JP6195971B2 - ロケーション起動型センサ初期化のための方法および装置 - Google Patents

Description

関連出願
[0001]本ＰＣＴ出願は、２０１３年３月２２日に出願された、「ＭＥＴＨＯＤＳ ＡＮＤ ＡＰＰＡＲＡＴＵＳＥＳ ＦＯＲ ＬＯＣＡＴＩＯＮ−ＴＲＩＧＧＥＲＥＤ ＳＥＮＳＯＲ ＩＮＩＴＩＡＬＩＺＡＴＩＯＮ」と題する米国仮出願第６１／８０４，５７２号、および２０１３年１１月５日に出願された、「ＭＥＴＨＯＤＳ ＡＮＤ ＡＰＰＡＲＡＴＵＳＥＳ ＦＯＲ ＬＯＣＡＴＩＯＮ−ＴＲＩＧＧＥＲＥＤ ＳＥＮＳＯＲ ＩＮＩＴＩＡＬＩＺＡＴＩＯＮ」と題する米国非仮出願第１４／０７２，７２８号の優先権を主張し、それらの全体を参照により本明細書に組み込む。

[0002]本明細書に開示される主題はモバイル電子デバイスに関し、より具体的には、モバイル電子デバイスのディスプレイデバイス上に計画されたルートを生成することに関連して使用され得る、方法、装置、および製品に関する。

情報
[0003]全地球測位システム（ＧＰＳ）および他の同様の衛星測位システム（ＳＰＳ）によって、多くのタイプの屋外環境で使用され得るポータブルデバイスのためのナビゲーションサービスが可能になった。たとえば、自動車で使用するためのＧＰＳナビゲーションデバイスは、運転者が目的地への正確で効率的なルートを計画すること、ならびに目的地への到着予想時刻の正確な予測を取得することを可能にし得る。他の例では、ハンドヘルド通信デバイスに組み込まれたＧＰＳデバイスは、たとえば、ハイカーが、荒野の環境で方向が分からなくなる、または道に迷うことを回避することを可能にするだけでなく、ウェイポイントおよび／または重要なランドマークに関連する推定位置の定期的な更新を提供し得る。したがって、ＧＰＳおよび他の同様のＳＰＳデバイスは、高品質の位置推定、ならびにより大きな枠組みの中でのユーザの推定位置の遠近感を提供することによって、様々な環境で不可欠なものとなっている。

[0004]いくつかの環境では、ＧＰＳ受信機によって取得されるための信号を送信する衛星および／または他の宇宙船は、たとえば、視界を遮られる場合がある。一例では、ＧＰＳモバイルデバイスのユーザが、ビルの谷間や、構造物の密な塊によって特徴付けられる他の環境に入ると、ＧＰＳモバイルデバイスのユーザは、彼または彼女が正確な位置推定を取得することができないことに気付く場合がある。したがって、モバイルユーザは、目的地へのルートを計画することができない場合があり、たとえば、ＧＰＳ受信機に組み込まれ得る他のセンサに依存する必要がある場合がある。

[0005]簡潔に言えば、特定の実装形態は、モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、モバイルデバイスで、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、地上測位信号（ＴＰＳ）、またはそれらの組合せを処理することを備える方法に向けられる。本方法は、モバイルデバイスの推定位置が、過酷な（harsh）、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、少なくとも１つのセンサを活性化することと、ＳＰＳ信号、ＴＰＳ信号、またはそれらの組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、活性化された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を使用することとをさらに含み得る。

[0006]別の特定の実装形態は、位置関連信号を生成するための１つまたは複数のセンサと、衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを取得するための１つまたは複数の受信機とを備えるモバイルデバイスに向けられ得る。本モバイルデバイスは、モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得されたＳＰＳ信号を処理して、モバイルデバイスの推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近している、あるいは、推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、計画されたルートに沿っていると決定することに応答して、１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つを活性化するための１つまたは複数のプロセッサをさらに備え得る。１つまたは複数のプロセッサは、ＳＰＳ信号またはＴＰＳ信号の取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つによって取得された測定値をさらに適用し得る。

[0007]別の特定の実装形態は、モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、または地上測位システム（ＴＰＳ）信号を処理して、モバイルデバイスの推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、あるいは、推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、計画されたルートに沿っていると決定することに応答して、少なくとも１つのセンサを活性化して、ＳＰＳ信号、ＴＰＳ信号、またはそれらの組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、少なくとも１つのセンサで取得された測定値を適用するために、モバイルデバイスの専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備える非一時的記憶媒体を備える製品に向けられ得る。

[0008]別の特定の実装形態は、モバイルデバイスで、モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号を処理するための手段と、モバイルデバイスの推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、位置関連情報を取得するために１つまたは複数のセンサを活性化するための手段と、ＳＰＳ信号、およびＴＰＳ信号の取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、１つまたは複数のセンサから取得された測定値を使用するための手段とを備える装置に向けられ得る。

[0009]上述の実装形態は例示的な実装形態にすぎず、特許請求の範囲に記載された対象は、必ずしもこれらの例示的な実装形態の任意の特定の態様に限定されるとは限らないことが理解されるべきである。

[0010]以下の図面を参照して、非限定的および非網羅的な態様が説明される。特に指定のない限り、様々な図面を通じて、同様の参照番号は同様の部分を指す。

[0011]ある実施形態による、ネットワークトポロジの概略的な図。 [0012]ある実施形態による、ディスプレイデバイス上に提示されたデジタルマップおよびルートの画像を示す図。 ある実施形態による、ディスプレイデバイス上に提示されたデジタルマップおよびルートの画像を示す図。 [0013]過酷な、または減少したＲＦ環境の存在または非存在に基づいて、モバイルデバイスルーティングを達成するための、ある実施形態による、クラウドソーシングサーバおよびルートサーバの使用を示すシステムの図。 [0014]ある実施形態による、ロケーショントリガセンサ初期化を提供する処理の流れ図。 [0015]ある実施形態による、モバイルデバイスで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図。 [0016]ある実施形態による、ルーティングサーバで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図。 [0017]ある実施形態による、クラウドソーシングサーバで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図。 [0018]ある実施形態による、モバイルデバイスの概略図。 [0019]ある実施形態による、例示的なコンピューティングプラットフォームの概略的なブロック図。

[0020]以下の詳細な説明では、特許請求の範囲に記載された対象の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。しかしながら、当業者は、特許請求の範囲に記載された対象は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることを理解するだろう。他の例では、当業者によって知られている方法、装置、および／またはシステムは、特許請求の範囲に記載された対象を不明瞭にしないために、詳細に説明されていない。

[0021]本明細書で使用されるように「モバイル電子デバイス（ｍｏｂｉｌｅ ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｄｅｖｉｃｅ）」、「モバイルデバイス（ｍｏｂｉｌｅ ｄｅｖｉｃｅ）」、「ワイヤレスデバイス（ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｄｅｖｉｃｅ）」、またはそのような用語の複数形は互換可能に使用されてよく、また、変化する位置を時々占め得る、任意の種類の専用コンピューティングプラットフォームまたは装置を指し得る。いくつかの例では、モバイル通信デバイスは、たとえば、１つまたは複数の通信プロトコルによる情報のワイヤレス送信または受信を通じて、モバイルまたはモバイルではない、他のデバイスと通信することが可能でよい。例示として、本明細書では単に「モバイルデバイス」と呼ばれ得る専用モバイル通信デバイスは、たとえば、セルラー電話、スマート電話、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、パーソナル娯楽システム、タブレットパーソナルコンピュータ、パーソナルオーディオまたはビデオデバイス、パーソナルナビゲーションデバイス、または同等物を含み得る。しかしながら、これらは、たとえば計画されたルートを示すデジタルマップなどの、デジタルマップを提示するための１つまたは複数の動作および／または技法を実装するために、少なくとも部分的に使用され得るモバイルデバイスの例にすぎず、また特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されないことが理解されるべきである。また、「位置（ｐｏｓｉｔｉｏｎ）」および「ロケーション（ｌｏｃａｔｉｏｎ）」という用語は、本明細書では互換可能に使用され得る点にも留意されたい。多くの例では、ＧＰＳ受信機または他の同様のＳＰＳ受信機は、１つまたは複数の宇宙船から取得された信号を失う場合がある。これは、たとえば、モバイルユーザが橋の下を通過して、トンネル内、あるいは、たとえば１つまたは複数の大型構造物のグループが、ポータブルデバイスのＧＰＳアンテナと衛星との間を干渉するビルの谷間などの混雑した都市部に入る場合に発生し得る。他の例では、隣接する送信機または電気的ノイズの他の発生源からの帯域内信号が、低レベルのＧＰＳ信号を干渉する場合がある。時には、電気的ノイズの多い環境で低レベルの信号を取得することは、隣接する建物から反射されているＧＰＳ信号によってさらに複雑にされる場合があり、たとえば、反射された信号がオーバーヘッド周回宇宙船からの直接信号を干渉する「マルチパス（ｍｕｌｔｉｐａｔｈ）」干渉を生じさせる場合がある。これらなどの例では、モバイル通信デバイス、自動車ナビゲーションシステムに埋め込まれ得る、または他の何らかのプラットフォームに統合されるＧＰＳ受信機は、使用不可能になる場合がある。典型的に、より遅い位置決定および／または低下した精度、ならびに劣悪な信号受信および／または取得をもたらす、ＧＰＳ信号が信号ブロックおよび減衰を受ける領域は、「過酷な（ｈａｒｓｈ）」または「減少した（ｄｉｍｉｎｉｓｈｅｄ）」無線周波数環境と呼ばれ得る。過酷な、または減少した無線周波数環境はまた、たとえば、モバイルデバイスが、取得された地上測位信号を使用している場合において遭遇され得る。たとえば、混雑した繁華街では、セルラー基地局などの地上送信機から送信された地上測位信号（ＴＰＳ）は、マルチパス、信号減衰、ならびに建物および他の構造物のために、位置決定の精度および／または適時性に影響を及ぼす他の要因を受ける場合があり、それが地上送信機とモバイルデバイスとの間を干渉する場合がある。過酷な、または減少した無線周波数環境はまた、たとえば、取得された信号が高いビットレートまたはシンボルエラーレートを備え得る領域、あるいはタイムリーな方式で測位信号を取得するためのモバイルデバイスの機能を劣化させる他の任意のタイプの現象の領域を備え得る。過酷な、または減少した無線周波数環境は、チャネルエネルギー応答測定値および／またはチャネルインパルス応答測定値から決定または推測されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。

[0022]過酷な、または減少した無線周波数環境における位置推定を可能にするために、ＧＰＳを搭載したモバイル通信デバイスは、たとえば、信号損失の発生時に位置推定を助け得る慣性センサを使用し得る。慣性センサは、たとえば、Ｘ、Ｙ、およびＺ次元の加速度を表す出力信号を提供し得る、または、たとえば他の任意の座標系の出力信号特性を提供し得る、１つまたは複数の加速度計を含み得る。慣性センサは、チルトセンサ、回転センサ、衝撃センサ、振動センサなどをさらに含み得る。他のタイプのセンサは、モバイルデバイスの角速度（たとえば、ピッチ、ロール、およびヨー）を測定し得るジャイロスコープ、感知するために使用され得る、および地球の磁場に関連するモバイルデバイスの配向の磁力計、および／またはモバイルデバイスの高度の変化を測定し得る気圧センサを含み得る。さらなるタイプのセンサがモバイル通信デバイスに統合されてよく、または少なくともモバイル通信デバイスにアクセス可能でよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。

[0023]実装形態では、過酷な、または減少した無線周波数環境において、ＧＰＳを搭載したモバイルデバイスの位置推定を支援するためにセンサ出力が利用可能でよいが、センサの活性化は、バッテリリソースに望ましくない歪みを表す場合がある。他の例では、センサの使用は、処理リソースならびにバッテリリソースへの負担を表す場合がある。たとえば、加速度計が利用される場合、加速度計の出力信号は、速度ベクトルに到達するために数学的に統合され得る。速度ベクトルは、最初の推定位置からのモバイルデバイスの変位に到達するために、数学的に統合され得る。加速度は、１つまたは複数の数学的に導出された量（たとえば、速度、変位）とともに、カルマンフィルタなどの最適化フィルタによってアクセスされてよく、それは動作可能になるために数秒、またはそれ以上を消費する場合がある。したがって、追加のセンサの使用は、モバイルデバイスのバッテリリソース、処理リソース、およびおそらく他のリソースを消費するなどのさらなる理由のために望ましくない場合があることが理解され得、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。

[0024]他の例では、たとえば、加速度計が利用される場合、加速度計の出力信号は、速度ベクトルに到達するために数学的に統合され得る。速度ベクトルは、最初の推定位置からのモバイルデバイスの変位に到達するために、数学的に統合され得る。加速度計の読取り値は、１つまたは複数の数学的に導出された量（たとえば、加速度、速度、変位、配向、向きの変化等）とともに、カルマンフィルタなどの最適化フィルタによってアクセスされてよく、それは動作可能になるために数秒、またはそれ以上を消費する場合がある。加速度計、ジャイロ、および磁力計などのセンサはまた、追加の電力を消費する。したがって、追加のセンサの使用は、特に、デバイスが充電器に接続されていない場合は、さらなるモバイルデバイスバッテリリソース、ならびに処理リソース、バス帯域幅、およびおそらく他の限られたリソースを消費するという結果をもたらす場合があることが理解され得る。しかしながら、これらのセンサは、追加された精度、および過酷な、または減少した無線周波数環境において特に有用なロケーション情報のワイヤレス信号に依存しないソースを提供する。したがって、センサなしで良好なロケーション精度が得られ得る領域では、センサをオフにする利点がある。過酷な、または減少した無線周波数環境では、非ワイヤレス信号ベースのロケーション情報のソースを提供するために、センサをオンにする利点がある。センサがオンにされて利用される時を管理することは、モバイルデバイス上の電力利用を最適化して減少させるために行われ得る。しかしながら、モバイルデバイスが過酷な、または減少した無線周波数環境に入るなど、ワイヤレス信号が劣化した後にセンサをオンにすると、ロケーション精度の損失をもたらす場合がある。劣化したワイヤレス信号環境の前に、およびそれを予期して、センサをオンにすると、ワイヤレス信号ベースのロケーション決定から、移動およびロケーションの距離および方向を決定するためにセンサにますます大きく依存するロケーション決定への、ロケーション決定のより連続的な移行を可能にし得る。具体的には、劣化したワイヤレス信号環境の前に、およびそれを予期して、センサをオンにすると、正確なワイヤレス信号ベースのロケーションを、（良好な信号環境において）センサベースの推測航法とロケーション決定とのための参照として利用することを可能にし得る。特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されない。

[0025]実施形態では、ＧＰＳを搭載したハンドセット、ＧＰＳを搭載した自動車ナビゲーションデバイス、または他の任意の同様のＳＰＳを搭載したデバイスなどのモバイルデバイスは、過酷な、または劣化した無線周波数環境が間近に迫っている事態に遭遇した場合に、センサに電力が再開される（たとえば、活性化される）べきかどうかを示すために、計画されたルートおよびそのルートに沿ったワイヤレス信号環境の事前知識を使用し得る。少なくとも１つの非限定的な例では、モバイルデバイスのユーザが、目的地への計画されたルートを受信した場合、および、計画されたルートが実質的に１００．０％のフリーウェイの旅を示す場合、過酷な、または劣化した無線周波数環境の１つまたは複数の比較的小さい領域に遭遇することによって、モバイルデバイスのセンサの活性化を生じさせる必要はない。そのような例では、たとえば、ジャイロスコープ、加速度計等の１つまたは複数のセンサの活性化は、モバイルデバイス上で動作する位置推定アプリケーションにとって不可欠ではない場合がある。そのような例では、目的地への到着予想時刻を更新すること、進路変更ごとのインジケータのための機能を提供すること、車両速度および進行方向を更新すること等は、バッテリおよび／またはコンピュータ処理リソースの非効率的な使用を表す場合がある。

[0026]モバイルデバイスは、たとえば、１つまたは複数のセンサを、過酷な、または劣化した無線周波数環境から、一定の距離で、あるいは一定の時間で、準備モードにし得る。ある例では、例示だけのために、モバイルデバイスがフリーウェイ速度で移動しており、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域に接近している場合、モバイルデバイスのプロセッサは、たとえば、その領域に接近する約３．０ｋｍ前に動作を再開（たとえば、活性化）するようにセンサに指示し得る。しかしながら、モバイルデバイスがはるかに遅い速度で移動している場合、モバイルデバイスは、たとえば、その領域に接近するおそらく約１．０ｋｍ前の距離で動作を再開（たとえば、活性化）するようにセンサに指示し得る。これら、および他の例では、モバイルデバイスは、定常状態の動作を実現するためにセンサに十分な時間を許す方法で、動作を再開（たとえば、活性化）するようにセンサに指示し得る。

[0027]モバイルデバイスは、たとえば、過酷な、または劣化した無線周波数環境に接近する一定の時間前に、１つまたは複数のセンサを準備モードにし得る。再び、例示のためだけに、モバイルデバイスは、たとえば、１つまたは複数のセンサに電力が再開される（たとえば、活性化される）べき時刻を推定するために、現在の速度を利用し得る。たとえば、ジャイロスコープセンサが、動作可能になるために約１．０分を消費する場合、またモバイルデバイスが時速約６０．０ｋｍで移動している場合、モバイルデバイスは、過酷な、または減少した無線周波数環境の境界から約１．０ｋｍでジャイロスコープセンサに電力が再開される（たとえば、活性化される）べきであると決定し得る。

[0028]他の実施形態では、モバイルデバイスは、たとえば、マップサーバからモバイルデバイスに送信された計画されたルートを修正および／または精製するために、クラウドソーシングによる（ｃｒｏｗｄ−ｓｏｕｒｃｅｄ）更新を利用し得る。したがって、モバイルデバイスのユーザが、デジタルマップに重ねられた進路変更ごとのインジケータが位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠であり得る、過酷な、または劣化した無線周波数環境に入る、または入ろうとする場合、モバイルデバイスは、その領域に入る前に、加速度計、ジャイロスコープなどのセンサを活性化し得る。実施形態では、これによって、ＧＰＳまたは他のＳＰＳ信号などの、１つまたは複数の全地球的航法衛星システムシステム（ＧＮＳＳ）から取得された信号、ならびに／あるいは、たとえばセルラー基地局から取得された信号などの、地上測位信号（ＴＰＳ）信号の損失の前に、センサおよび適切な処理リソースが利用可能にされることが可能になり得る。したがって、たとえ過酷な、または劣化した無線周波数環境内で動作していても、たとえば、進路変更ごとのインジケータ、更新された速度算出、および到着予定時刻への更新は提供され得る。過酷な、または劣化した無線周波数環境に入る前にセンサを活性化することによってさらなる利点が実現されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。

[0029]特定の実施形態は、過酷な、または劣化した無線周波数環境の存在を示唆し得る表示をさらに提供し得る。デジタルマップ上の過酷な、または劣化した無線周波数環境の表示は、相互に近接しているいくつかのワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）タワーおよび／またはセルラー基地局、増加した人口密度の表示、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）アクセスポイントの大きい密度、あるいは、チャネルエネルギー応答測定値および／またはチャネルインパルス応答測定値から観察された重要なマルチパス信号の歪みを決定することによるを備え得る。他の表示は、高層ビルの密度などの、デジタルマップから抽出された他の特徴を認識することから生じ得る。過酷な、または劣化した無線周波数環境のさらなる表示が使用されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。

[0030]実施形態では、過酷な、または劣化した無線周波数環境の存在を示唆し得る表示は、たとえば、同様のモバイルデバイスのユーザに少なくとも部分的に基づいた、「クラウドソーシングによる」ものでよい。一例では、繁華街にいる１人または複数のモバイルデバイスのユーザは、ＧＰＳまたは他の同様のＳＰＳ信号ソース、ならびに／あるいはＴＰＳ信号ソースから、信号の損失の測定値および／または表示を、たとえばそのような測定および／または表示が行われた１つまたは複数のロケーションの推定とともに提供し得る。クラウドソーシングによる測定値および／または表示は、モバイルデバイスが、ＧＰＳまたは他の同様のＳＰＳ信号などの、ＧＮＳＳから信号を取得せずに、そのロケーションを推定することを可能にし得る、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットの存在をさらに含み得る。クラウドソーシングによる測定は、そのような測定および／または表示が行われた、推定ロケーションをさらに供給し得る。クラウドソーシングによる測定値および／または表示は、タイムスタンプされて、たとえばワイヤレス通信チャネルを使用して、計画されたルートにクラウドソーシング修正を提供し得る、クラウドソーシングサーバにたとえば入力され得る。

[0031]計画されたルートへのクラウドソーシングによる更新を取得することに応答して、および／あるいは、接近している過酷な、または減少した無線周波数環境の他の表示を取得することに応答して、電力を管理しながら、正確なロケーションおよびナビゲーションのための十分なセンサ情報を提供するために、モバイルデバイスセンサの最適なセットが活性化され得る。たとえば、接近している過酷な、または減少した無線周波数環境が中規模の領域を備える場合、および、計画されたルートが、過酷な、または減少した無線周波数環境を通るフリーウェイ走行を識別する場合、最適なソリューションは、たとえば、低電力圧電加速度計への電力を活性化または再開させることでよい。しかしながら、接近している過酷な、または減少した無線周波数の環境が、比較的大規模な領域を備える場合、および、計画されたルートが、位置推定アプリケーションの動作にとって進路変更ごとのインジケータが不可欠であり得る近隣の運転を識別する場合、最適なソリューションは、たとえば、３軸加速度計への電力を活性化または再開すること、磁力計への電力を活性化または再開すること、ならびにジャイロスコープデバイスを活性化することでよい。デバイスを活性化することは、マッピングおよび／またはルーティング情報とともに使用される場合、ターン、停止、および他のルート特性を識別することによって、ロケーションをマッピングおよび／またはルーティング情報により正確に一致させるために使用され得る。

[0032]実施形態では、残りのバッテリ容量が、最適なソリューションに影響を与える場合がある。たとえば、バッテリリソースが特に豊富である場合、またはモバイルデバイスが充電器に接続されている場合、たとえば、小規模または中規模の過酷な、または劣化した無線周波数環境において、ジャイロスコープセンサが活性化されてもよく、あるいは動作を再開してもよい。一方、バッテリリソースがしきい値容量を下回る場合、最適なソリューションは、ジャイロセンサを常に事実上の静止（たとえば、電源オフ）状態に維持することを含み得る。当然、これらは最適なソリューションのいくつかの例を表すにすぎず、特許請求の範囲に記載された対象はそれに限定されない。

[0033]図１は、実施形態による、ネットワークトポロジ１００の概略的な図である。以下で説明されるように、ロケーショントリガセンサ開始のための１つまたは複数のプロセッサ、あるいは動作は、たとえばモバイルデバイス１０２によって利用され得る信号環境に実装され得る。ネットワークトポロジ１００は、本明細書では、全体的または部分的に、パブリックネットワーク（たとえば、インターネット、ワールドワイドウェブ）、プライベートネットワーク（たとえば、イントラネット）、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ等）、ＷＷＡＮネットワーク、または同等物などの、様々な通信ネットワークあるいはネットワークの組合せの文脈で実装され得る、非限定的な例として説明されていることが理解されるべきである。また、特許請求の範囲に記載された対象は、屋外の実装形態に限定されない点にも留意されたい。たとえば、時々、本明細書で説明された１つまたは複数の動作または技法は、完全に遮るもののない空の景色、部分的に囲まれた領域、ならびに実質的に囲まれた領域を有する領域を含み得る、屋外環境または屋内環境に少なくとも部分的に基づいて実行され得る。部分的に囲まれた、または実質的に囲まれた領域は、ビルの谷間、町の広場、アンフィシアター（amphitheaters）、駐車ガレージ、屋上庭園、パティオ、および同等物を含んでよく、特許請求の範囲に記載された対象はこれらの点に限定されない。

[0034]図示されるように、ネットワークトポロジ１００は、たとえば、１つまたは複数のプロトコルに従って、ワイヤレス通信リンク１２５を介してモバイルデバイス１００と通信することが可能な、１つまたは複数の宇宙船１６０、基地トランシーバ局１１０、ワイヤレス送信機１１５等を備え得る。宇宙船１６０は、米国全地球測位システム（ＧＰＳ）、ロシアのＧＬＯＮＡＳＳシステム、欧州のガリレオシステム、ならびにＳＰＳの組合せから宇宙船を利用し得る任意のシステム、あるいは将来開発される任意のＳＰＳなどの、１つまたは複数の全地球的航法衛星システム（ＧＮＳＳ）に関連付けられ得る。宇宙船１６０はまた、たとえば、日本上空の準天頂衛星システム（ＱＺＳＳ）、インド上空のインド地域ナビゲーション衛星システム（ＩＲＮＳＳ）、北斗／コンパス等、ならびに／あるいは、１つまたは複数の全地球および／または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられ得る、またはそれで使用するために有効にされる、様々な補強システム（たとえば、衛星型補強システム（ＳＢＡＳ））などの、地域衛星ナビゲーションシステムの１つまたは複数の周回宇宙船を表し得る。特許請求の範囲に記載される対象は、上述の全地球または地域衛星ナビゲーションシステムの宇宙船などの宇宙船の使用に限定されない点に留意されるべきである。基地トランシーバ局１１０、ワイヤレス送信機１１５等は、たとえば同じまたは類似のタイプでもよく、実装形態に応じて、アクセスポイント、無線ビーコン、セルラー基地局、フェムトセル、または同等物などの異なるタイプのデバイスを表してもよい。時々、たとえばワイヤレス送信機１１５などの１つまたは複数のワイヤレス送信機は、ワイヤレス信号を受信することだけでなく送信することも可能でよい。

[0035]いくつかの例では、１つまたは複数の基地トランシーバ局１１０、ワイヤレス送信機１１５等は、たとえば、１つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレス通信を備え得るネットワーク１３０、あるいは、メッセージを送受信することが可能なコンピューティングネットワークに動作可能に結合され得る。送信されたメッセージは、１つまたは複数のワイヤレス通信リンク１２５、１４５等を介して、１つまたは複数の電子デジタルマップ、ナビゲーションルート等を備え得る。以下で説明されるように、メッセージ内で送信される項目は、たとえば、領域で、または領域に入ると、１つまたは複数のサーバ１４０、１５０、および１５５などの送信機によってモバイルデバイスに提供され得る、道路、交差点、ランドマーク、および他の特徴を示す電子デジタルマップを含み得る。特定の実装形態では、電子デジタルマップは、宇宙船１６０から信号を取得することが、過酷な、または減少した無線周波数環境状態のために問題がある可能性がある領域を示し得る。過酷な、または減少した無線周波数環境は、ＷＷＡＮセル密度が比較的高い領域、マルチパス信号の歪みが比較的高い領域、人口密度の高い領域、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントの密度が比較的高い領域、および／または、たとえば、宇宙船１６０からの信号を潜在的に妨害する場合がある自然または人工の特徴を画像が示し得る領域を含み得る。

[0036]たとえ一定の数のコンピューティングプラットフォームまたはデバイスが本明細書に示されていても、ネットワークトポロジ１００に関連付けられる１つまたは複数の技法あるいは処理を容易化するために、またはサポートするために、任意の数の適切なコンピューティングプラットフォームまたはデバイスが実装され得る。たとえば、時々、ネットワーク１３０は、モバイルデバイス１０２、１つまたは複数の基地トランシーバ局１１０、ワイヤレス送信機１１５、サーバ１４０、１５０、１５５、または同等物との通信のために、主に屋内のカバレージエリアを強化するために、１つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワーク（たとえば、Ｗｉ−Ｆｉ等）に結合され得る。いくつかの例では、ネットワーク１３０は、たとえば、フェムトセルベースの動作可能なカバレージの領域を容易化またはサポートし得る。再び、これらは例示的な実装形態にすぎず、特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されない。

[0037]図２は、実施形態２００による、ディスプレイデバイス上に提示するためのデジタルマップおよび計画されたルートの画像を示している。実装形態では、図２のディスプレイデバイス２１０上に画像を生成することは、たとえば図１のワイヤレスネットワーク１３０およびワイヤレス送信機１１５を経由して、モバイルデバイス１０２へのデジタルマップの送信を少なくとも開始している、１つまたは複数のサーバ１４０、１５０、および１５５などのマップサーバに応答して実行され得る。そのような送信に応答して、モバイルデバイス１０２は、ディスプレイデバイス２１０を使用してデジタルマップを生成し得る。しかしながら、ディスプレイデバイス２５０は、他の多様な手段によってデジタルマップおよび計画されたルートを生成してよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されないことが指摘されるべきである。

[0038]図２のディスプレイデバイス２１０は、街路、高速道路、および、たとえば起点と１つまたは複数の目的地との間の他の移動コースのシーケンスの少なくとも一部を表すデジタルマップの画像を提示し得る。図２の実施形態では、計画されたルートは、たとえば、都市の街路２４０に沿って配置され得る大部分の建物２６０を迂回する方法で、高速道路２２０に沿った移動を備えるものとして見られ得る。進路変更ごとのインジケータ２３０は、たとえば、ディスプレイデバイス２１０を介してデジタルマップの画像を見ている運転者に方向を提供し得る。図２において、自動車の運転者は、たとえば、目的地２７０に到達するために、高速道路２２０に沿ったほぼ排他的な移動をおそらく含み得る計画されたルート、または都市の街路２４０に沿った移動を含み得る代替のルートを提示され得る。しかしながら、ディスプレイデバイス２１０は、自動車の運転者などのモバイルデバイスのユーザが、目的地に到達するために従い得る少数の計画された、および代替のルートだけを示し得るが、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。たとえば、実施形態では、計画された、および代替のルートは、複数の高速道路、街路、道路、道、エクスプレスウェイ、大通り等に沿って移動するための進路変更ごとのインジケータを含んでよく、特許請求の範囲に記載された対象は、そのようなすべての計画された、または代替のルートを示すデジタルマップを包含することが意図される。さらに、いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス２１０は、バッテリリソースが節約され得るように、淡色表示または完全に消灯され得る。これらのような例では、進路変更ごとの方向は、たとえば、オーディオキューを介して提供され得る。他の例では、ディスプレイデバイス２１０は、たとえば、高速道路の長い伸張に沿って前方方向に進む時に、淡色表示または完全に消灯され得る。他の例では、ディスプレイデバイス２１０は、たとえば、外部のオーディオへの接続、または外部のオーディオ／ビジュアルデバイスへの接続が、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）接続を介して利用可能である場合、バッテリリソースを節約するために淡色表示または消灯されてよく、また、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。

[0039]図３は、実施形態３００による、ディスプレイデバイス上に提示されたデジタルマップおよび計画されたルートの画像を示している。図３において、ディスプレイデバイス２１０は、高速道路２２０、進路変更ごとのインジケータ２３０、および建物２６０などの、図２のディスプレイデバイス２１０上に示される特徴のうちの多くを示している。さらに、図３のディスプレイデバイス２１０は、過酷な、または減少した無線周波数環境を示し得る領域２４５などの一定のさらなる特徴を示している。図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境内で、Ｗｉ−Ｆｉゾーン２５５（図３において市松模様を用いて示されている）およびＷＷＡＮセル２６５内の隣接するＷｉ−Ｆｉアクセスポイントからの比較的高いレベルの干渉などの様々な要因が、過酷な、または減少した無線周波数環境に寄与し得る。過酷な、または減少した無線周波数環境は、少なくとも部分的に、たとえば、ＳＰＳの周回する車両からの見通し線信号送信を妨害する場合がある建物２６０から生じ得る。過酷な、または減少した無線周波数環境へのさらなる寄与が可能でよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。

[0040]実施形態では、領域２４５の境界は、領域２４５内のいくつかのモバイルデバイスのユーザが、たとえば、信号ドロップアウトおよび／またはＧＮＳＳ信号品質における他の劣化、ならびに／あるいはＴＰＳ信号品質における劣化を報告する、クラウドソーシングを介して推定され得る。クラウドソーシングサーバ（図３には示されず）は、たとえば、後で同様のユーザに送信するための、そのような測定の結果を集計し得る。ある実装形態では、クラウドソーシング測定は、たとえば、クラウドソーシングによる測定が行われた時刻に関連し得る、性能指数にリンクされ得る。一実装形態では、最近実行された測定の結果は、過去に行われた測定よりも高い性能指数に一致され得る。クラウドソーシングによる測定の性能指数は、測定を行った直後に、測定が古くなるにつれて、比較的高い値からより低い値に減少する場合がある。実施形態では、クラウドソーシングサーバは、特定のしきい値を超える性能指数を有する測定値または表示だけを利用可可能にし得る。他の実施形態では、モバイルデバイスは、クラウドソーシングによる測定が特定のしきい値を超える場合、計画されたルートを修正してよく、それによって、比較的低い性能指数を有するクラウドソーシングによる測定を無視する。しかしながら、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されるべきである。

[0041]実施形態では、ルートサーバ（図３には示されず）は、高速道路２２０に沿って目的地２７０に移動しているモバイルデバイスのユーザに、都市の街路２４０を回避する方法で指示し得る。いくつかの例では、ユーザは、目的地への途中で、過酷な、または減少した無線周波数環境を回避することに対する嗜好を表す場合がある。しかしながら、他の例では、モバイルデバイスのユーザは、たとえばユーザが著しい交通遅延を体験する可能性がある人口密集地域を備え得る、過酷な、または減少した無線周波数環境内の移動に比較的満足している場合がある。たとえば、モバイルデバイスのユーザが、店舗、カフェ、ブティック等が並ぶ、人口が密集した繁華街で時間を費やすことを楽しんでいる場合、ユーザは、モバイルデバイスのユーザインターフェース上で、人口が密集した繁華街を通るルーティングの選択を行うことなどによって、嗜好を表示し得る。他の例では、モバイルデバイスのユーザが、目的地に移動する際に速さと効率を好む場合、ユーザは、たとえばモバイルデバイスのユーザインターフェース上の選択を介して、都市の街路２４０に沿った非常に人口が密集した繁華街などの、過酷な、または減少した無線周波数環境を回避することに対する嗜好を表示し得る。しかしながら、嗜好の多くは、目的地への計画された、または代替のルートを生成するためにルートサーバによって利用されてもよく、特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されない。

[0042]１つまたは複数の実施形態では、モバイルデバイスは、ＧＮＳＳ位置推定技術の代わりに、および／またはそれに加えて、ならびに／あるいは地上測位技術の代わりに動作し得るセンサを搭載し得る。したがって、実施形態では、たとえば、目的地２７０への途中で都市の街路２４０に沿って移動している場合があるモバイルデバイスのユーザが、たとえばＧＰＳまたは他のＳＰＳ送信機から信号を取得することが不可能である可能性がある場合、センサは位置推定を可能にするために活性化され得る。センサは、１軸、２軸、または３軸加速度計、ジャイロスコープデバイス、気圧センサ、磁力計、などを含み得る。したがって、モバイルデバイスのユーザが、人口が密集した繁華街を通る移動に対する嗜好を表す場合、ルートサーバは、モバイルデバイスのユーザに、目的地２７０に到達するために都市の街路２４０を通るよう指示し得る。その結果、モバイルデバイスのユーザが、図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境に入ると、モバイルデバイスのプロセッサは、センサスイートのセンサからの出力信号を利用することによって、更新された位置の推定を算出し得る。

[0043]たとえば、モバイルデバイスが、単軸加速度計などのより小さいセンサスイートを搭載している場合、ルートサーバは計画されたルートのより少ないオプションを提供し得る。したがって、図３の例では、モバイルデバイスのユーザは、高速道路２２０を経由して目的地２７０に進むよう指示されてよく、それによって、都市の街路２４０に沿って遭遇され得る地域などの人口密集地域を回避する。

[0044]ある実施形態では、モバイルデバイスのユーザが、たとえば目的地点２７５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境内の目的地への移動を望む場合、モバイルデバイスは、たとえば１つまたは複数の領域２４５にモバイルデバイスが接近していると決定することに応答して、１つまたは複数のセンサへの電力を再開（たとえば、活性化）させ得る。したがって、モバイルデバイスが、たとえば図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境内を移動した場合、モバイルデバイスは正確に位置を推定してよく、それによってユーザが領域２４５内の誤ったロケーションに誤って指示される可能性を減少させる。実施形態では、ルートサーバは、１つまたは複数の目的地が、図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境内にあると決定するために、図４のサーバ４３０などのクラウドソーシングサーバと協働し得る。それに応じて、ルートサーバは、モバイルデバイスに、領域２４５の近隣の推定ロケーションで、またはその近くで、準備状態に入るように指示し得る。たとえば、目的地２７５が図３の領域２４５内にある場合、モバイルデバイスが接近すると、および高速道路２２０と都市の街路２４０との交差点、モバイルデバイスは、１つまたは複数の加速度計に、動作を再開（たとえば、活性化）するように指示し得る。モバイルデバイスは、１つまたは複数の気圧センサ、１つまたは複数の磁力計、１つまたは複数のジャイロスコープデバイスなどの、他のセンサに活性化するようにさらに指示し得る。したがって、図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境に入ると、モバイルデバイス位置推定は、電磁信号（electromagnetic signals）の取得を通じて可能にする技法以外の技法を使用して実行され得る。

[0045]したがって、実施形態では、ルートサーバは、モバイルデバイスのユーザの計画されたルートの１つまたは複数の部分で、モバイルデバイスのユーザが、比較的正確なモバイルデバイスのロケーションの推定を取得することが望ましい場合があると決定し得る。またある時には、たとえば、ルートサーバは、ロケーションの正確な推定は、位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠ではない場合があると決定し得る。比較的正確な位置の推定が有用である計画されたルートの一部で、ルートサーバは、モバイルデバイスに、準備状態に入るように指示してよく、それは、加速度計を活性化すること、カルマンまたは他の最適化フィルタの開始、磁力計の較正、および／またはジャイロセンサの定常状態の動作を含み得る。したがって、モバイルデバイスのユーザが、図３の１つまたは複数の領域２４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境に接近するにつれて、比較的正確な進路変更ごとのインジケータが提供され得る。比較的正確な位置の推定が、位置推定および／またはルート計画アプリケーションにとって不可欠ではない、計画されたルートの他の部分で、ルートサーバは、モバイルデバイスのセンサスイートを活性化することは、たとえば、限られたモバイルデバイスバッテリおよび処理リソースの不要な負担を表し得ると決定し得る。

[0046]いくつかの実施形態では、たとえば繁華街の一部は、地理上のフェンスによって定義され得る。地理上のフェンスは、過酷な、または減少した無線周波数環境の複数のより小さい領域が遭遇され得る領域を識別する便利な手段を提供し得る。たとえば、地理上のフェンスは、モバイルデバイスのユーザに、ユーザは、正確な位置推定のための機能に悪影響を及ぼす場合がある信号ドロップアウトに遭遇する可能性があることを通知するために、図３の都市の街路２４０の部分の周囲に描かれ得る。別の実施形態では、図１の基地トランシーバ局１１０などの、基地トランシーバ局からのセル固有参照インジケータ、または他の識別信号は、モバイルデバイスによって取得されて、モバイルデバイスに、過酷な、または減少した無線周波数性能の領域の存在を知らせるために使用され得る。

[0047]図４は、過酷な、または減少したＲＦ環境の存在または非存在に基づいて、モバイルデバイスルーティングに影響を与えるための、ある実施形態による、クラウドソーシングサーバおよびルートサーバの使用を示すシステムの図４００である。図４において、モバイルデバイス４０２は、図１のモバイルデバイス１０２と類似したデバイスを表し得る。モバイルデバイス４０２は、たとえば、受信した無線周波数電力、ビットエラーレート、信号対ノイズ比、チャネルエネルギー応答測定値および／またはチャネルインパルス応答測定値から観測された信号歪みを測定することによって信号強度を測定する、ならびに／あるいは表示するためのセンサをさらに備えてもよく、過酷な、または減少した無線周波数環境の他の任意の表示を提供してもよく、特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されない。

[0048]ＧＮＳＳ信号品質の測定値および／または他の表示は、領域３４５の周囲の様々な推定ロケーションに配置され得るモバイルデバイス４０２によって実行され得る。モバイルデバイス４０２のうちの少なくともいくつかの位置推定によって伴われ得る、過酷な、または減少した無線周波数環境の測定値および／または他の表示は、ワイヤレスアクセスポイント４１０および／またはＷＷＡＮタワー４１５によって受信され得る。クラウドソーシングによる測定値および／または表示は、おそらく、数百、数千、またはそれ以上の数のモバイルデバイスから受信されてよく、特許請求の範囲に記載された対象は任意の特定の数のモバイルデバイス４０２に限定されない。さらに、クラウドソーシングによる測定値および／または表示は、ＷＷＡＮタワー４１５または基地トランシーバ局１１０（図１の）などの特定の基地トランシーバ局、または過酷な、または減少した無線周波数環境の境界を定めるために知られ得るセル固有参照インジケータによる他の測位リソースを識別し得る。実施形態では、モバイルデバイス４０２からの多数の信号品質測定値の受信は、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す不規則な形状の領域を形成するクラウドソーシングサーバ４３０に生じさせる場合がある。クラウドソーシングサーバ４３０は、信号にタイプスタンプして、また、少なくともいくつかの実施形態では、たとえば、ディスプレイデバイス２１０上を提示するために、受信された信号をデジタルマップ上のロケーションに関連付け得る。

[0049]実施形態では、クラウドソーシングサーバ４３０は、性能指数を、過酷な、または減少した無線周波数環境の受信された測定値および／または表示に割り当て得る。たとえば、より最近の測定値および／または表示はより高い性能指数に割り当てられてよく、あまり最近のものではない測定値および／または表示はより低い性能指数に割り当てられ得る。実施形態では、クラウドソーシングサーバ４３０は、コンピュータ実行可能方法を実行してよく、ここにおいて、過酷な、または減少した無線周波数環境の受信された表示および／または測定値の性能指数は、たとえば測定と現在の時間との間の時間に従って減少する。モバイルデバイス４０２などのモバイルデバイスは、たとえば、少なくともいくつかの測定値および／または表示の性能指数とともに、過酷な、または減少した無線周波数環境の、クラウドソーシングによる測定値および／または表示を受信し得る。いくつかの例では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのディスプレイデバイス上に示された、計画されたルート上に示される１つまたは複数のインジケータを修正し得る。たとえば、モバイルデバイスは、過酷な、または減少した無線周波数環境のクラウドソーシングによる測定値および／または表示がしきい値性能指数を超える場合に、進路変更ごとのインジケータ２３０などのインジケータが修正されることを可能にし得る。したがって、しきい値を下回るクラウドソーシングによる測定値または表示は、１つまたは複数の計画されたルートを修正せずに、モバイルデバイスによって廃棄または無視され得る。しかしながら、性能指数は、追加の基準、またはまったく異なる基準に少なくとも部分的に基づいてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない点に留意されたい。

[0050]ルートサーバ４４０は、少なくともいくつかの実施形態では、たとえばモバイルデバイス４０２と類似していてよいモバイルデバイス４０３を備え得る、モバイルデバイスのユーザ４７０と通信し得る。モバイルデバイス４０２のユーザインターフェースと対話することに応答して、ルートサーバ４４０は、詳細な進路変更ごとのインジケータを、たとえばモバイルデバイスのユーザ４７０に送信し得る。ルートサーバ４４０からモバイルデバイスのユーザ４７０への、計画されたルートの少なくとも一部の送信は、ＷＷＡＮセルタワー４５０を介して生じ得る。実施形態では、ルートサーバ４４０は、最初に、計画されたルート、またはその少なくとも一部を、その後に、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域などのさらなる特徴を、モバイルデバイスのユーザ４７０に送信し得る。実施形態では、クラウドソーシングサーバ４３０は、定期的に、または時々、たとえばクラウドソーシングによるＧＮＳＳ信号強度測定値および／または表示で、ルートサーバ４４０を更新し得る。そのような更新によって、モバイルデバイスのユーザ４７０は、少なくとも時々、たとえば領域３４５などの、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す接近している領域の近隣を知らされ得る。したがって、領域３４５の境界が、たとえば大気条件の変化、一時的に低下した隣接するチャネル干渉のレベル、地上測位システムで使用される１つまたは複数の基地局の動作状況の変化、および／またはＧＮＳＳ信号強度に影響を与える要因のために、たとえば変化する場合、そのような変化は、モバイルデバイス４０３のディスプレイデバイス上に示され得る。

[0051]実施形態では、１つまたは複数のクラウドソーシングサーバ４３０とルートサーバ４４０とは、領域２４５などの、１つまたは複数の過酷な、または減少した無線周波数環境を結合するために使用され得る、地理上のフェンスの記述子を提供し得る。地理上のフェンスの使用は、いくつかの実施形態では、過酷な、または減少した無線周波数信号環境の、おそらく多数の領域を提示するためのデジタルマップの構造を簡素化し得る。そのような例では、図３の都市の街路２４０に沿った領域のかなりの部分に広がり得る単一の地理上のフェンスは、モバイルデバイスのユーザに、過酷な、または減少した無線周波数環境の可能な存在を通知し得る。一実施形態では、モバイルデバイスは、ディスプレイデバイス２１０上に提示されるオーディオキューおよび／またはインジケータなどの、モバイルデバイスが地理上のフェンスに接近しているという通知を提示し得る。そのような通知は、たとえば、約０．５ｋｍ、１．０ｋｍなどの地理上のフェンスからのおおよその距離で発生してもよく、５．０分、３．０分などの地理上のフェンスに到達する前のおおよその推定時間で発生してもよい。

[0052]図５は、ある実施形態による、ロケーショントリガセンサ初期化を提供する処理の流れ図５００である。図５の方法は、ルートサーバおよびクラウドソーシングサーバと協働しているモバイルデバイスによって実行され得るが、たとえば、実施形態では、図５の方法は、たとえばマップサーバからの協力なしに動作しているモバイルデバイスによって実行され得る。たとえば図５において説明された、および本明細書の他の例示的な実装形態は、流れ図５００のブロックにおいて示されたものに加えて、行動または動作を含み得る。例示的な実装形態はまた、より少ない行動または動作、異なる順序で発生する行動または動作、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。

[0053]ブロック５１０で、ルートサーバは、推定ロケーションおよび目的地を受信し得る。モバイルデバイスは、本明細書で説明された技法のうちのいずれかを使用して、そのロケーションの推定を算出し得る。ブロック５２０で、ルートサーバは、おそらくモバイルデバイスの機能のリストを受信することによって、受信されたモバイルデバイスシリアル番号（たとえば、モバイル加入者統合サービスデジタルネットワーク番号、または他の識別子）を比較することによって、またはそれらの組合せによって、モバイルデバイスのセンサスイートを決定し得る。非限定的な例では、センサスイートは、１軸、２軸、または３軸加速度計、気圧センサ、磁力計、ジャイロスコープデバイスを備えてよく、特許請求の範囲に記載された対象は特定のセンサスイートに限定されない。ブロック５２０は、ユーザ嗜好を受信することをさらに備え得る。実施形態では、ユーザ嗜好は、たとえば、人口密集地域を通って運転する際のユーザの快適レベル、交通遅延に対するユーザの許容度を含み得る。

[0054]ブロック５３０で、マップサーバは、ＷＷＡＮセルタワーとモバイルデバイスとの間のワイヤレス通信チャネルにアクセスすることによって、モバイルデバイスのユーザにルートを送信し得る。ブロック５４０で、ルートサーバは、クラウドソーシングサーバから１つまたは複数の更新を受信し得る。クラウドソーシングサーバからの更新は、たとえば、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域を備え得る。過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域は、その中では、ＧＮＳＳロケーションから取得された信号を使用するロケーション推定がありそうもない、または不可能である場合がある境界を構築するために、モバイルデバイスによって使用され得る。過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域は、相互に近接しているワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）タワーおよび／またはセルラー基地局の数、増加した人口密度の表示、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントの大きい密度の知識を通じて、あるいは、チャネルエネルギー応答測定値および／またはチャネルインパルス応答測定値から観察された重要なマルチパス信号の歪みを決定することによって、１つまたは複数のクラウドソーシングサーバとルートサーバとによって提案または推測され得る。過酷な、または減少した無線周波数環境を提案するために追加のインジケータが使用されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。

[0055]ブロック５５０で、過酷な、または減少した無線周波数環境の、クラウドソーシングによる測定値および／または表示に少なくとも部分的に基づく、更新されたルートが、モバイルデバイスのユーザに送信され得る。表示は、クラウドソーシングサーバによって取得された測定値および／または表示、ＷＷＡＮ電力密度の推測、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットの密度、マルチパス信号歪みの表示などに少なくとも部分的に基づいてよい。ブロック５５０は、モバイルデバイスが、たとえば、目的地への正確なルーティングを提供する際に助けるために利用可能になるために、センサが動作を再開（たとえば、活性化）するべきロケーションの推定を決定することをさらに備え得る。

[0056]図６は、ある実施形態による、モバイルデバイスで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図６００を示している。図６の方法は、少なくともいくつかの実施形態では、図４のモバイルデバイス４０２を使用して実行され得るが、代替のモバイルデバイスが使用されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。図６の方法はブロック６１０で開始してよく、本方法は、モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム信号、地上測位システム信号、またはそれらの組合せを処理することを備え得る。ブロック６２０で、本方法は、モバイルデバイスの推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、少なくとも１つのセンサを活性化することによって継続し得る。ブロック６３０で、本方法は、ＳＰＳ信号、ＴＰＳ信号、またはそれらの組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、再開（たとえば、活性化）された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を使用して継続し得る。

[0057]ある例では、ブロック６３０を示すためだけに、モバイルデバイスがフリーウェイ速度で移動しており、過酷な、または減少した無線周波数環境を表す領域に接近している場合、モバイルデバイスのプロセッサは、たとえば、その領域に接近する約３．０ｋｍ前に動作を再開する（または、活性化される）ようにセンサに指示し得る。しかしながら、モバイルデバイスがはるかに遅い速度で移動している場合、モバイルデバイスは、たとえば、その領域に接近するおそらく約１．０ｋｍ前の距離で動作を再開（たとえば、活性化）するようにセンサに指示し得る。別の例では、ブロック６３０を示すために、モバイルデバイスは、たとえば、１つまたは複数のセンサに電力が再開される（たとえば、再活性化される）べき時刻を推定するために、現在の速度を利用し得る。たとえば、ジャイロスコープセンサが動作可能になるために約１．０分を消費する場合、また、モバイルデバイスが時速約６０．０ｋｍで移動している場合、モバイルデバイスは、過酷な、または減少した無線周波数環境の境界から約１．０ｋｍでジャイロスコープセンサに電力が再開（たとえば、再活性化）されるべきであると決定し得る。

[0058]図７は、ある実施形態による、ルートサーバで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図７００を示している。図４のルートサーバ４４０は、図７の方法を実行することに適し得るが、本方法は様々な代替の処理エンティティによって実行されてよく、特許請求の範囲に記載された対象は、この点に限定されない。本方法は、ブロック７１０で開始してよく、モバイルデバイスによってアクセス可能な通信チャネルに、ユーザ嗜好、モバイルデバイスのセンサスイート、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数の計画されたルートの送信を開始することを備え得る。本方法はブロック７２０に続いてよく、クラウドソーシングによる測定値および／または表示の少なくとも一部のモバイルデバイスへの送信を開始することを備え得る。１つまたは複数の計画されたルートに少なくとも近接している、過酷な、または減少した無線周波数環境の１つまたは複数のロケーションに関する、クラウドソーシングによる測定値および／または表示。

[0059]図８は、ある実施形態による、クラウドソーシングサーバで実行される、ロケーショントリガセンサ開始のための方法の流れ図８００を示している。クラウドソーシングサーバ４３０は、図８の方法を実行することに適し得るが、本方法は様々な代替の処理エンティティによって実行されてよく、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されない。本方法はブロック８１０で開始してよく、クラウドソーシングサーバは、たとえば、過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーションのクラウドソーシングによる測定値および／または表示を受信し得る。ブロック８２０で、クラウドソーシングサーバは、１人または複数のモバイルデバイスのユーザから、１つまたは複数の計画されたルートを受信し得る。ブロック８３０で、クラウドソーシングサーバは、過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーションと、１人または複数のモバイルデバイスのユーザの、１つまたは複数の受信された計画されたルートとを比較し得る。ブロック８５０で、クラウドソーシングサーバは、ルーティングサーバにアクセス可能な通信ネットワークへの、過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーションに少なくとも部分的に基づいて修正された、１つまたは複数の更新された計画されたルートの送信を開始し得る。

[0060]図９は、ある実施形態による、モバイルデバイス１１００の概略図である。モバイルデバイス１０２（図１）は、図９に示されるモバイルデバイス１１００の１つまたは複数の特徴を備え得る。特定の実施形態では、モバイルデバイス１１００はまた、ワイヤレス通信ネットワークを通じて、アンテナ１１２２を介してワイヤレス信号１１２３を送受信することが可能な、ワイヤレストランシーバ１１２１を備え得る。ワイヤレストランシーバ１１２１は、ワイヤレストランシーババスインターフェース１１２０を介してバス１１０１に結合され得る。ワイヤレストランシーババスインターフェース１１２０は、いくつかの実施形態では、ワイヤレストランシーバ１１２１に少なくとも部分的に統合され得る。いくつかの実施形態は、いくつか例を挙げると、ＩＥＥＥ Ｓｔｄ．８０２．１１、ＣＤＭＡ、ＷＣＤＭＡ（登録商標）、ＬＴＥ、ＵＭＴＳ、ＧＳＭ（登録商標）、ＡＭＰS、Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）、およびＢｌｕｅｔｏｏｔｈのバージョンなどの、たとえば、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、パーソナルエリアネットワーク（ＰＡＮ）等のための、対応する複数のワイヤレス通信規格に従った信号の送信および／または受信を可能にするための、複数のワイヤレストランシーバ１１２１およびワイヤレスアンテナ１１２２を含み得る。

[0061]モバイルデバイス１１００はまた、ＳＰＳアンテナ１１５８を介してＳＰＳ信号１１５９を受信および取得することが可能なＳＰＳ受信機１１５５を備え得る。ＳＰＳ受信機１１５５はまた、モバイルデバイス１０００のロケーションを推定するための取得されたＳＰＳ信号１１５９を全体的または部分的に処理し得る。いくつかの実施形態では、汎用プロセッサ１１１１、メモリ１１４０、ＤＳＰ１１１２、および／または専用プロセッサ（図示せず）もまた、ＳＰＳ受信機１１５５とともに、取得されたＳＰＳ信号を全体的または部分的に処理し、ならびに／あるいはモバイルデバイス１１００の推定ロケーションを計算するために利用され得る。測位動作を実行する際に使用するためのＳＰＳまたは他の信号の記憶は、メモリ１１４０またはレジスタ（図示せず）内で実行され得る。

[0062]やはり図９に示されるように、モバイルデバイス１１００は、バスインターフェース１１１０によってバス１１０１に接続されたデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）１１１２と、バスインターフェース１１１０によってバス１１０１に接続された汎用プロセッサ１１１１と、メモリ１１４０とを備え得る。バスインターフェース１１１０は、ＤＳＰ１１１２、汎用プロセッサ１１１１、およびメモリ１１４０に統合され得る。様々な実施形態では、機能は、いくつか例を挙げると、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＦＬＡＳＨ、またはディスクドライブなどのコンピュータ可読非一時的記憶媒体などの、メモリ１１４０に記憶された１つまたは複数の機械可読命令の実行に応答して実行され得る。１つまたは複数の命令は、汎用プロセッサ１１１１、専用プロセッサ、またはＤＳＰ１１１２によって実行可能でよい。メモリ１１４０は、本明細書で説明された機能を実行するためにプロセッサ１１１１および／またはＤＳＰ１１１２によって実行可能なソフトウェアコード（プログラミングコード、命令等）を記憶する、非一時的プロセッサ可読メモリならびに／あるいはコンピュータ可読メモリを備え得る。

[0063]やはり図９に示されるように、ユーザインターフェース１１３５は、いくつか例を挙げると、たとえば、スピーカ、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちのいずれかを備え得る。特定の実装形態では、ユーザインターフェース１１３５は、ユーザが、モバイルデバイス１１００上にホストされた１つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にし得る。たとえば、ユーザインターフェース１１３５のデバイスは、ユーザからの行動に応答してＤＳＰ１１１２または汎用プロセッサ１１１１によってさらに処理されるように、アナログまたはデジタル信号をメモリ１１４０に記憶し得る。同様に、モバイルデバイス１１００上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、メモリ１１４０にアナログまたはデジタル信号を記憶し得る。実装形態では、ユーザは、ユーザ開始クエリの一部としてキーワードを入力するために、ユーザインターフェース１１３５と対話し得る。クエリは、ワイヤレストランシーバ１１２１を介して、たとえば、マップサーバに結合されたワイヤレスアクセスポイントに送信され得る。クエリに応答して、マップサーバなどのサーバは、過酷な、または減少した無線周波数環境に対応する領域の境界に関するインジケータに応答し得る。過酷な、または減少した無線周波数環境の１つまたは複数の領域の境界は、モバイルデバイスに搬送されて、ディスプレイデバイス上に提示するためにビデオプロセッサ１１６８によって処理され得る。実装形態では、過酷な、または減少した無線周波数環境を示す領域は、計画されたルート、モバイルデバイスのセンサスイート、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて提示され得る。別の実装形態では、モバイルデバイス１１００は、たとえば、専用スピーカ、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および／または利得制御を備える、専用オーディオ入力／出力（Ｉ／Ｏ）デバイス１１７０を任意で含み得る。しかしながら、これはオーディオＩ／Ｏがモバイルデバイスにおいてどのように実装され得るかの例にすぎず、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されないことが理解されるべきである。別の実装形態では、モバイルデバイス１１００は、キーボードまたはタッチスクリーンデバイスにタッチすることに応答するか、またはそれへの圧力に応答するタッチセンサ１１６２を備え得る。

[0064]モバイルデバイス１１００はまた、静止画または動画をキャプチャするための専用カメラデバイス１１６４を備え得る。カメラデバイス１１６４は、いくつか例を挙げると、たとえば、画像センサ（たとえば、電荷結合デバイスまたはＣＭＯＳ撮像装置）、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファを備え得る。一実装形態では、キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、コンディショニング、符号化、または圧縮は、汎用／アプリケーションプロセッサ１１１１またはＤＳＰ１１１２で実行され得る。あるいは、専用ビデオプロセッサ１１６８は、キャプチャされた画像を表す信号のコンディショニング、符号化、圧縮、または操作を実行し得る。さらに、ビデオプロセッサ１１６８は、モバイルデバイス１１００のディスプレイデバイス（図示せず）上に提示するために記憶された画像データを復号／復元し得る。

[0065]モバイルデバイス１１００はまた、たとえば、慣性センサおよび環境センサを含み得る、バス１１０１に結合されたセンサ１１６０を備え得る。センサ１１６０の慣性センサは、（たとえば、１つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために）たとえば、（たとえば、３次元におけるモバイルデバイス１１００の加速に集合的に応答する）加速度計、１つまたは複数のジャイロスコープ、あるいは１つまたは複数の磁力計を備え得る。モバイルデバイス１１００の環境センサは、いくつか例を挙げると、たとえば、温度センサ、気圧センサ、周辺光センサ、カメラ撮像装置、マイクロフォンを備え得る。センサ１１６０は、メモリ１１４０に記憶されて、たとえば測位またはナビゲーション操作を対象とするアプリケーションなどの１つまたは複数のアプリケーションをサポートしている汎用アプリケーションプロセッサ１１１１によって処理され得る、アナログまたはデジタル信号を生成し得る。

[0066]特定の実装形態では、モバイルデバイス１１００は、ワイヤレストランシーバ１１２１またはＳＰＳ受信機１１５５で受信およびダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実行することが可能な専用モデムプロセッサ１１６６を備え得る。同様に、モデムプロセッサ１１６６は、ワイヤレストランシーバ１１２１による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実行し得る。代替の実装形態では、専用モデムプロセッサを有する代わりに、ベースバンド処理が汎用プロセッサまたはＤＳＰ（たとえば、汎用／アプリケーションプロセッサ１１１１またはＤＳＰ１１１２）によって実行され得る。しかしながら、これらはベースバンド処理を実行し得る構造の例にすぎず、特許請求の範囲に記載された対象はこの点に限定されないことが理解されるべきである。

[0067]特定の実装形態では、モバイルデバイス１０００は、図７の処理において説明された行動のうちの１つまたは複数を実行することが可能でよい。たとえば、汎用アプリケーションプロセッサ１１１１は、ブロック６１０、６２０、および／または６３０で、行動のすべてまたは一部を実行し得る。

[0068]図１０は、たとえば図１に関連して上記で説明された、技法または処理を実装するように構成可能な１つまたは複数のデバイスを含み得る、例示的なシステム１２００を示す概略図である。システム１２００は、たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク１２０８を通じて動作可能に結合され得る、第１のデバイス１２０２、第２のデバイス１２０４、および第３のデバイス１２０６を含み得る。ある態様では、第１のデバイス１２０２は、たとえば基地局アルマナックなどの、測位支援データを提供することが可能なサーバを備え得る。第２のデバイス１２０４および第３のデバイス１２０６は、ある態様では、モバイルデバイスを備え得る。さらに、ある態様では、ワイヤレス通信ネットワーク１２０８は、たとえば、１つまたは複数のワイヤレスアクセスポイントを備え得る。しかしながら、特許請求の範囲に記載された対象はこれらの点における範囲に限定されない。

[0069]図１０に示されるように、第１のデバイス１２０２、第２のデバイス１２０４、および第３のデバイス１２０６は、ワイヤレス通信ネットワーク１２０８を介してデータを交換するように構成可能でよい、任意のデバイス、アプライアンス、または機械（たとえば、図１に示されるワイヤレス送信機１１５、あるいはサーバ１４０、１５０、または１５５など）を表し得る。例として、これに限定されないが、第１のデバイス１２０２、第２のデバイス１２０４、および第３のデバイス１２０６のいずれかは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、サーバデバイス、または同等物などの、１つまたは複数のコンピューティングデバイスまたはプラットフォーム、携帯情報端末、モバイル通信デバイス、または同等物などの、１つまたは複数のパーソナルコンピューティングまたは通信デバイスあるいはアプライアンス、たとえば、データベースまたはデータ記憶サービスプロバイダ／システム、ネットワークサービスプロバイダ／システム、インターネットまたはイントラネットサービスプロバイダ／システム、ポータルまたは検索エンジンサービスプロバイダ／システム、ワイヤレス通信サービスプロバイダ／システムなどの、コンピューティングシステムまたは関連するサービスプロバイダ機能、あるいはそれらの組合せを含み得る。第１のデバイス１２０２、第２のデバイス１２０４、および第３のデバイス１２０６のいずれもが、それぞれ、本明細書で説明された例による基地局アルマナックサーバ、基地局、またはモバイルデバイスのうちの１つまたは複数を備え得る。

[0070]同様に、通信ネットワーク１２０８（たとえば、図１に示されるネットワーク１３０の実装形態の特定における）は、第１のデバイス１２０２、第２のデバイス１２０４、および第３のデバイス１２０６のうちの少なくとも２つの間のデータの交換をサポートするように構成可能な１つまたは複数の通信リンク、処理、またはリソースを表し得る。例として、これに限定されないが、通信ネットワーク１２０８は、ワイヤレスまたはワイヤード通信リンク、電話または遠隔通信システム、データバスまたはチャネル、光ファイバ、地上または宇宙船リソース、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イントラネット、インターネット、ルータまたはスイッチ、および同等物、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、第３のデバイス１２０６の部分的に隠されているものとして点線のボックスによって図示されるように、ワイヤレス通信ネットワーク１２０８に動作可能に結合された、同様の追加のデバイスがある場合がある。したがって、例として、これに限定されないが、第２のデバイス１２０４は、バス１２２８を通じてメモリ１２２２に動作可能に結合された少なくとも１つの処理装置１２２０を含み得る。システム１２００に示される様々なデバイスおよびネットワークのすべてまたは一部、ならびに本明細書でさらに説明された処理および方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して、またはそれらを含んで実装され得ることが認識される。

[0071]処理装置１２２０は、データコンピューティング手順または処理の少なくとも一部を実行するように構成可能な１つまたは複数の回路を表している。例として、これに限定されないが、処理装置１２２０は、１つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、および同等物、またはそれらの任意の組合せを含み得る。

[0072]メモリ１２２２は、任意のデータ記憶メカニズムを表している。たとえば、メモリ１２２２は、一次メモリ１２２４または二次メモリ１２２６を含み得る。たとえば、一次メモリ１２２４は、ランダムアクセスメモリ、読出し専用メモリ等を含み得る。この例では、処理装置１２２０から離れているものとして示されているが、一次メモリ１２２４のすべてまたは一部は、処理装置１２２０内で提供されてもよく、または処理装置１２２０と共同設置／結合されてもよいことが理解されるべきである。

[0073]特定の実装形態では、第２のデバイス１２０４は、モバイルデバイスの推定ロケーションを算出することが可能でよい。たとえば、第２のデバイス１２０４は、クライアントＳＴＡの推定ロケーションを算出する際に使用するための表現を形成する際に使用するために、通信ネットワーク１２０８を通じて、クライアントＳＴＡ、受信ＳＴＡ、および／または送信ＳＴＡから受信するメッセージ内のパラメータを受信し得る。特定の実装形態では、第２のデバイス１２０４のトランシーバ（図示せず）は、第２のデバイス１２０４の推定ロケーションを第１のデバイス１２０２に送信し得る。推定ロケーションを受信することに応答して、第１のデバイス１２０２は、第２のデバイスに送信され得る第２のデバイス１２０４の計画されたルートに関連する、過酷な、または減少した無線周波数環境を備える領域を表示し得る。第２のデバイス１２０４は、たとえばバス１２２８に結合されたディスプレイデバイス（図示せず）を介して、過酷な、または減少した無線周波数性能の関連領域をすぐに提示し得る。たとえば、二次メモリ１２２６は、たとえばディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの、一次メモリあるいは１つまたは複数のデータ記憶デバイスまたはシステムと同じまたは同様のタイプのメモリを含み得る。特定の実装形態では、二次メモリ１２２６は、コンピュータ可読媒体１２４０を動作可能に受け入れてもよく、またはコンピュータ可読媒体１２４０に結合するように構成可能でもよい。コンピュータ可読媒体１２４０は、たとえば、システム１２００内のデバイスのうちの１つまたは複数のアクセス可能なデータ、コード、または命令を搬送または作成できる任意の非一時的媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体１２４０はまた、非一時的記憶媒体と呼ばれ得る。

[0074]第２のデバイス１２０４は、たとえば、第２のデバイス１２０４の少なくともワイヤレス通信ネットワーク１２０８への動作可能な結合を提供する、またはサポートする、通信インターフェース１２３０を含み得る。例として、これに限定されないが、通信インターフェース１２３０は、ネットワークインターフェースデバイスまたはカード、モデム、ルータ、スイッチ、トランシーバ、および同等物を含み得る。

[0075]第２のデバイス１２０４は、たとえば、入力／出力デバイス１２３２を含み得る。入力／出力デバイス１２３２は、人間の、または機械の入力を受け入れる、または導入するように構成可能でよい１つまたは複数のデバイスまたは機能、あるいは、人間の、または機械の出力を搬送または提供するように構成可能でよい１つまたは複数のデバイスあるいは機能を表す。例として、これに限定されないが、入力／出力デバイス１２３２は、動作可能に構成されるディスプレイ、スピーカ、キーボード、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、データポート等を含み得る。

[0076]本明細書で説明された方法は、特定の例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、たとえば、処理装置は、１つまたは複数の特定用途向け集積回路（「ＡＳＩＣ」）、デジタル信号プロセッサ（「ＤＳＰ」）、デジタル信号処理デバイス（「ＤＳＰＤ」）、プログラマブル論理デバイス（「ＰＬＤ」）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（「ＦＰＧＡ」）、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、あるいはそれらの組合せの中に実装され得る。

[0077]メモリ１２２２は、任意の適切な、または所望の情報記憶媒体を表し得る。たとえば、メモリ１２２２は、一次メモリ１２２４と二次メモリ１２２６とを含み得る。たとえば、一次メモリ１２２４は、ランダムアクセスメモリ、読出し専用メモリ等を含み得る。この例では、処理装置から離れているものとして示されているが、一次メモリ１２２４のすべてまたは一部は、処理装置１２２０内で提供されてもよく、または処理装置１２２０と共同設置／結合されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、二次メモリ１２２６は、たとえばディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの、一次メモリあるいは１つまたは複数の情報記憶デバイスあるいはシステムと同じまたは同様のタイプのメモリを含み得る。特定の実装形態では、二次メモリ１２２６は、非一時的コンピュータ可読媒体１２４０を動作可能に受け入れてもよく、または非一時的コンピュータ可読媒体１２４０に結合されることが可能なように構成可能でよい。

[0078]いくつかの状況では、バイナリ１からバイナリ０への、またはその逆の状態の変動のようなメモリデバイスの演算は、たとえば、物理的変換のような変換を備え得る。特定のタイプのメモリデバイスでは、そのような物理的変換は、異なる状態または物への物品の物理的変換を備え得る。たとえば、これに限定されないが、いくつかのタイプのメモリデバイスの場合、状態の変動は、電荷の蓄積および／または記憶、あるいは記憶された電荷の解放を伴い得る。同様に、他のメモリデバイスでは、状態の変動は、磁気方位の変換、および／あるいは、たとえば結晶状からアモルファスへの、またはその逆へなどの、分子構造の物理的変動または変換などの、物理的変動を備え得る。他のメモリデバイスでは、物理状態の変動は、たとえば量子ビット（キュビット：ｑｕｂｉｔ）を伴い得る重ね合わせ、絡み合いなどの量子力学的現象を伴い得る。上記は、メモリデバイスにおけるバイナリ１からバイナリ０への、またはその逆への状態の変動が物理的変換などの変換を備え得るすべての例を網羅的に列挙することが意図されるものではない。むしろ、上記は説明のための例として意図されている。

[0079]本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置、あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶されたバイナリデジタル信号の演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示されている。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の演算を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者によって、彼らの仕事の本質を他の当業者に伝達するために、使用される技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己矛盾のない一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理操作に関係する。必ずしもそうとは限らないが、一般に、そのような量は、記憶、転送、組合せ、比較、または他の操作が可能な、電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことは時々便利であることがわかっている。しかしながら、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、便利なラベルにすぎないことが理解されるべきである。特に記載のない限り、以下の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する（ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ）」、「算出する（ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ）」、「計算する（ｃａｌｃｕｌａｔｉｎｇ）」、「決定する（ｄｅｔｅｒｍｉｎｉｎｇ）」、などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置、または同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの、特定の装置の動作またはプロセスを指すことが理解される。したがって、本明細書の文脈で、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、あるいはディスプレイデバイス内の電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を、操作または変換することが可能である。

[0080]本明細書で説明されたワイヤレス通信技法は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク（「ＷＷＡＮ」）、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（「ＷＬＡＮ」）、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（「ＷＰＡＮ」）などの、様々なワイヤレス通信ネットワークと接続されてよい。「ネットワーク（ｎｅｔｗｏｒｋ）」および「システム（ｓｙｓｔｅｍ）」という用語は、本明細書では互換可能に使用され得る。ＷＷＡＮは、符号分割多元接続（「ＣＤＭＡ」）ネットワーク、時分割多元接続（「ＴＤＭＡ」）ネットワーク、周波数分割多元接続（「ＦＤＭＡ」）ネットワーク、直交周波数分割多元接続（「ＯＦＤＭＡ」）ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続（「ＳＣ−ＦＤＭＡ」）ネットワーク、または上記のネットワークの任意の組合せなどでよい。ＣＤＭＡネットワークは、ほんのいくつかの無線技術を挙げれば、ｃｄｍａ２０００、広帯域ＣＤＭＡ（「Ｗ−ＣＤＭＡ（登録商標）」）などの、１つまたは複数の無線アクセス技術（「ＲＡＴ」）を実装し得る。この場合、ｃｄｍａ２０００は、ＩＳ−９５規格、ＩＳ−２０００規格、およびＩＳ−８５６規格に従って実装される技術を含み得る。ＴＤＭＡネットワークは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ（「ＧＳＭ」）、デジタル高度移動電話システム（「Ｄ−ＡＭＰＳ」）、または何らかの他のＲＡＴを実装し得る。ＧＳＭおよびＷ−ＣＤＭＡは、「第３世代パートナーシッププロジェクト」（３ＧＰＰ）という名称の組織からの文書に記載されている。ｃｄｍａ２０００は、「第３世代パートナーシッププロジェクト２」（３ＧＰＰ２）という名称の組織からの文書に記載されている。３ＧＰＰおよび３ＧＰＰ２の文書は公に入手可能である。ある態様では、４Ｇロングタームエボリューション（「ＬＴＥ」）通信ネットワークもまた、特許請求の範囲に記載された対象に従って実装され得る。たとえば、ＷＬＡＮはＩＥＥＥ８０２．１１ｘネットワークを備えてよく、ＷＰＡＮはＢｌｕｅｔｏｏｔｈネットワーク、ＩＥＥＥ８０２．１５ｘを備え得る。本明細書で説明されたワイヤレス通信実装形態はまた、ＷＷＡＮ、ＷＬＡＮ、またはＷＰＡＮの任意の組合せに接続して使用され得る。

[0081]本明細書で使用される「および（ａｎｄ）」および「または（ｏｒ）」という用語は、それが使用される文脈に少なくとも部分的に依存する様々な意味を含み得る。典型的には、「または（ｏｒ）」は、Ａ、Ｂ、またはＣなどのリストに関して使用される場合には、Ａ、Ｂ、またはＣは本明細書では包括的な意味で使用されること、ならびにＡ、Ｂ、またはＣは本明細書では排他的な意味で使用されることを意味することが意図される。「一例（ｏｎｅ ｅｌａｍｐｌｅ）」または「ある例（ａｎ ｅｌａｍｐｌｅ）」に対する本明細書全体にわたる言及は、その例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、特許請求の範囲に記載された対象の少なくとも１つの例に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々なロケーションにおけるフレーズ「一例において（ｉｎ ｏｎｅ ｅｘａｍｐｌｅ）」または「ある例（ａｎ ｅｘａｍｐｌｅ）」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ例に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、１つまたは複数の例において組み合わせられ得る。本明細書で説明された例は、デジタル信号を使用して動作する機械、デバイス、エンジン、または装置を含み得る。そのような信号は、電子信号、光学的信号、電磁信号、またはロケーション間で情報を提供するあらゆる形態のエネルギーを備え得る。

[0082]現在考えられる例示的な特徴が図示および説明されたが、特許請求の範囲に記載された対象から逸脱することなしに、様々な他の修正が行われてよく、また均等物の置換が可能であることは当業者によって理解されよう。さらに、本明細書で説明された主要な概念から逸脱することなしに、特定の状況を特許請求の範囲に記載された対象の教示に適応させるために、多くの修正が行われ得る。したがって、特許請求の範囲に記載された対象は、開示された特定の例に限定されないが、そのような特許請求の範囲に記載された対象は、添付の特許請求の範囲に含まれるすべての態様、およびそれらの均等物も含み得ることが意図される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
［Ｃ１］
モバイルデバイスで、
前記モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、地上測位システム信号（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを処理することと、
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、少なくとも１つのセンサを活性化することと、
前記ＳＰＳ信号、前記ＴＰＳ信号、またはそれらの前記組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を使用することと
を備える、方法。
［Ｃ２］
前記モバイルデバイスの正確な推定位置が、位置推定アプリケーションの動作にとって重要であることを示している計画されたルートに少なくとも部分的に基づいて、前記位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサによって取得された前記測定値を使用することをさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ３］
前記計画されたルートが、前記モバイルデバイスの前記正確な推定位置が、前記位置推定アプリケーションの動作にとって重要ではないことを示す場合、前記活性化された少なくとも１つのセンサを電源が入っていない状態に維持することをさらに備える、Ｃ２に記載の方法。
［Ｃ４］
人口密集地域を移動する、交通遅延を経験する、またはそれらの組合せのルートのユーザ選択を受信することに応答することに少なくとも部分的に基づいて、前記活性化された少なくとも１つのセンサを電源が入っていない状態に維持することをさらに備える、Ｃ２に記載の方法。
［Ｃ５］
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近している、あるいは、前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している計画されたルートに沿っていると決定することをさらに備え、決定する前記ことが、
クラウドソーシングによる測定値または表示、
ＷＷＡＮセル密度の検出、
ＷＷＡＮ信号またはＧＮＳＳ信号のチャネルエネルギーまたはチャネルインパルス応答、
人口密度マップ、
Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）アクセスポイント密度マップ、あるいは、
デジタルマップ上の画像の特徴の検査、
のうちの１つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ６］
前記活性化された少なくとも１つのセンサが加速度計を備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ７］
前記活性化された少なくとも１つのセンサがジャイロスコープを備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ８］
前記活性化された少なくとも１つのセンサが磁力計を備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ９］
前記活性化された少なくとも１つのセンサが気圧センサを備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１０］
地理上のフェンスに対する前記推定位置の適用によって、前記モバイルデバイスの前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することをさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１１］
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境の境界を定めるために知られているセルラー基地局に近接している、または接近していることを示す識別信号を取得することをさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１２］
前記過酷な、または減少した無線周波数環境の範囲を決定することと、
前記過酷な、または減少した無線周波数環境の前記決定された範囲に少なくとも部分的に基づいて、活性化されるべきセンサのセットを選択することと
をさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１３］
前記過酷な、または減少した無線周波数環境に到達するための推定距離、または推定時間を決定することと、
前記推定距離、または前記推定時間に少なくとも部分的に基づいて、前記活性化された少なくとも１つのセンサを準備状態にすることと
をさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１４］
ワイヤレス通信チャネルを介して、計画されたルートへの１つまたは複数のクラウドソーシング更新を受信することをさらに備える、Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ１５］
位置関連信号を生成するための１つまたは複数のセンサと、
衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを取得するための１つまたは複数の受信機と、
前記モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、前記取得されたＳＰＳ信号を処理して、
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近している、あるいは前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、計画されたルートに沿っていると決定することに応答して、前記１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つを活性化して、
１つまたは複数のプロセッサは、前記ＳＰＳ信号、または前記ＴＰＳ信号、あるいはそれらの前記組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサのうちの前記少なくとも１つによって取得された測定値を適用するための１つまたは複数のプロセッサと
を備える、モバイルデバイス。
［Ｃ１６］
前記１つまたは複数のプロセッサが、
１つまたは複数のクラウドソーシングによる測定値または表示に少なくとも部分的に基づいて、前記計画されたルートをさらに更新する、Ｃ１５に記載のモバイルデバイス。
［Ｃ１７］
前記計画されたルートが、１つまたは複数のＷＷＡＮセル、人口密度、およびＷｉ−Ｆｉアクセスポイント密度を示すデジタルマップを備える、Ｃ１５に記載のモバイルデバイス。
［Ｃ１８］
前記１つまたは複数のプロセッサが、
ユーザインターフェースから、ルート嗜好を表す入力信号をさらに受信し、前記ルート嗜好が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境内の移動に対するユーザの許容度に少なくとも部分的に基づく、Ｃ１５に記載のモバイルデバイス。
［Ｃ１９］
前記１つまたは複数のプロセッサが、
前記モバイルデバイスのディスプレイデバイスに、前記ユーザインターフェースからの前記入力信号に少なくとも部分的に基づいて、目的地への少なくとも２つの計画されたルートを提示するようにさらに指示する、Ｃ１８に記載のモバイルデバイス。
［Ｃ２０］
前記１つまたは複数のプロセッサが、
前記モバイルデバイスのディスプレイデバイスに、前記モバイルデバイスのセンサスイートに少なくとも部分的に基づいて、前記目的地への少なくとも２つの計画されたルートを提示するようにさらに指示する、Ｃ１８に記載のモバイルデバイス。
［Ｃ２１］
モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、または地上測位システム（ＴＰＳ）信号を処理して、
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、あるいは、前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、計画されたルートに沿っていると決定することに応答して、１つまたは複数のセンサを活性化して、
前記ＳＰＳ信号、前記ＴＰＳ信号、またはそれらの組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を適用するために、前記モバイルデバイスの専用コンピューティング装置によって実行可能な、機械可読命令を記憶して備える非一時的記憶媒体を備える、製品。
［Ｃ２２］
前記非一時的記憶媒体が、
１つまたは複数のクラウドソーシングによる測定値または表示に少なくとも部分的に基づいて、前記計画されたルートを修正するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備える、Ｃ２１に記載の製品。
［Ｃ２３］
前記非一時的記憶媒体が、
前記過酷な、または減少した無線周波数環境内の前記推定位置の正確な測定値が、前記計画されたルートに沿って、位置推定アプリケーションの動作にとって重要であると決定することに応答して、前記１つまたは複数のセンサのうちの前記少なくとも１つを活性化するかどうかを決定するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備える、Ｃ２１に記載の製品。
［Ｃ２４］
前記計画されたルートが、１つまたは複数のＷＷＡＮセル、人口密度、またはＷｉ−Ｆｉアクセスポイント密度を示すデジタルマップを備える、Ｃ２３に記載の製品。
［Ｃ２５］
前記非一時的記憶媒体が、
前記モバイルデバイスのディスプレイデバイスに、モバイルデバイスのユーザのルート嗜好を表す入力を受信するように指示するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備え、前記ルート嗜好が、
前記過酷な、または減少した無線周波数環境内の目的地に移動することに対するユーザの許容度に少なくとも部分的に基づく、Ｃ２１に記載の製品。
［Ｃ２６］
モバイルデバイスで、
前記モバイルデバイスの位置の推定を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを処理するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近していると決定することに応答して、位置関連情報を取得するために１つまたは複数のセンサを活性化するための手段と、
前記ＳＰＳ信号、および前記ＴＰＳ信号、またはそれらの前記組合せの取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサから取得された測定値を使用するための手段と
を備える、装置。
［Ｃ２７］
計画されたルートが、前記モバイルデバイスの正確な推定位置が、位置推定アプリケーションの動作にとって重要であることを示している場合、前記ＳＰＳ信号および前記ＴＰＳ信号の取得に少なくとも部分的に基づいて、位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサから取得された前記測定値を使用するための手段をさらに備える、Ｃ２６に記載の装置。
［Ｃ２８］
計画されたルートが、前記モバイルデバイスの正確な位置推定が、位置推定アプリケーションの動作にとって重要ではないことを示す場合、前記１つまたは複数のセンサを電源が入っていない状態に維持するための手段をさらに備える、Ｃ２６に記載の装置。
［Ｃ２９］
前記モバイルデバイスの前記推定位置が、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接している、または接近している、あるいは、前記推定位置が、計画されたルートに沿っていることが、前記過酷な、または減少した無線周波数環境に近接していると決定するための手段をさらに備え、決定するための前記手段が、
クラウドソーシングによる測定値または表示、
ＷＷＡＮセル密度の検出、
信号またはＧＮＳＳ信号のチャネルエネルギーまたはチャネルインパルス応答、
人口密度マップ、
Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイント密度マップ、あるいは、
デジタルマップ上の画像の特徴の検査、
のうちの１つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、Ｃ２６に記載の装置。
［Ｃ３０］
前記過酷な、または減少した無線周波数環境に到達するための推定距離または時間を決定するための手段と、
前記推定距離または時間に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つのセンサを準備状態にするための手段と
をさらに備える、Ｃ２６に記載の装置。

Claims (33)

1. モバイルデバイスで、
   ワイヤレス通信信号を介して、前記モバイルデバイスとは別個かつ外部にあるルートサーバから、所定の目的地への計画されたルートの少なくとも一部を受信することと、
   ここで、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーション内の移動のためのインジケータを備え、かつ、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの推定位置が少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している場合、少なくとも１つのセンサを活性化するための命令を備える、
   前記モバイルデバイスの前記推定位置を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを処理することと、
   前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイスの前記推定位置が少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近しているという決定に少なくとも部分的に基づいて、前記命令に応答して、前記少なくとも１つのセンサを活性化することと、
   少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーション内の位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を使用することと
   を備える、方法。
2. 前記モバイルデバイスの正確な推定位置が、位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠であることを示している前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部に少なくとも部分的に基づいて、前記位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサによって取得された前記測定値を使用することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
3. 前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの前記正確な推定位置が前記位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠ではないことを示す場合、前記少なくとも１つのセンサを電源が入っていない状態に維持することをさらに備える、請求項２に記載の方法。
4. 人口密集地域を移動する、交通遅延を経験する、またはそれらの組合せのルートのユーザ選択を受信することに応答することに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも１つのセンサを電源が入っていない状態に維持することをさらに備える、請求項２に記載の方法。
5. 前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している、あるいは、前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部に沿っていると決定することをさらに備え、前記決定することが、
   クラウドソーシングによる測定値または表示、
   ＷＷＡＮセル密度の検出、
   ＷＷＡＮ信号またはＧＮＳＳ信号のチャネルエネルギーまたはチャネルインパルス応答、
   人口密度マップ、
   Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）アクセスポイント密度マップ、あるいは、
   デジタルマップ上の画像の特徴の検査、
   のうちの１つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項１に記載の方法。
6. 前記少なくとも１つのセンサが加速度計を備える、請求項１に記載の方法。
7. 前記少なくとも１つのセンサがジャイロスコープを備える、請求項１に記載の方法。
8. 前記少なくとも１つのセンサが磁力計を備える、請求項１に記載の方法。
9. 前記少なくとも１つのセンサが気圧センサを備える、請求項１に記載の方法。
10. 地理上のフェンスに対する前記推定位置の適用によって、前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近していると決定することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
11. 前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションの境界を定めるために知られているセルラー基地局に近接している、または接近していることを示す識別信号を取得することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
12. 少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションの範囲を決定することと、
    少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションの前記決定された範囲に少なくとも部分的に基づいて、活性化されるべきセンサのセットを選択することと
    をさらに備える、請求項１に記載の方法。
13. 少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに到達するための推定距離、または推定時間を決定することと、
    前記推定距離、または前記推定時間に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも１つのセンサを準備状態にすることと
    をさらに備える、請求項１に記載の方法。
14. ワイヤレス通信チャネルを介して、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部への１つまたは複数のクラウドソーシング更新を受信することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
15. 移動のための前記インジケータが、前記少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境内の１つまたは複数のロケーションにおいて提供される１つまたは複数の進路変更ごとのインジケータを備える、請求項１に記載の方法。
16. 前記少なくとも１つのセンサを活性化するための前記命令が、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が前記少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境内の１つまたは複数のロケーションにおいて前記１つまたは複数の進路変更ごとのインジケータを備えるという決定に少なくとも部分的に基づく、請求項１５に記載の方法。
17. 前記少なくとも１つのセンサを前記活性化することが、前記モバイルデバイスの利用可能なバッテリリソースがしきい値容量を下回らないことに少なくとも部分的に基づく、請求項１に記載の方法。
18. モバイルデバイスであって、
    １つまたは複数のセンサと、
    衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを取得するための１つまたは複数の受信機と、前記１つまたは複数の受信機は、ワイヤレス通信信号を介して、前記モバイルデバイスとは別個かつ外部にあるルートサーバから、所定の目的地への計画されたルートの少なくとも一部をさらに受信し、
    ここで、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーション内の移動のためのインジケータを備え、かつ、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの推定位置が少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している場合、前記１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つのセンサを活性化するための命令を備える、
    前記モバイルデバイスの前記推定位置を算出する際に使用するために、前記取得されたＳＰＳ信号を処理し、
    前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近していることを決定し、
    前記命令に応答して、および、前記モバイルデバイスが少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近しているという決定に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも１つのセンサを活性化し、
    少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーション内の位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサのうちの前記少なくとも１つのセンサによって取得された測定値を適用する
    ように構成された前記モバイルデバイスの１つまたは複数のプロセッサと
    を備える、モバイルデバイス。
19. 前記１つまたは複数のプロセッサが、
    １つまたは複数のクラウドソーシングによる測定値または表示に少なくとも部分的に基づいて、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部を更新するようにさらに構成される、請求項１８に記載のモバイルデバイス。
20. 前記受信された計画されたルートの前記少なくとも前記一部が、１つまたは複数のＷＷＡＮセル、人口密度、およびＷｉ−Ｆｉアクセスポイント密度を示すデジタルマップを備える、請求項１８に記載のモバイルデバイス。
21. 前記１つまたは複数のプロセッサが、
    ユーザインターフェースから、ルート嗜好を表す入力信号を受信するようにさらに構成され、前記ルート嗜好が、過酷な、または減少した無線周波数環境内の移動に対するユーザの許容度に少なくとも部分的に基づく、請求項１８に記載のモバイルデバイス。
22. 前記１つまたは複数のプロセッサが、
    前記モバイルデバイスのディスプレイデバイスに、前記ユーザインターフェースからの前記入力信号に少なくとも部分的に基づいて、前記所定の目的地への少なくとも２つの計画されたルートの少なくとも一部を提示するように指示するようにさらに構成される、請求項２１に記載のモバイルデバイス。
23. 前記１つまたは複数のプロセッサが、
    前記モバイルデバイスの前記ディスプレイデバイスに、前記モバイルデバイスのセンサスイートに少なくとも部分的に基づいて、前記所定の目的地への前記少なくとも２つの計画されたルートの少なくとも一部を提示するように指示するようにさらに構成される、請求項２２に記載のモバイルデバイス。
24. ワイヤレス通信信号を介して、モバイルデバイスとは別個かつ外部にあるルートサーバから、所定の目的地への計画されたルートの少なくとも一部を取得し、
    ここで、前記計画されたルートの前記取得された少なくとも前記一部が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーション内の移動のためのインジケータを備え、かつ、前記計画されたルートの前記取得された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの推定位置が少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している場合、少なくとも１つのセンサを活性化するための命令をさらに備える、
    前記モバイルデバイスの前記推定位置を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、または地上測位システム（ＴＰＳ）信号を処理し、
    前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近していると決定し、
    前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイスが少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近しているという決定に少なくとも部分的に基づいて前記命令に応答して、前記少なくとも１つのセンサを活性化し、
    少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーション内の位置決定を取得する際に助けるために、前記活性化された少なくとも１つのセンサで取得された測定値を適用する
    ために、前記モバイルデバイスの専用コンピューティング装置によって実行可能な、機械可読命令を記憶して備える非一時的記憶媒体を備える、製品。
25. 前記非一時的記憶媒体が、
    １つまたは複数のクラウドソーシングによる測定値または表示に少なくとも部分的に基づいて、前記計画されたルートの前記少なくとも前記一部を修正するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備える、請求項２４に記載の製品。
26. 前記非一時的記憶媒体が、
    少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーション内の前記推定位置の正確な測定値が、前記計画されたルートの前記少なくとも前記一部に沿って、位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠であると決定することに応答して、前記少なくとも１つのセンサを活性化するかどうかを決定するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備える、請求項２４に記載の製品。
27. 前記計画されたルートの前記少なくとも一部が、１つまたは複数のＷＷＡＮセル、人口密度、またはＷｉ−Ｆｉアクセスポイント密度を示すデジタルマップを備える、請求項２６に記載の製品。
28. 前記非一時的記憶媒体が、
    前記モバイルデバイスのディスプレイデバイスに、モバイルデバイスのユーザのルート嗜好を表す入力を受信するように指示するために、前記専用コンピューティング装置によって実行可能な機械可読命令を記憶して備え、前記モバイルデバイスのユーザのルート嗜好が、過酷な、または減少した無線周波数環境内の目的地に移動することに対するユーザの許容度に少なくとも部分的に基づく、請求項２４に記載の製品。
29. モバイルデバイスにおける装置であって、
    ワイヤレス通信信号を介して、前記モバイルデバイスとは別個かつ外部にあるルートサーバから、所定の目的地への計画されたルートの少なくとも一部を受信するための手段と、
    ここで、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも一部が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境のロケーション内の移動のためのインジケータを備え、かつ、前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの推定位置が少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している場合、１つまたは複数のセンサを活性化するための命令を備える、
    前記モバイルデバイスの前記推定位置を算出する際に使用するために、取得された衛星測位システム（ＳＰＳ）信号、および地上測位システム（ＴＰＳ）信号、またはそれらの組合せを処理するための手段と、
    前記命令に応答して、および前記モバイルデバイスが少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近しているという決定に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つを活性化するための手段と、
    少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーション内の位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサから取得された測定値を使用するための手段と
    を備える、装置。
30. 前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの正確な推定位置が位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠であることを示している場合、前記ＳＰＳ信号および前記ＴＰＳ信号の取得に少なくとも部分的に基づいて、前記位置決定を取得する際に助けるために、前記１つまたは複数のセンサから取得された前記測定値を使用するための手段をさらに備える、請求項２９に記載の装置。
31. 前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部が、前記モバイルデバイスの正確な位置推定が位置推定アプリケーションの動作にとって不可欠ではないことを示す場合、前記１つまたは複数のセンサを電源が入っていない状態に維持するための手段をさらに備える、請求項２９に記載の装置。
32. 前記モバイルデバイスの前記推定位置が、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接している、または接近している、あるいは、前記推定位置が前記計画されたルートの前記受信された少なくとも前記一部に沿っていることが、少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに近接していると決定するための手段をさらに備え、前記決定することが、
    クラウドソーシングによる測定値または表示、
    ＷＷＡＮセル密度の検出、
    信号またはＧＮＳＳ信号のチャネルエネルギーまたはチャネルインパルス応答、
    人口密度マップ、
    Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイント密度マップ、あるいは、
    デジタルマップ上の画像の特徴の検査、
    のうちの１つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、請求項２９に記載の装置。
33. 少なくとも１つの過酷な、または減少した無線周波数環境の前記ロケーションに到達するための推定距離または時間を決定するための手段と、
    前記推定距離または時間に少なくとも部分的に基づいて、前記１つまたは複数のセンサのうちの少なくとも１つのセンサを準備状態にするための手段と
    をさらに備える、請求項２９に記載の装置。

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