JP2008310049A - カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置 - Google Patents

カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008310049A
JP2008310049A JP2007157943A JP2007157943A JP2008310049A JP 2008310049 A JP2008310049 A JP 2008310049A JP 2007157943 A JP2007157943 A JP 2007157943A JP 2007157943 A JP2007157943 A JP 2007157943A JP 2008310049 A JP2008310049 A JP 2008310049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image sensor
adhesive
lens
side wall
camera module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007157943A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Yamazaki
美智子 山崎
Susumu Aoki
進 青木
Masaru Hasuda
大 蓮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2007157943A priority Critical patent/JP2008310049A/ja
Publication of JP2008310049A publication Critical patent/JP2008310049A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】構成部品の組み立て精度を維持した状態で接着することを可能とし、良好な撮像品質を確保したカメラモジュール等を提供する。
【解決手段】カメラモジュール1は、入射光を集光するレンズ4,6と、レンズ4,6から出射される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力するセンサ9と、レンズ4,6を保持する円筒部3aと、センサ9を収納する矩形部3bとを備えた台座3とを有し、台座3の矩形部3bは、センサ9が当接されて配置される底面部と底面部を取り囲む側壁部とを有して構成され、底面部は、側壁部に沿って溝部23が形成され、側壁部は、矩形部3bに収納されたセンサ9を接着する接着剤18が溝部23に導入される接着剤導入部24が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば携帯型電子機器等に搭載されるカメラモジュール等に関する。
近年、撮影機能を備えた例えば携帯電話に代表される各種携帯型電子機器等の小型化に伴って、搭載されるカメラモジュールは更なる小型化が要求されている。小型化には、カメラモジュールを構成する各部品を接着剤にて接着して部品同士を取り付ける取付部分のスペースを省き、部品間の隙間を極力少なくすることが有効な方策のひとつである。
ところで、接着を必要とする部品に予め接着剤を塗布して組み立てる場合、組立作業中に接着を予定していない他の部品に接着剤が付着する恐れがある。かかる状態を放置すれば、付着した接着剤が原因で、完成したカメラモジュールの撮像品質に悪影響を与える恐れがある。
接着剤を用いて構成部品を接着して構成されるカメラモジュールに関して、各部品を組み立てた後に接着剤を接着箇所に導入する従来技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が存在する。特許文献1には、各部品の組み立てが完了した後に、切り欠き部から接着剤を接着箇所に充填する技術が記載されている。
特開2003−131112号公報
ところで、各構成部品を精度良く組み立てた後にカメラモジュール内の所定の接着箇所に接着剤を導入すれば、組み立てた状態を維持できる。これを実現するには、接着箇所に近い位置に導入口を設けたり、或いは、接着箇所が広い場合には導入口を広くするか、或いは、複数の導入口を設けることが望ましい。一方、接着剤の導入口が広い場合、或いは、複数の導入口がある場合、導入口から迷光(又は漏光)が漏れ入ったり、或いは、ゴミや塵、埃等が入ったりして、カメラモジュールの撮像品質に悪影響を与える恐れがある。
本発明が解決しようとする課題は、各構成部品の組み立て精度を維持した状態で接着することを可能とし、良好な撮像品質を確保したカメラモジュール等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカメラモジュールは、入射光を集光するレンズと、レンズから出射される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、撮像素子を収納する撮像素子収納部とを備えた台座マウントとを有し、台座マウントの撮像素子収納部は、撮像素子が当接されて配置される底面部と底面部を取り囲む側壁部とを有して構成され、底面部は、側壁部に沿って溝部が形成され、側壁部は、撮像素子収納部に収納された撮像素子を接着する接着剤が溝部に導入される接着剤導入部が形成されていることを特徴とする。
ここで、このカメラモジュールにおいて、台座マウントの撮像素子収納部は、撮像素子収納部の底面部に形成され撮像素子が当接される当接部と、側壁部に形成される突起部とを更に有することを特徴とすれば、点接触により撮像素子の傾きや位置を規制できるので好ましい。
また、このカメラモジュールにおいて、撮像素子が取り付けられ、レンズから出射される光を透過させる透過部材を更に有し、当接部は、撮像素子が取り付けられた透過部材に当接することを特徴とすれば、撮像素子に埃等が直接落ちることはないので好ましい。
更に、このカメラモジュールにおいて、撮像素子収納部の接着剤導入部は、撮像素子の側から見て当接部に当接された透過部材の下において溝部と連通していることを特徴とすれば、接着剤を導入するスペースを小さくできて好ましい。
上記課題を解決するために、本発明にかかる台座マウントは、入射光を集光するレンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、レンズ保持部にて保持されたレンズにより集光される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換する撮像素子を収納する撮像素子収納部と、撮像素子収納部の底面部に形成され、撮像素子収納部に収納される撮像素子が当接される当接部と、撮像素子収納部の底面部を取り囲む側壁部に沿って形成された溝部と、撮像素子収納部に収納された撮像素子を接着する接着剤が溝部に導入される接着剤導入部とを有することを特徴とする。
ここで、この台座マウントにおいて、接着剤導入部は、接着剤導入部の底面が溝部の底面に対して傾斜を有して形成され、接着剤導入部の底面と溝部の底面とは面が連続し、更に、接着剤導入部の側壁部は通常の抜き勾配以上の角度を有して形成されていることを特徴とすれば、接着剤導入部の入り口を大きくでき、接着剤導入時の作業性が良くなり好ましい。
また、この台座マウントにおいて、接着剤導入部は、撮像素子収納部の側壁部を構成する隣り合う2つの側壁面の間の隅に形成されていることを特徴とすれば、側壁部に接着剤導入部を形成するための肉厚部分を形成する必要がなく好ましい。
上記課題を解決するために、本発明にかかる撮像装置は、入射光を集光するレンズと、レンズから出射される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、撮像素子を収納する撮像素子収納部とを備えた台座マウントと、撮像素子にて出力される電気信号が入力される基板と、基板に入力された電気信号に基づいて画像処理をする画像処理部とを有し、台座マウントの撮像素子収納部は、撮像素子が当接されて配置される底面部と底面部を取り囲む側壁部とを有して構成され、底面部は、撮像素子が当接される当接部と側壁部に沿って溝部とが形成され、側壁部は、撮像素子収納部に収納された撮像素子を接着する接着剤が溝部に導入される接着剤導入部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、各構成部品の組み立て精度を維持した状態で接着することを可能とし、良好な撮像品質を確保したカメラモジュール等を提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示すカメラモジュール1の分解斜視図である。
図1に示されているように、カメラモジュール1は、入射光を集光するレンズ(図4参照)を保持し、入射光をセンサ9(図2参照)の撮像領域上に結像するレンズユニット2と、レンズユニット2を保持する台座マウントの一例としての台座3とを備えている。台座3は、レンズユニット2を保持するレンズ保持部の一例としての円筒部3aと、撮像素子収納部の一例としての矩形部3bとが一体成形により形成されている。
図2に示されているように、レンズユニット2は、レンズユニット2本体を構成するバレル2aと、バレル2aの端面に形成された開口部2bとを有する。レンズユニット2は、バレル2aの外周面に雄ねじ2cが形成されている。
台座3の矩形部3bは、外光の特定の波長成分を除去する光学フィルタの一例としてのフィルタ8と、入射した光を電気信号に変換する撮像素子の一例としてのセンサ9を搭載した方形の透過部材の一例としてのガラスカバー10を収容保持する。
レンズユニット2は、台座3の円筒部3aにねじ込まれ、ねじ作用により結像調整が行われる。より詳しく述べれば、台座3の円筒部3aの内周面には雌ねじ3cが形成され、レンズユニット2本体のバレル2aの外周面には、この雌ねじ3cに対応する雄ねじ2cが形成されている。そして、後述するように、レンズユニット2は、台座3の円筒部3aに螺合して取り付けられる。尚、レンズが台座3に直接取り付けられてもよい。
バレル2a及び台座3は、例えば黒色の液体ポリマー(LCP)、ポリフタルアミド樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等の遮光性を有する合成樹脂により構成される。また、バレル2a及び台座3は、例えば、黒色のポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート等の遮光性のある合成樹脂により構成されても良い。
フィルタ8は、外光の特定の波長成分を除去するフィルム状の部材である。本実施の形態では、赤外線除去フィルタ(IRCF:Infrared Cut Filter)を用いている。このフィルタ8は、センサ9の近傍に配置されており、これにより、乱反射の影響を抑制している。
センサ9は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子(イメージセンサ)である。本実施の形態では、CSP(Chip Scale Package)構造を有するセンサを用いている。センサ9は、レンズユニット2を介して撮像領域に入射した光に応じて電気信号を生成し、出力する。
ガラスカバー10は、フィルタ8とセンサ9との間に配置されている。ガラスカバー10には、センサ9の撮像領域側の面をガラスカバー10に向けた状態でセンサ9が取り付けられている。これにより、センサ9の撮像領域に埃等が直接落ちることを防いでいる。
図3は、図1に示すカメラモジュール1の台座3を下方から見た斜視図であり、図4は、図3に示すX−X’面の断面図である。
図3に示されているように、台座3の矩形部3bは、センサ9を搭載したガラスカバー10が当接される当接部22を有する底面部と、その底面部を取り囲む側壁部とから構成される。台座3の底面部には、フィルタ8の搭載面11と、ガラスカバー10の搭載面21とが形成されている。フィルタ8の搭載面11は、当接部22の内側の領域に、入射側に窪んで段差を有して形成されている。これにより、搭載面11は、フィルタ8の位置を規制している。
また、台座3の搭載面21には、ガラスカバー10に当接してガラスカバー10をレンズ4,6(図6参照)の光軸方向に位置決めする当接部22と、ガラスカバー10を接着する接着剤が入る溝部23とが形成されている。
当接部22は、ガラスカバー10の搭載面21の四隅のそれぞれに、一体成形により形成される。また、当接部22は、矩形部3bの側壁面26から離間して形成されている。更に、当接部22は、後述する溝部23からも離間して形成されている。尚、当接部22の数は4つである必要はないが、ガラスカバー10がレンズ4,6の光軸に対して垂直な状態で安定するように、3つ以上形成されることが望ましい。ガラスカバー10の厚みと、ガラスカバー10を搭載面21に固着させるための接着剤18(図6参照)の層厚を考慮して、ガラスカバー10の搭載面21から当接部22の上面までの距離が決定され、そして、これに基づき当接部22の高さが決定される。
溝部23は、台座3の当接部22を含むガラスカバー10の搭載面21に、側壁面26に沿って形成されている。溝部23は、ガラスカバー10の外形に対応して配置されて形成されている。より詳しく述べれば、後述するように、側壁面26に形成される突起部25にガラスカバー10の側端面が接触する程度に、4つの側壁面26が形成する収納領域(矩形部3bの内側領域(内部空間))に対してガラスカバー10は大きい。よって、カメラモジュール1をセンサ9の側から見たとき、溝部23はガラスカバー10によって隠れる(図6参照)。そして、溝部23には、後述する接着剤導入部24から接着剤18が導入されたとき、接着剤18は溝部23を流れる。接着剤18が固化して、ガラスカバー10を接着する。
台座3の矩形部3bを形成する側壁面26の四隅には、溝形状を有する接着剤導入部24が形成されている。この接着剤導入部24の底面は、傾斜を有して形成されていて、底面の最も深い箇所は、溝部23の底面と面が連続して接着剤18が流れ易くなっている。この傾斜は、図4に示すように、例えば、20°〜45°となるようにすると良い。また、接着剤導入部24の側壁部分を、通常の抜き勾配よりも大きく、3°〜5°とすると良い。これにより接着剤導入部24の入り口を大きくできる。接着剤導入部24と溝部23とが連通している箇所は、カメラモジュール1をセンサ9の側から見たとき、ガラスカバー10の下側になり、ガラスカバー10によって隠される(図5参照)。
尚、本実施の形態では、接着剤導入部24を溝形状としている。しかし、側壁面26が矩形部3bの底面に対して傾斜を有して接合した形状であれば、側壁面26の四隅が所定の角度(傾斜)を有する。即ち、溝形状の接着剤導入部24を設けなくても、側壁面26の四隅が接着剤導入部24としての機能を果たす。
側壁面26には突起部25が形成されている。この突起部25はガラスカバー10の側端面(側面)と接触してガラスカバー10の縦横方向の位置決めをする。本実施の形態では、側壁面26の一面当たり2個の突起部25を有している。そして、突起部25以外の箇所は突起部25よりも凹んでいる。尚、突起部25の数は一面当たり2個である必要はないが、ガラスカバー10が縦横方向に安定して位置決めされるために、側壁面26の各隅部を挟んで少なくとも3個あること、或いは、側壁面26の相対する内面に少なくとも2個配され、且つ、その隣の内面に少なくとも1個配されることが好ましい。このように、突起部25とガラスカバー10の側端面との位置精度を確保することで、ガラスカバー10に取り付けられたセンサ9の縦横方向の位置精度(光軸位置精度)をより正しく確保することができる。
図5は、図1に示すカメラモジュール1を組み立てた状態で下方から見た斜視図であり、図6は、図5に示すX−X’面の断面図である。
図5に示されているように、側壁面26(図3参照)の四隅に接着剤導入部24が形成されている。ガラスカバー10が当接部22(図3参照)に当接された状態で、接着剤導入部24から接着剤18(図6参照)が導入できるようになっている。
図6に示されているように、レンズユニット2には、2枚のレンズ4,6の間に中間環5が配されている。そして、レンズ6は、レンズ押さえ7によって押さえられている。尚、本実施の形態では、レンズユニット2は2枚のレンズ4,6で構成されているが、レンズは1枚或いは3枚であっても構わない。
台座3は、内面から延びて内部空間を狭めるように形成されたフランジ部3dを有する。このフランジ部3dに穿った孔を通じて、台座3は、円筒部3aの内部空間と矩形部3bの内部空間とが連続している。
レンズ4,6は、外部から入射される入射光を透過してセンサ9の撮像領域(受光エリア)に結像させるための光学素子である。即ち、開口部2bから入射した外光がレンズ4,6によって結像されてセンサ9の撮像領域に入射するように所定の光学系を形成している。所定の光学系は、単一のレンズ又は複数枚のレンズ群で構成される。尚、レンズ4,6は、レンズユニット2を介することなく台座3の円筒部3aに直接固定するようにしても良い。レンズ4,6は、光学的に透明であることが必要なため、例えば、シリコン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂等の耐熱光学樹脂材料を使用することが望ましい。
中間環5は、例えば、カーボンブラックを練り込んだ延伸ポリエステル(PET)等の合成樹脂フィルム、又は、黒色塗料を焼き付けたSUS304の薄板で構成される。中間環5は、その厚みによって2つのレンズ4,6の面間距離を一定に保つと共に、中央に穿った孔により通過光量を制限する絞り機能を有している。即ち、中間環5は、光学系の開口径を決定する光学絞り、或いは、ゴースト、フレア等の不要光を遮光する遮光絞りとして使われる。
レンズ押さえ7は、例えば、ポリカーボネート樹脂とガラス繊維とカーボンブラック等の黒色顔料の混合物から構成されている。レンズ押さえ7は、バレル2a(図3参照)の内側面に接触してレンズ6をバレル2a内の所定位置に保持している。
フィルタ8は、フランジ部3dに形成された搭載面11(図3参照)に接着されている。フィルタ8が搭載面11に接着されると、台座3の内部空間が2つに仕切られる。
図6に示されているように、センサ9が取り付けられたガラスカバー10は、当接部22の上端面に当接して、接着剤18によって台座3に固着されている。更に説明すると、ガラスカバー10は、出射面(図6における下側面)側に、図示しない配線パターンが予め設けられている。そして、この配線パターンの電極とセンサ9とをつなぐように複数の半田バンプ16が位置している。電極の位置に取り付けられた半田バンプ16により、センサ9は、ガラスカバー10に固定されると共に、ガラスカバー10の電極と電気的に接続されている。
ここで、センサ9とガラスカバー10との離間距離は、半田バンプ16の大きさによって決定される。半田バンプ16の大きさを制御することは容易であることから、センサ9とガラスカバー10との位置決めを正確に行うことが可能である。また、複数の半田バンプ16により位置決めすることから、センサ9とガラスカバー10との離間距離が平均化される。
ガラスカバー10の出射面側の電極の別の位置には、半田バンプ17が配置されている。この半田バンプ17により、ガラスカバー10と基板31(図7参照)の間の電気的な接続が確保される。この半田バンプ17は、ガラスカバー10に固定されているセンサ9と基板31とが互いに離間するためのスペーサとしても用いられている。尚、ガラスカバー10を用いることなく、図示しない回路基板にセンサ9を直接固定しても良い。
接着剤18は、例えば、主成分がアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂の紫外線硬化性や熱硬化性の接着剤が好ましい。熱硬化性の接着剤は80〜120℃で硬化する。また、紫外線硬化性の接着剤は、3000〜6000mJ/cmの紫外線照射で硬化する。いずれの接着剤も常温で3000〜15000mPa・sの粘度のものが好ましく用いられる。
ここで、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の組み立て方法を説明する。
図6に示されているように、バレル2aにレンズ4が圧入され、その後に中間環5が収納される。そして、レンズ4との間で中間環5を挟み込むようにレンズ6が圧入され、レンズ押さえ7が入れられる。その後、レンズ押さえ7の2つの平坦面とバレル2aの内側面とが形成する隙間に接着剤(図示省略)が入れられ接着されて、レンズ4,6は位置決めされる。
レンズユニット2が台座3の円筒部3aに螺合して取り付けられる。
フィルタ8が、接着剤(図示省略)によりカメラモジュール1に接着される。その後、センサ9が取り付けられたガラスカバー10が、接着剤18によりカメラモジュール1に接着される。ここで、フィルタ8の接着に使用する接着剤は、ガラスカバー10の接着に使用する接着剤18と必ずしも同じ接着剤である必要はない。
ガラスカバー10が当接部22に当接され、ガラスカバー10の側端面が突起部25(図3参照)に突き合わされることで位置決めされる。そして、ガラスカバー10が所定位置に配置された状態で、接着剤導入部24から接着剤18が導入される。
導入された接着剤18は、接着剤導入部24の底面の傾斜に従って溝部23へと流れる。4箇所の接着剤導入部24から導入された接着剤18は溝部23を流れて広がり、ガラスカバー10を台座3に接着する。また、ガラスカバー10は当接部22に当接しているので、ガラスカバー10と搭載面21との間には空隙が形成されている。導入された接着剤18の一部は、ガラスカバー10と搭載面21との間の空隙に入り込む。
続いて、台座3の円筒部3aにねじ込まれているレンズユニット2が結像調整(焦点合わせ)されて接着される。これにより、カメラモジュール1が完成する。
本実施の形態によれば、ガラスカバー10を台座3の所定位置に配置した後に、接着剤18を接着剤導入部24から導入して接着する。よって、ガラスカバー10に予め取り付けられているセンサ9の台座3に対する平行度、水平度を保持した状態で、接着剤18を導入することができる。これにより、接着剤18を導入する工程において、ガラスカバー10が位置ズレを起こすことはない。組み立て精度を維持した状態で接着でき、良好な撮像品質を確保できる。また、組立て作業性が向上する。
本実施の形態によれば、接着剤導入部24から導入された接着剤18は、接着剤導入部24の傾斜した底面と底面が連続する溝部23へと流れる。よって、接着剤18導入時の作業性が良くなる。
本実施の形態によれば、ガラスカバー10は透明ゆえ、作業者は、接着剤導入部24から導入した接着剤18の量を視認できる。よって、接着剤18導入時の作業性が良くなる。
本実施の形態によれば、4箇所の接着剤導入部24から導入した接着剤18は、溝部23を流れて接着箇所全体に広がる。よって、接着剤導入部24からの迷光の影響を少なくでき、良好な撮像品質が確保される。
本実施の形態によれば、接着剤導入部24から導入された接着剤18は溝部23へ流れ、センサ9の受光領域、撮像領域へ流れ出ることはない。よって、良好な撮像品質が確保される。
本実施の形態によれば、ガラスカバー10は当接部22と突起部25に接触して位置決めされる。よって、ガラスカバー10の傾きや位置が適切に規制される。
本実施の形態によれば、ガラスカバー10を当接部22に当接させた後に接着剤18を導入するので、導入された接着剤18はガラスカバー10と当接部22との間に入ることはない。よって、ガラスカバー10が当接部22に対して傾いた状態で接着されることはなく、ガラスカバー10の光軸に対する水平度は確保される。
本実施の形態によれば、センサ9はガラスカバー10に搭載される。よって、センサ9に埃等が直接落ちることはなく、良好な撮像品質が確保される。
本実施の形態によれば、接着剤導入部24はガラスカバー10の下側で溝部23に連通している。よって、接着剤18を導入するスペースを小さくできる。
本実施の形態によれば、接着剤導入部24の側壁部分が通常の抜き勾配以上の角度を有して形成されているので、接着剤導入部24の入り口を大きくでき、接着剤18導入時の作業性が良くなる。
本実施の形態によれば、接着剤導入部24は矩形部3bを形成する側壁面26(図3参照)の四隅に形成されている。よって、矩形部3bの側壁部に接着剤導入部24を形成するための肉厚部分を形成する必要がなく、台座3を大きくする必要がない。
尚、上記実施の形態では、カメラモジュール1がリフロー温度に対して耐熱性を有する材料で構成される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。耐熱性を有しない材料で構成されるカメラモジュールに対しても、本発明は適用可能である。
又、上記実施の形態では、センサ9がガラスカバー10に搭載されて台座3に収納される例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ガラスカバーを使用することなくセンサ9を直接に台座3に収納するようにしてもよい。
(携帯電話機)
続いて、上記カメラモジュール1を搭載した撮像装置の一例としての携帯電話機30を説明する。尚、カメラモジュール1は、携帯電話機30の他に、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)に搭載されるカメラ、自動車に搭載されるカメラ又は監視カメラ等にも適用することが可能である。
図7は、携帯電話機30の構成を示す外観斜視図である。
図7に示されているように、携帯電話機30は、カメラモジュール1と、カメラモジュール1に接続された基板31と、この基板31に搭載された画像処理部32とを備えて構成される。
カメラモジュール1において撮影されて出力された電気信号は、基板31を介して、画像処理部32へと出力される。画像処理部32では、入力された電気信号に基づいて、所定の画像処理を行う。
本実施の形態にかかる携帯電話機30には、小型で良好な撮像品質を確保したカメラモジュール1が搭載されているので、携帯電話機30は、良好な撮像品質の画像を出力することができる。
本実施の形態にかかるカメラモジュールの外観斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの分解斜観図である。 図1に示すカメラモジュールの台座を下方から見た斜視図ある。 図3に示すX−X’面の断面図である。 図1に示すカメラモジュールを下方から見た斜視図である。 図5に示すX−X’面におけるカメラモジュールの断面図である。 本実施の形態にかかる携帯電話機の構成を示す外観斜視図である。
符号の説明
1…カメラモジュール、2…レンズユニット、3…台座(台座マウント)、3a…円筒部(レンズ保持部)、3b…矩形部(撮像素子収納部)、4,6…レンズ、9…センサ(撮像素子)、10…ガラスカバー(透過部材)、11…搭載面、18…接着剤、21…搭載面(底面)、22…当接部、23…溝部、24…接着剤導入部、26…側壁面、30…携帯電話機(撮像装置)、31…基板、32…画像処理部

Claims (8)

  1. 入射光を集光するレンズと、
    前記レンズから出射される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、前記撮像素子を収納する撮像素子収納部とを備えた台座マウントと
    を有し、
    前記台座マウントの前記撮像素子収納部は、前記撮像素子が当接されて配置される底面部と当該底面部を取り囲む側壁部とを有して構成され、
    前記底面部は、前記側壁部に沿って溝部が形成され、
    前記側壁部は、前記撮像素子収納部に収納された前記撮像素子を接着する接着剤が前記溝部に導入される接着剤導入部が形成されていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記台座マウントの前記撮像素子収納部は、当該撮像素子収納部の前記底面部に形成され前記撮像素子が当接される当接部と、前記側壁部に形成される突起部とを更に有することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記撮像素子が取り付けられ、前記レンズから出射される光を透過させる透過部材を更に有し、
    前記当接部は、前記撮像素子が取り付けられた前記透過部材に当接することを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記撮像素子収納部の前記接着剤導入部は、前記撮像素子の側から見て前記当接部に当接された前記透過部材の下において前記溝部と連通していることを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 入射光を集光するレンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部にて保持された前記レンズにより集光される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換する撮像素子を収納する撮像素子収納部と、
    前記撮像素子収納部の底面部に形成され、当該撮像素子収納部に収納される前記撮像素子が当接される当接部と、
    前記撮像素子収納部の前記底面部を取り囲む側壁部に沿って形成された溝部と、
    前記撮像素子収納部に収納された前記撮像素子を接着する接着剤が前記溝部に導入される接着剤導入部と
    を有することを特徴とする台座マウント。
  6. 前記接着剤導入部は、当該接着剤導入部の底面が前記溝部の底面に対して傾斜を有して形成され、当該接着剤導入部の当該底面と当該溝部の当該底面とは面が連続し、更に、当該接着剤導入部の側壁部は通常の抜き勾配以上の角度を有して形成されていることを特徴とする請求項5に記載の台座マウント。
  7. 前記接着剤導入部は、前記撮像素子収納部の前記側壁部を構成する隣り合う2つの側壁面の間の隅に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の台座マウント。
  8. 入射光を集光するレンズと、
    前記レンズから出射される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、前記撮像素子を収納する撮像素子収納部とを備えた台座マウントと、
    前記撮像素子にて出力される電気信号が入力される基板と、
    前記基板に入力された電気信号に基づいて画像処理をする画像処理部と
    を有し、
    前記台座マウントの前記撮像素子収納部は、前記撮像素子が当接されて配置される底面部と当該底面部を取り囲む側壁部とを有して構成され、
    前記底面部は、前記撮像素子が当接される当接部と前記側壁部に沿って溝部とが形成され、
    前記側壁部は、前記撮像素子収納部に収納された前記撮像素子を接着する接着剤が前記溝部に導入される接着剤導入部が形成されていることを特徴とする撮像装置。
JP2007157943A 2007-06-14 2007-06-14 カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置 Withdrawn JP2008310049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157943A JP2008310049A (ja) 2007-06-14 2007-06-14 カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157943A JP2008310049A (ja) 2007-06-14 2007-06-14 カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008310049A true JP2008310049A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40237705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007157943A Withdrawn JP2008310049A (ja) 2007-06-14 2007-06-14 カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008310049A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286531A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP2012032167A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Nippon Ceramic Co Ltd 超音波送受信装置
CN112526693A (zh) * 2019-09-02 2021-03-19 三星电机株式会社 相机模块

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286531A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置
JP2012032167A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Nippon Ceramic Co Ltd 超音波送受信装置
CN112526693A (zh) * 2019-09-02 2021-03-19 三星电机株式会社 相机模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009003073A (ja) カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置
US11509887B2 (en) Fixed-focus photographing module and focusing device and method thereof
KR100614476B1 (ko) 카메라 모듈 및 카메라 모듈의 제조 방법
JP4233536B2 (ja) 光学装置用モジュール
JP4930989B2 (ja) カメラモジュール及び撮像装置
WO2011024387A1 (ja) レンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置
US20080131112A1 (en) Camera module and imaging apparatus
KR20060046412A (ko) 촬상장치 및 전자기기
JP2009526268A (ja) イメージセンサー用一体型レンズ系とその製造方法
KR101455124B1 (ko) 촬상 센서 패키지를 구비한 촬상장치
KR101543830B1 (ko) 광 흡수층을 갖는 이미지 센서 어셈블리용 커버
WO2001065839A1 (fr) Petit module de prise d'images
JP2009186756A (ja) レンズモジュール及びカメラモジュール
CN107995388B (zh) 相机模块及其组装方法
JP2004242166A (ja) 光モジュール及びその製造方法並びに電子機器
JP5876393B2 (ja) カメラモジュール
JP2009222740A (ja) レンズモジュール及びカメラモジュール
JP2008306350A (ja) カメラモジュール及び撮像装置
WO2005003835A1 (ja) 撮像装置、該撮像装置を備えた携帯端末及び撮像装置の製造方法
JP2008148253A (ja) カメラモジュール、撮像装置およびその組み立て方法
JP2008139593A (ja) カメラモジュール及び撮像装置
JP2008310049A (ja) カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置
KR20100041951A (ko) 모바일 기기용 카메라모듈
JP2009003058A (ja) カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置
JP2009017464A (ja) カメラモジュール及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100907