JP2015094971A - 情報提供方法、情報提供装置、及び情報提供プログラム - Google Patents

情報提供方法、情報提供装置、及び情報提供プログラム Download PDF

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Ryuzo Fukunaga
隆三 福永
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Abstract

【課題】快適とされる緑地エリアに、訪問者の誘致を図ることを目的とする。【解決手段】本発明の一態様に係る情報提供方法は、コンピュータにより実行される情報提供方法であって、コンピュータが、緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、特定した緑地エリアを通知する。【選択図】図17

Description

本発明は、情報提供方法、情報提供装置、及び情報提供プログラムに関する。
近年、特に都市部では、都市開発の一環として、緑地再開発による地域活性化が推進されている。緑地空間は、例えば、人々に安らぎを与えるレクレーション効果のほか、景観効果、環境保全効果、防災効果などもあり、人々の快適な憩いの場としての活用が期待される。
ここで、例えば、アナウンス不足などの理由等により人々にあまり認知されていない緑地が少なからず存在し、その対策として、より多くの人々を緑地へ誘致するための好適な仕組みが要望されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−202718号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明は、景色(景観)に基づいて、景色のよい景色案内を行うものである。
一方、緑地は、周辺環境(例えば、都市部の高層ビル街)と比べて、一般に夏場は冷涼・冬場は温暖な環境であるため、緑地への訪問者は、各々の季節を快適に過ごすことができる。即ち、緑地は、人々が各々の季節を快適に過ごすための快適空間としての活用という側面があり、このような観点から、多くの人々を緑地へ誘致するための仕組みもまた有効である。
本発明は、1つの側面において、快適とされる緑地エリアに、訪問者の誘致を図ることを目的とする。
本実施例の一態様によれば、コンピュータにより実行される情報提供方法であって、前記コンピュータが、緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、特定した前記緑地エリアを通知する情報提供方法が提供される。
また、上記課題を解決するための手段として、情報提供装置、情報提供プログラムとすることもできる。
本実施例の一態様によれば、快適とされる緑地エリアに、訪問者の誘致を図ることができる。
快適地情報提供システムのネットワーク構成例を示す図である。 快適地情報提供サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。 快適地情報提供サーバ1の機能構成例を示す図である。 ユーザDB104aのデータ構成例を示す図である。 広域気象データ104bのデータ構成例を示す図である。 位置データ104cのデータ構成例を示す図である。 地点測定データ104dのデータ構成例を示す図である。 地点日照データ104eのデータ構成例を示す図である。 快適環境の特定処理の一例を示すフローチャートである。 S100の広域状況判定処理の一例を示すフローチャートである。 広域状況の判定結果の一例を示す図である。 S300の快適緑地特定処理の一例を示すフローチャートである。 対象緑地の判定結果(現在)の一例を示す図である。 S400の快適緑地推移予測処理の一例を示すフローチャートである。 対象緑地の判定結果(現在及び将来)の一例を示す図である。 快適環境の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。 情報提供の一例を示す図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
<システム構成例>
図1は、本実施例における快適地情報提供システムのネットワーク構成例を示す図である。図1に示す快適地情報提供システムは、快適地情報提供サーバ1、気象システム2、計測機器3、ユーザ端末4がネットワーク5を介して接続される。
まず図1に示されるA、B、C地点は、システム管理者(運営者)として、ユーザを誘致したい地点・エリアを示す。例えば、A、B、C地点は、それぞれがXエリア(Xエリア)内に広がる緑地である。本実施例においては、快適地情報提供システムを活用することで、ユーザ端末4を有するユーザに対し、緑地への誘致を図る。
快適地情報提供サーバ1は、ユーザのユーザ端末4に対し、快適地情報を提供するサーバである。具体的に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザのユーザ端末4が現在位置するエリア環境よりも快適環境とされる緑地の情報を提供することで、ユーザ端末4を有するユーザに対し、その緑地への誘致を図る。
気象システム2は、例えば、気象庁/気象台により運営され、一定広域の広域気象データを、快適地情報提供サーバ1に配信するサーバである。また、広域気象データは、一定の広域において現在観測されている「現在広域気象データ」のみならず、将来予測される「予測広域気象データ」を含む。このため、本実施例における気象システム2は、例えば15分毎に、現在観測されている現在広域気象データと、将来の予測広域気象データとの情報を更新しており、更新した情報を更新する毎に快適地情報提供サーバ1に配信する。
なお、一定の広域とは、気象システム2が、気象観測及び気象予測を可能とする単位範囲(例えば、地図上の10km格子範囲)である。また、現在広域気象データとは、一定の広域内における複数の観測所で、実際に計測・観測された最新の地点計測データに基づいて算出された広域全体を代表する気象データである(例えば、全地点計測データの平均値)。また、予測広域気象データとは、実際に計測・観測された過去及び現在の広域気象データに基づいて気象システム2が予測(予報)した将来予測される広域気象データである。なお、本実施例における予測広域気象データは、現在時刻を起点として将来にわたって、例えば、15分毎刻みで予測(予報)される。
計測機器3は、例えば、気温(温度)・湿度センサ、風向・風速センサであり、各地点の気温、湿度、風向、風速などの「地点測定データ」を計測・観測する機器である。このため、計測機器3は、A地点、B地点、C地点などの緑地毎に設置される。また、計測機器3は、一定時間毎(例えば、15分毎)に、各緑地の地点計測データを計測し、計測した地点測定データを、快適地情報提供サーバ1に送信する。
ユーザ端末4は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)等々、ユーザの有するコンピュータ端末である。ユーザ端末4は、快適地情報提供サーバ1に対し自端末の位置情報を送信することで、現在エリアのエリア環境よりも快適環境とされる緑地の情報を受信する。
ネットワーク5は、快適地情報提供サーバ1、気象システム2、計測機器3、ユーザ端末4を通信可能に接続するための通信ネットワークである。例えば、インターネット回線、専用回線、電話回線など、様々な有線又は無線の通信ネットワークを含みうる。
図2は、本実施例における快適地情報提供サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。快適地情報提供サーバ1は、主要な構成として、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、インターフェース15、入力装置16、表示装置17、及び通信装置18を有する。
CPU11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM12は、CPU11で実行される所定の制御プログラムを格納するメモリである。また、RAM13は、CPU11がROM12に格納された所定の制御プログラムを実行して各種の制御を行うときの作業領域として使用するメモリである。
HDD14は、汎用のOS(Operating System)、各種プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置である。
インターフェース15は、センサ等の外部機器と接続するためのインターフェースである。
入力装置16は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置16は、マウス、キーボード、表示装置17の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。
表示装置17は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。
通信装置18は、ネットワーク5を介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
図3は、本実施例における快適地情報提供サーバ1の機能構成例を示す図である。快適地情報提供サーバ1は、主な機能部として、取得部101、特定部102、通知部103、記憶部104を有する。なお、取得部101、特定部102、通知部103は、CPU11が対応するプログラムを実行することにより行われる処理によって実現される。
取得部101は、気象システム2から、一定の広域において実際に観測された「現在広域気象データ」と、将来の「予測広域気象データ」とを、例えば、15分毎刻みで取得(受信)する。また、取得部101は、各緑地に設置されている計測機器3から、計測された地点測定データを、例えば、15分毎刻みで取得(受信)する。
なお、取得部101は、「現在広域気象データ」及び「予測広域気象データ」を含む広域気象データを取得すると、取得するたびに取得した広域気象データを、記憶部104の広域気象データ104bに更新する。また、取得部101は、地点測定データを取得すると、取得するたびに取得した地点測定データを、記憶部104の地点測定データ104eに更新する。また、取得部101は、気象システム2、計測機器3に対し、データ取得要求を実行してもよいし、計測機器3から取得部101に対し、自動配信されてもよい。
特定部102は、所定エリア(例えば、Xエリア)内の緑地のうち、所定の快適基準を満たす緑地、即ち快適環境とされる緑地を特定する。詳細は後述するが、特定部102は、例えば、ユーザのユーザ端末4が現在位置するエリア環境よりも快適環境とされる緑地の情報を特定する。なお、特定部102が緑地を特定するとの表現は、緑地を抽出する、選択する、算出するとの表現に代えてもよい。
通知部103は、所定エリア(例えば、Xエリア)内に位置するユーザのユーザ端末4に対し、快適環境とされる緑地の情報を通知する。これにより、ユーザ端末4を有するユーザに対し、緑地への誘致を図る。なお、緑地の情報は、例えば、メールなどで通知しうる。
記憶部104は、ユーザDB104a、広域気象データ104b、位置データ104c、地点測定データ104d、地点日照データ104eを記憶する。これらデータについて、具体例を挙げて以下で説明する。
なお、上記機能部は、快適地情報提供サーバ1を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。また、これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよい。
図4は、本実施例におけるユーザDB104aのデータ構成例を示す図である。図4に示すように、ユーザDB104aは、ユーザのユーザ端末4ごとに、「ユーザID」、「現在位置」、「アドレス」などのデータを有している。
「ユーザID」は、ユーザ及びユーザ端末4を識別するためのユーザ識別子である。ユーザを一意に識別できればよく、例えば、ユーザ端末4の固有識別子などでもよい。
「現在位置」は、ユーザ端末4の現在位置を示す位置情報である。「現在位置」は、ユーザ端末4から定期的に受信される位置情報に基づいて、最新の「位置情報」に更新されうる。
「アドレス」は、ユーザ端末4のメールアドレスである。この「アドレス」は、緑地の情報を通知する場合、その通知先として用いられる。
なお、ユーザDB104aのうち、「ユーザID」及び「アドレス」は、予め記憶部104に登録される既知情報である。また、図4のユーザDB104aのデータ構成例はあくまで一例であり、例えば、ユーザ名など、その他、ユーザ属性に関するデータを有していてもよい。
図5は、本実施例における広域気象データ104bのデータ構成例を示す図である。図5に示すように、広域気象データ104bは、Xエリアの気象データとして、現在から将来にわたって時系列に、「天気」、「気温」、「湿度」、「風向/風速」などのデータを有している。
広域気象データ104bは、気象システム2から、気象観測及び気象予測を可能とする一定の広域範囲(例えば、地図上の10km格子範囲)ごとに提供される気象データである。即ち、広域気象データ104bは、一定の広域内における複数の観測所で、実際に計測・観測された全地点計測データの平均値等に基づいて算出されたものであり、広域全体を代表する気象データである。よって、例えば、各緑地のA、B、C地点は何れもXエリア内に位置するものの(例えば、図1参照)、A、B、C地点で実際にそれぞれ計測された地点測定データとは、その値が異なる場合がある。
また、広域気象データ104bは、実際に計測・観測された過去及び現在の広域気象データに基づいて予測された予測広域気象データを含む。このため、図5に示される広域気象データは、「現在」時刻を起点として、「15分後」、「30分後」、「45分後」・・・というように、15分刻みで予測された広域気象データを含んでいる。
図6は、本実施例における位置データ104cのデータ構成例を示す図である。図6に示すように、位置データ104cは、各エリア(地域)、及び各緑地の位置情報を示すものであり、エリア及び地点ごとに、「経度」、「緯度」などのデータを有している。図6の場合、Xエリア、及びXエリア内の緑地A、B、C地点の位置データが示されている。
なお、位置データ104cは、予め記憶部104に登録される既知情報である。また、各緑地の位置情報が一定の範囲、広がりをもって特定される場合、複数以上の「経度」、「緯度」を用いてその位置範囲を特定してもよい。
図7は、本実施例における地点測定データ104dのデータ構成例を示す図である。図7に示すように、地点測定データ104dは、各緑地のA、B、C地点で実際に計測された計測データとして、地点ごとに、「天気」、「気温」、「湿度」、「風向/風速」などの地点計測データを有している。なお、各緑地で計測された地点測定データは、例えば、15分毎刻みで取得(受信)されるため、図6に示されるように、最新の地点計測データ(例えば、「測定日時刻」201208121330)から過去15分おきに遡って蓄積されている。
図8は、本実施例における地点日照データ104eのデータ構成例を示す図である。図8に示すように、地点日照データ104eは、現在から将来にわたって時系列に、各緑地のA、B、C地点ごとに、日照データ(「日向」又は「日陰」)を有している。
例えば、現在(201208121330)、A地点の日照データを参照すると、「日陰」となっている。本実施例において、「日陰」という場合、各緑地面積の50%以上が日陰であることを示すため、現在A地点では、緑地内敷地の50%以上が日陰となっていることが分かる。
また、例えば、B地点の現在の日照データを参照すると、「日向」となっている。本実施例において、「日向」という場合、各緑地面積の50%以上が日向であることを示すため、現在B地点では、緑地内敷地の50%以上が日向となっていることが分かる。
また、日照データは、15分後、30分後というように、将来予測される日照データを含む。また、日照データが日向であるか又は日陰かを決定する要因として、例えば、天候の情報(例えば、晴れ・曇り・雨)、緑地の経度・緯度の情報、地理・地形の情報、季節・日時刻の情報、さらに緑地の周辺又は緑地内の建物(その他の物体)の有無、その大きさや高さ等などがある。
ここで、日当たりを決定する要因のうち、天候の情報は気象システム2からの広域気象データに基づき定期的に更新されるが、天候の情報以外は、概ね事前に予測可能な固定的な情報である。このため、本実施例において、地点日照データ104eには、予め記憶部104に、天候の情報と、固定的な情報とに基づいて、予測される日照データを更新し登録する。なお、これら要因のうち、例えば、緑地の日照条件に影響を与える要因事象(例えば、近隣に新しい高層ビルが建設された等)があった場合には、都度更新されうる。
より具体的に、例えば、天候の情報が曇り・雨であれば、その他の要因に関わらず、日照データを「日陰」とすることができる。また、天候の情報が晴れであれば、その他の要因を加味し、日照データを「日向」又は「日陰」とする。仮に天候が晴れであっても、その緑地が、太陽が当りにくい経度・緯度に位置したり、太陽が当りにくい地理・地形にあったり、太陽が当りにくい季節・日時刻であったり、さらに緑地の周辺又は緑地内の建造物が在る場合には、建造物の高さや位置などにより太陽光が遮断される場合があるためである。
なお、日照データを日照センサにより測定された測定データに基づいて、「日向」又は「日陰」としてもよい。
<快適環境の特定処理例>
次に、快適地情報提供サーバ1の快適環境の特定処理例について説明する。具体的に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザ端末4に対し提供すべき快適環境(快適地)とされる緑地の情報を特定する。
図9は、本実施例における快適環境の特定処理の一例を示すフローチャートである。
前提として、Xエリアには、緑地のA、B、C点が存在するものとし(例えば、図1参照)、Xエリアに存在するA、B、C点の緑地を対象として、この中から、ユーザ端末4に対し、快適環境(快適地)とされる緑地の情報を提供する。
また、前提として、快適地情報提供サーバ1の取得部101は、気象システム2から、広域気象データを、例えば、15分毎刻みで取得(受信)し、これを広域気象データ104bとして更新している。また、取得部101は、各緑地に設置されている計測機器3から、計測された地点測定データを、例えば、15分毎刻みで取得(受信)し、これを地点測定データ104dとして更新している。また、地点日照データ104は、気象システム2からの広域気象データ(特に、天候の情報)に基づいて、最新の日照データが予測され登録されている。即ち、記憶部104には、最新の状態で、ユーザDB104a、広域気象データ104b、位置データ104c、地点測定データ104d、地点日照データ104eが記憶されているものとする。
以下、快適地情報提供サーバ1の快適環境の特定処理例について、S100、S200、S300、S400に分けて、詳しく説明する。なお、本フローチャートは、快適地情報提供サーバ1の特定部102を実行主体として実行される。
図10は、S100の広域状況判定処理の一例を示すフローチャートである。S100の広域状況判定処理について、以下図面に沿って説明する。
S101:まず、快適地情報提供サーバ1は、Xエリアの広域気象データ104b(例えば、図5参照)を参照し、Xエリアにおいて、現在の気温(エリア気温という)は、28℃よりも高くかつ現在の湿度(エリア湿度という)は80%以上であるか否かを判定する。なお、一般に、気温が28℃よりも高く、かつ現在の湿度は80%以上である場合、人間はその状況環境を不快(暑い)と感じるといわれている。Yesの場合、S102へ進む。一方、Noの場合、S104へ進む。
S102:快適地情報提供サーバ1は、現在の気温は28℃よりも高くかつ現在の湿度は80%以上である場合、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(暑い)と判定する。
ここで、例えば、図5のXエリアの現在広域気象データを参照すると、現在の気温は29℃、湿度は82%である。よって、現在の気温は28℃よりも高くかつ現在の湿度は80%以上であるので、この場合、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(暑い)と判定される。
S103:次に、快適地情報提供サーバ1は、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(暑い)と判定した場合、今度は、不快なエリア状況が終了する時間を特定する。具体的に、将来予測の気温が28℃よりも低くかつ将来予測の湿度は80%以下になる時刻(不快終了時刻という)を特定する。
例えば、図5のXエリア広域気象データ104bを参照すると、現在から15分後の気温は29℃、湿度は82%である。よって、15分後、依然として、Xエリアのエリア状況は「不快」(暑い)である。続いて、30分後の気温は28℃、湿度は82%である。よって、30分後、依然として、Xエリアのエリア状況は「不快」(暑い)である。続いて、45分後の気温は28℃、湿度は78%である。このときの気温は28℃よりも高くかつ現在の湿度は80%以上でないため、Xエリアのエリア状況は「不快」(暑い)を脱している。つまりこの場合、不快終了時刻は、45分後(迄)であると特定される。なお、予測広域気象データを参照しても、依然として、Xエリアのエリア状況が「不快」であり続ける場合、予測広域気象データの最長時刻(例えば、図5の場合、60分後)を、不快終了時刻とすればよい。
S104:快適地情報提供サーバ1は、現在の気温は10℃よりも低くかつ現在の湿度は10%以下である場合(S101でNo)、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(寒い)と判定する。一般に、気温が10よりも低く、かつ現在の湿度は10%以下である場合、人間はその状況環境を不快(寒い)と感じるといわれている。
S105:快適地情報提供サーバ1は、現在の気温は10℃よりも低くかつ現在の湿度は10%以下である場合、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(寒い)と判定する。
S106:次に、快適地情報提供サーバ1は、現在のXエリアのエリア状況は「不快」(寒い)と判定した場合、今度は、不快なエリア状況が終了する時間を特定する。具体的に、将来予測の気温が10℃よりも高くかつ将来予測の湿度は10%以上になる時刻(不快終了時刻という)を特定する。
S107:快適地情報提供サーバ1は、現在の気温は10℃よりも低くかつ現在の湿度は10%以下でない場合(S104でNo)、現在のXエリアのエリア状況は「快適」と判定する。現在の気温は10℃〜28℃かつ現在の湿度は10%〜80%の状況にあり、人間はその状況環境を概ね快適と感じるといえる。
以上、Xエリアの広域気象データ104bに基づいて、現在のXエリアのエリア状況が、「不快」(暑い)、「不快」(寒い)、又は「快適」の何れかに判定される。
図11は、本実施例における広域状況の判定結果の一例を示す図である。図11に示されるように、Xエリアにおける判定結果は、現在〜30分後迄「不快」となっており、45分後「快適」となっている。また、不快終了時刻は、45分後である。
なお、図11における広域状況の判定結果は、所定のメモリ(例えば、記憶部104)に記憶される。
S200において、快適地情報提供サーバ1は、S100での現在のXエリアのエリア状況に応じて処理を分岐させる。具体的に、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(暑い)又は「不快」(寒い)場合、S300へ進む。一方、現在のXエリアのエリア状況「快適」の場合、「END」へ進む。
図12は、S300の快適緑地特定処理の一例を示すフローチャートである。S300の快適緑地特定処理について、以下図面に沿って説明する。
S301:まず、快適緑地を特定するにあたり、その処理上、対象緑地数をLにセットする。本実施例の場合、対象緑地はA、B、C地点の3つであるので、L=3となる。また、対象緑地を特定する番号として、n=1とする。本実施例の場合、対象緑地はA、B、C地点の3つであるので、Aは番号1、Bは番号2、Cは番号3になるものとする。
S302:快適地情報提供サーバ1は、地点測定データ104eを参照し、n番目の緑地の最新データを取得する。
まず、はじめはn=1であるので、1番目の緑地(=A地点)の最新の地点測定データを取得する。例えば、図7を参照すると、1番目の緑地であるA地点の最新の地点測定データは、測定日時刻201208121330(2012/8/12 13:30)の気温28℃、湿度78%、風向北向き、風速4mとなっている。
S303:次に、快適地情報提供サーバ1は、探索緑地は涼地点か否かで処理を分岐させる。つまり、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(暑い)と判定された場合、快適緑地として探索すべき緑地は、涼しい緑地である。よって、この場合、探索緑地は涼地点であるため、S304へ進む。一方、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(寒い)と判定された場合、快適緑地として探索すべき緑地は、暖かい緑地である。よって、この場合、探索緑地は涼地点ではないため、S315へ進む。
S304:次に、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の気温は、現在のエリア気温(例えば、図5の広域気象データ104aを参照し、Xエリアの現在気温)より低いか否かを判定する。例えば、1番目の緑地の気温が28℃、現在のエリア気温29℃であるため、1番目の緑地の気温は、現在のエリア気温より低いと判定される。なお、これは、現在、Xエリア広域の気温と比較して、緑地A地点では、緑地効果等によって、周辺よりもスポット的にその気温が1℃低いことを示している。
S305:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の気温が現在のエリア気温より低い場合、n番目の緑地(A地点)の快適ポイントに、1を加算する。ここでは、例えば、1番目の緑地A地点の快適ポイントは、1となる。なお、快適ポイントとは、緑地の快適性を判定するポイント値であり、最終的にそのポイント値に応じて、快適緑地か否かの判定に用いられるものである。
S306:次に、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の湿度は、70%以下か否かを判定する。一般に、湿度70%以下の場合、人間にとってこれは快適に感じる要素である。
S307:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の湿度が、70%以下の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。ここでは、例えば、1番目の緑地の湿度が78℃であるため、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは、依然として1(合計値)となる。
S308:次に、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の風速は、1m/s以上か否かを判定する。一般に、風速が1m/s以上の場合、人間にとってこれは快適(涼しい)に感じる要素である。
S309:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の風速が、1m/s以上の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。ここでは、例えば、1番目の緑地(A地点)の風速が4m/sであるため、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは、2(合計値)となる。
S310:次に、快適地情報提供サーバ1は、地点日照データ104e(例えば、図8)を参照し、現在、n番目の緑地の日照データは、日陰か否かを判定する。一般に、日陰は日向に比べ、人間にとって快適(涼しい)に感じる要素である。
S311:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の日照データが、日陰の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、3を加算する。ここでは、例えば、1番目の緑地(A地点)の日照データが日陰であるため、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは、5(合計値)となる。
なお、快適ポイントの加算値は、任意に設定しうる。但し、本実施例においては、快適緑地を特定するにあたり、現在、緑地が日向又は日陰かどうかで、その快適性判断に特に重きを置いたため、3ポイントを加算するようにした。
S312:快適地情報提供サーバ1は、快適ポイントに応じて、n番目の緑地を、「快適緑地」又は「不快緑地」と判定する。判定基準の快適ポイント値は任意に設定しうるが、本実施例においては、例えば、快適ポイントが合計4以上の場合、「快適緑地」と判定する。また、快適ポイントが合計4よりも低い場合、「不快緑地」と判定する。ここでは、例えば、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは合計5であるため、1番目の緑地(A地点)は、「快適緑地」と判定される。
S313:ここで、次の順番の緑地に対して、快適緑地か否かの判定を行うため、処理上、nに1を加算する。即ち、n=n+1とする。
S314:また、全ての対象緑地に対して、快適緑地か否かの判定を終了したかどうかを判定するため、n>Lを満たすかどうかで、処理を分岐させる。n≦Lの場合、再びS302へ戻り、次の順番の緑地に対して、快適緑地か否かの判定を行う。一方、n>Lでない場合、N>Lの場合、全ての対象緑地に対して、快適緑地か否かの判定を終了したことになるので、本処理S300を終了させる。
S315:一方、快適地情報提供サーバ1は、S303で、探索地点は涼地点でない場合、S315へ進む。つまり、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(寒い)と判定された場合、快適緑地として探索すべき緑地は、暖かい緑地であり、暖地点である。S315において、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の気温は、現在のエリア気温より高いか否かを判定する。
S316:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の気温が現在のエリア気温より高い場合、n番目の緑地(A地点)の快適ポイントに、1を加算する。
S317:次に、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の湿度は、20%以上か否かを判定する。一般に、湿度20%以上の場合、人間にとってこれは快適(暖かい)に感じる要素である。
S318:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の湿度が、20%以上の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。
S319:次に、快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の風速は、1m/s以下か否かを判定する。一般に、風速が1m/s以下の場合、人間にとってこれは快適(あまり寒くない、即ち暖かい)に感じる要素である。
S320:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の風速が、1m/s以下の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。
S321:次に、快適地情報提供サーバ1は、地点日照データ104e(例えば、図8)を参照し、現在、n番目の緑地の日照データは、日向か否かを判定する。一般に、日向は日陰に比べ、人間にとって快適(暖かい)に感じる要素である。
S322:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の日照データが、日向の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、3を加算する。
S323:快適地情報提供サーバ1は、快適ポイントに応じて、n番目の緑地を、「快適緑地」又は「不快緑地」と判定する。この後、S313へ進む。
以上、各緑地の地点測定データに基づいて、現在、それぞれの対象緑地が「快適緑地」、又は「不快緑地」の何れかに判定される。
図13は、本実施例における対象緑地の判定結果(現在)の一例を示す図である。図13に示されるように、対象緑地における判定結果は、A、C地点が「快適」、B地点が「不快」となっている。
図14は、S400の快適緑地推移予測処理の一例を示すフローチャートである。S400の快適緑地推移予測処理について、以下図面に沿って説明する。
S401:まず、快適緑地推移を予測するにあたり、その処理上、対象緑地数をLにセットする。本実施例において、対象緑地はA、B、C地点の3つであるので、L=3となる。また、対象緑地を特定する番号として、n=1とする。本実施例において、対象緑地はA、B、C地点の3つであるので、Aは番号1、Bは番号2、Cは番号3になるものとする。
S402:また、現在時刻に15分を加算した時刻を、推移予測時刻とする。例えば、現在時刻が201208121330(2012/8/12 13:30)の場合、推移予測時刻は、201208121345(2012/8/12 13:45)となる。
S403:次に、快適地情報提供サーバ1は、探索緑地は涼地点か否かで処理を分岐させる。つまり、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(暑い)と判定された場合、探索緑地は涼地点であるため、S404へ進む。一方、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(寒い)と判定された場合、探索緑地は涼地点ではないため、S413へ進む。
S404:次に、快適地情報提供サーバ1は、推移予測時刻において、予測エリア風速は、1m/s以上か否かを判定する。一般に、風速が1m/s以上の場合、人間にとってこれは快適(涼しい)に感じる要素である。
S405:快適地情報提供サーバ1は、推移予測時刻において、予測エリア風速が、1m/s以上の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。ここでは、例えば、図5を参照すると、現在時刻から15分後の推移予測時刻201208121345(2012/8/12 13:45)において、Xエリアの風速が4m/sであるため、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは、1となる。なお、緑地(A地点)は、Xエリア内に位置する緑地である。
なお、緑地(A地点)は、Xエリア内に位置しており、予測エリア風速を緑地(A地点)における予測地点風速として利用する。緑地(A地点)自体からは、実際に測定された地点測定データのみを有しており、予測の地点測定データは有していないためである。
S406:次に、快適地情報提供サーバ1は、地点日照データ104e(例えば、図8)を参照し、推移予測時刻において、n番目の緑地の日照データは、日陰か否かを判定する。ここでは、例えば、現在時刻から15分後の推移予測時刻201208121345(2012/8/12 13:45)において、1番目の緑地(A地点)の日照データは日陰である。
S407:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の日照データが、日陰の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、2を加算する。ここでは、例えば、1番目の緑地(A地点)の日照データが日陰であるため、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは、3(合計値)となる。
S408:快適地情報提供サーバ1は、快適ポイントに応じて、n番目の緑地を、「快適緑地」又は「不快緑地」と判定する。判定基準の快適ポイント値は任意に設定しうるが、本実施例においては、例えば、快適ポイントが合計2以上の場合、「快適緑地」と判定する。また、快適ポイントが合計2よりも低い場合、「不快緑地」と判定する。ここでは、例えば、1番目の緑地(A地点)の快適ポイントは合計3であるため、推移予測時刻において、1番目の緑地(A地点)は、「快適緑地」と判定される。
S409:ここで、推移予測時刻にさらに15分を加算する。
S410:次いで、推移予測時刻は、不快終了時刻を越えたか否かを判定する。ユーザに対し、エリア状況が「不快」な状態が継続する間、代替となる快適緑地の情報を提供するためである。なお、不快終了時刻は、Xエリアにおいて、不快なエリア状況が終了する時間である(例えば、S103、S106参照)。
推移予測時刻は、不快終了時刻を越えた場合、S411へ進む。一方、推移予測時刻は、不快終了時刻を越えない場合、さらに次(15分後)の推移予測時刻において、n番目の緑地が、「快適緑地」又は「不快緑地」かを判定するため、S403へ進む。
S411:また、次の順番の緑地に対して、快適緑地か否かの判定を行うため、処理上、nに1を加算する。即ち、n=n+1とする。
S412:また、全ての対象緑地に対して、快適緑地か否かの判定を終了したかどうかを判定するため、n>Lを満たすかどうかで、処理を分岐させる。n≦Lの場合、再びS403へ戻り、次の順番の緑地に対して、快適緑地か否かの判定を行う。一方、N>Lの場合、全ての対象緑地に対して、快適緑地か否かの判定を終了したことになるので、本処理S400を終了させる。
S413:一方、快適地情報提供サーバ1は、S403で、探索地点は涼地点でない場合、S413へ進む。つまり、S100で、現在のXエリアのエリア状況が「不快」(寒い)と判定された場合、快適緑地として探索すべき緑地は、暖かい緑地であり、暖地点である。S413において、快適地情報提供サーバ1は、推移予測時刻において、予測エリア風速は、1m/s以下か否かを判定する。一般に、風速が1m/s以下の場合、人間にとってこれは快適(寒くない、暖かい)に感じる要素である。
S414:快適地情報提供サーバ1は、推移予測時刻において、予測エリア風速が、1m/s以下の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、1を加算する。
S415:次に、快適地情報提供サーバ1は、地点日照データ104e(例えば、図8)を参照し、推移予測時刻において、n番目の緑地の日照データは、日向か否かを判定する。
S416:快適地情報提供サーバ1は、n番目の緑地の日照データが、日向の場合、n番目の緑地の快適ポイントに、2を加算する。
S417:快適地情報提供サーバ1は、快適ポイントに応じて、n番目の緑地を、「快適緑地」又は「不快緑地」と判定する。判定基準の快適ポイント値は任意に設定しうるが、本実施例においては、例えば、快適ポイントが合計2以上の場合、「快適緑地」と判定する。また、快適ポイントが合計2よりも低い場合、「不快緑地」と判定する。この後、S409へ進む。
以上、将来、それぞれの対象緑地がどのように推移するか、つまり、将来の所定時間ごとに、それぞれの対象緑地が「快適緑地」、又は「不快緑地」の何れかに判定される。
図15は、本実施例における対象緑地の判定結果(現在及び将来)の一例を示す図である。図15に示されるように、将来(15分後、30分後)において、対象緑地における判定結果が予測されている。また、現在の判定結果は、S300で判定されたものである(例えば、図13参照)。
即ち、図15のように、快適地情報提供サーバ1は、現在において、快適環境(快適地)とされるA地点、C地点を特定することができる。また、将来(15分後)においては、快適環境(快適地)とされるA地点、C地点を特定することができる。またさらに、将来(30分後)においては、快適環境(快適地)とされるA地点を特定することができる。
なお、図15における対象緑地の判定結果は、所定のメモリ(例えば、記憶部104)に記憶される。
なお、A地点、B地点、C地点をそれぞれ独立した緑地エリアとして説明したが、A地点、B地点、C地点をそれぞれ、3地点を含む1つの緑地エリアのうちの区分された緑地エリア(1つの緑地エリア内の複数の部分緑地エリア)としてもよい。これにより、1つの緑地エリア内であっても、場所によっては、快適度が大きく異なるような場合にも対応できる。
<快適環境の情報提供処理例>
次に、快適地情報提供サーバ1の快適環境の情報提供処理例について説明する。ユーザ端末4に対して、快適環境(快適地)とされる緑地の情報を提供するものである。
前提として、快適地情報提供サーバ1は、上述の快適環境(快適地)の特定処理により、快適地情報提供サーバ1は、快適環境(快適地)とされる緑地の情報を特定しているものとする。また、ユーザ端末4は、Xエリア内に位置しているものとする(例えば、図1参照)。
図16は、本実施例における快適環境の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、快適地情報提供サーバ1の通知部103を実行主体として実行される。
S501:快適地情報提供サーバ1は、対象となるユーザ端末4に対して、快適緑地の情報提供タイミングであるか否かを判定する。快適緑地の情報提供タイミングである場合、S502へ進む。なお、快適緑地の情報提供タイミングは、任意に設定でき、例えば、所定時刻や一定間隔をそのタイミングとしてもよいし、また、管理者の明示的な手動操作をそのトリガーとしてもよい。また、ユーザ端末4からの快適緑地の情報提供要求を受信したタイミングとしてもよい。
S502:次に、快適地情報提供サーバ1は、対象となるユーザ端末の位置情報から、ユーザの位置するエリアを特定する。具体的には、ユーザDB104a及び位置データ104cを参照し、ユーザ端末の位置情報を含むエリアを特定すればよく、例えば、ここでは、位置ユーザの位置するエリアは、Xエリアであると特定されるものとする。
S503:次に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザの位置するエリアは、「快適」であるか否かを判定する。例えば、ここでは、位置ユーザの位置するエリアは、Xエリアであるため、所定のメモリ(例えば、記憶部104)に記憶されている広域状況の判定結果(例えば、図11参照)を参照することで、ユーザの位置するエリアは、「快適」であるか否かを判定できる。ユーザの位置するエリアは、「快適」でない場合、S504へ進む。一方、ユーザの位置するエリアは、「快適」である場合、ENDへ進む。
S504:次に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザの位置するエリア内の「快適」な緑地を取得する。例えば、ここでは、位置ユーザの位置するエリアは、Xエリアであるため、所定のメモリ(例えば、記憶部104)に記憶されている対象緑地の判定結果(例えば、図15参照)を参照することで、ユーザの位置するXエリア内の「快適」な緑地を取得できる。なお、図15によれば、ユーザに対しては、現在において、A地点及びC地点を「快適」な緑地として情報提供することもできる。また、将来15分後においてはA地点及びC地点を、将来30分後においてはA地点を、「快適」な緑地を提供することもできる。
S505:次に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザ端末の位置情報から、最も近い「快適」な緑地を特定する。具体的には、位置データ104cを参照し、ユーザ端末の位置情報に最も近い緑地を特定すればよい。ここでは、ユーザ端末4に最も近い緑地は、A地点とする。
S505:次に、快適地情報提供サーバ1は、ユーザDB104aを参照し、ユーザ端末の「アドレス」を取得する。
S506:快適地情報提供サーバ1は、ユーザ端末の「アドレス」(メールアドレス)を取得すると、同「アドレス」に対し、快適環境(快適地)の情報を送信する。ここで、快適環境(快適地)の情報は、S505で取得されたエリア内の「快適」な緑地、S506で取得されたユーザ端末の位置情報に最も近い緑地の情報を含む。
図17は、本実施例における情報提供の一例を示す図である。
図17(a)のメールには、まず、ユーザが不快なエリアに位置していることを示すため、「貴方の位置するエリアは、現在、気温28℃以上湿度80%以上の不快な状況にあります。」と記載されていることが分かる。
また、ユーザのエリアには、快適緑地が存在していることを示すため、「現在、貴方のエリアには、快適緑地がありますので、是非足をお運び下さい。」と記載されていることが分かる。
また、ユーザが立ち寄り易いように、快適緑地のうち、最も近いA地点緑地を識別させるため、「A地点緑地(最寄り)」と記載されていることが分かる。
また、ユーザが快適緑地にアクセスしやすいよう、緑地までのルートマップへのリンクを設けると共に、「リンクをクリックすると、緑地までのルートマップを参照できます。」と記載されていることが分かる。
さらに、図17(b)のメールには、ユーザが不快なエリアに位置しているとともに、不快な状況が継続予測されることを示すため、「この不快状況は、14時15分頃まで継続することが予測されます。」と記載されていることが分かる。
また、快適緑地での快適状態が一定時間の間、継続予測されていることを示すため、「現在から14時15分頃までは、快適な状態が継続することが予測されます。」と記載されていることが分かる。
このようなメールによれば、ユーザは、快適な緑地が周辺にあるのであれば、緑地へ足を運んでみようとする動機を持つことができる。また、ユーザは、どのくらいまで不快な状況が継続するのかが具体的に把握できるので、不快な状況が暫く継続するのであれば、その間、一時的にでも、緑地へ足を運んでみようとする動機をより強く持つことができる。
以上、本実施例にかかる快適地情報提供システムによれば、緑地を、人々が各々の季節を快適に過ごすための快適空間として活用すべく、人々を緑地へ積極的に誘致することが可能である。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータにより実行される情報提供方法であって、
前記コンピュータが、
緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、
特定した前記緑地エリアを通知すること、
を特徴とする情報提供方法。
(付記2)
前記緑地エリアの気象に関するデータは、日照データを含み、
前記日照データは、少なくとも、日照センサデータ、緑地エリアの天候、緑地エリアの位置、緑地エリアの地形、緑地エリア内の建造物の有無、建造物の高さ、建造物の位置、又は日時刻のいずれかに基づいて算出されること、
を特徴とする付記1記載の情報提供方法。
(付記3)
前記緑地エリアを含む所定エリアの気象データを取得し、
前記測定データと、前記日照データと、前記所定エリアの気象データとに基づいて、前記所定エリア内の緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定すること、
を特徴とする付記2記載の情報提供方法。
(付記4)
前記所定エリアの気象データに基づいて該所定エリアは快適でないと判定された場合、前記測定データと、前記日照データとに基づいて、前記所定エリア内の緑地エリアのうち、前記所定エリアよりも快適とされる所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定すること、
を特徴とする付記3記載の情報提供方法。
(付記5)
前記日照データは、少なくとも、緑地エリアの天候、緑地エリアの位置、緑地エリアの地形、物体の有無、物体の高さ、物体の位置、又は日時刻の何れかに基づいて算出されること、
を特徴とする付記2ないし4何れか一項記載の情報提供方法。
(付記6)
前記緑地エリアの将来予測された日照データを取得し、
少なくとも、前記将来予測された日照データに基づいて、前記所定エリア内の緑地エリアのうち、将来、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定すること、
を特徴とする付記2ないし5何れか一項記載の情報提供方法。
(付記7)
特定した前記緑地エリアを、前記緑地エリアを含む所定エリア内に位置する端末に通知すること、
を特徴とする付記1ないし6何れか一項記載の情報提供方法。
(付記8)
前記端末に対し、特定した前記緑地エリアのうち、前記端末の位置に最も近い緑地エリアを通知すること、
を特徴とする付記7記載の情報提供方法。
(付記9)
緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定する特定部と、
特定した前記緑地エリアを通知する通知部と、
を有することを特徴とする情報提供システム。
(付記10)
緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、
特定した前記緑地エリアを通知させる処理をコンピュータに実行させる情報提供プログラム。
1 快適地情報提供サーバ1
2 気象システム
3 計測機器
4 ユーザ端末
5 ネットワーク
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 HDD
15 インターフェース
16 入力装置
17 表示装置
18 通信装置
101 取得部
102 特定部
103 通知部
104 記憶部

Claims (5)

  1. コンピュータにより実行される情報提供方法であって、
    前記コンピュータが、
    緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、
    特定した前記緑地エリアを通知すること、
    を特徴とする情報提供方法。
  2. 前記緑地エリアの気象に関するデータは、日照データを含み、
    前記日照データは、少なくとも、日照センサデータ、緑地エリアの天候、緑地エリアの位置、緑地エリアの地形、緑地エリア内の建造物の有無、建造物の高さ、建造物の位置、又は日時刻のいずれかに基づいて算出されること、
    を特徴とする請求項1記載の情報提供方法。
  3. 特定した前記緑地エリアを、前記緑地エリアを含む所定エリア内に位置する端末に通知すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の情報提供方法。
  4. 緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定する特定部と、
    特定した前記緑地エリアを通知する通知部と、
    を有することを特徴とする情報提供装置。
  5. 緑地エリアの気象に関するデータに基づいて、前記緑地エリアのうち、所定の快適基準を満たす緑地エリアを特定し、
    特定した前記緑地エリアを通知させる処理をコンピュータに実行させる情報提供プログラム。
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