JP2009186756A - レンズモジュール及びカメラモジュール - Google Patents

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JP2009186756A JP2008026515A JP2008026515A JP2009186756A JP 2009186756 A JP2009186756 A JP 2009186756A JP 2008026515 A JP2008026515 A JP 2008026515A JP 2008026515 A JP2008026515 A JP 2008026515A JP 2009186756 A JP2009186756 A JP 2009186756A
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雅樹 田中
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郁夫 信太
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大 蓮田
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守 佐藤
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Abstract

【課題】レンズユニットと台座マウントのレンズ保持部との接着作業を安定して行うことができるレンズモジュール等を提供する。
【解決手段】カメラモジュール1は、外部から入射される光を集光して出射する第1及び第2のレンズ4,6と、第1及び第2のレンズ4,6を収納するバレル2aと、第1及び第2のレンズ4,6を収納したバレル2aを接着剤8により接着して収納するレンズ収納部3aと、第1及び第2のレンズ4,6から出射される光を受けて電気信号に変換して出力するセンサ16を収納する素子収納部3bとを備えた台座3とを備え、台座3は、バレル2aを接着する接着剤8が配される凹部3eが、台座3のレンズ収納部3aの上端面であってレンズ収納部3aの中心を挟んで反対の位置に対として設けられ、凹部3eの対が複数形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば携帯電話機等に搭載されるレンズモジュール及びカメラモジュールに関する。
例えば、携帯電話や監視用カメラ等に用いられる小型カメラモジュールのレンズモジュールでは、レンズをバレルに収納して接着剤で固定し位置決めをしている。
レンズを収納したバレルが接着剤によって接着される公報掲載の従来技術として、例えば、レンズを保持し、レンズホルダと、レンズホルダを光軸方向に移動可能に保持するホルダと、レンズホルダの外周部分に接着剤により固定される調整部材とを具備し、レンズホルダの外周には、被写体側に向かって縮径するテーパが設けられ、溝部への接着剤の充填を容易にする技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、他の公報掲載の従来技術として、バレルと台座の少なくとも一方に両者に跨がるとともに外来光の受光が可能な凹部を形成し、この凹部に注入された光硬化型接着剤でバレルと台座を固着する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−195682号公報 特開2006−330121号公報
ところで、レンズユニットを台座マウントのレンズ保持部に螺合するカメラモジュールの場合、振動等で螺合状態が変化することがある。かかる場合、レンズから出射された光が撮像領域に適切に結像しない恐れがある。このような事態を避けるため、レンズユニットを台座マウントのレンズ保持部に螺合して結像調節した後、接着剤等を用いて固着することが行われている。
しかし、例えば接着箇所の目標がない状態で接着作業を行うと、作業者による作業のばらつきが生じ、接着不良が生じる恐れがある。
本発明は、レンズユニットと台座マウントのレンズ保持部との接着作業を安定して行うことができるレンズモジュール等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるレンズモジュールは、外部から入射される光を集光して出射するレンズと、レンズを収納するバレルと、レンズを収納したバレルを接着剤により接着して収納するレンズ収納部と、レンズから出射される光を受けて電気信号に変換して出力する撮像素子を収納する素子収納部とを備えた台座マウントとを備え、台座マウントは、バレルを接着する接着剤が配される凹部が、台座マウントのレンズ収納部の上端面であってレンズ収納部の中心を挟んで反対の位置に対として設けられ、凹部の対が複数形成されていることを特徴とする。
ここで、バレルは、バレルの外周に台座マウントのレンズ収納部に螺合する雄ねじ部と雄ねじ部の一部を切り欠いた切欠部とが形成され、バレルは、バレルの切欠部にバレルのゲート部が形成されていることを特徴とすれば、ゲート部はバレルの切欠部と台座マウントのレンズ収納部との間に入り込むので、ゲート部がレンズモジュールの大きさに影響を与えることはなく、コンパクトなレンズモジュールを実現できる。
また、バレルは、バレルの外周に形成された雄ねじ部の一部を平坦面にして切欠部が形成されていることを特徴とすれば、切欠部を簡易に製作することができ、金型代を低く抑えることが可能となる。
更に、バレルは、バレルのゲート部が、バレルの外周に形成された雄ねじ部を切欠部に延長させて形成される仮想の雄ねじの谷径よりもバレルの中心側に形成されていることを特徴とすれば、ゲート部によってバレルと台座マウントのレンズ収納部との間の螺合が阻害されることはない。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカメラモジュールは、外部から入射される光を集光して出射するレンズと、レンズを収納するバレルとを含むレンズユニットと、レンズユニットのレンズから出射される光を受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、レンズユニットを接着剤により接着して収納するレンズ収納部と、撮像素子を収納する素子収納部とを備えた台座マウントとを備え、レンズユニットは、レンズユニットのバレルの外周に台座マウントのレンズ収納部に螺合する雄ねじ部と雄ねじ部の一部を切り欠いた切欠部と切欠部にバレルのゲート部とが形成され、台座マウントは、レンズユニットを接着する接着剤が配される凹部が、台座マウントのレンズ収納部の上端面であってレンズ収納部の中心を挟んで反対の位置に対として複数形成されていることを特徴とする。
ここで、接着剤は、複数の凹部のうち対となっている2つの凹部のいずれもがバレルのゲート部から離れた位置にある凹部の対に配されることを特徴とすれば、バレルの切欠部と台座マウントのレンズ収納部との間の空隙に接着剤が入り込むことはない。
また、台座マウントは、略円筒形状のレンズ収納部と略方形の素子収納部とから構成され、凹部の対は、台座マウントの素子収納部の四隅に対応するレンズ収納部の上端面の位置に二対形成されていることを特徴とすれば、仮に接着剤が凹部から溢れても、台座マウントの素子収納部の上面が受け皿となって溢れた接着剤を受けることができる。
更に、接着剤は、二対の凹部のうち対となっている2つの凹部のいずれもがバレルのゲート部から離れた位置にある凹部の対に配されることを特徴とすれば、バレルの切欠部と台座マウントのレンズ収納部との間の空隙に接着剤が入り込むことはない。
本発明によれば、レンズユニットと台座マウントのレンズ保持部との接着作業を安定して行うことができるレンズモジュール等を提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1を示す外観斜視図であり、図2は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、カメラモジュール1は、入射光を集光する複数のレンズ(図3参照)を保持し、センサ16(図3参照)上に入射光を結像するレンズユニット2と、レンズユニット2を保持する台座マウントの一例としての台座3とを備えている。そして、回路基板20上に台座3が接着されて、カメラモジュール1は構成されている。回路基板20上に配されたコネクタ21は、図示しない回路パターンによって台座3に電気的に接続されている。
図2に示すように、台座3は、レンズユニット2が取り付けられ、回路基板20との間にセンサ16(図3参照)を搭載した方形のガラスカバー17を収容保持している。
図3は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の縦断面図である。
図3に示すように、レンズユニット2は、レンズユニット2本体を構成するバレル2aを有し、バレル2a内に外光の入射側に保持される第1のレンズ4と出射側に保持される第2のレンズ6とを保持し収容している。また、レンズユニット2は、第1及び第2のレンズ4,6の間に、通過光量を制限する中間環5を有する。更に、レンズユニット2は、第2のレンズ6の外側(図3の下側)に、第2のレンズ6を所定位置に保持するレンズ押さえ7を有している。
台座3は、レンズユニット2が取り付けられるレンズ収納部3aと、フィルタ15やセンサ16、ガラスカバー17を収容保持する素子収納部3bとが一体に構成されている。また、台座3は、レンズ収納部3aの内部空間と素子収納部3bの内部空間とが連続するように構成されている。更に、台座3は、内面から延びて内部空間を狭めるように形成されたフランジ部3dを有する。
台座3は、レンズ収納部3aの内周面に雌ねじ3c(図6参照)が形成されている。そして、バレル2aの外周面に形成された雄ねじ部2c(後述)がレンズ収納部3aの雌ねじ3c(図6参照)に螺合されて、レンズユニット2が台座3のレンズ収納部3aに取り付けられる。
台座3は、例えば黒色の液体ポリマー(LCP)樹脂、ポリフタルアミド樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等の遮光性を有し、且つ、リフロー温度に耐えられる耐熱性を有する合成樹脂により構成される。ここで、耐熱温度は200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃であることが望ましい。
(バレル)
図4は、本実施の形態にかかるバレル2aの斜視図であり、図5は、バレル2aを台座3のレンズ収納部3aに収納したときの部分拡大図である。
バレル2aは、例えば黒色の液体ポリマー(LCP)樹脂、ポリフタルアミド樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等の遮光性を有し、且つ、リフロー温度に耐えられる耐熱性を有する合成樹脂により構成され射出成形により製作される。ここで、耐熱温度は200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃であることが望ましい。
図4に示すように、バレル2aは、略円筒形状であり、外周面に雄ねじ部2cが形成されている。そして、バレル2aは、雄ねじ部2cの一部を平坦面に切り欠いた切欠部2eが形成され、切欠部2eにバレル2aの射出成形のためのゲート部2dが形成されている。
図5に示すように、バレル2aのゲート部2dは、雄ねじ部2cの谷径を切欠部2e側に延長させて形成される仮想の谷径よりもバレル2aの中心側に形成されている。これにより、バレル2aが台座3のレンズ収納部3aに螺合されるとき、射出成型で生じたゲート部2dが、レンズ収納部3aの内側面(特に雌ねじ3cの山径)に接触するのを防いでいる。
図3に戻って説明を続ける。
第1及び第2のレンズ4,6は、外光を透過してセンサ16の受光領域(撮像エリア)16aに結像させるための光学素子である。即ち、バレル2aの開口部から入射した外光がセンサ16の受光領域16aに結像するように、第1及び第2のレンズ4,6は所定の光学系を形成する。尚、本実施の形態では、レンズユニット2は第1及び第2のレンズ4,6で構成されているが、レンズは1枚或いは3枚であっても構わない。所定の光学系は、単一のレンズ又は複数枚のレンズ群で構成される。
第1及び第2のレンズ4,6は、可視光を良好に透過する性質を有し、例えば、耐熱性を有する透明なシリコーン系樹脂材料(シリコーンレジン)等の合成樹脂やガラスなど耐熱性を有する樹脂で構成される。カメラモジュール1全体がリフロー炉に入れられることから、第1及び第2のレンズ4,6の耐熱温度も、バレル2aや台座3と同じ200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃であることが望ましい。
中間環5は、薄板円環形状を有している。中間環5は、例えば、SUS304に黒色塗料を焼き付けて構成される。或いは、中間環5は、例えば、カーボンブラックを練り込んだ延伸ポリエステル(PET)等の合成樹脂フィルムで構成される。中間環5は、その厚さによって第1のレンズ4と第2のレンズ6との面間距離を一定に保つと共に、中央に穿かれた孔の孔径で通過光量を制限する絞り機能を有している。即ち、中間環5は、光学系の開口径を決定する光学絞り、或いは、ゴースト、フレア等の不要光を遮光する遮光絞りとして使われる。
レンズ押さえ7は、略円環形状を有している。レンズ押さえ7は、例えば、黒色のポリカーボネート(PC)樹脂等で構成される。或いは、レンズ押さえ7は、ポリカーボネート樹脂とガラス繊維とカーボンブラック等の黒色顔料の混合物から構成される。レンズ押さえ7は、バレル2aの内側面に接触して第2のレンズ6をバレル2a内の所定位置に保持している。そして、図示しない接着剤にてバレル2aの内壁面に接着されることで、第1及び第2のレンズ4,6を所定位置に取り付けて保持している。
フィルタ15は、光の特定の波長成分を除去する薄板の部材である。本実施の形態では、多層膜による光の干渉によって赤外光をカットする赤外線除去フィルタ(IRCF:Infrared Cut Filter)を用いている。フィルタ15は、台座3の素子収納部3b側からフランジ部3dに取り付けられ、接着される。フィルタ15がフランジ部3dに取り付けられたとき、台座3の内部空間はレンズ収納部3aと素子収納部3bの2つに仕切られる。このフィルタ15は、センサ16の近傍に配置されており、センサ16側を密閉して異物がレンズ収納部3aから素子収納部3b側へ侵入することを防止する。
センサ16は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ(撮像素子)である。センサ16は、レンズユニット2を介して受光領域16aに結像した光に応じて電気信号を生成し出力する。受光領域16aの周囲には複数の半田バンプ18が配されており、センサ16は、半田バンプ18を介してガラスカバー17に固定されると共に、ガラスカバー17の電極と電気的に接続されている。
ここで、センサ16とガラスカバー17との離間距離は、半田バンプ18の大きさによって決定される。半田バンプ18の大きさを制御することは容易であるから、センサ16とガラスカバー17との位置決めを正確に行うことが可能である。また、複数の半田バンプ18により位置決めされて、センサ16とガラスカバー17との離間距離が平均化される。
センサ16は、受光領域16aがガラスカバー17と向き合って、CSP(Chip Size Package)と呼ばれる技術を使ってガラスカバー17に取り付けられている。これにより、センサ16の受光領域16aに埃等が直接落ちることを防いでいる。
ガラスカバー17は、方形を有している。ガラスカバー17は、例えば、ガラス又は石英ガラス等の可視光に対して透光性を有する透明体により構成される。ガラスカバー17は、レンズユニット2とセンサ16との間に配置されている。ガラスカバー17は、センサ16の受光領域16aを覆っており、受光領域16aに異物が侵入することを防いでいる。センサ16が取り付けられたガラスカバー17は、フィルタ15と同様に台座3の素子収納部3bに収納され、接着されている。
ガラスカバー17は、出射面(図3における下面)側に配線パターン17aが形成されている。そして、出射面側の電極の別の位置に半田バンプ19が形成され、この配線パターン17aに接続している。これにより、センサ16と半田バンプ19とは電気的に接続している。
回路基板20は、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂を主材とする絶縁性材料で構成され、表面に銅等の導体箔層を形成し、更に導体箔層の上に絶縁体層を被せて保護した回路基板である。本実施形態に使用する回路基板20は、厚さが約0.3mmである。尚、ポリイミド樹脂を主体とするフレキシブルプリント基板で構成されても良い。
回路基板20は、所定の回路パターン(図示省略)がソルダーペーストで予め印刷されている。そして、コネクタ21が所定位置に搭載されている。
半田バンプ19により、ガラスカバー17と回路基板20との間の電気的な接続が確保される。半田バンプ19は、ガラスカバー17に固定されているセンサ16と回路基板20とが互いに離間するためのスペーサとしても用いられている。
(台座)
図6は、本実施の形態にかかる台座3の斜視図であり、図7は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の平面図である。
図6に示すように、台座3は、レンズユニット2(図3参照)を接着する接着剤が配される凹部3eがレンズ収納部3aの上端面に複数形成されている。凹部3eは、レンズ収納部3aの中心を挟んで反対の位置にも形成されて凹部3eの対を構成している。そして、対となった2つの凹部3eに接着剤が配されて、レンズユニット2(図3参照)の中心を挟んで対称の位置からレンズユニット2を接着して、接着のバランスを確保している。
図7に示すように、凹部3eの対(3e1と3e3、3e2と3e4)は、素子収納部3bの四隅に対応して形成されている。そして、後述するように、対となっている凹部3eのいずれもがバレル2aのゲート部2dから離れている凹部3eの対(ここでは、3e1と3e3)に接着剤8が配されて、レンズユニット2(図3参照)を接着している。凹部3e3に配された接着剤8は凹部3e3から溢れて、素子収納部3bの上面に留まる。このように、凹部3eを素子収納部3bの四隅に対応した位置に形成することで、接着剤塗布時に接着剤8が凹部3eから溢れた場合であっても、溢れた接着剤8は素子収納部3bの上面に留まる。即ち、素子収納部3bの上面は、凹部3eから溢れた僅かな接着剤8の受け皿として機能する。
(凹部)
次に、バレル2aのゲート部2dから離れている凹部3eに接着剤8を配する点を、図を用いて説明する。
図8は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の台座3の凹部3e付近を拡大した縦断面図である。図8(a)は、バレル2aのゲート部2d(図8(b)参照)から離れた位置の凹部3eに接着剤8が配される場合を説明する図であり、図8(b)は、バレル2aのゲート部2dが凹部3eに位置するときを説明する図である。
上述の通り、台座3のレンズ収納部3aにレンズユニット2を接着する接着剤8は、バレル2aのゲート部2dから離れた位置にある凹部3eに配される。
図8(a)に示すように、接着剤8は台座3のレンズ収納部3aに形成された凹部3eに配されて、バレル2aの上部を接着する。接着剤塗布時に凹部3eから溢れた接着剤8は素子収納部3bの上面に留まっている。
これに対して、図8(b)に示すように、バレル2aのゲート部2dが凹部3eに位置するとき、レンズ収納部3aの側壁面とバレル2aのゲート部2dとの間に空隙が形成される。この位置関係にあるとき、仮に、接着剤を凹部3eに配すると、レンズ収納部3aの側壁面とバレル2aのゲート部2dとが形成する空隙に入り込む。上方から紫外線が照射されても、空隙には紫外線が届かないので、接着剤は未硬化のまま残る。その結果、未硬化の接着剤の揮発成分その他の影響によって、レンズに曇りが発生したり、或いは、接着剤が僅かな空隙を伝って撮像領域へ侵入したりして弊害が生じる恐れがある。
(凹部の変形例)
図9は、台座3の凹部の変形例を示す部分斜視図である。
図9(a)は、レンズ収納部3aの上端面に凹部を形成する点は図3等に示した凹部3eと同じであるが、凹部の側面に傾斜を設けて凹部の開口部を広くしている点が相違する。
図9(b)は、レンズ収納部3aの側壁部の一部を切り欠いて、レンズ収納部3aの外側からバレル2a(図5参照)の雄ねじ部2c(図5参照)に直接接着剤を塗布できるようにしたものである。
図9(c)は、レンズ収納部3aの側壁部において、レンズ収納部3aの側壁部の外壁面から内壁面に向かって斜面を形成して凹部を形成した例である。
(カメラモジュールの製造方法)
カメラモジュール1の組み立て(製造)方法を説明する。
バレル2aに第1のレンズ4が圧入され、その後に中間環5が収納される。そして、第1のレンズ4との間で中間環5を挟み込むように第2のレンズ6が圧入され、レンズ押さえ7が入れられる。
レンズ押さえ7とバレル2aの内側面とが形成する隅部に接着剤(図示省略)が塗布されて、第1及び第2のレンズ4,6は位置決めされて、レンズユニット2が組み立てられる。
組み立てられたレンズユニット2は、台座3のレンズ収納部3aに螺合されて仮固定される。
台座3の素子収納部3bの所定位置にフィルタ15が配されて接着される。センサ16が取り付けられたガラスカバー17が、台座3の素子収納部3bに取り付けられて接着される。
レンズユニット2から出射される光がセンサ16の受光領域16aにて結像するように、レンズ収納部3a内でレンズユニット2の螺合が調節される。
レンズユニット2の螺合が調節されたとき、対となっている2つの凹部3eのいずれもがバレル2aのゲート部2dから離れている対が作業者によって選択される。結像調節がされると、ディスペンサを使って定量の接着剤8が吐出されて、凹部3eに配される。
続いて、台座3の上面から凹部3eに配された接着剤8に紫外線が照射されて硬化される。これにより、カメラモジュール1の組み立ては完了する。
組み立てられたカメラモジュール1は、コネクタ21等が取り付けられた回路基板20に接続される。
このように、本実施形態にかかるカメラモジュール1によれば、作業者は接着剤8を配する際に、台座3のレンズ収納部3aの上端面に形成された凹部3eを目安にして接着剤を配することができるので、作業者による接着作業のばらつきを排除することができる。
凹部3eはレンズ収納部3aの中心を挟んで反対(対称)の位置に形成されているので、レンズ収納部3aに対するレンズユニット2の接着バランスを確保することができる。
ゲート部2dはバレル2aの切欠部2eと台座3のレンズ収納部3aとの間に位置するので、ゲート部2dがレンズユニット2の大きさに影響を与えることはなく、コンパクトなカメラモジュール1を実現できる。
バレル2aの外周に形成された雄ねじ部2cの一部を平坦面にして切欠部2eを形成するので、切欠部2eを簡易に製作することができ、バレル2aの金型代を低く抑えることができる。
また、本実施形態にかかるカメラモジュール1によれば、ゲート部2dは、バレル2aの外周に形成された雄ねじ部2cを切欠部2e側に延長させて形成される仮想の雄ねじの谷径よりもバレル2aの中心側に形成されているので、ゲート部2dによってバレル2aと台座3のレンズ収納部3aとの螺合が阻害されることはない。
接着剤8は、複数の凹部3eのうち対となっている2つの凹部3eのいずれもがバレル2aのゲート部2dから離れた位置にある凹部3eの対(3e1と3e3)に配されるので、バレル2aの切欠部2eと台座3のレンズ収納部3aとの間の空隙に接着剤8が入り込むことはない。
凹部3eの対は、台座3の素子収納部3bの四隅に対応するレンズ収納部3aの上端面の位置に二対形成されているので、凹部3eから溢れた接着剤8を台座3の素子収納部3bの上面が受け皿となって受けることができ、外部に影響を与えることがない。
本実施の形態にかかるカメラモジュールの外観斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの分解斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの縦断面図である。 図1に示すカメラモジュールのバレルの斜視図である。 図1に示すカメラモジュールのバレルを台座のレンズ収納部に収納したときの部分拡大図である。 図1に示すカメラモジュールの台座の斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの平面図である。 図1に示すカメラモジュールの台座の凹部付近を拡大した縦断面図である。 台座の凹部の変形例を示す部分斜視図である。
符号の説明
1…カメラモジュール、2…レンズユニット、2a…バレル、2c…雄ねじ部、2d…ゲート部、2e…切欠部、3…台座(台座マウント)、3a…レンズ収納部、3b…素子収納部、3c…雌ねじ、3d…フランジ部、3e…凹部、4…第1のレンズ、5…中間環、6…第2のレンズ、7…レンズ押さえ、8…接着剤、15…フィルタ、16…センサ(撮像素子)、16a…受光領域、17…ガラスカバー、17a…配線パターン、18,19…半田バンプ、20…回路基板、21…コネクタ

Claims (8)

  1. 外部から入射される光を集光して出射するレンズと、
    前記レンズを収納するバレルと、
    前記レンズを収納した前記バレルを接着剤により接着して収納するレンズ収納部と、当該レンズから出射される光を受けて電気信号に変換して出力する撮像素子を収納する素子収納部とを備えた台座マウントと
    を備え、
    前記台座マウントは、前記バレルを接着する接着剤が配される凹部が、当該台座マウントの前記レンズ収納部の上端面であって当該レンズ収納部の中心を挟んで反対の位置に対として設けられ、当該凹部の対が複数形成されていることを特徴とするレンズモジュール。
  2. 前記バレルは、当該バレルの外周に前記台座マウントの前記レンズ収納部に螺合する雄ねじ部と当該雄ねじ部の一部を切り欠いた切欠部とが形成され、
    前記バレルは、当該バレルの前記切欠部に当該バレルのゲート部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズモジュール。
  3. 前記バレルは、当該バレルの外周に形成された前記雄ねじ部の一部を平坦面にして前記切欠部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズモジュール。
  4. 前記バレルは、当該バレルの前記ゲート部が、当該バレルの外周に形成された前記雄ねじ部を前記切欠部に延長させて形成される仮想の雄ねじの谷径よりも当該バレルの中心側に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズモジュール。
  5. 外部から入射される光を集光して出射するレンズと、当該レンズを収納するバレルとを含むレンズユニットと、
    前記レンズユニットの前記レンズから出射される光を受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記レンズユニットを接着剤により接着して収納するレンズ収納部と、前記撮像素子を収納する素子収納部とを備えた台座マウントと
    を備え、
    前記レンズユニットの前記バレルは、前記台座マウントの前記レンズ収納部に螺合する雄ねじ部と、当該雄ねじ部の一部を切り欠いた切欠部と、当該切欠部に形成された当該バレルの成形のためのゲート部とが、当該バレルの外周に形成され、
    前記台座マウントは、当該台座マウントの前記レンズ収納部の上端面に前記レンズユニットを接着する接着剤が配される凹部が形成され、
    前記凹部は、前記台座マウントの前記レンズ収納部の中心を挟んで反対の位置に対として形成され、
    前記凹部の対は、前記台座マウントの前記レンズ収納部の上端面に複数形成されていることを特徴とするカメラモジュール。
  6. 接着剤は、複数の前記凹部のうち対となっている2つの凹部のいずれもが前記バレルの前記ゲート部から離れた位置にある当該凹部の対に配されることを特徴とする請求項5に記載のカメラモジュール。
  7. 前記台座マウントは、略円筒形状の前記レンズ収納部と略方形の前記素子収納部とから構成され、
    前記凹部の対は、前記台座マウントの前記素子収納部の四隅に対応する前記レンズ収納部の前記上端面の位置に二対形成されていることを特徴とする請求項5に記載のカメラモジュール。
  8. 接着剤は、二対の前記凹部のうち対となっている2つの凹部のいずれもが前記バレルの前記ゲート部から離れた位置にある当該凹部の対に配されることを特徴とする請求項7に記載のカメラモジュール。
JP2008026515A 2008-02-06 2008-02-06 レンズモジュール及びカメラモジュール Withdrawn JP2009186756A (ja)

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