JP2015094803A - レンズユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、小型化可能な固定方法を用いたレンズユニットおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明のレンズユニット1は、物体の光学像を結像する撮像光学系11と、撮像光学系11を保持する撮像光学系保持部12とを備え、撮像光学系11における最も物体側に配置される第1レンズ111は、樹脂材料で形成され、物体からの光束を通過させる有効領域部111aと、光軸と直交する直交方向において有効領域部111aを囲むように設けられた非有効領域部111bと、非有効領域部111bの像側に設けられた複数の突部111cとを備え、撮像光学系保持部12は、これら複数の突部111cにそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部111cにそれぞれ係合するための複数の係合穴部12cを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、1または複数の光学素子を備え、光学像を所定の面上に結像するレンズユニットおよび前記レンズユニットを用いた撮像装置に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子は、その高性能化や小型化が進展し、これに伴って、このような撮像素子を用いた撮像装置は、様々な分野に利用されている。例えば、この撮像装置は、携帯電話機や携帯情報端末等のデジタル機器に好適に搭載され、また例えば、車両等に好適に搭載されつつある。特に、車載用撮像装置は、例えば車両の走行を支援する走行支援システムや、車両の駐車を支援する駐車支援システム等に好適に利用される。
このような撮像装置には、物体(被写体)の光学像を撮像素子の受光面上に結像するために、レンズユニットが用いられる。このレンズユニットは、1または複数の光学素子を備え、物体の光学像を所定の面(結像面)上に結像する撮像光学系と、前記撮像光学系を保持する撮像光学系保持部とを備える。この撮像光学系保持部に撮像光学系を固定する固定方法として、例えば、特許文献1に開示された熱カシメがある。この特許文献1では、鏡筒の開口部側には、レンズの外面側の周縁部を係止するための熱カシメ部が形成されており、この熱カシメ部によってレンズが鏡筒に固定される([0019]段落)。
ところで、近年、撮像装置やレンズユニットの軽量化等のために、ガラス製レンズに代え、樹脂材料製レンズが利用されている。ガラス製レンズでは、固定方法に前記熱カシメが用いられても、レンズの性能は、影響されない。しかしながら、樹脂材料製レンズでは、固定方法に前記熱カシメが用いられた場合、前記熱カシメの熱によってレンズの性能が劣化する虞がある。この対策のために、例えば、特許文献2に開示された固定方法がある。
図8は、特許文献2に開示された撮像装置の断面図である。この特許文献2に開示された撮像装置1000は、図8に示すように、レンズ2021〜2024およびレンズ2021〜2024を支持する鏡筒部2025を有するレンズユニット2000と、レンズ2021〜2024のうち最も被写体側のレンズ2021が挿入される開口3000aが形成されレンズユニット2000を覆う収納ケース3000と、レンズ2021と収納ケース3000との隙間を覆うシール部材としてのOリング4000と、レンズ2021〜2024を通った光を電気信号に変換する撮像素子6000と、撮像素子6000をレンズ2021〜2024に対して固定するホルダ7000とを備える。
レンズ2021は、被写体側とは反対側に筒状の端部2021aを有し、端部2021aは、光軸AXから離れる方向に広がった鍔部2021bを有している。鏡筒部2025は、レンズ2021の端部2021aの内周側に設けられた内壁2025aと、レンズ2021の端部2021aの外周側に設けられた外壁2025bと、内壁2025aおよび外壁2025bを連結する連結部2025cとを有している。外壁2025bは、レンズ2021の端部2021aと圧入関係で係合されていて、被写体側の先端部2025fにカシメ加工が施されてレンズ2021を固定している。連結部2025cは、レンズ2021の端部2021aと当接している([0021]段落ないし[0024]段落)。
このように特許文献2では、レンズ2021の有効領域とカシメ加工が施される先端部2025fとの間に、鍔部2021bが存在するので、カシメ加工によるレンズ2021の性能の劣化が防止される。
特開2012−155337号公報 特開2008−46169号公報
ところで、前記特許文献2に開示された固定方法では、レンズとして最低限必要な有効領域に加えて熱カシメのために、レンズ2021に鍔部2021bが設けられ、さらに、鏡筒部2025は、前記外壁2025bおよび先端部2025fによって鍔部2021bの外周側から被写体側のその前面に回り込むことで鍔部2021bを抱え込むようにして、レンズ2021を固定している。このため、前記特許文献2に開示された固定方法では、鏡筒部2025は、レンズ2021の径(直径)よりも大径で形成される必要があり、レンズユニットの外形が必要以上に大型化してしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、小型化可能な固定方法を用いたレンズユニットおよびこのレンズユニットを用いた撮像装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるレンズユニットは、複数の光学素子を備え、物体の光学像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系を保持する撮像光学系保持部とを備え、前記複数の光学素子のうちの最も物体側に配置される光学素子は、樹脂材料で形成され、物体からの光束を通過させる有効領域部と、光軸と直交する直交方向において前記有効領域部を囲むように設けられた非有効領域部と、前記非有効領域部の像側に設けられた複数の突部または複数の穴部とを備え、前記撮像光学系保持部は、前記複数の突部にそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部にそれぞれ係合するための複数の係合穴部または前記複数の穴部にそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部にそれぞれ係合するための複数の係合突部を備えることを特徴とする。
このようなレンズユニットでは、前記最も物体側に配置される光学素子は、前記非有効領域部の像側に設けられた前記複数の突部または前記複数の穴部を備え、前記撮像光学系保持部は、これらにそれぞれ対応するように設けられた前記複数の係合穴部または前記複数の係合突部を備える。このため、前記最も物体側に配置される光学素子を前記撮像光学系保持部に係合させるために、前記撮像光学系保持部は、前記最も物体側に配置される光学素子における外周面外側ではなく、その像側で係合すれば良いので、このようなレンズユニットは、前記撮像光学系保持部の外径(外直径)を、この最も物体側に配置される光学素子の外径(外直径)より必ずしも大径化する必要がない。したがって、上述の小型化可能な固定方法で前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部とを互いに係合させるので、このようなレンズユニットは、小型化が可能となる。
また、他の一態様では、上述のレンズユニットにおいて、前記複数の突部または前記複数の穴部を設けた前記非有効領域部の第1面と前記複数の係合穴部または前記複数の係合突部を設けた前記撮像光学系保持部の第2面とは、係合前では所定の第1間隔で離間し、係合後では、前記第1間隔よりも短い第2間隔で離間または当接することを特徴とする。
このようなレンズユニットでは、第1面と第2面との間隔は、係合の前後で変化し、係合後で係合前よりも短く(狭く)なる。このため、簡単な構造で、前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部との間に、弾性力が生じ、前記最も物体側に配置される光学素子によって、前記最も物体側に配置される光学素子より像側に配置される各光学素子を前記撮像光学系保持部に押し付けて固定できる。
また、他の一態様では、上述のレンズユニットにおいて、前記撮像光学系保持部は、前記直交方向において外周を囲むように設けられた係合部材を備え、前記複数の係合穴部または前記複数の係合突部は、前記係合部材の物体側に設けられ、前記係合部材は、前記複数の係合穴部における各間または前記複数の係合突部における各間に径方向に延びるように切り欠いた複数のスリット部を備えることを特徴とする。
このようなレンズユニットでは、前記撮像光学系保持部に、前記複数のスリット部が設けられる。このため、上述のように係合の前後で第1面と第2面との間隔を変化させると、前記複数のスリット部によって前記撮像光学系保持部が優先的に板バネ化し、係合後に生じる前記弾性力は、前記撮像光学系保持部に優先的に生じる。したがって、このようなレンズユニットは、前記最も物体側に配置される光学素子の歪みを低減でき、その性能の劣化を低減できる。
また、他の一態様では、これら上述のレンズユニットにおいて、前記複数の係合穴部は、それぞれ、貫通孔であり、前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部とは、前記複数の突部を前記複数の係合穴部に挿通させた後に前記複数の突部における各頂部を熱で押し潰す熱カシメによって係合させる、または、前記複数の穴部は、それぞれ、貫通孔であり、前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部とは、前記複数の係合突部を前記複数の穴部に挿通させた後に前記複数の係合突部における各頂部を熱で押し潰す熱カシメによって係合させることを特徴とする。
このようなレンズユニットは、固定方法に熱カシメを用いても非有効領域部を備えるので、光学素子の性能の劣化を防止でき、そして、上述の小型化可能な固定方法を用いるので、小型化が可能となる。
また、他の一態様では、これら上述のレンズユニットにおいて、前記最も物体側に配置される光学素子は、前記直交方向における前記有効領域部と前記非有効領域部との間に設けられ、互いの光軸を一致させるように、像側に隣接する光学素子と嵌合する嵌合凹部をさらに備え、前記最も物体側に配置される光学素子と前記像側に隣接する光学素子とは、前記嵌合凹部の内周側面に前記像側に隣接する光学素子における物体側外周側面を嵌合させ、前記嵌合凹部の内周側面と前記像側に隣接する光学素子における物体側外周側面との間に用いられた黒色の接着剤によって固定されることを特徴とする。
光軸方向に沿って互いに隣接する光学素子同士を嵌合する場合に、前記嵌合凹部の内周側面と前記物体側外周側面との間で迷光が生じる虞がある。このようなレンズユニットでは、黒色の接着剤は、前記嵌合凹部の内周側面と前記物体側外周側面とを接着固定するとともに、前記嵌合凹部の内周側面と前記物体側外周側面との間に黒色接着層を形成する。このため、このようなレンズユニットは、前記黒色接着層によって前記迷光の発生を低減できる。
そして、本発明の他の一態様にかかる撮像装置は、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、1または複数の光学素子を備え、光学像を前記撮像素子の受光面上に結像するレンズユニットとを備え、前記レンズユニットは、これら上述のいずれかのレンズユニットであることを特徴とする。
このような撮像装置は、これら上述のいずれかのレンズユニットを用いるので、小型化が可能となる。
本発明にかかるレンズユニットおよびこのレンズユニットを用いた撮像装置では、小型化が可能である。
実施形態における撮像装置の構成を示す断面図である。 図1に示す撮像装置の分解斜視図である。 図1に示す撮像装置におけるレンズユニットの構成を示す断面図である。 図3に示すレンズユニットにおける第1レンズの構成を示す三面図である。 図3に示すレンズユニットにおける撮像光学系保持部の構成を示す二面図である。 熱カシメを実施する前における、第1レンズと撮像光学系保持部との状態を説明するための図である。 熱カシメを実施した後における、第1レンズと撮像光学系保持部との状態を説明するための図である。 特許文献2に開示された撮像装置の断面図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態における撮像装置の構成を示す断面図である。図2は、図1に示す撮像装置の分解斜視図である。図3は、図1に示す撮像装置におけるレンズユニットの構成を示す断面図である。図4は、図3に示すレンズユニットにおける第1レンズの構成を示す三面図である。図4(A)は、正面図であり、図4(B)は、断面図であり、図4(C)は、背面図である。図4(B)に示す断面にかかる切断線I−Iは、図4(C)に示されている。図5は、図3に示すレンズユニットにおける撮像光学系保持部の構成を示す二面図である。図5(A)は、断面図であり、図5(B)は、正面図である。図5(A)に示す断面にかかる切断線II−IIは、図5(B)に示されている。図3ないし図5には、熱カシメを実施する前の状態で各部材が示されている。図6は、熱カシメを実施する前における、第1レンズと撮像光学系保持部との状態を説明するための図である。図7は、熱カシメを実施した後における、第1レンズと撮像光学系保持部との状態を説明するための図である。図6(A)および図7(A)は、断面図であり、図6(B)および図7(B)は、背面図である。
実施形態における撮像装置は、物体(被写体)の光学像を撮像し、前記光学像に応じた電気的な画像データを生成する装置である。この実施形態における撮像装置は、静止画の画像データを生成して良く、および/または、動画の画像データを生成して良い。なお、Aおよび/またはBは、AおよびBのうちの少なくとも一方を意味する。このような実施形態の撮像装置Dは、例えば、図1および図2に示すように、レンズユニット1と、撮像素子2とを備える。図1および図2に示す例では、撮像装置Dは、赤外線カットフィルタ3、ロックナット4、センサーカバー5、基板6、前カバー7およびOリング8をさらに備える。
レンズユニット1は、撮像光学系11と、撮像光学系保持部12と、遮光板13と、開口絞り14とを備え、物体(被写体)の光学像を撮像素子2の受光面上にその撮像光学系11によって結像するものである。
撮像光学系11は、複数の光学素子を備え、物体の光学像を所定の面(結像面)に結像するものである。光学素子は、本実施形態では、所定の屈折力(焦点距離の逆数、光学的パワー)を持つ光学レンズであるが、屈折力を持たない光学素子、例えば、光の伝播経路(光路)を曲げるプリズムや、所定の波長の光をカット(遮光)する光学フィルタであっても良い。撮像光学系11におけるこれら複数の光学素子は、それぞれ、光軸AXを中心として設けられ、撮像素子2で撮像するために物体からの光束を通過させる有効領域部と、光軸AXと直交する直交方向において前記有効領域部を囲むように設けられた非有効領域部とを備える。そして、本実施形態では、撮像光学系11におけるこれら複数の光学素子のうちの少なくとも1つは、さらに、前記直交方向における前記有効領域部と前記非有効領域部との間に設けられ、互いの光軸を一致させるように、隣接する光学素子と嵌合する嵌合凹部または嵌合凸部とを備えている。
より具体的には、撮像光学系11は、図1および図3に示す例では、物体側から像側へ順に配列された4枚の第1ないし第4レンズ111、112、113、114を備える。
第1レンズ111は、図1、図3および図4に示すように、物体側に凸面を向けるとともに像側に凹面を向けた形状の有効領域部111aと、前記直交方向において有効領域部111aを囲むように設けられた非有効領域部111bと、前記直交方向における有効領域部111aと非有効領域部111bとの間に設けられ、第2レンズ112に対し互いの光軸を一致させるように、第2レンズ112と嵌合する嵌合凹部111dとを備える。この非有効領域部111bは、有効領域部111aの縁部における光軸方向の厚さ(幅)よりも厚い厚さ(長い幅)で、有効領域部111aの外周側面から直交方向外側に突設するように形成され、さらに非有効領域部111bの像側端には、非有効領域部111bの外周側面から直交方向外側に所定の幅(所定の厚さ)で突設するように形成されたフランジ部111eを有している。このフランジ部111eには、周方向(光軸AX回り)に等間隔で複数(図4に示す例では6個)の切り欠きが形成されている。また、この嵌合凹部111dは、第1レンズ111の像側面に設けられる。すなわち、第1レンズ111の像側面において、有効領域部111aと非有効領域部111bとの間で光軸方向に段差が設けられることで、光軸方向で物体側に窪む嵌合凹部111dが形成される。前記段差は、光軸方向において、有効領域部111aにおける像側面の高さ位置と非有効領域部111bにおける像側面の高さ位置とを異ならせることで形成される。言い換えれば、嵌合凹部111dの前記段差は、有効領域部111aにおける像側面の高さ位置を非有効領域部111bにおける像側面の高さ位置に対し相対的に物体側に寄せることで形成される。
そして、この最も物体側に配置される第1レンズ111は、非有効領域部111bの像側に設けられた複数の突部とを備える。図4に示す例では、第1レンズ111の非有効領域部111bには、その像側面から光軸方向に突出するように、複数の突部(ボス部)111cが突設されている。複数の突部111cは、図4に示す例では、6個の突部111c−1〜111c−6であり、これら6個の突部111c−1〜111c−6は、周方向に等間隔で配設されている。すなわち、これら6個の突部111c−1〜111c−6は、60度ごとに設けられている。これら6個の突部111c−1〜111c−6は、それぞれ、光軸方向を軸方向とする円錐台形状で形成されている。より詳しくは、図4に示す例では、これら6個の突部111c−1〜111c−6は、それぞれ、第1レンズ111における非有効領域部111bの像側面から円錐台形状で突出するように延設される。
この最も物体側に配置される第1レンズ111は、第2ないし第4レンズ112〜114より大径であり、この第1レンズ111は、軽量化の観点から、樹脂材料(例えばプラスチック等)で形成された樹脂材料製レンズである。この第1レンズ111は、例えば、金型による成形で形成される。
第2レンズ112は、図1および図3に示すように、物体側に凸面を向けるとともに像側に凹面を向けた形状の有効領域部112aと、前記直交方向において有効領域部112aを囲むように設けられた非有効領域部112bと、前記直交方向における有効領域部112aと非有効領域部112bとの間に設けられ、第3レンズ113に対し互いの光軸を一致させるように、第3レンズ113と嵌合する嵌合凸部112cとを備える。この非有効領域部112bは、有効領域部112aの縁部における光軸方向の厚さ(幅)と略等しい厚さ(略同幅)で、有効領域部112aの外周側面から直交方向外側に突設するように形成されている。第2レンズ112は、物体側と像側とで互いに異なる外径(外直径)で形成されている。より具体的には、第2レンズ112における物体側の外径(外直径)、すなわち、非有効領域部112bにおける物体側の外周径(外直径)は、第1レンズ111の嵌合凹部の内径(内直径)と略同径であり、第2レンズ112における像側の外径(外直径)、すなわち、非有効領域部112bにおける像側の外周径(外直径)よりも大径である。また、この嵌合凸部112cは、第2レンズ112の像側面に設けられる。すなわち、嵌合凸部112cは、第2レンズ112の像側面において、有効領域部112aと非有効領域部112bとの間に環状に光軸方向に突設した円筒体である。
第3レンズ113は、物体側に凸面を向けた形状の有効領域部113aと、前記直交方向において有効領域部113aを囲むように設けられた非有効領域部113bと、前記直交方向における有効領域部113aと非有効領域部113bとの間に設けられ、第2レンズ112に対し互いの光軸を一致させるように、第2レンズ112と嵌合する嵌合凹部113cとを備える。嵌合凹部113cは、第3レンズ113の物体側面に設けられる。すなわち、第3レンズ113の物体側面において、有効領域部113aと非有効領域部113bとの間で光軸方向に段差が設けられることで、光軸方向で像側に窪む嵌合凹部113cが形成される。嵌合凹部113cの内径(内直径)は、第2レンズ112の嵌合凸部112cの外周径(外直径)と略同径である。
第4レンズ114は、像側に凸面を向けた形状の有効領域部114aと、前記直交方向において有効領域部114を囲むように設けられた非有効領域部114bとを備える。
これら第2ないし第4レンズ112〜114は、例えばガラス材料で形成されたガラス製レンズであって良く、また例えば樹脂材料(例えばプラスチック等)で形成された樹脂材料製レンズであって良い。なお、軽量化の観点から、好ましくは、これら第2ないし第4レンズ112〜114は、樹脂材料製レンズである。そして、これら第2ないし第4レンズ112〜114は、例えば、金型による成形で形成される。
なお、撮像光学系11におけるレンズの枚数およびその有効領域部の形状は、撮像光学系11の光学特性(諸収差)に応じて適宜に設計され、様々な態様となり得、図1および図3に示す第1ないし第4レンズ111〜114は、その一例に過ぎない。
撮像光学系保持部12は、撮像光学系11を収容し、撮像光学系11を保持する部材であり、一般に、鏡胴やレンズバレル等と呼ばれる。撮像光学系保持部12は、本実施形態では、撮像光学系11の一部を収容する。より具体的には、図1、図3および図5に示すように、本実施形態のレンズユニット1は、複数の光学素子のうち、最も物体側に配置される光学素子(図1および図3の例では第1レンズ111)を除く残余の光学素子(この例では第2ないし第4レンズ112〜114)を収容する。すなわち、複数の光学素子のうち、最も物体側に配置される光学素子(前記第1レンズ111)が撮像光学系保持部12の外部に露出する。撮像光学系保持部12は、撮像素子2で光電変換される波長帯の光を遮光する材料で形成される。
このような撮像光学系保持部12は、例えば、本実施形態では、図1、図3および図5に示すように、大略、円筒形状の部材であり、この円筒形状の部材となる保持本体部12aを有する。この保持本体部12aは、その物体側の端部から光軸方向に少し像側に寄った位置にその外周側面から、光軸AXに直交する前記直交方向で外側に所定の幅(所定の厚さ)で所定の長さだけ延設された第1フランジ部12bを有する。この円筒形状の保持本体部12aは、物体側の端部に開口12eを有し、物体からの光束は、この物体側の開口12eから入射される。そして、保持本体部12aは、その像側の端部から、前記直交方向で内側に所定の幅(所定の厚さ)で所定の長さだけ延設された第2フランジ部12fを有する。すなわち、円筒形状の保持本体部12aにおける像側の端部には、円形に貫通するように形成された開口(貫通孔)12gを持つ環状円板12fが接続されている。物体側の開口12eから入射された物体からの光束は、この像側の開口12gから射出される。
そして、撮像光学系保持部12における保持本体部12aの内径(内直径)は、撮像光学系11における第2ないし第4レンズ112〜114をその前記直交方向の各位置を規制して収容するために、物体側から像側へ順次に階段状に小さく成っている。より具体的には、撮像光学系11における第2レンズ112が配置される位置では、保持本体部12aの内径(内直径)は、前記第2レンズ112における像側の外周側面と当接するように、前記第2レンズ112における像側の外径(外直径)に略等しい。撮像光学系11における第3および第4レンズ113、114それぞれが配置される各位置では、保持本体部12aの各内径(各内直径)は、それぞれ、前記第3および第4レンズ113、114の外周側面と当接するように、前記第3および第4レンズ113、114の各外径(外直径)にそれぞれ略等しい。
そして、撮像光学系保持部12は、前記複数の突部にそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部にそれぞれ係合するための複数の係合穴部を備えている。本実施形態では、撮像光学系11の第1レンズ111は、上述したように、像側に複数の突部111cを備えるので、撮像光学系保持部12は、撮像光学系11の第1レンズ111における6個の突部111c−1〜111c−6にそれぞれ対応するように設けられ、6個の突部111c−1〜111c−6にそれぞれ係合するための6個の係合穴部12c−1〜12c−6)を物体側に備えている。より具体的には、図1、図3および図5に示す例では、6個の係合穴部12c−1〜12c−6は、それぞれ、前記直交方向において保持本体部12aの外周側面を囲むように設けられた上述の第1フランジ部(係合部材の一例)12bに、その物体側面から光軸方向に前記突部111cに応じた形状で窪むように形成され、これら6個の係合穴部12c−1〜12c−6は、周方向に等間隔で配設されている。すなわち、これら6個の係合穴部12c−1〜12c−6は、60度ごとに設けられている。
前記突部111cと前記係合穴部12cとの係合には、適宜に種々の態様が用いられる。例えば、前記突部111cの径(直径)が前記係合穴部12cの径(直径)よりも僅かに大きくなるように前記突部111cと前記係合穴部12cとが形成され、前記突部111cを前記係合穴部12cに嵌め込む所謂締り嵌めで係合しても良いが、本実施形態では、後述するように熱カシメが用いられるので、前記複数の係合穴部12c(この例では6個の係合穴部12c−1〜12c−6)は、それぞれ、光軸方向に貫通した貫通孔であり、前記突部111cが前記係合穴部12cを挿通可能とするために、前記突部111cの径(直径)が前記係合穴部12cの径(直径)よりも僅かに小さくなるように、前記突部111cと前記係合穴部12cとが、形成される。
そして、撮像光学系保持部12は、前記複数の係合穴部における各間に、外周縁から中心(光軸AX)に向かう径方向に延びるように切り欠いた複数のスリット部12dを備える。本実施形態では、撮像光学系保持部12は、第1フランジ部12bの物体側に6個の係合穴部12cを備えるので、第1フランジ部12bは、6個の係合穴部12c−1〜12c−6における各間に、径方向に延びるように所定の幅で所定の長さだけ切り欠いた6個のスリット部12d−1〜12d−6を備える。
遮光板13は、撮像素子2で撮像するために物体からの光束を通過させ、そして、撮像素子2へ向かう有害光や迷光を妨げるための部材である。遮光板13は、例えば、撮像素子2で光電変換される波長帯の光を遮光する材料で形成され、円形に貫通するように形成された開口(貫通孔)を持つ環状円板である。このような遮光板13は、撮像素子2へ向かう有害光や迷光を妨げるために、撮像光学系11における適宜な光学素子間に配置される。
図1および図3に示す例では、遮光板13は、第1レンズ111と第2レンズ112との間に配置される。第1遮光板13における貫通孔の各径(直径)は、撮像素子2で撮像するために物体からの光束における、撮像光学系11の設計に応じた当該配置位置での径(直径)に相当した径(直径)である。そして、遮光板13の外径(外直径)は、第1レンズ111における嵌合凹部111dの内径(内直径)に略相当する径(直径)であり、遮光板13は、第1レンズ111の嵌合凹部111dに嵌め込まれて配設される。したがって、図1および図3に示すように、第2レンズ112における非有効領域部112bの物体側面は、第1レンズ111における像側面に設けられた嵌合凹部111dの端面に遮光板13を介して当接する。
開口絞り14は、物体からの光束を制限するための部材であり、例えば、撮像素子2で光電変換される波長帯の光を遮光する材料で形成され、円形に貫通するように形成された開口(貫通孔)を持つ環状円板である。開口絞り14は、第3レンズ113と第4レンズ114との間に配置される。したがって、図1および図3に示すように、第3レンズ113における非有効領域部113bの像側面と第4レンズ114における非有効領域部114bの物体側面とは、開口絞り14を介して互いに当接する。
なお、本実施形態では、中絞りであるが、撮像光学系11の絞りは、撮像光学系11の光学特性に応じた適宜な位置に配置されて良く、例えば、撮像光学系11における最も像側に配置される前絞りであって良い。
このようなレンズユニット1は、大略、次のように作製される。まず、金型による成型によって撮像光学系11の第1ないし第4レンズ111〜114、撮像光学系保持部12、遮光板13、および、開口絞り14がそれぞれ作製される。
次に、最も像側に配置される第4レンズ114が撮像光学系保持部12内に入れられ、第4レンズ114の配置位置まで撮像光学系保持部12の内周側面を摺動し、撮像光学系保持部12内における第4レンズ114の配置位置に嵌め込まれる。これによって第4レンズ114は、撮像光学系保持部12と光軸合わせが行われ、撮像光学系保持部12の第2フランジ部45fによって形成された開口12gに有効領域部114aが臨むように撮像光学系保持部12に保持される。次に、開口絞り14が撮像光学系保持部12内に入れられ、嵌め込まれる。次に、第4レンズ114の物体側に開口絞り14を介して隣接して配置される第3レンズ113が撮像光学系保持部12内に入れられ、第3レンズ113の配置位置まで撮像光学系保持部12の内周側面を摺動し、撮像光学系保持部12内における第3レンズ113の配置位置に嵌め込まれる。これによって第3レンズ113は、撮像光学系保持部12と光軸合わせが行われ、撮像光学系保持部12に保持される。次に、第3レンズ113の物体側に隣接して配置される第2レンズ112が撮像光学系保持部12内に入れられ、第2レンズ112の配置位置まで撮像光学系保持部12の内周側面を摺動しつつ、第2レンズ112の嵌合凸部112cが第3レンズ113の嵌合凹部113cに嵌め込まれ、撮像光学系保持部12内における第2レンズ112の配置位置に嵌め込まれる。これによって第2レンズ112は、第3レンズ113と光軸合わせが行われ、第3レンズ113に保持される。
次に、第1レンズ111が配設される。まず、第1レンズ111の嵌合凹部111dに遮光板13が嵌め込まれ、第1レンズ111における嵌合凹部111dの内周側面および/または第2レンズ112の非有効領域部112bにおける物体側の外周側面に、黒色の接着剤が塗布される。そして、第1レンズ111における複数の突部111c(111c−1〜111c−6)それぞれが、互いに対応する、撮像光学系保持部12の第1フランジ部12bにおける複数の係合穴部12c(12c−1〜12c−6)それぞれに挿通されつつ、第1レンズ111の嵌合凹部111dに第2レンズ112における物体側の一部が、嵌め込まれる。前記接着剤がエネルギー硬化型、例えば紫外線硬化型である場合には、紫外線が照射され、前記接着剤が硬化される。これによって第1レンズ111は、第2レンズ112と光軸合わせが行われ、第2レンズ112に保持される。
この係合固定前の状態(熱カシメ前の状態)では、図6に示すように、第1レンズ111における複数の突部111cを設けた非有効領域部111bの第1面(像側面)と撮像光学系保持部12における複数の係合穴部12cを設けた第1フランジ部12bの第2面(物体側面)とは、所定の第1間隔SL1で離間している。例えば、第4レンズ114における非有効領域114bの像側面が当接する撮像光学系保持部12の内底面の位置から前記第1面までの長さをL1とし、第4レンズ114における非有効領域114bの像側面が当接する撮像光学系保持部12の内底面の位置から前記第2面までの長さをL2とした場合に、前記長さL1が前記長さL2よりも僅かに長くなるように(L1>L2、L1=L2+SL1)、撮像光学系11の各レンズ111〜114、撮像光学系保持部12、遮光板13および開口絞り14が形成(設計)される。
そして、次に、複数の突部111cにおける各頂部を熱で押し潰す熱カシメが実施され、第1レンズ111と撮像光学系保持部12とは、係合固定される。より具体的には、前記第1面と前記第2面との間隔を前記第1間隔SL1よりも短くするように、または、前記第1面と前記第2面とを当接するように、第1レンズ111と撮像光学系保持部12とが、例えば加圧固定等され、そして、例えばヒートパンチ等の溶着治具が、6個の突部111cそれぞれの先端頂部に、押し付けられ、圧接される。これによって、6個の突部111cそれぞれの先端頂部は、図1および図7に示すように、加熱溶融で係合穴部12cの径(直径)よりも大径な、例えばキノコの傘のような形状のカシメ部に、拡径変形し、第1レンズ111と撮像光学系保持部12とを熱カシメで係合固定する熱カシメ構造となる。
したがって、この係合固定後の状態(熱カシメ後の状態)では、図7に示すように、第1レンズ111における複数の突部111cを設けた非有効領域部111bの第1面(像側面)と撮像光学系保持部12における複数の係合穴部12cを設けた第1フランジ部12bの第2面(物体側面)とは、前記第1間隔SL1よりも短い第2間隔SL2で離間している。なお、前記第1面と前記第2面とは、互いに当接してもよい。
図1および図2に戻って、撮像素子2は、レンズユニット1の像側(図1および図2に示す例では第4レンズ114の像側)に赤外線カットフィルタ3を介して配置され、レンズユニット1によって結像された物体(被写体)の光学像における光量に応じてR(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分の電気的な画像信号に光電変換して、所定の画像処理を行う画像処理回路(不図示)へ出力する素子である。撮像素子2は、例えば、CCD型のイメージセンサや、CMOS型のイメージセンサ等である。前記図略の画像処理回路は、撮像素子2で得られたR(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分の画像信号に対し、所定の画像処理を行って画像データを生成する回路であり、例えば、DSP(Digital Signal Processor)およびその周辺回路を備える。前記所定の画像処理は、例えば、撮像素子2からのアナログ出力信号に対して行う増幅処理およびデジタル変換処理、画像全体に対して適正な黒レベルの決定処理、γ補正処理、ホワイトバランス調整(WB調整)処理、輪郭補正処理および色ムラ補正処理等の周知の画像処理である。
レンズユニット1と撮像素子2とは、レンズユニット1における撮像光学系11の結像面の位置に、撮像素子2の受光面の位置が一致するように互いに配置される(結像面=受光面)。すなわち、レンズユニット1の撮像光学系11が撮像素子2の受光面上に物体の光学像を形成可能とされている。
このような撮像装置Dでは、物体(被写体)の光学像は、レンズユニット1の撮像光学系11によりその光軸AXに沿って赤外線カットフィルタ3を介して撮像素子2の受光面まで導かれ、撮像素子2によって前記被写体の光学像が撮像される。
この赤外線カットフィルタ(IRCF)3は、撮像素子2の物体側に配置され、赤外線を遮断するように物体からの光束を濾波するフィルタであり、例えば矩形板状である。ロックナット4は、センサーカバー5とレンズユニット1の位置を固定するナットであり、例えば円筒状である。センサーカバー5は、赤外線カットフィルタを支持し、また、基板6とで撮像素子2を密封する部材であり、例えば、物体側面に円筒状の円筒部を有し、矩形開口を形成した板状である。基板6は、撮像素子2を支持する部材である。撮像素子2で生成された画像信号は、基板6に取り付けられた図略のBtoBコネクタおよびFPCコネクタを介して前記図略の画像処理回路へ出力される。Oリング8は、前カバー7とレンズユニット1との間に配置されるシール部材である。前カバー7は、レンズユニット1の前面を覆う部材であり、例えば、物体からの光束を入射するための円形の貫通開口を上面に形成した中空の略直方体の部材である。前カバー7は、図略の中空の略直方体の後カバーに組み付けられ、前カバー7および前記後カバーは、これらレンズユニット1、撮像素子2、赤外線カットフィルタ3、ロックナット4、センサーカバー5、基板6およびOリング8を収容する。また、ピント調整やロックナット4の締めを行うために、センサーカバー5の内周側面には、内ネジ5aが設けられ、これに対応するように、レンズユニット1における撮像光学系保持部12の外周側面には、外ネジ12hが設けられている。
このような撮像装置Dでは、例えば、センサーカバー5の前記矩形開口に赤外線カットフィルタ3が配設され、基板6に撮像素子2が実装される。そして、赤外線カットフィルタを持つセンサーカバー5と撮像素子2を持つ基板6とが互いに組み付けられる。この互いに組み付けたセンサーカバー5および基板6は、センサーカバー5でロックナット4を介してレンズユニット1の像側に組み付けられ、レンズユニット1と撮像素子2との間隔を調整するべく位置調整が実施され、その調整位置でロックナット4によってレンズユニット1とセンサーカバー5とが固定される。そして、前カバー7がOリング8を介してレンズユニット1に装着される。
なお、上述では、第1レンズ111は、非有効領域部111bの像側に複数の突部111cを持ち、撮像光学系保持部は、物体側に複数の係合穴部12cを備えたが、変形形態として、逆に、第1レンズ111は、非有効領域部111bの像側に、前記複数の係合穴部12cと同様な複数の穴部を持ち、撮像光学系保持部は、物体側に、前記複数の突部111cと同様な複数の係合突部を備えても良い。この場合、前記複数の穴部を設けた非有効領域部111bの第1面と前記複数の係合突部を設けた撮像光学系保持部12の第2面とは、係合前では所定の第1間隔SL1で離間し、係合後では、前記第1間隔SL1よりも短い第2間隔SL2で離間または当接することになる。また、複数のスリット部12dは、第1フランジ部12bにおける前記複数の係合突部における各間に径方向に延びるように切り欠いて形成されることになる。また、前記複数の穴部は、それぞれ、貫通孔であり、前記最も物体側に配置される第1レンズ111と撮像光学系保持部12とは、前記複数の係合突部を前記複数の穴部に挿通させた後に前記複数の係合突部における各頂部を熱で押し潰す熱カシメによって係合固定させることになる。
このような本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dでは、前記最も物体側に配置される光学素子である第1レンズ111は、非有効領域部111bの像側に設けられた複数の突部111c(上記変形形態では前記複数の穴部)を備え、撮像光学系保持部12は、これらにそれぞれ対応するように設けられた複数の係合穴部12c(上記変形形態では前記複数の係合突部)を備える。このため、この最も物体側に配置される第1レンズ111を撮像光学系保持部12に係合させるために、撮像光学系保持部12は、この最も物体側に配置される第1レンズ111における外周面外側ではなく、その像側で係合すれば良いので、このようなレンズユニット1および撮像装置Dは、撮像光学系保持部12の外径(外直径)を、この最も物体側に配置される第1レンズ111の外径(外直径)より必ずしも大径化する必要がない。したがって、上述の小型化可能な固定方法で前記最も物体側に配置される第1レンズ111と撮像光学系保持部12とを互いに係合させるので、このようなレンズユニット1および撮像装置Dは、小型化が可能となる。
また、本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dでは、前記第1面と前記第2面との間隔SLは、係合の前後で変化し、係合後で係合前よりも短く(狭く)なる(SL1→SL2、SL1>SL2)。このため、簡単な構造で、前記最も物体側に配置される光学素子である第1レンズ111と撮像光学系保持部12との間に、弾性力が生じ、この最も物体側に配置される第1レンズ111によって、この最も物体側に配置される第1レンズ111より像側に配置される各光学素子、本実施形態では第2ないし第4レンズ112〜114を撮像光学系保持部12に押し付けて固定できる。前記弾性力は、例えば、第1フランジ部12bの材質、厚さ(光軸方向の長さ)およびスリット部12dの径方向の長さ等に応じて決まり、適宜に設定される。また、前記弾性力の強弱は、例えばスリット部12dにおける径方向のスリット長を調整することで適宜に調整できる。例えば、スリット長が短いほど、弾性力は、弱くなり(小さくなり)、逆に、スリット長が長いほど、弾性力は、強くなる(大きくなる)。
また、本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dでは、撮像光学系保持部12に、複数のスリット部12dが設けられる。このため、上述のように係合の前後で前記第1面と前記第2面との間隔を変化させると、複数のスリット部12dによって撮像光学系保持部12が優先的に板バネ化し、係合後に生じる前記弾性力は、撮像光学系保持部12に優先的に生じる。したがって、本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dは、前記最も物体側に配置される光学素子である第1レンズ111の歪みを低減でき、その性能の劣化を低減できる。
また、本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dでは、固定方法に熱カシメを用いても非有効領域部111bを備えるので、光学素子の性能の劣化を防止でき、そして、上述の小型化可能な固定方法を用いるので、小型化が可能となる。
上述の第1および第2レンズ111、112のように、光軸方向に沿って互いに隣接する光学素子同士を嵌合する場合に、遮光板13が用いられても、第1レンズ111における嵌合凹部111dの内周側面と第2レンズ112の物体側外周側面との間で迷光が生じる虞がある。本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dでは、黒色の接着剤は、第1レンズ111における嵌合凹部111dの内周側面と第2レンズ112の物体側外周側面とを接着固定するとともに、図3に示すように、第1レンズ111における嵌合凹部111dの内周側面と第2レンズ112の物体側外周側面との間に黒色接着層15を形成する。このため、本実施形態におけるレンズユニット1および撮像装置Dは、この黒色接着層15によって前記迷光の発生を低減できる。なお、前記遮光板13に代え、このような黒色の接着剤による黒色接着層が用いられてもよい。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
D 撮像装置
1 レンズユニット
2 撮像素子
12c 係合穴部
12d スリット部
15 黒色接着層
111a、112a、113a、114a 有効領域部
111b、112b、113b、114b 非有効領域部
111c 突部

Claims (6)

  1. 複数の光学素子を備え、物体の光学像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系を保持する撮像光学系保持部とを備え、
    前記複数の光学素子のうちの最も物体側に配置される光学素子は、
    樹脂材料で形成され、
    物体からの光束を通過させる有効領域部と、
    光軸と直交する直交方向において前記有効領域部を囲むように設けられた非有効領域部と、
    前記非有効領域部の像側に設けられた複数の突部または複数の穴部とを備え、
    前記撮像光学系保持部は、
    前記複数の突部にそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部にそれぞれ係合するための複数の係合穴部または前記複数の穴部にそれぞれ対応するように設けられ前記複数の突部にそれぞれ係合するための複数の係合突部を備えること
    を特徴とするレンズユニット。
  2. 前記複数の突部または前記複数の穴部を設けた前記非有効領域部の第1面と前記複数の係合穴部または前記複数の係合突部を設けた前記撮像光学系保持部の第2面とは、係合前では所定の第1間隔で離間し、係合後では、前記第1間隔よりも短い第2間隔で離間または当接すること
    を特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記撮像光学系保持部は、前記直交方向において外周を囲むように設けられた係合部材を備え、
    前記複数の係合穴部または前記複数の係合突部は、前記係合部材の物体側に設けられ、
    前記係合部材は、前記複数の係合穴部における各間または前記複数の係合突部における各間に径方向に延びるように切り欠いた複数のスリット部を備えること
    を特徴とする請求項2に記載のレンズユニット。
  4. 前記複数の係合穴部は、それぞれ、貫通孔であり、前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部とは、前記複数の突部を前記複数の係合穴部に挿通させた後に前記複数の突部における各頂部を熱で押し潰す熱カシメによって係合させる、または、前記複数の穴部は、それぞれ、貫通孔であり、前記最も物体側に配置される光学素子と前記撮像光学系保持部とは、前記複数の係合突部を前記複数の穴部に挿通させた後に前記複数の係合突部における各頂部を熱で押し潰す熱カシメによって係合させること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  5. 前記最も物体側に配置される光学素子は、前記直交方向における前記有効領域部と前記非有効領域部との間に設けられ、互いの光軸を一致させるように、像側に隣接する光学素子と嵌合する嵌合凹部をさらに備え、
    前記最も物体側に配置される光学素子と前記像側に隣接する光学素子とは、前記嵌合凹部の内周側面に前記像側に隣接する光学素子における物体側外周側面を嵌合させ、前記嵌合凹部の内周側面と前記像側に隣接する光学素子における物体側外周側面との間に用いられた黒色の接着剤によって固定されること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  6. 光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、
    1または複数の光学素子を備え、光学像を前記撮像素子の受光面上に結像するレンズユニットとを備え、
    前記レンズユニットは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のレンズユニットであること
    を特徴とする撮像装置。
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