以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、携帯端末1の構成の一例を表わす図である。
携帯端末1は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などを含む。
図1を参照して、この携帯端末1は、メインCPU(Central Processing Unit)2と、サブCPU3と、メモリ35と、カメラ5と、マイク6と、スピーカ7と、ディスプレイ8と、タッチパネル9と、無線通信回路10と、近距離通信回路11と、ジャイロセンサ12と、加速度センサ17と、近接センサ13と、照度センサ14と、アンテナ15と、バイブレータ16と、地磁気センサ18と、GPS(Global Positioning System)受信機19とを備える。
メインCPU2は、携帯端末1の構成要素の全体を制御することができる。携帯端末1は、消費電力を削減するために、一定の条件が満たされるときに、ディスプレイ8等の所定の構成部への電力供給を抑制するスリープモードに移行してもよい。スリープモード時において、携帯端末1は、所定の制御をサブCPU3にさせて、メインCPU2の機能の一部または全部を動作させなくてもよい。メインCPU2の機能の一部または全部が動作していないとき、携帯端末1は、動作していないメインCPU2の機能の一部または全部をサブCPU3が代わりに実行させてもよい。携帯端末1は、メインCPU2およびサブCPU3を協働的に、或いは、選択的に用いて各種の制御を実行してもよい。
サブCPU3は、主として照度センサ14、近接センサ13、ジャイロセンサ12、加速度センサ17、地磁気センサ18からの信号を受信して、これらのセンサによる検出結果をメモリ35に記憶させてもよい。サブCPU3は、これらのセンサからの信号を受信したことをメインCPU2に通知してもよい。メインCPU2の機能の一部または全部が動作していない時に、サブCPU3からメインCPU2にこれらのセンサからの信号を受信したことが通知されたときに、通常モードに移行してもよい。メインCPU2およびサブCPU3の少なくとも一方は、メモリ35内の上記センサによる検出結果を参照することができる。サブCPU3は、加速度センサ17等による検出結果を参照して、ユーザの指示を受け付けたときに、或いは、周期的にユーザの動作を判別してもよい。ユーザの動作は、例えば、歩行の動作、ランニングの動作を含む。
メモリ35は、地図情報などの各種のデータおよびプログラムを記憶することができる。メモリ35は、制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部4を含む。
メインCPU2およびサブCPU3は、制御プログラムを実行することによって、制御部20として機能する。
スピーカ7は、通話相手の音声、着信音、および報知音などを出力することができる。
マイク6は、携帯端末1のユーザの音声、およびユーザが発生した携帯端末1への指示を表わす音などの携帯端末1の外部の音を入力することができる。
カメラ5は、被写体を撮影することができる。
ディスプレイ8は、たとえば液晶ディスプレイによって構成されることができる。ディスプレイ8は、例えば、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、または無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスであってもよい。
タッチパネル9は、ユーザからの入力を受け付けることができる。タッチパネル9は、たとえば静電容量方式のものである。タッチパネル9は、たとえば、ディスプレイ8の表面に設けられるものとしてもよい。
無線通信回路10は、アンテナ15を通じて、たとえば無線基地局または通信機能を備える他装置と通信することができる。無線通信回路によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、たとえば、2G、3G、4G、5G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、たえば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000(Wideband Code Division Multiple Access 2000)、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等を含む。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等を含む。無線通信回路10は、上述した通信規格の1つまたは複数をサポートしていてもよい。
近距離通信回路11は、Bluetooth方式に従って、ウェアラブル機器51などの他装置と通信することができる。近距離通信回路11は、IrDA(Infrared Data Association)規格、NFC(Near Field Communication)規格であってもよい。
ジャイロセンサ12は、携帯端末1の角速度を検出することができる。メインCPU2は、ジャイロセンサ12から出力される角速度を積分することによって携帯端末1の回転を検出することができる。
加速度センサ17は、加速度、つまり一定時間に速度がどの方向にどれだけ変化したかを表わす量を検出することができる。
近接センサ13は、赤外線を放射し、反射光を電流に変換することによって、携帯端末1の近くに物体が存在するか否かを検出することができる。
照度センサ14は、携帯端末1に入射する光を電流に変換することによって、携帯端末1の置かれた場所の照度を検出することができる。
バイブレータ16は、ユーザへの通知が必要なときに、たとえば着信時に振動することができる。
地磁気センサ18は、携帯端末1の絶対方位を検出することができる。
GPS受信機19は、GPS衛星からの信号を受信することによって、携帯端末1の現在位置を出力することができる。
図2は、ウェアラブル機器51の構成の一例を表わす図である。
図2を参照して、ウェアラブル機器51は、近距離通信回路52と、ジャイロセンサ53と、CPU55と、メモリ56と、照度センサ54とを備える。
メモリ56は、各種のデータおよびプログラムを記憶することができる。メモリ56は、制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部57を含む。
CPU55は、制御プログラムを実行することによって、制御部58として機能する。
ジャイロセンサ53は、ウェアラブル機器51の角速度を検出することができる。CPU55は、ジャイロセンサ53から出力される角速度を積分することによって、ウェアラブル機器51の向きを検出することができる。
近距離通信回路52は、Bluetooth方式に従って、携帯端末1などの他装置と通信することができる。
照度センサ54は、照度を検出し、検出した照度値を表わす信号を出力することができる。
携帯端末1のメインCPU2は、ユーザがランニング中の優先ルートとして日陰が多いルートを所望するか、あるいは日向の多いルートを所望するかの設定をユーザに予め設定させることができる。ユーザは、たとえば、ランニング中に多量の汗をかくことを所望する場合に、日向の多いルートを設定し、ランニング中に多量の汗をかかないことを所望する場合に、日陰の多いルートを設定することができる。メインCPU2は、ユーザが歩行中の優先ルートとして日陰が多いルートを所望するか、あるいは日向の多いルートを所望するかの設定をユーザに予め設定させることができる。ユーザは、たとえば、寒い日には、日向の多いルートを設定し、暑い日には、日陰の多いルートを設定することができる。
メインCPU2は、スタート地点とゴール地点を含む一定の大きさの領域を検索領域に設定することができる。メインCPU2は、図示しない気象サーバにアクセスして、当日の年月日の太陽の軌道情報、および検索領域の当日の気象情報を取得することができる。太陽の軌道情報は、時間帯ごとの太陽の位置を表わす情報を含むことができる。時間帯は、たとえば1時間ごととすることができる。気象情報は、検索領域の時間帯ごとの積雪、検索領域の日照時間、検索領域の時間帯ごとの雲の動き、および検索領域を複数個に分割した各ピンポイント領域(たとえば、市、区、町または村を単位とした領域)の時間帯ごとの天気(晴れ、雨、曇り、雪など)などを表わす情報を含むことができる。
メインCPU2は、検索領域の3次元の地図情報をメモリ35から取得することができる。3次元の地図情報は、地平面上での建物、道路、土地、電柱、樹木などの位置を表わす2次元の位置情報を含む。3次元の地図情報は、建物、電柱、または樹木の高さの情報も含むことができる。3次元の地図情報は、建物、電柱、または樹木の形状の情報を含むことができる。メインCPU2は、加速度センサ17で検出された加速度に基づいて、ユーザの移動速度を算出することができる。
メインCPU2は、3次元の地図情報と、当日の時間帯ごとの太陽の位置を表わす情報と、ピンポイント領域および時間帯ごとの気象情報と、ユーザの移動速度とに基づいて、ユーザが通過する時刻に陰ができる箇所を特定することができる。
たとえば、メインCPU2は、ユーザの移動速度に基づいて現在地点からA地点への移動時間が30分であると特定することができる。メインCPU2は、気象情報に基づいて、A地点が含まれるピンポイント領域において30分後に晴れであると判断することができる。あるいは、メインCPU2は、ユーザの移動速度に基づいて、現在地点からB地点への移動時間が20分であると判断することができる。メインCPU2は、気象情報に基づいて、B地点が含まれるピンポイント領域において20分後に曇りであると判断することができる。
図3は、日陰率または日向率の算出方法の一例を説明するための図である。
図3において、物体OB1〜OB4は、建物、樹木、または電柱などである。
メインCPU2は、ルートRTを複数個の同一の面積RSの区域R1、R2・・・に分割することができる。区域R1、R2は、ユーザの移動速度に基づいて、ユーザが通過する時刻において晴れであると予測されたものとする。メインCPU2は、区域R1において、物体OB1によって面積S1の陰が生じ、物体OB2によって面積S2の陰が生じることを特定することができる。メインCPU2は、区域R1の日陰率CR1を式(1A)によって求めることができ、区域R1の日向率SR1を式(2A)によって求めることができる。
CR1=(S1+S2)/RS…(1A)
SR1=1−CR1…(2A)
メインCPU2は、区域R1、R2・・・の日陰率CR1、CR2、・・・の平均値を算出して、ルートRTの日陰率とすることができる。メインCPU2は、区域R1、R2・・・の日向率SR1、SR2、・・・の平均値を算出して、ルートRTの日向率とすることができる。
メインCPU2は、日陰率が最も高いルートを選択した場合に、それをユーザに提示することができる。図4は、日陰率が最も高いルートの提示の一例を表わす図である。メインCPU2は、日向率が最も高いルートを選択した場合に、それをユーザに提示することができる。図5は、日向率が最も高いルートの提示の一例を表わす図である。
なお、上述の例では、区域R1、R2は、晴れであると推定されたが、たとえば、区域R1が曇りまたは雨の場合に、CR1=1、SR1=0となる。
図6は、第1の実施形態の携帯端末の動作手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS101において、携帯端末1のメインCPU2は、地図アプリケーションを起動することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS102において、現在の時間が予め設定されている通勤時間帯に含まれる場合には、ステップS102からステップS103に進む。メインCPU2の処理は、ステップS102において、現在の時間が予め設定されている通勤時間帯に含まれない場合には、ステップS102からステップS105に進む。
ステップS103において、メインCPU2は、予め設定されているスタート地点およびゴール地点を検索ルート上のスタート地点およびゴール地点として登録することができる。
ステップS104において、メインCPU2は、登録したスタート地点から登録したゴール地点までの最短ルートを検索することができる。メインCPU2は、地図上に検索した最短ルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
ステップS105において、メインCPU2は、ユーザが入力したスタート地点およびユーザが入力したゴール地点を検索ルート上のスタート地点およびゴール地点として登録することができる。
ステップS106において、メインCPU2は、登録したスタート地点から登録したゴール地点までの複数のルートを検索することができる。たとえば、複数のルートは、スタート地点とゴール地点までの多数のルートのうち、到達時間が最短から10番目までのルートが選択されることとしてもよい。
メインCPU2の処理は、ステップS107において、ユーザから、自動選択の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS107からステップS109に進む。メインCPU2の処理は、ステップS107において、ユーザから、手動選択の指示をメインCPU2から受け付けた場合には、ステップS107からステップS108に進む。メインCPU2は、自動選択の指示を、S106において複数のルートを検索した後に受け付けてもよい。メインCPU2は、自動選択の指示を、S106において複数のルート候補を検索する前に予め受け付けてもよい。メインCPU2は、手動選択の指示を、S106において複数のルート候補を検索した後に受け付けてもよい。メインCPU2は、手動選択の指示を、S106において複数のルート候補を検索する前に予め受け付けてもよい。
ステップS108において、メインCPU2は、ステップS106で検索された複数のルートの中から1つのルートを選択する。メインCPU2は、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
ステップS109において、メインCPU2は、スタート地点とゴール地点とを含む一定の大きさの検索領域の気象情報を気象サーバから取得する。メインCPU2の処理は、検索領域内に太陽が出ている箇所がない場合に、ステップS109からステップS110に進む。メインCPU2の処理は、検索領域内に太陽が出ている箇所がある場合に、ステップS109からステップS111に進む。メインCPU2の処理は、検索領域内に太陽が出ている箇所が所定の基準に満たない場合に、ステップS109からステップS110に進んでもよい。メインCPU2の処理は、検索領域内に太陽が出ている箇所が所定の基準に満たす場合に、ステップS109からステップS111に進んでもよい。
ステップS110において、メインCPU2は、ステップS106で検索された複数のルートのうちの最短のルートを選択することができる。メインCPU2は、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
ステップS111において、メインCPU2は、ステップS106で検索された複数のルートの中から、ユーザの動作状態などに応じたルートを選択して、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
図7は、図6のステップS111の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS201において、メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、気象サーバにアクセスして、気象サーバから、スタート地点とゴール地点を含む検索領域の当日の気象情報および太陽の軌道情報を取得することができる。
ステップS202において、メインCPU2は、取得した気象情報を参照して、検索領域に積雪があるか否かを調べる。メインCPU2の処理は、積雪がある場合に、ステップS202からステップS203に進み、積雪がない場合に、ステップS202からステップS204に進む。
ステップS203において、メインCPU2は、積雪時のルート検索処理を実行することができる。
ステップS204において、メインCPU2は、携帯端末1の加速度センサ17から加速度を表わすデータを取得することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS205において、加速度が閾値TH1以上の場合に、ステップS205からステップS206に進む。メインCPU2の処理は、ステップS205において、加速度が閾値TH1未満の場合に、ステップS205からステップS209に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS206において、ランニング中の優先ルートが日陰に設定されている場合には、ステップS206からステップS207に進む。メインCPU2の処理は、ステップS206において、ランニング中の優先ルートが日向に設定されている場合には、ステップS206からステップS208に進む。
ステップS207において、メインCPU2は、ランニング(日陰優先)時のルート検索処理を実行することができる。
ステップS208において、メインCPU2は、ランニング(日向優先)時のルート検索処理を実行することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS209において、歩行中の優先ルートが日陰に設定されている場合には、ステップS209からステップS210に進む。メインCPU2の処理は、ステップS209において、歩行中の優先ルートが日向に設定されている場合には、ステップS209からステップS211に進む。
ステップS210において、メインCPU2は、歩行(日陰優先)時のルート検索処理を実行することができる。
ステップS211において、メインCPU2は、歩行(日向優先)時のルート検索処理を実行することができる。
図8は、図7のステップS207のランニング(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS301において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51が測定する照度センサ54の情報を参照可能にすることができる。メインCPU2は、例えば、近距離通信回路11を通じてウェアラブル機器51と通信することによって照度センサ54の情報を参照可能にしてもよい。
ステップS302において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報と太陽の軌道情報、およびメモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS303において、ユーザから、ルートの再検索の指示を受け付けた場合に、ステップS303からステップS305に進む。メインCPU2の処理は、ステップS303において、ユーザによるルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けず、ステップS304において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合(たとえば、メインCPU2が、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が10分を超えたと判定した場合)に、ステップS304からステップS305に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS305において、ウェアラブル機器51の照度センサ54の情報を参照可能にしてから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間が閾値TH3以上のときには、ステップS305からステップS306に進む。メインCPU2の処理は、ステップS305において、当該時間が閾値TH3未満のときには、ステップS305からステップS303に戻る。照度センサ54の情報を参照可能な状態にしてから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間は、照度センサ54の情報を参照可能にしてからユーザが日向を通過した時間を表わすことができる。ステップS305において、照度センサ54の情報を参照可能な状態にしてから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間の代わりに、S302でメインCPU2が地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示してから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間を用いてもよい。
ステップS306において、メインCPU2は、気象情報を用いて日陰を優先したにも係らず日向に滞在した時間が所定の時間より長いとき、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索する。気象情報を用いて日陰を優先したにも係らず日向に滞在した時間が長いとき、メインCPU2が取得した気象情報は正確ではない可能性がある。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することで、新たに更新された気象情報を用いて現在地点からゴール地点までのルートを決定することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、再検索された複数のルート上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。メインCPU2は、近距離通信回路11を通じて、センサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得してもよい。
ステップS307において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、ステップS306で再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
図9は、道路上に照度センサが設置される一例を表わす図である。
図9に示すように、Aルート上に照度センサAn(n=1〜80)が設置され、Bルート上に照度センサBn(n=1〜80)が設置されている。照度センサAn、Bnは、検出した照度値をセンサ情報処理サーバ90へ送信することができる。
図10は、照度センサの照度値に基づく、日向または日陰の判定の一例を表わす図である。
メインCPU2は、センサ情報処理サーバ90から取得した照度センサAnの照度値が閾値THR以上のときには、照度センサAnが配置された箇所が日向であると判断することができる。メインCPU2は、照度センサAnの照度値が閾値THR未満のときには、照度センサAnが配置された箇所が日陰であると判断することができる。メインCPU2は、Aルート上の日向と判断した箇所の総数STAと、日陰と判断した箇所の総数CTAを求めることができる。
メインCPU2は、照度センサBnの照度値が閾値THR以上のときには、照度センサBnが配置された箇所が日向であると判断できる。メインCPU2は、照度センサBnの照度値が閾値THR未満のときには、照度センサBnが配置された箇所が日陰であると判断することができる。メインCPU2は、Bルート上の日向と判断した箇所の総数STBと、日陰と判断した箇所の総数CTBを求めることができる。
図10において、メインCPU2は、たとえば、照度センサA1、A2の照度値が閾値THR以上であるため、照度センサA1、A2が設置された箇所が日向であると判断されることができる。メインCPU2は、照度センサB1の照度値が閾値THR以上であるため、照度センサB1が設置された箇所が日向であると判断することができる。メインCPU2は、照度センサB2の照度値が閾値THR未満であるため、照度センサB2が設置された箇所が日陰であると判断することができる。
メインCPU2は、Aルートの日陰率CAおよび日向率SAを以下の式で算出することができる。
CA=CTA/(CTA+STA)…(3)
SA=1−CA…(4)
メインCPU2は、Bルートの日陰率CBおよび日向率SBを以下の式で算出することができる。
CB=CTB/(CTB+STB)…(5)
SB=1−CB…(6)
図11は、図10の照度センサの照度値に従って得られるルートの日向率および日陰率の一例を表わす図である。
Aルートの日向率SA、日陰率CAが、0.5875、0.4125であると算出されており、Bルートの日向率SB、日陰率CBが、0.3、0.7であると算出されている。メインCPU2は、日陰率の高いBルートを選択することができる。
ここではメインCPU2が日影率を算出する一例を説明したが、メインCPU2は、センサ情報処理サーバ90が算出した日陰率を、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて取得してもよい。
図12は、図2のステップS208のランニング(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS401において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51の体温センサ59および発汗センサ60の情報を参照可能にすることができる。ウェアラブル機器51は、体温センサ59で検出されたユーザの体温および発汗センサ60で検出されたユーザの発汗量を近距離通信回路52を通じて携帯端末1に送信することができる。
ステップS402において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報よび太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS403において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS403からステップS405に進む。メインCPU2の処理は、ステップS404において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS404からステップS405に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS405において、ウェアラブル機器51の体温センサ59によって検出されたユーザの体温が閾値TH4以上のときには、ステップS405からステップS407に進む。メインCPU2の処理は、ステップS405において、ユーザの体温が閾値TH4未満のときには、ステップS405からステップS406に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS406において、ウェアラブル機器51の発汗センサ60によって検出されたユーザの発汗量が閾値TH5以上のときには、ステップS406からステップS407に進む。メインCPU2の処理は、ステップS406において、ユーザの発汗量が閾値TH5未満のときには、ステップS406からステップS403に戻る。
ステップS407において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、日向優先から日陰優先に切り替えることができる。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
図13は、図2のステップS210の歩行(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS501において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS502において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS502からステップS504に進む。メインCPU2の処理は、ステップ503において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップ503からステップS504に進む。
ステップS504において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、複数のルートの候補上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。
ステップS505において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
図14は、図2のステップS211の歩行(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS601において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS602において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS602からステップS604に進む。メインCPU2の処理は、ステップS603において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS603からステップS604に進む。
ステップS604において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、複数のルートの候補上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。
ステップS605において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
図15は、図2のステップS203の積雪時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS700において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51の体温センサ59および発汗センサ60の情報を参照可能にすることができる。ウェアラブル機器51は、体温センサ59で検出されたユーザの体温および発汗センサ60で検出されたユーザの発汗量を、近距離通信回路52を通じて携帯端末1に送信することができる。
ステップS701において、メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、気象サーバにアクセスして、気象サーバからスタート地点とゴール地点を含む検索領域の当日の日照時間を表わす情報を取得することができる。
ステップS702において、メインCPU2は、検索領域の積雪量と、検索領域の日照時間とに基づいて、ルート上の雪が溶ける時間を予測して、ユーザに提示することができる。
ステップS703において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS704において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS704からステップS706に進む。メインCPU2の処理は、ステップS705において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS705からステップS706に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS706において、ウェアラブル機器51の体温センサ59によって検出されたユーザの体温が閾値TH4以上のときには、ステップS706からステップS708に進む。メインCPU2の処理は、ステップS706において、ユーザの体温が閾値TH4未満のときには、ステップS706からステップS707に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS707において、ウェアラブル機器51の発汗センサ60によって検出されたユーザの発汗量が閾値TH5以上のときには、ステップS707からステップS708に進む。メインCPU2の処理は、ステップS707において、ユーザの発汗量が閾値TH5未満のときには、ステップS707からステップS704に戻る。
ステップS708において、メインCPU2は、ユーザの体調にとって日陰の方がよいと判断して、日向優先から日陰優先に切り替える。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の天気情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、3次元の地図情報、および太陽の位置情報に加えて、気象情報、およびユーザの状態を表わす情報に応じて、日陰率が最大のルートまたは日向率が最大のルートを選択して、ユーザに提示することができる。これにより、ユーザにとって望ましいルートを高精度で選択することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態が、第1の実施形態と相違する点は、ステップS207のランニング(日陰優先)時のルート検索処理である。
図16は、第2の実施形態における図2のステップS207のランニング(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図8のフローチャートに含まれるステップS303およびS304を含まず、図8のフローチャートに含まれないステップS1301、S1302を含む。
ステップS301において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51が測定する照度センサ54の情報を参照可能にすることができる。
ステップS302において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS305において、ウェアラブル機器51の照度センサ54の情報を参照可能にしてから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間が閾値TH3以上のときには、ステップS305からステップS1301に進む。
ステップS1301において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、ルートの検索をやり直す(再検索)かどうかを問うダイアログボックスをディスプレイ8に表示することができる。
図17は、ステップS1301で表示されるダイアログボックスの一例を表わす図である。
ダイアログボックスには、日向に長時間滞在した旨が表示されるとともに、再検索するかどうかの問い合わせが表示される。
メインCPU2の処理は、ステップS1302において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS1302からステップS306に進む。
ステップS306において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、複数のルートの候補上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。
ステップS307において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第2の実施形態の変形例1]
図18は、第2の実施形態の変形例1におけるステップS207のランニング(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図16のフローチャートに含まれるステップS306およびS307の代わりに、ステップS2301、S2302を含む。
ステップS301において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51が測定する照度センサ54の情報を参照可能にすることができる。
ステップS302において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS305において、ウェアラブル機器51の照度センサ54の情報を参照可能にしてから現在までに照度値が閾値TH2以上となった時間が閾値TH3以上のときには、ステップS305からステップS1301に進む。
ステップS1301において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、ルートの検索をやり直す(再検索)かどうかを問うダイアログボックスをディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS1302において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS1302からステップS2301に進む。
ステップS2301において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、気象サーバから、スタート地点とゴール地点を含む検索領域の最新の気象情報を取得することができる。最新の気象情報を取得することとしたのは、使用している気象情報が古いため、実施の気象を反映していない可能性を考慮したものである。
ステップS2302において、メインCPU2は、取得した最新の気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第2の実施形態の変形例2]
図19は、第2の実施形態の変形例2におけるステップS207のランニング(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図8のフローチャートに含まれるステップS305を含まない。
ステップS302において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS303において、ユーザによるルートの再検索の指示があった場合に、ステップS303からステップS306に進む。メインCPU2の処理は、ステップS304において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS304からステップS306に進む。
ステップS306において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、ルートの検索をやり直す。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、複数のルートの候補上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。
ステップS307において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態が、第1の実施形態と相違する点は、ステップS208のランニング(日向優先)時のルート検索処理である。
図20は、第3の実施形態におけるステップS208のランニング(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図12のフローチャートに含まれるステップS403およびS404を含まず、図12のフローチャートに含まれないステップS1401、S1402を含む。
ステップS401において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51の体温センサ59および発汗センサ60の情報を参照可能にすることができる。ウェアラブル機器51は、体温センサ59で検出されたユーザの体温および発汗センサ60で検出されたユーザの発汗量を近距離通信回路52を通じて携帯端末1に送信することができる。
ステップS402において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS405において、ウェアラブル機器51の体温センサ59によって検出されたユーザの体温が閾値TH4以上のときには、ステップS405からステップS1401に進む。メインCPU2の処理は、ステップS405において、ユーザの体温が閾値TH4未満のときには、ステップS405からステップS406に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS406において、ウェアラブル機器51の発汗センサ60によって検出されたユーザの発汗量が閾値TH5以上のときには、ステップS406からステップS1401に進む。メインCPU2の処理は、ステップS406において、ユーザの発汗量が閾値TH5未満のときには、ステップS405に戻る。
ステップS1401において、メインCPU2は、ユーザの体調にとって日陰のルートが好ましいと判断して、ユーザの体温または発汗量を通知し、かつルートの検索をやり直す(再検索)かどうかを問うダイアログボックスをディスプレイ8に表示することができる。
図21は、ステップS1401で表示されるダイアログボックスの一例を表わす図である。ダイアログボックスには、体温が上昇した旨が表示されるとともに、再検索するかどうかの問い合わせが表示される。
メインCPU2の処理は、ステップS1402において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS1402からステップS407に進む。
ステップS407において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、日向優先から日陰優先に切り替える。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第3の実施形態の変形例1]
図22は、第3の実施形態の変形例1におけるステップS208のランニング(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図20の第3の実施形態のフローチャートに含まれるステップS405およびS406の代わりにステップS2401、S2402を含む。
ステップS401において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51の体温センサ59および発汗センサ60の情報を参照可能にすることができる。ウェアラブル機器51は、体温センサ59で検出されたユーザの体温および発汗センサ60で検出されたユーザの発汗量を近距離通信回路52を通じて携帯端末1に送信することができる。
ステップS402において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS2401において、ウェアラブル機器51の体温センサ59によって検出されたユーザの体温が閾値TH4以上のときには、ステップS2401からステップS2402に進む。メインCPU2は、ステップS2401において、ユーザの体温が閾値TH4未満のときには、ステップS2401の処理を繰り返す。
メインCPU2の処理は、ステップS2402において、ウェアラブル機器51の発汗センサ60によって検出されたユーザの発汗量が閾値TH5以上のときには、ステップS2402からステップS1401に進む。メインCPU2の処理は、ステップS2402において、ユーザの発汗量が閾値TH5未満のときには、ステップS2402からステップS2401に戻る。
ステップS1401において、メインCPU2は、ユーザの体調にとって日陰のルートが好ましいと判断して、ルートの検索をやり直す(再検索)かどうかを問うダイアログボックスをディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS1402において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS1402からステップS407に進む。
ステップS407において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、日向優先から日陰優先に切り替えることができる。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第3の実施形態の変形例2]
図23は、第3の実施形態の変形例2におけるステップS208のランニング(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図20の第3の実施形態のフローチャートに含まれるステップS407の代わりにステップS3401、S3402を含む。
ステップS401において、メインCPU2は、ウェアラブル機器51の体温センサ59および発汗センサ60の情報を参照可能にすることができる。ウェアラブル機器51は、体温センサ59で検出されたユーザの体温および発汗センサ60で検出されたユーザの発汗量を近距離通信回路52を通じて携帯端末1に送信することができる。
ステップS402において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS405において、ウェアラブル機器51の体温センサ59によって検出されたユーザの体温が閾値TH4以上のときには、ステップS405からステップS1401に進む。メインCPU2の処理は、ステップS405において、ユーザの体温が閾値TH4未満のときには、ステップS405からステップS406に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS406において、ウェアラブル機器51の発汗センサ60によって検出されたユーザの発汗量が閾値TH5以上のときには、ステップS406からステップS1401に進む。メインCPU2の処理は、ステップS406において、ユーザの発汗量が閾値TH5未満のときには、ステップS406からステップS405に戻る。
ステップS1401において、メインCPU2は、ユーザの体調にとって日陰のルートが好ましいと判断して、ルートの検索をやり直す(再検索)かどうかを問うダイアログボックスをディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS1402において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合には、ステップS1402からステップS3401に進む。
ステップS3401において、メインCPU2は、日向に滞在した時間が長いと判断して、日向優先から日陰優先に切り替える。メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、複数のルートの候補上に設置された照度センサの照度値を収集するセンサ情報処理サーバ90にアクセスして、センサ情報処理サーバ90から複数の照度センサの照度値を表わすデータを取得することができる。
ステップS3402において、メインCPU2は、取得した複数の照度センサの照度値を用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第4の実施形態]
図24は、第4の実施形態におけるステップS210の歩行(日陰優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図13のフローチャートに含まれるステップS504およびS505の代わりに、ステップS1504、S1505を含む。
ステップS501において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS502において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS502からステップS1504に進む。メインCPU2の処理は、ステップS503において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS503からステップS1504に進む。
ステップS1504において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、気象サーバから、スタート地点とゴール地点を含む検索領域の最新の気象情報を取得することができる。
ステップS1505において、メインCPU2は、取得した最新の気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日陰率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日陰率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第5の実施形態]
図25は、第5の実施形態におけるステップS211の歩行(日向優先)時のルート検索処理の手順の一例を表わすフローチャートである。
このフローチャートは、図14のフローチャートに含まれるステップS604およびS605の代わりに、ステップS1604、S1605を含む。
ステップS601において、メインCPU2は、ステップS201で取得した気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、ステップS106で検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS602において、ユーザから、ルートの再検索の指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS602からステップS1604に進む。メインCPU2の処理は、ステップS603において、再検索の指示を受け付けない状態が継続している時間が予め定められた値を超えた場合に、ステップS603からステップS1604に進む。
ステップS1604において、メインCPU2は、現在地点からゴール地点までの複数のルートを再検索することができる。メインCPU2は、無線通信回路10およびアンテナ15を通じて、気象サーバから、スタート地点とゴール地点を含む検索領域の最新の気象情報を取得することができる。
ステップS1605において、メインCPU2は、取得した最新の気象情報および太陽の軌道情報と、メモリ35に記憶されている3次元の地図情報とを用いて、再検索された複数のルートの日向率を算出することができる。メインCPU2は、複数のルートのうち最も日向率の高いルートを選択し、地図上に選択されたルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
[第6の実施形態]
図26は、第6の実施形態の携帯端末の動作手順の一例を表わすフローチャートである。
ステップS901において、携帯端末1のメインCPU2は、地図アプリケーションを起動することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS902において、現在の時間が予め設定されている通勤時間帯に含まれる場合には、ステップS902からステップS903に進む。メインCPU2の処理は、ステップS902において、現在の時間が予め設定されている通勤時間帯に含まれない場合には、ステップS902からステップS905に進む。
ステップS903において、メインCPU2は、予め設定されているスタート地点およびゴール地点を検索ルート上のスタート地点およびゴール地点として登録することができる。
ステップS904において、メインCPU2は、登録したスタート地点から登録したゴール地点までの最短ルートを検索することができる。メインCPU2は、地図上に検索した最短ルートを表わした画面をディスプレイ8に表示することができる。
ステップS905において、メインCPU2は、ユーザが入力したスタート地点およびユーザが入力したゴール地点を検索ルート上のスタート地点およびゴール地点として登録することができる。メインCPU2は、登録したスタート地点から登録したゴール地点までの複数のルートを検索することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS906において、複数のルートのうちの全てが日陰の部分を有しない場合に、ステップS906からステップS907に進む。メインCPU2の処理は、ステップS906において、複数のルートのうち、日陰の部分を有するルートがある場合に、ステップS906からステップS908に進む。
メインCPU2の処理は、ステップS908において、ユーザから、日陰優先のランニングを選択する指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS908からステップS909に進む。
ステップS909において、メインCPU2は、ランニング(日陰優先)時のルート検索処理を実行することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS910において、ユーザから、日向優先のランニングを選択する指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS910からステップS911に進む。
ステップS911において、メインCPU2は、ランニング(日向優先)時のルート検索処理を実行することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS912において、ユーザから、日陰優先の歩行を選択する指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS912からステップS913に進む。
ステップS913において、メインCPU2は、歩行(日陰優先)時のルート検索処理を実行することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS914において、ユーザから、日向優先の歩行を選択する指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS914からステップS915に進む。
ステップS915において、メインCPU2は、歩行(日向優先)時のルート検索処理を実行することができる。
メインCPU2の処理は、ステップS916において、ユーザから、積雪時の歩行を選択する指示をメインCPU2が受け付けた場合に、ステップS916からステップS917に進む。
ステップS917において、メインCPU2は、積雪時のルート検索処理を実行することができる。
[変形例]
本開示の範囲は、以下のような変形例も含む。
(1)日陰率または日向率の算出方法
図27は、日陰率または日向率の算出方法の別の例を説明するための図である。
メインCPU2は、ルートRTを複数個の同一の長さRLの区域R1、R2・・・に分割することができる。メインCPU2は、太陽の軌道情報に含まれる各時点の太陽の位置と3次元の地図除法とに基づいて、陰ができる箇所を特定することができる。メインCPU2は、区域R1において、物体OB1によって長さL1の陰が生じ、物体OB2によって長さL2の陰が生じ、物体OB3によって長さL3の陰が生じることを特定することができる。メインCPU2は、区域R1の日陰率CRを式(1B)によって求めることができ、区域R1の日向率SRを式(2B)によって求めることができる。
CR=(L1+L2+L3)/RL…(1B)
SR=1−CR…(2B)
メインCPU2は、区域R1、R2・・・の日陰率CRの平均値を算出して、ルートRTの日陰率とすることができる。メインCPU2は、区域R1、R2・・・の日向率SRの平均値を算出して、ルートRTの日向率とすることができる。
(2)積雪時の付加情報
積雪時においては、メインCPU2は、日陰率が最も高いルートを提示するだけでなく、図28に示すように現在の積雪量も提示してもよい。
(3)体温上昇時のメッセージ
メインCPU2は、ランニング(日向優先)時において、ユーザの体温が閾値以上となったときには、日陰優先に切り替えるだけでなく、図29に示すように、休憩を勧めるメッセージを提示してもよい。
(4)携帯端末の構成
図30は、変形例の携帯端末の構成の一例を表わす図である。
携帯端末61は、メインCPU2と、サブCPU3と、メモリ35とを備える。携帯端末61は、その他の構成要素を装着可能に構成されている。携帯端末61は、カメラ5と、マイク6と、スピーカ7と、ディスプレイ8と、タッチパネル9と、無線通信回路10と、近距離通信回路11と、ジャイロセンサ12と、近接センサ13と、照度センサ14と、アンテナ15と、バイブレータ16と、加速度センサ17と、地磁気センサ18と、GPS受信機19とを装着することができる。これらの構成要素は、上記の実施形態で説明したものと同様の機能を有する。携帯端末は、これらの構成要素の一部または全部を装着することによって、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
(5)通勤時
通勤時においても、複数のルートの中から日陰率の最大のルートまたは日向率の最大のルートを選択するものとしてもよい。
(6)照度センサの照度値を用いたルート検索
上記の実施形態において、再検索された複数のルートから1つのルートを選択するために、ルート上に設置された照度センサで検出された照度値を用いることとしたが、最初からルート上に設置された照度センサで検出された照度値を用いて、検索された複数のルートから1つのルートを選択してもよい。たとえば、メインCPU2は、スタート地点からゴール地点までの複数のルートを検索し、検索された複数のルート上に設置された照度センサで検出された照度値を用いて、検索された複数のルートの日陰率または日向率を算出することができる。メインCPU2は、算出された結果に基づいて、複数のルートから1つのルートを選択して、選択したルートをディスプレイ8に表示することができる。
(7)照度センサ
携帯端末に搭載された照度センサを用いて、ユーザが日向を通過した時間を計測するものとしたが、これに限定するものではない。たとえば、ユーザの手首に装着されたウェアラブル機器に搭載された照度センサを用いることとしてもよい。
(8)太陽の位置
上記の実施形態では、気象情報を参照することによって、スタート地点とゴール地点を含む一定の大きさの検索領域内に太陽が出ている箇所がないと判定された場合に、最短ルートを選択するものとした(図6のS109、S110)が、その後、ルートに設置された照度センサによって太陽が出ている箇所があることが判明した場合には、ユーザの動作状態に応じて、日陰優先ルートまたは日向優先ルートを選択するものとしてもよい。
(9)太陽光パネル
ルート上に設置された照度センサで検出された照度値を用いる代わりに、ルートに沿って建築された建物の屋根に設置された太陽光パネルの発電量によって照度値を推定するものとしてもよい。ルート上に設置された照度センサで検出された照度値を用いる代わりに、ルートに対応する道路、或いは道路の近傍に配置された太陽光パネルの発電量によって照度値を推定するものとしてもよい。
メインCPU2は、太陽光パネルの発電量が所定の閾値以上のときに、その地点が日向であると判定してよい。メインCPU2は、太陽光パネルの発電量が所定の閾値未満のときに、その地点が日陰であると判定してもよい。
(10)気圧センサ
メインCPU2は、携帯端末またはウェアラブル機器に搭載された気圧センサで検出された気圧を用いて、天気の変化を予測しもよい。メインCPU2は、予測した天気の変化に基づいて、検索された複数のルートの各地点をユーザが通過する時刻に太陽が出ているかどうかを求めることによって、検索された複数のルートの日陰率または日向率を求めてもよい。
たとえば、メインCPU2は、現在の天気が曇りの時に、気圧が所定値以上だけ上昇すると数時間後に晴れに変化すると予測することができる。メインCPU2は、現在の天気が晴れのときに、気圧が所定値以上だけ下降すると数時間後に雨に変化すると予測することができる。
(11)脈拍数
ユーザの体調を測定するために、体温と発汗量を用いたが、これに限定するものではなく、脈拍センサで検出された脈拍を用いてもよい。
(12)ユーザの移動速度
上記の実施形態では、メインCPU2は、ユーザの移動速度を用いて、ユーザがルート上の各地点を通過する時刻を算出して、その時刻の気象を推定するものとしたが、これに限定するものではない。メインCPU2は、現在位置からゴール地点までの距離が大きく離れていないようなときには、ユーザがルート上の各地点を通過する時刻の気象が、ユーザが所在する現在位置の現時点の気象と同じとみなしてもよい。
(13)ユーザの体調
上記の実施形態において、メインCPU2は、ユーザが日向率の最大のルートを移動中に、ユーザの体調が悪化(体温が上昇または発汗量が上昇)した場合に、現在位置からゴール地点までの複数のルートを再検索し、再検索された複数のルートの中から日陰率の最大のルートを選択するものとしたが、これに限定するものではない。
メインCPU2は、ユーザが、自身が指示したルートまたは最短ルートを移動中に、ユーザの体調が悪化した場合に、現在位置からゴール地点までの複数のルートを再検索し、再検索された複数のルートの中から日陰率の最大のルートを選択するものとしてもよい。
たとえば、メインCPU2は、目的地までの複数のルートを検索して、最短またはユーザが指示したルートを選択することができる。メインCPU2は、自端末と通信接続されるウェアラブル機器からユーザの体調を表わす情報を取得し、ユーザの体調が所定の条件を満たすとき(体温が閾値以上、発汗量が閾値以上)に、日陰優先の移動を選択することができる。メインCPU2は、日陰優先の移動が選択されたときに、3次元の地図情報と、太陽の位置を表わす情報とに基づいて、複数のルートの日陰が占める割合を算出し、複数のルートから日陰が占める割合が最大のルートを選択してもよい。メインCPU2は、選択されたルートをディスプレイ8に表示することができる。メインCPU2は、日陰が占める割合を算出するために、3次元の地図情報と、太陽の位置を表わす情報を用いることに加えて、気象情報を用いてもよい。あるいは、3次元の地図情報と、太陽の位置を表わす情報を用いる代わりに、複数のルート上に設置された照度センサにおける照度値を用いることとしてもよい。
(14)メインCPUの機能
上述したメインCPU2の役割および機能の一部をサブCPU3または他のCPUが実行するものとしてもよい。
(15)ルートの提示
上記の実施形態では、メインCPU2は、ユーザが日陰を通って移動することを所望するあるいは必要がある場合に、日陰率が最大のルートを提示し、ユーザが日向を通って移動することを所望するあるいは必要がある場合に、日向率が最大のルートを提示することとしたが、これに限定するものではない。
メインCPU2は、ユーザが日陰を通って移動することを所望するあるいは必要がある場合に、日陰率が大きいものから一定数のルートを提示し、ユーザが日向を通って移動することを所望するあるいは必要がある場合に、日向率が大きいものから一定数のルートを提示することとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。