JP6152369B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、モバイル端末等を用いて、出発地から目的地までの経路のナビゲーションを行う技術が知られている。また、ナビゲーションを行う際、例えば、表示装置に、目標物と、太陽の向きと、利用者の影とが書き込まれた現在位置周辺の地図を表示する技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−51878号公報
しかしながら、例えば、日中の晴れた日に目的地へ歩いて移動する場合、利用者によっては、できるだけ日陰の多い経路でのナビゲーションが望まれることがあるが、上述した従来技術では、対応することができなかった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、出発地から目的地までの経路の情報を日陰の状態とともに、利用者に対して提供することのできる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、地図情報取得部と、状態判定部と、提供部とを備える。地図情報取得部は、出発地から目的地までの複数の経路を含む地図情報を取得する。状態判定部は、前記地図情報取得部によって取得された前記地図情報に基づき、前記複数の経路における日陰の状態をそれぞれ判定する。提供部は、前記状態判定部によって判定された前記日陰の状態に基づいて前記経路の情報を利用者に対して提供する。
実施形態の一態様によれば、出発地から目的地までの経路の情報を日陰の状態の情報とともに、利用者に対して提供することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の概要を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図4は、表示部の画面に表示された画像の一例を示す図(その1)である。 図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る地図DBに登録された、建物に関する地図情報テーブルの一例を示す図である。 図7は、表示部の画面に表示された画像の一例を示す図(その2)である。 図8は、表示部の画面に表示された画像の一例を示す図(その3)である。 図9は、表示部の画面に表示された画像の一例を示す図(その4)である。 図10は、情報処理装置による情報処理の流れの一例を説明するための図である。 図11は、変形例に係る情報処理装置による推奨出発時刻を求める処理の流れの一例を説明するための図である。 図12は、表示部の画面に表示された画像の一例を示す図(その5)である。 図13は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。
[1.情報処理装置の処理]
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理の概要を示す図である。
情報処理装置10は、インターネット等を介して、端末装置40と各種情報の送受信を行うサーバ等の情報処理装置である。なお、情報処理装置10は、単体の情報処理装置である必要はなく、クラウドシステム等の複数の情報処理装置が協調して動作することで実現されてもよい。
端末装置40(以下、「端末40」という)は、情報処理装置10と通信を行うことができる機能を有し、利用者の位置を示す情報などを情報処理装置10へ送信する。端末40は、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置等、任意の情報処理装置が適用される。また、端末40は、3G(Generation)、4G、LTE(Long Term Evolution)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークN(図2参照)に接続し、情報処理装置10と通信することができる。
また、端末40は、ナビゲーション(以下、「案内」ともいう)を行うアプリケーション(以下、「ナビアプリ」という)がインストールされることで、利用者の案内処理を行うことができる。例えば、端末40は、利用者によりナビアプリが起動され、出発地(例えば現在地)と目的地とが指定されて案内が要求された場合、情報処理装置10に対し、指定された出発地および目的地の情報、案内要求を送信する。
そして、端末40は、情報処理装置10から出発地から目的地までの経路の情報を受信すると、受信した経路を画面に表示し、画面表示や音声案内により、進行方向を報知することで、利用者を目的地まで案内する。図1においては、上述した経路が表示される画面を符号41で示した。
ここで、図1に示す例では、情報処理装置10は、出発地50から目的地51までの案内要求がなされると、出発地50から目的地51までの最短距離の経路52を抽出し、かかる経路52の情報を端末40へ送信する。
ところで、端末40の利用者によっては、例えば、日中の晴れた日に目的地51へ歩いて移動する場合、最短距離ではなくても、できるだけ日陰の多い経路での案内が望まれることがある。
そこで、情報処理装置10は、最短距離の経路52のみならず、経路52以外の経路53を抽出し、抽出した複数の経路52,53における日陰の状態をそれぞれ判定する。そして、情報処理装置10は、判定した日陰の状態に基づき、経路52,53の情報を端末40へ送信することとした。これにより、情報処理装置10は、出発地50から目的地51までの経路52,53の情報を日陰の状態の情報とともに、利用者に対して提供することができる。
具体的には、例えば、端末40は、利用者からの操作により、出発地50および目的地51の情報、日陰の状態の情報を含んだ案内の要求(以下、「日陰案内要求」という)を情報処理装置10に送信する。
なお、以下では、理解の便宜のため、出発地50を現在地、出発時刻を現在時刻とするが、これに限定されるものではなく、出発地50および出発時刻は任意に設定が可能である。また、出発地50が現在地である場合、情報処理装置10は、例えば、端末40のGPS(Global Positioning System)を利用して端末40の位置情報を取得し、かかる位置情報を出発地50の情報とすることもできる。
情報処理装置10は、端末40から日陰要求案内等を受け付けると、地図情報を取得し、取得した地図情報に基づき、出発地50から目的地51へ至る複数の経路52および経路53を抽出する。なお、上述の例では、2つの経路52,53を抽出したが、これに限定されるものではなく、例えば3つ以上の経路を抽出するようにしてもよい。
なお、上述した地図情報には、経路52,53の情報の他に、経路52,53に沿って存在する建物54や経路52,53沿いの街路樹(図示せず)などの大きさを示す3次元情報も含まれているものとする。例えば、建物54の3次元情報は、建物54の形状や階数などであり、街路樹の3次元情報は、樹木の高さや種類などである。さらに、地図情報には、経路52,53や建物54の緯度・経度の位置情報も含まれているものとする。
また、太陽の方向および高度は、日時と緯度・経度の情報とから導き出すことができる。そこで、日陰55の状態を判定する際、情報処理装置10は、例えば、出発時刻たる現在時刻の情報を取得し、取得した現在時刻(出発時刻)の情報、および、地図情報における経路52,53や建物54等の緯度・経度の情報に基づき、現在時刻から到着時刻に至るまでの太陽の方向および高度を求める。そして、情報処理装置10は、求めた太陽の方向・高度、および、地図情報における建物54等の3次元情報に基づき、経路52,53において建物54等の陰になってできる日陰55の状態を判定する。
また、上述した日陰55の状態の判定は、例えば、利用者の移動を予測しつつ行われる。詳しくは、情報処理装置10は先ず、経路52,53における利用者の移動予測を行う。例えば、情報処理装置10は、利用者の移動速度の情報を取得し、取得した移動速度の情報に基づき、出発地50を出発してから所定時間が経過したときの利用者の位置(以下、移動位置という)を予測する。なお、上述した所定時間は、任意に設定することができる。
図1では、理解の便宜のため、情報処理装置10で移動予測された経路52上の移動位置の一部を符号Pa,Pbで示し、経路53上の移動位置の一部を符号P1,P2,P3,P4,P5で示した。詳しくは、移動位置Paは、経路52において出発時刻から5分後の利用者の位置を、移動位置Pbは10分後の利用者の位置を示している。同様に、移動位置P1,P2,P3,P4,P5はそれぞれ、経路53において出発時刻から5,10,15,20,25分後の利用者の位置を示している。なお、移動位置Pa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5は、実際の端末40の画面41には表示されないが、画面41に表示させるようにしてもよい。
続いて、情報処理装置10は、複数の経路52,53における利用者の移動位置(例えば、移動位置Pa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5)ごとの日陰55の状態を判定する。このように、情報処理装置10は、利用者の移動速度情報に基づいて利用者の移動予測を行い、かかる移動予測に基づき、利用者の移動位置ごとに日陰55の状態を判定するようにしたので、日陰55の状態の判定を経時的かつ正確に行うことができる。
上述した日陰55の状態は、例えば、経路52,53における日陰55の割合であってもよい。ここで、日陰55の割合は、具体的には、出発地50から目的地51までの距離に対する日陰55のトータル距離の割合であっても、出発地50から目的地51までの所要時間に対する日陰のトータル時間の割合であってもよい。
これにより、情報処理装置10は、経路52,53における日陰55の状態たる日陰55の割合を容易に求めることができるとともに、利用者に対して日陰55の状態を把握させ易くすることができる。
図1に示す例では、経路52は、距離が1.0km、所要時間が15分、日陰の割合が0%であったものとする。一方、経路53は、距離が1.7km、所要時間が25分、日陰の割合が60%であったものとする。経路52と経路53とを比較すると、距離および所要時間については経路52が経路53に比べて短いが、日陰55の割合は経路53の方が経路52よりも多い。
そして、例えば、情報処理装置10は、複数の経路52,53のうち、日陰に対する利用者の条件(後述)を満たす経路が経路53である場合、経路53の情報を端末40へ送信する。そして、端末40は、受信した日陰55の状態を含む経路53の情報を画面41に表示する。これにより、端末40では、経路53の情報に基づいた案内処理が行われる。このように、情報処理装置10は、出発地50から目的地51までの経路の情報を日陰の状態の情報とともに、利用者に対して提供することができる。
なお、図1では、理解の便宜のため、複数の経路52,53の両方の情報が画面41に表示されているが、上述したように、情報処理装置10が経路53の情報を端末40へ送信した場合、画面41には経路53の情報のみが表示されることとなる。
[2.情報処理システムの構成]
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末40とを含む。
情報処理装置10と端末40とは、上述したように、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。以下、端末40および情報処理装置10の順にそれぞれの構成例を説明する。
[3.端末40の構成例]
図3は、実施形態に係る端末40の構成例を示す図である。図3に示すように、端末40は、通信部42と、表示部43と、入力部44と、記憶部45と、制御部46とを備える。
[3.1.通信部42の構成例]
通信部42は、ネットワークNを介して情報処理装置10と通信するための通信インターフェイスであり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
[3.2.表示部43の構成例]
表示部43は、各種情報を表示する表示デバイスであり、上述した画面41(図1参照)を含む。例えば、表示部43は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。また、表示部43は、タッチパネル式のディスプレイであってもよい。
[3.3.入力部44の構成例]
入力部44は、利用者から各種操作を受け付ける入力デバイスである。入力部44は、例えば、文字や数字などを入力するためのボタン等を有する。また、表示部43がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部43の一部が入力部44として機能する。なお、入力部44は、利用者の音声で各種操作を受け付けるマイクなどであってもよい。
[3.4.記憶部45の構成例]
記憶部45は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部45は各種プログラムや設定データなどが記憶される。また、記憶部45は、情報処理装置10から取得したその他の情報も記憶する。
[3.5.制御部46の構成例]
制御部46は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部45に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部46は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部46は、送信部47と、受信部48と、表示処理部49とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部46の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部46が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
送信部47は、利用者の入力部44への操作に従って、出発地50および目的地51の情報を情報処理装置10へ送信する。また、送信部47は、利用者の入力部44への操作に従って、出発地50から目的地51までの最短距離の経路での案内を要求する「最短案内要求」、または、上述した「日陰案内要求」を情報処理装置10へ送信する。
上述した利用者による出発地50および目的地51の入力や、最短案内要求および日陰案内要求の選択は、例えば、入力部44として機能する表示部43を介して行われる。
図4は、表示部43の画面41に表示された画像の一例を示す図である。図4に示すように、画面41には、出発地入力欄60と、目的地入力欄61と、案内要求選択ボタン62と、検索ボタン63とが表示される。出発地入力欄60は出発地50を入力するための入力欄であり、目的地入力欄61は目的地51を入力するための入力欄である。
案内要求選択ボタン62は、最短案内要求ボタン62aと、日陰案内要求ボタン62bとを備える。最短距離の経路での案内が選択される場合は、利用者によって最短案内要求ボタン62aが押下され、日陰55の状態の情報を含んだ経路の案内が選択される場合は、利用者によって日陰案内要求ボタン62bが押下される。
検索ボタン63は、入力された出発地50および目的地51の情報、選択された案内要求の送信を決定するためのボタンである。したがって、送信部47は、検索ボタン63が利用者によって押下された場合、入力された出発地50および目的地51の情報、選択された案内要求を情報処理装置10へ送信する。なお、上述した検索ボタン63は、必ずしも必要なものではなく、例えば、送信部47は、出発地50などが入力されるたびに、入力された情報を情報処理装置10へ送信するようにしてもよい。
なお、出発地50の入力や案内要求の選択は、上述の手法に限られない。すなわち、例えば、入力部44がマイクである場合、「現在地(出発地)からXXXX(目的地)まで日陰を通る道で案内」など、利用者の音声によって出発地50の入力や案内要求の選択を行うようにしてもよい。
図3に戻って、説明を続ける。受信部48は、情報処理装置10から送信される経路の情報を受信し、受信した情報を記憶部45に記憶する。表示処理部49は、記憶部45に記憶された経路の情報に基づいた案内画像を表示部43へ出力して表示させる。
[4.情報処理装置10の構成例]
図5は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。なお、以下においては、「データベース」を「DB」と記載するものとする。図5に示すように、情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
[4.1.通信部11の構成例]
通信部11は、ネットワークNを介して端末40と通信するための通信インターフェイスであり、例えば、NIC等のインターフェイスである。
[4.2.記憶部12の構成例]
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部12は、地図DB14、日時DB15、太陽DB16、日陰条件DB17、気象DB18、および、移動速度DB19を記憶する。
地図DB14には、案内処理を実行するために用いられる地図情報が登録されている。例えば、地図DB14には、経路案内や経路表示を行うための各種情報が登録されている。さらに、例えば、地図DB14には、経路に沿って存在する建物や街路樹(以下、説明の便宜上、街路樹も含めて「建物」と記載する)の位置情報および3次元情報も登録されている。
図6は、実施形態に係る地図DB14に登録された、建物に関する地図情報テーブルの一例を示す図である。図6に示す地図情報デーブルは、「建物ID」、「位置情報」および「3次元情報」のそれぞれの情報を含み、これらの情報は互いに関連付けられている。
「建物ID」は、建物毎に割り当てられる識別情報である。「位置情報」は、建物の位置を緯度と経度とで表した情報である。また、「3次元情報」は、建物の形状や階数など大きさに関する情報である。
図5に戻って、説明を続ける。日時DB15には、現在時刻を示す日時情報が登録されている。太陽DB16には、経路や建物の位置と日時とに基づいて、太陽の方向および高度を特定するための太陽情報テーブルが登録されている。
日陰条件DB17には、日陰に対する利用者の条件に関する情報が登録されるが、これについては後述する。気象DB18には、気象に関する情報が登録されている。例えば、気象DB18には、現在の天候や雲の位置、気温、湿度、風速、風向などの気象情報が登録されるが、それに加えて、あるいはそれに代えて、将来の天候や雲の位置など予測される気象情報も登録されるようにしてもよい。
移動速度DB19には、利用者の移動速度の情報が登録される。利用者の移動速度は、予め設定された値であっても、利用者によって任意に設定された値であってもよい。さらには、例えば、情報処理装置10が端末40のGPSを利用して端末40の位置情報を取得し、単位時間あたりの端末40の位置の変化量を利用者の移動速度として用いるようにしてもよい。
[4.3.制御部13の構成例]
制御部13は、例えば、CPUやMPU等によって、制御部13内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部13は、受付部20、地図情報取得部21、日時情報取得部22、太陽情報取得部23、日陰条件設定部24、日陰条件情報取得部25、経路抽出部26、気象情報取得部27、移動速度情報取得部28、移動予測部29、状態判定部30、および、提供部31を備える。なお、制御部13の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部20は、端末40から送信される出発地50および目的地51の情報、最短案内要求や日陰案内要求を受け付ける。地図情報取得部21は、受付部20で受け付けた出発地50および目的地51の情報に対応する地図情報を、地図DB14から取得する。地図情報取得部21は、取得した地図情報を太陽情報取得部23や経路抽出部26へ通知する。
日時情報取得部22は、出発時刻たる現在時刻の情報を日時DBから取得する。日時情報取得部22は、取得した現在時刻の情報を気象情報取得部27や状態判定部30へ通知する。なお、端末40において現在時刻ではない出発時刻が利用者によって設定された場合は、設定された出発時刻の情報を受付部20が受け付ける。そして、日時情報取得部22は現在時刻の情報を取得することなく、受付部20が、設定された出発時刻の情報を気象情報取得部27や状態判定部30へ通知する。
太陽情報取得部23は、太陽情報テーブルを太陽DB16から取得し、取得した太陽情報テーブルを状態判定部30へ通知する。
日陰条件設定部24は、日陰に対する利用者の条件(以下、「日陰条件」ともいう)を設定する。ここで、日陰条件とは、利用者が所望する日陰の条件を意味し、後述する提供部31での処理において、日陰条件を満たす経路の情報が利用者に提供される。なお、日陰条件の例としては、「経路全体に対する日陰の割合が何%以上」、「日なたでの連続移動時間(換言すれば、日陰から次の日陰までの時間間隔)は何分まで」、「日なたでの連続移動距離(換言すれば、日陰から次の日陰までの距離間隔)は何mまで」などであるが、これに限定されるものではない。したがって、日陰条件は、利用者が目的地に至るまでに許容できる条件ともいえる。
例えば、日陰条件設定部24は、日陰条件を設定するための設定画面の情報を端末40へ送信する。端末40の受信部48(図3参照)は、設定画面の情報を受信し、受信した設定画面の情報を表示処理部49(図3参照)を通じて表示部43(図3参照)に表示させる。
図7は、表示部43の画面41に表示された設定画像の一例を示す図である。図7に示すように、画面41には、複数種の日陰条件70と、複数種の日陰条件70にそれぞれ対応する入力欄71とが表示される。また、画面41には、複数種の日陰条件70にそれぞれ対応するチェックボックス72、および、設定ボタン73も表示される。
入力欄71は、対応する日陰条件70において利用者が許容可能な数値を入力するための入力欄である。また、チェックボックス72は対応する日陰条件70を選択するためのものであり、設定ボタン73は入力された日陰条件の内容の送信を決定するためのボタンである。
端末40は、上述のように構成された設定画像を介して、利用者から日陰条件の設定を受け付ける。図7の例で、設定ボタン73が押下されると、端末40は、チェックボックス72が選択された条件1および条件2の日陰条件を受け付けたものとする。すなわち、端末40は、日陰条件として、「経路全体に対する日陰の割合が50%以上」、「日なたでの連続移動時間は5分まで」という条件を受け付けたものとする。
そして、端末40の送信部47は、利用者によって設定された日陰条件の情報を情報処理装置10へ送信する。そして、情報処理装置10の日陰条件設定部24は、受付部20を介して受け付けた日陰条件の情報を日陰条件DB17に登録する。
なお、上述した例では、日陰条件が複数種あるようにしたが、これに限定されるものではなく、1種類であってもよい。また、上述した例では、利用者が日陰条件を設定するようにしたが、これに限定されるものでなく、例えば、日陰条件が予め日陰条件DB17に登録されるようにしてもよい。
図5に戻って、説明を続ける。日陰条件情報取得部25は、日陰条件の情報を日陰条件DB17から取得する。日陰条件情報取得部25は、取得した日陰条件の情報を提供部31へ通知する。
経路抽出部26は、受付部20で受け付けた出発地50および目的地51の情報と、地図情報とに基づき、複数の経路を抽出する。例えば、経路抽出部26は、出発地50から目的地51までの距離が短い経路から順に複数抽出する。そして、経路抽出部26は、抽出した複数の経路の情報を気象情報取得部27、移動予測部29、および、状態判定部30へ通知する。
なお、経路抽出部26における経路の抽出手法は、上記に限られず、他の条件を加えるようにしてもよい。すなわち、例えば、経路抽出部26は、道幅が所定幅以上の経路の中から距離が短い経路を複数抽出する、または、歩道がある経路の中から距離が短い経路を順に複数抽出するなど、距離以外の条件も満たす経路から抽出するようにしてもよい。
なお、受付部20で最短案内要求を受け付けた場合、経路抽出部26は、出発地50から目的地51までの距離が最も短い経路を抽出し、抽出した経路の情報を提供部31へ通知するものとする。
気象情報取得部27は、通知された複数の経路を含む地域で、かつ、通知された出発時刻に対応する気象情報を気象DB18から取得する。気象情報取得部27は、取得した気象情報を状態判定部30および提供部31へ通知する。
移動速度情報取得部28は、利用者の移動速度の情報を移動速度DB19から取得する。移動速度情報取得部28は、取得した利用者の移動速度の情報を移動予測部29へ通知する。
移動予測部29は、移動速度情報取得部28によって取得された利用者の移動速度の情報に基づき、複数の経路における利用者の移動予測を行う。移動予測部29は、移動予測して得た利用者の移動位置(例えば、図1に示す移動位置Pa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5など)の情報を状態判定部30へ通知する。
状態判定部30は、複数の経路における日陰の状態および日なたの状態を判定する。具体的には、例えば、状態判定部30は、出発時刻の情報と、地図情報における複数の経路および建物等の緯度・経度の情報と、太陽情報テーブルとに基づき、出発時刻から到着時刻に至るまでの太陽の方向および高度を求める。そして、状態判定部30は、求めた太陽の方向・高度、地図情報における建物の3次元情報、および、移動予測に基づき、複数の経路における利用者の移動位置ごとの日陰の状態等をそれぞれ判定する。
なお、上述の例では、状態判定部30は、移動予測に基づいた利用者の移動位置ごとに日陰の状態等を判定するようにしたが、これに限定されるものではない。詳しくは、例えば、複数の経路においてそれぞれ、複数の所定地点が予め設定されるものとする。なお、ここでは、説明の便宜上および図示の簡略化のため、かかる所定地点を図1に示すPa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5として説明を続ける。また、所定地点は、所定の間隔ごとに設定されていても、任意の場所に設定されていてもよい。そして、状態判定部30は、複数の所定地点Pa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5ごとに日陰および日なたの状態を判定するようにしてもよい。
状態判定部30は、さらに、気象情報を考慮して経路における日陰の状態を判定するようにしてもよい。例えば、移動予測された利用者の移動位置の上空に雲がかかっている場合、状態判定部30は、雲のある移動位置を日陰の状態にあるとみなす判定を行うようにしてもよい。これにより、情報処理装置10は、環境に応じて日陰の状態の判定を行うことができる。
提供部31は、受付部20で日陰案内要求を受け付けていた場合、状態判定部30で判定された日陰の状態に基づいて、経路の情報を端末40へ送信して利用者に提供する。例えば、提供部31は、経路の情報のうち、日陰条件を満たす経路の情報を利用者に対して提供する。
図8は、端末40の表示部43の画面41に表示された案内画像の一例を示す図である。なお、図8においては、日陰案内要求ボタン62bが押下されて日陰案内要求を受け付けた状態であることを示すため、日陰案内要求ボタン62bに斜線を付した。
図8に示すように、提供部31が、日陰条件を満たす経路53の情報を端末40へ送信することで、利用者が所望する日陰の状態にある経路53の情報を、日陰の状態の情報とともに、利用者に対して提供することができる。
また、例えば、日陰条件が利用者によって設定されない場合、提供部31は、状態判定部30によって判定された日なたの状態に基づき、複数の経路のうち、日なたの状態での利用者の連続移動時間が短くなる経路を選択し、選択した経路の情報を利用者に対して提供するようにしてもよい。これにより、利用者は、日なたの状態での連続移動時間が短い経路で目的地まで移動することが可能となる。
なお、上述した例では、提供部31は、日なたの状態での連続移動時間が短くなる経路を選択するようにしたが、これに限られず、例えば、日なたの状態での利用者の連続移動距離が短くなる経路を選択するようにしてもよい。これにより、利用者は、日なたの状態での連続移動距離が短い経路で目的地まで移動することが可能となる。また、上述した「連続移動時間」、「連続移動距離」とは、利用者が日なたの経路を移動し続ける時間または距離を意味している。
また、上述の例では、提供部31は、日なたの状態での連続移動時間や連続移動距離が短くなる経路を選択するようにしたが、これに限定されるものではない。ここではまず、例えば、日陰条件が利用者によって設定されておらず、かつ、状態判定部30で複数の所定地点Pa,Pb,P1,P2,P3,P4,P5ごとに日陰および日なたの状態が判定されているものとする。
このような場合、提供部31は、状態判定部30によって判定された日なたの状態に基づき、複数の経路のうち、連続して日なたの状態となる所定地点が少ない経路の情報を利用者に対して提供するようにしてもよい。これにより、利用者は、日なたの状態での移動が少ない経路で目的地まで移動することが可能となる。
また、提供部31は、気象情報を考慮して日陰条件を適宜に変更するようにしてもよい。例えば、日陰条件が、利用者によってではなく、予め設定されている場合、提供部31は、風速が所定値以上で風が比較的ある場合、設定された日陰条件の日陰の割合等を、風速が所定値未満の場合の日陰の割合に比べて小さくなるように変更してもよい。すなわち、風が比較的ある日は、利用者の体感温度が下がるため、日陰条件を緩和するようにしてもよい。これにより、情報処理装置10は、環境に応じた経路の状態を提供することが可能となる。
なお、上述した例では、提供部31は、日陰条件を満たす経路53の情報を端末40へ送信するようにしたが、これに限られない。すなわち、提供部31は、日陰条件を満たす経路53のみならず、図8において想像線で示すように、日陰条件を満たさない経路52の情報も端末40へ送信して表示させるようにしてもよい。これにより、例えば、利用者は、複数の経路52,53の中から所望する情報を選択することができる。
このように、日陰条件を満たす経路53および日陰条件を満たさない経路52の両方の情報を端末40に表示させる場合、情報処理装置10は、例えば、経路52,53を示す線の表示方法を互いに異なるようにして区別するようにしてもよい。例えば、情報処理装置10は、日陰条件を満たす経路53を示す線を濃い色や太線で表示させ、日陰条件を満たさない経路52を示す線を薄い色や細線、破線などで表示させて、区別するようにしてもよい。
また、経路52,53の道幅によっては、経路52,53の一部が日陰であるという状態もあり得る。例えば、経路53の右側が日陰である場合、提供部31は、日陰の状態の情報として「経路53の右側を歩いて下さい」などの情報を含めて、端末40へ送信するようにしてもよい。
また、提供部31は、受付部20で最短案内要求を受け付けていた場合、経路抽出部26で抽出した距離が最も短い経路52の情報を端末40へ送信して利用者に提供する。図9は、端末40の表示部43の画面41に表示された案内画像の一例を示す図である。なお、図9においては、最短案内要求ボタン62aが押下されて最短案内要求を受け付けた状態であることを示すため、最短案内要求ボタン62aに斜線を付した。
図9に示すように、提供部31が、経路52の情報を端末40へ送信することで、出発地50から目的地51までの最短距離となる経路52の情報を利用者に対して提供することができる。また、最短距離案内要求がなされている場合、画面41には、日陰の状態を示す情報は表示されないものとする。
なお、図8および図9においては、2次元の地図上に経路52や経路53を表示するようにしたが、これは例示であって限定されるものではなく、例えば、建物を立体的に描いた3次元の地図上に、経路52,53や日陰等を表示するようにしてもよい。
[5.情報処理装置10の処理フロー]
次に、情報処理装置10による情報処理の手順の一例について説明する。図10は、情報処理装置10による情報処理の流れの一例を説明するための図である。図10に示す情報処理は、情報処理装置10の制御部13によって繰り返し実行される。
図10に示すように、制御部13は、端末40から案内要求を受け付けたか否か判定する(ステップS11)。案内要求を受け付けていない場合(ステップS11,No)、制御部13はステップS11の処理へ戻る一方、案内要求を受け付けた場合(ステップS11,Yes)、受け付けた案内要求が日陰案内要求か否かを判定する(ステップS12)。
案内要求が日陰案内要求である場合(ステップS12,Yes)、制御部13は地図情報を取得する(ステップS13)。続いて、制御部13は、日陰案内要求とともに受け付けた出発地および目的地の情報、地図情報に基づき、複数の経路を抽出する(ステップS14)。
制御部13は、日時情報、太陽情報、気象情報、日陰条件情報および利用者の移動速度情報を取得する(ステップS15)。そして、制御部13は、利用者の移動速度情報に基づき、利用者の移動予測を行う(ステップS16)。
次いで、制御部13は、地図情報、日時情報、太陽情報、気象情報、日陰条件情報および移動予測に基づき、複数の経路における日陰の状態および日なたの状態を判定する(ステップS17)。そして、制御部13は、判定した日陰の状態等に基づいて経路の情報を端末40へ送信して利用者に提供する(ステップS18)。
他方、案内要求が日陰案内でない場合(ステップS12,No)、すなわち、最短案内要求である場合、制御部13は地図情報を取得する(ステップS19)。制御部13は、最短案内要求とともに受け付けた出発地および目的地の情報、取得した地図情報に基づき、最短の経路を抽出する(ステップS20)。そして、制御部13は、抽出した最短の経路の情報を端末40へ送信して利用者に提供する(ステップS18)。
[6.変形例]
上述した実施形態に係る情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置10の変形例について説明する。
[6.1.出発時刻について]
上述した情報処理装置10では、出発時刻は、現在時刻または利用者によって任意の時刻に設定される。しかしながら、設定された出発時刻によっては、情報処理装置10において抽出された複数の経路のいずれも日陰条件を満たさない場合がある。
そこで、変形例にかかる情報処理装置10においては、日陰条件を満たす出発時刻を求め、求めた出発時刻を「推奨出発時刻」として利用者に対して提供するようにした。これにより、情報処理装置10は、設定された出発時刻に対応する複数の経路が日陰条件を満たさない場合であっても、日陰条件を満たす推奨出発時刻を利用者に提供することが可能となり、利便性を向上させることができる。
図11は、変形例に係る情報処理装置10による推奨出発時刻を求める処理の流れの一例を説明するための図である。図11に示す処理は、情報処理装置10の制御部13によって実行される。
図11に示すように、制御部13の提供部31は、設定された出発時刻に対応する複数の経路が日陰条件を満たさない場合、設定された出発時刻以外で候補となり得る出発時刻(以下、「候補出発時刻」という)を複数算出する(ステップS101)。
例えば、提供部31は、設定された出発時刻が現在時刻である場合、現在時刻よりも先の時刻、例えば現在時刻の10分後、20分後、・・・の時刻を候補出発時刻として算出する。また、例えば、出発時刻が利用者によって任意の時刻に設定されている場合、設定された時刻の前後の時刻を候補出発時刻として算出する。なお、提供部31は、算出した候補出発時刻の情報を状態判定部30へ通知するものとする。
制御部13の状態判定部30は、複数の候補出発時刻ごとに、複数の経路における日陰の状態を判定する(ステップS102)。そして、提供部31は、複数の候補出発時刻のうち、日陰条件を満たす候補出発時刻を推奨出発時刻として選択する(ステップS103)。なお、提供部31が選択する推奨出発時刻は、1つでも複数であってもよく、さらには、所定の時間範囲であってもよい。
提供部31は、推奨出発時刻の情報を端末40へ送信して利用者に対して提供する(ステップS104)。そして、端末40は、送信された推奨出発時刻の情報を表示処理部49(図3参照)を通じて表示部43(図3参照)に表示させる。
図12は、表示部43の画面41に表示された画像の一例を示す図である。図12に示す例では、推奨出発時刻を15時30分とし、出発地50から目的地51まで経路153を通る場合に、日陰条件を満たすことを表している。
[7.ハードウェア構成]
なお、上述した実施形態における情報処理装置10および端末40は、例えば、図13に示すような構成のコンピュータ100がプログラムを実行することによって実現される。図13は、プログラムを実行するコンピュータ100のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ100は、CPU101、RAM102、ROM(Read Only Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、通信インターフェイス(I/F)105、入出力インターフェイス(I/F)106、およびメディアインターフェイス(I/F)107を備える。
CPU101は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM103は、コンピュータ100の起動時にCPU101によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD104は、CPU101によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス105は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU101へ送り、CPU101が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU101は、入出力インターフェイス106を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU101は、入出力インターフェイス106を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU101は、生成したデータを、入出力インターフェイス106を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス107は、記録媒体108に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM102を介してCPU101に提供する。CPU101は、当該プログラムを、メディアインターフェイス107を介して記録媒体108からRAM102上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体108は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ100が上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ100のCPU101は、RAM102上にロードされたプログラムを実行することにより、例えば、受付部20、地図情報取得部21、日時情報取得部22、太陽情報取得部23、日陰条件設定部24、日陰条件情報取得部25、経路抽出部26、気象情報取得部27、移動速度情報取得部28、移動予測部29、状態判定部30および提供部31の各機能を実現する。
また、コンピュータ100が上述した実施形態に係る端末40として機能する場合、コンピュータ100のCPU101は、RAM102上にロードされたプログラムや情報処理装置10から受信した情報処理プログラムを実行することにより、例えば、送信部47、受信部48および表示処理部49の各機能を実現する。
コンピュータ100のCPU101は、プログラムを、記録媒体108から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
[8.効果]
実施形態に係る情報処理装置10は、出発地から目的地までの複数の経路を含む地図情報を取得し、取得した地図情報に基づき、複数の経路における日陰の状態をそれぞれ判定し、判定した日陰の状態に基づいて経路の情報を利用者に対して提供する。
これにより、情報処理装置10は、出発地から目的地までの経路の情報を日陰の状態の情報とともに、利用者に対して提供することができる。
また、情報処理装置10は、利用者の移動速度の情報を取得し、取得した利用者の移動速度の情報に基づき、複数の経路における利用者の移動予測を行い、かかる移動予測に基づき、複数の経路における利用者の移動位置ごとの日陰の状態をそれぞれ判定する。これにより、情報処理装置10は、日陰の状態の判定を経時的かつ正確に行うことができる。
また、情報処理装置10は、複数の経路のうち、日なたの状態での利用者の連続移動時間および連続移動距離の少なくともいずれかが短くなる経路の情報を利用者に対して提供する。これにより、利用者は、日なたの状態での連続移動時間または連続移動距離が短い経路で目的地まで移動することが可能となる。
また、情報処理装置10は、複数の経路において設定された複数の所定地点ごとに、日陰の状態および日なたの状態を判定し、複数の経路のうち、連続して日なたの状態となる所定地点が少ない経路の情報を利用者に対して提供する。これにより、利用者は、日なたの状態での移動が少ない経路で目的地まで移動することが可能となる。
また、経路の情報は、出発地から目的地までの距離に対する日陰のトータル距離の割合、および、出発地から目的地までの所要時間に対する日陰のトータル時間の割合のうちの少なくとも1つを含む。これにより、情報処理装置10は、経路における日陰の状態たる日陰の割合を容易に求めることができるとともに、利用者に対して日陰の状態を把握させ易くすることができる。
また、情報処理装置10は、日陰に対する利用者の条件に関する情報を取得し、経路の情報のうち、利用者の条件を満たす経路の情報を利用者に対して提供する。これにより、情報処理装置10は、利用者が所望する日陰の状態にある経路の情報を提供することができる。
また、情報処理装置10は、複数の出発時刻(候補出発時刻)ごとに複数の経路における日陰の状態をそれぞれ判定し、複数の出発時刻のうち利用者の条件を満たす出発時刻を推奨出発時刻として利用者に対して提供する。これにより、情報処理装置10は、例えば、設定された出発時刻に対応する複数の経路が利用者の条件を満たさない場合であっても、利用者の条件を満たす推奨出発時刻を利用者に提供することが可能となり、利便性を向上させることができる。
また、情報処理装置10は、出発地から目的地までの複数の経路を含む地域の気象情報を取得し、地図情報と気象情報とに基づき、複数の経路における日陰の状態をそれぞれ判定する。これにより、情報処理装置10は、環境に応じて日陰の状態の判定を行うことができる。
[9.その他]
上記実施形態において図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述した情報処理装置10の各部20〜31の機能の全部または一部を、例えば、端末40の制御部46に実行させるように構成し、残りの機能を情報処理装置10の制御部13に実行させるような構成としてもよい。上述した例では、地図情報取得部21などの各取得部21,22,23,25,27,28が、それぞれ対応するDB14〜19から各種情報を取得するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図示しない別のサーバから各種情報を取得するようにしてもよい。
上述した情報処理装置10は、日陰条件を設定し、設定した日陰条件を満たした経路の情報を提供するようにしたが、かかる日陰条件は、必ずしも必要なものではない。すなわち、情報処理装置10は、状態判定部30で判定された日陰の状態の情報をそのまま経路の情報として利用者に提供するようにしてもよい。この場合、日陰条件設定部24、日陰条件情報取得部25および日陰条件DB17が不要になることから、情報処理装置10の構成を簡素化することが可能となる。
なお、上述では、「日陰」として、建物や街路樹の陰になる場所を例に挙げて説明したが、これに限られない。すなわち、「日陰」は、日光が直接当たらない場所であればどのような場所でもよく、例えば、アーケードや建物の内部、地下道などであってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 受付部
21 地図情報取得部
22 日時情報取得部
23 太陽情報取得部
24 日陰条件設定部
25 日陰条件情報取得部
26 経路抽出部
27 気象情報取得部
28 移動速度情報取得部
29 移動予測部
30 状態判定部
31 提供部
40 端末装置
50 出発地
51 目的地
52,53 経路

Claims (10)

  1. 出発地から目的地までの複数の経路を含む地図情報を取得する地図情報取得部と、
    前記地図情報取得部によって取得された前記地図情報に基づき、前記複数の経路における日陰の状態および日なたの状態をそれぞれ判定する状態判定部と、
    前記状態判定部によって判定された前記日陰の状態および日なたの状態に基づき、前記複数の経路における前記日なたの状態での利用者の連続移動時間および利用者の連続移動距離の少なくともいずれかを算出し、前記複数の経路のうち、算出された前記連続移動時間および前記連続移動距離の少なくともいずれかが所定条件を満たす前記経路の情報を利用者に対して提供する提供部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 利用者の移動速度の情報を取得する移動速度情報取得部と、
    前記移動速度情報取得部によって取得された前記利用者の移動速度の情報に基づき、前記複数の経路における利用者の移動予測を行う移動予測部とを備え、
    前記状態判定部は、
    前記移動予測部の前記移動予測に基づき、前記複数の経路における利用者の移動位置ごとの前記日陰の状態をそれぞれ判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 記提供部は、
    前記状態判定部によって判定された前記日なたの状態に基づき、前記複数の経路のうち、前記日なたの状態での利用者の連続移動時間および利用者の連続移動距離の少なくともいずれかが短くなる前記経路の情報を利用者に対して提供する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記状態判定部は、
    前記複数の経路において設定された複数の所定地点ごとに、前記日陰の状態および日なたの状態を判定し、
    前記提供部は、
    前記状態判定部によって判定された前記日なたの状態に基づき、前記複数の経路のうち、連続して前記日なたの状態となる前記所定地点が少ない前記経路の情報を利用者に対して提供する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記経路の情報は、
    前記出発地から前記目的地までの距離に対する日陰のトータル距離の割合、および、前記出発地から前記目的地までの所要時間に対する日陰のトータル時間の割合のうちの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 日陰に対する利用者の条件に関する情報を取得する日陰条件情報取得部を備え、
    前記提供部は、
    前記経路の情報のうち、前記利用者の条件を満たす経路の情報を利用者に対して提供する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記状態判定部は、
    複数の出発時刻ごとに前記複数の経路における前記日陰の状態をそれぞれ判定し、
    前記提供部は、
    前記複数の出発時刻のうち前記利用者の条件を満たす出発時刻を推奨出発時刻として利用者に対して提供する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記出発地から前記目的地までの前記複数の経路を含む地域の気象情報を取得する気象情報取得部を備え、
    前記状態判定部は、
    前記地図情報取得部によって取得された前記地図情報と前記気象情報取得部によって取得された前記気象情報とに基づき、前記複数の経路における前記日陰の状態をそれぞれ判定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    地図情報取得部が、出発地から目的地までの複数の経路を含む地図情報を取得する地図情報取得工程と、
    状態判定部が、前記地図情報取得工程で取得した前記地図情報に基づき、前記複数の経路における日陰の状態および日なたの状態をそれぞれ判定する状態判定工程と、
    提供部が、前記状態判定工程で判定した前記日陰の状態および日なたの状態に基づき、前記複数の経路における前記日なたの状態での利用者の連続移動時間および利用者の連続移動距離の少なくともいずれかを算出し、前記複数の経路のうち、算出された前記連続移動時間および前記連続移動距離の少なくともいずれかが所定条件を満たす前記経路の情報を利用者に対して提供する提供工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. 地図情報取得部が、出発地から目的地までの複数の経路を含む地図情報を取得する地図情報取得手順と、
    状態判定部が、前記地図情報取得手順で取得した前記地図情報に基づき、前記複数の経路における日陰の状態および日なたの状態をそれぞれ判定する状態判定手順と、
    提供部が、前記状態判定手順で判定した前記日陰の状態および日なたの状態に基づき、前記複数の経路における前記日なたの状態での利用者の連続移動時間および利用者の連続移動距離の少なくともいずれかを算出し、前記複数の経路のうち、算出された前記連続移動時間および前記連続移動距離の少なくともいずれかが所定条件を満たす前記経路の情報を利用者に対して提供する提供手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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