなりの距離はなれていることになる。この結果、例えば、これら第1検出手段、第2検出手段に誤検出させるために、LEDなどの発光素子(当然、第1および第2検出手段に誤検出させるために発光素子も複数備えることになる)を備えた基板をメダル投入口などから挿入しても、第1検出手段から遠く離れた第2検出手段の位置に正確に発光素子を位置させるのは困難である。しかも通常、メダルセレクタの内部は複雑な形状をしているので、前記基板は柔軟性を持たせる必要があり、この結果、第2検出手段に誤検出させるための発光素子を適切に位置させるのが、一層困難となる。
なお、第2検出手段を、誘導部においてホッパーよりもメダルセレクタ寄りの位置におけるメダルの通過を検出するように構成しても、第2検出手段はメダルセレクタの外部におけるメダルの通過を検出することになるので、第2検出手段に誤検出させるのは、やはり困難である。請求項3にように誘導部においてメダルセレクタよりもホッパー寄りの位置におけるメダルの通過を検出するように構成すれば誤検出の難易度が一層あがるということである。
請求項4に記載の回胴式遊技機は、第1検出手段は、メダルを検出するための少なくとも2個のセンサを備えており、これら2個のセンサがメダルを検出した時間差に基づいて、異常検出手段が、異常の発生を判定する。そして、異常が発生したと異常検出手段により判定されると、第2報知手段が、第1報知手段による報知動作とは異なる報知動作を行なう。
ここで、第1検出手段をなす2個のセンサの検出結果に基づいてメダル投入口に投入されたメダルを検出するのは、既に一般に行なわれていることである。すなわち、例えばフォトインタラプタなどのセンサを、メダル投入口付近のメダル通路に2個設置すると、この部分をメダルが通過した場合に2個のフォトインタラプタの検出結果には必ず時間差が生じる。この時間差を、正規のメダルを投入した際の時間差と比較することにより、メダルが通過したことや、通過した方向や、通過した回数(枚数)を検出することが行なわれている。
だがこの検出方法では、不正行為でなくてもメダルの汚れや遊技者が激しくメダルを投げ込んだ場合などが原因で誤検出が発生しうる。そこで本発明では、この誤検出を、前記第1不正行為検出手段や第2不正行為検出手段とは独立して異常検出手段が行ない、報知動作も、第1報知手段とは異なる態様にて第2報知手段が行なう。 こうすると、不正行為が行なわれた可能性が高い第1不正行為検出手段や第2不正行為検出手段による判定結果と、不正行為ではない可能性が高い異常検出手段による判定結果とを異なる態様にて報知することが可能となる。これにより例えば、第1報知手段による報知動作は、周囲に響き渡るような大音響で行なって、不正行為を即座にやめさせる一方、第2報知手段による報知動作は、ホールコンピュータに異常が検知された旨を報告するだけにし、特定の遊技機から繰り返しこの報告が来る場合に初めて、ホールの管理者などがその遊技機を点検に行くといった運用を行なうことが可能となる。なお、「異なる報知動作」とは両報知動作が全く異なることのみを指すのではない。例えば第2報知手段はランプの点滅で報知し、第1報知手段はランプの点滅と大音響で報知するといったように、報知動作の一部が共通していても構わない。
なお、第1検出手段と同様に、第2検出手段も2個のセンサを備えたものとし、これらがメダルを検出した時間差に基づいて、メダルの通過を検出するように構成してももちろん構わない。また、請求項4の本発明には反するが、第1検出手段はセンサを1個のみ備えたものとし、第2検出手段のみ2個のセンサを備えたものとしてもよい。
請求項5に記載の回胴式遊技機は、第1報知手段により報知動作が行なわれる場合には、排出手段を稼動させて、投入されたメダルを、第1検出手段に検出させることなく当該回胴式遊技機の外部へ排出する。
第1報知手段により報知動作が行なわれる場合とは、不正行為が行なわれている可能性が高い場合であるから、速やかにその遊技機における遊技を中断させるのが望ましい。しかし、こうした事態が発生して報知動作が行なわれても、店員が即座に対応できるとは限らない。この点、本発明の回胴式遊技機によれば、第1報知手段により報知動作が行なわれる場合には、メダルセレクタに投入されたメダルが第1検出手段に検出させることなく当該遊技機の外部に排出されるので、不正行為による被害を最小限に抑えることができる。
なお、「第1報知手段により報知動作が行なわれる場合」とは、報知動作を行うと第1報知手段が決定した時点のみを指す訳ではない。例えば、実際に第1報知手段による報知動作が行なわれてからでもよいし、第1不正行為検出手段や第2不正行為検出手段が、当該回胴式遊技機に対して不正行為が行なわれたと判定した時点でもよい。この場合には第1報知手段により報知動作が行なわれるからである。
本発明に係る回胴式遊技機の正面図 本発明に係る回胴式遊技機の電気ブロック図 前扉の裏面図 前扉を外した筐体 スイッチの検出とカウントのタイミングチャート 第1メダル検出処理のフローチャート1 第1メダル検出処理のフローチャート2 第2メダル検出処理のフローチャート 不正判断処理のフローチャート 変動開始時処理のフローチャート 変動停止時処理のフローチャート メダルセレクタの正面図 カバー60を取り外したメダルセレクタの正面図 メダルセレクタの裏面図 誘導樋63の三面図 メダルセレクタ20を下から見た図 メダルの軌道を示す図 排出口からホッパーにメダルが排出される様子を示す図 第1異常報知と第2異常報知との報知方法の違いを示した表
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、本実施例の回胴式遊技機1の前面には表示窓2(3×3の停止図柄の有効領域を表示可能とする)を備えた表示パネル3が設置されている。
表示窓2の背後には3本のリール4(それぞれを区別する場合は、左から順にリール4L、4C、4R、その他の部品等についても左、中、右を区別する場合は符号にL、C、Rを添える。)を有する図示しない回胴機構部が配されており、各リール4に設けられている図柄の中の3図柄ずつを表示窓2から視認できる。また、表示窓2の周囲にはベットランプ5や複数のデジタル表示部6a等が配されている。表示窓2の上方には、演出表示部15aが備えられ、遊技の結果に基づいた演出等の実行が行われる。
表示窓2の下方には、ベットスイッチ7、始動レバー8(始動装置に該当)、停止スイッチ9(回胴停止手段に該当。それぞれを区別する場合は、左から順に停止スイッチ9L、9C、9R)、メダル投入口18等を備える操作部11が設けられている。そして、最下部には受皿12やスピーカボックス13、メダル排出口19等を備える下部構造部14が設けられている。
本発明に係る回胴式遊技機1の電気ブロック図を図2に示す。主制御基板40はワンチップマイコン、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主制御基板40には、ベットスイッチ7の操作信号、精算スイッチ16の操作信号、メダル検出スイッチ10(本実施例では4個備えられており、それぞれ10a、10b、10c、10d)のメダル検出信号、始動レバー8の操作信号(始動信号)、停止スイッチ9L〜Rの操作信号、各リール4の位置検出センサ41の信号等が入力される。
主制御基板40の出力側には、クレジット表示装置6、ベット数表示装置5、払出メダル数表示装置17、モータ28L、28C、28R、投光ランプ31L、31C、31R、中継基板47、ゲートソレノイド61aが接続されている。
主制御基板40は、マイコンがプログラムに従って動作することにより、上述のベットスイッチ7の操作信号等に基づいてクレジット表示装置6、ベット数表示装置5、払出メダル数表示装置17、モータ28の回転、停止、投光ランプの点灯、消灯等を制御する。
中継基板47には音・ランプ制御基板49が接続されており、主制御基板40は中継基板47経由で音・ランプ制御基板49に指令データを送ることで、効果音などの音声出力と電飾類の点灯、消灯を間接的に制御する。 音・ランプ制御基板49には演出画像制御基板48が双方向通信可能に接続されており、演出画像制御基板48は、主制御基板40が中継基板47に送出した指令データ又はこのデータに基づいて音・ランプ制御基板49が生成したデータを受信し、これに従って演出画像表示装置15を制御する。
なお、本実施例ではRBゲーム数表示、RB実行数表示及びカウント数表示を演出画像表示装置15で表示を行う構成である。別に各々の表示部を設け表示する構成でも良い。また、クレジット表示装置6、ベット数表示装置5、払出メダル数表示装置17いずれか又は全部を廃して、その表示を演出画像表示装置15にて行ってもよい。
主制御基板40には払出制御基板50が双方向通信回路として接続されており、払出制御基板50は主制御基板40から受信した払出要求データに基づいて獲得メダル払出装置51(払出手段)を稼働させてメダルの払出を行わせる。その際に、払出制御基板50は払出検出スイッチ52の検出信号に基づいて払出されるメダルを計数する。
図3は回胴式遊技機1の前扉80の裏側を示す図である。前扉80の裏の、メダル投入口18の下部に相当する位置には、メダルセレクタ20が配置されている。投入されたにも関わらず、クレジットが満杯などの理由で機外へ排出されるメダルは経路70を通って、メダル排出孔53から排出される。前扉80の上部には演出画像表示基板48、音・ランプ制御基板49が配設されている。
前扉を外すと筐体81の様子の概略は図4のようになっている。リール4の上部に主制御基板40があり、下方左側には電源ボックス55が設けられている。下部の略中央にあるのはホッパー56であり、ホッパー56の下部に獲得メダル払出装置51が設置されている。獲得メダル払出装置51が駆動されると、ホッパー56内のメダルがメダル払出口54を介して排出される。このメダル払出口54は図3のメダル排出孔53と連通しており、遊技者は受皿12にてメダルを受け取ることができる。
ここでメダルセレクタ20について説明する。まず図12は、図3と同じ方向から見たメダルセレクタ20を拡大したものである。メダルセレクタ20には、投入されたメダルをホッパー56へ導くために傾斜された誘導樋63が設けられており、この先端は本図の手前方向に転換しており、その先端にメダルの排出口62が形成されている。排出口62から流れ出たメダルは図示しないホッパー56内に納まる。
メダルセレクタ20のカバー60を取り外した様子を図13に示す。第1スイッチ10a、第2スイッチ10bはいずれも、投入されたメダルの通過を検出するためのものであり、第1スイッチ10aの方が第2スイッチ10bよりも上流に位置している。また、排出口62の付近にも第3スイッチ10c、第4スイッチ10dが設けられており、ホッパー56に排出される直前のメダルの通過を検出する。図15(c)に示すように、第3スイッチ10cは第4スイッチ10dよりも上流に位置している。図15は誘導樋63の三面図であり、図15(a)は図13と同方向から見た図(正面図)、図15(b)はその平面図、図15(c)は誘導樋63を右方から見た側面図である。誘導樋63内に形成されたメダルの通路63aは、図15(b)によく示されているように、下方(回胴式遊技機1の正面から見ると奥方向)に向かってカーブしており、排出口62から流れ出たメダルは図18に示すようにホッパー56に到達する。なお、これら4個のスイッチ10a〜10dはいずれもフォトインタラプタにより実現されている。また、スイッチ10cと10dの発光素子の光が受光素子に向かう方向は、互いに逆になるよう設置されている。また、スイッチ10aと10bについても光の方向が逆になるよう設置されている。ゴト行為に使われる器具の中には、自ら発光素子を備えてスイッチ10a〜10dなどを誤検知させるものがあるが、発光素子の光の方向を前述のように逆にすることにより、ゴト器具も同様に構成する必要が生じ、作成が困難になる。
メダルセレクタ20に1枚のメダルが投入されたときのスイッチ10a〜10dの検出結果は図5のようになる。何も検出されていないときの出力信号はHとなっており、メダルが光を遮ると立ち下がってLになり、メダルが通過して再び光がフォトインタラプタの光センサに検出されると立ち上がってHになる。第1スイッチ10a、第2スイッチ10b間の距離はそれぞれメダルの直径に比べて小さくされているので、第1スイッチ10a、第2スイッチ10bの双方にメダルが検出されている時間帯がある。すなわち第1スイッチ10aの検出結果がHからLになった後(図中Aのタイミング)、再びHになるまでの間に第2スイッチ10bの検出結果がHからLになる(図中Bのタイミング)。この関係は第3スイッチ10c、第4スイッチ10dについても同様である。これに対して第2スイッチ10bと第3スイッチ10cの距離はメダルの直径に比べて十分長く取られており、第2スイッチ10bの検出結果がLからHになった後に、および第3スイッチ10cの検出結果がHからLになる。なお、図5中の下部に示されている「カウント」については後述する。
主制御基板40のCPUにより実行される第1メダル検出処理を図6を用いて説明する。本処理が起動されると、まず、S100で第1スイッチ10aの検出結果に基づき、メダルが通過したか否かを判定する。なお、通過したのはメダルではなく、ゴト行為に使われる器具や何らかの異物である可能性もあるが、ここでは本来の通過物であるメダルにて代表させて説明する(以下同様)。肯定判定されたとき(S100:yes)は、第1タイマの計時を開始し(S105)、S110で第2スイッチ10bをメダルが通過したか否かを判定する。肯定判定された場合(S110:yes)は第1タイマの計時を停止し(S115)、第1タイマの計時結果が所定時間内だったか否かを判定する(S120)。この「所定時間」は、メダルが第1スイッチ10aを通過してから第2スイッチ10bを通過するまでの平均時間となっている。計時結果が所定時間内だったとき(S120:yes)は、第1異常カウンタが0ではないか否かを判定(S125)し、否定判定だった場合(S125:no)は図7のS180に移行する。肯定判定だった場合(S125:yes)は第1正常カウンタの値を+1し(S130)、この結果、第1正常カウンタの値が10になったか否かを判定する(S135)。肯定判定の場合(S135:yes)は第1異常クリア処理を実行(S140)してからS180に移行する。また、後述する第1異常報知を実行中に第1異常クリア処理を実行した場合は、第1異常報知を解除する。なお、否定判定の場合(S135:no)はそのままS180に移行する。
S110において、メダルがまだ第2スイッチ10bを通過していないと判定された場合(S110:no)にはS145に進み、現在の第1タイマの計時経過が前記所定時間以上か否かを判定する(S145)。所定時間経過していなければ(S145:no)、S110に戻ってメダルが第2スイッチ10bを通過したか否かを再び判定する。これは、「所定時間」を上限として、第2スイッチ10bをメダルが通過するのを待つことになる。所定時間経過した場合(S145:yes)には、第1正常カウンタの値が0ではないか否かを判定する(S155)。なお、S120において第1タイマの計時結果が所定時間内ではなかったと判定された場合もS155に移行する。また、S100において第1スイッチ10aをメダルが通過していないと判定された場合は、S150に進んで第2スイッチ10bをメダルが通過したか否かを判定するが、ここで肯定判定された場合(S150:yes)にもS155に移行する。S150で否定判定された場合には、第1、第2の両スイッチ10a、10bをメダルが検出していないことになるので、メダルが投入されていないとみなして本処理を終了(リターン:図7参照)する。
S155で第1正常カウンタが0ではないと判定された場合(S155:yes)は、第1正常カウンタをクリアし(S160)、第1異常カウンタの値を+1する(S165)。第1正常カウンタの値が0の場合(S155:no)は、そのままS165に移行する。そしてS170にて第1異常カウンタの値が5になったか否かを判定し、肯定判定の場合(S170:yes)は第1異常報知処理(S175)を行なってから図7のS180に移行する。否定判定の場合(S170:no)は、そのままS180に移行する。第1異常報知処理(S175)では、ランプの発光と表示装置に小さく行なわれる表示とで報知動作を行なう。これらの報知態様は、遊技者が遊技していても特に気にならない。
S180では最大数のベット(回胴式遊技機1の場合は3)が済んでいるか否かを判定し、済んでいれば(S180:yes)クレジットを加算し(S185)、クレジットが満タンになった否かを判定する(S190)。肯定判定(S190:yes)であればキャンセルゲート作動処理を実行(S195)する。キャンセルゲート作動処理は、図13に示すキャンセルゲート61を作動させる処理である。メダルセレクタ20を裏側(回胴式遊技機1の正面側)から見ると図14のようになっており、メダルセレクタ20の下部に設けられたソレノイド61aは、回胴式遊技機1の電源が投入されると、オンの状態となり、これがオフ状態にされることによりキャンセルゲートが図14の奥方向に移動(作動)して、メダルの通路に張り出す。この様子を示すのが図16である。本図はメダルセレクタ20を下方から見た図であり、普段(非作動時)は図16(b)のようにメダル通路外にあるキャンセルゲート61が、作動時にはソレノイドに押されて図16(a)のようにメダル通路に張り出す。キャンセルゲート61が張り出すと、投入されたメダルは図17に示すメダル出口1を通ってメダルセレクタ20の下方へ排出され、スイッチ10a、10bに検出されることはない。
図7に戻る。S180で最大数のベットが済んでいないと判定された場合には、S200でベット数を加算し、その結果、ベット数が最大になったか否かを判定する(S225)。ベット数が最大の場合(S225:yes)はS190に移行する。ベット数が最大ではないか(S225:no)、キャンセルゲート作動処理が実行されるか(S195)、或いはクレジットが満タンでなければ(S190:no)、カウンタC1(以下、単にC1とも記す)を+1する(S205)。
S205の結果、C1の値が10になったか否かを判定し(S210)、10であれば(S210:yes)、不正調査タイマを作動し(S215)、C1を0にして(S220)本処理を終了(リターン)する。C1の値が10でなければ(S210:no)、そのまま本処理を終了する。
以上のような処理を行なう第1メダル検出処理によれば、メダル投入口18の付近において、メダルがスイッチ10a、10bを通過するのに要する時間に基づいて、異常が発生していないか否かのチェックを行い、発生していれば第1報知動作を行なう。ただしこの報知動作は、異常が5回発生した時点で行い、且つ異常が1〜5回発生する間(ただし5回は含まない)に10回連続で正常と判定される(S120:yes)と、異常のカウントを0から再開し、また報知動作中の場合は停止する(S140)。また、スイッチ10a、10bの少なくとも一方がメダルを検出する都度、ベット数を加算していき、加算できないときはクレジットに加算する。クレジットが満タンのときにはキャンセルゲート61を作動させて、以降、非作動状態になるまで、投入されたメダルを遊技者に返却する。キャンセルゲート61を作動させると、メダルはスイッチ10a、10bのいずれにも検出されなくなるので、カウンタC1は、ベットまたはクレジットに入ったメダルの枚数を示すことになる。カウンタC1が+1されるタイミングは、おおよそ図5に示したようになる。なお、不正調査タイマについては後述する。
第2メダル検出処理を図8を用いて説明する。本処理が起動されると、まず、S300で第3スイッチ10cの検出結果に基づき、メダルが通過したか否かを判定する。肯定判定されたとき(S300:yes)は、第2タイマの計時を開始し(S305)、S310で第4スイッチ10dをメダルが通過したか否かを判定する。肯定判定された場合(S310:yes)は第2タイマの計時を停止し(S315)、第2タイマの計時結果が所定時間内だったか否かを判定する(S320)。この「所定時間」は第3スイッチ10c通過から第4スイッチ10d通過までの平均時間となっている。計時結果が所定時間内だったとき(S320:yes)は、第2異常カウンタが0ではないか否かを判定(S325)し、否定判定だった場合(S325:no)はS385に移行し、C2を+1して本処理を終了(リターン)する。肯定判定だった場合(S325:yes)は第2正常カウンタの値を+1し(S330)、この結果、第2正常カウンタの値が10になったか否かを判定する(S335)。肯定判定の場合(S335:yes)は第2異常クリア処理をしてからS385に移行する。否定判定の場合(S335:no)はそのままS385に移行する。
なお、S310において、まだメダルが第4スイッチ10dを通過していないと判定された場合(S310:no)にはS345に進み、現在の第2タイマの計時経過が所定時間以上か否かを判定する(S345)。所定時間経過していなければ(S345:no)、S310に戻ってメダルが第4スイッチ10dを通過したか否かを再び判定する。これは、「所定時間」を上限として、第4スイッチ10dをメダルが通過するのを待つことになる。所定時間経過した場合(S345:yes)には、第2正常カウンタの値が0ではないか否かを判定する(S355)。なお、S320において第2タイマの計時結果が所定時間内ではなかったと判定された場合もS355に移行する。また、S300において第3スイッチ10cをメダルが通過していないと判定された場合は、S350に進んで第4スイッチ10dをメダルが通過したか否かを判定するが、ここで肯定判定された場合(S350:yes)にもS355に移行する。S350で否定判定された場合には、本処理を終了する。
S355で第2正常カウンタが0ではないと判定された場合(S355:yes)は、第2正常カウンタをクリアし(S360)、第2異常カウンタの値を+1する(S365)。第2正常カウンタの値が0の場合(S355:no)は、そのままS365に移行する。そしてS370にて第2異常カウンタの値が5になったか否かを判定し、肯定判定の場合(S370:yes)はS375にて第1異常報知処理を行なってからS385に移行する。否定判定の場合(S370:no)は、そのままS385に移行する。
以上のような処理を行なう第2メダル検出処理によれば、ホッパー56の直前において、メダルがスイッチ10c、10dを通過するのに要する時間に基づいて、異常が発生していないか否かのチェックを行い、発生していれば第1報知動作を行なう。この報知動作は、第1メダル検出処理と同様、異常が5回発生した時点で行ない、かつ異常が1〜5回発生する間(ただし5回は含まない)に10回連続で正常と判定される(S320:yes)と、異常のカウントを0から再開し、また報知動作中の場合は停止する(S340)。また、スイッチ10c、10dの少なくとも一方がメダルを検出する都度、カウンタC2を+1していく。従ってカウンタC2が+1されるタイミングはおおよそ図5に示したようになる。
不正判断処理を図9を用いて説明する。本処理はS210でC1が10になると発動する。本処理ではまず、S400で不正調査タイマが作動中か否かを判定する。否定判定されたとき(S400:no)は、本処理を終了する。肯定判定されたとき(S400:yes)は、タイマが設定時間経過したか否かを判定する(S405)。この設定時間は、第2スイッチ10b通過から第3スイッチ10c通過までの平均時間となっている。否定判定されたとき(S405:no)は、本処理を終了する。肯定判定された場合(S405:yes)は不正調査タイマをクリアし(S410)、C2が10か否かを判定する(S415)。否定判定の場合(S415:no)は第2異常報知処理を実行(S420)する。第2異常報知処理(S420)では、ランプの発光と表示装置による報知動作に加え、音による報知動作も行い、これにより遊技者をはじめ、周囲にいる者にも異常が発生したことを報知する態様となっている。第2異常報知処理が終了すると、キャンセルゲート作動処理を実行して(S425)、それ以降、投入されるメダルをメダルセレクタ20の下方に排出するようにして、本処理を終了する。S415でC2が10であると判定された場合(S415:yes)は、S430にてC2を0にしてから本処理を終了する。
以上のような不正判断処理によれば、C1が10になった(すなわち前回、C1が0になってから10枚目のメダルが投入(メダル出口1から排出された分は除く)された)時点から、所定時間(ここでは第2スイッチ10b通過から第3スイッチ10c通過までの平均時間)経過するのを待ってから、C2が10となっている(すなわち前回、C2が0になってから10枚、メダルがホッパー56に排出された)か否かを判定し、なっていなければ第2異常報知動作を行なう、つまり、メダル投入口18にメダルが10枚(メダル出口1から排出された分は除く)投入されるごとに、メダル投入口18で検出されたメダル数と、ホッパー56の直前で検出されたメダル数とが一致しているか否かを判定し、一致していない場合は、異常事態が発生したとして第2異常報知処理を行なう。メダル投入口18で検出されたメダル数と、ホッパー56の直前で検出されたメダル数は通常、一致し、これらが一致しないのは、前述の第1異常報知処理に係る異常に比べ、深刻な事態、より具体的にはゴト行為が行なわれている可能性が高い状態であるため、周囲にもわかる音を使った態様にて報知動作を行なう。更に、キャンセルゲート61を作動させて、それ以降に投入されたメダルによる遊技を不可能にする。なお、第2異常報知処理による報知動作を停止させるには回胴式遊技機1の電源を落とす。これによりC1、C2が共にゼロになる。
図10を用いて変動開始処理を説明する。本処理が起動されるとまず、S500でベット数が最大か否かを判定する。否定判定されたとき(S500:no)は、本処理を終了(リターン)する。肯定判定されたとき(S500:yes)は、始動レバー8が操作されたか否かを判定する(S505)。否定判定されたとき(S505:no)は、本処理を終了する。レバー操作があった場合(S505:yes)はキャンセルゲート作動処理を実行して(S515)、リール変動中のメダル投入を無効化する。そして変動開始時処理(S515)を実行してから本処理を終了する。 図11を用いて変動停止処理を説明する。本処理が起動されるとまず、S600で図柄が変動中か否かを判定する。否定判定されたとき(S600:no)は、本処理を終了する。肯定判定されたとき(S600:yes)は、ウエイト時間が経過したか否かを判定する(S605)。否定判定されたとき(S605:no)は、本処理を終了する。肯定判定された場合(S605:yes)は回転停止スイッチ(左)が入力されたか否か、すなわち遊技者が停止スイッチ9Lを押したか否かを判定する(S610)。肯定判定された場合(S610:yes)は回転停止スイッチ(左)の停止処理を実行し、S640に移行する。否定判定された場合(S610:no)は、回転停止スイッチ(中)が入力されたか否か、すなわち遊技者が停止スイッチ9Cを押したか否かを判定する(S620)。肯定判定された場合(S620:yes)は回転停止スイッチ(中)の停止処理を実行し、S640に移行する。否定判定された場合(S620:no)は、回転停止スイッチ(右)が入力されたか否か、すなわち遊技者が停止スイッチ9Rを押したか否かを判定する(S630)。肯定判定された場合(S630:yes)は回転停止スイッチ(右)の停止処理を実行し、S640に移行する。否定判定された場合(S630:no)は、変動停止処理を終了(リターン)する。
S640では、全リールが停止したか否かを判定し、否定判定された場合(S640:no)には変動停止処理を終了する。肯定判定された場合(S640:yes)にはS645にてC1とC2が等しいか否かを判定する。等しい場合(S645:yes)はS650にてC1、C2を共に0にしてS655に移行する。等しくない場合(S645:no)はS655に直行する。
S655では、停止図柄がリプレイか否かを判定し、否定判定された場合(S640:no)はキャンセルゲート作動停止処理を実行して(S660)、各停止図柄処理を行なって(S665)、変動停止処理を終了する。停止図柄がリプレイだった場合(S655:yes)にはS665を実行して、変動停止処理を終了する。
この変動停止処理では、全リール4が停止した際(S640:yes)に、カウンタC1、C2が等しいか否かを判定し、等しい場合(S650:yes)は両カウンタC1,C2を0にしている。これにより、リールが変動・停止される都度、正当な遊技が行なわれていればC1とC2は一致するはずなので、C1はその都度、0にされ、前述の不正判断処理が起動される回数を適切に減らすことができる。その一方で、リール4の変動・停止の過程で何らかの不正行為が行なわれる等してC1≠C2となった際には、それ以降、遅くともメダルが10枚投入されるまでの間に不正判断処理が起動され、その際(C1=10となっている)にはC2≠10ではないので第2異常報知処理(S420)が行なわれる。すなわち、深刻な異常(例えばゴト行為)が発生した可能性がある場合に、変動停止処理は、第2異常報知を遅延させたり妨げたりすることが無い。
また、リール4が全て停止した際には、その図柄がリプレイでない限り、キャンセルゲート61を非作動とし(S660)、クレジットの充当やベットを可能にしている。
このように構成された回胴式遊技機1に対し、発光素子を備えたゴト器具をメダル投入口18から挿入して、発光素子を適宜点滅させて「メダルが投入された」と誤検出させようとしても、スイッチ10c、10dがメダル投入口18からかなり離れた箇所にあるため、ゴト器具を作成すること自体が困難である。しかもメダル通路がキャンセルゲート61付近で1回、ホッパー56の直前で1回の少なくとも2回曲がっており、その上、その曲がりの方向が互いに異なっている。従って、ゴト器具は柔軟性を持った回路基板である必要があり、発光素子を正確にスイッチ10a〜10d(特にスイッチ10c、10d)に位置させるのが非常に難しい。
また、不正行為後にゴト器具を引き抜こうとすると、例えばホッパー56直前の屈曲箇所やキャンセルゲート61付近の屈曲部にひっかかり易いので、引き抜けなくなったり、たとえ引き抜けても器具が破壊したりする可能性が高い。一般にこうしたゴト器具は高価であり、数万円を詐取しようとする都度、喪失や破壊の危険にさらすことは、ゴト行為に及ぶ者のモチベーションを大きく削ぐことになり、ひいてはゴト行為の防止に役立つ。
そして、報知動作を2態様備えているので、異常事態の深刻度に応じた報知動作が可能である。報知動作をまとめたものを図19に示す。深刻度が低い第1異常報知ではランプと表示装置のみで報知動作を行なうが、ゴト行為である可能性が高い、すなわち深刻度が高い第2報知ではランプと表示装置による報知動作に加え、音による報知動作を行なうと共にキャンセルゲート61(図ではキャンセラーと記載)を作動させて、それ以上のメダルの投入(クレジットの増加)を不可能にする。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。スイッチ10a、10bが本発明の「第1検出手段」に相当し、スイッチ10c、10dが本発明の「第2検出手段」に相当し、誘導樋63が本発明の「誘導部」に相当し、キャンセルゲート61およびソレノイド61aが本発明の「排出手段」に相当し、S400〜S415の処理が本発明の「第1不正検出手段」に相当し、S420の処理が本発明の「第1報知手段」に相当し、S100〜S170の処理およびS300〜S370の処理が本発明の「異常検出手段」に相当し、S175,S375の処理が本発明の「第2報知手段」に相当する。
[他の実施例]
回胴式遊技機1では、C1、C2でカウントすることにより不正行為の有無を判定したが、スイッチ10a、10bがメダルを検出してからスイッチ10c、10dがメダルを検出するまでの時間に基づいて判定しても良い。こうして不正を検出する場合が「第2不正検出手段」としての処理に相当する。 また、C1が10になるごと(S210)にC2の値をチェックしていたが(S415)、C1が10以外の数値になるごとにC2の値をチェックしても構わない。C1が1になるごとにC2の値をチェックすれば、メダルを1枚投入するごとにチェックすることになる。逆に11になるごとにC2の値をチェックすれば、C1,C2の値が途中で不一致となっても、最大11枚(メダル出口1から排出されたものは除く)までは許容することになる。 なお、C1、C2を0にする処理が各所に存在するが、これらをやめ、回胴式遊技機1が稼動している間中、メダルをカウントし続けるようにしても良い。そして第2異常報知処理(S420)を実行し、それが解除されたときに初めて0に戻すように構成してもよい。
また、ソレノイドなどのアクチュエータを駆動すると誘導樋63に突出する部材を更に設け、S420の処理を行なう際には、このアクチュエータを駆動して、ゴト器具を誘導樋63から抜き出せない(または無理に抜こうとするとゴト器具が破壊する)ようにしてもよい。或いは誘導樋63の、メダルの通過の支障にならない箇所に突起やカエシを設け、挿入されたゴト器具を抜き取るのを困難にしてもよい。
また、スイッチ10a、10bやスイッチ10c、10dは方向を検出することもできるので、メダルが逆方向に動いたと検出したときは、これをメダルではなくゴト器具と判定し、報知動作を行なっても良い。
回胴式遊技機1では、ゲートソレノイド61aがオフになるとキャンセルゲート61が作動するように構成されていたが、逆にゲートソレノイド61aがオンになるとキャンセルゲート61が作動するように構成してもよい。また、報知動作も図19に示したもの以外のものにしてもよい。
1:回胴式遊技機
C1,C2:カウンタ
4:リール
6:クレジット表示装置
8:始動レバー
9:停止スイッチ
10a〜10d:メダル検出スイッチ
18:メダル投入口
20:メダルセレクタ
40:主制御基板
56:ホッパー
61:キャンセルゲート
61a:ゲートソレノイド

Claims (5)

  1. 当該回胴式遊技機に投入されたメダルを、遊技に有効なメダルと無効なメダルとに選別するものであって、前記有効とされたメダルを検出する第1検出手段を備えたメダルセレクタと、
    少なくとも、該メダルセレクタにより遊技に有効なメダルとして選別されたメダルを蓄えるホッパーと、
    前記メダルセレクタにより有効とされたメダルを、前記メダルセレクタから前記ホッパーへと誘導するための誘導部と、
    該誘導部に設けられ、該誘導部により誘導されるメダルを検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段により検出されたメダルの枚数と前記第2検出手段により検出されたメダルの枚数とに基づき、不正行為が当該回胴式遊技機に対して行なわれたか否かを判定する第1不正行為検出手段と、
    前記不正行為が行なわれたと前記第1不正行為検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第1報知手段と
    を備えたことを特徴とする回胴式遊技機。
  2. 当該回胴式遊技機に投入されたメダルを、遊技に有効なメダルと無効なメダルとに選別するものであって、前記有効とされたメダルを検出する第1検出手段を備えたメダルセレクタと、
    少なくとも、該メダルセレクタにより遊技に有効なメダルとして選別されたメダルを蓄えるホッパーと、
    前記メダルセレクタにより有効とされたメダルを、前記メダルセレクタから前記ホッパーへと誘導するための誘導部と、
    該誘導部に設けられ、該誘導部により誘導されるメダルを検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段によりメダルが検出されてから前記第2検出手段によりメダルが検出されるまでの所要時間に基づき、不正行為が当該回胴式遊技機に対して行なわれたか否かを判定する第2不正行為検出手段と、
    前記不正行為が行なわれたと前記第2不正行為検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第1報知手段と
    を備えたことを特徴とする回胴式遊技機。
  3. 請求項1または2に記載の回胴式遊技機において、
    前記第2検出手段は、前記誘導部において前記メダルセレクタよりも前記ホッパー寄りの位置におけるメダルの通過を検出するものであることを特徴とする回胴式遊技機。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の回胴式遊技機において、
    前記第1検出手段は、メダルを検出するための少なくとも2個のセンサを備えたものであり、 該2個のセンサがメダルを検出した時間差に基づいて、異常が発生したか否かを判定する異常検出手段と、
    前記異常が発生したと前記異常検出手段が判定した場合に報知動作を行なう第2報知手段と、
    を備え、該第2報知手段による報知動作は、前記第1報知手段による報知動作と異なることを特徴とする回胴式遊技機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の回胴式遊技機において、
    前記メダルセレクタに投入されたメダルを、前記第1検出手段に検出させることなく当該回胴式遊技機の外部へ排出する排出手段を備え、
    前記第1報知手段により報知動作が行なわれる場合には、前記排出手段を稼動させることを特徴とする回胴式遊技機。
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