JP2012083556A - カメラモジュール - Google Patents

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【課題】 空気の膨張による不具合(悪影響)を回避しつつ、無調整であっても精度良く組み付けができる、カメラモジュールを提供すること。
【解決手段】 カメラモジュール(10)は、ホルダ(18)と、ホルダに内包されるレンズ(16)と、撮像面(14a)を含む撮像素子(14)と、赤外線カットフィルタ(20)と、撮像素子を上面(12a)に搭載する基板(12)とを備える。ホルダ(18)の下端が基板(12)の上面(12a)上に接着固定されている。前記カメラモジュール(10)は、通気性を確保する手段として、第1の脱気溝(184b)と、通気路(22)と、第2の脱気溝(186c)と、を持つ。通気路(22)と第2の脱気溝(186c)とは連通しており、通気路(22)と第1の脱気溝(184b)とは、レンズ(16)の光軸(O)に関して互いにずれた角度位置に形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明はカメラモジュールに関し、特に、携帯電話機等の電子機器に搭載される小型カメラモジュールに関する。
カメラ付携帯電話機には携帯型小型カメラモジュールが搭載されている。カメラモジュールは、撮影光学系(レンズ)と、光電変換部(撮像面)を含む撮像素子とを備えている。このようなカメラモジュールにおいては、撮影光学系(レンズ)の合焦位置(焦点距離)に撮像素子の光電変換部(撮像面)を精度良く組み付ける必要がある。
そのため、撮影光学系の合焦位置(焦点距離)に、撮像素子の光電変換部(撮像面)を精度良く組み付けるために、従来から種々のカメラモジュールが提案されている。
例えば、特許第4157084号公報(特許文献1)は、レンズ筒に形成された雄ネジをレンズシートの雌ネジに螺合するように構成した「イメージセンサモジュール」を開示している。すなわち、特許文献1に開示されたイメージセンサモジュールでは、レンズの最適焦点距離を調整するために、レンズを遮光する部品であるレンズ筒と、それを保持する部品であるレンズシートとにネジ構造を設けている。
また、特許第4223851号公報(特許文献2)は、レンズユニットと、固体撮像素子ユニットとを組み合わせて一体化された構成の「小型カメラモジュール」を開示している。レンズユニットは、レンズが固定してある筒状のレンズホルダと、筒状のハウジングとよりなる。レンズホルダがハウジングの内側に、ねじ同士でかみ合っている構成である。レンズホルダを回動させると、レンズホルダが光軸方向に変位して、フォーカス調整がなされる。
その結果、特許文献1に開示されたイメージセンサモジュールや特許文献2に開示された小型カメラモジュールでは、ネジ構造を持った2つの部品(レンズ筒(レンズホルダ)とレンズシート(ハウジング))によるネジ嵌合で、レンズの最適な焦点距離を調整する必要があった。また、ネジ構造追加による工数アップに伴い、部品単価、設備単価が高くなってしまう。さらに、調整による工数アップと部品点数の増加によりコストが高くなってしまう。
したがって、ネジ構造を無くし、部品点数を減らすことで、コストダウンと構造の簡素化を図ることが望まれている。また、無調整化による工数削減と組み立て性を向上させることも望まれている。
このような問題点を解決した先行技術文献も種々提案されている。
例えば、特許第4032291号公報(特許文献3)は、安価でありながら、部品点数を削減でき、小型化が図れ、かつ無調整であっても精度良く組み付けでき、さらには防塵、防湿を有し、また高画質な画像を得ることができる信頼性の高い「撮像装置」を開示している。この特許文献3に開示された撮像装置は、鏡枠に内包される撮像レンズと、撮像素子とを有する。撮像レンズは、レンズ部と、このレンズ部の光軸方向に沿って筒状に延在する脚部とを備える。撮像素子は、光電変換部と、その周囲に配置された周囲面とを、レンズ部に対向する面に形成している。撮像レンズは、鏡枠に嵌合することにより光軸に直交する方向に位置決めされる。遮光板と撮像レンズの段部との間に、ゴムなどからなる弾性部材を配置して、その弾性力により、撮像レンズを下方に向かって押圧している。
また、特許第3915513号公報(特許文献4)は、安価でありながら、部品点数を削減でき、小型化が図れ、長期にわたってレンズのがたつきや外力による損傷を抑制でき、また更に、無調整であっても精度良く組み付けでき、さらには防塵、防湿の構造を有し、また信頼性の高い「撮像装置」を開示している。この特許文献4に開示された撮像装置は、光電変換部を備えた撮像素子と、この撮像素子が取り付けられた基板と、弾性手段と、基板に固定され光学部材を支持する鏡枠とを有する。光学部材は、光電変換部に被写体像を結像させるレンズ部と、このレンズ部を指示する脚部と、撮像素子に当接する当接面とを備える。弾性手段の弾性力により光学部材を光軸方向に押圧している。これによって、光学部材は撮像素子に向かって付勢された状態で、当接面が撮像素子のレンズ部に向いた面にのみ当接するようになる。
さらに、特許第4362737号公報(特許文献5)は、レンズと、撮像素子と、ホルダと、基板とを含んで構成された「カメラモジュール」を開示している。撮像素子は基板に搭載される。ホルダは、撮像素子が収容されたパッケージを覆うように設けられている。ホルダは基板に接着剤により取着されている。ホルダは、基板に取着されパッケージを囲む下部大径部と、この下部大径部に続く上部小径部とを有する。上部小径部の先部には開口が形成されている。レンズは上部小径部に取着されている。レンズは、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの3枚が用いられている。第1レンズは中央に位置するレンズ部と、このレンズ部の半径方向外側に位置する取り付け部とを有する。ホルダの上部小径部には、開口の周囲に撮像素子に臨む環状の係合面が形成され、この環状の係合面に続く円筒面状の係合面が形成されている。上部小径部の環状の係合面に、第1レンズの取り付け部の面が係合され、上部小径部の円筒面状の係合面に、第1レンズの外周面が係合されることで、上部小径部に対するレンズの位置決めがなされる。
ところで、このようなカメラモジュールは、撮像素子の撮像面(光電変換部)に粉塵が付着しないようにする対策と、カメラモジュールの組立工程内で発生する不具合や、客先での回路基板ボード上へのカメラモジュール実装時に発生する不具合の対策が必要である。
最初に、カメラモジュールの組立工程内で発生する不具合について説明する。撮像素子を実装した基板に、樹脂を塗布し、ホルダをマウントしパッケージング(封止)する。この時、樹脂を硬化させる為に、カメラモジュールをオーブンに投入し樹脂を硬化させている。この高温環境下で、パッケージ内部の空気が熱で膨張し、ホルダを押し上げたり、未硬化の樹脂を内部から押し退けて、樹脂塗布部に穴が開いたり等の不具合が発生する。
次に、回路基板ボード上へのカメラモジュール実装時に発生する不具合について説明する。カメラモジュールを回路基板ボード(セット側基板)に直接ハンダ実装するために、リフロー炉を通す。この際、内部の空気が膨張し、ホルダを押し上げる力が封止樹脂の強度を上回って樹脂を破壊するか、或いは、封止樹脂が軟化し弱くなったところが破裂する等の不具合が懸念される。尚、この不具合は、リフロー炉を通すときばかりでなく、組立工程にて使用しているオーブンの温度条件よりも更に高い高温環境下でも起こり得る。
そこで、上記特許文献2に開示された小型カメラモジュールでは、熱によって密閉空間内の空気が膨張することによる悪影響(不具合)を回避するため、固体撮像素子ユニットに通気孔を形成し、レンズユニットに通気路を形成し、レンズユニットと固体撮像素子ユニットとを組み合わせて一体化された状態で、通気孔と通気路とが連通するように構成している。通気路にエアフィルタを有する。
特許第4157084号公報 特許第4223851号公報 特許第4032291号公報 特許第3915513号公報 特許第4362737号公報
上述した特許文献3〜5に記載されたカメラモジュールには、それぞれ、以下に述べるような問題点がある。
特許文献3に開示された撮像装置では、撮像レンズが、レンズ部と、このレンズ部の光軸方向に沿って筒状に延在する脚部とから構成されるので、撮像レンズが非常に複雑な形状(構造)をしている。その結果、撮像レンズを製造することが困難であるという問題がある。また、撮像レンズが複雑な形状(構造)をしているので、撮像レンズはプラスチック製のものに限定され、ガラス製のものには適用できない。さらに、撮像レンズの脚部の先端を撮像素子の所定の面(当接面)へ当接せるための弾性部材も必要となり、部品点数が増加するという問題もある。
特許文献4に開示された撮像装置でも、光学部材がレンズ部を支持する脚部を備えているので、光学部材が非常に複雑な形状(構造)をしている。その結果、光学部材を製造することが困難であるという問題がある。また、光学部材が複雑な形状(構造)をしているので、光学部材はプラスチック製のものに限定され、ガラス製のものには適用できない。さらに、光学部材の脚部の先端を撮像素子の当接面へ当接せるための弾性手段も必要となり、部品点数が増加するという問題もある。
特許文献5に開示されたカメラモジュールでは、レンズがホルダ内に位置決めされ、ホルダが撮像素子を搭載する基板に接着剤により取着されている。その為、レンズの最適焦点距離(焦点位置)に撮像素子の撮像面が合うように、基板とホルダとの位置関係を調整する必要がある。また、撮像素子を搭載している基板が反ったり、捩れたりすると、レンズの最適焦点距離(焦点位置)から撮像素子の撮像面がズレてしまうという問題もある。
さらに、特許文献3〜5に記載されたカメラモジュールはいずれも、空気の膨張による不具合(悪影響)についての認識がなく、その不具合(悪影響)を回避するための対策が何ら施されてない。
一方、特許文献2に開示されたカメラモジュールでは、空気の膨張による不具合(悪影響)を回避するための対策が施されている。詳述すると、特許文献2に開示されたカメラモジュールは、固体撮像素子ユニットの通気孔とレンズユニットの通気路とが連通するように構成している。すなわち、通気孔と通気路とが光軸に対して同一の側(角度位置)に配置されることになる。その為、粉塵の付着を防止するために、通気路にエアフィルタを設ける必要がある。その結果、部品点数が増加してしまう。
したがって、本発明の課題は、空気の膨張による不具合(悪影響)を回避しつつ、無調整であっても精度良く組み付けができる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の他の課題は、部品点数を削減でき、小型化が図れる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明のもっと他の課題は、コストダウンと構造の簡素化が図れる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の更に他の課題は、組立て工数を削減でき、組み立て性を向上できる、カメラモジュールを提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明の態様によるカメラモジュール(10)は、ホルダ(18)と、該ホルダに内包されるレンズ(16)と、撮像面(14a)を含む撮像素子(14)と、前記ホルダの内壁に取り付けられた赤外線カットフィルタ(20)と、撮像素子を上面(12a)に搭載する基板(12)とを備える。前記ホルダ(18)の下端が前記基板(12)の上面(12a)上に接着固定されている。前記レンズ(16)は、実質的に円柱状をしており、外周面(16c)を持ち、前記レンズ(16)は、中央に位置するレンズ部(16a)と、該レンズ部の半径方向外側に位置するレンズ受け面(16b)とを有する。本発明によれば、前記ホルダ(18)は、前記レンズ(16)のレンズ受け面(16b)に係合するレンズ突き当て面(186b)と、前記撮像素子(14)に当接する複数本の脚部(188)とを有する。そして、前記カメラモジュール(10)は、通気性を確保する手段として、前記ホルダ(18)と前記赤外線カットフィルタ(20)との接触面間で、前記ホルダ(18)に形成された第1の脱気溝(184b)と、前記ホルダ(18)の円筒内面(184a)と前記レンズ(16)の外周面(16c)との間に形成された通気路(22)と、前記レンズ(16)のレンズ受け面(16b)と前記ホルダ(18)のレンズ突き当て面(186b)との間の接触面で、前記ホルダ(18)に形成された第2の脱気溝(186c)と、を持つ。前記通気路(22)と前記第2の脱気溝(186c)とは連通しており、前記通気路(22)と前記第1の脱気溝(184b)とは、前記レンズ(16)の光軸(O)に関して互いにずれた角度位置に形成されている。
上記本発明のカメラモジュール(10)において、前記通気路(22)と前記第1の脱気溝(184b)とは、前記レンズ(16)の光軸(O)に関して互いに実質的に180度ずれた角度位置に形成されている、ことが好ましい。撮像素子(14)は、前記撮像面(14a)の周囲に配置された周囲面(14b)を持ってよい。この場合、前記ホルダ(18)の前記複数本の脚部(188)の先端(188a)が、前記撮像素子(14)の周囲面(14b)に当接している。前記ホルダ(18)は、角筒状の下部(182)と、前記円筒内面(184a)を持つ円筒状の上部(184)とを備えてよい。この場合、前記ホルダ(18)の前記上部(184)の円筒内面(184a)に、前記レンズ(16)の外周面(16c)が実質的に係合し、これによって、前記レンズ(16)は、光軸(O)と直交する方向に位置決めされる。前記赤外線カットフィルタ(20)は、前記ホルダ(18)の前記上部(184)の下側内壁面に取り付けられてよい。この場合、前記第1の脱気溝(184b)が、前記ホルダ(18)の前記上部(184)の下側内壁面に形成される。前記通気路(22)が、前記レンズ(16)のDカット部(162)と前記ホルダ(18)の前記上部(184)の円筒内面(184a)との間に形成されてよい。前記ホルダ(18)は、前記上部(184)の上端に、前記レンズ突き当て面を上側内壁面(186b)として持つ遮光部(186)を備えてよい。この場合、前記第2の脱気溝(186c)は、前記遮光部(186)の上側内壁面(186b)に形成される。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、通気性を確保する手段として、ホルダと赤外線カットフィルタとの接触面間で、ホルダに形成された第1の脱気溝と、ホルダの円筒内面とレンズの外周面との間に形成された通気路と、レンズのレンズ受け面とホルダのレンズ突き当て面との間の接触面で、ホルダに形成された第2の脱気溝と、を持ち、通気路と第2の脱気溝とは連通しており、通気路と第1の脱気溝とを、レンズの光軸に関して互いにずれた角度位置に形成したので、空気の膨張による不具合(悪影響)を回避しつつ、無調整であっても精度良く組み付けができる。
本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールの外観斜視図である。 図1に示したカメラモジュールの分解斜視図である。 図1の線III-IIIについての縦断面図である。 図1の線IV-IVについての縦断面図である。 図1の線V-Vについての斜視横断面図である。 図1の線VI-VIについての縦断面図である。 図1に示したカメラモジュールにおいて、ホルダに赤外線カットフィルタを組み付けた状態を底面側から観た斜視図である。 図1に示したカメラモジュールにおいて、ホルダにレンズを圧入した状態を底面側から観た斜視図である。 図1に示したカメラモジュールにおいて、ホルダにレンズを圧入した状態を底面側から観た斜視図である。 図1に示したカメラモジュールにおいて、ホルダを底面側から観た斜視図である。 図6の遮光部(186)付近を拡大して示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6を参照して、本発明の一実施の形態によるカメラモジュール10について説明する。図1はカメラモジュール10の外観斜視図であり、図2はカメラモジュール10の分解斜視図である。図3は図1の線III-IIIについての縦断面図であり、図4は図1の線IV-IVについての縦断面図であり、図5は図1の線V-Vについての斜視横断面図であり、図6は図1の線VI-VIについての縦断面図である。
ここでは、図1乃至図6に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図1乃至図6に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸方向は前後方向(奥行方向)であり、Y軸方向は左右方向(幅方向)であり、Z軸方向は上下方向(高さ方向)である。そして、図1乃至図6に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
但し、実際の使用状況においては、光軸O方向、すなわち、Z軸方向が前後方向となる。換言すれば、Z軸の上方向が前方向となり、Z軸の下方向が後方向となる。
図示のカメラモジュール10は、カメラ付き携帯電話機に備えられる。カメラモジュール10は、Z軸方向(光軸O方向)の下側(後側)に配置された基板12を有する。この基板12の上面12aには、撮像素子14が搭載される。換言すれば、矩形薄板状の撮像素子14の下面は、基板12の上面12aに取り付けられている。この撮像素子14は、レンズ16(後述する)により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子14は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。
撮像素子14の上面中央には、画素が2次元的に配列された光電変換部(撮像面)14aが形成されており、その周囲には、周囲面14bが形成されている。撮像素子14は、複数本のワイヤ14cを介して基板14に接続されている。撮像素子14と基板12との組み合わせは、撮像ユニットと呼ばれる。
レンズ16は、中央に位置するレンズ部16aと、このレンズ部16aの半径方向外側に位置するレンズ受け面16bとを有する。図2に示されるように、レンズ16は、実質的に円柱状をしており、外周面16cを持つ。また、レンズ16は、その外周面16cに、光軸Oに対して前後方向Xの前方に形成されたDカット部162を有する。
レンズ16の外側には、遮光性のある素材からなるホルダ18が配置されている。換言すれば、レンズ16はホルダ18に内包されている。ホルダ18は、角筒状の下部182と、円筒状の上部184とを備える。上部184は、円筒内面184aを持つ。ホルダ18は、上部184の上端に設けられた遮光部186をさらに有する。遮光部186は、その中央に開口186aが形成されている。遮光部186の上側内壁面186bは、レンズ16を取り付けるためのレンズ突き当て面として使用される。レンズ16を光軸Oに沿ってホルダ18に圧入することで、レンズ16のレンズ受け面16bは、ホルダ18のレンズ突き当て面186bに係合する。すなわち、レンズ突き当て面186bは、レンズ16の光軸O方向の位置決めを行う。
一方、ホルダ18の上部184の円筒内面184aに、レンズ16の外周面16cが実質的に係合している。これによって、レンズ16は、光軸Oと直交する方向に位置決めされる。なお、図示はしないが、ホルダ18の上部184の円筒内面184aとレンズ16の外周面16cとの間にはクリアランスがある。このクリアランスにUV樹脂からなる接着剤(図示せず)を注入することによって、ホルダ18内にレンズ16が固着される。
尚、ホルダ18の下部182の下端は、基板12の上面12a上で、図示しない樹脂によって接着固定される。
図4および図5に示されるように、ホルダ18は、撮像素子14に当接する4本の脚部188を有する。図5に示されるように、ホルダ18の4本の脚部188の先端188aは、撮像素子14の周囲面14bに当接している。
カメラモジュール10は、撮像素子14とレンズ16との間に配置された赤外線カットフィルタ20を更に備えている。この赤外線カットフィルタ20は、矩形薄板形状をしており、ホルダ18の上部184の下側内壁面に取り付けられる(貼り付けられる)。
上述したように、本実施の形態では、ホルダ18は、撮像素子14に当接する4本の脚部188を有するので、ホルダ18のマウントによるパッケージングと同時に、レンズ16の焦点距離を最適位置に確保することができる。すなわち、カメラモジュール10は、ホルダ18のレンズ取付け面186bと撮像素子14の撮像面14a(脚部188の先端188a)との間の光軸O方向の距離(以下、「ホルダ距離」と略称する)とレンズ16の光学長による、2部品の寸法精度と組み立て精度のみで、レンズ16の焦点距離の精度を出す構造をしている。
次に、図6に加えて図7乃至図11をも参照して、本実施の形態による、カメラモジュール10に設けられた、通気性を確保する手段について説明する。図7は、カメラモジュール10において、ホルダ18に赤外線カットフィルタ20を組み付けた状態を底面側から観た斜視図である。図8は、カメラモジュール10において、ホルダ18にレンズ16を圧入した状態を底面側から観た斜視図である。図9は、カメラモジュール10において、ホルダ18にレンズ16を圧入した状態を底面側から観た斜視図である。図10は、カメラモジュール10において、ホルダ18を底面側から観た斜視図である。図11は、図6の遮光部186付近を拡大して示す拡大断面図である。
通気性を確保する手段は、第1の脱気溝184b、通気路22、および第2の脱気溝186cから構成されている。
図7および図8に示されるように、第1の脱気溝184bは、ホルダ18と赤外線カットフィルタ20との接触面間で、ホルダ18の上部184の下側内壁面に形成されている。図示の例では、第1の脱気溝184bは、光軸Oに対して前後方向Xの後方に形成されている。
図9に示されるように、通気路22は、ホルダ18の上部184の円筒内面184aとレンズ16の外周面16cとの間に形成されている。詳述すると、この通気路22は、レンズ16のDカット部162を利用して形成されてある。上述したように、このDカット部162は、光軸Oに対して前後方向Xの前方に形成れている。
したがって、通気路22と第1の脱気溝184bとは、レンズ16の光軸Oに関して互いに実質的に180度ずれた角度位置に形成されている。
図10に示されるように、第2の脱気溝186cは、レンズ16のレンズ受け面16bとホルダ18のレンズ取付け面186b(遮光部186の上側内壁面)との間の接触面で、ホルダ18の遮光部186に形成されている。図6に示されるように、通気路22と第2の脱気溝186cとは連通している。
従って、図6および図11の点線矢印で示されるように、基板12、撮像素子14、赤外線カットフィルタ20、およびホルダ18の下部182によって囲まれた空間は、第1の脱気溝184b、レンズ16と赤外線カットフィルタ20との間の空間、通気路22、第2の脱気溝184c、および開口186aを介して外部と連通している。
特許文献2に開示された小型カメラモジュールとは異なり、本実施の形態に係るカメラモジュール10では、通気路22と第1の脱気溝184bとは、レンズ16の光軸Oに関して互いに実質的に180度ずれた角度位置に形成されている。換言すれば、通気路22と第1の脱気溝184bとが、直接的に連通しない構造をしている。そのため、特許文献2に開示されているようなエアフィルタを使用せずとも、粉塵が撮像素子14の撮像面14aに付着するのを防止(回避)することができる。
尚、本実施の形態では、通気路22と第1の脱気溝184bとは、レンズ16の光軸Oに関して互いに実質的に180度ずれた角度位置に形成されているが、通気路22と第1の脱気溝184bとは、レンズ16の光軸Oに関して互いにずれた角度位置に形成されていればよい。
また、本実施の形態において、カメラモジュール10を構成する部品(ホルダ18、基板12、撮像素子14、レンズ16、および赤外線カットフィルタ20)の材料は、リフローに耐えられる耐熱性の高い材料で構成されている。したがって、カメラモジュール10はリフロー炉を通すことが可能である。換言すれば、カメラモジュール10はリフローラブルなカメラモジュールである。前述したように、カメラモジュール10には完全に通気性が確保されているので、リフローによる爆発の懸念はない。
次に、本実施の形態に係るカメラモジュール10の効果について説明する。
カメラモジュール10は、通気性を確保する手段(第1の脱気溝184b、通気路22、および第2の脱気溝186c)を備えているので、上述したカメラモジュール10の組立工程内で発生する不具合や、上述した客先での回路基板ボード上へのカメラモジュール10実装時に発生する不具合を防止することができる。
また、特許文献2に開示された小型カメラモジュールとは異なり、本実施の形態に係るカメラモジュール10では、通気路22と第1の脱気溝184bとを、レンズ16の光軸Oに関して互いにずれた角度位置に形成したので、特許文献2のようなエアフィルタを使用せずとも、粉塵が撮像素子14の撮像面14aに付着するのを防止(回避)することができる。
上述したように、上記ホルダ距離(ホルダ寸法)を精度良く規定することによって、無調整で、レンズ16の焦点距離を最適な焦点距離に設定することができる。したがって、カメラモジュール10の製造工程を削減することができる。
上述したように、本実施の形態では、ホルダ18の複数本の脚部188が、基板12の上面12aではなく、撮像素子14の周囲面14bに当接しているので、前述した特許文献5に開示されているカメラモジュールのような、レンズ16の最適焦点距離(焦点位置)に、撮像素子14の撮像面14aが合うように、基板とホルダとの間の位置関係を調整する必要がない。また、撮像素子14を搭載している基板12が反ったり、捩れたりすることによる不具合も解消される。
また、特許文献3や4に開示されている撮像装置のように、レンズに脚部を設けるのではなく、ホルダ18に脚部188を設けているので、複雑な形状(構造)のレンズを作る必要がない。したがって、レンズ18の素材は、プラスチック材料に限定されず、ガラス材料であってもよく、安価となる。また、特許文献3や4に開示されて撮像装置のような、レンズを光軸方向に押圧するための弾性部材(弾性手段)も不要であるので、部品点数を削減できる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上記実施の形態では、ホルダ18に形成された脚部188の本数が4つの場合を例に挙げているが、脚部188の本数は複数本であってよい。
10 カメラモジュール
12 基板
12a 上面
14 撮像素子
14a 撮像面(光電変換部)
14b 周囲面
14c ワイヤ
16 レンズ
16a レンズ部
16b レンズ受け面
16c 外周面
162 Dカット部
18 ホルダ
182 下部
184 上部
184a 円筒内面
184b 第1の脱気溝
186 遮光部
186a 開口
186b レンズ突き当て面
186c 第2の脱気溝
188 脚部
188a 先端
20 赤外線カットフィルタ
22 通気路
O 光軸

Claims (7)

  1. ホルダと、該ホルダに内包されるレンズと、撮像面を含む撮像素子と、前記レンズと前記撮像素子との間に配置されて、前記ホルダの内壁に取り付けられた赤外線カットフィルタと、前記撮像素子を上面に搭載する基板と、を備え、前記ホルダの下端が前記基板の上面上に接着固定されている、カメラモジュールにおいて、
    前記レンズは、実質的に円柱状をしており、外周面を持ち、
    前記レンズは、中央に位置するレンズ部と、該レンズ部の半径方向外側に位置するレンズ受け面とを有し、
    前記ホルダは、前記レンズのレンズ受け面に係合するレンズ突き当て面と、前記撮像素子に当接する複数本の脚部とを有し、
    前記カメラモジュールは、通気性を確保する手段として、
    前記ホルダと前記赤外線カットフィルタとの接触面間で、前記ホルダに形成された第1の脱気溝と、
    前記ホルダの円筒内面と前記レンズの外周面との間に形成された通気路と、
    前記レンズのレンズ受け面と前記ホルダのレンズ突き当て面との間の接触面で、前記ホルダに形成された第2の脱気溝と、を持ち、
    前記通気路と前記第2の脱気溝とは連通しており、
    前記通気路と前記第1の脱気溝とは、前記レンズの光軸に関して互いにずれた角度位置に形成されていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記通気路と前記第1の脱気溝とは、前記レンズの光軸に関して互いに実質的に180度ずれた角度位置に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 撮像素子は、前記撮像面の周囲に配置された周囲面を持ち、
    前記ホルダの前記複数本の脚部の先端が、前記撮像素子の周囲面に当接している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記ホルダは、角筒状の下部と、前記円筒内面を持つ円筒状の上部とを備え、
    前記ホルダの前記上部の円筒内面に、前記レンズの外周面が実質的に係合し、これによって、前記レンズは、光軸と直交する方向に位置決めされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のカメラモジュール。
  5. 前記赤外線カットフィルタは、前記ホルダの前記上部の下側内壁面に取り付けられており、
    前記第1の脱気溝が、前記ホルダの前記上部の下側内壁面に形成されている、請求項4に記載のカメラモジュール。
  6. 前記通気路が、前記レンズのDカット部と前記ホルダの前記上部の円筒内面との間に形成されている、請求項4又は5に記載のカメラモジュール。
  7. 前記ホルダは、前記上部の上端に、前記レンズ突き当て面を上側内壁面として持つ遮光部を備え、
    前記第2の脱気溝が、前記遮光部の上側内壁面に形成されている、
    請求項4乃至6のいずれか1つに記載のカメラモジュール。
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