JP2015096377A - 車線逸脱警報装置 - Google Patents
車線逸脱警報装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015096377A JP2015096377A JP2013236975A JP2013236975A JP2015096377A JP 2015096377 A JP2015096377 A JP 2015096377A JP 2013236975 A JP2013236975 A JP 2013236975A JP 2013236975 A JP2013236975 A JP 2013236975A JP 2015096377 A JP2015096377 A JP 2015096377A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lane
- departure
- warning
- vehicle
- possibility
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 33
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 14
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 9
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 9
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 6
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- NDAUXUAQIAJITI-UHFFFAOYSA-N albuterol Chemical compound CC(C)(C)NCC(O)C1=CC=C(O)C(CO)=C1 NDAUXUAQIAJITI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 230000004936 stimulating effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W30/00—Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
- B60W30/10—Path keeping
- B60W30/12—Lane keeping
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W30/00—Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W50/00—Details of control systems for road vehicle drive control not related to the control of a particular sub-unit, e.g. process diagnostic or vehicle driver interfaces
- B60W50/08—Interaction between the driver and the control system
- B60W50/14—Means for informing the driver, warning the driver or prompting a driver intervention
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V20/00—Scenes; Scene-specific elements
- G06V20/50—Context or environment of the image
- G06V20/56—Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
- G06V20/588—Recognition of the road, e.g. of lane markings; Recognition of the vehicle driving pattern in relation to the road
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
【課題】車線からの逸脱の可能性がどの程度であるかを運転者が認識できる技術を提供する。【解決手段】車線逸脱警報装置は、車線を認識する車線認識部と、車両の車線からの逸脱の可能性を決定する逸脱決定部と、運転者に対して逸脱の可能性についての警報を行う警報部と、逸脱の可能性に応じて警報部が出力する警報の程度を変化させる警報制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の車線からの逸脱の可能性を運転者に警報するための技術に関する。
従来、車両の車線からの逸脱を警報する技術として、車両が車線から逸脱するか否かを判定し、逸脱すると判定した場合に、スピーカによって警報音を発生させることやステアリングを振動させる技術が知られている(特許文献1)。
例えば特許文献1の技術では、車両が車線から逸脱する場合に、警報装置であるスピーカから警報音を発生させることによって運転者に対し警報を行っている。すなわち、特許文献1の技術では、運転者に対する警報を、警報装置をOFF状態からON状態に切り替えることで行っている。
警報装置がOFF状態からON状態に切り替えられることで、運転者は車両が車線から逸脱することを認識できる。しかしながら、警報装置が単にON状態になっただけでは運転者は逸脱する可能性がどの程度であるかを認識できないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、車両の車線からの逸脱の可能性がある場合に警報を行う車線逸脱警報装置が提供される。この車線逸脱警報装置は、前記車両が走行する車線を認識する車線認識部と、前記車両と、前記車線認識部が認識した前記車線との相対関係に基づいて、前記車両の前記車線からの逸脱の可能性を決定する逸脱決定部と、運転者に対して前記逸脱の可能性についての警報を行う警報部と、前記逸脱の可能性に応じて前記警報部が出力する警報の程度を変化させる警報制御部と、を備える。この形態の車線逸脱警報装置によれば、逸脱の可能性に応じて警報の程度が変化するため、運転者は警報の程度に応じて逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、車線逸脱警報装置の他に種々の形態で実現することも可能である。例えば、本発明は、車線逸脱警報装置の制御方法、制御方法を車線逸脱警報装置に実行させるためのプログラム、車線逸脱警報システム、車線逸脱警報装置又は車線逸脱警報システムを備える車両等の形態で実現することができる。
A.実施形態:
A−1.車両の構成:
図1に示すように、本発明の実施形態における車両90は、カメラ12と、車速センサ14と、車線逸脱警報装置50と、メインECU(Electronic Control Unit,以下同様)30と、を備える。車線逸脱警報装置50は、警報部40と、警報部40の動作を制御するための警報ECU20とを備える。カメラ12は、車両90の前方の路面を撮影し、撮影した画像情報を警報ECU20に送信する。車速センサ14は、車両90の車両速度V(m/s)を検出する。車速センサ14は、検出した車両90の速度情報を警報ECU20に送信する。
A−1.車両の構成:
図1に示すように、本発明の実施形態における車両90は、カメラ12と、車速センサ14と、車線逸脱警報装置50と、メインECU(Electronic Control Unit,以下同様)30と、を備える。車線逸脱警報装置50は、警報部40と、警報部40の動作を制御するための警報ECU20とを備える。カメラ12は、車両90の前方の路面を撮影し、撮影した画像情報を警報ECU20に送信する。車速センサ14は、車両90の車両速度V(m/s)を検出する。車速センサ14は、検出した車両90の速度情報を警報ECU20に送信する。
メインECU30は、車両90の運転動作を制御する。具体的には、アクセル、ブレーキ、ステアリング、ウィンカー、表示パネル等の車両90の運転動作に関る各種装置の動作を制御する。表示パネルは、車両速度Vを表示するスピードメーターや、エンジンの回転数を表示するタコメーター等の各種情報を表示する。表示パネルの背景画面は液晶パネルである。
車線逸脱警報装置50は、車両90の車線TL(図2)からの逸脱の可能性を運転者に警報する。具体的には、警報ECU20は、カメラ12、車速センサ14、及び、メインECU30から情報を取得し、取得した情報に基づいて警報部40の動作を制御することで運転者に警報を行う。ここで、車線TLからの逸脱の可能性とは、車両90が車線TLから現在逸脱している可能性がある状況のみならず、将来において車両90が車線TLから逸脱する可能性がある状況も含む。逸脱の可能性がある状況とは、警報ECU20が備える逸脱決定部22(図2)が逸脱の可能性についての警報を開始するという決定を行う第1の特定位置(図2の制御介入位置CS)から警報を終了するという決定を行う第2の特定位置(図2の制御終了位置CF)に車両90が存在する状況である。
図2に示すように、本実施形態では、車両90が車線TLを走行する場合に、車両90が制御介入位置CSに到達した時点から、警報部40を用いた運転者への警報が開始される。制御介入位置CSは、車線TLの幅方向(単に、「幅方向」とも呼ぶ。)について車線TLの境界線BAから所定距離ysだけ車線TLの内側に離れた位置に設定されている。制御介入位置CSは、通常の直進運転では車両90が走行する可能性が低いと判断される位置に設定されることが好ましい。制御介入位置CSを規定する所定距離ysは、予め定めた一定値(例えば、1m)としても良く、あるいは車両90の運転状態(例えば、後述する車両90の横方向速度Vyや、入射角θ)によって変更しても良い。また、本実施形態では、制御介入位置CSに車両90が到達したか否かの決定の基準は、車両90の以下の部分に設定されている。
(i)車両90の進行方向における左側に境界線BAが位置する場合は、車両90の前方の左側のタイヤを基準とする(図2)。
(ii)車両90の進行方向における右側に境界線BAが位置する場合は、車両90の前方の右側のタイヤを基準とする。
(i)車両90の進行方向における左側に境界線BAが位置する場合は、車両90の前方の左側のタイヤを基準とする(図2)。
(ii)車両90の進行方向における右側に境界線BAが位置する場合は、車両90の前方の右側のタイヤを基準とする。
図2では、時刻t1,t2,t3,t4,t5の順に、車両90が車両速度V、入射角θで進行する様子を示している。入射角θは、車両90の進行方向と、境界線BAとの成す角度である。本実施形態では、時刻t1において車両90(詳細には、前方の左側のタイヤ)が制御介入位置CSに到達し、時刻t4において車両90が境界線BAに到達する。また時刻t5において、車両90は制御終了位置CFに到達する。制御終了位置CFは、境界線BAを挟んで車両90が走行している車線TLとは反対側の領域OR(車線TLの外側の領域OR)において境界線BAから幅方向に所定距離yfだけ離れた位置に設定される。制御終了位置CFは、車線変更などのために運転者が意図的に境界線BAを越したと決定できる位置に設定することが好ましい。制御終了位置CFは、例えば、所定距離yfが車両90の幅半分の長さになる位置に設定される。
図1に示すように、警報ECU20は、車線認識部21と、逸脱決定部22と、運転操作判定部23と、車両状態生成部24と、警報制御部25と、記憶部26と、タイマー27とを備える。車線認識部21は、カメラ12からの画像情報に基づいて車両90が走行する車線TL(図2)を認識する。車線TLは、車線TLの境界線BAも含む。
逸脱決定部22は、車両90の車線TLからの逸脱の可能性の有無を決定する。具体的には、図2に示すように、逸脱決定部22は、カメラ12から取得した情報に基づいて、入射角θと、境界線BAと車両90との幅方向の距離である横方向距離yとを算出する。そして逸脱決定部22は、入射角θと横方向距離yとに基づいて所定の逸脱条件を満たすか否かを決定し、所定の逸脱条件を満たしたと決定した場合に、車両90が車線TLから逸脱する可能性があると決定する。所定の逸脱条件とは、車線TLを逸脱する方向に車両90が進行し、かつ、車両90が制御介入位置CSに到達している、という条件である。また、逸脱決定部22は、警報制御部25を用いた警報部40の動作の制御終了時期を決定する。制御終了時期の決定方法については後述する。また、逸脱決定部22は、車両90と車線認識部21が認識した車線TLとの相対関係(例えば、境界線BAと車両90との距離や、車両90が境界線BAに到達するまでの時間)に基づいて、車両90の車線TLからの逸脱の可能性の高さを決定する。
運転操作判定部23は、メインECU30から取得した情報に基づいて、運転者による運転操作に変化があるか否かを判定する。
車両状態生成部24は、カメラ12、車速センサ14等の外部装置から取得した情報に基づいて、警報部40によって出力される警報の程度を決定するために用いられる参照情報を生成する。参照情報は、例えば図2に示すように、入射角θ、横方向距離y、車両車両速度V、及び、車線幅方向の車両90の加速度である横加速度gyの少なくとも一つの情報を含む。入射角θ及び横方向距離yは、カメラ12から取得した情報に基づいて生成され、横加速度gyは、車速センサ14から取得した車両速度Vの変化に基づいて生成される。なお、本明細書において、「横方向」や「横加速度」における「横」という接頭語は、車線TLの幅方向(車線幅方向)に関する事項を修飾するために使用される。
警報制御部25は、逸脱決定部22が決定した逸脱の可能性に応じて警報部40によって出力させる警報の程度を決定する。警報制御部25が警報の程度を決定するためのプログラム等は記憶部26に記憶されている。警報制御部25は、決定した警報の程度に従って警報部40の動作を制御する。
タイマー27は、現在時刻を検出する機能を有する。また、タイマー27は、警報ECU20が実行する動作ごとに、各動作が実行された時刻を検出し記憶する機能を有する。
警報部40は、運転者に対して車線TLに対する車両90の逸脱の可能性の高さに応じた警報を行う。警報部40は、ブザーと、表示パネルと、ステアリングと、の少なくとも一つを含む。また、警報部40の出力は、ブザーの音(例えば、吹鳴時間、音の周波数)と、表示パネルの色と、ステアリングの振動周波数と、の少なくとも一つを含む。
A−2.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第1の例:
図2〜図5を用いて制御内容の第1の例を説明する。第1の例は、警報部40としてブザー40を用いた例であり、警報の程度がブザー40の吹鳴時間(デューティー比)によって表されている。逸脱の可能性の高さは、車両90が警報基準位置である境界線BAに到達するまでの予測時間(到達予測時間)Tbによって表される。図3Aの横軸は時刻を表し、縦軸はブザー40のオン時間の割合(デューティー比)を表している。図3Bは、図3Aを逸脱の可能性の高さとデューティー比の関係で表した図である。図3Bの横軸は逸脱の可能性を表し、縦軸はブザー40のオン時間の割合(デューティー比)を表している。警報基準位置は、警報の程度の基準となる位置であり、本実施形態では、デューティー比(警報の程度)が最大(100%)になる位置である。
図2〜図5を用いて制御内容の第1の例を説明する。第1の例は、警報部40としてブザー40を用いた例であり、警報の程度がブザー40の吹鳴時間(デューティー比)によって表されている。逸脱の可能性の高さは、車両90が警報基準位置である境界線BAに到達するまでの予測時間(到達予測時間)Tbによって表される。図3Aの横軸は時刻を表し、縦軸はブザー40のオン時間の割合(デューティー比)を表している。図3Bは、図3Aを逸脱の可能性の高さとデューティー比の関係で表した図である。図3Bの横軸は逸脱の可能性を表し、縦軸はブザー40のオン時間の割合(デューティー比)を表している。警報基準位置は、警報の程度の基準となる位置であり、本実施形態では、デューティー比(警報の程度)が最大(100%)になる位置である。
逸脱決定部22は、到達予測時間Tbが短いほど逸脱の可能性が高いと決定する。警報の程度は、吹鳴のデューティー比が大きいほど高い。すなわち、警報の程度は、吹鳴時間が長いほど高い。図4に示すように、警報制御部25は、各PWM周期Tが一定に設定されたPWM制御によってブザー40の吹鳴時間を制御する。警報制御部25は、車両90が制御介入位置CSから境界線BAに近づくほど(到達予測時間Tbが短いほど)、デューティー比が大きくなるようにブザー40の動作を制御する。例えば、到達予測時間Tbが長い時刻t2よりも、到達予測時間Tbが短い時刻t3の方が、デューティー比が大きくなるよう警報制御部25はブザー40の動作を制御する。こうすることで、逸脱の可能性の変化をブザー40の吹鳴時間の変化によって運転者に報知できる。また、警報制御部25がデューティー比を制御する範囲において、デューティー比は、制御介入位置CSで最小値wid_minに設定され、境界線BAで最大値wid_maxに設定される。例えば、最小値wid_minは10%に設定され、最大値wid_maxは100%に設定される。
ここで、図2のように進行する車両90の動きについて、以下の式が成立する。
ここで、yは横方向距離(m)であり、Vyは車両90の横方向速度(m/s)であり、Tbは現時点の周期の開始地点から境界線BAまでに到達するまでの車両90の到達予測時間(sec)であり、gyは車両90の横加速度(m/s2)である。また、横方向速度Vy及び横加速度gyは車線幅方向について制御介入位置CSから境界線BAに向かう方向をマイナスとしている。横方向速度Vyは、車両速度Vと入射角θとを用いて算出され、横加速度gyは、車両90の進行方向の加速度と入射角θとを用いて算出される。
警報制御部25は、図3A,3Bのグラフを表すブザー40の吹鳴時間を以下の式を用いて決定する。
(i)車両90が制御介入位置CSから境界線BAまでの間に位置する状況の場合(図2の第1の逸脱状況の場合):
ここで、wid_n2は次の周期のデューティー比(%)であり、wid_n1は現時点の周期のデューティー比(%)であり、Tsは車両90が現在実行している周期の開始時点から現時点に到達するまでの周期経過時間(sec)である。周期経過時間Tsは、タイマー27から取得した情報に基づいて逸脱決定部22が算出する。また到達予測時間Tbは式(1)を用いて逸脱決定部22が算出する。
(i)車両90が制御介入位置CSから境界線BAまでの間に位置する状況の場合(図2の第1の逸脱状況の場合):
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(2)を用いて吹鳴時間を決定することで、到達予測時間Tbが短いほど、吹鳴のデューティー比を大きくできる。すなわち、警報制御部25は車両90の車線TLからの逸脱の可能性が高くなるほど、警報の程度を高く設定できる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(3)を用いて吹鳴のデューティー比を最大に設定することで、逸脱の程度が最も高くなった場合に、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。
上記のごとく、警報制御部25は、車両90の車線TLに対する逸脱の状況(第1と第2の逸脱状況)に応じて、吹鳴時間を決定するための方法を変化させる。第1と第2の逸脱状況は、カメラ12からの情報に基づいて逸脱決定部22が決定する。
図5を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第1の例の制御処理手順について説明する。車線逸脱警報装置50は、車両90のイグニッションスイッチがON状態である期間中、図5に示す制御処理手順を所定時間間隔で繰返し実行する。最初に、逸脱決定部22は、車両90が車線TLから逸脱する可能性があるか否かを決定する(ステップS12)。逸脱決定部22は、カメラ12から取得した情報に基づいて、進行方向と、境界線BAからの横方向距離yとを算出する。そして、逸脱決定部22は、車両90の進行方向が車線TLを逸脱する方向(境界線BAに向かう方向)であり、かつ、車両90が制御介入位置CSに到達したと決定した場合に、車両90が車線TLから逸脱する可能性があると決定する
ステップS12において「Yes」の決定がなされた場合、運転操作判定部23は、メインECU30から取得した情報に基づいて運転操作に変化があるか否かを判定する(ステップS14)。第1の例において運転操作は、アクセル操作、ブレーキ操作、ウィンカー操作、及び、ステアリング操作(ハンドル操作)の4種類の操作である。運転操作判定部23は、4種類の操作のいずれにおいても変化がない場合に運転操作に変化がないと判定し、一方で4種類の操作のうちの少なくとも1つに変化がある場合に運転操作に変化があると判定する。ここで、運転操作判定部23は、アクセル操作、ブレーキ操作、及び、ステアリング操作については、それぞれに全く変化がない場合に加え、それぞれの操作の変化量が所定の閾値未満の場合に、各操作に変化がないと判定する。例えば、ステアリング操作について、ステアリングトルクが第1の閾値未満である場合、運転操作判定部23はステアリング操作に変化がないと判定する。なお、ステップS14では、運転者が運転に対して注意を払っているか否かを判定できれば良く、運転操作として上記4種類の操作に限られるものではない。例えば、ステップS14の判定対象として、4種類の操作の一部のみを使用しても良い。また、運転操作判定部23は、他の操作(例えば、ギアシフト操作)について変化があるか否かを判定しても良い。
ステップS14において「No」の判定がなされた場合、車両状態生成部24は、カメラ12と車速センサ14とから生成された情報を取得し、取得した情報に基づいて、参照情報を生成する(ステップS16)。生成される参照情報は、入射角θと横方向距離yと車両速度Vと横加速度gyとを含む。次に、逸脱決定部22はタイマー27が検出した情報に基づいて周期経過時間Tsを算出すると共に、参照情報を記憶部26に記憶された式(1)に当てはめることによって到達予測時間Tbを算出する(ステップS18)。一方、ステップS12において「No」の判定がなされた場合、又は、ステップS14において「Yes」の判定がなされた場合、再びステップS12が繰返し実行される。
ステップ18の後に、警報制御部25は、前の周期(現在実行している周期)のオンパルスが終了しているか否かを判定する(ステップS20)。詳細には、ステップS20では、警報制御部25は、前の周期のON期間(Highの期間)が終了しているか否かを判定する。図4において、現時点の周期が周期T_n1であり、次の周期が周期T_n2である場合を例にステップS20の判定方法を以下に記載する。警報制御部25は、周期T_n1のブザー40のON期間が終了する時刻(終了時刻)よりも現在の時刻が後であるか否かを判定する。終了時刻よりも現在の時刻が後である場合は、前の周期のパルスが終了していると判定する(ステップS20:Yes)。一方で、警報制御部25は、終了時刻よりも現在の時刻が前である場合は、前の周期T_n1のパルスが終了していないと判定する(ステップS20:No)。
ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は記憶部26に記憶された式(2)又は式(3)を用いて、次の周期のデューティー比wid_n2を決定する(ステップS22)。警報制御部25は、決定したデューティー比wid_n2でブザー40を吹鳴させる(ステップS24)。一方、ステップS20において「No」の判定がなされた場合、ステップS16の処理が再び実行される。
ステップS24の後に、逸脱決定部22はブザー40を用いた警報を終了するか否かを決定する(ステップS26)。具体的には、逸脱決定部22は、カメラ12から取得した情報に基づいて以下の第1の終了条件Cfaと第2の終了条件Cfbのいずれか一方を満たすか否かを決定する。
(i)第1の終了条件Cfa:車両90が境界線BAから車線TLの内側に戻る方向に進行していること。
(ii)第2の終了条件Cfb:車両90が制御終了位置CFを越えたこと。
(i)第1の終了条件Cfa:車両90が境界線BAから車線TLの内側に戻る方向に進行していること。
(ii)第2の終了条件Cfb:車両90が制御終了位置CFを越えたこと。
逸脱決定部22が第1と第2の終了条件Cfa,Cfbのいずれかを満たすと決定した場合(ステップS26:Yes)、警報制御部25は、ブザー40を用いた警報を終了する。一方で、逸脱決定部22が第1と第2の終了条件Cfa,Cfbのいずれも満たさないと決定した場合(ステップS26:No)、ステップS14以降の処理が再び実行される。
上述したように第1の例では、車線逸脱警報装置50は、逸脱の可能性の高さを表す到達予測時間Tbに応じて、警報の程度であるブザー40の吹鳴時間を変化させている。これにより、ブザー40の吹鳴時間が一定の場合に比べてブザー40による警報に運転者が気付く可能性を向上できる。また、車線逸脱警報装置50は、到達予測時間Tbが短いほどブザー40の吹鳴時間が長くなるようにブザー40の動作を制御している。これにより、逸脱の可能性が高くなるほど吹鳴時間を長くすることで、ブザー40による警報に運転者が気付く可能性をより向上できる。また、到達予測時間Tbが短いほどブザー40の吹鳴時間を長くすることで、運転者は吹鳴時間の長短によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。また、車線逸脱警報装置50は、車両90が境界線BAに位置した時には、ブザー40の吹鳴時間を最大(デューティー比:100%)に制御する。これにより、車両90が境界線BAに位置した状況において、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。また、警報制御部25は、第1の終了条件Cfaと第2の終了条件Cfbのいずれか一方を満たした場合に、ブザー40を用いた警報を終了する。(ステップS26:Yes)。これにより、運転者に対してブザー40を用いた警報を必要以上に行うことを抑制できる。
また、上記第1の例において、逸脱の可能性の高さを表す逸脱指標として、到達予測時間Tbに代えて横方向距離y(図2)を用いても良い。この場合、逸脱決定部22は、横方向距離yが短いほど、逸脱の可能性が高いという決定を行う。また、第1の逸脱状況においては(図3A)、警報制御部25は、横方向距離yが短いほど、デューティー比が大きくなるようにブザー40の動作を制御する。また第1の例と同様に、横方向距離yがゼロになった時に、デューティー比は最大値wid_maxに設定される。また第1の例と同様に、第2の逸脱状況においては(図3A)、横方向距離yに拘わらずデューティー比は最大値wid_maxに設定される。また、横方向距離yを逸脱指標として用いる場合、車両速度Vに応じて横方向距離yとデューティー比との関係とを変更しても良い。すなわち、警報制御部25は、横方向距離yが同じである場合に、車両速度Vが速いほどデューティー比が大きくなるようにブザー40の動作を制御しても良い。なお、後述する、第2と第3の例についても、逸脱指標として、到達予測時間Tbに代えて、横方向距離yを用いても良い。
A−3.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第2の例:
図6,図7を用いて制御内容の第2の例を説明する。第2の例は、警報部40としてステアリング40を用い、警報の程度がステアリング40(詳細には、ステアリング40に振動を付与するためのステアリングアクチュエーター)の振動数によって表されている点で第1の例と異なる。警報制御部25は、ステアリング40の振動数のみを変化させ、一定の周期Tに対する振動時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比60%)に維持する。ステアリング40の振動数が高いほど警報の程度が高い。
図6,図7を用いて制御内容の第2の例を説明する。第2の例は、警報部40としてステアリング40を用い、警報の程度がステアリング40(詳細には、ステアリング40に振動を付与するためのステアリングアクチュエーター)の振動数によって表されている点で第1の例と異なる。警報制御部25は、ステアリング40の振動数のみを変化させ、一定の周期Tに対する振動時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比60%)に維持する。ステアリング40の振動数が高いほど警報の程度が高い。
図6の横軸は図3Aの横軸と同一であり、縦軸はステアリング40の振動数を表している。第2の例では、警報制御部25は、車両90が制御介入位置CSから境界線BAに近づくほど(到達予測時間Tbが短いほど)、振動数が高くなるようにステアリング40の動作を制御する。警報制御部25が振動数を制御する範囲において、ステアリング40の振動数は、制御介入位置CSで最小値F_minに設定され、境界線BAで最大値F_maxに設定されている。最小値F_minおよび最大値F_maxは、ステアリングホイールの振動によって運転者に刺激を与えることで運転者が警報に気付く範囲で設定されることが好ましい。例えば、最小値F_minは50Hzに設定され、最大値F_maxは300Hzに設定される。
警報制御部25は、図6のグラフを表す以下の式を用いてステアリング40の振動数を決定する。
(i)図2の第1の逸脱状況の場合:
ここで、F_n2は次の周期の振動数(Hz)であり、F_n1は現時点の周期の振動数(Hz)である。
(i)図2の第1の逸脱状況の場合:
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(4)を用いて振動数を決定することで、到達予測時間Tbが短いほど、振動数を高くできる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(5)を用いて振動数を最大に設定することで、逸脱の可能性が最も高くなった場合に、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。
図7を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第2の例の制御処理手順について説明する。第1の例の制御処理手順(図5)と異なる点は、ステップS22a,S24aである。その他のステップについては、第1の例と同一であるため同一のステップについては同一の符号を付すと共に説明を省略する。
ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は記憶部26に記憶された式(4)又は式(5)を用いて、次の周期の振動数F_n2を決定する(ステップS22a)。警報制御部25は、決定した振動数F_n2でステアリング40を振動させる(ステップS24)。ステアリングホイールが振動することで、車両90の車線TLからの逸脱の可能性を運転者に警報できる。
上述したように第2の例では、第1の例の効果に加え以下の効果を奏する。すなわち、逸脱の可能性の高さに応じてステアリングの振動数を変化させることで、運転者の触覚を介して運転者が警報に気付く可能性を向上できる。また、逸脱の可能性が高くなるほど振動数を高くすることで、運転者は振動数の高低によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。
A−4.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第3の例:
図8〜図10を用いて制御内容の第3の例を説明する。第3の例は、警報部40として表示パネル40を用い、警報の程度が表示パネル40の背景色(RGBの各色成分の階調値)によって表されている点で第1の例と異なる。警報制御部25は、表示パネル40のスピードメーターやタコメーターの背景画面の色(背景色)のみを変化させ、一定の周期Tに対する背景色の表示時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比80%)に維持する。背景色の光の波長が長いほど(すなわち、赤色に近づくほど)、警報の程度が高い。また、背景色の階調値が大きいほど(すなわち、明度が高いほど)、警報の程度が高い。警報制御部25は、車両90が制御介入位置CSから境界線BAに近づくほど(到達予測時間Tbが短いほど)、背景色が青色、緑色、赤色の3段階の色に順に変化すると共に、各色の階調値が大きくなるように表示パネル40の動作を制御する。
図8〜図10を用いて制御内容の第3の例を説明する。第3の例は、警報部40として表示パネル40を用い、警報の程度が表示パネル40の背景色(RGBの各色成分の階調値)によって表されている点で第1の例と異なる。警報制御部25は、表示パネル40のスピードメーターやタコメーターの背景画面の色(背景色)のみを変化させ、一定の周期Tに対する背景色の表示時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比80%)に維持する。背景色の光の波長が長いほど(すなわち、赤色に近づくほど)、警報の程度が高い。また、背景色の階調値が大きいほど(すなわち、明度が高いほど)、警報の程度が高い。警報制御部25は、車両90が制御介入位置CSから境界線BAに近づくほど(到達予測時間Tbが短いほど)、背景色が青色、緑色、赤色の3段階の色に順に変化すると共に、各色の階調値が大きくなるように表示パネル40の動作を制御する。
図8の横軸は図3Aの横軸と同一であり、縦軸はRGBの各色の階調値(RGB階調値)を決定するための指標値(%)を表す。図9に示すように、指標値が大きいほど、警告の程度が高くなる。図8に示すように、指標値は、制御介入位置CSでは最小値C_minに設定され、境界線BAでは最大値C_maxに設定される。例えば、最小値C_minは10%に設定され、最大値C_maxは100%に設定される。また、図9に示すように、各指標値に対応するRGB階調値を一意に定めた階調値テーブルCTaが記憶部26に記憶されている。実際には、階調値テーブルCTaのうち、指標値の欄と、RGB階調値の欄に示すデータが記憶部26に記憶されている。なお、理解の容易のために、階調値テーブルCTaの右欄には、表示パネル40の背景画面に表示される色を記載している。
警報制御部25は、以下の式を用いて指標値を決定する。また、警報制御部25は、階調値テーブルCTaを参照することによって指標値に対応するRGB階調値を決定する。
(i)図2の第1の逸脱状況の場合:
ここで、C_n2は次の周期の指標値(%)であり、C_n1は現時点の周期の指標値(%)である。
(i)図2の第1の逸脱状況の場合:
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(6)を用いて指標値を決定することで、到達予測時間Tbが短いほど、指標値を大きくできる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(7)を用いて指標値を最大に設定することで、逸脱の可能性が最も高くなった場合に、運転者に背景色による警報をより確実に気付かせることができる。
図10を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第3の例の制御処理手順について説明する。第1の例の制御処理手順(図5)と異なる点は、ステップS22b,S24bである。その他のステップについては、第1の例と同一であるため同一のステップについては同一の符号を付すと共に説明を省略する。
ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は記憶部26に記憶された式(6)又は式(7)と、階調値テーブルCTaとを用いて、次の周期のRGB階調値を決定する(ステップS22b)。警報制御部25は、決定した次の周期のRGB階調値で表示パネル40に背景色を表示させる(ステップS24b)。表示パネル40に背景色を表示させることで、車両90の車線Lからの逸脱の可能性を運転者に警報できる。
上述したように第3の例では、第1の例に加え以下の効果を奏する。すなわち、逸脱の可能性の高さに応じて表示パネル40の背景色を変化させることで、運転者の視覚を介して運転者が警報に気付く可能性を向上できる。また、逸脱の可能性が高くなるほど、背景色の光の波長を長くすると共に階調値を大きくすることで、運転者は光の波長の変化及び階調値の変化によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。
A−5.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第4の例:
図11、図12を用いて制御内容の第4の例を説明する。第4の例と第1の例との異なる点は、逸脱決定部22が、車両90が制御介入位置CSに到達したという決定を行ってからの経過時間Teによって逸脱の可能性の高さが表されている点である。経過時間Teが長いほど逸脱の可能性が高い。
図11、図12を用いて制御内容の第4の例を説明する。第4の例と第1の例との異なる点は、逸脱決定部22が、車両90が制御介入位置CSに到達したという決定を行ってからの経過時間Teによって逸脱の可能性の高さが表されている点である。経過時間Teが長いほど逸脱の可能性が高い。
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(8)を用いて吹鳴時間を決定することで、経過時間Teが長いほど、吹鳴のデューティー比を大きくできる。すなわち、警報制御部25は車両90の車線TLからの逸脱の可能性が高くなるほど、警報の程度を高く設定できる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(9)を用いて吹鳴のデューティー比を最大に設定することで、逸脱の可能性が最も高くなった場合に、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。
図12を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第4の例の制御処理手順について説明する。第1の例の制御処理手順(図5)と異なる点は、ステップS16c,S18c,S22cである。その他のステップについては、第1の例と同一であるため同一のステップについては同一の符号を付すと共に説明を省略する。
ステップS16cでは、車両状態生成部24は、カメラ12から生成された情報を取得し、取得した情報に基づいて入射角θを表す参照情報を生成する(ステップS16c)。次に、逸脱決定部22は、タイマー27が検出した情報に基づいて、経過時間Teを算出する(ステップS18c)。車線逸脱警報装置50は、ステップS18cの実行後にステップS20の処理を実行する。そして、ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は記憶部26に記憶された式(8)又は式(9)を用いて、次の周期のデューティー比wid_n2を決定する(ステップS22c)。警報制御部25は、決定した次の周期のデューティー比wid_n2でブザー40を吹鳴させる(ステップS24)。
A−6.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第5の例:
図13、図14を用いて制御内容の第5の例を説明する。第5の例は、警報部40としてブザー40を用い、警報の程度がブザー40の音量によって表されている。第5の例は、警報の程度がブザー40の音量によって表される点で第4の例と異なる。警報制御部25は、ブザー40の音量のみを変化させ、一定の周期Tに対する吹鳴時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比60%)に維持する。音量が大きいほど警報の程度が高い。
図13、図14を用いて制御内容の第5の例を説明する。第5の例は、警報部40としてブザー40を用い、警報の程度がブザー40の音量によって表されている。第5の例は、警報の程度がブザー40の音量によって表される点で第4の例と異なる。警報制御部25は、ブザー40の音量のみを変化させ、一定の周期Tに対する吹鳴時間の割合(デューティー比)は変化させることなく一定(例えば、デューティー比60%)に維持する。音量が大きいほど警報の程度が高い。
図13の横軸は時刻を表し、縦軸は音量の割合(%)を表している。警報制御部25が音量を制御する範囲において、音量の割合は、車両90が制御介入位置CSに位置する時刻t1のときに最小値Vol_minに設定され、境界線BAに位置する時刻t4のときに最大値Vol_maxに設定されている。第5の例では、最小値Vol_minは、最大値Vol_maxの10%に設定されている。
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(10)を用いて吹鳴時間を決定することで、経過時間Teが長いほど、ブザー40の音量を大きくできる。すなわち、警報制御部25は車両90の車線TLからの逸脱の可能性が高くなるほど、警報の程度を高く設定できる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(11)を用いてブザー40の音量を最大に設定することで、逸脱の可能性が最も高くなった場合に、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。
図14を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第5の例の制御処理手順について説明する。第4の例の制御処理手順(図12)と異なる点は、ステップS22d,S24dである。その他のステップについては、第4の例と同一であるため同一のステップについては同一の符号を付すと共に説明を省略する。
ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は記憶部26に記憶された式(10)又は式(11)を用いて、次の周期の音量の割合Vol_n2を決定する(ステップS22d)。警報制御部25は、決定した次の周期の音量の割合Vol_n2でブザー40を吹鳴させる(ステップS24d)。
上述したように第4、第5の例では、第1の例に加え以下の効果を奏する。すなわち逸脱の可能性の高さが経過時間Teによって表され、経過時間Teが短いほどブザー40の吹鳴時間が長くなるほうにブザー40が制御される。これにより、運転者は吹鳴時間の長短によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。また、警報制御部25は、デューティー比wid_n2又は音量の割合Vol_n2をより少ない情報(入射角θと経過時間Te)に基づいて決定できる。また、逸脱の可能性の高さに応じてデューティー比または音量の割合が変化するため、運転者がブザー40による警報に気付く可能性を向上できる。
A−7.車線逸脱警報装置50が実行する制御内容の第6の例:
図15〜図17を用いて第6の例について説明する。第6の例は、車両90が車線TL内を境界線BAから離れる方向に走行する場合においても警報部40による警報を行う例である。第6の例は、第1の例と同様に警報部40としてブザー40を用いた例である。また第6の例は、第1の例と同様に、警報の程度がブザー40の吹鳴時間(デューティー比)によって表されている。
図15〜図17を用いて第6の例について説明する。第6の例は、車両90が車線TL内を境界線BAから離れる方向に走行する場合においても警報部40による警報を行う例である。第6の例は、第1の例と同様に警報部40としてブザー40を用いた例である。また第6の例は、第1の例と同様に、警報の程度がブザー40の吹鳴時間(デューティー比)によって表されている。
警報制御部25は、以下の第1の終了条件Cf1と第2の終了条件Cf2のいずれか一方を満たした場合に警報部40を用いた警報を終了する。
(i)第1の終了条件Cf1:車両90が第1の制御終了位置CF1(図15)を超えたこと。
(ii)第2の終了条件Cf2:車両90が第2の制御終了位置CF2(図15)を超えたこと。
(i)第1の終了条件Cf1:車両90が第1の制御終了位置CF1(図15)を超えたこと。
(ii)第2の終了条件Cf2:車両90が第2の制御終了位置CF2(図15)を超えたこと。
図15に示すように、第1の制御終了位置CF1は、第1の例の制御終了位置CF(図2)と同一であり、領域ORのうち境界線BAから幅方向に所定距離yf1だけ離れた位置に設定される。第2の制御終了位置CF2は、運転者が車線TLからの逸脱を回避したと決定できる位置に設定される。第6の例では、車線TL上において境界線BAから幅方向に所定距離yf2だけ離れた位置に設定される。図15に示す例では、時刻t1において車両90が制御介入位置CSに到達し、時刻t4において車両90が境界線BAに到達する。また、時刻t5〜t6の間に車両90が進行方向を変化させ、時刻t7において車両90が境界線BAに再び到達する。また、時刻t10において車両90が第2の制御終了位置CF2に到達する。なお、時刻t3では、車両90は制御介入位置CSと境界線BAとの間に位置し、時刻t8では、車両90は境界線BAと第2の制御終了位置CF2との間に位置する。以上のように、図15では、車両90が、制御介入位置CSに到達した後に、車線TLの内側に戻る方向に進行方向を変えて第2の制御終了位置CF2に到達する様子を表している。また、時刻t1〜t4の間は車両速度V、入射角θaで車両90が境界線BAに近づく方向(車線TLを逸脱する方向)に進行し、時刻t7〜t10の間は車両速度V、入射角θbで車両90が境界線BAから離れる方向(車線TLの内側に戻る方向)に進行する。
ここで、図15の時刻t7から時刻t10の間に進行する車両90の動きについて、以下の式が成立する。
ここで、yaは車両90と第2の制御終了位置CF2との横方向距離(m)であり、Vyaは車両90の横方向速度(m/s)であり、gyaは車両90の横加速度(m/s2)である。また、横方向速度Vya及び横加速度gyaは、車線幅方向について境界線BAから第2の制御終了位置CF2に向かう方向をマイナスとしている。また、Tcは、車両90が現時点から第2の制御終了位置CF2に到達するまでの到達予測時間(sec)である。逸脱決定部22は、式(12)を用いることで逸脱の可能性の高さを表す到達予測時間Tcを算出する。
警報制御部25は、図16のグラフを表す以下の式を用いてブザー40の吹鳴時間(デューティー比)を決定する。
(i)車両90が車線TLを境界線BAに近づく方向に進行し、かつ、車両90が制御介入位置CSから境界線BAまでの間に位置する状況の場合(図15の第1の逸脱状況の場合)。
ここで、Te1は、車両90が制御介入位置CSに到達してからの経過時間である。
(i)車両90が車線TLを境界線BAに近づく方向に進行し、かつ、車両90が制御介入位置CSから境界線BAまでの間に位置する状況の場合(図15の第1の逸脱状況の場合)。
警報制御部25は、第1の逸脱状況の場合に上記式(13)を用いて吹鳴時間を決定することで、経過時間Te1が長いほど、吹鳴のデューティー比を大きくできる。すなわち、警報制御部25は車両90の車線TLからの逸脱の可能性が高くなるほど、警報の程度を高く設定できる。
警報制御部25は、車両90が境界線BAに到達した以降は、上記式(14)を用いて吹鳴のデューティー比を最大に設定することで、逸脱の可能性が最も高くなった場合に、運転者にブザー40による警報をより確実に気付かせることができる。
警報制御部25は、第3の逸脱状況の場合に上記式(15)を用いて吹鳴時間を決定することで、到達予測時間Tcが短いほど(境界線BAから離れるほど)、吹鳴のデューティー比を小さくできる。すなわち、警報制御部25は車両90の車線TLからの逸脱の可能性が低くなるほど、警報の程度を低く設定できる。
図17を用いて車線逸脱警報装置50が実行する第6の例の制御処理手順について説明する。第1の例の制御処理手順と同一のステップについては同一符号を付すと共に説明を省略する。ステップS12において「Yes」の決定がなされた場合、運転操作判定部23は、メインECU30から取得した情報に基づいて運転操作に変化があるか否かを判定する(ステップS14e)。第6に例において運転操作は、ウィンカー操作である。
ステップS14eにおいて「No」の判定がなされた場合、カメラ12から取得した情報に基づいて、逸脱決定部22は車両90の逸脱状況を決定する(ステップS15)。逸脱状況は、第1〜第3の逸脱状況(図16)のいずれかである。逸脱状況が決定された後、車両状態生成部24は、次の周期のデューティー比wid_n2を決定するために参照情報を生成する(ステップS16e)。生成される参照情報は、デューティー比を算出するために必要な情報であり、例えば、式(13)を用いてデューティー比wid_n2を決定する場合は入射角θaを含み、式(12)及び式(15)を用いてデューティー比を決定する場合は、入射角θbと距離yaと横方向速度Vyaと横加速度gyaとを含む。次に、逸脱決定部22は、タイマー27が検出した情報に基づいて経過時間Te1を算出、又は、式(12)を用いて到達予測時間Tcを算出する(ステップS18e)。具体的には、警報制御部25が式(13)を用いてデューティー比を決定する場合は、経過時間Te1を算出し、警報制御部25が式(15)を用いてデューティー比を決定する場合は、到達予測時間Tcを算出する。なお、警報制御部25が、式(14)を用いてデューティー比を決定する場合は、デューティー比が一定値(最大値wid_max)であるため、ステップS16e,S18eは実行されることなくステップS20が実行される。
ステップS20において「Yes」の判定がなされた場合、警報制御部25は逸脱状況に応じて記憶部26に記憶された式(13)〜式(15)のいずれかを用いて、次の周期のデューティー比wid_n2を決定する(ステップS22e)。警報制御部25は、決定したデューティー比wid_n2でブザー40を吹鳴させる(ステップS24)。ステップS24の後に、逸脱決定部22はブザー40を用いた警報を終了するか否かを決定する(ステップS26e)。具体的には、逸脱決定部22は、カメラ12から取得した情報に基づいて第1と第2の終了条件Cf1,Cf2のいずれか一方を満たすか否かを決定する。
逸脱決定部22が第1と第2の終了条件Cf1,Cf2のいずれかを満たすと決定した場合(ステップS26e:Yes)、警報制御部25は、警報部40を用いた警報を終了する。一方で、逸脱決定部22が第1と第2の終了条件Cf1,Cf2のいずれも満たさないと決定した場合(ステップS26:No)、ステップS14e以降の処理が再び実行される。
上述したように第6の例では、第1の例の効果に加え以下の効果を奏する。すなわち、警報制御部25は、車線TLの内側に戻る方向に車両90が進行する場合についても、車両90が第2の制御終了位置CF2に到達するまでの間、ブザー40を用いた警報を実行する。これにより、車両90が車線TLの内側に戻る方向に進行する場合であっても、車両90が境界線BAから幅方向について所定距離yf2だけ離れるまでの間、ブザー40による警報を運転者に行うことができる。よって、運転者が誤って境界線BAを越える可能性をさらに低減できる。また、警報制御部25は、車両90が車線TLを走行し、かつ、車両90が境界線BAから離れる状況(第3の逸脱状況)では、境界線BAから離れるほど、吹鳴のデューティー比が小さくなるようにブザー40の動作を制御する。これにより、運転者は吹鳴時間が短くなることを認識することで、逸脱の可能性が低くなったことを認識できる。
B.変形例:
B−1.第1変形例:
第1〜第6の例の少なくとも2つ以上の例を組み合わせて、車線逸脱警報装置50は警報部40の動作を制御しても良い。例えば、第1と第2の例を組み合わせて、車線逸脱警報装置50は、警報部40としてブザー40とステアリング40とを用い、ブザー40を吹鳴させると共にステアリング40を振動させることによって運転者に警報を行っても良い。また例えば、第1〜第5の例において、第6の例を組み合わせても良い。すなわち、第1〜第5の例において、車両90が車線TLの内側に戻る方向に進行する場合についても警報部40を用いた警報を行っても良い。
B−1.第1変形例:
第1〜第6の例の少なくとも2つ以上の例を組み合わせて、車線逸脱警報装置50は警報部40の動作を制御しても良い。例えば、第1と第2の例を組み合わせて、車線逸脱警報装置50は、警報部40としてブザー40とステアリング40とを用い、ブザー40を吹鳴させると共にステアリング40を振動させることによって運転者に警報を行っても良い。また例えば、第1〜第5の例において、第6の例を組み合わせても良い。すなわち、第1〜第5の例において、車両90が車線TLの内側に戻る方向に進行する場合についても警報部40を用いた警報を行っても良い。
B−2.第2変形例:
上記実施形態において、警報部40としてブザー40を用いた場合、警報の程度が、ブザーの吹鳴時間(デユーティー比)又は音量によって表されていたが、これに限定されるものではない。ブザー40の吹鳴状態によって警報の程度が表されていれば良い。ブザー40の吹鳴状態とは、ブザーの吹鳴時間、ブザーの音量、ブザーの音の周波数、ブザーのOFF時間の時間間隔などの動作状態が挙げられる。例えば、警報制御部25は、ブザー40のON時間を一定に設定し、OFF時間を変化させる制御を行っても良い。この場合、警報制御部25は、逸脱の程度が高くなるほど、OFF時間が短くなるようにブザー40を制御しても良い。また、ブザー40の音の周波数によって警報の程度を表す場合、警報制御部25は、逸脱の可能性が高いほど周波数が高くなるようにブザー40の動作を制御しても良い。このようにしても、逸脱の可能性の高さに応じてブザー40の吹鳴状態が変化することで、運転者はブザー40の吹鳴状態の変化によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。また、運転者がブザー40を用いた警報に気付く可能性を向上できる。
上記実施形態において、警報部40としてブザー40を用いた場合、警報の程度が、ブザーの吹鳴時間(デユーティー比)又は音量によって表されていたが、これに限定されるものではない。ブザー40の吹鳴状態によって警報の程度が表されていれば良い。ブザー40の吹鳴状態とは、ブザーの吹鳴時間、ブザーの音量、ブザーの音の周波数、ブザーのOFF時間の時間間隔などの動作状態が挙げられる。例えば、警報制御部25は、ブザー40のON時間を一定に設定し、OFF時間を変化させる制御を行っても良い。この場合、警報制御部25は、逸脱の程度が高くなるほど、OFF時間が短くなるようにブザー40を制御しても良い。また、ブザー40の音の周波数によって警報の程度を表す場合、警報制御部25は、逸脱の可能性が高いほど周波数が高くなるようにブザー40の動作を制御しても良い。このようにしても、逸脱の可能性の高さに応じてブザー40の吹鳴状態が変化することで、運転者はブザー40の吹鳴状態の変化によって逸脱の可能性がどの程度であるかを認識できる。また、運転者がブザー40を用いた警報に気付く可能性を向上できる。
B−3.第3変形例:
上記実施形態では、警報制御部25は、逸脱の可能性が高いほど警報の程度が高くなるように警報部40の動作を制御していたが、これに限定されるものではない。警報制御部25は、逸脱の可能性の有無、又は、逸脱の可能性の高さに応じて警報の程度が変化するように警報部40の動作を制御すれば良い。例えば、第1の例において、到達予測時間Tbが短くなるほどデューティー比が小さくなるように警報制御部25はブザー40の動作を制御しても良い。また、例えば、第1の例において、逸脱の可能性があると決定された場合に、予め定められた異なる2つのデューティー比が交互に設定されるように警報制御部25はブザー40の動作を制御しても良い。警報の程度が変化することで、警報の程度が一定の場合に比べて運転者が警報に気付く可能性を向上できる。なお、運転者が警報の程度の変化によって逸脱の可能性がどの程度であるかを容易に認識できるようにするために、警報の程度の高低と逸脱の可能性の高低は相関関係を有することが好ましい。
上記実施形態では、警報制御部25は、逸脱の可能性が高いほど警報の程度が高くなるように警報部40の動作を制御していたが、これに限定されるものではない。警報制御部25は、逸脱の可能性の有無、又は、逸脱の可能性の高さに応じて警報の程度が変化するように警報部40の動作を制御すれば良い。例えば、第1の例において、到達予測時間Tbが短くなるほどデューティー比が小さくなるように警報制御部25はブザー40の動作を制御しても良い。また、例えば、第1の例において、逸脱の可能性があると決定された場合に、予め定められた異なる2つのデューティー比が交互に設定されるように警報制御部25はブザー40の動作を制御しても良い。警報の程度が変化することで、警報の程度が一定の場合に比べて運転者が警報に気付く可能性を向上できる。なお、運転者が警報の程度の変化によって逸脱の可能性がどの程度であるかを容易に認識できるようにするために、警報の程度の高低と逸脱の可能性の高低は相関関係を有することが好ましい。
B−4.第4変形例:
上記実施形態の第2の例では、警報部40としてステアリング40を用いたが、これに限定されるものではなく、振動によって警報を行うことが可能な他の機器を用いても良い。他の機器としては、例えば、運転座席や、運転座席に設けられたシートベルト等が挙げられる。
上記実施形態の第2の例では、警報部40としてステアリング40を用いたが、これに限定されるものではなく、振動によって警報を行うことが可能な他の機器を用いても良い。他の機器としては、例えば、運転座席や、運転座席に設けられたシートベルト等が挙げられる。
B−5.第5変形例:
上記実施形態の第4〜6の例において、入射角θ、θa、θbは、一定周期ごとに取得していたが(図12,14,17)、これに限定されるものではない。例えば、入射角θ、θa、θbは、それぞれの関係式を用いてブザー40のデューティー比が決定される際に最初に取得した角度を固定値として用いても良い。
上記実施形態の第4〜6の例において、入射角θ、θa、θbは、一定周期ごとに取得していたが(図12,14,17)、これに限定されるものではない。例えば、入射角θ、θa、θbは、それぞれの関係式を用いてブザー40のデューティー比が決定される際に最初に取得した角度を固定値として用いても良い。
B−6.第6変形例:
上記実施形態において、カメラ12に代えて境界線BAや車線TLを検出できる検出器を用いても良い。検出器としては、ミリ波レーダ等のレーダセンサや画像センサを用いても良い。また、入射角θ,θa,θbは、カメラ12から取得した情報に基づいて生成されたがこれに限定されるものではない。例えば、入射角θ,θa,θbは、車両90の横方向速度Vyと、車線TLに沿った方向の速度(縦方向速度)から演算することで求めても良いし、横方向距離yを微分することで求めても良い。また、車線認識部21は、検出器からの情報に基づいて車両90が走行する車線TLを認識しても良い。
上記実施形態において、カメラ12に代えて境界線BAや車線TLを検出できる検出器を用いても良い。検出器としては、ミリ波レーダ等のレーダセンサや画像センサを用いても良い。また、入射角θ,θa,θbは、カメラ12から取得した情報に基づいて生成されたがこれに限定されるものではない。例えば、入射角θ,θa,θbは、車両90の横方向速度Vyと、車線TLに沿った方向の速度(縦方向速度)から演算することで求めても良いし、横方向距離yを微分することで求めても良い。また、車線認識部21は、検出器からの情報に基づいて車両90が走行する車線TLを認識しても良い。
B−7.第7変形例:
上記実施形態では、警報基準位置が境界線BAに設定されていたが、これに限定されるものではない。警報基準位置は、警報の程度の基準となる位置に設定されていれば良い。警報の程度の基準となる位置とは、警報の程度が最大となる位置や、警報の程度が最小となる位置である。例えば、警報基準位置は、幅方向について制御介入位置CSと境界線BAとの間の位置に設定されていても良いし、制御終了位置CF(図2)や第1の制御終了位置CF1(図15)に設定されても良い。
上記実施形態では、警報基準位置が境界線BAに設定されていたが、これに限定されるものではない。警報基準位置は、警報の程度の基準となる位置に設定されていれば良い。警報の程度の基準となる位置とは、警報の程度が最大となる位置や、警報の程度が最小となる位置である。例えば、警報基準位置は、幅方向について制御介入位置CSと境界線BAとの間の位置に設定されていても良いし、制御終了位置CF(図2)や第1の制御終了位置CF1(図15)に設定されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
21…車線認識部
22…逸脱決定部
25…警報制御部
40…警報部
50…車線逸脱警報装置
90…車両
TL…車線
22…逸脱決定部
25…警報制御部
40…警報部
50…車線逸脱警報装置
90…車両
TL…車線
Claims (9)
- 車両(90)の車線(TL)からの逸脱の可能性がある場合に警報を行う車線逸脱警報装置(50)であって、
前記車両が走行する車線を認識する車線認識部(21)と、
前記車両と、前記車線認識部が認識した前記車線との相対関係に基づいて、前記車両の前記車線からの逸脱の可能性を決定する逸脱決定部(22)と、
運転者に対して前記逸脱の可能性についての警報を行う警報部(40)と、
前記逸脱の可能性に応じて前記警報部が出力する警報の程度を変化させる警報制御部(25)と、を備える、車線逸脱警報装置。 - 請求項1に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記警報制御部は、前記逸脱の可能性が高いほど、前記警報の程度を高める、車線逸脱警報装置。 - 請求項2に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記警報制御部は、前記車両が走行する前記車線の境界線(BA)に前記車両が位置した時に前記警報の程度を最大に設定する、車線逸脱警報装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記逸脱の可能性は、前記車線を逸脱する方向に前記車両が前記車線を進行していく場合において、前記警報の程度の基準となる警報基準位置(BA)に前記車両が到達するまでの到達予測時間によって表され、
前記警報制御部は、前記到達予測時間が短いほど、前記警報の程度を高める、車線逸脱警報装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記逸脱の可能性は、前記車線を逸脱する方向に前記車両が前記車線を進行していく場合において、前記逸脱決定部が、前記車両が前記車線を逸脱する方向に進行し、かつ、前記車線の境界線から所定距離だけ前記車線の内側に離れた位置に到達したという決定を行ってからの経過時間によって表され、
前記警報制御部は、前記経過時間が長いほど、前記警報の程度を高める、車線逸脱警報装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記逸脱の可能性は、前記車線を逸脱する方向に前記車両が前記車線を進行していく場合において、前記警報の程度の基準となる警報基準位置(BA)と前記車両との距離によって表され、
前記警報制御部は、前記距離が短いほど、前記警報の程度を高めると共に、前記車両の速度が速いほど同じ前記距離に対する前記警報の程度を高める、車線逸脱警報装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記逸脱決定部は、前記車両が前記車線を逸脱する方向に進行し、かつ、前記車線の境界線から所定距離だけ前記車線の内側に離れた位置に到達したという決定を行った後に、前記車両が前記車線の内側に戻る方向に進行方向を変えた場合に、前記境界線から所定距離だけ離れた制御終了位置(CF2)に前記車両が到達したか否かを決定し、
前記警報制御部は、前記逸脱決定部によって、前記車両が前記制御終了位置に到達したと決定されるまで前記警報部を用いた警報を行う、車線逸脱警報装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記逸脱決定部は、前記車両が前記車線を逸脱する方向に進行し、かつ、前記車線の境界線から所定距離だけ前記車線の内側に離れた位置に到達したという決定を行った後に、前記車線の外側の領域(OR)において前記境界線から所定距離だけ離れた制御終了位置(CF,CF1)を越えたか否か、又は、前記車両が前記車線の内側に戻る方向に進行しているか否かを決定し、
前記警報制御部は、前記逸脱決定部によって前記車両が前記制御終了位置を越えたと決定された場合、又は、前記車両が前記車線の内側に戻る方向に進行していると決定された場合に、前記警報部を用いた警報を終了する、車線逸脱警報装置。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の車線逸脱警報装置であって、
前記警報部は、ブザーと、表示パネルと、ステアリングと、の少なくとも一つを有し、
前記警報の程度は、前記ブザーの吹鳴状態と、前記表示パネルの色と、前記ステアリングの振動周波数と、の少なくとも一つによって表される、車線逸脱警報装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236975A JP2015096377A (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車線逸脱警報装置 |
US14/541,339 US20150138361A1 (en) | 2013-11-15 | 2014-11-14 | Lane departure warning apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236975A JP2015096377A (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車線逸脱警報装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015096377A true JP2015096377A (ja) | 2015-05-21 |
Family
ID=53172911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013236975A Pending JP2015096377A (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車線逸脱警報装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20150138361A1 (ja) |
JP (1) | JP2015096377A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9965959B2 (en) | 2016-04-11 | 2018-05-08 | Fujitsu Ten Limited | Lane departure warning apparatus |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016199204A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
US11565693B2 (en) | 2018-05-03 | 2023-01-31 | Honda Motor Co., Ltd. | Systems and methods for distracted driving detection |
TWI795832B (zh) * | 2021-07-05 | 2023-03-11 | 神達數位股份有限公司 | 車道偏移警示方法及系統 |
DE202021106193U1 (de) | 2021-11-12 | 2021-12-15 | Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg | Verglasungseinheit umfassend eine Windschutzscheibe mit Beleuchtungselementen |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07244167A (ja) * | 1994-01-17 | 1995-09-19 | Omron Corp | 光学的検出装置及びこの装置を適用した車両 |
JPH0816998A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-19 | Mazda Motor Corp | 自動車の走行状態判定装置 |
JP2001341599A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Nissan Motor Co Ltd | 車線逸脱警報装置 |
JP2005132184A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Nissan Motor Co Ltd | 車線逸脱防止装置 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5642093A (en) * | 1995-01-27 | 1997-06-24 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Warning system for vehicle |
JP2001093099A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用運転支援装置 |
US7145519B2 (en) * | 2002-04-18 | 2006-12-05 | Nissan Motor Co., Ltd. | Image display apparatus, method, and program for automotive vehicle |
US7526103B2 (en) * | 2004-04-15 | 2009-04-28 | Donnelly Corporation | Imaging system for vehicle |
DE102004048009A1 (de) * | 2004-10-01 | 2006-04-06 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Fahrerunterstützung |
KR101075615B1 (ko) * | 2006-07-06 | 2011-10-21 | 포항공과대학교 산학협력단 | 주행 차량의 운전자 보조 정보 생성 장치 및 방법 |
US20100020170A1 (en) * | 2008-07-24 | 2010-01-28 | Higgins-Luthman Michael J | Vehicle Imaging System |
JP4788778B2 (ja) * | 2009-01-27 | 2011-10-05 | 株式会社デンソー | 逸脱警報装置、および逸脱警報プログラム |
JP2011118482A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-16 | Fujitsu Ten Ltd | 車載装置および認知支援システム |
WO2011081155A1 (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-07 | クラリオン株式会社 | ナビゲーション装置およびその案内方法 |
JP5810842B2 (ja) * | 2011-11-02 | 2015-11-11 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | レーン案内表示システム、方法およびプログラム |
JP2013117515A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-06-13 | Aisin Aw Co Ltd | レーン案内表示システム、方法およびプログラム |
JP5711721B2 (ja) * | 2012-12-03 | 2015-05-07 | 富士重工業株式会社 | 車両の運転支援制御装置 |
-
2013
- 2013-11-15 JP JP2013236975A patent/JP2015096377A/ja active Pending
-
2014
- 2014-11-14 US US14/541,339 patent/US20150138361A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07244167A (ja) * | 1994-01-17 | 1995-09-19 | Omron Corp | 光学的検出装置及びこの装置を適用した車両 |
JPH0816998A (ja) * | 1994-06-27 | 1996-01-19 | Mazda Motor Corp | 自動車の走行状態判定装置 |
JP2001341599A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Nissan Motor Co Ltd | 車線逸脱警報装置 |
JP2005132184A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Nissan Motor Co Ltd | 車線逸脱防止装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9965959B2 (en) | 2016-04-11 | 2018-05-08 | Fujitsu Ten Limited | Lane departure warning apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20150138361A1 (en) | 2015-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2835793B1 (en) | Driving assistance device | |
JP2015096377A (ja) | 車線逸脱警報装置 | |
US11628766B2 (en) | Notification device | |
US10081389B2 (en) | Driving support apparatus for vehicle | |
JP6296149B2 (ja) | 車両用情報呈示装置 | |
JP2009040107A (ja) | 画像表示制御装置及び画像表示制御システム | |
JP5940972B2 (ja) | 居眠り運転警報装置および居眠り運転警報方法 | |
US9805275B2 (en) | Drift-assessment device | |
JP2012079118A (ja) | 走行支援装置及び方法 | |
JP2017084112A (ja) | 情報提示システム | |
SE536947C2 (sv) | Körfältsvaktsystem och en metod för ett körfältsvaktsystem | |
JP2017030436A (ja) | 方向指示器の点灯制御装置 | |
JP2014133512A (ja) | 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法 | |
JP2017073073A (ja) | 情報処理装置 | |
JP2019196082A (ja) | 車両の情報表示装置 | |
JP2015014948A (ja) | 車両用運転支援装置 | |
US20150175001A1 (en) | Sway determination device and sway determination method | |
JP6579183B2 (ja) | 運転支援装置 | |
JP2007265101A (ja) | 車両用覚醒度推定装置 | |
JP7312379B2 (ja) | 運転支援装置 | |
JP2012088756A (ja) | 走行支援装置及び方法 | |
JP2004341812A (ja) | 車両用後側方監視装置 | |
JP2019003264A (ja) | 車間距離警告システムのための処理ユニット及び処理方法、車間距離警告システム、及び、モータサイクル | |
JP2018112975A (ja) | 疲労度推定装置 | |
JP2017117187A (ja) | 状態判定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150427 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150915 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160315 |